ゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置
【課題】興趣性に富むゲームシステムを提案する。
【解決手段】第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、を備え、前記第2の装置は、第2の表示手段と、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、を備える。
【解決手段】第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、を備え、前記第2の装置は、第2の表示手段と、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アミューズメント施設(例えば、ゲームセンター)では、遊戯価値(例えば、メダル)を消費してプレイする競馬ゲーム機が知られている。
【0003】
このような競馬ゲーム機として、例えば、プレイヤがレースゲームの着順を予想して、レースゲームに出走する競走馬に遊戯価値をベットし、その結果に応じて遊戯価値の払い出しを受けるベットゲームと並行して、プレイヤが遊戯価値を消費して保有する競走馬を育成し、当該競走馬をレースゲームに出走させて賞金(遊戯価値)を稼ぐ育成ゲームとを行えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−231073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような競馬ゲーム機では、現実世界で実際に行われる競馬レースの一部のレース(例えば、全ての重賞レース)と同一のレース名、競馬場、馬場、距離、馬齢等を模し、現実世界の競馬レースに倣った順番で、レースゲームを実行する。そして、競馬ゲーム機は、1つのレースゲームを約3分程度で実行する。例えば、競馬ゲーム機は、現実世界の1週間で開催される競馬レースから約1レースを選択し、現実世界で1年に渡る競馬レースのレースゲーム(約50レース)を2〜3時間程度で実行させる。
【0006】
ここで、現実世界の競馬レースは、同一週のうちの複数日(土日等)に開催したり、同一日に複数の競馬場(中山、京都等)で開催している。また、現実世界の競馬レースは、同一日の同一競馬場であっても複数レース(第1レースから第12レース等)が開催されることがある。
【0007】
これらの事情により、競馬ゲーム機は、現実世界の同一週の競馬レース内で、実行すべきレースゲームが複数存在することがある。そのため、競馬ゲーム機では、例えば、現実世界の同一週に複数の重賞レースがある場合、一方の競馬レースのレースゲームをゲーム内における所定の年に実行したときは、他方の競馬レースのレースゲームをゲーム内における次の年(一方のレースゲームの2〜3時間後)に実行させている。これによって、従来の競馬ゲーム機は、現実世界の競馬レースと同一名のレースゲームを大量に実行させることと、現実世界で1年に渡る競馬レースのレースゲームを短時間で実行させることの両立を図っていた。
【0008】
しかしながら、従来の競馬ゲーム機では、プレイヤが目当てとするレースゲーム(例えば、プレイヤの思い入れのある競馬レースのレースゲーム)がある場合に、そのレースゲームが実行されるまでに長い時間(最長で約5〜6時間程度)待たなくてはならないことがある。
【0009】
本発明は、興趣性に富むゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のゲームシステムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、を備え、前記複数の第2の装置は、第2の表示手段と、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、を備える。
【0011】
また、本発明ゲームシステムの表示制御方法の一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムの表示制御方法であって、前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、を備える。
【0012】
さらに、本発明のゲームシステムのプログラムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムに対して、前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、を実行させる。
【0013】
さらに、本発明のゲーム装置の一態様は、複数の競争対象が着順を争う第1のレースゲームと、複数の競争対象が着順を争う第2のレースゲームと、を並行して実行する制御手段、を備える。
【0014】
さらに、本発明のゲームシステムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、を備え、前記複数の第2の装置は、複数の競争対象が着順を争う第2のレースを制御する第2の制御手段と、前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、少なくとも前記第2のレースの映像を表示する第2の表示手段と、を備え、前記第2の制御手段は、前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、興趣性に富むゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態のゲームシステムにおけるゲーム装置の構成の一例を示す図である。
【図2】ゲームシステムの構成の一例を示す図である。
【図3】メインキャビネット(メイン装置)の構成の一例を示す図である。
【図4】サテライトキャビネット(サテライト装置)の構成の一例を示す図である。
【図5】ゲームシステムにおいて用いられるPCの構成の一例を示す図である。
【図6】レース情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図7】レースゲームの時間の経過の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図8】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図9】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図10】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図11】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図12】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図13】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図14】メインレースのレース出走馬情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図15】メインレースのレース出走表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図16】メインレースのレース結果表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図17】サブレースのレース出走馬情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図18】サブレースのレース出走表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図19】サブレースのレース結果表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図20】サテライトキャビネットのレース表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】メインレース及びサブレースのレース制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】メインレース及びサブレースの映像カット処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0018】
本実施形態のゲームシステムは、例えば、プレイヤが、制御手段により走行を制御される走行物である競走馬によるレースゲームの着順を予想してメダルをベットし、そのレースゲームの結果に基づいて配当を受ける賭け競争ゲーム(ベットゲーム)と共に、レースゲームに参加する競走馬や騎手を所有し、これら競走馬や騎手を育成してレースゲームに参加させ、その到着順位に応じた馬主賞金としてメダルを獲得する育成ゲーム(厩舎ゲーム)とを行うことができる。
【0019】
(ゲーム装置の構成)
図1は、本実施形態のゲームシステム1におけるゲーム装置10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のゲーム装置10の本体部12には共通のゲーム映像を出力する統合ディスプレイ14が設けられており、映像により競走馬が競争する状態等が表示可能である。統合ディスプレイ14は、例えば、3つのディスプレイ14A、14B、14Cから構成されている。なお、統合ディスプレイ14は、1つ又は2つのディスプレイから構成されていても良く、4つ以上のディスプレイから構成されていても良い。
【0020】
本体部12の統合ディスプレイ14の正面前方には、プレイヤがそれぞれ使用する複数台のサテライト部20が設けられている。また、複数台のサテライト部20を取り囲むように、ゲームの音声を出力する音声出力手段の一例である4つのスピーカタワー16A、16B、16C、16Dが設けられている。
【0021】
各サテライト部20は、例えば、テーブル22と椅子24とが一体となって構成されている。テーブル22には、例えば、賭け競争ゲーム(ベットゲーム)や育成ゲーム(厩舎ゲーム)のゲーム映像を出力する表示手段の一例である液晶ディスプレイ26と、遊戯価値の一例であるメダルを投入し、配当や賞金に相当するメダルを排出するメダル投入排出口28とが設けられている。なお、ゲーム装置10は、メダルレスで遊べる構成でも良く、例えば、プレイヤのカードID等に紐付けて、ゲーム装置10と通信可能な別装置でプレイヤが所有するメダル数を管理してもよい。
【0022】
液晶ディスプレイ26には操作手段の一例であるタッチパネル27が設けられており、各プレイヤは、タッチパネル27に触れてゲームを操作することができる。例えば、ゲームの進行に伴って液晶ディスプレイ26にコマンドキーが適宜表示され、プレイヤはコマンドキー上のタッチパネル27に触れることで、各種コマンド信号をゲーム制御回路に入力することができる。
【0023】
(ゲームシステムの構成)
図2は、本実施形態のゲームシステム1の構成の一例を示す図である。ゲーム装置10は、例えば、当該ゲーム装置10全体を制御するメインキャビネット30と、各サテライト部20を制御するサテライトキャビネット60とにより構成されている。また、これらメインキャビネット30と複数のサテライトキャビネット60とは、例えば、LAN等の所定のネットワークにより相互に通信可能に接続されている。
【0024】
さらに、同様のゲーム装置10は、例えば、日本全国のゲームセンター等に設置することができ、各ゲーム装置10は、例えば、それぞれインターネットにより相互に通信可能に接続されている。
【0025】
ゲームシステム1には、さらに、全国各地に設置されたゲーム装置10からのゲームデータを管理等するためのサーバ90を設けることができる。サーバ90は、例えば、インターネットに接続することができる。
【0026】
サーバ90には、例えば、ゲーム装置10からのゲームデータを蓄積し、管理するデータベースサーバ92と、各種ランキング等の統計処理を行うランキングサーバ94と、家庭等に設置されたパーソナルコンピュータを接続するためのウェブサーバ96と、携帯電話、PHS等の携帯情報端末を接続するための携帯サーバ98とが設けられている。
【0027】
なお、本実施形態では、メインキャビネット30(第1の装置)と複数のサテライトキャビネット60(第2の装置)との間で情報通信可能なゲームシステム1としたが、他の構成によるゲームシステムでもよい。例えば、メインキャビネット30の代わりに、サーバ装置を用意し、複数のサテライトキャビネット60の代わりに、家庭用ゲーム装置、業務用ゲーム機、PC、PDA、携帯電話、PHS等の情報処理装置であるクライアント装置を用意し、サーバ装置と複数のクライアント装置とがネットワークを介して情報の送受信を行うゲームシステムでもあっても良い。
【0028】
(メインキャビネットの構成)
図3は、本実施形態のメインキャビネット30(第1の装置)の構成の一例を示す図である。メインキャビネット30には、当該メインキャビネット30全体を制御する制御手段であるメインPC32が設けられている。メインPC32には、表示手段の一例であるLCD34と操作手段の一例であるポインティングデバイス36が接続されている。
【0029】
メインPC32には、映像処理手段の一例である3つのビデオPC38A、38B、38C、音声処理手段の一例であるサウンドPC40が、例えば、LAN等により接続されている。
【0030】
ビデオPC38A、38B、38Cには、それぞれ、表示手段の一例である統合ディスプレイ14を構成する3つのディスプレイ14A、14B、14Cが接続されている。3つのディスプレイ14A、14B、14Cにより、統合ディスプレイ14は、競馬レース等の迫力ある映像を表示することができる。
【0031】
サウンドPC40には、アンプ42が接続されている。アンプ42には、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dに設けられたスピーカ44A、44B、44C、44Dと、センタースピーカ46と、ウーハースピーカ48とが接続されている。スピーカ44AはフロントスピーカLであり、スピーカ44BはフロントスピーカRであり、スピーカ44CはサラウンドスピーカLであり、スピーカ44DはサラウンドスピーカLである。これらスピーカ44A、44B、44C、44D、センタースピーカ46、ウーハースピーカ48は、臨場感のある音声を提供することができる。
【0032】
メインPC32には、IOボード50が接続されている。IOボード50には、LED52、冷陰極管54、ハロゲン56等の各種照明が演出手段として接続され、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dにそれぞれ設けられた照明58A、58B、58C、58Dが接続されている。これらLED52、冷陰極管54、ハロゲン56等の各種照明と、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dに設けられた照明58A、58B、58C、58Dは、迫力ある照明を実現することができる。
【0033】
(サテライトキャビネットの内部構成)
図4は、本実施形態のサテライトキャビネット60(第2の装置)の構成の一例を示すである。サテライトキャビネット60には、当該サテライトキャビネット60全体を制御する制御手段の一例であるサテライトPC62が設けられている。サテライトPC62には、プレイヤが操作するために、表示手段及び操作手段の一例である液晶ディスプレイ26とタッチパネル27により構成された映像ユニット64が設けられている。
【0034】
サテライトPC62には、例えば、アンプ66及びスピーカ67により構成されたサウンドユニット68が設けられている。
【0035】
サテライトPC62には、例えば、IOボード70が接続されている。IOボード70には、例えば、冷陰極管72、蛍光灯74、LCD側ウィナーランプ76、筐体側ウィナーランプ78等の各種照明79が演出手段の一例として接続されている。LCD側ウィナーランプ76、筐体側ウィナーランプ78の報知手段の一例は、自己のサテライトキャビネット60を操作しているプレイヤに競馬ゲーム等において勝利したことを報知する。
【0036】
サテライトPC62には、例えば、ICカードユニット80が設けられている。ICカードユニット80には、例えば、情報記憶媒体であるICカードに情報を読み書きするICカードリーダライタ82(情報読取手段及び情報書込手段の一例)と、挿入されたICカードをロックするカードロック機構84とが設けられている。プレイヤは、ICカードユニット80にICカードを挿入することにより競馬ゲームにログオンすることができる。
【0037】
サテライトPC62には、例えば、メダルを投入するための一括投入ユニット86と、メダルを払い出すための払出機構であるホッパー88とが設けられている。一括投入ユニット86には、例えば、繰り出し機構86Aとセレクタ86Bとが設けられている。
【0038】
(メインPC、ビデオPC、サウンドPC、サテライトPC、各種サーバの構成)
図5は、本実施形態のゲームシステム1において用いられるPC100(メインPC32、ビデオPC38A、38B、38C、サウンドPC40、サテライトPC62、各種サーバ90(データベースサーバ92、ランキングサーバ94、ウェブサーバ96、携帯サーバ98等))の構成の一例を示す図である。
【0039】
PC100は、例えば、当該PC100全体を制御するゲームボード102、映像を表示するためのビデオカード104、音声を出力するためのサウンドカード106、ROM108、DVD−ROM110、データストレージ112、PCI(Peripheral Component Interconnect)I/Oカード114、Base BD(All−net)116、電源118、ケース120により構成されている。
【0040】
ゲームボード102は、例えば、マザーボード122、CPU124、メモリ126により構成されている。
【0041】
記憶手段の一例であるROM108は、例えば、HDD、シリコンディスク又はCF(Compact Flush)等により構成されている。ROM108には、例えば、OS(Operation System)128、アプリケーション130、ゲームプログラム132等が格納されている。
【0042】
記憶手段の一例であるデータストレージ112は、例えば、シリコンディスク又はCF等により構成されている。データストレージ112には、例えば、ゲームデータ134、バックアップデータ136等が格納される。
【0043】
なお、PC100は、この標準的構成から適宜必要な構成を選び、不要な構成を除いて構成することができる。例えば、サウンドカード106は、サウンドPC40に使用することができる。なお、例えば、DVD−ROM110、データストレージ112、Base BD(All−net)116は、各種サーバに使用することができる。
【0044】
(サテライトキャビネットのレースゲーム表示処理)
本実施形態のゲームシステム1は、例えば、プレイヤが、競走馬によるレースゲームの着順を予想してメダルをベットし(賭け)、そのレース結果に基づいて配当を受ける賭け競争ゲームであるベットゲームを実行する。また、ゲームシステム1は、例えば、プレイヤが、レースゲームに参加する競走馬や騎手を所有し、これら競走馬や騎手を育成してレースゲームに参加させ、その到着順位に応じた馬主賞金としてメダルを獲得する育成ゲームである厩舎ゲームをベットゲームと並行して実行する。言い換えると、本実施形態のゲームシステム1は、ベットゲームと厩舎ゲームとを同期して実行する。
【0045】
