説明

ケヨノミの抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物

【課題】本発明は、ケヨノミの抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物を提供するためのものである。
【解決手段】本発明は、ケヨノミ(Lonicera caerulea L. var. edulis)の抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物に関するものであって、上記組成物は肝炎、肝硬化、または脂肪肝などの疾患に対する予防及び治療効果を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケヨノミ(Lonicera caerulea L. var. edulis)の抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
肝臓は、人体内の消化器系と全身循環系との間に位置して、外部から入ってきた毒性物質から全身を防禦し、生体外物質の代謝を担当する重要な機能を担当している。生体内に入ってきた生体外物質は、一旦、肝を通過するため、肝は栄養素の他にも多くの毒性物質に露出される危険が高いため、他の臓器より損傷を受ける可能性が高い。
【0003】
肝臓疾患は、誘発原因に従ってアルコールなどの過剰服用による毒性肝臓疾患と、ウイルス感染によるウイルス性肝臓疾患がある。ウイルス性肝臓疾患は、B型、C型肝炎ウイルスなどの感染により発生し、最近は食べ物や医薬、漢方薬、アルコールなどによる毒性肝臓疾患が増加する趨勢にいる。肝臓疾患は自覚症状がよく表れないので、早期診断が困難であり、自覚症状が表れた場合には相当な肝損傷が起きた場合である。肝組織は他の組織に比べて回復機能が大きい組織ではあるが、既に肝細胞が変形された場合には回復が困難である。
【0004】
慢性肝炎や肝硬変の治療は現在まで明確な治療剤が開発されていない。インターフェロンと核酸アナログ型であるラビビュディンが慢性肝炎の治療剤として使われているが、これら薬品は、ウイルスの活性抑制効能を発揮する薬剤であって、肝細胞の機能を回復させる薬剤ではない。今まで、肝細胞機能の回復剤として全世界に最も多く知られたものには、シリマリンがある。シリマリンは、薬用植物であるCarduus marianus Linne Silybum marianumの学名を有した薬草から抽出したものであって、紀元前から古代ギリシアを始めとして西方世界に重要な薬物として知られてきた。1970年代に大韓民国に肝臓治療剤として紹介された以後、この成分を主成分とする多くの薬剤が市販中にいる。シリマリンを主成分として含有する製剤の場合、既に臨床的に肝臓疾患治療に広く応用されているが、その主成分であるシリマリンは水に殆ど溶けない難溶性物質であって、経口投与時、体内吸水率が低いという短所を有する。現在シリマリン製剤は中毒性肝臓疾患、慢性肝炎、及び肝硬化などの肝臓疾患治療の補助療法に利用されているだけであり、したがって、肝細胞の機能を速かに回復させることができる薬剤の開発は相変わらず要求されている実状である。
【0005】
天然物から有用な肝機能改善効果に対する研究としては、特許文献1では、肝機能維持及び改善に有用な発酵乳及びその製造方法に関して開示しており、特許文献2では、ケンポナシの実の抽出物を有効成分として含有する肝機能改善効果と宿酔改善効能を有する機能性食品組成物に関して開示しており、特許文献3では、エゾウコギの抽出物がコーティングされた機能性食品の用途に関して開示しており、特許文献4では、コミカンソウの抽出物を含むB型肝炎治療剤及びその製造方法に関して開示しており、特許文献5では、イヌヤクシソウの抽出物を含有したウイルス性肝臓疾患治療用組成物に関して開示する。
【0006】
前述した既存の治療組成物の他にも、優れる肝臓疾患治療活性を有する物質を天然物から獲得しようとする研究の一環として、本発明者は、損傷された肝細胞株にケヨノミの抽出物を添加すると肝細胞の成長が促進され、これによって、損傷された肝機能が回復されることを肝機能の生化学的指標として使われるGOT、GPT数値が格段に減少することと確認し、ケヨノミの抽出物を含む組成物が肝炎、肝硬化、または脂肪肝などの肝臓疾患に対する優れる予防及び治療効果を有することを明らかにすることで、本発明を完成した。
【特許文献1】大韓民国特許登録第80759号
【特許文献2】大韓民国特許公開第2003−0027615
【特許文献3】大韓民国特許公開第2003−0011818号
【特許文献4】大韓民国特許公開第2003−0063308号
