説明

ゲームシステム、カードゲーム制御方法、およびカードゲーム制御プログラム

【課題】重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取る。
【解決手段】ゲーム装置10が、フラットパネル16a上に重畳されて載置されている複数のカード50に記憶されているそれぞれのカードデータのうち、フラットパネル16aの裏側に向けて露出している記憶領域に記憶されているカードデータをフラットパネル16aの裏側から抽出し、抽出したカードデータをメモリ14に保存し、保存されたカードデータに基づいてゲームの進行を制御する。この場合、ゲーム装置10が、フラットパネル16a上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定し、特定されたカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出し、抽出された複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抽出可能にカードデータが記憶されたカードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カードに記憶されているカードデータを読み取り、読み取ったカードデータを用いたゲーム(カードゲーム)が展開されるカードゲーム装置がある。このようなカードゲームには、フラットパネル上にカードを配置し、そのフラットパネルの裏側からカードデータを読み取るフラットパネル読取式ものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、フラットパネル上に並べられたカードの裏側に記憶されたカードデータを自動的に読み取って、フラットパネル上に載置されたカードのカードデータの組み合わせに応じたゲーム内容でビデオゲームを進行させるカードゲーム装置が開示されている。このようなフラットパネル読取式のカードゲーム装置によれば、コンピュータゲームにおいて、卓上でカードを操るという実物感覚を取り入れることで、遊戯の興趣を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−202255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述した従来のフラットパネル読取式のカードゲーム装置では、フラットパネルの裏側からカードの印刷面を光学的に読み取ることから、カードが重ねて置かれた場合に、最も下に位置しているカードのカードデータのみしか読み取ることができないという問題があった。ボードゲームなどにおいてカードを用いる場合は、ボード上にカードを重ねて遊戯されるものが多いにもかかわらず、カードゲーム装置ではカードを重ねて遊戯することができない。このため、カードゲーム装置に適用することが可能な一般のボードゲームを種類が非常に限定されてしまっている。
【0006】
また、従来のフラットパネル読取式のカードゲーム装置において、ゲームに登場するキャラクタの特性をカードデータとしてカードに記憶させておく形態のゲームにおいては、カードに記憶されるキャラクタのデータが一定であるため、カードを何度使用しても常に一定の効果しか得られず、キャラクタの特性にバリエーションを持たせることができないという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記の問題を解消すべく、カードに記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームにおいて、重畳された複数のカードそれぞれからカードデータを読み取ることができ、カードゲーム装置において遊戯可能なゲームの種類を増加させることができ、趣向性を高めることができるようにすることを目的とする。
【0008】
また、カードに記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームにおいて、重畳された複数のカードそれぞれからカードデータを読み取ることができ、カードから読み取り可能なキャラクタの特性にバリエーションを持たせることができ、趣向性を高めることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のゲームシステムは、抽出可能にカードデータが記憶されたカードと、該カードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、前記ゲーム装置は、カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出手段と、前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出手段と、該抽出手段が抽出したカードデータを保存する保存手段と、該保存手段に保存されたカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御手段とを有し、前記位置検出手段は、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定し、前記抽出手段は、前記位置検出手段により特定されたカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出し、前記制御手段は、前記抽出手段により抽出された複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定することを特徴とする。
【0010】
前記ゲーム装置は、プレイヤキャラクタを含む複数のキャラクタを画像表示装置の表示画面上に表示する表示手段を備え、該表示手段は、前記制御手段が決定した装備状態を表示する構成とされていてもよい。
