グリップスイッチ及び介護用ベッド
【課題】使用者が一動作で簡単にベッドから降りることができるグリップスイッチ及び介護用ベッドを提供する。
【解決手段】支軸11に装着されたグリップ12を支軸11の径方向に変位可能に設け、支軸11とグリップ12との間にグリップ12の変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチ7,8を設けたグリップスイッチ9であって、支軸11とグリップ12との間に支軸11に対するグリップ12のスライド動作を確保するリンク27を設けた。
【解決手段】支軸11に装着されたグリップ12を支軸11の径方向に変位可能に設け、支軸11とグリップ12との間にグリップ12の変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチ7,8を設けたグリップスイッチ9であって、支軸11とグリップ12との間に支軸11に対するグリップ12のスライド動作を確保するリンク27を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は介護用に使用されるグリップスイッチ及び介護用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、病人等の介護用に使用される介護用ベッドが知られている。この介護用ベッドは、ベッドに横たわる者の起き上がり動作を補助するものであって、例えば、ベッドの近傍にベッド昇降用のスイッチが設けられ、使用者がそのスイッチを押すと上半身を支えるベッドの背上げ部が電動機構等によって上昇し、使用者の上体を起こし易くするようになっている。そして、上体が起き上がった使用者が介助なしで自力でベッドから降りる場合には、使用者はベッドに設けられた介助バー等に装着されているグリップを掴む等、介助バーを利用してベッドから降りることができる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−104190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述の従来技術では、ベッド昇降用のスイッチと介助バーのグリップとが離れた位置に配置されているため、使用者がベッドから自力で降りる場合においては、スイッチを押してから介助バーのグリップを掴む必要がある。このため、ベッドに横たわっている使用者が自力でベッドから降りるまでの動作が一動作で完結せず、操作が煩わしいという課題がある。
【0004】
そこで、この発明は、使用者が一動作で簡単にベッドから降りることができるグリップスイッチ及び介護用ベッドを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、支軸に装着されたグリップを前記支軸の径方向に変位可能に設け、前記支軸と前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設けたグリップスイッチであって、前記支軸と前記グリップとの間に前記支軸に対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、グリップを動作させるだけでスイッチの切り替え操作を行うことができる。また、支軸に対してグリップを平行にスライド移動させることができる。
【0006】
請求項2に記載した発明は、ベッド本体に設けられた介助バーにグリップを前記解除バーの径方向に変位可能に設け、前記介助バーと前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設け、前記スイッチを前記背上げ部又は前記膝上げ部の昇降駆動部と連係して前記ベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の少なくとも一方が昇降駆動する介護用ベッドであって、前記介助バーと前記グリップとの間に前記介助バーに対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、介助バーに装着されたグリップを動作させるだけでベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の昇降駆動部と連携したスイッチの切り替え操作を行うことができる。また、介助バーの軸方向に対してグリップを平行にスライド移動させることができる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、グリップを動作させるだけでスイッチの切り替え操作を行うことができるため、グリップそのものをスイッチとすることができる。
また、支軸に対してグリップを平行にスライド移動させることができるため、例えば、グリップを動作させる際に、グリップが傾くことによってスイッチの切り替え操作が正常に行えなかったり、グリップを握る位置が変わる毎にスイッチ切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【0008】
請求項2に記載した発明によれば、介助バーに装着されたグリップを動作させるだけでベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の昇降駆動部と連携したスイッチの切り替え操作を行うことができる。このため、例えば、使用者がグリップを動作させて背上げ部を上昇させた後、そのままグリップが装着された介助バーを利用すれば、使用者は一動作で簡単にベッド本体から降りることが可能となる。
