説明

ケラチン繊維の染色のための、染色物質含有ペレット

(a) 天然および/または合成染色物質の少なくとも1種を含有する出発物質と、適切な担体物質とを均一に混合し、次いで適切な被包物質でコーティングすること、または、
(b) 天然および/または合成染色物質の少なくとも1種と、適切な被包物質の少なくとも1種との混合物で、担体物質をコーティングすること、
により製造される染色物質含有ペレットに関する。ケラチン繊維のための染色剤を製造するための本発明のペレットおよび当該ペレットに基づく染色剤の使用を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、特別な製造方法により得られる染色物質含有ペレット、ならびにこれらペレットの、ケラチン繊維の染色のための使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ケラチン繊維の染色のために通常指定される染色物質は、いわゆる直接染色性、ニトロ染色物質および顔料染色物質または酸化染色物質−無色の顕色/カップラー前駆体として存在する−である。
従来技術により製造される染色剤は、通常の取引形態で提供される。これら通常の取引形態は、液体からクリームおよびワックス状製品と、多様である。エアゾール、例えばいわゆる泡毛髪染料も、使用されている。従来技術によれば、使用前に水性媒質と混合する必要のある粉末形態の染料も、同様に市場に出回っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記剤はしかし、いかなる点においても、満足のいくものではない。即ち、例えば、ほこりを生じないように、油を混合した粉末は、当該油により、生産率が損なわれ、また、反応性染色物質と未加工の物質とを投入するものによれば、それが粉末システムによるものであれ液状システムによるものであれ、貯蔵安定性に関して問題を生じる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
驚くべきことに、適切な担体および被包物質(コーティング)を用いて行う適切な方法を用いて、上記不都合を示すことのなく、ケラチン繊維を染色するための染色物質含有ペレットを顕色させることができ、より優れた投与量ならびに多色効果が可能となる。
本願の対象は、それゆえ、
(a) 天然および/または合成染色物質の少なくとも1種を含有する出発物質と、適切な担体物質とを均一に混合し、次いで適切な被包物質でコーティングすること、または、
(b) 天然および/または合成染色物質の少なくとも1種と、適切な被包物質の少なくとも1種との混合物で、担体物質をコーティングすること、
により得られる染色物質含有ペレットである。
【0005】
本発明による染色物質含有ペレットは、図1に示す剤押出法[(a)によるペレット]または図2に示すトップ-スプレー-法[(a)または(b)によるペレット]により製造される。
1.製剤押出法:
バーティカルグラニューレーター(回転数=50〜200U/分、好ましくは約150U/分;細断回転数=750〜1250U/分、好ましくは約1000U/分)中で、室温(15〜35℃)にて、染色物質塊の、担体物質および場合により抗酸化剤およびさらに助剤との乾式混合および次いで湿式混合により、基剤を作成する。次いでこれらの基剤を押出機(回転数=15〜50U/分、特に約25〜30U/分:ふるいの孔の大きさ=約0.01〜5mm;好ましくは0.1〜3mmおよび特に0.6〜1mm)にて押出し、次いでペレッタイザー(回転数=400〜800U/分;好ましくは約500〜600U/分)にて得られた顆粒を製丸する。顆粒をさらに、20〜60℃(好ましくは30〜55℃)の製品温度にて乾燥し(好ましい供給温度;約70〜80℃)、次いで(場合により、40〜50℃にて前もって暖めた後)、転動層法(噴霧速度:好ましくは等しく約5〜20 g/分;噴霧気圧:好ましくは等しく約1.5〜2.5バール)を用いてコーティングするが、ここで、親和性のある被包物質の量(コートされる顆粒に対する量に関して)は、0.5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%、および特に2〜15重量%である。次いで製剤を乾燥する(製剤温度最高約51℃)。
【0006】
2.製剤トップ-スプレー-法:
(a) 転動層造粒機/コーター(ローター回転数=50〜200U/分、好ましくは約150U/分;細断回転数=750〜1250U/分、好ましくは約1000U/分)中、室温にて(15〜35℃)にて、染色物質塊を担体物質および場合により抗酸化剤およびさらに助剤と混合する。次いで生じた基剤の温度調節をし(製品温度最高約34℃)、次いで顆粒化し、次いでコーティングする(噴霧速度:好ましくは等しく約6〜20g/分;噴霧気圧:好ましくは等しく約0.25〜0.75バール)が、ここで、親和性ある被包物質の量(コートされる顆粒に対する量に関して)は、0.5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%、および特に2〜10重量%になる。必要な場合には、製剤を次いで乾燥する(製剤温度最高約60℃)。
【0007】
(b) 転動層造粒機/コーター(ローター回転数=50〜200U/分、好ましくは約150U/分;細断回転数=750〜1250U/分、好ましくは約1000U/分)中、室温(15〜35℃)にて、担体物質および場合により抗酸化剤およびさらに助剤を一緒に混合する。次いで、生じた基剤を温度調節し(製剤温度最高約34℃)、さらに造粒し、次いで適切な被包物質中の染色物質の溶液/ディスパーションでコーティングする(噴霧速度:好ましくは等しく約6〜20g/分;噴霧気圧:好ましくは等しく約0.25〜0.75バール)が、ここで、使用される被包物質の量(被包される顆粒に対する量に関して)は、0.5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%および特に2〜10重量%になる。必要な場合には、製剤を次いで乾燥する(製剤温度最高約57℃)。
【0008】
染色物質含有ペレットのために適切な担体物質は、粉末性、ミクロクリスタリン物質−これに、染色物質が物理的状態で混合される−であり、ペレットを適切な被包物質を用いてコートする方法をなすことを許容するものである。適切な担体物質は、特に、ポリビニルピロリドン、デキストロース、オリゴサッカライド、ミクロクリスタリンセルロース誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ノンオキシノール-ヒドロキシエチル-セルロースおよびセチル-ヒドロキシエチルセルロースまたは物理的というよりむしろ化学的に変更されたスターチまたはスターチ誘導体、例えばスターチエステル(例えばアセチル化スターチ)、スターチエーテル(例えばヒドロキシアルキル化スターチ)、ジアルデヒドスターチ、ジカルボキシルスターチ、ジスターチホスフェート、好ましくは1〜4、特に好ましくは2〜3のC原子のアルキル基を有するヒドロキシアルキルスターチホスフェートまたはヒドロキシアルキルスターチである。適切なものは、連鎖したスターチエーテル、例えば、INCI名称;ジメチルイミダゾリドンコメを有するもの、例えばコーンスターチまたは疎水基修飾スターチ(例えば、INCI名称オクテンコハク酸澱粉アルミニウムを有するもの)である。当該スターチは、熱によっても、加水分解によっても、ないし酵素によっても修飾することができ、出発スターチは、公知の資材、例えばトウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、エンドウ豆、バナナ、エンバク、コムギ、オオムギ、イネ、カタクリ、タピオカ、クズ、ヒユ、カンナ、モロコシ等から採取することができる。特に好ましくは、スターチ誘導体は、非イオン性スターチ誘導体、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシド等のアルキレンオキシド、アセトアンヒドライドまたはブチルケテンダイマーおよび特にプロピレンオキシドで修飾された非イオン性スターチ誘導体である。さらに適切な担体物質は、合成珪酸カルシウム、珪藻土、二酸化珪素またはその他の自由に流動する、互いに結合しない粉末である。
【0009】
