説明

ゲフィチニブに獲得耐性を有するヒト非小細胞肺癌細胞株およびその使用

【課題】高濃度のゲフィチニブに対する耐性を有し、かつ安定したヒト細胞株を樹立すること、またかかる細胞株を用いる、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬の簡便なスクリーニング方法を提供すること、さらには獲得耐性機序の分析に供すること。
【解決手段】ヒト非小細胞肺癌細胞株PC−9をゲフィニチブ含有濃度が徐々に高まる培地で繰り返し培養し、ゲフィニチブ耐性株。該耐性株はEGFRのシグナリングを阻害し、EGFR遺伝子にT790M変異を有する細胞株。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒト非小細胞肺癌細胞株PC−9由来であって、EGFR遺伝子にT790M変異を有する安定したゲフィチニブ耐性細胞株に関する。
【背景技術】
【0002】
近年開発された、EGFRを選択的に阻害する分子標的薬剤であるゲフィチニブ(ZD1839またはイレッサ(登録商標))は、特定のEGFR遺伝子変異を有する肺癌に劇的な効果をもたらすが、投与中の獲得耐性が臨床的に問題となっている。
【0003】
このゲフィチニブの獲得耐性に、EGFR遺伝子におけるT790M変異の出現が関与している例がいくつか報告されており、耐性メカニズムのさらなる解析およびその克服が急がれている。
【0004】
T790M変異を有する従来のゲフィチニブ耐性細胞株モデルとして、実際に肺癌細胞株をゲフィチニブに持続曝露することで作製されたものは、ゲフィチニブ高感受性株であるH3255から樹立されたH3255GRのみである(非特許文献1参照)。
【0005】
この細胞株H3255GRは、EGFR遺伝子が20倍以上に増幅された細胞株を親株として使用しており、RT−PCRを用いた解析では、T790Mを有するEGFRの占める割合は、3.3%(3/91)と非常に少ない。このようにEGFR遺伝子が高度に増幅された細胞株において、T790Mの割合が稀少であると考えられる場合、T790Mの存在のみが耐性に関与しているのではない可能性がある。また、クローニング手法を経ていないため、均一な細胞株でない可能性がある。したがって、このような細胞株は、ゲフィチニブに対するT790M変異による獲得耐性の機序を解明するための簡便な実験モデルとしては不充分であった。
【0006】
【非特許文献1】Engelman, J.A., T. Mukohara, et al. (2006). J Clin Invest 116(10): 2695-706.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、このような従来の方法が有していた問題を解決しようとするものであり、高濃度のゲフィチニブに対する耐性を有し、かつ安定したヒト細胞株を樹立すること、またかかる細胞株を用いる、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬の簡便なスクリーニング方法を提供すること、さらには獲得耐性の解除法を検討することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記従来の課題に鑑み、ゲフィチニブ感受性であるヒト非小細胞肺癌細胞株PC−9を用いることにより、高濃度のゲフィチニブに耐性を示し、かつ、EGFR遺伝子にT790M変異を高度に有する安定した細胞株を樹立し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、ヒト非小細胞肺癌細胞株PC−9由来であって、EGFR遺伝子にT790M変異を有する細胞株に関する。
【0010】
本発明の細胞株において、T790M変異が10%以上の割合で導入されていることが好ましい。
【0011】
本発明の細胞株は、ヒト非小細胞肺癌細胞株RPC−9であることが好ましい。
【0012】
本発明はまた、本発明の細胞株を含有する研究試薬に関する。
【0013】
本発明は、さらに、ゲフィチニブに対する獲得耐性機序の分析における前記細胞株の使用方法に関する。
【0014】
本発明は、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌のための前記細胞を含有する創薬モデルに関する。
【0015】
本発明はまた、前記創薬モデルを用いる、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬のスクリーニング方法に関する。
【発明の効果】
【0016】
