説明

ケイ酸カルシウム水和物系建材

【課題】製造コストの低減および天然資源の保全を図ることができると共に、圧縮強度が十分に高く且つ密度が十分に低いケイ酸カルシウム水和物系建材を提供すること。
【解決手段】ケイ酸カルシウム水和物系材料を成形し、オートクレーブ処理してなるケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記ケイ酸カルシウム水和物系材料は、石灰質材料と、密度が0.6g/cm以上0.9g/cm以下のフライアッシュバルーンを含有するケイ酸質材料と、増粘剤とを含有しており、前記フライアッシュバルーンの含有量は、前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対して、38質量%以上65質量%以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築や土木の分野における構造物として好適に用いることができるケイ酸カルシウム水和物系建材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オートクレーブ処理を利用したケイ酸カルシウム水和物系建材が、外壁材やオートクレーブ軽量気泡コンクリート(ALC)などとして利用されている。ケイ酸カルシウム水和物系建材は、セメントなどの石灰質材料と、ケイ石微粉末などのケイ酸質材料を混合し、オートクレーブ処理(水熱反応)により、結晶性の優れたトバモライト(5CaO・6SiO・5HO)を生成させているものが多い(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−131488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ケイ酸カルシウム水和物系建材においては、所定の圧縮強度を維持しつつ、密度をより小さくすることが要求されているが、この要求を特許文献1に記載のような建材では十分に満たすことができない。また、特許文献1に記載のような建材においては、ケイ酸質材料として、砂鉱として集積された石英を主成分とするケイ石微粉末が利用されているため、採掘、集積、運搬などのコストが多大になると共に、ケイ石の枯渇といった資源保護の問題もある。
【0005】
そこで、本発明は、製造コストの低減および天然資源の保全を図ることができると共に、圧縮強度が十分に高く且つ密度が十分に低いケイ酸カルシウム水和物系建材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材は、ケイ酸カルシウム水和物系材料を成形し、オートクレーブ処理してなるケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記ケイ酸カルシウム水和物系材料は、石灰質材料と、密度が0.6g/cm以上0.9g/cm以下のフライアッシュバルーンを含有するケイ酸質材料と、増粘剤とを含有しており、前記フライアッシュバルーンの含有量は、前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対して、38質量%以上65質量%以下であることを特徴とするものである。
【0007】
なお、従来、フライアッシュバルーンは建材の骨材としては利用されていたが、ケイ酸カルシウム水和物の構成物質の一つであるケイ酸質材料として利用できることは知られていなかった。これに対し、本発明者らは、オートクレーブ処理により、フライアッシュバルーンと石灰質材料とからトバモライトなどのケイ酸カルシウム水和物が形成されることを見出した。そして、本発明においては、フライアッシュバルーンを建材の骨材として用いるという従来の技術常識を覆し、石灰質材料およびケイ酸質材料の合計量に対して38質量%以上という過剰な量のフライアッシュバルーンをケイ酸質材料として用いている。そして、このように過剰な量のフライアッシュバルーンをケイ酸質材料として用いた場合に、驚くべきことに、建材として要求される所定の圧縮強度を維持できることを見出した。
すなわち、本発明においては、ケイ酸質材料としてケイ石微粉末に代えて、通常は廃棄されているフライアッシュバルーンを用いることから、製造コストや資源保全の問題を解決できる。また、フライアッシュバルーンはケイ石微粉末などの代替物質として有効に働くため、オートクレーブ処理によりフライアッシュバルーンと石灰質材料とからトバモライトなどのケイ酸カルシウム水和物が形成される。そして、このようなフライアッシュバルーンは密度が低いことから、建材の圧縮強度を維持しつつ、建材の密度をより小さくすることができる。また、フライアッシュバルーンを用いた場合は材料分離が生じやすいが、増粘剤を併用することにより、材料分離を十分に抑制することができる。
【0008】
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材においては、前記ケイ酸カルシウム水和物系建材の密度は1.0g/cm以下であることが好ましい。
本発明においては、密度が低いフライアッシュバルーンを用いることにより、建材の圧縮強度を維持しつつ、建材の密度をより小さくすることができるため、建材の密度を1.0g/cm以下とすることができる。
【0009】
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材においては、前記ケイ酸質材料中における前記フライアッシュバルーンの含有量は55質量%以上であることが好ましい。