また、ゲームシステム1は、競走馬によるレースゲームについて、競走馬によるレースゲームの着順を争うメインレースと並行してサブレースを実行する。言い換えると、ゲームシステム1は、メインレースとサブレースとを同期して実行する。さらに、ゲームシステム1は、サテライトキャビネット60の映像ユニット64(図4参照)にメインレース及びサブレースの2つのレースゲームを切り替えて又は並列的に表示する。なお、ゲームシステム1は、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にはメインレースを表示する。
【0046】
図6は、レース情報140の説明に供する概念の一例を示す図である。レース情報140は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等(図3及び図5参照)に格納されているゲームデータ134(図3及び図5参照)に基づいて作成される。レース情報140は、少なくとも、週番号、メインレース及びサブレースが対応付けられて構成されている。例えば、レース情報140の週番号が4の週のレースには、メインレースとして札幌記念(GII)、サブレースとして小倉記念(GIII)が対応付けられている。これは、週番号が4の週のレースに、メインレースとして札幌記念が実行され、サブレースとして小倉記念が実行されることを示している。また、レース情報140のサブレースには、何人で行うレースゲームであるかの情報が対応付けられており、サブレースが個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして制御される、すなわち、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する(後述)。
【0047】
図7は、ゲームシステム1におけるレースゲームの時間の経過の説明に供する概念の一例を示す図である。メインPC32は、1つの週のレースゲームを約3分程度で終了し、現実世界でその競馬レースの次の週に行われるレースゲームを続けて行う。ここで、1つの週の例として、週番号が4の週のレースゲームをもとに時間の経過について詳細に説明する。
【0048】
まず、メインPC32は、週番号が4の週のレース処理を開始すると、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に、例えば、レースゲームのロゴ等を表示する。
【0049】
具体的に、メインPC32は、レースゲームのロゴ等の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からレースゲームのロゴ等の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、レースゲームのロゴ等を表示する。
【0050】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベットをプレイヤに行わせるために、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレース及びサブレースの出走表並びにメインレース及びサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0051】
具体的に、メインPC32は、メインレース及び個々のサブレースの出走表の情報並びにメインレース及び個々のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレース及び自己のサブレースの出走表の情報並びにメインレース及び自己のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレース及び自己のサブレースの出走表並びにメインレース及び自己のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0052】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベット可能期間を終了すると、メインレースでは出走馬のゲート入り等のゲーム処理を始める一方、サブレースではレースゲームを開始する。このとき、メインPC32は、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にメインレースのゲート入り等の映像を表示する一方、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースのゲート入り等の映像及びサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0053】
具体的に、メインPC32は、メインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0054】
続いて、メインPC32は、メインレースを開始し、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの映像を表示する。なお、メインレース及びサブレースの途中の映像については、カット(間引き処理)される場合がある(後述)。
【0055】
具体的に、メインPC32は、メインレースの映像を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレースの映像を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0056】
続いて、メインPC32は、サブレースを終了し、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に、例えば、ゴール時の映像等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0057】
具体的に、メインPC32は、ゴール時の映像等の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からゴール時の映像等の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、ゴール時の映像等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0058】
続いて、メインPC32は、メインレースが終了すると、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にメインレースの結果表を表示し、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレース及び自己のサブレースの結果表を切り替えて又は並列的に表示する。
【0059】
具体的に、メインPC32は、メインレース及び個々のサブレースの結果表の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレース及び自己のサブレースの結果表の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレース及び自己のサブレースの結果表を切り替えて又は並列的に表示する。
【0060】
続いて、メインPC32は、次の週(週番号が5の週)のレースゲーム処理を開始する。
【0061】
図8は、サテライトキャビネット60における映像ユニット64のメイン画面150の説明に供する概念の一例を示す図である。メイン画面150は、例えば、レース表示画面152、出走馬情報表示画面154、ベットゲーム操作画面156及び厩舎ゲーム操作画面158により構成されている。また、ベットゲーム操作画面156には、例えば、レース切替ボタン160が設けられている。
【0062】
レース表示画面152には、例えば、プレイヤによるレース切替ボタン160へのタッチ操作に伴って、メインレース及びサブレースの2つのレースゲームが並列的に又は切り替えて表示される。
【0063】
出走馬情報表示画面154には、メインレース及びサブレースに出走する自己の所有馬の情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、出走馬情報表示画面154には、出走馬の馬体、名称、年齢、体重等が表示される。
【0064】
ベットゲーム操作画面156には、メインレース及びサブレースのベットゲームに関する情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、ベットゲーム操作画面156には、ベット終了カウンタ、メインレース及びサブレースに出走する出走馬の出走表、人気、オッズ、予想、購入額、払戻額、各種ベットボタン(単・複、馬連、枠連等)等が表示される。
【0065】
厩舎ゲーム操作画面158には、厩舎ゲームに関する情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、厩舎ゲーム操作画面158には、自己の競走馬や騎手、厩舎、牧場の様子、当該様子を切り替えるためのボタン、自己の競走馬や騎手の情報、自己の競走馬や騎手を育成・操作するための各種育成ボタン等が表示される。
【0066】
レース切替ボタン160は、タッチ操作されるたびに、メインレース及びサブレースの表示を切り替えるためのボタンである。
【0067】
図9は、サテライトキャビネット60の映像ユニット64に表示されるメイン画面150のレース表示切替の説明に供する概念図の一例である。
【0068】
サテライトPC62は、レース表示画面152に現在表示されているレースゲームの映像を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、異なるレースゲームの映像(メインレースの映像又はサブレースの映像)へ切り替える。
【0069】
また、サテライトPC62は、出走馬情報表示画面154に現在表示されているレースゲームの自己の所有馬の情報を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、並行して行われているレースゲーム(メインレース又はサブレース)に出走登録している自己の所有馬の情報に切り替える。
【0070】
さらに、サテライトPC62は、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているレースゲームの出走表等の情報を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、並行して行われているレースゲーム(メインレース又はサブレース)の出走表等の情報に切り替える。
【0071】
例えば、サテライトPC62は、メイン画面150にメインレースの画面が表示されている場合に、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に現在表示されているメインレースの映像を、サブレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に現在表示されているメインレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報を、サブレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報に切り替える。さらに、サテライトPC62は、同様に、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているメインレースの出走表等の情報をサブレースの出走表等の情報に切り替える。
【0072】
一方、サテライトPC62は、メイン画面150にサブレースの画面が表示されている場合に、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に現在表示されているサブレースの映像を、メインレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に現在表示されているサブレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報を、メインレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報に切り替える。さらに、サテライトPC62は、同様に、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているサブレースの出走表等の情報をメインレースの出走表等の情報に切り替える。
【0073】
図10〜図13は、サテライトキャビネット60における映像ユニット64のメイン画面150のレース表示切替例の説明に供するプレイヤ操作の概念の一例を示す図である。
【0074】
まず、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬がサブレースのスタート時に出遅れたりしていないか等、サブレースのスタート時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図10に示すように、レース表示画面152にサブレースを表示させる。
【0075】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬がメインレースのスタート時に出遅れたりしていないか等、メインレースのスタート時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図11に示すように、レース表示画面152にメインレースを表示させる。
【0076】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬のサブレースの最後の直線の走りや順位等、サブレースのゴール時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図12に示すように、レース表示画面152にサブレースを表示させる。
【0077】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬のメインレースの最後の直線の走りや順位等、メインレースのゴール時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図13に示すように、レース表示画面152にメインレースを表示させる。
【0078】
このようにして、本実施形態のゲームシステム1では、メインレース及びサブレースのスタート及びゴールのタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートあるいはゴールの様子を確認することができる。
【0079】
(メインレース及びサブレースのレース制御処理)
本実施形態のゲームシステム1は、メインレースをすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースとして、すべてのサテライトキャビネット60における共通の出走表を作成し、サブレースを個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして、個々又は所定数のサテライトキャビネット60における独立の出走表を作成する。
【0080】
また、本実施形態のゲームシステム1は、メインレースをすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームとして制御し、サブレースを個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして制御する。すなわち、本実施形態のゲームシステム1は、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する。
【0081】
そして、本実施形態のゲームシステム1は、すべてのサテライトキャビネット60において共通して行ったメインレースの結果に基づいて、すべてのサテライトキャビネット60における共通の結果表を作成し、個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行ったサブレースの結果に基づいて、個々又は所定数のサテライトキャビネット60における独立の結果表を作成する。
【0082】
なお、ここでは、サテライトキャビネット60は、サテライト1〜サテライト6の6台のサテライトキャビネット60により構成されているものとする。
【0083】
まず、メインレースのレース制御処理について説明する。
【0084】
図14は、メインレースのレース出走馬情報170の説明に供する概念の一例を示す図である。メインレースのレース出走馬情報170は、例えば、少なくとも、優先順、馬名、所属St.(サテライト)が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等に格納されているゲームデータ134に基づいて、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。また、メインPC32は、所属St.をすべてCPU馬として、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。なお、CPU馬とは、CPUが所有する出走馬、すなわち、プレイヤが所有していない出走馬である。
【0085】
例えば、レース情報140の週番号が4の週のメインレースである札幌記念(GII)をもとにレース制御処理について詳細に説明する。メインPC32は、図14に示すように、優先順が1のホースイチ〜優先順が12のホースジュウニによりメインレースのレース出走馬情報170を構成する。メインPC32は、ホースイチ〜ホースジュウニの所属St.をすべてCPU馬として、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。
【0086】
ここで、メインPC32は、プレイヤの所有馬の受け付けがない場合、ホースイチ〜ホースジュウニによるベットゲームを開始する。図14では、メインレースである札幌記念(GII)に、各サテライトのプレイヤの所有馬として、サテライト1のウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。
【0087】
図15は、メインレースのレース出走表情報180の説明に供する概念図の一例である。メインレースのレース出走表情報180は、例えば、少なくとも、出走順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインレースのレース出走馬情報170及びメインレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報に基づいて出走馬を決定し、その後、適宜、出走順等を変更して、メインレースのレース出走表情報180を作成する。
【0088】
メインレースはすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームであるため、メインPC32は、メインレースに複数のプレイヤの所有馬の受け付けがある場合、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を共通のメインレースに参加させる。
【0089】
従って、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180を1つ作成する。また、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの出走表を表示する。
【0090】