本発明により樹立された細胞株は、高濃度のゲフィチニブに対する耐性を有し、EGFR遺伝子におけるT790M変異の割合も高く、かつ安定した増殖を示すことができる。また、親株の特徴が十分解明されており、さらにクローニング手法を経ているため、均一な細胞集団と考えられ、EGFR遺伝子におけるT790M変異に起因するゲフィチニブに対する獲得耐性の機序を研究するための非常に優れた研究材料となり得る。EGFR遺伝子にT790M変異を有する治療薬のスクリーニングが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のゲフィチニブ耐性細胞は、ゲフィチニブ感受性であるヒト非小細胞肺癌細胞PC−9をゲフィチニブの存在下で培養することにより得ることができる。
【0018】
具体的には、たとえば、PC−9細胞を、段階的にゲフィチニブの濃度を上げて、10% FBSを添加したRPMI 1640培地中で、37℃、5%CO2存在下で通常の培養方法にしたがって培養することにより得ることができ、さらにクローニングすることにより、ゲフィチニブに優れた耐性を示す細胞株を選別することができる。
【0019】
ゲフィチニブの濃度は、たとえば、好ましくは0.01μMから開始し、最終的には、好ましくは0.4μMまで段階的に上昇させる。各上昇幅は特に限定されるものではないが、1.5倍〜2倍の範囲で上昇させ、各濃度で一定期間、好ましくは5日〜19日間培養する。
【0020】
細胞の培養は、好ましくは1〜2×105細胞個/mlの濃度で開始し、おおよそ3、4日毎に、好ましくは8〜9×105細胞個/mlで継代することが好ましい。培養温度は、約37℃が好ましい。使用可能な基本培地としては、RPMI 1640が好ましいが、一般的に細胞培養に使用可能な培地であれば特に限定されるものではない。培地には、血清を添加する必要があり、FBSなどを使用することができる。その他、培地には、通常の細胞培養において使用される成長因子などを添加することができる。
【0021】
本発明に使用するヒト非小細胞肺癌細胞PC−9は種々の機関から入手可能であり、たとえばIBL(株式会社免疫生物研究所)から製品番号37012として市販されている。このPC−9細胞は、細胞の性質、特にゲチフィニブに対する感受性や、EGFR遺伝子の配列などに影響を与えない限り、マイコプラズマなどの細菌またはウイルスなどに感染していても特に問題はない。
【0022】
クローニングは、限界希釈法、カップ法、軟寒天法などいずれかの方法を用いて行うことができる。
【0023】
本発明の耐性株は、クローニング後、ゲフィチニブを含まない培地に交換し、1年以上継代培養しても、獲得耐性は喪失されず安定な耐性を有するものである。
【0024】
得られた細胞株のゲフィチニブ耐性は、ゲフィチニブによる細胞増殖阻害試験を行うことにより確認することができる。細胞生存率から増殖曲線を求め、細胞株における50%細胞増殖抑制濃度(IC50)を決定し、これにより各細胞におけるゲフィチニブ耐性の程度を比較することができる。
【0025】
本発明のゲフィチニブ耐性細胞は、IC50が8μM以上であることが好ましい。
【0026】
本発明のゲフィチニブ耐性細胞株は、EGFRにT790M変異を高率に有するものである。EGFRのT790M変異の導入割合は、10%以上が好ましく、30%以上が最も好ましい。導入割合が10%より低いとT790Mの存在のみが耐性に関与しているのではない可能性がある。
【0027】
本発明のゲフィチニブ耐性細胞の最も好ましい態様は、RPC−9細胞である。RPC−9細胞株は、実施例において詳しく説明するが、PC−9細胞を、基本培地として10%FBSを添加したRPMI−1640培地(R−4504、シグマ製、セントルイス、ミズーリ州、米国)を用いて、1×105〜2×105細胞/mlで、37℃、5%CO2で培養し、基本培地にゲフィチニブ(イレッサ、ZD1839、アストラゼネカ製)を段階的に添加しながら(0.01μM(5日間)、0.02μM(9日間)、0.04μM(19日間)、0.07μM(9日間)、0.2μM(5日間)および0.4μM(8日間))培養し、限界希釈法にてクローニングすることにより樹立したものである。得られたRPC−9細胞株は、2007年3月7日付けでブタペスト条約に基づく国際寄託当局であるアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に国際寄託中であり、正式に寄託されるまでは、本発明者らが分譲を保証するものである。
【0028】
本発明はまた、本発明の細胞株を含有する研究試薬に関する。
【0029】
本発明のゲフィチニブ耐性株は、ゲフィチニブに対する獲得耐性機序の分析において有用なものである。
【0030】
本発明のゲフィチニブ耐性株はまた、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌のための創薬モデルとして使用することができ、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬のスクリーニング方法に用いるといった用途が考えられる。
【0031】
