説明

グループメンバの位置情報共有システム

【課題】位置情報を共有するグループを形成する際に、グループメンバとして参加できるユーザを制限する。
【解決手段】複数のメンバで構成されるグループにおいて、各メンバが位置情報をお互いに共有するシステムにおいて、既存グループに新メンバが参加するときは、以下のような処理を行う。まず、メンバ端末1がグループのオーナ端末1aからグループIDを赤外線通信によって取得する(S210)。メンバ端末1がグループIDを含むメンバ登録要求を生成して、サーバ3へ送る(S214)。サーバ3では、グループIDを確認して、参加承認を行う(S220)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のグループメンバが位置情報を共有する技術に関し、特にセキュリティの高いグループを形成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のグループメンバがテーマパークなどで互いの位置を容易に知ることができるように、特許文献1には、各グループメンバの携帯端末に、地図画像とその地図上での他のグループメンバの位置を表示するグループメンバの位置情報共有システムが記載されている。
【特許文献1】特開2006−276380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1のシステムでは、登録ユーザであれば誰でも、すでに登録されているグループに自由に参加することができる。つまり、ユーザがグループに参加するための制限は特に設定されていない。従って、このようなシステムでは、不特定多数のユーザが同一グループのメンバとなることができる。例えば、まったく面識のない、見ず知らずの他人同士が同じグループのメンバとなることさえある。
【0004】
見ず知らずの他人と同じグループになってしまうと、その他人に自分の位置情報が知られてしまうことになり、セキュリティの面で好ましくない。
【0005】
また、特許文献1のシステムにおいて、グループを形成してグループメンバ間で位置情報を共有したときに、グループメンバ間で自由にコミュニケーションできればさらに便利である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、位置情報を共有するグループを形成する際に、グループメンバとして参加できるユーザを制限することである。
【0007】
本発明の別の目的は、位置情報を共有するグループメンバ間で、容易にコミュニケーションがとれるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの実施態様に従うグループメンバの位置情報共有システムは、少なくとも一のオーナ及び一以上のメンバを含むグループが形成されているときに、前記オーナが所持するオーナ端末と、各メンバが所持する複数のメンバ端末と、前記メンバ端末へ地図情報及び各メンバ端末の位置情報を送信するサーバ装置とを備える。
前記オーナ端末は、グループへの加入を承認するオーナ承認情報を記憶する記憶部と、前記各メンバ端末へ前記オーナ承認情報を送信する近距離通信手段とを備える。
各メンバ端末は、それぞれ、自端末の現在位置を検出する位置検出手段と、前記オーナ端末から前記オーナ承認情報を受信する近距離通信手段と、前記オーナ端末から受信したオーナ承認情報を含み、前記オーナ端末のグループへの参加を要求するグループ参加要求を生成する手段と、前記位置検出手段が検出した自端末の現在位置情報と自端末の識別情報とを含むグループ情報取得要求を生成する手段と、前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を前記サーバへ送信し、それぞれの応答を受信するサーバ通信手段と、前記サーバ通信手段が前記グループ情報取得要求の応答として受信した地図データ及びグループ情報に基づいて、地図画像及び前記地図画像上にグループ内の他のメンバ端末の位置を表示する表示装置と、を備える。
前記サーバは、前記各メンバ端末から前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を受信し、その応答を送信するメンバ端末通信手段と、各メンバ端末の識別情報を、それぞれが属するグループに対応付けて記憶するとともに、各メンバ端末の現在位置情報を記憶したグループ情報記憶部と、前記メンバ端末通信手段が第1のメンバ端末から前記グループ参加要求を受信すると、前記グループ参加要求に含まれるオーナ承認情報に基づいて、前記第1のメンバ端末が前記オーナ端末のグループへ参加することを承認して、前記第1のメンバ端末の識別情報を前記オーナ端末のグループに対応付けて記憶するメンバ登録手段と、前記メンバ端末通信手段が第2のメンバ端末から前記グループ情報取得要求を受信すると、前記受信したグループ情報取得要求に含まれる第2のメンバ端末の現在位置情報を、前記グループ情報記憶部に格納して更新する更新手段と、前記受信したグループ情報取得要求に基づいて、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報を前記グループ情報記憶部から取得するとともに、前記地図データベースから所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを取得し、前記取得した同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報及び前記所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを含む、前記受信したグループ情報取得要求に対する応答を生成して、前記生成した前記グループ情報取得要求に対する応答を前記第2のメンバ端末に対して前記メンバ端末通信手段に送信させるグループ情報提供手段と、を備える。
【0009】
好適な実施形態では、各メンバ端末は、それぞれ、コメント入力を受け付けるコメント入力手段をさらに備え、前記サーバ通信手段は、前記コメント入力手段で入力されたコメントに関するコメントデータを前記サーバへ送信してもよい。
