説明

グリシン輸送体−1阻害剤

本発明は、グリシン輸送体1(以降、GIyT−1と云う。)阻害剤であり、従って、統合失調症、ADHD(注意欠陥過活動性障害)、MCI(軽度の認知機能障害)などに関連する認知障害などのGIyT1の阻害により治療可能な疾患の治療に有用である化合物を提供する。また、該化合物を含有する医薬組成物および該化合物を調製するための方法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化38】

(式中、nは1から3の整数であり;
およびRは、独立して水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから選ばれ、ここで、前述の環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されており;または
およびRは、同じ炭素原子に付着している場合、結合してシクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルを形成してスピロ環を与えることができ、ここで、該シクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルはアルキル、アルコキシ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されていることができ;または
およびRは、ピペラジン環の2および5位または3および6位の炭素原子に付着している場合、結合して−C−C−アルキレン鎖を形成することができ、ここで、該アルキレン鎖中の炭素原子の1つは、−NR−、−O−、−S(O)n−(Rは水素またはアルキルであり、nは0から2である。)により場合により置きかえられており、さらにここで、該アルキレン鎖中の1つまたは2つの水素原子は、1つまたは2つのアルキルで場合により置換されていることができ;
、RおよびRは、独立して水素、アルキル、フルオロまたはフルオロアルキルであり;ならびに
ArおよびArは、独立してアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここで、前述の環のそれぞれはR、RまたはRで場合により置換されており、ここで、Rは、アルキル、−C≡C−R(Rは、アリールまたはヘテロアリールである。)、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、ならびにRおよびRは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選ばれ、ここで、R、RおよびR中の芳香環または脂環式環は,アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルもしくはアシルアミノから独立して選ばれるRまたはRで場合により置換されている。)
または薬学的に許容できる該化合物の塩(ただし、
式(I)の化合物は、
2−(4−ベンズヒドリルピペラジン−1−イル)酢酸、
2−(4−((4−クロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸、
2−((2R,5S)−4−((R)−(4−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)(3−ヒドロキシフェニル)メチル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸または
2−((2R,5S)−4−((R)−(4−シアノフェニル)(3−ヒドロキシフェニル)メチル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸でない。)。
【請求項2】
nが1であり;
およびRが水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選ばれ、ここで前述の環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されており;または
およびRは、同じ炭素原子に付着している場合、結合してシクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルを形成してスピロ環を与えることができ、ここで、該シクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルは、アルキル、アルコキシ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されていることができ;または
およびRは、炭素原子ピペラジン環の2および5位または3および6位の炭素原子に付着している場合、結合して−C−C−アルキレン鎖を形成することができ、ここで、該アルキレン鎖中の炭素原子の1つは、−NR−、−O−、−S(O)n−(Rは水素またはアルキルであり、およびnは0から2である。)により場合により置きかえられており、さらにここで、該アルキレン鎖中の1つまたは2つの水素原子は、1つまたは2つのアルキルで場合により置換されていることができ;ならびに
ArおよびArが独立してアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここで、前述の環のそれぞれは、R、RまたはRで場合により置換されており、ここで、Rは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、ならびにRおよびRは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選ばれ、ここで、R、RおよびR中の芳香環または脂環式環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルもしくはアシルアミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されている、請求項1の化合物。
【請求項3】
およびRが水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選ばれ、ここで、前述の環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されている、請求項2の化合物。
【請求項4】
およびRが水素である、請求項2の化合物。
【請求項5】
およびRの少なくとも1つは、水素以外であるという条件で、RおよびRが水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシまたはハロアルコキシから独立して選ばれる、請求項2の化合物。
【請求項6】
が水素であり、およびRがアルキルである、請求項2の化合物。
【請求項7】
およびRが同じ炭素原子に付着し、ならびに結合して、アルキル、アルコキシ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されているシクロアルキルを形成する、請求項2の化合物。
【請求項8】
およびRが同じ炭素原子に付着し、ならびに結合して、アルキル、アルコキシ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されている単環飽和ヘテロシクリルを形成する、請求項2の化合物。
【請求項9】
およびRがピペラジン環の2および5位または3および6位の炭素原子に付着し、ならびに結合して、C−C−アルキレン鎖を形成し、ここで、該アルキレン鎖中の1つまたは2つの水素原子は、1つまたは2つのアルキルで場合により置換されていることができる、請求項2の化合物。
【請求項10】
、R、R、RおよびRが水素であり、ならびにArおよびArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルである、請求項2の化合物。
【請求項11】
およびRが水素であり、R、RおよびRが水素またはアルキルであり、ならびにArおよびArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルであり、但し、R、RおよびRの少なくとも1つは水素以外である、請求項2の化合物。
【請求項12】
、R、RおよびRが水素であり、Rがアルキルであり、ならびにArおよびArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルである、請求項2の化合物。
【請求項13】
、R、R、RおよびRが水素であり、ArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルであり、ならびにArがシクロアルキルである、請求項2の化合物。
【請求項14】
およびRが水素であり、R、RおよびRが水素またはアルキルであり、ArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルであり、ならびにArがシクロアルキルであり、但し、R、RおよびRの少なくとも1つは水素以外である、請求項2の化合物。
【請求項15】
、R、RおよびRが水素であり、Rがアルキルであり、ArがR、RまたはRで場合により置換されているフェニルであり、ならびにArがシクロアルキルである、請求項2の化合物。
【請求項16】
、R、R、RおよびRが水素であり、Arがフェニルであり、ならびにArがヘテロアリールであり、それぞれの環はR、RまたはRで場合により置換されている、請求項2の化合物。
【請求項17】
およびRが水素であり、R、RおよびRが水素またはアルキルであり、Arがフェニルであり、ならびにArがヘテロアリールであり、それぞれの環はR、RまたはRで場合により置換されており、但し、R、RおよびRの少なくとも1つは水素以外である、請求項2の化合物。
【請求項18】
、R、RおよびRが水素であり、Rがアルキルであり、Arがフェニルであり、ならびにArがヘテロアリールであり、それぞれの環はR、RまたはRで場合により置換されている、請求項2の化合物。
【請求項19】
化合物が下記の構造:
【化39】