本発明のEGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬のスクリーニング方法は、本発明のゲフィチニブ耐性株を候補化合物に曝露し、該候補化合物が本発明のゲフィチニブ耐性株の増殖を阻害するか否かを評価することにより行うことができる。本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物は、EGFRのT790M変異を有するゲフィチニブ耐性肺癌細胞の増殖を阻害するものであるため、EGFRのT790M変異を有するゲフィチニブ耐性肺癌治療薬として有用である。もちろん、この化合物をEGFRのT790M変異を有するゲフィチニブ耐性肺癌治療薬として用いる場合には、一般に薬学的に許容される賦形剤と混合することによって、医薬組成物を製造することができる。そのような賦形剤としては、特に限定されるものではなく、たとえば、水、乳糖、ブドウ糖、デンプン、結晶セルロース、ゼラチンなどがあげられ、剤形に応じて、本発明の方法によって同定された化合物と混合して使用される。
【0032】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0033】
ゲフィチニブ耐性株の樹立およびクローニング
非小細胞肺癌細胞PC−9(IBL(株式会社免疫生物研究所)、製品番号37012)を、基本培地として10%FBSを添加したRPMI−1640培地(R−4504、シグマ製、セントルイス、ミズーリ州、米国)を用いて、1×105〜2×105細胞/mlで、37℃、5%CO2で培養した。基本培地にゲフィチニブ(イレッサ、ZD1839、アストラゼネカ製)を段階的に添加しながら培養した(0.01μM(5日間)、0.02μM(9日間)、0.04μM(19日間)、0.07μM(9日間)、0.2μM(5日間)および0.4μM(8日間))。継代は、8×105〜9×105細胞/mlで平均3、4日毎に継代した。
【0034】
クローニングは、96ウェルプレートを用い、0.3細胞/ウェル以下の濃度で細胞を播き、単一コロニーを採取し、継代し、細胞株RPC−9を得た。
【0035】
得られたRPC−9細胞株は、2007年3月7日付けでブタペスト条約に基づく国際寄託当局であるアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)に国際寄託中であり、正式に寄託されるまでは、本発明者らが分譲を保証するものである。
【実施例2】
【0036】
ゲフィチニブによる細胞増殖阻害試験
実施例1で樹立されたRPC−9細胞およびPC−9細胞を、96ウェルプレートに3000細胞個/ウェルずつ播種し、種々の濃度のゲフィチニブに96時間曝露した。
【0037】
生細胞の測定は、Cell Counting kit−8(同仁化学研究所、東京)を用いて行った。
【0038】
ゲフィチニブを添加していない各細胞の増殖率を100%対照として各細胞の増殖率を決定した。
【0039】
結果を図1に示す。ゲフィチニブに対するPC−9細胞およびRPC−9細胞のIC50は、それぞれ0.002μMおよび8.84μMであった。
【0040】
この結果から、RPC−9細胞は、PC−9細胞の約4000倍もの耐性を獲得したことが示された。
【実施例3】
【0041】
RPC−9のゲフィチニブ耐性の安定性
実施例1で樹立されたRPC−9を、ゲフィチニブ不含培地で1年間継代培養し、ゲフィチニブ耐性の安定性を確認した。継代培養は、実施例1と同様に10%FBSを添加したRPMI−1640培地を用いて、37℃、5%CO2で、3、4日毎に継代した。得られた細胞株について、実施例2と同様にしてゲフィチニブによる細胞増殖阻害試験を行った。
【0042】
結果を図1に示す。ゲフィチニブ不含培地で1年間継代培養したRPC−9Rは、実施例1で樹立されたRPC−9と同様の結果が得られ、ゲフィチニブに対する感受性の回復はみられなかった。
【0043】
したがって、本発明のRPC−9株は、ゲフィチニブを添加せず継代してもゲフィチニブに対する耐性は変化することなく安定である。
【実施例4】
【0044】
増殖試験
PC−9および実施例1で得られたRPC−9を24ウェルプレートに播種し、(6×104細胞/ml)、基本培地に種々の濃度のゲフィチニブを添加し(0、0.02、0.2および2μM)、37℃、5%CO2で培養した。24時間毎にトリパンブルー染色を行い、血球計算板により細胞数をカウントした。
【0045】
結果を図2に示す。PC−9ではゲフィチニブ濃度が0.2および2μMの場合、細胞数の増殖は観察されず増殖が阻害されたが、RPC−9では、いずれのゲフィチニブ濃度においてもゲフィチニブを添加していない場合とほぼ同様の増殖を示した。
【0046】
また、ゲフィチニブを添加しない条件下では、RPC−9はPC−9よりやや速い増殖を示すことが確認された。
【実施例5】
【0047】
形態変化の確認
PC−9細胞と実施例1で樹立したRPC−9細胞とに1μMのゲフィチニブを添加し72時間培養後の細胞を顕微鏡で観察・確認した。
【0048】
