説明

ゲームカードの管理共有化システム

【課題】多数のカードをそれぞれ用いることなく、多数のカードの度数を1つのカードで用いることができ、度数でゲームプレイ以外のアイテムなどを購入できるようにした場合、大きい度数が必要なアイテムなども購入することができるようにしたゲームカードの管理共有化システムを提供する。
【解決手段】カード登録装置10にカード6を挿入すると、該カード6のID情報はサーバ装置30に送られる。サーバ装置30でデータベースを参照し、送られたIDのカードが登録されている場合、関連付けを行う次のカードの挿入が促され、つぎのカードのID情報が送られ、登録されている場合、登録されているつぎのカードのID対応の関連付け情報の項目に当初挿入したカードのIDが書き込まれ登録される。これにより関連付けされたいずれのカードを用いても残り度数を合算した度数を用いてプレイすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームにおける各カードが有するカード度数の共有化を図ったゲームカードの管理共有化システムに関する。
ここで本発明によるシステムを構成するカード登録装置は、ゲーム機内にカード登録装置能を内蔵したり、併設したりする装置を含むものと定義する。
【背景技術】
【0002】
カード情報を利用した従来のゲーム機は、カードをつぎに挙げるような方法で用いている。
カードを購入した場合、カード毎に所定(例えば100度)の度数を有しており、購入したカードを登録機などでサーバ装置に登録することにより、カードを用いることができるようになる。例えば、カード度数から1プレイで例えば1度数ずつ減少させることにより、度数が0になるまでゲームに使用することができる。
この従来のカード使用のシステムでは、多数カードを所有しても、各個別に度数を使用するものであり、ゲームを行うためには度数残量のあるすべてのカードを持ち歩かなければならず、1つのカードに度数を纏めることはできない。
【0003】
また、カードの度数をプレイカウント以外に使用できず、ひとつ一つのカードの度数は引き継ぎ以外に復活させることはできない。すなわち、最初に設定されている度数がプレイを行うことによって減少し、一旦度数が減少した場合、度数を増加させることができない。
カードの使用の範囲を広げるため、カード度数でプレイ以外にアイテム購入やゲームの車購入を行うことができるようにすることが想定されるが、アイテムや車によっては購入に大きい度数が必要であり1つのカードの度数では購入できないものがある。
【0004】
特許文献1はネットワーク・カードシステムに関するもので、ユーザの端末からカードの登録要求を受信した場合、登録要求に係るカードの登録状態が占有権の未登録状態であると判断された場合、ユーザまたはユーザの端末の識別情報と登録要求に係るカードの識別情報とを関連付けて記憶装置に格納するものである。
これは例えばカードの譲渡要求をユーザの端末から受信した場合、ユーザまたはユーザの端末の識別情報と譲渡要求に係るカードの識別情報との関連付けが登録されていると判断した場合、譲渡先ユーザまたは譲渡先ユーザの端末の識別情報と譲渡要求に係るカードの識別情報との関連付けを記憶装置に登録するものである。
【特許文献1】国際公開第03−103790号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1はカードの識別情報とユーザまたはユーザ端末との関連付けは、カードゲームのカードを譲ったり、譲られたりする場合に必要なもので、カードを用いたゲームを行う場合に、1つのカードに度数を合算するようなことを用いるシステムではない。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなしたもので、その目的は、カードを用いるゲームにおいて、多数のカードをそれぞれ用いることなく、多数のカードの度数を1つのカードで用いることができ、度数でゲームプレイ以外のアイテムなどを購入できるようにした場合、大きい度数が必要なアイテムなども購入することができるようにしたゲームカードの管理共有化システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、カード登録装置,サーバ装置およびカード登録装置とサーバ装置の間の通信手段を備え、カード登録装置で登録したカードを用いてゲーム機でゲームを行う場合、カードIDが有する度数に対し、1プレイ当たりの度数を減少させることによりゲームプレイを行うシステムにおいて、前記カード登録装置に、カード挿入口を有し、挿入されたカードに記憶されているカードIDおよび度数を読み出すためのカード情報読出手段と、前記カード情報読出手段から読み出したカードIDが登録されているか否かをサーバ装置に問い合わせる手段と、サーバ装置に問い合わせたカードIDが登録されていない場合、新規登録を行うためにカード名またはキャラクタ名を入力するための新規登録情報入力手段と、挿入したカードが既に登録を受けている場