説明

グルココルチコイド受容体リガンドとしての2−[1−フェニル−5−ヒドロキシ又はメトキシ−4α−メチル−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチルフェニル誘導体

本発明は、種々の自己免疫疾患及び炎症性疾患又は状態の治療に有用な、グルココルチコイド受容体リガンドとしての、式I(I)の2−[1−フェニル−5−ヒドロキシ又はメトキシ−4α−メチル−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチルフェニル誘導体を対象とする。医薬組成物及び使用方法もまた含まれる。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
細胞内受容体(IR)は、遺伝子発現の調節に関与する構造的に関連のあるタンパク質の一クラスである。ステロイドホルモン受容体は、その天然リガンドが、通常、内因性ステロイド、例えば、エストラジオール、プロゲステロン、及びコルチゾールからなる、このスーパーファミリーのサブセットである。これらの受容体の人工リガンドは、ヒトの健康において重要な役割を果たし、これらの受容体の中でも、グルココルチコイド受容体は、ヒト生理学及び免疫応答の調節において欠くことのできない役割を有する。グルココルチコイド受容体と相互作用するステロイドは、強力な抗炎症剤であることがわかっているが、その他のステロイドホルモン受容体、例えば、ミネラルコルチコイド、プロゲステロン、及びアンドロゲン受容体との交差反応性が、問題のある付随的な薬理学につながる場合がある。
【0002】
グルココルチコイド受容体でのトランス抑制からトランス活性化を分離することが、ステロイド療法に関連する副作用プロフィールの改善に向けたアプローチであると考えられている。ステロイドなどのGRモジュレーターの有益な抗炎症活性は、炎症誘発性サイトカイン、接着分子、及び酵素をコードする遺伝子のトランス抑制によって起こると考えられている。このような薬剤に付随する望ましくない副作用の多くは、恒常性内分泌機能の下流撹乱をもたらす遺伝子転写のトランス活性化又は誘導によって起こると考えられている。これらの影響を受ける代謝過程のいくつかとして、糖新生の誘導、アミノ酸分解の誘導、骨粗しょう症、視床下部−下垂体−副腎皮質系の抑制、続発性副腎抑制の誘導、電解質濃度の変化、脂質代謝の変化、増殖遅延、創傷治癒の低下及び皮膚菲薄化が挙げられる。トランス抑制及びトランス活性化と関連する、GRの、弱い、部分及び全受容体活性化作用、例えば、トランス活性化に関する受容体の拮抗作用の可能性は、炎症性疾患及び自己免疫疾患、例えば、関節リウマチ及び喘息の治療に適用され得る。最近の総説については、(a)Recent Advances in Glucocorticoid Receptor Action;Cato,A.C.B.、Schacke,H.、Asadullah,K.編;Springer−Verlag:Berlin−Heidelberg、Germany、2002.(b)Annual Reports in Medicinal Chemistry;Doherty,A.M.、Hagmann,W.K.編;Academic Press:San Diego、CA、USA、2002;第37巻、第17章、167〜176頁中、Coghlan,M.J.;Elmore,S.W.;Kym、P.R.;Kort,M.E参照のこと。
【0003】
グルココルチコイド受容体モジュレーターは、WO2003/061651、WO2003/086294、WO2004/026248、WO2004/075840、及びWO2004093805に記載されている。本発明の目的は、グルココルチコイド受容体を調節する新規化合物の発見である。本発明の別の目的は、優れたトランス活性化及びトランス抑制活性プロフィールを有する新規グルココルチコイド受容体モジュレーターの発見である。このような化合物は強力な抗炎症活性及び免疫抑制活性を有し、副作用、有効性、毒性及び/又は代謝に関して現在のステロイド療法を上回る利点を有すると考えられている。
【発明の概要】
【0004】
発明の要旨
本発明は、種々の自己免疫疾患及び炎症性疾患又は状態の治療に有用な、グルココルチコイド受容体リガンドとしての2−[1−フェニル−5−ヒドロキシ又はメトキシ−4αメチル−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチルフェニル誘導体を対象とする。医薬組成物及び使用方法もまた含まれる。
【0005】
発明の詳細な記載
本発明は、式I:
【0006】
【化1】

【0007】
[式中、
【0008】
【化2】

【0009】
は、任意の二重結合であり;
A及びBは、独立して、H及びFからなる群から選択され;
C、D、及びEは、独立して、H、F、−CH、及び−CFからなる群から選択され;
Fは、結合、−C(R)(R)−、及び-C(R)(R)−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gは、−CN、−OH、−O−C(O)−N(R)(R)、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−NRR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−C(R)(R)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRR、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−X、−S(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−N(R)(R)、及び-S(O)−Xからなる群から選択され、ここで、nは、0、1、又は2であり;
各Rは、独立して、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、及びC3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
同一の窒素原子と結合する2個のR基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3員ないし7員の単環式環を形成してもよく、当該環は、オキソで置換されていてもよく、また当該環は、ハロ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシからなる群から独立に選択される1個ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Xは、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、−CH2−S(O)−CHからなる群から選択され、ここで、kは、0、1、又は2、アリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールであり;
、R、R、及びRは、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル及びヒドロキシからなる群から選択され、R及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
及びRは、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びヒドロキシからなる群から選択され、又はR及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;そして
置換アリール及び置換ヘテロアリールは、それぞれ、独立して、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及び-CNからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で各々置換されたアリール及びヘテロアリールを意味する]
で示される化合物の属、又はその薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0010】
本発明は、当該属内に、Fが結合であり、任意の二重結合が存在しない、式Iの化合物の第1の亜属を包含する。
【0011】
本発明は、当該第1の亜属内に、Gが、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、及び−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRRからなる群から選択される、式Iの化合物の一クラスを包含する。
【0012】
また、本発明は、当該第1の亜属内に、Gが−S(O)−N(R)(R)である、式Iの化合物の一クラスを包含する。
【0013】
また、本発明は、当該属内に、Fが−C(R)(R)−であり、任意の二重結合が存在しない、式Iの化合物の第2の亜属を包含する。
【0014】
本発明は、当該第2の亜属内に、R及びRがHである、式Iの化合物の一クラスを包含する。
【0015】
本発明は、当該第2の亜属のクラス内に、Gが−N(R)−S(O)−Xである式Iの化合物の一サブクラスを包含する。
【0016】
また、本発明は、当該第2の亜属のクラス内に、GがOHである、式Iの化合物の一サブクラスを包含する。
【0017】
また、本発明は、当該第2の亜属のクラス内に、Gが−C(O)−N(R)(R)である式Iの化合物の一サブクラスを包含する。
【0018】
本発明は、当該属内に、AがFである、式Iの化合物の第3の亜属を包含する。
【0019】
本発明はまた、以下に記載される実施例1〜164から選択される化合物又はこれらの化合物のいずれかの薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0020】
本発明の別の実施態様は、式Iの化合物を、薬学的に許容され得る担体と組み合わせて含んでなる医薬組成物を包含する。
【0021】
本発明の別の実施態様は、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態の治療を必要とする哺乳類患者において、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療する方法であって、該患者に、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療するのに有効である量の式Iの化合物を投与することを含んでなる方法を包含する。
【0022】
この実施態様内に、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態が、組織拒絶反応、白血病、リンパ腫、クッシング症候群、急性副腎不全症、先天性副腎過形成、リウマチ熱、結節性多発性動脈炎、肉芽腫性多発動脈炎、骨髄細胞株の阻害、免疫増殖/アポトーシス、視床下部−下垂体−副腎皮質系抑制及び調節、高コルチゾール血症、卒中及び脊髄損傷、高カルシウム血症、高血糖症、急性副腎不全症、慢性原発性副腎不全症、続発性副腎不全症、先天性副腎過形成、脳浮腫、血小板減少症、リトル(Little)症候群、肥満症、メタボリック・シンドローム、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、結筋性多発動脈炎(polyartitis nodosa)、ウェジナー肉芽腫症、巨細胞性動脈炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、ブドウ膜炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、血管神経性浮腫、慢性閉塞性肺疾患、喘息、腱炎、滑液包炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、自己免疫慢性活動性肝炎、臓器移植、肝炎、肝硬変、炎症性頭皮脱毛症、脂肪織炎、乾癬、円板状エリテマトーデス、炎症性嚢胞、アトピー性皮膚炎、壊疽性膿皮症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、妊娠ヘルペス、好酸球性筋膜炎、再発性多発性軟骨炎、炎症性脈管炎、サルコイドーシス、スウィート症候群、I型反応性らい病、毛細血管血管腫、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、剥離性皮膚炎、結節性紅斑、挫瘡、多毛症、中毒性表皮壊死症、多発性紅斑、皮膚T−細胞リンパ腫、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、細胞アポトーシス、がん、カポジ肉腫、網膜色素変性症、認知能力、記憶及び学習増強、鬱病、中毒、気分障害、慢性疲労症候群、統合失調症、睡眠障害、及び不安神経症からなる群から選択される、上記の方法が包含される。
【0023】
本発明の別の実施態様は、哺乳動物において、グルココルチコイド受容体の活性化、抑制、受容体活性化作用及び拮抗作用を選択的に調節する方法であって、グルココルチコイド受容体を調節するのに有効である量の式Iの化合物を投与することを含んでなる方法を包含する。
【0024】
本発明の例示は、以下に開示される例の化合物である。
【0025】
定義
本発明は、別に定義されない限り、以下の定義を用いて記載される。
【0026】
「アルキル」並びにアルコキシ、アルカノイルなどの接頭辞「アルク(alk)」を有するその他の基は、直鎖又は分岐又はそれらの組み合わせであってよい炭素鎖を意味する。アルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−及びtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。
【0027】
「ハロアルキル」とは、1個以上の水素原子が、置換可能な位置の最大数以下のハロ原子で置換されている上記で定義されるアルキルを意味する。
【0028】
「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、直鎖又は分岐又はそれらの組み合わせであってよい炭素鎖を意味する。アルケニルの例として、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
【0029】
「ハロアルケニル」とは、1個以上の水素原子が、置換可能な位置の最大数以下のハロ原子で置換されている上記で定義されるアルケニルを意味する。
【0030】
「アルキニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、直鎖又は分岐又はそれらの組み合わせであってよい炭素鎖を意味する。アルキニルの例として、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−へプチニルなどが挙げられる。
【0031】
「シクロアルキル」とは、示された数の炭素原子を有する、単環式、二環式又は三環式飽和炭素環式環を意味する。この用語はまた、結合点が非芳香族部分上にある、アリール基と縮合した単環式環を含む。シクロアルキルの例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、テトラヒドロナフチル、デカヒドロナフチル、インダニル、アダマンタニルなどが挙げられる。
【0032】
「アリール」とは、炭素原子のみを含む単環式又は二環式芳香環、及び結合点が芳香族部分上にある、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリル基と縮合したアリール基を意味する。アリールの例として、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾピラニル、1,4−ベンゾジオキサニルなどが挙げられる。
【0033】
「ヘテロアリール」とは、各環が5個ないし6個の原子である、N、O、及びSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式芳香環、及び結合点が芳香族部分上にある、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクリル基と縮合したヘテロアリール基を意味する。ヘテロアリールの例として、ピロリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、フロ(2,3−b)ピリジル、キノリル、インドリル、イソキノリルなどが挙げられる。
【0034】
「ヘテロシクリル」とは、各々の環が、結合点が炭素又は窒素であり得る3個ないし10個の原始を有し、N、S、及びOから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、単環式又は二環式飽和環、及び結合点が非芳香族部分上にある、アリール又はヘテロアリール基と縮合した単環式複素環とを意味する。「ヘテロシクリル」の例として、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリジニル、2,3−ジヒドロフロ(2,3−b)ピリジル、ベンゾオキサジニル、テトラヒドロヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロインドリルなどが挙げられる。この用語はまた、芳香族ではない部分不飽和単環式環、例えば、窒素を介して結合している2−若しくは4−ピリドン又はN−置換−(1H,3H)−ピリミジン−2,4−ジオン(N−置換ウラシル)をも含む。
【0035】
「ハロ」とは、F、Cl、Br、及びIを意味する。
【0036】
略語
以下の略語は示された意味を有する:
AIBN=2.2’−アゾビスイソブチロニトリル
B.P.=過酸化ベンゾイル
Bn=ベンジル
CCl=四塩化炭素
D=−O(CHO−
DAST=ジエチルアミン硫黄トリフルオリド
DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCI=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
DEAD=アゾジカルボン酸ジエチル
DIBAL=ジイソブチルアルミニウムヒドリド
DME=エチレングリコールジメチルエーテル
DMAP=4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtN=トリエチルアミン
LDA=リチウムジイソプロピルアミド
m−CPBA=メタクロロ過安息香酸
NBS=N−ブロモスクシンイミド
NSAID=非ステロイド系抗炎症薬
PCC=クロロクロム酸ピリジニウム
PDC=重クロム酸ピリジニウム
Ph=フェニル
1,2−Ph=1,2−ベンゼンジイル
Pyr=ピリジンジイル
Qn=7−クロロキノリン−2−イル
Rs=−CHSCHCHPh
r.t.=室温
rac.=ラセミの
THF=テトラヒドロフラン
THP=テトラヒドロピラン−2−イル
【0037】
アルキル基略語
Me=メチル
Et=エチル
n−Pr=ノルマルプロピル
i−Pr=イソプロピル
n−Bu=ノルマルブチル
i−Bu=イソブチル
s−Bu=第二ブチル
t−Bu=第三ブチル
c−Pr=シクロプロピル
c−Bu=シクロブチル
c−Pen=シクロペンチル
c−Hex=シクロヘキシル
【0038】
光学異性体−ジアステレオマー−幾何異性体−互変異性体
式I又はJの化合物は、1個以上の不斉中心を含み、したがって、ラセミ体及びラセミ混合物、単一の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物及び個々のジアステレオマーとして生じ得る。本発明は、式I又はJの化合物のすべてのこのような異性体の形を包含するものとする。
【0039】
本明細書に記載される化合物の一部は、オレフィン二重結合を含み、別に規定されない限り、E及びZ幾何異性体の両方を含むものとする。
【0040】
本明細書に記載される化合物の一部は、水素の異なる結合点を含んで存在する場合があり、互変異性体と呼ばれる。このような例は、ケトン及びケト−エノール互変異性体として知られるそのエノールの形であり得る。個々の互変異性体並びにそれらの混合物は、式I又はJの化合物とともに包含される。
【0041】
式I又はJの化合物は、例えば、適した溶媒、例えば、MeOH又はEtOAc又はそれらの混合物からの、例えば分別再結晶によって鏡像異性体のジアステレオ異性体対に分離できる。このように得られた鏡像異性体の対は、従来手段によって、例えば、分割剤として光学活性アミンを使用することによって、又はキラルHPLCカラムで個々の立体異性体に分離できる。
【0042】
あるいは、一般式I又はJの化合物のいずれの鏡像異性体も、光学的に純粋な出発物質又は既知立体配置の試薬を用いる立体特異的合成によって得ることができる。
【0043】