また、介助バーの軸方向に対してグリップを平行にスライド移動させることができるため、グリップの傾きによってスイッチの切り替え操作が正常に行えなかったり、使用者のグリップを握る位置が変わる毎にスイッチ切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、この発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、介護用ベッド1は、使用者Uを支えるベッド本体2とベッド本体2の側縁に設けられた介助バー3とを備えたものである。ベッド本体2は、使用者Uの上半身を支える背上げ部4と下半身を支える膝上げ部5とで分割構成されている。また、ベッド本体2の床側には背上げ部4及び膝上げ部5を昇降させる昇降駆動部6が設けられている。この昇降駆動部6は、介助バー3に設けられている後述のスイッチ7,8と電気的に接続されており、スイッチ7,8のON操作に基づいて駆動するようになっている。
【0010】
図2に示すように、介助バー3は、使用者Uが立ち上がろうとした際等に掴まるためのものであって、介助バー本体25の先端にグリップスイッチ9がボルト10によって締結固定されている。また、グリップスイッチ9の先端には受付スイッチ21が設けられている。この受付スイッチ21はグリップスイッチ9の誤動作を防止するためのものである。つまり、この受付スイッチ21を操作することで初めてグリップスイッチ9の操作が有効になる。
【0011】
図3〜図6に示すように、グリップスイッチ9は、介助バー本体25に取り付けられた円柱状の支軸11に筒状のグリップ12が外装され、これら支軸11とグリップ12との間にスイッチ7,8が設けられたものである。
支軸11のグリップ12装着部分は断面略四角形状になっており、側面14a,14b、上面15、下面16を形成している。
【0012】
この支軸11に形成された一方の側面14aに凹部13が形成されており、この凹部13内に、スイッチ7,8が設けられている。スイッチ7,8は、ベッド本体2に設けられた昇降駆動部6を操作するためのものであって、図示しない電源に電気的に接続されている。スイッチ7,8のグリップ12側端面にはそれぞれレバー7a,8aが設けられている。そして、これらレバー7a,8aが押されることでスイッチ7,8がON状態になる。
【0013】
また、支軸11の他方の側面14bには段付凹部20が形成されている。この段付凹部20には略Z字状に形成された板バネ20がグリップ12の上面側と下面側とに跨るようにして設けられている。板バネ20は、グリップ12に対して反発力を付勢するためのものである。
【0014】
グリップ12は、使用者Uが把持する部分である。グリップ12の内周面17は支軸11の断面略四角形状に対応するように断面略四角形に形成され、グリップ12の支軸11に対する周方向への回転が規制されるようになっている。また、グリップ12の内周面17と支軸11の上面15との間にはそれぞれ隙間18,19が形成されている。この隙間18,19によってグリップ12が支軸11の下面16側又は上面15側に向かって移動可能になっている。そして、グリップ12が下面16側へ移動し、グリップ12の内周面17と支軸11の上面15とが当接するとスイッチ7のレバー7aが押されてスイッチ7がON状態になり、グリップ12が上面15側へ移動し、ブリップ12の内周面17と支軸11の下面16とが当接するとスイッチ8のレバー8aが押されてスイッチ8がON状態になる。
【0015】
支軸11に対して下面16側や上面15側に移動したグリップ12には前述した板バネ20によって反発力が付勢される。そして、グリップ12が下面16側に移動すると上面15側へ押し戻され、グリップ12が上面15側に移動すると下面16側に押し戻されるようになっている。したがって、グリップ12は、常にグリップ12の内周面17と支軸11の上面15及び下面16との間にそれぞれ隙間18,19を確保した姿勢を保つようになっている。
【0016】
図6、図7に示すように、グリップ12の両側面14a,14bと支軸11との間には一対のリンク27,27が設けられている。リンク27は針金状の部材で形成されたものであって、直線状に形成された支軸嵌合部28とフック状に形成された一対のグリップ嵌合部29,29とを有している。支軸嵌合部28の長さL1はグリップ12の長さL2と略同等に設定されている。そして、支軸11の両側面14a,14bにそれぞれ支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持されている。また、グリップ12の両端側にグリップ嵌合部29,29がスライド自在に支持されている。
【0017】
尚、グリップ12の両端側であってグリップ嵌合部29,29に対応する部分には、リンク受け入れ溝30,30が形成されると共に、グリップ嵌合部28の先端を径方向にスライド可能にするガイド溝31が形成されている。リンク受け入れ溝30,30は、リンク27が支軸嵌合部28を中心に回動する場合にグリップ嵌合部29,29とグリップ12とが干渉しないように断面略半円形状に形成されている。ガイド溝31は支軸11の径方向に対して水平に形成されている。
【0018】
次にリンク27の動作について説明する。図8は、グリップ12が支軸11に対して中央に位置している状態(スイッチ7,8のレバー7a,8a共に押されていない状態)を示し、図9は、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した状態(スイッチ7のレバー7aが押された状態)を示す。