【0011】
前記カード装置パネル上に重畳されて載置されている複数のカードの載置状態の変更を検出する検出手段を備え、前記保存手段は、前記複数のカードデータの組み合わせを保存し、前記制御手段は、前記複数のカードのうち前記プレイヤキャラクタを示すカード以外のカードが前記パネル上から取り外されたことを前記検出手段が検出したときに、前記保存手段により保存された前記複数のカードデータの組み合わせに応じて、前記プレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する構成とされていてもよい。
【0012】
また、本発明のカードゲーム制御方法は、抽出可能にカードデータが記憶されたカードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するカードゲーム制御方法であって、カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出処理と、前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出処理と、該抽出処理にて抽出したカードデータをメモリに保存する保存処理と、該保存処理にて保存したカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御処理とを含み、前記位置検出処理では、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定し、前記抽出処理では、前記位置検出処理にて特定したカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出し、前記制御処理では、前記抽出処理にて抽出した複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明のカードゲーム制御プログラムは、抽出可能にカードデータが記憶されたカードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御させるカードゲーム制御プログラムであって、コンピュータに、カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出処理と、前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出処理と、該抽出処理にて抽出したカードデータをメモリに保存する保存処理と、該保存処理にて保存したカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御処理とを実行させ、前記位置検出処理では、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定する処理を実行させ、前記抽出処理では、前記位置検出処理にて特定したカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出する処理を実行させ、前記制御処理では、前記抽出処理にて抽出した複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する処理を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カードに記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームにおいて、重畳された複数のカードそれぞれからカードデータを読み取ることができ、カードゲーム装置において遊戯可能なゲームの種類を増加させることができ、趣向性を高めることができるようになる。また、重畳された複数のカードそれぞれからカードデータを読み取ることができ、カードから読み取り可能なキャラクタの特性にバリエーションを持たせることができ、趣向性を高めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態におけるゲームシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】ゲームシステムの外観の例を示す正面図である。
【図3】フラットパネルにおけるカードの載置状態の例を示す説明図である。
【図4】重畳可能なカードの例を示す説明図である。
【図5】重畳可能なカードの例を示す説明図である。
【図6】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図7】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図8】重畳可能なカードの例を示す説明図である。
【図9】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図10】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図11】重畳可能なカードの例を示す説明図である。
【図12】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図13】重畳可能なカードの例を示す説明図である。
【図14】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【図15】カードデータ解析処理の例を示すフローチャートである。
【図16】重畳可能なカードの構成を説明するための説明図である。
【図17】重畳可能な武器カードの例を示す説明図である。
【図18】重畳可能な防具カードの例を示す説明図である。
【図19】重畳可能なアクセサリカードの例を示す説明図である。