用語「薬学的に許容され得る塩」とは、薬学的に許容され得る非毒性塩基又は酸、例えば、無機又は有機塩基及び無機又は有機酸から調製された塩を指す。無機塩基から誘導される塩として、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが挙げられる。特に好ましいものとして、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、及びナトリウム塩がある。薬学的に許容され得る有機非毒性塩基から誘導される塩として、第一、第二、第三アミン、置換アミン、例えば、天然に存在する置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチル−モルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピル-アミン、リシン、メチル-グルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンの塩などが挙げられる。
【0044】
本発明の化合物が塩基性である場合には、塩は、薬学的に許容され得る非毒性酸、例えば、無機及び有機酸から調製してもよい。このような酸として、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好ましいものとして、クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、及び酒石酸がある。
【0045】
用量範囲
本明細書で用いる場合、式I又はJの化合物への言及は、薬学的に許容され得る塩をも含むものとするということは理解される。
【0046】
式I又はJの化合物の予防用量又は治療用量の規模は、当然、治療すべき状態の性質及び重症度に応じて、また式I及びJの特定の化合物並びにその投与経路に応じて変わる。また、年齢、体重、全体的な健康、性別、食事、投与時間、排泄速度、薬物の組み合わせ及び個々の患者の反応をはじめとする種々の因子に従って変わる。一般に、約0.001mg〜約100mg/哺乳動物の体重1kg、好ましくは、0.01mg〜約10mg/1kgの一日量。他方、場合によっては、これらの範囲の外側の投与量を使用する必要がある場合もある。
【0047】
単回投与形を製造するために担体物質と組み合わせてもよい有効成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変わる。例えば、ヒトへの経口投与用に意図される製剤は、総組成物の約5〜約95パーセントで変わり得る、適当な及び好都合な量の担体物質と配合された、約0.5mg〜約5gの活性薬剤を含み得る。投与量単位形は、一般に、約1mg〜約2gの有効成分、通常、25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg、又は1000mgを含む。
【0048】
医薬組成物
グルココルチコイド受容体媒介性疾患の治療には、式I及びJの化合物を、慣用の非毒性の薬学的に許容され得る担体、アジュバント及びビヒクルを含有する投与量単位製剤で、経口的に、局所的に、非経口的に、吸入スプレーによって、又は経直腸的に投与してよい。本明細書で用いる場合、用語、非経口は、皮下、静脈内の、筋肉内の、胸骨内注射又は注入技術を含む。本発明の化合物は、マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコなどといった温血動物の治療に加え、ヒトの治療においても有効である。
【0049】
有効成分を含有する医薬組成物は、例えば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、溶液剤、水性又は油性懸濁液、分散性散剤又は顆粒剤、エマルジョン、ハード又はソフトカプセル剤、シロップ剤又はエリキシル剤として、経口使用に適した形であり得る。経口使用に意図される組成物は、医薬組成物の製造の技術分野で公知の任意の方法に従って調製してよく、このような組成物は、薬学的に洗練された、美味な製剤を提供するために、甘味剤、矯味剤、着色剤及び保存剤からなる群から選択される1種以上の薬剤を含み得る。錠剤は、錠剤の製造に適している非毒性の薬学的に許容され得る賦形剤との混合物中に有効成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、不活性の希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム;造粒剤及び崩壊剤、例えば、コーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン又はアラビアガム、及び滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルクであり得る。錠剤はコーティングされていなくてもよいし、又は、胃腸管における崩壊及び吸収を遅延し、それによって、長期間にわたる持続的作用を提供するよう技術上既知の方法によってコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を使用してもよい。また、制御放出のための浸透圧治療錠剤(osmotic therapeutic tablets)を形成するよう、米国特許第4,256,108号、同4,166,452号、及び同4,265,874号に記載される技術によってコーティングされてもよい。
【0050】
経口使用用製剤はまた、有効成分が、不活性の固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、若しくはカオリンと混合されているハードゼラチンカプセル剤として、又は有効成分が、プロピレングリコール、PEG、及びエタノール、若しくはオイル媒体、例えば、ピーナッツオイル、流動パラフィン若しくはオリーブオイルなどの水混和性溶媒と混合されているソフトゼラチンカプセル剤として提示され得る。
【0051】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合物中に活性物質を含む。このような賦形剤として、懸濁剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアガムがあり、分散剤又は湿潤剤は、天然に存在するホスファチド、例えば、レシチン、又はアルキレンオキシドの、脂肪酸との縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンステアレート、又はエチレンオキシドの、長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又はエチレンオキシドの、脂肪酸及び無水ヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。水性懸濁液はまた、1種以上の保存料、例えば、エチル、又はn−プロピル、p−ヒドロキシベンゾアート、1種以上の着色剤、1種以上の矯味剤、及び1種以上の甘味剤、例えば、スクロース、サッカリン、又はアスパルテームをも含み得る。
【0052】
油性懸濁液は、有効成分を、植物油、例えば、ラッカセイ油、オリーブオイル、ゴマ油、若しくはココナッツオイル、又は流動パラフィンなどの鉱油中に懸濁することによって製剤してもよい。油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン、又はセチルアルコールを含み得る。美味な経口製剤を提供するために、上記のものなどの甘味剤及び矯味剤を加えてもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によって保存されてもよい。
【0053】
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散性散剤及び顆粒剤は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1種以上の保存料との混合物中の有効成分を提供する。適した分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記ですでに記載されたものによって例示されている。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、矯味剤及び着色剤も存在し得る。
【0054】
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形であり得る。油相は、植物油、例えば、オリーブオイル又はラッカセイ油又は鉱油、例えば、流動パラフィン又はこれらの混合物であり得る。適した乳化剤は、天然に存在するホスファチド、例えば、ダイズ、レシチン、及び脂肪酸及び無水ヘキシトールに由来するエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、及び前記部分エステルの、エチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。エマルジョンはまた、甘味剤及び矯味剤を含み得る。
【0055】
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースを用いて製剤してもよい。このような製剤はまた、粘滑薬、保存料及び矯味剤及び着色剤を含み得る。医薬組成物は、滅菌注射用水性又は油性懸濁液の形であり得る。懸濁液は、上記に記載されている適した分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用い、公知の技術に従って製剤してもよい。滅菌注射用製剤はまた、非毒性の非経口的に許容され得る希釈剤又は溶媒中の、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液のような滅菌注射用溶液又は懸濁液であり得る。使用してもよい許容され得るビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー溶液及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。エタノール、プロピレングリコール又はポリエチレングリコールなどの共溶媒も使用してよい。さらに、滅菌硬化油は、溶媒又は懸濁媒体として従来使用されている。この目的上、合成モノ又はジグリセリドをはじめとする任意の無刺激硬化油を使用できる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射用物質の調製において使用される。
【0056】
式I及びJの化合物はまた、薬物の直腸投与のために坐剤の形で投与してもよい。これらの組成物は、薬物を、室温で固体であるが、直腸温度で液体であり、したがって、直腸において融解し、薬物を放出する、適した非刺激性賦形剤と混合することによって調製してよい。このような物質として、ココアバター及びポリエチレングリコールがある。
【0057】
局所使用には、式I及びJの化合物を含有する、クリーム、軟膏、ゲル、溶液又は懸濁液などを使用する、(この適用の目的上、局所適用は、マウスウォッシュ及び含嗽薬を含むものとする)。局所製剤は、通常、薬剤担体、補助溶媒、乳化剤、浸透エンハンサー、防腐剤系、及び皮膚軟化薬からなるものであり得る。
【0058】
難溶性の本発明の化合物には、以下の製剤技術:界面活性剤/ポリマーを含む慣用の固体、固体分散(噴霧乾燥させた、又はホットメルト押し出し)、液体充填カプセル剤又はナノ粉砕製剤が採用されてもよい。このような技術は、当技術分野では公知である。
【0059】
有用性
式I及びJの化合物の、グルココルチコイド受容体を調節する能力によって、それらが、種々の炎症性及び自己免疫性疾患及び状態の進行を、治療し、予防し、又は逆転させるのに有用となる。したがって、本発明の化合物は、以下の疾患又は状態:炎症、組織拒絶反応、自己免疫、種々の悪性腫瘍、例えば、白血病及びリンパ腫、クッシング症候群、急性副腎不全症、先天性副腎過形成、リウマチ熱、結節性多発性動脈炎、肉芽腫性多発動脈炎、骨髄細胞株の阻害、免疫増殖/アポトーシス、視床下部−下垂体−副腎皮質系抑制及び調節、高コルチゾール血症、卒中及び脊髄損傷、高カルシウム血症、高血糖症、急性副腎不全症、慢性原発性副腎不全症、続発性副腎不全症、先天性副腎過形成、脳浮腫、血小板減少症、リトル(Little)症候群、高血圧症、心不整脈、肥満症及びメタボリック・シンドロームを治療し、予防し、又は寛解させるのに有用である。
【0060】
本発明の化合物はまた、全身性炎症、例えば、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、結節性多発性動脈炎(polyartitis nodosa)、ウェジナー肉芽腫症、巨細胞性動脈炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、ブドウ膜炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、血管神経性浮腫、慢性閉塞性肺疾患、喘息、腱炎、滑液包炎、クローン病、ストレス及び衝動に関連した尿失禁、加齢に関連した筋肉減少症、潰瘍性大腸炎、自己免疫慢性活動性肝炎、移植された臓器の拒絶、臓器移植拒絶の予防、肝炎、及び肝硬変を含む病状の進行を、治療し、予防し、又は逆転させるのに有用である。
【0061】
本発明の化合物は、種々の局所疾患、例えば、炎症性頭皮脱毛症、脂肪織炎、乾癬、円板状エリテマトーデス、炎症性嚢胞、アトピー性皮膚炎、壊疽性膿皮症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、妊娠ヘルペス、好酸球性筋膜炎、再発性多発性軟骨炎、炎症性脈管炎、サルコイドーシス、スウィート症候群、I型反応性らい病、毛細血管血管腫、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、剥離性皮膚炎、結節性紅斑、挫瘡、多毛症、中毒性表皮壊死症、多発性紅斑、皮膚T−細胞リンパ腫、新生物;精神疾患、統合失調症、双極性障害、精神病性大鬱病、外傷後症候群における視床下部−下垂体−副腎皮質系調節不全の進行を治療し、予防し、又は逆転させるのに有用である。
【0062】
本発明の化合物はまた、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、細胞アポトーシス、及びがんと関連する病状、例えば、それだけには限らないが、カポジ肉腫、免疫系活性化及び調節、炎症反応の脱感作、IIL−I発現、ナチュラルキラー細胞発達、リンパ性白血病の進行を治療し、予防し、又は逆転させるのに、及び網膜色素変性症の治療において有用である。認知及び行動過程もグルココルチコイド療法に感受性があり、ここで、アンタゴニストは、認知能力、記憶及び学習増強などの過程、鬱病、中毒、気分障害、慢性疲労症候群、群発性頭痛の予防、統合失調症、卒中、睡眠障害、及び不安神経症などの治療において有用である可能性がある
【0063】
本発明の化合物はまた、サルコイドーシス、肥大したリンパ組織、脾臓、及び肝臓を伴う疾患、濾胞性b細胞リンパ腫、皮膚の慢性悪性t細胞リンパ腫、皮膚のリンパ腫の群、非ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型b細胞リンパ腫、白血病の種類−急性リンパ性白血病、白血病の種類−慢性リンパ性白血病、がんに由来する血中カルシウムの増加、甲状腺炎症、男性ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる状態、アジソン病、喘息、喘息の悪化副腎の機能の低下、痛風による関節の炎症、身体がそれに対する免疫応答を有する疾患、身体自身の抗体による赤血球の破壊、白血球の肺への浸潤、クローン病、炎症性腸疾、患原因不明の遺伝子進行性貧血、少なすぎる若い赤血球に由来する貧血、原因不明の少ない血小板数及び出血、病状又は薬物による血小板の減少、多発性硬化症、リウマチ熱を伴う心臓の炎症、アレルギーによる鼻の炎症、声帯膨潤、ベリリウム中毒、ネフローゼ症候群、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、水疱を特徴とする慢性炎症性皮膚疾患、水疱形成性皮膚疾患、多形性紅斑、皮膚脱落を伴う発疹、関節炎を伴う乾癬、乾癬、皮膚状態、全身性エリテマトーデス、びまん性増殖性ループス腎炎−腎臓疾患、身体全体の皮膚及び筋肉の炎症、関節リウマチ、小児及び若年成人における関節炎症性疾患、疼痛&背骨の硬直を引き起こすリウマチ性疾患、肘及び周囲組織の炎症、筋肉又は骨の障害、巨大な蕁麻疹、薬物によって引き起こされたアレルギー反応、移植された臓器の身体の拒絶、移植拒絶の予防、血清病を引き起こすアレルギー反応、関節炎&尿道&眼瞼炎症を引き起こす疾患、サルコイドーシスに由来する血中カルシウムの増加、身体の別の部分に広がった乳がん、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病に関連する赤芽球癆、血管の形成された腫瘍、乳がん、前立腺のがん、急性関節炎の発作を含み得る関節疾患、乳児における短期間の筋肉けいれん、群発性頭痛の予防、顔の片側の麻痺、重症筋無力症、リウマチ熱、心臓又は心膜の被膜の炎症、心臓の炎症、結節性動脈周囲炎、こめかみ部における動脈の炎症、脈管炎、鼻中のポリープの存在、閉塞性肺疾患、口内炎、小腸の食物の消化及び吸収の不全、肩、首、及び骨盤における水疱に似る皮膚障害、筋肉疼痛及び硬直の群、身体のいくつかの軟骨の炎症、がんによる発熱の治療、心臓移植拒絶の予防、並びに肺移植拒絶の予防に有用である。
【0064】
好ましくは、本発明の化合物は、以下に示す疾患又は状態を治療するのに有用である。
【0065】
1.アレルギー状態
従来治療の適当な試みには反応性でない重症又は普通の生活をできなくするアレルギー状態;季節的な又は通年性のアレルギー性鼻炎;気管支喘息;接触皮膚炎;アトピー性皮膚炎;血清病;及び薬物過敏反応の制御。
2.リウマチ障害
乾癬性関節炎;若年性関節リウマチを含む関節リウマチ(選択された場合には、低用量維持療法を必要とし得る);強直性脊椎炎;急性及び亜急性滑液包炎;急性非特異的腱鞘炎;急性痛風関節炎;外傷後変形性関節症;変形性関節症の滑膜炎;及び上顆炎の急性症状の発現又は増悪の際の短期間投与のための補助的療法
3.皮膚疾患
天疱瘡;水疱性疱疹状皮膚炎;重症多形性紅斑(スティーブンス−ジョンソン症候群);剥離性皮膚炎;菌状息肉腫;重症乾癬;及び重症脂漏性皮膚炎。
4.眼疾患
眼及びその付属器に関する重症急性及び慢性アレルギー及び炎症過程、例えば:アレルギー性結膜炎;角膜炎;アレルギー性角膜縁潰瘍;眼部帯状疱疹;虹彩炎及び虹彩毛様体炎;脈絡網膜炎;前部炎症;びまん性後部ブドウ膜炎及び脈絡膜炎;視神経炎;及び交感性眼炎。
5.内分泌障害
原発性又は続発性副腎皮質機能不全;先天性副腎過形成;非化膿性甲状腺炎;及びがんに関連する高カルシウム血症。
6.呼吸器疾患
症候性サルコイドーシス;その他の手段によって管理できないレフラー(L▲o▼ffler)症候群;ベリリウム症;適当な抗結核化学療法によって同時に生じる電撃性又は播種性肺結核;及び嚥下性肺臓炎。
7.血液病
成人における特発性血小板減少性紫斑病;成人における続発性血小板減少症;後天性(自己免疫)溶血性貧血;赤芽球減少症(RBC貧血);及び先天性(赤血球)再生不良性貧血。
8.新生物性疾患
成人における白血病及びリンパ腫;及び小児の急性白血病の対症療法的管理のため。
【0066】
多様な新生物性疾患、例えば、脳腫瘍、骨がん、基底細胞癌腫、腺癌、口唇がん、口腔がん、食道がん、小腸がん、胃がん、結腸がん、直腸がん、肝臓がん、膀胱がん、膵臓がん、卵巣がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、頭頸部がん、皮膚がん、前立腺がん、胆嚢がん、甲状腺がん、及び腎細胞がんの治療のため。
9.浮腫状態
特発性型又はエリテマトーデスによるものの、尿毒症を伴わないネフローゼ症候群においてタンパク尿の利尿又は寛解を誘導するため。式I及びJの化合物は、種々の原因に由来する脳浮腫を有する患者を治療するために使用してもよい。また、脳腫瘍に続発して頭蓋内圧の上昇した患者の手術前準備において、また、手術不可能な又は再発性脳新生物を有する患者の緩和のために、また神経系外科手術と関連する脳浮腫の管理におい使用してもよい。頭部外傷又は偽性脳腫瘍による脳浮腫を有する患者の中には、式I及びJの化合物を用いる療法から恩恵を受けるものもある。
10.胃腸疾患
潰瘍性大腸炎及び限局性腸炎における疾患の臨界期の間。
11.多種多様
適当な抗結核化学療法によって同時に生じる、くも膜下遮断又は切迫遮断を伴う結核性髄膜炎;神経性病変又は心筋病変を伴う旋毛虫症;全身性エリテマトーデス及び急性リウマチ性心炎の選択された場合における増悪の間又は維持療法として;シスプラチン及び非シスプラチン催嘔吐性化学療法に関連する悪心及び嘔吐の管理のためにオンダンセトロンと組み合わせて。
【0067】
本発明の化合物はまた、高血圧症、血管炎症、尿失禁、及び多発性硬化症を治療又は予防するのに有用である。
12.CNS疾患
精神疾患、統合失調症、双極性障害、精神病性大鬱病、及び外傷後症候群における視床下部−下垂体−副腎皮質系調節不全の治療のため。
【0068】
併用療法
本発明はまた、グルココルチコイド受容体媒介性疾患の治療を必要とする患者に、式I又はJの化合物と、1種以上のさらなる薬剤とを併用して投与することを含む、グルココルチコイド受容体媒介性疾患を治療する方法を包含する。喘息又は慢性閉塞性肺疾患を治療又は予防するためには、式I又はJの化合物を、□−アゴニスト(例えば、サルメテロール)、テオフィリン、抗コリン薬(例えば、アトロピン及び臭化イプラトロピウム)、クロモリン、ネドクロミル及びロイコトリエンモディファイヤー(例えば、モンテルカスト)からなる群から選択される1種以上の薬剤と組み合わせてもよい。炎症を治療又は予防するには、式I又はJの化合物を、1種又は次の:サリチル酸塩、例えば、アセチルサリチル酸、非ステロイド系抗炎症性薬、例えば、インドメタシン、スリンダック、メフェナム酸、メクロフェナム酸、トルフェナミック(tolfenamic)、トルメチン、ケトロラック、ジコフェナク(dicofenac)、イブプロフェン、ナプロキセン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン及びオキサプロジン、TNF阻害薬、例えば、エタネルセプト及びインフリキシマブ、IL−1受容体アンタゴニスト、細胞傷害性又は免疫抑制薬、例えば、メトトレキサート、レフルノミド、アザチオプリン及びシクロスポリン、金化合物、ヒドロキシクロロキン又はスルファサラジン、ペニシラミン、ダルブフェロン、及びρ38キナーゼ阻害薬と組み合わせてもよい。式I又はJの化合物はまた、ビスフォネート、例えば、アレンドロネート、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)又はカテプシンK阻害剤と組み合わせて使用し、グルココルチコイド媒介性疾患、及び同時に引き起こる骨減少症又は骨粗しょう症を治療してもよい。式I又はJの化合物はまた、骨同化剤、例えば、PTH、アンドロゲン、SARM(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)と組み合わせて使用し、グルココルチコイド媒介性疾患、及び同時に誘導される骨減少症又は骨粗しょう症によって示される骨減少を治療してもよい。
【0069】
式I又はJの化合物はまた、加齢に関連した筋肉減少症又は悪液質を治療するために用いられる薬物と組み合わせて使用し、グルココルチコイド媒介性疾患を治療してもよく、同時に筋肉減少、筋肉減少症及び虚弱を阻害してもよい。
【0070】
合成方法及び実施例
本発明の化合物は、以下の一般合成スキームに従って合成できる。
【0071】
【化3】

