説明

グループメンバ位置情報共有システムならびにそのサーバ装置および携帯端末

【課題】 グループメンバやグループの管理者にとって使い勝手のよい位置情報共有システムおよびその携帯端末を提供する。
【解決手段】 テーマパーク600へ入場する複数の入場者がそれぞれ所持し、その所在位置が測位可能な携帯端末100と、携帯端末100の所持者と所定の時間間隔で測位される携帯端末100の所在位置とを対応付けて管理するサーバ装置400とによって位置情報共有システムを構成する。サーバ装置400は、携帯端末100の所持者が属すべきグループを設定し、設定したグループごとにそのメンバを管理し、同じグループメンバの携帯端末100それぞれの所在位置情報を同じグループメンバそれぞれの携帯端末100へ送信する。携帯端末100は、受信した同じグループメンバの携帯端末100の所在位置を1つの地図上に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、限定された地域へ入場し、グループを組んで行動する入場者がそれぞれ所持する携帯端末において、同じグループに属するメンバ間で位置情報を共有するグループメンバ位置情報共有システムならびにそのサーバ装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、GPS(Global Positioning System)受信機を搭載した携帯電話機で、その携帯電話機が所在する位置を含むその近隣の地図を表示し、さらに、目的地を設定し、その目的地までの経路を検索して表示する歩行者用のナビゲーションシステムが普及してきている。ただ、そのようなナビゲーションシステムでは、自身の位置がわかるだけで、他人が携帯する携帯電話機の所在位置は分からない。従って、一般のナビゲーションシステムでは、複数人がグループで行動するようなときに、グループに属する他のメンバの位置を互いに知ることはできない。
【0003】
特許文献1には、GPS受信機を搭載した携帯端末を利用したナビゲーションシステムの例が開示されている。そのナビゲーションシステムによれば、複数の携帯端末の間でお互いの電話番号を登録し合っておき、所定の時間ごとにGPS受信機によって得られる自己の位置情報を、お互いに登録した電話番号の携帯端末へ送信する。すなわち、このナビゲーションシステムにおける携帯端末は、あらかじめ登録されている電話番号の他の携帯端末から、それらが所在する位置の位置情報を受信し、その位置を地図上に表示することができる。
【特許文献1】特開平8−5394公報(段落0022〜段落0070、段落0137〜段落0158、図1〜図17)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されているナビゲーションシステムは、一般のナビゲーションシステムに、あらかじめ登録された他の携帯端末の所在位置を表示する機能が、単に、追加されただけのシステムである。従って、このようなナビゲーションシステムでは、例えば、複数人がグループを組んで広大なテーマパークなどで行動をするような場合に、お互いにグループメンバの位置を認識し合うことはできるが、それ以上のことはできない。すなわち、従来のナビゲーションシステムは、特許文献1に開示されているものであっても、複数人がグループを組んで行動するときにその位置情報を有効に利用する位置情報共有システムとしては、ユーザにとって使い勝手がいいシステムにはなっていない。
【0005】
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、複数のグループメンバがテーマパークなどで連携して行動する際に、グループメンバやグループ管理者にとって使い勝手のよい位置情報共有システムならびにそのサーバ装置および携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明においては、グループメンバ位置情報共有システムを、所定の地域へ入場する複数の入場者がそれぞれ所持し、その所在位置が測位可能な携帯端末と、その携帯端末の所持者と所定の時間間隔で測位された携帯端末の所在位置情報とを対応付けて管理するサーバ装置とを含むように構成した。そして、サーバ装置が、携帯端末の所持者が属すべきグループを設定し、その設定したグループとその設定したグループのメンバとを対応付けて管理し、同じグループのメンバがそれぞれ所持する前記携帯端末の所在位置情報を、前記同じグループのメンバが所持する携帯端末それぞれに送信し、携帯端末が、前記送信された携帯端末の所在位置情報を受信し、その受信した所在位置情報がそれぞれ示す位置を1つの地図上に表示するようにした。
【0007】
さらに、本発明においては、携帯端末から送信される要求情報に基づき、グループ設定または抹消、グループ参加または退場、位置情報の非公開、集合場所の設定などを可能にする構成としている。また、携帯端末は、同じグループの少なくとも2人のメンバ間でその地図表示(表示領域、縮尺)が同じになるような表示モードを設けた。
【0008】
以上のように本発明に係るグループメンバ位置情報共有システムにおいては、そのユーザは、グループを携帯端末からの要求によって自由に設定または抹消することができる。また、そのグループへの参加または退場もグループIDなどを通知できる範囲で自由にできる。そのため、フレキシブルなグループ形成が可能となる。また、位置情報の非公開、集合場所の設定、種々の地図表示モードなどの機能を備えているので、ユーザにとって使い勝手のいいグループメンバ位置情報共有システムとなっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、テーマパークなどで連携して行動するユーザに対し、使い勝手のいいグループメンバ位置情報共有システムなどを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0011】
<グループメンバ位置情報共有システムの構成>
以下、図1〜図3を参照して、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムの構成について説明する。まず、図1は、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムが適用されるシステムの全体構成を示した図である。
【0012】
図1において、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムは、複数の携帯端末100およびサーバ装置400の上に実現される。ここで、携帯端末100は、GPS受信機を備えた携帯電話機またはPDA(Personal Digital Assistance)によって構成される。そして、携帯端末100は、例えば、携帯電話の無線ネットワークによってアクセスポイント200に接続され、また、アクセスポイント200とサーバ装置400とは、インタネットなどのネットワーク300により接続されている。すなわち、携帯端末100とサーバ装置400とは、アクセスポイント200およびネットワーク300を介してお互いに接続された構成となっている。
【0013】