前記サーバでは、前記グループ情報記憶部には、各メンバ端末から送信されたコメントデータがさらに記憶されていて、前記グループ情報提供手段が、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末のコメントデータを前記グループ情報記憶部から取得し、前記グループ情報取得要求に対する応答に、前記取得したコメントデータを含めてもよい。
前記第2のメンバ端末は、前記表示装置が、前記受信したグループ内端末位置情報取得要求の応答に含まれるコメントデータに基づくコメントを、さらに表示するようにしてもよい。
【0010】
好適な実施形態では、前記第2のメンバ端末は、前記表示装置が、前記コメントを、そのコメントの入力を受け付けたメンバ端末の地図上の位置と対応付けて表示するようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、前記サーバ通信手段は、前記グループ情報取得要求に含まれる前記自端末の現在位置情報と前記自端末の識別情報とを、異なるタイミングで前記サーバ装置へ送信するようにしてもよい。
【0012】
本発明の一つの実施態様に従うサーバ装置は、少なくとも一のオーナ及び一以上のメンバを含むグループが形成されているときに、各メンバが所持する複数のメンバ端末へ地図情報及び各メンバ端末の位置情報を送信する。
前記各メンバ端末が、自端末の現在位置を検出する位置検出手段と、前記オーナが所持するオーナ端末からオーナ承認情報を受信する近距離通信手段と、前記オーナ端末から受信したオーナ承認情報を含み、前記オーナ端末のグループへの参加を要求するグループ参加要求を生成する手段と、前記位置検出手段が検出した自端末の現在位置情報と自端末の識別情報とを含むグループ情報取得要求を生成する手段と、前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を前記サーバへ送信し、それぞれの応答を受信するサーバ通信手段と、前記サーバ通信手段が前記グループ情報取得要求の応答として受信した地図データ及びグループ情報に基づいて、地図画像及び前記地図画像上にグループ内の他のメンバ端末の位置を表示する表示装置と、を備えているときに、
前記サーバ装置は、
前記各メンバ端末から前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を受信し、その応答を送信するメンバ端末通信手段と、
各メンバ端末の識別情報を、それぞれが属するグループに対応付けて記憶するとともに、各メンバ端末の現在位置情報を記憶したグループ情報記憶部と、
前記メンバ端末通信手段が第1のメンバ端末から前記グループ参加要求を受信すると、前記グループ参加要求に含まれるオーナ承認情報に基づいて、前記第1のメンバ端末が前記オーナ端末のグループへ参加することを承認して、前記第1のメンバ端末の識別情報を前記オーナ端末のグループに対応付けて記憶するメンバ登録手段と、
前記メンバ端末通信手段が第2のメンバ端末から前記グループ情報取得要求を受信すると、前記受信したグループ情報取得要求に含まれる第2のメンバ端末の現在位置情報を、前記グループ情報記憶部に格納して更新する更新手段と、
前記受信したグループ情報取得要求に基づいて、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報を前記グループ情報記憶部から取得するとともに、前記地図データベースから所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを取得し、前記取得した同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報及び前記所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを含む、前記受信したグループ情報取得要求に対する応答を生成して、前記生成した前記グループ情報取得要求に対する応答を前記第2のメンバ端末に対して前記メンバ端末通信手段に送信させるグループ情報提供手段と、を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係るグループメンバの位置情報共有システムについて、図面を参照して説明する。本システムは、複数のメンバによってグループが構成されているときに、各メンバが携帯している端末装置に、地図画像及びその地図上でのグループ内のメンバの位置を表示させて、グループメンバの位置情報を共有できるサービスを提供する。このとき、このサービスが適用できる範囲(メンバの行動範囲)を、テーマパークなどの一定の範囲に制限しても良いし、特に制限をせずに、市街地などを含む任意の地域としてもよい。
【0014】
図1は、本システムの全体構成を示す。同図に示すように、本システムは、あるグループを構成する複数のメンバがそれぞれ所持する複数台のメンバ端末1,1,・・・と、メンバ端末1,1,・・・が無線通信を行うアクセスポイント7,7と、アクセスポイント7,7とネットワーク9を介して接続されているサーバ3とを備える。
【0015】
本実施形態では、グループを構成するメンバの中には、一人以上のオーナMoと、一人以上の参加者Maが含まれる。自らがグループを作成したメンバが、そのグループのオーナMoとなる。既存のグループに加入したメンバは参加者Maとなる。ただし、参加者Maであっても既存のオーナMoの承認を受けて新たなオーナMoとなることもできる。オーナMoは、以下に説明するように、参加者Maには与えられていない、オーナ固有のオーナ権限を有する。たとえば、オーナMoはオーナ権限でグループの解散、メンバの参加承認及びメンバの強制削除などを行う。以下の実施形態において、特にオーナ権限を有するメンバ端末1をオーナ端末1aと称する。
【0016】
メンバ端末1,1,・・・は、たとえば、現在位置の検出機能、近距離通信機能及びサーバ3との通信機能を有するコンピュータ装置であればよく、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、あるいは汎用的なパーソナルコンピュータなどでもよい。以下に説明するメンバ端末1,1,・・・の機能ないし構成は、メンバ端末1,1,・・・が有する所定のハードウェアと、それらを制御ないし動作させる所定のソフトウェア(コンピュータプログラム)によって実現することができる。
