説明

ゲートウェイ装置及びゲートウェイ制御プログラム

【課題】 専用の装置や専用のアプリケーションソフトウェアをインストールしたPCから、WWWブラウザがインストールされているだけの汎用のPCにWWWサイトのURLを伝え、そのPCでWWWサイトの情報の閲覧を可能にする。
【解決手段】 本発明は、パソコンのIPアドレスと内線電話機の識別子(内線番号)を対応付けておき、また、ゲートウェイ装置において当該ヘッドラインに対応する詳細情報が存在するURLを記憶手段で管理し、内線電話機から表示されているヘッドラインの1つを選択すると、記憶手段から当該ヘッドラインに対応するURLを検索し、パソコンから当該詳細情報が存在するURLにアクセスし、当該ヘッドラインの詳細情報を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲートウェイ装置及びゲートウェイ制御プログラムに係り、特に、インターネットアクセス可能で、WWWサイトを閲覧することができる端末で、複数のそのような端末相互間で、WWWサイトアクセスのためのURLを共有することによりWWWサイトアクセスの利便性を向上させるためのゲートウェイ装置及びゲートウェイ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットにアクセスできるような端末間で、協調作業や会議などのために、同一のWWW(World Wide Web)サイト上の情報を閲覧するような使い方がなされることが多い。そのような場合、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と記す)同士であり、電子メールが使用できる環境にあれば、電子メールの本文に、共有したいWWWサイトのURLを記載することによって、そのURLのコピーアンドペーストやメールソフトからのWWWブラウザの呼び出しによって、同一のWWWサイト上の情報を閲覧することが実現する。
【0003】
また、遠隔会議システムのように、リアルタイムにWWWサイト上の情報を共有したい場合には、遠隔会議サーバ装置を介して、WWWサイト上の情報のURLを閲覧する端末相互で交換し、情報の閲覧を実現する技術がある(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−271498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、専用の端末、もしくは専用の端末と、その端末相当の動作を行うためのアプリケーションを搭載したPCと、端末間のURLの受け渡しを行うためのサーバが必要となる。よって、例えば、上記の技術における端末で表示中のWWWサイトの情報を、システムに組み込まれていないPC上で動作するWWWブラウザで利用するために、URL情報を受け渡しすることができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、専用の装置や専用のアプリケーションソフトウェアをインストールしたPCから、WWWブラウザがインストールされているだけの汎用のPCにWWWサイトのURLを伝え、そのPCでWWWサイトの情報を閲覧することが可能なゲートウェイ装置及びゲートウェイ制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0007】
本発明(請求項1)は、ローカルネットワーク上の端末のためにインターネット接続を行うためのゲートウェイ装置であって、
インターネット上の任意のWWWサイトの情報の全てあるいは一部を取得するサイト情報取得手段103と、
サイトの情報から、該情報の概要と該情報が存在するURLの組を1レコードとした複数のレコードから構成されるサマリを生成し、サマリ記憶手段106に格納するサマリ生成手段102と、
当該ゲートウェイ装置に接続される端末からサマリの1つのレコードに対する情報提供要求を取得すると、サマリ記憶手段106からサマリを該端末に提供するサマリ送信手段101と、を有する。
【0008】
また、本発明(請求項2)は、当該ゲートウェイ装置に接続されている2つ以上の端末の組の識別子を格納した端末識別子記憶手段と、
組になっている端末のいずれか1つ(端末A)からサマリに対するレコード指定要求を取得すると、該レコード指定要求のレコードのインデックスを該レコードのURLと共にレコードインデックス記憶手段に格納する手段と、
組になっている端末のもう一方(端末B)からのHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による情報取得要求を受信すると、レコードインデックス記憶手段に格納されているインデックスに対応するレコードのURLをHTTPのリダイレクトレスポンスで返送する手段と、を有する。