本実施形態においては、例えば、テーマパーク600などに入場した複数人がグループを形成し、それぞれが携帯端末100を所持し、そのテーマパーク600などにおいて連携して行動する。このとき、携帯端末100は、GPS衛星500の電波を受信することにより、その所在位置を測位する。そして、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムにおいては、それぞれの携帯端末100は、その測位した位置情報をサーバ装置400へ送信する。サーバ装置400は、携帯端末100から送信される位置情報を受信し、携帯端末100の位置情報をグループごとにまとめ、まとめたグループの携帯端末100の位置情報をそのグループに属する携帯端末100へ送信する。
【0014】
携帯端末100は、以上のようにしてサーバ装置400から送信される同じグループに属する携帯端末100の位置情報を受信して、その同じグループに属する携帯端末100の位置情報を、例えば、テーマパーク600の地図上に表示する。このようにして、グループメンバは、お互いに他のメンバの位置情報を共有することができる。
【0015】
なお、図1において、アクセスポイント200、ネットワーク300、サーバ装置400は、テーマパーク600内にあるように記載されているが、実際には、それらはテーマパーク600の外にあっても構わない。同様に、一部の携帯端末100が、テーマパーク600の外へ出ていても構わない。
【0016】
図2は、本実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係る携帯端末の構成を示した図である。図2において、携帯端末100は、情報処理部110、方位検知部120、GPS電波受信部130、無線ネットワーク通信部140、表示部150、キー入力部160などを含んで構成される。そして、図示はしていないが、情報処理部110は、演算装置などからなるCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置などからなる記憶装置とによって構成される。
【0017】
ここで、情報処理部110の記憶装置は、ログイン処理部111、グループ設定処理部112、地図表示設定処理部113、集合場所設定処理部114、位置非公開設定処理部115、位置測位&地図表示処理部116などのプログラムを記憶するとともに、モード設定テーブル117、グループ情報テーブル118、地図データ119などの表示用または作業用のデータを記憶する。
【0018】
情報処理部110の記憶装置は、さらに、OS(Operating System)などの基本プログラムを記憶しており、CPUは、そのOSを実行し、前記のプログラム111〜116を実行することによって、それぞれのプログラム111〜116に定められた所定の機能を実現する。これらプログラムの機能の詳細については後記する。
【0019】
また、図2において、方位検知部120は、いわゆる電子コンパスなどによって構成され、地磁気を感知して、例えば、携帯端末100が水平面に配置されたとき、その表示および操作面の下部から上部へ向かう方向が指し示す方向を出力する。すなわち、携帯端末100を水平に置き、その操作者が例えば北西を向いて操作する場合には、その電子コンパスは、「北西」という情報を出力する。また、GPS電波受信部130は、いわゆるGPS受信機などによって構成され、携帯端末100の所在する位置情報を、例えば、緯度・経度情報として出力する。また、無線ネットワーク通信部140は、例えば、携帯電話の通信装置そのものであり、通信に係るプロトコル処理を行うとともに、無線電波の変復調を行い、アクセスポイント200との間で通信を実行する。また、表示部150は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって構成され、情報処理部110による処理の結果を表示するのに用いられる。また、キー入力部160は、キーボタンなどによって構成され、情報処理部110に対し、文字情報やあらかじめ指定されたコマンド情報などを入力するのに用いられる。
【0020】
図3は、本実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係るサーバ装置の構成を示した図である。図3において、サーバ装置400は、情報処理部410、ネットワーク通信部430、入出力端末440などを含んで構成される。
【0021】
ここで、情報処理部410は、図示はしていないが、演算装置などからなるCPUと、ROM、RAM、ハードディスク装置などからなる記憶装置とによって構成される。その記憶装置は、ユーザ登録処理部411、ユーザ認証処理部412、グループ設定処理部413、集合場所設定処理部414、位置非公開設定処理部415、位置情報登録&取得部416などのプログラムを記憶し、さらに、ユーザマスタファイル4171、グループマスタファイル4172などからなる入場者DB(Data Base)417、テーマパーク600などの地図情報を格納した地図DB418などを記憶する。
【0022】
その記憶装置は、さらに、OSなどの基本プログラムを記憶しており、CPUは、そのOSを実行し、前記のプログラム411〜416を実行することによって、それぞれのプログラム411〜416に定められた所定の機能を実現する。これらプログラムの機能の詳細については後記する。
【0023】
また、図3において、ネットワーク通信部430は、ネットワーク300に対する信号の送受信、プロトコルの処理などを行い、ネットワーク300およびアクセスポイント200を介した携帯端末100との通信を可能にする。また、入出力端末440は、LCDのディスプレイ、キーボード、マウスなどによって構成され、情報処理部410による処理の結果を表示したり、情報処理部410に対し文字情報などを入力したりするのに用いられる。なお、入出力端末440は、情報処理部410に直接接続されるのではなく、ネットワーク300を介して接続されてもよい。
【0024】
<グループメンバ位置情報共有システムの機能>
続いて、図4〜図19を参照して、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムの機能および動作について説明する。図4は、本実施形態に係るサーバ装置におけるユーザ登録処理部の処理の流れを示した図である。
【0025】
(入場時の処理)
テーマパーク600へ入場し、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムの利用を希望する利用希望者は、入場窓口で入場料金を支払うと同時に、個人情報(氏名、性別、年齢など)を登録する。登録された個人情報は、その窓口などに設置されている入出力端末440によってサーバ装置400に入力される。
【0026】
すなわち、サーバ装置400の情報処理部410は、ユーザ登録処理部411の処理として、まず、利用希望者が登録した個人情報を入力する(ステップS1)。そして、情報処理部410は、入力された利用希望者の個人情報などに基づき、ユーザIDとグループ仮IDとを発行する(ステップS2)。次いで、情報処理部410は、発行されたユーザIDおよびグループ仮IDと入力された個人情報とを対応付けて入場者DB417に登録する(ステップS3)。以上の処理によって、グループメンバ位置情報共有システムの利用希望者は、これ以降、グループメンバ位置情報共有システムのユーザとして取り扱われる。
【0027】
図5は、本実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係る入場者DBのレコードの構成を示した図であり、(a)は、ユーザマスタファイルのレコードの構造、(b)は、グループマスタファイルのレコードの構造である。図5(a)に示すように、入場者DB417のユーザマスタファイル4171のレコードは、ユーザID、グループ仮ID、参加グループID、位置情報、ユーザ属性情報などのフィールドによって構成されている。
