説明

グアニジニル誘導体

MC4-Rアゴニストとして作用しうる様々なグアニジノ基含有小分子が提供される。化合物は本明細書に提示される様々な構造を有する。化合物はMC4-R仲介性疾患を治療する際に有用であり、薬学的製剤および組成物に製剤することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、メラノコルチン-4受容体(melanocortin-4 receptor:MC4-R)アゴニストおよびそれらの調製法に関する。本発明は、本明細書において提供される化合物でメラノコルチン-4受容体を活性化することによる、肥満または糖尿病などのメラノコルチン-4受容体媒介性疾患の治療法にも関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
メラノコルチンは、プロオピオメラノコルチンの翻訳後プロセシングから生じるペプチド生成物で、広範な生理活性を有することが知られている。天然メラノコルチンには異なる型のメラニン細胞刺激ホルモン(α-MSH、β-MSH、γ-MSH)およびACTHが含まれる。これらのうち、α-MSHおよびACTHが主な内因性メラノコルチンであると考えられる。
【0003】
メラノコルチンは、G蛋白質結合受容体のサブファミリーであるメラノコルチン受容体(MC-R)を通じてその作用を仲介する。少なくとも5つの異なる受容体サブタイプ(MC1-RからMC5-R)がある。MC1-Rは髪および皮膚の色素生成を仲介する。MC2-Rは副腎におけるステロイド生成に対するACTHの作用を仲介する。MC3-RおよびMC4-Rは主に脳内で発現される。MC5-Rは外分泌腺系における役割を有していると考えられる。
【0004】
メラノコルチン-4受容体(MC4-R)は、7回膜貫通受容体である。MC4-Rは、視覚および感覚情報の流れの調節に関係し、体性運動制御の局面を調整し、かつ/または心臓への自律流出の調節に関係する場合がある。K.G. Mountjoyら、Science、257:1248〜125(1992)。意味深いことに、マウスでこの受容体を遺伝子ターゲティングによって不活化すると、過食症、インスリン過剰血症、および高血糖症に関連する成人発症型糖尿病症候群を発症した。D. Husznarら、Cell、88(1):131〜141(1997)。MC4-Rはまた、勃起機能不全、心血管障害、ニューロン損傷または障害、炎症、発熱、認知障害、および性行動障害を含む他の疾患状態にも関係している。M.E. HadleyおよびC. Haskell-Luevano、「The proopiomelanocortin system」、Ann. N. Y. Acad. Sci.、885:1(1999)。
【0005】
さらに、内因性MCx-Rアンタゴニストに関連する知見より、MC4-Rは内因性エネルギー調節に関連することが示されている。例えば、アグーチ蛋白質は通常皮膚において発現され、色素生成に関与する皮下MC受容体、すなわちMC1-Rのアンタゴニストである。M.M.オールマン(M. M. Ollmann)ら、Scirnce、278:135〜138(1997)。しかし、マウスにおけるアグーチ蛋白質の過剰発現は、MC1-Rの拮抗作用による黄色い毛色、ならびにMC4-Rの拮抗作用による食物摂取量および体重の増加を引き起こす。L.L.キーファー(L. L. Kiefer)ら、Biochemistry、36:2084〜2090(1997);D.S.ルー(D. S. Lu)ら、Nature、371:799〜802(1994)。アグーチ蛋白質の相同体であるアグーチ関連蛋白質(AGRP)は、MC4-Rには拮抗するが、MC1-Rには拮抗しない。T.M.フォング(T. M. Fong)ら、Biochem. Biophys. Res. Commun. 237:629〜631(1997)。マウスにAGRPを投与すると、食物摂取量が増加し、肥満を引き起こすが、色素生成の変化はない。M.ロッシ(M. Rossi)ら、Endocrinology、139:4428〜4431(1998)。合わせて、この研究は、MC4-Rがエネルギー調節に関わっていることを示しており、したがって、この受容体を肥満治療のための合理的な薬物デザインの標的として認めている。
【0006】
MC4-Rと、肥満の病因および食物摂取量における未解明のその役割に関して、先行技術はMC4-Rのアゴニストまたはアンタゴニストとして作用する化合物および組成物の報告を含む。例えば、米国特許第6,060,589号は、メラノコルチン受容体のシグナル伝達活性を調節することができるポリペプチドを記載している。また、米国特許第6,054,556号および米国特許第5,731,408号は、環状構造を有するラクタムヘプタペプチドである、MC4-R受容体のアゴニストおよびアンタゴニストのファミリーを記載している。国際公開広報第01/10842は、多数の構造を有するMC4-R結合化合物およびMC4-R関連障害を治療するためのそのような化合物の使用法を開示している。記載された化合物にはアミジノおよびグアニジノ含有アレーンおよびヘテロアレーンが含まれる。
【0007】
様々な他の化合物群がMC4-Rアゴニスト活性を有するとして開示されている。例えば、国際公開広報第01/70708号および国際公開広報第00/74679号は、ピペリジン化合物および誘導体であるMC4-Rアゴニストを開示している一方で、国際公開広報第01/70337号および国際公開広報第99/64002号は、スピロピペリジン誘導体であるMC-Rアゴニストを開示している。他の公知のメラノコルチン受容体アゴニストには、国際公開広報第01/55106号に開示されているとおり、アミノ酸残基、特にトリプトファン残基を含む芳香族アミン化合物が含まれる。類似のアゴニストは国際公開広報第01/055107号に開示されており、これらは三級アミドまたは三級アミン基を含む芳香族アミン化合物を含む。最後に、国際公開広報第01/055109号は、芳香族アミンを含むメラノコルチン受容体アゴニストを開示しており、これらは一般に窒素含有アルキルリンカーをはさんだビスアミドである。
【0008】
様々な生物活性を有するグアニジン含有化合物も、先行技術では公知である。例えば、Satohらに発行された米国特許第4,732,916号は抗潰瘍薬として有用なグアニジン化合物を開示しており;Schnurらに発行された米国特許第4,874,864号、米国特許第4,949,891号、および米国特許第4,948,901号、ならびに欧州特許第0343894号はプロテアーゼ阻害剤として、ならびに抗プラスミンおよび抗トロンビン薬として有用なグアニジノ化合物を開示しており;かつオクヤマらに発行された米国特許第5,352,704号は抗ウイルス薬として有用なグアニジノ化合物を開示している。グアニジン含有化合物は他の文献にも開示されている。例えば、Gentileらに発行された米国特許第6,030,985号は、卒中、精神分裂病、不安、および疼痛などの酸化窒素合成酵素の阻害が有益である状態を治療および予防するために有用なグアニジン化合物を開示している。Chenらに発行された米国特許第5,952,381号は、αvβ3インテグリンを選択的に阻害または拮抗する際に用いるための特定のグアニジン化合物を開示している。
【0009】
グアニジンの様々な5-、6-、および7-員環完全飽和1-アザカルボサイクリック-2-イリデン誘導体が、Rasmussenに発行された米国特許第4,211,867号により、抗分泌および血糖降下活性を有するとして開示されている。そのような化合物は心血管疾患の治療に対しても有用であると教示されている。他のグアニジン誘導体が、Macdonaldらに発行された米国特許第5,885,985号により、炎症の治療において有用であるとして開示されている。
【0010】
それにもかかわらず、低分子量小分子である、MC4-Rの強力かつ特異的アゴニストがいまだに必要とされている。そのような小分子およびそのような小分子を含む製剤による、肥満などのメラノコルチン-4受容体仲介性疾患の治療法も特に望ましい。
【発明の開示】
【0011】
発明の概要
本発明は、低分子量小分子である、MC4-Rの強力かつ特異的アゴニストを提供する。したがって、本発明の様々な局面に従い、本明細書に記載の式IA、IIIA、IIIB、IVA、IVB、VA、VIA、VIIA、VIIB、VIIIA、VIIIB、およびIXAの化合物が提供されている。同様に、化合物のプロドラッグ、化合物の薬学的に許容される塩、化合物の立体異性体、化合物の互変異性体、化合物の水和物、化合物の水素化物、および化合物の溶媒和物も提供される。
【0012】
本発明の一つの局面は、前述の式で表される化合物の少なくとも一つと、薬学的に許容される担体とを含む薬学的製剤または薬剤などの組成物を提供する。
【0013】
本発明のもう一つの局面は、MC4-R仲介性疾患の治療法であって、それを必要としている被験者に前述の式で表される化合物の少なくとも一つを投与する段階を含む方法を提供する。この方法は、肥満またはII型糖尿病を含む疾患を治療するために用いることもできる。
【0014】
本発明の他の目的、特徴および利点は、下記の詳細な説明から明らかになると思われる。しかし、当業者には本発明の精神および範囲内の様々な変更および修正がこの詳細な説明から明らかになると思われるため、詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい態様を示しているが、例示のために提供しているにすぎないことが理解されるべきである。
【0015】
好ましい態様の詳細な説明
本発明は、小分子メラノコルチン-4受容体(MC4-R)アゴニストの新規なクラスに関する。これらの化合物は組成物に製剤化することができ、MC4-Rの活性化において、または肥満、II型糖尿病、勃起機能不全、多嚢胞性卵巣疾患、肥満および糖尿病に起因するもしくは関連する合併症、ならびにX症候群などのMC4-R仲介性疾患の治療において有用である。
【0016】
下記の定義を本明細書を通じて用いる。
【0017】
アルキル基は1〜8個の炭素原子を有する直鎖および分枝アルキル基を含む。直鎖アルキル基の例にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、およびオクチル基が含まれる。分枝アルキル基の例にはイソプロピル、sec-ブチル、t-ブチル、およびイソペンチル基が含まれるが、これらに限定されることはない。代表的な置換アルキル基は例えば、アミノ、チオ、アルコキシ、またはF、Cl、Br、およびI基などのハロ基により1回または複数回置換されていてもよい。
【0018】
シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチル基などであるが、これらに限定されることはない、環状アルキル基てある。シクロアルキル基には、前述の定義の直鎖または分枝鎖アルキル基で置換された環も含まれ、さらにデカリニル、テトラヒドロナフチル、およびインダニルなどであるが、これらに限定されることはない、縮合環を含む他の環で置換されたシクロアルキル基も含まれる。シクロアルキル基にはノルボルニル、アダマンチル、ボルニル、カンフェニル、イソカンフェニル、およびカレニル基などであるが、これらに限定されることはない、多環式シクロアルキル基も含まれる。代表的な置換シクロアルキル基は、2,2-、2,3-、2,4-、2,5-もしくは2,6-二置換シクロヘキシル基または一、二もしくは三置換ノルボルニルもしくはシクロヘプチル基のように、一置換でも、複数回置換されていてもよいが、これらに限定されることはなく、例えば、アルキル、アルコキシ、アミノ、チオ、またはハロ基で置換されていてもよい。
【0019】
アルケニル基は、例えば、特にビニル、プロペニル、2-ブテニル、3-ブテニル、イソブテニル、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、およびヘキサジエニル基によって例示される、2個から約8個の炭素原子を有し、少なくとも一つの二重結合をさらに含む、直鎖、分枝または環状低級アルキル基である。
【0020】
アルキニル基は、エチニル、プロピニル、およびブチニル基を含むが、これらに限定されることはない基によって例示される、2個から約8個の炭素原子を有し、少なくとも一つの三重結合をさらに含む、直鎖または分枝低級アルキル基である。
【0021】
アリール基はヘテロ原子を含まない環状芳香族炭化水素である。したがって、アリール基にはフェニル、アズレン、ヘプタレン、ビフェニレン、インダセン、フルオレン、フェナントレン、トリフェニレン、ピレン、ナフタセン、クリセン、ビフェニル、アントラセニル、およびナフテニル基が含まれるが、これらに限定されることはない。「アリール基」なる句は、縮合芳香族-脂肪族環構造などの縮合環を含む基を含むが、環の構成員の一つに結合された、アルキルまたはハロ基などの他の基を有するアリール基は含まない。それよりも、トリルなどの基は置換アリール基と呼ぶ。「アリール基」なる句は、式IおよびIIの化合物の一つまたは複数の炭素原子および/または一つまたは複数の窒素原子に結合された基を含む。代表的な置換アリール基は、アミノ、アルコキシ、アルキル、またはハロ基を含むが、これらに限定されることはない基で置換されていてもよい、2-、3-、4-、5-、または6-置換フェニルまたはベンジル基のように一置換または複数回置換されていてもよいが、これらに限定されることはない。
【0022】
シクロアルキルアルキル基は、アルキル基の水素結合または炭素結合が前述の定義のシクロアルキル基への結合で置き換わっている、前述の定義のアルキル基である。
【0023】
アリールアルキル基は、アルキル基の水素結合または炭素結合が前述の定義のアリール基への結合で置き換わっている、前述の定義のアルキル基である。
【0024】
ヘテロシクリル基は、そのうちの一つまたは複数がN、O、およびSなどであるが、これらに限定されることはないヘテロ原子である、3個またはそれ以上の環構成要素を含む非芳香族環化合物である。「ヘテロシクリル基」なる句は、縮合芳香族および非芳香族基を含むものを含む、縮合環種を含む。この句はまた、キヌクリジル(quinuclidyl)のような、しかしこれに限定されないヘテロ原子を含む多環系も含む。しかしこの句は環構成要素の一つに結合された、アルキル基またはハロ基などの他の基を有するヘテロシクリル基は含まない。それよりも、これらは「置換ヘテロシクリル基」と呼ぶ。ヘテロシクリル基には、ピペラジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノおよびホモピペラジノ基が含まれるが、これらに限定されることはない。代表的な置換ヘテロシクリル基は、アミノ、アルコキシ、アルキル、またはハロ基を含むが、これらに限定されることはない基で2-置換、3-置換、4-置換、5-置換、もしくは6-置換または二置換されているモルホリノまたはピペラジノ基のように一置換または複数回置換されていてもよいが、これらに限定されることはない。
【0025】
ヘテロアリール基は、そのうちの一つまたは複数がN、O、およびSなどであるが、これらに限定されることはないヘテロ原子である、3個以上の環構成要素を含む芳香族環化合物である。ヘテロアリール基には、フラン、チオフェン、ピロール、イソピロール、ジアゾール、イミダゾール、イソイミダゾール、トリアゾール、ジチオール、オキサチオール、イソキサゾール、オキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、オキサトリアゾール、ジオキサゾール、オキサチアゾール、ピラン、ジオキシン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、オキサジン、イソキサジン、オキサチアジン、アゼピン、オキセピン、チエピン、ジアゼピン、ベンゾフラン、およびイソベンゾフランなどの基が含まれるが、これらに限定されることはない。「ヘテロアリール基」なる句は縮合環化合物を含むが、この句は環構成要素の一つに結合された、アルキル基などの他の基を有するヘテロアリール基は含まない。それよりも、そのような置換を有するヘテロアリール基は「置換ヘテロアリール基」と呼ぶ。代表的な置換ヘテロアリール基は、アミノ、アルコキシ、アルキル、またはハロ基を含むが、これらに限定されることはない基で一回または複数回置換されていてもよい。
【0026】
ヘテロシクリルアルキル基は、アルキル基の水素結合または炭素結合が前述の定義のヘテロシクリル基への結合で置き換わっている、前述の定義のアルキル基である。
【0027】
ヘテロアリールアルキル基は、アルキル基の水素結合または炭素結合が前述の定義のヘテロアリール基への結合で置き換わっている、前述の定義のアルキル基である。
【0028】
アミノカルボニル基は、式RR'NC(O)-の基であり、ただしRまたはR'は同じでも異なっていてもよく、それぞれが独立してH、または置換もしくは無置換の前述の定義のアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、もしくはヘテロアリール基から選択される。
【0029】
一般に、「置換(されている)」とは、その中に含まれる水素原子への一つまたは複数の結合が、F、Cl、Br、およびIなどのハロゲン原子;ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、およびエステル基などの基における酸素原子;チオール基、硫化アルキル基および硫化アリール基、スルホン基、スルホニル基、ならびにスルホキシド基などの基における硫黄原子;アミン、アミド、アルキルアミン、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、N-オキシド、イミド、およびエナミンなどの基における窒素原子;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル基、アルキルジアリールシリル基、およびトリアリールシリル基などの基におけるケイ素原子;ならびに様々な他の基における他のヘテロ原子などであるが、これらに限定されることはない非水素または非炭素原子への結合で置き換わっている、前述の定義の基を意味する。置換アルキル基および同様に置換シクロアルキル基には、一つもしくは複数の炭素または一つもしくは複数の水素原子への一つまたは複数の結合が、カルボニル、カルボキシル、およびエステル基における酸素;イミン、オキシム、ヒドラゾン、およびニトリルにおける窒素などのヘテロ原子への結合で置き換わっている基も含まれる。
【0030】
置換シクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロシクリル、および置換ヘテロアリールは、水素原子への結合が炭素原子への結合に置き換えられている環および縮合環系も含む。したがって、置換シクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロシクリル、および置換ヘテロアリール基は、前述の定義のアリール基で置換されていてもよい。
【0031】
薬学的に許容される塩には、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸、または塩基性もしくは酸性アミノ酸との塩が含まれる。無機塩基の塩として、本発明は、例えば、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属、カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ土類金属またはアルミニウム、ならびにアンモニアを含む。有機塩基の塩として、本発明は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンを含む。無機酸の塩として、本発明は、例えば、塩酸、ヒドロホウ酸、硝酸、硫酸、およびリン酸を含む。有機酸の塩として、本発明は、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、およびp-トルエンスルホン酸を含む。塩基性アミノ酸の塩として、本発明は、例えば、アルギニン、リシンおよびオルニチンを含む。酸性アミノ酸には、例えば、アスパラギン酸およびグルタミン酸が含まれる。
【0032】
本発明の状況において用いられるプロドラッグには、加水分解などの酵素処理または非酵素処理によりインビボでの代謝性生体内変換を受けて本発明の化合物を生成する、本発明の化合物の誘導体が含まれる。プロドラッグは、例えば、溶解性、融点、安定性および関連する物理化学的性質、吸収、薬物動態ならびに他の送達関連の性質などの薬学的または生物学的性質を改善するために用いることができる。
【0033】
本発明は、低分子量小分子である、MC4-Rの強力かつ特異的アゴニストを提供する。本発明の一つの局面に従い、本発明は以下に示す式IAの第一の化合物群を提供する。

