グリッドフェンス用継手金具
【課題】 フリーポール方式設置の隣接するグリッドフェンスを長期に安定して連結する継手金具を提供する。
【解決手段】 継手金具2を、表裏一対の挟持板21a、21bを、その幅方向一端の上下中央位置で細帯状の屈曲連結帯25によって屈曲自在に連結し且つ幅方向他端にそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔28を有する端部閉塞板27a、27bを突設するとともに該表裏一対の幅方向中央位置の上下端に対向方向に向けて対向小突起29を突出することによって、鋼板プレス加工一体に形成する。グリッドフェンス1の縦横の鋼線11a、11bの交点に継手金具2を宛がって、挟持板21aに設置したネジ透孔23からのネジ3を他方の挟持板21bのナット24に螺入して交点を挟持するようにグリッドフェンス1の連結を行う。
【解決手段】 継手金具2を、表裏一対の挟持板21a、21bを、その幅方向一端の上下中央位置で細帯状の屈曲連結帯25によって屈曲自在に連結し且つ幅方向他端にそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔28を有する端部閉塞板27a、27bを突設するとともに該表裏一対の幅方向中央位置の上下端に対向方向に向けて対向小突起29を突出することによって、鋼板プレス加工一体に形成する。グリッドフェンス1の縦横の鋼線11a、11bの交点に継手金具2を宛がって、挟持板21aに設置したネジ透孔23からのネジ3を他方の挟持板21bのナット24に螺入して交点を挟持するようにグリッドフェンス1の連結を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フリーポール方式のグリッドフェンスにおける幅方向端部を連結する継手金具に関する。
【背景技術】
【0002】
フリーポール方式のグリッドフェンスは、支柱の前面にグリッドフェンスを支持するため、該グリッドフェンスの幅方向端部同士を継手金具によって連結する必要があり、該継手金具は、例えば、表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、該一対の挟持板の一方に配置し、幅方向中間部位を外側に膨出して縦線を受入れ自在とした縦線収納部と、該表裏一対の各挟持板の幅方向両端上下に配置した対向方向に向けて湾曲し横線に被嵌する端部被嵌突起とを備えた、それぞれ鋼板にプレス加工を施すことによって、表裏分離一対としたものとされ、該継手金具は、その表裏一対の挟持板を、グリッドフェンス端部の縦線と横線の交点に追っ付け状に宛がって、その一方のネジ透孔から他方のナットに対してネジを螺入し、上記縦線収納部に隣接するグリッドフェンスの縦線を受け入れるとともに上記端部被嵌突起によって該隣接するグリッドフェンスの上下一方又は双方の横線を被嵌支持するようにして、グリッドフェンスの幅方向端部同士を連結するものとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−176441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記継手金具は、これを用いることによって、上記グリッドフェンスの幅方向端部同士を連結することができるが、この場合、連結後暫く経過すると、前後に段差を生じるように、或いは、上下に段差を生じるように、隣接するグリッドフェンスの端部が相互に位置ずれして、グリッドフェンスの連結が不十分になるという経時的な固定不良を招く傾向を生じ易い。
【0005】
即ち、上記継手金具は、表裏一対の挟持板間に上記縦線と横線を挟んで、これに交差するネジによって挟持板を締着固定して一体化したものとされるところ、縦線と横線の交点は溶着されており、交点は縦線、横線の2倍の厚さを有しており、縦線、横線を挟持する部位との間で表裏間スペースに相違がある上、挟持板による縦線、横線乃至交点の接触は線接触乃至点接触となる上、グリッドフェンスは鋼線によって桝目格子状の面体を形成したものとされるため、その荷重によって、また、該グリッドフェンスが外力を受けることによってグリッドフェンス間に上記位置ずれとこれによるグリッドフェンスの固定不良を招くに至る。