【0072】
以下、本発明を、以下の限定されない例によって例示し、これは、別に提示されない限り:
(i)すべての操作は、室温(room temperature)又は周囲温度(ambient temperature)で、すなわち、18〜25℃の範囲の温度で実施し、
(ii)溶媒の留去は、最大60℃の浴温度を用い、減圧下(600〜4000パスカル:4.5〜30mmHg)、ロータリーエバポレーターを用いて実施し、
(iii)反応過程は、薄層クロマトグラフィー(TLC)によって追跡され、反応時間は、単に、例示のために示されており、
(iv)融点は、補正されておらず、「d」は分解を示し、示される融点は、記載されたように調製された物質について得られたものであり、調製によっては、多形性が、融点の異なる物質の単離をもたらす場合があり、
(v)すべての最終生成物の構造及び純度は、以下の技術:TLC、質量分析、核磁気共鳴(NMR)分析法又は微量分析データのうち少なくとも1種によって確かめられ、
(vi)収率は、単に例示のために示され、
(vii)NMRデータは、示される場合には、主要な特徴的プロトンのデルタ(δ)値の形であり、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対して百万分の一(ppm)で示され、示された溶媒を用いて500MHz又は600MHzで測定され、シグナルの形について用いられる従来の略語は、s.シングレット、d.ダブレット、t.トリプレット、m.マルチプレット、br.ブロードなどであり、さらに、「Ar」は、芳香族のシグナルを表し、
(viii)化学記号は、その通常の意味を有し、以下の略語もまた用いられているv(容積)、w(重量)、b.p.(沸点)、m.p.(融点)、L(リットル)、mL(ミリリットル)、g(グラム)、mg(ミリグラム)、mol(モル)、mmol(ミリモル)、eq(当量)。
実施例1
【0073】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}安息香酸の合成
【0074】
【化4】

【0075】
(1S,7αS)−1−ヒドロキシ−7α−メチル−1−[(トリメチルシリル)エチニル]−1,2,3,6,7,7α−ヘキサヒドロ−5H−インデン−5−オン(1−2)
−78℃で、THF(90mL)中の、トリメチルシリルアセチレンの溶液(9.48mL、68.5mmol)に、ヘキサン中の、BuLiの2.5M溶液(27.4mL、68.5mmol)を滴下した。得られた溶液を、−78℃で30分間撹拌し、次いで、THF(90mL)中の、Hajos−Parrishケトン(Organic Syntheses、Coll.第7巻、363頁;第63巻、26頁参照のこと)(1−1、7.5gg、45.7mmol)の溶液を加え、得られた溶液を、−78℃で30分間撹拌した。飽和KHPO水溶液を用いて反応をクエンチし、EtOAcを用いて粗生成物を抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜55%のEtOAcの勾配を用いて溶出する120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、9.54g(80%)の1−2が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=263.25(MH)。
【0076】
(3S,3αS)−3−ヒドロキシ−3α−メチル−6−オキソ−3−[(トリメチルシリル)エチニル]−2,3,3α,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−インデン−5−カルバルデヒド(1−3)
−78℃で、THF(400mL)中の、1−2(9.54g、36.4mmol)の溶液に、シクロヘキサン中の、リチウムジイソプロピルアミドモノ(テトラヒドロフラン)の1.5M溶液(121mL、182mmol)を加え、得られた溶液をこの温度で1時間撹拌し、濃い懸濁液が得られた。メチルホルメート(22.6mL、364mmol)を約15分かけて滴下し、得られた懸濁液を−78℃で5時間撹拌した。1M HCl水溶液を用い、−78℃で反応をクエンチし、水層を調べ、酸性であることを確実にした。粗生成物をEtOAcで抽出し(×3)、合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去すると、粗生成物1−3(純度78%)が得られ、これを精製せずに、次の工程において直接使用した。
MS(ESI):m/z=291.18(MH)。
【0077】
(3R,3αS)−3−エチニル−3−ヒドロキシ−3α−メチル−6−オキソ−2,3,3α,4,5,6−ヘキサヒドロ−1H−インデン−5−カルバルデヒド(1−5)
MeOH(300mL)中の、粗生成物1−4の溶液に、KCO(5.03g、72.8mmol)を加え、得られた懸濁液を室温で90分間撹拌した。MeOHを真空で除去し、残渣に1M HCl水溶液を加え、粗生成物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜70%EtOAcの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、5.94g(75%)の1−6が黄褐色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=219.25(MH)。
【0078】
(4αS,5R)−5−エチニル−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(1−6)
酢酸(916mL)中の、1−5(100g、458mmol)及び4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(1−5)(82g、504mmol)の溶液に、NaOAc(41.3g、504mmol)を加え、得られた懸濁液を室温で1時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液を用いて反応をゆっくりとクエンチし(CO 発生に注意)、粗生成物をEtOAcを用いて抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%のEtOAcの勾配を用いて溶出する、1.5Kgのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、133g(94%)の1−6が黄褐色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=309.2(MH)。
【0079】
メチル=2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}ベンゾアート(1−7)
室温で、無水THF(73mL)中の、1−6(6.16g、20.0mmol)、メチル=2−ヨードベンゾアート(6.28g、24.0mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(280mg、0.400mmol)、及びCuI(76.0mg、0.400mmol)の溶液に、ジソプロピルアミン(2.85mL、20.0mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で3.5時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルを用いて希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜90%のEtOAcの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、8.47g(96%)の1−7が灰白色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=443.2(MH)。
【0080】
メチル=2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾアート(1−8)
室温で、EtOAc(128mL)中の、1−7(8.48g、19.2mmol)の溶液に、10% Pd/C(8.16g)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で45分間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去すると、7.92g(93%)の1−8が淡黄色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=447.2(MH)。
実施例2
【0081】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−エチルベンズアミドの合成
【0082】
【化5】

【0083】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}安息香酸(2−1)
MeOH(71mL)中の、1−8(7.92g、17.7mmol)の溶液に、NaOHの1M水溶液(35.5mL、35.5mmol)を加え、得られた懸濁液を100℃で1時間加熱した。メタノールを真空で除去し、飽和KHPO水溶液を加え、粗生成物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去すると、7.67g(100%)の1−9が淡黄色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=433.2(MH)。
【0084】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−エチルベンズアミド(2−2)
0℃で、無水DMF(20mL)中の、2−1の溶液に、THF(5.55mL、11.10mmol)中の、エチルアミンの2.0M溶液、PYBOP(登録商標)(5.05g、9.71mmol)及びヒューニッヒ塩基(4.85mL、27.7mmol)を加えた。得られた溶液を室温にゆっくりと加温させ、一晩(20時間)撹拌した。DMFを真空で除去し、水を加え、EtOAcを用いて粗生成物を抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を用いて洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。CHCl中の、10〜100%[(CHCl/EtOAc/MeOH)(70/25/5)]の勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3.04g(72%)2−2が、灰白色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=460.2395(MH)。
実施例3
【0085】
N−エチル−n’−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルウレアの合成
【0086】
【化6】

【0087】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−(2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−オール(3−1)
撹拌した、0℃のTHF(50mL)中の、2−1(4.0g、9.25mmol)の混合物に、THF中の、水素化アルミニウムリチウムの1M溶液(27.7mL、27.7mmol)を加え、得られた混合物を室温に加温させ、次いで、30分間撹拌した。得られた反応物を還流に1時間加熱し、冷却し、塩化アンモニウム水溶液(飽和)で希釈し、次いで、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機画分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3.2g(83%)の3−1が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=419.13(MH)。
【0088】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(3−2)
0℃の、THF(35mL)中の、3−1(3.15g、7.53mmol)、フタルイミド(1.33g、9.03mmol)、及びトリフェニルホスフィン(2.37g、9.03mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.6mL、9.03mmol)の溶液を加え、得られた溶液を室温に加温し、次いで、30分間撹拌した。炭酸ナトリウム水溶液(5%、100mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、4.0g(97%)の3−2が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=548.15(MH)。
【0089】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−(2−[2−(アミノメチル)フェニル]エチル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−オール塩酸塩(3−3)
EtOH(50mL)中の、3−2(4.0g、7.30mmol)の溶液に、HO(20mL)、続いて、EtOH中の、MeNHの2M溶液(20mL、40mmol)を加え、得られた溶液を加熱還流した。4時間後、反応物を室温に放冷し、EtOHを真空で除去した。混合物をEtOAcで希釈し、次いで、1N NaOH、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。得られた残渣を50mLのEtOHに溶解し、50mLの飽和HCl/EtOHを加えた。10分後、溶媒を真空で除去し、残渣をEtOを用いてトリチュレートすると、3.2g(97%)の3−3が、塩酸塩として得られた。
MS(ESI):m/z=418.21(MH)。
【0090】
N−エチル−N’−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルウレア(3−4)
CHCl(1mL)中の、3−3(120mg、0.264mmol)及び4−メチルモルホリン(0.116mL、1.06mmol)の撹拌溶液に、エチルイソシアナート(22.6mg、0.317mmol)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、129mg(88%)の3−4が、白色固体として得られた。
HRMS(APCI):m/z=489.2658(MH)。
実施例4
【0091】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルシクロプロパンカルボキサミドの合成
【0092】
【化7】

【0093】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)シクロプロパンカルボキサミド(4−1)
3−3(120mg、0.264mmol)、シクロプロパンカルボン酸(27.3mg、0.317mmol)、4−メチルモルホリン(0.116mL、1.06mmol)、及びDMF(1mL)の撹拌溶液に、HATU(120mg、0.264mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、次いで、EtOAcを用いて希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、80mg(62%)の4−1が、黄色泡沫として得られた。
HRMS(APCI):m/z=486.2571(MH)。
実施例5
【0094】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルシクロプロパンスルホンアミドの合成
【0095】
【化8】

【0096】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(5−1)
CHCl(1mL)中の、3−3(120mg、0.264mmol)及び4−メチルモルホリン(0.116mL、1.06mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(44.6mg、0.317mmol)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、138mg(58%)の5−1が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(APCI):m/z=522.2230(MH)。
実施例6
【0097】
エチル=(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルカルバメートの合成
【0098】
【化9】

【0099】
エチル=(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)カルバメート(6−1)
CHCl(1mL)中の、3−3(120mg、0.264mmol)及び4−メチルモルホリン(0.116mL、1.06mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸エチル(34.4mg、0.317mmol)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、次いで、EtOAcを用いて希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、6−1(30mg、23%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(APCI):m/z=490.2525(MH)。
実施例7
【0100】
N−[1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]シクロプロパンスルホンアミドの合成
【0101】
【化10】

