ケモカインに対する核受容体としてのTHAPタンパク質と、転写調節、細胞増殖、および細胞分化におけるその役割
本発明は、THAPドメインを含むTHAPファミリーの遺伝子およびタンパク質と、疾患の診断および治療、ならびに疾患の治療のための分子の同定におけるその使用とに関する。本発明はまた、ケモカインに対する核受容体としてのTHAPファミリータンパク質のようなTHAP型ケモカイン結合作用物質の使用、および転写、細胞増殖、および細胞分化を調節(刺激または阻害)する方法、ならびにTHAP−ケモカイン相互作用を調節する化合物を同定する方法にも関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
THAP応答遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との相互作用を調節し、それにより、THAP応答遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
【請求項2】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記THAP応答遺伝子は、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン、PTTG3/セキュリン、CKS1、MAD2L1、USP16/Ubp−M、HMMR/RHAMM、KIAA0008/HURP、CDCA7/JPO1、およびTHAP1からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記THAP応答遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記THAP応答遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記THAP応答遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記THAP応答遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記THAP応答遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記THAP応答遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記THAP応答遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片とケモカインとの相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
【請求項21】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ケモカインはSLCである、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、THAP型ケモカイン結合作用物質を用意することで調節される、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかのポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項34】
前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載
の方法。
【請求項35】
前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項38】
THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAP/ケモカイン複合体の相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強または抑制することを含む方法。
【請求項39】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記ケモカインはSLCである、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項49】
前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項52】
前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項38に記載の方法。
【請求項53】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
薬学的に許容可能な担体中に、THAP応答要素を含む、薬学的組成物。
【請求項60】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項61】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項62】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項63】
実質的にTHAP応答要素からなる、転写因子デコイ。
【請求項64】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項65】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項66】
前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項67】
請求項63の転写因子デコイを含む細胞。
【請求項68】
核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを提供し、それにより、該核酸と該THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法。
【請求項69】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項68に記載の方法。
【請求項73】
核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法であって、THA
P応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、該核酸と該THAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法。
【請求項74】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記ケモカインはSLCである、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸と操作可能に連結されたプロモーターを有するウイルスベクターを含む細胞を含む、ベクター含有細胞株。
【請求項82】
前記細胞は、プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む、導入核酸構築物をさらに含む、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項83】
前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項84】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項85】
前記ケモカインをコードする前記核酸はSLCをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項86】
前記ケモカインをコードする前記核酸はCXCL9をコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項87】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項88】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項89】
前記細胞はヒト細胞である、請求項88に記載のベクター含有細胞株。
【請求項90】
前記ウイルスベクターはアデノウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項91】
前記ウイルスベクターはレトロウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター
含有細胞株。
【請求項92】
THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現するように、遺伝子操作された細胞。
【請求項93】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項94】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項95】
前記細胞はヒト細胞である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項96】
前記THAPファミリーポリペプチドは、アデノウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
【請求項97】
前記THAPファミリーポリペプチドは、レトロウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
【請求項98】
組換えTHAPファミリーポリペプチドを発現する細胞を構築する方法であって、プロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたは生物学的に活性な断片をコードする核酸を有するベクターを、細胞に導入することを含む方法。