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、同じく鋼板にプレス加工を施すことによって可及的簡易に構成し得るとともに上記グリッドフェンスの荷重や外力によるグリッドフェンス端部間に生じる位置ずれを解消して、グリッドフェンスを長期に亘って確実且つ外観良く連結し得るようにしたグリッドフェンス用継手金具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、表裏一対の挟持板を用いるも、その幅方向一端において連結することによって該表裏一対の挟持板を一体のものとするとともに表裏一対の挟持板の幅方向他端において隣接するグリッドフェンスの端部縦線を引寄状に抱持するように閉塞する挟持板毎の端部閉塞板を配置する一方、上記幅方向一端の連結を挟持板の上下中央位置において細帯状の屈曲連結帯によって行ってその下位を開放するとともに上記端部閉塞板にそれぞれコ字状の切欠孔を配置して、該端部閉塞板の閉塞状態において上記屈曲連結帯の下位との間で貫通する横線支持用の透孔を形成し且つ表裏一対の挟持板の幅方向中央位置上下に上記端部縦線間の間隔を規制する対向小突起を配置して、鋼板のプレス加工によって一体形成して、隣接するグリッドフェンス端部の縦線と横線の交点を、表裏一対の挟持板の片側を宛がって、表裏一対の挟持板を圧潰する如くに屈曲連結帯を屈曲して、端部閉塞板の先端を相互に重合し、表裏片側一方のネジ透孔から表裏片側他方のナットにネジを螺入し、上記横線支持用の透孔に横線を受け入れ支持するとともに該横線を屈曲連結帯の下位で該屈曲連結帯に対接し且つ屈曲連結帯及び端部閉塞板と対向小突起間に隣接するグリッドフェンスの端部縦線をそれぞれ挟持状に受入れるように表裏一対の挟持板を締着固定することによって、隣接するグリッドフェンスの連結を行うようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、これら挟持板を幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯と、該屈曲連結帯の屈曲によって表裏一対の挟持板の幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯の下位開放部位とともに前後中間位置で横線の貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔を配置した各挟持板の端部閉塞板と、上記表裏一対の挟持板の幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成してなることを特徴とするグリッドフェンス用継手金具としたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記表裏一対の挟持板を強度に優れたものとして、上記表裏一対の挟持板の締着固定を更に確実にして、隣接するグリッドフェンスの強固な連結をなし得るものとするように、これを、上記表裏一対の挟持板に、上記ネジ透孔又はナットを囲むように補強リブを配置してなることを特徴とする請求項1に記載のグリッドフェンス用継手金具としたものである。
【0009】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、表裏一対の挟持板を、その幅方向一端において連結することによって該表裏一対の挟持板を一体のものとするとともに表裏一対の挟持板の幅方向他端において隣接するグリッドフェンスの端部縦線を引寄状に抱持するように閉塞する挟持板毎の端部閉塞板を配置する一方、上記幅方向一端の連結を挟持板の上下中央位置において細帯状の屈曲連結帯によって行ってその下位を開放するとともに上記端部閉塞板にそれぞれコ字状の切欠孔を配置して、該端部閉塞板の閉塞状態において上記屈曲連結帯の下位との間で貫通する横線支持用の透孔を形成し且つ表裏一対の挟持板の幅方向中央位置上下に上記端部縦線間の間隔を規制する対向小突起を配置して、鋼板のプレス加工によって一体形成して、隣接するグリッドフェンス端部の縦線と横線の交点を、表裏一対の挟持板の片側を宛がって、表裏一対の挟持板を圧潰する如くに屈曲連結帯を屈曲して、端部閉塞板の先端を相互に重合し、表裏片側一方のネジ透孔から表裏片側他方のナットにネジを螺入し、上記横線支持用の透孔に横線を受け入れ支持するとともに該横線を屈曲連結帯の下位で該屈曲連結帯に対接し且つ屈曲連結帯及び端部閉塞板と対向小突起間に隣接するグリッドフェンスの端部縦線をそれぞれ挟持状に受入れるように表裏一対の挟持板を締着固定することによって、隣接するグリッドフェンスの連結を行うようにし、これによって、鋼板にプレス加工を施すことによって可及的簡易に構成し得るとともに上記グリッドフェンスの荷重や外力によるグリッドフェンス端部間に生じる位置ずれを解消して、グリッドフェンスを長期に亘って確実且つ外観良く連結し得るようにしたグリッドフェンス用継手金具を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記表裏一対の挟持板を強度に優れたものとして、上記表裏一対の挟持板の締着固定を更に確実にして、隣接するグリッドフェンスの強固な連結をなし得るものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】継手金具と横線、縦線の関係を示す斜視図である。