【0102】
1−(2−ブロモフェニル)シクロプロパンアミン(7−1)
撹拌し、冷却したエーテル(100ml)中の、2−ブロモベンゾニトリル(5.0g、27.5mmol)及びチタンイソプロポキシド(8.59g、30.2mmol)の−78℃混合物に、エチルマグネシウムブロミド(20.14ml、60.4mmol)を滴下し、この混合物を、−78℃で10分間撹拌した。黄色溶液を室温に加温し、1時間維持した。三フッ化ホウ素エテラート(7.8g、54.9mmol)を滴下し、混合物を1時間撹拌した。1N HCl(90ml)を加え、混合物を10分間撹拌した。300mlの1N NaOHを加え、次いで、エーテルで抽出した。有機部分を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、80gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、0.80g(14%)の7−1が、黄色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=213.11(MH)。
【0103】
(4αS,5R)−5−{2−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]エチニル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(7−2)
室温で、無水THF(5ml)中の、1−6(300mg、0.973mmol)、7−1(206mg、0.973mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(34.1mg、0.049mmol)、及びCuI(9.3mg、0.049mmol)の溶液に、ジイソプロピルアミン(0.14ml、0.973mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で18時間加熱し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、428mg(51%)の7−2が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=440.16(MH)。
【0104】
(4αS,5R)−5−{2−[2−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(7−3)
室温で、EtOAc(10ml)中の、7−2(220mg、0.50mmol)の溶液に、10%Pd/C(300mg)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で6時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去すると、95mg(43%)の7−3が、黄色オイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=444.24(MH)。
【0105】
N−[1−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]シクロプロパンスルホンアミド(7−4)
CHCl(1ml)中の、7−3(75mg、0.169mmol)及び4−メチルモルホリン(0.074ml、0.676mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(30.9mg、0.220mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、42mg(45%)の7−4が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=548.2386(MH)。
実施例8
【0106】
N−[(1R)−1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]シクロプロパンスルホンアミドの合成
【0107】
【化11】

【0108】
1−(2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}フェニル)エタノン(8−1)
室温で、無水THF(20ml)中の、1−6(2.0g、6.49mmol)、1−(2−ヨードフェニル)エタノン(1−91g、7−78mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(228mg、0.324mmol)、及びCuI(62mg、0.324mmol)の溶液に、ジイソプロピルアミン(0.924ml、6.49mmol)を加えた。室温で、得られた溶液を18時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2.6g(94%)の8−1が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=427.22(MH)。
【0109】
1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタノン(8−2)
室温で、EtOAc(50ml)中の、8−1(2.50g、5.86mmol)の溶液に、10%Pd/C(1.00g)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で6時間間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2.30g(95%)の8−2が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=431.11(MH)。
【0110】
N−[(1R)−1−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル]エチル}エチル]−2−(R)−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(8−3)
ケトン8−2(500mg、1.16mmol)及びR−(+)−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(176mg、1.45mmol)の撹拌溶液に、Ti(OEt)(1.2ml、5.81mmol)を加え、得られた溶液を80℃で1時間加熱し、−20℃に冷却し、次いで、NaBH(44mg、1.16mmol)を加えた。1時間後、MeOH(5ml)を加えた(激しい泡立ち)。10分後、冷却浴を除去し、20mlの飽和食塩水及びセライトを加えて、濃い懸濁液を得た。この混合物を、フリット漏斗を通して濾過し、固体をEtOAcで洗浄した。有機部分を分離し、乾燥させ(MgSO)、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、355mg(57%)の8−3が、無色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=536.20(MH)。
【0111】
(1R)−1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタンアミニウムクロリド(8−4)
EtOH(5ml)中の、8−3(350mg、0.653mmol)の撹拌溶液に、飽和HCl/EtOH(2ml)を加えた。溶液を1時間撹拌し、溶媒を真空で除去すると、305mg(100%)の8−4が、黄色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=432.26(MH)。
【0112】
N−[(1R)−1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]シクロプロパンスルホンアミド(8−5)
CHCl(1ml)中の、8−4(50mg、0.107mmol)及び4−メチルモルホリン(0.047ml、0.427mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(22.5mg、0.160mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、22mg(38%)の8−5が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=536.2387(MH)。
実施例9
【0113】
2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)エチルカルバメートの合成
【0114】
【化12】

【0115】
2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)エチルカルバメート(9−1)
DMF(1mL)中の、3−1(100mg、0.239mmol)の溶液を窒素で5分間パージし、次いで、脱気した溶液に、エチルイソシアナート(20.4mg、0.287mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼンコンプレックス(72.8mg、0.239mmol)を加えた。フラスコを密閉し、混合物を5時間撹拌し、次いで、EtOAc(2mL)、続いて、NHCl溶液(飽和、1mL)及びNHOH(1mL)を加えた。この混合物を5分間撹拌した。有機部分を分離し、次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、30mg(26%)の9−1が、黄色の泡沫として得られた。
HRMS(APCI):m/z=490.2521(MH)。
実施例10
【0116】
(4αs,5r)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オールの合成
【0117】
【化13】

【0118】
(4αS,5R)−5−[(2−アミノフェニル)エチニル]−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(10−1)
室温で、無水THF(35mL)中の、1−6(3.00g、9.73mmol)、2−ヨードアナリン(2.56g、11.7mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(137mg、0.195mmol)、及びCuI(37.0mg、0.195mmol)の溶液に、ジソプロピルアミン(1.39mL、9.73mmol)を加えた。得られた溶液を、70℃で一晩撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3.11g(80%)の10−1が、黄褐色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=400.2(MH)。
【0119】
(4αS,5R)−5−[2−(2−アミノフェニル)エチル]−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(10−2)
室温で、EtOAc(50mL)中の、10−1(3.11g、7.79mmol)の溶液に、10%Pd/C(3.31g)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で2時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去すると、3.14g(100%)の10−2が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=404.2(MH)。
【0120】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−ヨードフェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(10−3)
0℃で、水(10mL)中の、10−2(1.97g、4.88mmol)の懸濁液に、濃硫酸を加えた。水(2mL)中の、NaNO(337mg、4.88mmol)の溶液を加え、得られた黄色の溶液を0℃で15分間撹拌した。水(2mL)中の、KI(2.43g、14.6mmol)の溶液を加え、得られた懸濁液を室温に加温し、40分間撹拌した。水を用いて反応物をクエンチし、粗生成物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を、10%w/vのNa溶液で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜60%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、1.68g(67%)の10−3が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=515.1(MH)。
【0121】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(10−4)
プロパノール:水3:1(0.30mL)中の、8−3(30mg、0.058mmol)、(6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(9.9mg、0.070mmol)、Pd(PPh(3.4mg、2.9μmol)、及びNaCO(12mg、0.12mmol)の溶液を、マイクロ波反応器において、120℃で15分間加熱した。水を用いて反応物をクエンチし、粗生成物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、4gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、23mg(81%)の10−4が、黄褐色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=484.2(MH)。
実施例11
【0122】
(4αs,5r)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オールの合成
【0123】
【化14】

【0124】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(11−1)
トルエン(389μL)中の、10−3(50mg、0.097mmol)、アゼチジン−2−オン(6.9mg、0.097mmol)、CuI(0.93mg、24.9μmol)、トランス−(1R,2R)−N,N’−ビスメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(1.40mg、9.72μmol)、及びKPO(12mg、0.12mmol)の溶液を、100℃で18時間加熱した。水を用いて反応物をクエンチし、粗生成物をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物を、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、4gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、41mg(91%)の11−1が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=458.2(MH)。
実施例12
【0125】
エチル=(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)カルバメートの合成
【0126】
【化15】

【0127】
エチル=(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)カルバメート(4−2)
CHCl(1ml)中の、10−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)、及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸エチル(13.5mg、0.124mmol)を加えた。混合物を、16時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、12−1(26mg、44%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=476.2335(MH)。
実施例13
【0128】
N−エチル−N’−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニルウレアの合成
【0129】
【化16】

【0130】
N−エチル−N’−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)ウレア(13−1)
CHCl(1ml)中の、10−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)、及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、エチルイソシアナート(11.0mg、0.155mmol)を加えた。混合物を6時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、13−1(28mg、48%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=475.2494(MH)。
実施例14
【0131】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミドの合成
【0132】
【化17】

【0133】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミド(14−1)
CHCl(1ml)中の、10−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)、及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、無水酢酸(15.2mg、0.149mmol)を加えた。この混合物を6時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、14−1(22mg、40%)が無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=446.2239(MH)。
実施例15
【0134】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミドの合成
【0135】
【化18】

【0136】
N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド(15−1)
CHCl(1ml)中の、10−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)、及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(20.9mg、0.149mmol)を加えた。この混合物を6時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、15−1(15mg、24%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=508.2055(MH)。
実施例16
【0137】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オールの合成
【0138】
【化19】

【0139】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(16−1)
室温で、無水THF(3mL)中の、1−6(250mg、0.811mmol)、2−ヨードフェノール(214mg、0.973mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(11.4mg、0.016mmol)、及びCuI(3.1mg、0.016mmol)の溶液に、ジソプロピルアミン(116μL、0.811mmol)を加えた。得られた溶液を、70℃で一晩撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜65%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、265mg(82%)の16−1が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=401.2(MH)。
【0140】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[(2−ヒドロキシフェニル)エチニル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(16−2)
室温で、EtOAc(4.5mL)中の、10−1(265mg、0.662mmol)の溶液に、10%Pd/C(282mg)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で45分間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜80%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、183mg(68%)の16−2が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=405.2(MH)。
実施例17
【0141】
エチル−2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニルカーボネートの合成
【0142】
【化20】

【0143】
エチル−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)カーボネート(17−1)
CHCl(1ml)中の、16−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、クロロギ酸エチル(13.4mg、0.124mmol)を加えた。この混合物を6時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、17−1(36mg、61%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=477.2173(MH)。
実施例18
【0144】
2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)=エチルカルバメートの合成
【0145】
【化21】

【0146】
2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)=エチルカルバメート(18−1)
CHCl(1ml)中の、16−2(50mg、0.124mmol)、DMAP(5mg)、及び4−メチルモルホリン(0.054ml、0.496mmol)の撹拌溶液に、エチルイソシアナート(22.6mg、0.317mmol)を加えた。この混合物を6時間撹拌し、次いで、CHClで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、18−1(38mg、65%)が、無色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=476.2335(MH)。
実施例19
【0147】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オールの合成
【0148】
【化22】

【0149】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{[2−(メチルスルホニル)フェニル]エチニル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(19−1)
室温で、無水THF(1.0mL)中の、1−6(103mg、0.334mmol)、1−ヨード−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(113mg、0.401mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(23.5mg、0.033mmol)、及びCuI(6.36mg、0.033mmol)の溶液に、ジソプロピルアミン(0.048mL、0.334mmol)を加えた。得られた溶液を、70℃のオイル浴中で1.5時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、117mg(83%)の19−1が、白色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=463.1(MH)。
【0150】
(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール(19−2)
室温で、EtOAc(3.5mL)中の、19−1(117mg、0.253mmol)の溶液に、10%Pd/C(125mg)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で4時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、40〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、80gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、63mg(53%)の19−2が、白色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=467.2(MH)。
実施例20
【0151】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリルの合成
【0152】
【化23】

【0153】
2−{[(4αS)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}ベンゾニトリル (20−1)
室温で、無水THF(1.0mL)中の、1−6(112mg、0.363mmol)、2−ヨードベンゾニトリル(113mg、0.401mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(5.10mg、0.008mmol)、及びCuI(1.38mg、0.008mmol)の溶液に、ジソプロピルアミン(0.052mL、0.364mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2.0時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜90%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、50mg(33%)の20−1が、黄色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=410.2(MH)。
【0154】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリル(20−2)
室温で、EtOAc(1.5mL)中の、20−1(50mg、0.122mmol)の溶液に、10%Pd/C(52mg)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で4時間ゆっくりと撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜80%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、37mg(73%)の20−2が、白色の泡沫状固体として得られた。
MS(ESI):m/z=414.2(MH)。
実施例21
【0155】
2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンズアルデヒドの合成
【0156】
【化24】

【0157】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(21−1)
2−1(3.0g、6.94mmol)、メトキシ(メチルアンモニウム)クロリド(880mg、9.02mmol)、4−メチルモルホリン(3.06ml、27.7mmol)、及びDMF(20ml)の撹拌溶液に、HATU(3.17g、8.32mmol)を加えた。混合物を72時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、3.30g(100%)の21−1が、黄褐色の泡沫として得られた。
MS(ESI):m/z=476.16(MH)。
【0158】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアルデヒド(21−2)
−78℃で、THF(3ml)中の、21−1(3.3g、6.94mmol)の溶液に、Dibal−H(15.27ml、15.27mmol、1M)の溶液を加え、得られた溶液を、2時間撹拌した。飽和ロッシェル塩(30ml)の水溶液を加え、続いて、冷却浴を除去した。混合物を1時間撹拌し、次いで、CHCl(200ml)で抽出した。有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去すると、2.60g(90%)の21−2が、黄褐色の泡沫として得られた。
HRMS(ESI):m/z=417.1969(MH)。
実施例22
【0159】
2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミドの合成
【0160】
【化25】

【0161】
2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}ベンゼンスルホンアミド(22−1)
室温で、無水THF(2ml)中の、1−6(110mg、0.357mmol)、2−ブロモベンゼンスルホンアミド(84mg、0.357mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(12.5mg、0.018mmol)、及びCuI(3.4mg、0.018mmol)の溶液に、ジイソプロピルアミン(0.051ml、0.357mmol)を加えた。得られた溶液を60℃で18時間撹拌し、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、90mg(54%)の22−1が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=464.16(MH)。
【0162】
2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド(22−2)
室温で、EtOAc(5ml)中の、22−1(80mg、0.173mmol)の溶液に、10%Pd/C(200mg)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で4時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、33mg(41%)の22−2が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=468.1768(MH)。
実施例23
【0163】
2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N−メチルアセトアミドの合成
【0164】
【化26】

【0165】
メチル=(2−ヨードフェニル)アセテート(23−1)
CHCl(50ml)中の、(2−ヨードフェニル)酢酸(4.0g、15.3mmol)及びMeOH(10ml)の、撹拌し、冷却した0℃の溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(15.3ml、30.6mmol、ジエチルエーテル中2.0M)を滴下し、この溶液を0℃で1時間撹拌した。黄色の溶液を窒素で10分間パージした。溶媒を真空で除去し、残渣をTHF(3×25ml)と共沸すると、4.2g(100%)の23−1が、黄色のオイルとして得られた。
【0166】
メチル−(2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}フェニル)アセテート(23−2)
室温で、無水THF(20ml)中の、1−6(1.5g、4.86mmol)、23−1(2.01g、7.30mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(341mg、0.486mmol)、及びCuI(9.3mg、0.486mmol)の溶液に、ジイソプロピルアミン(0.693ml、4.86mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で2時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、120gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2.0g(90%)の23−2が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=457.19(MH)。
【0167】
メチル=2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセテート(23−3)
室温で、EtOAc(20ml)中の、23−2(2.0g、4.38mmol)の溶液に、10%Pd/C(3.0g)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で1.5時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去すると、1.95g(97%)の23−3が、黄色の泡沫として得られた。
MS(ESI):m/z=461.20(MH)。
【0168】
2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)酢酸(23−4)
室温で、EtOH(20ml)中の、23−3(1.95g、4.23mmol)の溶液に、1M NaOH(10ml、10mmol)を加えた。この溶液を室温で1時間撹拌し、1N HClを用いて酸性化し、次いで、EtOAcで抽出した。有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、1.9g(100%)の23−4が、黄色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=447.3(MH)。
【0169】
2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N−メチルアセトアミド(23−5)
23−4(75mg、0.168mmol)、メチルアミン塩酸塩(17.1mg、0.210mmol)、4−メチルモルホリン(0.074ml、0.672mmol)及びDMF(1ml)の撹拌溶液に、HATU(63.9g、0.168mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、80mg(60%)の23−5が、無色の固体として得られた。
MS(ESI):m/z=460.2395(MH)。
実施例107
【0170】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−アセトアミドの合成
2−(2−ヨードフェニル)アセトアミド107−2
【0171】
【化27】

