説明

ゲームの進行をディーラにナビゲートするゲーミングシステム

【課題】ゲームの進行をディーラにナビゲートすることで、経験の浅いディーラであっても、適正にゲームを進行させることができると共に、不正を防止しかつコストを削減できるゲーミングシステムを提供すること。
【解決手段】ゲーミングシステム1は、コントローラがゲーム進行プログラムに基づいてカードを配置するカード配置領域(141〜146)のインジケータ(152〜156)を作動させてディーラに指示する。カードが所定のカード配置領域(141〜146)に置かれると、置かれたカードの少なくとも一面を画像入力装置(20a,20b)により読み取り、そのカードが置かれた位置や向き、及び適正なカードであるかを判別する。このサイクルを所定回数繰り返し、最後にスコアを画像データに基づいて算出し、ゲーム結果出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームの進行をディーラにナビゲートするゲーミングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から様々なテーブルゲームが知られており、テーブルゲームの中にはカードゲームというゲームジャンルが存在する。
【0003】
カードゲームのなかには、例えば、特許文献1に開示されているように、バカラと呼ばれるゲームがある。ここで、バカラとは、ベット対象である「Player(プレーヤ役)」、「Banker(バンカー役)」、「Tie(引き分け)」のいずれか(ただし、「Tie」はベット対象としない場合もある)にベットを行い、勝利した側のベット対象にベットしていたプレーヤに対してベットされているベット額に基づいた配当を付与するゲームである。また、バカラでは、「Player」側と「Banker」側とにカードが配布され、配布されたカードに基づいて勝敗が決定される。
【0004】
バカラ等のカードゲームは、カジノに設置されており、カジノゲームでは、ディーラがゲームを進行していくため、ディーラはゲーム進行に熟練している必要がある。しかし、カジノ開発が行われて間もない国においては、ゲーム進行に熟練したディーラが不足してしまう、という問題があった。
【0005】
また、特許文献2に示すように、カードゲームに使用されるカードについてICチップを埋め込んだり、特殊なインクでカードに情報を印字したりして、カードに記載された情報を読み取ってゲームの進行を行うシステムが開示されている。このようなシステムでは、全てのカードにICチップや特殊なインクによる印字が必要となり、カードの生産コストが高くなる。カジノで使用されるカードは、一度使用され、あるいは所定回数のゲームで使用されると、不正防止のために無条件に破棄されることが一般的である。この理由の一つは、カードの使用中にカードに傷や折り目がつくなどして、結果的にカードを伏せた状態の裏面からでもカードの数字や絵柄が分かってしまうなどの恐れ、あるいは、不正者がカードにマーキングするなどの恐れを回避するためである。このため、カード内に非接触で通信可能なICタグと呼ばれるICチップを封止する等のような、読み取りデータを記憶したICチップをカードに付加するような方法では、運営コストが高くなってしまう。
【0006】
また、特許文献3に示すように、カードゲームに使用されるカードをゲームのフィールド上に設けられたカード認識スキャナによりスキャンしてカードの絵柄を読み取るシステムが開示されている。この場合、カードを一枚ずつカード認識スキャナに差し込んでカードの絵柄を読み取らせるため、不慣れなディーラでは、その作業を行っている間にカードの数字や絵柄がプレーヤにわかってしまうという問題がある。
【0007】
一方で、カードゲームでは、一般的にカードを配布する順番や配布方法、配布位置などについて厳格な決まりがあり、また、ベットを行うタイミングや時間についてもゲームごとに複雑に定められている。カードゲームでは、カードの数字や絵柄に基づいて行うディーラの行為も重要であるが、これ以上にカードを配布するまでの行為及びカードの配布自体もゲームの結果を左右する重要な要素となっている。特許文献3には、カードの数字や絵柄を読み取って、読み取ったデータに基づいてディーラに指示をすることも開示されているが、カードの配布については対応することができない。
【0008】
このように、ディーラは、カードの配布からベットの処理、ゲームの進行等、厳格な行為が要請されるが、ベテランのディーラの数が不足している今日において、初心者のディーラであっても、厳格な手続にのっとったゲームの進行が行えるようにする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第7419160号明細書
【特許文献2】米国特許第5605334号明細書
【特許文献3】米国特許第5803808号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、ゲームの進行をディーラにナビゲートすることで、経験の浅いディーラであっても、適正にゲームを進行させることができると共に、不正を防止しかつコストを削減できるゲーミングシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、複数のステーションと、前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの少なくとも一方の面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、前記遊技部は、前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、前記コントロールユニットは、ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、以下の処理を実行するコントローラと、を備える。(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、(c)前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、(d)前記(c)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、(e)前記(d)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(f)前記(a)から前記(e)の処理を所定回数くりかえし、前記(d)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、(g)前記(f)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【0012】
(1)の発明によれば、コントローラは、まずゲーム進行プログラムに基づいて、遊技部に設けられた複数のカード配置領域のうち、カードを配置すべき位置となる所定のカード配置領域に対応するインジケータを作動させ、画像入力装置が撮像した画像データを受信する。そして画像データに基づいて、カードが示すスコアを計算し、さらに他のカードをカード配置領域に配置するか否かを決定する。他のカードを配置する場合は、次にカードを配置するカード配置領域に対応するインジケータを作動させてカードの配置を促すことができる。これらの処理を所定回数繰り返して次のカードを配置しないと決定した場合には、当該ゲームの結果を指示デバイスに表示することができる。
これにより、インジケータを作動させて次にカードを配置する位置を示すと共に、自動的にゲーム結果を算出して示すことができる。よって、経験の浅いディーラであっても適正にゲームを進行させることができる。
【0013】
(2)下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、複数のステーションと、前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの上面側及び下面側のそれぞれの面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、前記遊技部は、前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、前記コントロールユニットは、ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、以下の処理を実行するコントローラと、を備える。(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、(c)前記(b)の処理で受信した前記画像データ及び前記第2のメモリに記憶されている前記複数の基準画像データを比較して、同じカードを示す基準画像データがあるか否かを判断する処理、(d)前記(c)の処理において、同じカードを示す基準画像データがあると判断した場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、(e)前記(c)の処理において、同じカードを示す基準画像データが無いと判断した場合に、前記指示デバイスにその旨を表示する処理、(f)前記(d)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、(g)前記(f)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(h)前記(a)から前記(g)の処理を所定回数くりかえし、前記(f)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、(i)前記(h)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【0014】
(2)の発明によれば、コントローラは、まずゲーム進行プログラムに基づいて、遊技部に設けられた複数のカード配置領域のうち、カードを配置すべき位置となる所定のカード配置領域に対応するインジケータを作動させ、画像入力装置が撮像した画像データを受信する。この画像データは、配置されたカードの上面側及び下面側を撮像したデータである。そして当該画像データと、第2のメモリに記憶された基準画像データとが比較され、置かれたカードと同じ基準画像データが無い場合、指示デバイスにその旨を表示することができる。次に、コントローラは、カードが示すスコアを計算し、他のカードをカード配置領域にさらに配置するか否かを決定する。他のカードを配置する場合は、次にカードを配置するカード配置領域に対応するインジケータを作動させてカードの配置を促すことができる。これらの処理を所定回数繰り返して次のカードを配置しないと決定した場合には、当該ゲームの結果を指示デバイスに表示することができる。
これにより、インジケータを作動させて次にカードを配置する位置を示すと共に、カード配置領域に置かれたカードが適正なカードであるかを判別することができる。さらに、自動的にゲーム結果を算出して示すことができる。よって、経験の浅いディーラであっても適正にゲームを進行させることができる。
【0015】
(3)第2のアスペクトに記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【0016】