【図20】複数のカードを重畳した状態の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態におけるゲームシステム100の構成の例を示すブロック図である。図2は、ゲーム装置の外観を示す正面図である。図1に示すように、本例のゲームシステム100は、ゲーム装置10と、複数のカード50とを含む。ゲーム装置10は、CPUやROMなどを含み装置10全体を制御する制御部11と、押ボタンやコントローラなどによって構成される入力部12と、音声を出力するスピーカ13と、各種の情報を記憶するメモリ14と、各種の情報を表示する液晶表示装置などによって構成される表示部15と、カード50に記憶されているカード情報を読み取るカード読取部16と、データ通信に関する各種の制御を行う通信制御部17とを含む。
【0018】
ゲーム装置10は、例えば店舗設置型ゲーム装置などによって構成される。制御部11は、メモリ14に格納された制御プログラムに従って装置10全体の制御を行う。本例のカードゲームを実行するための制御プログラムは、あらかじめメモリ14に格納されている。メモリ14は、制御部11が処理を実行している間は、ワークメモリとして用いられ、ゲームの進行状況によって中間的に発生するデータ(例えば、ゲームの得点、プレイヤキャラクタの状態を示すデータ、読み取られたカードデータなど)が保存される。
【0019】
カード読取部16は、カードが載置されるフラットパネル(カード載置パネルの一例)16aと、ゲーム装置10の筐体内部に設けられる図示しないカードデータ読取機構とを有する。カードデータ読取機構は、カードデータを光学的に読み取る機構であり、例えば、発光ダイオードからなる光源と、複数の反射板と、特定の光を除去するフィルタと、カード50に付されているカードデータを含む画像を撮像するイメージセンサと、イメージセンサが撮像した画像に含まれているカードデータを読み取るリーダ(例えばバーコードリーダ)と、イメージセンサが撮像した画像からフラットパネル16a上におけるカード50の載置位置を検出する位置検出部とを有する。カードデータは、例えば、所定のインクによってカード表面に例えば二次元バーコードを印字することで、カードに記憶される。カードデータは、例えば、カードの種類(アビリティ、召喚獣、アイテム、特殊カード等)、カード名、HP(ヒットポイント)、MP(マジックポイント)などの予め定められた各種のパラメータの内容を示すデータである。
【0020】
プレイヤは、例えば図3に示すように、フラットパネル16a上にカード50a〜50cを載置することにより、カード50a〜50cに記憶されているカードデータをカード読取部16に読み取らせ、カードデータに基づいて決定される動作をキャラクタに実行させることでゲームを楽しむ。本例で使用されるカード50は、フラットパネル16a上に複数枚重ねて載置することが可能なように形成されているものとする。
【0021】
図4は、本例で使用されるカード50の一例を示す説明図である。図4(A)に示すカード50dは、カード本体の下方の中央位置に二次元バーコード71が印字されており、カード本体の中央部分から上方に向けてスリット61が設けられている。図4(B)に示すカード50eは、カード本体の中央位置に二次元バーコード72が印字されており、カード本体の上方部分にスリット62が設けられるとともに、カード本体の下方部分にスリット63が設けられている。図4(C)に示すカード50fは、カード本体の上方の中央位置に二次元バーコード73が印字されており、カード本体の中央部分から下方に向けてスリット64が設けられている。
【0022】
スリット61は、二次元バーコード72が印字されている部分に対応する部分と、二次元バーコード73が印字されている部分に対応する部分とを含む大きさに形成される。スリット62は、二次元バーコード73が印字されている部分に対応する部分を含む大きさに形成される。スリット63は、二次元バーコード71が印字されている部分に対応する部分を含む大きさに形成される。そして、スリット64は、二次元バーコード71が印字されている部分に対応する部分と、二次元バーコード72が印字されている部分に対応する部分とを含む大きさに形成される。
【0023】
カード50dと、カード50eと、カード50fとを重畳すると、どのような順番で重畳した場合であっても、スリット61〜64によって各二次元バーコード71〜73が露出することになる。よって、3枚のカード50d,50e,50fが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、カードデータである各二次元バーコード71〜73を読み取ることができる。
【0024】
図5は、本例で使用されるカード50の他の一例を示す説明図である。カード50g,hは、カード本体の中央位置に二次元バーコード74,76が印字されており、カード本体の中央位置から一方の横方向にずれた所定位置に二次元バーコード75,77が印字されており、カード本体の中央位置から他方の横方向にずれた端部に切り欠き65,67が形成されており、その切り欠き65,67が形成されている辺の半時計回り方向に隣接する辺の中央部に切り欠き66,68が形成されている。カード50g,hは、同一の形状に形成されており、図5(A)に示すカード50gが通常状態であるとすると、図5(B)に示すカード50hは通常状態から180度回転した状態である。
【0025】