【0017】
図2は、メンバ端末1の構成図である。
【0018】
メンバ端末1は、同図に示すように、表示装置111と、入力装置113と、GPS処理部115と、赤外線通信部117と、無線通信部119と、グループデータ記憶部131と、地図データ記憶部133と、オーナ処理部135と、グループ参加処理部137と、グループデータ取得要求生成部139とを備える。
【0019】
表示装置111は、たとえば、液晶パネルなどの表示部と、その表示部に画像などを表示させる制御を行う制御手段とを備える。
【0020】
入力装置113は、たとえば、プッシュボタン、キーボード、タッチパネルあるいはポインティングデバイスなどの操作部と、その操作部の制御を行う制御手段とを備える。
【0021】
GPS処理部115は、メンバ端末1の現在位置検出手段であって、GPSアンテナとGPSアンテナが受信したGPS信号を処理して、メンバ端末1の現在位置の座標(緯度及び経度)を特定するGPS信号処理手段とを有する。なお、メンバ端末1は、GPS処理部115以外の位置検出手段を備えていても良い。たとえばGPS処理部115の代わりに、無線LANのWiFi電波を利用した位置検出手段でも良い。
【0022】
赤外線通信部117は、近距離通信手段であって、赤外線の発光素子及び受光素子と、それらを制御する制御手段とを備える。そして、赤外線通信部117は、赤外線を利用して他のメンバ端末1と通信を行う。本実施形態では、後述するように、オーナ端末1aから赤外線通信部117を用いてグループIDを取得したメンバ端末1のみが、グループに参加することができる。これにより、グループメンバをオーナと面識がある者に制限することができる。なお、メンバ端末1は、赤外線通信部117以外の近距離通信手段を備えていても良い。たとえば赤外線通信部117の代わりに、Bluetooth(登録商標)を利用した近距離通信手段でも良い。
【0023】
無線通信部119は、所定の無線送受信装置及びその制御手段を備え、アクセスポイント7と無線通信を行う。
【0024】
グループデータ記憶部131は、このサービスの提供を受けるために必要なグループデータを記憶する。たとえば、グループデータ記憶部131には、メンバ端末1(あるいはメンバ端末1を所持するメンバ)を識別するメンバID1310、及びメンバ端末1が属するグループを識別するグループID1312が記憶される。さらに、オーナ端末1aの場合、グループデータ記憶部131には、オーナ端末1aであることを示すオーナフラグ1314が格納される。
【0025】
地図データ記憶部133は、グループサービスの提供を受けているときに、無線通信部119がサーバ3から取得した地図データ及びグループ内の他のメンバ端末1のメンバデータ450(図5C参照)などを記憶する。表示装置111が、地図データ記憶部133に格納されたデータを用いて、後述するグループ位置情報画面800(図10参照)を表示する。
【0026】
オーナ処理部135は、メンバ端末1がオーナ端末1aとなるための処理及びオーナ端末1aにだけ認められるオーナ権限処理を行う。
【0027】
まず、オーナ処理部135は、サーバ3に対して、新たなグループの作成及びメンバ端末1がオーナ端末1aとなることを要求するグループ作成要求500を生成する。グループ作成要求500には、たとえば、図3Aに示すようにグループ名510、オーナ名520及び有効期限530が含まれる。このグループ作成要求500は、無線通信部119を介してサーバ3へ送信される。サーバ3では、後述するように、このグループ作成要求500に応じて新たなグループが作成される。そして、作成されたグループのグループID及びメンバ端末1のメンバIDがサーバ3から送信されると、オーナ処理部135は無線通信部119を介してそれを受信する。オーナ処理部135は、受信したグループID1312及びメンバID1310をグループデータ記憶部131に格納するとともに、自らがグループID1312のグループのオーナであることを示すオーナフラグ1314を設定する。
【0028】
メンバ端末1は、オーナフラグ1314が設定されるとオーナ端末1aとなり、オーナ処理部135が、さらに、オーナ権限として認められる以下の処理を行うことができる。たとえば、オーナ処理部135は、グループの解散要求、メンバの強制削除要求などのオーナ権限処理要求を生成して、無線通信部119を介してサーバ3へ送信する。オーナ権限処理要求を生成する際、オーナ処理部135は、オーナフラグ1314の有無を確認する。
【0029】
また、オーナ処理部135は、オーナフラグ1314が設定されているときに、他のメンバ端末1に対して、自らがオーナとなっているグループへの参加承認をすることができる。本実施形態では、オーナ端末1aは、グループID1312を赤外線通信部117を介して他のメンバ端末1へ送ることによって、送った相手のメンバ端末1の参加承認とする。つまり、オーナ端末1aから渡されるグループID1312は、オーナがグループへの参加を承認したことを証明するオーナ承認情報である。従って、赤外線通信部117を介してオーナ端末1aから渡されるデータは、オーナがグループへの参加を承認したことを示す情報であればよく、必ずしもグループIDに限定されない。オーナ端末1aは、グループID1312を赤外線通信部117以外の手段(たとえば、無線通信部119を用いた通信)で出力することを禁止しても良い。
【0030】
以上の説明からわかるように、オーナ処理部135は、メンバ端末1がオーナ端末1aとなるとき、及びオーナ端末1aとして機能するときに利用される。
【0031】