【請求項99】
プロモーターに操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入することをさらに含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項103】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項104】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項98に記載の方法。
【請求項105】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項98に記載の方法。
【請求項106】
前記細胞はヒト細胞である、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記ベクターはウイルスベクターである、請求項98に記載の方法。
【請求項108】
前記ベクターはアデノウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記ベクターはレトロウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
【請求項110】
前記ベクターは、トランスフェクションにより前記細胞に導入される、請求項98に記載の方法。
【請求項111】
THAP/ケモカイン複合体により媒介される病気に伴う症状を軽減する方法であって、
プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物およびプロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入すること、および
前記ケモカインをコードする前記核酸および前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸を発現させること
を含む方法。
【請求項112】
前記核酸構築物は、単一ベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記核酸構築物は、異なるベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記細胞はヒト細胞である、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項117】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項118】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項119】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項111に記載の方法。
【請求項120】
THAP応答要素における転写を調節する試験化合物を同定する方法であって、
試験化合物の存在または非存在下でのTHAP応答性プロモーターからの転写のレベルを比較することを含み、
該試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較して、該試験化合物の存在下での転写レベルが増大するか低減するかを決定することで、該試験化合物が転写モジュレータの候補であることを示す方法。
【請求項121】
前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、前記THAP応答性プロモーターおよびTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を含む構築物を用いてin vitro転写反応を行うことにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現し
ている細胞中のTHAP応答性プロモーターからの転写レベルを測定することにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片は、配列番号1〜114およびそれらの生物学的に活性な断片からなる群より選択される、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記THAP応答性プロモーターは、配列番号140〜159、配列番号306、およびそれらと少なくとも60%のヌクレオチド同一性を有するホモログからなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するTHAP応答要素を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項125】
前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、ケモカインの存在下で測定される、請求項121または122に記載の方法。
【請求項126】
前記ケモカインは、CCLファミリーケモカインおよびCXCLファミリーケモカインからなる群より選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記CCLファミリーケモカインは、SLC、CCL19、およびCCL5からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記CXCLファミリーケモカインは、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
【請求項129】
前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、前記ケモカインの受容体を発現する細胞中において測定される、請求項125に記載の方法。
【請求項130】
前記ケモカイン受容体は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択される、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCCR7受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
【請求項133】
前記ケモカインはSLCである、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCXCR3受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
【請求項135】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に内因する遺伝子中にある、請求項122に記載の方法。
【請求項137】
前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に導入されている、請求項122に記載の方法。
【請求項138】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項122に記
載の方法。
【請求項139】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
過剰または不十分な血管新生、炎症、癌組織の転移、過剰または不十分なアポトーシス、心臓血管性疾患、および神経変性疾患からなる群より選択される病気に伴う症状を軽減する方法であって、該病気を患っている個体において、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節することを含む方法。
【請求項141】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項143】
前記ケモカインはSLCであり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
【請求項144】
前記ケモカインはSLCであり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
【請求項145】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
【請求項146】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
【請求項147】
個体において、ケモカインの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、該ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を調節することを含む方法。
【請求項148】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記ケモカインはSLCである、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項147に記載の方法。
【請求項151】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項147に記載の方法。
【請求項152】
前記病気は炎症である、請求項147に記載の方法。
【請求項153】
前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、治療的有効量のTHAP型ケモカイン結合作用物質を個体に投与することにより調節される、請求項147に記載の方法。
【請求項155】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリ
ペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを治療的有効量含む、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、少なくとも1つのTHAPファミリー応答性プロモーターの転写の抑制または活性化の程度を調節することを含む方法。