【0028】
すなわち、情報処理部410は、ステップS2で発行されたユーザIDとグループ仮IDとをユーザマスタファイル4171のユーザIDおよびグループ仮IDのフィールドに格納し、ステップS1で入力された個人情報をユーザ属性情報のフィールドに格納する。ここで、ユーザIDは、ユーザを個別に識別するための記号または番号であると同時に、ユーザが本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムを利用するためのパスワードでもある。なお、情報処理部410がステップS3を実行した時点では、参加グループIDおよび位置情報のフィールドは空欄である。
【0029】
また、図5(b)に示すように、グループマスタファイル4172は、グループID、パスワード、参加者ユーザIDおよび位置非公開情報の各フィールドによって構成されている。ここで、参加者ユーザIDおよび位置非公開情報のフィールドは、このグループに参加するユーザの数だけ作成される。また、位置非公開情報情報のフィールドは、非公開フラグ、非公開期間情報および非公開エリア情報の各サブフィールドによって構成されている。これらのフィールド、サブフィールドの詳細については、別途後記して説明する。
【0030】
次に、図4に戻って、説明を続ける。情報処理部410は、携帯端末100が実行すべきアプリケーションプログラムと、地図DB418に記憶されているテーマパーク600の地図データとを、携帯端末100へダウンロードする(ステップS4)。ここで、アプリケーションプログラムとは、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムを実現するために携帯端末100の情報処理部110が実行すべきプログラム111〜116(図2参照)をいう。
【0031】
なお、ユーザは、発行されたユーザIDとグループ仮IDとを自分の携帯端末100へ入力する必要がある。その入力は、ユーザが携帯端末100のキー入力部160を用いて行ってもよいが、以上に説明したアプリケーションプログラムおよび地図データのダウンロードに際して同時に、ユーザIDとグループ仮IDとをサーバ装置400から携帯端末100へダウンロードするようにしてもよい。
【0032】
また、これらのアプリケーションプログラムおよび地図データのダウンロードは、基本的には、ネットワーク300およびアクセスポイント200を介した通信によって行うが、携帯端末100が赤外線やBluetoothなどの近距離無線通信手段を備えている場合には、それらの近距離無線通信手段を用いて行ってもよい。また、携帯端末100がUSB(Universal Serial Bus)などのインターフェースを備えている場合には、USBケーブルなどの有線ケーブルを用いてダウンロードを行ってもよい。
【0033】
また、携帯端末100がメモリカードのインターフェースを有している場合には、ダウンロードを行わず、アプリケーションプログラムや地図データをあらかじめ格納したメモリカードをユーザに貸し出すようにしてもよい。さらには、アプリケーションプログラムや地図データをあらかじめインストールした携帯端末100をユーザに貸し出すようにしてもよい。
【0034】
以上のようにして、グループメンバ位置情報共有システムのアプリケーションプログラムおよび地図データのダウンロードが完了すると、図2に示した構成の携帯端末100が構成される。そこで、ユーザは、そのアプリケーションプログラムを、携帯端末100のOSなどによって定められた所定の手続きに従って起動する。そして、携帯端末100は、その起動操作に基づき、まず、ログイン処理部111を実行する。
【0035】
(ログイン処理)
図6は、本実施形態に係る携帯端末のログイン処理部の処理の流れ、および、サーバ装置のユーザ認証処理部の処理の流れを示した図である。
【0036】
携帯端末100のユーザがアプリケーションの起動操作を行うと、携帯端末100の情報処理部110は、ログイン処理部111の実行を開始し、図6において、まず、ユーザ認証画面を表示する(ステップS11)。すなわち、携帯端末100の表示部150に、ユーザIDなどのユーザ認証情報の入力を求めるメッセージが出力される。そこで、ユーザがキー入力部160からユーザIDなどのユーザ認証情報を入力すると、情報処理部110は、そのユーザ認証情報を入力し(ステップS12)、入力したユーザ認証情報をサーバ装置400へ送信する(ステップS13)。
【0037】
次に、サーバ装置400の情報処理部410は、ユーザ認証処理部412の処理として、携帯端末100が送信したユーザ認証情報を受信し(ステップS14)、受信したユーザ認証情報に基づきユーザ認証を行う(ステップS15)。ステップ15では、ユーザ認証情報としてユーザIDを利用する。すなわち、受信したユーザIDと同じユーザIDが入場者DB417のユーザマスタファイル4171にすでに登録されているか否かを判定し、受信したユーザIDと同じユーザIDが登録されている場合を認証成功とし、登録されていない場合を認証失敗とする。次に、情報処理部410は、ステップS15におけるユーザ認証の認証成否情報を携帯端末100へ送信する(ステップS16)。
【0038】
続いて、携帯端末100の情報処理部110は、サーバ装置400が送信した認証成否情報を受信し(ステップS17)、受信した認証成否情報が認証成功を示すものであった場合には(ステップS18でYes)、表示部150に図7に示すようなメインメニューの表示画面を表示する(ステップS19)。また、受信した認証成否情報が認証失敗を示すものであった場合には(ステップS18でNo)、ログイン処理部111の実行を終了する。
【0039】
図7は、本実施形態に係る携帯端末の表示部に表示されるメインメニューの表示画面の例を示した図である。図7に示すように、メインメニュー表示画面G01には、サブメニュー表示指示ボタンとして、「グループ設定」、「地図表示設定」、「位置非公開設定」、「集合場所設定」の各ボタンが表示され、また、グループメンバ位置情報共有システムに係るアプリケーションを終了するための「アプリケーション終了」ボタンが表示される。すなわち、メインメニュー表示画面G01が表示されると、ユーザは、本実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムを利用することができるようになる。
【0040】
そこで、ユーザがメインメニューの表示画面G01で、それぞれのサブメニュー表示指示ボタンを押すと、そのサブメニューに応じて、図8〜図11に示すようなサブメニュー表示画面G02〜G05が表示される。ここで、図8は、グループ設定のサブメニュー表示画面の例を示した図、図9は、地図表示設定のサブメニュー表示画面の例を示した図、図10は、位置非公開設定のサブメニュー表示画面の例を示した図、図11は、集合場所設定のサブメニュー表示画面の例を示した図である。
【0041】
(グループ設定処理)
図7において、ユーザが「グループ設定」ボタンを押すと、図8に示すようなグループ設定サブメニュー画面G02が表示される。図8のグループ設定サブメニュー画面G02には、「グループ作成」、「グループに参加」、「グループから退出」、「グループ抹消」および「戻る」の各ボタンが表示される。以下、ユーザがグループ設定サブメニュー画面G02に表示された各ボタンを押したときの携帯端末100およびサーバ装置400の動作について、図12および図13を参照して詳しく説明する。
