説明

ケラチノサイト増殖促進剤

【課題】発毛剤や育毛剤の有効成分として利用可能なケラチノサイトの細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供する。
【解決手段】マメ科フジ属植物の抽出物であることを特徴とするケラチノサイト増殖促進剤を有効成分として含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物であり、ケラチノサイト増殖促進剤から選ばれる1種または2種以上と、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物であってもよく、ケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする発毛剤、育毛剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチノサイト増殖促進剤に関するものである。本発明品は、特に医薬部外品や化粧品などの分野において利用される。
【背景技術】
【0002】
社会環境の変化によるストレスや食生活の変化などが一因となり、近年薄毛や抜け毛、脱毛に悩む人が増加傾向にある。また、この傾向は、中高齢層から若年齢層にひろがりつつあることから、薄毛や抜け毛、脱毛の発症原因、メカニズムについての解明が求められている。最近では、毛生えのメカニズムについて多くの研究がなされているが未だ不明な点が多く、そのため各種生薬や薬剤を配合した育毛剤が非常に多く市販されている。例えば、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ等の抽出エキス(特許文献1、特許文献2)を配合したしたもの、また、ビタミンE、アロキサジン、ピリジンN−オキシド、アデノシン−3’、5’−サイクリックモノホスフェ−ト等(特許文献3、特許文献4、特許文献5)がある。
【0003】
これら植物抽出物や生薬等が配合された市販の育毛剤は、薄毛や抜け毛、脱毛の発症の一因とされるフケ、痒みの改善などの予防に有効とされ、発毛や育毛を促進するとされている。しかしながら、その発毛・育毛効果には個人差が大きく、顕著な効果を示すものは殆どないのが実状である。それゆえに、より効果の高い新たな育毛剤の開発が求められている。
【0004】
マメ科フジ属植物の抽出物については、自然保湿因子(NMF)成分産生促進作用、
抗酸化作用(特許文献6)、および顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)産生抑制作用(特許文献7)等知られている。しかしながら、これらの刊行物には、マメ科フジ属植物の抽出物がケラチノサイト増殖促進作用を有し、それを有効成分とする発毛剤、育毛剤に利用できるとの記載はなく、さらに示唆ないし、教示すらされていない。
【0005】
【特許文献1】特公平1−13451号公報
【特許文献2】特開平2−48514号公報
【特許文献3】特開昭64−56608号公報
【特許文献4】特開平1−261321号公報
【特許文献5】特開平2−204406号公報
【特許文献6】特開2006−273823公報
【特許文献7】特開2007−230976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、発毛剤や育毛剤の有効成分として利用可能なケラチノサイトの細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく本発明者らは、鋭意検討した結果、マメ科フジ属植物の抽出物にケラチノサイト増殖促進作用を見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明の目的は、優れた発毛効果、育毛効果を発揮するケラチノサイト増殖促進剤を提供すること、ならびに優れた発毛効果、育毛効果を発揮するケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする発毛剤、育毛剤を提供することにある。
【0009】
すなわち、本発明の課題を解決する手段としては、マメ科フジ属植物の抽出物であることを特徴とするケラチノサイト増殖促進剤を有効成分として含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物を提供するものであり、本発明のケラチノサイト増殖促進剤から選ばれる1種または2種以上と、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物であってもよく、本発明のケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする発毛剤、育毛剤を提供することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明とは、マメ科フジ属植物の抽出物を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤である。
【0012】
また、本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物である。
(A)マメ科フジ属植物の抽出物を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
【0013】
本発明に用いられるマメ科フジ属植物は、例えば、フジ属(Wisteria)の野田藤(Wisteria floribunda)、山藤(Wisteria brachybotrys)、アメリカフジ(Wisteria frutescens)、シナフジ(Wisteria sinensis)、Wisteria somnifera
、Wisteria fruticosaが挙げられるが、フジ属に属する植物であれば特にこの植物に限定されるものではない。
【0014】
本発明で利用しうるマメ科フジ属植物は、各植物の好ましくは花弁、あるいは全草またはその葉、枝、樹皮、根等の1または2以上の箇所(以下「原体」と称する)を乾燥し、または乾燥することなく、粉砕した後または粉砕することなく、水および/またはメタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコールまたは低級アルコール水溶液、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、または多価アルコール水溶液、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン、酢酸エチル等のアルキルエステル、ベンゼン、ヘキサン等の炭水化物、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等を単独および/または2種類以上の溶媒を任意に組み合わせて使用することができる。
【0015】
本発明で利用しうるマメ科フジ属植物の低級アルコールによる抽出液は、植物原体1に対して、抽出溶媒は1〜100倍量で浸し、加温又は常温で抽出して抽出液を得た。そして、各種抽出物は、減圧濃縮した後、凍結乾燥して、それぞれの抽出物を得た。