図8に示すように、グリップ12が支軸11に対して中央に位置している状態の場合においては、リンク27は径方向に水平な状態になっている。
【0019】
これに対し、図9に示すように、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した場合においては、リンク27が支軸嵌合部28を中心にして回動する一方、グリップ嵌合部29がガイド溝31に沿ってスライドする。このとき、リンク27の支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持され、グリップ嵌合部28の先端が支軸11の径方向に対して水平にスライドするため、グリップ12は支軸11に対して平行にスライドする。尚、特に図示しないが、グリップ12が支軸11に対して上面15側に移動した状態(スイッチ8のレバー8aが押された状態)の場合であっても、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した場合と同様にリンク27が支軸嵌合部28を中心にして回動する一方、グリップ嵌合部29がガイド溝31に沿ってスライドする。
【0020】
次に、介護用ベッド1の動作について説明する。
図10、図11に示すように、まず、使用者Uは、平坦なベッド本体2に横になった状態から立ち上がろうとする場合において、介助バー3に設けられたグリップスイッチ9を把持し、そして、受付スイッチ21を押す。尚、グリップスイッチ9は、そのグリップスイッチ9内に設けられたスイッチ7,8のレバー7a,8aの何れかを使用者U側に向くようにして設ければよいが、ここでは説明の都合上スイッチ8のレバー8aが使用者U側(図10中下側)に向くように設けられた場合について説明する。
【0021】
次に、使用者Uがグリップ12を把持し、グリップ12を手前に引く。すると、グリップ12によってスイッチ7のレバー7aが押されてスイッチ7がON状態になり、昇降駆動部6が起動する。そして、昇降駆動部6によってベッド本体2の背上げ部4が上昇する。この後、例えば、使用者Uが介護用ベッド1から自力で降りる場合にはグリップ12を把持したままの状態で介助バー3を利用しながら降りることができる。尚、使用者Uがベッド本体2の背上げ部4を上昇させた後、再び背上げ部4を下降させる場合には、グリップ12を使用者Uとは反対側に(図10中上方に向かって)押し上げるとスイッチ8のレバー8aが押されてスイッチ8がON状態になり、昇降駆動部6によってベッド本体2の背上げ部4が下降される。
【0022】
また、この動作についての説明においては、スイッチ7のレバー7aが一回押されると背上げ部4が上昇される場合について説明したが、n回押すと背上げ部4が上昇されるようにしてもよい。さらに、背上げ部4を下降させる場合にはレバー7aをn+1回とし、膝上げ部5を上昇させる場合にはスイッチ8のレバー8aをn回及びn+1回で昇降させるようにしてもよい。つまり、これら背上げ部4の昇降と膝上げ部5の昇降がグリップ12を手前に引いたり、押し上げたり、また、それぞれのスイッチ7,8をn回操作することによって背上げ部4や膝上げ部5の昇降駆動が使い分けできればよい。
【0023】
したがって、上述の実施形態によれば、使用者Uが介助バー3に設けられたグリップスイッチ9を一度把持すれば、グリップ12を把持したままの状態でスイッチ7を操作して背上げ部4を上昇させ、そして、そのまま介助バー3を利用して介護用ベッド1から降りることができる。このため、使用者Uは、介護用ベッド1のベッド本体2に横になった状態から一動作で簡単に介護用ベッド1から降りることができる。
【0024】
また、例えば、使用者Uがグリップ12を手前に引くことで背上げ部4が上昇するようにした場合には、使用者Uが横になった状態から介助バー3を把持して起き上がろうとする動作を補助する役割を担う。このため、使用者Uの腕の筋力トレーニングになる効果を奏することができる。
【0025】
さらに、グリップスイッチ9は、使用者Uがグリップ12を握っただけではスイッチ7,8のレバー7a,8aが押されることはなく、その把持したグリップ12を動かすことで初めてスイッチ7,8のレバー7a,8aが押されてスイッチ7,8がON状態になる。これによって初めて昇降駆動部6の切り替え操作を行うことができる。このため、例えば、図12、図13に示すように、支軸35に押し釦36が設けられたものや、支軸35にレバー37が設けられ、そのレバー37を引くことでスイッチが操作されるもののように、支軸35を把持しただけでスイッチ操作ができるものと比較して、誤動作の虞がない。よって、例えば、使用者Uが緊急でベッド本体2の背上げ部4の昇降動作を止めたいと思った際に、使用者Uに力が入ってスイッチを握りこんでしまう場合による誤動作を回避することができる。そして、グリップスイッチ9の先端に受付スイッチ21を設けることで、さらに誤動作をなくすことが確実なものにすることができる。
【0026】
そして、リンク27の支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持され、グリップ嵌合部28の先端が支軸11の径方向に対して水平にスライドするため、グリップ12は支軸11に対して平行にスライドする。よって、例えば、グリップ12を動作させる際にグリップ12が傾き、スイッチ7,8のレバー7a,8aが正常に押されず、スイッチ7,8の切り替え操作が行えなかったり、使用者Uのグリップ12を握る位置が変わる毎にスイッチ7,8の切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【0027】