【0009】
また、本発明(請求項3)は、組になっている端末の一方(端末A)であることを、HTTPによる情報取得要求の発信元のIP(Internet Protocol)アドレスにより認識する手段を含む。
【0010】
また、本発明(請求項4)は、組になっている端末のもう一方(端末B)であることを、組毎に固有のURLを用いて、当該ゲートウェイ装置にアクセスされることにより判定する手段を含む。
【0011】
本発明(請求項5)は、請求項1乃至4記載のゲートウェイ装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのゲートウェイ制御プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
上記のように本発明によれば、専用の装置や専用のアプリケーションソフトウェアをインストールしたPCから、WWWブラウザがインストールされているだけの汎用のPCにWWWサイトのURLを伝えることにより、そのPCでWWWサイトの情報を閲覧することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図2は、本発明の一実施の形態におけるシステム構成を示す。
【0015】
同図にシステムシステムは、アクセス元(SOHO,自宅等)のゲートウェイ装置100とWebサーバ300がインターネット等のネットワーク200に接続されており、ゲートウェイ装置100は、内線電話機110、PC120に接続されている。なお、本実施の形態では、内線電話機110を用いた例を示すが、電話機に限定されることなく、端末としては、本発明が適用可能な専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされたPCであってもよい。
【0016】
内線電話機110は、GW装置100に接続され、電話サービス(音声の発着信、通話)を行い、GW装置100からの制御により、図3に示す、ディスプレイ111にテキストや画像からなる情報を表示し,ボタン112,113,114を備えて、利用者からの入力をGW装置100に通知する機能を有する。
【0017】
内線電話機110のディスプレイ111は、内線電話機110の情報や状態、カレンダなどの他、GW装置100と通信を行うことによっていろいろな表示を行う。
【0018】
カーソルボタン113は、ディスプレイ111上のカーソル表示を移動させるための操作を入力するためのものでる。
【0019】
カーソル表示116は、ディスプレイ111上の表示の1種であり、カーソルボタン113の操作によりディスプレイ111上を移動する。表示項目に下線を合わせて表示することにより、当該項目を指し示していることを示す。下線の代わりに当該項目を反転表示する、または、色を変えるようにしてもよい。
【0020】
決定ボタン114は、カーソル表示で選択された項目を選択する、ということを指示するために押下されるボタンである。
【0021】
送受話器115は、電話として利用する際に、音声の入出力を行う。
【0022】
ダイヤルボタン112は、電話として利用する際に、相手を指定する電話番号を入力するボタンである。
【0023】
PC120は、Webブラウザアプリケーションが動作し、Webサーバ300やGW装置100に対してHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)でアクセスすることにより、利用者にサービスを提供する。
【0024】
Webサーバ300は、ネットワーク200を介してGW装置100やPC120と通信可能であり、URLにより各種情報の提供を行うサーバである。
【0025】
ネットワーク200は、IP(Internet Protocol)により通信を行う。例えば、インターネットなどである。
【0026】
ゲートウェイ装置(以下、「GW装置」と記す)100は、利用者宅において、ネットワーク200とのインタフェースをとり、後述するURL共有のための処理を行い、ネットワーク200と接続し、PC120とWebサーバ300との間で通信を行えるようなIPルーティング機能を有する。
【0027】
図4は、本発明の一実施の形態におけるゲートウェイ装置の構成を示す。
【0028】
ゲートウェイ装置100は、内線電話機制御部101、コンテンツ処理部102、HTTPサーバ部103、ルーティング部104、イーサネットインタフェース(I/F)105、ヘッドライン一覧DB106,装置識別子DB107から構成される。
【0029】
内線電話制御部101は、内線電話機110との通信を行い、電話サービス、内線電話110へ表示すべき情報の通知、内線電話機110からの制御の受付を行う。
【0030】
コンテンツ処理部102は、Webサーバ300と通信し、Webサーバ300より情報を受信して、内線電話制御部101やHTTPサーバ部103で利用できるように加工して蓄積する。