【特許文献5】大韓民国特許公開第2004−0018733号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、ケヨノミの抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態において、本発明は、ケヨノミの抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有する薬剤学的組成物に関するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、ケヨノミの抽出物を含む組成物は、毒性などの副作用がない、かつ優れる肝機能回復及び成長回復能を有するので、肝臓疾患の予防及び治療に効果的に利用されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明における用語“抽出物(extract)”は、天然物から分離された活性成分を意味し、ここでは、ケヨノミから分離された物質であって、肝細胞成長促進効果を有する。抽出物は、水、有機溶媒、またはこれらの混合溶媒を利用する抽出過程で獲得することができ、抽出液、これの乾燥粉末、またはこれを利用して剤形化された全ての形態を含む。
【0011】
本発明における用語“ケヨノミ(Lonicera caerulea L. var. edulis)”とは、天然、雑種、または変種ケヨノミの全ての器官、例えば、根、枝、幹、葉、花、及び実を全て含む意味であるが、好ましくは、ケヨノミの実である。ケヨノミ(Lonicera caerulea L. var. edulis)は、茜目スイカズラ科の双子葉植物であって、高さが1.5mに達する落葉潅木であり、枝がたくさん分かれて、小さな枝の節に盾形態の苞葉があり、木の幹の中の部分は白色である。葉は対向して生え、披針形または楕円形であり、両端が鋭くないとか尖っており、歯がないし、縁部及び表面に短い毛が生え、後面に絨毛が多い。花は概して花柄が短くて、葉わきの下に吊り下がり、花冠は漏斗形で、黄白色であり、夏に咲く。うてなは5個に分かれて、花冠は黄白色で、円筒状鐘形であり、長さ1.2〜1.5cmであり、毛が若干ある。雄蕊は雌蕊台より短くて、毛がないし、子房は2つが合わせられ、実は楕円形またはほぼ円形であり、7〜8月に紫黒色に熟れ、白粉で覆われる。シベリア、サハリン、中国北部、チベット、北朝鮮等に分布している冷帯性植物である。本発明の以前にケヨノミの肝細胞の成長促進及びこれによる肝機能改善効果を調べたことはなかった。
【0012】
肝機能改善効果は、組成物の投与により損傷された肝細胞で細胞成長が促進される度合と肝酵素数値、即ちAST(Aspartate Aminotransferase:GOT)とALT(Alanine Aminotransferase:GPT)にて客観的に評価することができる。ALTとASTは、肝細胞にある酵素であって、肝細胞が損傷または破壊されると、流出されて血中濃度が増加することになるので、ALTとAST数値は、肝細胞損傷による肝疾患の生化学的指標として使われる。
【0013】
本発明の具体的な実施形態において、エチルアルコールにより損傷された人の肝細胞であるHepG2細胞株にケヨノミの抽出物を添加し、肝細胞成長促進度合をケヨノミの抽出物を添加しない対照群と比較した結果、濃度比例的に成長を促進させた。ケヨノミの抽出物を0.25mg/mlの濃度で添加すると約27%、0.5mg/mlの濃度で添加すると約54%の細胞成長が促進された。また、肝機能改善の可否をALTとAST量の測定により観察した結果、HepG2細胞株でケヨノミの抽出物の投与によりALT、AST数値が減少し、延いては、急性肝炎を誘発させたマウスにケヨノミの抽出物を投与すると、ALT、AST数値は、既存の薬剤であるシリマリンを投与した場合より25%以上回復能が優れることと表れた。上記の結果は、本発明のケヨノミの抽出物の優れる肝細胞成長促進による肝機能改善効果を有し、延いては、肝疾患治療活性を有することを立証するものである。
【0014】
本発明における用語“肝臓疾患”は、肝機能の低下を誘発する全ての疾患を意味し、ウイルス(例えば、A、B、C、D、または、E型ウイルス)、アルコール、薬物(結核薬、アスピリン、抗生剤、麻酔剤、高血圧治療剤、経口避妊剤等)、先天的代謝異常などにより誘発される。肝臓疾患の具体的な例としては、肝炎、肝硬化、及び脂肪肝などがある。肝炎は慢性及び急性肝炎を全て含む。
【0015】
本発明における用語“予防”とは、組成物の投与により肝機能低下を抑制または遅延させる全ての行為を意味する。本発明における用語“治療”とは、組成物の投与により肝機能及び成長が回復されるとか、有益に変更する全ての行為を意味する。
【0016】