【請求項159】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項161】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項162】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項158に記載の方法。
【請求項163】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、前記THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節する化合物を投与すること
を含む方法。
【請求項164】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
前記ケモカインはSLCである、請求項163に記載の方法。
【請求項168】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項163に記載の方法。
【請求項169】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を
軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、ケモカインまたはそのアナログを投与すること
を含む方法。
【請求項170】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項169に記載の方法。
【請求項172】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
【請求項173】
前記ケモカインはSLCである、請求項169に記載の方法。
【請求項174】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項169に記載の方法。
【請求項175】
個体において、THAPファミリーポリペプチドを介した転写の抑制または活性化に伴う症状を軽減する方法であって、該個体にケモカインまたはそのアナログを投与することを含む方法。
【請求項176】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
【請求項177】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項175に記載の方法。
【請求項178】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
【請求項179】
前記ケモカインはSLCである、請求項175に記載の方法。
【請求項180】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項175に記載の方法。
【請求項181】
個体において、ケモカインの活性に伴う症状を軽減する方法であって、該ケモカインが該個体の細胞の核に輸送される程度を調節することを含む方法。
【請求項182】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項181に記載の方法。
【請求項184】
前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項183に記載の方法。
【請求項186】
前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項181に記載の方法。
【請求項187】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
【請求項190】
核内へのケモカインの輸送を調節する化合物を同定する方法であって、試験化合物の存在または非存在下での、該ケモカインの細胞の核内への輸送の程度を比較することを含む方法。
【請求項191】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項190に記載の方法。
【請求項193】
前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項192に記載の方法。
【請求項195】
前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項190に記載の方法。
【請求項196】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
【請求項199】
核内へのSLCの輸送は、免疫染色により測定される、請求項190に記載の方法。
【請求項200】
検出可能な産物をコードする核酸と操作可能に連結されたTHAP応答性プロモーターを有する、ベクター。
【請求項201】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項200に記載のベクター。
【請求項202】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項200に記載のベクター。
【請求項203】
請求項200から請求項202のいずれか一項に記載のベクターを含む、遺伝子操作された細胞。
【請求項204】
THAP応答性プロモーター、リボヌクレオチド、およびRNAポリメラーゼを含む核酸を含むin vitro転写反応物。
【請求項205】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項204に記載のin vitro転写反応物。
【請求項206】
ケモカインと結合しない、単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項207】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項208】
前記ケモカインはSLCである、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項209】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項210】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項211】
前記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項210に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項212】
前記アミノ酸配列は少なくとも1つの点突然変異を有する、請求項211に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項1】
THAP応答遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との相互作用を調節し、それにより、THAP応答遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
【請求項2】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記THAP応答遺伝子は、サバイビン、PTTG1/セキュリン、PTTG2/セキュリン、PTTG3/セキュリン、CKS1、MAD2L1、USP16/Ubp−M、HMMR/RHAMM、KIAA0008/HURP、CDCA7/JPO1、およびTHAP1からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記THAP応答遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記THAP応答遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記THAP応答遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記THAP応答遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記THAP応答遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記THAP応答遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記THAP応答遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記THAP応答遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片とケモカインとの相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強するかまたは抑制することを含む方法。
【請求項21】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ケモカインはSLCである、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、THAP型ケモカイン結合作用物質を用意することで調節される、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかのポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項31】
前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項34】