合、または登録を受けた場合、挿入したカードに対し関連付けを行うか否かプレイヤに選択させるための画面を表示する手段と、プレイヤが関連付けすることを選択した場合、つぎのカード挿入を要求する手段を有し、サーバ装置に、登録されたカードIDおよび該カードID対応の度数および関連付け情報を蓄積するテーブルを格納するデータベース手段と、カード登録装置から登録の問い合わせを受けたとき、前記データベース手段のテーブルを参照し、問い合わせのあったカードの登録の有無を確認するデータベース照合手段と、前記データベース照合手段の照合により登録がない結果をカード登録装置に返送したとき、カードIDに対しカード登録装置から送られてくるカード名またはキャラクタ名をテーブルに書き込んで登録するカード登録手段と、つぎにカード登録装置で挿入されたカードについてデータベース照合した結果、つぎに挿入されたカードが登録を受けていない場合、カード登録装置から送られてくるつぎに挿入されたカードの情報を入力してテーブルに登録した後か、またはつぎに挿入されたカードが登録を受けている場合に、カード登録装置からの関連付け依頼にしたがって関連付けを行う関連付け手段とを有し、前記関連付け手段は、関連付け依頼がされた場合、つぎに挿入されたカードIDの関連付け情報として最初に挿入されたカードIDを書き込むことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記カード登録装置は、前記テーブルに前記つぎに挿入されたカードIDの登録があった場合、つぎに挿入されたカードが他のカードと関連付けされているか否かを判定し、他のカードに関連付けされていない場合に、サーバ装置につぎのカードの関連付けを依頼する手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記関連付け手段は、つぎに挿入されたカードIDに関連付け情報として最初に挿入されたカードIDを書き込むとともに最初に挿入されたカードの度数の項目につぎに挿入されたカードの度数を加算した合算度数を書き込むことを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において前記テーブルは登録されたカードID毎に、残り度数,関連付け情報の項目を有し、さらにカード名またはキャラクタ情報の項目を同じテーブルまたは他のテーブルに有することを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記カード登録装置の各構成はゲーム機に併設されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、1つの登録カードに他のカードの関連付け情報を書き込むことによりカード引継ぎ以外にも1つの登録カードのカード度数に加えて関連付けられたカードの度数をチャージすることができる。例えば、関連付け情報を書き込むことにより、関連付けられた別カードの残度数もチャージすることとなる。
カードの度数でアイテムなどを購入可能にした場合、従来はひとつ一つのカードの度数を合算ができなかったため購入に大きな度数を必要とするアイテムの購入が可能となる。
複数カードで同じ情報を共有できるので、カードを複数持ち歩かずに済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1Aは、本発明によるゲームカードの管理共有化システムの概要を示すブロック図である。
インターネットなどのネットワーク回線2を介してゲーム機5a〜5n,カード登録装置10およびサーバ装置30が接続されている。
プレイヤはカード登録装置10にカード6を差し込みネットワーク回線2を通じてサーバ装置30にアクセスすることにより、カード6の登録や関連付けをするための問い合わせをすることができる。
【0010】
例えば図1Bに示すカード6aを別のカード6nに関連付けすると、カード6nの関連付けの項目にカード6aのID A×××が書き込まれ関連付けされる。カード6aまたはカード6nのいずれも残度数の合計の200度数を用いることができ、200度数から1プレイ分の度数、例えば1度であれば、1度数を差し引いてプレイをすることができる。カード6aまたはカード6nは残度数は199度数となる。
また図8(a)に示すようにカード1をカード2に関連付け、カード2をカード3に関連付けた場合、どのカードをゲーム機5a〜5nに挿入しても同じように300度数のカードに見え、この度数を用いてプレイすることができる。カード1または2をゲーム機5a〜5nのいずれかに挿入すると、そのカードのIDは読み込まれ、サーバ装置30に送られ、送られたカードIDについてデータベースのテーブルを参照する。このとき、挿入されたカードIDに残り度数があれば、この度数を用いる。残り度数がなければ、挿入されたカードIDの関連付け情報を参照し、このカードIDに関連付けされたカードの度数を用いる。なお、3枚以上のカードが関連付けされている場合、挿入したカードや、挿入したカードに関連付けされたカードに残り度数がない場合は、さらにつぎに関連付けされたカードの度数を用いることとなる。