【図2】継手金具の正面図である。
【図3】継手金具の背面図である。
【図4】継手金具の屈曲連結帯側の側面図である。
【図5】継手金具の端部閉塞板側の側面図である。
【図6】継手金具の平面図である。
【図7】継手金具の底面図である。
【図8】グリッドフェンスの連結状態を示す正面図である。
【図9】グリッドフェンスの連結状態を示す背面図である。
【図10】グリッドフェンスの連結状態を示す屈曲連結帯側の側面図である。
【図11】グリッドフェンスの連結状態を示す端部閉塞板側の側面図である。
【図12】グリッドフェンスの連結状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、1はグリッドフェンスであり、該グリッドフェンス1は、常法に従って縦横の鋼線11a、11bをその交点で溶着して、図示省略の縦長の桝目格子状をなすように形成してあり、該グリッドフェンス1は、所定の間隔に起立設置した、同じく図示省略の支柱に、例えば支柱側からのフックボルトによって鋼線を支柱側に引寄せ固定することによって、フリーポール方式によって、道路や隣地との敷地を仕切るように支持してその配置を行ったものとしてある。
【0014】
支柱に支持した隣接するグリッドフェンス1は、隣接側端部で、その長手方向に複数の継手金具2を用いて連結してあり、このとき該継手金具2は、表裏片側一方にネジ透孔23を、表裏片側他方にナット24を配置した表裏一対の挟持板21a、21bと、これら挟持板21a、21bを幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯25と、該屈曲連結帯25の屈曲によって表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯25の下位開放部位とともに前後中間位置で横線11aの貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔28を配置した各挟持板21a、21bの端部閉塞板27a、27bと、上記表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起29を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成したものとしてある。
【0015】
即ち、継手金具2は、本例にあって、表裏一対の挟持板21a、21bを縦横1〜2cm程度の幅とし、奥行きを1cm弱としたピース状の金具をなすように、ステンレス薄板に打ち抜き、穴あけ、曲げ等のプレス加工を施して一体に形成したものとしてあり、例えば、屈曲連結帯25を半曲げすることによって、平面V字状をなす形態として、その工場出荷を行うようにしてある。
【0016】
表裏一対の挟持板21a、21bは、その一方の中央位置に、例えば幅方向に長孔としたネジ透孔23を、他方の中央位置にネジ径に合せたナット24を配置して、ネジ3によって相互に引寄せ自在としてあり、本例にあって、上記表裏一対の挟持板21a、21bは、これに、上記ネジ透孔23又はナット24を囲むように補強リブ22を配置したものとしてあり、本例にあって該補強リブ22は、ネジ透孔23側において横向きコ字状に、ナット24側において平行して対向する2本の直線状にそれぞれ外側に隆起するように、これを設けたものとしてある。
【0017】
屈曲連結帯25は、表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向一端の上下中央位置に、例えば、5mm程度の幅の細帯状に配置してあり、このとき該屈曲連結帯25は、その一方の挟持板、本例にあってはネジ透孔23を配置した側の挟持板21a近傍に横長の透孔を配置することによって、該透孔配置部位の上下を、例えば、1〜2mm程度に部分的に細幅とすることによって、該細幅部位を、後述のグリッドフェンス連結に際して容易に屈曲し得るようにした屈曲部位としてある。
【0018】
端部閉塞板27a、27bは、表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向他端から、それぞれ屈曲連結帯25の1/2程度の突出幅にして前後に向けた、即ち、前後の対向方向に向けた各コ字状の切欠き孔28を配置した、挟持板21a、21bと同等高さの屈曲した突片によるものとしてあり、片側、本例にあっては上記ネジ透孔23側の挟持板21aからの端部閉塞板27aの突出幅を2〜3mm程度長くするとともに該突出幅を長くした片側の端部閉塞板27aにおける挟持板21aからの突出位置を幅方向に僅かにずらすことによって、上記グリッドフェンス1連結に際して屈曲連結帯25を屈曲したとき、表裏一対の挟持板21a、21bの先端が、上記突出幅を長くした幅分重なるとともに該先端の重なりが、相互に対接して納まりよく外観良好になされるようにしてある。