【0034】
本発明の化合物は、式IAの第一の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0035】
式IAの第一の化合物群において、Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せず、R16に結合している炭素原子がR19に結合している炭素原子に結合して5員環を形成する。
【0036】
式IAの第一の化合物群において、Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式IAの化合物のいくつかの態様において、Q、W、X、Y、およびZの少なくとも一つは窒素原子である。式IAの化合物の他の態様において、Q、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IAの化合物の他の態様において、Qは窒素原子であり、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IAの化合物の他の態様において、Wは窒素原子であり、Q、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IAの化合物の他の態様において、Xは窒素原子であり、Q、W、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IAの化合物のさらに他の態様において、Yは窒素原子であり、Q、W、X、およびZはすべて炭素原子である。式IAの化合物のさらに他の態様において、Zは窒素原子であり、Q、W、X、およびYはすべて炭素原子である。
【0037】
式IAの第一の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基:

からなる群より独立して選択することができる。
【0038】
式IAの第一の化合物群において、Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく、Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく、Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく、Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく、かつQが窒素原子である場合、R5はなくてもよい。式IAの第一の化合物群において、R1、R2、R3、R4、またはR5の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式IAの化合物のいくつかの態様において、Qは炭素原子であり、R5は式IIAまたはIIBの基である。
【0039】
式IAの第一の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IAの第一の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式IAの化合物のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式IAの化合物のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式IAの化合物の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式IAの化合物のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式IAの化合物のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式IAの化合物のもう一つの態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式IAの化合物のさらにもう一つの態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式IAの化合物のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成する。式IAの化合物のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成する。
【0040】
式IAの第一の化合物群において、R3'はH、ならびに置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IAの第一の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の一つの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式IAの化合物のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式IAの化合物のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0041】
式IAの第一の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R4'はHである。
【0042】
式IAの第一の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R6はHである。
【0043】
式IAの第一の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R7はHである。
【0044】
式IAの第一の化合物群において、R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の一つの態様において、R8は置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物のいくつかの態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基、置換もしくは無置換ピリジルアルキル基、または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式IAの化合物の他の態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式IAの化合物のこれらの態様において、R8は2,4-二置換フェニルメチル基またはインドリルメチル基であってもよい。R8がフェニルアルキルまたはピリジルアルキルなどの置換アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである特定の態様において、アリールまたはヘテロアリール環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。式IAの化合物のいくつかの態様において、R8は2,4-ジハロフェニルメチル、および2,4-ジアルキルフェニルメチル基からなる群より選択される。式IAの化合物のさらに他の態様において、R8はフェニルメチル、2,4-ジクロロフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、4-ブロモフェニルメチル、4-メチルフェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-エチルフェニルメチル、シクロヘキセニルメチル、2-メトキシフェニルメチル、2-クロロフェニルメチル、2-フルオロフェニルメチル、3-メトキシフェニルメチル、3-フルオロフェニルメチル、チエニルメチル、インドリルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル、3,4-ジメトキシフェニルメチル、2-クロロ-4-ヨードフェニルメチル、2-フルオロ-4-メチルフェニルメチル、2-フルオロ-4-ブロモフェニルメチル、2-フルオロ-4-メトキシフェニルメチル、2-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニルメチル、2,4-ジフルオロフェニルメチル、2,4-ジメチルフェニルメチル、および2,4-ジメトキシフェニルメチル基からなる群より選択される。
【0045】
式IAの第一の化合物群において、R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R9はHである。
【0046】
式IAの第一の化合物群において、R10はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R10はHである。
【0047】
式IAの第一の化合物群において、R11、R12、R13、R16、R17、およびR18はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択される。式IAの第一の化合物群において、R13およびR16は一緒になって、R13およびR16に結合している炭素原子間の二重結合を表すこともある。
【0048】
式IAの第一の化合物群において、R14およびR15はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択される。式IAの第一の化合物群において、R14およびR15はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、5、6、または7員を含む置換または無置換、飽和または不飽和炭素環または複素環を形成する。式IAの化合物の一つの態様において、R14およびR15はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換炭素環を形成する。
【0049】
Vが存在しない式IAの第一の化合物群において、R17およびR18も存在しない。
【0050】
式IAの第一の化合物群において、R19はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IAの化合物の様々な態様において、R19はHである。
【0051】
本発明のもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式IIIAの第二の化合物群を提供する。