(3)の発明によれば、(2)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。これにより、複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。
【0017】
(4)(2)に記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。
【0018】
(4)の発明によれば、(2)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。また、カードのおもて面の基準画像データはカードが示す数又は絵柄毎に第2のメモリに記憶されるが、カードの裏面側の基準画像データは、カードの1つの組につき1のデータが第2のメモリに記憶される。
これにより、例えば複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。また、裏面側の基準画像データは1つでよいので、メモリの容量を圧縮することができ、コストダウンにつながる。
【0019】
(5)下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、複数のステーションと、前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの少なくとも一方の面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、前記遊技部は、前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、前記コントロールユニットは、ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、以下の処理を実行するコントローラと、を備える。(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、(c)前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面を示しているか否かを判別する処理、(d)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面で無い場合に前記指示デバイスにその旨を表示する処理、(e)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面である場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、(f)前記(e)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、(g)前記(f)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(h)前記(a)から前記(g)の処理を所定回数くりかえし、前記(f)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、(i)前記(h)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【0020】
(5)の発明によれば、コントローラは、まずゲーム進行プログラムに基づいて、遊技部に設けられた複数のカード配置領域のうち、カードを配置すべき位置となる所定のカード配置領域に対応するインジケータを作動させ、画像入力装置が撮像した画像データを受信する。この画像データは、配置されたカードの少なくとも一方の面について画像入力装置により撮像されたデータである。そして画像データが示すカードの面が、ゲーム進行プログラムにおけるカード配置領域に置かれるべき面であるか否かを判別し、置かれるべき面でない(例えば逆の面)であった場合、その旨を指示デバイスに表示することができる。さらには、コントローラは、当該画像データと、第2のメモリに記憶された基準画像データとが比較され、置かれたカードと同じ基準画像データが無い場合、指示デバイスにその旨を表示することができる。次に、コントローラは、カードが示すスコアを計算し、他のカードをカード配置領域にさらに配置するか否かを決定する。他のカードを配置する場合は、次にカードを配置するカード配置領域に対応するインジケータを作動させてカードの配置を促すことができる。これらの処理を所定回数繰り返して次のカードを配置しないと決定した場合には、当該ゲームの結果を指示デバイスに表示することができる。
これにより、インジケータを作動させて次にカードを配置する位置を示すと共に、カード配置領域に置かれたカードが適した向きであるか、また適正なカードであるかを判別することができる。さらに、自動的にゲーム結果を算出して示すことができる。よって、経験の浅いディーラであっても適正にゲームを進行させることができる。
【0021】
(6)(5)に記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【0022】
(6)の発明によれば、(5)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。これにより、複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。
【0023】
(7)(5)に記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。
【0024】
(7)の発明によれば、(5)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。また、カードのおもて面の基準画像データはカードが示す数又は絵柄毎に第2のメモリに記憶されるが、カードの裏面側の基準画像データは、カードの1つの組につき1のデータが第2のメモリに記憶される。
これにより、例えば複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。また、裏面側の基準画像データは1つでよいので、メモリの容量を圧縮することができ、コストダウンにつながる。
【0025】
(8)下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、複数のステーションと、前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの上面側及び下面側のそれぞれの面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、前記遊技部は、前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、前記コントロールユニットは、ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、以下の処理を実行するコントローラと、を備える。(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、(c)前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面を示しているか否かを判別する処理、(d)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面で無い場合に前記指示デバイスにその旨を表示する処理、(e)前記(b)の処理で受信した前記画像データ及び前記第2のメモリに記憶されている前記複数の基準画像データを比較して、同じカードを示す基準画像データがあるか否かを判断する処理、(f)前記(e)の処理において、同じカードを示す基準画像データが無いと判断した場合に、前記指示デバイスにその旨を表示する処理、(g)前記(e)の処理において、同じカードを示す基準画像データがあると判断した場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、(h)前記(g)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、(i)前記(h)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、(j)前記(a)から前記(j)の処理を所定回数くりかえし、前記(h)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、(k)前記(j)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【0026】
(8)の発明によれば、コントローラは、まずゲーム進行プログラムに基づいて、遊技部に設けられた複数のカード配置領域のうち、カードを配置すべき位置となる所定のカード配置領域に対応するインジケータを作動させ、画像入力装置が撮像した画像データを受信する。この画像データは、配置されたカードの上面側及び下面側それぞれについて画像入力装置により撮像されたデータである。そして画像データが示すカードの面ンが、ゲーム進行プログラムにおけるカード配置領域に置かれるべき面であるか否かを判別し、置かれるべき面でない(例えば逆の面)であった場合、その旨を指示デバイスに表示することができる。さらには、コントローラは、当該画像データと、第2のメモリに記憶された基準画像データとが比較され、置かれたカードと同じ基準画像データが無い場合、指示デバイスにその旨を表示することができる。次に、コントローラは、カードが示すスコアを計算し、他のカードをカード配置領域にさらに配置するか否かを決定する。他のカードを配置する場合は、次にカードを配置するカード配置領域に対応するインジケータを作動させてカードの配置を促すことができる。これらの処理を所定回数繰り返して次のカードを配置しないと決定した場合には、当該ゲームの結果を指示デバイスに表示することができる。
これにより、インジケータを作動させて次にカードを配置する位置を示すと共に、カード配置領域に置かれたカードが適した向きであるか、また適正なカードであるかを判別することができる。さらに、自動的にゲーム結果を算出して示すことができる。よって、経験の浅いディーラであっても適正にゲームを進行させることができる。
【0027】
(9)(8)に記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【0028】
(9)の発明によれば、(8)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。これにより、複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。
【0029】
(10)(8)のアスペクトに記載のゲーミングシステムであり、前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。
【0030】
(10)の発明によれば、(8)に記載のゲーミングシステムに加えて、複数の基準画像データは、ゲームに使用されるカードの組(デック)ごとに第2のメモリに複数記憶される。また、カードのおもて面の基準画像データはカードが示す数又は絵柄毎に第2のメモリに記憶されるが、カードの裏面側の基準画像データは、カードの1つの組につき1のデータが第2のメモリに記憶される。