このように、前記ケイ酸質材料中におけるフライアッシュバルーンの含有量が高くなるほどケイ石微粉末などの使用量を少なくすることができる。そのため、製造コストや資源保全の観点から、前記フライアッシュバルーンの含有量が高いことが好ましい。
【0010】
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材においては、前記オートクレーブ処理における処理温度は170℃以上185℃以下であることが好ましい。
このようにオートクレーブ処理における処理温度を上記範囲とする場合には、ケイ酸カルシウム水和物の中でもトバモライトが生成されやすくなる。そして、このような場合、フライアッシュバルーンと石灰質材料とからトバモライトが形成されることから、上記本発明の効果をより確実に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体の断面を示す電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例1および実施例2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体の細孔径分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材は、以下説明するケイ酸カルシウム水和物系材料を成形し、オートクレーブ処理してなるものである。先ず、本発明に用いるケイ酸カルシウム水和物系材料について説明する。
本発明に用いるケイ酸カルシウム水和物系材料は、石灰質材料と、密度が0.6g/cm以上0.9g/cm以下のフライアッシュバルーンを含有するケイ酸質材料と、増粘剤とを含有しており、前記フライアッシュバルーンの含有量は、前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対して、38質量%以上65質量%以下であるものである。
【0013】
本発明に用いる石灰質材料としては、例えば、生石灰(CaO)、消石灰(Ca(OH))、ポルトランドセメントが挙げられる。これらの中でも、ポルトランドセメントを用いることが好ましい。
【0014】
本発明に用いるケイ酸質材料としては、例えば、ケイ石微粉末、シリカフューム、籾殻灰、フライアッシュ、フライアッシュバルーンが挙げられる。
前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対する前記ケイ酸質材料の含有量は、特に限定されるものではないが、目的とする生成物がトバモライトである場合には、40質量%以上90質量%以下であることが好ましく、50質量%以上70質量%以下であることがより好ましい。
【0015】
本発明においては、前記ケイ酸質材料が、密度が0.6g/cm以上0.9g/cm以下のフライアッシュバルーンを含有することが必要である。ここで、フライアッシュバルーンとは、火力発電所の微粉炭の燃焼により発生した灰分が溶けた灰白色の微粉であって、二酸化珪素(SiO)、アルミナ(Al)、酸化鉄(Fe)を主成分とし、バルーン状に形成されていて通常のフライアッシュよりも軽くなっているものをいう。
前記フライアッシュバルーンの密度は、0.6g/cm以上0.9g/cm以下であることが必要であるが、得られる建材における圧縮強度と密度とのバランスという観点から、0.7g/cm以上0.8g/cm以下であることがより好ましい。
前記フライアッシュバルーンの50%体積粒子径は、得られる建材における圧縮強度と密度とのバランスという観点から、100μm以上140μm以下であることが好ましい。なお、50%体積粒子径とは、測定対象の粉体の集団の全体積を100%として累積カーブを求めたとき、その累積カーブの体積の値が50%となる点の粒子径のことをいう。50%体積粒子径は粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
【0016】
前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対する前記フライアッシュバルーンの含有量は、38質量%以上65質量%以下であることが必要であり、50質量%以上65質量%以下であることがより好ましい。前記フライアッシュバルーンの含有量が38質量%未満では、高い圧縮強度および低い密度を同時に達成している建材を得ることができず、他方、65質量%を超えると、得られる建材の力学的性能が不足するおそれがある。
また、前記ケイ酸質材料中における前記フライアッシュバルーンの含有量は、製造コストや資源保全の観点から、55質量%以上であることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
【0017】
本発明に用いる増粘剤としては、例えば、セルロース(メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリビニールアルコールなどの水溶性高分子;アニオン系、カチオン系、ノニオン系または両性の界面活性剤が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、これらの増粘剤の中でも、セルロース、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤を用いることが好ましく、スルホン基を有する芳香族化合物などのアニオン系界面活性剤とテトラアルキルアンモニウム塩などのカチオン系界面活性剤とを併用することが特に好ましい。
前記増粘剤の添加量は、特に限定されないが、混練するための水100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下の範囲であることが好ましい。