【0172】
DMF(300ml)中の、107−1(28g、107mmol)、NH(321ml、160mmol、0.5M/ジオキサン)、N−メチルモルホリン(23.5ml、214mmol)の撹拌溶液に、HATU(50.8g、134mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、2/3溶媒を真空で除去した。固体を回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると、29−2(11.2g、40.2%)が、白色固体として得られた。
【0173】
H NMR(500MHz,CDCl)δ7.88(d,1H,J=8Hz),7.36(m,2H),7.00(m,1H),5.38(s,2H),3.75(s,2H)。
【0174】
メチル(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチニル)フェニル)アセトアミド 107−3
1−6(5.0g、16.22mmol)、29−2(5.29g、20.27mmol)、CuI(154mg、0.811mmol)ジイソプロピルアミン(2.29ml、16.22mmol)、及びTHF(50ml)の混合物を、窒素で10分間パージした。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(569mg、0.811mmol)を加え、得られた混合物を70℃に加熱し、次いで、16時間撹拌した。この混合物を、室温に放冷し、次いで、EtO(100ml)で希釈した。混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、次いで、溶媒を真空で除去した。ヘキサンから5%MeOH/EtOAcへの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、107−3(5.0g、70%)が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=442.08(MH)。
【0175】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−アセトアミド 107−4
EtOAc(50ml)に107−3(5g、11.33mmol)を溶解し、続いて、10%Pd/C(4.0g)を加えた。混合物を1atmのH下で3.0時間撹拌した。この混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、次いで、EtOAcを真空で除去した。ヘキサンから2.5%MeOH/EtOAcへの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、107−4(3.8g、75%)が、白色固体として得られた。
HRMS(ESI):m/z=446.2236(MH)。
実施例150
【0176】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−2−ヒドロキシプロパンアミドの合成
【0177】
【化28】

【0178】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−2−オキソアセトアミド(150−1)
デスーマーチンペルヨージナン(758mg、1.79mmol)及びCHCl(10ml)の撹拌溶液に、CHCl(5ml)中の、192−6(rac)(750mg、1.63mmol)の溶液を加えた。この溶液を1時間撹拌し、次いで、飽和Na/飽和NaHCOの1:1水溶液中に注ぎ入れ、混合物を10分間撹拌した。水性部分を除去し、次いで、有機部分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、150−1(545mg、73%)が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=460.07(MH)。
【0179】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−2−ヒドロキシプロパンアミド(150−2)
撹拌し、冷却した0℃の150−1(250mg、0.544mmol)及びTHF(5ml)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(0.907ml、2.72mmol、3.0Mジエチルエーテル)の溶液を加えた。この溶液を1時間撹拌し、次いで、1M ロッシェル塩を加え、この混合物を20分間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出し、次いで、有機部分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、12gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ラセミ混合物が得られた。40%IPA/へキサン0.1%DEAを用いて溶出する、分取用HPLC、10cm Chiracel ODによる精製によって、早く溶出する26−2(異性体A、110mg、21.2%)が白色固体として、遅く溶出する150−2(異性体B、90mg、17.4%)が白色固体として得られた。
早く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=476.2361(MH)。
遅く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=476.2318(MH)。
実施例159
【0180】
5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミドメチル(2−ヨードフェニル)アセテート
【0181】
【化29】

【0182】
メチル=2−ブロモ−5−フルオロベンゾアート(159−1)
撹拌した、0℃のMeOH(676ml)中の、2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(74g、338mmol)の溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(338ml、676mmol、ジエチルエーテル中2.0M)を、黄色の色が続くまで滴下した。酢酸を、黄色の色が消失するまで滴下した。溶媒を真空で除去し、残渣をCHClに溶解し、次いで、シリカゲルのプラグを通して濾過し、CHClで溶出した。溶媒を真空で除去すると、77g(98%)の23−1が、黄色のオイルとして得られた。
【0183】
メチル=5−フルオロ−2−{[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチニル}ベンゾアート(159−2)
室温で、無水THF(354ml)中の、1−6(30g、97mmol)、159−1(27g、117mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(1.36g、1.95mmol)、及びCuI(371mg、1.95mmol)の溶液に、ジイソプロピルアミン(14ml、97mmol)を加えた。得られた溶液を、80℃で1時間撹拌し、次いで、ジエチルエーテルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、1.5kgのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、39g(86%)の159−2が、白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=461.33(MH)。
【0184】
メチル=5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾアート(159−3)
室温で、EtOAc(559ml)中の、159−2(19.3g、42mmol)の溶液に、10%Pd/C(17.9g)を加え、フラスコを排気し、水素で戻した。得られた懸濁液を、水素のバルーン下、室温で1.5時間撹拌し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空で除去すると、18.4g(94%)の159−3が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=465.37(MH)。
【0185】
5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}安息香酸(159−4)
室温で、EtOH(300ml)中の、159−3(35g、75mmol)の溶液に、1M NaOH(151ml、151mmol)を加えた。この溶液を100℃で1時間加熱し、1N HClを用いて酸性化し、次いで、EtOAcを用いて抽出した。有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、37g(100%)の159−4が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=451.10(MH)。
【0186】
5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド(159−5)
DMF(407ml)中の、159−4(36.7g、81mmol)及びヒューニッヒ塩基(43ml、244mmol)の撹拌溶液にジオキサン中の、アンモニアの溶液(0.5M、244ml、122mmol)、続いて、HATU(31g、81mmol)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。0〜100%のCHClからCHCl/EtOAc/MeOH(70:20:10)の勾配を用いて溶出する、1.5kgのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、28g(76%)の159−5が白色固体として得られた。この化合物を最小量の沸騰EtOAcに溶解し、次いで、室温にゆっくりと放冷すると、14gの結晶性物質が得られた。
MS(ESI):m/z=450.1998(MH)。
【0187】
代替実施例159
1.アルキレン付加
【0188】
【化30】

【0189】
オーバーヘッド撹拌器、N流入口、熱電対、及び還流冷却器を備えた丸底フラスコに、THF(150mL)及び無水CeClを加え、得られたスラリーを50℃で4時間加熱し、次いで、室温で15時間とし、このフラスコを、MeOH/ドライアイス浴を用いて−65℃の内部温度に冷却する。
【0190】
その一方で、オーバーヘッド撹拌器、N流入口、及び熱電対を備えた別のフラスコに、THF(50mL)及びTMSアルキンを加え、得られた溶液を、−5℃の内部温度に冷却した。次いで、iPrMgCl(THF中1.8M)を、内部温度を5℃より低く維持しながら少量ずつ加える。すべてのiPrMgClを加えたら(1.5時間の添加時間)、反応容器を室温に加温させ、2時間熟成させる。2時間後、新たに形成されたアルキン−MgClを10℃に冷却し、あらかじめ−65℃に冷却しておき、内部温度を−50℃より低く維持しておいたCeCl3溶液に加える。すべてのアルキン−MgClを加えたら、この溶液を−60℃で1.5時間熟成させる。次いで、THF中の、ケトン(45ml)を−60℃で、内部温度を−50℃より低く維持しながらさらなる漏斗を介して加える。すべてのケトンを加えたら、反応をHPLCでモニターする。
【0191】
1のHPLC変換によって判断されるように、反応が完了した時点で、−50℃でAcOH(2モル当量)を加え(発熱性)、室温に加温し、続いて、30mLの水を加える。
【0192】
次いで、二相性溶液を、水(30mL)及びMTBE(300mL)を入れた200Lの抽出容器に移す。20分撹拌した後、水層を削除し、100mLのMTBEで抽出する。水層を再度削除し、減少について調べ、廃棄する。合わせた有機層を、30mLの新たな水、次いで、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、次いで、濃縮し、溶媒をヘプタンに交換すると、8〜10総容積で1:15のMTBE:ヘプタンの最終組成物が得られた。次いで、得られたスラリーを室温で一晩熟成し、濾過し、ヘプタンでウェットケーキを洗浄し、N掃引下で乾燥させる。所望の生成物、18.5gが単離される(収率77%)。
【0193】
2.ピラゾール形成
【0194】
【化31】

【0195】
5℃のTHF(220mL)中の、LitOBuの新たに調製したスラリーに、20mLのTHF中の、エノン及びギ酸エチル溶液を10分かけて加える。5〜10℃で3時間熟成した後、通常、>95%の変換が観察され、その時点で、温度を25℃より低く維持しながら、THF(25mL)中の、AcOHの溶液を10分かけてゆっくりと加える。この添加の間、固体は、ほぼ即時に形成し、バッチは直ちに増粘するが、撹拌するにつれ、より流動的になる。次いで、AcOHクエンチの最後に、25mLのMeOH、続いて、p−FフェニルヒドラジンHCl塩を固体として加える。次いで、反応混合物を60℃に加熱し、1時間熟成すると、完全変換が得られ、MTBE(110mL)で希釈し、10%NaCl水溶液(110mL)で洗浄する。有機層を分離し、10%NaCl水溶液(100mL)でもう一度洗浄する。有機層を23mLのMeOH及び23mLのHOでまず希釈し、続いて、42mLの10M NaOHでpHを>13にすることによってTMS基の除去を実施する。35〜50℃で1〜2時間熟成した後、反応が完了したとわかり、バッチを25℃に冷却し、10%食塩水110mLで洗浄し、有機層を10%食塩水170mLでもう一度洗浄する。次いで、有機層をNaSO(20g)上で一晩乾燥させ、濾過し、次いで、バッチを、160〜200mLのアセトニトリルを用いて最小容積(約30mL)に真空濃縮する。この時点で生成物が晶出し、このスラリーに、40mLのMTBE、次いで、450Lのヘプタンを、23℃で30分かけて加える。35分間撹拌したのち、次いで、反応混合物を真空濃縮して、約20mLの溶媒を除去する。次いで、バッチを45分間撹拌し、濾過し、ウェットケーキを20mLの2:1MTBE:ヘプタンで洗浄し、風乾する。生成物が、9.1グラム(70%)の褐色の固体として得られる。
【0196】
3.カップリング
【0197】
【化32】

【0198】
熱電対、攪拌棒、及び還流冷却器を備えた丸底フラスコに、アルキン4、ブロミド5、アセトニトリル(RM表、列6)、及びピペリジンを逐次入れる。赤みがかった褐色の溶液が形成されるまで試薬を撹拌し、この溶液を、5回の真空及び窒素補充サイクルによって脱気する。次いで、ホスフィンリガンド及びパラジウム触媒を逐次加え、得られた溶液を再度脱気する。次いで、溶液を80℃に加熱し、HPLC分析によって99%変換が達成されるまで(通常、1時間)、熟成する。この溶液を、100mLのトルエンで希釈し、次いで、15重量%NaCl水溶液中の、HOAc(1.5当量)(48mL)、飽和KHCO3溶液(40mL)、及び飽和NaCl溶液(40mL)で逐次洗浄する。この溶液に、エコソルブ(Ecosorb)941(2.53g)及びトリチオシアヌル酸(127mg)を加え、溶液を23〜25℃の間で1時間撹拌する。次いで、黒色のスラリーを、15〜20ミクロンフリット漏斗によってソルカフロック(Solka flock)(10g)上で濾過する。ウェットケーキを、130mLの2:1トルエン:CHCNで洗浄する。この溶液を、別の漏斗に移し、15重量%KCO水溶液(38mL)で洗浄し、次いで、トルエン(26.7mL)及びCHCN(53mL)で希釈する。有機層を飽和NaCl水溶液(38mL)で洗浄し、丸底フラスコに移す。HPLC分析によって、有機層は、12.76gAの生成物6を含むとアッセイされる。
【0199】
4.カップリング生成物の結晶化
PhMe/MeCN中の、6(12.6g)の粗生成物溶液を、10容積の総容積及び20〜25℃のバッチ温度を維持しながら、減圧下で濃縮してMeCNを除去する。この過程には全部で6容積のPhMeを用いる。溶媒交換の最後に、得られたスラリーを90℃に加熱し、72℃にゆっくりと冷却する。適切に種晶を添加した後、生成物が結晶化し始め、スラリーが得られ、次いで、これを一晩熟成する。次いで、ヘプタン(3.3容積)を加え、得られた混合物を、生成物の6〜8%が母液中に残るまで熟成する。この時点で、次いで、スラリーを濾過し、ウェットケーキを、冷PhMe/ヘプタン(3/1、6容積)、続いて、ヘプタン(3容積)で洗浄し、N流下で一晩乾燥させる。
【0200】
生成物が、92%の回収率又は81%の全収率で、13.67g(84.4重量%)の淡黄色の固体として単離される。
【0201】
5.ブロモベンズアミド調製
【0202】
【化33】

【0203】
さらなる漏斗を備えたRBフラスコに、酸7、2−Me−THF及びDMFを入れる。次いで、溶液を7℃に冷却し、<15℃で塩化オキサリルを30分かけて滴下する。添加が完了した後、反応混合物を室温に加温し、45分間熟成する。酸が完全に消費された時点で、次いで、温度を約20〜25℃に維持しながら、反応混合物を、濃NHOH及び2−Me−THFの冷(9℃)混合物を含有する別のフラスコに1.5時間かけて滴下する。反応混合物に水(100mL)を加えて一部の固体を溶解し、得られた二相性層を別の漏斗に移す。水層を分離し、有機層を、1N HCl(50mL)で、及び飽和食塩水(100mL)で洗浄する。次いで、最終有機層を、トルエンに溶媒交換すると、15容積の最終スラリー濃縮物が得られる。次いで、このスラリーを110℃に加熱して、透明な溶液を得、次いで、これを室温にゆっくりと冷却する。通常、結晶化は、100℃で起こることが観察され、室温で一晩熟成させた後、次いで、ヘプタン(10容積)を加え、続いて1時間熟成させる。次いで、この懸濁液を濾過し、ウェットケーキを、冷1:1ヘプタン:トルエンで洗浄し、N流下で乾燥させると、46.9g(94.7%)で生成物が得られる。
【0204】
6.水素化−最終結晶化
【0205】
【化34】

【0206】
2−MeTHF(5容積)中の、アルキン6及び湿潤20重量%のPd(OH)/Cの混合物を、1atmのHに6時間曝露し、この時点で、通常、出発物質の完全消化が観察される。次いで、このスラリーを、THF(8容積)で希釈し、得られた溶液を、ソルカフロック(Solka floc)(75重量%)を通して濾過し、追加のTHF(10容積)ですすぐ。合わせた濾液を、1ミクロンのインラインフィルターを通して、丸底フラスコ中に濾過して入れ、20重量%のエコソルブ(Ecosorb)C941及び5重量%のMP−TMTで処理し、25℃で厳密に撹拌しながら6時間熟成させた。次いで、このスラリーを、50重量%のSiOゲルを通して濾過し、10容積のTHFですすぎ、次いで、合わせた濾液を、MeCNに溶媒交換すると、13容積の最終スラリー濃縮物が得られる。次いで、このスラリーを75℃に加熱し、その時点で透明な黄色がかった溶液が得られ、72℃に冷却し、4%種晶を用いて種晶を添加し、5〜8時間かけて30℃に放冷し、さらに8時間熟成する。次いで、28〜30℃の間の温度を維持しながら、水(8容積)を3時間かけて加える。添加の最後に、得られたスラリーを1〜2時間かけて4℃に冷却し、さらに1時間熟成させ、濾過し、ウェットケーキを、MeCN:HOの冷1:1混合物で洗浄する。N流下、室温で乾燥させた後、4.25gの生成物が、白色固体として単離される(87%収率)。
実施例192
【0207】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミドの合成
【0208】
【化35】