【0042】
ここで、図12は、本実施形態に係る携帯端末のグループ設定処理部におけるグループ作成処理の流れ、および、サーバ装置のグループ設定処理部におけるグループ作成処理の流れを示した図である。また、図13は、本実施形態に係る携帯端末のグループ設定処理部におけるグループ参加処理の流れ、および、サーバ装置のグループ設定処理部におけるグループ参加処理の流れを示した図である。
【0043】
図8において、ユーザがグループ設定サブメニュー画面G02の「グループ作成」ボタンを押すと、図12に示すように、携帯端末100の情報処理部110は、自分のユーザIDを付してグループ作成コマンドをサーバ装置400へ送信する(ステップS21)。
【0044】
サーバ装置400の情報処理部410は、そのグループ作成コマンドを受信すると(ステップS22)、ユーザマスタファイル4171を参照して、そのグループ作成コマンドに付されたユーザIDが登録ユーザであるか否かを判定する(ステップS23)。その判定の結果、登録ユーザであった場合には(ステップS23でYes)、グループが作成可能か否かをさらに判定する(ステップS24)。ここでは、その登録ユーザのグループ仮IDですでにグループが作成されていたり、システム全体として所定数以上のグループが作成されていたりした場合には、グループ作成不可とする。
【0045】
ステップS24で、グループ作成可能であると判定された場合には(ステップS24でYes)、情報処理部410は、グループIDおよびパスワードを発行し、発行したグループIDおよびパスワードの情報を入場者DB417のグループマスタファイル4172(図5参照)に新規グループとして登録する(ステップS25)。
【0046】
なお、このとき発行されるグループIDは、先にグループ作成コマンドを送信した携帯端末100のユーザのユーザIDに対応付けられてユーザマスタファイル4171に記憶されているグループ仮IDであるとする。そして、その発行されたグループIDおよびパスワードにより、グループマスタファイル4172の新規レコードが作成される。ただし、この時点では、参加者ユーザIDおよび位置非公開情報のフィールドは空欄である。
【0047】
次に、情報処理部410は、先にグループ作成コマンドを送信した送信元の携帯端末100に対して、新規グループが登録されたことを知らせるグループ作成完了通知を送信する(ステップS26)。そして、その送信を受けた携帯端末100は、そのグループ作成完了通知を受信し(ステップS27)、その表示部150にグループ作成完了メッセージを表示する(ステップS28)。
【0048】
一方、ステップS23で登録ユーザでないと判定された場合(ステップS23でNo)、または、ステップS24でグループ作成不可であると判定された場合には(ステップS24でNo)、情報処理部410は、先にグループ作成コマンドを送信した送信元の携帯端末100に対して、グループ作成が拒否されたことを知らせるグループ作成拒否通知を送信する(ステップS31)。そして、その送信を受けた携帯端末100は、そのグループ作成拒否通知を受信し(ステップS32)、その表示部150にグループ作成拒否メッセージを表示する(ステップS33)。
【0049】
以上のようにして、グループメンバの1人がグループ設定サブメニュー画面G02(図8参照)において「グループ作成」ボタンを押すことによって、そのグループメンバに発行されたグループ仮IDをグループIDとしたグループが作成される。そこで、次に、各グループメンバは、作成されたグループに参加を申し込む。このとき、グループに参加を申し込むユーザは、グループ設定サブメニュー画面G02において「グループに参加」ボタンを押す。そうすると、携帯端末100において、図13に示すグループ参加処理が開始される。
【0050】
携帯端末100の情報処理部110は、まず、表示部150にユーザが参加しようとするグループのグループIDおよびパスワードの入力を促すメッセージを表示する。そして、情報処理部110は、ユーザがキー入力部160からキーインするグループIDおよびパスワードを入力し(ステップS40)、その入力したグループIDおよびパスワード、ならびに、自分のユーザIDを付してグループ参加コマンドをサーバ装置400へ送信する(ステップS41)。
【0051】
サーバ装置400の情報処理部410は、そのグループ参加コマンドを受信すると(ステップS42)、ユーザマスタファイル4171を参照して、そのグループ作成コマンドに付されたユーザIDが登録ユーザであるか否かを判定する(ステップS43)。その判定の結果、登録ユーザであった場合には(ステップS43でYes)、さらに、グループマスタファイル4172を参照して、グループ作成コマンドに付されたグループIDが登録グループか否かを判定する(ステップS44)。
【0052】
その判定の結果、登録グループであった場合には、情報処理部410は、グループ参加受諾処理を行う(ステップS45)。すなわち、グループ参加コマンドを送信したユーザをグループマスタファイル4172の参加を求められたグループのレコードに追加する。つまり、当該グループID(グループ参加コマンドに付されたグループID)のレコードに1組の参加者ユーザIDと位置非公開情報のフィールドが追加され、その参加者ユーザIDのフィールドには、当該ユーザID(グループ参加コマンドに付されたユーザID)が記憶される。また、ユーザマスタファイル4171の当該ユーザIDのレコードにおける参加グループのフィールドには、当該グループIDが記憶される。
【0053】
そして、情報処理部410は、先にグループ参加コマンドを送信した送信元の携帯端末100に対して、グループへの参加が受諾されたことを知らせるグループ参加受諾通知を送信する(ステップS46)。携帯端末100は、そのグループ参加受諾通知を受信し(ステップS47)、その表示部150にグループ参加受諾メッセージを表示する(ステップS48)。
【0054】
一方、ステップS43で登録ユーザでないと判定された場合(ステップS43でNo)、または、ステップS44で登録グループでないと判定された場合には(ステップS44でNo)、情報処理部410は、先にグループ参加コマンドを送信した送信元の携帯端末100に対して、グループ参加が拒否されたことを知らせるグループ参加拒否通知を送信する(ステップS51)。そして、その送信を受けた携帯端末100は、そのグループ参加拒否通知を受信し(ステップS52)、その表示部150にグループ参加拒否メッセージを表示する(ステップS53)。
【0055】
以上のようにして、ユーザは、すでに登録されたグループへ参加することができる。なお、図13には、記載されていないが、新たなユーザの参加が受諾されたときには(ステップS45)、サーバ装置400の情報処理部410は、そのグループにすでに参加しているユーザの携帯端末100に対して、新規ユーザの参加があったことを通知するメッセージを送信するようにしておいてもよい。この場合、そのメッセージを受信した携帯端末100は、その表示部150に新規ユーザの参加を知らせるメッセージを表示するので、既参加のユーザは、その新規ユーザの参加を知ることができる。なお、携帯端末100においては、自分が参加しているグループIDとそのグループIDのグループに参加しているユーザのユーザIDをグループ情報テーブル118に記憶する。
【0056】