前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載
の方法。
【請求項35】
前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項36】
前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項37】
前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項38】
THAP/ケモカイン複合体に応答する遺伝子の発現を調節する方法であって、核酸とTHAP/ケモカイン複合体の相互作用を調節し、それにより、前記遺伝子の発現を増強または抑制することを含む方法。
【請求項39】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記ケモカインはSLCである、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記遺伝子は、細胞周期のG2期またはM期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記遺伝子は、細胞周期のS期に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
前記遺伝子は、DNA複製に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記遺伝子は、DNA修復に関与するポリペプチドをコードする、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記遺伝子は、RNAスプライシングに関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記遺伝子は、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードする、請求項20に記載の方法。
【請求項49】
前記遺伝子は、血管新生に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記遺伝子は、癌細胞の増殖に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
前記遺伝子は、炎症性疾患に関与するポリペプチドをコードする、請求項38に記載の方法。
【請求項52】
前記核酸はTHAP応答性プロモーターである、請求項38に記載の方法。
【請求項53】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
薬学的に許容可能な担体中に、THAP応答要素を含む、薬学的組成物。
【請求項60】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項61】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項62】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項63】
実質的にTHAP応答要素からなる、転写因子デコイ。
【請求項64】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項65】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項66】
前記THAP応答要素はTHRE要素である、請求項63に記載の転写因子デコイ。
【請求項67】
請求項63の転写因子デコイを含む細胞。
【請求項68】
核酸とTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法であって、THAP応答要素を含む転写因子デコイを提供し、それにより、該核酸と該THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片との間の相互作用を調節する方法。
【請求項69】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項68に記載の方法。
【請求項73】
核酸とTHAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法であって、THA
P応答要素を含む転写因子デコイを用意し、それにより、該核酸と該THAP/ケモカイン複合体との間の相互作用を調節する方法。
【請求項74】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記ケモカインはSLCである、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記THAP応答要素はDR−5要素である、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記THAP応答要素はER−11要素である、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記THAP応答要素はTHREである、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸と操作可能に連結されたプロモーターを有するウイルスベクターを含む細胞を含む、ベクター含有細胞株。
【請求項82】
前記細胞は、プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む、導入核酸構築物をさらに含む、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項83】
前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項84】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項85】
前記ケモカインをコードする前記核酸はSLCをコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項86】
前記ケモカインをコードする前記核酸はCXCL9をコードする、請求項82に記載のベクター含有細胞株。
【請求項87】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項88】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項89】
前記細胞はヒト細胞である、請求項88に記載のベクター含有細胞株。
【請求項90】
前記ウイルスベクターはアデノウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター含有細胞株。
【請求項91】
前記ウイルスベクターはレトロウイルスベクターである、請求項81に記載のベクター
含有細胞株。
【請求項92】
THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現するように、遺伝子操作された細胞。
【請求項93】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項94】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項95】
前記細胞はヒト細胞である、請求項92に記載の細胞株。
【請求項96】
前記THAPファミリーポリペプチドは、アデノウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
【請求項97】
前記THAPファミリーポリペプチドは、レトロウイルスベクターによって細胞に導入される遺伝子にコードされる、請求項92に記載の細胞株。
【請求項98】
組換えTHAPファミリーポリペプチドを発現する細胞を構築する方法であって、プロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたは生物学的に活性な断片をコードする核酸を有するベクターを、細胞に導入することを含む方法。
【請求項99】
プロモーターに操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入することをさらに含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記ケモカインをコードする構築物は、前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸と同じベクターに含まれる、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項103】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項99に記載の方法。
【請求項104】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項98に記載の方法。
【請求項105】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項98に記載の方法。
【請求項106】
前記細胞はヒト細胞である、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記ベクターはウイルスベクターである、請求項98に記載の方法。
【請求項108】
前記ベクターはアデノウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記ベクターはレトロウイルスベクターである、請求項107に記載の方法。
【請求項110】
前記ベクターは、トランスフェクションにより前記細胞に導入される、請求項98に記載の方法。
【請求項111】
THAP/ケモカイン複合体により媒介される病気に伴う症状を軽減する方法であって、