また、リンク27によってグリップ12は支軸11に対して平行にスライドするため、例えば、支軸11にグリップ12の支軸11に対する傾きを防止するためのガイドを設ける必要がない。このため、例えば、支軸11にガイドを設けた場合において、支軸11のガイドとグリップ12との間に異物が噛み込むことによってグリップ12がロックしてしまう等の虞がない。
【0028】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態において、グリップ12の軸方向への移動を規制するため、支軸11に止め輪等を設けてもよい。この場合、止め輪とグリップ12との間には十分なクリアランスを設ける。
また、上述の実施形態では、例えば、介助バー3の介助バー本体25の先端にグリップスイッチ9が設けられ、このグリップスイッチ9の支軸11にグリップ12が外装されている場合について説明したが、支軸11が介助バー本体25と一体成形され、その一体成形された介助バー本体にグリップ12が外装されたものであってもよい。
【0029】
さらに、上述の実施形態では、例えば、グリップスイッチ9の支軸11の先端に受付スイッチ21が設けられている場合について説明したが、受付スイッチ21が設けられていない場合においてもグリップスイッチ9を使用することができる。
そして、上述の実施形態では、例えば、リンク27が針金状の部材で形成されている場合について説明したが、プラスチック等で形成してもよい。
【0030】
また、上述の実施形態では、例えば、スイッチ7,8は、それぞれレバー7a,8aが設けられたものである場合について説明したが、レバー7a,8aに代わって釦によって切り替え操作が行えるタイプのスイッチであってもよい。
さらに、上述の実施形態では、例えば、支軸11にスイッチ7,8が設けられている場合について説明したが、スイッチの個数は二個に限らず、一個であってもよい。この場合、グリップスイッチ9はグリップ12を支軸11の上面15側又は支軸11の下面16側の何れか一方向に変位させた場合にのみスイッチがON状態になる。
【0031】
そして、上述の実施形態では、例えば、略Z字状に形成された板バネ20によってグリップ12に反発力を付勢する場合について説明したが、板バネ20はグリップ12の上下方向に対して反発力を付勢することができる形状であればよく、板バネ20に代わってコイルスプリング状のものであってもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、例えば、ベッド本体2の側縁に介助バー3が設けられた場合について説明したが、使用者Uが介助バー3を利用できるように設置されていればこの限りではない。
さらに、上述の実施形態では、例えば、ベッド本体2が背上げ部4と膝上げ部5とに二分割構成されている場合について説明したが、ベッド本体2の背上げ部4と膝上げ部5とが三分割以上に分割構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態における介護用ベッドの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における介助バーの平面一部断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるグリップスイッチの一部断面上面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるグリップスイッチの一部断面側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるリンクの平面図である。
【図8】本発明の実施形態におけるリンクの状態を示し、図6のC部拡大図である。
【図9】本発明の実施形態におけるリンクの状態を示し、図6のC部拡大図である。
【図10】本発明の実施形態における使用者がベッド本体に横になっている状態を示す平面図である。
【図11】本発明の実施形態におけるベッド本体の背上げ部が上昇した状態を示す平面図である。
【図12】本発明の実施形態における従来のスイッチの平面図である。
【図13】本発明の実施形態における従来のスイッチの平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 介護用ベッド
2 ベッド本体
3 介助バー
4 背上げ部
5 膝上げ部
6 昇降駆動部
7 スイッチ
8 スイッチ
9 グリップスイッチ
11 支軸
12 グリップ
27 リンク
28 支軸嵌合部
29 グリップ嵌合部
30 リンク受け入れ溝
31 ガイド溝
【技術分野】
【0001】
この発明は介護用に使用されるグリップスイッチ及び介護用ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、病人等の介護用に使用される介護用ベッドが知られている。この介護用ベッドは、ベッドに横たわる者の起き上がり動作を補助するものであって、例えば、ベッドの近傍にベッド昇降用のスイッチが設けられ、使用者がそのスイッチを押すと上半身を支えるベッドの背上げ部が電動機構等によって上昇し、使用者の上体を起こし易くするようになっている。そして、上体が起き上がった使用者が介助なしで自力でベッドから降りる場合には、使用者はベッドに設けられた介助バー等に装着されているグリップを掴む等、介助バーを利用してベッドから降りることができる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−104190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述の従来技術では、ベッド昇降用のスイッチと介助バーのグリップとが離れた位置に配置されているため、使用者がベッドから自力で降りる場合においては、スイッチを押してから介助バーのグリップを掴む必要がある。このため、ベッドに横たわっている使用者が自力でベッドから降りるまでの動作が一動作で完結せず、操作が煩わしいという課題がある。