これにより、例えば複数組のカードを使用してゲームを行う場合であったり、使用済みのカードの組が廃棄される場合であったりしても、他の組のカードを使用してゲームを実行することができる。また、違う組ごとにカードに示される絵柄等が異なる場合であっても対応することができる。また、裏面側の基準画像データは1つでよいので、メモリの容量を圧縮することができ、コストダウンにつながる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、ゲームの進行をディーラにナビゲートすることで、経験の浅いディーラであっても、適正にゲームを進行させることができると共に、不正を防止しかつコストを削減できるゲーミングシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態に係るゲーミングシステムの処理手順を概賂的に示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態に係るゲーミングシステムの斜視図である。
【図3】図2に示したゲーミングシステムの遊技部を拡大して示した図である。
【図4】図2に示したゲーミングシステムのカード収納装置の横断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るコントロールユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図6】図2に示したステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るバカラゲーム実行処理のフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るベット処理のフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係るカード配置ナビゲート処理のフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図17】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図19】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る照合・警告処理のフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図22】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図23】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図24】本発明の一実施形態に係るゲーム結果表示処理のフローチャートである。
【図25】本発明の一実施形態に係る遊技部の様子を示す図である。
【図26】本発明の一実施形態に係るディーラ用ディスプレイの表示例を示す図である。
【図27】本発明の一実施形態に係る履歴表示部の表示画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0034】
詳細については後述するが、図1に示すように、CPU81は、複数のステーション4からベットの受け付けを開始し(ステップS100)、ベットの受け付けを開始してから所定時間経過したことに応じて(ステップS200)、複数のステーション4からベットを受け付けることを終了するための操作入力の指示画像(ベット終了指示画像)をディーラ用ディスプレイ210に表示し(ステップS300)、配置されたカードが正しいカードであるか否かを判別し(ステップS400)、正しいカードでない場合にディーラに警告を行い(ステップS500)、正しいカードである場合にゲームを進行させる(ステップS600)。
【0035】
図2から図4を参照して、本実施形態におけるゲーミングシステム1について説明する。図2は、ゲーミングシステム1の一例を模式的に示す斜視図である。図3は、ゲーミングシステム1が有する遊技部3を上方から見た図である。図4は、カード収納装置22の横断面図である。
【0036】
本実施形態におけるゲーミングシステム1は、複数のステーション4と、遊技部3と、コントロールユニット2(図5で後述)と、から構成される。また、複数のステーション4にてゲームをプレイするプレーヤから視認可能な位置に、履歴表示部91が設けられている。さらに、外部大型モニタ500が、複数のステーション4の周囲にいる人間から視認可能な位置に設けられている。
【0037】
コントロールユニット2は、当該ゲーミングシステム1全体をコントロールする。また、コントロールユニット2は、ディーラが使用するディーラ用ディスプレイ210と、操作入力ボタン214(図3)と、CPU81(図5で後述)を備え、ディーラによる操作に応じてゲーミングシステム1全体のコントロールを行う。ディーラ用ディスプレイ210は、各ステーション4に着座したプレーヤから視認不可能に設置されている。また、コントロールユニット2の本体部(図示せず)は、遊技部3の下方に配置されている。
【0038】
ステーション4は、プレーヤが操作する端末である。ステーション4は、ステーション4の前に用意された椅子(図示せず)に座ったプレーヤによるベット操作を受け付けたり、また、ゲームの配当を支払う処理を行う。ステーション4は、画像表示装置7を備えている。各ステーション4に着座したプレーヤは、「Player(プレーヤ役)」、「Banker(バンカー役)」、「Tie(引き分け)」のいずれかにBET入力を行うことでバカラゲームに参加する。
【0039】
ステーション4は、遊技に使用するメダル等の遊技媒体を投入する遊技媒体受付装置5と、プレーヤにより所定の指示が入力される複数のコントロールボタン等からなるコントロール部6と、バカラゲームに関する画像等を表示させる画像表示装置7とを備えている。そして、プレーヤは、画像表示装置7に表示される画像を見ながら、コントロール部6等を操作することにより、ゲームに参加することができる。
【0040】
さらに、各ステーション4の画像表示装置7の右上には音を出力することが可能なスピーカ9が設けられている。
【0041】
ステーション4の画像表示装置7の側部には、コントロール部6が設けられている。コントロール部6には、確定ボタン30、払い戻しボタン31、ヘルプボタン32が配置されている。
【0042】
確定ボタン30は、BET操作を行った後に当該BET操作を確定する際に押下されるボタンである。また、BET操作以外の場合にも、プレーヤが行った入力を確定する際に押下されるボタンである。
【0043】
払い戻しボタン31は、通常、ゲーム終了後に押下されるボタンであり、払い戻しボタン31が押下されると、プレーヤが所有するクレジットに応じた遊技媒体が払出口から払い戻される。
【0044】
ヘルプボタン32は、ゲームの操作方法等が不明な場合に押下されるボタンであり、ヘルプボタン32が押下されると、その直後に画像表示装置7上に各種の操作情報を示したヘルプ画面が表示される。
【0045】
遊技部3は、バカラゲームにおいて使用されるカードが配置されるカード配置領域141〜146と、各カード配置領域141〜146に設けられ、ディーラに対するインジケータとしてのランプ151〜156と、画像入力装置としてのカメラ20a,20bと、画像入力装置としてカード配置領域141〜146の下面側に配置されるスキャナ21a,21bと、配布するカードを収納するカード収納装置22と、を備える。
【0046】
カード配置領域141〜146は、ゲーム進行中にカードが配置される領域である。ディーラは、各カード配置領域141〜146に所定の順番でカードを一枚ずつ配置する。本実施形態は、バカラゲームを行うゲーミングシステム1であるので、ゲームの勝敗を判断するために必要な対戦組は「Player」側及び「Banker」側の2組である。そしてこの対戦組それぞれには、カード配置領域141〜146が3つずつ設けられている。
【0047】
ランプ151〜156は、ディーラにカードが配置されるべきカード配置領域をナビゲートするために備えられており、ランプ151〜156のそれぞれは、カード配置領域141〜146に対応している。例えば、ランプ151が点灯すると、ディーラは、カード配置領域141にカードを配置すべきことを把握できる。なお、ランプ151〜156はそれぞれLED発光体により構成される。
【0048】
カメラ20a,20bは、「Player」側及び「Banker」の対戦組ごとに設けられたカード配置領域141〜146をそれぞれ撮像する。カメラ20a,20bは、カード配置領域141〜146それぞれに配置されたカードの上面側をそれぞれ撮像する。
【0049】
カード収納装置22は、ゲームにおいて配布するカードを収納すると共に、カード収納装置22からカードを一枚ずつ取り出す際に、取り出すカードの数や絵柄を認識する。カード収納装置22は、図2及び図4に示すように、カードを収納するカード収納部220と、カード取り出し口221と、カード取り出し口221に設けられる検出部222と、収納するカードをカード取り出し口221側に抑える押さえ板223と、を備える。
【0050】
カード収納部220は、カードを収納するが、本実施形態では、複数組(デック)のカードを収納することができる。また、カードが収納される向きは、カード取り出し口221側がカードの裏側となるような向きとなる。
ここで、カードの裏側とは、カードの数や絵柄が記載されていない側をいう。カードの裏側には、通常カードのデッキごとに様々な模様や図が印刷されている。また、カードの表側とは、カードの数や絵柄が記載されている側をいう。カードの数は1から10までの数値をいい、それぞれ「ダイヤ」、「ハート」、「クラブ」、「スペード」の4種類のスーツごとにそれぞれのカードがある。また、カードの絵柄とは、カードの数でいう11から13を示す絵柄であり、それぞれ上記4つのスーツ毎に、11が「ジャック」、12が「クイーン」、13が「キング」を示すカードがある。その他、カードゲームの種類によっては、ジョーカーが入っていてもよい。
【0051】
カード取り出し口221は、カード収納部220の先端に設けられ、カード収納部220に収納されるカードが一枚ずつ取り出される。具体的には、カード収納部220の先端側の面には、露出部224(図2)が形成されており、最前列に並ぶカードが露出する。ディーラが最前列にあるカードに触れてそのまま下方向に押すと一枚のカードが露出部224の下側に形成されたカード取り出し口221から押し出される。カード取り出し口221は、カード収納装置22の基台となる基台部225の上面から、カードの一枚分が通る分の隙間を空けて上側プレート226が設けられており、露出部224で押し出されたカードが一枚ずつ押し出される。
【0052】
検出部222は、上側プレート226に対向するように配置され、基台部225の内部に設けられる。検出部222は、カードの数や絵柄を検出する。詳細には、カードは、カード取り出し口221を通るときに、カードの表側が検出部222に対向する。このとき検出部222がカードの数や絵柄を読み取る。この読み取り方式は、カメラによる画像認識や、スキャナ等の光学機器による認識等、既存の画像認識方法を使用することができる。
【0053】