【0016】
本発明にかかるケラチノサイト増殖促進剤である各種有効成分(マメ科フジ属植物の抽出物)の配合量(含有量)は、前記有効成分の種類および/またはその組合せ、ならびにその使用目的、実施態様、使用形態、使用回数等々に応じて変動させることができるので、特に限定されるものではない。原則的には、有効量存在すればよいことになるが、各種植物抽出物の含有量は、固形分として好ましくは0.0001〜10重量%(以下、単に「%」で示す)の範囲であり、より好ましくは0.001〜5%の範囲である。この範囲であれば、本発明の効果がより顕著に発現する。含有量が0.0001%未満であると充分な効果が発揮されず、10%以上加えても効果はほぼ一定である。抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形物の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
【0017】
本発明にかかる化粧料の適用範囲は、特に限定されない。つまり、本発明の有効成分が有する作用効果に応じて各作用効果を利用できる全ての化粧料に適用できる。
【0018】
本発明のケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする治療剤及び化粧料には本発明の組成物の外に、通常医薬品や化粧品等に用いられる成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アルコール類、糖類、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、保湿剤、水、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、抹消血管血流促進剤等を必要に応じて適宜配合し、溶液状、ジェル状、乳化状、固形状、粉体状、ペースト状、皮膜状、エアゾール状の化粧料等、目的とする剤形に応じて一般的に知られた方法により製造することが出来る。以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、本発明の組成物と、下記成分の任意の一種または二種以上とを配合して本発明の治療剤および化粧料を調製することができる。
【0019】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0020】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
【0021】
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0022】
ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
【0023】
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0024】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0025】
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
【0026】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0027】
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0028】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0029】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
【0030】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0031】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0032】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0033】
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
【0034】
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0035】
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0036】
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノン等のピリダジン誘導体など。
【0037】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
【0038】
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0039】
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0040】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0041】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
【0042】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
【0043】
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
【0044】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0045】
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
【0046】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0047】
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0048】
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0049】