本発明によるペレットのための適切な被包物質は、水溶性ないし水分散性の造膜物質であり、ペレットの上への噴霧乾燥により、溶液ないしディスパーションから層にて分離するための一様のフィルムであり、被包(コーティング)と呼ぶことができるものである。適切な被包物質は、セルロース誘導体(例えばメチルセルロース)、ポリエチレン-ディスパーション、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリビニルピロリドン、ポリエステルおよびポリアミドまたは天然造膜物質、例えばキトサン、セラック、オリゴサッカライドまたは中国製バルサム樹脂(chinesisches Balsamharz)(ロジン)である。
適切な酸化染色物質前駆体として、例えば、以下の顕色剤およびカップラー物質および自己カップリング化合物を列挙することができる。
【0010】
(i)顕色剤: 1,4-ジアミノ-ベンゾール(p-フェニレンジアミン)、1,4-ジアミノ-2-メチル-ベンゾール(p-トルイレンジアミン)、1,4-ジアミノ-2,6-ジメチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-3,5-ジエチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-2,5-ジメチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-2,3-ジメチル-ベンゾール、2-クロロ-1,4-ジアミノベンゾール、1,4-ジアミノ-2-(チオフェン-2-イル)ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-(チオフェン-3-イル)ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-(ピリジン-3-イル)ベンゾール、2,5-ジアミノ-ビフェニル、1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-アミノメチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-ヒドロキシメチル-ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-(2-ヒドロキシエトキシ)-ベンゾール、2-(2-(アセチルアミノ)エトキシ)-1,4-ジアミノ-ベンゾール、4-フェニルアミノ-アニリン、4-ジメチルアミノ-アニリン、4-ジエチルアミノ-アニリン、4-ジプロピルアミノ-アニリン、4-[エチル(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-アニリン、4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-アニリン、4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2メチル-アニリン、4-[(2-メトキシエチル)アミノ]-アニリン、4-[(3-ヒドロキシプロピル)アミノ]-アニリン、4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-アニリン、1,4-ジアミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)ベンゾール、1,4-ジアミノ-2-(1-メチルエチル)-ベンゾール、1,3-ビス[(4-アミノフェニル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-プロパノール、1,4-ビス[(4-アミノフェニル)アミノ]-ブタン、1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、4-アミノ-フェノール、4-アミノ-3-メチル-フェノール、4-アミノ-3-(ヒドロキシメチル)-フェノール、4-アミノ-3-フルオロ-フェノール、4-メチルアミノ-フェノール、
【0011】
4-アミノ-2-(アミノメチル)-フェノール、4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-フェノール、4-アミノ-2-フルオロ-フェノール、4-アミノ-2-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]メチル-フェノール、4-アミノ-2-フルオロ-フェノール、4-アミノ-2-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]メチル-フェノール、4-アミノ-2-メチル-フェノール、4-アミノ-2-(メトキシメチル)-フェノール、4-アミノ-2-メチル-フェノール、4-アミノ-2-(メトキシメチル)-フェノール、4-アミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)-フェノール、5-アミノ-サリチル酸、2,5-ジアミノ-ピリジン、2,4,5,6-テトラアミノ-ピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-(1H)-ピリミドン、4,5-ジアミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(1-メチルエチル)-1H-ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-[(4-メチルフェニル)メチル]-1H-ピラゾール、1-[(4-クロロフェニル)メチル]-4,5-ジアミノ-1H-ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-1H-ピラゾール、2-アミノ-フェノール、2-アミノ-6-メチル-フェノール、2-アミノ-5-メチル-フェノール、単独ないしこれらの混合物。
【0012】
(ii)カップラー物質: N-(3-ジメチルアミノ-フェニル)-尿素、2,6-ジアミノ-ピリジン、2-アミノ-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]アニソール、2,4-ジアミノ-1-フルオロ-5-メチル-ベンゾール、2,4-ジアミノ-1-メトキシ-5-メチル-ベンゾール、2,4-ジアミノ-1-エトキシ-5-メチル-ベンゾール、2,4-ジアミノ-1-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-5-メチル-ベンゾール、2,4-ジ[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,5-ジメトキシ-ベンゾール、2,3-ジアミノ-6-メトキシ-ピリジン、3-アミノ-6-メトキシ-2-(メチルアミノ)-ピリジン、2,6-ジアミノ-3,5-ジメトキシ-ピリジン、3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシ-ピリジン、1,3-ジアミノ-ベンゾール、2,4-ジアミノ-1-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-ベンゾール、1,3-ジアミノ-4-(2,3-ジヒドロキシプロポキシ)-ベンゾール、2,4-ジアミノ-1,5-ジ(2-ヒドロキシエトキシ)-ベンゾール、1-(2-アミノエトキシ)-2,4-ジアミノ-ベンゾール、2-アミノ-1-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-メチルアミノ-ベンゾール、2,4-ジアミノフェノキシ-酢酸、3-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-アニリン、4-アミノ-2-ジ[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-エトキシ-ベンゾール、5-メチル-2-(1-メチルエチル)-フェノール、3-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-アニリン、3-[(2-アミノエチル)-アミノ]-アニリン、1,3-ジ(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、ジ(2,4-ジアミノ-フェノキシ)-メタン、1,3-ジアミノ-2,4-ジメトキシ-ベンゾール、2,6-ビス(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ-トルオール、4-ヒドロキシインドール、3-ジメチルアミノ-フェノール、3-ジエチルアミノ-フェノール、5-アミノ-2-メチル-フェノール、5-アミノ-4-フルオロ-2-メチル-フェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチル-フェノール、5-アミノ-4-エトキシ-2-メチル-フェノール、3-アミノ-2,4-ジクロロ-フェノール、5-アミノ-2,4-ジクロロ-フェノール、3-アミノ-2-メチル-フェノール、3-アミノ-2-クロロ-6-メチル-フェノール、3-アミノ-フェノール、