スキャナ21a,21bは、カード配置領域141〜146の下側に配置され、カード配置領域141〜146に配置されたカードの下面側をスキャンする。具体的には、スキャナ21a,21bは、遊技部3に埋め込まれるように配置され、「Player」側及び「Banker」側ごとにそれぞれ配置される。つまり、スキャナ21aは、「Player」側のカード配置領域141,143,145の下側に配置され、カード配置領域141,143,145の全体をスキャンする。また、スキャナ21bは、「Banker」側のカード配置領域142,144,146の下側に配置され、カード配置領域142,144,146の全体をスキャンする。このスキャナ21a,21bは、本実施形態においては光学式のスキャナが使用されるが、他の方式のスキャナを使用してもよく、また、カメラなどによる画像認識によりカードを認識してもよい。
【0054】
履歴表示部91は、前回までの各々のゲームにおいてプレーヤ側及びバンカー側のどちらが勝利した等のゲームの履歴が表示されるディスプレイである。詳細は後述する。
【0055】
外部大型モニタ500は、ゲームの進行等のライブ映像、デモ画面等が表示されるディスプレイである。詳細は後述する。
【0056】
ゲーム進行については、図7〜図26を参照して、後述する。
【0057】
図5を参照してコントロールユニットの構成について説明する。図5は、コントロールユニットの機能構成を示すブロック図である。
【0058】
コントロールユニット2のメイン制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、これらの間で相互にデータ転送を行うバス84を核として構成されるマイクロコンピュータ85を有している。
【0059】
CPU81は、I/Oインターフェース90を介して、ディーラ用ディスプレイ210、カードリーダ212、操作入力ボタン214に接続されている。
【0060】
CPU81は、ディーラ用ディスプレイ210に対して、図10、図12、図15、図17、図19、図21〜図23及び図26で後述する種々の画面の映像データを送信する。CPU81は、操作入力ボタンから、後述するベット終了指示信号を受信する。
【0061】
また、CPU81は、I/Oインターフェース90を介して、時間を計測することが可能なタイマ131に接続されている。また、CPU81は、I/Oインターフェース90を介して、ランプ151〜156と接続されている。ランプ151〜156は、CPU81からの出力信号に基づき、ディーラにカード配置領域をナビゲートする際に各色の光を発光する。
【0062】
また、I/Oインターフェース90には、カメラ20a,20b及びスキャナ21a,21bが接続されており、CPU81は、カメラ20a,20b及びスキャナ21a,21bから、カード配置領域141〜146に配置されたカードの上面側及び下面側の画像データを受信する。
【0063】
さらに、I/Oインターフェース90には、通信インターフェース95が接続されており、この通信インターフェース95を介して、メイン制御部80は、各ステーション4との間で、BET情報、配当情報等のデータの送受信を行う。
【0064】
さらに、通信インターフェース95には、履歴表示部91が接続されており、メイン制御部80は、履歴表示部91との間で、ゲーム履歴のデータ送受信を行う。
【0065】
さらに、通信インターフェース95には、コントローラ400を介して外部大型モニタ500が接続されており、メイン制御部80は、外部大型モニタ500との間で、画像データ等の送受信を行う。
【0066】
この外部大型モニタ500には、ゲームの進行等のライブ映像、デモ画面等が表示される。このことにより、外部大型モニタ500の周囲にいる人の興味を惹き付けることができる。
【0067】
さらに、通信インターフェース95には、カード収納装置22が接続されており、メイン制御部80は、カード収納装置22との間で、カード収納装置22の検出部222が検出したカードの情報を受信する。
【0068】
メイン制御部80におけるROM82は、コントロールユニット2の基本的な機能を実現させるためのゲーム進行プログラム、具体的には、遊技部3に備えられた各種装置を制御するプログラムや各ステーション4を制御するためのプログラム等を記憶するとともに、配当テーブル、所定時間Tを示すデータ、特定値TTを示すデータ等が格納されている。
【0069】
RAM83は、CPU81で演算された各種データを一時的に記憶するメモリであり、例えば、各ステーション4から送信されるBET情報、カードリーダ212から送信されるカードの情報、カメラ20a,20b及びスキャナ21a,21b、カード収納装置22の検出部222から送信されるカードの画像データ、及びCPU81により実行された処理の結果に関するデータ等を一時的に記憶する。
また、RAM83には、基準画像データが記憶される。この基準画像データは、ゲーミングシステム1で使用するカードについて予めカメラ20a,20b又はスキャナ21a,21bで撮像した画像データである。基準画像データは、カードのデック毎に、カードの裏面の画像データと、カードの数(1〜9)又は絵柄(J、Q、K)について各スーツ毎にそれぞれ撮像された画像データを含む。これらは、後述の照合・警告処理(図20)において、カード配置領域141〜146に置かれたカードの画像と照合される。なお、基準画像データは、ROM82に記憶されていてもよい。
【0070】
CPU81は、ROM82及びRAM83に記憶されたデータやプログラムに基づいて、遊技部3に備えられた各種装置を制御し、遊技の進行に伴う制御処理を実行する。
【0071】
CPU81は、遊技の進行に伴う制御処理に加え、各ステーション4との間でデータの送受信を行い、各ステーション4を制御して遊技を進行させる機能を有する。具体的には、各ステーション4から送信されるBET情報を受け付ける。さらに、ゲームの結果(「Player(プレーヤ役)」の勝利、又は「Banker(バンカー役)」の勝利、又は「Tie(引き分け)」)と、各ステーション4から送信されたBET情報とに基づいて、各ステーション4において払い出される配当量を、ROM82に格納された配当テーブルを参照して計算する。
【0072】
図6は、図2に示したステーションの内部構成を示すブロック図である。
【0073】
ステーション4は、画像表示装置7等が設けられた本体部100と、本体部100に取り付けられた遊技媒体受付装置5とを備えている。さらに本体部100は、ステーション制御部110、及びいくつかの周辺装置機器を備えている。
【0074】
ステーション制御部110は、CPU111と、ROM112と、RAM113とを備えている。
【0075】
ROM112は、ステーション4の基本的な機能を実現させるためのプログラム、ステーション4の制御上必要な各種のプログラム、データテーブル等が格納されている。
【0076】
CPU111には、コントロール部6に設けられた確定ボタン30、払い戻しボタン31、ヘルプボタン32がそれぞれ接続されている。そして、CPU111は、各ボタンの押下等により出力される操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。具体的には、プレーヤの操作が入力されたことを受けてコントロール部6から供給される入力信号、並びに、ROM112、RAM113に記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行し、その結果をメイン制御部80のCPU81に送信する。
【0077】
さらに、CPU111は、メイン制御部80のCPU81からの命令信号を受信し、ステーション4を構成する周辺機器を制御する。また、CPU111は、コントロール部6やタッチパネル35から供給される入力信号、及び、ROM112とRAM113とに記憶されたデータやプログラムに基づいて、各種の処理を実行する。そして、当該処理の結果に基づいてステーション4を構成する周辺機器を制御する。なお、どちらの方法で処理を行うかについては、その処理の内容に応じて処理ごとに設定される。例えば、遊技媒体の払出し処理は前者に該当し、プレーヤによるBET操作処理は後者に該当する。
【0078】
CPU111には、ホッパー114が接続されており、CPU111からの命令信号により、ホッパー114は、所定枚数の遊技媒体を、払出口から払い出す。
【0079】
CPU111には、液晶駆動回路120を介して画像表示装置7が接続されている。液晶駆動回路120は、プログラムROM、画像ROM、画像制御CPU、ワークRAM、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)及びビデオRAM等で構成されている。プログラムROMには、画像表示装置7における表示に関する画像制御用プログラムや各種選択テーブルが格納されている。画像ROMには、例えば、画像表示装置7で表示される画像を形成するためのドットデータが格納されている。また、画像制御CPUは、CPU111で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM内に予め記憶された画像制御プログラムに従い、画像ROM内に予め記憶されたドットデータの中から画像表示装置7に表示する画像の決定を行うものである。また、ワークRAMは、画像制御プログラムを画像制御CPUで実行するときの一時記憶手段として構成される。また、VDPは、画像制御CPUで決定された表示内容に応じた画像を形成し、画像表示装置7に出力するものである。なお、ビデオRAMは、VDPで画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
【0080】
さらに、音出力回路126及びスピーカ9がCPU111に接続されており、スピーカ9は、音出力回路126からの出力信号に基づき各種演出を行う際に各種の効果音を発生する。また、CPU111には、データ受信部127を介して、メダル等の遊技媒体や貨幣を投入する装置である遊技媒体受付装置5が接続されている。データ受信部127は、遊技媒体受付装置5から送信されたクレジット信号を受信し、CPU111は、送信されたクレジット信号に基づいて、RAM113に記憶されたプレーヤのクレジット数を増加させる。
【0081】
CPU111には、時間を計測することが可能なタイマ131が接続されている。
【0082】
ゲーミングボード60は、内部バスによって互いに接続されたCPU(Central Processing Unit)61と、ROM65及びブートROM62と、メモリカード63に対応したカードスロット63Sと、GAL(Generic Array Logic)64に対応したICソケット64Sとを備えている。
【0083】
メモリカード63は、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の不揮発性メモリからなり、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶している。
【0084】