プロモーターと操作可能に連結されたケモカインをコードする核酸を含む核酸構築物およびプロモーターと操作可能に連結されたTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする核酸を含む核酸構築物を、細胞に導入すること、および
前記ケモカインをコードする前記核酸および前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片をコードする前記核酸を発現させること
を含む方法。
【請求項112】
前記核酸構築物は、単一ベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記核酸構築物は、異なるベクター上に存在する、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
前記細胞は哺乳動物細胞である、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記細胞はヒト細胞である、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択されるケモカインをコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項117】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、SLCをコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項118】
前記ケモカインをコードする前記核酸は、CXCL9をコードする、請求項111に記載の方法。
【請求項119】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項111に記載の方法。
【請求項120】
THAP応答要素における転写を調節する試験化合物を同定する方法であって、
試験化合物の存在または非存在下でのTHAP応答性プロモーターからの転写のレベルを比較することを含み、
該試験化合物の非存在下での転写のレベルと比較して、該試験化合物の存在下での転写レベルが増大するか低減するかを決定することで、該試験化合物が転写モジュレータの候補であることを示す方法。
【請求項121】
前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、前記THAP応答性プロモーターおよびTHAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を含む構築物を用いてin vitro転写反応を行うことにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記試験化合物の存在および非存在下での前記THAP応答性プロモーターからの転写のレベルは、THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片を発現し
ている細胞中のTHAP応答性プロモーターからの転写レベルを測定することにより決定され、前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記THAPファミリーポリペプチドまたはその生物学的に活性な断片は、配列番号1〜114およびそれらの生物学的に活性な断片からなる群より選択される、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記THAP応答性プロモーターは、配列番号140〜159、配列番号306、およびそれらと少なくとも60%のヌクレオチド同一性を有するホモログからなる群より選択されるヌクレオチド配列を有するTHAP応答要素を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項125】
前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、ケモカインの存在下で測定される、請求項121または122に記載の方法。
【請求項126】
前記ケモカインは、CCLファミリーケモカインおよびCXCLファミリーケモカインからなる群より選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記CCLファミリーケモカインは、SLC、CCL19、およびCCL5からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記CXCLファミリーケモカインは、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項126に記載の方法。
【請求項129】
前記試験化合物の存在または非存在下での転写のレベルは、前記ケモカインの受容体を発現する細胞中において測定される、請求項125に記載の方法。
【請求項130】
前記ケモカイン受容体は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択される、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCCR7受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
【請求項133】
前記ケモカインはSLCである、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1またはその生物学的に活性な断片からなり、前記細胞はCXCR3受容体を発現する、請求項129に記載の方法。
【請求項135】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に内因する遺伝子中にある、請求項122に記載の方法。
【請求項137】
前記THAP応答性プロモーターは、前記細胞に導入されている、請求項122に記載の方法。
【請求項138】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項122に記
載の方法。
【請求項139】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含むプロモーターの制御下にある遺伝子の産物により調節される、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
過剰または不十分な血管新生、炎症、癌組織の転移、過剰または不十分なアポトーシス、心臓血管性疾患、および神経変性疾患からなる群より選択される病気に伴う症状を軽減する方法であって、該病気を患っている個体において、THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節することを含む方法。
【請求項141】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項140に記載の方法。
【請求項143】
前記ケモカインはSLCであり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
【請求項144】
前記ケモカインはSLCであり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
【請求項145】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は炎症である、請求項140に記載の方法。
【請求項146】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項140に記載の方法。
【請求項147】
個体において、ケモカインの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、該ケモカインとTHAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用を調節することを含む方法。
【請求項148】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
前記ケモカインはSLCである、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項147に記載の方法。
【請求項151】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項147に記載の方法。
【請求項152】
前記病気は炎症である、請求項147に記載の方法。
【請求項153】
前記病気は過剰または不十分な血管新生である、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
前記ケモカインと前記THAPファミリーポリペプチドとの間の相互作用は、治療的有効量のTHAP型ケモカイン結合作用物質を個体に投与することにより調節される、請求項147に記載の方法。
【請求項155】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリ
ペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択されるポリペプチドを治療的有効量含む、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、該個体において、少なくとも1つのTHAPファミリー応答性プロモーターの転写の抑制または活性化の程度を調節することを含む方法。
【請求項159】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項161】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含む、請求項158に記載の方法。