例えば、札幌記念(GII)にはサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。このため、メインPC32は、図15に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が9のホースキュウ及び出走順が10のウマエー〜出走順が14のウマイーによりメインレースのレース出走表情報180を構成する。
【0091】
すなわち、メインPC32は、札幌記念(GII)の出走馬の上限は14頭であるところ、各プレイヤの所有馬であるウマエー〜ウマイーの計5頭が出走するため、メインレースのレース出走馬情報170のうち優先順の低いホースジュウ〜ホースジュウニ(優先順10〜12のCPU馬)を、メインレースのレース出走表情報180から外す。また、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180を、適宜、出走順が変更された後に作成することもできる。
【0092】
図16は、メインレースのレース結果表情報190の説明に供する概念図の一例である。メインレースのレース結果表情報190は、例えば、少なくとも、着順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180等に基づいてメインレースを実行し、そのレース結果に基づいてメインレースのレース結果表情報190を作成する。
【0093】
メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を含む共通のレースとしてのメインレースを実行し、レースの演出、展開、結果なども共通のレースとして制御する。また、メインPC32は、メインレースのレース結果表情報190に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの結果表を表示する。
【0094】
例えば、メインPC32は、図16に示すように、着順1位のウマシー〜着順14位のホースナナによりメインレースのレース結果表情報190を構成する。このように、メインレースの制御において、メインPC32は、各プレイヤの所有馬であるウマエー〜ウマイーを含む共通のレースゲームとして実行し、メインレースのレース結果表情報190を作成する。
【0095】
次に、サブレースのレース制御処理について説明する。ここでは、個々のサテライトキャビネット60において独立してサブレースを行う場合について説明する。
【0096】
図17は、サブレースのレース出走馬情報200の説明に供する概念の一例を示す図である。サブレースのレース出走馬情報200は、例えば、少なくとも、優先順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等に格納されているゲームデータ134に基づいて、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。また、メインPC32は、所属St.をすべてCPU馬として、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。
【0097】
例えば、レース情報140の週番号が4の週のサブレースである小倉記念(GIII)をもとにレース制御処理について詳細に説明する。メインPC32は、図18に示すように、優先順が1のホースイチ〜優先順が8のホースハチによりサブレースのレース出走馬情報200を構成する。メインPC32は、ホースイチ〜ホースハチの所属St.をすべてCPU馬として、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。
【0098】
ここで、メインPC32は、プレイヤの所有馬の受け付けがない場合、ホースイチ〜ホースハチによるベットゲームを開始する。図18では、サブレースである小倉記念(GIII)に、各サテライトのプレイヤの所有馬として、サテライト1のウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。
【0099】
図18は、サブレースのレース出走表情報210の説明に供する概念の一例を示す図である。サブレースのレース出走表情報210は、例えば、少なくとも、出走順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、各々のサブレースのレース出走馬情報200及び各々のサブレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報に基づいて出走馬を決定し、その後、適宜、出走順等を変更して、サブレースのレース出走表情報210を作成する。
【0100】
サブレースは個々のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームであるため、メインPC32は、サブレースに複数のプレイヤの所有馬の受け付けがある場合であっても、サブレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を個々のサテライトキャビネット60ごとの個々のサブレースに参加させる。
【0101】
従って、メインPC32は、サテライトキャビネット60がサテライト1〜サテライト6の6台であるため、サブレースのレース出走表情報210を6つ作成する。また、メインPC32は、各々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの出走表を表示する。
【0102】
例えば、サブレースにおいて、サテライト1の小倉記念(GIII)にサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びサテライト1のウマビーが受け付けられたとする。この場合、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が6のホースロク及び出走順が7のウマエー〜出走順が8のウマビーによりサテライト1のサブレースのレース出走表情報210Aを構成する。
【0103】
すなわち、メインPC32は、小倉記念(GIII)の出走馬の上限が8頭であるところ、プレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーが出走するため、サテライト1のサブレースのレース出走馬情報210Aのうち優先順の低いホースナナ及びホースハチを、サテライト1のサブレースのレース出走表情報210Aから外す。また、メインPC32は、サブレース)のレース出走表情報210Aを、適宜、出走順が変更された後に作成することもできる。
【0104】
また、例えば、サブレースにおいて、サテライト2の小倉記念(GIII)にサテライト2のプレイヤの所有馬であるウマシーが受け付けられたとする。この場合、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が7のホースナナ及び出走順が8のウマシーによりサテライト2のサブレースのレース出走表情報210Bを構成する。さらに、サテライト4の小倉記念(GIII)にはサテライト4のプレイヤの所有馬であるウマディーが受け付けされているため、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が7のホースナナ及び出走順が8のウマディーによりサテライト4のサブレースのレース出走表情報210Dを構成する。
【0105】
さらに、サテライト3、5の小倉記念(GIII)にはプレイヤの所有馬が受け付けされていないため、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が8のホースハチによりサテライト3、5のサブレースのレース出走表情報210C、210Eを構成する。
【0106】
図19は、サブレースのレース結果表情報220の説明に供する概念図の一例である。サブレースのレース結果表情報220は、少なくとも、着順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、サブレースのレース出走表情報210等に基づいてサブレースを実行し、そのレース結果に基づいてサブレースのレース結果表情報220を作成する。
【0107】
メインPC32は、個々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、個々のサブレースに受け付けされたプレイヤの所有馬を含む独立のレースとしてのサブレースを実行し、レースの演出、展開、結果なども独立のレースゲームとして制御する。従って、メインPC32は、当然、複数のプレイヤの所有馬が同時に各々のサブレースに勝利するように制御することもできる。また、メインPC32は、サブレースのレース結果表情報220に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの結果表を表示する。
【0108】
例えば、メインPC32は、図19に示すように、着順が1のウマエー〜着順が8のホースロクによりサテライト1のサブレースのレース結果表情報220Aを構成する。メインPC32は、サテライト1のサブレースをサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーを含み、サテライト2〜6のプレイヤの所有馬であるウマシー及びウマイーを含まない独立のレースゲームとして実行するため、サテライト1のサブレースのレース結果表情報220Aを、図19に示すように、他のサテライト2〜6のプレイヤの所有馬であるウマシー〜ウマイーと競合せず、サテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーのみを含む独立のレースゲームの結果として作成する。
【0109】
また、メインPC32は、図19に示すように、着順が1の出走馬〜着順が8の出走馬によりサテライト2、4、6のサブレースのレース結果表情報220B、220D、220Fを構成する。メインPC32は、サテライト2、4、6のサブレースを自己のサテライトのプレイヤの所有馬を含み、他のサテライトのプレイヤの所有馬を含まない独立のレースゲームとして実行するため、個々のサテライトのサブレース)のレース結果表情報220B、220D、220Fを、図19に示すように、他のサテライトのプレイヤの所有馬と競合せず、自己のサテライトのプレイヤの所有馬のみを含む独立のレースゲームの結果として作成する。
【0110】
さらに、メインPC32は、図19に示すように、着順が1の出走馬〜着順が8の出走馬によりサテライト3、5のサブレースのレース結果表情報220C、220Eを構成する。メインPC32は、自己のサテライトのプレイヤの所有馬が受け付けされておらず、他のサテライトのプレイヤの所有馬を含まない独立のレースゲームとして実行するため、個々のサテライトのサブレースのレース結果表情報220C、220Eを、図19に示すように、他のサテライトのプレイヤの所有馬と競合せず、CPU馬のみの独立のレースゲームの結果として作成する。
【0111】
(メインレース及びサブレースの映像カット処理)
本実施形態のゲームシステム1は、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートあるいはゴールの様子を確認することができるようにするため、メインレースの終了タイミングとサブレースの終了タイミングとを異ならせるように、メインレースの映像及びサブレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う。
【0112】
また、本実施形態のゲームシステム1は、1レース(ゲーム内における1週間)が約3分程度で終了する。そして、現実世界の競馬レースに倣った順番で次のレースゲームを実行し、現実世界で1年間に行われる競馬レースの一部(例えば、全ての重賞レース)のレースゲームを約2〜3時間程度で行う。そのため、サブレースが開始されてからメインレース及びサブレースのうち、予定されている時間(例えば、3分)よりも終了タイミングが遅い場合は、レースゲームの途中の映像をカットする。
【0113】
次に、本実施形態のゲームシステム1におけるメインPC32及びサテライトPC62の動作について詳細に説明する。
【0114】
(サテライトキャビネットのレース表示処理手順)
図20は、本実施形態のサテライトPC62におけるサテライトキャビネットのレース表示処理手順RT1を示すフローチャートである。
【0115】
サテライトPC62は、例えば、所定の週のレースゲームを開始すると、サブレースが開始されるのを待機モードで待ち受ける(ステップSP1)。やがて、サテライトPC62は、サブレースが開始されると(ステップSP1:YES)、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されるのを待機モードで待ち受ける(ステップSP2)。
【0116】
やがて、サテライトPC62は、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されると(ステップSP2:YES)、メイン画面150のレース表示画面152を別のレースゲームの表示に切り替える(ステップSP3)。
【0117】
例えば、サテライトPC62は、メイン画面150のレース表示画面152にメインレースの映像が表示されているときにレース切替ボタン160がタッチ操作された場合には、メイン画面150のレース表示画面152に表示されているメインレースの映像をサブレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に表示されているメインレースに出走登録した自己の所有馬の情報を、サブレースに出走登録した自己の所有馬の情報に切り替え、さらに、ベットゲーム操作画面156に表示されているメインレースの出走表等の情報を、サブレースの出走表等の情報に切り替える。
【0118】
続いて、サテライトPC62は、レース時間が終了したか否かをチェックする(ステップSP4)。そして、サテライトPC62は、レース時間が終了していない場合には(ステップSP4:NO)、ステップSP2に戻り、その後、ステップSP2〜ステップSP4の処理を繰り返す。これに対して、サテライトPC62は、レース時間が終了した場合には(ステップSP4:YES)、その後、図20に示すサテライトキャビネットのレース表示処理手順RT1を終了する(ステップSP5)。
【0119】
(メインレース及びサブレースのレース制御処理手順)
図21は、本実施形態のメインPC32におけるメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を示すフローチャートである。
【0120】
メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、図21に示すメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を開始し、出走馬の受付時間が終了するのを待機モードで待ち受ける(ステップSP11)。
【0121】
例えば、メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、次の週におけるレースゲームの出走馬の受け付けを開始し、当該所定の週のレースゲームが終了したときに、次の週におけるレースゲームの出走馬の受け付けを終了する。
【0122】
続いて、メインPC32は、出走馬の受付時間が終了すると(ステップSP11:YES)、メインレースのレース出走馬情報170及びメインレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報等に基づいて、メインレースに出走受付したすべてのプレイヤの所有馬を含んだ、すべてのサテライトキャビネット60において共通するメインレースのレース出走表情報180を作成する(ステップSP12)。また、メインPC32は、各々のサブレースのレース出走馬情報200及び各々のサブレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報等に基づいて、サブレースに出走受付した個々のプレイヤの所有馬のみを含んだ、個々のサテライトキャビネット60ごとのサブレースのレース出走表情報210を作成する(ステップSP12)。
【0123】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベットをプレイヤに行わせるために、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの出走表を表示すると共に、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの出走表を表示する(ステップSP13)。
【0124】
続いて、メインPC32は、個々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、個々のサブレースに受け付けされたプレイヤの所有馬を含む独立のレースとしてのサブレースを開始し、レースの演出、展開、結果なども独立のレースとして制御する(ステップSP14)。
【0125】
続いて、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を含む共通のレースゲームとしてのメインレースを開始し、レースの演出、展開、結果なども共通のレースゲームとして制御する(ステップSP15)。
【0126】
続いて、メインPC32は、レース時間が終了するのを待機モードで待ち受ける(ステップSP16)。やがて、メインPC32は、レース時間が終了すると(ステップSP16:YES)、メインレースの結果に基づいて、メインレースのレース結果表情報190を作成すると共に、各々のサブレースの結果に基づいて、各々のサブレースのレース結果表情報220を作成する(ステップSP17)。
【0127】
続いて、メインPC32は、メインレースのレース結果表情報190に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの結果表を表示すると共に、各々のサブレースのレース結果表情報210に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの結果表を表示する(ステップSP18)。
【0128】
やがて、メインPC32は、その後、図21に示すメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を終了する(ステップSP19)。
【0129】
(メインレース及びサブレースの映像カット処理手順)
図22は、本実施形態のメインPC32におけるメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を示すフローチャートである。
【0130】
メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、図22に示すメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を開始し、メインレース及びサブレースのおおよその終了時間を算出する(ステップSP21)。
【0131】
例えば、メインPC32は、メインレース及びサブレースの距離、芝かダートか、メインレースのレース出走馬情報170及びサブレースのレース出走馬情報200のCPU馬の情報並びに天候等に基づいて、メインレース及びサブレースの仮の終了時間を算出する。
【0132】