また、カードスロット63Sは、メモリカード63を挿抜可能なように構成されていて、IDEバスによってCPU111に接続されている。したがって、カードスロット63Sからメモリカード63を抜き取り、メモリカード63に別のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを書き込み、そのメモリカード63をカードスロット63Sに差し込むことにより、ステーション4で行われる遊技の種類や内容を変更することができる。また、一のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶したメモリカード63を、別のゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを記憶したメモリカード63に交換することによって、ステーション4で行われる遊技の種類や内容を変更することも可能である。ゲームプログラムには、遊技進行に係るプログラム等が含まれる。また、ゲームプログラムには、遊技中に出力される画像データや音データ等が含まれる。
【0085】
GAL64は、OR固定型アレイ構造を有するPLDの一種である。GAL64は、複数の入力ポートと出力ポートとを備えていて、入力ポートに所定のデータが入力されると、該データに対応したデータを出力ポートから出力する。また、ICソケット64Sは、GAL64を着脱可能なように構成されていて、PCIバスによってCPU111に接続されている。
【0086】
内部バスによって互いに接続されたCPU61、ROM65及びブートROM62は、PCIバスによってCPU111に接続されている。PCIバスは、CPU111とゲーミングボード60との間の信号伝達を行うとともに、CPU111からゲーミングボード60への電力供給を行う。ROM65には、国識別情報及び認証プログラムが記憶される。ブートROM62には、予備認証プログラム及びCPU61が予備認証プログラムを起動するためのプログラム(ブートコード)等が記憶されている。
【0087】
認証プログラムは、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムを認証するためのプログラム(改竄チェックプログラム)である。認証プログラムは、認証取込処理の対象となるゲームプログラム及びゲームシステムプログラムが改竄されていないことの確認及び証明、すなわち、ゲームプログラム及びゲームシステムプログラムの認証を行う手順(認証手順)に沿って記述されている。予備認証プログラムは、上述した認証プログラムを認証するためのプログラムである。予備認証プログラムは、認証処理の対象となる認証プログラムが改竄されていないことの証明、すなわち、認証プログラムの認証を行う手順(認証手順)に沿って記述されている。
【0088】
続いて、図7〜図26を参照して、本実施形態に係るゲーム装置のメイン制御部において実行される処理について説明する。
【0089】
まず、図7を参照してバカラゲーム実行処理について説明する。図7は、バカラゲーム実行処理を示すフローチャートである。
【0090】
まず、ステップS1において、CPU81は、図8で後述するベット処理を実行し、ステップS2において、CPU81は、図13で後述するカード配置ナビゲート処理を実行する。ステップS3において、CPU81は、図24で後述するゲーム結果表示処理を実行し、ステップS4において、ゲームの結果(「Player(プレーヤ役)」の勝利、又は「Banker(バンカー役)」の勝利、又は「Tie(引き分け)」)と、各ステーション4から送信されたBET情報と、に応じた払出処理を実行し、ステップS1に処理を戻す。
【0091】
図8から図12を参照してベット処理について説明する。図8は、ベット処理を示すフローチャートである。図9は、ベット中の遊技部3の様子を示す図であり、図10は、ディーラ用ディスプレイ210のベット中画像を示す図であり、図11は、ベットがスタートしてから5秒後の遊技部3の様子を示す図であり、図12は、ディーラ用ディスプレイ210のベット終了指示画像を示す図である。
【0092】
ステップS11において、CPU81は、ベット開始信号を各ステーション4に送信する。各ステーション4においては、ベット開始信号を受信したことを契機として、ベットが可能になる。
【0093】
ここで、図9及び図10を参照して、ベット中の様子を説明する。
【0094】
図9によると、カード配置領域141〜146のいずれにも、カードは配置されていない。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図10に示す、ベット中画像が表示される。
【0095】
表示領域210bには、ベット中であり、「BET END」ボタン(操作入力ボタン214)を押してはいけないことをディーラにナビゲートする画像が表示される。表示領域210cには、前回のゲームの結果を表す画像が表示される。表示領域210dには、ベット可能な時間が表示される。
【0096】
図8に戻って、ステップS12では、CPU81は、所定時間経過したか否かを判断する。具体的には、CPU81は、タイマ131により経過時間tの計時を開始し、経過時間tと、ROM82に記憶されている所定時間T1(例えば、5秒)を示すデータとを比較し、タイマ131により計時された経過時間tが、所定時間T1になったか否かを判断する。この判断がNOの場合、CPU81は、ステップS12に処理を戻し、YESの場合、ステップS13に処理を移す。
【0097】
ステップS13において、CPU81は、ベット終了指示画像(図12参照)をディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aに表示する。
【0098】
ここで、図11及び図12を参照して、ベット中の様子を説明する。
【0099】
図11は、ベットがスタートしてから5秒後の遊技部3の様子を示す図である。図11によると、カード配置領域141〜146のいずれにも、カードは配置されていない。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図12に示す、ベット終了指示画像が表示される。
【0100】
図12は、ベット終了指示画像を示す図であり、表示領域210bには、「BET END」ボタン(操作入力ボタン214)を押すべきことをディーラにナビゲートする画像が表示される。表示領域210cには、前回のゲームの結果を表す画像が表示される。表示領域210dには、ベット可能な時間が表示される。
【0101】
図8のステップS14において、CPU81は、操作入力ボタン214からベット終了指示信号を受信したか否かを判別する。この判別がNOの場合、CPU81は、ステップS15に処理を戻し、YESの場合、ステップS14に処理を移す。
【0102】
ステップS15において、CPU81は、ベット終了信号を各ステーション4に送信する。各ステーション4においては、ベット終了信号を受信したことを契機として、ベットができなくなり、ステーション制御部110内のCPU111は、ベットの受付が終了したことを報知する画像(図示せず)を画像表示装置7に表示する。
【0103】
ステップS16において、CPU81は、各ステーション4から、BET情報を受信する。BET情報は、各ステーション4において行われたBET入力に関する情報である。また、BET情報には、ベット有無判別テーブル(図示せず)に格納されるベットを行ったか否かを示す情報も含まれる。ステップS16の処理が終了すると、CPU81は、ベット処理を終了する。
【0104】
本実施形態のベット処理により、経験の浅いディーラであっても、指示画像に従ってベット受け付けの終了操作を行うことができる。
【0105】
図13から図19を参照して、カード配置ナビゲート処理について説明する。図13は、カード配置ナビゲート処理を示すフローチャートである。図14は、1枚目のカードをカード配置領域141に配置する際の遊技部3の様子を示す図である。図15は、ディーラ用ディスプレイ210に表示される1枚目配置指示画像を示す図である。図16は、2枚目のカードをカード配置領域144に配置する際の遊技部3の様子を示す図である。図17は、ディーラ用ディスプレイ210に表示される2枚目配置指示画像を示す図である。図18は、5枚目のカードをカード配置領域145に配置する際の遊技部3の様子を示す図である。図19は、ディーラ用ディスプレイ210に表示される5枚目配置指示画像を示す図である。
【0106】
ステップS21において、CPU81は、カード枚数カウンタに0をセットする。このカード枚数カウンタは、カード収納装置22の検出部222が読み取ったカードの枚数をカウントするためのカウンタであり、RAM83の所定のメモリ領域に設定されている。
【0107】
ここで、カードの枚数とカード配置領域141〜146との関係について説明する。
【0108】
1枚目のカードは、「Player」側のカード配置領域141に配置される。2枚目のカードは、「Banker」側のカード配置領域142に配置される。3枚目のカードは、「Player」側のカード配置領域143に配置される。4枚目のカードは、「Banker」側のカード配置領域144に配置される。5枚目のカードは、「Player」側のカード配置領域145に配置される。6枚目のカードは、「Banker」側のカード配置領域146に配置される。
【0109】
ステップS22において、CPU81は、カード枚数カウンタに1を加算する。
【0110】
ステップS23において、CPU81は、カード収納装置22の検出部222からカードの情報を受信する。具体的には、CPU81は、検出部222が読み取ったカードの画像データを受信する。受信した画像データは、CPU81において解析され、受信したカードの数又は絵柄及びスーツが認識される。そしてこの解析した情報はカード枚数カウンタの値と対応付けて、RAM83の所定のメモリ領域に記憶される。このようにすることで、検出部222が読み取ったカードの画像データを解析した認識したカードの情報と、当該カードが検出部222に読み取られた順番の値と、が対応付けられる。
【0111】
例えば、1枚目のカード(1番目に検出部222に読み取られたカードであって、カード配置領域141に配置されるカード)がダイヤの6の場合、RAM83の所定のメモリ領域に「1、ダイヤ、6」なるデータが記憶される。同様にして、カード収納装置22から取り出されたカードのデータが記憶される。
【0112】
ステップS24において、CPU81は、カード枚数カウンタの値に基づいてカード配置領域をナビゲートする。
【0113】
ここで、図14、図15を参照して、1枚目のカードの配置領域をナビゲートする様子を説明する。
【0114】
図14は、カード枚数カウンタの値が1であるとき、1枚目のカードの配置領域のナビゲートが行われる際での遊技部3の様子を示す図である。図15によると、カード配置領域141に備えられたランプ151が緑色で点灯している。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図15に示す、1枚目配置指示画像が表示される。
【0115】
これにより、ディーラは、カード配置領域141にカードを配置すべきことを認識できる。
【0116】
図15は、1枚目配置指示画像を示す図であり、表示領域210bには、カード配置領域141に1枚目のカードを配置すべきことをディーラにナビゲートする画像が表示される。この図によると、カード配置領域141に対応する箇所が緑色に点灯することが示されている。表示領域210cには、前回のゲームの結果を表す画像が表示される。表示領域210dには、ベット可能な時間が0であり、ベット期間が終了していることが示されている。
【0117】
これにより、ディーラは、表示領域210bを見ることによっても、カード配置領域141にカードを配置すべきことを認識できる。
【0118】