次に、図8のグループ設定サブメニュー画面G02において、ユーザが「グループから退出」ボタンを押すと、その携帯端末100は、ユーザIDおよび参加グループIDを付したグループ退出コマンドをサーバ装置400へ送信する。サーバ装置400は、そのグループ退出コマンドを受信すると、ユーザマスタファイル4171における当該ユーザIDのレコードの参加グループIDフィールドから当該参加グループIDのデータを削除するとともに、グループマスタファイル4172における当該グループIDのレコードから当該ユーザに対応する参加者ユーザIDフィールドおよびそれに付属する位置非公開情報フィールドを削除する。さらに、サーバ装置400は、当該グループに属する携帯端末100に対して、グループから退出したユーザについての情報を送信する。携帯端末100は、グループから退出したユーザについての情報を受信し、その受信した情報を表示部150に表示する。
【0057】
また、図8のグループ設定サブメニュー画面G02において、ユーザが「グループ抹消」ボタンを押すと、その携帯端末100は、ユーザIDおよび参加グループIDを付したグループ抹消コマンドをサーバ装置400へ送信する。サーバ装置400は、そのグループ抹消コマンドを受信すると、グループマスタファイル4172における当該グループIDのレコードからそのグループに参加しているユーザのユーザIDを取り出し、ユーザマスタファイル4171におけるそのユーザIDのレコードの参加グループIDフィールドから当該グループIDを削除する。そして、グループマスタファイル4172における当該グループIDのレコードそのものを削除する。
【0058】
なお、以上の実施形態においては、グループの作成およびグループへの参加の処理は、携帯端末100からの操作に基づき行われるが、テーマパーク600の入場窓口でグループメンバの情報をまとめて入出力端末440から入力するバッチ処理で行ってもよい。ただし、そのようにしたとしても、グループの作成およびグループの参加を、本実施形態のように携帯端末100からの操作に基づき行うことができるようにしておいたほうがよい。携帯端末100からの操作に基づきグループの作成およびグループへの参加の処理を行うことにより、ユーザは、グループの作成およびグループへの参加をフレキシブルに行うことができるようになる。例えば、テーマパーク600へ入場した後に、グループを組替えたり、メンバを入れ替えたりすることもできるようになる。
【0059】
(位置測位&地図表示処理)
図14は、本実施形態に係る携帯端末の位置測位&地図表示処理部における処理の流れ、および、サーバ装置の位置情報登録&取得処理部における処理の流れを示した図である。なお、この図14で説明する処理は、所定の時間間隔(例えば、30秒間隔など)でその実行が起動されるものとする。
【0060】
図14において、携帯端末100は、GPS電波受信部130によって位置を測位し(ステップS61)、その測位によって得られた位置情報をサーバ装置400へ送信する(ステップS62)。なお、その位置情報送信に際しては、その位置情報にユーザIDを付すものとする。
【0061】
サーバ装置400の情報処理部410は、その位置情報を受信すると(ステップS63)、ユーザマスタファイル4171を参照して、その位置情報に付されたユーザIDが登録ユーザであるか否かを判定する(ステップS64)。その判定の結果、登録ユーザであった場合には(ステップS64でYes)、受信した位置情報をユーザマスタファイル4171に登録する(ステップS65)。すなわち、ユーザマスタファイル4171における当該ユーザIDのレコードの位置情報フィールドに、受信した位置情報を格納する。
【0062】
次いで、情報処理部410は、ユーザマスタファイル4171から当該ユーザの参加グループを取得する(ステップS66)。そして、グループマスタファイル4172を参照して、当該グループ(ステップS66で取得されたグループIDのグループ)の参加メンバのユーザIDおよび位置情報を取得する(ステップS67)。そして、当該グループの参加メンバのユーザIDおよび位置情報を携帯端末100へ送信する(ステップS68)。
【0063】
なお、ステップS64の判定において、登録ユーザでなかった場合には(ステップS64でNo)、情報処理部410は、ステップS65〜S68の処理を実行しないで処理を終了する。
【0064】
携帯端末100は、サーバ装置400が送信した当該グループの参加メンバのユーザIDおよび位置情報を受信し(ステップS69)、携帯端末100が地図表示モードであった場合には(ステップS70でYes)、別途説明する地図表示モードの設定情報に従って、図15に示すような地図を表示する(ステップS71)。また、携帯端末100が地図表示モードでなかった場合には(ステップS70でNo)、地図を表示しないで処理を終了する。
【0065】
図15は、本実施形態に係る携帯端末においてメンバ位置を表示した地図表示画面の例を示した図である。図15に示すように、表示画面G11には、地図上に自分の位置を示すアイコン701(地図の中心)と参加メンバの位置を示すアイコン702とが表示される。参加メンバの位置を示すアイコン702のそばには、さらに、メンバの名称や自分の位置からの距離の情報などを表示したメモ情報703が表示される。また、表示画面G11には、方位を示すコンパス704、縮尺情報705、位置情報の取得時刻情報706、グループの名称707、メニューボタン708などが表示される。
【0066】
なお、コンパス704は、地図に固定された地図上の南北方向を示すコンパスであってもよく、方位検知部120(図2参照)の出力を得て、実際の南北方向を示すコンパスであってもよく、または、その両方であってもよい。また、ユーザがメニューボタン708を押すと、図7に示したメインメニューの表示画面G01が表示される。
【0067】
本実施形態においては、基本の地図表示モードでは、その携帯端末100を所持しているユーザ位置を地図の中心(自己中心)に表示し、かつ、メンバ全員の位置が1つの画面に入るような縮尺で表示する。このとき、縮尺は自動的に計算されて設定される。なお、図15の表示画面G11では、メンバA(画面には無記名、中央のアイコン701)が中心に表示されている。また、表示画面G12では、メンバZ(画面には無記名)が中心に表示されており、表示される地図の領域および縮尺が表示画面G11と異なっている。
【0068】
すなわち、このような表示モードにおいては、メンバ全員を表示するために、自分の位置がグループの中心近くにいるか、周辺部分にいるかによって、表示される地図の縮尺や領域が変わる。このような場合、グループメンバが連携して行動するときには、不便なことがある。例えば、メンバAとメンバZとがそれぞれの携帯端末100に表示された画面G11とG12とを見ながら電話で通話をしたときには、それぞれのメンバが見ている地図の縮尺と表示領域が異なるために、思わぬ誤解が生じないとも限らない。そこで、本実施形態においては、メンバ間で地図の表示方法を合わせるために、図9に示すような地図表示設定サブメニューが用意されている。
【0069】
図9には、地図表示設定サブメニューとして「標準表示」、「全員最大表示」、「メンバ中心表示」の各ボタンが表示されている。「標準表示」ボタンを押すと、地図表示モードは、基本の地図表示モード、つまり、自己中心にメンバ全員を表示する図15のような地図表示がなされる。また、「全員最大表示」ボタンを押すと、全員が一つの画面に表示される最大縮尺の地図が表示される。この全員最大表示モードを選択した場合には、どのメンバであっても同じ地図が表示される。
【0070】