各切り欠き65〜68は、その切り欠き部分が二次元バーコード75,77よりも大きく形成されている。よって、カード50gの上にカード50hを重畳すると、例えば図6に示すように、二次元バーコード77が切り欠き65の上方から露出するため、カード読取部16は、3つの二次元バーコード74,75,77を読み取ることができる。また、カード50hの上にカード50gを重畳すると、例えば図7に示すように、二次元バーコード75が切り欠き67の上方から露出するため、カード読取部16は、3つの二次元バーコード75,76,77を読み取ることができる。よって、2枚のカード50g,50hが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、カードデータである各二次元バーコード74〜77のうち上方に位置しているカードに記憶されている1つの二次元バーコードを含む3つの二次元バーコードを読み取ることができる。なお、図6及び図7は、2枚のカード50g,50hが重畳されている状態を下方から見た図である。
【0026】
図8は、本例で使用されるカード50のさらに他の一例を示す説明図である。カード50iは、カード本体の中央位置と4つの角付近にそれぞれ5つの二次元バーコードが印字されている。このように形成されている複数枚のカード50iを、重畳した状態から例えば図9に示すように扇状に展開すると、カード読取部16は、最下部のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードと、最下部以外のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードのうち扇状に展開している側の辺の両端の角付近に印字されている2つの二次元バーコードとを読み取ることができる。
【0027】
よって、複数枚のカード50iが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、最下部のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードと、最下部以外のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードのうち2つの二次元バーコードとを読み取ることができる。なお、図9は、複数枚のカード50iが重畳されている状態を下方から見た図である。
【0028】
また、図10に示すように、2枚のカード50iを、相対的に90度回転させた状態で重畳させることとすると、カード読取部16は、下方側のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードと、上方側のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードのうち4つの角付近にそれぞれ印字されている4つの二次元バーコードとを読み取ることができる。
【0029】
よって、2枚のカード50iが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、下方側のカード50iに印字されている5つの二次元バーコードと、上方側のカード50iに印字されている4つの二次元バーコードとを読み取ることができる。なお、図10は、2枚のカード50iが重畳されている状態を下方から見た図である。
【0030】
図11は、本例で使用されるカード50のさらに他の一例を示す説明図である。カード50j〜50mは、カード本体の上部領域が透明あるいは半透明で形成され、その他の領域に各種のイラストなどが描画される。そして、各カード50j〜50mは、重畳したときに互いに重ならない位置となるように、上部領域にそれぞれ二次元バーコード78〜81が印字されている。よって、各カード50j〜50mを重畳すると、例えば図12に示すように、最下部以外のカードに印字されている二次元バーコードは、下方に位置するカードの上部領域を介して透過され、フラットパネル16aに向かう方向(下方)に露出した状態となる。
【0031】
よって、複数枚のカード50j〜50mが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、各カード50j〜50mにそれぞれ印字されている各二次元バーコード78〜81を読み取ることができる。
【0032】
図13は、本例で使用されるカード50のさらに他の一例を示す説明図である。カード50nは、カード本体の表面領域の全体が透明あるいは半透明に形成され、その表面領域を18分割した18個の領域のうちの1つに二次元バーコードが印字されている。よって、18個の異なる領域それぞれに二次元バーコードが印字されている18枚のカード50nを重畳すると、最下部以外のカードの各二次元バーコードが印字されている位置の下方は全て透明あるいは半透明となっているため、例えば図14に示すように、18個全ての二次元バーコードがフラットパネル16aに向かう方向(下方)に露出した状態となる。
【0033】
よって、複数枚のカード50nが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、各カード50nにそれぞれ印字されている各二次元バーコードを読み取ることができる。なお、18分割とするのは一例であり、分割数は他の数であってもよい。
【0034】
次に、本例のゲームシステム100の動作について説明する。
ここでは、説明を簡単にするため、本発明に特に関わる処理以外は、説明を省略している場合があるものとする。本例では、RPGやシミュレーションゲームなどにおける戦闘シーンなどにおいて、フラットパネル16a上に載置されたカード50に記憶されているカードデータにもとづく行動をプレイヤキャラクタに実行させるための処理について説明する。
【0035】
図15は、本例のゲームシステム100におけるゲーム装置10が実行するカードデータ解析処理の例を示すフローチャートである。カードデータ解析処理は、例えば、プレイヤの入力部12の操作に応じて、あるいは定期的に実行される。カードデータ解析処理において、カード読取部16は、フラットパネル16a上に載置されているカード50に記憶されているカードデータの読取処理を実行する(ステップS101)。
【0036】