本発明の組成物投与により、肝炎、肝硬化、及び脂肪肝などの疾患のみならず、これにより誘発される症状(symptom)または合併症(complication)を予防及び治療することができる。例えば、ケヨノミの抽出物により予防及び治療できる肝疾患症状には、疲労、嘔吐、食欲減退、腹痛、黄疸などを含み、合併症には、むくみ、腹水、胃腸官出血、食道静脈瘤出血、肝性脳症(肝性昏睡)などを含む。
【0017】
本発明におけるケヨノミの抽出物は、水、有機溶媒、またはこれらの混合溶媒を使用して抽出する方法により製造される。抽出した液は直ちに使用したり、または濃縮及び/または乾燥して使用することができる。
【0018】
有機溶媒を使用して抽出する場合、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレン、アセトン、ヘキサン、エーテル、クロロホルム、エチルアセテート、ブチルアセテートジクロロメタン、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルサルフォキサイド(DMSO)、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、またはこれらの混合溶媒である有機溶媒を使用して、生薬の有効成分が破壊されないとか、最小化された条件で、室温または加温して抽出することができる。抽出する有機溶媒に従い、薬剤の有効成分の抽出度合と損失度合とが差が出ることがあるので、適した有機溶媒を選択して使用するようにする。抽出方法は特別に制限されず、例えば冷浸抽出、超音波抽出、還流抽出などがある。
【0019】
上記溶媒抽出物は、浮遊する固体粒子を除去するために、抽出物を濾過させる段階をさらに含むことができる。綿、ナイロンなどを利用して粒子を濾過したり、限外濾過、冷凍濾過法、遠心分離法などを使用することができるが、これに制限されるものではない。
【0020】
抽出液の濃縮には、減圧濃縮、逆滲透圧濃縮などの方法が使われることができる。濃縮後の乾燥段階は、凍結乾燥、真空乾燥、熱風乾燥、噴霧乾燥、減圧乾燥、泡沫乾燥、高周波乾燥、赤外線乾燥などを含むが、これに制限されるものではない。場合によって、最終乾燥された抽出物を粉砕する工程をさらに含むことができる。
【0021】
また、上記抽出物は追加の分画工程を遂行することができる。例えば、上記抽出物を蒸溜水に懸濁させて、非極性有機溶媒、例えば、核酸、エテロ、ジクロロメタン、クロロホルム、エチルアセテート、またはこれらの混合溶媒で非極性溶媒可溶層を抽出、分離して収得するようにし、これを濃縮及び/または乾燥して使用することができる。
【0022】
一つの具体的な実施形態において、本発明のケヨノミの抽出物は、ケヨノミ、より好ましくは、木の実の乾燥重量(kg)の5倍乃至25倍、好ましくは7倍乃至15倍の水、C1乃至C4の低級アルコール、またはこれらの混合溶媒、好ましくは水または水とエチルアルコールの混合溶媒で、20乃至100℃、好ましくは60乃至100℃の抽出温度で0.5時間乃至2日、好ましくは1時間乃至1日間、熱水抽出、冷浸抽出、超音波抽出、還流抽出、好ましくは還流抽出方法により、1回乃至5回、好ましくは2回乃至3回連続抽出して収得した。また、上記抽出物を濾紙で濾過し、濾液を回転真空濃縮器で20乃至100℃、好ましくは50乃至70℃で減圧濃縮した後に乾燥し、粉末形態の本発明のケヨノミの抽出物を製造した。粉末形態のケヨノミの抽出物は、そのまま使われるとか、溶媒に一定濃度で溶解させて使われることができる。
【0023】
上記のケヨノミの抽出物は天然物から獲得した成分を有効成分に含有するので、安全で、毒性、副作用、及び耐性をもたらさないので、長期間の服用が可能であるという長所を有する。実際に、マウス急性実験結果、毒性を誘発しないことと究められた。また、上記組成物は人間だけでなく肝臓疾患が発生できる牛、馬、羊、豚、ヤギ、駱駝、レイヨウ、犬などの家畜に使われることができる。
上記ケヨノミの抽出物は、肝臓疾患予防及び治療用薬学組成物の総重量に対し、0.01乃至100重量%、より好ましくは1乃至80重量%で含む。また、上記組成物は薬効は増加させるものではないが、薬剤組成物に通常使われて、臭い、味、視覚などを向上させることができる追加成分を含むことができる。また、上記組成物は、ビタミンB1、B2、B6、C、E、ニアシン、カルニチン、ベタイン、葉酸パントテン酸、ビオチン、亜鉛、鉄、カルシウム、クロム、マグネシウム、これらの混合物などの無機、及び有機添加物を追加に含むことができる。また、上記組成物は単独使用したり、既存に使用されていた肝臓疾患に治療活性を有する物質を追加に含むことができる。
【0024】