【0013】
2-[(3-ヒドロキシフェニル)アミノ]-アセトアミド、5-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-4-メトキシ-2-メチル-フェノール、5-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-メチル-フェノール、3-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-フェノール、3-[(2-メトキシエチル)アミノ]-フェノール、5-アミノ-2-エチル-フェノール、5-アミノ-2-メトキシ-フェノール、2-(4-アミノ-2-ヒドロキシフェノキシ)-エタノール、5-[(3-ヒドロキシプロピル)アミノ]-2-メチル-フェノール、3-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-メチル-フェノール、3-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-2-メチル-フェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシ-ピリジン、5-アミノ-4-クロロ-2-メチル-フェノール、1-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシ-ナフタリン、1,7-ジヒドロキシ-ナフタリン、2,3-ジヒドロキシ-ナフタリン、2,7-ジヒドロキシ-ナフタリン、2-メチル-1-ナフトール-アセタート、1,3-ジヒドロキシ-ベンゾール、1-クロロ-2,4-ジヒドロキシ-ベンゾール、2-クロロ-1,3-ジヒドロキシ-ベンゾール、1,2-ジクロロ-3,5-ジヒドロキシ-4-メチル-ベンゾール、1,5-ジクロロ-2,4-ジヒドロキシ-ベンゾール、1,3-ジヒドロキシ-2-メチル-ベンゾール、3,4-メチレンジオキシ-フェノール、3,4-メチレンジオキシ-アニリン、5-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1,3-ベンゾジオキソール、6-ブロム-1-ヒドロキシ-3,4-メチレンジオキシ-ベンゾール、3,4-ジアミノ-安息香酸、3,4-ジヒドロ-6-ヒドロキシ-1,4(2H)-ベンズオキサジン、6-アミノ-3,4-ジヒドロ-1,4(2H)-ベンズオキサジン、3-メチル-1-フェニル-5-ピラゾロン、5,6-ジヒドロキシ-インドール、5,6-ジヒドロキシ-インドリン、5-ヒドロキシ-インドール、6-ヒドロキシ-インドール、7-ヒドロキシ-インドール、2,3-インドリンジオン、単独またはこれらの混合物。
【0014】
(iii)自己カップリング化合物: 2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-エトキシフェノールまたは2-プロピル-アミノ-5-アミノピリジン。
前記酸化染色物質の中で、以下の化合物の単独または互いの組み合わせが、特に好ましい:2,5-ジアミノ-トルオール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、m-アミノフェノール、4-アミノ-m-クレゾール、4-アミノ-2-ヒドロキシ-トルオール、6-アミノ-m-クレゾール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、1-ナフトール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキシアニリン、2,5-ジアミノ-フェニルエタノール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキシアニリン、2,5-ジアミノ-フェニルエタノール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、フェニル-メチル-ピラゾロン、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノ-ピラゾールおよび2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロ-フェノールまたはこれらの塩。
【0015】
本発明によるペレット中に含まれる酸化染色物質前駆体は、0.1〜70重量%、特に約0.5〜50重量%である。
所定の染色ニュアンスを得るために、さらに、通常の天然および/または合成の直接染色物質、例えば、ヘンナまたはインディゴなどのいわゆる植物性染色物質、トリフェニルメタン染色物質、芳香族ニトロ染色物質、アゾ色素、キノン色素、カチオン性ないしアニオン性染色物質を添加することができる。
本発明によるペレットは、専ら直接染色物質を含む−これは、酸化染色物前駆体を含まないことを意味する−ことも可能である。
【0016】
適切な合成染色物質としては、例えば、以下のものを挙げることができる:ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-ヒドロキシエチル-ピクラミン酸、4-ニトロフェニル-アミノ尿素、トリ(4-アミノ-3-メチルフェニル)-カルベニウム-クロライド(ベイシック バイオレット2)、1,4-ジアミノ-9,10-アントラセンジオン(ディスパース バイオレット1)、1,4-ビス[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゾール、1-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-2-二トロ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール(HC ブルーNo.2)、1-アミノ-3-メチル-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール(HC ブルーNo.2)、1-アミノ-3-メチル-4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-6-二トロベンゾール(HC バイオレットNo.1)、4-[エチル-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロ-ベンゾール-ヒドロクロライド(HCブルーNo.12)、4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-[(2-メトキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCブルーNo.11)、1-[(2,3-ジヒドロキシ-プロピル)アミノ]-4-[メチル-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-2-二トロベンゾール(HCブルーNo.10)、1-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)-アミノ]-4-[エチル-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゾール-ヒドロクロライド(HCブルーNo.9)、1-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCバイオレットNo.2)、
【0017】
