説明

グルココルチコイド受容体結合活性を有する新規1,2−ジヒドロキノリン誘導体

【課題】 新規1,2−ジヒドロキノリン誘導体の合成研究及びその誘導体の
薬理作用を見出すこと。
【解決手段】
一般式(1)で表される化合物又はその塩はグルココルチコイド受容体が関与する疾患の治療に有効である。式中、環Xはベンゼン環又はピリジン環;Rはハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基等;pは0〜5の整数;Rはハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシ基等;qは0〜2の整数;Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基等;R及びRは水素原子等;Rは水素原子等;Aはアルキレン基等;RはOR、NR、SR、S(O)R又はS(O);Rはアリール基、複素環基等;Rは水素原子等をそれぞれ示す。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医薬として有用な新規1,2−ジヒドロキノリン誘導体又はその塩に関する。その誘導体はグルココルチコイド受容体に対する結合活性を有し、非ステロイド構造のグルココルチコイド受容体モジュレーター(グルココルチコイド受容体アゴニスト及び/又はグルココルチコイド受容体アンタゴニスト)として有用である。
【背景技術】
【0002】
グルココルチコイド受容体は、核内レセプタースーパーファミリーに属する94kDaのリガンド一活性化細胞内転写調節因子である。この受容体は、その転写調節作用により、炭水化物・タンパク質・脂肪等の代謝調節、免疫・炎症反応の抑制、中枢神経系の活性化、心血管系機能の調節、基礎・ストレス関連ホメオスタシス等、に影響を及ぼすことが知られている。グルココルチコイド受容体が関与する疾患としては、糖尿病、肥満等の代謝異常疾患、腸炎、慢性閉塞性肺疾患等の炎症性疾患、膠原病等の自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等のアレルギー性疾患、精神病、アルツハイマー、薬物使用障害等の中枢神経系疾患、高血圧、高カルシウム血症、高インシュリン血症、高脂血症等の心血管系疾患、神経・免疫・内分泌のバランス異常をきたすホメオスタシス関連疾患、緑内障等が知られている(非特許文献1、特許文献1)。
【0003】
よって、グルココルチコイド受容体に対して結合活性を有する化合物は、これら疾患の予防及び/又は治療剤として有用であると考えられている。
グルココルチコイド受容体に対して結合活性を有する化合物としては、コルチゾール、コルチコステロン等の生体内で作られるグルココルチコイド受容体アゴニスト、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニシロン等の合成グルココルチコイド受容体アゴニスト、RU486等の非選択的グルココルチコイド受容体アンタゴニスト等が知られている(特許文献1)。
【0004】
一方、1,2−ジヒドロキノリン構造を有する化合物が、ステロイド受容体のモジュレーターとして特許文献2、特許文献3等に開示されている。特許文献2、特許文献3に開示されている化合物は、1,2−ジヒドロキノリン構造を有するが、1、2−ジヒドロキノリン構造の5位に種々の置換基を導入した化合物を具体的に開示していない。
【非特許文献1】総合臨床,54(7),1951−2076(2005)
【特許文献1】特開2002−193955号公報
【特許文献2】国際公開第04/018429号パンフレット
【特許文献3】特表平10−0510840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新規1,2−ジヒドロキノリン誘導体の合成研究及びその誘導体の薬理作用を見出すことは非常に興味深い課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は新たな化学構造を有する1,2−ジヒドロキノリン誘導体の合成研究を行い、数多くの新規化合物を創製することに成功した。さらに、その誘導体の薬理作用について研究した結果、本発明者等は、その誘導体がグルココルチコイド受容体に対して結合活性を有し、医薬として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は下記一般式(1)で表される化合物又はその塩(以下、「本発明化合物」とする)及びそれらを含む医薬組成物に関する。また、その医薬用途における好ましい発明はグルココルチコイド受容体モジュレーターに関するものであり、その対象疾患としては、グルココルチコイド受容体が関与する疾患、すなわち、糖尿病、肥満等の代謝異常疾患、腸炎、慢性閉塞性肺疾患等の炎症性疾患、膠原病等の自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等のアレルギー性疾患、精神病、アルツハイマー、薬物使用障害等の中枢神経系疾患、高血圧、高カルシウム血症、高インシュリン血症、高脂血症等の心血管系疾患、神経・免疫・内分泌のバランス異常をきたすホメオスタシス関連疾患、緑内障等が挙げられる。特に好ましい発明はこれらの疾患の予防又は治療剤に関する発明である。
【化1】

【0008】
[環Xはベンゼン環又はピリジン環を示し;
はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
pは0〜5の整数を示し;
pが2〜5の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は置換基を有してもよい低級アルコキシ基を示し;
qは0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基又は置換基を有してもよいアリールカルボニル基を示し;
及びRは同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;
及びRは一緒になって3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
は水素原子又は低級アルキル基を示し;
Aは低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;
はOR、NR、SR、S(O)R、又はS(O)を示し;
は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;
また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、置換基を有してもよい3〜8員の含窒素複素環を形成してもよい。以下、同じ。]
【発明の効果】
【0009】
本発明は医薬として有用な1、2−ジヒドロキノリン誘導体又はその塩を提供する。本発明化合物は優れたグルココルチコイド受容体結合活性を有し、グルココルチコイド受容体モジュレーターとして有用である。特にグルココルチコイド受容体が関与する疾患、すなわち、糖尿病、肥満等の代謝異常疾患、腸炎、慢性閉塞性肺疾患等の炎症性疾患、膠原病等の自己免疫疾患、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等のアレルギー性疾患、精神病、アルツハイマー、薬物使用障害等の中枢神経系疾患、高血圧、高カルシウム血症、高インシュリン血症、高脂血症等の心血管系疾患、神経・免疫・内分泌のバランス異常をきたすホメオスタシス関連疾患、緑内障等の疾患の予防又は治療剤として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本明細書中で使用される文言(原子、基等)の定義について以下に詳しく説明する。
【0011】
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を示す。
「低級アルキル基」とは、炭素原子数が1〜8個の直鎖又は分枝のアルキル基を示す。
【0012】
具体例として、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル基等が挙げられる。
【0013】
「低級アルケニル基」とは、炭素原子数が2〜8個の直鎖又は分枝のアルケニル基を示す。具体例として、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−ブテニル基等が挙げられる。
【0014】
「低級アルキニル基」とは、炭素原子数が2〜8個の直鎖又は分枝のアルキニル基を示す。具体例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、イソブチニル、イソペンチニル基等が挙げられる。
【0015】
「低級シクロアルキル基」とは、炭素原子数が3〜8個のシクロアルキル基を示す。具体例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチル基が挙げられる。
【0016】
「低級シクロアルカン環」とは、炭素原子数が3〜8個のシクロアルカン環を示す。具体例として、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン又はシクロオクタン環が挙げられる。
【0017】
「アリール基」とは、炭素原子数が6〜14個の単環式芳香族炭化水素基又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素から水素1原子を除いた残基を示す。具体例として、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル基等が挙げられる。
【0018】
「複素環基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される1又は複数個のヘテロ原子を環内に有する飽和或いは不飽和単環式複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式複素環から水素1原子を除いた残基を示す。
【0019】
飽和の単環式複素環の具体例として、窒素原子を環内に有するピロリジン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、トリアゾリジン、ピペリジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリミジン、ピペラジン、ホモピペリジン、ホモピペラジン環等が、酸素原子を環内に有するテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン環等が、硫黄原子を環内に有するテトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン環等が、窒素原子と酸素原子を環内に有するオキサゾリジン、イソオキサゾリジン、モルホリン環等が、窒素原子と硫黄原子を環内に有するチアゾリジン、イソチアゾリジン、チオモルホリン環等が挙げられる。
【0020】
また、それらの飽和の単環式複素環はベンゼン環等と縮合してジヒドロインドール、ジヒドロインダゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロシンノリン、テトラヒドロフタラジン、テトラヒドロキナゾリン、テトラヒドロキノキサリン、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、クロマン、イソクロマン、ジヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、チオクロマン、イソチオクロマン、ジヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾイソオキサゾール、ジヒドロベンゾオキサジン、ジヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイソチアゾール、ジヒドロベンゾチアジン、キサンテン、4a−カルバゾール、ペリミジン環等の2環式又は3環式の縮合多環式複素環を形成してもよい。
【0021】
不飽和の単環式複素環の具体例として、窒素原子を環内に有するジヒドロピロール、ピロール、ジヒドロピラゾール、ピラゾール、ジヒドロイミダゾール、イミダゾール、ジヒドロトリアゾール、トリアゾール、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ピリジン、テトラヒドロピリダジン、ジヒドロピリダジン、ピリダジン、テトラヒドロピリミジン、ジヒドロピリミジン、ピリミジン、テトラヒドロピラジン、ジヒドロピラジン、ピラジン環等が、酸素原子を環内に有するジヒドロフラン、フラン、ジヒドロピラン、ピラン環等が、硫黄原子を環内に有するジヒドロチオフェン、チオフェン、ジヒドロチオピラン、チオピラン環等が、窒素原子と酸素原子を環内に有するジヒドロオキサゾール、オキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、イソオキサゾール、ジヒドロオキサジン、オキサジン環等が、窒素原子と硫黄原子を環内に有するジヒドロチアゾール、チアゾール、ジヒドロイソチアゾール、イソチアゾール、ジヒドロチアジン、チアジン環等が挙げられる。
【0022】
また、それらの不飽和の単環式複素環はベンゼン環等と縮合してインドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ジヒドロキノリン、キノリン、ジヒドロイソキノリン、イソキノリン、フェナントリジン、ジヒドロシンノリン、シンノリン、ジヒドロフタラジン、フタラジン、ジヒドロキナゾリン、キナゾリン、ジヒドロキノキサリン、キノキサリン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、クロメン、イソクロメン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、チオクロメン、イソチオクロメン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾチアジン、フェノキサンチン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン環等の2環式又は3環式の縮合多環式複素環を形成してもよい。
【0023】
「低級アルコキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ基等が挙げられる。
【0024】
「低級アルケニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルケニル基で置換された基を示す。具体例として、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、ヘプテニルオキシ、オクテニルオキシ、イソプロペニルオキシ、2−メチル−1−プロペニルオキシ、2−メチル−2−ブテニルオキシ基等が挙げられる。
【0025】
「低級アルキニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルキニル基で置換された基を示す。具体例として、エチニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、ペンチニルオキシ、ヘキシニルオキシ、ヘプチニルオキシ、オクチニルオキシ、イソブチニルオキシ、イソペンチニルオキシ基等が挙げられる。
【0026】
「低級シクロアルキルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ基等が挙げられる。
【0027】
「アリールオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシ、ナフトキシ、アントリルオキシ、フェナントリルオキシ基等が挙げられる。
【0028】
「複素環オキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が複素環基で置換された基を示す。
【0029】
「低級アルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、n−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ、イソプロピルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、イソペンチルチオ基等が挙げられる。
【0030】
「低級シクロアルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘプチルチオ又はシクロオクチルチオ基が挙げられる。
【0031】
「アリールチオ基」とは、メルカプト基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。
【0032】
具体例として、フェニルチオ、ナフチルチオ、アントリルチオ、フェナントリルチオ基等が挙げられる。
【0033】
「複素環チオ基」とは、メルカプト基の水素原子が複素環基で置換された基を示す。
【0034】
「低級アルキルアミノ基」とは、アミノ基の一方又は両方の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチル(メチル)アミノ基等が挙げられる。
【0035】
「低級アルケニルアミノ基」とは、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子が低級アルケニル基で置換された基、又はアミノ基の一方の水素原子が低級アルケニル基で、他方の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。ビニルアミノ、プロペニルアミノ、ブテニルアミノ、ペンテニルアミノ、ヘキセニルアミノ、ヘプテニルアミノ、オクテニルアミノ、イソプロペニルアミノ、2−メチル−1−プロペニルアミノ、2−メチル−2−ブテニルアミノ、ジビニルアミノ、メチル(ビニル)アミノ基等が挙げられる。
【0036】
「低級アルキニルアミノ基」とは、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子が低級アルキニル基で置換された基、又はアミノ基の一方の水素原子が低級アルケニル基で、他方の水素原子が低級アルキル基若しくは低級アルケニル基で置換された基を示す。具体例として、エチニルアミノ、プロピニルアミノ、ブチニルアミノ、ペンチニルアミノ、ヘキシニルアミノ、ヘプチニルアミノ、オクチニルアミノ、イソブチニルアミノ、イソペンチニルアミノ、ジエチニルアミノ、エチニル(メチル)アミノ、エチニル(ビニル)アミノ基等が挙げられる。
【0037】
「低級シクロアルキルアミノ基」、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基、又はアミノ基の一方の水素原子が低級シクロアルキル基で、他方の水素原子が低級アルキル基、低級アルケニル基、若しくは低級アルキニル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルアミノ、シクロブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘプチルアミノ、シクロオクチルアミノ、ジシクロヘキシル、シクロヘキシル(メチル)アミノ、シクロヘキシル(ビニル)アミノ、シクロヘキシル(エチニル)アミノ基等が挙げられる。
【0038】
「アリールアミノ基」とは、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子がアリール基で置換された基、又はアミノ基の一方の水素原子がアリール基で、他方の水素原子が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、若しくは低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、アントリルアミノ、フェナントリルアミノ、ジフェニルアミノ、メチル(フェニル)アミノ、エチル(フェニル)アミノ、フェニル(ビニル〕アミノ、エチニル(フェニル)アミノ、シクロヘキシル(フェニル)アミノ基等が挙げられる。
【0039】
「複素環アミノ基」とは、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子が複素環基で置換された基、アミノ基の一方の水素原子が複素環基で、他方の水素原子が低級アルキル基、又は低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、若しくはアリール基で置換された基を示す。
【0040】
「低級アルキルカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例としてメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、n−ヘプチルカルボニル、n−オクチルカルボニル、イソプロピルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、イソペンチルカルボニル基等が挙げられる。
【0041】
「低級アルケニルカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルケニル基で置換された基を示す。具体例として、ビニルカルボニル、プロペニルカルボニル、ブテニルカルボニル、ペンテニルカルボニル、ヘキセニルカルボニル、ヘプテニルカルボニル、オクテニルカルボニル、イソプロペニルカルボニル、2−メチル−1−プロペニルカルボニル、2−メチル−2−ブテニルカルボニル基等が挙げられる。
【0042】
「低級アルキニルカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキニル基で置換された基を示す。具体例として、エチニルカルボニル、プロピニルカルボニル、ブチニルカルボニル、ペンチニルカルボニル、ヘキシニルカルボニル、ヘプチニルカルボニル、オクチニルカルボニル、イソブチニルカルボニル、イソペンチニルカルボニル基等が挙げられる。
【0043】
「低級シクロアルキルカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル又はシクロオクチルカルボニル基が挙げられる。
【0044】
「アリールカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、アントリルカルボニル、フェナントリルカルボニル基等が挙げられる。
【0045】
「複素環カルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が複素環基で置換された基を示す。
【0046】
「低級アルコキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルコキシ基で置換された基を示す。具体例として、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、n−ヘプチルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソペントキシカルボニル基等が挙げられる。
【0047】
「低級アルケニルオキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルケニルオキシ基で置換された基を示す。具体例として、ビニルオキシカルボニル、プロペニルオキシカルボニル、ブテニルオキシカルボニル、ペンテニルオキシカルボニル、ヘキセニルオキシカルボニル、ヘプテニルオキシカルボニル、オクテニルオキシカルボニル、イソプロペニルオキシカルボニル、2−メチル−1−プロペニルオキシカルボニル、2−メチル−2−ブテニルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0048】
「低級アルキニルオキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキニルオキシ基で置換された基を示す。具体例として、エチニルオキシカルボニル、プロピニルオキシカルボニル、ブチニルオキシカルボニル、ペンチニルオキシカルボニル、ヘキシニルオキシカルボニル、ヘプチニルオキシカルボニル、オクチニルオキシカルボニル、イソブチニルオキシカルボニル、イソペンチニルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0049】
「低級シクロアルキルオキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級シクロアルキルオキシ基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルオキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、シクロヘプチルオキシカルボニル、シクロオクチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0050】
「アリールオキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子がアリールオキシ基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル、アントリルオキシカルボニル、フェナントリルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0051】
「複素環オキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が複素環オキシ基で置換された基を示す。
【0052】
「低級アルキルアミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキルアミノ基で置換された基を示す。具体例として、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル基等が挙げられる。
【0053】
「低級アルケニルアミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルケニルアミノ基で置換された基を示す。具体例として、ビニルアミノカルボニル、プロペニルアミノカルボニル、ブテニルアミノカルボニル、ペンテニルアミノカルボニル、ヘキセニルアミノカルボニル、ヘプテニルアミノカルボニル、オクテニルアミノカルボニル、イソプロペニルアミノカルボニル、2−メチル−1−プロペニルアミノカルボニル、2−メチル−2−ブテニルアミノカルボニル、ジビニルアミノカルボニル、メチル(ビニル)アミノカルボニル基等が挙げられる。
【0054】
「低級アルキニルアミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキニルアミノ基で置換された基を示す。具体例として、エチニルアミノカルボニル、プロピニルアミノカルボニル、ブチニルアミノカルボニル、ペンチニルアミノカルボニル、ヘキシニルアミノカルボニル、ヘプチニルアミノカルボニル、オクチニルアミノカルボニル、イソブチニルアミノカルボニル、イソペンチニルアミノカルボニル、ジエチニルアミノカルボニル、エチニル(メチル)アミノカルボニル、エチニル(ビニル)アミノカルボニル基等が挙げられる。
【0055】
「低級シクロアルキルアミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級シクロアルアミノ基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニル、シクロヘプチルアミノカルボニル、シクロオクチルアミノカルボニル、ジシクロヘキシルアミノカルボニル、シクロヘキシル(メチル)アミノカルボニル、シクロヘキシル(ビニル)アミノカルボニル、シクロヘキシル(エチニル)アミノカルボニル基等が挙げられる。
【0056】
「アリールアミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子がアリールアミノ基で置換された基を示す。具体例として、フェニルアミノカルボニル、ナフチルアミノカルボニル、アントリルアミノカルボニル、フェナントリルアミノカルボニル、ジフェニルアミノカルボニル、メチルフェニルアミノカルボニル、エチルフェニルアミノカルボニル、フェニル(ビニル)アミノカルボニル、エチニル(フェニル)アミノカルボニル、シクロヘキシル(フェニル)アミノカルボニル基等が挙げられる。
【0057】
「複素環アミノカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が複素環アミノ基で置換された基を示す。
【0058】
「低級アルキルスルフィニル基」とは、スルフィン酸基のヒドロキシが低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、n−ペンチルスルフィニル、n−ヘキシルスルフィニル、n−ヘプチルスルフィニル、n−オクチルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル基等が挙げられる。
【0059】
「アリールスルフィニル基」とは、スルフィン酸基のヒドロキシがアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルスルフィニル、ナフチルスルフィニル、アントリルスルフィニル、フェナントリルスルフィニル基等が挙げられる。
【0060】
「低級アルキルスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、イソペンチルスルホニル基等が挙げられる。
【0061】
「低級アルケニルスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが低級アルケニル基で置換された基を示す。具体例として、ビニルスルホニル、プロペニルスルホニル、ブテニルスルホニル、ペンテニルスルホニル、ヘキセニルスルホニル、ヘプテニルスルホニル、オクテニルスルホニル、イソプロペニルスルホニル、2−メチル−1−プロペニルスルホニル、2−メチル−2−ブテニルスルホニル基等が挙げられる。
【0062】
「低級アルキニルスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが低級アルキニル基で置換された基を示す。具体例として、エチニルスルホニル、プロピニルスルホニル、ブチニルスルホニル、ペンチニルスルホニル、ヘキシニルスルホニル、ヘプチニルスルホニル、オクチニルスルホニル、イソブチニルスルホニル、イソペンチニルスルホニル基等が挙げられる。
【0063】
「低級シクロアルキルスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルスルホニル、シクロブチルスルホニル、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル、シクロヘプチルスルホニル、シクロオクチルスルホニル基等が挙げられる。
【0064】
「複素環スルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが複素環基で置換された基を示す。
【0065】
「アリールスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシがアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、アントリルスルホニル、フェナントリルスルホニル基等が挙げられる。
【0066】
「低級アルコキシカルボニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルコキシカルボニル基で置換された基を示す。具体例として、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、n−プロポキシカルボニルオキシ、n−ブトキシカルボニルオキシ、n−ペントキシカルボニルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ、n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ、n−オクチルオキシカルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、イソブトキシカルボニルオキシ、sec−ブトキシカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキシ、イソペントキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0067】
「アリールオキシカルボニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアリールオキシカルボニル基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシカルボニルオキシ、ナフトキシカルボニルオキシ、アントリルオキシカルボニルオキシ、フェナントリルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0068】
「低級アルキルスルホニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルキルスルホニル基で置換された基を示す。具体例として、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、n−ブチルスルホニルオキシ、n−ペンチルスルホニルオキシ、n−ヘキシルスルホニルオキシ、n−ヘプチルスルホニルオキシ、n−オクチルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、イソブチルスルホニルオキシ、sec−ブチルスルホニルオキシ、tert−ブチルスルホニルオキシ、イソペンチルスルホニルオキシ基等が挙げられる。
【0069】
「アリールスルホニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアリールスルホニル基で置換された基を示す。具体例として、フェニルスルホニルオキシ、ナフチルスルホニルオキシ、アントリルスルホニルオキシ、フェナントリルスルホニルオキシ基等が挙げられる。
【0070】
「低級アルキルアミノカルボニルオキシ基」とは、ホルミルオキシ基の水素原子が低級アルキルアミノ基で置換された基を示す。具体例として、メチルアミノカルボニルオキシ、エチルアミノカルボニルオキシ、プロピルアミノカルボニルオキシ、ジメチルアミノカルボニルオキシ、ジエチルアミノカルボニルオキシ、エチル(メチル)アミノカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0071】
「アリールアミノカルボニルオキシ基」とは、ホルミルオキシ基の水素原子がアリールアミノ基で置換された基を示す。具体例として、フェニルアミノカルボニルオキシ、ナフチルアミノカルボニルオキシ、アントリルアミノカルボニルオキシ、フェナントリルアミノカルボニルオキシ、ジフェニルアミノカルボニルオキシ、メチル(フェニル)アミノカルボニルオキシ、エチル(フェニル)アミノカルボニルオキシ、フェニル(ビニル)アミノカルボニルオキシ、エチニル(フェニル)アミノカルボニルオキシ、シクロヘキシル(フェニル)アミノカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0072】
「3〜8員の含窒素複素環」とは、環内に1又は2個の窒素原子を含む飽和単環式複素環を示す。具体例として、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペラジン、モルホリン環等が挙げられる。
【0073】
「アルキレン基」とは、炭素原子数が1〜8個の直鎖又は分枝のアルキレン基を示す。具体例として、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン基等が挙げられる。
【0074】
「ヒドロキシ基のエステル」とは、ヒドロキシ基とカルボン酸類とから形成されるエステルを示す。
【0075】
「メルカプト基のエステル」とは、メルカプト基とカルボン酸類とから形成されるチオエステルを示す。
【0076】
「アミノ基のアミド」とは、アミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
【0077】
「低級アルキルアミノ基のアミド」とは低級アルキルアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
【0078】
「アリールアミノ基のアミド」とは、アリールアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
【0079】
「複素環アミノ基のアミド」とは、複素環アミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
【0080】
「カルボン酸類」とは、RCOOH(Rは水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有しても低級アルコキシ基等を示す)で示される飽和脂肪族モノカルボン酸、飽和脂肪族ジカルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、炭素環系カルボン酸、複素環系カルボン酸等を示す。具体例として、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸等の飽和脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸;アクリル酸、プロピオル酸、クロトン酸、ケイ皮酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフトエ酸、トルイル酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の炭素環系カルボン酸;フランカルボン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸等の複素環系カルボン酸等が挙げられる。また、これらのカルボン酸の酸無水物[(RCO)O]、酸ハロゲン化物(RCOX、Xはハロゲン原子を示す)も「カルボン酸類」に含まれる。
【0081】
「カルボキシ基のエステル」とは、カルボキシ基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
【0082】
「スルフィン酸基のエステル」とは、スルフィン酸基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
【0083】
「スルホン酸基のエステル」とは、スルホン酸基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
【0084】
「アルコール類」とは、ROH(Rは置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基等を示す)で示される飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物、不飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物等を示す。具体例として、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール等の飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物;ビニルアルコール等の不飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアリール基で置換された飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物等を示す。
【0085】
「フェノール類」とは、ROH(Rは置換基を有してもよいアリール基等を示す)で示される炭素環系ヒドロキシ化合物等を示す。具体例として、フェノール、ナフトール、アントロール、フェナントロール等が挙げられる。
【0086】
「カルボキシ基のアミド」とは、カルボキシ基とアミン類とから形成される酸アミドを示す。
【0087】
「スルフィン酸基のアミド」とは、スルフィン酸基とアミン類とから形成される酸アミドを示す。
【0088】
「スルホン酸基のアミド」とは、スルホン酸基とアミン類から形成される酸アミドを示す。
【0089】
「アミン類」とは、HNR[RとRは同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、複素環基等を示し、また、RとRとが一緒になって飽和環状アミンを形成してもよい]で示されるアンモニア、飽和脂肪族系アミン化合物、炭素環系アミン化合物、複素環系アミン化合物、飽和環状アミン化合物等を示す。具体例として、アンモニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ペンチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、エチルメチルアミン等の飽和脂肪族系アミン化合物;ベンジルアミン等の置換基を有する飽和脂肪族系アミン化合物;フェニルアミン、ナフチルアミン、アントリルアミン、フェナントリルアミン、ジフェニルアミン、メチルフェニルアミン、エチルフェニルアミン、シクロヘキシルアミン等の炭素環系アミン化合物;フリルアミン、チエニルアミン、ピロリジルアミン、ピリジルアミン、キノリルアミン、メチルピリジルアミン等の複素環系アミン化合物;アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、4−メチルピペリジン等の飽和環状アミン化合物等を示す。
【0090】
「置換基を有してもよい低級アルキル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニル基」「置換基を有してもよい低級アルキニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニルオキシルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基」、及び/又は「置換基を有してもよい低級アルキルスルホニルオキシ基」とは、下記、α群から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級アルキル基」、「低級アルケニル基」「低級アルキニル基」、「低級アルコキシ基」、「低級アルキルカルボニル基」、「低級アルケニルカルボニル基」、「低級アルキニルカルボニル基」、「低級アルコキシカルボニル基」、「低級アルケニルオキシルボニル基」、「低級アルキニルオキシカルボニル基」、「低級アルキルアミノカルボニル基」、又は「低級アルキルスルホニルオキシ基」を示す。
【0091】
[α群]
ハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基。
【0092】
「置換基を有してもよい低級シクロアルキル基」、「置換基を有してもよいアリール基」、「置換基を有してもよい複素環基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールカルボニル基」、「置換基を有してもよい複素環カルボニル基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基」、及び/又は「置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基」とは、下記、β群から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級シクロアルキル基」「アリール基」、「複素環基」、「低級シクロアルキルカルボニル基」、「アリールカルボニル基」、「複素環カルボニル基」、「低級シクロアルキルオキシカルボニル基」、「アリールオキシカルボニル基」、「複素環オキシカルボニル基」、「アリールアミノカルボニル基」、又は「複素環アミノカルボニル基」を示す。
【0093】
[β群]
ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニルオキシ基、低級アルキルアミノカルボニルオキシ基、及びアリールアミノカルボニルオキシ基。
【0094】
本発明でいう「複数個の基」とは、夫々の基が同一であっても異なるものであってもよく、その個数は、1,2又は3個の場合が好ましく、特に2個の場合が好ましい。また、水素原子やハロゲン原子も「基」の概念に含まれる。
【0095】
本発明でいう「グルココルチコイド受容体モジュレーター」とは、グルココルチコイド受容体と結合することにより、医薬的作用を発現させるものをいう。例えば、グルココルチコイド受容体アゴニスト、グルココルチコイド受容体アンタゴニスト等が挙げられる。
【0096】
本発明化合物における「塩」とは、医薬として許容される塩であれば、特に制限はなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコヘプト酸、グルクロン酸、テレフタル酸、メタンスルホン酸、乳酸、馬尿酸、1,2−エタンジスルホン酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、ステアリン酸、タンニン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸ラウリルエステル、硫酸メチル、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸等の有機酸との塩、臭化メチル、ヨウ化メチル等との四級アンモニウム塩、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲンイオンとの塩、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、鉄、亜鉛等との金属塩、アンモニアとの塩、トリエチレンジアミン、2−アミノエタノール、2,2−イミノビス(エタノール)、1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−2−D−ソルビトール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、プロカイン、N,N−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
【0097】
本発明化合物に幾何異性体又は光学異性体が存在する場合は、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。
【0098】
また、本発明化合物は水和物又は溶媒和物の形態をとっていてもよい。
【0099】
本発明化合物にプロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明に含まれる。
【0100】
本発明化合物に結晶多形が存在する場合には、それらの結晶多形体も本発明に含まれる。
(a)本発明化合物における好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0101】
一般式(1)において、
(a1)環Xがベンゼン環又はピリジン環を示し;及び/又は、
(a2)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a3)pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は、
(a4)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は低級アルコキシ基を示し;及び/又は、
(a5)qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は、
(a6)Rが水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリール基又はアリールカルボニル基の場合、該アリール基又は該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a7)R及びRが同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;及び/又は、
(a8)Rが水素原子又は低級アルキル基を示し;及び/又は、
(a9)Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;及び/又は、
(a10)RがOR、NR又はSRを示し;及び/又は、
(a11)Rが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;及び/又は、
(a12)Rが水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニル
スルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;及び/又は、
(a13)R又はRが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a14)R又はRが低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニルオキシ基低級アルキルアミノカルボニルオキシ基及びアリールアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(a15)また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい。
【0102】
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)、(a9)、(a10)、(a11)、(a12)、(a13)、(a14)及び(a15)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩が挙げられる。
(b)本発明化合物におけるより好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0103】
一般式(1)において、
(b1)環Xがベンゼン環又はピリジン環を示し;及び/又は、
(b2)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基又はニトロ基を示し、
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b3)pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は、
(b4)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基を示し;及び/又は、
(b5)qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は、
(b6)Rが水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリール基又はアリールカルボニル基の場合、該アリール基又は該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b7)R及びRが同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;及び/又は、
(b8)Rが水素原子又は低級アルキル基を示し;及び/又は、
(b9)Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;及び/又は、
(b10)RがOR、NR又はSRを示し;及び/又は、
(b11)Rが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;及び/又は、
(b12)Rが水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;及び/又は、
(b13)R又はRが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又は低級アルキニルカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基又は該低級アルキニルカルボニル基はアリール基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b14)R又はRが低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニルオキシ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は、
(b15)また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい。
【0104】
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)、(b9)、(b10)、(b11)、(b12)、(b13)、(b14)及び(b15)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩が挙げられる。
【0105】
(c)本発明化合物におけるさらに好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0106】
一般式(1)において、
(c1)環Xがベンゼン環又はピリジン環を示し;及び/又は
(c2)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基又はニトロ基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
;及び/又は
(c3)pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は
(c4)Rがハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;及び/又は
(c5)qが0又は1を示し;及び/又は
(c6)Rが水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子、及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(c7)R及びRがともに低級アルキル基を示し;及び/又は
(c8)Rが低級アルキル基を示し;及び/又は
(c9)Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;及び/又は
(c10)RがOR、NR又はSRを示し;及び/又は
(c11)Rが低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;及び/又は
(c12)Rが水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;及び/又は
(c13)R又はRが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は低級アルコキシ基及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(c14)R又はRがアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基で置換されていてもよく;及び/又は
(c15)また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい。
【0107】
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)、(c6)、(c7)、(c8)、(c9)、(c10)、(c11)、(c12)、(c13)、(c14)及び(c15)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩が挙げられる。
【0108】
(d)本発明化合物におけるさらに好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
【0109】
一般式(1)において、
(d1)環Xがベンゼン環を示し;及び/又は
(d2)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、アミノ基又はニトロ基を示し;
が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;
が低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基はアリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(d3)pが2又は3を示し、この時、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は
(d4)Rがハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;及び/又は
(d5)qが0又は1を示し;及び/又は
(d6)Rが水素原子を示し;及び/又は
(d7)R及びRがともに低級アルキル基を示し;及び/又は
(d8)Rが低級アルキル基を示し;及び/又は
(d9)Aが低級アルキレン基を示し;及び/又は
(d10)RがOR、NR又はSRを示し;及び/又は
(d11)Rがアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;及び/又は
(d12)Rが水素原子又は低級アルキル基を示し;及び/又は
(d13)Rがアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい。
【0110】
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(d1)、(d2)、(d3)、(d4)、(d5)、(d6)、(d7)、(d8)、(d9)、(d10)、(d11)、(d12)及び(d13)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩が挙げられる。
【0111】
(e)本発明化合物におけるさらに好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0112】
一般式(1)において、RがORであり及び上記(a)、(b)、(c)及び/又は(d)の条件を充足する化合物又はその塩が好ましく、その時、Rがフェニル基、フェニルカルボニル基又はチオフェンカルボニル基である化合物である化合物又はその塩が特に好ましい。
【0113】
尚、このRは置換基を有してもよく、Rがフェニル基の場合、そのフェニル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基(特に1、2又は3個の基)で置換されていてもよく、Rがフェニルカルボニル基の場合、そのフェニルカルボニル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルボニル基、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基(特に1、2又は3個の基)で置換されていてもよく、また、チオフェンカルボニル基の場合、そのチオフェンカルボニル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、アリール基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基のアミド及び低級アルキルカルボニル基から選択される1又は複数個の基(特に1、2又は3個の基)で置換されていてもよい。
【0114】
(f)本発明化合物におけるさらに別の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0115】
一般式(1)において、RがNRであり及び上記(a)、(b)、(c)及び/又は(d)の条件を充足する化合物又はその塩が好ましく、その時、Rがフェニル基である化合物である化合物又はその塩が特に好ましい。
【0116】
尚、このRは置換基を有してもよく、Rがフェニル基の場合、そのフェニル基は、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、複素環基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、低級アルキルアミノカルボニルオキシ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基(特に1、2又は3個の基)で置換されていてもよい。
【0117】
(g)本発明化合物におけるさらに別の好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0118】
一般式(1)において、RがSRであり及び上記(a)、(b)、(c)及び/又は(d)の条件を充足する化合物又はその塩が好ましい。
【0119】
(h)本発明化合物におけるなおさらに好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0120】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環であり及び上記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び/又は(g)の条件を充足する化合物又はその塩。
【0121】
(i)本発明化合物におけるなおさらに好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0122】
一般式(1)において、Aが低級アルキレン基であり及び上記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)及び/又は(h)の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられ、その時、低級アルキレン基がメチレン基である化合物である化合物又はその塩が特に好ましい。
【0123】
(j)本発明化合物におけるなおさらに好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0124】
一般式(1)において、Rが水素原子であり及び上記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)及び/又は(i)の条件を充足する化合物又はその塩。
【0125】
(k)本発明化合物における特に好ましい例として、下記の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
【0126】
一般式(1)において、R、R及びRが低級アルキル基であり及び上記(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)及び/又は(j)の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられ、その時、低級アルキル基がすべてメチル基である化合物である化合物又はその塩が特に好ましい。
【0127】
(l)本発明化合物における特に好ましい具体例として下記の化合物又はその塩が挙げられる。
【0128】
・5−アセトキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−ベンゾイルオキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(4−t−ブチルベンゾイルオキシメチル)−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−ベンゾイルオキシメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシべンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル)]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェノキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−ヒドロキシメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−クロロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチル−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−アリルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−フェニルアミノメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェニルアミノメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−ヒドロキシメチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−フェニルチオメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェニルチオメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルチオメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(4−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−[(5−クロロチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(3−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−[(5−ブロモチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メトキシチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−3−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチル−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−クロロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(2−アリルフェノキシメチル)−6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−アリルオキシ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−アリルオキシ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−アミノ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(2−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(3−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(4−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン及び
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェニルチオメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン。
【0129】
本発明化合物は、以下の方法により製造することができる。尚、個々の具体的な製造方法については、後述の実施例における[製造例]の項で詳細に説明する。また、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。尚、下記の合成経路中で示されているhalはハロゲン原子を示す。
【0130】
本発明化合物(I)−(a)(一般式(1)においてAがメチレン基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがOR8a、R8aがアルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基等である化合物)と(I)−(b)(一般式(1)においてAがメチレン基、Rがアルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基等、R、R及びRがメチル基、RがOR8a、R8aがアルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基等である化合物)は合成経路1に従い合成することができる。すなわち、化合物(II)をテトラヒドロフラン(以下、THFとする)、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFとする)、塩化メチレン等の有機溶媒中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン(以下、DIEAとする)等の塩基存在下、対応する酸クロリド(III)−(a)と、0度から室温で、12時間から2日間反応させることにより化合物(I)−(a)又は(I)−(b)を得ることができる。
【化2】

【0131】
また本発明化合物(I)−(a)(一般式(1)においてAがメチレン基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがOR8a、R8aがアルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基等である化合物)は合成経路2に従い合成することもできる。すなわち、化合物(II)と塩化メタンスルホニルを塩化メチレン、DMF等の有機溶媒中、トリエチルアミン、DIEA等の塩基存在下、0度から室温で、30分間から3日間反応させることにより化合物(IV)が得られる。得られる(IV)と対応するカルボン酸(III)−(b)をDMF、塩化メチレン等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA、水素化ナトリウム等の塩基存在下、50度から100度で1時間から2日間反応させることにより化合物(I)−(a)を得ることができる。
【化3】

【0132】
さらに本発明化合物(I)−(a)(一般式(1)においてAがメチレン基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがOR8a、R8aがアルキルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基等である化合物)は合成経路3に従い合成することもできる。すなわち、化合物(II)とカルボン酸(III)−(b)をベンゼン、トルエン等の有機溶媒中、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のホスフィンとジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン等の試薬存在下、室温で1時間から2日間反応させることにより化合物(I)−(a)を得ることができる。
【化4】

【0133】
また、本発明化合物(I)−(c)(一般式(1)においてAがメチレン基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがOR、NR又はSRである化合物)は合成経路4に従い合成することができる。すなわち、化合物(IV)と対応するアルコール若しくはフェノール類(V)、アミン(VI)又はチオール若しくはチオフェノール類(VII)をDMF、塩化メチレン等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA、水素化ナトリウム等の塩基存在下、50度から100度で1時間から2日間反応させることにより化合物(I)−(c)を得ることができる。
【化5】

【0134】
また、本発明化合物(I)−(d)(一般式(1)においてAがメチレン基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがOR、Rがアリール基等である化合物)は合成経路5に従い合成することができる。すなわち、化合物(II)と対応するフェノール類(V)をベンゼン、トルエン等の有機溶媒中、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のホスフィンとジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン等の試薬存在下、室温で1時間から2日間反応させることにより化合物(I)−(d)を得ることができる。
【化6】

【0135】
本発明化合物(I)−(e)(一般式(1)において、Aがカルボニル基、Rの1つが2位のヒドロキシ基、RがH、R、R及びRがメチル基、RがNR、p’が0から4の整数である化合物)及び(I)−(f)(一般式(1)において、Aがカルボニル基、Rの1つが2位のOR10基(R10は低級アルキル基、低級アルキルカルボニル基等)、RがH、R、R及びRがメチル基、RがNR、p’が0から4の整数である化合物)は合成経路4に従い合成することができる。すなわち、化合物(VIII)と対応するアミン(VI)を、ジエチルエーテル、THF等の有機溶媒中、ブチルリチウム等の塩基存在下、0度から室温で、30分間から2時間反応させることにより化合物(I)−(e)が得られる。得られる化合物(I)−(e)と対応するハロゲン化化合物(IX)をDMF、エタノール等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA等の塩基存在下、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることにより化合物(I)−(f)を得ることができる。
【化7】

【0136】
化合物(II)−(a)(前記の化合物(II)において、Rの1つが2位のOR10基であり、p’は0から4の整数である化合物)は合成経路7に従い合成することができる。すなわち、化合物(VIII)をジエチルエーテル、THF等の有機溶媒中、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤の存在下、0度から50度で、1時間から1日間処理することにより、化合物(II)−(b)が得られる。得られる化合物(II)−(b)と対応するハロゲン化化合物(IX)をDMF、エタノール等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA等の塩基存在下、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることにより化合物(II)−(a)を得ることができる。
【化8】

【0137】
化合物(II)−(c)(前記の化合物(II)において、Rの1つが2位の水素であり、p’は0から4の整数である化合物)は合成経路8に従い合成することができる。すなわち、化合物(II)−(b)と塩化トリフルオロメタンスルホニルを塩化メチレン等の有機溶媒中、トリエチルアミン等の塩基存在下、−30度から0度で、30分間から12時間反応させることにより、化合物(II)−(d)が得られる。得られる化合物(II)−(d)をDMFなどの有機溶媒中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒、トリエチルアミン等の塩基及びギ酸の存在下、60度から100度で1時間から24時間処理することにより化合物(II)−(c)を得ることができる.
【化9】

【0138】
化合物(VIII)は合成経路9に従い合成することができる。すなわち、対応するボロン酸(X)−(a)(2位にベンジルオキシ基を有する)とハロゲン化化合物やトリフレート化合物(XI)をDMF、エタノール、トルエン、水等の溶媒中、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムやリン酸カリウム等の塩基と二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)やテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒存在下、50度から120度で、12時間から2日間反応させることにより、化合物(XII)が得られる。得られる化合物(XII)をメタノール、エタノール、1、4−ジオキサン、THF等の有機溶媒中、水素雰囲気下、パラジウム炭素、二酸化白金等の触媒存在下、室温で2時間から2日間処理することにより、化合物(XIII)が得られる。得られる化合物(XIII)をアセトン中、ヨウ素存在下、80度から130度で、24時間から5日間処理することにより、化合物(VIII)を得ることができる。
【化10】

【0139】
合成経路9における化合物(XIII)は合成経路10に従い合成することもできる。すなわち、化合物(XII)をメタノール、エタノール、1、4−ジオキサン、THF等の有機溶媒中、水素雰囲気下、パラジウム炭素、二酸化白金等の触媒存在下、室温で2時間から2日間処理することにより、化合物(XII)−(a)が得られる。得られる(XII)−(a)をピリジン中2時間から1日間還流することにより化合物(XIII)が得ることができる。
【化11】

【0140】
また化合物(VIII)は合成経路11に従い合成することもできる。すなわち、対応するボロン酸(X)−(b)(2位にフッ素を有する)とハロゲン化化合物やトリフレート化合物(XI)をDMF、エタノール、トルエン、水等の溶媒中、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムやリン酸カリウム等の塩基と二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)やテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒存在下、50度から120度で、12時間から2日間反応させることにより、化合物(XIV)が得られる。得られる化合物(XIV)を水、メタノール、エタノール等の溶媒中、水酸化ナトリウム等の塩基で、0度から室温で、1時間から1日間処理することにより、化合物(XV)が得られる。得られる化合物(XV)をDMF,THF等の有機溶媒中、水素化ナトリウム等の塩基存在下、室温から100度で、1時間から2日間処理することにより、化合物(XVI)が得られる。得られる化合物(XVI)をメタノール、エタノール、1、4−ジオキサン、THF等の有機溶媒中、水素雰囲気下、パラジウム炭素、二酸化白金等の触媒存在下、室温で2時間から2日間処理することにより化合物(XIII)が得られる。得られる(XIII)をアセトン中、ヨウ素存在下、80度から130度で、24時間から5日間処理することにより、化合物(VIII)を得ることができる。
【化12】

【0141】
さらに、化合物(VIII)−(a)(環Xがピリジン環である化合物)は合成経路12に従い合成することもできる。すなわち、対応するボロン酸(XVII)(2位にメトキシ基を有する)とハロゲン化化合物(XI)をDMF、エタノール、トルエン、水等の溶媒中、炭酸セシウムや炭酸ナトリウム等の塩基と二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)やテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒存在下、50度から120度で、12時間から2日間反応させることにより、化合物(XVIII)が得られる。得られる化合物(XVIII)を塩化メチレン、メタノール、エタノール等の有機溶媒中、三臭化ホウ素、塩酸などの酸存在下、−78度から0度で、1時間から12時間処理することにより、化合物(XIX)が得られる。得られる化合物(XIX)を水、メタノール、エタノール等の溶媒中、水酸化ナトリウム等の塩基で、0度から室温で、1時間から1日間処理することにより、化合物(XX)が得られる。得られる化合物(XX)をDMF、塩化メチレン等の有機溶媒中、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート等の縮合剤及びDIEA等の塩基存在下、室温から50℃で、1時間から3日間処理することにより、化合物(XXI)を得ることができる。得られる(XXI)をメタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、THF等の有機溶媒中、水素雰囲気下、パラジウム炭素、二酸化白金等の触媒存在下、室温で2時間から2日間処理することにより化合物(XXII)が得られる。得られる(XXII)をアセトン中、ヨウ素存在下、80度から130度で、24時間から5日間処理することにより、化合物(VIII)を得ることができる。
【化13】

【0142】
本発明化合物の医薬としての有用性を見出すために、グルココルチコイド受容体競合アッセイキットを使用し、偏光蛍光法によるグルココルチコイド受容体競合アッセイを実施した。その結果、本発明化合物は優れたグルココルチコイド受容体結合活性を示した。
【0143】
尚、前述したようにグルココルチコイド受容体は種々の疾患の発現に関係しており、グルココルチコイド受容体に優れた結合活性を有する本発明化合物はグルココルチコイド受容体モジュレーターとして有用である。
【0144】
また、この詳細については、後述の実施例における[薬理試験]の項で詳細に説明する。
【0145】
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型として、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、それらは汎用される技術を使用して製剤化することができる。
【0146】
例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤は、乳糖、マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等の賦形剤、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等のコーティング剤、パラオキシ安息香酸エチル、ベンジルアルコール等の安定化剤、甘味料、酸味料、香料等の矯味矯臭剤等を必要に応じて、必要量を使用し、調製することができる。
【0147】
また、注射剤、点眼剤等の非経口剤は、塩化ナトリウム、濃グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、塩化カリウム、ソルビトール、マンニトール等の等張化剤、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸,氷酢酸、トロメタモール等の緩衝化剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ステアリン酸ポリオキシ40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラベン、塩化ベンゾトニウム、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、クロロブタノール、ソルビン酸等の防腐剤、塩酸、クエン酸、リン酸、氷酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤、ベンジルアルコール等の無痛化剤等を必要に応じて、必要量を使用し、調製することができる。
【0148】
本発明化合物の投与量は、症状、年齢、剤型等により適宜選択して使用することができる。例えば、経口剤では通常1日当たり0.01〜1000mg、好ましくは1〜100mgを1回又は数回に分けて投与することができる。また、点眼剤は通常0.0001%〜10%(w/v)、好ましくは0.01%〜5%(w/v)の濃度のものを1回又は数回に分けて投与することができる。
【0149】
以下に本発明化合物の製造例、製剤例及び薬理試験の結果を示す。尚、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0150】
[製造例]
参考例1
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−1)
2−(2−ベンジルオキシフェニル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−1−(1))
2−ベンジルオキシフェニルボロン酸(20.2g、88.6mmol)、2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(25.4g、97.5mmol)、炭酸セシウム(57.7g、177mmol)及び二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.16g、1.65mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に懸濁し、アルゴン雰囲気下、80度で3日間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(500mL)、ジエチルエーテル(300mL)及び水(500mL)を加えて分配した。水層を酢酸エチル(200mL)とジエチルエーテル(200mL)の混合液で抽出し、有機層を合わせた。有機層を水(500mL、2回)及び飽和食塩水(300mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(21.0g)を淡黄色油状物として得た。(収率65%)
【表1】

【0151】
8−アミノベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−1−(2))
2−(2−ベンジルオキシフェニル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−1−(1)、21.0g、57.8mmol)をメタノール(135mL)と1,4−ジオキサン(90mL)の混合液に溶解し、5%パラジウム−炭素(2.19g)を加え、水素雰囲気下室温で一晩攪拌した。不溶物を濾去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物を酢酸エチルとヘキサンの混合液で濾取することにより標記参考化合物(8.92g)を淡黄色固体として得た。(収率73%)
【表2】

【0152】
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−1)
耐圧管中で、8−アミノベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−1−(2)、8.81g、41.7mmol)をアセトン(300mL)に溶解し、よう素(4.24g、16.7mmol)を加え密封した後、105度で2日間攪拌した。放冷後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(4.83g)を黄色固体として得た。(収率40%)
【表3】

【0153】
7,8−ジフルオロ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−2)
2−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−2−(1))
2,3,4−トリフルオロフェニルボロン酸(4.70g、26.7mmol)、2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(9.02g、34.7mmol)、炭酸ナトリウム(8.49g、80.1mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(1.55g、1.34mmol)の混合物をトルエン(160mL)−エタノール(40mL)−水(80mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、95度で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(200mL)と水(200mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(4.37g)を褐色油状物として得た。(収率53%)
【表4】

【0154】
2−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−5−ニトロ安息香酸(参考化合物1−2−(2))
2−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−2−(1)、4.37g、14.1mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)−メタノール(30mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え室温で一晩撹拌した。水(150mL)、1規定塩酸(30mL)を加え酸性とした後、酢酸エチル(150mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(4.18g)を灰色固体として得た。(収率100%)
【表5】

【0155】
3,4−ジフルオロ−8−ニトロベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−2−(3))
60%水素化ナトリウム(2.82g、70.5mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(60mL)に懸濁し、氷冷下、2−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−5−ニトロ安息香酸(参考化合物1−2−(2)、6.97g、23.5mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液を滴下し、窒素雰囲気下、80度で24時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(400mL)、水(400mL)および1規定塩酸(80mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をクロロホルムで濾取することにより標記参考化合物(3.85g)を褐色固体として得た。(収率59%)
【表6】

【0156】
8−アミノ−3,4−ジフルオロベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−2−(4))
3,4−ジフルオロ−8−ニトロベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−2−(3)、3.75g、13.5mmol)を1,4−ジオキサン(300mL)に溶解し、5%パラジウム−炭素(375mg)を加え、加圧(3kgf/cm)水素雰囲気下、室温で4日間攪拌した。不溶物を濾去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体を1,4−ジオキサンで濾取することにより標記参考化合物(2.44g)を橙色固体として得た。(収率73%)
【表7】

【0157】
7,8−ジフルオロ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−2)
耐圧管中で、8−アミノ−3,4−ジフルオロベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−2−(4)、2.30g、9.26mmol)をアセトン(60mL)に溶解し、よう素(939mg、3.70mmol)を加え密封した後、110度で5日間攪拌した。放冷後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール)で精製することにより標記参考化合物(0.95g)を黄色固体として得た。(収率31%)
【表8】

【0158】
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1,7−ジアザクリセン−5−オン(参考化合物1−3)
2−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−3−(1))
2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(1.00g、6.54mmol)、2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(2.21g、8.50mmol)、炭酸セシウム(6.39g、17.6mmol)及び二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(230mg、0.33mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、80度で一晩攪拌した。放冷後、水(100mL)を加え、酢酸エチル(80mL、2回)で抽出した。有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.54g)を黄色固体として得た。(収率81%)
【表9】

【0159】
2−(2−ヒドロキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−3−(2))
2−(2−メトキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−3−(1)、200mg、0.694mmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解し、−78度で三臭化ほう素(118μl、1.25mmol)を加えた。反応液を0度で3時間攪拌し、反応液を氷水(30mL)に移した。酢酸エチル(50mL)を加えて分配した後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(102mg)を黄色固体として得た。(収率54%)
【表10】

【0160】
2−(2−ヒドロキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸(参考化合物1−3−(3))
2−(2−ヒドロキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−3−(2)、300mg、1.09mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、濃塩酸(5mL)を加え、一晩還流した。減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(263mg)を黄色固体として得た。(収率93%)
【表11】

【0161】
8−ニトロ−4−アザベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−3−(4))
2−(2−ヒドロキシピリジン−3−イル)−5−ニトロ安息香酸(参考化合物1−3−(3)、50mg、0.20mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(141μl、0.81mmol)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(154mg、0.41mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(30mL)を加え、水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をクロロホルムでろ取することにより標記参考化合物(35mg)を淡黄色固体として得た。(収率71%)
【表12】

【0162】
8−アミノ−4−アザベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−3−(5))
8−ニトロ−4−アザベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−3−(4)、368mg、1.52mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、5%パラジウム−炭素(37mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。不溶物を濾去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をクロロホルムで濾取することにより標記参考化合物(298mg)を黄色固体として得た。(収率92%)
【表13】

【0163】
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1,7−ジアザクリセン−5−オン(参考化合物1−3)
耐圧管中で、8−アミノ−4−アザベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−3−(5)、258mg、1.21mmol)をアセトン(10mL)に溶解し、よう素(123mg、0.48mmol)を加え密封した後、105度で1日間攪拌した。放冷後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(82.5mg)を黄色固体として得た。(収率23%)
【表14】

【0164】
8−フルオロ−2,2,4,11−テトラメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−4)
2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸メチル(参考化合物1−4−(1))
2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸(24.9g、0.164mol)をメタノール(200mL)に溶解し、硫酸(1.75mL、32.8mmol)を加え、7日間還流した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)に注いだ後、減圧下メタノールを留去した。水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)、及び飽和食塩水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(23.0g)を淡褐色油状物として得た。(収率84%)
【表15】

【0165】
2−ヒドロキシ−3−メチル−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(2))
2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸メチル(参考化合物1−4−(1)、22.9g、0.138mol)をトリフルオロ酢酸(190mL)に溶解し、硝酸ナトリウム(12.9g、152mmol)の水溶液(90mL)を−10度で1時間かけて滴下した。0度で1.5時間攪拌した後、反応液を氷水(600mL)に注いだ後、析出物をろ取した。ろ取物をメタノール(100mL)に懸濁させた後、ろ取することにより標記参考化合物(18.7g)を淡赤色固体として得た。(収率64%)
【表16】

【0166】
3−メチル−5−ニトロ−2−トリフルオロメチルスルホニルオキシ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(3))
2−ヒドロキシ−3−メチル−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(2)、6.0g、28.4mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、トリエチルアミン(16.7mL、120mmol)、塩化トリフルオロメタンスルホン酸(6.23mL、58.5mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に水(500mL)を加え、酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層を0.2規定水酸化ナトリウム水溶液(200mL、2回)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(932g)を淡黄色油状物として得た。(収率96%)
【表17】

【0167】
2−(2−ベンジルオキシ−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(4))
3−メチル−5−ニトロ−2−トリフルオロメチルスルホニルオキシ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(3)、13.26g、38.6mmol)、2−ベンジルオキシ−4−フルオロフェニルボロン酸(14.3g、58.1mmol)、リン酸カリウム(21.3g、100mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(3.23g、2.80mmol)の混合物を無水1,4−ジオキサン(200mL)に懸濁し、3日間還流した。放冷後、酢酸エチル(500mL)を加えて、水(500mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(10.7g)を淡褐色固体として得た。(収率70%)
【表18】

【0168】
5−アミノ−2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル安息香酸メチル(参考化合物1−4−(5))
2−(2−ベンジルオキシ−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−ニトロ安息香酸メチル(参考化合物1−4−(4)、10.7g、27.0mmol)をメタノール(50mL)とテトラヒドロフラン(50mL)の混合液に溶解し、10%パラジウム−炭素(1.00g)を加え、加圧(3kgf/cm)水素雰囲気下室温で3日間攪拌した。不溶物を濾去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物を酢酸エチルで濾取することにより標記参考化合物(4.79g)を淡灰色固体として得た。(収率64%)
【表19】

【0169】
8−アミノ−3−フルオロ−10−メチルベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−4−(6))
5−アミノ−2−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル安息香酸メチル(参考化合物1−4−(5)、7.40g、26.9mmol)をピリジン(250mL)に溶解し、一晩還流した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をヘキサン−酢酸エチル(1:1)で濾取することにより標記参考化合物(6.15g)を淡黄色固体として得た。(収率94%)
【表20】

【0170】
8−フルオロ−2,2,4,11−テトラメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−4)
耐圧管中で、8−アミノ−3−フルオロ−10−メチルベンゾ[c]クロメン−6−オン(参考化合物1−4−(6))、6.13g、25.2mmol)をアセトン(175mL)に溶解し、よう素(2.56g、10.1mmol)を加え密封した後、110度で4日間攪拌した。放冷後、減圧下容媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(6.35g)を褐色固体として得た。(収率78%)
【表21】

【0171】
以下、市販化合物を使用し、参考化合物1−1から1−4のいずれかの製造方法に準じて、参考化合物1−5〜1−20を得た。
【表22a】

【表22b】

【表22c】

【表22d】

【0172】
参考例2
7−メトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物2−1)
7−ヒドロキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−9、430mg、1.40mmol)、よう化メチル(87.2μl、1.40mmol)及び炭酸カリウム(387mg、2.80mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)に懸濁し、50度で3時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(150mL)を加え希釈した。水(150mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(384mg)を黄色固体として得た。(収率85%)
【表23】

【0173】
以下、参考化合物1−9、1−18及び1−19から選択される化合物を使用し、参考化合物2−1の製造方法に準じて、参考化合物2−2〜2−6を得た。
【表24a】

【表24b】

【0174】
参考例3
5−ヒドロキシメチル−6−(2−ヒドロキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物3−1)
水素化リチウムアルミニウム(1.48g、39.0mmol)をアルゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラン(30mL)に懸濁した。0度で2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−1、3.80g、13.0mmol)の無水テトラヒドロフラン(40mL)溶液を滴下し、同温で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(15mL)及び水(5mL)を順次滴下した後、0.2規定塩酸(350mL)を加えた。酢酸エチル(300mL、100mL)で抽出した後、有機層を合わせた。有機層を水(300mL)及び飽和食塩水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(4.01g)を淡茶色固体として得た。(定量的)
【表25】

【0175】
以下、参考化合物1−2〜1−8、1−10〜1−17、1−20及び2−1〜2−6から選択される化合物を使用し、参考化合物3−1の製造方法に準じて、参考化合物3−2〜3−23を得た。
【表26a】

【表26b】

【表26c】

【表26d】

【表26e】

【表26f】

【0176】
参考例4
5−ヒドロキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−1)
5−ヒドロキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−1,2,2,4−テトラメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−2)
5−ヒドロキシメチル−6−(2−ヒドロキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物3−1、4.01g、13.6mmol)、よう化メチル(847μl、13.6mmol)及び炭酸カリウム(3.76g、27.2mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(70mL)に懸濁し、50度で4時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(200mL)及びジエチルエーテル(300mL)を加え希釈した。水(500mL、300mL)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物4−1(3.01g、収率71%)と標記参考化合物4−2(380mg、収率9%)をそれぞれ淡黄色固体として得た。
【表27】

【0177】
以下、参考化合物3−1〜3−10および3−12〜3−23から選択される化合物を使用し、参考化合物4−1、4−2の製造方法に準じて、参考化合物4−3〜4−32を得た。
【表28a】

【表28b】

【表28c】

【表28d】

【表28e】

【表28f】

【表28g】

【表28h】

【0178】
参考例5
5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1)
5−ヒドロキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−1、2.00g、6.46mmol)を無水ジクロロメタン(32mL)に溶解し、0度でトリエチルアミン(1.35mL、9.69mmol)及び塩化メタンスルホニル(550μl、7.11mmol)を加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(500mL)、水(200mL)及び飽和食塩水(200mL)を加えて分配した。水層を酢酸エチル(150mL)で抽出し、有機層を合わせた。有機層を飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.07g)を淡黄色固体として得た。(収率50%)
【表29】

【0179】
以下、参考化合物4−3、4−4、4−6、4−11、4−17,4−18、4−20〜4−27及び4−32から選択される化合物を使用し、参考化合物5−1の製造方法に準じて、参考化合物5−2〜5−16を得た。
【表30a】

【表30b】

【表30c】

【表30d】

【0180】
参考例6
5−ヒドロキシメチル−6−(2−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物6−1)
5−ヒドロキシメチル−6−(2−ヒドロキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物3−1、293mg、0.992mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、0度でトリエチルアミン(167μl、1.20mmol)及び塩化トリフルオロメタンスルホニル(106μl、0.996mmol)を加えた。反応液を0度で1時間攪拌した後、クロロホルム(20mL)を加え希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(177mg)を橙色固体として得た。(収率42%)
【表31】

【0181】
以下、参考化合物3−2を使用し、参考化合物6−1の製造方法に準じて、参考化合物6−2を得た。
【表32】

【0182】
参考例7
5−ヒドロキシメチル−6−フェニル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物7−1)
5−ヒドロキシメチル−6−(2−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物6−1、136mg、0.318mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)に溶解し、2分間アルゴンバブリングした後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(35.6mg、0.0308mmol)、トリエチルアミン(221μl、1.59mmol)及びギ酸(60μl、1.6mmol)を加えた。反応液を60度で10時間攪拌した後、酢酸エチル(50mL)を加え希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(93.0mg)を黄色油状物として得た。(定量的)
【表33】

【0183】
以下、参考化合物6−2を使用し、参考化合物7−1の製造方法に準じて、参考化合物7−2を得た。
【表34】

【0184】
参考例8
5−アミノ−2−ブロモ安息香酸メチル(参考化合物8)
2−ブロモ−5−ニトロ安息香酸メチル(25.3g、97.3mmol)を無水メタノール(500mL)に溶解し塩化スズ(II)(93.3g、487mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応液を放冷し、酢酸エチル(500mL)及び水(100mL)を加え、4規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(200mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL、2回)、水(200mL)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(21.0g)を黄色油状物として得た。(収率94%)
【表35】

【0185】
参考例9
3−アミノ−4−クロロ安息香酸メチル(参考化合物9)
3−アミノ−4−クロロ安息香酸(20.9g、0.122mol)、炭酸セシウム(79.5g、0.244mol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(500mL)に懸濁し、ヨウ化メチル(7.60mL、0.122mol)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(250mL)、ジエチルエーテル(500mL)を加え、水(1L)で洗浄した。水層を酢酸エチル/ジエチルエーテル(2/1)(300mL、3回)で抽出した。有機層を合わせた後、水(500mL、4回)及び飽和食塩水(300mL)で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(21.82g)を淡褐色固体として得た。(収率97%)
【表36】

【0186】
参考例10
5−アミノ−2−ブロモ−4−クロロ安息香酸メチル(参考化合物10)
3−アミノ−4−クロロ安息香酸メチル(参考化合物9、12.0g、64.7mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(250mL)に溶解し、0度に冷却した後、N−ブロモスクシンイミド(11.5g、64.6mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で30分間攪拌した。反応液に酢酸エチル(200mL)、ジエチルエーテル(200mL)を加え、1%チオ硫酸ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル/ジエチルエーテル(1/1)(200mL)で抽出した。有機層を合わせた後、水(400mL、4回)及び飽和食塩水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をヘキサン(15mL)でろ取することにより標記参考化合物(15.74g)を淡褐色固体として得た。(収率92%)
【表37】

【0187】
参考例11
(2−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(参考化合物11−1)
2−ヒドロキシフェニル酢酸(302.7mg、1.99mmol)を無水メタノール(10mL)に溶解し、硫酸(0.2mL)を加え、90度で6時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残留物に酢酸エチル(50mL)、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5mL)および飽和重曹水(30mL)を加えて分配した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(242.4mg)を黄色固体として得た。(収率73%)
【表38】

【0188】
以下、市販化合物を使用し、参考化合物11−1の製造方法に準じて、参考化合11−2を得た。
【表39】

【0189】
実施例1
5−(2−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物1−1)
1−(2−フルオロベンゾイル)−5−(2−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物1−2)
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−ヒドロキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−3、60.0mg、0.183mmol)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(81.0μl、0.581mmol)及び塩化2−フルオロベンゾイル(51.0μl、0.427mmol)を加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(100mL)、飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンー酢酸エチル)で精製することにより標記化合物1−1(43.0mg、収率52%)を無色固体として、標記化合物1−2(18.3mg、収率17%)を淡黄色油状物として得た。
【表40】

【0190】
以下、参考化合物3−11、4−1〜4−10、4−12〜4−16、4−18、4−19、4−22、7−1及び7−2から選択される化合物を使用し、化合物1−1、1−2の製造方法に準じて、化合物1−3〜1−58を得た。
【表41a】

【表41b】

【表41c】

【表41d】

【表41e】

【表41f】

【表41g】

【表41h】

【表41i】

【表41j】

【表41k】

【表41l】

【表41m】

【表41n】

【表41o】

【表41p】

【表41q】

【表41r】

【表41s】

【0191】
実施例2
1−アクリロイル−5−ベンゾイルオキシメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物2−1)
5−ベンゾイルオキシメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物1−14、35.7mg、0.0827mmol)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、トリエチルアミン(115μl、0.825mmol)及び塩化アクリロイル(40.4μl、0.497mmol)を加えた。反応液を室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(3.0mg)を淡黄色油状物として得た。(収率7%)
【表42】

【0192】
以下、化合物1−7、1−8、1−25、3−4及び10−1から選択される化合物を使用し、化合物2−1の製造方法に準じて、化合物2−2〜2−6を得た。
【表43a】

【表43b】

【0193】
実施例3
6−(2−メトキシフェニル)−5−フェノキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物3−1)
5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1、52mg、0.16mmol)、フェノール(42μl、0.48mmol)及び炭酸カリウム(88mg、0.64mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に懸濁し、80度で5時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(60mL)を加え希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(24mg)を無色油状物として得た。(収率39%)
【表44】

【0194】
以下、参考化合物5−2、5−3、5−7〜5−9および5−14〜5−16から選択される化合物を使用し、化合物3−1の製造方法に準じて、化合物3−2〜3−102を得た。
【表45a】

【表45b】

【表45c】

【表45d】

【表45e】

【表45f】

【表45g】

【表45h】

【表45i】

【表45j】

【表45k】

【表45l】

【表45m】

【表45n】

【表45o】

【表45p】

【表45q】

【表45r】

【表45s】

【表45t】

【表45u】

【表45v】

【表45w】

【表45x】

【表45y】

【表45z】

【表45α】

【表45β】

【表45γ】

【表45δ】

【表45ε】

【表45ζ】

【表45η】

【表45θ】

【0195】
実施例4
5−ベンジルオキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物4−1)
60%水素化ナトリウム(30mg、0.75mmol)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に懸濁し、アルゴン雰囲気下0度でベンジルアルコール(78μl、0.75mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、0度で5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1、50mg、0.15mmol)の無水テトラヒドロフラン(1.5mL)溶液を加えた。反応液を50度で7時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(50mL)を加えた。水(50mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(4.0mg)を無色固体として得た。(収率7%)
【表46】

【0196】
以下、参考化合物5−2を使用し、化合物4−1の製造方法に準じて、化合物4−2から4−6を得た。
【表47a】

【表47b】

【0197】
実施例5
5−ベンゾイルオキシメチル−6−(3−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物5−1)
5−ベンゾイルオキシメチル−6−(2−メトキシ−3−メトキシメトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物1−28、228mg、0.481mmol)を1,4−ジオキサン(4mL)に溶解し、4規定塩化水素/1,4−ジオキサン(1mL)を加え、室温で45分間攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(14.0mg)を無色固体として得た。(収率7%)
【表48】

【0198】
以下、参考化合物2−6、化合物1−38、13−4および13−49〜13−50から選択される化合物を使用し、化合物5−1の製造方法に準じて、化合物5−2〜5−5を得た。
【表49a】

【表49b】

【0199】
実施例6
6−(2−メトキシフェニル)−5−[(ピロリジン−1−イル)メチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物6−1)
5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1、41.2mg、0.126mmol)、ピロリジン(52.6μl、0.630mmol)及び炭酸カリウム(34.8mg、0.252mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、50度で1時間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(50mL)を加え希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(36.1mg)を無色固体として得た。(収率79%)
【表50】

【0200】
以下、参考化合物5−1〜5−10及び5−14〜5−16から選択される化合物を使用し、化合物6−1の製造方法に準じて、化合物6−2〜6−86を得た。
【表51a】

【表51b】

【表51c】

【表51d】

【表51e】

【表51f】

【表51g】

【表51h】

【表51i】

【表51j】

【表51k】

【表51l】

【表51m】

【表51n】

【表51o】

【表51p】

【表51q】

【表51r】

【表51s】

【表51t】

【表51u】

【表51v】

【表51w】

【表51x】

【表51y】

【表51z】

【表51α】

【表51β】

【表51γ】

【0201】
実施例7
5−アクリロイルオキシメチル−1−アリル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物7−1)
5−アクリロイルオキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物1−7、50mg、0.14mmol)、臭化アリル(111μl、1.28mmol)及び炭酸カリウム(78mg、0.56mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に懸濁し、60度で4日間攪拌した。放冷後、酢酸エチル(25mL)を加え希釈した。水(30mL、2回)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(23mg)を淡黄色油状物として得た。(収率41%)
【表52】

【0202】
以下、化合物1−7もしくは9−5を使用し、化合物7−1の製造方法に準じて、化合物7−2及び7−3を得た。
【表53】

【0203】
実施例8
6−(2−ヒドロキシフェニル)−5−[(ピロリジン−1−イル)カルボニル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物8−1)
ピロリジン(135μl、1.62mmol)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、0度でn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(1.01mL、1.62mmol)を滴下した。同温で30分間攪拌した後、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ−6−オキサ−1−アザクリセン−5−オン(参考化合物1−1、80mg、0.27mmol)の無水テトラヒドロフラン(3mL)溶液を滴下し、さらに30分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えた後、酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(80.2mg)を淡黄色固体として得た。(収率82%)
【表54】

【0204】
以下、参考化合物1−1を使用し、化合物8−1の製造方法に準じて、化合物8−2〜8−8を得た。
【表55a】

【表55b】

【表55c】

【0205】
実施例9
6−(2−メトキシフェニル)−5−[(ピロリジン−1−イル)カルボニル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物9−1)
6−(2−ヒドロキシフェニル)−5−[(ピロリジン−1−イル)カルボニル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物8−1、65.0mg、0.179mmol)、よう化メチル(11.1μl、0.178mmol)及び炭酸カリウム(49.5mg、0.358mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)に懸濁し、50度で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(100mL)を加え希釈した。水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(42.5mg)を無色固体として得た。(収率63%)
【表56】

【0206】
以下、化合物8−2〜8−8から選択される化合物を使用し、化合物9−1の製造方法に準じて、化合物9−2〜9−8を得た。
【表57a】

【表57b】

【0207】
実施例10
6−(2−メトキシフェニル)−5−フェニルチオメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物10−1)
5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1、80mg、0.24mmol)、チオフェノール(148μl、1.44mmol)及び炭酸カリウム(266mg、1.92mmol)の混合物を無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に懸濁し、50度で一晩攪拌した。放冷後、酢酸エチル(50mL)を加え希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(53mg)を無色固体として得た。(収率55%)
【表59】

【0208】
以下、参考化合物5−2を使用し、化合物10−1の製造方法に準じて、化合物10−2〜10−5を得た。
【表59a】

【表59b】

【0209】
実施例11
5−ベンジルチオメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物11−1)
5−クロロメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−1、80mg、0.24mmol)、ベンジルメルカプタン(85μl、0.72mmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下0度で60%水素化ナトリウム(38mg、0.95mmol)を加えた。室温で無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)を加え、4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)を加え希釈した。水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(65mg)を無色固体として得た。(収率65%)
【表60】

【0210】
以下、参考化合物5−2を使用し、参考化合物11−1の製造方法に準じて、化合物11−2〜11−3を得た。
【表61】

【0211】
実施例12
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルチオベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物12−1)
5−クロロメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−2、50.0mg、0.145mmol)、4−メチルチオ安息香酸(73.2mg、0.435mmol)、炭酸カリウム(80.2mg、0.580mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、80度で2.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、水(100mL)及び飽和食塩水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(32.4mg)を無色アモルファスとして得た。(収率47%)
【表62】

【0212】
以下、参考化合物5−2〜5−3及び5−5〜5−16から選択される化合物を使用し、化合物12−1の製造方法に準じて、化合物12−2〜12−80を得た。
【表63a】

【表63b】

【表63c】

【表63d】

【表63e】

【表63f】

【表63g】

【表63h】

【表63i】

【表63j】

【表63k】

【表63l】

【表63m】

【表63n】

【表63o】

【表63p】

【表63q】

【表63r】

【表63s】

【表63t】

【表63u】

【表63v】

【表63w】

【表63x】

【表63y】

【表63z】

【0213】
実施例13
5−(3−アミノベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物13−1)
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−ヒドロキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−3、49.7mg、0.15mmol)、3−アミノ安息香酸(49.0mg、0.35mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(87.0μL、0.35mmol)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(89.4mg、0.35mmol)を無水ベンゼン(2mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で一晩攪拌した。反応液にヘキサン(3mL)−酢酸エチル(3mL)を加えて、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(28.0mg)を無色アモルファスとして得た。(収率42%)
【表64】

【0214】
以下、参考化合物4−1、4−3及び4−31から選択される化合物を使用し、化合物13−1の製造方法に準じて、化合物13−2〜13−4を得た。
【表65】

【0215】
実施例14
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシカルボニルメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物14−1)
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−ヒドロキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−3、100.1mg、0.31mmol)、2−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(76.1mg、0.46mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(114μL、0.46mmol)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(117mg、0.46mmol)を無水ベンゼン(2mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で1時間攪拌した。反応液にヘキサン(5mL)を加えて、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(107.1mg)を無色アモルファスとして得た。(収率74%)
【表66】

【0216】
以下、参考化合物4−3〜4−4、4−6、4−17、4−27及び4−29〜4−32から選択される化合物を使用し、化合物14−1の製造方法に準じて、化合物14−2〜14−56を得た。
【表67a】

【表67b】

【表67c】

【表67d】

【表67e】

【表67f】

【表67g】

【表67h】

【表67i】

【表67j】

【表67k】

【表67l】

【表67m】

【表67n】

【表67o】

【表67p】

【表67q】

【表67r】

【表67s】

【0217】
実施例15
6−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物15−1)
5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物5−3、20.1mg、0.046mmol)、炭酸カリウム(16.7mg、0.12mmol)、ベンジルブロミド(6.6μL、0.055mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解し、60度で40分間攪拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)を加えて、水(50mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(5.1mg)を無色油状物として得た。(収率19%)
【表68】

【0218】
以下、化合物5−3もしくは5−4を使用し、化合物15−1の製造方法に準じて、化合物15−2〜15−18を得た。
【表69a】

【表69b】

【表69c】

【表69d】

【表69e】

【表69f】

【0219】
実施例16
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−ヒドロキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物16)
5−(4−アセトキシベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物12−5、40.9mg、0.0835mmol)、炭酸カリウム(24.0mg、0.174mmol)を無水メタノール(1mL)に懸濁し、室温で1.5時間攪拌した。不溶物をろ過後、ろ液を減圧下濃縮し、酢酸エチル(30mL)、水(30mL)を加えて分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をヘキサンでろ取することにより標記化合物(28.8mg)を無色固体として得た。(収率78%)
【表70】

【0220】
実施例17
5−ベンゾイルアミノメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物17−1)
60%水素化ナトリウム(23.2mg、0.580mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に懸濁し、0度にてベンズアミド(70.3mg、0.580mmol)を加えた。室温で25分間攪拌した後、5−クロロメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物5−2、50.0mg、0.145mmol)を加え50度で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(34.1mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率55%)
【表71】

【0221】
以下、参考化合物5−2を使用し、化合物17−1の製造方法に準じて、化合物17−2〜17−4を得た。
【表72】

【0222】
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェニルアミノカルボニルオキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物18)
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−ヒドロキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(参考化合物4−3、50.0mg、0.153mmol)と4−ジメチルアミノピリジン(1.87mg、0.0153mmol)を無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール(32.3mg、0.199mmol)を加え室温で一晩攪拌した[溶液1]。
アニリン(69.7μl、0.765mmol)の無水テトラヒドロフラン(2mL)溶液に0度にてn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(430μl、0.688mmol)を滴下し、0度で30分攪拌した[溶液2]。
反応液2を−78度に冷却した後、反応液1を滴下し、−78度で30分間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えた後、酢酸エチル(100mL)で希釈した。水(100mL)、0.02規定塩酸(100mL)、水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(66.0mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率97%)
【表73】

【0223】
実施例19
5−(2−カルボキシメチルフェノキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物19−1)
6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシカルボニルメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物14−1、84.0mg、0.18mmol)をメタノール(2mL)−テトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.56mL)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加えた後、0.01規定塩酸(100mL)および飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(74.1mg)を無色固体として得た。(収率89%)
【表74】

【0224】
以下、化合物3−51、3−53及び14−3から選択される化合物を使用し、化合物21−1の製造方法に準じて、化合物19−2〜19−4を得た。
【表75】

【0225】
実施例20
5−(2−アミノフェノキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物20−1)
5−(2−t−ブトキシカルボニルアミノフェノキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物3−79、9.6mg、0.019mmol)に4規定塩化水素/1,4−ジオキサン溶液(1mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した。残留物に酢酸エチル(10mL)と飽和重曹水(10mL)を加えて分配した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより標記化合物(5.4mg)を黄色油状物として得た。(収率70%)
【表76】

【0226】
以下、化合物6−86を使用し、化合物20−1の製造方法に準じて、化合物20−2を得た。
【表77】

【0227】
実施例21
6−(5−アミノ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物21−1)
5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物14−48、100.4mg、0.217mmol)を4規定水酸化ナトリウム水溶液(405μL、1.62mmol)−エタノール(5mL)に溶解し、亜鉛(292.9mg、4.48mmol)を加え、110度で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(20mL)を加え不溶物を濾去した。濾液に酢酸エチル(50mL)を加え、水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酸エチル)で精製することにより標記化合物(12.1mg)を黄色アモルファスとして得た。(収率13%)
【表78】

【0228】
実施例22
6−(2−メトキシ−5−フェニルアセチルフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物22)
塩化アルミニウム(97.0mg、0.73mmol)を無水ジクロロエタン溶液(0.5mL)に加え、0度に冷却した。塩化フェニルアセチル(97μL、0.73mmol)、6−(2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物13−3、49.7mg、0.12mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)を加え、水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(53.6mg)を淡黄色アモルファスとして得た。(収率82%)
【表79】

【0229】
実施例23
6−[2−メトキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)フェニル]−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物23)
6−[5−(1−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)−2−メトキシフェニル]−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(SA22540)
6−(2−メトキシ−5−フェニルアセチルフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(化合物22、34.0mg、0.0623mmol)をTHF(0.5mL)−メタノール(0.5mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(6.8mg、0.180mmol)加え、室温で45分間攪拌した。反応液に1規定塩酸(0.5mL)および酢酸エチル(50mL)を加え、水(50mL、2回)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(31.8mg)を無色アモルファスとして得た。(収率93%)
【表80】

【0230】
[製剤例]
本発明化合物の代表的な製剤例を以下に示す。
1)錠剤(100mg中)
本発明化合物 1mg
乳糖 66.4mg
トウモロコシデンプン 20mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 6mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
【0231】
上記処方の錠剤にコーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等の通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティングを施し、目的とする錠剤を得ることができる。また、本発明化合物及び添加物の、種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の錠剤を得ることができる。
2)カプセル剤(150mg中)
本発明化合物 5mg
乳糖 145mg
【0232】
本発明化合物及び乳糖の混合比を適宜変更することで、所望のカプセル剤を得ることができる。
3)点眼剤(100ml中)
本発明化合物 100mg
塩化ナトリウム 900mg
ポリソルベート80 200mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0233】
本発明化合物及び添加物の、種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の点眼剤を得ることができる。
【0234】
[薬理試験]
1.グルココルチコイド受容体(以下、「GR」とする)結合活性評価試験
GRに対する結合活性を評価するために、偏光蛍光法による受容体競合アッセイを実施した。アッセイにはGR競合アッセイキット(インビトロジェン社製、Cat No.P2816)を使用し、本キットに添付のプロトコールに準じて操作を行った。以下にその具体的な方法を記載する。
【0235】
(試薬の調製)
GRスクリーニング緩衝液:10mMリン 酸カリウム(pH7.4)、20mMモリブデン酸ナトリウム(NaMoO)、0.1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、5mMジチオスレイトール(DTT)、0.1mM安定化ペプチド及び2%ジメチルスルホキシドを含む緩衝液を調製した。
4×GS1溶液:蛍光グルココルチコイドリガンドであるFluormoneTM GS1をGRスクリーニング緩衝液で希釈して、4nMの溶液を調製した。
4×GR溶液:リコンビナントヒトGRをGRスクリーニング緩衝液で希釈して、16nMの溶液を調製した。
【0236】
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物をジメチルスルホキシドに溶解した後、この溶液をGRスクリーニング緩衝液で希釈し、20μMの被験化合物溶液を調製した。
【0237】
(試験方法及び測定方法)
1)96穴又は384穴プレートに被験化合物溶液を1ウェルあたり25μL又は10μLずつ注入し、次いで、4×GS1溶液及び4×GR溶液を1ウェルあたり各々12.5μL又は5μLずつ添加した。
2)暗所かつ室温で2−4時間インキュベートした。
3)マルチモードプレートリーダーAnalystTM HT(エル・ジェイ・エル バイオシステムズ社製)を使用し、ブランクとして、被験化合物溶液及び4×GS1溶液に代えてGRスクリーニング緩衝液を含むウェルを用いて各ウェルの蛍光偏光を測定した。
4)被験化合物溶液に代えてGRスクリーニング緩衝液を用いて、他は前記1〜3)と同じ操作を実施し、その結果を陰性対照とした。
5)被験化合物溶液に代えて2mMデキサメタゾンを用いて、他は前記1〜3)と同じ操作を実施し、その結果を陽性対照とした。
【0238】
(GR結合率の計算式)
GR結合率(%)は以下の式により算出した。
GR結合率(%)=100×{1−(被験化合物溶液の蛍光偏光−陽性対照溶液の蛍光偏光)/(陰性対照溶液の蛍光偏光−陽性対照溶液の蛍光偏光)}
【0239】
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物1−19、化合物1−21、化合物1−46、化合物3−21、化合物3−22、化合物3−33、化合物3−44、化合物3−45、化合物3−48、化合物3−56、化合物3−57、化合物3−58、化合物3−59、化合物3−61、化合物3−62、化合物3−67、化合物3−68、化合物3−69、化合物3−72、化合物3−74、化合物3−85、化合物3−91、化合物3−94、化合物3−98、化合物3−99、化合物5−3、化合物5−4、化合物6−20、化合物6−24、化合物6−27、化合物6−36、化合物6−37、化合物6−40、化合物6−43、化合物6−45、化合物6−47、化合物6−53、化合物6−57、化合物6−59、化合物6−75、化合物6−76、化合物6−77、化合物6−78、化合物6−79、化合物12−17、化合物12−19、化合物12−20、化合物12−21、化合物12−22、化合物12−25、化合物12−33、化合物12−42、化合物12−53、化合物12−54、化合物12−58、化合物12−67、化合物12−69、化合物12−73、化合物12−75、化合物12−76、化合物14−1、 化合物14−11、化合物14−12、化合物14−13、化合物14−15、化合物14−21、化合物14−40、化合物14−41、化合物14−43、化合物14−45、化合物14−47、化合物14−48、化合物15−2、化合物15−7)のGR結合率(%)を表Iに示す。
【0240】
【表I】

【0241】
表Iからわかるように、本発明化合物 は優れたGR受容体結合活性を示した。よって、本発明化合物はGR受容体モジュレーターとして使用でき、特にGRが関与する疾患、すなわち、代謝異常疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、中枢神経系疾患、心血管系疾患、ホメオスタシス関連疾患、緑内障等の予防又は治療剤として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物又はその塩。
【化1】

[環Xはベンゼン環又はピリジン環を示し;
はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
pは0〜5の整数を示し;
pが2〜5の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は置換基を有してもよい低級アルコキシ基を示し;
qは0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基又は置換基を有してもよいアリールカルボニル基を示し;
及びRは同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;
及びRは一緒になって3〜8員の低級シクロアルカン環を形成してもよく;
は水素原子又は低級アルキル基を示し;
Aは低級アルキレン基、又はカルボニル基を示し;
はOR、NR、SR、S(O)R又はS(O)を示し;
は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい複素環カルボニル基、カルボキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい複素環オキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルスルホニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、置換基を有してもよい複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルケニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキニルアミノカルボニル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルアミノカルボニル基、置換基を有してもよいアリールアミノカルボニル基又は置換基を有してもよい複素環アミノカルボニル基を示し;また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、置換基を有してもよい3〜8員の含窒素複素環を形成してもよい。]
【請求項2】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環、又はピリジン環を示し;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基、ニトロ基又はシアノ基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル又は低級アルコキシ基を示し;
qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリール基又はアリールカルボニル基の場合、該アリール基又は該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
及びRが同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;
が水素原子又は低級アルキル基を示し;
Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;
がOR、NR又はSRを示し;
が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アミノカルボニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基、低級アルキニルアミノカルボニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基を示し;
又はRが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルケニルスルホニル基、低級アルキニルスルホニル基、低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルケニルアミノカルボニル基又は低級アルキニルアミノカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基、該低級アルキニルカルボニル基、該低級アルコキシカルボニル基、該低級アルケニルオキシカルボニル基、該低級アルキニルオキシカルボニル基、該低級アルキルスルホニル基、該低級アルケニルスルホニル基、該低級アルキニルスルホニル基、該低級アルキルアミノカルボニル基、該低級アルケニルアミノカルボニル基又は該低級アルキニルアミノカルボニル基はハロゲン原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
又はRが低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級シクロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、複素環スルホニル基、低級シクロアルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基又は複素環アミノカルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基、該複素環カルボニル基、該低級シクロアルキルオキシカルボニル基、該アリールオキシカルボニル基、該複素環オキシカルボニル基、該低級シクロアルキルスルホニル基、該アリールスルホニル基、該複素環スルホニル基、該低級シクロアルキルアミノカルボニル基、該アリールアミノカルボニル基又は該複素環アミノカルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、低級アルケニルチオ基、低級アルキニルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、複素環アミノ基、複素環アミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、複素環カルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキニルオキシカルボニル基、低級シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニルオキシ基、低級アルキルアミノカルボニルオキシ基及びアリールアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環又はピリジン環を示し;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基又はニトロ基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基又は低級アルコキシ基を示し;
qが0〜2の整数を示し;
qが2の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルキルカルボニル基の場合、該低級アルキル基又は該低級アルキルカルボニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリール基又はアリールカルボニル基の場合、該アリール基又は該アリールカルボニル基はハロゲン原子及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
及びRが同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示し;
が水素原子又は低級アルキル基を示し;
Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;
がOR、NR又はSRを示し;
が低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルキニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
又はRが低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又は低級アルキニルカルボニル基の場合、該低級アルキル基、該低級アルケニル基、該低級アルキニル基、該低級アルキルカルボニル基、該低級アルケニルカルボニル基又は該低級アルキニルカルボニル基はアリール基、ヒドロキシ基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
又はRが低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該低級シクロアルキル基、該アリール基、該複素環基、該低級シクロアルキルカルボニル基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノカルボニルオキシ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環又はピリジン環を示し;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキルカルボニル基、アミノ基又はニトロ基を示し;
が低級アルキル基又は低級アルコキシ基の場合、該低級アルキル基又は低級アルコキシ基はハロゲン原子、アリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基及びカルボキシ基のエステルから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが0〜3の整数を示し;
pが2又は3の場合、各Rは同一又は異なってもよく;
がハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;
qが0又は1を示し;
が水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基又はアリールカルボニル基を示し;
が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
がアリールカルボニル基の場合、該アリールカルボニル基はハロゲン原子、及び低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
及びRがともに低級アルキル基を示し;
が低級アルキル基を示し;
Aが低級アルキレン基又はカルボニル基を示し;
がQR、NR又はSRを示し;
が低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、低級アルキルカルボニル基、低級アルケニルカルボニル基、低級シクロアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
が水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
又はRが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は低級アルコキシ基及びアリール基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
又はRがアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
また、RがNRの場合、RとRが一緒になって、5又は6員の含窒素複素環を形成してもよい請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環を示し;
がハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、アミノ基又はニトロ基を示し;
が低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;
が低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基はアリール基、ハロゲン原子で置換されたアリール基、低級アルキル基で置換されたアリール基、低級アルコキシ基で置換されたアリール基及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
pが2又は3を示し、この時、各Rは同一又は異なってもよく;
がハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;
qが0又は1を示し;
が水素原子を示し;
及びRがともに低級アルキル基を示し;
が低級アルキル基を示し;
Aが低級アルキレン基を示し;
がOR、NR又はSRを示し;
がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基を示し;
が水素原子又は低級アルキル基を示し;
がアリール基、アリールカルボニル基又は複素環カルボニル基の場合、該アリール基、該アリールカルボニル基又は該複素環カルボニル基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、アミノ基で置換された低級アルキル基、低級アルキルアミノ基で置換された低級アルキル基、カルボキシ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基で置換された低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、アリールオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、低級アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基及び低級アルキルアミノカルボニルオキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよい請求項1記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
一般式(1)において、RがORである請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
がフェニル基、フェニルカルボニル基又はチオフェンカルボニル基を示す請求項6記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
一般式(1)において、RがNRである請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
がフェニル基を示す請求項8記載の化合物又はその塩。
【請求項10】
一般式(1)において、RがSRである請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
一般式(1)において、環Xがベンゼン環である請求項1〜10のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項12】
一般式(1)において、Aが低級アルキレン基である請求項1〜11のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項13】
Aがメチレン基を示す請求項12記載の化合物又はその塩。
【請求項14】
一般式(1)において、Rが水素原子である請求項1〜13のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項15】
一般式(1)において、R、R及びRが低級アルキル基である請求項1〜14のいずれか1記載の化合物又はその塩。
【請求項16】
、R及びRがメチル基を示す請求項15記載の化合物又はその塩。
【請求項17】
・5−アセトキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−ベンゾイルオキシメチル−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(4−t−ブチルベンゾイルオキシメチル)−6−(2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−ベンゾイルオキシメチル−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル)]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェノキシメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−ヒドロキシメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−クロロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチル−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−アリルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−フェニルアミノメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェニルアミノメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−フルオロフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−ヒドロキシメチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(2−メトキシフェニル)−5−フェニルチオメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−フェニルチオメチル−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシフェニルチオメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(4−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−[(5−クロロチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(3−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−[(5−ブロモチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メトキシチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(チオフェン−3−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4,5−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)−5−[(5−メチルチオフェン−2−イル)カルボニルオキシメチル]−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−メチルチオフェン−2−イルカルボニルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メトキシベンゾイルオキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチル−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メトキシ−5−ニトロフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−クロロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メトキシフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(2,5−ジメチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(2−アリルフェノキシメチル)−6−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−6−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−アリルオキシ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(5−アリルオキシ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
・6−(5−アミノ−2−メトキシフェニル)−5−(5−フルオロ−2−メチルフェノキシメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
・5−(2−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(3−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・5−(4−フルオロベンゾイルオキシメチル)−6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(4−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(3−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェニルアミノメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン及び
・6−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−5−(2−メチルフェニルチオメチル)−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
から選択される化合物又はその塩。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
【請求項19】
請求項1〜17のいずれか1記載の化合物又はその塩を有効成分とするグルココルチコイド受容体のモジュレーター。

【公開番号】特開2007−230993(P2007−230993A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−281960(P2006−281960)
【出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(000177634)参天製薬株式会社 (177)
【Fターム(参考)】