さらに、図16、図17を参照して、2枚目のカードの配置領域をナビゲートする様子を説明する。
【0119】
図16は、カード枚数カウンタの値が2であるとき、2枚目のカードの配置領域のナビゲートが行われる際での遊技部3の様子を示す図である。図16によると、カード配置領域141に1枚目のカードが配置されており、カード配置領域142に備えられたランプ152が緑色で点灯している。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図17に示す、2枚目配置指示画像が表示される。
【0120】
これにより、ディーラは、カード配置領域142にカードを配置すべきことを認識できる。
【0121】
図17は、2枚目配置指示画像を示す図であり、表示領域210bには、カード配置領域142に2枚目のカードを配置すべきことをディーラにナビゲートする画像が表示される。この図によると、カード配置領域142に対応する箇所が緑色に点灯することが示されている。表示領域210cには、現在のスコアを示す画像が表示される。「Player」側には、ダイヤの1のカードが配置されており、「Banker」側には一枚もカードが配置されていないので、「0−1」のスコアが表示されている。
ここで、スコアの計算は、当該ゲーミングシステム1で実行されるゲームのルールに基づいて計算される。具体的には、ROM82に記憶するゲーム進行プログラムに基づいて計算される。本実施形態では、ゲーミングシステム1はバカラゲームを実行するシステムである。したがって、ゲーム進行プログラムに基づき、エースは、1点、絵札(J、Q、K)は10点、その他のカード(2〜9)はカードが示す数がそのままスコアとなる。また、スコアが10点以上となった場合は、下一桁のみが採用され、「Banker」側と「Player」側それぞれのカード配置領域141〜146に置かれたカードの合計が9に近い方が勝利者となる。
表示領域210dには、ベット可能な時間が0であり、ベット期間が終了していることが示されている。
【0122】
これにより、ディーラは、表示領域210bを見ることによっても、カード配置領域142にカードを配置すべきことを認識できる。
【0123】
なお、3枚目、4枚目及び6枚目のカードの配置領域をナビゲートする方法についても図14〜図17で示した方法と同様である。
【0124】
図13に戻って、ステップS25において、CPU81は、照合・警告処理を行う。この警告処理については、図18を参照して後述する。
【0125】
ステップS26において、CPU81は、カード枚数カウンタの値が6であるか否かを判別する。この判別がYESの場合、CPU81は、カード配置ナビゲート処理を終了し、NOの場合、処理をステップS27に移す。
【0126】
ステップS27において、カード枚数カウンタの値が5であるか否かを判別する。この判別がYESの場合、CPU81は、処理をステップS30に移し、NOの場合、処理をステップS28に移す。
【0127】
ステップS28において、カード枚数カウンタの値が4であるか否かを判別する。この判別がYESの場合、CPU81は、処理をステップS29に移し、NOの場合、処理をステップS22に移す。
【0128】
ステップS29において、CPU81は、「Player」側の3枚目のカードを配置するか否かを判別する。この判別がYESの場合、CPU81は、処理をステップS22に移し、NOの場合、カード配置ナビゲート処理を終了する。具体的には、CPU81は、RAM83の所定のメモリ領域に記憶された、1枚目から4枚目(「Player」側の1枚目、「Banker」側の1枚目、「Player」側の2枚目、及び「Banker」側の2枚目)までのカードの情報に基づいて、「Player」側の3枚目のカードを配置するか否かを判別する。
【0129】
ここで、図18及び図19を参照して「Player」側の3枚目のカードを配置する場合の配置領域をナビゲートする様子を説明する。
【0130】
図18は、カード枚数カウンタの値が1であるとき、「Player」側の3枚目(トータルで5枚目)のカードの配置領域のナビゲートが行われる際での遊技部3の様子を示す図である。図18によると、カード配置領域145に備えられたランプ155が緑色で点灯している。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図19に示す、5枚目配置指示画像が表示される。
【0131】
これにより、ディーラは、カード配置領域145にカードを配置すべきことを認識できる。
【0132】
図19は、5枚目配置指示画像を示す図であり、表示領域210bには、カード配置領域141に5枚目のカードを配置すべきことをディーラにナビゲートする画像が表示される。この図によると、カード配置領域141に対応する箇所が緑色に点灯することが示されている。表示領域210cには、現在のスコアが表示される。「Player」側のスコアは「1(11)」、「Banker」側のスコアは「7」である。「1(11)」の表記は、スコアが「1」でカードの合計が「11」であることを示す。「Player」側のカード配置領域141,143には、「1」と「10」のカードが配置されており、合計は「11」である。しかし、10以上は、下一桁のみが採用されるのでスコアは「1」となる。
表示領域210dには、ベット可能な時間が0であり、ベット期間が終了していることが示されている。
【0133】
これにより、ディーラは、表示領域210bを見ることによっても、カード配置領域141にカードを配置すべきことを認識できる。
【0134】
ステップS30において、CPU81は、バンカー側の3枚目のカードを配置するか否かを判別する。この判別がYESの場合、CPU81は、処理をステップS22に移し、NOの場合、カード配置ナビゲート処理を終了する。具体的には、CPU81は、RAM83の所定のメモリ領域に記憶された、1枚目から5枚目(プレーヤ側の1枚目、バンカー側の1枚目、プレーヤ側の2枚目、バンカー側の2枚目、及びプレーヤ側の3枚目)までのカードの情報に基づいて、プレーヤ側の3枚目のカードを配置するか否かを判別する。
【0135】
図20から図23を参照して警告処理について説明する。図20は、警告処理を示すフローチャートである。図21は、置かれたカードの位置が異なる旨を警告する指示画像を示す図であり、図22は、置かれたカードの向きが逆である旨を警告する指示画像を示す図であり、図23は、置かれたカードが異なるカードである旨を警告する指示画像を示す図である。
【0136】
ステップS51において、CPU81は、カメラ20a,20bから画像データを受信し、所定時間内にカードが正しい位置に置かれたか否かを判別する。具体的には、CPU81は、ROM82に記憶するゲーム進行プログラムと、カメラ20a,20bから受信した画像データとに基づいて、ゲーム進行プログラムにおいて指定される位置にカードが置かれているか否かを判定する。さらに、具体的には、CPU81は、受信した画像データと、ゲーム開始前に撮像した画像データとを照合して、受信した画像データがゲーム開始前の画像データと異なり、かつゲーム進行プログラムにおいておかれるべき位置にカードを示す画像が含まれる場合にカードが置かれたと判定する。この判別がYESの場合、CPU81は、処理をステップS53に移し、NOの場合、ステップS52に処理を移す。
【0137】
ステップS52において、CPU81は、ディーラに警告報知を行う。具体的には、CPU81は、カードが正しい位置に置かれていない旨の警告をディーラ用ディスプレイ210に表示する。例えば、1枚目のカードを配置する場合を説明する。この場合、カード枚数カウンタの値が1であるので、カードが置かれるべき位置は、カード配置領域141である。したがって、CPU81は、カード配置領域141に対応するランプ151を赤色で点灯させる。これにより、所定時間内に1枚目のカードがカード配置領域141に配置されなかった場合であっても、ランプが緑色から赤色に変化して点灯することによりディーラは、カード配置領域141にカードを配置しなければならないことを把握することができる。カード枚数カウンタの値が2〜6である場合は、ランプ152〜156が赤色で点灯する。なお、赤色で点灯することに限らず、赤色で点滅するようにしてもよい。
【0138】
ここで、図21を参照して、1枚目のカードの配置領域を警告報知する様子を説明する。
【0139】
図21は、1枚目配置警告報知画像を示す図であり、表示領域210aには、置かれた位置が異なる旨の警告が表示されている。表示領域210bには、カード配置領域141に1枚目のカードを配置すべきことをディーラに警告報知する画像が表示される。この図によると、カード配置領域141に対応する箇所が赤色に点灯することが示されている。また、カード配置領域143にバツ印が表示されている。これは、受信した画像データにおいて、カード配置領域143にカードを示す画像が含まれていたため、カード配置領域143は置かれるべき位置では無いことを示す。表示領域210cには、前回のゲームの結果を表す画像が表示される。表示領域210dには、ベット可能な時間が0であり、ベット期間が終了していることが示されている。
ここで、表示領域210aに表示される警告は、例えば、カードが全く置かれていない場合には、置かれていないこと、もしくはカード配置領域141カードを置くべきである旨を示す警告を表示するようにしてもよい。
【0140】
図20に戻って、ステップS53において、CPU81は、カードが置かれた向きが正しい向きであるか否かを判別する。具体的には、CPU81は、ROM82に記憶するゲーム進行プログラムと、カメラ20a,20bから受信した画像データとに基づいて、カードの上面側が置かれるべき面であるか否かを判別する。本実施形態では、カードは全ておもて面を上面側に置かれるとする。したがって、CPU81は、画像データに含まれる画像において、カードの数又は絵柄が記載されている面であるか否かを判別する。もしくは、スキャナ21a,21bから受信した画像データにカードの裏面を含む画像が含まれるか否かを判定するようにしてもよい。
CPU81は、カードが置かれた向きが正しい向きであると判定した場合は、ステップS55に移り、正しい向きでは無いと判定した場合は、ステップS54に移る。
【0141】
ステップS54において、CPU81は、ディーラ用ディスプレイ210に警告表示を行う。具体的には、図22に示すように、例えば、表示領域210aにカードのおもて面を上面側に置くべきことを示す警告が表示され、該当するカード表示領域(図22ではカード配置領域141)が赤色に点灯する。また、表示領域210cには、現在のスコアと共に、カード収納装置22の検出部222から受信した画像データに基づいて認識したカードが示されている。
【0142】
図20のステップS55において、CPU81は、カード収納装置22の検出部222から送信された画像データと、カード配置領域141〜146にカードが置かれた状態の画像データとを照合する。具体的には、CPU81は、検出部222から送信された画像データを解析して、当該カードの数又は絵柄、及びスーツを認識する。次に、カード配置領域141〜146にカードが置かれた状態の画像データにおける、置かれたカードの数又は絵柄、及びスーツを認識する。そして、カード収納装置22から取り出されたカードとカード配置領域141〜146に置かれたカードとが同じであるか否かを比較する。
【0143】