【請求項162】
前記THAP応答性プロモーターは、THAP応答要素を含まない、請求項158に記載の方法。
【請求項163】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、前記THAPファミリーポリペプチドとケモカインとの間の相互作用を調節する化合物を投与すること
を含む方法。
【請求項164】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
前記ケモカインはSLCである、請求項163に記載の方法。
【請求項168】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項163に記載の方法。
【請求項169】
個体において、THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気に伴う症状を
軽減する方法であって、
THAPファミリーポリペプチドの活性により生じる病気を有する該個体を診断すること、および
該個体に、ケモカインまたはそのアナログを投与すること
を含む方法。
【請求項170】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項169に記載の方法。
【請求項172】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項169に記載の方法。
【請求項173】
前記ケモカインはSLCである、請求項169に記載の方法。
【請求項174】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項169に記載の方法。
【請求項175】
個体において、THAPファミリーポリペプチドを介した転写の抑制または活性化に伴う症状を軽減する方法であって、該個体にケモカインまたはそのアナログを投与することを含む方法。
【請求項176】
前記THAPファミリーポリペプチドは、配列番号1〜114のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
【請求項177】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項175に記載の方法。
【請求項178】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項175に記載の方法。
【請求項179】
前記ケモカインはSLCである、請求項175に記載の方法。
【請求項180】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項175に記載の方法。
【請求項181】
個体において、ケモカインの活性に伴う症状を軽減する方法であって、該ケモカインが該個体の細胞の核に輸送される程度を調節することを含む方法。
【請求項182】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項181に記載の方法。
【請求項184】
前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項183に記載の方法。
【請求項186】
前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項181に記載の方法。
【請求項187】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項187に記載の方法。
【請求項190】
核内へのケモカインの輸送を調節する化合物を同定する方法であって、試験化合物の存在または非存在下での、該ケモカインの細胞の核内への輸送の程度を比較することを含む方法。
【請求項191】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
前記細胞は、CCR1、CCR3、CCR5、CCR7、CCR11、およびCXCR3からなる群より選択されるケモカイン受容体を発現する、請求項190に記載の方法。
【請求項193】
前記ケモカインはSLCであり、前記ケモカイン受容体はCCR7である、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記ケモカインはCXCL9であり、前記ケモカイン受容体はCXCR3である、請求項192に記載の方法。
【請求項195】
前記ケモカインの細胞の核内への輸送の程度は、該ケモカインをTHAP型ケモカイン結合作用物質と接触させることにより調節される、請求項190に記載の方法。
【請求項196】
前記THAP型ケモカイン結合作用物質は、THAP1ポリペプチド、THAP1ポリペプチドのケモカイン結合ドメイン、THAPポリペプチドオリゴマー、THAP1ケモカイン結合ドメインを含むオリゴマー、THAP1ポリペプチド−免疫グロブリン融合物、THAP1ケモカイン結合ドメイン−免疫グロブリン融合物、および該ポリペプチドのいずれかと少なくとも30%のアミノ酸同一性を有するポリペプチドホモログからなる群より選択される、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
前記ケモカイン結合ドメインはSLC結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
前記ケモカイン結合ドメインはCXCL9結合ドメインである、請求項196に記載の方法。
【請求項199】
核内へのSLCの輸送は、免疫染色により測定される、請求項190に記載の方法。
【請求項200】
検出可能な産物をコードする核酸と操作可能に連結されたTHAP応答性プロモーターを有する、ベクター。
【請求項201】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項200に記載のベクター。
【請求項202】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含まない、請求項200に記載のベクター。
【請求項203】
請求項200から請求項202のいずれか一項に記載のベクターを含む、遺伝子操作された細胞。
【請求項204】
THAP応答性プロモーター、リボヌクレオチド、およびRNAポリメラーゼを含む核酸を含むin vitro転写反応物。
【請求項205】
前記THAP応答性プロモーターはTHAP応答要素を含む、請求項204に記載のin vitro転写反応物。
【請求項206】
ケモカインと結合しない、単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項207】
前記ケモカインは、SLC、CCL19、CCL5、CXCL11、CXCL10、およびCXCL9からなる群より選択される、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項208】
前記ケモカインはSLCである、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項209】
前記ケモカインはCXCL9である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項210】
前記THAPファミリーポリペプチドはTHAP1である、請求項206に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項211】
前記ポリペプチドは配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項210に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【請求項212】
前記アミノ酸配列は少なくとも1つの点突然変異を有する、請求項211に記載の単離された突然変異THAPファミリーポリペプチド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図23】
【図24】
【図27】
【図28】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図23】
【図24】
【図27】
【図28】
【図30】
【図31】
【公表番号】特表2007−527193(P2007−527193A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−502477(P2005−502477)
【出願日】平成15年12月10日(2003.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2003/006434
【国際公開番号】WO2004/055050
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(504235791)アンドキューブ ソシエタ パー アクシオン シンプリフィー (3)
【出願人】(505220251)センター ナショナル デ ラ レシェルシェ サイエンティフィック シーエヌアールエス (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月10日(2003.12.10)
【国際出願番号】PCT/IB2003/006434
【国際公開番号】WO2004/055050
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(504235791)アンドキューブ ソシエタ パー アクシオン シンプリフィー (3)
【出願人】(505220251)センター ナショナル デ ラ レシェルシェ サイエンティフィック シーエヌアールエス (2)
【Fターム(参考)】
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