【0052】
本発明の化合物は、式IIIAの第二の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0053】
式IIIAの第二の化合物群において、Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式IIIAの化合物のいくつかの態様において、Q、W、X、Y、およびZの少なくとも一つは窒素原子である。式IIIAの化合物の他の態様において、Q、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IIIAの化合物の他の態様において、Qは窒素原子であり、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IIIAの化合物の他の態様において、Wは窒素原子であり、Q、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IIIAの化合物の他の態様において、Xは窒素原子であり、Q、W、Y、およびZはすべて炭素原子である。式IIIAの化合物のさらに他の態様において、Yは窒素原子であり、Q、W、X、およびZはすべて炭素原子である。式IIIAの化合物のさらに他の態様において、Zは窒素原子であり、Q、W、X、およびYはすべて炭素原子である。
【0054】
式IIIAの第二の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基:

からなる群より独立して選択することができる。
【0055】
式IIIAの第二の化合物群において、Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく、Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく、Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく、Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく、かつQが窒素原子である場合、R5はなくてもよい。式IIIAの第二の化合物群において、R1、R2、R3、R4、またはR5の一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式IIIAの化合物のいくつかの態様において、Qは炭素原子であり、R5は式IIAまたはIIBの基である。
【0056】
式IIIAの第二の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。または、式IIIAを有する第二の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式IIIAの第二の化合物群のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式IIIAの第二の化合物群の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様の代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。これには、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成する化合物が含まれる。
【0057】
式IIIAの第二の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の様々な態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0058】
式IIIAの第二の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0059】
式IIIAの第二の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の様々な態様において、R6はHである。
【0060】
式IIIAの第二の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群の様々な態様において、R7はHである。
【0061】
式IIIAの第二の化合物群において、R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの第二の化合物群のいくつかの態様において、R8は置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IIIAの化合物のいくつかの態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基、置換もしくは無置換ピリジルアルキル基、または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式IIIAの第二の化合物群の他の態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。より具体的には、R8は2,4-二置換フェニルメチル基またはインドリルメチル基であってもよい。式IIIAの第二の化合物群のいくつかの態様において、R8は2,4-ジハロフェニルメチル、および2,4-ジアルキルフェニルメチル基からなる群より選択される。R8がフェニルアルキルまたはピリジルアルキルなどの置換アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである特定の態様において、アリールまたはヘテロアリール環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。式IIIAの第二の化合物群の特定の他の態様において、R8はフェニルメチル、2,4-ジクロロフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、4-ブロモフェニルメチル、4-メチルフェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-エチルフェニルメチル、シクロヘキセニルメチル、2-メトキシフェニルメチル、2-クロロフェニルメチル、2-フルオロフェニルメチル、3-メトキシフェニルメチル、3-フルオロフェニルメチル、チエニルメチル、インドリルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル、3,4-ジメトキシフェニルメチル、2-クロロ-4-ヨードフェニルメチル、2-フルオロ-4-メチルフェニルメチル、2-フルオロ-4-ブロモフェニルメチル、2-フルオロ-4-メトキシフェニルメチル、2-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニルメチル、2,4-ジフルオロフェニルメチル、2,4-ジメチルフェニルメチル、または2,4-ジメトキシフェニルメチル基からなる群より選択される。
【0062】
式IIIAの第二の化合物群において、R9、R10、R11、R12、R15、R16、R17、およびR18はH、Cl、F、Br、I、-CN、OH、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択される。
【0063】
式IIIAの第二の化合物群において、R13およびR14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基、ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より選択される。または、式IIIAの第二の化合物群において、R13およびR14はそれらが結合している炭素と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよい。
【0064】
式IIIAの第二の化合物群のいくつかの態様において、式IIIAの化合物は以下に示す式IIIBを有する。

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示す)。本態様において、AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択されてもよい。これらの態様において、式IIIBの変数は式IIIAの化合物に関する前述の定義と同じ定義を有する。
【0065】
式IIIBの化合物(式中、6員炭素環が置換ベンゼン環である)の様々な態様において、ベンゼン環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。
【0066】
本発明のさらにもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式IVAの第三の化合物群を提供する。

【0067】
本発明の化合物は、式IVAの第三の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0068】
式IVAの第三の化合物群において、Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せず、R28に結合している炭素原子がR15に結合している炭素原子に結合して5員環を形成する。
【0069】
式IVAの第三の化合物群において、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式IVAの第三の化合物群のいくつかの態様において、W、X、Y、およびZの少なくとも一つは窒素原子であるが、他の態様においては、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。
【0070】
式IVAの第三の化合物群において、R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、およびR10はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択される。
【0071】
式IVAの第三の化合物群において、R5およびR6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基、ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択される。または、式IVAの第三の化合物群の他の化合物において、R5およびR6はそれらが両方結合している炭素原子と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよい。
【0072】
式IVAの第三の化合物群において、R11はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群の様々な態様において、R11はHである。
【0073】
式IVAの第三の化合物群において、R12はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群の一つの態様において、R12は置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IVAの化合物のいくつかの態様において、R12は置換もしくは無置換フェニルアルキル基、置換もしくは無置換ピリジルアルキル基、または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式IVAの第三の化合物群の他の態様において、R12は置換もしくは無置換フェニルアルキル基または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。そのような態様には、R12が2,4-二置換フェニルメチル基またはインドリルメチル基であるものが含まれる。式IVAの第三の化合物群のこれらの態様には、R12が2,4-ジハロフェニルメチル、および2,4-ジアルキルフェニルメチル基からなる群より選択されるものが含まれる。R12がフェニルアルキルまたはピリジルアルキルなどの置換アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである特定の態様において、アリールまたはヘテロアリール環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R12はフェニルメチル、2,4-ジクロロフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、4-ブロモフェニルメチル、4-メチルフェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-エチルフェニルメチル、シクロヘキセニルメチル、2-メトキシフェニルメチル、2-クロロフェニルメチル、2-フルオロフェニルメチル、3-メトキシフェニルメチル、3-フルオロフェニルメチル、チエニルメチル、インドリルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル、3,4-ジメトキシフェニルメチル、2-クロロ-4-ヨードフェニルメチル、2-フルオロ-4-メチルフェニルメチル、2-フルオロ-4-ブロモフェニルメチル、2-フルオロ-4-メトキシフェニルメチル、2-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニルメチル、2,4-ジフルオロフェニルメチル、2,4-ジメチルフェニルメチル、または2,4-ジメトキシフェニルメチル基からなる群より選択される。
【0074】
式IVAの第三の化合物群において、R13およびR14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より独立して選択される。式IVAの第三の化合物群の様々な態様において、R13および/またはR14はHである。
【0075】
式IVAの第三の化合物群において、R15、R16、R17、R18、およびR19はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基から独立して選択される。Vが存在しない式IVAの第三の化合物群において、R16およびR17も存在しない。
【0076】
式IVAの第三の化合物群において、R20、R22、R24、およびR26はH、置換および無置換アルキル基、ならびに式IIAまたはIIBの基:

からなる群より独立して選択される。
【0077】
式IVAの第三の化合物群において、Wが窒素原子である場合、R20はなくてもよく、Xが窒素原子である場合、R22はなくてもよく、Zが窒素原子である場合、R26はなくてもよく、かつYが窒素原子である場合、R24はなくてもよい。式IVAの第三の化合物群において、R20、R22、R24、またはR26の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。いくつかのそのような態様において、R20、R22、R24、またはR26の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0078】
式IVAの第三の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択されてもよい。または、式IVAの第三の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式IVAの第三の化合物群のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式IVAの第三の化合物群の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式IVAの第三の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式IVAの第三の化合物群の他の態様には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成するものが含まれる。
【0079】
式IVAを有する第三の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0080】
式IVAを有する第三の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IVAの第三の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。第三の化合物群のいくつかの態様において、R4,、R11、R13、R14、およびR15の一つ、いくつか、またはすべてがHである。
【0081】
式IVAの第三の化合物群において、R21、R23、R25、およびR27はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より独立して選択される。または、式IVAを有する第三の化合物群において、R21およびR23は一緒になって、R21およびR23に結合している炭素間の二重結合を表すこともある。または、式IVAを有する第三群の化合物において、R25およびR27は一緒になって、R25およびR27に結合している炭素間の二重結合を表すこともある。
【0082】
式IVAの第三の化合物群において、R28およびR29はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択される。または、式IVAの第三の化合物群において、R28およびR29は一緒になって、R28およびR29に結合している炭素間の二重結合を表すこともある。
【0083】
式IVAの第三の化合物群の一つの態様において、式IVAの化合物は以下に示す式IVBを有する

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示す)。これらの態様において、AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択されてもよい。これらの態様において、式IVBの変数は式IVAの化合物に関する前述の定義と同じ定義を有する。
【0084】
式IVBの化合物(式中、6員炭素環が置換ベンゼン環である)の様々な態様において、ベンゼン環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。
【0085】
本発明のさらにもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式VAの第四の化合物群を提供する。

【0086】
本発明の化合物は、式VAの第四の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0087】
式VAの第四の化合物群において、TはO、S、およびNR15基からなる群より選択される。
【0088】
式VAの第四の化合物群において、Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式VAの第四の化合物群のいくつかの態様において、Q、W、X、Y、およびZの少なくとも一つは窒素原子である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、Q、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、Qは窒素原子であり、W、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、Wは窒素原子であり、Q、X、Y、およびZはすべて炭素原子である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、Xは窒素原子であり、Q、W、Y、およびZはすべて炭素原子である。式VAの第四の化合物群のさらに他の態様において、Yは窒素原子であり、Q、W、X、およびZはすべて炭素原子である。式VAの第四の化合物群のさらに他の態様において、Zは窒素原子であり、Q、W、X、およびYはすべて炭素原子である。
【0089】
式VAの第四の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基:

からなる群より独立して選択される。
【0090】
式VAの第四の化合物群において、Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく、Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく、Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく、Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく、かつQが窒素原子である場合、R5はなくてもよい。式VAの第四の化合物群において、R1、R2、R3、R4、またはR5の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式VAの第四の化合物群の一つの態様において、Qは炭素原子であり、R5は式IIAまたはIIBの基である。式VAの第四の化合物群のいくつかの態様において、R1、R2、R3、R4、またはR5の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0091】
式VAの第四の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。または、式VAの第四の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式VAの第四の化合物群のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式VAの第四の化合物群の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式VAの第四の化合物群の一つの態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式VAの第四の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式VAの第四の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式VAの第四の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式VAの第四の化合物群の他の態様には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成するものが含まれる。
【0092】
式VAの第四の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。この態様は、R3'が置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択されてもよいことを企図する。式VAの第四の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0093】
式VAの第四の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0094】
式VAの第四の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R6はHである。
【0095】
式VAの第四の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R7はHである。
【0096】
式VAの第四の化合物群において、R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の一つの態様において、R8は置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VAの化合物のいくつかの態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基、置換もしくは無置換ピリジルアルキル基、または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、R8は置換もしくは無置換フェニルアルキル基または置換もしくは無置換インドリルアルキル基である。式VAの第四の化合物群のこれらの態様において、R8は2,4-二置換フェニルメチル基またはインドリルメチル基であってもよい。これらの態様は、R8が2,4-ジハロフェニルメチル、および2,4-ジアルキルフェニルメチル基からなる群より選択されうることを企図する。R8がフェニルアルキルまたはピリジルアルキルなどの置換アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである特定の態様において、アリールまたはヘテロアリール環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。式VAの第四の化合物群の他の態様において、R8はフェニルメチル、2,4-ジクロロフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、4-ブロモフェニルメチル、4-メチルフェニルメチル、4-クロロフェニルメチル、4-エチルフェニルメチル、シクロヘキセニルメチル、2-メトキシフェニルメチル、2-クロロフェニルメチル、2-フルオロフェニルメチル、3-メトキシフェニルメチル、3-フルオロフェニルメチル、チエニルメチル、インドリルメチル、4-ヒドロキシフェニルメチル、3,4-ジメトキシフェニルメチル、2-クロロ-4-ヨードフェニルメチル、2-フルオロ-4-メチルフェニルメチル、2-フルオロ-4-ブロモフェニルメチル、2-フルオロ-4-メトキシフェニルメチル、2-トリフルオロメチル-4-フルオロフェニルメチル、2,4-ジフルオロフェニルメチル、2,4-ジメチルフェニルメチル、または2,4-ジメトキシフェニルメチル基からなる群より選択される。
【0097】
式VAの第四の化合物群において、R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R9はHである。
【0098】
式VAの第四の化合物群において、R10はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R10はHである。
【0099】
式VAの第四の化合物群において、R11、R12、R13、R14、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択される。
【0100】
式VAの第四の化合物群において、R15はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。
【0101】
一つの態様において、TはNR15基であり、R14およびR15はそれらが結合している原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換複素環を形成する。
【0102】
式VAの第四の化合物群において、R12およびR14はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、5または6員を含む置換または無置換、飽和または不飽和炭素環または複素環を形成してもよい。式VAの第四の化合物群において、R14およびR15はそれらが結合している原子と一緒になって、5または6員を含む置換または無置換、飽和または不飽和複素環を形成してもよい。
【0103】
式VAの第四の化合物群において、R18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VAの第四の化合物群の様々な態様において、R18はHである。
【0104】
本発明のさらにもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式VIAの第五の化合物群を提供する。

【0105】
本発明の化合物は、式VIAの第五の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0106】
式VIAの第五の化合物群において、Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せず、R15に結合している炭素原子がR18に結合している炭素原子に結合して5員環を形成する。
【0107】
式VIAの第五の化合物群において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'の少なくとも一つは窒素原子である。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、Q'は窒素原子であり、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、W'は窒素原子であり、Q'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、X'は窒素原子であり、Q'、W'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、Y'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、Z'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびY'はすべて炭素原子である。
【0108】
式VIAの第五の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択される。
【0109】
式VIAの第五の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な態様において、R6はHである。
【0110】
式VIAの第五の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な態様において、R7はHである。
【0111】
式VIAの第五の化合物群において、R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。
【0112】
式VIAの第五の化合物群において、R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な態様において、R9はHである。
【0113】
式VIAの第五の化合物群において、R10、R11、R12、R15、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群において、R12およびR15は一緒になってR12およびR15に結合している炭素原子間の二重結合を表すこともある。
【0114】
式VIAの第五の化合物群において、R13およびR14はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択される。または、R13およびR14はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、5、6、または7員を含む置換または無置換、飽和または不飽和炭素環または複素環を形成する。式VIAの第五の化合物群の一つの態様において、R13およびR14はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換炭素環を形成する。
【0115】
式VIAの第五の化合物群において、R18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な態様において、R18はHである。
【0116】
Vが存在しない式VIAの化合物において、R16およびR17も存在しない。
【0117】
式VIAの第五の化合物群において、R19、R20、R21、R22、およびR23は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択される。
【0118】
式VIAの第五の化合物群において、W'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく、X'が窒素原子である場合、R23はなくてもよく、Z'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく、Y'が窒素原子である場合、R20はなくてもよく、かつQ'が窒素原子である場合、R21はなくてもよい。式VIAの第五の化合物群において、R19、R20、R21、R22、またはR23の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、Q'は炭素原子であり、R21は式IIAまたはIIBの基である。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、R19、R20、R21、R22、またはR23の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0119】
式VIAの第五の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。または、式VIAの第五の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式VIAの第五の化合物群の他の態様には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成するものが含まれる。
【0120】
式VIAを有する第五の化合物群において、R3'はH、ならびに置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式VIAを有する第五の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0121】
式VIAの第五の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VIAの第五の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0122】
本発明のもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式VIIAの第六の化合物群を提供する。

【0123】
本発明の化合物は、式VIIAの第六の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0124】
式VIIAの第六の化合物群において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式VIIAの第六の化合物群のいくつかの態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'の少なくとも一つは窒素原子である。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、Q'は窒素原子であり、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、W'は窒素原子であり、Q'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、X'は窒素原子であり、Q'、W'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、Y'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、Z'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびY'はすべて炭素原子である。
【0125】
式VIIAの第六の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択される。
【0126】
式VIIAの第六の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群の様々な態様において、R6はHである。
【0127】
式VIIAの第六の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群の様々な態様において、R7はHである。
【0128】
式VIIAの第六の化合物群において、R8、R9、R10、R11、R14、R15、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択される。
【0129】
式VIIAの第六の化合物群において、R12およびR13はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基、ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より選択される。または、式IVAの第三の化合物群の他の化合物において、R12およびR13はそれらが結合している炭素と一緒になって、式IIAまたはIIBの基で置換された炭素環または複素環を含む置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよい。
【0130】
式VIIAの第六の化合物群において、R18、R19、R20、R21、およびR22は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択される。
【0131】
式VIIAの第六の化合物群において、W'が窒素原子である場合、R21はなくてもよく、X'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく、Z'が窒素原子である場合、R18はなくてもよく、Y'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく、かつQ'が窒素原子である場合、R20はなくてもよい。式VIIAの第六の化合物群において、R18、R19、R20、R21、またはR22の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式VIIAの第六の化合物群の一つの態様において、Q'は炭素原子であり、R20は式IIAまたはIIBの基である。式VIIAの第六の化合物群のいくつかの態様において、R18、R19、R20、R21、またはR22の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0132】
式VIIAの第六の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。または、式VIIAを有する第六の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式VIIAの第六の化合物群の一つの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式VIIAの第六の化合物群の様々な態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成する。
【0133】
式VIIAを有する第六の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0134】
式VIIAを有する第六の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VIIAの第六の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0135】
式VIIAの第六の化合物群の一つの態様において、式VIIAの化合物は以下に示す式VIIBを有する。

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示す)。この態様において、AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択されてもよい。これらの態様において、式VIIBの変数は式VIIAの化合物に関する前述の定義と同じ定義を有する。
【0136】
式VIIBの化合物(式中、6員炭素環が置換ベンゼン環である)の様々な態様において、ベンゼン環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。
【0137】
本発明のさらにもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式VIIIAの第七の化合物群を提供する。

【0138】
本発明の化合物は、式VIIIAを有する第七の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0139】
式VIIIAの第七の化合物群において、Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せず、R27に結合している炭素原子がR14に結合している炭素原子に結合して5員環を形成する。
【0140】
式VIIIAの第七の化合物群において、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。
【0141】
式VIIIAの第七の化合物群において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式VIIIAの第七の化合物群のいくつかの態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'の少なくとも一つは窒素原子である。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、Q'は窒素原子であり、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、W'は窒素原子であり、Q'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、X'は窒素原子であり、Q'、W'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、Y'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびZ'はすべて炭素原子である。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、Z'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびY'はすべて炭素原子である。
【0142】
式VIIIAの第七の化合物群において、R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、およびR10はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択される。
【0143】
式VIIIAの第七の化合物群において、R5およびR6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基、ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択される。または、式VIIIAの第七の化合物群において、R5およびR6はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、式IIAまたはIIBの基で置換された炭素環または複素環を含む置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよい。
【0144】
式VIIIAの第七の化合物群において、R11はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群の様々な態様において、R11はHである。
【0145】
式VIIIAの第七の化合物群において、R12およびR13はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より独立して選択される。式VIIIAの第七の化合物群の様々な態様において、R12および/またはR13はHである。
【0146】
式VIIIAの第七の化合物群において、R14、R15、R16、R17、およびR18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基から独立して選択される。Vが存在しない式VIIIAの第七の化合物群において、R16およびR17も存在しない。
【0147】
式VIIIAの第七の化合物群において、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、およびR26はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より独立して選択される。式VIIIAの第七の化合物群において、Wが窒素原子である場合、R19はなくてもよく、Xが窒素原子である場合、R21はなくてもよく、Zが窒素原子である場合、R25はなくてもよく、かつYが窒素原子である場合、R23はなくてもよい。または、式VIIIAの第七の化合物群において、R20およびR22は一緒になって、R20およびR22に結合している炭素間の二重結合を表すこともある。または、式VIIIAの第七の化合物群において、R24およびR26は一緒になって、R24およびR26に結合している炭素間の二重結合を表すこともある。
【0148】
式VIIIAの第七の化合物群において、R27およびR28はHならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択される。または、式VIIIAの第七の化合物群において、R27およびR28は一緒になって、R27およびR28に結合している炭素原子間の二重結合を表すこともある。
【0149】
式VIIIAの第七の化合物群において、R29、R30、R31、R32、およびR33は同じでも異なっていてもよく、H、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBを有する基