続いて、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間となるか否かをチェックする(ステップSP22)。そして、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間とならない場合(ステップSP22:NO)には、ステップSP24に進む。これに対して、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間となる場合(ステップSP22:YES)には、サブレースの途中の映像の表示をカットする(ステップSP23)。なお、同一の時間には、多少のずれが許容される。
【0133】
続いて、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了するか否かをチェックする(ステップSP24)。そして、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了する場合(ステップSP24:YES)には、ステップSP26に進む。
【0134】
これに対して、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了しない場合(ステップSP24:NO)には、メインレース又はサブレースの途中の映像の表示をカットする(ステップSP25)。
【0135】
例えば、メインPC32は、メインレースが所定時間内に終了しない場合には、メインレースの途中の映像の表示をカットし、サブレースが所定時間内に終了しない場合には、サブレースの途中の映像の表示をカットする。
【0136】
やがて、メインPC32は、その後、図22に示すメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を終了する(ステップSP26)。
【0137】
(動作及び効果)
このようにして、ゲームシステム1では、メインPC32が、それぞれ競走馬によるレースの着順を争うメインレース及びサブレースを制御し、メインレースの映像及びサブレースの映像を生成し、メインレースの映像をメインキャビネット30の統合ディスプレイ14に表示し、少なくともサブレースの映像をいずれかのサテライトPC62に送信する。そして、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインPC32から受信した少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示する。
【0138】
従って、メインレースと並行してサブレースが行われるので、プレイヤが目当てとするレースゲームが行われる頻度を高めることができる。
【0139】
また、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メイン画面150にレース切替ボタン160を有しており、メインPC32が、メインレースの映像とサブレースの映像とをそれぞれいずれかのサテライトPC62に送信し、レース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に表示される映像をメインレースの映像とサブレースの映像との間で切り替える。従って、レース表示画面152の省スペース化を図ることができる。
【0140】
さらに、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインレースの映像及びサブレースの映像の切り替えに応じて、メイン画面150の出走馬情報表示画面154に表示する情報を、メインレースに出走するプレイヤの所有馬の情報とサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報との間で切り替える。さらに、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインレースの映像及びサブレースの映像の切り替えに応じて、メイン画面150のベットゲーム操作画面156に表示する情報を、メインレースのベットゲームに関する情報とサブレースのベットゲームに関する情報との間で切り替える。従って、出走馬情報表示画面154及びベットゲーム操作画面156についても省スペース化を図ることができる。
【0141】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースゲームとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する。従って、競走馬を育成し始めたばかりの初心者のプレイヤでも勝てるレースゲームを増やすことができ、初心者のプレイヤに厩舎ゲームを行うインセンティブを与えることができる。
【0142】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、サブレースを開始した後に、メインレースを開始する。従って、メインレース及びサブレースのスタートタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートの様子を確認することができる。
【0143】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、メインレースの終了タイミングとサブレースの終了タイミングとを異ならせるように、メインレースの映像及びサブレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う。従って、メインレース及びサブレースのゴールタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のゴールの様子を確認することができる。
【0144】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、レース時間が所定時間内に終了しない場合に、メインレース及びサブレースのうちの終了タイミングが遅いレースゲームの途中の映像をカットする。従って、1つのレースゲーム(例えば、ゲーム内における1週間)を所望する時間で終了させることができ、現実世界の1年分の競馬レースを所望する時間で行うことができる。
【0145】
(他実施形態)
なお、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレースの映像及び個々のサブレースの映像を個々のサテライトPC62に送信し、サテライトPC62が、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースの映像及び自己のサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示した場合について述べた。しかしながら、本発明は、これに限らず、例えば、メインPC32が、個々のサブレースの映像を送信し、サテライトPC62が、自己のサブレースの映像を表示しても良い。すなわち、本発明は、少なくともサブレースの映像をいずれかのサテライトPC62に送信し、少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示しても良い。
【0146】
また、本実施の形態においては、メインPC32が、1つのサブレースを制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、2つ以上のサブレースを制御するようにしても良い。この場合、サテライトPC62は、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、メイン画面150のレース表示画面152を所定の順番で別のレースゲームの表示に切り替える。
【0147】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレース及びサブレースの2つのレースゲームを制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、サテライトPC62が、個々のサブレースを制御するようにしても良い。この場合、メインPC32は、メインレースを制御してメインレースの映像を生成し、メインレースの映像をメインキャビネット30の統合ディスプレイ14に表示すると共に、サテライトPC62は、例えば、サブレースを制御してサブレースの映像を生成し、少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示する。また、メインPC32は、メインレースの映像をサテライトPC62に送信し、サテライトPC62は、レース切替ボタン160がタッチ操作されたときに、サテライトキャビネット60の映像ユニット64に表示する映像を、メインレースの映像とサブレースの映像との間で切り替えることもでき、この他、種々のサブレースに関する制御を行うことができる。
【0148】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、サブレースについてもすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームとして制御するようにしても良い。
【0149】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレース及びサブレースの距離等に基づいて、メインレース及びサブレースの仮の終了時間を算出した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、この他の種々の条件に基づいて、メインレース及びサブレースの終了時間を算出するようにしても良い。
【0150】
さらに、本実施の形態においては、ベットゲーム及び厩舎ゲームを並行して実行するゲームシステムについて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、ベットゲーム及び厩舎ゲームのうちの一方を選択的に実行すればよい。
【0151】
さらに、本実施の形態においては、サブレースを開始した後にメインレースを開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メインレースを開始した後にサブレースを開始しても良く、複数のレースゲームのスタート及びゴールのタイミングを異ならせて、プレイヤが複数のレースゲームの要所を確認することができるタイミングでメインレース及びサブレースを開始及び終了するようにすれば良い。
【符号の説明】
【0152】
1……ゲームシステム、10……ゲーム装置、12……本体、14……統合ディスプレイ、14A、14B、14C……ディスプレイ、16A、16B、16C、16D……スピーカタワー、20……サテライト部、22……テーブル、24……椅子、26……液晶ディスプレイ、27……タッチパネル、28……メダル投入排出口、30……メインキャビネット(メイン装置)、32……メインPC、34……LCD、36……ポインティングデバイス、38A、38B、38C……ビデオPC、40……サウンドPC、42……アンプ、44A、44B、44C、44D……スピーカ、46……センタースピーカ、48……ウーハースピーカ、50……IOボード、52…LED、54……冷陰極管、56……ハロゲン、58A、58B、58C、58D……照明、60……サテライトキャビネット(サテライト装置)、62……サテライトPC、64……映像ユニット、66……アンプ、67……スピーカ、68……サウンドユニット、70……IOボード、72……冷陰極管、74……蛍光灯、76……LCD側ウィナーランプ、78……筐体側ウィナーランプ、79……照明、80……ICカードユニット、82……ICカードリーダライタ、84……カードロック機構、86……一括投入ユニット、88……ホッパー、86A……繰り出し機構、86B……セレクタ、90……サーバ、92……データベースサーバ、94……ランキングサーバ、96……ウェブサーバ、98……携帯サーバ、100……PC、102……ゲームボード、104……ビデオカード、106……サウンドカード、108……ROM、110……DVD−ROM、112……データストレージ、114……PCI(Peripheral Component Interconnect)I/Oカード、116……BaseBD(All−net)、118……電源、120……ケース、122……マザーボード、124……CPU、126……メモリ、128……OS(Operation System)、132……ゲームプログラム、134……ゲームデータ、136……バックアップデータ、140……レース情報、150……メイン画面、152……レース表示画面、154……出走馬情報表示画面、156……ベットゲーム操作画面、158……厩舎ゲーム操作画面、160……レース切替ボタン、170……メインレースのレース出走馬情報、180……メインレースのレース出走表情報、190……メインレースのレース結果表情報、200……サブレースのレース出走表情報、210……サブレースのレース出走表情報、220……サブレースのレース結果表馬情報
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アミューズメント施設(例えば、ゲームセンター)では、遊戯価値(例えば、メダル)を消費してプレイする競馬ゲーム機が知られている。
【0003】
このような競馬ゲーム機として、例えば、プレイヤがレースゲームの着順を予想して、レースゲームに出走する競走馬に遊戯価値をベットし、その結果に応じて遊戯価値の払い出しを受けるベットゲームと並行して、プレイヤが遊戯価値を消費して保有する競走馬を育成し、当該競走馬をレースゲームに出走させて賞金(遊戯価値)を稼ぐ育成ゲームとを行えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−231073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような競馬ゲーム機では、現実世界で実際に行われる競馬レースの一部のレース(例えば、全ての重賞レース)と同一のレース名、競馬場、馬場、距離、馬齢等を模し、現実世界の競馬レースに倣った順番で、レースゲームを実行する。そして、競馬ゲーム機は、1つのレースゲームを約3分程度で実行する。例えば、競馬ゲーム機は、現実世界の1週間で開催される競馬レースから約1レースを選択し、現実世界で1年に渡る競馬レースのレースゲーム(約50レース)を2〜3時間程度で実行させる。
【0006】
ここで、現実世界の競馬レースは、同一週のうちの複数日(土日等)に開催したり、同一日に複数の競馬場(中山、京都等)で開催している。また、現実世界の競馬レースは、同一日の同一競馬場であっても複数レース(第1レースから第12レース等)が開催されることがある。
【0007】
これらの事情により、競馬ゲーム機は、現実世界の同一週の競馬レース内で、実行すべきレースゲームが複数存在することがある。そのため、競馬ゲーム機では、例えば、現実世界の同一週に複数の重賞レースがある場合、一方の競馬レースのレースゲームをゲーム内における所定の年に実行したときは、他方の競馬レースのレースゲームをゲーム内における次の年(一方のレースゲームの2〜3時間後)に実行させている。これによって、従来の競馬ゲーム機は、現実世界の競馬レースと同一名のレースゲームを大量に実行させることと、現実世界で1年に渡る競馬レースのレースゲームを短時間で実行させることの両立を図っていた。
【0008】
しかしながら、従来の競馬ゲーム機では、プレイヤが目当てとするレースゲーム(例えば、プレイヤの思い入れのある競馬レースのレースゲーム)がある場合に、そのレースゲームが実行されるまでに長い時間(最長で約5〜6時間程度)待たなくてはならないことがある。
【0009】
本発明は、興趣性に富むゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のゲームシステムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、を備え、前記複数の第2の装置は、第2の表示手段と、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、を備える。
【0011】
また、本発明ゲームシステムの表示制御方法の一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムの表示制御方法であって、前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、を備える。
【0012】
さらに、本発明のゲームシステムのプログラムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムに対して、前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、を実行させる。
【0013】
さらに、本発明のゲーム装置の一態様は、複数の競争対象が着順を争う第1のレースゲームと、複数の競争対象が着順を争う第2のレースゲームと、を並行して実行する制御手段、を備える。
【0014】
さらに、本発明のゲームシステムの一態様は、第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、前記第1の装置は、複数の競争対象が着順を争う第1のレースを制御する第1の制御手段と、前記第1のレースの映像を生成する映像生成手段と、前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、を備え、前記複数の第2の装置は、複数の競争対象が着順を争う第2のレースを制御する第2の制御手段と、前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、少なくとも前記第2のレースの映像を表示する第2の表示手段と、を備え、前記第2の制御手段は、前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、興趣性に富むゲームシステム、その表示制御方法及びプログラム並びにゲーム装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態のゲームシステムにおけるゲーム装置の構成の一例を示す図である。
【図2】ゲームシステムの構成の一例を示す図である。
【図3】メインキャビネット(メイン装置)の構成の一例を示す図である。
【図4】サテライトキャビネット(サテライト装置)の構成の一例を示す図である。
【図5】ゲームシステムにおいて用いられるPCの構成の一例を示す図である。
【図6】レース情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図7】レースゲームの時間の経過の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図8】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図9】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図10】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図11】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図12】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図13】サテライトキャビネットにおける映像ユニットのメイン画面のレース表示切替例の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図14】メインレースのレース出走馬情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図15】メインレースのレース出走表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図16】メインレースのレース結果表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図17】サブレースのレース出走馬情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図18】サブレースのレース出走表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図19】サブレースのレース結果表情報の説明に供する概念の一例を示す図である。