【0031】
HTTPサーバ部103は、PC120と通信し、PC120からのHTTPアクセスに対して、GW装置100内部のデータの設定、PC120が後述する手順により取得すべき情報の場所への誘導を行う。
【0032】
ルーティング部104は、PC120や内線電話機110、GW装置100内部の内部電話機制御部101、コンテンツ処理部102、HTTPサーバ部103、Webサーバ300が相互に通信できるようなIPルーティング制御を行う。
【0033】
イーサネットI/F105は、内線電話機110やPC120、ネットワーク200との物理的インタフェースである。
【0034】
ヘッドライン一覧DB106は、Webサーバ300から取得した情報からディスプレイ111に表示可能なヘッドラインの形式に加工された情報、当該ヘッドラインに対応する詳細情報が存在するURLを1レコードとし、各レコード毎にレコードインデックス(ヘッドライン番号)が付与される。
【0035】
装置識別子DB107は、PC120のIPアドレスと内線電話機110の識別子を対応付けて保持する。
【0036】
次に、上記の構成におけるシステムの動作を説明する。
【0037】
図5は、本発明の一実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【0038】
ステップ101) まず、PC120は、内線電話機110と共に利用者の机上などに置かれ、双方が組み合わされて色々な機能を提供するために使用する。そのために、そのPC120が、内線電話機110と組になって動作するということを、GW装置100に対して登録する。PC120は、WebブラウザによりGW装置100のHTTPサーバ部103と通信し、HTTP,HTMLを利用して組として使用したい内線電話機の識別子を登録する。識別子としては内線番号などを使用する。
【0039】
ステップ102) GW装置100のHTTPサーバ部103は、PC120からの登録要求を受け取り、PC120と内線電話機110の関連付けであることを認識し、その結果を内線電話機制御部101に通知する。このとき、内線電話機の内線番号と、PC120からの関連付け要求が通知されたIPパケットのソースIPアドレスを通知する。内線電話機制御部101は、内線電話機110の内線番号とPC120のソースIPアドレスを対応付けて装置識別子DB107に記憶しておく。
【0040】
ステップ103) GW装置100のコンテンツ処理部102は、Webサーバ300より情報を受信し、内線電話機110のディスプレイ111に表示する。コンテンツ処理部102は、ネットワーク200を介してWebサーバ300と通信を行い、HTTPによりニュースなどの情報を取得する。この情報は、通常のWWWにより提供されるようなニュースサイトのページ情報でもよいし、RSS(RDS Site Summary)によるニュースの一覧でもよい。
【0041】
ステップ104) コンテンツ処理部102は、この情報を解析・加工し、ヘッドライン一覧とする。このヘッドライン一覧は、例えば、図6のような形式でデータベース化し、ヘッドライン一覧DB106に保持される。すなわち、ヘッドラインとして表示すべき文字列と、そのヘッドラインに対応する詳細情報が保持されているURLの組と、その組に対してのインデックスとなる番号を1レコードとしたものである。
【0042】
ステップ105) この状況で、内線電話機110よりGW装置100にヘッドライン一覧の取得要求を行う。このとき、内線電話機110の状態は、図3のようになり、利用者が、ディプレイ111の機能選択の「1.ニュースヘッドライン」にカーソルを合わせて、決定ボタン114を押下することにより、当該取得要求がGW装置100に送られる。また、特番(内線電話機110よりGW装置100に対して、他の内線端末や、外線への発信を行うためではなく、機能を要求するための特別な内線番号、例えば、内線ダイヤルトーン聴取中に「*123」とダイヤルする)をダイヤルする操作としてもよい。この操作により、内線電話機110からGW装置100にヘッドライン一覧の取得要求が通知される。この信号は、ディスプレイ111の機能選択の「1.ニュースヘッドライン」にカーソルを合わせて決定ボタン114を押下することにより要求した場合には、ヘッドライン一覧の要求であることを示すIPパケットであり、特番をダイヤルする操作とした場合には、SIPによる発信要求(INVITEリクエスト)である。
【0043】
ステップ106) 内線電話機処理部101は、上記のヘッドライン一覧要求を受信し、コンテンツ処理部102よりヘッドライン一覧を取得する。このとき、コンテンツ処理部102は、当該要求のレコードインデックス(「1.」)に基づいて、ヘッドライン一覧DB106より、ヘッドラインの文字列を取得して内線電話機処理部101に転送する。