【0019】
対向小突起29は、上記表裏一対の挟持板21a、21bの上下各端縁からそれぞれ他方の挟持板21b、21a側に向けて屈曲して突出配置してあり、その幅を2〜3mm、突出長さを5mm程度として、上記グリッドフェンス1連結に際して屈曲連結帯25を屈曲したとき、先端が相互に近接して位置するようにしてある。
【0020】
このように形成した継手金具2による隣接するグリッドフェンス1の連結は、該継手金具2における表裏一対の挟持板21a、21bが半開きの平面V字状をなして、端部閉塞板27a、27b間に開口が形成されているから、該開口を用いて、隣接するグリッドフェンス1一方の端部側に位置する桝目から、片側の挟持板、本例にあっては裏側の挟持板21bを差し入れて、表裏一対の挟持板21a、21b間にグリッドフェンス1の端部の交点を位置し且つグリッドフェンス1他方の端部側に位置する桝目に双方の端部閉塞板27を位置するように配置して該端部の交点に、これを受入れるように宛がった上、表裏一対の挟持板21a、21bを対向方向に押圧してこれらを連結している屈曲連結帯25を強制的に屈曲して、端部閉塞板27a、27bの先端を相互に重合し、これら表裏一対の一方の挟持板21aのネジ透孔23から他方の挟持板21bのナット24にネジ3を螺入してこれら挟持板21a、21bを相互に引き寄せて、該ネジ3又は指補助を加えて上記屈曲連結帯25を完全に屈曲するようにネジ3で締着することによって、これを行うものとしてある。
【0021】
このように継手金具2による隣接するグリッドフェンス1の連結によって、縦横の鋼線11a、11bの端部位置の交点、即ち、正背面L字状をなす交点は、表裏一対の挟持板21a、21bの内側にあって、グリッドフェンス1一方の横線11aを屈曲連結帯25の上下片側から該屈曲連結帯25に対接した状態で突出し、また、グリッドフェンス1他方の横線11aを、先端を重合することによって形成される端部閉塞板27a、27bの上記コ字状の切欠き孔28による矩形の透孔に、同じく上下の透孔縁部に対接して貫通して突出する一方、隣接するグリッドフェンス1双方の縦線11b間に表裏片側一方の対向小突起29を、該縦線11bの間隔を該対向小突起29の幅に規制するようにそれぞれに対接して介設するに至り、この状態で上記表裏一対の挟持板をネジ3によって上記挟持板21a、21bを引寄せ状に締着固定することによってグリッドフェンス1双方の交点とその縦横の鋼線11a、11bが該継手金具2によって確実に保持される結果、グリッドフェンス1の荷重や外力による隣接するグリッドフェンス1の前後乃至上下のずれの可能性を解消し、長期に亘って安定した固定不良のない連結を行うことができるとともに双方の縦線11bは、上記対向小突起29の2〜3mmの幅の間隔に規制して連結されるために、グリッドフェンス1双方が近接した納まりを呈する良好な外観を呈するものとなし得る。
【0022】
図示した例は以上のとおりとしたが、継手金具の配置をグリッドフェンスの配置形態に合せるようにすれば、該グリッドフェンスの配置形態の如何を問わずにその連結が可能であるから、例えば、傾斜地に設置したグリッドフェンスの連結を傾斜状態で行い、グリッドフェンスの連結を湾曲した胴縁付近で行うようにすることができ、また、上記対向小突起は、その先端が近接して対向するとともに該対向小突起以外に表裏一対の挟持板間を仕切るものがないことによって、該継手金具は、グリッドフェンスの連結を表裏逆に行うことができ、従って、グリッドフェンス1設置位置が隣地に近接して、その外側からのネジの締着が困難な場所でも、敷地の内側から継手金具を設置してそのネジの締着とこれによるグリッドフェンスの連結を行うことができる。
【0023】
これらを含めて、本発明の実施に当って、表裏一対の挟持板、屈曲連結帯、端部閉塞板、その切欠き孔、対向小突起、必要に応じて用いる補強リブ等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 グリッドフェンス
11a 鋼線(横線)
11b 鋼線(縦線)
2 継手金具
21a 挟持板
21b 挟持板
22 補強リブ
23 ネジ透孔
24 ナット
25 屈曲連結帯
26 透孔
27a 端部閉塞板
27b 端部閉塞板
28 切欠き孔
29 対向小突起
3 ネジ
【技術分野】
【0001】
本発明は、フリーポール方式のグリッドフェンスにおける幅方向端部を連結する継手金具に関する。
【背景技術】
【0002】
