説明

グリップ力可変式タイヤ

【課題】 晴れた日に比べ、大きく劣っていたタイヤのもつ一大欠点である雨の日のグリップ力の改善。
【解決手段】タイヤの周りの路面に接する面=接地面(1)から側面(3)にかけて複数のパイプ(2)を通す。そのパイプに弁を設け、風雨を、タイヤの接地面、路面(1)から側面(3)へ噴出することによって、車体の路面に対するグリップ力を可変とする。また、タイヤの側面(3)を、空気や水を逃がさぬ様、覆うようにカバー(10)し、空気や水を自然に生じたものか、モーターフィン(14)による風で、このタイヤの内部のパイプ(2)を、より激しく風雨が吹き抜けるようにして、一層グリップ力可変の効果を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、路面に対するタイヤのグリップ力を増減するため、車やオートバイ等のタイヤの接地面から側面にかけてパイプを通し、そのパイプ内で風や雨がタイヤの遠心力にしたがってタイヤ側面から外部に流出する様にする点と、それに加えて、その際の通風の方向、強弱をアクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ハンドリング操作量、車外の天候等で操作出来るようにして、タイヤの路面に対するグリップ力を可変とした、グリップ力可変式タイヤとブレーキに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤそのものにパイプを通すアイデアはなく、雨に備えてタイヤの表面にミゾを掘る程度であった。
これで、ある程度は雨の日でもグリップできるようになったとはいえ、やはり、晴れた日に比べれば、グリップ力は大きく劣っていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、雨の日だけとはいえ、タイヤのもつ一つの欠点であり、それはとりもなおさず、車やオートバイ等の一大欠点である。
本発明は、その欠点をできるだけ少なくし、そこから様々な路面と車両の関係に付いての発展を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
「穴開き通風タイヤ」のうち、タイヤの接地面(1)から側面(3)にかけて複数のパイプ(2)を通した機能、性能をもつ、穴開き通風タイヤ。
【0005】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの入口(1)の形状を、その周辺のタイヤ(4)のゴムを加工することによって、路面に吸い付くような吸盤型、すなわち、その形状は接地面ではある程度大きな形を描き、その後しばらく、それはタイヤ(4)の内部へ行くに従って小さくなり、また一定のサイズになるという形をとることを特徴とする、穴開き通風タイヤにおける、パイプの入口(1)の形状。
【0006】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの出口(3)の付近では、風雨がタイヤ(4)を出てからも、意図する方向へ風雨を導きやすいように、そして風雨のパイプ(2)内における勢いを保つために、空気抜き(15)からの噴射方向に合わせてパイプ(2)それ自身の方向も曲げることを特徴とする、穴開き通風タイヤにおける、パイプの出口(3)の付近の形状。
【0007】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、ブレーキペダル操作をする場合、それに連動して、カバー(10)内のモーターフィン(14)のモーターのスイッチが入って、その強弱を、ブレーキペダルで操作出来るようにするか、あるいは、手動のスイッチですでにモーターフィン(14)のモーターのスイッチをONとした状態で、モーターフィン(14)の回転をアイドリング状態とし、その後、同様にモーターフィン(14)の回転の強弱を、ブレーキペダルで操作出来るようにして、タイヤ(4)の内部の複数のパイプ(2)を、より激しく風雨(6)が吹き抜けるようにし、タイヤ(4)の路面に対するグリップ力、引いては、車やオートバイ等の停止力の一助とすることを特徴とする、モーターフィン(14)。
【0008】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)か、路面噴射用の筒を備えた車体において、モーターフィン(14)の回転のON,OFF,強弱を、アクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ハンドリング操作量、車外の天候をデータとして、コンピュータで割り出した車両の状態、状況に合った、グリップ力を発揮できるように操作することを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