(式中、
およびRは、独立して水素またはアルキルであり;ならびに
ArおよびArは、独立してフェニルであり、それぞれの環はR、RまたはRで場合により置換されており、ここで、Rは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、アルコキシ、アルキルカルボニルまたはアルコキシカルボニルである。)を有する、請求項2の化合物。
【請求項20】
化合物が下記の構造:
【化40】

を有し、RおよびRは、独立してフェニル環の3位に付着しているアルキル、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシであり、ならびに*Cにおける立体化学は、(R)である、請求項2の化合物。
【請求項21】
化合物が下記の構造:
【化41】

(式中、RおよびRは、独立して水素、アルキル、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシである。)を有する、請求項2の化合物。
【請求項22】
式(I)の化合物が下記の構造:
【化42】

(式中Rは、水素またはメチルであり、ならびにRは、シアノ、ヘテロアリールまたはフェニル(それぞれはアルキルで場合により置換されている。)であり、およびRがアルキル、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシである。)の1つを有する、請求項2の化合物。
【請求項23】
がフェニル環の3位に位置し、および*Cにおける立体化学が(R)である、請求項22の化合物。
【請求項24】
(R)−2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((3,5−ジクロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((4−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−ベンズヒドリルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((4−クロロフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((2−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((3−ビフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−(4−((4−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−((4−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−(4−((3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−((3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−ベンズヒドリル−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(3−インドフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((S)−(3−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−(ビフェニル−3−イル−フェニル−メチル)−ピペラジン−1−イル)−酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((S)−フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((4−クロロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−(ビフェニル−4−イル−フェニル−メチル)−ピペラジン−1−イル)−酢酸;
2−((R)−4−((4−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((4−シアノフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((3−クロロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
[(R)−4−((R)−ビフェニル−3−イル−フェニル−メチル)−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((3−(メチルチオ)フェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((S)−(2−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−({R)−4−((R)−(2−ブロモフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(m−トリル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(3−イソプロピルフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((3−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(3−(チオフェン−2−イル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−(3−(メチルチオ)フェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((S)−(3−(メチルチオ)フェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−(4−(メチルチオ)フェニル)(フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((S)−(2−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(2−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((S)−フェニル(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
[(R)−4−((R)−ビフェニル−4−イル−フェニル−メチル)−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−酢酸;
{(R)−2−メチル−4−[(R)−(2’−メチル−ビフェニル−4−イル)−フェニル−メチル]−ピペラジン−1−イル]−酢酸;
{(R)−2−メチル−4−[(R)−(3’−メチル−ビフェニル−4−イル)−フェニル−メチル]−ピペラジン−1−イル]−酢酸;
{(R)−2−メチル4−[(R)−(4’−メチル−ビフェニル−4−イル)−フェニル−メチル]−ピペラジン−1−イル]−酢酸;
2−((R)−4−((S)−(2,4−ジフルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(2,4−ジフルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((S)−(4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(4−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((−S)−(3−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((R)−(3−フルオロフェニル)(フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(4−(2−フェニルエチニル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(3−(2−ピリジン−3−イルエチニル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル(3−(2−ピリジン−4−イルエチニル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−(4−ベンズヒドリル−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((S)−2−メチル−4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−(4−ベンズヒドリル−3−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−ベンズヒドリル−3−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((2,5−トランス)−4−ベンズヒドリル−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((2,5−シス)−4−ベンズヒドリル−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−3−メチル−4−(フェニル(4−ジフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(3−クロロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(3−フルオロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((3−(トリフルオロメチル)フェニル)(4−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−((4−フルオロフェニル)(3−(ジフェニル)メチル))−(R)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸
(R)−2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−((3−ブロモフェニル)(4−フルオロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)−3−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ビス(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−(チオフェン−2−イル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−チオフェン−2−イル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−((S)−チオフェン−2−イル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−(シクロプロピル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−((R)−4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−3−メチルピペラジン−1−イル)プロパン酸;
2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−3−オキソピペラジン−1−イル)酢酸;
(S)−2−((R)−4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)プロパン酸;
(R)−2−((R)−4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)プロパン酸;
2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−オキソピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((2R,6S)−4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2,6−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2,2−ジメチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸;
(R)−2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)−2−イソプロピルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ビス(4−クロロフェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;および
2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル)−酢酸
からなる群から選ばれる化合物または薬学的に許容できる該化合物の塩。
【請求項25】
(R)−2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−ベンズヒドリル−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸二塩酸塩;
2−((R)−2−メチル−4−((R)−フェニル](m−トリル)メチル)ピペラジン−1−イル)酢酸;および
2−((R)−4−(シクロプロピル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸二塩酸塩
から選ばれる、化合物。
【請求項26】
2−((R)−4−(シクロプロピル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)メチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸二塩酸塩から選ばれる、化合物。
【請求項27】
請求項1から26のいずれかの化合物または式(I)の化合物および薬学的に許容できる該化合物の塩の混合物;ならびに薬学的に許容できる賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項28】
患者におけるGlyT1受容体の阻害によって治療可能な疾患を治療する方法であり、下記の式(I)の化合物:
【化43】

(式中、
nは、1から3の整数であり;
およびRは、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから選ばれ、ここで、前述の環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されており;または
およびRは、同じ炭素原子に付着している場合、結合してシクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルを形成してスピロ環を与えることができここで、該シクロアルキルまたは単環飽和ヘテロシクリルはアルキル、アルコキシ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオロアルコキシ、ヒドロキシ、一置換アミノもしくは二置換アミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されていることができ;または
およびRは、ピペラジン環の2および5位または3および6位の炭素原子に付着している場合、結合して−C−C−アルキレン鎖を形成することができここで、該アルキレン鎖中の炭素原子の1つは、−NR−、−O−、−S(O)n−(Rは水素またはアルキルであり、nは0から2である。)により場合により置きかえられており、さらにここで、該アルキレン鎖中の1つまたは2つの水素原子は、1つまたは2つのアルキルで場合により置換されていることができ;
、RおよびRは、独立して水素、アルキル、フルオロまたはフルオロアルキルであり;ならびに
ArおよびArは、独立してアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルであり、ここで、前述の環のそれぞれは、R、RまたはRで場合により置換されており、ここで、Rは、アルキル、−C≡C−R(Rは、アリールまたはヘテロアリールである。)、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、ならびにRおよびRは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルから独立して選ばれ、ここで、R、RおよびR中の芳香環または脂環式環は、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルもしくはアシルアミノから独立して選ばれるR、RまたはRで場合により置換されている。)もしくは薬学的に許容できる該化合物の塩または式(I)の化合物および薬学的に許容できる該化合物の塩の混合物、ならびに薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物を患者に投与することを含む方法。
【請求項29】
患者におけるGlyT1受容体の阻害によって治療可能な疾患を治療する方法であり、患者に請求項2から26のいずれかの化合物または請求項2から26のいずれかの化合物混合物および薬学的に許容できる該化合物の塩ならびに薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項30】
疾患が統合失調症である、請求項28または29の方法。
【請求項31】
疾患が統合失調症に関連する認知障害である、請求項30の方法。

【公表番号】特表2009−542661(P2009−542661A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518233(P2009−518233)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/014842
【国際公開番号】WO2008/002583
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】