【0018】
本発明に用いるケイ酸カルシウム水和物系材料は、前記石灰質材料、前記ケイ酸質材料および前記増粘剤を混練するために、水を含有していることが好ましい。
前記ケイ酸カルシウム水和物系材料における水粉体比(水の質量/石灰質材料およびケイ酸質材料の合計量)は、0.5以上0.9以下であることが好ましく、0.7以上0.8以下であることがより好ましい。前記水粉体比が前記下限未満では、得られる建材の密度が高くなり過ぎるおそれがあり、他方、前記上限を超えると、得られる建材の力学的性能が不足するおそれがある。
【0019】
本発明に用いるケイ酸カルシウム水和物系材料は、前記石灰質材料、前記ケイ酸質材料および前記増粘剤を含有するものであるが、必要に応じて、減水剤、急硬材、各種の金属、セラミックス、有機繊維など添加物を更に含有していてもよい。また、これらの添加物を用いる場合には、その添加量は特に限定されない。
【0020】
以上、本発明に用いるケイ酸カルシウム水和物系材料について説明したが、以下、本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材について説明する。
本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材は、前記ケイ酸カルシウム水和物系材料を成形し、オートクレーブ処理(水熱処理)してなるものである。
【0021】
ケイ酸カルシウム水和物系材料を成形する方法としては、ケイ酸カルシウム水和物系材料を型枠に打設する方法を採用することができる。また、打設したケイ酸カルシウム水和物系材料には、前記オートクレーブ処理を施す前に前養生処理を施すことが好ましい。前養生処理における処理温度は、40℃以上80℃以下の範囲とすることが好ましい。前養生処理における処理湿度は、90%RH以上とすることが好ましい。前養生処理における処理時間は、6時間以上12時間以下の範囲とすることが好ましい。
【0022】
オートクレーブ処理における処理温度は、170℃以上であればよく特に限定されないが、170℃以上185℃以下の範囲とすることが好ましい。温度が前記範囲内であれば、結晶性の高いトバモライトが形成されるという観点から好ましい。オートクレーブ処理における処理時間は、6時間以上12時間以下の範囲とすることが好ましい。なお、オートクレーブ処理とは、被処理物を飽和水蒸気圧下に曝す処理のことをいう。
【0023】
以上説明した本発明のケイ酸カルシウム水和物系建材によれば、以下の作用効果がある。すなわち、本発明においては、ケイ酸質材料としてケイ石微粉末に代えて、通常は廃棄されているフライアッシュバルーンを用いることから、製造コストや資源保全の問題を解決できる。
また、フライアッシュバルーンはケイ石微粉末などの代替物質として有効に働くため、オートクレーブ処理によりフライアッシュバルーンと石灰質材料とからトバモライトなどのケイ酸カルシウム水和物が形成される。そして、このようなフライアッシュバルーンは密度が低いことから、建材の圧縮強度を維持しつつ、建材の密度をより小さくすることができる。具体的には、本発明においては、建材の密度を1g/cm以下(より好ましくは0.55g/cm以上0.9g/cm以下の範囲、特に好ましくは0.6g/cm以上0.8g/cm以下の範囲)とすることができる。また、このような場合において、建材の圧縮強度を6N/mm以上(より好ましくは8N/mm以上、特に好ましくは10N/mm以上)とすることができる。
また、フライアッシュバルーンを用いた場合は材料分離が生じやすいが、増粘剤を併用することにより、材料分離を十分に抑制することができる。
【実施例】
【0024】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例においては、石灰質材料およびケイ酸質材料として、普通ポルトランドセメント(OPC)、α−石英を主成分とするケイ石微粉末(Si)およびフライアッシュバルーン(FAB)を用いている。表1にOPC、SiおよびFABの主な化学組成、並びにそれらの強熱減量(ig.loss)、50%体積粒子径および密度を示し、表2にFABの主な鉱物組成およびig.lossを示す。
【表1】

【0025】
【表2】

【0026】
[実施例1]
普通ポルトランドセメント(OPC)30質量部と、ケイ石微粉末(Si)30質量部と、フライアッシュバルーン(FAB)40質量部とを混合し、さらに粉体比が0.7となる量の水、および、水の量に対して1.5質量%となる量の増粘剤(花王(株)製の高性能特殊増粘剤、主成分:アルキルアリルスルホン酸塩およびテトラアルキルアンモニウム塩)を混合して練り混ぜて、ケイ酸カルシウム水和物系材料を得た。
得られたケイ酸カルシウム水和物系材料を、大きさ1×1×8mmの型枠に流し込んで成形し、温度40℃の湿潤条件にて10時間の前養生処理を施して成形体を得た、得られた成形体を脱枠し、その後、温度180℃の飽和水蒸気圧下にて8時間のオートクレーブ処理を施した。オートクレーブ処理後の成形体を、多量のアセトン中に30分間浸漬させ、アスピレータで30分間吸引した。そして、さらにアスピレータにより温度20℃にて24時間乾燥させ、ケイ酸カルシウム水和物系固化体を得た。
【0027】
[実施例2]
普通ポルトランドセメント(OPC)40質量部と、フライアッシュバルーン(FAB)60質量部とを混合し、さらに粉体比が0.6となる量の水、および、水の量に対して1.5質量%となる量の増粘剤(花王(株)製の高性能特殊増粘剤、主成分:アルキルアリルスルホン酸塩およびテトラアルキルアンモニウム塩)を混合して練り混ぜて、ケイ酸カルシウム水和物系材料を得た。