1-メチルアミノ-4-[メチル-(2,3-ジヒドロキシ-プロピル)アミノ]-2-2二トロベンゾール(HCブルーNo.6)、2-((4-アミノ-2-二トロフェニル)-アミノ)-5-ジメチルアミノ-安息香酸(HCブルーNo.13)、1-アミノ-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCレッドNo.7)、2-アミノ-4,6-ジ二トロ-フェノール、4-アミノ-2-二トロ-ジフェニルアミン(HCレッドNo.1)、1-アミノ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール-ヒドロクロライド(HCレッドNo.13)、1-アミノ-5-クロロ-4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール、4-アミノ-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCレッドNo.3)、4-アミノ-3-二トロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-二トロフェノール、1-[(2-アミノエチル)アミノ]-4-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-二トロベンゾール(HCオレンジNo.2)、4-(2,3-ジヒドロキシ-プロポキシ)-1-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCオレンジNo.3)、1-アミノ-5-クロロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCレッドNo.10)、5-クロロ-1,4-[ジ(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-二トロベンゾール(HCレッドNo.11)、2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-4,6-ジニトロ-フェノール、4-エチルアミノ-3-ニトロ-安息香酸、2-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)-アミノ]-安息香酸、2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-[(3-ヒドロキシ-プロピル)アミノ]-3-ニトロフェノール、
【0018】
2,5-ジアミノ-6-ニトロピリジン、1,2,3,4-テトラ-ヒドロ-6-ニトロキノキサリン、7-アミノ-3,4-ジヒドロ-6-ニトロ-2H-1,4-ベンズオキサジン(HCレッドNo.14)、1-アミノ-2-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-5-ニトロベンゾール(HCイエローNo.5)、1-(2-ヒドロキシ-エトキシ)-2-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-5-ニトロベンゾール(HCイエローNo.4)、1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゾール(HCイエローNo.2)、2-[(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-1-メトキシ-5-ニトロベンゾール、2-アミノ-3-ニトロフェノール、1-(2-ヒドロキシエトキシ)-3-メチルアミノ-4-ニトロベンゾール、2,3-(ジヒドロキシ-プロポキシ)-3-メチル-アミノ-4-ニトロベンゾール、2-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-5-ニトロフェノール(HCイエローNo.11)、3-[(2-アミノエチル)-アミノ]-1-メトキシ-4-ニトロベンゾール-ヒドロクロライド(HCイエローNo.9)、1-[(2-ウレイド-エチル)アミノ]-4-ニトロベンゾール、4-[(2,3-ジ-ヒドロキシプロピル)アミノ]-3-ニトロ-1-トリフルオロメチル-ベンゾール(HCイエローNo.6)、1-クロロ-2,4-ビス[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-5-ニトロベンゾール(HC イエローNo.10)、4-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-3-ニトロ-1-メチルベンゾール、1-クロロ-4-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-3-ニトロベンゾール(HCイエローNo.12)、4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-ニトロ-1-トリフルオロメチル-ベンゾール(HCイエローNo.13)、4-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-3-ニトロ-ベンゾニトリル(HCイエローNo.14)、
【0019】
4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-ニトロ-ベンズアミド(HCイエローNo.15)、1,4-ジ[(2,3-ジヒドロキシ-プロピル)アミノ]-9,10アントラキノン、1-[(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ]-4-メチル-アミノ-9,10-アントラキノン(Cl61505、ディスパースブルーNo.3)、2-[(2-アミノ-エチル)アミノ]-9,10-アントラキノン(HCオレンジNo.5)、1-ヒドロキシ-4-[(4-メチル-2-スルホフェニル)アミノ]-9,10-アントラキノン、1-[(3-アミノプロピル)-アミノ]-4-メチルアミノ-9,10-アントラキノン(HCブルーNo.8)、1-[(3-アミノ-プロピル)-アミノ]-9,10-アントラキノン(HCレッドNo.8)、1,4-ジアミノ-2-メトキシ-9,10-アントラキノン(Cl62015、ディスパース レッド No.11、ソルベント バイオレット No.26)、1,4-ジヒドロキシ-5,8-ビス[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-9,10-アントラキノン(Cl62500、ディスパース ブルーNo.7、ソルベント ブルー No.69)、9-(ジメチルアミノ)-ベンゾ[a]-フェノキサジン-7-イウム-クロライド(Cl51175; ベイシック ブルーNo.6)、ジ[4-(ジエチル-アミノ)フェニル][4-(エチルアミノ)ナフチル]-カルベニウム-クロライド(Cl42595; ベイシック ブルーNo.7)、3,7-ジ(ジメチルアミノ)-フェノチアジン-5-イウム-クロライド(Cl52015; ベイシック ブルーNo.9)、ジ[4-(ジメチル-アミノ)フェニル][4-(フェノキシアミノ)ナフチル]-カルベニウム-クロライド(Cl44045; ベイシック ブルーNo.26)、2-[(4-エチル(2-ヒドロキシ-エチル)アミノ)フェニル)アゾ]-6-メトキシ-3-メチル-ベンゾチアゾリウム-メチルスルフェート(Cl11154; ベイシック ブルーNo.41)、8-アミノ-2-ブロム-5-ヒドロキシ-4-イミノ-6-[(3-(トリメチルアンモニオ)フェニル]-アミノ]-1(4H)-ナフタリノン-クロライド(Cl56059; ベイシック ブルーNo.99)、ビス[4-(ジメチル-アミノ)フェニル][4-(メチル-アミノ)フェニル]カルベニウム-クロライド(Cl42535; ベイシック バイオレットNo.1)、
【0020】
トリス[4-(ジメチルアミノ)フェニル]カルベニウム-クロライド(Cl42555; ベイシック バイオレットNo.3)、2-[3,6-(ジエチルアミノ)-ジベンゾピラニウム-9-イル]-ベンゾエ酸-クロライド(Cl45170; ベイシック バイオレットNo.10)、ジ(4-アミノフェニル)-(4-アミノ-3-メチル-フェニル)カルベニウム-クロライド(Cl42510; ベイシック バイオレットNo.14)、1,3-ビス[(2,4-ジアミノ-5-メチルフェニル)アゾ]-3-メチルベンゾール(Cl21010; ベイシック ブラウンNo.4)、1-[(4-アミノフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトール-クロライド(Cl12250; ベイシック ブラウンNo.16)、1-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトール-クロライド(ベイシック ブラウンNo.17)、1-[(4-アミノ-3-ニトロフェニル)アゾ]-7-(トリメチル-アンモニオ)-2-ナフトール-クロライド(Cl12251; ベイシック ブラウンNo.17)、3,7-ジアミノ-2,8-ジメチル-5-フェニル-フェナジ二ウム-クロライド(Cl50240; ベイシック レッドNo.2)、1,4-ジメチル-5[(4-(ジメチルアミノ)フェニル-アゾ]-1,2,4-トリアゾリウム-クロライド(Cl11055; ベイシック レッドNo.22)、2-ヒドロキシ-1-[(2-メトキシ-フェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-ナフタリン-クロライド(Cl12245; ベイシック レッドNo.76)、2-[2[((2,4-ジメトキシ-フェニル)アミノ)エテニル]-1,3,3-トリメチル-3H-インドール-1-イウム-クロライド(Cl48055; ベイシック イエローNo.11)、3-メチル-1-フェニル-4-[(3-(トリメチルアンモニオ)-フェニル)アゾ]-ピラゾール-5-オン-クロライド(Cl12719; ベイシック イエローNo.57)、ビス[4-(ジエチルアミノ)フェニル]フェニルカルベニウム-硫化水素(1:1)(Cl42040; ベイシック グリーンNo.1)、