上記組成物は、薬学的に許容可能な担体を含み、人体または獣医用に剤形化されることができる。目的に従い、薬剤学的分野で、通常的な経口用、非経口用、局所投与用等に適合した多様な形態の製剤で剤形化されることができる。粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤などの経口投与のための固形製剤には、結合剤、滑澤剤、崩解剤、賦形剤、可溶化剤、分散剤、安定化剤、懸濁化剤、色素、香料などを使用することができる。経口用液状製剤には、懸濁剤、内溶液剤、油剤、及びシロップ剤などが該当されるが、よく使われる単純希釈剤である水及びリキッドパラフィンの以外に湿潤剤、甘味剤、芳香剤、及び保存剤などを含むことができる。注射剤の場合には、緩衝剤、保存剤、無痛化剤、可溶化剤、等張剤、安定化剤などを混合して使用することができる。このような組成物は、単位−容量(1回分)または多重−容量(数回分)容器、例えば、封入されたアンプル及びバイアルに提示されることができ、使用直前に滅菌性液状担体、例えば、注射用数の付加のみを要求する凍結−乾燥条件下に貯蔵することができる。即席の注射溶剤及び懸濁剤は滅菌性酸剤、顆粒剤、及び錠剤から製造することができる。
【0025】
更に他の一実施形態において、本発明は、ケヨノミの抽出物を含む組成物を患者に投与して肝臓疾患を予防及び治療する方法に関するものである。
本発明における用語、“患者”は、肝機能が低下または損傷された疾患、例えば、肝炎、肝硬化、または脂肪肝などの疾患を有する人間と、馬、羊、豚、ヤギ、駱駝、レイヨウ、犬などの動物を意味し、本発明の組成物の投与により症状が好転されることができる。本発明のケヨノミの抽出物を含む組成物を患者に投与することで、前述した疾患を効果的に予防及び治療することができる。本発明の組成物を既存の肝臓疾患治療剤と並行して投与することができる。
【0026】
本発明における用語“投与”は、如何なる適切な方法により患者に所定の物質を導入することを意味し、本発明の組成物の投与経路は、目的組織に到達できる限り、如何なる一般的な経路を通じて経口または非経口投与されることができる。また、組成物は活性物質が標的細胞へ移動できる任意の装置により投与されることができる。
【0027】
本発明の組成物は薬剤学的に有効な量で投与する。
【0028】
本発明における用語“薬剤学的に有効な量”は、医学的治療に適用可能な合理的な受恵/危険割合で、疾患を治療することに十分な量を意味し、有効容量水準は患者の性別、年齢、重症度、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与時間、投与経路、及び排出割合、治療期間、同時に使われる薬物を含んだ要素、及びその他の医学分野によく知られた要素に従って決まることができる。本発明の組成物は個別治療剤で投与したり、他の治療剤と併用して投与されることができ、従来の治療剤とは順次的または同時に投与されることができる。単一または多重投与されることができる。上記の要素を全て考慮して、副作用無しで、最小限の量で最大の効果が得られる量を投与することが重要であり、当業者により容易に決まることができる。本発明の製造方法に従って製造された抽出物の投与方法は、経口投与、または静脈投与が好ましく、一般的にその有効容量は、経口投与の場合には普通の成人を基準に1回に1乃至20mg/kgが好ましくて、静脈投与の場合には1乃至20mg/kgが好ましい。特定の患者に対する投与容量水準は、性別、年齢、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、薬剤混合、及び疾患の重症度に従って変化されることができる。
【0029】
以下、本発明を実施形態及び実験例により詳細に説明する。
【0030】
但し、下記の実施形態は、本発明を例示するものであり、本発明の内容が下記の実施形態に限定されるものではない。
【0031】
実施形態1:ケヨノミの実の抽出物の製造
(1−1)水溶媒を利用した熱水抽出法
中国の延辺地域及び白頭山で直接収穫した野生ケヨノミの実を乾燥させて実験に使用した。粉砕した状態のケヨノミの実100gを1リットルの蒸溜水に加えてよく撹拌した後、90乃至95℃を維持する抽出温度で3時間の間還流抽出した後、濾液を分離したし、55〜65℃で生薬抽出物を減圧濃縮した後、凍結乾燥させて生薬組成物粉末エキス21.2gを得た。
【0032】
(1−2)水−アルコールの混合溶媒を利用した熱水抽出法
上記実施形態1−1のように、粉砕されたケヨノミの実100gに1リットルの25%エチルアルコールを加えてよく撹拌した後、熱を加えて80乃至90℃を維持する抽出温度で3時間の間還流抽出した後、濾液を分離したし、55〜65℃で生薬抽出物を減圧濃縮した後、凍結乾燥させて生薬組成物粉末エックス19.5gを得た。
【0033】
実施形態2:ケヨノミの実の抽出物による肝細胞株の成長に及ぼす影響測定