【図20】サテライトキャビネットのレース表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】メインレース及びサブレースのレース制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】メインレース及びサブレースの映像カット処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0018】
本実施形態のゲームシステムは、例えば、プレイヤが、制御手段により走行を制御される走行物である競走馬によるレースゲームの着順を予想してメダルをベットし、そのレースゲームの結果に基づいて配当を受ける賭け競争ゲーム(ベットゲーム)と共に、レースゲームに参加する競走馬や騎手を所有し、これら競走馬や騎手を育成してレースゲームに参加させ、その到着順位に応じた馬主賞金としてメダルを獲得する育成ゲーム(厩舎ゲーム)とを行うことができる。
【0019】
(ゲーム装置の構成)
図1は、本実施形態のゲームシステム1におけるゲーム装置10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のゲーム装置10の本体部12には共通のゲーム映像を出力する統合ディスプレイ14が設けられており、映像により競走馬が競争する状態等が表示可能である。統合ディスプレイ14は、例えば、3つのディスプレイ14A、14B、14Cから構成されている。なお、統合ディスプレイ14は、1つ又は2つのディスプレイから構成されていても良く、4つ以上のディスプレイから構成されていても良い。
【0020】
本体部12の統合ディスプレイ14の正面前方には、プレイヤがそれぞれ使用する複数台のサテライト部20が設けられている。また、複数台のサテライト部20を取り囲むように、ゲームの音声を出力する音声出力手段の一例である4つのスピーカタワー16A、16B、16C、16Dが設けられている。
【0021】
各サテライト部20は、例えば、テーブル22と椅子24とが一体となって構成されている。テーブル22には、例えば、賭け競争ゲーム(ベットゲーム)や育成ゲーム(厩舎ゲーム)のゲーム映像を出力する表示手段の一例である液晶ディスプレイ26と、遊戯価値の一例であるメダルを投入し、配当や賞金に相当するメダルを排出するメダル投入排出口28とが設けられている。なお、ゲーム装置10は、メダルレスで遊べる構成でも良く、例えば、プレイヤのカードID等に紐付けて、ゲーム装置10と通信可能な別装置でプレイヤが所有するメダル数を管理してもよい。
【0022】
液晶ディスプレイ26には操作手段の一例であるタッチパネル27が設けられており、各プレイヤは、タッチパネル27に触れてゲームを操作することができる。例えば、ゲームの進行に伴って液晶ディスプレイ26にコマンドキーが適宜表示され、プレイヤはコマンドキー上のタッチパネル27に触れることで、各種コマンド信号をゲーム制御回路に入力することができる。
【0023】
(ゲームシステムの構成)
図2は、本実施形態のゲームシステム1の構成の一例を示す図である。ゲーム装置10は、例えば、当該ゲーム装置10全体を制御するメインキャビネット30と、各サテライト部20を制御するサテライトキャビネット60とにより構成されている。また、これらメインキャビネット30と複数のサテライトキャビネット60とは、例えば、LAN等の所定のネットワークにより相互に通信可能に接続されている。
【0024】
さらに、同様のゲーム装置10は、例えば、日本全国のゲームセンター等に設置することができ、各ゲーム装置10は、例えば、それぞれインターネットにより相互に通信可能に接続されている。
【0025】
ゲームシステム1には、さらに、全国各地に設置されたゲーム装置10からのゲームデータを管理等するためのサーバ90を設けることができる。サーバ90は、例えば、インターネットに接続することができる。
【0026】
サーバ90には、例えば、ゲーム装置10からのゲームデータを蓄積し、管理するデータベースサーバ92と、各種ランキング等の統計処理を行うランキングサーバ94と、家庭等に設置されたパーソナルコンピュータを接続するためのウェブサーバ96と、携帯電話、PHS等の携帯情報端末を接続するための携帯サーバ98とが設けられている。
【0027】
なお、本実施形態では、メインキャビネット30(第1の装置)と複数のサテライトキャビネット60(第2の装置)との間で情報通信可能なゲームシステム1としたが、他の構成によるゲームシステムでもよい。例えば、メインキャビネット30の代わりに、サーバ装置を用意し、複数のサテライトキャビネット60の代わりに、家庭用ゲーム装置、業務用ゲーム機、PC、PDA、携帯電話、PHS等の情報処理装置であるクライアント装置を用意し、サーバ装置と複数のクライアント装置とがネットワークを介して情報の送受信を行うゲームシステムでもあっても良い。
【0028】
(メインキャビネットの構成)
図3は、本実施形態のメインキャビネット30(第1の装置)の構成の一例を示す図である。メインキャビネット30には、当該メインキャビネット30全体を制御する制御手段であるメインPC32が設けられている。メインPC32には、表示手段の一例であるLCD34と操作手段の一例であるポインティングデバイス36が接続されている。
【0029】
メインPC32には、映像処理手段の一例である3つのビデオPC38A、38B、38C、音声処理手段の一例であるサウンドPC40が、例えば、LAN等により接続されている。
【0030】
ビデオPC38A、38B、38Cには、それぞれ、表示手段の一例である統合ディスプレイ14を構成する3つのディスプレイ14A、14B、14Cが接続されている。3つのディスプレイ14A、14B、14Cにより、統合ディスプレイ14は、競馬レース等の迫力ある映像を表示することができる。
【0031】
サウンドPC40には、アンプ42が接続されている。アンプ42には、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dに設けられたスピーカ44A、44B、44C、44Dと、センタースピーカ46と、ウーハースピーカ48とが接続されている。スピーカ44AはフロントスピーカLであり、スピーカ44BはフロントスピーカRであり、スピーカ44CはサラウンドスピーカLであり、スピーカ44DはサラウンドスピーカLである。これらスピーカ44A、44B、44C、44D、センタースピーカ46、ウーハースピーカ48は、臨場感のある音声を提供することができる。
【0032】
メインPC32には、IOボード50が接続されている。IOボード50には、LED52、冷陰極管54、ハロゲン56等の各種照明が演出手段として接続され、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dにそれぞれ設けられた照明58A、58B、58C、58Dが接続されている。これらLED52、冷陰極管54、ハロゲン56等の各種照明と、スピーカタワー16A、16B、16C、16Dに設けられた照明58A、58B、58C、58Dは、迫力ある照明を実現することができる。
【0033】
(サテライトキャビネットの内部構成)
図4は、本実施形態のサテライトキャビネット60(第2の装置)の構成の一例を示すである。サテライトキャビネット60には、当該サテライトキャビネット60全体を制御する制御手段の一例であるサテライトPC62が設けられている。サテライトPC62には、プレイヤが操作するために、表示手段及び操作手段の一例である液晶ディスプレイ26とタッチパネル27により構成された映像ユニット64が設けられている。
【0034】
サテライトPC62には、例えば、アンプ66及びスピーカ67により構成されたサウンドユニット68が設けられている。
【0035】
サテライトPC62には、例えば、IOボード70が接続されている。IOボード70には、例えば、冷陰極管72、蛍光灯74、LCD側ウィナーランプ76、筐体側ウィナーランプ78等の各種照明79が演出手段の一例として接続されている。LCD側ウィナーランプ76、筐体側ウィナーランプ78の報知手段の一例は、自己のサテライトキャビネット60を操作しているプレイヤに競馬ゲーム等において勝利したことを報知する。
【0036】
サテライトPC62には、例えば、ICカードユニット80が設けられている。ICカードユニット80には、例えば、情報記憶媒体であるICカードに情報を読み書きするICカードリーダライタ82(情報読取手段及び情報書込手段の一例)と、挿入されたICカードをロックするカードロック機構84とが設けられている。プレイヤは、ICカードユニット80にICカードを挿入することにより競馬ゲームにログオンすることができる。
【0037】
サテライトPC62には、例えば、メダルを投入するための一括投入ユニット86と、メダルを払い出すための払出機構であるホッパー88とが設けられている。一括投入ユニット86には、例えば、繰り出し機構86Aとセレクタ86Bとが設けられている。
【0038】
(メインPC、ビデオPC、サウンドPC、サテライトPC、各種サーバの構成)
図5は、本実施形態のゲームシステム1において用いられるPC100(メインPC32、ビデオPC38A、38B、38C、サウンドPC40、サテライトPC62、各種サーバ90(データベースサーバ92、ランキングサーバ94、ウェブサーバ96、携帯サーバ98等))の構成の一例を示す図である。
【0039】
PC100は、例えば、当該PC100全体を制御するゲームボード102、映像を表示するためのビデオカード104、音声を出力するためのサウンドカード106、ROM108、DVD−ROM110、データストレージ112、PCI(Peripheral Component Interconnect)I/Oカード114、Base BD(All−net)116、電源118、ケース120により構成されている。
【0040】
ゲームボード102は、例えば、マザーボード122、CPU124、メモリ126により構成されている。
【0041】
記憶手段の一例であるROM108は、例えば、HDD、シリコンディスク又はCF(Compact Flush)等により構成されている。ROM108には、例えば、OS(Operation System)128、アプリケーション130、ゲームプログラム132等が格納されている。
【0042】
記憶手段の一例であるデータストレージ112は、例えば、シリコンディスク又はCF等により構成されている。データストレージ112には、例えば、ゲームデータ134、バックアップデータ136等が格納される。
【0043】
なお、PC100は、この標準的構成から適宜必要な構成を選び、不要な構成を除いて構成することができる。例えば、サウンドカード106は、サウンドPC40に使用することができる。なお、例えば、DVD−ROM110、データストレージ112、Base BD(All−net)116は、各種サーバに使用することができる。
【0044】
(サテライトキャビネットのレースゲーム表示処理)
本実施形態のゲームシステム1は、例えば、プレイヤが、競走馬によるレースゲームの着順を予想してメダルをベットし(賭け)、そのレース結果に基づいて配当を受ける賭け競争ゲームであるベットゲームを実行する。また、ゲームシステム1は、例えば、プレイヤが、レースゲームに参加する競走馬や騎手を所有し、これら競走馬や騎手を育成してレースゲームに参加させ、その到着順位に応じた馬主賞金としてメダルを獲得する育成ゲームである厩舎ゲームをベットゲームと並行して実行する。言い換えると、本実施形態のゲームシステム1は、ベットゲームと厩舎ゲームとを同期して実行する。
【0045】
また、ゲームシステム1は、競走馬によるレースゲームについて、競走馬によるレースゲームの着順を争うメインレースと並行してサブレースを実行する。言い換えると、ゲームシステム1は、メインレースとサブレースとを同期して実行する。さらに、ゲームシステム1は、サテライトキャビネット60の映像ユニット64(図4参照)にメインレース及びサブレースの2つのレースゲームを切り替えて又は並列的に表示する。なお、ゲームシステム1は、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にはメインレースを表示する。
【0046】
図6は、レース情報140の説明に供する概念の一例を示す図である。レース情報140は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等(図3及び図5参照)に格納されているゲームデータ134(図3及び図5参照)に基づいて作成される。レース情報140は、少なくとも、週番号、メインレース及びサブレースが対応付けられて構成されている。例えば、レース情報140の週番号が4の週のレースには、メインレースとして札幌記念(GII)、サブレースとして小倉記念(GIII)が対応付けられている。これは、週番号が4の週のレースに、メインレースとして札幌記念が実行され、サブレースとして小倉記念が実行されることを示している。また、レース情報140のサブレースには、何人で行うレースゲームであるかの情報が対応付けられており、サブレースが個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして制御される、すなわち、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する(後述)。
【0047】
図7は、ゲームシステム1におけるレースゲームの時間の経過の説明に供する概念の一例を示す図である。メインPC32は、1つの週のレースゲームを約3分程度で終了し、現実世界でその競馬レースの次の週に行われるレースゲームを続けて行う。ここで、1つの週の例として、週番号が4の週のレースゲームをもとに時間の経過について詳細に説明する。
【0048】
まず、メインPC32は、週番号が4の週のレース処理を開始すると、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に、例えば、レースゲームのロゴ等を表示する。
【0049】
具体的に、メインPC32は、レースゲームのロゴ等の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からレースゲームのロゴ等の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、レースゲームのロゴ等を表示する。
【0050】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベットをプレイヤに行わせるために、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレース及びサブレースの出走表並びにメインレース及びサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0051】
具体的に、メインPC32は、メインレース及び個々のサブレースの出走表の情報並びにメインレース及び個々のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレース及び自己のサブレースの出走表の情報並びにメインレース及び自己のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレース及び自己のサブレースの出走表並びにメインレース及び自己のサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0052】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベット可能期間を終了すると、メインレースでは出走馬のゲート入り等のゲーム処理を始める一方、サブレースではレースゲームを開始する。このとき、メインPC32は、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にメインレースのゲート入り等の映像を表示する一方、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースのゲート入り等の映像及びサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0053】
具体的に、メインPC32は、メインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースのゲート入り等の映像及び個々のサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0054】
続いて、メインPC32は、メインレースを開始し、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの映像を表示する。なお、メインレース及びサブレースの途中の映像については、カット(間引き処理)される場合がある(後述)。
【0055】
具体的に、メインPC32は、メインレースの映像を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレースの映像を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースの映像を切り替えて又は並列的に表示する。
【0056】
続いて、メインPC32は、サブレースを終了し、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に、例えば、ゴール時の映像等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0057】
具体的に、メインPC32は、ゴール時の映像等の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からゴール時の映像等の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、ゴール時の映像等を切り替えて又は並列的に表示する。
【0058】
続いて、メインPC32は、メインレースが終了すると、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14にメインレースの結果表を表示し、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレース及び自己のサブレースの結果表を切り替えて又は並列的に表示する。
【0059】
具体的に、メインPC32は、メインレース及び個々のサブレースの結果表の情報を、所定のネットワークを介して個々のサテライトPC62に送信する。サテライトPC62は、メインPC32からメインレース及び自己のサブレースの結果表の情報を受信すると、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレース及び自己のサブレースの結果表を切り替えて又は並列的に表示する。