【0021】
1-[ジ(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-メチル-4-[(4-ニトロ-フェニル)アゾ]-ベンゾール(Cl11210、ディスパース レッドNo.17)、4-[(4-アミノフェニル)-アゾ]-1-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ] -3-メチル-ベンゾール(HC イエローNo.7)、2,6-ジアミノ-3-[(ピリジン-3-イル)アゾ]-ピリジン、6-ヒドロキシ-5-[(4-スルホフェニル)アゾ]-2-ナフタリンスルホン酸-ジナトリウム塩(Cl15985; フード イエローNo.3; FD & C イエローNo.6)、2,4-ジニトロ-1-ナフトール-7-スルホン酸-ジナトリウム塩(Cl10316; アシッド イエローNo.1; フード イエローNo.1)、2-(インダン-1,3-ジオン-2-イル)キノリン-x,x-スルホン酸(モノ-およびジスルホン酸の混合)(Cl47005; D&CイエローNo.10; フードイエローNo.13; アシッド イエローNo.3)、5-ヒドロキシ-1-(4-スルホフェニル)-4-[(4-スルホフェニル)-アゾ]ピラゾール-3-カルボン酸-トリナトリウム塩(Cl19140; フード イエローNo.4; アシッド イエローNo.23)、9-(2-カルボキシフェニル)-6-ヒドロキシ-3H-キサンテン-3-オン(Cl45350; アシッド イエローNo.73; D&C イエローNo.8)、5-[(2,4-ジニトロフェニル)-アミノ]-2-フェニルアミノ-ベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(Cl10385; アシッド オレンジNo.3)、4-[(2,4-ジヒドロキシフェニル)アゾ]-ベンゾールスルホン酸-モノナトリウム塩(Cl14270;アシッド オレンジNo.6)、
【0022】
4-[(2-ヒドロキシナフト-1-イル)アゾ]-ベンゾールスルホン酸-ナトリウム塩(Cl15510; アシッド オレンジNo.7)、4-[(2,4-ジヒドロキシ-3-[(2,4-ジメチルフェニル)アゾ]フェニル)アゾ]-ベンゾール-スルホン酸-ナトリウム塩(Cl20170;アシッド オレンジNo.24)、4-ヒドロキシ-3-[(4-スルホナフト-1-イル)アゾ]-1-ナフタリン-スルホン酸-ジナトリウム塩(Cl14720; アシッド レッドNo.14)、6-ヒドロキシ-5-[(4-スルホナフト-1-イル)アゾ]-2,4-ナフタリン-ジスルホン酸-トリナトリウム塩(Cl16255; 朱色4R; アシッド レッドNo.18)、3-ヒドロキシ-4-[(4-スルホナフト-1-イル)アゾ]-2,7-ナフタリン-ジスルホン酸-トリナトリウム塩(Cl16185; アシッド レッドNo.27)、8-アミノ-1-ヒドロキシ-2-(フェニルアゾ)-3,6-ナフタリン-ジスルホン酸-ジナトリウム塩(Cl17200; アシッド レッドNo.33)、5-(アセチルアミノ)-4-ヒドロキシ-3-[(2-メチルフェニル)アゾ]-2,7-ナフタリン-ジスルホン酸-ジナトリウム塩(Cl18065; アシッド レッドNo.35)、2-(3-ヒドロキシ-2,4,5,7-テトラヨード-ジベンゾピラン-6-オン-9-イル)-ベンゾエ酸-ジナトリウム塩(Cl45430; アシッド レッドNo.51)、N-[6-(ジエチルアミノ)-9-(2,4-ジスルホフェニル)-3H-キサンテン-3-イリデン]-N-エチルエタンアンモニウム-ヒドロキシド、内部塩、ナトリウム塩(Cl45100;アシッド レッドNo.52)、
【0023】
8-[(4-(フェニルアゾ)-フェニル)アゾ]-7-ナフトール-1,3-ジスルホン酸-ジナトリウム塩(Cl27290; アシッド レッドNo.73)、2',4',5',7'-テトラブロム-3',6'-ジヒドロキシスピロ-[イソベンゾフラン-1(3H),9'-[9H]キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(Cl45380; アシッド レッドNo.87)、2',4',5',7'-テトラブロム-4,5,6,7-テトラクロロ-3',6'-ジヒドロキシスピロ-[イソベンゾフラン-1(3H),9'-[9H]キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(Cl45410; アシッド レッドNo.92)、3',6'-ジヒドロキシ-4',5'-ジイソスピロ[イソベンゾフラン-1(3H),9'(9H)-キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(Cl45425; アシッド レッド95)、(2-スルホフェニル)ジ[4-(エチル((4-スルホフェニル)メチル)アミノ)フェニル]-カルベニウム-ジナトリウム塩、ベタイン(Cl42090;アシッド ブルーNo.9; FD&CブルーNo.1)、1,4-ビス[(2-スルホ-4-メチルフェニル)アミノ]-9,10-アントラキノン-ジナトリウム塩(Cl61570;アシッドグリーンNo.25)、ビス[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-(3,7-ジスルホ-2-ヒドロキシ-ナフト-1-イル)カルベニウム-内部塩、モノナトリウム塩(Cl44090;フード グリーンNo.4;アシッドグリーン50)、ビス[4-(ジエチルアミノ)フェニル](2,4-ジスルホフェニル)カルベニウム-内部塩、ナトリウム塩(2:1)(Cl42045; フード ブルーNo.3; アシッド ブルーNo.1)、ビス[4-(ジエチルアミノ)フェニル](5-ヒドロキシ-2,4-ジスルホフェニル)カルベニウム-内部塩、カルシウム塩(2:1)(Cl42051; アシッド ブルーNo.3)、1-アミノ-4-(シクロへキシルアミノ)-9,10-アントラキノン-2-スルホン-酸-ナトリウム塩(Cl62045; アシッド ブルーNo.62)、2-(1,3-ジヒドロ-3-オキソ-5-スルホ-2H-インドール-2-イリデン)-2,3-ジヒドロ-3-オキソ-1H-インドール-5-スルホン酸-ナトリウム塩(Cl73015; アシッド ブルーNo.74)、
【0024】
9-(2-カルボキシフェニル)-3-[(2-メチルフェニル)アミノ]-6-[(2-メチル-4-スルホフェニル)アミノ]キサンチリウム-内部塩、モノナトリウム塩(Cl45190; アシッド バイオレットNo.9)、1-ヒドロキシ-4-[(4-メチル-4-メチル-2-スルホフェニル)アミノ]-9,10-アントラキノン-ナトリウム塩(Cl60730; D&C バイオレットNo.2; アシッド バイオレットNo.43)、ビス[3-ニトロ-4-[(4-フェニルアミノ)-3-スルホ-フェニルアミノ]フェニル]-スルホン(Cl10410; アシッド ブラウンNo.13)、5-アミノ-4-ヒドロキシ-6-[(4-ニトロフェニル)アゾ]-3-(フェニルアゾ)-2,7-ナフタリン-ジスルホン酸-ジナトリウム塩(Cl20470, アシッド ブラックNo.1)、3-ヒドロキシ-4-[(2-ヒドロキシナフト-1-イル)アゾ]-7-ニトロ-1-ナフタリン-スルホン酸-クロム錯体(3:2)(Cl15711; アシッド ブラックNo.52)、3-[(2,4-ジメチル-5-スルホフェニル)アゾ]-4-ヒドロキシ-1-ナフタリン-スルホン酸-ジナトリウム塩(Cl14700; フード レッドNo.1; FD&C レッドNo.4)、4-(アセチルアミノ)-5-ヒドロキシ-6-[(7-スルホ-4-[(4-スルホフェニル)アゾ]ナフト-1-イル)アゾ]-1,7-ナフタリン-ジスルホン酸-テトラナトリウム塩(Cl28440; フード ブラックNo.1)、および3-ヒドロキシ-4-(3-メチル-5-オキソ-1-フェニル-4,5-ジヒドロ-1H-ピラゾール-4-イルアゾ)-ナフタリン-1-スルホン酸-ナトリウム塩、