カードデータを読み取ると、ゲーム装置10の制御部11は、読み取ったカードデータをメモリ14に蓄積する(ステップS102)。なお、複数のカード50がフラットパネル16a上に載置されている場合には、その複数のカード50のカードデータが読み取られメモリ14に蓄積される。カード50が重畳された状態でフラットパネル16a上に載置されている場合には、その重畳された複数のカード50のカードデータのうち読取可能なカードデータが読み取られメモリ14に蓄積される。なお、フラットパネル16a上の各カード50の載置位置を検出して、読み取ったカードデータに対応付けしてメモリ14に蓄積するようにしてもよい。このように構成すれば、重畳されたカード50から読み取られたカードデータ群を特定することが可能となる。
【0037】
次に、ゲーム装置10は、メモリ14に保存された複数のカードデータに基づいて、プレイヤキャラクタの行動内容を決定する(ステップS103)。そして、ゲーム装置10は、決定した行動内容を実行する(ステップS104)。その後、ゲーム装置10は、メモリ14に保存されているカードデータを消去する(ステップS105)。
【0038】
なお、プレイヤキャラクタの行動内容を決定する際には、例えば、複数のカードデータの組み合わせ結果を示す各パラメータの値と行動内容とが対応付けされた行動内容決定用テーブルが用いられる。
【0039】
以上のようにして、複数のカード50からカードデータを読み込んで、読み込んだ複数のカードデータに基づいてプレイヤキャラクタの行動内容を決定し、決定した行動内容を実行する。
【0040】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、カード50から抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するゲーム装置10が、カード50が載置されるフラットパネル16aに載置されたカードに記憶されているカードデータを、そのフラットパネル16aの裏側から抽出し、抽出したカードデータをメモリ14に保存し、保存されたカードデータに基づいてゲームの進行を制御する構成とされ、特に、フラットパネル16a上に重畳されて載置されている複数のカード50に記憶されているそれぞれのカードデータを抽出する構成としているので、カード50に記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームにおいて、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができ、カードゲーム装置において遊戯可能なゲームの種類を増加させることができ、趣向性を高めることができるようになる。また、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができ、カード50から読み取り可能なキャラクタの特性にバリエーションを持たせることができ、趣向性を高めることができるようになる。よって、カードゲーム装置を発展させることができ、普及させていくことが容易となる。
【0041】
また、上述した実施の形態では、重畳された他のカードにおけるカードデータの記憶領域が透過可能となるようにカード50に透過部を形成することとし、ゲーム装置10が、光学的方法によりデータを抽出する構成とされ、フラットパネル16a上に重畳されて載置されている複数のカード50に記憶されているそれぞれのカードデータのうち、フラットパネル16aの裏側に向けて露出している記憶領域に記憶されているカードデータを抽出する構成としたので、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0042】
また、上述した実施の形態では、カード50が、重畳された他のカードにおけるカードデータの記憶領域が透過可能となるように、一部が透明あるいは半透明に透過部が形成される構成としたので、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0043】
また、上述した実施の形態では、カード50が、重畳された他のカードにおけるカードデータの記憶領域が透過可能となるように、一部に透過部としてスリットが形成される構成としたので、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0044】
また、上述した実施の形態では、カード50が、重畳された他のカードにおけるカードデータの記憶領域が透過可能となるように、周囲の一部に透過部として切り欠きが形成される構成としたので、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0045】
また、上述した実施の形態では、カード50が、扇形に展開された状態で重畳された他のカードにおけるカードデータの記憶領域が透過可能となるように、カード本体における表面の各角付近にカードデータの記憶領域が形成される構成としたので、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0046】
なお、上述した実施の形態において説明した各カード50の態様は、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようなものであればどのようなものであってもよい。ここで、図16〜図20を参照して、上述した実施の形態で使用され得るカード50の他の例について説明する。図16は、本例で使用されるカード50の構成を説明するための説明図である。図17〜図19は、本例で使用されるカード50o〜50qの例を示す説明図である。図20は、本例で使用されるカード50o〜50qを重畳した状態の例を示す説明図である。
【0047】