【0060】
続いて、メインPC32は、次の週(週番号が5の週)のレースゲーム処理を開始する。
【0061】
図8は、サテライトキャビネット60における映像ユニット64のメイン画面150の説明に供する概念の一例を示す図である。メイン画面150は、例えば、レース表示画面152、出走馬情報表示画面154、ベットゲーム操作画面156及び厩舎ゲーム操作画面158により構成されている。また、ベットゲーム操作画面156には、例えば、レース切替ボタン160が設けられている。
【0062】
レース表示画面152には、例えば、プレイヤによるレース切替ボタン160へのタッチ操作に伴って、メインレース及びサブレースの2つのレースゲームが並列的に又は切り替えて表示される。
【0063】
出走馬情報表示画面154には、メインレース及びサブレースに出走する自己の所有馬の情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、出走馬情報表示画面154には、出走馬の馬体、名称、年齢、体重等が表示される。
【0064】
ベットゲーム操作画面156には、メインレース及びサブレースのベットゲームに関する情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、ベットゲーム操作画面156には、ベット終了カウンタ、メインレース及びサブレースに出走する出走馬の出走表、人気、オッズ、予想、購入額、払戻額、各種ベットボタン(単・複、馬連、枠連等)等が表示される。
【0065】
厩舎ゲーム操作画面158には、厩舎ゲームに関する情報が並列的に又は切り替えて表示される。例えば、厩舎ゲーム操作画面158には、自己の競走馬や騎手、厩舎、牧場の様子、当該様子を切り替えるためのボタン、自己の競走馬や騎手の情報、自己の競走馬や騎手を育成・操作するための各種育成ボタン等が表示される。
【0066】
レース切替ボタン160は、タッチ操作されるたびに、メインレース及びサブレースの表示を切り替えるためのボタンである。
【0067】
図9は、サテライトキャビネット60の映像ユニット64に表示されるメイン画面150のレース表示切替の説明に供する概念図の一例である。
【0068】
サテライトPC62は、レース表示画面152に現在表示されているレースゲームの映像を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、異なるレースゲームの映像(メインレースの映像又はサブレースの映像)へ切り替える。
【0069】
また、サテライトPC62は、出走馬情報表示画面154に現在表示されているレースゲームの自己の所有馬の情報を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、並行して行われているレースゲーム(メインレース又はサブレース)に出走登録している自己の所有馬の情報に切り替える。
【0070】
さらに、サテライトPC62は、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているレースゲームの出走表等の情報を、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、並行して行われているレースゲーム(メインレース又はサブレース)の出走表等の情報に切り替える。
【0071】
例えば、サテライトPC62は、メイン画面150にメインレースの画面が表示されている場合に、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に現在表示されているメインレースの映像を、サブレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に現在表示されているメインレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報を、サブレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報に切り替える。さらに、サテライトPC62は、同様に、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているメインレースの出走表等の情報をサブレースの出走表等の情報に切り替える。
【0072】
一方、サテライトPC62は、メイン画面150にサブレースの画面が表示されている場合に、プレイヤによってレース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に現在表示されているサブレースの映像を、メインレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に現在表示されているサブレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報を、メインレースに出走登録したプレイヤの所有馬の情報に切り替える。さらに、サテライトPC62は、同様に、ベットゲーム操作画面156に現在表示されているサブレースの出走表等の情報をメインレースの出走表等の情報に切り替える。
【0073】
図10〜図13は、サテライトキャビネット60における映像ユニット64のメイン画面150のレース表示切替例の説明に供するプレイヤ操作の概念の一例を示す図である。
【0074】
まず、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬がサブレースのスタート時に出遅れたりしていないか等、サブレースのスタート時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図10に示すように、レース表示画面152にサブレースを表示させる。
【0075】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬がメインレースのスタート時に出遅れたりしていないか等、メインレースのスタート時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図11に示すように、レース表示画面152にメインレースを表示させる。
【0076】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬のサブレースの最後の直線の走りや順位等、サブレースのゴール時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図12に示すように、レース表示画面152にサブレースを表示させる。
【0077】
続いて、プレイヤは、自己の所有馬やベットした出走馬のメインレースの最後の直線の走りや順位等、メインレースのゴール時の様子を確認するため、レース切替ボタン160をタッチ操作して、図13に示すように、レース表示画面152にメインレースを表示させる。
【0078】
このようにして、本実施形態のゲームシステム1では、メインレース及びサブレースのスタート及びゴールのタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートあるいはゴールの様子を確認することができる。
【0079】
(メインレース及びサブレースのレース制御処理)
本実施形態のゲームシステム1は、メインレースをすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースとして、すべてのサテライトキャビネット60における共通の出走表を作成し、サブレースを個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして、個々又は所定数のサテライトキャビネット60における独立の出走表を作成する。
【0080】
また、本実施形態のゲームシステム1は、メインレースをすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームとして制御し、サブレースを個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームとして制御する。すなわち、本実施形態のゲームシステム1は、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する。
【0081】
そして、本実施形態のゲームシステム1は、すべてのサテライトキャビネット60において共通して行ったメインレースの結果に基づいて、すべてのサテライトキャビネット60における共通の結果表を作成し、個々又は所定数のサテライトキャビネット60において独立して行ったサブレースの結果に基づいて、個々又は所定数のサテライトキャビネット60における独立の結果表を作成する。
【0082】
なお、ここでは、サテライトキャビネット60は、サテライト1〜サテライト6の6台のサテライトキャビネット60により構成されているものとする。
【0083】
まず、メインレースのレース制御処理について説明する。
【0084】
図14は、メインレースのレース出走馬情報170の説明に供する概念の一例を示す図である。メインレースのレース出走馬情報170は、例えば、少なくとも、優先順、馬名、所属St.(サテライト)が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等に格納されているゲームデータ134に基づいて、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。また、メインPC32は、所属St.をすべてCPU馬として、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。なお、CPU馬とは、CPUが所有する出走馬、すなわち、プレイヤが所有していない出走馬である。
【0085】
例えば、レース情報140の週番号が4の週のメインレースである札幌記念(GII)をもとにレース制御処理について詳細に説明する。メインPC32は、図14に示すように、優先順が1のホースイチ〜優先順が12のホースジュウニによりメインレースのレース出走馬情報170を構成する。メインPC32は、ホースイチ〜ホースジュウニの所属St.をすべてCPU馬として、メインレースのレース出走馬情報170を作成する。
【0086】
ここで、メインPC32は、プレイヤの所有馬の受け付けがない場合、ホースイチ〜ホースジュウニによるベットゲームを開始する。図14では、メインレースである札幌記念(GII)に、各サテライトのプレイヤの所有馬として、サテライト1のウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。
【0087】
図15は、メインレースのレース出走表情報180の説明に供する概念図の一例である。メインレースのレース出走表情報180は、例えば、少なくとも、出走順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインレースのレース出走馬情報170及びメインレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報に基づいて出走馬を決定し、その後、適宜、出走順等を変更して、メインレースのレース出走表情報180を作成する。
【0088】
メインレースはすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームであるため、メインPC32は、メインレースに複数のプレイヤの所有馬の受け付けがある場合、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を共通のメインレースに参加させる。
【0089】
従って、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180を1つ作成する。また、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの出走表を表示する。
【0090】
例えば、札幌記念(GII)にはサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。このため、メインPC32は、図15に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が9のホースキュウ及び出走順が10のウマエー〜出走順が14のウマイーによりメインレースのレース出走表情報180を構成する。
【0091】
すなわち、メインPC32は、札幌記念(GII)の出走馬の上限は14頭であるところ、各プレイヤの所有馬であるウマエー〜ウマイーの計5頭が出走するため、メインレースのレース出走馬情報170のうち優先順の低いホースジュウ〜ホースジュウニ(優先順10〜12のCPU馬)を、メインレースのレース出走表情報180から外す。また、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180を、適宜、出走順が変更された後に作成することもできる。
【0092】
図16は、メインレースのレース結果表情報190の説明に供する概念図の一例である。メインレースのレース結果表情報190は、例えば、少なくとも、着順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180等に基づいてメインレースを実行し、そのレース結果に基づいてメインレースのレース結果表情報190を作成する。
【0093】
メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を含む共通のレースとしてのメインレースを実行し、レースの演出、展開、結果なども共通のレースとして制御する。また、メインPC32は、メインレースのレース結果表情報190に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの結果表を表示する。
【0094】
例えば、メインPC32は、図16に示すように、着順1位のウマシー〜着順14位のホースナナによりメインレースのレース結果表情報190を構成する。このように、メインレースの制御において、メインPC32は、各プレイヤの所有馬であるウマエー〜ウマイーを含む共通のレースゲームとして実行し、メインレースのレース結果表情報190を作成する。
【0095】
次に、サブレースのレース制御処理について説明する。ここでは、個々のサテライトキャビネット60において独立してサブレースを行う場合について説明する。
【0096】
図17は、サブレースのレース出走馬情報200の説明に供する概念の一例を示す図である。サブレースのレース出走馬情報200は、例えば、少なくとも、優先順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、メインPC32のデータストレージ112等に格納されているゲームデータ134に基づいて、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。また、メインPC32は、所属St.をすべてCPU馬として、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。
【0097】
例えば、レース情報140の週番号が4の週のサブレースである小倉記念(GIII)をもとにレース制御処理について詳細に説明する。メインPC32は、図18に示すように、優先順が1のホースイチ〜優先順が8のホースハチによりサブレースのレース出走馬情報200を構成する。メインPC32は、ホースイチ〜ホースハチの所属St.をすべてCPU馬として、サブレースのレース出走馬情報200を作成する。
【0098】
ここで、メインPC32は、プレイヤの所有馬の受け付けがない場合、ホースイチ〜ホースハチによるベットゲームを開始する。図18では、サブレースである小倉記念(GIII)に、各サテライトのプレイヤの所有馬として、サテライト1のウマエー、サテライト1のウマビー、サテライト2のウマシー、サテライト4のウマディー、サテライト6のウマイーが受け付けされている。
【0099】
図18は、サブレースのレース出走表情報210の説明に供する概念の一例を示す図である。サブレースのレース出走表情報210は、例えば、少なくとも、出走順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、例えば、各々のサブレースのレース出走馬情報200及び各々のサブレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報に基づいて出走馬を決定し、その後、適宜、出走順等を変更して、サブレースのレース出走表情報210を作成する。
【0100】
サブレースは個々のサテライトキャビネット60において独立して行うレースゲームであるため、メインPC32は、サブレースに複数のプレイヤの所有馬の受け付けがある場合であっても、サブレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を個々のサテライトキャビネット60ごとの個々のサブレースに参加させる。
【0101】
従って、メインPC32は、サテライトキャビネット60がサテライト1〜サテライト6の6台であるため、サブレースのレース出走表情報210を6つ作成する。また、メインPC32は、各々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの出走表を表示する。
【0102】
例えば、サブレースにおいて、サテライト1の小倉記念(GIII)にサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びサテライト1のウマビーが受け付けられたとする。この場合、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が6のホースロク及び出走順が7のウマエー〜出走順が8のウマビーによりサテライト1のサブレースのレース出走表情報210Aを構成する。
【0103】
すなわち、メインPC32は、小倉記念(GIII)の出走馬の上限が8頭であるところ、プレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーが出走するため、サテライト1のサブレースのレース出走馬情報210Aのうち優先順の低いホースナナ及びホースハチを、サテライト1のサブレースのレース出走表情報210Aから外す。また、メインPC32は、サブレース)のレース出走表情報210Aを、適宜、出走順が変更された後に作成することもできる。
【0104】
また、例えば、サブレースにおいて、サテライト2の小倉記念(GIII)にサテライト2のプレイヤの所有馬であるウマシーが受け付けられたとする。この場合、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が7のホースナナ及び出走順が8のウマシーによりサテライト2のサブレースのレース出走表情報210Bを構成する。さらに、サテライト4の小倉記念(GIII)にはサテライト4のプレイヤの所有馬であるウマディーが受け付けされているため、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が7のホースナナ及び出走順が8のウマディーによりサテライト4のサブレースのレース出走表情報210Dを構成する。
【0105】
さらに、サテライト3、5の小倉記念(GIII)にはプレイヤの所有馬が受け付けされていないため、メインPC32は、図18に示すように、出走順が1のホースイチ〜出走順が8のホースハチによりサテライト3、5のサブレースのレース出走表情報210C、210Eを構成する。