フリーポール方式のグリッドフェンスは、支柱の前面にグリッドフェンスを支持するため、該グリッドフェンスの幅方向端部同士を継手金具によって連結する必要があり、該継手金具は、例えば、表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、該一対の挟持板の一方に配置し、幅方向中間部位を外側に膨出して縦線を受入れ自在とした縦線収納部と、該表裏一対の各挟持板の幅方向両端上下に配置した対向方向に向けて湾曲し横線に被嵌する端部被嵌突起とを備えた、それぞれ鋼板にプレス加工を施すことによって、表裏分離一対としたものとされ、該継手金具は、その表裏一対の挟持板を、グリッドフェンス端部の縦線と横線の交点に追っ付け状に宛がって、その一方のネジ透孔から他方のナットに対してネジを螺入し、上記縦線収納部に隣接するグリッドフェンスの縦線を受け入れるとともに上記端部被嵌突起によって該隣接するグリッドフェンスの上下一方又は双方の横線を被嵌支持するようにして、グリッドフェンスの幅方向端部同士を連結するものとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−176441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記継手金具は、これを用いることによって、上記グリッドフェンスの幅方向端部同士を連結することができるが、この場合、連結後暫く経過すると、前後に段差を生じるように、或いは、上下に段差を生じるように、隣接するグリッドフェンスの端部が相互に位置ずれして、グリッドフェンスの連結が不十分になるという経時的な固定不良を招く傾向を生じ易い。
【0005】
即ち、上記継手金具は、表裏一対の挟持板間に上記縦線と横線を挟んで、これに交差するネジによって挟持板を締着固定して一体化したものとされるところ、縦線と横線の交点は溶着されており、交点は縦線、横線の2倍の厚さを有しており、縦線、横線を挟持する部位との間で表裏間スペースに相違がある上、挟持板による縦線、横線乃至交点の接触は線接触乃至点接触となる上、グリッドフェンスは鋼線によって桝目格子状の面体を形成したものとされるため、その荷重によって、また、該グリッドフェンスが外力を受けることによってグリッドフェンス間に上記位置ずれとこれによるグリッドフェンスの固定不良を招くに至る。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、同じく鋼板にプレス加工を施すことによって可及的簡易に構成し得るとともに上記グリッドフェンスの荷重や外力によるグリッドフェンス端部間に生じる位置ずれを解消して、グリッドフェンスを長期に亘って確実且つ外観良く連結し得るようにしたグリッドフェンス用継手金具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、表裏一対の挟持板を用いるも、その幅方向一端において連結することによって該表裏一対の挟持板を一体のものとするとともに表裏一対の挟持板の幅方向他端において隣接するグリッドフェンスの端部縦線を引寄状に抱持するように閉塞する挟持板毎の端部閉塞板を配置する一方、上記幅方向一端の連結を挟持板の上下中央位置において細帯状の屈曲連結帯によって行ってその下位を開放するとともに上記端部閉塞板にそれぞれコ字状の切欠孔を配置して、該端部閉塞板の閉塞状態において上記屈曲連結帯の下位との間で貫通する横線支持用の透孔を形成し且つ表裏一対の挟持板の幅方向中央位置上下に上記端部縦線間の間隔を規制する対向小突起を配置して、鋼板のプレス加工によって一体形成して、隣接するグリッドフェンス端部の縦線と横線の交点を、表裏一対の挟持板の片側を宛がって、表裏一対の挟持板を圧潰する如くに屈曲連結帯を屈曲して、端部閉塞板の先端を相互に重合し、表裏片側一方のネジ透孔から表裏片側他方のナットにネジを螺入し、上記横線支持用の透孔に横線を受け入れ支持するとともに該横線を屈曲連結帯の下位で該屈曲連結帯に対接し且つ屈曲連結帯及び端部閉塞板と対向小突起間に隣接するグリッドフェンスの端部縦線をそれぞれ挟持状に受入れるように表裏一対の挟持板を締着固定することによって、隣接するグリッドフェンスの連結を行うようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、これら挟持板を幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯と、該屈曲連結帯の屈曲によって表裏一対の挟持板の幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯の下位開放部位とともに前後中間位置で横線の貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔を配置した各挟持板の端部閉塞板と、上記表裏一対の挟持板の幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成してなることを特徴とするグリッドフェンス用継手金具としたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記表裏一対の挟持板を強度に優れたものとして、上記表裏一対の挟持板の締着固定を更に確実にして、隣接するグリッドフェンスの強固な連結をなし得るものとするように、これを、上記表裏一対の挟持板に、上記ネジ透孔又はナットを囲むように補強リブを配置してなることを特徴とする請求項1に記載のグリッドフェンス用継手金具としたものである。