カードの管理方法として、従来は1カードで1つの情報にヒモ付けがされていたが、図8(a)に例示するように複数カードから同じ情報にヒモ付けできるようにした。
【0011】
また、従来のゲームカードを使用するゲーム機では、主にカード度数をプレイカウントによるカード寿命として使用していたが、本発明では度数を他の用途にも使用できるようにした。
カード度数の消費は1プレイ1度数消費の他、つぎの場合も使うことができるようにした。
・ゲーム筐体で無料セッティングを行ったとき
・WEB使用1時間で1度数
・車購入時
・アイテム購入時
などである。
WEB上で操作するために従来どおりのIDとパスワードを持ったガレージも作ることができる。この場合も登録はどれかのカード1枚だけでOKである。カード紛失のときのために、カードに使用不可のフラグ「1」を付けることができる。この使用不可のフラグ「1」が付いたカードはゲーム機5a〜5nにカードを差し込むと、ゲーム機の画面に無効の表示等がなされる。
【0012】
ゲーム機5a〜5nにカードを差し込み車購入の場合、ゲーム機5a〜5nの表示画面に図7(a)に示すように購入すべき車選択の画面が表示され、例えば購入しようとする車NSXを選択すると、表示画面に「NSXを購入するには100度数が必要です。購入しますか?」の画面となる(図7(b))。また、車BGM1を選択すると、表示画面に「BGM1を購入するには25度数が必要です。購入しますか?」の画面となる(図7(c))。このようにして1枚のカードが有する最大度数以上の車などを購入することができる。
また、図8(b)に示すように残り度数30のカード1に残り度数10のカード2を関連付ければ合計で40度数になるので、カード1,2のどちらを使っても、残り40度数で車○○×と車□□×を所有しているデータを使うことができる。
【0013】
図2は、本発明によるゲームカードの管理共有化システムのカード登録装置およびサーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
カード登録装置10において、操作部11は文字入力,決定を行うためのボタンであり、操作部11で入力した情報は入力制御部12を介してCPU15に送られる。また、カード挿入口13から図1Bに示すカードが挿入されると、カード情報リードライト制御部14でカードID,度数が読み込まれる。読み込まれたカード情報はCPU15に送られる。
ROM19は登録機全体の制御を行う制御プログラム,カード登録および関連付けを行うプログラム並びに通信プログラムが格納されている。また、RAM20は各制御部の作業エリアとして用いられるともにカード登録や関連付け制御に伴う一時的なデータを格納する。
【0014】
画像処理部16はCPU15の制御の下に表示部17に登録,関連付けの待ち受け画面を表示しており、カード投入によりサーバ装置に問い合わせサーバ装置から報告を受けたときの登録画面や関連付けるための画面を表示する。
CPU15はROM19より制御プログラム,カード登録および関連付けを行うプログラム並びに通信プログラムを読み出すことにより機器制御部15a,カード登録制御部15b,カード関連付制御部15c,通信制御部15dの各機能を実現する。
機器制御部15aは機器の待ち受け画面表示処理,操作部からの入力信号の受信処理,サーバ装置へのデータの送信処理,サーバ装置からのデータの受信処理など機器全体の制御を行う。
【0015】
カード登録制御部15bはカード情報リードライト制御部14で読み出したカードIDが登録されているか否かのサーバ装置30への問い合わせ(カードID,度数情報などを送る)や、サーバ装置30に問い合わせた結果、カードIDが登録されていない旨の情報が送信されてきた場合、新規登録を行うためにカード名またはキャラクタ名を入力するための画面を表示し、プレイヤが画面にしたがってカード名やキャラクタを入力したとき、この入力情報を送って新規カードをサーバ装置30に登録のための制御を行う。
カード関連付制御部15cは挿入したカードが既に登録を受けている場合、または登録を受けた場合にサーバ装置から送られてくる報告を受けて、挿入したカードに対し関連付けを行うか否かプレイヤに選択させるための画面を表示する。そしてプレイヤが関連付けすることを選択した場合、つぎのカード挿入を要求する画面を表示する。
通信制御部15dはカード登録制御部15b,カード関連付制御部15cの制御に基づきサーバ装置と通信を行う場合に、各制御部15b,15cから送信すべき情報を受けとり通信部18を介してサーバ装置30に情報を送信する。
【0016】
サーバ装置30において、データベース31には図6Aおよび図6Bにそれぞれ例示されるようなカードデータテーブル31aとキャラクタデータテーブル31bが蓄積される。