【0025】
クロム-錯体(アシッド レッドNo.195)、3',3",4,5',5",6,7-オクタブロムフェノールスルホンフタレイン(テトラブロム-フェノールブルー)、1-((4-アミノ-3,5-ジメチルフェニル)-(2,6-ジクロロフェニル)メチレン)-3,5-ジメチル-4-イミノ-2,5-シクロヘキサジエン-リン酸化合物(1:1)(ベイシック ブルー77)、2',4',5',7'-テトラブロム-4,5,6,7-テトラクロロ-3',6'-ジヒドロキシ-スピロ[イソベンゾフラン-1(3H),9'[9H]キサンテン]-3-オン-ジナトリウム塩(アシッド レッド92)、N,N-ジ(2-ヒドロキシエチル)-3-メチル-4-((4-ニトロフェニル)アゾ-アニリン(ディスパース レッド17)、2,4-ジニトロ-1-ナフトール-7-スルホン酸-ジナトリウム塩(アシッド イエロー 1)、4-((2-ヒドロキシナフタリン-1-イル)アゾ)-ベンゾスルホン酸-ナトリウム塩(アシッド オレンジ7)、2-((4-(エチル(2-ヒドロキシエチル)アミノ)-2-メチルフェニル)アゾ)-5-ニトロ-1,3-チアゾール(ディスパース ブルー106)、2,4-ジニトロ-1-ナフトール、2-[(4-アミノフェニル)-アゾ]-1,3-ジメチル-1H-イミダゾ-3-リウム-クロライド、1-メチル-4-((メチルフェニル-ヒドロアゾノ)メチル)-ピリジニウムメトスルフェート、2-[[4-(ジメチルアミノ)フェニル]-アゾ]-1,3-ジメチル イミダゾリウム-クロライド、2-((4-((4-メトキシフェニル)アミノ-フェニル)アゾ)-1,3-ジメチル-1H-イミダゾール-3-イウム-クロライドおよび1,3-ジメチル-2-((4-((フェニルメチルアミノ)フェニル)アゾ)-1H-イミダゾール-3-イウム-クロライド、単独ないしこれらの組み合わせ。
【0026】
前記直接染色物質に関しては、単独ないしその組み合わせの以下の化合物が好ましい。:ヒドロキシエチル-2-ニトロ-p-トルイジン、2-ヒドロキシエチル-ピクラミン酸、4-ニトロフェニル-アミノ尿素、トリ(4-アミノ-3-メチルフェニル)-カルベニウム-クロライド(ベイシック バイオレット2)、1,4-ジアミノ-9,10-アントラセンジオン(ディスパース バイオレット1)、1-(2-ヒドロキシエチル)-アミノ-2-ニトロ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-ベンゾール(HC ブルーNo.2)、4-[エチル-(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-1-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-2-ニトロ-ベンゾール-ヒドロクロライド(HC ブルーNo.12)、1-アミノ-4-[ジ(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロ-ベンゾール-ヒドロクロライド(HC ブルーNo.13)、4-アミノ-1-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ニトロベンゾール(HC レッドNo.3)、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-ニトロフェノール、1-アミノ-5-クロロ-4-[(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]2-ニトロベンゾール(HCレッドNo.10)、5-クロロ-1,4-[ジ(2,3-ジヒドロキシプロピル)アミノ]-2-ニトロベンゾール(HCレッドNo.11)、2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)-アミノ]-3-ニトロ-1-トリフルオロメチル-ベンゾール(HC イエローNo.13)、8-アミノ-2-ブロム-5-ヒドロキシ-4-イミノ-6-[(3-(トリメチルアンモニオ)フェニル)-アミノ]-1(4H)-ナフタリノン-クロライド(Cl56059; ベイシック ブルーNo.99)、1-[(4-アミノフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトール-クロライド(Cl12250; ベイシック ブラウンNo.16)、1-[(4-アミノ-2-ニトロフェニル)アゾ]-7-(トリメチルアンモニオ)-2-ナフトール-クロライド(ベイシック ブラウンNo.17)、2-ヒドロキシ-1-[(2-メトキシ-フェニル)アゾ]-7-(トリエチルアンモニオ)-ナフタリン-クロライド(Cl12245; ベイシック レッドNo.76)、3-メチル-1-フェニル-4-[(3-(トリメチルアンモニオ)-フェニル)アゾ]-ピラゾール-5-オン-クロライド(Cl12719; ベイシック イエローNo.57)および2,6-ジアミノ-3-[(ピリジン-3-イル)アゾ]-ピリジンならびにその塩。
【0027】
本発明によるペレット中の直接染色物質の全量は、約0.1~90重量%、特に1~70重量%である。
さらに、毛髪染色剤における使用に関して、明らかに関連するものを取り扱っているイー.サガリン(E.Sagarin)、「化粧品、科学および技術」、インターサイエンス パブリッシャーズ インコーポレイテッド(Interscience Publishers Inc.)、ニューヨーク(1957)、第503頁 ならびにエイチ.ジャニスチン(H. Janistyn)、「化粧品および芳香物質のハンドブック」、第3巻(1973)、第388頁、およびケイ.シュラーダー(K. Schrader)「化粧品の基礎および調製」第2版(1989)、第782-815頁に記載されている、公知および通常の染色物質がある。
【発明の効果】
【0028】
本発明による染色物質含有ペレットは、多くの利益を示す。即ち、全くほこりが立たず、通常のほこりがたたない油混合粉末における不都合、特に生産率の損失が生じない。さらに、任意の選択可能な時期に、染色物質を放出させる方法および洗練された被包物質の層厚が可能となる(遅延徐放)。同様に、反応性色素と未加工の物質(例えば、過硫酸塩および過酸化水素塩または過酸化水素添加物などの酸化剤)の同時投入、ならびに粉末および水性/アルコール性の系に対する保存安定性が明らかに改善され得る。さらに興味深いことには、選択される被包物質の性質および層厚による多色効果を得るのが容易となり得、一方、従来技術では、この種の多色効果は、もっと長時間を要する複雑な技術−たとえば、ホイル法(Folien techniken)または巻き法(Strahnenttechniken)など−によって得られる。その上、本発明によるペレットは、従来技術による染色剤(粉末、水性/アルコール性の系)と比較して、投与量が明らかに改善される。
【0029】
本発明のさらなる対象は、ケラチン繊維のための染色剤の製造のための前記ペレットの使用ならびに、ケラチン繊維、例えば毛髪および特にヒトの毛髪などの染色のための剤であって、前記ペレットを水性ないし水性アルコール調製物と混合することにより得られるものである。
水性または水性アルコール調製物としては、水または、水とC1-C6-アルコール(例えば、エタノールまたはイソプロパノール)の混合物または、通常の毛髪洗浄剤、毛髪コンディショナーまたは毛髪固定剤としても使用される、通常の過酸化水素溶液または過酸化水素エマルジョンであり得る。
この種の調製物の組成は公知であり、関連する化粧品に関する教本、例えば、明らかに関係するものについて取り扱う、カールハインツ シュラーダー(Karlheinz Schrader)の、「化粧品の基礎および調製」第2版(1989)を参照することができる。
【0030】
