説明

ケモカイン・レセプターCCR5のモジュレーターとしての新規ピペリジン/8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体

式(I):
【化1】


で示される化合物(ここで、RもRも水素ではない);それを含有してなる組成物;その製造方法;および医療におけるその使用(例えば、温血動物のCCR5レセプター活性を調節する)。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
Aは存在しないか、またはCHCHである;
はC1−8アルキル、C(O)NR1415、C(O)16、NR17C(O)R18、NR19C(O)NR2021、NR22C(O)23、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールである;
14、R17、R19、R20およびR22は水素またはC1−6アルキルである;
15、R16、R18、R21およびR23はC1−8アルキル{所望によりハロ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル(所望によりハロによって置換されている)、C5−6シクロアルケニル、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、ヘテロアリール、アリール、へテロアリールオキシまたはアリールオキシによって置換されている}、アリール、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル(所望によりハロまたはC1−4アルキルによって置換されている)、フェニル環が縮合しているC4−7シクロアルキル、C5−7シクロアルケニル、またはヘテロシクリル(それ自体、所望によりオキソ、C(O)(C1−6アルキル)、S(O)(C1−6アルキル)、ハロまたはC1−4アルキルによって置換されている)であるか;またはR15、R16、R18およびR21は水素でもよい;
またはR14およびR15、および/またはR20およびR21は、一体となって、所望により窒素、酸素または硫黄原子を含む4員、5員または6員環を形成することが可能であり、当該環は、所望によりハロ、C1−6アルキル、S(O)(C1−6アルキル)、またはC(O)(C1−6アルキル)によって置換されている;
はフェニルまたはヘテロアリールであり、そのどちらか一方は、所望によりハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、シアノまたはCFによって置換されている;
は水素またはC1−4アルキルである;
はハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、CF、OCF、C1−4アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)C(O)C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)S(O)(C1−4アルキル) またはN(C1−4アルキル)C(O)O(C1−4アルキル) である;
はアリール、(CH)XRまたは (CH)10であるか、またはRがアルキル、CF、アルコキシ(C1−6)アルキル、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)またはC(O)N(C1−4アルキル)である場合、RはNRC(O)Rであるか、または少なくとも1個の炭素原子、1個ないし4個の窒素原子、および所望により1個の酸素原子または硫黄原子を含む5員のヘテロシクリルでもあり得る;当該ヘテロシクリルは、所望によりオキソ、C1−6アルキル(所望によりハロゲン、C1−4アルコキシまたはOHによって置換されている)、HNC(O)、(フェニルC1−2アルキル)HNC(O)、またはベンジル[所望によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている]によって置換されている;該5員のヘテロシクリルには、所望によりシクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環が縮合している;当該縮合シクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環の環炭素原子は、所望によりハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている;また、縮合ピペリジン環の窒素は、所望によりC1−4アルキル{所望によりオキソ、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、OCF、C(O)O(C1−4アルキル)、CN、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)またはN(C1−4アルキル)によって置換されている}、C(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは、所望によりC1−4アルコキシまたはフルオロによって置換されている}、C(O)O(C1−4アルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル) またはS(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは所望によりフルオロによって置換されている}によって置換されている;
XはO、S(O)、S(O)NRまたはNRS(O)である;
mおよびnは1、2または3である;
は水素、メチル、エチル、アリルまたはシクロプロピルである;
はフェニル、へテロアリール、フェニルNR11、ヘテロアリールNR11、フェニル(C1−2)アルキル、へテロアリール(C1−2)アルキル、フェニル(C1−2アルキル)NHまたはヘテロアリール(C1−2アルキル)NHである;ここで、Rのフェニルおよびヘテロアリール環は、所望によりハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NR1213、NHS(O)(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、NHC(O)NH、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CF、CHF、CHF、CHCFまたはOCFによって置換されている;
およびR11は、独立して、水素、C1−6アルキルまたはC3−7シクロアルキルである;
はアリール、ヘテロアリール、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキルまたはヘテロシクリルである;
10はアリール、へテロアリールまたはヘテロシクリルである;
12およびR13は、独立して、水素またはC1−4アルキルであるか、または窒素もしくは酸素原子と一体となって、所望によりC1−4アルキル、C(O)H、C(O)(C1−4アルキル)またはSO(C1−4アルキル)で置換されている5員または6員環を形成し得る;
アリール、フェニルおよびヘテロアリール部分は、独立して、所望により1つまたはそれ以上のハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、OC(O)NR2425、NR2627、NR28C(O)R29、NR30C(O)NR3132、S(O)NR3334、NR35S(O)36、C(O)NR3738、CO39、NR40CO41、S(O)42、OS(O)43、C1−6アルキル(所望によりS(O)44またはC(O)NR4546によって、モノ置換されている)、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ(所望によりCO47、C(O)NR4849、シアノ、ヘテロアリールまたはC(O)NHS(O)50によってモノ置換されている)、NHC(O)NHR51、C1−6ハロアルコキシ、フェニル、フェニル(C1−4)アルキル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルS(O)、フェニルS(O)、フェニル(C1−4)アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1−4)アルキル、へテロアリールオキシまたはヘテロアリール(C1−4)アルコキシによって置換されている;ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は、所望によりハロ、ヒドロキシ、ニトロ、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFで置換されている;