【0044】
ステップ107) 続いて、内線電話機制御部101は、コンテンツ処理部102により取得したヘッドラインデータを、内線電話機110で表示できるデータに変換する。
【0045】
ステップ108) 内線電話機制御部101は、ヘッドラインデータを、内線電話機110に送信する。その電文例を図7に示す。
【0046】
ステップ109) 内線電話機110は、内線電話機制御部101から送られた電文を受け、ディスプレイ111にヘッドラインを表示する。そのときの内線電話機110のディスプレイ111に表示された状態を図8に示す。
【0047】
これにより、図8の例において、内線電話機110の利用者は、ニュースのヘッドラインを内線電話機のディプレイ111で見ることができるようになる。
【0048】
さらに、利用者が、ヘッドラインとして表示されているニュースの詳細を、PC120を使ってより詳細に見たいと考える場合の動作について説明する。
【0049】
図9は、本発明の一実施の形態における動作のシーケンスチャート(その2)である。
【0050】
ステップ201) 利用者がPC120を使ってより詳細を見たい場合、内線電話機110に表示されている詳細閲覧を希望するヘッドラインに、カーソルボタン113を使ってカーソルを合わせて決定ボタン114を押下する。この例では、「1.」のニュースを選択したこととする。そのときの画面状態は、図8のようになる。
【0051】
ステップ202) このような操作が行われると、内線電話機110は、GW装置100にヘッドラインの番号(ここでは、「1」)を通知する。
【0052】
ステップ203) その信号を受信した内線電話機制御部101は、当該信号を発した内線電話機110の内線電話番号に対応するPC120のIPアドレスを装置識別子DB107から検索することにより取得する。
【0053】
ステップ204) その結果得られるIPアドレスは、ヘッドラインの番号と共にコンテンツ処理部102に通知される。
【0054】
ステップ205) コンテンツ処理部102では、ヘッドラインの番号に基づいて、ヘッドライン一覧DB106から、当該ヘッドラインの詳細が存在するURLを検索する。
【0055】
ステップ206) その結果(URL)とPC120のIPアドレスをHTTPサーバ部103に通知する。
【0056】
ステップ207) HTTPサーバ部103では、その通知されたURLとPC120のIPアドレスとを組み合わせてメモリ(図示せず)に保持する。
【0057】
ステップ208) 利用者はヘッドラインとしてディスプレイ111に表示されているニュースの詳細を閲覧するために、上記の電話機110での操作後、PC120のWebブラウザを起動し、特定のURL(ここでは、"http://gw/headline")にHTTPでアクセスする。このURLは見たいヘッドライン情報によらず常に同一であるので、利用者の操作を簡単にするために、Webブラウザが起動すると、当該URLにアクセスするようにWebブラウザを予め設定しておくとか、ブックマークに当該URLを保存しておくことができる。
【0058】
ステップ209) この信号は、GW装置100のHTTPサーバ部103に伝えられ解析される。
【0059】
ステップ210) その結果、前述のステップ204で通知されたIPアドレス(すなわち、内線電話機110と関連付けられたPC120のIPアドレス)をソースIPアドレスとし、リクエストするURLが特定のURL("http://gw/headline")であるということとなれば、利用者は、内線電話機110により選択したヘッドラインの詳細にアクセスしたいということと判断できる。
【0060】
ステップ211) そう判断されれば、HTTPサーバ部103は、利用者が所望のヘッドラインの詳細が存在するURLにアクセスできるように、HTTPにおけるリダイレクトを指示するレスポンスをPC120に送信する。この信号においては、「301 Moved Permanently」というレスポンスであり、「Location:」ヘッダに、ステップ207でメモリ(図示せず)に格納されたヘッドラインの詳細が存在するURLが設定される。
【0061】
ステップ212) PC120のWebブラウザは、もともと具備している機能によって、その信号を解釈し、Locationヘッダに記載されているURLに自動的にリダイレクトする。
【0062】
ステップ213) これにより、ヘッドラインの詳細にアクセスできる。
【0063】
ステップ214) PC120では、Webサーバ300より所望の情報がHTTPレスポンスで返送され、ヘッドラインの詳細がWebブラウザに表示される。
【0064】
[第2の実施の形態]