また、図9において、「メンバ中心表示」ボタンを押した場合には、さらにメンバ名を表示したボタンが表示され、そのボタンによりメンバ名を指定すると、指定したメンバを中心に表示した地図が表示される。例えば、図15において、メンバAがメンバZを中心にすると指定して地図表示をすると、メンバAの携帯端末100であっても、メンバZの携帯端末100の表示画面G12と同様の地図表示が行われる。このようにすることによって、メンバAとメンバZとは、同じように表示された地図を見ることができる。
【0071】
なお、以上の地図表示設定に係る機能は、携帯端末100の情報処理部110が地図表示設定処理部113を実行することによって実現される。また、その処理において設定される地図表示モードの情報は、モード設定テーブル117に記憶される。
【0072】
(位置非公開機能)
次に、図16および図10を参照して位置非公開機能について説明する。ここで、図16は、本実施形態に係る携帯端末100における位置非公開機能を説明するための地図の表示例を示した図である。
【0073】
図16において、表示画面G13は、メンバAの携帯端末100の表示画面、表示画面G14は、メンバZの携帯端末100の表示画面である。この場合、メンバZの携帯端末100の表示画面G13には、メンバAが表示されていない。これは、メンバAが自分の位置情報を非公開モードにしたからである。
【0074】
メンバが、自分の位置情報を非公開モードにするには、図10に示した位置非公開設定サブメニュー画面G04を利用する。位置非公開設定サブメニュー画面G04において、ユーザが「非公開モードにする」ボタンを押すと、そのユーザの位置情報は、他のユーザに公開されない。例えば、メンバAが位置情報を非公開モードにすると、メンバZの携帯端末100には、図16の表示画面G14のようにメンバAの位置が表示されない。また、位置非公開設定サブメニュー画面G04において、ユーザが「公開モードに戻る」ボタンを押すと、元の位置情報公開モードに戻る。
【0075】
なお、位置非公開モードを設定するにあたっては、「非公開時間設定」ボタンを押すことによって、位置非公開モードにする時間範囲をあらかじめ設定することができる。また、「非公開エリア設定」ボタンを押すことによって、位置非公開モードにするエリアを設定することができる。ただし、この場合には、さらにテーマパーク600の全体の略図などを表示して、エリアを指定する情報を入力できるようにしておく。また、図示はしないが、メンバを指定して位置非公開モードにするようにしてもよい。
【0076】
以上に説明した位置非公開機能は、携帯端末100の情報処理部110が位置非公開設定処理部115を実行し、サーバ装置400の情報処理部410が位置非公開設定処理部415を実行することによって実現される。すなわち、携帯端末100の情報処理部110は、表示画面G04(図10参照)で「非公開モードにする」ボタンが押された場合には、その旨を通知する情報をサーバ装置400へ送信する。サーバ装置400は、その通知を受信して、グループマスタファイル4172の当該グループのレコードにおける当該ユーザの参加者ユーザIDフィールドに付属する位置非公開情報の非公開フラグフィールドをセットする。
【0077】
同様に、携帯端末100の表示画面G04における「非公開時間設定」ボタンまたは「非公開エリア設定」ボタンで位置非公開モードにする時間範囲またはエリアが設定された場合には、設定された非公開時間情報または非公開エリア情報が、携帯端末100からサーバ装置400へ送信される。そして、サーバ装置400は、その非公開時間情報または非公開エリア情報を、グループマスタファイル4172の当該グループのレコードにおける当該ユーザの参加者ユーザIDフィールドに付属する位置非公開情報の非公開時間情報または非公開エリア情報に記憶する。
【0078】
また、サーバ装置400は、位置情報登録&取得部416の処理(図14参照)において、グループマスタファイル4172から当該グループの参加メンバのユーザIDを取得するときに(ステップS67)、位置非公開情報の非公開フラグ、非公開時間情報および非公開エリア情報をチェックする。そして、そのチェックに基づき、位置非公開モードであると判断された場合には、その参加メンバのユーザIDを取得しないようにする。そうすれば、その参加メンバは、そのグループに属さないとみなされるので、その参加メンバの位置情報は、携帯端末100に送信されない。
【0079】
以上のようにして、ユーザは、自分の位置情報を他のメンバに非公開にすることができる。なお、このような位置非公開機能は、例えば、子供たちで構成されたグループの引率者や監督者が利用すると便利である。
【0080】
(集合場所設定機能)
次に、図11および図17〜図19を参照して集合場所設定機能について説明する。ここで、図17は、本実施形態における携帯端末における集合場所候補表示の例を示した図、図18は、集合場所までのルート表示の例を示した図、図19は、相手を指定して集合場所を決定した場合のルート表示の例を示した図である。
【0081】
図7のメインメニューの表示画面G01において、ユーザが「集合場所設定」ボタンを押すと、図11の集合場所設定サブメニューの表示画面G05が表示される。その表示画面G05には、「集合場所検索」、「ルート表示」、「戻る」のボタンが表示される。そこで、ユーザが、さらに「集合場所検索」ボタンを押すと、携帯端末100からサーバ装置400へ集合場所検索コマンドが送信される。
【0082】
サーバ装置400は、その集合場所検索コマンドに基づき、例えば、最小2乗法などによって全メンバからの距離の和が最小になるメンバの中心位置を求める。さらに、その中心位置に最も近い道路位置または建物などのランドマークを検索し、図17の表示画面G15のような表示を行う。ここで、符号711はメンバの中心位置、符号712は中心位置711に最も近い道路位置(実際には道路脇になる)、符号713は中心位置711に最も近いランドマークを表わす。
【0083】
そこで、ユーザは、中心位置711に最も近い道路位置712またはランドマーク713から選択して集合場所とする。あるいは、集合場所を道路位置にするか、または、ランドマークにするかはあらかじめ設定しておいてもよい。その場合には、表示画面G15では、中心位置711に最も近い道路位置712またはランドマーク713のいずれか一方だけが表示される。さらには、図17の表示画面G16に示すように中心位置に近い複数のランドマーク713、714を表示して、集合場所は、ユーザに決定させるようにしてもよい。集合場所が決定されると、その集合場所の位置情報は、サーバ装置400から各メンバの携帯端末100へ送信される。
【0084】
携帯端末100においては、その決定された集合場所の位置情報を受信後に、図7の表示画面G05の「ルート表示」ボタンを押すことによって、図18に示すように、集合場所までのルートを表示させることができる。図18において、表示画面G17は、集合場所が道路位置にあった場合のメンバA(715)の位置から集合場所までのルートを表示した例である。また、表示画面G18は、集合場所がランドマークであった場合のメンバA(715)の位置から集合場所までのルートを表示した例である。
【0085】
本実施形態において集合場所の設定は、以上のようにメンバ全員に対して行うことができるほかに、集合する相手を指定して集合場所を設定することができるものとする。この場合には、図11の集合場所設定サブメニューには、図示していないが、集合する相手を指定するボタンがある。図19には、メンバZ(716)がメンバY(717)との間で集合場所(718)を決定し、そのルートを表示した例が示されている。
【0086】