【0004】
そこで、この発明は、使用者が一動作で簡単にベッドから降りることができるグリップスイッチ及び介護用ベッドを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、支軸に装着されたグリップを前記支軸の径方向に変位可能に設け、前記支軸と前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設けたグリップスイッチであって、前記支軸と前記グリップとの間に前記支軸に対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、グリップを動作させるだけでスイッチの切り替え操作を行うことができる。また、支軸に対してグリップを平行にスライド移動させることができる。
【0006】
請求項2に記載した発明は、ベッド本体に設けられた介助バーにグリップを前記解除バーの径方向に変位可能に設け、前記介助バーと前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設け、前記スイッチを前記背上げ部又は前記膝上げ部の昇降駆動部と連係して前記ベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の少なくとも一方が昇降駆動する介護用ベッドであって、前記介助バーと前記グリップとの間に前記介助バーに対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、介助バーに装着されたグリップを動作させるだけでベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の昇降駆動部と連携したスイッチの切り替え操作を行うことができる。また、介助バーの軸方向に対してグリップを平行にスライド移動させることができる。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、グリップを動作させるだけでスイッチの切り替え操作を行うことができるため、グリップそのものをスイッチとすることができる。
また、支軸に対してグリップを平行にスライド移動させることができるため、例えば、グリップを動作させる際に、グリップが傾くことによってスイッチの切り替え操作が正常に行えなかったり、グリップを握る位置が変わる毎にスイッチ切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【0008】
請求項2に記載した発明によれば、介助バーに装着されたグリップを動作させるだけでベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の昇降駆動部と連携したスイッチの切り替え操作を行うことができる。このため、例えば、使用者がグリップを動作させて背上げ部を上昇させた後、そのままグリップが装着された介助バーを利用すれば、使用者は一動作で簡単にベッド本体から降りることが可能となる。
また、介助バーの軸方向に対してグリップを平行にスライド移動させることができるため、グリップの傾きによってスイッチの切り替え操作が正常に行えなかったり、使用者のグリップを握る位置が変わる毎にスイッチ切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、この発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、介護用ベッド1は、使用者Uを支えるベッド本体2とベッド本体2の側縁に設けられた介助バー3とを備えたものである。ベッド本体2は、使用者Uの上半身を支える背上げ部4と下半身を支える膝上げ部5とで分割構成されている。また、ベッド本体2の床側には背上げ部4及び膝上げ部5を昇降させる昇降駆動部6が設けられている。この昇降駆動部6は、介助バー3に設けられている後述のスイッチ7,8と電気的に接続されており、スイッチ7,8のON操作に基づいて駆動するようになっている。
【0010】
図2に示すように、介助バー3は、使用者Uが立ち上がろうとした際等に掴まるためのものであって、介助バー本体25の先端にグリップスイッチ9がボルト10によって締結固定されている。また、グリップスイッチ9の先端には受付スイッチ21が設けられている。この受付スイッチ21はグリップスイッチ9の誤動作を防止するためのものである。つまり、この受付スイッチ21を操作することで初めてグリップスイッチ9の操作が有効になる。
【0011】
図3〜図6に示すように、グリップスイッチ9は、介助バー本体25に取り付けられた円柱状の支軸11に筒状のグリップ12が外装され、これら支軸11とグリップ12との間にスイッチ7,8が設けられたものである。
支軸11のグリップ12装着部分は断面略四角形状になっており、側面14a,14b、上面15、下面16を形成している。
【0012】