特に断りのない限り、ヘテロシクリルは、所望により、C1−6アルキル[所望により、フェニル{それ自体、所望によりハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、CF、OCF、(C1−4アルキル)C(O)NH、S(O)NH、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている}、またはヘテロアリール{それ自体、所望によりハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、CF、(C1−4アルキル)C(O)NH、S(O)NH、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)、またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている}によって置換されている]、フェニル{所望によりハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、CF、OCF、(C1−4アルキル)C(O)NH、S(O)NH、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル) またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている}、ヘテロアリール{所望によりハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロ、CF、(C1−4アルキル)C(O)NH、S(O)NH、C1−4アルキルチオ、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている}、S(O)NR5253、C(O)R54、C(O)(C1−6アルキル)(例えばtert−ブトキシカルボニル)、C(O)(フェニル(C1−2アルキル))(例えばベンジルオキシカルボニル)、C(O)NHR55、S(O)56、NHS(O)NHR57、NHC(O)R58、NHC(O)NHR59またはNHS(O)60によって置換されている;ただし、これら後者4つの置換基は環窒素に結合していない;
k、l、pおよびqは、独立して、0、1または2である;
24、R26、R28、R30、R31、R33、R35、R37、R40、R52、R45およびR48は、独立して、水素またはC1−6アルキルである;
25、R27、R29、R32、R34、R36、R38、R39、R41、R42、R53、R54、R55、R56、R57、R58、R59、R60、R43、R44、R46、R47、R49、R50およびR51は、独立して、C1−6アルキル(所望によりハロ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6シクロアルケニル、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、ヘテロアリール、フェニル、へテロアリールオキシまたはフェニルオキシによって置換されている)、C3−7シクロアルキル、フェニルまたはヘテロアリールである;ここで、直前のフェニルおよびヘテロアリール部分は、所望によりハロ、ヒドロキシ、ニトロ、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)NH、S(O)NH(C1−4アルキル)、S(O)N(C1−4アルキル)、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、COH、CO(C1−4アルキル)、NHC(O)(C1−4アルキル)、NHS(O)(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、CFまたはOCFで置換されている;
25、R27、R29、R32、R34、R38、R39、R53、R54、R55、R57、R58、R59、R46、R47、R49およびR51はさらに水素であってもよい]
で示される化合物またはその医薬的に許容される塩;
ただし、Rが所望により置換されている孤立した6員のへテロシクリルであり、RがC1−3アルキルである場合、Rは少なくとも1個の炭素原子、1〜4個の窒素原子および所望により1個の酸素もしくは硫黄原子を有し、所望により他の環が縮合している、所望により置換されている5員のヘテロシクリルではない。
【請求項2】
がC1−8アルキル、C(O)NR1415、C(O)16、NR17C(O)R18、NR19C(O)NR2021、NR22C(O)23、アリールまたはヘテロアリールであり;
がハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、CF、OCF、C1−4アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)C(O)C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)S(O)(C1−4アルキル) またはN(C1−4アルキル)C(O)O(C1−4アルキル) であり;
がアリール、(CH)XRまたは (CH)10であるか、またはRがアルキル、CF、アルコキシ(C1−6)アルキル、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)およびC(O)N(C1−4アルキル)である場合、RがNRC(O)Rであるか、または少なくとも1個の炭素原子、1個ないし4個の窒素原子、および所望により1個の酸素原子または硫黄原子を含む5員のヘテロシクリルでもあり得る;当該ヘテロシクリルは、所望によりオキソ、C1−6アルキル、HNC(O)、(フェニルC1−2アルキル)HNC(O)、またはベンジル[所望によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている]によって置換されている;該5員のヘテロシクリルには、所望によりシクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環が縮合している;当該縮合シクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環の環炭素原子は、所望によりハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル) またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている;また、縮合ピペリジン環の窒素は、所望によりC1−4アルキル{所望によりオキソ、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、OCF、C(O)O(C1−4アルキル)、CN、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル) またはN(C1−4アルキル)によって置換されている}、C(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは、所望によりC1−4アルコキシまたはフルオロによって置換されている}、C(O)O(C1−4アルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル) またはS(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは、所望によりフルオロによって置換されている}によって置換されており;
、R、A、X、m、n、R、R、R、R10、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23が請求項1に記載のとおりであり;
アリールおよびヘテロアリール部分が独立して所望により請求項1に記載のとおり置換されている;
請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
がC1−8アルキル、C(O)NR1415、C(O)16、NR17C(O)R18、NR19C(O)NR2021、NR22C(O)23、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり;
がハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、CF、OCF、C1−4アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)C(O)C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)S(O)(C1−4アルキル) またはN(C1−4アルキル)C(O)O(C1−4アルキル)であり;
がアリール、(CH)XRまたは(CH)10であるか、またはRがアルキル、CF、アルコキシ(C1−6)アルキル、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)およびC(O)N(C1−4アルキル)である場合、RはNRC(O)Rでもよく;
、R、A、X、m、n、R、R、R、R10、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23が請求項1に記載のとおりであり;また、
ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分が独立して所望により請求項1に記載のとおり置換されている;
請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
がC1−8アルキル、C(O)NR1415、C(O)16、NR17C(O)R18、NR19C(O)NR2021、NR22C(O)23、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり;
がハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル、CF、OCF、C1−4アルコキシ(C1−6)アルキル、C1−6アルコキシ、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)、C(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)、N(C1−4アルキル)C(O)C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)S(O)(C1−4アルキル)またはN(C1−4アルキル)C(O)O(C1−4アルキル)であり;
がアリール、(CH)XRまたは(CH)10であるか、またはRがアルキル、CF、アルコキシ(C1−6)アルキル、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)およびC(O)N(C1−4アルキル)である場合、RがNRC(O)Rであるか、または少なくとも1個の炭素原子、1個ないし4個の窒素原子、および所望により1個の酸素原子または硫黄原子を含む5員のヘテロシクリルでもあり得る;当該ヘテロシクリルは、所望によりオキソ、C1−6アルキル、HNC(O)、(フェニルC1−2アルキル)HNC(O)、またはベンジル[所望によりハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている]によって置換されている;該5員のヘテロシクリルには、所望によりシクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環が縮合している;当該縮合シクロヘキサン、ピペリジン、ベンゼン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジンまたはピラジン環の環炭素原子は、所望によりハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、CF、OCF、S(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4アルキル)またはS(O)(C1−4アルキル)によって置換されている;また、縮合ピペリジン環の窒素は、所望によりC1−4アルキル{所望によりオキソ、ハロゲン、OH、C1−4アルコキシ、OCF、C(O)O(C1−4アルキル)、CN、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、NH、NH(C1−4アルキル)またはN(C1−4アルキル)によって置換されている}、C(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは、所望によりC1−4アルコキシまたはフルオロによって置換されている}、C(O)O(C1−4アルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C1−4アルキル)、C(O)N(C1−4アルキル)、またはS(O)(C1−4アルキル){式中のアルキルは、所望によりフルオロによって置換されている}によって置換されており;
、R、A、X、m、n、R、R、R、R10、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22およびR23が請求項1に記載のとおりであり;また、
ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール部分が独立して所望により請求項1に記載のとおり置換されている;
請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
が、
1−置換ピペリジン−4−イルまたは4−置換ピペラジン−1−イル[ここで、該置換基は、S(O)(C1−4アルキル)、S(O)(C1−4ハロアルキル)、S(O)(フェニル)、S(O)N(C1−4アルキル)またはフェニルである];
NHC(O)R18[ここで、R18はC1−4ハロアルキル、フェニル(所望によりハロによって置換されている)またはC3−6シクロアルキル(1個または2個のフルオロによって置換されている)である];
所望によりS(O)42(ここで、R42はC1−4アルキルである)によって置換されているフェニル;または
ヘテロシクリル
である、請求項1記載の式(I)で示される化合物。
【請求項6】
が、フェニル;ハロおよび/またはCFによって置換されているフェニル;またはハロによって置換されているチエニルである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が水素である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
Aが存在しない、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
がハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシである、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
がCHCHS(O)R(ここで、Rは請求項1に定義したとおりである)である、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
がNRC(O)R(ここで、RおよびRは請求項1に定義したとおりである)である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
請求項1記載の化合物の製造法であって、
a. 式(II):
【化2】

(式中、R、RおよびRは前記定義のとおりである)
で示される化合物を式(III):
【化3】

(式中、R、RおよびAは前記定義のとおりである)
で示される化合物により、NaBH(OAc)の存在下に、適当な溶媒中、室温で還元的アミノ化すること;または
b. 式(III)で示される化合物を式(V):
【化4】

(式中、R、RおよびRは前記定義のとおりであり、LGは脱離基である)
で示される化合物により、適当な塩基の存在下に、適当な溶媒中、適当な温度で、アルキル化すること;
を含んでなる方法。
【請求項13】
請求項1記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩、および医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含有してなる医薬組成物。
【請求項14】
医薬として使用するための請求項1記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
【請求項15】
治療に使用する医薬の製造における請求項1記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
【請求項16】
CCR5が介在する疾患状態を処置する方法であって、かかる処置の必要な患者に、有効量の請求項1記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2008−503573(P2008−503573A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518002(P2007−518002)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000953
【国際公開番号】WO2006/001752
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】