なお、以上の集合場所設定機能は、携帯端末100の情報処理部110が集合場所設定処理部114を実行し、サーバ装置400の情報処理部410が集合場所設定処理部414を実行することによって実現される。
【0087】
以上、本実施形態によれば、グループメンバ位置情報共有システムの登録ユーザは、自分に発行されたグループ仮IDに基づき、いつでもグループを作成し、抹消することができるとともに、他のユーザが作成したグループに参加し、退場することができる。これによってフレキシブルなグループ形成が可能となる。また、地図表示をグループのメンバ間で同じにすることができるので、メンバ間で地図を見ながら連絡する場合に、誤解が生じることを防止することができる。さらには、ユーザの位置情報を非公開にしたり、メンバ間で集合場所を決定したり、集合場所までのルートを表示したりする機能が備えられているので、グループメンバは、お互いにスムーズに連携を取り合って行動することができるようになる。
【0088】
なお、以上に記載した実施形態においては、携帯端末100の所在位置は、携帯端末100に搭載されたGPS受信機(GPS電波受信部130)によって測位しているが、携帯端末100にGPS受信機の代わりにIEEE802.11b規格などの無線LAN(Local Area Network)の通信装置を搭載し、アクセスポイント200も無線LANの通信装置とすることによって、サーバ装置が複数のアクセスポイント200から得られるアクセスポイント200と携帯端末100との距離情報に基づき測位するようにしてもよい。
【0089】
また、以上に記載した実施形態においては、ネットワーク300には、1つのサーバ装置400が接続されるとしているが、ネットワーク300に複数のサーバ装置400を接続し、その機能を分散処理するようにしてもよい。その場合、同一グループに属するメンバに関する情報は、同一のサーバ装置400が備える入場者DB417に記憶するようにすると、分散処理するサーバ装置400間の情報のやり取りが不要となるように構成できるので、分散処理の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態に係るグループメンバ位置情報共有システムが適用されるシステムの全体構成を示した図である。
【図2】本発明の実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係る携帯端末の構成を示した図である。
【図3】本発明の実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係るサーバ装置の構成を示した図である。
【図4】本発明の実施形態に係るサーバ装置におけるユーザ登録処理部の処理の流れを示した図である。
【図5】本発明の実施形態のグループメンバ位置情報共有システムに係る入場者DBのレコードの構成を示した図であり、(a)は、ユーザマスタファイルのレコードの構造、(b)は、グループマスタファイルのレコードの構造である。
【図6】本発明の実施形態に係る携帯端末のログイン処理部の処理の流れ、および、サーバ装置のユーザ認証処理部の処理の流れを示した図である。
【図7】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部に表示されるメインメニューの表示画面の例を示した図である。
【図8】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部に表示されるグループ設定のサブメニュー表示画面の例を示した図である。
【図9】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される地図表示設定のサブメニュー表示画面の例を示した図である。
【図10】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される位置非公開設定のサブメニュー表示画面の例を示した図である。
【図11】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部に表示される集合場所設定のサブメニュー表示画面の例を示した図である。
【図12】本発明の実施形態に係る携帯端末のグループ設定処理部におけるグループ作成処理の流れ、および、サーバ装置のグループ設定処理部におけるグループ作成処理の流れを示した図である。
【図13】本発明の実施形態に係る携帯端末のグループ設定処理部におけるグループ参加処理の流れ、および、サーバ装置のグループ設定処理部におけるグループ参加処理の流れを示した図である。
【図14】本発明の実施形態に係る携帯端末の位置測位&地図表示処理部における処理の流れ、および、サーバ装置の位置情報登録&取得処理部における処理の流れを示した図である。
【図15】本発明の実施形態に係る携帯端末においてメンバ位置を表示した地図表示画面の例を示した図である。
【図16】本発明の実施形態に係る携帯端末における位置非公開機能を説明するための地図の表示例を示した図である。
【図17】本発明の実施形態に係る携帯端末における集合場所候補表示の例を示した図である。
【図18】本発明の実施形態に係る携帯端末における集合場所までのルート表示の例を示した図である。
【図19】本発明の実施形態に係る携帯端末において相手を指定して集合場所を決定した場合のルート表示の例を示した図である。
【符号の説明】
【0091】
100 携帯端末
110 情報処理部
111 ログイン処理部
112 グループ設定処理部
113 地図表示設定処理部
114 集合場所設定処理部
115 位置非公開設定処理部
116 位置測位&地図表示処理部
117 モード設定テーブル
118 グループ情報テーブル
119 地図データ
120 方位検知部
130 GPS電波受信部
140 無線ネットワーク通信部
150 表示部
160 キー入力部
200 アクセスポイント
300 ネットワーク
400 サーバ装置
410 情報処理部
411 ユーザ登録処理部
412 ユーザ認証処理部
413 グループ設定処理部
414 集合場所設定処理部
415 位置非公開設定処理部
416 位置情報登録&取得部
417 入場者DB
4171 ユーザマスタファイル
4172 グループマスタファイル
430 ネットワーク通信部
440 入出力端末
500 GPS衛星
600 テーマパーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を表示する表示手段および自らの所在位置を測位する測位手段を備えるとともに所定の地域へ入場する複数の入場者にそれぞれ所持される携帯端末と、記憶手段を備えたサーバ装置とが通信ネットワークを介して接続され、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末から送信された前記携帯端末の所持者が属するグループの識別情報を受信し、前記受信したグループの識別情報に対応付けて前記携帯端末の所持者の識別情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記携帯端末から送信された前記携帯端末の所在位置情報を受信し、前記携帯端末の所持者の識別情報に対応付けて前記受信した携帯端末の所在位置情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記記憶手段を参照して、前記所在位置情報を送信した前記携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する前記携帯端末の所持者の識別情報を取得し、