本発明による染色剤は、例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、チオグリコール酸または亜硫酸ナトリウム、ならびに重金属のための錯化剤、例えばエチレンジアミノテトラアセテートまたはニトロ酢酸を、約0.5重量%までの量で含むことができる。本発明による染色担体物質中、香油を約1重量%までの量で含むことができる。さらに、本発明による染色剤は、この種の剤のための通常の助剤および添加剤、例えば増粘剤、例えばアクリル酸のホモポリマー、植物性ゴム、藻ポリサッカライド(Algenpolysaccharide)、両親媒性会合性増粘剤、さらに保存剤;錯体構築剤(Komplexbildner);アニオン性、カチオン性、両性または非イオン性界面活性剤のクラス由来のネット剤(Netzmittel)または乳化剤;アルカリ性剤(例えば、アンモニウム塩または、グリシンおよびアラニンなどのアミノ酸);ならびに手入れ剤、例えばカチオン性ポリマーまたは樹脂、ラノリン誘導体、コレステリン、ビタミン、パントテン酸およびべタインを含むことができる。言及される成分は、このような目的のために通常使用される量で、例えばネット剤および乳化剤に関しては、0.1〜30重量%および手入れ剤に関しては0.1〜5.0重量%の濃度で使用される。
【0031】
酸化染色物質前駆体含有染色剤は、数種の公知の化学酸化剤、例えば過酸化水素またはその塩または付加物、ならびに過硫酸塩、例えば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムまたは過硫酸アンモニウムと組み合わせて使用され、または空気酸化(場合により、適切な酵素または触媒の存在下に)により活性化される。繊維の艶出しおよび染色が同時に所望される場合、直接染色物質の基剤に染色剤を−これらの十分な酸化安定性が存在する範囲で−、数種の公知の酸化剤、例えば過酸化水素またはその塩またはその付加物ならびに過硫酸塩、例えば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムまたは過硫酸アンモニウムを組み合わせて使用することができる。
同様に、本発明による染色物質含有ペレットは、炭酸アンモニウム、例えば炭酸水素アンモニウムまたはアミノ酸およびその塩、例えばナトリウムグリシネートを含有して、繊維の同時艶出しを達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下の実施例は、本発明の対象を説明するためのものであって、これに限定されるものではない。
実施例
実施例1: トップ-スプレー-法での染色物質ペレットの製造
仕上げ転動層造粒機(Glatt-Wirbelschichtgranulator)およびコーターにて、以下の混合物Aを、90℃の空気温度および18 m3/hの空気量にて、34℃の製剤温度まで暖めた。
混合物A
381.2 g 4-(2ヒドロキシエチルアミノ)-3-ニトロフェノール
101.1 g 2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-4,6-ジニトロ-フェノール
100.0 g コーン スターチ (トウモロコシスターチ)
【0033】
次いで、20 %の水性ポリビニルピロリドン溶液(「噴霧溶液」)を8 g/分の初期噴霧速度および0.5バールの噴霧空気圧にて、この混合物の上に噴霧した。造粒プロセスの経過において、噴霧速度を12 g/分に、噴霧温度を100℃に増し、空気量を最大30m3/hまで増した。全工程の間、製剤温度は、約30-31℃より高く維持した。310g塗布した後、ペレットを57℃の最大製剤温度にて乾燥し、次いで約30℃まで冷まして、そしてふるいにかけた。
【0034】
実施例2: 染色物質ペレット剤押出法による製造
混合物A
1896 g 4-(2ヒドロキシエチルアミノ)-3-ニトロフェノール
504 g 2-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-4,6-ジニトロ-フェノール
800 g ミクロクリスタリン セルロース
800 g コーン スターチ(トウモロコシスターチ)
【0035】
混合物Aをバーティカルグラニュレーター(ローター回転数=約150U/分;細断回転数=1000U/分)中で1分間混合し、次いで、2剤ノズル法(Zweistoffduse)にて、さらなる2091gの6%の水性ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液と混合下に、噴霧した。生じた塊は、押出機Typ BR200(回転数=27 U/分; ふるいの直径:1.0 mm)により約30℃の製剤温度で押出された剤になる。次いで、生じた剤をペレッタイザーTypP 50 にて1分間550U/分で製丸し、仕上げ-転動層造粒機にて、70℃の空気温度および60 - 90 m3/hの空気量ならびに51℃の最大製剤温度にて乾燥した。
【0036】
仕上げ-転動層造粒機およびコーターにて、1500gの乾燥した染色物質ペレットを、約50℃の空気温度および75 m3/hの空気量にて、39 - 40℃の製剤温度まで暖めた。次いで、5 g/分の噴霧速度および2.5バールの噴霧気圧にて、当該ペレットに10%の水性ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液を噴霧し、工程の間に、噴霧速度を8.5 g/分まで高める。2215 gの噴霧溶液の塗布後、対応する14%の染色物質塗布物を、最大51℃の製品温度(空気温度=約70℃)にて乾燥し、次いで約27℃に冷まし、そしてふるいにかけた。
[乾燥およびコーティングというよりはむしろ、造粒、乾燥およびコーティングを一緒になす製造処理で行う別法も可能である。]
【0037】
実施例3: 染色物質ペレット剤押出法による製造;ニュアンスに富んだ金色
混合物A
2400 g 2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール
800 g ミクロクリスタリンセルロース
800 g コーン スターチ(トウモロコシ スターチ)
混合物Aを、5.6 %の水性ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液をコーティング剤として用いて、実施例2と同様にペレット化した。
【0038】
実施例4: 染色物質ペレット剤押出法による製造;ニュアンスに富んだ赤色/マホガニー
混合物A
1896 g 3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール
504 g 2-ヒドロキシエチル-ピクラミン酸
800 g ミクロクリスタリン セルロース
800 g ジャガイモスターチ
製造を、6.25%の水性ヒドロキシメチルセルロース溶液をコーティング剤として使用して、実施例2と同様に行った。
【0039】
実施例5: 染色物質ペレット剤押出法による製造
混合物A
1411 g 2,5-ジアミノ-トルオール-スルフェート
636 g 4-アミノ-2-ヒドロキシトルオール
353 g 2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-アニソール-スルフェート
794 g アスコルビン酸
1058 g 亜硫酸ナトリウム
800 g ヒドロキシプロピルセルロース
1300 g トウモロコシスターチ
製造を、5.625%の水性ヒドロキシプロピル-メチルセルロース溶液をコーティング剤として用いて、実施例2と同様に行った。
【0040】
実施例6:染色物質ペレットのトップ-スプレー法にての製造
混合物A
7.2 g 5-アミノ-2-メチル-フェノール
16.0g 2,5-ジアミノ-トルオール-スルフェート
4.0 g 2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-アニソール-スルフェート
3.0 g アスコルビン酸
4.0 g 亜硫酸ナトリウム
965.8 g 加水分解コーン スターチ(オリゴサッカライド)
混合物を、563gの20%の水性ポリビニルピロリドン溶液を用いて、実施例1に記載の方法にてペレット化した。
【0041】
実施例7: 染色物質ペレットのトップ-スプレー-法にての製造
混合物A
870 g デキストロース
混合物B(ディスパーション)
30 g 2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール
500 g 20 %水性ポリビニルピロリドン溶液(M=30000 g/モル)
混合物を、噴霧溶液として前記混合物(B)を用いて、実施例1に記載の方法にてペレット化する。
【0042】
実施例8: 染色物質ペレットのトップ-スプレー-法にての製造
混合物A
693.7 g デキストロース
混合物B(ディスパーション)
20.8 g 4-(βヒドロキシエチルアミノ)-3-ニトロフェノール