グループ参加処理部137は、サーバ3に対して、既存のグループのメンバに参加者として加入することを要求するグループ参加要求600を生成する。グループ参加要求600には、たとえば、図3Bに示すように、グループID610及びメンバ名620が含まれる。グループID610は、予め赤外線通信部117がオーナ端末1aから取得してグループデータ記憶部131に格納されているグループID1312を用いる。このグループ参加要求600は、無線通信部119を介してサーバ3へ送信される。サーバ3では、グループ参加要求600が承認されると、メンバ端末1にメンバIDが割り当てられる。そして、その割り当てられたメンバIDがサーバ3から送信されると、グループ参加処理部137が無線通信部119を介してそれを受信する。グループ参加処理部137が受信したメンバIDは、グループデータ記憶部131に格納される。
【0032】
以上の説明からわかるように、グループ参加処理部137は、メンバ端末1が既存グループに参加するときに利用される。
【0033】
また、グループ参加処理部137は、グループからの脱退要求を生成して、サーバ3へ送信するようにしても良い。さらには、グループ参加処理部137は、グループメンバであっても、自分の位置情報を他のメンバへ通知しない非通知メンバ要求を生成して、サーバ3へ送信するようにしても良い。
【0034】
グループデータ取得要求生成部139は、メンバ端末1と同一グループに属する他のメンバ端末1の現在のメンバデータ450(図5C参照)の取得要求(以下、グループデータ取得要求と称する)700を生成する。グループデータ取得要求700は、同時に、サーバ3に対するメンバ端末1の位置座標の通知も兼ねている。すなわち、グループデータ取得要求700は、図3Cに示すように、メンバID710と、現在位置座標720とを含む。
【0035】
図4は、サーバ3の構成図である。
【0036】
サーバ3は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明するサーバ3内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0037】
サーバ3は、通信処理部31と、グループデータ管理部33と、ナビゲーション処理部35と、地図データベース37と、グループデータベース39とを備える。
【0038】
通信処理部31は、ネットワーク9及びアクセスポイント7を介して各メンバ端末1と通信を行う。
【0039】
地図データベース37は、ナビゲーション用の地図データを記憶する。
【0040】
グループデータベース39は、グループ及び各グループに所属するメンバに関する情報を記憶する。たとえば、グループデータベース39には、グループテーブル41と、グループ構成テーブル43と、メンバテーブル45とが記憶されている。
【0041】
図5Aは、グループテーブル41のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、グループテーブル41は、グループID411,グループ名413,オーナのメンバID415及び有効期限417をデータ項目として有する。グループが作成されると、グループごとにグループテーブル41に1レコードが追加される。
【0042】
図5Bは、グループ構成テーブル43のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、グループ構成テーブル43は、データ項目として、グループID431及びグループを構成するメンバのメンバID433を有する。一つのグループにメンバが複数存在する場合は、人数分のメンバID433を有する。
【0043】
図5Cは、メンバテーブル45のデータ構造の一例を示す。メンバテーブル45は、いずれかのグループに属する各メンバに関するデータ(以下、メンバデータと称する)450を記憶する。メンバテーブル45に記憶されるメンバデータ450は、同図に示すように、データ項目として、グループID451,メンバ名452,位置座標453、位置取得時刻455,コメント457及びコメント更新時刻459を含む。
【0044】
改めて図4を参照すると、グループデータ管理部33は、グループデータベース39に格納されているグループ及び各グループのメンバに関するデータを管理する。
【0045】
たとえば、グループデータ管理部33は、ユーザ端末1からグループ作成要求500を受けて、グループを作成する。グループ作成処理として、たとえば、グループデータ管理部33は、新グループに対するグループIDと、オーナとなるメンバに対するメンバIDとを、それぞれ所定のルールに従って割り当てる。そして、グループデータ管理部33は、上記グループID、メンバID及び有効期限と、受信したグループ作成要求500に含まれるグループ名510及び有効期限530とを含むレコードを生成して、グループテーブル41へ登録する。グループ作成要求500に有効期限530が含まれていなければ、グループデータ管理部33が新グループの有効期限を設定してもよい。グループデータ管理部33は、グループ作成要求500を送信したメンバ端末1へグループID及びメンバIDを通知する。これにより、そのメンバ端末1がオーナ端末1aとなる。さらに、グループデータ管理部33は、グループ構成テーブル43及びメンバテーブル45に、グループ作成要求500を送信したメンバ端末1(オーナ端末1a)に対応するレコードを追加する。これにより新規グループの作成が完了する。
【0046】
また、グループデータ管理部33は、メンバ端末1からグループ参加要求600を受けると、その送信元のメンバ端末1のグループ参加処理を行う。グループ参加処理として、グループデータ管理部33は、たとえば以下のような処理を行う。まずグループデータ管理部33は、グループ参加要求600を受け付けると、そのグループ参加要求600を承認するか否かを判定する。すなわち、グループデータ管理部33は、グループ参加要求600に含まれるグループID610を有するデータレコードがグループテーブル41に存在し、かつ、そのレコードの有効期限417を過ぎていないことが確認できれば、そのグループ参加要求600を承認する。既に説明したように、メンバ端末1は、グループIDを赤外線通信によってオーナ端末1aから取得しなければならない。従って、グループIDを有するメンバ端末1は、オーナの明示的な承認を受けてグループ参加要求を行ったと考えられるからである。
