説明

ケーブル付モジュラープラグ用保護具

【課題】前記モジュラープラグの抜け止め用つめ片の保護、挿抜性の向上、前記モジュラープラグとモジュラープラグ用保護具の連結時の抜け防止、通信機器、ネットワーク機器の隣接する挿入孔間での接触がなくなるようにした。
【解決手段】平型ケーブルが貫通する挿通口(1)を備えた平たい筒状体(7)の前方の壁が上方及び下方に彎曲して肉厚となされており、前方上部には彎曲して前方に延びたひさし(3)を有し、筒状体(7)の前端(8)には上記挿通口(1)の上下に二つのほぼ同一の長さの舌片状に延設したケーブル挿入ガイド(4、5)を設け、下方のケーブル挿入ガイド(5)には方形の窓(6)が設けられていることを特長とするケーブル付モジュラープラグ用保護具(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
この発明は、ケーブル付モジュラープラグ用保護具に関する。さらに詳しくは端部にモジュラープラグを取り付けた通信ケーブルに用いる保護具に関するものである。
【背景技術】
【0001】
従来のケーブル付モジュラープラグ用保護具は丸型ケーブル用に開発されたものである。例えば特開2003−264026号公報では上記の様な提案がなされている。
【特許文献1】特開2003−264026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従来のケーブル付モジュラープラグ用保護具は本発明と同様の形状にした場合、モジュラープラグの抜け止め用つめ片の保護がなされていないものが多い。
【0003】
近年の通信機器、ネットワーク機器の矮小化により隣接する挿入孔間の隙間がほとんどなくなり、従来のケーブル付モジュラープラグ用保護具では、隣接するケーブル付モジュラープラグ用保護具同士が接触し前記通信機器、ネットワーク機器への挿入が困難となる課題が発生した。
【0004】
そこで、この発明は、モジュラープラグの抜け止め用つめ片の保護を行い、さらにモジュラープラグの抜け止め用つめ片の抜け止めを解除する際の挿抜性を向上させ、前記通信機器、ネットワーク機器への挿入を容易に行えるようにした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
平型ケーブルの貫通する挿通口1を備えた平たい筒状体7の前方の壁が上方及び下方に彎曲して肉厚となされており、前方上部には彎曲して前方に延びたひさし3を有し、筒状体7の前端8には上記挿通口1の上下に二つの同一の長さの舌片状に延設したケーブル挿入ガイド4,5を設け、下方のケーブル挿入ガイド5には方形の窓6を有していることを特長とするケーブル付モジュラープラグ用保護具10。
【0006】
前記ひさしについては、先に行くほど幅が狭くなっており上部から見ると台形状となっており、モジュラープラグの抜け止め用つめ片の挿抜性を向上させてある。
【0007】
筒状体は、平型ケーブル挿入をスムーズにし、尚且取付け部の保護のための形状を成している。
【0008】
方形の窓は、モジュラープラグに通常ついているかぎ状部で結合をより強化し連結時の抜け止め防止機能を果たしている。
【発明の効果】
【0009】
この発明は、以上説明したとおり、モジュラープラグ抜け止め用つめ片の保護と、モジュラープラグとモジュラープラグ用保護具の連結時の抜け防止と、隣接する各挿入孔間での接触を無くし、挿抜性を向上させた。
【発明を実施するための最良の形態】
発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。
【実施例】
図1は本発明の実施の一例を示す側面図、図2は図1の斜視図、図3は図1を違う方向から見たときの斜視図、図4は本発明の保護具を実際の平型ケーブル付モジュラープラグと結合した状態を示す説明図である。図において平型ケーブルの貫通する高さ2.3mm、幅10mmの方形の挿通口(1)を備えたポリエチレン製の高さ3.6mm、幅11.7mm、長さ18mm四方の壁の厚さ0.5mmから1.1mmの筒状体(7)の前端(8)が図の(2)に示すように上方及び下方に彎曲して肉厚となされており、その上部には彎曲して前方に延びた上辺5.3mm、底辺9.1mm、高さ14.3mmの台形のひさし(3)を有し、筒状体(7)の前端(8)には前記挿通口(1)の上下に長さ8.6mmの二つの同一の長さの舌片状に延設した上段側幅7.8mm、下段側幅9.4mmのケーブル挿入ガイド(4、5)を設け、ケーブル挿入ガイド(5)には縦2mm、幅8mmの方形の窓(6)を設けた。図4に示すように通信ケーブル(91)を本発明保護具(10)の筒状体(7)の挿通口(1)を貫通させ、モジュラープラグ(92)に結合させる。その際にケーブル挿入ガイド(5)の方形の窓(6)とモジュラープラグ(92)のかぎ状部で、結合をより強化し抜け止め防止機能を果たし、彎曲して前方に延びたひさし(3)が、モジュラープラグの抜け止め用つめ片上部を保護する形状となる。
【産業上の利用可能性】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の保護具の実施の一例を示す側面図。
【図2】 図1の斜視図。
【図3】 図1を違う方向から見たときの斜視図。
【図4】 本の発明の保護具を実際に使用している状況を示す説明図。
【符号の説明】
1 挿通孔
2 筒状体肉厚部
3 ひさし
4、5 ケーブル挿入ガイド
6 窓
7 筒状体
8 筒状体の前端
10 本発明のケーブル付モジュラープラグ用保護具
91 通信ケーブル
92 モジュラープラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平型ケーブルの貫通する挿通口(1)を備えた平たい筒状体(7)の前方の壁が上方及び下方に彎曲して肉厚となされており、前方上部には彎曲して前方に延びたひさし(3)を有し、筒状体(7)の前端(8)には上記挿通口(1)の上下に二つの同一の長さの舌片状に延設したケーブル挿入ガイド(4、5)を設け、下方のケーブル挿入ガイド(5)には方形の窓(6)を有していることを特長とするケーブル付モジュラープラグ用保護具(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−49257(P2006−49257A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−254984(P2004−254984)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(301001269)ハーモネット株式会社 (3)
【Fターム(参考)】