本実施の形態におけるシステム構成及び、電話機及びGW装置の構成は、図2、図3、図4に示す構成と同様であるので、構成に関する説明は省略する。
【0065】
動作については、利用者がヘッドラインとして表示されているニュースの詳細をPC120を使ってより詳細に見たいと考えた場合の動作(ステップ202)までは同様である。
【0066】
図11、図12は、本発明の第2の実施の形態における動作のシーケンスチャートである。
【0067】
ステップ201) 利用者がPC120を使ってより詳細な情報を見たい場合、対象とするヘッドラインに、カーソルボタン113を使ってカーソルを合わせて、決定ボタン114を押下する。この例では、「1.」のニュースを選択したこととする。そのときの画面の状態は、図8のようになる。
【0068】
ステップ202) 上記のような操作がされると、内線電話機110は、GW装置100にヘッドライン番号(ここでは「1」)を通知する。
【0069】
ステップ301) 上記ヘッドライン番号が通知されたGW装置100の内線電話機制御部101は、内線電話機110の識別子(ここでは、「101」とする)とヘッドラインの番号をコンテンツ処理部102に通知する。
【0070】
ステップ302) コンテンツ処理部102では、ヘッドラインの番号から当該ヘッドラインの詳細が存在するURLをヘッドライン一覧DB106から検索する。
【0071】
ステップ303) 当該検索結果(URL)と内線電話機の識別子をHTTPサーバ部103に通知する。
【0072】
ステップ304) HTTPサーバ部103では、その通知を受け取ると、URLと内線電話機110の識別子を組み合わせてメモリ(図示せず)に保持し、GW装置100によるニュース詳細表示のためのURL(ここでは、"http://gw/headline/101/")を生成する。
【0073】
ステップ305) 利用者は、ヘッドラインとしてディスプレイ111に表示されているニュースの詳細を閲覧するために、上記の電話機110での操作後、PC120のWebブラウザを起動し、前述のGW装置100によるニュース詳細表示のためのURL("http://gw/headline/0101/")にHTTPでアクセスする。当該URLは、閲覧を希望するヘッドライン情報によらず、内線電話機110毎に常に同一であるので、利用者の操作を簡単にするために、Webブラウザが起動すると、当該URLにアクセスするようにWebブラウザを予め設定しておくとか、ブックマークを当該URLに保存しておくことができる。
【0074】
ステップ306) 当該信号は、GW装置100のHTTPサーバ部103に通知される。
【0075】
ステップ307) HTTPサーバ部103では、取得した信号を解析する。リクエストするURLが特定のURL("http://gw/headline/101/")であるということとなれば、利用者は、内線電話機110により選択したヘッドラインの詳細にアクセスしたいということと判断できる。
【0076】
ステップ308) そう判断されれば、HTTPサーバ部103は、利用者が所望の、ヘッドラインの詳細が存在するURLにアクセスできるように、HTTPにおけるリダイレクトを指示するレスポンスをPC120に送信する。この例では、「301 Moved Permanently」というレスポンスであり、「Location:」ヘッダにヘッドラインの詳細が存在するURLが記載されている。
【0077】
ステップ309) PC120のWebブラウザは、もともと具備している機能によって、その信号を解釈し、Locationヘッダに記載されているURLに自動的にリダイレクトする。
【0078】
ステップ310) PC120は、ヘッドラインの詳細にアクセスする。
【0079】
ステップ311) これにより、Webサーバ300より所望の情報がHTTPレスポンスで返送される。
【0080】
ステップ312) 返送されたレスポンスであるヘッドラインの詳細がPC120のWebブラウザに表示される。
【0081】
なお、上記の図4に示すGW装置100の各構成要素の動作をプログラムとして構築し、GW装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0082】
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