HepG2細胞を96ウェルプレートの各ウェルに細胞数が1×104個になるように入れて、小児胎児血清(fetal bovine serum)が10%含まれた細胞培養液で16時間培養した。96ウェルプレートを生理食塩水で洗浄し、0、0.125mg、0.25mg、0.5mg、1mg/mlの濃度で新たな細胞培養液にケヨノミの実の抽出物を希釈した溶液を各ウェルに加えた。48時間を培養した後、各ウェルにある細胞数をSRB方法により測定した。
48時間後、96ウェルプレートでケヨノミの実の抽出物が含まれた培養液を除去し、生理食塩水で96ウェルプレートを洗浄し、70%アセトンで各ウェルの細胞を20分間固定した。固定された細胞は乾燥させた後、SRB溶液で30分間染色させ、染色されない溶液は1%酢酸溶液で5回洗浄した。洗浄が終わると、また乾燥させ、10mM tris溶液を加えて、細胞たんぱく質と結合されたSRBを溶解させ、分光測定器で562nmでの吸光度を測定した。結果は、ケヨノミの実の抽出物を処理しないウェルを対照群にして、ケヨノミの実の抽出物を処理した各ウェルの吸光度を比較して百分率で表示した(図1)。この結果から見ると、ケヨノミの実の抽出物は、0.5mg/mlの濃度まではケヨノミの実の抽出物を処理しないウェルと比較して細胞数が等しいか、若干増加するか、細胞の成長に影響が殆どないことを見せている。
【0034】
実施形態3.エチルアルコールが肝細胞株の成長に及ぼす影響測定
HepG2細胞を96ウェルプレートの各ウェルに細胞数が1×104個になるように入れて、小児胎児血清(fetal bovine serum)が10%含まれた細胞培養液で6時間培養した。96ウェルプレートを生理食塩水で洗浄し、エチルアルコールを0、0.5、1.0、1.5、2.0%(v/v)の濃度になるように細胞培養液に希釈し、HepG2が培養されている96ウェルプレートの各ウェルに投与した。24時間の間、エチルアルコールで細胞損傷を誘導した後、エチルアルコールが含まれた培養液を除去し、新たな培養液を加え、48時間を培養した後、各ウェルにある細胞数をSRB方法により測定した。
【0035】
培養液を除去し、生理食塩水で96ウェルプレートを洗浄し、70%アセトンで各ウェルの細胞を20分間固定した。固定された細胞は乾燥させた後、SRB溶液で30分間染色させ、染色されない溶液は1%酢酸溶液で5回洗浄した。洗浄が終わると、また乾燥させ、10mM tris溶液を加えて細胞たんぱく質と結合されたSRBを溶解させ、分光測定器で562nmでの吸光度を測定した。結果は、エチルアルコールを処理しないウェルを対照群にしてエチルアルコールを処理した各ウェルの吸光度を比較して百分率で表示した(図2)。この結果から見ると、ケヨノミの実の抽出物は、1%の濃度までは、むしろエチルアルコールが細胞成長を促進したが、1.5%以上の濃度ではエチルアルコールにより細胞数が減少することが分かった。
【0036】
実施形態4:エチルアルコールによる細胞成長が抑制誘導された細胞におけるケヨノミの実の抽出物の投与による成長回復能測定
HepG2細胞を96ウェルプレートの各ウェルに細胞数が1×104個になるように入れて、小児胎児血清(fetal bovine serum)が10%含まれた細胞培養液で16時間培養した。96ウェルプレートを生理食塩水で洗浄し、エチルアルコールを1.5%(v/v)の濃度になるように細胞培養液に希釈し、HepG2が培養されている96ウェルプレートの各ウェルに投与した。24時間の間、エチルアルコールで細胞損傷を誘導した後、エチルアルコールが含まれた培養液を除去し、0mg、0.125mg、0.25mg、0.5mg、1mg/mlの濃度で新たな細胞培養液にケヨノミの実の抽出物を希釈した溶液を各ウェルに加えた。48時間を培養した後、培養液を除去し、生理食塩水で96ウェルプレートを洗浄し、70%アセトンで各ウェルの細胞を20分間固定した。固定された細胞は乾燥させた後、SRB溶液で30分間染色させ、染色されない溶液は1%酢酸溶液で5回洗浄した。洗浄が終わると、また乾燥させ、10mM tris溶液を加えて細胞たんぱく質と結合されたSRBを溶解させ、分光測定器で562nmでの吸光度を測定した。結果は、エチルアルコールとケヨノミの実の抽出物を処理しないウェルを対照群にして、エチルアルコールのみを処理したウェルでの吸光度とエチルアルコールを処理した各ウェルでケヨノミの実の抽出物を加えたウェルでの吸光度とを比較測定した(図3)。
【0037】
1.5%エチルアルコールの濃度ではエチルアルコールを投与しないウェルに比べて吸光度割合が22%減少したが、ケヨノミの実の抽出物をエチルアルコールを投与したウェルに処理すると、0.5mg/mlの濃度まではケヨノミの実の抽出物の濃度増加に比例して吸光度も増加した。したがって、ケヨノミの実の抽出物を処理したウェルでは、エチルアルコールによる損傷から細胞成長が回復していることが分かる。
【0038】
したがって、エチルアルコールにより細胞損傷が誘導された細胞において、ケヨノミの実の抽出物の投与により細胞成長が回復した度合を数式1により求めて表1に表した。
【0039】
【数1】

【0040】
【表1】

【0041】
表1の結果において、エチルアルコール投与(1.5%の濃度条件)により細胞損傷が誘導された細胞において、ケヨノミの実の抽出物の濃度0.125mg/mlでは20.45±7.72%、0.25mg/ml濃度では27.14±8.14%、0.5mg/ml濃度では54.77±3.37%の損傷された細胞が回復した。したがって、肝細胞損傷でケヨノミの実の抽出物は肝細胞成長を促進することで、肝組織の機能を回復させる薬剤として作用することが分かった。
【0042】
実施形態5:エチルアルコールの投与により損傷された肝細胞株でケヨノミの実の抽出物による肝機能回復
人の肝細胞の一種であるHep3B細胞を96ウェルプレートの各ウェルに2×104個で入れて、12時間の間培養して細胞をプレートの底に付着させた後、培養上清液を除去し、燐酸緩衝溶液で洗浄した。新たな培養液にエチルアルコールを加えてエチルアルコールの最終濃度が5%になるようにした培養液を各ウェルに入れて、12時間培養して細胞の損傷を誘導した。各ウェルで培養液を除去し、ケヨノミの実の抽出物を含んだ培養液(0.3mg/ml)と含まない培養液を各々エチルアルコールを加えて細胞の損傷を誘導したウェルに加えた。エチルアルコールを加えたウェルと加えないウェルでのALT、ASTを測定するために、日本Array社からSPOTCHEMTM II stripを購入して本実験に使用した。SPOTCHEMTM II stripは、ALT(GOT)、AST(GPT)、blood urea nitrogen、glucose total cholesterol、total bilirubinの量を1つのストリップ(strip)で全て測定可能である。このストリップでは、ALTとASTの量を測定する部分が米色のゾーンとなっているが、試料内にALTとAST量が増加すると、濃厚な青色に変わることになる。48時間が過ぎた後、各ウェルの培養上清液を取ってSPOTCHEMTM II stripに落として発色を確認した(図4)。
【0043】
図4において、対照群はHep3B細胞にエチルアルコールとケヨノミの実の抽出物も全て処理しないウェルの培養液による発色結果である。血清内にある微量のALT、ASTにより、米色から浅い青色に変わった。しかしながら、エチルアルコールを5%の濃度で投与したウェルの培養液では、色の変化が濃厚な青色に表れて、ASTとALT活性が急激に増加したことと表れた。浅い青色を表した対照群のALT、AST値と類似している。エチルアルコールで細胞損傷を誘導した後、ケヨノミの実の抽出物(0.3mg/ml)を処理した結果は、ケヨノミの実の抽出物(0.3mg/mlのみを加えた結果のように、浅い青色に発色されてエチルアルコールを処理し、ケヨノミの実の抽出物を処理しないウェルの培養液と比較する時、ALT、AST値が減少したことが分かる。
【0044】
実施形態6:毒性試験
上記実施形態1で製造した熱水抽出物または熱水酒精混合抽出物を蒸溜水に溶解し、これをマウス(群当たり10頭)に各々500mg/kgを投与した後、7日間観察したが、死亡するマウスがないことから見て、細胞毒性はないことと表れた。
【0045】
実施形態7:急性肝炎誘発マウスにおけるケヨノミの実の抽出物の投与効果
急性肝炎を誘発させたマウスにおいて、ケヨノミの実の抽出物の投与による肝機能回復能を分析しようと次のような実験を行った。マウス(ICR種)40頭を各群当たり10頭ずつ、A、B、C、Dの4群に分けた。A群は、何らの薬剤を投与しなかったし、B群はオリーブオイルのみを食べさせた群であり、C群はシグマ社で購入したシリマリンをオリーブオイルに20mg/mlになるように溶かして、マウス1頭当たり100ulを3日間口腔投与したし、D群は、実施形態1で得たケヨノミの実の抽出物を500mg/mlになるように蒸溜水に溶かし、この溶液をマウス1頭当たり100ulを3日間口腔投与した。薬剤を投与する期間の間は、A、B、C、D群とも餌料を投与せず、水だけを供給した。四塩化炭素をオリーブオイルに1%になるように混合した後、100ulをB、C、D群のマウスの腹腔に注射した。そして、18時間が過ぎた後、A、B、C、D群のマウスから採血してマウス血液内のAST、ALTの活性を実施形態5のような方法により測定し、各群の平均AST、ALTの活性値を比較した。この結果で、四塩化炭素を注入しないA群のAST、ALT平均活性値は、23ユニット、37ユニットであったし、四塩化炭素のみを注入したB群は、AST、ALTの数値が1,023ユニットと1,129ユニットであって、急性肝炎が誘発された現象を表した。一方、シリマリンを事前に服用させたC群のAST、ALT数値は、337ユニット、446ユニットであり、ケヨノミの抽出物を事前に服用させたD群のAST、ALT平均活性値は、107ユニット、130ユニットであって、ケヨノミの抽出物のAST、ALT値がシリマリンを投与したマウスに比べて平均230ユニット、207ユニットが各々減少した。AST、ALT回復割合から見ると、シリマリンの肝機能回復能は63.8%であったし、ケヨノミの実の抽出物の肝機能回復能は89.0%であって、ケヨノミの実の抽出物が25%以上回復能が優れることと表れた。
【0046】
実施形態8:急性肝炎誘発マウスにおけるケヨノミの実の抽出物とシリマリンの組織化学的結果比較
実施形態7において、各実験群A、B、C、Dにおいて、AST、ALTの平均値を表したマウスの肝組織に対し、組織化学的な分析を行った。各群のマウスから肝組織を切片した後、10%ホルマリンに固定したし、各々異なる濃度のエチルアルコールに浸して脱水過程を遂行したし、最終的にパラフィンに包埋した。パラフィン包埋組織は4−5umに切片してスライドガラスに接着させた後、ヘマタキシリンとエオシンで染色して光学顕微鏡で観察した(図5)。四塩化炭素を注入したマウスの肝組織では怪死が起きてヘマタキシリンとエオシンに染色されない部分がたくさん散在してあるが(図5−A)、シリマリンとケヨノミの抽出物を投与し、四塩化炭素を注入したマウスの肝組織は(図5−B、図5−C)正常肝組織(図5−D)と比較して見て、怪死反応が殆ど起こらなかったことを見ることができる。特に、ケヨノミの抽出物を投与したマウスとシリマリンを投与したマウスの肝組織を比較して見ると、ケヨノミの抽出物を投与したマウスでシリマリンより怪死細胞がより少ないことを確認することができた。
【0047】
実施形態9.ケヨノミの実の抽出物による肝機能回復効果臨床実験
平素に、肝炎症状を持っている3人の志願者を対象にして、実施形態1で製造したケヨノミの実の抽出物(1g)を10日または20日間毎日2回服用するようにし、肝細胞内にある酵素であるALTとASTを調べた。試験に参加した3人とも10日または20日服用後、肝数値が減少したことを報告した。
【0048】
志願者1:男、40才
服用前症状:8年前からB型肝炎で難儀した。
【0049】
服用後:10日間服用後、AST32から11.1、ALT73から14.3に減少した。
【0050】
以後、服用しない状態で20日後、AST10.3、ALT10.6に減少した。
【0051】
志願者2:男、35才
服用前症状:肝臓疾患を病んでいたし、身体検査する度に肝数値が高かった。
【0052】
服用後:20日間服用後、AST53から2.25、ALT96から35に減少した。
【0053】
以後、服用しない状態で60日後、AST2.25、ALT5.75に減少した。
【0054】
志願者3:女、35才
服用前症状:家中の者が皆肝炎患者である
服用後:20日間服用後、AST69から26、ALT72から29に減少した。
【0055】
実施形態10:医薬品組成物の製造
製造例1−粉末及びカプセル剤の製造
上記実施形態1で得た熱水抽出物100mgをラクトース14.8mg、結晶性セルロース3mg、マグネシウムステアレート0.2mgと共に混ぜた。混合物を適当な装置を使用してNo.5ゼラチンカプセルに詰めた。
【0056】
常時粉末及びカプセル剤の構成成分は次の通りである。
【0057】
有効成分 100mg
ラクトース 14.8mg
結晶性セルロース 3mg
マグネシウムステアレート 0.2mg
製造例2−注射液剤の製造
上記実施形態1で得た熱水抽出物100mgを含有する注射液剤は、次のような方法により製造した。
【0058】
上記実施形態1で得た熱水抽出物100mg、塩化ナトリウム600mg、及びアスコルビン酸100mgを蒸溜水に溶解させて100mlを作った。この溶液を瓶に入れて、120℃で30分間加熱して滅菌させた。
【0059】
上記注射液剤の構成成分は次の通りである。
【0060】
有効成分 1000mg
塩化ナトリウム 6000mg
アスコルビン酸 1000mg
蒸溜水 定量
製造例3−酸剤の製造
大韓薬典製剤総則のうち、酸剤の製造方法に従い下記の成分含有量で製造する。
【0061】
1)1包の中
有効成分抽出物(乾燥粉末) 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
タルク 10ミリグラム
2)1包の中
有効成分の水溶成分画 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
タルク 10ミリグラム
製造例4−錠剤の製造
大韓薬典製剤総則のうち、錠剤の製造方法に従い下記の成分含有量で製造する。
【0062】
1)1錠の中