この支軸11に形成された一方の側面14aに凹部13が形成されており、この凹部13内に、スイッチ7,8が設けられている。スイッチ7,8は、ベッド本体2に設けられた昇降駆動部6を操作するためのものであって、図示しない電源に電気的に接続されている。スイッチ7,8のグリップ12側端面にはそれぞれレバー7a,8aが設けられている。そして、これらレバー7a,8aが押されることでスイッチ7,8がON状態になる。
【0013】
また、支軸11の他方の側面14bには段付凹部20が形成されている。この段付凹部20には略Z字状に形成された板バネ20がグリップ12の上面側と下面側とに跨るようにして設けられている。板バネ20は、グリップ12に対して反発力を付勢するためのものである。
【0014】
グリップ12は、使用者Uが把持する部分である。グリップ12の内周面17は支軸11の断面略四角形状に対応するように断面略四角形に形成され、グリップ12の支軸11に対する周方向への回転が規制されるようになっている。また、グリップ12の内周面17と支軸11の上面15との間にはそれぞれ隙間18,19が形成されている。この隙間18,19によってグリップ12が支軸11の下面16側又は上面15側に向かって移動可能になっている。そして、グリップ12が下面16側へ移動し、グリップ12の内周面17と支軸11の上面15とが当接するとスイッチ7のレバー7aが押されてスイッチ7がON状態になり、グリップ12が上面15側へ移動し、ブリップ12の内周面17と支軸11の下面16とが当接するとスイッチ8のレバー8aが押されてスイッチ8がON状態になる。
【0015】
支軸11に対して下面16側や上面15側に移動したグリップ12には前述した板バネ20によって反発力が付勢される。そして、グリップ12が下面16側に移動すると上面15側へ押し戻され、グリップ12が上面15側に移動すると下面16側に押し戻されるようになっている。したがって、グリップ12は、常にグリップ12の内周面17と支軸11の上面15及び下面16との間にそれぞれ隙間18,19を確保した姿勢を保つようになっている。
【0016】
図6、図7に示すように、グリップ12の両側面14a,14bと支軸11との間には一対のリンク27,27が設けられている。リンク27は針金状の部材で形成されたものであって、直線状に形成された支軸嵌合部28とフック状に形成された一対のグリップ嵌合部29,29とを有している。支軸嵌合部28の長さL1はグリップ12の長さL2と略同等に設定されている。そして、支軸11の両側面14a,14bにそれぞれ支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持されている。また、グリップ12の両端側にグリップ嵌合部29,29がスライド自在に支持されている。
【0017】
尚、グリップ12の両端側であってグリップ嵌合部29,29に対応する部分には、リンク受け入れ溝30,30が形成されると共に、グリップ嵌合部28の先端を径方向にスライド可能にするガイド溝31が形成されている。リンク受け入れ溝30,30は、リンク27が支軸嵌合部28を中心に回動する場合にグリップ嵌合部29,29とグリップ12とが干渉しないように断面略半円形状に形成されている。ガイド溝31は支軸11の径方向に対して水平に形成されている。
【0018】
次にリンク27の動作について説明する。図8は、グリップ12が支軸11に対して中央に位置している状態(スイッチ7,8のレバー7a,8a共に押されていない状態)を示し、図9は、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した状態(スイッチ7のレバー7aが押された状態)を示す。
図8に示すように、グリップ12が支軸11に対して中央に位置している状態の場合においては、リンク27は径方向に水平な状態になっている。
【0019】
これに対し、図9に示すように、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した場合においては、リンク27が支軸嵌合部28を中心にして回動する一方、グリップ嵌合部29がガイド溝31に沿ってスライドする。このとき、リンク27の支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持され、グリップ嵌合部28の先端が支軸11の径方向に対して水平にスライドするため、グリップ12は支軸11に対して平行にスライドする。尚、特に図示しないが、グリップ12が支軸11に対して上面15側に移動した状態(スイッチ8のレバー8aが押された状態)の場合であっても、グリップ12が支軸11に対して下面16側に移動した場合と同様にリンク27が支軸嵌合部28を中心にして回動する一方、グリップ嵌合部29がガイド溝31に沿ってスライドする。
【0020】
次に、介護用ベッド1の動作について説明する。
図10、図11に示すように、まず、使用者Uは、平坦なベッド本体2に横になった状態から立ち上がろうとする場合において、介助バー3に設けられたグリップスイッチ9を把持し、そして、受付スイッチ21を押す。尚、グリップスイッチ9は、そのグリップスイッチ9内に設けられたスイッチ7,8のレバー7a,8aの何れかを使用者U側に向くようにして設ければよいが、ここでは説明の都合上スイッチ8のレバー8aが使用者U側(図10中下側)に向くように設けられた場合について説明する。
【0021】