酸化防止剤としては、例えば、ビタミンE及びその誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンD及びその誘導体(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等)、ルチン及びその誘導体、チオタウリン、タウリン、ハイドロキノン及びその誘導体、ヒスチジン、カテキン及びその誘導体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、グルタチオン及びその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、コレステロール及びその誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、キュウリ抽出物、ケイケットウ抽出物、ゲンチアナ(リンドウ)抽出物、ゲンノショウコ抽出物、サンザシ抽出物、シャクヤク抽出物、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、ニンジン抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、トルメンチラ抽出物、パセリ抽出物、ブドウ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、メリッサ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、レタス抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、微生物醗酵代謝産物、海藻抽出物、霊芝抽出物、卵殻膜抽出物、胎盤抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0050】
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
【0051】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、紫根の抽出物等が挙げられる。
【0052】
美白剤としては、レゾルシン、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、胎盤抽出物、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、ヨクイニン(ハトムギ)抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、海藻抽出物(コンブ、マコンブ、ワカメ、ヒジキ、ヒバマタ、スジメ、トロロコンブ、カジメ、ツルアラメ、チガイソ、ホンダラワ、ジャイアントケルプ等の褐藻類;テングサ、ツノマタ、スギノリ、ウスバノリ、アサクサノリ、マツノリ、トサカマツ、フノリ、オゴノリ、カイメンソウ、イギス、エゴノリ等の紅藻類;クロレラ、アオノリ、ドナリエラ、クロロコッカス、アナアオサ、カワノリ、マリモ、シオグサ、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズモ、ヒトエグサ、アオミドロ等の緑藻類;スピルリナ等の藍藻類等)、ビャクレン抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽出物、コムギ抽出物、トマト抽出物、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、アガロース、オリゴサッカライド、ネオアガロビオース、ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及びその誘導体、アスパラガス抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、エンドウ豆抽出物、カミツレ抽出物、ケイケットウ抽出物、オレンジ抽出物、キイチゴ抽出物、キウイ抽出物、クララ(クジン)抽出物、コーヒー抽出物、ゴマ油、エゴマ油、ゴカヒ抽出物、コメ抽出物、コメヌカ抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、クワ(ソウハクヒ)抽出物、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、ブラックカラント抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、ユキノシタ抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、霊芝抽出物、微生物醗酵代謝産物、大豆抽出物、糖蜜抽出物、羅漢果抽出物、ドクダミの抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0053】
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、アルテア抽出物、アルニカ抽出物、イオウ及びその誘導体、トウキ抽出物、イラクサ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、ウコン抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クレソン抽出物、サルビア(セージ)抽出物、ワレモコウ(ジユ)抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、レンゲソウ抽出物、コンドロイチン硫酸及びその誘導体、酸化亜鉛等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0054】
細胞賦活剤としては、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体;デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミドやニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、α−及びγ−リノレン酸、キサンチン及びその誘導体(カフェイン等)、アミノ酸及びその誘導体(セリン、グルタミン酸、テアニン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸等)、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、アーモンド抽出物、アスパラガス抽出物、アンズ(キョウニン)抽出物、イチョウ抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オオムギ(バクガ)抽出物、キウイ抽出物、キュウリ抽出物、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、センブリ抽出物、ダイズ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出物、ツボクサ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキンセンカ抽出物、トマト抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ヒノキチオール、ブクリョウ抽出物、ブドウ種子油、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、モモ抽出物、ユーカリ抽出物、ユリ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、麦芽根抽出物、動物由来抽出物(イカスミ等軟体動物抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、魚肉抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物、胎盤抽出物、血清除蛋白抽出物、ラクトフェリン又はその分解物等)、酵母抽出物、微生物醗酵代謝産物(乳酸菌、ビフィズス菌等由来)、霊芝抽出物、胡麻抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
