説明

ゲルマニウム入りペット用活性剤

【課題】 従来の動物用飼料添加物では、体力、体質改善、免疫力増強まではできても、これからのペットにも関わってくる骨代謝不良、関節炎、老化現象等の老化性疾病には効果のないものであった。本発明に用いるゲルマニウムはインターフェロン誘起作用、ナチュラルキラー細胞の活性化作用、マクロファージの活性化作用等により、免疫機能を向上させる働きがある。また、ゲルマニウムには骨代謝を活発化させる働きがある。また、ゲルマニウムには鎮痛作用および抗炎症作用がある。その他に、白内障の進行を遅延させる働きがあり、ゲルマニウムの血圧調節作用により平常の状態を保つことができる。
【解決手段】 本発明は健康食品の効果を兼ねたゲルマニウムを含有するペット用活性剤を提供することにある。また、本発明品はペットに与えやすいようにエキス状、粒状、粉状等の様々な形態にすることが出来、ペットに与えやすいものを選択できるという利点も兼ね備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は犬や猫等の雑食動物及び肉食動物の健康を維持するペット用活性剤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、犬や猫と言ったペットが家族同様に大切に飼われているケースが多く見られるようになってきた。それにともないペットを取り巻く環境も変化し、ペットにかかる様々なストレスや不自然な食生活等により、体調の不調を訴える、または見られるペットが多くなってきている。
【0003】
また、小型犬や猫が室内で飼われるケースが増え、カロリーの取り過ぎや運動不足で肥満、関節炎、生活習慣病などと言った人間と同じような疾病を抱えるペットが急増してきている。加えて、近年は生活環境が向上したために老齢期の入り口と言われる7歳を越えるペットの比率が高まる傾向にあり、ペットの長寿化傾向が顕著になってきている。
【0004】
特開平11−289995で動物用飼料添加物が紹介されているが、これは体力、体質改善、免疫力増強に効果を発揮するものであるが、本発明に用いるゲルマニウ厶はそれに加えて骨代謝を活性化させ、鎮痛、抗炎症作用があり、また、老化現象を緩和していく作用を併せ持つものである。
【特許文献1】特開平11−289995
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の動物用飼料添加物では、体力、体質改善、免疫力増強まではできても、これからのペットにも関わってくる骨代謝不良、関節炎、老化現象等の老化性疾病には効果のないものであった。
【0006】
本発明に用いろゲルマニウムはインターフェロン誘起作用、ナチュラルキラー細胞の活性化作用、マクロファージの活性化作用等により、免疫機能を向上させる働きがある。また、ゲルマニウムには骨代謝を活発化させ、骨強度を増強し、骨塩量を増加させる働きがある。また、ゲルマニウムには鎮痛作用および抗炎症作用があり、関節痛、リュウマチ等に有効に作用する。その他に、老化性疾病である白内障の進行を遅延させる働きがあり、また、加齢と共に自然発症することが知られている本能性高血圧にも有効で、ゲルマニウムの血圧調節作用により平常の状態を保つことができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は健康食品の効果を兼ねたゲルマニウム、好ましくはβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを含有するペット用活性剤を提供することにある。特に本発明に使用するβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドは毒性が低く、急性毒性はイヌへの経口投与でそのLD50値が8,500mg/kg以上であり、慢性毒性はイヌに26週間の間、500mg/kg投与しても一般症状、心電図、血沈諸検査、病理学的諸検査に特記すべき変化はなかったとの研究報告のある安全性の高いものである。
【0008】
また、本発明品はペットに与えやすいようにエキス状、粒状、粉状等の様々な形態にすることが出来、ペットに与えやすいものを選択できるという利点も兼ね備える。
【発明の効果】
【0009】
ペットにβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを与えると栄養状態は良好で、被毛の光沢は良くなり、体重も増加傾向にあり、順調な発育を促す。
【0010】
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドは免疫調整作用があり、インターフェロンを誘起し、ナチュラルキラー細胞やマクロファージ等を活性化させる作用がある。ウイルスに感染した場合、体はインターフェロンを誘起したり、ナチュラルキラー細胞やマクロファージ等を活性化させて、ウイルスを撃退するが、本発明のペット用活性剤を摂取していれば、わざわざウイルス撃退用の薬剤等を投与しないでも、ゲルマニウムの効果により、体内で自発的にインターフェロンシステムを発動させて、ウイルスを撃退する。
【0011】
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドには骨代謝に対する効果があり、骨塩量、骨強度を高める効果があり、老齢化して足腰の弱ったペットの骨粗鬆症の予防にも効果がある。
【0012】
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドには炎症を抑える効果があり薬剤等を塗布して治療しないでも、服用だけで炎症を鎮められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを0.1〜100%、好ましくは1〜20%含有するエキス状、粒状、粉状等の様々な形態の活性剤を作成することが出来る。ペットに与える際にはそのままのものを与えるか、または食事に混ぜるか振りかける、または飲み水に添加して与える。
【0014】
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドの水溶液を作成し、犬用のガムやペット用の遊具をβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドの水溶液に浸積させて犬用のガムやペット用の遊具にβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドをしみ込ませる。ペットがこれをくわえることによってβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを少しずつ体内に取りこむことになる。
【0015】
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを犬用のガムの基材に添加してガムに練り込む。これを犬がくわえることによってβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを少しずつ体内に取りこむことになる。
【実施例】
【0016】
犬にβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシド5gを10リットルの水で薄めたものを与えた。犬の体重により与える量を加減した。効果は次の表の通りである。
【0017】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明品はペットに与えやすいようにエキス状、粒状、粉状等の様々な形態にすることが出来、ペットに与えやすいものを選択できるという利点も兼ね備える。よってβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドのエキス剤を作成して、ペットに与える際にはそのままのものを与えるか、または食事に混ぜるか振りかける、または飲み水に添加して与える。その他には犬用のガムやペット用の遊具をβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドの水溶液に浸積させて犬用のガムやペット用の遊其にβ−カルボキシエチルゲルマニウ厶セスキオキシドをしみ込ませ、ペットがこれをくわえることによってβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを少しずつ体内に取りこむ遊具を作成する。
また、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドの粉末、またはエキス剤を犬用のガムの基材に添加してガムに練り込む。これを犬がくわえることによってβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドを少しずつ体内に取りこむことになる。
このように、β−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドはエキス、粉末、顆粒と様々な形態をとるため、様々な形でペットに与えることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲルマニウムからなる動物用飼料添加物。
【請求項2】
請求項1において前記ゲルマニウムが有機ゲルマニウムであることを特徴とする動物用飼料添加物。
【請求項3】
請求項1において前記ゲルマニウムがβ−カルボキシエチルゲルマニウムセスキオキシドであることを特徴とする動物用飼料添加物。
【請求項4】
請求項1,2または3記載の動物用飼料添加物を加えた飼料。

【公開番号】特開2006−101862(P2006−101862A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−321286(P2004−321286)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【出願人】(595045107)オキシジン株式会社 (2)
【Fターム(参考)】