次に、使用者Uがグリップ12を把持し、グリップ12を手前に引く。すると、グリップ12によってスイッチ7のレバー7aが押されてスイッチ7がON状態になり、昇降駆動部6が起動する。そして、昇降駆動部6によってベッド本体2の背上げ部4が上昇する。この後、例えば、使用者Uが介護用ベッド1から自力で降りる場合にはグリップ12を把持したままの状態で介助バー3を利用しながら降りることができる。尚、使用者Uがベッド本体2の背上げ部4を上昇させた後、再び背上げ部4を下降させる場合には、グリップ12を使用者Uとは反対側に(図10中上方に向かって)押し上げるとスイッチ8のレバー8aが押されてスイッチ8がON状態になり、昇降駆動部6によってベッド本体2の背上げ部4が下降される。
【0022】
また、この動作についての説明においては、スイッチ7のレバー7aが一回押されると背上げ部4が上昇される場合について説明したが、n回押すと背上げ部4が上昇されるようにしてもよい。さらに、背上げ部4を下降させる場合にはレバー7aをn+1回とし、膝上げ部5を上昇させる場合にはスイッチ8のレバー8aをn回及びn+1回で昇降させるようにしてもよい。つまり、これら背上げ部4の昇降と膝上げ部5の昇降がグリップ12を手前に引いたり、押し上げたり、また、それぞれのスイッチ7,8をn回操作することによって背上げ部4や膝上げ部5の昇降駆動が使い分けできればよい。
【0023】
したがって、上述の実施形態によれば、使用者Uが介助バー3に設けられたグリップスイッチ9を一度把持すれば、グリップ12を把持したままの状態でスイッチ7を操作して背上げ部4を上昇させ、そして、そのまま介助バー3を利用して介護用ベッド1から降りることができる。このため、使用者Uは、介護用ベッド1のベッド本体2に横になった状態から一動作で簡単に介護用ベッド1から降りることができる。
【0024】
また、例えば、使用者Uがグリップ12を手前に引くことで背上げ部4が上昇するようにした場合には、使用者Uが横になった状態から介助バー3を把持して起き上がろうとする動作を補助する役割を担う。このため、使用者Uの腕の筋力トレーニングになる効果を奏することができる。
【0025】
さらに、グリップスイッチ9は、使用者Uがグリップ12を握っただけではスイッチ7,8のレバー7a,8aが押されることはなく、その把持したグリップ12を動かすことで初めてスイッチ7,8のレバー7a,8aが押されてスイッチ7,8がON状態になる。これによって初めて昇降駆動部6の切り替え操作を行うことができる。このため、例えば、図12、図13に示すように、支軸35に押し釦36が設けられたものや、支軸35にレバー37が設けられ、そのレバー37を引くことでスイッチが操作されるもののように、支軸35を把持しただけでスイッチ操作ができるものと比較して、誤動作の虞がない。よって、例えば、使用者Uが緊急でベッド本体2の背上げ部4の昇降動作を止めたいと思った際に、使用者Uに力が入ってスイッチを握りこんでしまう場合による誤動作を回避することができる。そして、グリップスイッチ9の先端に受付スイッチ21を設けることで、さらに誤動作をなくすことが確実なものにすることができる。
【0026】
そして、リンク27の支軸嵌合部28が支軸11の軸方向に沿って回動自在に支持され、グリップ嵌合部28の先端が支軸11の径方向に対して水平にスライドするため、グリップ12は支軸11に対して平行にスライドする。よって、例えば、グリップ12を動作させる際にグリップ12が傾き、スイッチ7,8のレバー7a,8aが正常に押されず、スイッチ7,8の切り替え操作が行えなかったり、使用者Uのグリップ12を握る位置が変わる毎にスイッチ7,8の切り替え操作の荷重がばらついたりするのを防止することができる。
【0027】
また、リンク27によってグリップ12は支軸11に対して平行にスライドするため、例えば、支軸11にグリップ12の支軸11に対する傾きを防止するためのガイドを設ける必要がない。このため、例えば、支軸11にガイドを設けた場合において、支軸11のガイドとグリップ12との間に異物が噛み込むことによってグリップ12がロックしてしまう等の虞がない。
【0028】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態において、グリップ12の軸方向への移動を規制するため、支軸11に止め輪等を設けてもよい。この場合、止め輪とグリップ12との間には十分なクリアランスを設ける。
また、上述の実施形態では、例えば、介助バー3の介助バー本体25の先端にグリップスイッチ9が設けられ、このグリップスイッチ9の支軸11にグリップ12が外装されている場合について説明したが、支軸11が介助バー本体25と一体成形され、その一体成形された介助バー本体にグリップ12が外装されたものであってもよい。
【0029】
さらに、上述の実施形態では、例えば、グリップスイッチ9の支軸11の先端に受付スイッチ21が設けられている場合について説明したが、受付スイッチ21が設けられていない場合においてもグリップスイッチ9を使用することができる。
そして、上述の実施形態では、例えば、リンク27が針金状の部材で形成されている場合について説明したが、プラスチック等で形成してもよい。
【0030】
また、上述の実施形態では、例えば、スイッチ7,8は、それぞれレバー7a,8aが設けられたものである場合について説明したが、レバー7a,8aに代わって釦によって切り替え操作が行えるタイプのスイッチであってもよい。
さらに、上述の実施形態では、例えば、支軸11にスイッチ7,8が設けられている場合について説明したが、スイッチの個数は二個に限らず、一個であってもよい。この場合、グリップスイッチ9はグリップ12を支軸11の上面15側又は支軸11の下面16側の何れか一方向に変位させた場合にのみスイッチがON状態になる。
【0031】