【0106】
図19は、サブレースのレース結果表情報220の説明に供する概念図の一例である。サブレースのレース結果表情報220は、少なくとも、着順、馬名、所属St.が対応付けられて構成されている。メインPC32は、サブレースのレース出走表情報210等に基づいてサブレースを実行し、そのレース結果に基づいてサブレースのレース結果表情報220を作成する。
【0107】
メインPC32は、個々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、個々のサブレースに受け付けされたプレイヤの所有馬を含む独立のレースとしてのサブレースを実行し、レースの演出、展開、結果なども独立のレースゲームとして制御する。従って、メインPC32は、当然、複数のプレイヤの所有馬が同時に各々のサブレースに勝利するように制御することもできる。また、メインPC32は、サブレースのレース結果表情報220に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの結果表を表示する。
【0108】
例えば、メインPC32は、図19に示すように、着順が1のウマエー〜着順が8のホースロクによりサテライト1のサブレースのレース結果表情報220Aを構成する。メインPC32は、サテライト1のサブレースをサテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーを含み、サテライト2〜6のプレイヤの所有馬であるウマシー及びウマイーを含まない独立のレースゲームとして実行するため、サテライト1のサブレースのレース結果表情報220Aを、図19に示すように、他のサテライト2〜6のプレイヤの所有馬であるウマシー〜ウマイーと競合せず、サテライト1のプレイヤの所有馬であるウマエー及びウマビーのみを含む独立のレースゲームの結果として作成する。
【0109】
また、メインPC32は、図19に示すように、着順が1の出走馬〜着順が8の出走馬によりサテライト2、4、6のサブレースのレース結果表情報220B、220D、220Fを構成する。メインPC32は、サテライト2、4、6のサブレースを自己のサテライトのプレイヤの所有馬を含み、他のサテライトのプレイヤの所有馬を含まない独立のレースゲームとして実行するため、個々のサテライトのサブレース)のレース結果表情報220B、220D、220Fを、図19に示すように、他のサテライトのプレイヤの所有馬と競合せず、自己のサテライトのプレイヤの所有馬のみを含む独立のレースゲームの結果として作成する。
【0110】
さらに、メインPC32は、図19に示すように、着順が1の出走馬〜着順が8の出走馬によりサテライト3、5のサブレースのレース結果表情報220C、220Eを構成する。メインPC32は、自己のサテライトのプレイヤの所有馬が受け付けされておらず、他のサテライトのプレイヤの所有馬を含まない独立のレースゲームとして実行するため、個々のサテライトのサブレースのレース結果表情報220C、220Eを、図19に示すように、他のサテライトのプレイヤの所有馬と競合せず、CPU馬のみの独立のレースゲームの結果として作成する。
【0111】
(メインレース及びサブレースの映像カット処理)
本実施形態のゲームシステム1は、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートあるいはゴールの様子を確認することができるようにするため、メインレースの終了タイミングとサブレースの終了タイミングとを異ならせるように、メインレースの映像及びサブレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う。
【0112】
また、本実施形態のゲームシステム1は、1レース(ゲーム内における1週間)が約3分程度で終了する。そして、現実世界の競馬レースに倣った順番で次のレースゲームを実行し、現実世界で1年間に行われる競馬レースの一部(例えば、全ての重賞レース)のレースゲームを約2〜3時間程度で行う。そのため、サブレースが開始されてからメインレース及びサブレースのうち、予定されている時間(例えば、3分)よりも終了タイミングが遅い場合は、レースゲームの途中の映像をカットする。
【0113】
次に、本実施形態のゲームシステム1におけるメインPC32及びサテライトPC62の動作について詳細に説明する。
【0114】
(サテライトキャビネットのレース表示処理手順)
図20は、本実施形態のサテライトPC62におけるサテライトキャビネットのレース表示処理手順RT1を示すフローチャートである。
【0115】
サテライトPC62は、例えば、所定の週のレースゲームを開始すると、サブレースが開始されるのを待機モードで待ち受ける(ステップSP1)。やがて、サテライトPC62は、サブレースが開始されると(ステップSP1:YES)、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されるのを待機モードで待ち受ける(ステップSP2)。
【0116】
やがて、サテライトPC62は、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されると(ステップSP2:YES)、メイン画面150のレース表示画面152を別のレースゲームの表示に切り替える(ステップSP3)。
【0117】
例えば、サテライトPC62は、メイン画面150のレース表示画面152にメインレースの映像が表示されているときにレース切替ボタン160がタッチ操作された場合には、メイン画面150のレース表示画面152に表示されているメインレースの映像をサブレースの映像に切り替える。また、サテライトPC62は、同様に、出走馬情報表示画面154に表示されているメインレースに出走登録した自己の所有馬の情報を、サブレースに出走登録した自己の所有馬の情報に切り替え、さらに、ベットゲーム操作画面156に表示されているメインレースの出走表等の情報を、サブレースの出走表等の情報に切り替える。
【0118】
続いて、サテライトPC62は、レース時間が終了したか否かをチェックする(ステップSP4)。そして、サテライトPC62は、レース時間が終了していない場合には(ステップSP4:NO)、ステップSP2に戻り、その後、ステップSP2〜ステップSP4の処理を繰り返す。これに対して、サテライトPC62は、レース時間が終了した場合には(ステップSP4:YES)、その後、図20に示すサテライトキャビネットのレース表示処理手順RT1を終了する(ステップSP5)。
【0119】
(メインレース及びサブレースのレース制御処理手順)
図21は、本実施形態のメインPC32におけるメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を示すフローチャートである。
【0120】
メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、図21に示すメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を開始し、出走馬の受付時間が終了するのを待機モードで待ち受ける(ステップSP11)。
【0121】
例えば、メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、次の週におけるレースゲームの出走馬の受け付けを開始し、当該所定の週のレースゲームが終了したときに、次の週におけるレースゲームの出走馬の受け付けを終了する。
【0122】
続いて、メインPC32は、出走馬の受付時間が終了すると(ステップSP11:YES)、メインレースのレース出走馬情報170及びメインレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報等に基づいて、メインレースに出走受付したすべてのプレイヤの所有馬を含んだ、すべてのサテライトキャビネット60において共通するメインレースのレース出走表情報180を作成する(ステップSP12)。また、メインPC32は、各々のサブレースのレース出走馬情報200及び各々のサブレースに受け付けしたプレイヤの所有馬の情報等に基づいて、サブレースに出走受付した個々のプレイヤの所有馬のみを含んだ、個々のサテライトキャビネット60ごとのサブレースのレース出走表情報210を作成する(ステップSP12)。
【0123】
続いて、メインPC32は、メインレース及びサブレースの出走馬へのベットをプレイヤに行わせるために、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの出走表を表示すると共に、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの出走表を表示する(ステップSP13)。
【0124】
続いて、メインPC32は、個々のサブレースのレース出走表情報210に基づいて、個々のサブレースに受け付けされたプレイヤの所有馬を含む独立のレースとしてのサブレースを開始し、レースの演出、展開、結果なども独立のレースとして制御する(ステップSP14)。
【0125】
続いて、メインPC32は、メインレースのレース出走表情報180に基づいて、メインレースに受け付けされたすべてのプレイヤの所有馬を含む共通のレースゲームとしてのメインレースを開始し、レースの演出、展開、結果なども共通のレースゲームとして制御する(ステップSP15)。
【0126】
続いて、メインPC32は、レース時間が終了するのを待機モードで待ち受ける(ステップSP16)。やがて、メインPC32は、レース時間が終了すると(ステップSP16:YES)、メインレースの結果に基づいて、メインレースのレース結果表情報190を作成すると共に、各々のサブレースの結果に基づいて、各々のサブレースのレース結果表情報220を作成する(ステップSP17)。
【0127】
続いて、メインPC32は、メインレースのレース結果表情報190に基づいて、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14及び各サテライトキャビネット60の映像ユニット64にメインレースの結果表を表示すると共に、各々のサブレースのレース結果表情報210に基づいて、各サテライトキャビネット60の映像ユニット64に各々のサブレースの結果表を表示する(ステップSP18)。
【0128】
やがて、メインPC32は、その後、図21に示すメインレース及びサブレースのレース制御処理手順RT2を終了する(ステップSP19)。
【0129】
(メインレース及びサブレースの映像カット処理手順)
図22は、本実施形態のメインPC32におけるメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を示すフローチャートである。
【0130】
メインPC32は、例えば、所定の週のレースゲームが開始されると、図22に示すメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を開始し、メインレース及びサブレースのおおよその終了時間を算出する(ステップSP21)。
【0131】
例えば、メインPC32は、メインレース及びサブレースの距離、芝かダートか、メインレースのレース出走馬情報170及びサブレースのレース出走馬情報200のCPU馬の情報並びに天候等に基づいて、メインレース及びサブレースの仮の終了時間を算出する。
【0132】
続いて、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間となるか否かをチェックする(ステップSP22)。そして、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間とならない場合(ステップSP22:NO)には、ステップSP24に進む。これに対して、メインPC32は、サブレースの終了時間がメインレースの終了時間と同一の時間となる場合(ステップSP22:YES)には、サブレースの途中の映像の表示をカットする(ステップSP23)。なお、同一の時間には、多少のずれが許容される。
【0133】
続いて、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了するか否かをチェックする(ステップSP24)。そして、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了する場合(ステップSP24:YES)には、ステップSP26に進む。
【0134】
これに対して、メインPC32は、レース時間が所定時間内に終了しない場合(ステップSP24:NO)には、メインレース又はサブレースの途中の映像の表示をカットする(ステップSP25)。
【0135】
例えば、メインPC32は、メインレースが所定時間内に終了しない場合には、メインレースの途中の映像の表示をカットし、サブレースが所定時間内に終了しない場合には、サブレースの途中の映像の表示をカットする。
【0136】
やがて、メインPC32は、その後、図22に示すメインレース及びサブレースの映像カット処理手順RT3を終了する(ステップSP26)。
【0137】
(動作及び効果)
このようにして、ゲームシステム1では、メインPC32が、それぞれ競走馬によるレースの着順を争うメインレース及びサブレースを制御し、メインレースの映像及びサブレースの映像を生成し、メインレースの映像をメインキャビネット30の統合ディスプレイ14に表示し、少なくともサブレースの映像をいずれかのサテライトPC62に送信する。そして、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインPC32から受信した少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示する。
【0138】
従って、メインレースと並行してサブレースが行われるので、プレイヤが目当てとするレースゲームが行われる頻度を高めることができる。
【0139】
また、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メイン画面150にレース切替ボタン160を有しており、メインPC32が、メインレースの映像とサブレースの映像とをそれぞれいずれかのサテライトPC62に送信し、レース切替ボタン160がタッチ操作されると、レース表示画面152に表示される映像をメインレースの映像とサブレースの映像との間で切り替える。従って、レース表示画面152の省スペース化を図ることができる。
【0140】
さらに、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインレースの映像及びサブレースの映像の切り替えに応じて、メイン画面150の出走馬情報表示画面154に表示する情報を、メインレースに出走するプレイヤの所有馬の情報とサブレースに出走するプレイヤの所有馬の情報との間で切り替える。さらに、ゲームシステム1では、サテライトPC62が、メインレースの映像及びサブレースの映像の切り替えに応じて、メイン画面150のベットゲーム操作画面156に表示する情報を、メインレースのベットゲームに関する情報とサブレースのベットゲームに関する情報との間で切り替える。従って、出走馬情報表示画面154及びベットゲーム操作画面156についても省スペース化を図ることができる。
【0141】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースゲームとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限する。従って、競走馬を育成し始めたばかりの初心者のプレイヤでも勝てるレースゲームを増やすことができ、初心者のプレイヤに厩舎ゲームを行うインセンティブを与えることができる。
【0142】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、サブレースを開始した後に、メインレースを開始する。従って、メインレース及びサブレースのスタートタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のスタートの様子を確認することができる。
【0143】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、メインレースの終了タイミングとサブレースの終了タイミングとを異ならせるように、メインレースの映像及びサブレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う。従って、メインレース及びサブレースのゴールタイミングを異ならせているため、プレイヤがメインレース及びサブレースの双方のゴールの様子を確認することができる。
【0144】
さらに、ゲームシステム1では、メインPC32が、レース時間が所定時間内に終了しない場合に、メインレース及びサブレースのうちの終了タイミングが遅いレースゲームの途中の映像をカットする。従って、1つのレースゲーム(例えば、ゲーム内における1週間)を所望する時間で終了させることができ、現実世界の1年分の競馬レースを所望する時間で行うことができる。
【0145】
(他実施形態)
なお、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレースの映像及び個々のサブレースの映像を個々のサテライトPC62に送信し、サテライトPC62が、自己のサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインレースの映像及び自己のサブレースの映像を切り替えて又は並列的に表示した場合について述べた。しかしながら、本発明は、これに限らず、例えば、メインPC32が、個々のサブレースの映像を送信し、サテライトPC62が、自己のサブレースの映像を表示しても良い。すなわち、本発明は、少なくともサブレースの映像をいずれかのサテライトPC62に送信し、少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示しても良い。
【0146】
また、本実施の形態においては、メインPC32が、1つのサブレースを制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、2つ以上のサブレースを制御するようにしても良い。この場合、サテライトPC62は、メイン画面150のレース切替ボタン160がタッチ操作されるたびに、メイン画面150のレース表示画面152を所定の順番で別のレースゲームの表示に切り替える。
【0147】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレース及びサブレースの2つのレースゲームを制御した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、サテライトPC62が、個々のサブレースを制御するようにしても良い。この場合、メインPC32は、メインレースを制御してメインレースの映像を生成し、メインレースの映像をメインキャビネット30の統合ディスプレイ14に表示すると共に、サテライトPC62は、例えば、サブレースを制御してサブレースの映像を生成し、少なくともサブレースの映像をサテライトキャビネット60の映像ユニット64に、メインキャビネット30の統合ディスプレイ14でのメインレースの映像表示と並行して表示する。また、メインPC32は、メインレースの映像をサテライトPC62に送信し、サテライトPC62は、レース切替ボタン160がタッチ操作されたときに、サテライトキャビネット60の映像ユニット64に表示する映像を、メインレースの映像とサブレースの映像との間で切り替えることもでき、この他、種々のサブレースに関する制御を行うことができる。