本例で使用されるカード50は、図16に示すように、カード本体の表面領域の全体が透明あるいは半透明に形成され、その表面領域の中心部にプレイヤキャラクタや武器などを表示する表示領域Hが設けられ、その表面領域の周辺部を複数分割した装備領域Sが設けられている。表示領域Hには、該当するカードに割り当てられているプレイヤキャラクタや、該当するカードに割り当てられている装備品を示す画が描画されている。そして、表示領域Hにおいて画が描画されていない部分は、透明あるいは半透明とされる。装備領域Sは、表示領域Hを形成する矩形部分の4つの辺それぞれの外周に設けられる。この装備領域Sには、4つの辺それぞれに対応して設定される装備のカテゴリが定められており、「武器」が設定される複数の領域と、「防具」が設定される複数の領域と、「アクセサリ」が設定される複数の領域と、「その他」が設定される複数の領域とが設けられている。本例で使用されるカード50では、装備領域Sにおける複数の領域のうちの1つの領域に二次元バーコードが印字される。そして、装備領域Sのうち二次元バーコードが印字される1つの領域以外は、全て透明あるいは半透明に形成される。なお、装備領域Sの領域数は、二次元バーコードを印字可能な大きさが各領域で確保できていれば、どのような数であってもよい。すなわち、同じカテゴリの装備品であっても、最大でそのカテゴリの装備領域の領域数と同数の装備品を重畳できるようになる。
【0048】
具体的には、本例で使用されるカード50のうち武器カード50oは、例えば図17に示すように、プレイヤキャラクタと武器とが描画された表示領域Hと、その武器に関する情報を示す二次元バーコード85が印字された装備領域Sとを有する。本例で使用されるカード50のうち防具カード50pは、例えば図18に示すように、防具が描画された表示領域Hと、その防具に関する情報を示す二次元バーコード86が印字された装備領域Sとを有する。本例で使用されるカード50のうちアクセサリカード50qは、例えば図19に示すように、アクセサリが描画された表示領域Hと、そのアクセサリに関する情報を示す二次元バーコード87が印字された装備領域Sとを有する。
【0049】
上記のカード50o〜50qを重畳すると、例えば図20に示すように、各カード50o〜50qにおいて各二次元バーコード85,86,87が印字されているそれぞれの装備領域Sの下方は全て透明あるいは半透明となっているため、各二次元バーコード85,86,87がフラットパネル16aに向かう方向(下方)に露出した状態となる。よって、複数枚のカード50o〜50qが重畳されてフラットパネル16a上に載置された場合であっても、カード読取部16は、各カード50o〜50qにそれぞれ印字されている各二次元バーコードを読み取ることができる。
【0050】
また、上記のカード50o〜50qを重畳すると、図20に示すように、カード50oの表示領域Hに描画されたプレイヤキャラクタと武器の上に、カード50pの表示領域Hに描画された防具が重畳され、その上にカード50qの表示領域Hに描画されたアクセサリが重畳される。このため、カード50o〜50qが重畳された状態では、図20に示すように、プレイヤキャラクタが、武器(ここでは剣)、防具(ここでは盾)、及びアクセサリ(ここでは腕輪)を装備した状態の画が表示領域Hに表示されることになる。
【0051】
図16〜図20を参照して説明したカード50を用いる場合には、上述したカードデータ解析処理(図15参照)において、ステップS101でカード読取部16がフラットパネル16a上に載置されている複数のカード50にそれぞれ記憶されているカードデータを読み取り、ステップS102にて制御部11が読み取った複数のカードデータをメモリ14に蓄積したあと、ステップS103にてゲーム装置10がプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定するようにすればよい。そして、ステップS104にて、ゲーム装置10は、プレイヤキャラクタが、ステップS103にて決定した装備状態で決定した行動内容を実行するよう制御を行うようにすればよい。
【0052】
なお、上記の例において、複数のカード50を重ね合わせた状態に対応したプレイヤキャラクタの状態を、ゲーム装置10の表示部15に表示された表示情報によって確認することができるようにしてもよい。例えば、キャラクタカード50oの上方に防具カード50pが重畳されている場合に、ゲーム装置10が、キャラクタがその防具を装備した状態を表示部15に表示するようにすればよい。つまり、図20に示したような重畳されているカード自体からと、表示部15における表示情報からとの両方において、カードの組み合わせ内容を確認することができるようにしてもよい。
【0053】
そして、この重畳された各カードのカードデータの組合せをメモリ14に保存しておき、プレー中は、キャラクタカード50oのみをフラットパネル16a上に残して他のカード(防具カード50p等)をフラットパネル16a上から取り外した場合でも、メモリ14に保存された情報に従ってキャラクタの装備状態を特定することとし、他の装備品カードが重ね合わされた場合と同じ装備状態にあるキャラクタとしてプレーすることができるようにしてもよい。このように構成することで、複数のカードを重ねたままの状態でプレーする場合に比べて、操作性を大幅に向上させることができる。
【0054】