そして、得られたケイ酸カルシウム水和物系材料を用いた以外は実施例1と同様にしてケイ酸カルシウム水和物系固化体を得た。
【0028】
<X線回折スペクトルの測定>
実施例1〜2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体について、粉末X線回折(XRD)内部標準法によりX線回折スペクトルを測定したところ、7.8°付近にピーク(トバモライトの002面のピーク)が確認された。したがって、実施例1〜2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体においては、トバモライトが生成されていることが確認された。
【0029】
<断面観察>
実施例1で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体の断面を、電子顕微鏡を用いて観察した。電子顕微鏡写真を図1に示す。
図1に示す結果からも明らかな通り、フライアッシュバルーンの外殻表面には緻密な生成相が形成されているが、フライアッシュバルーンの外殻は残存していることが確認された。
【0030】
<密度および圧縮強度の測定>
実施例1〜2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体の密度(絶乾密度)および圧縮強度を、JIS R5201に記載の方法に準拠して、測定した。得られた結果を表3に示す。
【0031】
【表3】

【0032】
表3に示す結果からも明らかな通り、本発明のケイ酸カルシウム水和物系(実施例1〜2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体)においては、建材の圧縮強度を維持しつつ、建材の密度をより小さくすることができることが確認された。
【0033】
<細孔径分布の測定>
実施例1〜2で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体について、水銀圧入法により細孔径分布を測定した。また、貫通細孔率についても測定したところ、実施例1で得られたケイ酸カルシウム水和物系固化体では23.7%であり、実施例2でケイ酸カルシウム水和物系固化体では19.7%であった。得られた結果を図2に示す。
図2に示す結果からも明らかな通り、ケイ酸質材料中におけるフライアッシュバルーンの含有量が多いほど、1μm程度の細孔は少なく、貫通細孔率も小さくなることが確認された。したがって、ケイ酸質材料中におけるフライアッシュバルーンの含有量が多いほど、建材の耐久性の向上が見込めることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、建築や土木の分野における構造物として好適に用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケイ酸カルシウム水和物系材料を成形し、オートクレーブ処理してなるケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記ケイ酸カルシウム水和物系材料は、石灰質材料と、密度が0.6g/cm以上0.9g/cm以下のフライアッシュバルーンを含有するケイ酸質材料と、増粘剤とを含有しており、前記フライアッシュバルーンの含有量は、前記石灰質材料および前記ケイ酸質材料の合計量に対して、38質量%以上65質量%以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム水和物系建材。
【請求項2】
請求項1に記載のケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記ケイ酸カルシウム水和物系建材の密度は1.0g/cm以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム水和物系建材。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記ケイ酸質材料中における前記フライアッシュバルーンの含有量は55質量%以上であることを特徴とするケイ酸カルシウム水和物系建材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のケイ酸カルシウム水和物系建材において、前記オートクレーブ処理における処理温度は170℃以上185℃以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム水和物系建材。

【図2】
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【図1】
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【公開番号】特開2012−91945(P2012−91945A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−238766(P2010−238766)
【出願日】平成22年10月25日(2010.10.25)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 社団法人セメント協会が2010年(平成22年)4月30日に発行した、「第64回セメント技術大会 講演要旨」
【出願人】(307042385)ミサワホーム株式会社 (569)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【Fターム(参考)】