【0209】
メチル=(2−ブロモフェニル)ヒドロキシアセテート(192−2)
撹拌し、冷却した、0℃のCHCl(250mL)及びMeOH(50ml)中の、192−1(25g、108mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中の、2Mのトリメチルシリジアゾメタンの溶液(108ml、216mmol)を加え、この溶液を60分間撹拌した。この溶液を通して窒素を10分間バブリングした。溶媒を真空除去し、残渣をTHF(3×25ml)とともに共沸すると、192−2(25.5g、96%)が、黄色のオイルとして得られた。
H NMR(500MHz,CDCl)δ7.58(d,1H,J=7Hz),7.38(m,1H),7.34(m,1H),7.21(m,1H),5.59(d,1H,J=5Hz),3.78(s,3H),3.55(m,1H)。
【0210】
メチル=(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチニル)フェニル)(ヒドロキシ)アセテート(192−3)
1−6(10g、32.4mmol)、192−2(8.74g、35.7mmol)、CuI(309mg、1.62mmol)及びジイソプロピルアミン(100ml、701mmol)の混合物を、窒素で10分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.87g、1.622mmol)を加え、得られた混合物を90℃に加熱し、次いで、3時間撹拌した。この混合物を室温に放冷し、次いで、EtOAc(100ml)で希釈した。この混合物を濾過し、溶媒を真空除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、192−3(12g、78%)が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=472.87(MH)。
【0211】
メチル=(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)(ヒドロキシ)アセテート(192−4)
EtOAc(120ml)に、192−3(12g、25.4mmol)を溶解し、10%Pd/C(6.0g)を加えた。この混合物を、1atmのH下で1.0時間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、次いで、EtOAcを真空で除去すると、192−4(11g、91%)が黄色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=476.96(MH)。
【0212】
(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)(ヒドロキシ)酢酸(192−5)
MeOH(120ml)中の、192−4(11g、23.08mmol)の撹拌溶液に、1N NaOH(50ml、50mmol)の溶液を加え、この溶液を60分間撹拌した。溶液を1N HClで酸性化し、次いで、MeOHを真空除去した。残渣を、EtOAcを用いて抽出し、有機部分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると192−5(10.5g、98%)が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=463.01(MH)。
【0213】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド(192−6)
DMF(100ml)中の、192−5(5.0g、10.81mmol)、NH(32.4ml、16.22mmol、0.5M/ジオキサン)、N−メチルモルホリン(4.75ml、43.2mmol)の撹拌溶液に、HATU(4.93g、12.94mmol)を加えた。この混合物を、16時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、ラセミ混合物が得られた。30%IPA/へキサン0.1%DEAを用いて溶出する、分取用HPLC、10cm Chiracel AD、2回注入による精製によって、早く溶出する192−6(異性体A、1.0g、20.0%)が橙色の固体として、遅く溶出する192−6(異性体B、2.3g、46%)が橙色の固体として得られた。
早く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=462.2192(MH)。
遅く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=462.2196(MH)。
実施例194
【0214】
2−(2−フルオロ−6−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミドの合成
【0215】
【化36】

【0216】
エチル=(2−ブロモ−6−フルオロフェニル)アセテート(194−2)
撹拌し、冷却した、0℃の1:1THF/CHCN(200mL)中の、トリメチルシリジアゾメタン(trimethylsiylydiazomethane)(65.9ml、132mmol、2Mジエチルエーテル)及びNEt(18.37ml、132mmol)の溶液に、194−1(25g、88mmol)を加え、この溶液を0℃で16時間維持した。窒素をこの溶液に10分間バブリングした。溶媒を真空で除去し、残渣をTHF(3×25mL)とともに共沸した。残渣をEtOAcに溶解し、次いで、HO、0.1NのHCl、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、溶媒を真空で除去した。残渣をEtOH(100ml)に溶解し、次いで、NEt3(14.7ml、105.6mmol)及び銀ベンゾアート(3.95g、13.2mmol)で処理した。この混合物を80℃に10分間加熱し、次いで、室温に放冷した。この混合物を濾過し、次いで、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜20%EtOAcの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、194−2(20g、73.6%)が無色のオイルとして得られた。
H NMR(500MHz,CDCl)δ7.63(d,1H,8Hz),7.07(t,1H,J=9Hz),6.99(m,1H),4.19(m,2H),3.87(s,2H),1.27(t,3H,J=7Hz)。
【0217】
エチル=(2−フルオロ−6−([(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチニル)フェニル)アセテート(194−3)
1−6(4.0g、12.97mmol)、194−2(4.80g、15.57mmol)、CuI(247mg、1.30mmol)ジイソプロピルアミン(2.02ml、14.27mmol)、及びTHF(30ml)の混合物を、窒素で10分間パージした。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(911mg、1.30mmol)を加え、得られた混合物を70℃に加熱し、次いで、16時間撹拌した。この混合物を室温に放冷し、次いで、EtO(100ml)で希釈した。この混合物をセライトのパッドを通して濾過し、次いで、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、194−3(5.5g、87%)が、橙色のオイルとして得られた。
MS(ESI):m/z=488.87(MH)。
【0218】
エチル=(2−フルオロ−6−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセテート(194−4)
EtOAc(50ml)に194−3(5.5g、11.26mmol)を溶解し、次いで、10%Pd/C(5.0g)を加えた。この混合物を1atmのH下で3.0時間撹拌した。この混合物をセライトのパッドを通して濾過し、EtOAcを真空で除去すると、194−4(5.2g、94%)が黄色の泡沫として得られた。
MS(ESI):m/z=493.06(MH)。
【0219】
(2−フルオロ−6−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)酢酸(194−5)
EtOH(50ml)中の、194−4(5.2g、10.56mmol)の撹拌溶液に、1N NaOHの溶液(25ml、25mmol)を加え、この溶液を2時間撹拌した。この溶液を1N HClで酸性化し、次いで、EtOAcで抽出した。有機部分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去すると、194−5(4.75g、97%)が白色固体として得られた。
MS(ESI):m/z=465.00(MH)。
【0220】
2−(2−フルオロ−6−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミド(194−6)
DMF(100ml)中の、194−5(4.5g、9.69mmol)、NH(38.8ml、19.38mmol、0.5M/ジオキサン)、N−メチルモルホリン(4.26ml、38.8mmol)の撹拌溶液に、HATU(4.42g、11.63mmol)を加えた。この混合物を16時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、HO、飽和NaHCO、飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサンから5%MeOH/EtOAcへの勾配を用いて溶出する、330gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、194−6(3.3g、73.5%)が橙色のオイルとして得られた。
HRMS(ESI):m/z=464.2150(MH)。
実施例196
【0221】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)プロパンアミドの合成
【0222】
【化37】

【0223】
2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)プロパンアミド(196−1)
化合物196−1を、実施例192に概説される一般手順に従って合成した。2−(ヨードフェニル)プロパン酸の調製については、Journal of the American Chemical Society、93、19、4845〜4850頁、(1971)を参照のこと。
早く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=460.2373(MH)。
遅く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=460.2372(MH)。
実施例198
【0224】
2−フルオロ−2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミドの合成
【0225】
【化38】

【0226】
2−フルオロ−2−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニル)アセトアミド(198−1)
撹拌し、冷却した、−78℃の[ビス(1−メトキシエチル)−アミノ]硫黄トリフルオリド(0.150ml、0.813mmol)及びCHCl(3ml)の溶液に、CHCl(2ml)中の、192−6(rac)(250mg、0.542mmol)を加えた。この溶液を、3時間撹拌し、次いで、飽和NaHCOを加え、この混合物を室温に加温した。この混合物をEtOAcで抽出し、次いで、有機部分を飽和食塩水で洗浄し、無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空で除去した。ヘキサン中の、0〜100%EtOAcの勾配を用いて溶出する、40gのシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、ラセミ混合物が得られた。40%IPA/へキサン0.1%DEAを用いて溶出する、分取用HPLC、2回の実施、5cm Chiracel AD、による精製によって、早く溶出する198−1(異性体A、60mg、23.9%)が無色の泡沫として、遅く溶出する198−1(異性体B、40mg、15.9%)が無色の泡沫として得られた。
早く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=464.2122(MH)。
遅く溶出するもの、HRMS(ESI):m/z=464.2117(MH)。
【0227】
以下の実施例は、上記の実施例と類似の一般合成スキーム及び手順に従って調製した。
【0228】
【化39】

【0229】
【化40】

【0230】
【化41】

【0231】
【化42】

【0232】
【化43】

【0233】
【化44】

【0234】
【化45】

【0235】
【化46】

【0236】
【化47】

【0237】
【化48】

【0238】
【化49】

【0239】
【化50】

【0240】
【化51】

【0241】
【化52】

【0242】
【化53】

【0243】
【化54】

【0244】
【化55】

【0245】
【化56】

【0246】
【化57】

【0247】
【化58】

【0248】
【化59】

【0249】
【化60】

【0250】
【化61】

【0251】
【化62】

【0252】
【化63】

【0253】
【化64】

【0254】
【化65】

【0255】
【化66】

【0256】
【化67】

【0257】
【化68】

【0258】
【化69】

【0259】
【化70】

【0260】
【化71】

【0261】
【化72】

【0262】
【化73】

【0263】
【化74】

【0264】
【化75】

【0265】
【化76】

【0266】
【化77】

【0267】
生物学的評価
本願に例示される化合物は、以下のアッセイのうち1種以上において活性を示した。
【0268】
リガンド結合アッセイ
材料:
結合バッファー:TEGM(10mM Tris−HCl、1mM EDTA、10%グリセロール、1mM β−メルカプトエタノール、10mM モリブデン酸ナトリウム、pH7.2)
50%HAPスラリー:10mM Tris、pH8.0及び1mM EDTA中の、カルバイオケムヒドロキシルアパタイトファストフロー(Calbiochem Hydroxylapatite, Fast Flow)
洗浄バッファー:40mM Tris、pH7.5、100mM KCl、1mM EDTA及び1mM EGTA。
【0269】
95% EtOH
デクスメタゾン(Dexmethasone)−メチル−H、(DEX*);(Amershamカタログ番号TRK645)
デキサメタゾン(DEX)(Sigmaカタログ番号D1756):
ヒドロキシルアパタイトファストフロー(Hydroxylapatite Fast Flow);Calbiochemカタログ番号391947
モリブデート=モリブデン酸(Sigma、M1651)
HeLa細胞培養培地:
RPMI1640(Gibco 11835−055) w/23.8
mM NaHCO、2mM L−グルタミン
500mLの完全培地中 最終濃度
10mL(1M Hepes) 20mM
5mL(200mM L−glu) 4mM
0.5mL(0.01N HCl中の、10mg/mLヒトインスリン
Calbiochem407694−S) 10μg/mL
50mL FBS(Sigma F2442) 10%
1mL(10mg/mL ゲンタマイシン 20μg/mL
Gibco15710−072)
【0270】
細胞継代
20mM Hepes、4mM L−glu、10μg/mlのヒトインスリン(Sigma、I−0259)、10%FBS及び20μg/mlのゲンタマイシン(Gibco15710−072)を含有するRPMI1640(Gibco11835−055)で培養した、細胞(Hall R.E.らEuropean Journal of Cancer,30A:484〜490頁(1994年))HeLa(ATCC)を、PBSで2回すすぐ。フェノールレッド不含トリプシン−EDTAを、同PBSで1:10希釈する。細胞層を、1×トリプシンですすぎ、過剰のトリプシンを流し、細胞層を37℃で約2分間インキュベートする。フラスコを軽くたたき、細胞剥離のサインについて調べる。細胞がフラスコから滑り落ち始めると、完全培地を加える。この時点で細胞をカウントし、次いで、適当な濃度に希釈し、さらなる培養のためにフラスコ又はディッシュに分ける(通常、1:3〜1:6希釈)。
【0271】
HeLa細胞溶解物の調製
細胞が70〜85%コンフルエントである時点で、それらを上記のように剥離し、1000g、4℃で10分間の遠心分離によって回収する。細胞ペレットをTEGM(10mM Tris−HCl、1mM EDTA、10%グリセロール、1mM β−メルカプトエタノール、10mM モリブデン酸ナトリウム、pH7.2)で2回洗浄する。最後の洗浄後、細胞をTEGMに10個細胞/mLの濃度で再懸濁する。細胞懸濁液を液体窒素中又はエタノール/ドライアイス浴においてスナップ凍結し(snap frozen)、ドライアイス上、−80℃のフリーザーに移す。結合アッセイを始める前に、凍結サンプルを氷−水上に置き、じきに解凍させる(約1時間)。次いで、サンプルを、12,500g〜20,000g、4℃で30分間遠心分離する。上清を用いて、直ちにアッセイを始める。50μlの上清を用いる場合には、50μLのTEGMバッファー中に試験化合物を調製できる。
【0272】
多重化合物スクリーニングの手順
1×TEGMバッファーを調製し、以下の順序で同位元素含有アッセイ混合物を調製する:EtOH(反応物中の、2%最終濃度)、H−DEX(Amersham Biosciences)及び1×TEGM。[例えば、100サンプルに対して、200μL(100×2)のEtOH+4.25μLの1:10H−−Dexストック+2300μL(100×23)1×TEGM]。化合物を段階希釈し、例えば、出発最終濃度が1μMであり、化合物が25μLの溶液中にある場合には、2連のサンプルに対して、75μLの4×1μM溶液を作製し、72μLのバッファーに3μLの100μMを加え、1:5段階希釈する。
【0273】
25μLのH−DEX(6nM)トレース及び25μLの化合物溶液をまず一緒に混合し、続いて、50μLの受容体溶液を加える。反応物を穏やかに混合し、約200rpmで短時間回転させ、4℃で一晩インキュベートする。100μLの50%HAPスラリーを調製し、インキュベートした反応物に加え、次いで、これをボルテックス処理し、氷上で5〜10分間インキュベートする。反応混合物をさらに2回ボルテックス処理して、反応物をインキュベートしながらHAPを再懸濁する。次いで、96ウェル形式のサンプルを、FilterMate(商標)Universal Harvesterプレートウォッシャー(Packard)を用い、洗浄バッファーで洗浄する。洗浄プロセスによって、リガンドが結合している発現された受容体を含むHAPペレットを、Unifilter−96GF/Bフィルタープレート(Packard)に移す。フィルタープレート上のHAPペレットを、50μLのMICROSCINT(Packard)シンチラントとともに30分間インキュベートし、その後、TopCountマイクロシンチレーションカウンター(Packard)でカウントする。IC50は、参照としてDEXを用いて算出する。
【0274】
リガンド結合アッセイでは実施例1〜201を試験し、1000nM未満のIC50を実証した。
【0275】
グルココルチコイド受容体(GRAMMER)のトランス活性化調節
このアッセイは、試験化合物の、肺腺癌A549細胞又はHeLa細胞、天然にヒトGRを発現するヒト乳がん細胞株においてMMTV−LUCリポーター遺伝子からの転写を制御する能力を評価する。このアッセイは、LUCレポーター遺伝子と連結している修飾されたMMTV LTR/プロモーターの誘導を測定する。
【0276】
通常の一時的なアッセイは、7,000〜25,000個の細胞/白色の透明な底の96ウェルプレートのウェルをプレーティングすることからなる。あるいは、10,000個/ウェルの細胞濃度で384ウェルプレートを用いてもよい。細胞がプレーティングされる培地は、10%FBS、4mM L−グルタミン、20mM HEPES、10μg/mL ヒトインスリン、及び20μg/mL ゲンタマイシンを含有するフェノールレッド不含RPMI1640からなる「対数増殖培地」である。インキュベーター条件は、37℃及び5%COである。トランスフェクションはバッチ様式で実施する。細胞をトリプシン処理し、適切な量の新鮮培地中で正しい細胞数をカウントする。次いで、FuGene6/DNAと穏やかに混合し、96又は384ウェルプレートにプレーティングし、すべてのウェルに、それぞれ100μL又は40μLの培地+脂質/DNA複合体を加え、次いで、37℃で一晩インキュベートする。トランスフェクションカクテルは、血清不含OptiMEM、FuGene6試薬、及びDNAからなる。カクテル準備のための製造業者(Roche Biochemical)のプロトコールは、以下のとおりである:脂質対DNA比は、約2.5:1であり、インキュベーション時間は室温で20分である。16〜24時間のトランスフェクション後、細胞を、最終DMSO(ビヒクル)濃度は1%以下であるよう、10nMの最終濃度のデキサメタゾン並びに注目する化合物で処理する。各プレートはまた、10nMデキサメタゾン単独で処理されるサンプルを含み、これを100%活性対照として用いる。細胞を化合物に24時間曝露する。24時間後、Promega細胞培養溶解バッファーによって細胞を約30分間溶解し、次いで、96ウェル形式のルミノメーターで抽出物中のルシフェラーゼ活性をアッセイする。384ウェル形式では、各ウェル中に存在する培地に、等容積の試薬を加えることによってSteady−Glo(Promega)又はSteady−Lite(PerkinElmer)を使用できる。10nMのデキサメタゾン単独によって誘導される活性を、100%活性に設定する。アンタゴニスト活性は、デキサメタゾン単独で処理されたサンプルに対する、化合物処理に応じたデキサメタゾン誘導性活性の低下を調べることによって算出する。結果は、10nMデキサメタゾン活性の%阻害として、又は10nMのデキサメタゾン活性の倍数として表される。このトランス活性化アッセイは、アゴニスト及びアンタゴニスト様式で実施し、これらの異なる活性を同定できる。
【0277】
試験化合物の活性は、300nMのデキサメタゾンを用いて得られた活性に対するEmaxとして算出する。試験化合物の活性は、300nMのDEXを用いて得られた活性に対するEmaxとして算出する。例示される本発明の組織選択的グルココルチコイド受容体モジュレーターは、このアッセイにおいて5%を越え、100%未満のアゴニスト活性、及び最大のトランス抑制活性未満の最大のトランス活性化活性を示す。
【0278】
化合物の作用はまた、アンタゴニスト様式(アンチ−GRAMMER)で試験し、これでは、細胞を、10nMのDEXなどのアゴニストを含有する培地で処理し、薬剤の、アゴニストによる活性化を阻害する能力を測定する。
【0279】
トランス抑制アッセイ(GITAR)
このアッセイは、試験化合物の、U937細胞、ヒトGRを天然に発現するヒト骨髄単球性白血病細胞株におけるTNFα−β−ラクタマーゼリポーター遺伝子からの転写を制御する能力を評価する。このアッセイは、リポーター遺伝子と連結しているTNFαプロモーターの化合物依存性抑制を測定する
【0280】
このアッセイには、TNF−αプロモーター駆動性β−ラクタマーゼを用いて安定にトランスフェクトされているヒトU937細胞を用いる。U937細胞は、内因性グルココルチコイド受容体(GR)を含む。細胞は、25mM HEPES、10%FBS、2mM L−グルタミン、1mMピルビン酸ナトリウム、25μg/mlゲンタマイシン(Gibcoカタログ番号15710−064)、1:1000 2−メルカプトエタノール(Gibcoカタログ番号21985−023)、及び0.8mg/ml G418(Gibcoカタログ番号10131−027)を含有するRPMI1640増殖培地(Gibcoカタログ番号11875−093)で維持する。フラスコ中の細胞の密度は、回収の時点で、約1×10個〜3×10/mlである必要がある。通常、細胞を、アッセイの3日前に1.2〜1.4×105/ml(1:10)に分ける。アッセイ当日に、96ウェルの黒色壁プレートに50,000個の細胞/ウェルをプレーティングする。試験化合物10μL/ウェルを加え、細胞を37℃で30〜45分間インキュベートする。化合物をアッセイするには、細胞に加える前に、まず、DMSOで1:10希釈して1mMを作製し、次いで、さらに培地で1:100希釈して10×ストックを作製する。50ng/ml PMA(Sigma、カタログ番号P8139)10μL/ウェルを、最終濃度5ng/mlに、1μg/ml LPS(Sigma、カタログ番号L4130)10μL/ウェルを、最終濃度100ng/mlに加える。細胞を37℃で一晩、約18時間インキュベートする。PMAは、DMSO中の、100μg/mlのストックとして凍結保存されている。10μg/mlの作業ストックのために、DMSOで1:10希釈し、−20℃で保存する。アッセイするために、10μg/mlの作業ストックを培地で1:200希釈して10×溶液(50ng/ml)を作製する。LPSは、PBS中の、1mg/mlで凍結保存し、アッセイのために培地で1:1000希釈して10×(1μg/ml)を作製する。6×ローディングバッファー(CCF2−AM)20μL/ウェルを加え、室温で70〜90分間インキュベートする。CytoFluor II Plate Readerで、製造業者が示すプロトコールに従ってプレートを読み取る。100nMのデキサメタゾン単独によって抑制される活性を100%活性として設定する。
【0281】
実施例1〜201を、トランス抑制アッセイにおいて試験し、5%を越え、100%未満の最大活性、及び最大トランス抑制活性未満の最大トランス活性化活性を実証した。
【0282】
マイクロアレイ分析
このアッセイは、それだけには限らないが、A549、HeLa又はU937細胞をはじめとする種々の細胞種において、試験化合物の、内因的に発現される遺伝子の転写を調節する能力を評価する。すべての細胞培養試薬は、Invitrogen Life Tech、Carlsbad CAから購入した。A549細胞は、10% FBSを補給したフェノールレッド不含DMEM/F12培地で増殖させた。細胞は、5%COを用い、37℃で増殖させた。RNeasyキット(Qiagen Corp、Valencia CA.)を用い、種々のGC化合物を用い、十分に活性な用量で24時間処理したA549細胞から、全RNAを抽出し、精製した。これらの細胞は、多量のGRを発現し、GC処理に対して極めて反応性である。すべてのサンプルを、ビヒクルで処理した細胞に対して比較した。Agilent Technologies、Inc.から購入したオリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いて23000種の遺伝子の発現レベルを測定した。逆のフルオロフォアを用いてマイクロアレイ対で各比較を実施した。生の画像強度データを、特許6,351,712に記載される方法に従って加工した。この方法を用いて色素バイアスを除去し、各遺伝子及び各サンプル対のロゼッタ確率(p)と倍数変化値を導いた。さらに、各遺伝子について、すべての処理にわたるANOVAモデルを構築して誤差評価を導いた。発現の相違を評価するためのP値を、L▲o▼nnstedt及びSpeed(2002)によって開発され、Smyth(2003)によって拡張されたベイジアン補正t検定を用いてコンピューターで計算した。遺伝子は、2つの基準を満たす場合に、任意の特定の比較で表されて別個に公表された。
【0283】
1.ロゼッタp値が0.1未満でなくてはならず、ロゼッタ倍数変化値は、少なくとも1つの処理において1.4を越えなくてはならなかった。
【0284】
2.ANOVA p値は0.01未満でなくては成らず、倍数変化は、考慮中の比較において2を越えなくてはならなかった。
【0285】
インビボ炎症アッセイ
オキサゾロン(OX)接触皮膚炎モデルにおいて、無傷の成体(6ヶ月齢)雌スプラーグ−ドーリーラットを用いる。ラットを、0日目にOXを用いて腹側腹部で感作させた。7及び9日目に、無作為に選択した耳をOXで誘発し(各時点で同一の耳)、その他のものはビヒクルで処理した。毎日の処理を7日目に初め、種々の用量の試験化合物及び1.3mpk 6−メチルプレドニソロン(methlyprednisolone)又は0.1mpk DEXを陽性対照として用いて7日間継続した。11及び14日目に両耳の厚みを測定する。剖検を14日目に実施する。ラットをまず秤量し、次いで、COチャンバー中で、瀕死まで麻酔をかける。心臓穿刺によって約5mlの全血を得る。次いで、ラットを、死亡及び完全性の特定のサインについて調べる。組織を高度に定型化された様式で解剖する。以下のエンドポイントを評価した:a)オキサザロン(oxazalone)によって誘導される耳炎症を阻害すること、b)血清インスリンが上昇すること、c)血清ACTHが低下すること、d)脾臓重量が減少すること、e)皮膚の厚みが減少すること、f)体重が減少すること、g)骨に対する負のグルココルチコイドの作用と関係している可能性がある、骨関連遺伝子の発現の増大、e)皮膚炎症、皮膚菲薄化、筋肉萎縮及び肝臓におけるグルコース代謝と相関する分子量マーカーの変化。すべての血液サンプルは、最後の化合物処理の約4〜5時間後、1330〜1530時間の間に回収した。
【0286】
このアッセイの一次データは、左及び右の耳の厚さである。耳の厚み間の差(etd)を、炎症のレベルを推定するために用い、化合物の有効性を、炎症耳の厚みの増大を減少させるその能力によって決定する。ラット皮膚厚の戻り、脾臓重量、血清インスリン並びに皮膚炎症、皮膚萎縮、筋肉萎縮及び肝臓におけるグルコース代謝における分子量マーカーの発現に対するgcsの効果を測定する。データを、分散分析及びフィッシャーplsdポストホックテストによって分析し、群間相違を同定する。
【0287】
結果
上記のように、実施例1〜201は、リガンド結合アッセイにおいて1000nM未満のIC50、トランス抑制アッセイにおいて5%を越え、100%未満の最大活性、及び最大トランス抑制活性未満の最大トランス活性化活性を実証した。化合物のサブセットは、以下の表1に示されるように優れた活性プロフィールを有することが発見された。表1に示される化合物は、GRAMMER及びGITARアッセイ(屈曲点IPによって測定される)において、300nM未満の効力、同時に、60%未満のGRAMMERアッセイにおける最大活性及び40〜80%の間のGITARアッセイにおける最大活性を有する。表1に示されない実施例は、この基準外の活性プロフィールを有していた。
【0288】
上記の活性の範囲の化合物は、前臨床モデルにおいて実証されるように、それらがより少ない副作用を有する可能性があるので、より完全なアゴニスト(より高いEmax)を上回る改善の可能性を提供する。記載される範囲の活性を有する化合物の中には、糖尿病及びグルコース不耐性、皮膚及び筋肉萎縮、眼内圧、骨分解、及び高血圧症の副作用のモデルとなる、種々の動物モデルにおいて種々の選択性プロフィールが観察され得る。表1に示される化合物は、このような選択性の可能性を実証したか又は有する。
【0289】
【表1】

【0290】
【表2】

【0291】
【表3】

【0292】
【表4】

【0293】
【表5】

【0294】
【表6】

【0295】
【表7】

【0296】
【表8】

【0297】
本発明の別の実施態様は、表1から選択される化合物又はその薬学的に許容され得る塩である。
【0298】
さらに、表1に記載される化合物に最も密接に構造的に関連する、これまでに特許文献に記載された化合物は、上記のような優れた活性プロフィールを有さない。これらの化合物のデータは、表2に示されている。データの直接比較からわかるように、表1に記載される化合物は、表2の化合物と比較して、予想外の優れた活性プロフィールを有する。
【0299】
【表9】

【0300】
【表10】

【0301】
本発明の別の実施態様は、式J
【0302】
【化78】

【0303】
[式中、
【0304】
【化79】

【0305】
は、任意の二重結合であり;
A及びBは、独立して、H、F、及び、Clからなる群から選択され;
C、D、及びEは、独立して、H、F、Cl、−CN、−CH、−OCH、フェニル、及び−CFからなる群から選択され;
Fは、結合、−C(R)(R)−、及び-C(R)(R)−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gは、−CN、−OH、−O−C(O)−N(R)(R)、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−NRR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−C(R)(R)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRR、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−X、−S(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−N(R)(R)、及び-S(O)−Xからなる群から選択され、ここで、nは、0、1、又は2であり;
各Rは、独立して、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、及びC3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
同一の窒素原子と結合する2個のR基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3員ないし7員の単環式環を形成してもよく、当該環は、オキソで置換されていてもよく、また当該環は、ハロ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシからなる群から独立に選択される1個ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Xは、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、−CH−S(O)−CHからなる群から選択され、ここで、kは、0、1、又は2、アリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールであり;
、R、R及びRは、独立して、H、ハロ、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4ハロアルキルからなる群から選択され、R及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
及びRは、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びヒドロキからなる群から選択されるか、又はR及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
置換アリール及び置換ヘテロアリールは、それぞれ、独立して、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及び-CNからなる群から選択される1個ないし3個の置換基で各々置換されたアリール及びヘテロアリールを意味し、そして
は、H又は−CHである]
で示される化合物、又はその薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0306】
本発明は、この実施態様内に、任意の二重結合が存在せず、
Fが、結合及び−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gが、−C(O)−N(R)(R)であり;そして
がHである、式Jで示される化合物を包含する。
【0307】
本発明はまた、式Jの化合物を、薬学的に許容され得る担体と組み合わせて含んでなる医薬組成物を包含する。
【0308】
本発明はまた、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態の治療を必要とする哺乳類患者において、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療する方法であって、該患者に、式Jの化合物を、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療するのに有効な量で投与することを含んでなる方法を包含する。
【0309】
本発明はまた、上記の実施例165〜201から選択される化合物又はこれらの化合物のいずれかの薬学的に許容され得る塩を包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式J:
【化1】

[式中、
【化2】

は、任意の二重結合であり;
A及びBは、独立して、H、F、及びClからなる群から選択され;
C、D、及びEは、独立して、H、F、Cl、−CN、−CH、−OCH、フェニル、及び−CFからなる群から選択され;
Fは、結合、−C(R)(R)−、及び−C(R)(R)−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gは、−CN、−OH、−O−C(O)−N(R)(R)、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−NRR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−C(R)(R)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRR、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−X、−S(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−N(R)(R)、及び−S(O)−Xからなる群から選択され、ここで、nは、0、1、又は2であり;
各Rは、独立して、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、及びC3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
同一の窒素原子と結合する2個のR基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3員ないし7員の単環式環を形成してもよく、当該環は、オキソで置換されていてもよく、また当該環は、ハロ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシからなる群から独立に選択される1個ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Xは、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、−CH−S(O)−CHからなる群から選択され、ここで、kは、0、1、又は2、アリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールであり;
、R、R、及びRは、独立して、H、ハロ、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、及びC1−4ハロアルキルからなる群から選択され、R及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
及びRは、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びヒドロキシからなる群から選択されるか、又はR及びRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
置換アリール及び置換ヘテロアリールは、それぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及び-CNからなる群から独立して選択される1個ないし3個の置換基で各々置換されたアリール及びヘテロアリールを意味し;そして
は、H又は−CHである]
で示される化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
式I:
【化3】

[式中、
【化4】

が、任意の二重結合であり;
A及びBが、独立して、H及びFからなる群から選択され;
C、D、及びEが、独立して、H、F、−CH、及び−CFからなる群から選択され;
Fが、結合、−C(R)(R)−、及び-C(R)(R)−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gが、−CN、−OH、−O−C(O)−N(R)(R)、−O−C(O)−O−R、−C(O)−R、−C(O)−O−R、−NRR、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、−C(R)(R)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRR、−N(R)−C(O)−R、−N(R)−C(O)−OR、−N(R)−C(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O) −X、−S(O)−N(R)(R)、−N(R)−S(O)−N(R)(R)、及び-S(O)−Xからなる群から選択され、ここで、nは、0、1、又は2であり;
各Rが、独立して、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、及びC3−6シクロアルキルC1−4アルキル−からなる群から選択され、
同一の窒素原子と結合する2個のR基が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、3員ないし7員の単環式環を形成してもよく、当該環は、オキソで置換されていてもよく、また当該環は、ハロ、ヒドロキシル、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシからなる群から独立に選択される1個ないし3個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Xが、H、C1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロC2−8アルケニル、C1−8アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル−、−CH−S(O)−CHからなる群から選択され、ここで、kは、0、1、又は2、アリール、置換アリール、ヘテロアリール及び置換ヘテロアリールであり;
、R、R及びRが、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル及びヒドロキシからなる群から選択され、R及びRが、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
及びRが、独立して、H、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及びヒドロキシからなる群から選択されるか、又はR及びRが、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3員ないし6員の単環式環を形成してもよく;
置換アリール及び置換ヘテロアリールが、それぞれ、ハロ、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、及び−CNからなる群から独立して選択される1個ないし3個の置換基で各々置換されたアリール及びヘテロアリールを意味する]
で示される請求項1記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項3】
Fが結合であり、任意の二重結合が存在しない、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Gが、−C(O)−N(R)(R)、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−R、−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−OR、及び−C(O)−N(R)−C(R)(R)−C(O)−NRRからなる群から選択される、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
Gが−S(O)−N(R)(R)である、請求項3記載の化合物。
【請求項6】
Fが−C(R)(R)−であり、任意の二重結合が存在しない、請求項2記載の化合物。
【請求項7】
及びRがHである、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
Gが−N(R)−S(O)−Xである、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
GがOHである、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
Gが−C(O)−N(R)(R)である、請求項7記載の化合物。
【請求項11】
AがFである、請求項2記載の化合物。
【請求項12】
以下の群:
(1)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(3,3−ジエトキシアゼチジン−1−イル)カルボニル]フェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(2)N−(2,2−ジメチルプロピル)−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(3)メチル=1−[(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)アミノ]シクロプロパンカルボキシレート;
(4)N−エチル−2−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(5)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアミド;
(6)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−イソブチルベンズアミド;
(7)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−プロピルベンズアミド;
(8)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)ベンズアミド;
(9)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)ベンズアミド;
(10)N−アリル−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(11)2−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアミド;
(12)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−イソプロピルベンズアミド;
(13)N−エチル−2−{2−[(4αS,5R)−1−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(14)N−(シクロプロピルメチル)−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(15)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)ベンズアミド;
(16)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアミド;
(17)(4αS,5R)−5−{2−[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)フェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(18)メチル=N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)−2−メチルアラニナート;
(19)N−シクロプロピル−2−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(20)N−エチル−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(21)2−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(22)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)ベンズアミド;
(23)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−[(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル]ベンズアミド;
(24)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(25)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(26)N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(27)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−プロピルベンズアミド;
(28)N−アリル−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−メチルベンズアミド;
(29)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−エチルベンズアミド;
(30)メチル=N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)−2−メチルアラニナート;
(31)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(2−フルオロプロパ−2−エン−1−イル)ベンズアミド;
(32)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−{[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(33)N−(2,2−ジメチルプロピル)−2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(34)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)アセトアミド;
(35)N−アリル−2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(36)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−{[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(37)N−(tert−ブチル)−2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(38)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(39)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−イソブチルベンズアミド;
(40)N−(tert−ブチル)−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(41)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアミド;
(42)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ベンズアミド;
(43)(4αS,5R)−5−{2−[2−(アゼチジン−1−イルカルボニル)−3−フルオロフェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(44)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニル]フェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(45)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−イソプロピルベンズアミド;
(46)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(47)(4αS,5R)−5−[2−(3−フルオロ−2−{[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]カルボニル}フェニル)エチル]−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(48)N−(2−アミノ−1,1−ジメチル−2−オキソエチル)−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(49)N−[2−(エチルアミノ)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル]−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(50)メチル=N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)−D−アラニナート;
(51)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−(2−{2−[(2−メチルアジリジン−1−イル)カルボニル]フェニル}エチル)−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(52)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)カルボニル]フェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(53)N−[1,1−ジメチル−2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(54)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)カルボニル]−3−フルオロフェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(55)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)カルボニル]−3−フルオロフェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(56)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ベンゼンスルホンアミド;
(57)2,4−ジフルオロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ベンゼンスルホンアミド;
(58)2−フルオロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ベンゼンスルホンアミド;
(59)3−シアノ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ベンゼンスルホンアミド;
(60)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ピリジン−3−スルホンアミド;
(61)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)プロパン−2−スルホンアミド;
(62)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)エタンスルホンアミド;
(63)1,1−ジクロロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)メタンスルホンアミド;
(64)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)シクロプロパンスルホンアミド;
(65)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)エタンスルホンアミド;
(66)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)メタンスルホンアミド;
(67)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)シクロプロパンスルホンアミド;
(68)N’−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)−N,N−ジメチルスルファミド;
(69)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)エタンスルホンアミド;
(70)N−[1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]シクロプロパンスルホンアミド;
(71)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)フラン−2−スルホンアミド;
(72)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホンアミド;
(73)2−シアノ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)ベンゼンスルホンアミド;
(74)N−[(1S)−1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]シクロプロパンスルホンアミド;
(75)2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R)−1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]エタンスルホンアミド;
(76)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)−1−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド;
(77)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)メタンスルホンアミド;
(78)2,2,2−トリフルオロ−N−[(1S)−1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]エタンスルホンアミド;
(79)N−[1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]シクロプロパンスルホンアミド;
(80)2,2,2−トリフルオロ−N−[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]エタンスルホンアミド;
(81)2,2,2−トリフルオロ−N−[1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]エタンスルホンアミド;
(82)(4αS,5R)−5−[2−(2−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}フェニル)エチル]−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(83)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−[2−(2−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル}フェニル)エチル]−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(84)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンジル)アセトアミド;
(85)N−エチル−2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(86)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(87)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N−メチルアセトアミド;
(88)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N,N−ジメチルアセトアミド;
(89)N−シクロプロピル−2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(90)1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アゼチジン−2−オン;
(91)1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アゼチジン−2−オン;
(92)1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)ピロリジン−2−オン;
(93)(4αS,5R)−5−[2−(2−アミノ−5−フルオロフェニル)エチル]−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オル;
(94)N’−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N,N−ジメチルスルファミド;
(95)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタンスルホンアミド;
(96)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロパンスルホンアミド;
(97)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)メタンスルホンアミド;
(98)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタンスルホンアミド;
(99)N’−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N,N−ジメチルスルファミド;
(100)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタンスルホンアミド;
(101)2,2,2−トリフルオロ−N−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エタンスルホンアミド;
(102)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(イソプロピルスルホニル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(103)メチル=(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(104)エチル=(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(105)エチル=(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(106)メチル=(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(107)メチル=(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(108)エチル=(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)カルバメート;
(109)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(110)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(111)2,2,2−トリフルオロ−N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(112)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(113)N−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N’−イソプロピルウレア;
(114)N−エチル−N’−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)ウレア;
(115)N−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N’−イソプロピルウレア;
(116)N−エチル−N’−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)ウレア;
(117)N−エチル−N’−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)ウレア;
(118)N−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N’−イソプロピルウレア;
(119)N−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−N’−イソプロピルウレア;
(120)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル=メチル=カーボネート;
(121)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル=エチルカルバメート;
(122)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル=イソプロピルカルバメート;
(123)N−エチル−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(124)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;
(125)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
(126)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(127)2−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(128)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(129)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
(130)(4αS,5R)−5−{2−[2−(エチルスルホニル)フェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(131)(4αS,5R)−5−{2−[2−(シクロプロピルスルホニル)フェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(132)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(メチルスルホニル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(133)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリル;
(134)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリル;
(135)4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリル;
(136)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(137)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(1H−ピロール−2−イル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(138)(4αS,5R)−5−{2−[3−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(139)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−{2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(140)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−2−ヒドロキシプロパンアミド;
(141)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(1S)−1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル]−3−フルオロフェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(142)(4αS,5R)−5−(2−{2−[(1R)−1−アミノ−2,2,2−トリフルオロエチル]−3−フルオロフェニル}エチル)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(143)(4αS,5R)−5−{2−[2−(アミノメチル)−3−フルオロフェニル]エチル}−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(144)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアルデヒド;
(145)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}安息香酸;
(146)N−エチル−n’−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジルウレア;
(147)N−(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル シクロプロパンカルボキサミド;
(148)エチル(2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル カルバメート;
(149)N−[1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)シクロプロピル]シクロプロパンスルホンアミド;
(150)N−[(1R)−1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)エチル]シクロプロパンスルホンアミド;
(151)2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンジル)エチルカルバメート;
(152)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシフェニル)エチル]−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(153)エチル−2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)フェニルカーボネート;
(154)2−(2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ(f)インダゾール−5−イル]エチル)ベンズアルデヒド;
(155)1−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)アゼチジン−3−オン;
(156)1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾイル)アゼチジン−3−オン;
(157)1−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトン;
(158)(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−4α−メチル−5−{2−[2−(1,3−チアゾール−4−イル)フェニル]エチル}−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−オール;
(159)5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(160)2−{(E)−2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]ビニル}ベンゼンスルホンアミド;
(161)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
(162)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−4−メチルベンゾニトリル;
(163)5−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンゾニトリル;及び
(164)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
から選択される請求項2記載の化合物又は上記化合物のいずれかの薬学的に許容され得る塩。
【請求項13】
請求項2記載の化合物を、薬学的に許容され得る担体と組み合わせて含むんでなる医薬組成物。
【請求項14】
グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態の治療を必要とする哺乳類患者において、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療する方法であって、該患者に、請求項2記載の化合物を、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療するのに有効な量で投与することを含んでなる方法。
【請求項15】
グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態が、組織拒絶反応、白血病、リンパ腫、クッシング症候群、急性副腎不全症、先天性副腎過形成、リウマチ熱、結節性多発性動脈炎、肉芽腫性多発動脈炎、骨髄細胞株の阻害、免疫増殖/アポトーシス、視床下部−下垂体−副腎皮質系抑制及び調節、高コルチゾール血症、卒中及び脊髄損傷、高カルシウム血症、高血糖症、急性副腎不全症、慢性原発性副腎不全症、続発性副腎不全症、先天性副腎過形成、脳浮腫、血小板減少症、リトル症候群、肥満症、メタボリック・シンドローム、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、結筋性多発動脈炎(polyartitis nodosa)、ウェジナー肉芽腫症、巨細胞性動脈炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、ブドウ膜炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、血管神経性浮腫、慢性閉塞性肺疾患、喘息、腱炎、滑液包炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性慢性活動性肝炎、臓器移植、肝炎、肝硬変、炎症性頭皮脱毛症、脂肪織炎、乾癬、円板状エリテマトーデス、炎症性嚢胞、アトピー性皮膚炎、壊疽性膿皮症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、妊娠ヘルペス、好酸球性筋膜炎、再発性多発性軟骨炎、炎症性脈管炎、サルコイドーシス、スウィート症候群、I型反応性らい病、毛細血管血管腫、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、剥離性皮膚炎、結節性紅斑、挫瘡、多毛症、中毒性表皮壊死症、多発性紅斑、皮膚T細胞リンパ腫、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、細胞アポトーシス、がん、カポジ肉腫、網膜色素変性症、認知能力、記憶及び学習増強、鬱病、中毒、気分障害、慢性疲労症候群、統合失調症、睡眠障害、及び不安神経症からなる群から選択される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態が、組織拒絶反応、クッシング症候群、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、臓器移植、炎症性頭皮脱毛症、乾癬、円板状エリテマトーデス、及び鬱病からなる群から選択される、請求項14記載の方法。
【請求項17】
哺乳動物において、グルココルチコイド受容体の活性化、抑制、受容体活性化作用及び拮抗作用を、選択的に調節する方法であって、哺乳類に、請求項2記載の化合物を、グルココルチコイド受容体を調節するのに有効である量で投与することを含んでなる方法。
【請求項18】
哺乳動物において、グルココルチコイド受容体を、部分的に又は完全に、拮抗、抑制、受容体活性化又は調節する方法であって、哺乳類に、請求項2記載の化合物の有効量を投与することを含んでなる方法。
【請求項19】
以下の群:
(1)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−メトキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(2)4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(3)2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1−フェニル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(4)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−フルオロベンズアミド;
(5)2−クロロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(6)5−クロロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(7)4−クロロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(8)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(9)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
(10)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−4−メチルベンズアミド;
(11)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
(12)2−クロロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(13)4−クロロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(14)4,5−ジフルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(15)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−メトキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
(16)5−シアノ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(17)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−5−メチルベンズアミド;
(18)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−メチルベンズアミド;
(19)2,3−ジフルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(20)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(21)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−フルオロベンズアミド;
(22)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−メチルベンズアミド;
(23)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ベンズアミド;
(24)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
(25)2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−メトキシベンズアミド;
(26)4−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}ビフェニル−3−カルボキサミド;
(27)2−{2−[(4αS,5R)−1−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}−6−メチルベンズアミド;
(28)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド;
(29)2−(4−フルオロ−2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(30)2−(2−フルオロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(31)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(32)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)プロパンアミド;
(33)2−(2−クロロ−6−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(34)2−フルオロ−2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)アセトアミド;
(35)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−2−ヒドロキシブタンアミド;
(36)2−シクロプロピル−2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド;及び
(37)2−(2−{2−[(4αS,5R)−1−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4α−メチル−1,4,4α,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペンタ[f]インダゾール−5−イル]エチル}フェニル)−2−ヒドロキシ−3−メチルブタンアミド
から選択される請求項1記載の化合物又は上記化合物のいずれかの薬学的に許容され得る塩。
【請求項20】
任意の二重結合が存在せず、
Fが、結合及び−C(R)(R)−からなる群から選択され;
Gが、−C(O)−N(R)(R)であり;そして
がHである、請求項1記載の化合物。
【請求項21】
請求項1記載の化合物を、薬学的に許容され得る担体と組み合わせて含んでなる医薬組成物。
【請求項22】
グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態の治療を必要とする哺乳類患者において、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療する方法であって、該患者に、グルココルチコイド受容体媒介性疾患又は状態を治療するのに有効である量の請求項1記載の化合物を投与することを含んでなる方法。
【請求項23】
以下の群:
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

から選択される化合物、又は前記化合物のいずれかの薬学的に許容され得る塩。

【公表番号】特表2010−507663(P2010−507663A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534622(P2009−534622)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2007/022463
【国際公開番号】WO2008/051532
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】