上記のように、中心部分に装備品等のゲーム中のオブジェクトに関する情報が表示される表示領域が設けられ、その表示領域の周囲部分に透過部が配置され、カードデータの記憶領域(装備領域)には、キャラクタに装備される装備品を示す装備情報等のオブジェクト情報(オブジェクトに関する情報)を含むカード50を用いることとした場合であっても、カード50に記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームにおいて、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができ、カードゲーム装置において遊戯可能なゲームの種類を増加させることができ、趣向性を高めることができるようになる。なお、図16〜図20を参照して説明した上記のカード50は、武器や防具などの装備を工夫することでプレイヤキャラクタの能力を向上させて敵キャラクタと戦闘を行う戦闘ゲームで使用するのに好適である。このような戦闘ゲームで使用することで、プレイヤキャラクタの装備の組み合わせを任意かつ簡単に変更することが可能となる。また、武器等を装備した状態の画が表示領域Hに表示されるので、装備状態を容易に確認することができるようになる。
【0055】
上記の例では、カード50は、カード本体の表面領域の全体が透明あるいは半透明に形成されるものとして説明していたが、表示領域Hについては透明あるいは半透明に形成された部分を有しない構成であってもよい。この場合、表示領域Hに装備品を示す画を大きく描画することができるようになり、装備品を分かりやすく表示することができるようになる。また、複数のカードが重畳されたときに表示領域Hに表れる装備状態が違和感のない状態となるようにするために各キャラクタカードのイラストのバリエーションが制限されてしまうようなことを防止することができる。
【0056】
また、上記の例では、装備領域Sには、カード50における4つの辺それぞれに対応して設定される装備のカテゴリが定められており、各カテゴリに装備を設定可能な領域が複数設けられているので、同じカテゴリの装備であっても異なる領域に設定されているものであれば、複数のカード50を重畳することで、同じカテゴリの複数(種類)の装備品を1つのキャラクタに同時に装備させることが可能となる。具体的には、例えば装備領域Sにおける「武器」が設定される複数の領域の一つに「剣」が設定されたカードと、「武器」が設定される複数の領域の他の一つに「槍」が設定された他のカードとを重ねることにより、プレイヤキャラクタの片方の手に「剣」を装備させ、もう片方の手に「槍」を装備させることが可能となる。
【0057】
また、上記の例で用いるカードのうち装備品が設定されているカード(装備品カード)のカードデータとして、装備品名、カードID、装備品カテゴリ(武器、防具、アクセサリ、その他)、小分類(装備領域Sにおける複数の領域のうちどの領域かを示す情報)、攻撃力、防御力、魔力、運、すばやさなど、該当する装備品の能力や特徴を示す値が含まれるものとする。また、上記の例で用いるカードのうちプレイヤキャラクタが設定されているカード(キャラクタカード)のカードデータとして、キャラクタ名、レベル、HP(ヒットポイント)、MP(マジックポイント)、攻撃力、防御力、魔力、運、すばやさなど、該当するキャラクタの能力や特徴などを示すそれぞれの値が含まれるものとする。上記の例では、ゲーム装置10が、ゲーム装置はカードに記載されている二次元バーコードからカードデータを読み取ると(ステップS101参照)、読み取ったカードのデータをメモリ14に格納されている装備品テーブルに蓄積していく(ステップS102参照)。そして、装備品テーブルに蓄積されているキャラクタカードのカードデータが示す各能力値に、装備品テーブルに蓄積されている各装備品カードのカードデータがそれぞれ示す各能力値を合算することで、該当するキャラクタの能力が算出されるようにすればよい。なお、能力値として、負の値が設定されることがあってもよい。また、キャラクタカードのカードデータが設定される領域は任意でもよいし、あらかじめ定められた特定の領域(例えば、カードの左下領域)とされていてもよい。
【0058】
なお、上述した実施の形態では、光学的方法によりカードデータを抽出する構成とされていたが、カードデータが記憶されたICメモリを搭載したカードを用いることとし、ICカードリーダによってカードデータを読み取る構成としてもよい。この場合、ゲーム装置10が、フラットパネル16aに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出部を備えることとすればよい。この位置検出部は、例えば、ICメモリから出力される電波や音波などを用いた三角測量的方法によって位置検出を行うものが考えられる。また、上記のような構成とする場合、データ読取用レーザの焦点を調整することにより、重畳された各カードのICメモリからカードデータを読み取るようにすればよい。上記のように、ゲーム装置10が、フラットパネル16a上に重畳されて載置されている複数のカードに搭載されているICメモリに記憶されているそれぞれのカードデータを抽出する構成とした場合であっても、重畳された複数のカード50それぞれからカードデータを読み取ることができるようになる。
【0059】
また、上述した実施の形態では、ゲーム装置10が、フラットパネル16a上に重畳されて載置されている複数のカードから抽出した複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲームの進行を制御する構成とされているので、どのカードをどのように重畳させるかによって異なる行動内容に決定されるようにすることができ、遊戯のバリエーションを増加することができるようになる。
【0060】
なお、上述した実施の形態では、カードデータを示す二次元バーコードをカード50に印字する構成としていたが、二次元バーコードに限らず、1または2以上のバーコードなどの他の情報パターンであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明によれば、カードに記憶されたカードデータを読み取ってゲームを進行させるカードゲームシステムに適用するのに有用である。
【符号の説明】
【0062】
10 ゲーム装置
11 制御部
12 入力部
13 スピーカ
14 メモリ