【0009】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、タイヤ(4)の路面に対するグリップ力、引いては、車体の停止力を高めるため、空気抜き(15)からの噴射方向を、通常の後方向きから前方向き、あるいは両者の中間を取って上下方向に変更するか、前後方に向けて用意し、ブレーキ操作時のみブレーキペダル操作に連動して、カバー(10)、空気抜き(15)内の気流を制御、差し止める弁(16)を前方の通路から後方の通路へ電力で傾き、噴射の向きを後方から前方へ変えられることを特徴とする、気流制御装置。
【0010】
天候すなわち雨を、データとしてコンピュータに取り込む方法として、自動制御の雨拭きワイパーを可動休止させるデータを、流用、共有化するか、あるいは手動制御の雨拭きワイパーの段階的レバーとデータを、流用、共有化する事で、その時々の降雨量を細かく認識できることを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
【0011】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、そのタイヤホイールの中心部分を、これまでのタイプより車の外側に向けて突出させ、車に装着された状態のタイヤ(4)にとって、平行に近い形まで、すなわち90度近くかそれ以上曲げた、突出型タイヤホイール(18)と、その内部にタイヤ(4)ではなく、車本体と一体化、接着したタイヤの動きに無関係な、ホイールの突出部分に形を適合させた、水切り(17)をおき、風雨がタイヤ(4)を出てからも、風雨が飛び散らずに一定の方向にまとまって出せるようにすることを特徴とする、突出型タイヤホイール(18)と水切り(17)。
【0012】
請求項7に記載の車体において、突出型タイヤホイール(18)の突出部分先端、即ち接地する可能性がある部分にゴムを履かせるか、空気もしくは柔軟性物質を入れたタイヤ(19)を装着した、突出型タイヤホイール(18)。
【0013】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの入り口(1)付近では、路面の風雨をタイヤ(4)、パイプ(2)の中に取り込みやすいよう、パイプの入り口(1)の形状を、やや前方に傾き角を以て設置することを特徴とする、パイプの入り口(1)の形状。
【0014】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、風雨を通常の場合とは逆に、カバー(10)から穴開き通風タイヤへと導く為、カバー(10)内のモーターを逆回転できるようにすると伴に、モーターフィン(14)もそれに対応して、前後どちらの方向にも風雨を導けることを特徴とする、モーターとモーターフィン(14)。
【0015】
請求項10の車体において、風雨を通常の場合とは逆に、カバー(10)から穴開き通風タイヤへと導く為、パイプ内の弁(7)を通常の向きと逆向きにしたものを通常のものと併設するか、パイプ内の弁(7)を廃止したものを加えるか、通常のものと交換することを特徴とする、穴開き通風タイヤ内のパイプ(2)。
【0016】
筒(20)とその内部にモーターフィン(14)を備え、両者は固定式とするか、可動式で路面により接近するタイプとし、地面に対して垂直な角度をとるか、車体の進行方向に応じて前後方向に180度未満移動して、上から地面に向けて強風を送るようにすることと、逆に地面から風雨を吸い上げることを特徴とする、筒(20)とモーターフィン(14)。
【0017】
モーターフィン(14)の回転のON,OFF,方向、強弱を、アクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ハンドリング操作量、車外の天候をデータとして、コンピュータで割り出した車両の状態、状況に合った、グリップ力の増強、軽減を発揮できるように操作することを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
本発明は、以上の構成よりなる「グリップ力可変式タイヤ」である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
タイヤの周りの路面に接する面=接地面(1)から側面(3)に向けて複数のパイプ(2)を通す。
風水の逆流が懸念される場合は、パイプ(2)の、入口と出口のところ、最低2箇所に、風雨の逆流を防ぐための弁(7)を設ける。
パイプの入口(1)の形状は、その周辺のタイヤ(4)のゴムを加工することによって、路面に吸い付くような吸盤型、すなわち、その形状は接地面ではある程度大きな円形か楕円形、正、長方形を描き、その後しばらく、それはタイヤ(4)の内部へ行くに従って小さくなり、また一定のサイズになるという形にする。
そして、パイプの出口(3)の付近では、風雨がタイヤ(4)を出てからも、意図する方向へ風雨を導きやすいように、そして風雨のパイプ(2)内における勢いを保つために、空気抜き(15)からの噴射方向に合わせてパイプ(2)それ自身の方向も曲げる方法もある。
【0019】
また、車やオートバイ等の前面からホイールハウス前面に掛けて穴(12)を開け、タイヤの接地面(1)に風雨(6)を導く。
同時に、タイヤの側面(3)全体を、空気や水を逃がさぬ用、覆うようにカバー(10)するか、タイヤの接地面(1)の、正しくその時、瞬間に接地しているところからパイプで繋がれたタイヤの側面(3)に当る部分の前後一部分を、覆うようにカバー(10)する。
こうした空気の入り口と出口における設定によって、自然に生じる風か、ブレーキを掛けた場合等、場合によってはモーターフィン(14)による風によって、このタイヤ(4)の内部のパイプ(2)を、より激しく風雨(6)が吹き抜けるようにし、空気や水(6)を空気抜き(15)へと導く。
【0020】
この、モーターフィン(14)を備える場合にも、自然に生じる風の通り道は十分に残しておき、その風のみでも風雨(6)は吹き抜け得る様にしておく。
また、モーターフィン(14)を備える場合にはそれぞれのケースで異なるが、自然に生じる風を利用する場合は、特に、空気抜き(15)は、空気の外、雨水もその対象として取り扱わねばならないため、その位置は、カバー(10)の最低部付近になるようにする。
なお、このタイヤの側面(3)の全体か一部分を覆うカバー(10)の部分は、タイヤ(4)そのものと異なり回転せず、車やオートバイ等に対して、一定の位置、場所にあり続ける。
【0021】
本発明を使用することによって、車やオートバイ等は雨の日でも、路面の水を押し退けるのではなく、吸い込んで排出しながら走るので、タイヤの路面に対するグリップ力の向上を実感できる。
さらに、雨の日でない場合にでも、タイヤ(4)は、雨水の代わりに路面そのものに吸い付くので、以前に比べて格段のグリップ力アップが得られる。
【0022】
また、車やオートバイ等を運転していてブレーキを掛けた場合、そのブレーキペダル操作に連動して、カバー(10)内のモーターフィン(14)のモーターのスイッチが入り、その強弱をブレーキペダルで操作出来るようにすれば、タイヤ(4)の内部のパイプ(2)を、より激しく風雨(6)が吹き抜けるように出来、タイヤ(4)の路面に対するグリップ力、また、引いては、車やオートバイ等の停止力の一助となり、車やオートバイ等を止め易くなる。
この目的のため、空気抜き(15)からの噴射方向を、通常の後方向きから前方向き、あるいは両者の中間を取って上下方向に変えてもよいし、前後方に向けて2つ用意し、ブレーキ操作時のみブレーキペダル操作に連動して、パイプ内の気流を制御、差し止める弁(16)が前方の通路から後方の通路へ電力、半動力等で傾き、噴射の向きを後方から前方へ変えるよう設置してもよい。
【0023】
追加として、これまでカバー(10)はタイヤ(4)から独立して常に一定の位置にあるものとしたが、ここではその代わりとして、タイヤ(4)と行動をともにするタイヤホイールの中心部分を、これまでのタイプより車の外側に向けて突出させ、車に装着された状態のタイヤ(4)にとって、平行に近い形まで、すなわち90度近くかそれ以上曲げた、突出型タイヤホイール(18)と、その内部に、タイヤ(4)ではなく、車本体と一体化、接着したタイヤの動きに無関係な、ホイールの突出部分に形を適合させた、水切り(17)をおき、風雨をタイヤ(4)から出してからも、風雨が飛び散らずに一定の方向にまとまって出せるようにすることを特徴とする、突出型タイヤホイール(18)と水切り(17)を置く。
【0024】
なお、近年タイヤの扁平率が高まり、突出型タイヤホイール(18)の突出部分先端が地面に接する恐れがあるので、そこにゴムを履かせるか、空気もしくは柔軟性物質を入れたタイヤ(19)を装着した、突出型タイヤホイール(18)も提案する。
【0025】
ところで、ここまでタイヤ(4)の路面に対するグリップ力を高める方法について述べてきたが、それとは逆にグリップ力の軽減が求められる場合もある。
例えば、車が発進する際や極低速時、結果として車は重力に大きく逆らうため、前進するために比較的大きなエネルギーを消費してしまい、スローモーな動きしか出来ないが、この際、グリップ力の軽減措置がとられれば、1トンの車をも例えば900キログラムに減量した場合と同様の効果、結果が得られ、省エネ、実質的パワー増強が行ない得る。
【0026】
ここで、そんなたとえば電力があるならそれも前進に向けて使用すればよいという考え方もあるが、車という乗り物は、常に電力を貯えて行かなければならぬ物であり、余剰の電力は常備している、またここでは、車が発進する際や極低速時を中心に、比較的行ないやすい方法を提案する。
【0027】
本発明は、穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)の考案を基にしているが、穴開き通風タイヤ単体にも次のような効果がある。
回転するタイヤ(4)の内部においては遠心力により、重量物、即ち風雨は、内面から外面に向かって放出されるが、そこに外向きに弁(7)を備えたパイプ(2)を挿入する事によって、タイヤ側面の口(出口)(3)のパイプ室では遠心力により中の空気、水がタイヤ(4)から外部に放出され、同時にその引力によってその次の部屋、その次の部屋へと、風雨の流れが出来るのに対し、タイヤの路面に接する面の口(入口)(1)では、弁によって、中の空気、水がタイヤから路面側に放出される事はなく、先程のタイヤ側面の口(出口)(3)への引力によってその次の部屋に流れる事になると共に、また一方、その引力により、入ってくるのは路面からの風雨のみとなる。
【0028】
車やオートバイ等は通常4点(面)か2点(面)で路面と接しているが、さまざまな天候の下で、さまざまな路面を走らねばならず、路面に対するグリップ力も車重や、速度等による自然的変化の他に、よりドライバーの側に立ったグリップ力そのものの変化を得ることが望ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明品を使用することによって、車やオートバイ等がより強力なグリップ力を必要とする場合に、例えばブレーキを掛けた場合、雨が降ってきた場合等に、そのブレーキペダル操作量、降雨量に連動して、必要に応じてグリップ力を強めることができる。
これは、ブレーキ操作や雨天下に限ったことではなく、例えばサーキットを1周する場合でも、直線ソーンとコーナリングゾーンでは出来るならグリップ力を可変として、コンピューターによって、タイヤが、直線ゾーンでは弱め、コーナリングゾーンでは強め、という風に、思いのままのグリップを発揮すればタイムアップも容易なものとなろう。
【0030】
また、車の場合、通常4点(面)で路面と接しており、本発明品も4つ備えるのが理想的ではあるが、これは駆動輪の場合と同じく、前輪か駆動輪の2つだけでも十分その機能を果せる。
オートバイ、三輪車等その他の車両、車体についても同じ事が言え、タイヤ1本、2本、3本以上の場合とも、すべて可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイヤの断面図
【図2】 本発明のタイヤの側方平面図1
【図3】 本発明のタイヤの側方平面図2
【図4】 本発明の気流制御装置の図
【図5】 突出型タイヤホイールの図
【図6】 地上噴射(或いは吸い上げ)用の筒の図(図は地上噴射時)
【符号の説明】
1 タイヤの路面に接する面の口(入口)
2 パイプ
3 タイヤ側面の口(出口)
4 タイヤ
5 タイヤの回転方向
6 雨水と空気の流れる方向
7 パイプ内部の弁
8 弁が閉じたところ
9 弁が開いているところ
10 カバー
11 ホイール
12 ホイールハウス前面の穴
13 車体本体とカバーを繋ぐ棒
14 モーターフィン
15 空気抜き
16 気流を制御、差し止める弁
17 水切り
18 突出型タイヤホイール
19 空気もしくは柔軟性物質を入れたタイヤ
20 筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの入口(1)の形状を、その周辺のタイヤ(4)のゴムを加工することによって、路面に吸い付くような吸盤型、すなわち、その形状は接地面ではある程度大きな形を描き、その後しばらく、それはタイヤ(4)の内部へ行くに従って小さくなり、また一定のサイズになるという形をとることを特徴とする、穴開き通風タイヤにおける、パイプの入口(1)の形状。
【請求項2】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの出口(3)の付近では、風雨がタイヤ(4)を出てからも、意図する方向へ風雨を導きやすいように、そして風雨のパイプ(2)内における勢いを保つために、空気抜き(15)からの噴射方向に合わせてパイプ(2)それ自身の方向も曲げることを特徴とする、穴開き通風タイヤにおける、パイプの出口(3)の付近の形状。
【請求項3】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、ブレーキペダル操作をする場合、それに連動して、カバー(10)内のモーターフィン(14)のモーターのスイッチが入って、その強弱を、ブレーキペダルで操作出来るようにするか、あるいは、手動のスイッチですでにモーターフィン(14)のモーターのスイッチをONとした状態で、モーターフィン(14)の回転をアイドリング状態とし、その後、同様にモーターフィン(14)の回転の強弱を、ブレーキペダルで操作出来るようにして、タイヤ(4)の内部の複数のパイプ(2)を、より激しく風雨(6)が吹き抜けるようにし、タイヤ(4)の路面に対するグリップ力、引いては、車やオートバイ等の停止力の一助とすることを特徴とする、モーターフィン(14)。
【請求項4】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)か、路面噴射用の筒を備えた車体において、モーターフィン(14)の回転のON,OFF,強弱を、アクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ハンドリング操作量、車外の天候をデータとして、コンピュータで割り出した車両の状態、状況に合った、グリップ力を発揮できるように操作することを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
【請求項5】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、タイヤ(4)の路面に対するグリップ力、引いては、車体の停止力を高めるため、空気抜き(15)からの噴射方向を、通常の後方向きから前方向き、あるいは両者の中間を取って上下方向に変更するか、前後方に向けて用意し、ブレーキ操作時のみブレーキペダル操作に連動して、カバー(10)、空気抜き(15)内の気流を制御、差し止める弁(16)を前方の通路から後方の通路へ電力で傾き、噴射の向きを後方から前方へ変えられることを特徴とする、気流制御装置。
【請求項6】
天候すなわち雨を、データとしてコンピュータに取り込む方法として、自動制御の雨拭きワイパーを可動休止させるデータを、流用、共有化するか、あるいは手動制御の雨拭きワイパーの段階的レバーとデータを、流用、共有化する事で、その時々の降雨量を細かく認識できることを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
【請求項7】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、そのタイヤホイールの中心部分を、これまでのタイプより車の外側に向けて突出させ、車に装着された状態のタイヤ(4)にとって、平行に近い形まで、すなわち90度近くかそれ以上曲げた、突出型タイヤホイール(18)と、その内部にタイヤ(4)ではなく、車本体と一体化、接着したタイヤの動きに無関係な、ホイールの突出部分に形を適合させた、水切り(17)をおき、風雨がタイヤ(4)を出てからも、風雨が飛び散らずに一定の方向にまとまって出せるようにすることを特徴とする、突出型タイヤホイール(18)と水切り(17)。
【請求項8】
請求項7に記載の車体において、突出型タイヤホイール(18)の突出部分先端、即ち接地する可能性がある部分にゴムを履かせるか、空気もしくは柔軟性物質を入れたタイヤ(19)を装着した、突出型タイヤホイール(18)。
【請求項9】
穴開き通風タイヤを備えた車体において、複数のパイプの入り口(1)付近では、路面の風雨をタイヤ(4)、パイプ(2)の中に取り込みやすいよう、パイプの入り口(1)の形状を、やや前方に傾き角を以て設置することを特徴とする、パイプの入り口(1)の形状。
【請求項10】
穴開き通風タイヤと、そのカバー(10)を備えた車体において、風雨を通常の場合とは逆に、カバー(10)から穴開き通風タイヤへと導く為、カバー(10)内のモーターを逆回転できるようにすると伴に、モーターフィン(14)もそれに対応して、前後どちらの方向にも風雨を導けることを特徴とする、モーターとモーターフィン(14)。
【請求項11】
請求項10の車体において、風雨を通常の場合とは逆に、カバー(10)から穴開き通風タイヤへと導く為、パイプ内の弁(7)を通常の向きと逆向きにしたものを通常のものと併設するか、パイプ内の弁(7)を廃止したものを加えるか、通常のものと交換することを特徴とする、穴開き通風タイヤ内のパイプ(2)。
【請求項12】
筒(20)とその内部にモーターフィン(14)を備え、両者は固定式とするか、可動式で路面により接近するタイプとし、地面に対して垂直な角度をとるか、車体の進行方向に応じて前後方向に180度未満移動して、上から地面に向けて強風を送るようにすることと、逆に地面から風雨を吸い上げることを特徴とする、筒(20)とモーターフィン(14)。
【請求項13】
モーターフィン(14)の回転のON,OFF,方向、強弱を、アクセルペダル操作量、ブレーキペダル操作量、ハンドリング操作量、車外の天候をデータとして、コンピュータで割り出した車両の状態、状況に合った、グリップ力の増強、軽減を発揮できるように操作することを特徴とする、車両搭載型コンピュータ。
【請求項14】
「穴開き通風タイヤ」のうち、タイヤの接地面(1)から側面(3)にかけて複数のパイプ(2)を通した機能、性能をもつ、穴開き通風タイヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−151354(P2006−151354A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−106724(P2005−106724)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(596115894)