結果を図3に示す。図3の(a)および(c)は、それぞれPC−9細胞およびRPC−9細胞にゲフィチニブを添加しなかった対照を示し、(b)および(d)は、それぞれPC−9細胞およびRPC−9細胞に1μMのゲフィチニブを添加して72時間培養したあとの各細胞の顕微鏡写真である。(b)では、細胞が縮小して丸くなり、大部分の細胞は死んで培養皿から剥がれているが、(d)では(c)とほとんど変わらなかった。
【0049】
この結果から、RPC−9はゲフィチニブ添加による形態学的変化がほとんど見られないことが示された。
【実施例6】
【0050】
EGFRのシグナリング阻害確認
実施例1で得られたゲフィチニブ耐性株のRPC−9細胞およびPC−9細胞を、種々の濃度のゲフィチニブ(0、0.002、0.02、0.2および2μM)を添加した基本培地で6時間培養した。各細胞を溶解バッファー(RIPA:1%トリトンX−100、0.1% SDS、50mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、1mM EDTA、1mM EGTA、10mM β−グリセロリン酸塩、10mM NaF、1mM Na3VO4、プロテアーゼ阻害剤)中で溶解後、SDS−PAGEを行い、細胞内の各タンパク質、EGFR、リン酸化EGFR(P−EGFR)、Akt、リン酸化Akt(P−Akt)、MAPKおよびリン酸化MAPK(P−MAPK)を測定した。一次抗体には、pY1068(EGFR、pEGFR)、pT202/pY204(MARK、pMARK)、pSer473(Akt、pAkt)(すべてセル・シグナリング・テクノロジー(Cell Signaling Technology)製、ベバリー、マサチューセッツ州、米国)を使用し、二次抗体にはホースラディッシュペルオキシダーゼ結合抗ウサギIg(GEヘルスケア・バイオサイエンス(GE Healthcare Biosciences)製、ピスカタウェイ、ニュージャージー州、米国)を用いた。
【0051】
結果を図4に示す。PC−9細胞では、ゲフィチニブの濃度が増加するにつれてタンパク質のリン酸化レベルが低下したが、RPC−9細胞では、ほぼ不変であった。
【0052】
この結果から、PC−9細胞においては、ゲフィチニブによりEGFRシグナル経路のリン酸化が抑制されにくくなっていることが示された。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】ゲフィチニブによる細胞増殖阻害効果を示すグラフである。
【図2】PC−9細胞(a)およびRPC−9細胞(b)の増殖曲線を示すグラフである。
【図3】ゲフィチニブによる細胞の形態への影響を示す写真である。(a)および(c)は、それぞれゲフィチニブを添加していない培地で培養したPC−9細胞およびRPC−9細胞の顕微鏡写真であり、(b)および(d)は、それぞれ1μMのゲフィチニブを含む培地で72時間培養したPC−9細胞およびRPC−9細胞の顕微鏡写真である。
【図4】PC−9細胞およびRPC−9細胞における各タンパク質、EGFR、リン酸化EGFR(P−EGFR)、Akt、リン酸化Akt(P−Akt)、MERKおよびリン酸化MERK(P−MERK)の発現量を示すウエスタンブロッディングの結果を示す。
【図5】PC−9細胞(a)およびRPC−9細胞(b)の塩基配列を示している。(b)では、EGFRの2369番目の塩基がCからTに変化しており、これは、EGFRの790番目のアミノ酸のTからMへの変化に対応する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト非小細胞肺癌細胞株PC−9由来であって、EGFR遺伝子にT790M変異を有する細胞株。
【請求項2】
前記T790M変異が10%以上の割合で導入されている請求項1記載の細胞株。
【請求項3】
ヒト非小細胞肺癌細胞株RPC−9である請求項1記載の細胞株。
【請求項4】
請求項1記載の細胞株を含有する研究試薬。
【請求項5】
ゲフィチニブに対する獲得耐性機序の分析における請求項1記載の細胞株の使用方法。
【請求項6】
EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌のための、請求項1記載の細胞を含有する創薬モデル。
【請求項7】
請求項6記載の創薬モデルを用いる、EGFR遺伝子にT790M変異を有する肺癌の治療薬のスクリーニング方法。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−228590(P2008−228590A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−69603(P2007−69603)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(504147243)国立大学法人 岡山大学 (444)
【Fターム(参考)】