【0047】
グループデータ管理部33は、グループ参加要求600が承認されると、その要求を送信したメンバ端末1に対して、メンバIDを割り当てる。そして、グループデータ管理部33は、グループ参加要求600に含まれるグループID610に基づいて、グループ構成テーブル43の対応するレコードを特定して、そのレコードに割り当てたメンバIDを追加する。さらに、グループデータ管理部33は、そのメンバIDのレコードをメンバテーブル45に追加する。これにより、新規メンバの既存グループへの参加が完了する。
【0048】
さらに、グループデータ管理部33は、オーナ端末1aからグループの解散、またはメンバの強制削除の要求を受け付けたときは、それぞれに応じた処理を行う。たとえば、グループの解散要求を受けると、グループデータ管理部33は、そのグループの解散要求で指定されたグループに関するデータをグループデータベース39から削除する。また、メンバの強制削除要求を受けると、グループデータ管理部33は、そのメンバの強制削除要求で指定されたグループに関するデータをグループデータベース39から削除する。
【0049】
また、グループデータ管理部33は、いずれかのグループ端末1からグループ脱退要求を受けると、そのメンバのデータをグループデータベース39から削除する。グループデータ管理部33は、いずれかのグループ端末1から非通知メンバ要求を受けると、そのメンバの位置座標を他のメンバへは通知しない非通知メンバとして登録しても良い。非通知メンバについては、メンバテーブル45に非通知メンバを識別可能な情報を格納するようにしても良い。
【0050】
ナビゲーション処理部35は、メンバ端末1からのグループデータ取得要求700に応じて、各メンバ端末1が所属するグループの他のメンバ端末1の位置情報を含むグループデータを提供する。たとえば、ナビゲーション処理部35は、グループ構成テーブル43を参照して、グループデータ取得要求700に含まれるメンバID710と同じグループの他のメンバ端末1を特定する。そして、メンバテーブル45から、ここで特定されたメンバ端末1のメンバデータ450を取得して、グループデータ取得要求700の送信元のメンバ端末1へ返送する。
【0051】
さらに、ナビゲーション処理部35は、グループデータ取得要求700に含まれる位置座標720及びコメント730に基づいて、メンバテーブル45の位置座標453及びコメント457を更新する。位置取得時刻455及びコメント更新時刻459は、ナビゲーション処理部35が位置座標453及びコメント457を更新するときの時刻としても良いし、メンバ端末1がそれぞれの時刻データをグループデータ取得要求700に含めて送ってきたときは、その時刻データを反映させても良い。
【0052】
次に、本システムが行う処理手順を図6〜図9のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
図6は、グループ作成処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
まず、ユーザが入力装置113を操作してグループ名、オーナ名及び有効期限を入力すると、メンバ端末1がこれらを受け付ける(S110)。オーナ処理部135は、ここで受け付けたグループ名、オーナ名及び有効期限を含むグループ作成要求500を生成して、生成したグループ作成要求500を、無線通信部119を介してサーバ3へ送信する(S112)。
【0055】
アクセスポイント7及びネットワーク9を介して、サーバ3の通信処理部31がグループ作成要求500を受け付けると、グループデータ管理部33が、新グループのグループIDを定め、グループ作成要求500の送信元のメンバ端末1にメンバIDを割り当てる(S120)。そして、グループテーブル41,グループ構成テーブル43及びメンバテーブル45にレコードを追加する(S122)。グループデータ管理部33は、メンバ端末1に割り当てられたグループID及びメンバIDを、通信処理部31を介してメンバ端末1へ通知する(S124)。
【0056】
メンバ端末1は、サーバ3から送られたグループ作成要求500に対する応答を受け付けると、その応答に含まれるグループID及びメンバIDを、グループデータ記憶部131に格納する(S114)。そして、オーナ処理部135が、グループデータ記憶部131にオーナフラグ1314を設定する(S116)。
【0057】
上記の処理により、新たなグループが作成され、そのグループ作成要求を行ったメンバの端末がオーナ端末となる。
【0058】
図7は、グループ参加処理の手順を示すフローチャートである。
【0059】
既存グループへの参加を希望するユーザのメンバ端末1は、オーナ端末1aから、赤外線通信部117を用いてグループIDを取得する(S210)。
【0060】
ユーザが入力装置113を操作してメンバ名を入力すると、メンバ端末1がこれらを受け付ける(S212)。グループ参加処理部137は、ステップS210で取得したグループID及びステップS212で受け付けたメンバ名を含むグループ参加要求600を生成して、生成したグループ参加要求600を、無線通信部119を介してサーバ3へ送信する(S214)。
【0061】
アクセスポイント7及びネットワーク9を介して、サーバ3の通信処理部31がグループ参加要求600を受け付けると、グループデータ管理部33が、グループテーブル41を参照して、グループ参加要求600を承認するか否かの判定を行う(S220)。ここで、グループ参加要求600が承認されなかったとき(S220:非承認)は、所定のエラー処理を実行する。
【0062】
グループ参加要求600が承認されたときは(S220:承認)、グループデータ管理部33がグループ参加要求600の送信元のメンバ端末1にメンバIDを割り当てる(S222)。そして、グループデータ管理部33は、グループ構成テーブル43及びメンバテーブル45に、そのメンバ端末1に対応するレコードを追加する(S224)。グループデータ管理部33は、メンバ端末1に割り当てられたメンバIDを、通信処理部31を介して送信元のメンバ端末1へ通知する(S226)。