からなる群より独立して選択される。
【0150】
式VIIIAの第七の化合物群において、Q'が窒素原子である場合、R31はなくてもよく、W'が窒素原子である場合、R32はなくてもよく、X'が窒素原子である場合、R33はなくてもよく、Z'が窒素原子である場合、R29はなくてもよく、かつY'が窒素原子である場合、R30はなくてもよい。式VIIIAの第七の化合物群において、R29、R30、R31、R32、またはR33の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式VIIIAの第七の化合物群のいくつかの態様において、R29、R30、R31、R32、またはR33の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0151】
式VIIIAの第七の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。または、式VIIIAの第七の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成してもよい。式VIIIAの第七の化合物群の一つの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式VIIIAの第七の化合物群の様々な他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式VIIIAを有する第七の化合物群のさらに他の態様には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成するものが含まれる。
【0152】
式VIIIAを有する第七の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群の様々な態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式VIIIAの第七の化合物群のさらに他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0153】
式VIIIAを有する第七の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。第七の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0154】
式VIIIAの第七の化合物群の一つの態様において、式VIIIAの化合物は以下に示す式VIIIBを有する

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示す)。これらの態様において、AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択されてもよい。これらの態様において、式VIIIBの変数は式VIIIAの化合物に関する前述の定義と同じ定義を有する。
【0155】
式VIIIBの化合物(式中、6員炭素環が置換ベンゼン環である)の様々な態様において、ベンゼン環上の一つの置換基は式IIAまたはIIB(式中、R1'、R2'、R3'、およびR4'は前述の特徴を有する)を有する基である。
【0156】
本発明のもう一つの局面に従い、本発明は以下に示す式IXAの第八の化合物群を提供する。

【0157】
本発明の化合物は、式IXAの第八の化合物群のプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物をさらに含む。
【0158】
式IXAの第八の化合物群において、TはO、S、およびNR14基からなる群より選択されてもよい。
【0159】
式IXAの第八の化合物群において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択される。式IXAの第八の化合物群のいくつかの態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'の少なくとも一つは窒素原子である。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、Q'、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、Q'は窒素原子であり、W'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、W'は窒素原子であり、Q'、X'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、X'は窒素原子であり、Q'、W'、Y'、およびZ'はすべて炭素原子である。式IXAの第八の化合物群のさらに他の態様において、Y'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびZ'はすべて炭素原子である。式IXAの第八の化合物群のさらに他の態様において、Z'は窒素原子であり、Q'、W'、X'、およびY'はすべて炭素原子である。
【0160】
式IXAの第八の化合物群において、R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択される。
【0161】
式IXAの第八の化合物群において、R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R6はHである。
【0162】
式IXAの第八の化合物群において、R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R7はHである。
【0163】
式IXAの第八の化合物群において、R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R8はHである。
【0164】
式IXAの第八の化合物群において、R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R9はHである。
【0165】
式IXAの第八の化合物群において、R10、R11、R12、R13、R15、およびR16はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択される。
【0166】
式IXAの第八の化合物群において、R14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択される。
【0167】
式IXAの第八の化合物群の一つの態様において、TはNR14基であり、R13およびR14はそれらが結合している二つの原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換複素環を形成する。
【0168】
または、式IXAの第八の化合物群において、R11およびR13はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、5または6員を含む置換または無置換、飽和または不飽和炭素環または複素環を形成してもよい。または、式IXAの第八の化合物群において、R13およびR14はそれらが結合している原子と一緒になって、5または6員を含む置換または無置換、飽和または不飽和複素環を形成してもよい;
【0169】
式IXAの第八の化合物群において、R17はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R17はHである。
【0170】
式IXAの第八の化合物群において、R18、R19、R20、R21、およびR22は同じでも異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、ならびに式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択される。
【0171】
式IXAの第八の化合物群において、W'が窒素原子である場合、R21はなくてもよく、X'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく、Z'が窒素原子である場合、R18はなくてもよく、Y'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく、かつQ'が窒素原子である場合、R20はなくてもよい。式IXAの第八の化合物群において、R18、R19、R20、R21、またはR22の少なくとも一つは式IIAまたはIIBを有する基である。式IXAの第八の化合物群の一つの態様において、Q'は炭素原子であり、R20は式IIAまたはIIBの基である。式IXAの第八の化合物群のいくつかの態様において、R18、R19、R20、R21、またはR22の一つが式IIAまたはIIBを有する基である。
【0172】
式IXAの第八の化合物群において、R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され、R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリルまたはヘテロアリール基を形成する。式IXAの第八の化合物群のいくつかの態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、R1'はHであり、R2'は置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R1'およびR2'は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より独立して選択される。式IXAの第八の化合物群の一つの態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が結合している窒素原子に加えて、O、S、およびNからなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含む、置換または無置換飽和ヘテロシクリル基を形成する。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、R1'およびR2'が両方結合している窒素原子に加えて、少なくとも一つの窒素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。式IXAの第八の化合物群のさらに他の態様において、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、少なくとも一つの酸素ヘテロ原子を含む、置換または無置換ヘテロシクリル環を形成する。前述のヘテロシクリル態様のいくつかの代表例には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ピペラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペラジノ、またはアゼピノ基を形成するものが含まれる。式IXAの第八の化合物群の他の態様には、R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、一つまたは二つのアルキル基、例えば、一つまたは二つのメチル基で選択的に置換された置換ピペラジノ基を形成するものが含まれる。
【0173】
式IXAを有する第八の化合物群において、R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群のいくつかの態様において、R3'は置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-アルキルシクロヘキシル、2,2-ジアルキルシクロヘキシル、2,3-ジアルキルシクロヘキシル、2,4-ジアルキルシクロヘキシル、2,5-ジアルキルシクロヘキシル、2,6-ジアルキルシクロヘキシル、3,4-ジアルキルシクロヘキシル、3-アルキルシクロヘキシル、4-アルキルシクロヘキシル、3,3,5-トリアルキルシクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2-アミノシクロヘキシル、3-アミノシクロヘキシル、4-アミノシクロヘキシル、2,3-ジアミノシクロヘキシル、2,4-ジアミノシクロヘキシル、3,4-ジアミノシクロヘキシル、2,5-ジアミノシクロヘキシル、2,6-ジアミノシクロヘキシル、2,2-ジアミノシクロヘキシル、2-アルコキシシクロヘキシル、3-アルコキシシクロヘキシル、4-アルコキシシクロヘキシル、2,3-ジアルコキシシクロヘキシル、2,4-ジアルコキシシクロヘキシル、3,4-ジアルコキシシクロヘキシル、2,5-ジアルコキシシクロヘキシル、2,6-ジアルコキシシクロヘキシル、2,2-ジアルコキシシクロヘキシル、2-アルキルチオシクロヘキシル、3-アルキルチオシクロヘキシル、4-アルキルチオシクロヘキシル、2,3-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、3,4-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,5-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,6-ジアルキルチオシクロヘキシル、2,2-ジアルキルチオシクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、イソプロピル、n-ブチル、シクロオクチル、2-アリールシクロヘキシル、2-フェニルシクロヘキシル、2-アリールアルキルシクロヘキシル、2-ベンジルシクロヘキシル、4-フェニルシクロヘキシル、アダマンチル、イソカンフェニル、カレニル、7,7-ジアルキルノルボルニル、ボルニル、ノルボルニル、およびデカリニル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の他の態様において、R3'は置換および無置換シクロヘキシル、2-メチルシクロヘキシル、2,2-ジメチルシクロヘキシル、2,3-ジメチルシクロヘキシル、2,4-ジメチルシクロヘキシル、2,5-ジメチルシクロヘキシル、2,6-ジメチルシクロヘキシル、3,4-ジメチルシクロヘキシル、3-メチルシクロヘキシル、4-メチルシクロヘキシル、シクロヘキセニル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシル、4-t-ブチルシクロヘキシル、2-メチルシクロヘプチル、シクロヘキシルメチル、イソピノカンフェイル、7,7-ジメチルノルボルニル、4-イソプロピルシクロヘキシル、および3-メチルシクロヘプチル基からなる群より選択される。
【0174】
式IXAを有する第八の化合物群において、R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される。式IXAの第八の化合物群の様々な態様において、R4'はHである。
【0175】
本発明のもう一つの局面は、前述の式で表される化合物の少なくとも一つおよび薬学的に許容される担体を含む組成物を提供する。
【0176】
本発明のもう一つの局面は、MC4-R仲介性疾患の治療法であって、それを必要とする被検者に前述の式で表される化合物の少なくとも一つを投与する段階を含む方法を提供する。この方法は、肥満またはII型糖尿病を含む疾患および疾患から生じる合併症を治療するために用いることもできる。加えて、この方法は勃起機能不全、多嚢胞性卵巣、およびX症候群を治療するために用いることもできる。
【0177】
本発明の化合物は一般に、ペプチドカップリングを通して組み立てることができる。アミド結合を形成するためにこれらのカップリングで用いる試薬および条件は当業者には公知である。これらのカップリング条件の例は、総説「Chemical Synthesis of Natural Product Peptides: Coupling Methods for the Incorporation of Noncoded Amino Acids into Peptides」(Humphrey, J. M.; Chamberlin, A. R.; Chem. Rev. 1997, 97, p2243-2256)においても見いだすことができる。
【0178】
本発明の一つの局面は、三つの構築ブロック、すなわちアミノサブユニット、中心アミノ酸部分、およびアシルサブユニットをカップリングすることに関する。アミノサブユニットをまず窒素保護基を含む中心アミノ酸部分とカップリングさせる。「Protective Groups in Organic Synthesis、第2版」(Greene, T. W.; Wuts, P. G. M; John Wiley & Sons, Inc.; New York: 1991)に挙げられているものなどの様々な一般的窒素保護基が、溶解性、収率、ならびに化学および光学純度に関してカップリング反応の効率を高める際に有用であることもある。カップリングに続いて保護基を除去した後、曝露された窒素をアシルサブユニットとカップリングさせる。本発明の特定の化合物を生成するためのカップリング段階の前後いずれかに、追加の官能基または保護基操作が要求されることもある。アミノ、中心アミノ酸、およびアシルサブユニットのための出発原料ならびにそれらの調製のさらなる例は、国際公開広報第00/74679号、国際公開公報第99/64002号、国際公開公報第01/70337号、および国際公開公報第01/70708号において見いだすことができ、これらは参照として本明細書に組み込まれる。前述の方法は下記の合成スキームに要約することができる:

【0179】
本発明の様々な化合物はグアニジノアリール部分を含んでいてもよい。この官能基は一般に、米国仮特許出願第60/230,565号および第60/245,579号、ならびに米国特許出願第09/945,384号に記載のとおりに調製することができ、これらは参照として本明細書に組み込まれる。
【0180】
アミノサブユニット出発原料が、アミド結合カップリング後にグアニジノ置換基を導入するためのハンドルを含むグアニジノアリールアミンまたはアリールアミンを含んでいてもよい。例えば、アジドアリールアミン(下記のスキームにおいてJ=N3)をカップリング前駆体として用いてもよい。残りのサブユニットを組み立てた後、アジドを還元剤、イソシアネート、およびアミンで逐次処理して、所望のグアニジノ置換基を得ることもできる。または、一保護アリールジアミン(J=NHPG')を用いてもよい。脱保護したアリールアミノ部分をチオホスゲン、第一のアミン、および最後に第二のアミンと逐次反応させることにより、グアニジノユニットを結合させることができる。前述の方法は下記の合成スキームに要約することができる:

【0181】
中心アミノ酸部分の出発原料は、Bachem(King of Prussia、PA)などの商業的供給元から得ることもでき、または非天然アミノ酸合成のための公知の方法に従って調製することもできる。これらの方法の典型例は下記の総説および論文において見いだすことができる:「Highly Practical Methodology for the synthesis of D- and L-α-Amino Acids, N-Protected α-Amino Acids, and N-Methyl-α-amino acids」(Myers, A. G.; Gleason, J. L. ; Yoon, T.; Kung, D. W. J. Am. Chem. Soc, 1997, 119, 656-673)、「Recent Developments in the Stereoselective Synthesis of α-aminoacids」(R. Duthaler, Tetrahedron, 1994, 50, p. 1539-1650)、および「Organic Chemistry Series Volume 7: Synthesis of Optically Active a-Amino Acids(Williams, R. M.; Permagon Press: Oxford, 1989)。
【0182】
アシルサブユニットがグアニジノアリール部分を含んでいてもよい。この官能基は、適当なカップリング段階において出発原料としてアジド置換またはモノアミン保護安息香酸を用いることにより導入することができる(下記のスキーム参照)。次いで、アジドまたは保護アミンを前述と同じ様式でグアニジノ基に変換することができる。

【0183】
アシルサブユニットの出発原料の他の例には、国際公開公報第00/74679号および国際公開公報第99/64002号において調製および記載されている、下記の二環式酸が含まれる。

【0184】
本発明の一つの局面において、R置換基はグアニジノ基または保護アミンもしくはアジドとしてマスクされた潜在性のグアニジノ基である。この一時的官能基は後に、前述と同じ様式でグアニジノ基に変換することができる。一例を下記のスキームに示す。

【0185】
本発明は、様々な障害を治療または改善するための、本発明の一つもしくは複数の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を、薬学的に許容される担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合することによって調製することができる組成物も提供する。そのような障害の例には、肥満、勃起機能不全、心血管障害、ニューロン損傷または障害、炎症、発熱、認知障害、性行動障害が含まれるが、これらに限定されることはない。治療上有効な用量とは、障害の症状の改善を得るのに十分な、本発明の一つまたは複数の化合物の量をさらに意味する。本発明の薬学的組成物は、特に通常の造粒、混合、溶解、カプセル化、凍結乾燥、乳化または研和工程などの、当技術分野において公知の方法によって製造することができる。組成物は、例えば、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤、乳剤、エリキシル剤、懸濁剤または液剤の形態であってもよい。本発明の組成物は様々な投与経路、例えば、経口投与、鼻腔内投与、経粘膜投与、直腸内投与、または皮下投与ならびにくも膜下腔内、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、眼内または脳室内注射による経路のために製剤化することができる。本発明の一つまたは複数の化合物は、徐放性製剤としての注射などの、全身ではなく局所様式で投与することもできる。下記の剤形は例示のために示すもので、本発明を制限すると解釈されるべきではない。
【0186】
経口、口腔内、および舌下投与のために、散剤、懸濁剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、ゲルキャップ、およびカプレットが固体剤形として許容される。これらは、例えば、本発明の一つもしくは複数の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を、デンプンまたは他の添加物などの少なくとも一つの添加物または賦形剤と混合することによって調製することができる。適当な添加物または賦形剤は、ショ糖、乳糖、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、ソルビトール、デンプン、寒天、アルギン酸塩、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカントガム、アラビアゴム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成ポリマーもしくはグリセリド、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、および/またはポリビニルピロリドンである。選択的に、経口剤形は投与を助けるための、不活性希釈剤、またはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、またはパラベンもしくはソルビン酸などの保存剤、またはアスコルビン酸、トコフェロールもしくはシステインなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、調味剤または着香剤などの他の成分を含むこともできる。加えて、識別のために染料または色素を加えてもよい。錠剤および丸剤は、当技術分野において公知の適当なコーティング材料でさらに処理してもよい。
【0187】
経口投与のための液体剤形は、薬学的に許容される乳剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、スラリーおよび液剤の形態であってもよく、水などの不活性希釈剤を含んでいてもよい。製剤は、油、水、アルコール、およびこれらの組み合わせなどであるが、これらに限定されることはない、無菌の液体を用いて、懸濁液または溶液として調製することができる。薬学的に適当な界面活性剤、懸濁化剤、乳化剤を、経口または非経口投与のために加えることができる。
【0188】
前述のとおり、懸濁剤は油を含むことができる。そのような油には、落花生油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油およびオリーブ油が含まれるが、これらに限定されることはない。懸濁調製物は、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸グリセリドおよびアセチル化脂肪酸グリセリドなどの脂肪酸のエステルも含むことができる。懸濁製剤は、エタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサデシルアルコール、グリセロールおよびプロピレングリコールなどのアルコールを含むこともできるが、これらに限定されることはない。ポリ(エチレングリコール)、鉱油およびワセリンなどの石油炭化水素などであるが、これらに限定されることはないエーテル;ならびに水も、懸濁製剤において用いることができる。
【0189】
鼻腔内投与(例えば、化合物を脳に送達する)、または吸入による投与(例えば、化合物を肺を通じて送達する)のために、製剤は任意の適当な溶媒と、選択的に安定化剤、抗菌剤、抗酸化剤、pH改変剤、界面活性剤、バイオアベイラビリティ改変剤およびこれらの組み合わせなどであるが、これらに限定されることはない他の化合物を含む、溶液、噴霧、乾燥粉末、またはエアロゾルであってもよい。鼻腔内製剤および投与法の例は、国際公開公報第01/41782号、国際公開公報第00/33813号、国際公開公報第91/97947号、米国特許第6,180,603号、および米国特許第5,624,898号において見いだすことができる。エアロゾル製剤のための噴射剤は、圧縮空気、窒素、二酸化炭素、または低沸点の炭化水素溶媒を含んでいてもよい。本発明の一つまたは複数の化合物は、噴霧器などからエアロゾル噴霧の形で都合よく送達される。
【0190】
注射用剤形は一般に、適当な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて調製することができる水性懸濁液または油性懸濁液を含む。注射用剤形は溶媒または希釈剤とともに調製される溶液相または懸濁液の形態であってもよい。許容される溶媒または溶剤には滅菌水、リンゲル液、または等張食塩水溶液が含まれる。または、滅菌油を溶媒または懸濁化剤として用いることもできる。好ましくは、油または脂肪酸は非揮発性であり、天然または合成油、脂肪酸、モノグリセリド、ジグリセリド、またはトリグリセリドを含む。
【0191】
注射のために、製剤は前述の適当な溶液による再構成に適した粉末であってもよい。これらの例には、凍結乾燥、回転乾燥、または噴霧乾燥された粉末、アモルファス粉末、顆粒、沈殿物、または微粒子が含まれるが、これらに限定されることはない。注射のために、製剤は安定化剤、pH調節剤、界面活性剤、生物学的利用能調節剤およびこれらの組み合わせを選択的に含むことができる。化合物は、ボーラス注射または連続注入などの注射による非経口投与のために製剤化することもできる。注射用単位用量剤形はアンプルまたは複数回用量容器入りであってもよい。
【0192】
直腸内投与のために、製剤は腸管、S字結腸および/または直腸における化合物放出のための坐剤、軟膏、浣腸剤、錠剤またはクリームの形態であってもよい。直腸坐剤は、本発明の一つもしくは複数の化合物、または化合物の薬学的に許容される塩または互変異性体を、通常の保存温度では固相で存在し、直腸などの体内で薬物を放出するのに適した温度では液相で存在する、許容される溶剤、例えばカカオ脂またはポリエチレングリコールと混合することによって調製される。油を軟ゼラチン型の製剤および坐剤の調製において用いることもできる。水、食塩水、水性デキストロースおよび関連する糖溶液、ならびにグリセロールを懸濁製剤の調製において用いることができ、これは同時にペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースなどの懸濁化剤、ならびに緩衝剤および保存剤も含むことができる。
【0193】
前述の代表的剤形に加えて、薬学的に許容される賦形剤および担体が当業者には一般に知られており、したがって本発明に含まれる。そのような賦形剤および担体は、例えば「レミントンの製薬科学(Remingtons Pharmaceutical Science)」Merck Pub. Co.、ニュージャージー(1991)に記載されており、これは参照として本明細書に組み込まれる。
【0194】
本発明の製剤は、下記のとおり短期作用、即時放出、長期作用、および持続放出型であるようにデザインすることができる。したがって、製剤は制御放出または緩徐放出のために製剤化することもできる。
【0195】
本発明の組成物は、例えばミセルもしくはリポソーム、またはいくつかの他の封入型を含むこともでき、または長期保存および/または送達効果を提供するために持続放出型で投与することもできる。したがって、製剤はペレットまたはシリンダーに圧縮し、筋肉内または皮下にデポー注射として、またはステントなどの挿入物として埋め込むこともできる。そのような挿入物はシリコンおよび生分解性ポリマーなどの公知の不活性材料を用いることができる。
【0196】
治療のための有効用量とは、症状の改善をもたらす化合物の量を意味する。具体的用量は疾患の状態、被検者の年齢、体重、全身健康状態、性別、食事、投与間隔、投与経路、排出速度、および薬物の組み合わせに応じて調節することができる。有効量を含む前述のいずれの剤形も、十分に日常的実験の範囲内であり、したがって十分に本発明の範囲内である。治療のための有効用量は、投与経路および剤形に応じて変動しうる。本発明の好ましい一つまたは複数の化合物は、高い治療指数を示す製剤である。治療指数は毒性および治療効果の間の用量比であり、LD50およびED50の間の比として表すことができる。LD50は集団の50%が死に至る量であり、ED50は集団の50%で治療効果を示す用量である。LD50およびED50は、動物の培養細胞または実験動物における標準の薬学的方法によって決定される。
【0197】
本発明は、ヒトまたはヒト以外の動物におてMC4-R活性を増強する方法も提供する。この方法は、本発明の化合物または組成物の有効量を前記哺乳動物またはヒト以外の動物に投与する段階を含む。本発明の化合物の有効量には、例えば、下記のアッセイ法、または生化学経路におけるシグナル伝達を、G蛋白質結合受容体の活性化を通じて、例えば対照モデルに比べてのcAMPレベルの上昇を測定することにより検出する、当業者には公知の他のアッセイ法によって検出可能な、MC4-Rを活性化する量が含まれる。したがって、「活性化する」とは、化合物が検出可能なシグナルを開始する能力を意味する。有効量には、MC4-Rを活性化することによって治療可能なMC4-R障害の症状を軽減する量も含まれる。
【0198】
提供される方法によって治療することができるMC4-R障害、またはMC4-R媒介性疾患には、MC4-Rが関与する、またはMC4-Rの阻害が障害もしくは疾患状態において欠損している生化学経路を強化する、任意の生物学的障害または疾患が含まれる。そのような疾患の例は、肥満、勃起機能不全、心血管障害、ニューロン損傷または障害、炎症、発熱、認知障害、II型糖尿病、勃起機能不全、多嚢胞性卵巣疾患、X症候群、肥満および糖尿病に起因する合併症、ならびに性行動障害である。好ましい態様において、本発明はエネルギー摂取および体重を減少させ;血清中インスリンおよびグルコースレベルを低下させ;インスリン抵抗性を軽減し;かつ遊離脂肪酸の血清レベルを低下させるために有効な、化合物、組成物、および方法を提供する。したがって、本発明は肥満またはII型糖尿病に関連する障害または疾患を治療する際に特に有効である。
【0199】
したがって、本発明の状況における「治療する」とは、障害もしくは疾患に関連する症状の軽減、またはそれらの症状の進行もしくは悪化の停止、または障害もしくは疾患の防止もしくは予防を意味する。例えば、肥満の状況において、治療成功は、体重の減少により測定した、症状の軽減もしくは疾患の進行の停止、または食物もしくはエネルギー摂取量の減少を含む場合がある。同様に、I型またはII型糖尿病の治療成功は、例えば、インスリン過剰血症または高血糖症患者における血清中グルコースまたはインスリンレベルの低下により測定した、症状の軽減または疾患の進行の停止を含むと考えられる。
【0200】
試験化合物のEC50値は、MC4-Rを発現する細胞を試験化合物で処理し、細胞を溶解し、細胞内cAMP濃度をAmersham-Pharmacia RPA-559 cAMP Scintillation Proximity Assay (SPA)キットで測定することにより求めることができる。様々な式IAからIXAの式を有する本発明の化合物を試験し、これらは約3よりも高い-log EC50値を示す。
【0201】
MCR-4アゴニストのエネルギー摂取、体重、高インスリン血症、およびグルコースレベルに対する効果を観察するためにインビボ試験を実施する。試験はすべて、レプチン欠乏のために肥満、インスリン抵抗性および糖尿病の早期発症を示す、9〜10週齢の雄ob/obマウスで行う。マウスを試験前に施設内で1週間馴化し、個別にケージに入れる。溶媒処理(対照)および薬物処理マウスの試験を常に平衡に実施する。複数日試験において、マウス(8〜15匹/群)の基準時体重、グルコース、インスリン、血中脂質およびエネルギー消費量の絶食時レベルをモニターし、次いで本発明のMC4-Rアゴニスト3mg/kgを1日2回(午前9時と午後5時)、4週間注射する。体重ならびに食物および水分摂取を毎日モニターする。試験終了まで1週間に1回、グルコース、インスリン、および脂質の絶食時レベル測定のためにマウスを終夜絶食させる。試験終了時、気密室内で、給餌マウスのエネルギー消費量(安静時代謝率、すなわちO2消費量およびCO2産生量)をモニターする。O2消費量およびCO2産生量をOxymaxシステム(Columbus Instruments)を用いて測定する。試験終了時、終夜絶食マウスで経口糖負荷試験(OGTT-糖尿病および糖不耐性のルーチン試験)を行う。血糖および経口糖耐性をグルコースモニター(Lifescanから市販のOnetouch)を用いて測定する。遊離脂肪酸を非エステル化遊離脂肪酸酵素アッセイ法(Waco Chemicals)を用いて測定する。血清インスリンレベルをイムノアッセイ法(Alpco)により測定する。
【0202】
本発明の化合物の食物摂取に対する効果を、4週間の試験期間中、グラム/マウス/日を測定することにより評価する。食物を毎朝監視する。累積食物摂取は試験中にマウスが消費した全量(グラム)を表している。本発明の化合物でIP処置したマウスで、食物摂取の顕著な低下が認められる。
【0203】
本発明の化合物の体重に対する効果を、4週間の試験期間中、グラム/マウスを測定することにより評価する。マウスの体重を毎朝秤量する。本発明の化合物でIP処置したマウスで、体重の顕著な低下が認められる。
【0204】
本発明の化合物の血糖値に対する効果を、グルコース(mg)/血液(dL)で表した血糖値を測定することにより評価する。マウスを終夜絶食させ、次の朝、血糖値を測定する。媒体処置したマウスでは、この系統のマウスにおける糖尿病の急速な進行と一致して血糖上昇が見られるが、薬物処置マウスでは糖尿病が著しく遅延する。本発明の化合物でIP処置したマウスで、空腹時血糖の顕著な低下が認められる。
【0205】
本発明の化合物の経口糖負荷試験(OGTT)中の血糖値に対する効果を、終夜絶食マウスで血糖値を測定することにより評価する。血糖はグルコース(mg)/血液(dL)で表す。次の朝、血糖値を測定する。グルコースを経口投与すると、食餌と同様に血糖値が速やかに上昇し、この外因性グルコースは体がいかにうまくグルコースホメオスタシスを制御するかの尺度となる。媒体処置したマウスでは、糖尿病状態と一致してグルコースに対する反応が高まるが、薬物処置マウスではグルコース処理が大幅に改善される。
【0206】
本発明の化合物の遊離脂肪酸(FFA)レベルに対する効果を、FFA(mmol)/血清(L)を測定することにより評価する。マウスを終夜絶食させ、次の朝、遊離脂肪酸レベルを測定する。媒体処置したマウスでは、肥満状態と一致して試験中のFFAレベル上昇が見られるが、薬物処置マウスでは糖尿病が劇的に低下する。
【0207】
本発明の化合物の血清インスリンレベルに対する効果を、終夜絶食ob/obマウスで1および3mg/kgのIP投与を一回行った1時間後に血清インスリンレベルを測定することにより評価する。血清インスリンレベルはインスリン(ng)/血清(mL)で表す。薬物処置マウスでは媒体と比較して用量依存的低下が認められる。
【0208】
本発明は、本明細書において例示のために具体的に示した態様に限定されることはなく、当業者には理解されるとおり、そのような態様のすべての形を含み、添付の特許請求の範囲内に入ることになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式IAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中
Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せずR16に結合している炭素原子がR19に結合している炭素原子に結合して5員環を形成し;
Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく;
Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく;
Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく;
Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく;
Qが窒素原子である場合、R5はなくてもよく;
R1、R2、R3、R4、またはR5の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R10はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R11、R12、R13、R16、R17、およびR18はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択され;
R13およびR16は一緒になって、R13およびR16に結合している炭素原子間の二重結合を表すことが可能であり;
Vが存在しない場合、R17およびR18は存在せず;
R14およびR15はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択され;
または、R14およびR15はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、5、6、もしくは7員を含む置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和である、炭素環もしくは複素環を形成し;
R19はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される)
【請求項2】
R19、R6、R9、R10、R7、およびR4'の一つまたは複数がHである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R8が置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
R14およびR15がそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換炭素環を形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Qが炭素原子であり、R5が式IIAまたはIIBの基である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
下記式IIIAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中
Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく;
Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく;
Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく;
Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく;
Qが窒素原子である場合、R5はなくてもよく;
R1、R2、R3、R4、またはR5の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、ならびに置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R9、R10、R11、R12、R15、R16、R17、およびR18はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択され;
R13およびR14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基;ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択され;
または、R13およびR14はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは無置換の炭素環もしくは複素環を形成してもよい)
【請求項10】
R4'、R6、およびR7の一つまたは複数がHである、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
R8が置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項9記載の化合物。
【請求項12】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、ならびにアリール基からなる群より選択される、請求項9記載の化合物。
【請求項13】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項9記載の化合物。
【請求項14】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項9記載の化合物。
【請求項15】
R13およびR14がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成する、請求項9記載の化合物。
【請求項16】
Qが炭素原子であり、R5が式IIAまたはIIBの基である、請求項9記載の化合物。
【請求項17】
下記式IIIBを有する請求項9記載の化合物:

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示し;かつ
AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択される)
【請求項18】
下記式IVAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中、
Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せずR28に結合している炭素原子がR15に結合している炭素原子に結合して5員環を形成し;
W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、およびR10はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択され;
R5およびR6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基;ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択され;
または、R5およびR6はそれらが結合している炭素と一緒になって、置換もしくは無置換の炭素環もしくは複素環を形成してもよく;
R11はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R12はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R13およびR14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より独立して選択され;
R15、R16、R17、R18、およびR19はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基から独立して選択され;
Vが存在しない場合、R16およびR17は存在せず;
R20、R22、R24、およびR26はH、置換および無置換アルキル基、ならびに下記式IIAまたはIIBを有する基

からなる群より独立して選択され;
Wが窒素原子である場合、R20はなくてもよく;
Xが窒素原子である場合、R22はなくてもよく;
Yが窒素原子である場合、R24はなくてもよく;
Zが窒素原子である場合、R26はなくてもよく;
R20、R22、R24、またはR26の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され;
R21、R23、R25、およびR27はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より独立して選択され;
R21およびR23は一緒になってR21およびR23に結合している炭素間の二重結合を表すこともあり;
R25およびR27は一緒になってR25およびR27に結合している炭素間の二重結合を表すこともあり;
R28およびR29はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択され;
R28およびR29は一緒になってR28およびR29に結合している炭素間の二重結合を表すこともある)
【請求項19】
R4'、R11、R13、R14、およびR15の一つまたは複数がHである、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
R12が置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項21】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項22】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項23】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のジアルキルアミノエチル、4-エチルベンジル、3-クロロベンジル、2,4-ジクロロベンジル、3-メチルベンジル、ベンジル、4-フルオロベンジル、3-メトキシベンジル、2-クロロベンジル、およびチオフェン基からなる群より選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項24】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項18記載の化合物。
【請求項25】
R5およびR6がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成する、請求項18記載の化合物。
【請求項26】
下記式IVBを有する請求項18記載の化合物:

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示し;かつ
AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択される)
【請求項27】
下記式VAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中、
TはO、S、およびNR15基からなる群より選択され;
Q、W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
Wが窒素原子である場合、R1はなくてもよく;
Xが窒素原子である場合、R2はなくてもよく;
Zが窒素原子である場合、R3はなくてもよく;
Yが窒素原子である場合、R4はなくてもよく;
Qが窒素原子である場合、R5はなくてもよく;
R1、R2、R3、R4、またはR5の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたアリールアルキル基を含む置換および無置換アリールアルキル基、式IIAまたはIIBの基で置換されたヘテロアリールアルキル基を含む置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R10はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R11、R12、R13、R14、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール基、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基;置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択され;
R15はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
または、R12およびR14はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、5もしくは6員を含む置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和である炭素環もしくは複素環を形成してもよく;
または、R14およびR15はそれらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員を含む置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和である複素環を形成してもよく;
R18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択される)
【請求項28】
R18、R6、R9、R10、R7、およびR4'の一つまたは複数がHである、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
R8が置換および無置換アリールアルキル基、ならびに置換および無置換ヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項30】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、ならびにアリール基からなる群より選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項31】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項27記載の化合物。
【請求項32】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項27記載の化合物。
【請求項33】
TがNR15基であり、R14およびR15がそれらが結合している原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換複素環を形成する、請求項27記載の化合物。
【請求項34】
Qが炭素原子であり、R5が式IIAまたはIIBの基である、請求項27記載の化合物。
【請求項35】
下記式VIAの化合物:

(式中、
Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せずR15に結合している炭素原子がR18に結合している炭素原子に結合して5員環を形成し;
Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R15、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基;置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択され;
R12およびR15は一緒になってR12およびR15に結合している炭素原子間の二重結合を表すことが可能であり;
Vが存在しない場合、R16およびR17は存在せず;
R13およびR14はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より選択され;
または、R13およびR14はそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、5、6、もしくは7員を含む置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和である、炭素環もしくは複素環を形成し;
R18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R19、R20、R21、R22、およびR23は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
W'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく;
X'が窒素原子である場合、R23はなくてもよく;
Z'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく;
Y'が窒素原子である場合、R20はなくてもよく;
Q'が窒素原子である場合、R21はなくてもよく;
R19、R20、R21、R22、またはR23の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される)ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物。
【請求項36】
R4'、R6、R7、R8、R9、およびR18の一つまたは複数がHである、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される、請求項35記載の化合物。
【請求項38】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項35記載の化合物。
【請求項39】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項35記載の化合物。
【請求項40】
R13およびR14がそれらが結合している二つの炭素原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換炭素環を形成する、請求項35記載の化合物。
【請求項41】
Q'が炭素原子であり、R21が式IIAまたはIIBの基である、請求項35記載の化合物。
【請求項42】
下記式VIIAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中、
Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8、R9、R10、R11、R14、R15、R16、およびR17はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択され;
R12およびR13はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基;ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択され;
R12およびR13はそれらが結合している炭素と一緒になって、式IIAまたはIIBの基で置換されている炭素環および複素環を含む置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよく;
R18、R19、R20、R21、およびR22は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
W'が窒素原子である場合、R21はなくてもよく;
X'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく;
Z'が窒素原子である場合、R18はなくてもよく;
Y'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく;
Q'が窒素原子である場合、R20はなくてもよく;
R18、R19、R20、R21、またはR22の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される)
【請求項43】
R4'、R6、およびR7の一つまたは複数がHである、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項45】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項46】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項42記載の化合物。
【請求項47】
R12およびR13がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成する、請求項42記載の化合物。
【請求項48】
Q'が炭素原子であり、R20が式IIAまたはIIBの基である、請求項42記載の化合物。
【請求項49】
下記式VIIBを有する請求項42記載の化合物:

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示し;かつ
AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択される)
【請求項50】
下記式VIIIAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中、
Vは炭素原子から選択されるか、または環に存在せずR27に結合している炭素原子がR14に結合している炭素原子に結合して5員環を形成し;
W、X、Y、およびZは炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、およびR10はH、Cl、F、Br、I、OH、-CN、-NO2、置換および無置換アルコキシ基、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択され;
R5およびR6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-O(アリール)基、-C(=O)-OH基、-C(=O)-NH2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(アリール)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(アルキル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)2基、置換および無置換-C(=O)-N(H)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-C(=O)-N(ヘテロシクリル)2基;ならびに置換および無置換アルキルスルホニルアルキル基からなる群より独立して選択され;
R5およびR6はそれらが結合している炭素と一緒になって、式IIAまたはIIBの基で置換されている炭素環おまたは複素環を含む置換または無置換の炭素環または複素環を形成してもよく;
R11はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R12およびR13はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より独立して選択され;
R14、R15、R16、R17、およびR18はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基から独立して選択され;
Vが存在しない場合、R15およびR16は存在せず;
R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、およびR26はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より独立して選択され;
Wが窒素原子である場合、R19はなくてもよく;
Xが窒素原子である場合、R21はなくてもよく;
Yが窒素原子である場合、R23はなくてもよく;
Zが窒素原子である場合、R25はなくてもよく;
R20およびR22は一緒になってR20およびR22に結合している炭素間の二重結合を表すことも可能であり;
R24およびR26は一緒になってR24およびR26に結合している炭素間の二重結合を表すことも可能であり;
R27およびR28はH、ならびに置換および無置換アルキル基からなる群より独立して選択され;
R27およびR28は一緒になってR27およびR28に結合している炭素原子間の二重結合を表すことも可能であり;
R29、R30、R31、R32、およびR33は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBを有する基

からなる群より独立して選択され;
Q'が窒素原子である場合、R31はなくてもよく;
W'が窒素原子である場合、R32はなくてもよく;
X'が窒素原子である場合、R33はなくてもよく;
Y'が窒素原子である場合、R30はなくてもよく;
Z'が窒素原子である場合、R29はなくてもよく;
R29、R30、R31、R32、およびR33の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される)
【請求項51】
R4'、R11、R12、およびR13の一つまたは複数がHである、請求項50記載の化合物。
【請求項52】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、およびアリール基からなる群より選択される、請求項50記載の化合物。
【請求項53】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項50記載の化合物。
【請求項54】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項50記載の化合物。
【請求項55】
R5およびR6がそれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換または無置換の炭素環または複素環を形成する、請求項50記載の化合物。
【請求項56】
下記式VIIIBを有する請求項50記載の化合物:

(式中、6員炭素環中の点線は6員環が置換または無置換のシクロヘキシルまたはベンゼン環であることを示し;かつ
AはCH2基、C(=O)基、NH基、置換または無置換N(アルキル)基、C(H)(C(=O)-O(アルキル))基、C(H)(C(=O)-NH2)基、C(H)(C(=O)-N(H)(アルキル))基、C(H)(C(=O)-N(H)(アリール))基、C(H)(C(=O)-N(アルキル)2)基、C(H)(C(=O)-N(アリール)2)基、置換および無置換アルコキシアルキル基、ならびに置換および無置換アリールアルキル基からなる群より独立して選択される)
【請求項57】
下記式IXAの化合物、ならびに
そのプロドラッグ、その薬学的に許容される塩、その立体異性体、その互変異性体、その水和物、その水素化物、およびその溶媒和物:

(式中、
TはO、S、およびNR14基からなる群より選択され;
Q'、W'、X'、Y'、およびZ'は炭素原子および窒素原子からなる群より独立して選択され;
R1、R2、R3、R4、およびR5は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および式IIAまたはIIBの基からなる群より独立して選択され;
R6はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アルキニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R7はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R8はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R9はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
R10、R11、R12、R13、R15、およびR16はH、Cl、F、Br、I、-CN、-OH、-NO2、置換および無置換アリール、置換および無置換-C(=O)-アルキル基、置換および無置換アルキルカルボニルアルキル基、置換および無置換アルコキシ基、置換および無置換アリールオキシ基、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換-NH2基、置換および無置換N(H)(アルキル)基、置換および無置換-NH(アリール)基、置換および無置換-NH(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)(アリール)基、置換および無置換-N(アルキル)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アリール)(ヘテロシクリル)基、置換および無置換-N(アルキル)2基、置換および無置換-N(アリール)2基、置換および無置換-N(ヘテロシクリル)2基、-C(=O)-OH基、置換および無置換-C(=O)-O(アルキル)基;置換および無置換アミド基、置換および無置換スルホン基、ならびに置換および無置換スルホンアミド基からなる群より選択され;
R14はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、置換および無置換アリール基、置換および無置換ヘテロシクリル基、置換および無置換ヘテロアリール基、置換および無置換アルケニル基、置換および無置換アリールアルキル基、置換および無置換ヘテロアリールアルキル基、置換および無置換ヘテロシクリルアルキル基、置換および無置換シクロアルキルアルキル基、ならびに置換および無置換アミノアルキル基からなる群より選択され;
または、R11およびR13はそれらが結合している炭素原子と一緒になって、5もしくは6員を含む置換もしくは無置換の、飽和もしくは不飽和である炭素環もしくは複素環を形成してもよく;
または、R13およびR14はそれらが結合している原子と一緒になって、5もしくは6員を含む置換もしくは無置換、飽和もしくは不飽和複素環を形成してもよく;
R17はH、置換および無置換アルキル基、置換および無置換シクロアルキル基、ならびに置換および無置換アリール基からなる群より選択され;
R18、R19、R20、R21、およびR22は同じでもまたは異なっていてもよく、それぞれH、Cl、I、F、Br、OH、NH2、CN、NO2、ならびに置換および無置換のアリール、アルコキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル基、および下記式IIAまたはIIBの基

からなる群より独立して選択され;
W'が窒素原子である場合、R21はなくてもよく;
X'が窒素原子である場合、R22はなくてもよく;
Z'が窒素原子である場合、R18はなくてもよく;
Y'が窒素原子である場合、R19はなくてもよく;
Q'が窒素原子である場合、R20はなくてもよく;
R18、R19、R20、R21、およびR22の一つは式IIAまたはIIBを有する基であり;
R1'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R2'は置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
または、R1'およびR2'はそれらが結合している窒素と一緒になって、置換もしくは無置換のヘテロシクリルもしくはヘテロアリール基を形成し;
R3'はH、置換および無置換のアリール、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびシクロアルキルアルキル基からなる群より選択され;
R4'はH、ならびに置換および無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル基、ヘテロシクリルアルキル基、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基、アリールアルキル基、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される)
【請求項58】
R4'、R6、R7、R8、R9、およびR17の一つまたは複数がHである、請求項57記載の化合物。
【請求項59】
R3'が置換および無置換のシクロアルキル、多環式シクロアルキル、アルケニル、アルキル、ならびにアリール基からなる群より選択される、請求項57記載の化合物。
【請求項60】
R1'がHであり、R2'が置換および無置換のアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアリールアルキル基からなる群より選択される、請求項57記載の化合物。
【請求項61】
R1'およびR2'がそれらが結合している窒素と一緒になって、置換または無置換ヘテロシクリル基を形成する、請求項57記載の化合物。
【請求項62】
TがNR14基であり、R13およびR14がそれらが結合している二つの原子と一緒になって、6員を含む置換または無置換複素環を形成する、請求項57記載の化合物。
【請求項63】
Q'が炭素原子であり、R20が式IIAまたはIIBの基である、請求項57記載の化合物。
【請求項64】
請求項1、9、18、27、35、42、50、または57のいずれか一項記載の化合物の少なくとも一つおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的製剤または薬剤。
【請求項65】
MC4-R仲介性疾患の治療法であって、それを必要とする被検者に請求項1、9、18、27、35、42、50、または57のいずれか一項記載の化合物の少なくとも一つを投与する段階を含む方法。
【請求項66】
MC4-R仲介性疾患が肥満またはII型糖尿病である、請求項65記載の方法。

【公表番号】特表2006−502965(P2006−502965A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−565962(P2003−565962)
【出願日】平成15年2月3日(2003.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/001079
【国際公開番号】WO2003/066587
【国際公開日】平成15年8月14日(2003.8.14)
【出願人】(596044491)カイロン コーポレーション (4)
【Fターム(参考)】