5.5 g 2-ヒドロキシエチル-ピクラミン酸
400.0 g 20%水性ポリビニルピロリドン溶液(M=30000 g/モル)
混合物を、噴霧溶液として、前記混合物(B)を用いて実施例1に記載の方法にてペレット化する。
【0043】
実施例9: 染色物質ペレットのトップ-スプレー-法にての製造
混合物A
721.6 g デキストロース
混合物B(ディスパーション)
17.0 g 2,5-ジアミノ-トルオール-スルフェート
2.0 g レゾルシン
7.6 g 2-メチルレゾルシン
2.2 g 2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール
2.4 g 6-アミノ-m-クレゾール
0.2 g 4-アミノ-2-ヒドロキシトルオール
3.0 g アスコルビン酸
4.0 g 亜硫酸ナトリウム
80.0 g アラニン
60.0 g グリシン
500.0 g 20% 水性ポリビニルピロリドン溶液(M=30000 g/モル)
混合物(A)を、噴霧溶液として前記混合物(B)を用いて、実施例1に記載の方法にてペレット化する。
【0044】
実施例10:クリーム形態の毛髪染色剤
クリーム基剤
8.70 g セチルステアリルアルコール
2.30 g グリセリルステアレート(自己乳化性)
0.80 g ラノリン
3.80 g ラノリンアルコール
1.42 g ナトリウムセチルステアリルスルフェート
0.07 g ホルムアルデヒド
0.01 g トコフェロール
0.20 g 香料
10.00 g アンモニア
100.00 gまで 水
前記クリーム基剤を、従来の熱-乳化法にて製造し、使用前に、実施例1、2、3、7または8の一つに記載の染色物質ペレットと、適当な比率で、染色シャーレまたは振とう瓶の中で混合する。
【0045】
実施例11: 酸化毛髪染色剤
過酸化水素エマルジョン
9.00 g 過酸化水素
1.80 g セチルステアリルアルコール
3.30 g ポリビニルピロリドン/スチロール-コポリマー
0.20 g ジナトリウムホスフェート
0.20 g ナトリウムスルフェート
0.10 g サリチル酸
0.08 g ホスホール酸
100.00 gまで 水
前記の過酸化水素エマルジョンを、従来の熱-乳化法にて製造した。使用直前に、これらの過酸化水素エマルジョンと、実施例5、6または9による染色物質ペレットを、染色シャーレまたは振とう瓶にて混合する。
全パーセントは、他が示されない限り、重量パーセントを表す。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明で使用する剤押出法の概要を示す。
【図2】図2は、本発明で使用するトップ-スプレー法の概要を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然および/または合成染色物質の少なくとも1種を含有する出発物質を、適切な担体物質と均質に混合し、次いで適切な被包物質でコーティングすることにより得られることを特徴とする、染色物質含有ペレット。
【請求項2】
適した担体物質を、天然および/または合成染色物質の少なくとも1種および適切な被包物質の少なくとも1種とから成る混合物でコーティングすることにより得られることを特徴とする、染色物質含有ペレット。
【請求項3】
前記担体物質が、ポリビニルピロリドン、デキストロース、オリゴサッカライド、ミクロクリスタリンセルロース誘導体、物理的ないし化学的に変更されたスターチまたはスターチ誘導体、合成珪酸カルシウム、珪藻土、二酸化珪素またはその他の自由に流動する、互いに結合しない粉末から選択されることを特徴とする、請求項1または2記載のペレット。
【請求項4】
前記担体物質が、ポリビニルピロリドン、デキストロース、オリゴサッカライド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ノンオキシノールヒドロキシエチルセルロースおよびセチルヒドロキシエチルセルロースおよび、プロピレンオキシドで修飾された非イオン性スターチ誘導体から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のペレット。
【請求項5】
前記被包物質が、セルロース誘導体、ポリエチレンディスパーション、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミドまたは天然造膜物質から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載のペレット。
【請求項6】
前記天然造膜物質が、キトサン、セラック、オリゴサッカライドまたは中国製バルサム樹脂から選択されることを特徴とする、請求項5記載のペレット。
【請求項7】
前記染色物質が、酸化染色物質前駆体および直接染色物質から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のペレット。
【請求項8】
前記染色物質が、2,5-ジアミノ-トルオール、2,4-ジアミノ-フェノキシエタノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、m-アミノフェノール、4-アミノ-m-クレゾール、4-アミノ-2-ヒドロキシ-トルオール、6-アミノ-m-クレゾール、2-アミノ-4-ヒドロキシ-エチルアミノアニソール、1-ナフトール、ヒドロキシエチル-3,4-メチレンジオキシアニリン、2,5-ジアミノ-フェニルエタノール、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-p-フェニレンジアミン、フェニル-メチル-ピラゾロン、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノ-ピラゾールおよび2-アミノ-6-クロロ6-ニトロ-フェノールまたはこれらの塩から選択されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載のペレット。
【請求項9】
前記染色物質が、ヒドロキシ-2-ニトロ-p-トルイジン、2-ヒドロキシエチル-ピクラミン酸、4-ニトロフェニル-アミノ尿素、ベイシックバイオレット2、ディスパースバイオレット1、HCブルーNo.2、HCブルーNo.12、HCレッドNo.13、HCレッドNo.3、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-3-ニトロフェノール、HCレッドNo.10、HCレッドNo.11、2-クロロ-6-エチルアミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、HCイエローNo.13、ベイシックブルーNo.99、ベイシックブラウンNo.16、ベイシックブラウンNo.17、ベイシックレッドNo.76、ベイシックイエローNo.57、および2,6-ジアミノ-3-[(ピリジン-3-イル)アゾ]-ピリジンならびにこれらの塩から選択される、請求項1〜7のいずれか1項記載のペレット。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項記載の染色物質含有ペレットと、水性ないし水性-アルコール性調製物とを混合することにより作成される、ケラチン繊維の染色のための剤。
【請求項11】
前記水性ないし水性-アルコール性調製物が、水、水とC1-C6のアルコールの混合物、過酸化水素溶液または過酸化水素エマルジョン、毛髪洗浄剤、毛髪コンディショナーおよび毛髪固定剤から選択されることに特徴づけられる、請求項10記載の剤。
【請求項12】
ケラチン繊維のための染色剤を製造するための、請求項1〜9のいずれか1項記載の染色物質含有ペレットの使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−508253(P2007−508253A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−529726(P2006−529726)
【出願日】平成16年5月3日(2004.5.3)
【国際出願番号】PCT/EP2004/004632
【国際公開番号】WO2005/044208
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(591011627)ウエラ アクチェンゲゼルシャフト (64)
【氏名又は名称原語表記】WELLA AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】