【0063】
メンバ端末1は、サーバ3から送られたグループ参加要求600に対する応答を受け付けると、その応答に含まれるメンバIDをグループデータ記憶部131に格納する(S216)。
【0064】
上記の処理により、既存グループのオーナから承認されたメンバのみが、既存のグループに参加してそのグループのメンバとなることができる。特に、赤外線通信のような近距離通信手段によってオーナ端末1aからオーナ承認情報(グループID)を取得することによって、初めてオーナからの承認を受けることができるので、面識のないメンバがグループに参加することを防止することができる。
【0065】
図8は、グループメンバ同士の位置情報共有処理(グループナビゲーション)実行時の処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
この処理を行う前提として、各メンバ端末1のGPS処理部115が、所定の時間間隔(現在位置取得インターバル)で現在位置の検出を行っている。
【0067】
メンバ端末1でグループナビが開始されると、メンバ端末1は、所定の時間間隔(グループメンバ共有インターバル)で以下の処理を行う(S300)。まず、グループデータ取得要求生成部139がGPS処理部115から現在位置座標を取得する(S302)。グループデータ取得要求生成部139は、入力装置113によってコメント入力がなされているか否かをチェックする(S304)。このとき、コメントが入力されていれば(S304:Yes)、グループデータ取得要求生成部139は入力済みのコメントを取得する(S306)。コメントが未入力であれば(S304:No)、ステップS306はスキップされる。
【0068】
グループデータ取得要求生成部139は、メンバID710、位置座標720及びコメント(入力済みであれば)730を含むグループデータ取得要求700を生成する(S308)。そして、グループデータ取得要求700を、無線通信部119を介してサーバ3へ送信する(S310)。
【0069】
サーバ3がグループデータ取得要求700を受信すると、ナビゲーション処理部35が受信したグループデータ取得要求700に基づいて、メンバテーブル45のメンバデータ450を更新する(S320)。
【0070】
ナビゲーション処理部35は、さらに、グループ構成テーブル43を参照し、グループデータ取得要求700に含まれるメンバID710が属するグループ(対象グループ)に属する他のメンバ端末1のメンバID433を特定する(S322)。そして、ナビゲーション処理部35は、メンバテーブル45から、ステップS322で特定されたメンバIDのメンバデータ450を取得する(S324)。また、ナビゲーション処理部35は、グループデータ取得要求700を送信したメンバ端末1の現在位置近傍の地図データを地図データベース37から取得する(S326)。なお、ステップS326において、予め指定されている場合は、グループデータ取得要求700を送信したメンバ端末1以外のメンバ端末1の現在位置近傍の地図データを地図データベース37から取得しても良い。ナビゲーション処理部35は、ステップS324で取得したメンバデータ450と、ステップS236で取得した地図データとを、グループデータ取得要求700を送信したメンバ端末1へ送信する(S328)。なお、地図データは、必ずしも毎回送信しなくても良い。たとえば、メンバ端末1へ既に送信済みの地図データについては、送信を省略しても良い。
【0071】
ステップS324において、非通知メンバとして設定されているユーザのメンバデータ450は取得しなくても良い。
【0072】
メンバ端末1は、サーバ3から送られたグループデータ取得要求700に対する応答を受け付けると、その応答に含まれるデータを地図データ記憶部133に一旦保存する(S312)。この後、ステップS300へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0073】
図9は、グループ位置情報画面800を表示する処理手順を示すフローチャートである。
【0074】
まず、メンバ端末1では、表示装置111が所定の時間間隔(表示インターバル)で以下の処理を行う(S400)。すなわち、表示装置111が地図データ記憶部133に記憶されているメンバデータ450及び地図データを読み出す(S402)。さらに、表示装置111は、GPS処理部115から現在位置座標を取得する(S404)。そして、表示装置111が図10に示すようなグループ位置情報画面800を表示する(S406)。その後、ステップS400へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0075】
ここで、ステップS406で表示装置111が表示するグループ位置情報画面800の一例を図10に示す。
【0076】
同図に示すように、グループ位置情報画面800には、地図画像810と、地図上でのメンバ端末1の位置を示す位置表示820とを含む。これにより、同一グループ内のメンバは互いの位置情報を共有することができる。
【0077】
また、コメントが入力されているメンバについては、コメント830も併せて表示される。このコメント830は、そのコメントを入力したメンバの地図上の位置820に対応付けられている。同図の例では、メンバの地図上の位置820からの吹き出し内にコメントが表示されている。
【0078】
さらに、グループ位置情報画面800には、グループメンバリスト850が含まれる。グループメンバリスト850においてあるメンバが選択されると、表示装置111は、選択されたメンバの現在位置が中心となるように地図画像810の表示を切り替えてもよい。
【0079】
たとえば、図10Aでは、ユーザ名「○○」の位置が中心となるように地図画像810が表示されている。このときに、グループメンバリスト850において、ユーザ名「△△」が選択されると、図10Bに示すようにユーザ名「△△」の現在位置が中心となるように地図画像810が切り替わる。
【0080】
なお、表示装置111は、位置座標453が異常値であるメンバについては、地図上の位置表示820は行わないがグループメンバリスト850には表示するようにしても良い。