【0009】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、表裏一対の挟持板を、その幅方向一端において連結することによって該表裏一対の挟持板を一体のものとするとともに表裏一対の挟持板の幅方向他端において隣接するグリッドフェンスの端部縦線を引寄状に抱持するように閉塞する挟持板毎の端部閉塞板を配置する一方、上記幅方向一端の連結を挟持板の上下中央位置において細帯状の屈曲連結帯によって行ってその下位を開放するとともに上記端部閉塞板にそれぞれコ字状の切欠孔を配置して、該端部閉塞板の閉塞状態において上記屈曲連結帯の下位との間で貫通する横線支持用の透孔を形成し且つ表裏一対の挟持板の幅方向中央位置上下に上記端部縦線間の間隔を規制する対向小突起を配置して、鋼板のプレス加工によって一体形成して、隣接するグリッドフェンス端部の縦線と横線の交点を、表裏一対の挟持板の片側を宛がって、表裏一対の挟持板を圧潰する如くに屈曲連結帯を屈曲して、端部閉塞板の先端を相互に重合し、表裏片側一方のネジ透孔から表裏片側他方のナットにネジを螺入し、上記横線支持用の透孔に横線を受け入れ支持するとともに該横線を屈曲連結帯の下位で該屈曲連結帯に対接し且つ屈曲連結帯及び端部閉塞板と対向小突起間に隣接するグリッドフェンスの端部縦線をそれぞれ挟持状に受入れるように表裏一対の挟持板を締着固定することによって、隣接するグリッドフェンスの連結を行うようにし、これによって、鋼板にプレス加工を施すことによって可及的簡易に構成し得るとともに上記グリッドフェンスの荷重や外力によるグリッドフェンス端部間に生じる位置ずれを解消して、グリッドフェンスを長期に亘って確実且つ外観良く連結し得るようにしたグリッドフェンス用継手金具を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記表裏一対の挟持板を強度に優れたものとして、上記表裏一対の挟持板の締着固定を更に確実にして、隣接するグリッドフェンスの強固な連結をなし得るものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】継手金具と横線、縦線の関係を示す斜視図である。
【図2】継手金具の正面図である。
【図3】継手金具の背面図である。
【図4】継手金具の屈曲連結帯側の側面図である。
【図5】継手金具の端部閉塞板側の側面図である。
【図6】継手金具の平面図である。
【図7】継手金具の底面図である。
【図8】グリッドフェンスの連結状態を示す正面図である。
【図9】グリッドフェンスの連結状態を示す背面図である。
【図10】グリッドフェンスの連結状態を示す屈曲連結帯側の側面図である。
【図11】グリッドフェンスの連結状態を示す端部閉塞板側の側面図である。
【図12】グリッドフェンスの連結状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、1はグリッドフェンスであり、該グリッドフェンス1は、常法に従って縦横の鋼線11a、11bをその交点で溶着して、図示省略の縦長の桝目格子状をなすように形成してあり、該グリッドフェンス1は、所定の間隔に起立設置した、同じく図示省略の支柱に、例えば支柱側からのフックボルトによって鋼線を支柱側に引寄せ固定することによって、フリーポール方式によって、道路や隣地との敷地を仕切るように支持してその配置を行ったものとしてある。
【0014】
支柱に支持した隣接するグリッドフェンス1は、隣接側端部で、その長手方向に複数の継手金具2を用いて連結してあり、このとき該継手金具2は、表裏片側一方にネジ透孔23を、表裏片側他方にナット24を配置した表裏一対の挟持板21a、21bと、これら挟持板21a、21bを幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯25と、該屈曲連結帯25の屈曲によって表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯25の下位開放部位とともに前後中間位置で横線11aの貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔28を配置した各挟持板21a、21bの端部閉塞板27a、27bと、上記表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起29を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成したものとしてある。