15 表示部
16 カード読取部
16a フラットパネル
17 通信制御部
50 カード
100 ゲームシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出可能にカードデータが記憶されたカードと、該カードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するゲーム装置とを備えたゲームシステムであって、
前記ゲーム装置は、
カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出手段と、
前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出手段と、
該抽出手段が抽出したカードデータを保存する保存手段と、
該保存手段に保存されたカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御手段とを有し、
前記位置検出手段は、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定し、
前記抽出手段は、前記位置検出手段により特定されたカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出し、
前記制御手段は、前記抽出手段により抽出された複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する
ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
前記ゲーム装置は、プレイヤキャラクタを含む複数のキャラクタを画像表示装置の表示画面上に表示する表示手段を備え、
該表示手段は、前記制御手段が決定した装備状態を表示する
請求項1記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記カード装置パネル上に重畳されて載置されている複数のカードの載置状態の変更を検出する検出手段を備え、
前記保存手段は、前記複数のカードデータの組み合わせを保存し、
前記制御手段は、前記複数のカードのうち前記プレイヤキャラクタを示すカード以外のカードが前記パネル上から取り外されたことを前記検出手段が検出したときに、前記保存手段により保存された前記複数のカードデータの組み合わせに応じて、前記プレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する
請求項2記載のゲームシステム。
【請求項4】
抽出可能にカードデータが記憶されたカードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御するカードゲーム制御方法であって、
カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出処理と、
前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出処理と、
該抽出処理にて抽出したカードデータをメモリに保存する保存処理と、
該保存処理にて保存したカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御処理とを含み、
前記位置検出処理では、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定し、
前記抽出処理では、前記位置検出処理にて特定したカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出し、
前記制御処理では、前記抽出処理にて抽出した複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する
ことを特徴とするカードゲーム制御方法。
【請求項5】
抽出可能にカードデータが記憶されたカードから抽出したカードデータを用いてビデオゲームの進行を制御させるカードゲーム制御プログラムであって、
コンピュータに、
カードが載置されるカード載置パネルに載置されたカードの載置位置を検出する位置検出処理と、
前記カード載置パネルに載置されたカードに記憶されているカードデータを、当該カード載置パネルの裏側から抽出する抽出処理と、
該抽出処理にて抽出したカードデータをメモリに保存する保存処理と、
該保存処理にて保存したカードデータに基づいてゲームの進行を制御する制御処理とを実行させ、
前記位置検出処理では、前記カード載置パネル上に重畳して載置された複数のカードの各載置位置を検出することによりカード群を特定する処理を実行させ、
前記抽出処理では、前記位置検出処理にて特定したカード群を構成する各カードに記憶されているカードデータを抽出する処理を実行させ、
前記制御処理では、前記抽出処理にて抽出した複数のカードデータの組み合わせに応じて、ゲーム中のオブジェクトであるプレイヤキャラクタの装備状態と行動内容とを決定する処理を
実行させるためのカードゲーム制御プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−172767(P2010−172767A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−114964(P2010−114964)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【分割の表示】特願2007−203887(P2007−203887)の分割
【原出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(308033283)株式会社スクウェア・エニックス (173)
【Fターム(参考)】