【0081】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【0082】
なお、上述の実施形態では、オーナ端末1aもメンバ端末1であるから、グループ内の他の端末装置の位置情報の表示を行うことができるが、オーナ端末1aに、グループ内の他の端末装置の位置情報の表示機能を搭載することを省略しても良い。つまり、オーナ端末1aは、オーナ権限に基づく処理のみを行う端末としても良い。
【0083】
また、上述の実施形態では、グループデータ取得要求700において、サーバ3に対するメンバ端末1の位置情報の通知を行っているが、サーバ3に対するメンバ端末1の位置情報の通知は、グループデータ取得要求700とは別に行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施形態に係るグループメンバの位置情報共有システムの構成図である。
【図2】メンバ端末1の構成図である。
【図3】グループ作成要求500、グループ参加要求600及びグループデータ取得要求700のデータ構造を示す。
【図4】サーバ3の構成図である。
【図5】グループデータベース39内の各テーブルのデータ構造を示す。
【図6】グループ作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】グループ参加処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】グループメンバ同士の位置情報共有処理(グループナビゲーション)実行時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】グループ位置情報画面800の表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】グループ位置情報画面800の一例を示す。
【符号の説明】
【0085】
1,1,・・・ メンバ端末
1a オーナ端末
3 サーバ
31 通信処理部
33 グループデータ管理部
35 ナビゲーション処理部
37 地図データベース
39 グループデータベース
115 GPS処理部
117 赤外線通信部
119 無線通信部
131 グループデータ記憶部
133 地図データ記憶部
135 オーナ処理部
137 グループ参加処理部
139 グループデータ取得要求生成部
500 グループ作成要求
600 グループ参加要求
700 グループデータ取得要求
800 グループ位置情報画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一のオーナ及び一以上のメンバを含むグループが形成されているときに、前記オーナが所持するオーナ端末と、各メンバが所持する複数のメンバ端末と、前記メンバ端末へ地図情報及び各メンバ端末の位置情報を送信するサーバ装置とを備えたグループメンバの位置情報共有システムであって、
前記オーナ端末は、
グループへの加入を承認するオーナ承認情報を記憶する記憶部と、
前記各メンバ端末へ前記オーナ承認情報を送信する近距離通信手段とを備え、
各メンバ端末は、それぞれ、
自端末の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記オーナ端末から前記オーナ承認情報を受信する近距離通信手段と、
前記オーナ端末から受信したオーナ承認情報を含み、前記オーナ端末のグループへの参加を要求するグループ参加要求を生成する手段と、
前記位置検出手段が検出した自端末の現在位置情報と自端末の識別情報とを含むグループ情報取得要求を生成する手段と、
前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を前記サーバへ送信し、それぞれの応答を受信するサーバ通信手段と、
前記サーバ通信手段が前記グループ情報取得要求の応答として受信した地図データ及びグループ情報に基づいて、地図画像及び前記地図画像上にグループ内の他のメンバ端末の位置を表示する表示装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記各メンバ端末から前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を受信し、その応答を送信するメンバ端末通信手段と、
各メンバ端末の識別情報を、それぞれが属するグループに対応付けて記憶するとともに、各メンバ端末の現在位置情報を記憶したグループ情報記憶部と、
前記メンバ端末通信手段が第1のメンバ端末から前記グループ参加要求を受信すると、前記グループ参加要求に含まれるオーナ承認情報に基づいて、前記第1のメンバ端末が前記オーナ端末のグループへ参加することを承認して、前記第1のメンバ端末の識別情報を前記オーナ端末のグループに対応付けて記憶するメンバ登録手段と、
前記メンバ端末通信手段が第2のメンバ端末から前記グループ情報取得要求を受信すると、前記受信したグループ情報取得要求に含まれる第2のメンバ端末の現在位置情報を、前記グループ情報記憶部に格納して更新する更新手段と、
前記受信したグループ情報取得要求に基づいて、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報を前記グループ情報記憶部から取得するとともに、前記地図データベースから所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを取得し、前記取得した同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報及び前記所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを含む、前記受信したグループ情報取得要求に対する応答を生成して、前記生成した前記グループ情報取得要求に対する応答を前記第2のメンバ端末に対して前記メンバ端末通信手段に送信させるグループ情報提供手段と、を備えるグループメンバの位置情報共有システム。
【請求項2】
各メンバ端末は、それぞれ、