前記取得した前記携帯端末の所持者の識別情報に基づき、前記記憶手段を参照して、前記所在位置情報を送信した前記携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する所持者が所持する前記携帯端末の所在位置情報を取得し、
前記所在位置情報を送信した前記携帯端末に対して、その携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する所持者の前記携帯端末の所在位置情報を送信し、
前記携帯端末は、
前記サーバ装置から送信されたその携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する所持者が所持する前記携帯端末の所在位置情報を受信し、前記受信した前記携帯端末の所在位置情報がそれぞれ示す位置を自らの所在位置と併せて、前記表示手段に表示した地図上に表示すること
を特徴とするグループメンバ位置情報共有システム。
【請求項2】
地図を表示する表示手段および自らの所在位置を測位する測位手段を備えるとともに所定の地域へ入場する複数の入場者にそれぞれ所持される携帯端末に、通信ネットワークを介して接続され、かつ、記憶手段を備えたサーバ装置であって、
前記携帯端末から送信された前記携帯端末の所持者が属するグループの識別情報を受信し、前記受信したグループの識別情報に対応付けて前記携帯端末の所持者の識別情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記携帯端末から送信された前記携帯端末の所在位置情報を受信し、前記携帯端末の所持者の識別情報に対応付けて前記受信した携帯端末の所在位置情報を、前記記憶手段に記憶し、
前記記憶手段を参照して、前記所在位置情報を送信した前記携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する前記携帯端末の所持者の識別情報を取得し、
前記取得した前記携帯端末の所持者の識別情報に基づき、前記記憶手段を参照して、前記所在位置情報を送信した前記携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する所持者が所持する前記携帯端末の所在位置情報を取得し、
前記所在位置情報を送信した前記携帯端末に対して、その携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する所持者の前記携帯端末の所在位置情報を送信すること
を特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、さらに、
前記携帯端末から送信されたグループ設定要求情報または抹消要求情報に基づき、前記記憶手段に新たなグループの識別情報を有するレコードを登録、または、前記記憶手段から前記抹消要求情報によって指定されたグループの識別情報を有するレコードを抹消し、
前記携帯端末から送信されたグループ参加要求情報または退場要求情報に基づき、前記参加要求情報によって指定されるグループの識別情報を有するレコードに前記携帯端末の所持者の識別情報を登録、または、前記退場要求情報によって指定されるグループの識別情報を有するレコードから前記携帯端末の所持者の識別情報を抹消すること
を特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のサーバ装置であって、さらに、
前記携帯端末から送信された集合場所検索要求情報に基づき、前記集合場所検索要求情報を送信した前記携帯端末の所持者が属するグループと同じグループに属する前記携帯端末の所持者が集合すべき集合場所を決定し、前記決定した集合場所の情報を前記同じグループに属する前記携帯端末の所持者が所持する前記携帯端末へ送信すること
を特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のサーバ装置であって、さらに、
前記携帯端末から送信された位置非公開要求情報を受信した場合には、前記位置非公開要求情報を送信した前記携帯端末の所在位置情報を非公開とする情報を、前記携帯端末の所持者の識別情報と対応付けて前記記憶手段に記憶し、
前記携帯端末の所在位置情報を前記携帯端末の所持者と同じグループの所持者が所持する携帯端末へ送信するときに、前記記憶手段を参照し、前記所在位置情報を非公開とする情報が記憶されていた所持者の携帯端末の所在位置情報については、前記携帯端末への送信を抑制すること
を特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
通信ネットワークを介してサーバ装置に接続され、入力手段と地図を表示する表示手段と自らの所在位置を測位する測位手段とを備え、所定の地域へ入場する複数の入場者にそれぞれ所持される携帯端末であって、
入力手段から入力された自らを所持する所持者の識別情報と前記所持者が属するグループの識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、
所定の時間ごとに、前記測位手段によって測位された自らの所在位置情報と前記所持者の識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置から送信された前記所持者が属するグループと同じグループに属する所持者が所持する前記携帯端末の所在位置情報を受信し、前記受信した前記携帯端末の所在位置情報がそれぞれ示す位置を自らの所在位置と併せて、前記表示手段に表示した地図上に表示すること
を特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末であって、さらに、
前記入力手段から入力されるグループ設定要求情報、グループ抹消要求情報、グループ参加要求情報、グループ退場要求情報、集合場所検索要求情報および位置非公開要求情報の少なくとも1つの要求情報を受け付けて、前記受け付けた要求情報を前記サーバ装置に送信すること
を特徴とする携帯端末。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の携帯端末であって、さらに、
前記サーバ装置から送信された集合場所の情報を受信し、その受信した集合場所の情報が示す位置を前記表示手段に表示した地図上に表示すること
を特徴とする携帯端末。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯端末であって、さらに、
自らの所在位置から前記集合場所までのルートを前記表示手段に表示した地図上に表示すること
を特徴とする携帯端末。
【請求項10】
請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の携帯端末であって、さらに、
前記表示手段に表示する地図の領域および縮尺を、自らを所持する所持者と同じグループに属する他の少なくとも1人の所持者が所持する前記携帯端末の前記表示手段に表示する地図の領域および縮尺と同じにして表示すること
を特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−276380(P2006−276380A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−94289(P2005−94289)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】