そして、上述の実施形態では、例えば、略Z字状に形成された板バネ20によってグリップ12に反発力を付勢する場合について説明したが、板バネ20はグリップ12の上下方向に対して反発力を付勢することができる形状であればよく、板バネ20に代わってコイルスプリング状のものであってもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、例えば、ベッド本体2の側縁に介助バー3が設けられた場合について説明したが、使用者Uが介助バー3を利用できるように設置されていればこの限りではない。
さらに、上述の実施形態では、例えば、ベッド本体2が背上げ部4と膝上げ部5とに二分割構成されている場合について説明したが、ベッド本体2の背上げ部4と膝上げ部5とが三分割以上に分割構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態における介護用ベッドの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における介助バーの平面一部断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるグリップスイッチの一部断面上面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるグリップスイッチの一部断面側面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図7】本発明の実施形態におけるリンクの平面図である。
【図8】本発明の実施形態におけるリンクの状態を示し、図6のC部拡大図である。
【図9】本発明の実施形態におけるリンクの状態を示し、図6のC部拡大図である。
【図10】本発明の実施形態における使用者がベッド本体に横になっている状態を示す平面図である。
【図11】本発明の実施形態におけるベッド本体の背上げ部が上昇した状態を示す平面図である。
【図12】本発明の実施形態における従来のスイッチの平面図である。
【図13】本発明の実施形態における従来のスイッチの平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 介護用ベッド
2 ベッド本体
3 介助バー
4 背上げ部
5 膝上げ部
6 昇降駆動部
7 スイッチ
8 スイッチ
9 グリップスイッチ
11 支軸
12 グリップ
27 リンク
28 支軸嵌合部
29 グリップ嵌合部
30 リンク受け入れ溝
31 ガイド溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支軸に装着されたグリップを前記支軸の径方向に変位可能に設け、前記支軸と前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設けたグリップスイッチであって、前記支軸と前記グリップとの間に前記支軸に対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とするグリップスイッチ。
【請求項2】
ベッド本体に設けられた介助バーにグリップを前記解除バーの径方向に変位可能に設け、前記介助バーと前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設け、前記スイッチを前記背上げ部又は前記膝上げ部の昇降駆動部と連係して前記ベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の少なくとも一方が昇降駆動する介護用ベッドであって、前記介助バーと前記グリップとの間に前記介助バーに対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする介護用ベッド。
【請求項1】
支軸に装着されたグリップを前記支軸の径方向に変位可能に設け、前記支軸と前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設けたグリップスイッチであって、前記支軸と前記グリップとの間に前記支軸に対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とするグリップスイッチ。
【請求項2】
ベッド本体に設けられた介助バーにグリップを前記解除バーの径方向に変位可能に設け、前記介助バーと前記グリップとの間に前記グリップの変位動作に基づいて切り替え操作されるスイッチを設け、前記スイッチを前記背上げ部又は前記膝上げ部の昇降駆動部と連係して前記ベッド本体の背上げ部又は膝上げ部の少なくとも一方が昇降駆動する介護用ベッドであって、前記介助バーと前記グリップとの間に前記介助バーに対する前記グリップのスライド動作を確保するリンク機構を設けたことを特徴とする介護用ベッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−67772(P2008−67772A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246968(P2006−246968)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【出願人】(390039985)パラマウントベッド株式会社 (165)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【出願人】(390039985)パラマウントベッド株式会社 (165)
【Fターム(参考)】
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