カードデータテーブル31aは登録されたカードIDに対し,残り度数,関連付け情報および使用不可フラグの各項目を有している。例えば、カードIDがB222の登録カードは残り度数99が0となり、関連付け情報C333が書き込まれている。また、カードIDがC333の登録カードは残り度数100が0となり、関連付け情報A111が書き込まれている。A111とC333とB222のカードIDが関連付けされており、合計の度数はA111の残り度数100にカードID B222の残り度数99とカードID C333の残り度数100が加算され、残り度数299となっている。
【0017】
1つのカードには、この例では複数のキャラクタが登録可能で、キャラクタデータテーブル31bには各カードIDに対し、キャラクタの種類および名前の項目を有している。キャラクタの種類および名前はプレイヤがカードを登録するときに、入力されるキャラクタの種類,名前である。例えば、カードID A111には名前が○○××の商人と名前が△△□□の村人の複数人が登録されている。
【0018】
ROM34はカード登録装置10から送られてくるカードIDの情報が登録されているか、関連付けされているかを照合するためのデータ照合プログラム,カードを登録するためのカード登録プログラム,カードを関連付けるためのカード関連付けプログラムおよび通信プログラムが格納されている。
CPU33は、データ照合プログラム,カードを登録するためのカード登録プログラム,カードを関連付けるためのカード関連付プログラムおよび通信プログラムを読み出すことによりデータベース照合部33a,カード登録部33b,カード関連付部33cおよび通信制御部33dの各機能を実現する。
【0019】
データベース照合部33aはカード登録装置から登録の問い合わせを受けたとき、データベース31のテーブル31aを参照し、問い合わせのあったカードの登録の有無を確認する。カード登録部33bはデータベース照合部33aの照合により登録がない結果をカード登録装置に返信したとき、カードIDに対しカード登録装置から送られてくるキャラクタの種類およびそのその名前をテーブル31bに書き込んで登録する。
カード関連付部33cはカード関連付けのためつぎに挿入されたカードについてデータベース照合した結果、つぎに挿入されたカードが登録を受けていない場合、カード登録装置から送られてくるつぎに挿入されたカードの情報をカード登録部33bが入力してテーブルに登録した後か、またはつぎに挿入されたカードが登録を受けている場合に、カード登録装置からの関連付け依頼にしたがって関連付けするカードIDをつぎに挿入されたカードIDの関連付け項目に書き込む。
【0020】
図3はカード関連付処理をカード登録装置側の処理を中心にして示したフローチャート、図4はサーバ装置側の処理を中心にして示したフローチャートである。
まず図3および図4を用いてカード関連付け処理の概要を説明する。
図3においてカード1としてA111を、関連付けするカード2としてC333を用いる場合であり、カードA111を挿入する(ステップ(以下「S」という)001)と、カード登録装置10はカード情報をサーバ装置30に問い合わせる(S002)。図4(a)においてサーバ装置30はカードIDがカード登録装置10から送信されてくる(S101)と、データベースと照合する(S102)。レコード(登録)があった場合、カード情報を返信する(S103,S104)。一方、レコードがない場合はNULLを返信する(S103,S105)。
【0021】
図3においてサーバ装置30に登録があった場合、カード登録装置10には登録のあったカード情報が返信されてくるためこのカードに別のカードを関連付けするか否かをプレイヤに判断させる(S006)。サーバ装置30に登録がなかった場合、カード新規登録情報をプレイヤは入力し(S004)、サーバ装置30に新規登録依頼をし(S005)、新規登録したカードに別のカードを関連付けするか否かをプレイヤに判断させる(S006)。
図4において、サーバ装置30は新規登録を依頼された場合、図4(b)に示すようにカードIDが送信され(S201)、データベースと照合し(S202)、レコードがあるか否かの判断をし(S203)、レコードがない場合、新規レコードを追加する(S204)。この場合の処理は、レコードがないことを前提の処理であるので、S203の処理でレコードがあったとなった場合は、失敗の処理を行う(S205)。
【0022】
図3においてS006でプレイヤは関連付けしない場合、何ら操作をしないか、または関連付けしない操作を行えば、その時点で関連付けのための処理は終了する。
プレイヤがつぎのカードC333を挿入すれば、関連付けするという意思表示であり、このカードC333のカードIDをサーバ装置30に問い合わせる。
サーバ装置30は図4(a)の処理を行い、このカードのレコードがあれば、カード情報を返信する(S104)。
【0023】
レコードがなければ、NULLを返信する(S105)。
図3においてカード登録装置10は登録があった旨の返信を受けた場合、カードC333が別のカードに既に関連付けされているか否かを判断する(S009,S012)。一方、登録がなかった場合、サーバ装置30に新規登録を依頼する(S009,S010)。