【0148】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレースに参加する競走馬をサテライトキャビネット60のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、サブレースに参加する競走馬の受け付けを一部のサテライトキャビネット60に制限した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、サブレースについてもすべてのサテライトキャビネット60において共通して行うレースゲームとして制御するようにしても良い。
【0149】
さらに、本実施の形態においては、メインPC32が、メインレース及びサブレースの距離等に基づいて、メインレース及びサブレースの仮の終了時間を算出した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、この他の種々の条件に基づいて、メインレース及びサブレースの終了時間を算出するようにしても良い。
【0150】
さらに、本実施の形態においては、ベットゲーム及び厩舎ゲームを並行して実行するゲームシステムについて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、ベットゲーム及び厩舎ゲームのうちの一方を選択的に実行すればよい。
【0151】
さらに、本実施の形態においては、サブレースを開始した後にメインレースを開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メインレースを開始した後にサブレースを開始しても良く、複数のレースゲームのスタート及びゴールのタイミングを異ならせて、プレイヤが複数のレースゲームの要所を確認することができるタイミングでメインレース及びサブレースを開始及び終了するようにすれば良い。
【符号の説明】
【0152】
1……ゲームシステム、10……ゲーム装置、12……本体、14……統合ディスプレイ、14A、14B、14C……ディスプレイ、16A、16B、16C、16D……スピーカタワー、20……サテライト部、22……テーブル、24……椅子、26……液晶ディスプレイ、27……タッチパネル、28……メダル投入排出口、30……メインキャビネット(メイン装置)、32……メインPC、34……LCD、36……ポインティングデバイス、38A、38B、38C……ビデオPC、40……サウンドPC、42……アンプ、44A、44B、44C、44D……スピーカ、46……センタースピーカ、48……ウーハースピーカ、50……IOボード、52…LED、54……冷陰極管、56……ハロゲン、58A、58B、58C、58D……照明、60……サテライトキャビネット(サテライト装置)、62……サテライトPC、64……映像ユニット、66……アンプ、67……スピーカ、68……サウンドユニット、70……IOボード、72……冷陰極管、74……蛍光灯、76……LCD側ウィナーランプ、78……筐体側ウィナーランプ、79……照明、80……ICカードユニット、82……ICカードリーダライタ、84……カードロック機構、86……一括投入ユニット、88……ホッパー、86A……繰り出し機構、86B……セレクタ、90……サーバ、92……データベースサーバ、94……ランキングサーバ、96……ウェブサーバ、98……携帯サーバ、100……PC、102……ゲームボード、104……ビデオカード、106……サウンドカード、108……ROM、110……DVD−ROM、112……データストレージ、114……PCI(Peripheral Component Interconnect)I/Oカード、116……BaseBD(All−net)、118……電源、120……ケース、122……マザーボード、124……CPU、126……メモリ、128……OS(Operation System)、132……ゲームプログラム、134……ゲームデータ、136……バックアップデータ、140……レース情報、150……メイン画面、152……レース表示画面、154……出走馬情報表示画面、156……ベットゲーム操作画面、158……厩舎ゲーム操作画面、160……レース切替ボタン、170……メインレースのレース出走馬情報、180……メインレースのレース出走表情報、190……メインレースのレース結果表情報、200……サブレースのレース出走表情報、210……サブレースのレース出走表情報、220……サブレースのレース結果表馬情報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、
前記第1の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、
前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、
少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記複数の第2の装置は、
第2の表示手段と、
前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、
を備える、ゲームシステム。
【請求項2】
前記送信手段は、
前記第1のレースの映像と前記第2のレースの映像とをそれぞれいずれかの前記第2の装置に送信し、
前記第2の装置は、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を切り替えて前記第2の表示手段に表示するための切替手段を備え、
前記第2の制御手段は、
プレイヤにより前記切替手段が操作されたときに、前記第2の表示手段に表示する映像を前記第1のレースの映像と前記第2のレースの映像との間で切り替える、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記第2の制御手段は、
前記第1のレース及び前記第2のレースに参加する、プレイヤに対応づけられた競争対象の情報、並びに前記第1のレース及び前記第2のレースに参加する競争対象の情報を前記第2の表示手段に表示し、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の切り替えに応じて、前記第2の表示手段に表示する情報を、前記第1のレースに参加する、前記プレイヤに対応づけられた競争対象の情報と前記第2のレースに参加する、前記プレイヤに対応づけられた競争対象の情報との間で切り替える、請求項2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記第2の制御手段は、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の切り替えに応じて、前記第2の表示手段に表示する情報を、前記第1のレースに参加する競争対象の情報と前記第2のレースに参加する競争対象の情報との間で切り替える、請求項3に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記第1の制御手段は、
前記第1のレースに参加する競争対象を前記第2の装置のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、前記第2のレースに参加する競争対象の受け付けを一部の前記第2の装置に制限する、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記第1の制御手段は、
前記第2のレースを開始した後に、前記第1のレースを開始する、請求項5に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記第1の制御手段は、
前記第1のレースの終了タイミングと前記第2のレースの終了タイミングとを異ならせるように、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う、請求項6に記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記第1の制御手段は、
前記第2のレース開始タイミングから前記第1のレース及び前記第2のレースのうちの終了タイミングが遅いレースの終了タイミングまでの時間が、所定時間内に終了しない場合に、前記第1のレース及び前記第2のレースのうちの終了タイミングが遅いレースの途中の映像をカットする表示制御を行う、請求項7に記載のゲームシステム。
【請求項9】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムの表示制御方法であって、
前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、
前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、
前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、
前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、
前記第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、
を備える、ゲームシステムの表示制御方法。
【請求項10】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムに対して、
前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、
前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、
前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、
前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、
前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項11】
複数の競争対象が着順を争う第1のレースゲームと、複数の競争対象が着順を争う第2のレースゲームと、を並行して実行する制御手段、を備えるゲーム装置。
【請求項12】
前記第1のレースゲームは、参加可能な前記競争対象が制限されず、
前記第2のレースゲームは、参加可能な前記競争対象が制限される、請求項11に記載のゲーム装置。
【請求項13】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、
前記第1の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第1のレースを制御する第1の制御手段と、
前記第1のレースの映像を生成する映像生成手段と、
前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、
を備え、
前記複数の第2の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第2のレースを制御する第2の制御手段と、
前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、
少なくとも前記第2のレースの映像を表示する第2の表示手段と、
を備え、
前記第2の制御手段は、
前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する、
ゲームシステム。
【請求項1】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、
前記第1の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1の制御手段と、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、
前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、
少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記複数の第2の装置は、
第2の表示手段と、
前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第2の制御手段と、
を備える、ゲームシステム。
【請求項2】
前記送信手段は、
前記第1のレースの映像と前記第2のレースの映像とをそれぞれいずれかの前記第2の装置に送信し、
前記第2の装置は、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を切り替えて前記第2の表示手段に表示するための切替手段を備え、
前記第2の制御手段は、
プレイヤにより前記切替手段が操作されたときに、前記第2の表示手段に表示する映像を前記第1のレースの映像と前記第2のレースの映像との間で切り替える、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記第2の制御手段は、
前記第1のレース及び前記第2のレースに参加する、プレイヤに対応づけられた競争対象の情報、並びに前記第1のレース及び前記第2のレースに参加する競争対象の情報を前記第2の表示手段に表示し、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の切り替えに応じて、前記第2の表示手段に表示する情報を、前記第1のレースに参加する、前記プレイヤに対応づけられた競争対象の情報と前記第2のレースに参加する、前記プレイヤに対応づけられた競争対象の情報との間で切り替える、請求項2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記第2の制御手段は、
前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の切り替えに応じて、前記第2の表示手段に表示する情報を、前記第1のレースに参加する競争対象の情報と前記第2のレースに参加する競争対象の情報との間で切り替える、請求項3に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記第1の制御手段は、
前記第1のレースに参加する競争対象を前記第2の装置のいずれからも受け付ける共通のレースとして制御し、前記第2のレースに参加する競争対象の受け付けを一部の前記第2の装置に制限する、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記第1の制御手段は、
前記第2のレースを開始した後に、前記第1のレースを開始する、請求項5に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記第1の制御手段は、
前記第1のレースの終了タイミングと前記第2のレースの終了タイミングとを異ならせるように、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像の一方について途中の映像をカットする表示制御を行う、請求項6に記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記第1の制御手段は、
前記第2のレース開始タイミングから前記第1のレース及び前記第2のレースのうちの終了タイミングが遅いレースの終了タイミングまでの時間が、所定時間内に終了しない場合に、前記第1のレース及び前記第2のレースのうちの終了タイミングが遅いレースの途中の映像をカットする表示制御を行う、請求項7に記載のゲームシステム。
【請求項9】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムの表示制御方法であって、
前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、
前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、
前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、
前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、
前記第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、
を備える、ゲームシステムの表示制御方法。
【請求項10】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムに対して、
前記第1の装置の第1の制御手段が、複数の競争対象が着順を争う第1のレース及び第2のレースを制御する第1のステップと、
前記第1の装置の映像生成手段が、前記第1のレースの映像及び前記第2のレースの映像を生成する第2のステップと、
前記第1の装置の第1の表示手段が、前記第1のレースの映像を表示する第3のステップと、
前記第1の装置の送信手段が、少なくとも前記第2のレースの映像をいずれかの前記第2の装置に送信する第4のステップと、
前記複数の第2の装置の第2の制御手段が、前記第1の装置から受信した前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する第5のステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項11】
複数の競争対象が着順を争う第1のレースゲームと、複数の競争対象が着順を争う第2のレースゲームと、を並行して実行する制御手段、を備えるゲーム装置。
【請求項12】
前記第1のレースゲームは、参加可能な前記競争対象が制限されず、
前記第2のレースゲームは、参加可能な前記競争対象が制限される、請求項11に記載のゲーム装置。
【請求項13】
第1の装置と、当該第1の装置と情報通信可能に構成された複数の第2の装置とを備えるゲームシステムであって、
前記第1の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第1のレースを制御する第1の制御手段と、
前記第1のレースの映像を生成する映像生成手段と、
前記第1のレースの映像を表示する第1の表示手段と、
を備え、
前記複数の第2の装置は、
複数の競争対象が着順を争う第2のレースを制御する第2の制御手段と、
前記第2のレースの映像を生成する映像生成手段と、
少なくとも前記第2のレースの映像を表示する第2の表示手段と、
を備え、
前記第2の制御手段は、
前記少なくとも第2のレースの映像を前記第2の表示手段に前記第1の表示手段での前記第1のレースの映像表示と並行して表示する、
ゲームシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図14】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図14】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−165974(P2012−165974A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31418(P2011−31418)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】
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