【0015】
即ち、継手金具2は、本例にあって、表裏一対の挟持板21a、21bを縦横1〜2cm程度の幅とし、奥行きを1cm弱としたピース状の金具をなすように、ステンレス薄板に打ち抜き、穴あけ、曲げ等のプレス加工を施して一体に形成したものとしてあり、例えば、屈曲連結帯25を半曲げすることによって、平面V字状をなす形態として、その工場出荷を行うようにしてある。
【0016】
表裏一対の挟持板21a、21bは、その一方の中央位置に、例えば幅方向に長孔としたネジ透孔23を、他方の中央位置にネジ径に合せたナット24を配置して、ネジ3によって相互に引寄せ自在としてあり、本例にあって、上記表裏一対の挟持板21a、21bは、これに、上記ネジ透孔23又はナット24を囲むように補強リブ22を配置したものとしてあり、本例にあって該補強リブ22は、ネジ透孔23側において横向きコ字状に、ナット24側において平行して対向する2本の直線状にそれぞれ外側に隆起するように、これを設けたものとしてある。
【0017】
屈曲連結帯25は、表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向一端の上下中央位置に、例えば、5mm程度の幅の細帯状に配置してあり、このとき該屈曲連結帯25は、その一方の挟持板、本例にあってはネジ透孔23を配置した側の挟持板21a近傍に横長の透孔を配置することによって、該透孔配置部位の上下を、例えば、1〜2mm程度に部分的に細幅とすることによって、該細幅部位を、後述のグリッドフェンス連結に際して容易に屈曲し得るようにした屈曲部位としてある。
【0018】
端部閉塞板27a、27bは、表裏一対の挟持板21a、21bの幅方向他端から、それぞれ屈曲連結帯25の1/2程度の突出幅にして前後に向けた、即ち、前後の対向方向に向けた各コ字状の切欠き孔28を配置した、挟持板21a、21bと同等高さの屈曲した突片によるものとしてあり、片側、本例にあっては上記ネジ透孔23側の挟持板21aからの端部閉塞板27aの突出幅を2〜3mm程度長くするとともに該突出幅を長くした片側の端部閉塞板27aにおける挟持板21aからの突出位置を幅方向に僅かにずらすことによって、上記グリッドフェンス1連結に際して屈曲連結帯25を屈曲したとき、表裏一対の挟持板21a、21bの先端が、上記突出幅を長くした幅分重なるとともに該先端の重なりが、相互に対接して納まりよく外観良好になされるようにしてある。
【0019】
対向小突起29は、上記表裏一対の挟持板21a、21bの上下各端縁からそれぞれ他方の挟持板21b、21a側に向けて屈曲して突出配置してあり、その幅を2〜3mm、突出長さを5mm程度として、上記グリッドフェンス1連結に際して屈曲連結帯25を屈曲したとき、先端が相互に近接して位置するようにしてある。
【0020】
このように形成した継手金具2による隣接するグリッドフェンス1の連結は、該継手金具2における表裏一対の挟持板21a、21bが半開きの平面V字状をなして、端部閉塞板27a、27b間に開口が形成されているから、該開口を用いて、隣接するグリッドフェンス1一方の端部側に位置する桝目から、片側の挟持板、本例にあっては裏側の挟持板21bを差し入れて、表裏一対の挟持板21a、21b間にグリッドフェンス1の端部の交点を位置し且つグリッドフェンス1他方の端部側に位置する桝目に双方の端部閉塞板27を位置するように配置して該端部の交点に、これを受入れるように宛がった上、表裏一対の挟持板21a、21bを対向方向に押圧してこれらを連結している屈曲連結帯25を強制的に屈曲して、端部閉塞板27a、27bの先端を相互に重合し、これら表裏一対の一方の挟持板21aのネジ透孔23から他方の挟持板21bのナット24にネジ3を螺入してこれら挟持板21a、21bを相互に引き寄せて、該ネジ3又は指補助を加えて上記屈曲連結帯25を完全に屈曲するようにネジ3で締着することによって、これを行うものとしてある。
【0021】
このように継手金具2による隣接するグリッドフェンス1の連結によって、縦横の鋼線11a、11bの端部位置の交点、即ち、正背面L字状をなす交点は、表裏一対の挟持板21a、21bの内側にあって、グリッドフェンス1一方の横線11aを屈曲連結帯25の上下片側から該屈曲連結帯25に対接した状態で突出し、また、グリッドフェンス1他方の横線11aを、先端を重合することによって形成される端部閉塞板27a、27bの上記コ字状の切欠き孔28による矩形の透孔に、同じく上下の透孔縁部に対接して貫通して突出する一方、隣接するグリッドフェンス1双方の縦線11b間に表裏片側一方の対向小突起29を、該縦線11bの間隔を該対向小突起29の幅に規制するようにそれぞれに対接して介設するに至り、この状態で上記表裏一対の挟持板をネジ3によって上記挟持板21a、21bを引寄せ状に締着固定することによってグリッドフェンス1双方の交点とその縦横の鋼線11a、11bが該継手金具2によって確実に保持される結果、グリッドフェンス1の荷重や外力による隣接するグリッドフェンス1の前後乃至上下のずれの可能性を解消し、長期に亘って安定した固定不良のない連結を行うことができるとともに双方の縦線11bは、上記対向小突起29の2〜3mmの幅の間隔に規制して連結されるために、グリッドフェンス1双方が近接した納まりを呈する良好な外観を呈するものとなし得る。
【0022】
図示した例は以上のとおりとしたが、継手金具の配置をグリッドフェンスの配置形態に合せるようにすれば、該グリッドフェンスの配置形態の如何を問わずにその連結が可能であるから、例えば、傾斜地に設置したグリッドフェンスの連結を傾斜状態で行い、グリッドフェンスの連結を湾曲した胴縁付近で行うようにすることができ、また、上記対向小突起は、その先端が近接して対向するとともに該対向小突起以外に表裏一対の挟持板間を仕切るものがないことによって、該継手金具は、グリッドフェンスの連結を表裏逆に行うことができ、従って、グリッドフェンス1設置位置が隣地に近接して、その外側からのネジの締着が困難な場所でも、敷地の内側から継手金具を設置してそのネジの締着とこれによるグリッドフェンスの連結を行うことができる。
【0023】
これらを含めて、本発明の実施に当って、表裏一対の挟持板、屈曲連結帯、端部閉塞板、その切欠き孔、対向小突起、必要に応じて用いる補強リブ等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 グリッドフェンス
11a 鋼線(横線)
11b 鋼線(縦線)
2 継手金具
21a 挟持板
21b 挟持板
22 補強リブ
23 ネジ透孔
24 ナット
25 屈曲連結帯
26 透孔
27a 端部閉塞板
27b 端部閉塞板
28 切欠き孔
29 対向小突起
3 ネジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、これら挟持板を幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯と、該屈曲連結帯の屈曲によって表裏一対の挟持板の幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯の下位開放部位とともに前後中間位置で横線の貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔を配置した各挟持板の端部閉塞板と、上記表裏一対の挟持板の幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成してなることを特徴とするグリッドフェンス用継手金具。
【請求項2】
上記表裏一対の挟持板に、上記ネジ透孔又はナットを囲むように補強リブを配置してなることを特徴とする請求項1に記載のグリッドフェンス用継手金具。
【請求項1】
表裏片側一方にネジ透孔を、表裏片側他方にナットを配置した表裏一対の挟持板と、これら挟持板を幅方向一端の上下中央位置で屈曲自在に連結した細帯状の屈曲連結帯と、該屈曲連結帯の屈曲によって表裏一対の挟持板の幅方向他端を先端重合状に閉塞し且つ該閉塞時に上記屈曲連結帯の下位開放部位とともに前後中間位置で横線の貫通孔をなすようにそれぞれ前後に向けたコ字状の切欠き孔を配置した各挟持板の端部閉塞板と、上記表裏一対の挟持板の幅方向中央位置の上下端からそれぞれ対向方向に突出配置した間隔規制用の対向小突起を備えて、鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成してなることを特徴とするグリッドフェンス用継手金具。
【請求項2】
上記表裏一対の挟持板に、上記ネジ透孔又はナットを囲むように補強リブを配置してなることを特徴とする請求項1に記載のグリッドフェンス用継手金具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−132743(P2011−132743A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293152(P2009−293152)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000222130)東洋エクステリア株式会社 (102)
【Fターム(参考)】
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