説明

グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドアナログ

グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドのアナログの新規の系列、前記化合物を含む医薬組成物、ならびにGIP受容体に仲介される病気、例えばインスリン非依存性糖尿病および肥満の治療のためのGIP受容体作動薬または拮抗薬としての前記化合物の使用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルコース依存性インスリン分泌刺激(insulinotropic)ポリペプチドの新規のアナログ、前記化合物を含む医薬組成物、および前記化合物の、GIP受容体に仲介される病気、例えばインスリン非依存性糖尿病および肥満の治療のためのGIP受容体作動薬または拮抗薬としての使用の領域に関する。
【背景技術】
【0002】
グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(“GIP”、“胃抑制性ポリペプチド”としても知られている;SEQ ID NO:1)は、小腸の腸管内分泌(enteroendorine)K細胞により、経口栄養摂取に応答して血流中に分泌される42残基のペプチドである。GIPは胃酸の分泌を抑制し、それは経口グルコース摂取の後の膵ベータ細胞からのインスリンの分泌に関する強力な刺激薬であることが示されている(“インクレチン作用”)(Creutzfeldt, W., et al., 1979, Diabetologia, 16:75-85)。
【0003】
グルコースおよび他の栄養素の摂取により誘導されるインスリンの放出は、ホルモン性および神経性の要因の両方によるものである(Creutzfeldt, W., et al., 1985, Diabetologia, 28:565-573)。いくつかの胃腸調節ペプチドがインクレチン類として提案されており、これらの候補の中で、GIPおよびグルカゴン様ペプチド1(“GLP−1”)のみが食後のインスリン放出の生理的刺激薬であると考えられるための必要条件を満たすようである(Nauck, et al., 1989, J. Clin. Endorinol. Metab., 69:654-662)。GIPおよびGLP−1の合同の作用は、腸膵島軸(enteroinsular axis)の完全なインクレチン作用を説明するのに十分であることが示されている(Fehmann, H. C., et al., 1989, FEBS Lett., 252:109-112)。
【0004】
当業者には周知であるように、GIPの既知の、および可能性のある用途は様々であり、多様である。従って、この発明の化合物の、作動薬作用を誘発するための投与は、GIP自体と同じ作用および用途を有し得る。GIPのこれらの様々な用途は次のように要約することができる:1型糖尿病、2型糖尿病(Visboll, T., 2004, Dan. Med. Bull., 51:364-70)、インスリン抵抗性(WO 2005/082928)、肥満(Green, B. D.,
et al., 2004, Current Pharmaceutical Design, 10:3651-3662)、代謝障害(Gault, V. A., et al., 2003, BioChem. Biophys. Res. Commun., 308:207-213)、中枢神経系疾患、神経変性疾患、うっ血性心不全、低血糖症、ならびに摂食の減少および体重の低下が望まれる障害からなるグループから選択される疾患の治療。膵島において、GIPはインスリンの分泌を急激に増進するだけでなく、それはプロインスリンの転写および翻訳の増進を通してインスリンの産生も刺激し(Wang, et al., 1996, Mol. Cell. Endocrinol., 116:81-87)、膵ベータ細胞の成長および生存を増進する(Trumper, et al., 2003, Diabetes, 52:741-750)。膵臓に対するインスリンの分泌を増進する作用に加え、GIPはインスリンの標的組織にも直接作用して血漿グルコースを低下させる:脂肪(Eckel, et al., 1979, Diabetes, 28:1141-1142)および筋肉(O’Harte, et al., 1998, J. Endocrinol., 156:237-243)におけるグルコースの取り込みの増進、ならびに肝臓のグルコースの生成の抑制(Elahi, D., et al., 1986, Can.J. Physiol. Pharmacol., 65:A18)。
【0005】
加えて、本発明に従うGIP受容体拮抗薬は、動物の腸からのグルコースの吸収を抑制、阻止または低減する。この観察に従い、GIP拮抗薬を含む療法組成物は、インスリン非依存性糖尿病を有する患者において経口グルコースに対する耐性を向上させるために、哺乳類、例えばヒトにおいて、その哺乳類の腸からのグルコースの吸収を抑制、阻止または低減することにより肥満を予防、抑制または低減するために用いられてよい。
【0006】
しかし、修飾されていないGIPの療法薬としての使用は、約2分というインビボでの短い半減期により制限される(Said and Mutt, 1970, Science, 169:1217-1218)。血清中では、インクレチン類GIPおよびGLP−1は共にジペプチジルペプチダーゼIV(“DPPIV”)により分解される。GIPのタンパク質分解に対する安定性の向上は、その受容体におけるGIPの活性を維持するだけでなく、これがさらに重要なのだが、その一部がGIP受容体の拮抗薬として働くGIP断片の生成を防ぐ(Gault, et al., 2002, J. Endocrinol., 175:525-533)。報告された修飾には、N末端のチロシンの修飾(O’Harte, et al., 2002, Diabetologia, 45:1281-1291)、2位のアラニンの変異(Hinke, et al., 2002, Diabetes, 51:656-661)3位のグルタミン酸の変異(Gault, et al., 2003, BioChem. Biophys. Res. Commun., 308:207-213)、および13位のアラニンの変異(Gault, et al., 2003, Cell Biol. International, 27:41-46)を通した、GIPのN末端のDPPIVによるタンパク質分解からの保護が含まれていた。
【0007】
下記の特許出願は、GIPアナログの様々な標的器官の機能に対する作用およびそれらの療法薬としての使用の可能性に関して出願された:
PCT公開WO 00/58360は、インスリンの放出を刺激するGIPのペプチジルアナログを開示している。特に、この出願はGIP(1-42)のN末端から少なくとも15アミノ酸残基を含む特定のペプチジルアナログ、例えば1、2および3位において正確に1アミノ酸の置換または修飾を含むGIPのアナログ、例えば[Pro3]GIP(1-42)を開示している。
【0008】
PCT公開WO 98/24464は、本質的にGIPの配列の7〜30位に対応する24アミノ酸のポリペプチドで構成されるGIPの拮抗薬、インスリン非依存性糖尿病を治療する方法、およびインスリン非依存性糖尿病の患者においてグルコース耐性を向上させる方法を開示している。
【0009】
PCT公開WO 03/082898は、GIPのC末端を切り詰めた断片およびN末端を修飾したアナログ、ならびにDPPIV特異的切断部位の近くに還元されたペプチド結合またはアミノ酸の変更を有する様々なGIPアナログを開示している。この出願はさらに、GIPの可能性のある受容体結合部位の間に異なるリンカーを有するアナログを開示している。この出願の化合物は、GIP受容体に仲介される病気、例えばインスリン非依存性糖尿病および肥満の治療において有用であると主張されている。
【0010】
配合物中で安定であり、タンパク質分解に対する感受性の低下およびクリアランスの低下の結果もたらされるインビボでの長い血漿内半減期を有する一方でそれぞれの作動薬または拮抗薬作用を誘発するためのGIP受容体への結合親和性を維持している、GIPの改良されたアナログに関する必要性が存在する。さらに、本明細書で説明する本発明の化合物の他の療法的作用の中で、血漿グルコースレベルのより厳重な制御は、長期の糖尿病性合併症を予防し、それにより患者に改善された生活の質を提供する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】WO 2005/082928
【特許文献2】WO 00/58360
【特許文献3】WO 98/24464
【特許文献4】WO 03/082898
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Creutzfeldt, W., et al., 1979, Diabetologia, 16:75-85
【非特許文献2】Creutzfeldt, W., et al., 1985, Diabetologia, 28:565-573
【非特許文献3】Nauck, et al., 1989, J. Clin. Endorinol. Metab., 69:654-662
【非特許文献4】Fehmann, H. C., et al., 1989, FEBS Lett., 252:109-112
【非特許文献5】Visboll, T., 2004, Dan. Med. Bull., 51:364-70
【非特許文献6】Green, B. D., et al., 2004, Current Pharmaceutical Design, 10:3651-3662
【非特許文献7】Gault, V. A., et al., 2003, BioChem. Biophys. Res. Commun., 308:207-213
【非特許文献8】Wang, et al., 1996, Mol. Cell. Endocrinol., 116:81-87
【非特許文献9】Trumper, et al., 2003, Diabetes, 52:741-750
【非特許文献10】Eckel, et al., 1979, Diabetes, 28:1141-1142
【非特許文献11】O’Harte, et al., 1998, J. Endocrinol., 156:237-243
【非特許文献12】Elahi, D., et al., 1986, Can. J. Physiol. Pharmacol., 65:A18
【非特許文献13】Said and Mutt, 1970, Science, 169:1217-1218
【非特許文献14】Gault, et al., 2002, J. Endocrinol., 175:525-533
【非特許文献15】O’Harte, et al., 2002, Diabetologia, 45:1281-1291
【非特許文献16】Hinke, et al., 2002, Diabetes, 51:656-661
【非特許文献17】Gault, et al., 2003, BioChem. Biophys. Res. Commun., 308:207-213
【非特許文献18】Gault, et al., 2003, Cell Biol. International, 27:41-46
【発明の概要】
【0013】
1観点において、本発明は次の式(I)のGIPのペプチド変種に関し:
(R2R3)-Tyr-Ala-Glu-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-A12A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A21-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A41-A42-A43-R1
(I)
ここで:
A4はGly、Acc、Aib、またはβ-Alaであり;
A5はThr、Acc、Aib、またはSerであり;
A6はPhe、Acc、Aib、Aic、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTrpであり;
A7はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A8はSer、Aib、またはThrであり;
A9はAsp、Aib、またはGluであり;
A10はTyr、Acc、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、または(X4,X5,X6,X7,X8)Pheであり;
A11はSer、Acc、Aib、NleまたはThrであり;
A12はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A13はAla、Acc、Aib、β-Ala、D-Ala、Gly、またはSerであり;
A14はMet、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Ile、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A15はAsp、Aib、またはGluであり;
A16はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、またはPen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり;
A17はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A18はHis、Amp、Arg、2-Pal、3-Pal、または4-Pal、Phe、またはTyrであり;
A19はGln、Aib、またはAsnであり;
A20はGln、Aib、またはAsnであり;
A21はAsp、Aib、またはGluであり;
A22はPhe、Acc、Aib、Aic、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、(X4,X5,X6,X7,X8)Phe、またはTrpであり;
A23はVal、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Ile、Leu、Nle、またはTleであり;
A24はAsn、Aib、またはGlnであり;
A25はTrp、Acc、Aib、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、または(X4,X5,X6,X7,X8)Pheであり;
A26はLeu、Acc、Aib、Cha、Ile、Nle、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTleであり;
A27はLeu、Acc、Aib、Cha、Ile、Nle、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTleであり;
A28はAla、Aib、またはAccであり;
A29はGln、Aib、Asnであり、または欠失しており;
A30はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A31はGly、Acc、Aib、β-Ala、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、His、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A32はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Cys、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A33はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Cys、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A34はAsn、Aib、Gln、Ser、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A35はAsp、Aib、Glu、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシン
イミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A36はTrp、Acc、Aib、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)Phe、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A37はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A38はHis、Amp、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、Tyr、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A39はAsn、Aib、Gln、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A40はIle、Acc、Aib、Ser、Thr、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A41はThr、Aib、Acc、Asn、Gln、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A42はGln、Acc、Aib、Asn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A43はAcc、Ado、Aib、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、His、Phe、Thr、Trp、HN-CH((CH2)n-
N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
R1はOH、NH2、(C1-C30)アルコキシ、またはNH-X2-CH2-Z0であり、ここでX2は(C0-C30)炭化水素部分であり、Z0はH、OH、CO2H、またはCONH2であり;
R2、R3、R4およびR5のそれぞれはH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C1-C30)アシル、(C2-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C1-C30)アシル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、置換されたアリール(C1-C30)アルキル、および置換されたアリール(C1-C30)アシルからなるグループから独立して選択され;R2が(C1-C30)アシル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アシル、または置換されたアリール(C1-C30)アシルである場合、R3はH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C2-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、または置換されたアリール(C1-C30)アルキルであり;さらにR4が(C1-C30)アシル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アシル、または置換されたアリール(C1-C30)アシルである場合、R5はH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C2-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、または置換されたアリール(C1-C30)アルキルであり;
nは、それぞれの出現に関して独立して1と5を含めた1から5までの整数であり;
s、t、xおよびyのそれぞれは、それぞれの出現に関して独立して1と30を含めた1から30までの整数であり;ならびに
X4、X5、X6、X7およびX8のそれぞれは、それぞれの出現に関して独立してH、F、Cl、Br、I、(C1-10)アルキル、置換された(C1-10)アルキル、アリール、置換されたアリール、OH、NH2、NO2、またはCNである。
【0014】
上記の式(I)に含まれる化合物の部分集合(A)は下記のものである:
A4はGlyであり;
A5はThrであり;
A6はPheであり;
A7はIleまたはA6cであり;
A8はSerであり;
A9はAspであり;
A10はTyrであり;
A11はSer、A5c、またはA6cであり;
A12はIleであり;
A13はAlaまたはAibであり;
A14はMet、A5c、A6c、またはNleであり;
A15はAspであり;
A16はLysであり;
A17はIleであり;
A18はHisであり;
A19はGlnであり;
A20はGlnであり;
A21はAspであり;
A22はPheであり;
A23はValであり;
A24はAsnであり;
A25はTrpであり;
A26はLeuであり;
A27はLeuであり;
A28はAlaであり;
A29はGlnであり;
A30はLysであり;
A31はGly、His、Orn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり、または欠失しており;
A32はLys、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)であり、または欠失しており;
A33はLys、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、またはOrn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)であり、または欠失しており;
A34はAsnであり、または欠失しており;
A35はAsp、Orn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり、または欠失しており;
A36はTrpであり、または欠失しており;
A37はLysであり、または欠失しており;
A38はHisであり、または欠失しており;
A39はAsnであり、または欠失しており;
A40はIle、A5c、A6cであり、または欠失しており;
A41はThr、A5c、A6cであり、または欠失しており;
A42はGln、Cys(Psu)であり、または欠失しており;
A43はAdo、Ala、Asn、Asp、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、His、Lys(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、Lys(N-C(O)-(CH2)14-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)、Phe、Thr、Trpであり、または欠失しており;
ただし、A7、A11、A13、A14、A31、A35、A40、A41およびA42の少なくとも1つは、天然のGIPの対応する位置のアミノ酸残基では無い。
【0015】
前記の部分集合(A)の化合物の部分集合は下記のものである:
A7はIleであり;
A13はAlaまたはAibであり;
A14はMet、A5c、A6c、またはNleであり;
A31はGlyであり;
A35はAspであり;および
A42はGlnである。
【0016】
前記の部分集合(A)の化合物の部分集合は下記のものである:
A7はA6cであり;
A11はSerであり;
A13はAlaであり;
A14はMetまたはNleであり;
A31はGlyまたはOrn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり;
A32はLysであり;
A33はLysであり;
A35はAspまたはOrn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり;
A40はIleであり;
A41はThrまたはA6cであり;
A42はGlnまたはCys(Psu)であり;および
A43は欠失している。
【0017】
式(I)の好ましい化合物は次のものである:
実施例1: (A5c11, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:4);
実施例2: (A5c11, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:5);
実施例3: (A5c11, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:6);
実施例4: (A5c11, Asn43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:7);
実施例5: (Aib13, Asp43)hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:8);
実施例6: (Aib13, Nle14, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:9);
実施例7: (Aib13, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:10);
実施例8: (A5c11, Ala43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:11);
実施例9: (Aib13, Nle14, Phe43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:12);
実施例10: (A5c11, Thr43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:13);
実施例11: (A6c11, 14, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:14);
実施例12: (Aib13, Trp43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:15);
実施例13: (A5c11, Ado43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:16);
実施例14: (A6c11, 14, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:17);
実施例15: [A6c7, Cys(Psu)42]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:18);
実施例16: (A6c7, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:19);
実施例17: (A6c7, 41, Nle14)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:20);
実施例18: [A6c7, Orn35(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:21);
実施例19: [A6c7, Orn31(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:22);
実施例20: (A5c11, 14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:23);
実施例21: (A5c11, Nle14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:24);
実施例22: [A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:25);
実施例23: [A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:26);
実施例24: [A5c11, Orn43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:27);
実施例25: [A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH
(SEQ ID NO:28);
実施例26: [A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH
(SEQ ID NO:29);
実施例27: [A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:30);
実施例28: (A5c11)hGIP(1-30)-NH2 (SEQ ID NO:31);
実施例29: (A5c11, His31)hGIP(1-31)-NH2 (SEQ ID NO:32);
実施例30: (A5c11, 14)hGIP(1-30)-NH2 (SEQ ID NO:33);
実施例31: (A5c11, 41, Cys32)hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:34);
実施例32: (A5c11, 41, Cys33)hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:35);
実施例33: (A5c11, 41, Cys43)hGIP(1-43)-NH2(SEQ ID NO:36);
実施例34: [A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:37);
実施例35: [A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:38);
実施例36: [A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)10-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:39);
実施例37: [A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH
(SEQ ID NO:40);
実施例38: [A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH
(SEQ ID NO:41);
実施例39: [A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:42);
実施例40: [A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:43);
実施例41: [A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:44);および
実施例42: [A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:45)。
【0018】
本発明の別の観点によると、上記で要約された、および添付された特許請求の範囲において主張される、本発明に従う化合物は、さらに共有結合的に連結されたPEG部分を含んでいてよく、ここで前記PEG部分はその化合物にCys(マレイミド)、hCys(マレイミド)、またはPen(マレイミド)リンカーを介して連結されてCys(スクシンイミド-N-PEG)、hCys(スクシンイミド-N-PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-PEG)を形成しており、ここで“スクシンイミド-N-PEG”は以下で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかである。そのPEG部分は約2,000から約80,000までの平均分子量を有し、好ましくはそのPEG部分は5K PEG、10K PEG、20K PEG、30K PEG、40K PEG、50K PEG、および60K
PEGからなるグループから選択されてCys(スクシンイミド-N-5K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-10K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-20K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-30K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-40K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-50K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-60K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-5K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-10K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-20K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-30K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-40K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-50K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-60K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-5K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-10K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-20K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-30K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-40K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-50K PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-60K PEG)を形成している。
【0019】
PEG化は16、30および31〜43位のアミノ酸残基のいずれか1個において、好ましくは32、33および43位のアミノ酸残基のいずれか1個において起こり、それによりCys(スクシンイミド-N-PEG)、hCys(スクシンイミド-N-PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-PEG)がそのアミノ酸残基の位置のいずれか1箇所に配置される。
【0020】
さらに、上記の式(I)は、A44〜A47の位置にPEG化部位を提供するように拡張されてよい。本発明のそのようなPEG化された化合物のC末端はアミド化されていてよく、例えば(A5c11,41)hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:68)であり、またはそれは遊離酸のままであってよく、例えば(A5c11,41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:4)である。
【0021】
そのようなPEG化された化合物の好ましい化合物は次のものである:
実施例43: [A5c11, 41, Cys32(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:46);
実施例44: [A5c11, 41, Cys33(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:47);
実施例45: [A5c11, 41, Cys43(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:48);
実施例46: [A5c11, 41, Cys43(スクシンイミド-N-30K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:49);
実施例47: [A5c11, Nle14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:50);
実施例48: [A5c11, Nle14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:51);
実施例49: [A5c11, Nle14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:52);
実施例50: [A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-43)-NH2(SEQ ID NO:53);
実施例51: [A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:54);
実施例52: [A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:55);
実施例53: [A5c11, Nle14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:56);
実施例54: [A5c11, Nle14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:57);
実施例55: [A5c11, Nle14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:58);
実施例56: [A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K
PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:59);
実施例57: [A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K
PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:60);
実施例58: [A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K
PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:61);
実施例59: [A5c11, 14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-43)-NH2(SEQ ID NO:62);
実施例60: [A5c11, 14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:63);
実施例61: [A5c11, 14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:64);
実施例62: [A5c11, 14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:65);
実施例63: [A5c11, 14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:66);および
実施例64: [A5c11, 14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:67)。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、実施例1〜7の化合物および天然のGIPのスプラーグドーリーラットのインスリン放出に対するインビボでの作用を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本出願は、下記の一般的に理解されている略語を用いる:
Abu: α-アミノ酪酸
Acc: 1-アミノ-1-シクロ(C3-C9)アルキルカルボン酸
A3c: 1-アミノ-1-シクロプロパンカルボン酸
A4c: 1-アミノ-1-シクロブタンカルボン酸
A5c: 1-アミノ-1-シクロペンタンカルボン酸
A6c: 1-アミノ-1-シクロヘキサンカルボン酸
Act: 4-アミノ-4-カルボキシテトラヒドロピラン
Ado: 12-アミノドデカン酸
Aib: α-アミノイソ酪酸
Aic: 2-アミノインダン-2-カルボン酸
AlaまたはA: アラニン
β-Ala: ベータ-アラニン
Amp: 4-アミノ-フェニルアラニン;
Apc: 4-アミノ-4-カルボキシピペリジン:
ArgまたはR: アルギニン
hArg: ホモアルギニン
AsnまたはN: アスパラギン
AspまたはD: アスパラギン酸
Aun: 11-アミノウンデカン酸
Ava: 5-アミノ吉草酸
Cha: β-シクロヘキシルアラニン
CysまたはC: システイン
Dhp: 3,4-デヒドロプロリン
Dmt: 5,5-ジメチルチアゾリジン-4-カルボン酸
Gaba: γ-アミノ酪酸
GlnまたはQ: グルタミン
GluまたはE: グルタミン酸
GlyまたはG: グリシン
HisまたはH: ヒスチジン
4Hppa: 3-(4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
3Hyp: 3-ヒドロキシプロリン
4Hyp: 4-ヒドロキシプロリン
hPro: ホモプロリン
IleまたはI: イソロイシン
4Ktp: 4-ケトプロリン
LeuまたはL: ロイシン
LysまたはK: リシン
MetまたはM: メチオニン
Nle: ノルロイシン
NMe-Tyr: N-メチル-チロシン
1Nalまたは1-Nal: β-(1-ナチフル)アラニン
2Nalまたは2-Nal: β-(2-ナチフル)アラニン
Nle: ノルロイシン
Nva: ノルバリン
Orn: オルニチン
2Palまたは2-Pal: β-(2-ピリジニル)アラニン
3Palまたは3-Pal: β-(3-ピリジニル)アラニン
4Palまたは4-Pal: β-(4-ピリジニル)アラニン
Pen: ペニシラミン
PheまたはF: フェニルアラニン
(3,4,5F)Phe: 3,4,5-トリフルオロフェニルアラニン
(2,3,4,5,6)Phe: 2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニルアラニン
ProまたはP: プロリン
Psu: N-プロピルスクシンイミド
SerまたはS: セリン
Taz: β-(4-チアゾリル)アラニン
3Thi: β-(3-チエニル)アラニン
ThrまたはT: スレオニン
Thz: チオプロリン
Tic: テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸
Tle: tert-ロイシン
TrpまたはW: トリプトファン
TyrまたはY: チロシン
ValまたはV: バリン。
【0024】
本明細書において用いられる特定の他の略語を次のように定義する:
Act: アセトニトリル
Boc: tert-ブチルオキシカルボニル
BSA: ウシ血清アルブミン
DCM: ジクロロメタン
DIPEA: ジイソプロピルエチルアミン
DMF: ジメチルホルムアミド
DTT: ジチオスレイトール(dithiothrieitol)
ESI: エレクトロスプレーイオン化
Fmoc: 9-フルオレニルメチルオキシカルボニル
HBTU: 2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
HOBT: 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
IBMX: イソブチルメチルキサンチン
LC-MS: 液体クロマトグラフィー−質量分析
Mtt: メチルトリチル
NMP: N-メチルピロリドン
5K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約5,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
10K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約10,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
20K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約20,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
30K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約30,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
40K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約40,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
50K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約50,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
60K PEG: ポリエチレングリコールであって、他の官能基または部分、例えばリンカーを含んでいてよく、下記で定義されるように直鎖状または分枝状のどちらかであり、約60,000の平均総分子量を有するポリエチレングリコール
tBu: tert-ブチル
TIS: トリイソプロピルシラン
Trt: トリチル
TFA: トリフルオロ酢酸
Z: ベンジルオキシカルボニル
“Cys(スクシンイミド-N-アルキル)”は次の構造を有する:
【0025】
【化1】

【0026】
“Cys(Psu)”は次の構造を有する:
【0027】
【化2】

【0028】
“Orn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)”は次の構造を有する:
【0029】
【化3】

【0030】
“Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)”は次の構造を有し:
【0031】
【化4】

【0032】
ここで、x = 1〜30、およびy = 1〜30である。
【0033】
“hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)”は次の構造を有し:
【0034】
【化5】

【0035】
ここで、x = 1〜30、およびy = 1〜30である。
【0036】
“Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)”は次の構造を有し:
【0037】
【化6】

【0038】
ここで、x = 1〜30、およびy = 1〜30である。
【0039】
“Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)”は次の構造を有し:
【0040】
【化7】

【0041】
ここで、s = 1〜30、およびt = 1〜30である。
【0042】
“hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)”は次の構造を有し:
【0043】
【化8】

【0044】
ここで、s = 1〜30、およびt = 1〜30である。
【0045】
“Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)”は次の構造を有し:
【0046】
【化9】

【0047】
ここで、s = 1〜30、およびt = 1〜30である。
【0048】
“Cys(スクシンイミド-N-PEG)”は次の構造を有する:
【0049】
【化10】

【0050】
“hCys(スクシンイミド-N-PEG)”は次の構造を有する:
【0051】
【化11】

【0052】
“Pen(スクシンイミド-N-PEG)”は次の構造を有する:
【0053】
【化12】

【0054】
“Cys(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-PEG)”は次の構造を有する:
【0055】
【化13】

【0056】
“Cys(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(PEG)-CH2-PEG)”は次の構造を有する:
【0057】
【化14】

【0058】
N末端のアミノ酸を除いて、この開示における全てのアミノ酸の略語(例えばAla)は-NH-CI(R’)-CO-の構造を表しており、ここでRおよびR’はそれぞれ独立して水素またはアミノ酸の側鎖(例えば、Alaに関してはR = CH3およびR’ = H)であり、またはRおよびR’は繋がれて環系を形成していてよい。N末端アミノ酸に関しては、その略語は(R2R3)N-CI(R’)-CO-の構造を表し、ここでR2およびR3は上記の式(I)で定義されたものである。
【0059】
用語“(C1-C30)炭化水素部分”は、アルキル、アルケニルおよびアルキニルを含み、アルケニルおよびアルキニルの場合ではC2-C30がある。
【0060】
この発明のペプチドは、本明細書において別の形式、例えば(A5c2)hGIP(1-42)-OH (SEQ
ID NO:3)によっても表され、それはカッコの間に置かれた天然の配列から置換されたアミノ酸(例えば、hGIP中のAla2の代わりにA5c2)を有する。カッコの間の数字は、そのペ
プチド中に存在するアミノ酸の番号を表す(例えば、hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:1)はhGIPに関するペプチド配列のアミノ酸1〜42である)。hGIP(1-30)-NH2 (SEQ ID NO:2)中の名称“NH2”は、そのペプチドのC末端がアミド化されていることを示し;hGIP(1-42) (SEQ ID NO:1)またはhGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:1)はC末端が遊離酸であることを意味する。
【0061】
ヒトのGIP(“hGIP”)は次のアミノ酸配列を有する:
【0062】
【化15】

【0063】
“アシル”は、R’’-C(O)-を指し、ここでR’’はH、アルキル、置換されたアルキル、ヘテロアルキル、置換されたヘテロアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アリール、アルキルアリール、または置換されたアルキルアリールである。
【0064】
“アルキル”は1個以上の炭素原子を含む炭化水素基を指し、ここで多数の炭素原子は、もし存在するならば、単結合によりつながっている。アルキル炭化水素基は直鎖であってよく、または1個以上の分枝または環式基を含んでいてよい。
【0065】
“置換されたアルキル”は、炭化水素基の1個以上の水素原子が、ハロゲン(すなわちフッ素、塩素、臭素およびヨウ素)、-OH、-CN、-SH、-NH2、-NHCH3、-NO2、ハロゲンで置換された-C1-20アルキル、-CF3、-OCH3、-OCF3、および-(CH2)0-20-COOHからなるグループから選択される1個以上の置換基で置き換えられているアルキルを指す。異なる態様において、1、2、3または4個の置換基が存在する。-(CH2)0-20-COOHの存在は、結果としてアルキル酸の生成をもたらす。-(CH2)0-20-COOHを含む、またはそれで構成されるアルキル酸の例には、2-ノルボルナン酢酸、tert-酪酸および3-シクロペンチルプロピオン酸が含まれる。
【0066】
“ヘテロアルキル”は、炭化水素基中の炭素原子の1個以上が次の基:アミノ、アミド、-O-、-S-、またはカルボニルの内の1個以上で置き換えられているアルキルを指す。異なる態様において、1または2個のヘテロ原子が存在する。
【0067】
“置換されたヘテロアルキル”は、炭化水素基の1個以上の水素原子が、ハロゲン、-OH、-CN、-SH、-NH2、-NHCH3、-NO2、ハロゲンで置換された-C1-20アルキル、-CF3、-OCH3、-OCF3、および-(CH2)0-20-COOHからなるグループから選択される1個以上の置換基で置き換えられているヘテロアルキルを指す。異なる態様において、1、2、3または4個の置換基が存在する。
【0068】
“アルケニル”は、2個以上の炭素で構成され、1個以上の炭素−炭素二重結合が存在する炭化水素基を指す。アルケニル炭化水素基は直鎖であってよく、または1個以上の分枝または環式基を含んでいてよい。
【0069】
“置換されたアルケニル”は、1個以上の水素がハロゲン、-OH、-CN、-SH、-NH2、-NHCH3、-NO2、ハロゲンで置換された-C1-20アルキル、-CF3、-OCH3、-OCF3、および-(CH2)0-20-COOHからなるグループから選択される1個以上の置換基で置き換えられているアルケ
ニルを指す。異なる態様において、1、2、3または4個の置換基が存在する。
【0070】
“アリール”は、共役パイ電子系を有する少なくとも1個の環を有し、3個までの共役した、または縮合した環系を含む、場合により置換された芳香族基を指す。アリールには炭素環式アリール、ヘテロ環式アリールおよびビアリール基が含まれる。好ましくは、アリールは5または6員環である。ヘテロ環式アリールに関して好ましい原子は、1個以上の硫黄、酸素および/または窒素である。アリールの例には、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、インドール、キノリン、2-イミダゾール、および9-アントラセンが含まれる。アリール置換基は、-C1-20アルキル、-C1-20アルコキシ、ハロゲン、-OH、-CN、-SH、-NH2、-NO2、ハロゲンで置換された-C1-20アルキル、-CF3、-OCF3、および-(CH2)0-20-COOHからなるグループから選択される。異なる態様において、アリールは0、1、2、3または4個の置換基を含む。
【0071】
“アルキルアリール”は“アリール”に結合した“アルキル”を指す。
【0072】
合成
この発明のペプチドは、標準的な固相ペプチド合成により調製することができる。例えば、Stewart, J. M., et al., 1984, Solid Phase Synthesis, Pierce Chemical Co., 第2版を参照。R1がNH-X2-CH2-CONH2、すなわち、Z0 = CONH2である場合、そのペプチドの合成はRinkアミドMBHA樹脂にカップリングしたFmoc-HN-X2-CH2-CONH2を用いて出発する。R1がNH-X2-CH2-COOH、すなわち、Z0 = COOHである場合、そのペプチドの合成はWang樹脂にカップリングしたFmoc-HN-X2-CH2-COOHを用いて出発する。この特定の工程に関して、2モル当量のFmoc-HN-X2-COOH、HBTUおよびHOBtならびに10モル当量のDIPEAを用いる。カップリングの時間は約8時間である。
【0073】
A5c、A6c、および/またはAibを含むこの発明のGIPアナログの合成において、これらの残基およびそれらのすぐ後ろの残基に関するカップリング時間は2時間である。
【0074】
上記の一般式の置換基R2およびR3は、N末端アミノ酸A1の遊離アミンに、当技術で既知の標準的な技法により結合させることができる。例えばアルキル基、例えば(C1-C30)アルキルは、還元的アルキル化を用いて結合させることができる。ヒドロキシアルキル基、例えば(C1-C30)ヒドロキシアルキルも還元的アルキル化を用いて結合させることができ、ここで遊離のヒドロキシル基はtert-ブチルエステルを用いて保護される。アシル基、例えば-C(O)X3は、完了した樹脂を塩化メチレン中で3モル当量の遊離酸およびジイソプロピルカルボジイミド両方と約1時間混合することによる、遊離酸、例えば-X3COOHのN末端アミノ酸の遊離アミンへのカップリングにより結合させることができる。3-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル酢酸のように遊離酸が遊離のヒドロキシル基を含む場合、カップリングは追加の3モル当量のHOBTと共に実施されるべきである。
【0075】
下記の実施例は、この発明のペプチドを作るための合成法を記述し、その方法は当業者には周知である。当業者には他の方法も知られている。実施例は説明のために提供されるのであって、本発明の範囲を限定することを意味するものでは決して無い。
【実施例】
【0076】
実施例15:[A6c7, Cys(Psu)42]hGIP(1-42)-OH
Liberty Peptide Synthesizer (CEM;米国ノースキャロライナ州マシューズ)上で、0.1
mmoleスケールで、マイクロ波支援Fmoc化学を用いる固相ペプチド合成を用いてペプチドを組み立てた。プレロードされた(Pre-loaded)Fmoc-Cys(Trt)-Wang樹脂(0.59 mmole/g;Novabiochem,米国カリフォルニア州サンディエゴ)を用いてC末端酸ペプチド(C-terminal acid peptide)を生成した。その樹脂(0.17 g)を50 mlコニカルチューブの中に、15 ml
のジメチルホルムアミド(DMF)と共に置き、合成機上の樹脂の位置に入れた。次いでその樹脂を、自動化されたプロセスにより定量的に反応容器に移した。0.1 mmoleスケールでの合成のための標準的なLiberty合成プロトコルを用いた。このプロトコルには、DMF中の0.1M N-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を含む20% ピペリジン7 mlを用いた最初の処理によるN末端のFmoc部分の脱保護が含まれている。その最初の脱保護の工程は、マイクロ波電力(45ワット、最大温度75℃)および窒素による泡立て(3秒間オン/7秒間オフ)を用いて30秒間であった。次いで反応容器から液体を排出し(drained)、それが3分間の期間であること以外は第1の処理と同じである第2のピペリジン処理を行った。次いで樹脂から液体を排出し、DMFで数回、完全に洗浄した。次いでDMF中で0.2Mのストック溶液として調製した保護されたアミノ酸Fmoc-Thr(tBu)-OH(2.5 ml, 5当量)、続いて1.0 mlのDMF中0.45M (4.5当量) HBTU [2-(1H-ベンゾ-トリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート]を添加した。これに続き0.5 mlのNMP
(N-メチルピロリジノン(N-methylpyrrollidinone))中2M (10当量) DIPEA (ジイソプロピルエチルアミン)を添加した。カップリングの工程は、20ワットのマイクロ波電力、75℃の最大温度、および同程度の窒素による泡立てを用いて5分間行った。
【0077】
最初のカップリングの工程の後、反応容器から液体を排出して廃棄し、カップリングの工程を繰り返した。次いでサイクル1と同様のサイクル2を開始した。全てのアミノ酸を同様にして導入し、シークエンス全体を通して二重カップリングの方法を用いた。サイクル1〜3、19〜20、25〜26および30〜39は、カップリングの工程のすぐ後にキャッピングの手順を含んでいた。キャッピングは、NMP中の0.015M HOBTを含む0.5M無水酢酸7 mlおよび2M DIPEA溶液2 mlの添加により、多段階マイクロ波プロトコルを用いて行った:50ワットの電力で30秒間(最大温度65℃)、続いて30秒間のマイクロ波電力オフ、続いて第2ラウンドの30秒間のマイクロ波電力オン(50ワット)、次いで再び30秒間のマイクロ波電力無し。次いで樹脂から液体を排出し、DMFで完全に洗浄した。次のアミノ酸(Advanced Chemtech,米国ケンタッキー州ルイスビル)を用いた:サイクル1: Fmoc-Thr(OtBu)-OH; サイクル2: Fmoc-Ile-OH; サイクル3: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル4: Fmoc-His(Trt)-OH; サイクル5: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル6: Fmoc-Trp(Boc)-OH; サイクル7: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル8: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル9: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル10: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル11: Fmoc-Gly-OH; サイクル12: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル13: Fmoc-Gln(Trt)-OH; サイクル14: Fmoc-Ala-OH; サイクル15: Fmoc-Leu-OH; サイクル16: Fmoc-Leu-OH; サイクル17: Fmoc-Trp(Boc)-OH; サイクル18: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル19: Fmoc-Val-OH; サイクル20: Fmoc-Phe-OH; サイクル21: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル22: Fmoc-Gln(Trt)-OH; サイクル23: Fmoc-Gln(Trt)-OH; サイクル24: Fmoc-His(Trt)-OH; サイクル25: Fmoc-Ile-OH; サイクル26: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル27: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル28: Fmoc-Met-OH; サイクル29: Fmoc-Ala-OH; サイクル30: Fmoc-Ile-OH; サイクル31: Fmoc-Tyr(tBu)-Ser(psiMe,Me,Pro)-OH; サイクル32: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル33: Fmoc-Ser(tBu)-OH; サイクル34: Fmoc-A6c-OH. サイクル35: Fmoc-Phe-OH; サイクル36: Fmoc-Gly-Thr(psiMe,Me,Pro)-OH; サイクル37: Fmoc-Glu(OtBu)-OH; サイクル38: Fmoc-Ala-OH;およびサイクル39: Fmoc-Tyr(tBu)-OH。Fmoc-His(Trt)-OHに関するカップリングのプロトコルは、標準的なプロトコルを少し修正したバージョンであった。最初の2分間マイクロ波電力をオフにし、続いてマイクロ波電力オンで4分間(20ワット;最大温度50℃)行った。一度ペプチドのバックボーンが完成したら、標準的なピペリジン処理を用いてN末端のFmoc基を除去した。次いで樹脂をDMFで完全に洗浄し、次いで移動用の溶媒としてDMFを用いて50 mlコニカルチューブに戻した。
【0078】
5 mlの次の試薬で処理することによりその樹脂を脱保護し、樹脂から切り離した:5% TIS、2%水、5% (w/v)ジチオスレイトール(DTT)、88% TFA、および3.5時間混合させた。濾液を45 mlの冷無水エチルエーテルの中に集めた。沈殿物を冷却遠心機において3500 RP
Mで10分間遠心分離してペレットにした。エーテルをデカントし、ペプチドを新しいエーテル中で再懸濁した。そのエーテルでの仕上げを合計2回行った。最後のエーテルでの洗浄の後、ペプチドを風乾させて残留したエーテルを除去した。ペプチドのペレットを8 mlのアセトニトリル(Acn)、続いて8 mlの脱イオン水中で再懸濁し、完全に溶解させた。次いでそのペプチド溶液を質量分析により分析した。エレクトロスプレーイオン化を用いた質量分析は4970.7ダルトンの質量を含む主生成物を同定した;これはその直鎖状生成物と一致する。その粗生成物(おおよそ500 mg)を、250 x 4.6 mm C18カラム(Phenomenex;米国カリフォルニア州トーランス)を用いるHPLCにより、30分間にわたる2〜80%アセトニトリル(0.1% TFA)の勾配を用いて分析した。次いでその粗製のペプチドを、N-プロピルマレイミド(Pma)を用いて誘導体化し、システイン側鎖上のプロピルスクシンイミド(Psu)誘導体を生成した。その粗製の直鎖状ペプチドを、炭酸アンモニウムを用いてpH 6.5に調節した水の中で5 mg/mlで溶かした(brought up)。5当量のPmaを、30秒間一定して攪拌しながら添加した。過剰なPmaを5当量のジチオスレイトール(DTT)を用いて抑えた(quenched)。次いでその誘導体化したペプチドの溶液を質量分析により分析した。質量分析は、5109.7ダルトンの質量を含む主生成物を同定した;これは望まれるPsu誘導体化生成物と一致する。次いでその生成物を分取HPLCにより前回と同様の勾配を用いて精製した。その精製された生成物を、純度に関してHPLCにより(96.60%)、および質量分析により(5108.9ダルトン)分析し、続いて凍結乾燥した。凍結乾燥の後、10.3 mgの精製された生成物が得られ、これは2%の収率を表している。
【0079】
実施例18:[A6c7, Orn35(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH
Liberty Peptide Synthesizer (CEM;米国ノースキャロライナ州マシューズ)上で、0.1
mmoleスケールで、マイクロ波支援Fmoc化学を用いる固相ペプチド合成を用いてペプチドを組み立てた。プレロードされたFmoc-Gln(Trt)-Wang樹脂(0.59 mmole/g;Novabiochem,米国カリフォルニア州サンディエゴ)を用いてC末端酸ペプチドを生成した。その樹脂(0.17 g)を50 mlコニカルチューブの中に、15 mlのジメチルホルムアミド(DMF)と共に置き、合成機上の樹脂の位置に入れた。次いでその樹脂を、自動化されたプロセスにより定量的に反応容器に移した。0.1 mmoleスケールでの合成のための標準的なLiberty合成プロトコルを用いた。このプロトコルには、DMF中の0.1M N-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を含む20% ピペリジン7 mlを用いた最初の処理によるN末端のFmoc部分の脱保護が含まれている。その最初の脱保護の工程は、マイクロ波電力(45ワット、最大温度75℃)および窒素による泡立て(3秒間オン/7秒間オフ)を用いて30秒間であった。次いで反応容器から液体を排出し、それが3分間の期間であること以外は第1の処理と同じである第2のピペリジン処理を行った。次いで樹脂から液体を排出し、DMFで数回、完全に洗浄した。次いでDMF中で0.2Mのストック溶液として調製した保護されたアミノ酸Fmoc-Thr(tBu)-OH(2.5 ml, 5当量)、続いて1.0 mlのDMF中0.45M (4.5当量) HBTU [2-(1H-ベンゾ-トリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート]を添加した。これに続き0.5 mlのNMP (N-メチルピロリジノン(N-methylpyrrollidinone))中2M
(10当量) DIPEA (ジイソプロピルエチルアミン)を添加した。カップリングの工程は、20ワットのマイクロ波電力、75℃の最大温度、および同程度の窒素による泡立てを用いて5分間行った。
【0080】
最初のカップリングの工程の後、反応容器から液体を排出して廃棄し、カップリングの工程を繰り返した。次いでサイクル1と同様のサイクル2を開始した。全てのアミノ酸を同様にして導入し、シークエンス全体を通して二重カップリングの方法を用いた。サイクル1〜3、19〜20、25〜26および30〜39は、カップリングの工程のすぐ後にキャッピングの手順を含んでいた。キャッピングは、NMP中の0.015M HOBTを含む0.5M無水酢酸7 mlおよび2M DIPEA溶液2 mlの添加により、多段階マイクロ波プロトコルを用いて行った:50ワットの電力で30秒間(最大温度65℃)、続いて30秒間のマイクロ波電力オフ、続いて第2ラウンドの30秒間のマイクロ波電力オン(50ワット)、次いで再
び30秒間のマイクロ波電力無し。次いで樹脂から液体を排出し、DMFで完全に洗浄した。次のアミノ酸(Advanced Chemtech,米国ケンタッキー州ルイスビル)を用いた:サイクル1: Fmoc-Thr(tBu)-OH; サイクル2: Fmoc-Ile-OH; サイクル3: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル4: Fmoc-His(Trt)-OH; サイクル5: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル6: Fmoc-Trp(Boc)-OH; サイクル7: Fmoc-Orn(Mtt)-OH; サイクル8: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル9: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル10: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル11: Fmoc-Gly-OH; サイクル12: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル13: Fmoc-Gln(Trt)-OH; サイクル14: Fmoc-Ala-OH; サイクル15: Fmoc-Leu-OH; サイクル16: Fmoc-Leu-OH; サイクル17: Fmoc-Trp(Boc)-OH; サイクル18: Fmoc-Asn(Trt)-OH; サイクル19: Fmoc-Val-OH; サイクル20: Fmoc-Phe-OH; サイクル21: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル22: Fmoc-Gln(Trt)-OH; サイクル23: Fmoc-Gln(Trt)-OH;
サイクル24: Fmoc-His(Trt)-OH; サイクル25: Fmoc-Ile-OH; サイクル26: Fmoc-Lys(Boc)-OH; サイクル27: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル28: Fmoc-Met-OH; サイクル29: Fmoc-Ala-OH; サイクル30: Fmoc-Ile-OH; サイクル31: Fmoc-Tyr(tBu)-Ser(psiMe,Me,Pro)-OH; サイクル32: Fmoc-Asp(OtBu)-OH; サイクル33: Fmoc-Ser(tBu)-OH; サイクル34: Fmoc-A6c-OH; サイクル35: Fmoc-Phe-OH; サイクル36: Fmoc-Gly-Thr(psiMe,Me,Pro)-OH; サイクル37: Fmoc-Glu(OtBu)-OH; サイクル38: Fmoc-Ala-OH;およびサイクル39: Boc-Tyr(tBu)-OH。Fmoc-His(Trt)-OHに関するカップリングのプロトコルは、標準的なプロトコルを少し修正したバージョンであった。最初の2分間マイクロ波電力をオフにし、続いてマイクロ波電力オンで4分間(20ワット;最大温度50℃)行った。一度ペプチドのバックボーンが完成したら、樹脂を12 mlのジクロロメタン(DCM)中1%トリフルオロ酢酸(TFA) / 5%トリイソプロピルシラン(TIS)で5分間、N2の散布の程度(sparge rate)を5秒間のオンおよび10秒間のオフで処理した。次いで樹脂から液体を排出し、再度DCM中1% TFA / 5% TISで5分間処理した。オルニチン側鎖からMtt部分を効果的に除去するため、これを合計7回行った。その樹脂をDCMを用いて数回、完全に洗浄し、次いでオルニチンのδN上の残留したTFA塩を中和するために標準的なピペリジン処理により処理した。DMF中0.2M溶液として調製したミリスチン酸(CH3-(CH2)12-COOH; AldRiCH,米国ミズーリ州セントルイス)を、標準的なアミノ酸のカップリングのプロトコルを用いてオルニチン側鎖にカップリングさせた。次いで樹脂をDMFで完全に洗浄し、次いで移動用の溶媒としてDMFを用いて50
mlコニカルチューブに戻した。
【0081】
5 mlの次の試薬で処理することによりその樹脂を脱保護し、樹脂から切り離した:5% TIS、2%水、5% (w/v)ジチオスレイトール(DTT)、88% TFA、および3.5時間混合させた。濾液を45 mlの冷無水エチルエーテルの中に集めた。沈殿物を冷却遠心機において3500 RPMで10分間遠心分離してペレットにした。エーテルをデカントし、ペプチドを新しいエーテル中で再懸濁した。そのエーテルでの仕上げを合計2回行った。最後のエーテルでの洗浄の後、ペプチドを風乾させて残留したエーテルを除去した。ペプチドのペレットを8 mlのアセトニトリル(Acn)、続いて8 mlの脱イオン水中で再懸濁し、完全に溶解させた。次いでそのペプチド溶液を質量分析により分析した。エレクトロスプレーイオン化を用いた質量分析は5205.1ダルトンの質量を含む主生成物を同定した;これは望まれる直鎖状生成物と一致する。その粗生成物(おおよそ500 mg)を、250 x 4.6 mm C18カラム(Phenomenex;米国カリフォルニア州トーランス)を用いるHPLCにより、30分間にわたる2〜80%アセトニトリル(0.1% TFA)の勾配を用いて分析した。分析的HPLCは、50%の純度を有する生成物を同定した。次いでそのペプチドを、C18カラムを備えた分取HPLC上で、同様の溶離勾配を用いて精製した。その精製された生成物を、純度に関してHPLCにより(97.40%)、および質量分析により(5204.6ダルトン)再分析し、続いて凍結乾燥させた。凍結乾燥の後、6.2 mgの精製された生成物が得られ、これは1.2%の収率を表している。
【0082】
本明細書で開示されたPEG化されたGIP化合物は、実質的に実施例15の化合物の合成に関して記述された手順に従って、出発物質として実施例15において用いられたN-プロピルマレイミドの代わりにPEG-マレイミドを用いることにより合成することができる

【0083】
当業者は、本発明の他のペプチドを、前記の実施例において開示された合成手順に類似した合成手順を用いて調製することができる。本明細書において例示した化合物に関する物理的データを表1に示す。
【0084】
表1
【0085】
【表1】

【0086】
機能的アッセイ
A.インビトロhGIP受容体結合アッセイ
ヒトの組換えGIP受容体を発現しているCHO-K1クローン細胞を、氷冷した50mM トリ
ス-HCl中でBrinkman Polytron(設定6、15秒)を用いてホモジナイズし、次いで39,000 gでの10分間の遠心分離を2回、間で新しい緩衝液に再懸濁して行うことにより、インビトロ受容体結合アッセイのための膜を調製した。そのアッセイに関して、洗浄した膜調製物の部分量(aliquots)を、50mM トリス-HCl、0.1 mg/mlバシトラシン、および0.1% BSA中0.05nM [125I]GIP (おおよそ2200 Ci/mmol)と共に25℃で100分間保温した。最終的なアッセイ体積は0.5 mlであった。Brandel濾過マニホールドを用いてGF/Cフィルター(0.5%ポリエチレンイミンに予め浸したもの)を通して急速に濾過することにより、保温を終了させた。次いでそれぞれのチューブおよびフィルターを、5 ml部分量の氷冷した緩衝液で3回洗浄した。特異的な結合は、結合した全ての放射性リガンドから1000nMのGIPの存在下で結合した放射性リガンドを引いたものとして定義された。本明細書で例示した化合物に関するインビトロhGIP受容体結合のデータを表2に示す。
【0087】
B.ヒトおよびラットの血漿内半減期アッセイ
GIPペプチド(50 μL 1 mg/ml)を450μLの血漿(ヒトまたはラット)に添加し、短時間ボルテックスし(vertexed)、37℃で保温した。0、1、2、3、4、8、24、32、48、56、72時間の時点のような様々な時点において50 μLを分離し、マイクロ遠心チューブの中で5 μLのギ酸および150 μLのアセトニトリルと混合し、ボルテックスし(vertexed)、10K rpmで10分間遠心分離した。上清を注入バイアルに移し、LC-MSにより分析した。LC-MSシステムはESIプローブを有するAPI4000質量分析器で構成されていた。正イオンモードおよび完全スキャン検出を用いた。HPLCでの分離を、Luna 3μ C8 (2), 2
x 30 mmカラム上で、90% Aから90% Bまでの勾配を用いて、0.3 ml/分の流速において10分間で実施した。緩衝液Aは水中1%ギ酸であり、緩衝液Bは1%ギ酸アセトニトリルであった。本明細書で例示した化合物に関するヒトおよびラットの血漿内半減期のデータを表2に示す。
【0088】
表2
【0089】
【表2】

【0090】
C.環状AMP刺激の測定
1 x 105個のヒトの組換えGIP受容体を発現しているCHO-K1細胞またはRIN-5Fインスリノーマ細胞を、24ウェル細胞培養プレート(Corning Incorporate,米国ニューヨーク州コーニング)の中に一夜まいた。そのアッセイに関して、細胞を0.55mM IBMX(Sigma,米国ミズーリ州セントルイス)を含むpH 7.3に調節したハンクス緩衝塩溶液(Sigma,米国ミズーリ州セントルイス)500 μl中で10分間前保温した(preincubated)。次いでGIPまたはそのアナログを、100 nMの濃度で添加した。37℃で30分間の保温の後、プレートを氷上に置き、500 μlの氷冷無水エタノールを添加して反応を止めた。ウェルの内容物を集め、4℃において2,700 gで20分間遠心分離して細胞破壊片を除去した。上清中のcAMPレベルを放射性免疫測定 (New England Nuclear,米国マサチューセッツ州ボストン)により決定した。
【0091】
D.正常なラットにおけるインビボでのインスリン分泌の測定
おおよそ275〜300 gの体重を有するオスのスプラーグドーリーラットを実験の対象として用いた。処理の前の日に、クロロハイドレートの下で頚静脈を通して右心房カニューレを挿入した。それぞれのカニューレを100 u/mlヘパリン生理食塩水で満たし、結んだ。化合物またはビヒクル(生理食塩水/0.25% BSA)を投与する前に、おおよそ18時間ラットを絶食させた。実験の日に、化合物の部分量を解かし、室温に戻し、完全にボルテックスした。溶液から生じる化合物のあらゆる兆候に関して注意深くチェックした。化合物/グルコースの注入の10分前に、500 μlの血液試料を吸い出し、等体積のヘパリン添加生理食塩水(10 u/ml)と入れ替えた。時間0において、カニューレを通して500 μlの血液試料を吸い出した。次に、ビヒクルまたは化合物の適切な用量のどちらかをカニューレの中に注入し、グルコース(1 g/kg)またはビヒクルの溶液で押し入れた。最後に、500 μlの体積のヘパリン添加生理食塩水(10 u/ml)を用いて残ったグルコースをカニューレを通して押し入れた。さらに500 μlの血液試料を、グルコースの投与の2.5、5、10、および20分後に吸い出した;それぞれの直後に500 μlのヘパリン添加生理食塩水(10 u/ml)をカニューレを通して大量瞬時(bolus)静脈内注入した。血漿を血液試料から遠心分離により集め、インスリン含有量に関するアッセイまで−20℃で保管した。
【0092】
図1は、実施例1〜7の化合物および天然のGIPのスプラーグドーリーラットのインスリン放出に対するインビボでの作用を示す。図1で示した総インスリン分泌の数値を表3において要約する。
【0093】
表3
【0094】
【表3】

【0095】
実施例20の化合物のインビボでの作用は、別の試験において上記と同じ実験条件の下で測定し、実施例20の化合物に関する総インスリン分泌の数値を表4において要約する。
【0096】
表4
【0097】
【表4】

【0098】
投与
この発明のペプチドは、医薬的に許容できる塩類の形で提供することができる。その塩類の例には、有機酸(例えば酢酸、乳酸、マレイン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、またはパモ酸(pamoic acid))、無機酸(例えば塩酸、硫酸、またはリン酸)およびポリマー性の酸(例えばタンニン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、またはポリ乳酸−ポリグリコール酸のコポリマー類)により形成される塩類が含まれるが、それらに限定されない。本発明のペプチドの塩を作る典型的な方法は当技術では周知であり、標準的な塩交換の方法により成し遂げることができる。従って、本発明のペプチドのTFA塩(TFA塩は分取HPLCを用いてTFAを含む緩衝溶液で溶離することによるペプチドの精製の結果得られる)は別の塩に、例えばそのペプチドを少量の0.25 N酢酸水溶液中で溶解することにより酢酸塩に変換することができる。得られた溶液をセミ分取(semi-prep)HPLCカラム(Zorbax, 300 SB, C-8)に適用する。そのカラムを(1)0.1N酢酸アンモニウム水溶液で0.5時間、(2)0.25N酢酸水溶液で0.5時間、および(3)4 ml/分の流速における直線勾配(30分間にわたる20%〜100%の溶液B)(溶液Aは0.25 N酢酸水溶液であり;溶液Bはアセトニトリル/水80:20中0.25 N酢酸である)を用いて溶離する。ペプチドを含む画分を集め、凍結乾燥させる。
【0099】
この発明の組成物中の有効成分の用量は異なっていてよい;しかし、有効成分の量は適切な剤形が得られるようなものである必要がある。選択される用量は、望まれる療法的作用に、投与経路に、および治療の期間に依存する。一般に、この発明の活性に関する有効な用量は1 x 10-7〜200 mg/kg/日、好ましくは1 x 10-4〜100 mg/kg/日の範囲であり、それは1回量として、または多数回の用量に分けて投与することができる。
【0100】
この発明の化合物は、経口、非経口(例えば筋内、腹膜内、静脈内または皮下の注射、または埋め込み)、経鼻、膣内、直腸内、舌下、または局所的投与経路により投与することができ、それぞれの投与経路に適した剤形を提供するために医薬的に許容できるキャリヤーと共に配合することができる。
【0101】
経口投与のための固体剤形には、カプセル、錠剤、丸剤、粉末および顆粒が含まれる。その固体剤形において、有効化合物は少なくとも1種類の不活性な医薬的に許容できるキャリヤー、例えばスクロース、ラクトースまたはデンプンと混合される。その剤形はその不活性な希釈剤以外の追加の物質、例えば潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウムも含むことができ、それが通常の慣習である。カプセル、錠剤および丸剤の場合、その剤形は緩衝剤も含んでいてよい。錠剤および丸剤はさらに腸溶コーティングを用いて調製することができる。
【0102】
経口投与のための液体剤形には、当技術で一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水を含む、医薬的に許容できる乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、エリキシルおよび同様のものが含まれるが、それらに限定されない。その不活性な希釈剤の他に、組成物は補助剤、例えば湿潤剤、乳濁化および懸濁化剤、ならびに甘味料、香味料および香料も含むことができる。
【0103】
非経口投与のためのこの発明に従う製剤には、無菌の水溶液または非水溶液、懸濁液、乳濁液および同様のものが含まれるが、それらに限定されない。非水性溶媒またはビヒクルの例には、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、例えばオリーブ油およびトウモロコシ油、ゼラチン、ならびに注射可能な有機エステル類、例えばオレイン酸エチルが含まれる。その剤形は補助剤、例えば保存、湿潤、乳濁化および分散剤も含んでいてよい。それらは例えば細菌を保持するフィルターを通す濾過により、組成物中に滅菌剤を組み込むことにより、組成物を照射することにより、または組成物を加熱することにより滅菌されてよい。それらは、滅菌水または何らかの他の無菌の注射可能な媒体に使用の直前に溶解することができる無菌の固体組成物の形で製造することもできる。
【0104】
直腸内または膣内投与のための組成物は好ましくは坐剤であり、それは有効物質に加えて賦形剤、例えばカカオ脂(coca butter)または坐剤ワックスを含んでいてよい。
【0105】
経鼻または舌下投与のための組成物も、当技術で周知の標準的な賦形剤を用いて調製される。
【0106】
さらに、この発明の化合物は徐放性組成物、例えば下記の特許および特許出願において記述されている徐放性組成物で投与することができる。米国特許第5,672,659号は、生理活性薬剤およびポリエステルを含む徐放性組成物を教示する。米国特許第5,595,760号は、生理活性薬剤をゲル化可能な(gelable)形で含む徐放性組成物を教示する。米国特許第5,821,221号は、生理活性薬剤およびキトサンを含むポリマー性徐放性組成物を教示する。米国特許第5,916,883号は、生理活性薬剤およびシクロデキストリンを含む徐放性組成物を教示する。PCT公開WO99/38536は、生理活性薬剤の吸収性徐放性組成物を教示する。PCT公開WO00/04916は、療法薬、例えばペプチドを含む微粒子を水中油プロセスで作るためのプロセスを教示する。PCT公開WO00/09166は、療法薬、例えばペプチドおよびリン酸化ポリマーを含む複合体を教示する。PCT公開WO00/25826は、療法薬、例えばペプチドおよび重合可能ではないラクトンを含むポリマーを含む複合体を教示する。
【0107】
別途定義しない限り、本明細書で用いられる全ての技術的および科学的な用語はこの発明が属する技術の当業者に一般的に理解されているものと同じ意味を有する。また、本明細書で言及された全ての刊行物、特許出願、特許および他の参考文献をそれぞれそのまま本明細書に援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩
(R2R3)-Tyr-Ala-Glu-A4-A5-A6-A7-A8-A9-A10-A11-A12A13-A14-A15-A16-A17-A18-A19-A20-A21-A22-A23-A24-A25-A26-A27-A28-A29-A30-A31-A32-A33-A34-A35-A36-A37-A38-A39-A40-A41-A42-A43-R1
(I)
ここで:
A4はGly、Acc、Aib、またはβ-Alaであり;
A5はThr、Acc、Aib、またはSerであり;
A6はPhe、Acc、Aib、Aic、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTrpであり;
A7はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A8はSer、Aib、またはThrであり;
A9はAsp、Aib、またはGluであり;
A10はTyr、Acc、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、または(X4,X5,X6,X7,X8)Pheであり;
A11はSer、Acc、Aib、NleまたはThrであり;
A12はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A13はAla、Acc、Aib、β-Ala、D-Ala、Gly、またはSerであり;
A14はMet、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Ile、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A15はAsp、Aib、またはGluであり;
A16はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、またはPen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり;
A17はIle、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Leu、Nle、Phe、Tle、またはValであり;
A18はHis、Amp、Arg、2-Pal、3-Pal、または4-Pal、Phe、またはTyrであり;
A19はGln、Aib、またはAsnであり;
A20はGln、Aib、またはAsnであり;
A21はAsp、Aib、またはGluであり;
A22はPhe、Acc、Aib、Aic、Cha、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、(X4,X5,X6,X7,X8)Phe、またはTrpであり;
A23はVal、Abu、Acc、Aib、Ala、Cha、Ile、Leu、Nle、またはTleであり;
A24はAsn、Aib、またはGlnであり;
A25はTrp、Acc、Aib、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、または(X4,X5,X6,X7,X8)Pheであり;
A26はLeu、Acc、Aib、Cha、Ile、Nle、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTleであり;
A27はLeu、Acc、Aib、Cha、Ile、Nle、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)PheまたはTleであり;
A28はAla、Aib、またはAccであり;
A29はGln、Aib、Asnであり、または欠失しており;
A30はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A31はGly、Acc、Aib、β-Ala、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、His、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A32はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Cys、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A33はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Cys、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A34はAsn、Aib、Gln、Ser、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A35はAsp、Aib、Glu、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A36はTrp、Acc、Aib、1Nal、2Nal、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、(X4,X5,X6,X7,X8)Phe、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A37はLys、Amp、Apc、Arg、hArg、Orn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A38はHis、Amp、2-Pal、3-Pal、4-Pal、Phe、Tyr、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミ
ド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A39はAsn、Aib、Gln、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A40はIle、Acc、Aib、Ser、Thr、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A41はThr、Aib、Acc、Asn、Gln、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A42はGln、Acc、Aib、Asn、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
A43はAcc、Ado、Aib、Ala、Asn、Asp、Cys、Gln、His、Phe、Thr、Trp、HN-CH((CH2)n-N(R4R5))-C(O)、Cys(スクシンイミド-N-アルキル)、hCys(スクシンイミド-N-アルキル)、Pen(スクシンイミド-N-アルキル)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)x-C(O)-NH-(CH2)y-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、hCys(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)、Pen(スクシンイミド-N-(CH2)s-NH-C(O)-(CH2)t-CH3)であり、または欠失しており;
R1はOH、NH2、(C1-C30)アルコキシ、またはNH-X2-CH2-Z0であり、ここでX2は(C0-C30)炭化水素部分であり、Z0はH、OH、CO2H、またはCONH2であり;
R2、R3、R4およびR5のそれぞれはH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C1-C30)アシル、(C2-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C1-C30)アシル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、置換されたアリール(C1-C30)アルキル、および置換されたアリール(C1-C30)アシルからなるグループから独立して選択され;但し、R2が(C1-C30)アシル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アシル、または置換されたアリール(C1-C30)アシルである場合、R3はH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C2-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、または置換されたアリール(C1-C30)アルキルであり;さらに但し、R4が(C1-C30)アシル、アリール(C1-C30)アシル、置換された(C1-C30)アシル、または置換されたアリール(C1-C30)アシルである場合、R5はH、(C1-C30)アルキル、(C1-C30)ヘテロアルキル、(C2
-C30)アルケニル、(C2-C30)アルキニル、アリール(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)アルキル、置換された(C1-C30)ヘテロアルキル、置換された(C2-C30)アルケニル、置換された(C2-C30)アルキニル、または置換されたアリール(C1-C30)アルキルであり;
nは、それぞれの出現に関して独立して1と5を含めた1から5までの整数であり;
s、t、xおよびyのそれぞれは、それぞれの出現に関して独立して1と30を含めた1から30までの整数であり;ならびに
X4、X5、X6、X7およびX8のそれぞれは、それぞれの出現に関して独立してH、F、Cl、Br、I、(C1-10)アルキル、置換された(C1-10)アルキル、アリール、置換されたアリール、OH、NH2、NO2、またはCNである。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩:
ここで:
A4はGlyであり;
A5はThrであり;
A6はPheであり;
A7はIleまたはA6cであり;
A8はSerであり;
A9はAspであり;
A10はTyrであり;
A11はSer、A5c、またはA6cであり;
A12はIleであり;
A13はAlaまたはAibであり;
A14はMet、A5c、A6c、またはNleであり;
A15はAspであり;
A16はLysであり;
A17はIleであり;
A18はHisであり;
A19はGlnであり;
A20はGlnであり;
A21はAspであり;
A22はPheであり;
A23はValであり;
A24はAsnであり;
A25はTrpであり;
A26はLeuであり;
A27はLeuであり;
A28はAlaであり;
A29はGlnであり;
A30はLysであり;
A31はGly、His、Orn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり、または欠失しており;
A32はLys、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)であり、または欠失しており;
A33はLys、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、またはOrn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)であり、または欠失しており;
A34はAsnであり、または欠失しており;
A35はAsp、Orn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり、または欠失しており;
A36はTrpであり、または欠失しており;
A37はLysであり、または欠失しており;
A38はHisであり、または欠失しており;
A39はAsnであり、または欠失しており;
A40はIle、A5c、A6cであり、または欠失しており;
A41はThr、A5c、A6cであり、または欠失しており;
A42はGln、Cys(Psu)であり、または欠失しており;
A43はAdo、Ala、Asn、Asp、Cys、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)、Cys(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)、His、Lys(N-C(O)-(CH2)10-CH3)、Lys(N-C(O)-(CH2)14-CH3)、Orn(N-C(O)-(CH2)14-CH3)、Phe、Thr、Trpであり、または欠失しており;
ただし、A7、A11、A13、A14、A31、A35、A40、A41およびA42の少なくとも1つは、天然のGIPの対応する位置のアミノ酸残基では無い。
【請求項3】
(A5c11, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:4);
(A5c11, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:5);
(A5c11, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:6);
(A5c11, Asn43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:7);
(Aib13, Asp43)hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:8);
(Aib13, Nle14, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:9);
(Aib13, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:10);
(A5c11, Ala43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:11);
(Aib13, Nle14, Phe43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:12);
(A5c11, Thr43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:13);
(A6c11, 14, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:14);
(Aib13, Trp43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:15);
(A5c11, Ado43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:16);
(A6c11, 14, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:17);
[A6c7, Cys(Psu)42]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:18);
(A6c7, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:19);
(A6c7, 41, Nle14)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:20);
[A6c7, Orn35(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:21);
[A6c7, Orn31(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:22);
(A5c11, 14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:23);
(A5c11, Nle14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:24);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:25);
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:26);
[A5c11, Orn43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:27);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:28);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:29);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:30);
(A5c11)hGIP(1-30)-NH2(SEQ ID NO:31);
(A5c11, His31)hGIP(1-31)-NH2 (SEQ ID NO:32);
(A5c11, 14)hGIP(1-30)-NH2 (SEQ ID NO:33);
(A5c11, 41, Cys32)hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:34);
(A5c11, 41, Cys33)hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:35);
(A5c11, 41, Cys43)hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:36);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:37);
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:38);
[A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)10-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:39);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:40
);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:41);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:42);
[A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:43);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:44);もしくは
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:45);
である、請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項4】
A7はIleであり;
A13はAlaまたはAibであり;
A14はMet、A5c、A6c、またはNleであり;
A31はGlyであり、または欠失しており;
A35はAspであり、または欠失しており;および
A42はGlnであり、または欠失している
請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項5】
(A5c11, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:4);
(A5c11, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:5);
(A5c11, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:6);
(A5c11, Asn43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:7);
(Aib13, Asp43)hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:8);
(Aib13, Nle14, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:9);
(Aib13, A5c40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:10);
(A5c11, Ala43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:11);
(Aib13, Nle14, Phe43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:12);
(A5c11, Thr43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:13);
(A6c11, 14, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:14);
(Aib13, Trp43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:15);
(A5c11, Ado43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:16);
(A6c11, 14, 40)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:17);
(A5c11, 14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:23);
(A5c11, Nle14, His43)hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:24);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:25);
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:26);
[A5c11, Orn43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:27);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:28);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:29);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)15-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:30);
(A5c11)hGIP(1-30)-NH2(SEQ ID NO:31);
(A5c11, 14)hGIP(1-30)-NH2 (SEQ ID NO:33);
(A5c11, 41, Cys32)hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:34);
(A5c11, 41, Cys33)hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:35);
(A5c11, 41, Cys43)hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:36);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:37);
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)10-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:38);
[A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)10-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:39);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:40
);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:41);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)11-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:42);
[A5c11, Lys43(N-C(O)-(CH2)14-CH3)]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:43);
[A5c11, Orn32(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:44);もしくは
[A5c11, Orn33(N-C(O)-(CH2)14-CH3), His43]hGIP(1-43)-OH (SEQ ID NO:45);
である、請求項4に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項6】
A7はA6cであり;
A11はSerであり;
A13はAlaであり;
A14はMetまたはNleであり;
A31はGlyまたはOrn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり;
A32はLysであり;
A33はLysであり;
A35はAspまたはOrn(N-C(O)-(CH2)12-CH3)であり;
A40はIleであり;
A41はThrまたはA6cであり;
A42はGlnまたはCys(Psu)であり;および
A43は欠失している
請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩:
【請求項7】
[A6c7, Cys(Psu)42]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:18);
(A6c7, 41)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:19);
(A6c7, 41, Nle14)hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:20);
[A6c7, Orn35(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:21);もしくは
[A6c7, Orn31(N-C(O)-(CH2)12-CH3)]hGIP(1-42)-OH (SEQ ID NO:22);
である、請求項6に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項8】
さらに共有結合的に連結されたPEG部分を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項9】
前記PEGがその化合物にCys(マレイミド)、hCys(マレイミド)、またはPen(マレイミド)リンカーを介して連結されてCys(スクシンイミド-N-PEG)、hCys(スクシンイミド-N-PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-PEG)を形成している、請求項8に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項10】
PEG化が16、30および31〜43位のアミノ酸残基のいずれか1個において起こり、それによりCys(スクシンイミド-N-PEG)、hCys(スクシンイミド-N-PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-PEG)が16、30および31〜43位のアミノ酸残基のいずれか1箇所に配置される、請求項9に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項11】
PEG化が32、33および43位のアミノ酸残基のいずれか1個において起こり、それによりCys(スクシンイミド-N-PEG)、hCys(スクシンイミド-N-PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-PEG)が32、33および43位のアミノ酸残基のいずれか1箇所に配置される、請求項10に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項12】
前記PEG部分が約2,000から約80,000までの平均分子量を有する、請求項11に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項13】
前記PEG部分が5K PEG、10K PEG、20K PEG、30K PEG、40K PEG、50K PEG、および60K
PEGからなるグループから選択されて、Cys(スクシンイミド-N-5K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-10K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-20K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-30K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-40K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-50K PEG)、Cys(スクシンイミド-N-60K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-5K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-10K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-20K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-30K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-40K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-50K PEG)、hCys(スクシンイミド-N-60K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-5K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-10K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-20K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-30K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-40K PEG)、またはPen(スクシンイミド-N-50K PEG)、Pen(スクシンイミド-N-60K PEG)を形成している、請求項12に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項14】
前記のスクシンイミド-N-PEGが直鎖状である、請求項9〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項15】
前記の直鎖状スクシンイミド-N-PEGがスクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-PEGである、請求項14に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項16】
前記のスクシンイミド-N-PEGが分枝状である、請求項9〜13のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項17】
前記の分枝状スクシンイミド-N-PEGがスクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(PEG)-CH2-PEGである、請求項16に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項18】
[A5c11, 41, Cys32(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:46);
[A5c11, 41, Cys33(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:47);
[A5c11, 41, Cys43(スクシンイミド-N-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:48);
[A5c11, 41, Cys43(スクシンイミド-N-30K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:49);
[A5c11, Nle14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2
(SEQ ID NO:50);
[A5c11, Nle14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2
(SEQ ID NO:51);
[A5c11, Nle14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2
(SEQ ID NO:52);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-43)-NH2
(SEQ ID NO:53);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2
(SEQ ID NO:54);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:55);
[A5c11, Nle14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:56);
[A5c11, Nle14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:57);
[A5c11, Nle14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-C
H2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:58);
[A5c11, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:59);
[A5c11, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:60);
[A5c11, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:61);
[A5c11, 14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-43)-NH2
(SEQ ID NO:62);
[A5c11, 14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2
(SEQ ID NO:63);
[A5c11, 14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-20K-PEG)]hGIP(1-42)-NH2(SEQ ID NO:64);
[A5c11, 14, Cys43(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-43)-NH2 (SEQ ID NO:65);
[A5c11, 14, Cys32(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:66);もしくは
[A5c11, 14, Cys33(スクシンイミド-N-(CH2)2-C(O)NH-(CH2)3-O-CH2-CH(20K PEG)-CH2-20K PEG)]hGIP(1-42)-NH2 (SEQ ID NO:67);
である、請求項13〜17のいずれか1項に記載の化合物、またはその医薬的に許容できる塩。
【請求項19】
有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログを含む、医薬組成物。
【請求項20】
さらに医薬的に許容できるキャリヤーを含む、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
それを必要とする対象においてGIP受容体から作動薬作用を誘発する方法であって、前記の対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項22】
それを必要とする対象においてGIP受容体から拮抗薬作用を誘発する方法であって、前記の対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
【請求項23】
GIP受容体の結合により仲介される病気または疾患を治療するための方法であって、それを必要とする対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与する治療を含む方法。
【請求項24】
前記のGIP受容体の結合により仲介される病気または疾患が1型糖尿病、2型糖尿病、肥満、インスリン抵抗性、グルコース不耐性、脂肪肝、グルカゴノーマ、気道の分泌障害、代謝障害、関節炎、骨粗鬆症、中枢神経系疾患、再狭窄、神経変性疾患、腎不全、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群、硬変、肺水腫、高血圧、および摂食の減少および/または体重の低下が望まれる障害からなるグループから選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
糖尿病を治療するための方法であって、それを必要とする対象に療法上有効量の請求項
1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与する治療を含む方法。
【請求項26】
糖尿病が2型糖尿病である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
糖尿病に関連する障害を治療する方法であって、それを必要とする対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与する治療を含む方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記の糖尿病に関連する障害が高血糖症、高インスリン血症、グルコース耐性障害、空腹時血糖障害、脂質代謝異常、高トリグリセリド血症、およびインスリン抵抗性からなるグループから選択される方法。
【請求項29】
糖尿病の副因を治療または予防する方法であって、それを必要とする対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与する治療を含む方法。
【請求項30】
請求項29に記載の方法であって、前記の副因が糖質コルチコイドの過剰、成長ホルモンの過剰、褐色細胞腫、および薬物に誘発される糖尿病からなるグループから選択される方法。
【請求項31】
肥満を治療する方法であって、それを必要とする対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与する治療を含む方法。
【請求項32】
それを必要とする対象においてインスリンの分泌を刺激する方法であって、前記の対象に療法上有効量の請求項1〜18のいずれかに記載のペプチドアナログまたは請求項19もしくは請求項20に記載の医薬組成物を投与することによる方法。
【請求項33】
GIP受容体アナログの結合の障害に関する疾患または病気の予防または治療のためのGIP受容体結合に関する医薬の製造のための、請求項1〜18のいずれか1項に記載のペプチドアナログの使用。
【請求項34】
膵ベータ細胞のアポトーシスの予防または治療のための医薬の製造のための、請求項33に記載の使用。
【請求項35】
膵ベータ細胞のグルコース依存性の増殖の増強のための医薬の製造のための、請求項33に記載の使用。

【図1】
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【公表番号】特表2011−530507(P2011−530507A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522069(P2011−522069)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【国際出願番号】PCT/US2009/004550
【国際公開番号】WO2010/016938
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(509120469)イプセン ファルマ ソシエテ パール アクシオン サンプリフィエ (51)
【氏名又は名称原語表記】IPSEN PHARMA S.A.S.
【住所又は居所原語表記】65 Quai Georges Gorse,F−92100 Boulogne Billancourt FRANCE
【Fターム(参考)】