【0055】
抹消血管血流促進剤としては、ビタミンE及びその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、ショウガエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキス、ジオウ抽出物等が挙げられる。
【0056】
本発明の組成物と上記の1種以上の成分とを組み合わせて多機能化粧料として提供することもできる。
【0057】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0058】
(実施例1)
〔植物抽出物の調製例〕
(1)山藤(Wisteria brachybotrys)の花5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、山藤の花の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、0.48重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(2)野田藤(Wisteria floribunda)の花5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、野田藤の花の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、0.55重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(3)山藤(Wisteria brachybotrys
)の葉5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、山藤の葉の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、0.59重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(4)酸化防止剤の代表として、ニンジンの抽出物を用いた。その製法は、オタネニンジンPanax
ginseng C.A.Meyetの5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、ニンジンの抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、1.24重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(5)美白剤の代表として、レゾルシン(Wako 試薬特級)を用いて以下の実験を行った。
(6)抗炎症剤の代表として、トウキの根の抽出物を用いた。「トウキ :当帰」とは、セリ科(Umbelliferae)、シシドウ属(Angelica)の植物トウキ(Angelica acutiloba Kitagawa又はその他近縁植物)の根茎・根皮5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、トウキの根の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、1.61重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(7)細胞賦活剤の代表として、胡麻の花の抽出物を用いた。その製法は、胡麻(Sesamum indicum)の花を乾燥したもの5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、胡麻の花の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、1.40重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(8)保湿剤の代表として、紫根の抽出物を用いた。その製法は、ムラサキ科の多年生草本であるムラサキの根を乾燥させたもの5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、紫根の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、2.03重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
(9)末梢血管血流促進剤の代表として、ジオウの根の抽出物を用いた。ジオウ(Rehmannia chinensis)の根茎を乾燥して細かく砕いたもの5gに、含水濃度50容量%エタノール100gを加える。次に60℃で8時間加熱抽出を行った後、濾過することによって、ジオウの根の抽出物を得た。このとき、乾燥固形物量は、2.77重量%であった。この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて以下の実験を行った。
【0059】
〔評価試験1〕
1.細胞増殖試験
1継代、pDL4の正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(ケラチノサイト:クラボウ社製)を4.5×103ずつ、n=3で96穴のシャーレに播き、100μL Eplife-EDGS培地で3-5日培養後、コンフルエントになったところで培地をハイドロコルチゾン(HC)フリーのEpilife-KG2に変え、表1に示した濃度が最終濃度になるようにサンプルを加えて、48時間培養した。その後、培地を捨て、200μLPBS(-)で2回洗浄し、Cell
Counting kit(同仁化学研究所)を用いて細胞増殖率(%)を測定した。
結果を表1に示す。
【0060】
[比較例1]
共培養評価において被検物質の代わりにエタノールを含む以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0061】
【表1】

【0062】
山藤の花抽出物、野田藤の花抽出物は、著明にケラチノサイトを増殖促進することが認められた。また、山藤の花抽出物または野田藤の花抽出物のいずれか1種に、酸化防止剤の代表としてニンジンの抽出物、美白剤の代表としてレゾルシン、抗炎症剤の代表としてトウキの根の抽出物、細胞賦活剤の代表として胡麻の花の抽出物、保湿剤の代表として紫根の抽出物、末梢血管血流促進剤の代表としてジオウの根の抽出物のうちから選ばれた1種を組み合わせてケラチノサイトに作用させると、さらに高いケラチノサイト増殖促進効果が認められた。
【0063】
[評価試験2]