ステップS56において、CPU81は、カード収納装置22から取り出されたカードとカード配置領域141〜146に置かれたカードとが同じであるか否かを判別する。具体的には、ステップS53において認識した2つのカードが同じであるか否かを判別する。2つの画像データに含まれるカードがそれぞれ同じカードを示す場合は、ステップS58に移り、同じカードを示さない場合は、ステップS57に移る。
【0144】
ステップS57では、CPU81は、ディーラに警告報知を行う。具体的には、CPU81は、カード収納装置22から取り出されたカードとカード配置領域141〜146に置かれたカードとが異なる旨の警告をディーラ用ディスプレイ210に表示する。
【0145】
ここで、図23を参照して、ステップS57においてディーラ用ディスプレイ210に表示される警告表示について説明する。図23に示す警告表示は、1枚目のカード配置時に警告が行われた場合を示している。表示領域210aでは、表示領域210bの上側に、カードが異なることを示すメッセージが表示される。また、表示領域210bには、1枚目のカード配置領域141に、1枚目のカードを配置すべきことをディーラに警告報知する画像が表示される。この図によると、カード配置領域141に対応する箇所が赤色に点灯し、かつ当該箇所に置かれたカードがダイヤの4であることが示されている。また、カードの配置が開始されたため、現在ゲームが進行中である。このため、表示領域210cには、現在のゲームのスコアを示す画像が表示される。また、スコアを示す画像の横には、カード収納装置22の検出部222が検出したカードの情報が表示されている。図23では、検出部222で認識されたカードがダイヤの1であったことを示している。したがって、検出部222で認識されたカードと置かれたカードが異なることをディーラは認識できる。
【0146】
図20に戻って、ステップS58において、CPU81は、カード配置領域141〜146に新たに置かれた状態の画像データと、基準画像データとを照合する。具体的には、PU81は、受信した画像データに含まれる、カード配置領域141〜146に新たに置かれたカードを示す画像と、RAM83に記憶されたカードの基準画像データとを照合する。
詳細には、CPU81は、スキャナ21a,21bから受信した画像データを認識する。本実施形態では、カードのおもて面が上面となるように置かれるので、スキャナ21a,21bはカードの裏面の画像データを撮像し、当該画像データをコントロールユニット2に送信する。CPU81は、まず、カードの裏面の基準画像データを照合する。カードの裏面は、1デッキごとに異なる模様が示されており、1デッキに含まれるカードの裏面は全て同じである。したがって、裏面の模様を特定することにより、カードのおもて面のデータを読み出すことができる。
次に、CPU81は、カードのおもて面の基準画像データをRAM83から読み出し、をステップS57において認識したカードを示す画像が、基準画像データと同じカードを示すか否かを判定する。カードのおもて面の基準画像データは、1デッキに含まれる全てのカードについてそれぞれRAM83に記憶されている。したがって、CPU81は、裏面を特定することで読み出したおもて面の基準画像データと、ステップS57で認識したカードを示す画像とをそれぞれ比較し、同じカードを示すか否かを判定する。
CPU81は、複数の基準画像データに、ステップS57で認識したカードを示す画像と同じカードがあった場合は、この照合・警告処理を終了し、同じカードが無かったと判別した場合は、ステップS60に移る。
【0147】
ステップS60において、CPU81は、基準画像データと異なるカードが置かれている旨の警告を行う。この警告は、図23に示す警告表示と同様の画像がディーラ用ディスプレイ210に表示される。図23には、表示領域210aにおいて、異なるカードが置かれている旨を示す画像が表示されるが、この場合には、基準画像データに含まれないカードが置かれていると言う意味である。また、表示領域210bでは、当該カードが置かれているカード配置領域141に対応する領域(図23ではカード配置領域141に対応する位置)が赤く点灯している。この処理が終了した場合には、CPU81は照合・警告処理を終了する。
【0148】
図24から図26を参照して、ゲーム結果表示処理について説明する。図24は、ゲーム結果表示処理を示すフローチャートである。図25は、バカラゲームの勝敗が決定された時点での遊技部3の様子を示す図であり、図26は、ゲーム結果画像を示す図である。
【0149】
ステップS41において、CPU81は、勝敗判定を行う。具体的には、CPU81は、プレーヤ側及びバンカー側に配置されたカードの情報に基づいて、勝敗を判定する。
【0150】
勝敗判定の結果(ゲーム結果)は、「Player(プレーヤ役)」の勝利、又は「Banker(バンカー役)」の勝利、又は「Tie(引き分け)」のいずれかである。
【0151】
ステップS42において、CPU81は、ゲーム結果の映像をディーラ用ディスプレイに表示する。具体的には、CPU81は、図26に示すゲーム結果の映像をディーラ用ディスプレイ210に表示する。
【0152】
ここで、図25、図26を参照して、バカラゲームの勝敗が決定された時点での様子を説明する。
【0153】
図25は、図13に示したカード配置ナビゲート処理が終了し、図24のステップS41において、バカラゲームの勝敗が決定された時点での遊技部3の様子を示す図である。図25によると、4枚のカードがカード配置領域141〜144の各々に配置されている。ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aには、図26に示す、ゲーム結果画像が表示される。
【0154】
図26は、ゲーム結果画像を示す図であり、表示領域210bには、ゲーム結果が確定したので、「BET END」ボタン(操作入力ボタン214)を押すべきではないことをディーラにナビゲートする画像が表示される。表示領域210cには、今回のゲームの結果を表す画像が表示される。表示領域210dには、ベット可能な時間が0であり、ベット期間が終了していることが示されている。
【0155】
図24のステップS43において、CPU81は、ゲーム結果のデータを複数のステーションに送信する。具体的には、CPU81は、ゲーム結果のデータ(例えば、6対9でプレーヤ側の勝利であることを示すデータ)を複数のステーション4の各々に送信する。さらに、このゲーム結果のデータを受信したステーション4において、ステーション制御部110内のCPU111は、このゲーム結果のデータに基づいて、液晶駆動回路120を介してゲーム結果の映像を画像表示装置7に表示する。さらにまた、CPU111は、ベット数に基づいて払出しを行う。これらのことにより、各ステーション4では、ゲーム結果の映像が表示されると共に、ベット数に基づいて払出しが行われる。ステップS43の処理が終了すると、CPU81は、ゲーム結果表示処理を終了する。
【0156】
図27を参照して、履歴表示部91の表示について説明する。図27は、履歴表示部の表示画面に表示される画像の一例を示す図である。
【0157】
履歴表示部91の表示画面には、ゲーム履歴を表示するための表示領域91a、91b、91c、91d・・・が設定されている。表示領域91aには、今回のゲームから1つ前のゲームにおけるゲーム結果が表示される。表示領域91b、91c、91d・・・には、今回のゲームから2つ前、3つ前、4つ前・・・のゲームにおけるゲーム結果が表示される。
【0158】
表示領域91aの表示内容としては、4対9でプレーヤ側が勝利したことが示されている。表示領域91bの表示内容としては、5対9でプレーヤ側が勝利したことが示されている。表示領域91cの表示内容としては、8対6でバンカー側が勝利したことが示されている。表示領域91dの表示内容としては、2対2の引き分けであることが示されている。
【0159】
なお、履歴表示部91の周囲には、複数のLED発光体(図示せず)が配置されており、これらの複数のLED発光体は、ゲームの進行等に応じて様々な発光態様で発光する。
【0160】
以上、本実施形態について説明した。本実施形態では、バカラゲームの場合について説明したが、本発明においてはこれに限られず、ポーカー、ブラックジャック等のカードゲームでもよいし、カードゲーム以外のゲーム、例えば、SICBO等のダイスゲーム、ルーレットゲームであってもよい。
【0161】
本実施形態では、ディーラ用ディスプレイ210の表示領域210aにベット終了指示画像を表示することでディーラに操作入力ボタン214を操作するように指示をしたが、これに限られず、ディーラから視認可能な場所に(例えば、遊技部3等に)指示デバイスとしてのランプを設けて当該ランプの点灯により指示を行ってもよいし、操作入力ボタン214に指示デバイスとしてのLED発光体を設けて当該LED発光体の点灯により指示を行ってもよいし、操作入力ボタン214に、指示デバイスとして当該ボタンに機械的な変化(例えば、ボタンが上昇する等)を生じさせるデバイスを設けてもよい。
【0162】
特に、SICBOやルーレットにおいては、ディーラにカードの配置位置等の指示を出す必要がなく、操作入力ボタンのみでゲーム進行が可能なため、ディスプレイの設置を省略することができる。
【0163】
本実施形態では、ライブ映像を外部大型モニタ500に表示するようにしたが、これに限られず、各ステーション4にて表示するようにしてもよい。これにより、ステーション4と遊技部3との位置関係により、遊技部3をプレーヤが視認しにくい場合であっても、プレーヤは、ステーション4にてライブ映像を見ることができる。
【0164】
本実施形態では、本発明におけるコントローラは、メイン制御部80が備えるCPU81と、ステーション4が備えるCPU111とから構成されている場合について説明したが、本発明におけるコントローラは、一のCPUのみにより構成されていてもよい。
【0165】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0166】
1 ゲーミングシステム
2 コントロールユニット
3 遊技部
4 ステーション
7 画像表示装置
20a,20b カメラ
21a,21b スキャナ
22 カード収納装置
35 タッチパネル
91a〜91d 表示領域
131 タイマ
141〜146 カード配置領域
151〜156 ランプ
210 ディーラ用ディスプレイ
210a〜210d 表示領域
212 カードリーダ
220 カード収納部
222 検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、
複数のステーションと、
前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、
フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、
前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの少なくとも一方の面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、
前記遊技部は、
前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、
前記コントロールユニットは、
ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、
前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、
以下の処理を実行するコントローラと、を備える。
(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、
(c)前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、
(d)前記(c)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、
(e)前記(d)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(f)前記(a)から前記(e)の処理を所定回数くりかえし、前記(d)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、
(g)前記(f)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【請求項2】
下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、
複数のステーションと、
前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、
フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、
前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの上面側及び下面側のそれぞれの面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、
前記遊技部は、
前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、
前記コントロールユニットは、
ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、
前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、
前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、
以下の処理を実行するコントローラと、を備える。
(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、
(c)前記(b)の処理で受信した前記画像データ及び前記第2のメモリに記憶されている前記複数の基準画像データを比較して、同じカードを示す基準画像データがあるか否かを判断する処理、
(d)前記(c)の処理において、同じカードを示す基準画像データがあると判断した場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、
(e)前記(c)の処理において、同じカードを示す基準画像データが無いと判断した場合に、前記指示デバイスにその旨を表示する処理、
(f)前記(d)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、
(g)前記(f)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(h)前記(a)から前記(g)の処理を所定回数くりかえし、前記(f)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、
(i)前記(h)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【請求項4】
請求項2に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、
前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、
前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。
【請求項5】
下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、
複数のステーションと、
前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、
フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、
前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの少なくとも一方の面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、
前記遊技部は、
前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、
前記コントロールユニットは、
ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、
前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、
前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、
以下の処理を実行するコントローラと、を備える。
(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、
(c)前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面を示しているか否かを判別する処理、
(d)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面で無い場合に前記指示デバイスにその旨を表示する処理、
(e)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面である場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、
(f)前記(e)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、
(g)前記(f)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(h)前記(a)から前記(g)の処理を所定回数くりかえし、前記(f)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、
(i)前記(h)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【請求項6】
請求項5に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【請求項7】
請求項5に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、
前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、
前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。
【請求項8】
下記構成を備えるカードゲームを実行するゲーミングシステムであり、
複数のステーションと、
前記複数のステーションとゲームに関する情報の送受信を行い、前記ゲームの進行を制御するコントロールユニットと、
フラットな面を有し、前記カードゲームに使用されるカードが配置され、前記ゲームの勝敗を判断するために必要な数の対戦組を構成する複数のカード配置領域を有する遊技部と、
前記複数のカード配置領域のうち、いずれかに置かれた前記カードの上面側及び下面側のそれぞれの面を撮像して、撮像した画像データを前記コントロールユニットに送信する画像入力装置と、を備え、
前記遊技部は、
前記複数のカード配置領域それぞれに対応して設けられる複数のインジケータを有し、
前記コントロールユニットは、
ディーラに対してゲームの進行に関する指示を行う指示デバイスと、
前記ゲームの進行に関するゲーム進行プログラムを記憶する第1のメモリと、
前記カードの数字又は絵柄が表示されているおもて面及び、前記数字又は前記絵柄が表示されない裏面のそれぞれを示す複数の基準画像データを記憶する第2のメモリと、
以下の処理を実行するコントローラと、を備える。
(a)前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置する所定のカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(b)前記画像入力装置が撮像した前記画像データを受信する処理、
(c)前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面を示しているか否かを判別する処理、
(d)前記(c)の処理において、前記画像データが示すカードの面が、前記ゲーム進行プログラムにおいて前記所定のカード配置領域に置かれるべき面で無い場合に前記指示デバイスにその旨を表示する処理、
(e)前記(b)の処理で受信した前記画像データ及び前記第2のメモリに記憶されている前記複数の基準画像データを比較して、同じカードを示す基準画像データがあるか否かを判断する処理、
(f)前記(e)の処理において、同じカードを示す基準画像データが無いと判断した場合に、前記指示デバイスにその旨を表示する処理、
(g)前記(e)の処理において、同じカードを示す基準画像データがあると判断した場合に、前記対戦組を構成する前記複数のカード配置領域のいずれかの領域に配置された前記カードの前記画像データに基づいて、前記カードが示すスコアを計算する処理、
(h)前記(g)の処理で計算したスコアに基づいて、前記カードを前記複数のカード領域のいずれかにさらに配置するか否かを決定する処理、
(i)前記(h)の処理においてカードを配置すると決定した場合に、前記ゲーム進行プログラムに基づいて、前記カードを配置させる前記複数のカード配置領域のうち、次に前記カードを配置するカード配置領域に対応する前記インジケータを作動させる処理、
(j)前記(a)から前記(j)の処理を所定回数くりかえし、前記(h)の処理において、前記カードをさらに配置しないと決定した場合に、当該ゲームの勝敗を判断する処理、
(k)前記(j)の処理に基づいて、当該ゲームの結果を前記指示デバイスに表示する処理。
【請求項9】
請求項8に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶される。
【請求項10】
請求項8に記載のゲーミングシステムであり、
前記複数の基準画像データは、前記ゲームに使用されるカードの組ごとに、前記第2のメモリに複数記憶され、
前記おもて面側の基準画像データは、カードが示す数又は絵柄毎にそれぞれ前記第2のメモリに記憶され、
前記裏面側の基準画像データは、前記カードの組ごとに1つの基準画像データが前記第2のメモリに記憶される。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate