説明

グルカゴン様タンパク質1受容体(GLP−1R)アゴニスト化合物

【課題】抗体中の結合性部位と連結しているグルカゴン様タンパク質1受容体標的化剤−リンカー複合体を含むグルカゴン様タンパク質1受容体標的化化合物を提供する。糖尿病または糖尿病に関連する状態を予防または治療するための方法を含む、化合物の様々な使用を提供する。
【解決手段】インスリン分泌を促進し、血中グルコースレベルを低下させる新規化合物、ならびにこれらの化合物を作製および使用する方法に関する。特に、本発明は、グルカゴン様タンパク質1受容体(GLP−1R)と結合し、該受容体を活性化する化合物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
R1-H1Aib2E3G4T5F6T7S8D9L10S11K12Q13M14E15E16E17A18V19R20L21F22I23E24W25L26K27N28G29G30P31S32S33G34A35P36P37P38S39-X40-R2 の配列のペプチドを含む化合物、その立体異性体、互変異性体、溶媒和物、プロドラッグ、または薬学的に許容できる塩
[ここで、
R1は、存在しないか、CH3、C(O)CH3、C(O)CH2CH3、C(O)CH2CH2CH3、またはC(O)CH(CH3)CH3であり、
R2は、存在しないか、OH、NH2、NH(CH3)、NHCH2CH3、NHCH2CH2CH3、NHCH(CH3)CH3、NHCH2CH2CH2CH3、NHCH(CH3)CH2CH3、NHC6H5、NHCH2CH2OCH3、NHOCH3、NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり、
また、L10、S11、K12、Q13、M14、E16、E17、V19、R20、L21、E24、L26、K27、N28、S32、S33、G34、A35、P36、P37、P38、S39、またはX40のうちの1つは連結残基(LR)であり、そして
LRはK、R、Y、C、T、S、リシンの相同体(K(SH)を含む)、ホモシステインおよびホモセリンを含む群から選択され、
X40は連結残基であるかまたは存在せず、
連結残基は、式-X-Y-Z’-を有する直鎖または分岐鎖の中間体リンカーL’を介して抗体中の結合性部位に対して共有結合するようになっている
[ここで、Xは存在しないか、C、H、N、O、P、S、F、CL、BrおよびIからなる群より選択される原子を含む生物学的に適合する接続鎖であり、ポリマーまたはブロックコポリマーを含んでよく、
Yは、存在しないか、または少なくとも環構造を含む認識基であり、
Z’は、抗体中の結合性部位においてアミノ酸側との共有結合を含む結合部分である]。]。
【請求項2】
Xが、GA標的化剤の連結残基に結合しており、置換または非置換であり、−R22−[CH−CH−O]−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−およびR22−ヘテロシクリル−R23−からなる群より選択され、ここで、
22およびR23は、それぞれ独立に、共有結合、−O−、−S−、−NR−、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50アルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C2〜50アルケニレン、または置換もしくは非置換のC2〜50ヘテロアルケニレンからなる群より選択され、
は、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換および非置換のアリール−C0〜6アルキルからなる群より選択され、
t=2〜50であり、
22およびR23のサイズは、Xの主鎖長が約200個以下の原子となるようなものである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
22が、−(CH−、−(CH−C(O)−(CH−、−(CH−C(O)−O−(CH−、−(CH−C(O)−NR−(CH−、−(CH−C(S)−NR−(CH−、−(CH−NR−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−S(O)0〜2−(CH−、−(CH−S(O)0〜2−NR−(CH−および−(CH−P(O)(OR)−O−(CH−からなる群より選択され、ここで、uおよびvは独立に、0〜20であり、
23が、−O−、−S−、−NR−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2〜50アルケニレン、および置換または非置換のC2〜50ヘテロアルケニレンからなる群より選択され、構造



[式中、pは2〜45であり、wは1〜20であり、rは1〜20であり、sは0〜20であり、Rは、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換および非置換のアリール−C0〜6アルキルからなる群より選択される]
を有することができ、
22およびR23のサイズは、Xの主鎖長が約200個以下の原子となるようなものである、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが、

および

からなる群より選択される構造を有する、請求項1に記載の化合物
[式中、Xの主鎖長は、1〜100個の原子である]。
【請求項5】
環構造Yが存在し、置換あるいは非置換の構造



を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物
[式中、a、b、c、dおよびeは、それぞれ独立に、炭素または窒素であり、fは、炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、十分な原子価の2つの環位置においてXおよびZまたはZ’に独立に結合しており、a、b、c、d、eまたはfのうちの4つ以下は、同時に窒素であり、好ましくは、環構造中のa、b、c、dおよびeは、それぞれ炭素である]。
【請求項6】
Yがフェニルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
Z’が、存在する場合、置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルからなる群より選択され、ここで、少なくとも1個の置換基は、1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドもしくはエポキシドであるか、または、1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドもしくはエポキシドを有する、抗体中の結合性部位におけるアミノ酸の側鎖へのアミノ基の付加によって形成される生成物である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
少なくとも1個の置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタム、および、1,3−ジケトン部分またはアシルβ−ラクタムを有する、抗体中の結合性部位におけるアミノ酸の側鎖へのアミノ基の付加によって形成される生成物からなる群より選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Z’が、置換1,3−ジケトン、アシルβ−ラクタム、アルキル置換1,3ジケトンおよびアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される部分を有する、抗体中の結合性部位におけるアミノ酸の側鎖へのアミノ基の付加によって形成される生成物である、請求項7および8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Z’が、構造

または


を有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物
[式中、q=0〜5であり、抗体は、抗体中の結合性部位における側鎖との共有結合である]。
【請求項11】
下記からなる群から選ばれる式を含む、請求項1から10に記載の化合物
































および


[ここで、AA1-AA2-AAm-CH-CO-AAm+2-AAn、およびA1-AA2-AAn-COO-はペプチドであり、
uは0、1、2、3、4、または5であり、vは0、1、2、3、4、または5であり、rは1、2、3、4、または5であり、sは1、2、3、4、または5であり、tは1、2、3、4、5、または6であり、wは1、2、3、4、または5であり、pは1、2、3、4、または5であり、qは0、1、2、または3であり、
は、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキル、または置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルである。]。
【請求項12】
Xの主鎖長が、1〜50個の原子である、請求項4から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
Xの主鎖長が、1〜25個の原子である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Xの主鎖長が、1〜15個の原子である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Xが


である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物
[式中、vおよびwは、Xの主鎖長が6〜12個の原子となるように選択される]。
【請求項16】
X−Yが



である、請求項15に記載の化合物
[vは1または2であり、wは1または2であり、Rは水素である]。
【請求項17】


[ここで、AA1-AA2-AAm-CH-CO-AAm+2-AAnはペプチドであり、uは0、1、または2であり、vは1または2であり、rは1または2であり、sは0であり、tは1、2、または3であり、qは1または2であり、そしてRは水素である。]
を含む、請求項11に記載の化合物。
【請求項18】
uが2、vが2、tが2、rが2、およびqが2である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
前記連結残基が、K、Y、Tおよびリシンの相同体(K(SH)を含む)からなる群より選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
前記連結残基がKである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
前記連結残基がK(SH)である、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
リンカーL’と、それに結合する連結残基が、式

[式中、uは、1、2または3である]で表わされる、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
がC(O)CHである、請求項1から22に記載の化合物。
【請求項24】
がNH、である、請求項1から23に記載の化合物。
【請求項25】
S11,
K12, Q13, M14, E16, E17,
V19, R20, L21, E24, L26,
K27, N28, S32, G34, P36,
P38, または X40のうちの1つが連結残基と置換されている、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
S11,
K12, Q13, M14, E16, E17,
V19, R20, L21, E24, K27,
N28, S32, G34, P36, P38,
または X40のうちの1つが連結残基と置換されている、請求項1〜25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
S11,
K12, Q13, M14, E16, E17,
V19, R20, L21, E24, K27,
N28, P38, または
X40のうちの1つが連結残基と置換されている、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
K12,
M14, V19, R20, L21, または E24のうちのいずれか1つが連結残基と置換されている、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
M14,
V19, R20, または L21のうちのいずれか1つが連結残基と置換されている、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
M14が連結残基と置換されている、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
下記からなる群から選ばれる式を含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。










[式中、−Mbは、抗体中の結合性部位との共有結合である]。
【請求項32】
前記抗体が、触媒抗体である、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
前記抗体が、アルドラーゼ抗体である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
抗体が、h38c2由来のVおよびVドメインを含む全長抗体、Fab、Fab’、F(ab’)、F、dsF、scF、V、ダイアボディまたはミニボディである、請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
前記抗体が、全長抗体である、請求項1〜34のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
抗体が、h38c2由来のVおよびVドメインならびにIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常ドメインを含む抗体である、請求項1〜35のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
抗体が、配列番号79で表される可変軽鎖配列および配列番号80で表される可変重鎖配列を有するh38C2である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
治療有効量の請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項39】
スルホニル尿素、ビグアニド、チアゾリジンジオン、αグルコシダーゼ阻害剤およびメグリチニドからなる群より選択される治療有効量の化合物をさらに含む、請求項38に記載の医薬組成物。
【請求項40】
個体の血中グルコースレベルを減少させる方法における、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項41】
個体の血中グルコースレベルを減少させるための、治療有効量の、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項42】
個体の糖尿病を治療する方法における、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項43】
個体の糖尿病を治療するための、治療有効量の、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項44】
個体のインスリン分泌を増大させる方法における、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項45】
個体のインスリン分泌を増大させるための、治療有効量の、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物または請求項38および39のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35−1】
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【図35−2】
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【図35−3】
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【図36−1】
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【図36−2】
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【図36−3】
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【図36−4】
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【図37−1】
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【図37−2】
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【図37−3】
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【図37−4】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2012−184232(P2012−184232A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−89113(P2012−89113)
【出願日】平成24年4月10日(2012.4.10)
【分割の表示】特願2009−544484(P2009−544484)の分割
【原出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(509129244)コヴェックス・テクノロジーズ・アイルランド・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】