次に、本発明の育毛剤が如何に発毛、育毛効果の点で優れているかを実証するために行った試験結果を示す。
【0064】
2.ヒト発毛・育毛評価試験
本発明品を配合した育毛剤を実際に使用した場合の効果について評価試験を実施した。
(1)試料
本発明品配合品:後記表3記載の製造例1のヘアトニック
比較品:後記表3記載の本発明品配合品のヘアトニックから藤抽出物を除いた(水を増量)もの
(2)試験方法
試験は薄毛症、脱毛症を訴える20名(35〜55歳)のパネラーを2群に分け、各試料を毎日、朝と夜に頭部にまんべんなく塗布する方法で行った。3ヶ月間使用し続けたパネラーの使用実感をアンケートにて確認した。評価は使用開始3ヶ月目に行い、「脱毛部分の縮小」、「見た目の改善」、「脱毛速度の遅延」、「毛髪の太さ」、「髪にコシがでた」、「白髪の改善」、「抜け毛の減少」の項目に対してどう髪が変化したかの実感を聞き取り、「ある程度効果があった」又は「非常に効果があった」と答えたパネラーの人数の比率をパーセンテージで表2に示した。また、パネラーが、「生え際の見た目」、「頭頂部の見た目」、「全体の見た目」に対してどの程度の改善効果を実感して満足を感じたかをアンケートにて聞き取り、「満足」又は「非常に満足」と答えたパネラーの人数の比率をパーセンテージで表2に示した。
【0065】
【表2】

【0066】
[表2]の結果から明らかのように、本発明品の山藤の花抽出物配合の育毛剤を塗布した群では、何れも育毛効果を実感した又は、見た目の改善にともなう満足を感じたパネラーの割合が増えていることから、人において育毛効果が明らかに認められた。また、試験終了時に頭皮の状態が改善され、ふけの発生が減少したと申告したパネラーが本発明品配合品で3名いた。このことから本発明品配合の育毛剤には、頭皮の状態を改善する効果もあることが認められた。更に、本試験期間中に何れのパネラーにも頭皮の状態の悪化や炎症性の反応等、皮膚障害は全く観察されなかったことから、長期連続使用に十分耐え得る安全性を有していることも確認された。
【0067】
以下に、種々の剤型と本発明による藤抽出物含有育毛剤の配合例を実施例として記述する。
【0068】
ヘアトニック
[表3]に示す配合成分及び配合割合を用い、順次混合して比較品と本発明品配合品のヘアトニックをそれぞれ調製した。なお、配合割合は重量%である。
【0069】
【表3】

【0070】
[製造例1] ヘアシャンプー
配合成分 配合量(wt%)
(A) ラウリル酸ジエタノールアミド
5.0
プロピレングリコール 5.0
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.2
グリセリン 0.2
胡麻の花の抽出物 0.1
山藤の花抽出物 1.0
(B) トリクロロカルバニリド
0.2
精製水 88.2
(C) 香料
0.1
(製法)
(A)成分を80℃にて加熱混合後冷却し、(B)成分を添加し、次いで(C)を添加してヘアシャンプーを調製した。
【0071】
[製造例2] ヘアリンス
配合成分 配合量(wt%)
(A) 流動パラフィン
10.0
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.2
セタノール 2.0
野田藤の花抽出物 0.1
(B) 1,3−ブチレングリコール
5.0
トウキの根の抽出物 0.01
精製水 40.0
(C) ニコチン酸トコフェロール
0.02
精製水 40.67
(D) 香料
0.1
(製法)
(A)成分及び(B)成分を80℃に加熱混合し、乳化する。その後40℃付近まで冷却し、(C)成分を添加し、次いで(D)を添加してヘアリンスを調製した。
【0072】
[製造例3] ヘアクリーム
配合成分 配合量(wt%)
(A)流動パラフィン 30.0
固形パラフィン 1.0
ワセリン 15.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
ビタミンEアセテート 0.2
(B) 塩酸ジフェンヒドラミン
0.01
プロピレングリコール 5.0
パラオキシ安息香酸エチル 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
レゾルシン 0.01
紫根の抽出物 1.0
ジオウの根の抽出物 1.0
精製水 34.08
(C)野田藤の花抽出物 10.0
香料 0.1
(製法)
(A)成分を80℃にて混合溶解する。次に予め80℃に加熱溶解しておいた(B)成分を(A)に少しずつ加えクリーム状とした。その後40℃まで冷却し(C)加えてヘアクリームを調製した。
【0073】
[製造例4] ヘアエッセンス
配合成分 配合量(wt%)
(A)流動パラフィン 20.0
固形パラフィン 3.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル(B.O15モル) 2.0
(B)山藤の葉の抽出物 2.0
グリセリン 3.0
カルボキシビニルポリマー
0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.5
水酸化ナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム
0.1
エタノール 10.0
精製水 59.20
(製法)
(A)成分を予め加熱溶解し、成分(B)を順次(A)に混合してヘアエッセンスを調製した。
【産業上の利用可能性】
【0074】
実施例に詳述したように、本発明の組成物は発毛剤や育毛剤として利用可能なケラチノサイト細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供することである。ケラチノサイト増殖促進効果を示すことから、本発明のケラチノサイト増殖促進剤を含む組成物は育毛剤、発毛剤等に利用することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マメ科フジ属植物の抽出物を有効成分からなるケラチノサイト増殖促進剤。
【請求項2】
マメ科フジ属植物が野田藤(Wisteria floribunda)または山藤(Wisteria brachybotrys)より選ばれた植物の花弁より抽出された抽出物からなる請求項1記載のケラチノサイト増殖促進剤。
【請求項3】
次の成分(A)及び(B)からなるケラチノサイト増殖促進組成物。
(A) マメ科フジ属植物の抽出物を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
(B)
美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のケラチノサイト増殖促進剤を含有することを特徴とする育毛剤。

【公開番号】特開2009−242324(P2009−242324A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92455(P2008−92455)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(591230619)株式会社ナリス化粧品 (200)
【Fターム(参考)】