コメント入力を受け付けるコメント入力手段をさらに備え、
前記サーバ通信手段は、前記コメント入力手段で入力されたコメントに関するコメントデータを前記サーバへ送信し、
前記サーバでは、
前記グループ情報記憶部には、各メンバ端末から送信されたコメントデータがさらに記憶されていて、
前記グループ情報提供手段が、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末のコメントデータを前記グループ情報記憶部から取得し、前記グループ情報取得要求に対する応答に、前記取得したコメントデータを含め、
前記第2のメンバ端末は、
前記表示装置が、前記受信したグループ内端末位置情報取得要求の応答に含まれるコメントデータに基づくコメントを、さらに表示することを特徴とする請求項1記載のグループメンバの位置情報共有システム。
【請求項3】
前記第2のメンバ端末は、
前記表示装置が、前記コメントを、そのコメントの入力を受け付けたメンバ端末の地図上の位置と対応付けて表示することを特徴とする請求項2記載のグループメンバの位置情報共有システム。
【請求項4】
前記サーバ通信手段は、前記グループ情報取得要求に含まれる前記自端末の現在位置情報と前記自端末の識別情報とを、異なるタイミングで前記サーバ装置へ送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグループメンバの位置情報共有システム。
【請求項5】
少なくとも一のオーナ及び一以上のメンバを含むグループが形成されているときに、各メンバが所持する複数のメンバ端末へ地図情報及び各メンバ端末の位置情報を送信するサーバ装置であって、
前記各メンバ端末が、
自端末の現在位置を検出する位置検出手段と、前記オーナが所持するオーナ端末からオーナ承認情報を受信する近距離通信手段と、前記オーナ端末から受信したオーナ承認情報を含み、前記オーナ端末のグループへの参加を要求するグループ参加要求を生成する手段と、前記位置検出手段が検出した自端末の現在位置情報と自端末の識別情報とを含むグループ情報取得要求を生成する手段と、前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を前記サーバへ送信し、それぞれの応答を受信するサーバ通信手段と、前記サーバ通信手段が前記グループ情報取得要求の応答として受信した地図データ及びグループ情報に基づいて、地図画像及び前記地図画像上にグループ内の他のメンバ端末の位置を表示する表示装置と、を備えているときに、
前記サーバ装置は、
前記各メンバ端末から前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を受信し、その応答を送信するメンバ端末通信手段と、
各メンバ端末の識別情報を、それぞれが属するグループに対応付けて記憶するとともに、各メンバ端末の現在位置情報を記憶したグループ情報記憶部と、
前記メンバ端末通信手段が第1のメンバ端末から前記グループ参加要求を受信すると、前記グループ参加要求に含まれるオーナ承認情報に基づいて、前記第1のメンバ端末が前記オーナ端末のグループへ参加することを承認して、前記第1のメンバ端末の識別情報を前記オーナ端末のグループに対応付けて記憶するメンバ登録手段と、
前記メンバ端末通信手段が第2のメンバ端末から前記グループ情報取得要求を受信すると、前記受信したグループ情報取得要求に含まれる第2のメンバ端末の現在位置情報を、前記グループ情報記憶部に格納して更新する更新手段と、
前記受信したグループ情報取得要求に基づいて、前記第2のメンバ端末と同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報を前記グループ情報記憶部から取得するとともに、前記地図データベースから所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを取得し、前記取得した同一グループ内の他のメンバ端末の現在位置情報及び前記所定のメンバ端末の現在位置を含む地図データを含む、前記受信したグループ情報取得要求に対する応答を生成して、前記生成した前記グループ情報取得要求に対する応答を前記第2のメンバ端末に対して前記メンバ端末通信手段に送信させるグループ情報提供手段と、を備えるサーバ装置。
【請求項6】
少なくとも一のオーナ及び一以上のメンバを含むグループが形成されているときに、前記オーナが所持するオーナ端末と、各メンバが所持する複数のメンバ端末と、前記メンバ端末へ地図情報及び各メンバ端末の位置情報を送信するサーバ装置とを備えたグループメンバの位置情報共有システムにおける前記メンバ端末であって、自端末の現在位置を検出する位置検出手段と、前記オーナ端末から前記オーナ承認情報を受信する近距離通信手段と、を備えた前記メンバ端末のためのコンピュータプログラムであって、
前記オーナ端末から受信したオーナ承認情報を含み、前記オーナ端末のグループへの参加を要求するグループ参加要求を生成するステップと、
前記位置検出手段が検出した自端末の現在位置情報と自端末の識別情報とを含むグループ情報取得要求を生成するステップと、
前記グループ参加要求及び前記グループ情報取得要求を前記サーバへ送信し、それぞれの応答を受信するステップと、
前記グループ情報取得要求の応答として受信した地図データ及びグループ情報に基づいて、地図画像及び前記地図画像上にグループ内の他のメンバ端末の位置を表示部に表示するステップと、を前記メンバ端末に実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−28322(P2010−28322A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−185355(P2008−185355)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【特許番号】特許第4340322号(P4340322)
【特許公報発行日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】