【0083】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、インターネットアクセス可能なWWWサイトを閲覧する端末が複数接続されたシステムに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における内線電話機(ヘッドライン表示用きゅ)の外観図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるゲートウェイ装置の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における動作のシーケンスチャート(その1)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるヘッドライン一覧DBの例である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるヘッドライン送信電文例である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における内線電話機(詳細を見たいヘッドライン選択)の表示例である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における動作のシーケンスチャート(その2)である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における動作のシーケンスチャート(その3)である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における動作のシーケンスチャート(その1)である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における動作のシーケンスチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0086】
100 ゲートウェイ装置
101 サマリ送信手段、内線電話機制御部
102 サマリ生成手段、コンテンツ処理部
103 サイト情報取得手段、HTTPサーバ部
104 ルーティング部
105 イーサネットインタフェース
106 サマリ記憶手段、ヘッドライン一覧DB
107 装置識別子DB
110 内線電話機
111 ディスプレイ
112 ダイヤルボタン
113 カーソルボタン
114 決定ボタン
115 送受話器
116 カーソル表示
120 パーソナルコンピュータ(PC)
200 ネットワーク
300 Webサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルネットワーク上の端末のためにインターネット接続を行うためのゲートウェイ装置であって、
インターネット上の任意のWWW(World Wide Web)サイトの情報の全てあるいは一部を取得するサイト情報取得手段と、
前記サイトの情報から、該情報の概要と該情報が存在するURLの組を1レコードとした複数のレコードから構成されるサマリを生成し、サマリ記憶手段に格納するサマリ生成手段と、
当該ゲートウェイ装置に接続される端末から前記サマリの1つのレコードに対する情報提供要求を取得すると、前記サマリ記憶手段から前記サマリを該端末に提供するサマリ送信手段と、
を有することを特徴とするゲートウェイ装置。
【請求項2】
当該ゲートウェイ装置に接続されている2つ以上の端末の組の識別子を格納した端末識別子記憶手段と、
組になっている前記端末のいずれか1つ(端末A)から前記サマリに対するレコード指定要求を取得すると、該レコード指定要求のレコードのインデックスを該レコードのURLと共にレコードインデックス記憶手段に格納する手段と、
組になっている前記端末のもう一方(端末B)からのHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)による情報取得要求を受信すると、前記レコードインデックス記憶手段に格納されているインデックスに対応するレコードのURLをHTTPのリダイレクトレスポンスで返送する手段と、
を有する請求項1記載のゲートウェイ装置。
【請求項3】
前記組になっている端末の一方(端末A)であることを、前記HTTPによる情報取得要求の発信元のIP(Internet Protocol)アドレスにより認識する手段を含む
請求項2記載のゲートウェイ装置。
【請求項4】
前記組になっている端末のもう一方(端末B)であることを、前記組毎に固有のURLを用いて、当該ゲートウェイ装置にアクセスされることにより判定する手段を含む
請求項2記載のゲートウェイ装置。
【請求項5】
請求項1乃至4記載のゲートウェイ装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのゲートウェイ制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−294922(P2009−294922A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148220(P2008−148220)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】