サーバ装置では図4(b)に示す処理が行われ、新規レコードを追加する(S204)。図3においてカード登録装置10は新規追加の情報を受けると、サーバ装置30に関連付けを依頼する(S011)。
また、S012の判断において、既に別のカードに関連付けされている場合は、関連付けできないため処理はその時点で終了する。別のカードに関連付けされていない場合は、サーバ装置30に関連付けを依頼する(S011)。
【0024】
図4(c)においてサーバ装置30はカード1と2のID A111とC333が送られてくる(S301)と、データベースと照合し(S302)、カード2の関連付け情報の項目にカード1のA111を書き込み関連付ける(S303)。そしてカード1の残り度数にカード2の度数を合算する(S304)。
【0025】
図5A,図5Bは図3,図4におけるプレイヤの操作,カード登録装置の処理,インターネット回線の送受信およびサーバ装置の処理に分け、その詳細を時系列に沿って示した図である。
プレイヤ
・P1 カード挿入口にカードを入れる
カード登録装置
・C1 カード情報を読み込む
・C2 カード情報ID××××をサーバ装置に送って問い合わせする
サーバ装置
・S1 カードID××××を受信
・S2 カードID××××をデータベースのテーブルと照合
・S3 登録なし
・S4 その報告返信
・S5 登録あり
・S6 その報告返信
【0026】
カード登録装置
・C3 登録なしの報告を受けて登録画面を表示
プレイヤ
・P2 登録情報を入力
カード登録装置
・C4 登録情報をサーバ装置に送信
サーバ装置
・S7 登録情報を受信
・S8 テーブルにカードID××××の情報を書き込む
・S9 報告返信
カード登録装置
・C5 報告を受けて関連付けするための画面表示
プレイヤ
・P3 関連付けOKを入力
カード登録装置
・C6 関連付けすべきカード挿入を促す画面表示
【0027】
プレイヤ
・P4 カード挿入
カード登録装置
・C7 カード情報を読み込む
・C8 カードID○○○○を送って問い合わせる
サーバ装置
・S10 カードID○○○○を受信
・S11 カードID○○○○がテーブルに登録されているか照合
・S12 登録なし
・S13 報告返信
・S14 登録あり
・S15 その報告返信と他のカードの関連付けも報告
カード登録装置
・C9 登録なしの報告を受けて登録画面を表示
プレイヤ
・P5 情報を入力
【0028】
カード登録装置
・C10 登録情報をサーバ装置に送信
サーバ装置
・S16 登録情報受信
・S17 テーブルにカードID○○○○の情報を書き込む
・S18 報告返信
カード登録装置
・C11 報告を受信
・C12 他のカードとの関連付けありで終了する
・C13 他のカードの関連付けがない場合、サーバ装置にカードID○○○○にカ ードID××××の関連付けを依頼
サーバ装置
・S19 テーブルのカードID○○○○にカードID××××の関連付けを入れる
・S20 報告返信
カード登録装置
・C14 報告受信で終了
【0029】
以上の実施の形態は、カード登録,関連付けを専用に行うカード登録装置を用いた場合を説明したが、カード登録装置の機能をゲーム機に併設または内蔵させることにゲーム機からもカード登録,関連付けを行うことができる。かかる場合、ゲーム機はカードが挿入された場合、待ち受け画面に挿入したカードでゲームを開始するか、または挿入したカードで登録,関連付けするかのいずれかを選択するための画像を表示することにより、プレイヤにゲームプレイまたは登録,関連付けのいずれかを選択させることができる。
また、カード登録において1つのカードで複数のキャラクタを登録するためキャラクタの種類とその名前を入力する例を説明したが、入力する情報としてカードの名前,キャラクタ名を登録するようなデータ構造にすることもできる。かかる場合にはキャラクタデータテーブル31bを作ることなく、カードデータテーブルにカードの名前とキャラクタ名の項目を作れば良い。
【産業上の利用可能性】
【0030】
カードを用いるゲーム機においてカードの登録,関連付けを行うシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1A】本発明によるゲームカードの管理共有化システムの概要を示すブロック図である。
【図1B】カードの関連付けを説明するための図である。
【図2】本発明によるゲームカードの管理共有化システムのカード登録装置およびサーバ装置のの回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】カード関連付処理をカード登録装置側の処理を中心にして示したフローチャートである。
【図4】サーバ装置側の処理の例を示すフローチャートである。
【図5A】図3,図4におけるプレイヤの操作,カード登録装置の処理,インターネット回線の送受信およびサーバ装置の処理に分け、その詳細を時系列に沿って示した図で、前半部分を示している。
【図5B】図3,図4におけるプレイヤの操作,カード登録装置の処理,インターネット回線の送受信およびサーバ装置の処理に分け、その詳細を時系列に沿って示した図で、後半部分を示している。
【図6A】サーバ装置のデータベースに格納されるカードデータテーブルの一例を示す図である。
【図6B】サーバ装置のデータベースに格納されるキャラクタデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明にかかるカードを使用してカーレースを行うための車選択画面例である。
【図8】複数のカードの関連付け、およびカード度数による購入例を説明するための図で、(a)は複数のカードを関連付ける例を、(b)は関連付けたカードで車を購入する例をそれぞれ示している。
【符号の説明】
【0032】
2 ネットワーク回線
5a,5n ゲーム機
10 カード登録装置
11 操作部
12 入力制御部
13 カード挿入口
14 カード情報リードライト制御部
15,33 CPU
16 画像処理部
17 表示部
18,32 通信部
19 ROM
20 RAM
30 サーバ装置
31 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード登録装置,サーバ装置およびカード登録装置とサーバ装置の間の通信手段を備え、カード登録装置で登録したカードを用いてゲーム機でゲームを行う場合、カードIDが有する度数に対し、1プレイ当たりの度数を減少させることによりゲームプレイを行うシステムにおいて、
前記カード登録装置に、
カード挿入口を有し、挿入されたカードに記憶されているカードIDおよび度数を読み出すためのカード情報読出手段と、
前記カード情報読出手段から読み出したカードIDが登録されているか否かをサーバ装置に問い合わせる手段と、
サーバ装置に問い合わせたカードIDが登録されていない場合、新規登録を行うためにカード名またはキャラクタ名を入力するための新規登録情報入力手段と、
挿入したカードが既に登録を受けている場合、または登録を受けた場合、挿入したカードに対し関連付けを行うか否かプレイヤに選択させるための画面を表示する手段と、
プレイヤが関連付けすることを選択した場合、つぎのカード挿入を要求する手段を有し、
サーバ装置に、
登録されたカードIDおよび該カードID対応の度数および関連付け情報を蓄積するテーブルを格納するデータベース手段と、
カード登録装置から登録の問い合わせを受けたとき、前記データベース手段のテーブルを参照し、問い合わせのあったカードの登録の有無を確認するデータベース照合手段と、
前記データベース照合手段の照合により登録がない結果をカード登録装置に返送したとき、カードIDに対しカード登録装置から送られてくるカード名またはキャラクタ名をテーブルに書き込んで登録するカード登録手段と、
つぎにカード登録装置で挿入されたカードについてデータベース照合した結果、つぎに挿入されたカードが登録を受けていない場合、カード登録装置から送られてくるつぎに挿入されたカードの情報を入力してテーブルに登録した後か、またはつぎに挿入されたカードが登録を受けている場合に、カード登録装置からの関連付け依頼にしたがって関連付けを行う関連付け手段とを有し、
前記関連付け手段は、関連付け依頼がされた場合、つぎに挿入されたカードIDの関連付け情報として最初に挿入されたカードIDを書き込むことを特徴とするゲームカードの管理共有化システム。
【請求項2】
前記カード登録装置は、前記テーブルにつぎに挿入されたカードIDの登録があった場合、つぎに挿入されたカードが他のカードと関連付けされているか否かを判定し、他のカードに関連付けされていない場合に、サーバ装置につぎのカードの関連付けを依頼する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のゲームカードの管理共有化システム。
【請求項3】
前記関連付け手段は、つぎに挿入されたカードIDに関連付け情報として最初に挿入されたカードIDを書き込むとともに最初に挿入されたカードの度数の項目につぎに挿入されたカードの度数を加算した合算度数を書き込むことを特徴とする請求項1または2記載のゲームカードの管理共有化システム。
【請求項4】
前記テーブルは登録されたカードID毎に、残り度数,関連付け情報の項目を有し、さらにカード名またはキャラクタ情報の項目を同じテーブルまたは他のテーブルに有することを特徴とする請求項1,2または3記載のゲームカードの管理共有化システム。
【請求項5】
前記カード登録装置の各構成はゲーム機に併設されることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のゲームカードの管理共有化システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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