有効成分抽出物(乾燥粉末) 100ミリグラム
とうもろこし澱粉 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
ステアリン酸マグネシウム 2ミリグラム
2)1錠の中
有効成分の水溶成分画 100ミリグラム
とうもろこし澱粉 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
ステアリン酸マグネシウム 2ミリグラム

製造例5−カプセル剤の製造
大韓薬典製剤総則のうち、 カプセル剤の製造方法に従い下記の成分含有量で製造する。
【0063】
1)1カプセルの中
有効成分抽出物(乾燥粉末) 100ミリグラム
とうもろこし澱粉 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
ステアリン酸マグネシウム 2ミリグラム
2)1カプセルの中
有効成分の水溶成分画 100ミリグラム
とうもろこし澱粉 100ミリグラム
乳糖 100ミリグラム
ステアリン酸マグネシウム 2ミリグラム
製造例6−注射剤の製造
大韓薬典製剤総則のうち、注射剤の製造方法に従い下記の成分含有量で製造する。
【0064】
1)1アンプルの中(2ml)
有効成分抽出物(乾燥粉末) 50ミリグラム
注射用滅菌蒸溜水 適量
pH調節剤 適量
2)1アンプルの中(2ml)
有効成分の水溶成分画 50ミリグラム
注射用滅菌蒸溜水 適量
pH調節剤 適量
製造例7−液剤の製造
大韓薬典製剤総則のうち、液製剤の製造方法に従い下記の成分含有量で製造する。
【0065】
1)100mlの中
有効成分抽出物(乾燥粉末) 1ミリグラム
異性化糖 10グラム
マンニトール 5グラム
精製水 適量
2)100mlの中
有効成分の水溶成分画 100ミリグラム
異性化糖 10グラム
マンニトール 5グラム
精製水 適量
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】HepG2細胞におけるケヨノミの実の抽出物の投与による細胞成長に及ぼす影響を分析した結果である。
【図2】HepG2細胞におけるエチルアルコールの投与による細胞成長に及ぼす影響を分析した結果である。
【図3】エチルアルコールとケヨノミの実の抽出物を処理しないウェルを対照群にしてエチルアルコールのみを処理したウェルでの吸光度とエチルアルコールを処理した各ウェルにおいて、ケヨノミの実の抽出物を加えたウェルでの吸光度とを比較測定した結果である。
【図4】SPOTCHEMTM II strip上でケヨノミの実の抽出物の投与による肝機能回復現象を説明した結果である。
【図5】急性肝炎誘発マウスにおいて、ケヨノミの実の抽出物とシリマリン投与の効果を組織化学的分析で説明した結果である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケヨノミ(Lonicera caerulea L. var. edulis)の抽出物を含む肝臓疾患予防及び治療効果を有することを特徴とする薬剤学的組成物。
【請求項2】
ケヨノミの実の抽出物であることを特徴とする請求項1記載の薬剤学的組成物。
【請求項3】
水、有機溶媒、またはこれらの混合溶媒を用いて抽出したことを特徴とする請求項1記載の薬剤学的組成物。
【請求項4】
肝炎、肝硬化、または脂肪肝の予防及び治療効果を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤学的組成物。
【請求項5】
ケヨノミの抽出物が全組成物の0.01乃至100%重量比を有することを特徴とする請求項1記載の薬剤学的組成物。
【請求項6】
粉末、顆粒、錠剤、カプセル、または注射剤剤形で製造されることを特徴とする請求項1記載の薬剤学的組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−500446(P2009−500446A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−521303(P2008−521303)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/KR2006/002668
【国際公開番号】WO2007/007993
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(508010444)エイチ アンド ケイ バイオサイエンス (1)
【出願人】(508010868)コリア ポーリーテクニック ユニバーシティ (1)
【出願人】(508010879)コリア リサーチ インスティチュート オブ バイオサイエンス アンド バイオテクノロジー (2)
【Fターム(参考)】