説明

ゲームシステム及びゲーム機

【課題】遠隔地にいるプレイヤ間であっても、同じ部屋にいるように、ゲーム中にプレイヤを交代可能な通信ゲームシステムを提供する。
【解決手段】各ゲーム機Mは、自機にてゲームを実行可能な状態にするプレイヤ機能部82と、自機をゲームの進行を見学できるだけの状態にする見学者機能部84と、プレイヤ機能部82の有効である状態と無効である状態を切り替える切替部86とを備える。複数のゲーム機Mのうち、1つのゲーム機Mはプレイヤ機能部82が機能するプレイヤ機Mpであり、他のゲーム機Mは見学者機能部84が機能する見学者機Mvである。切替部86は、ゲームの進行中に、切替条件が満たされると、切替通知を新プレイヤ機へ送信して自機を見学者機Mvとして機能させる切替処理部86aと、切替通知を取得すると、自機をプレイヤ機Mpとして機能させる切替対応部86bとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の送受信可能な複数のゲーム機で構成されるゲームシステム、及びゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のゲーム機のそれぞれを操作するプレイヤによって、1つのゲームが行われる通信ゲームシステムは周知である(例えば、特許文献1参照。)。一方、家庭用テレビや家庭用パーソナルコンピュータを利用したゲームシステムも周知である。家庭用ゲームシステムによるゲームでは、同じ部屋に集まった複数のユーザのうち、1人のユーザがプレイヤとしてゲームを行い、他のユーザは見学者としてそのゲームを見学し、ゲーム中に例えばコントローラを他のユーザに渡すことにより、プレイヤを交代することは日常的に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−263069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、遠隔地にいるプレイヤ間において、同じ部屋にいるように、ゲーム中にプレイヤを交代可能な通信ゲームシステムは存在しない。
【0005】
そこで、本発明は、遠隔地にいるプレイヤ間であっても、同じ部屋にいるように、ゲーム中にプレイヤを交代可能な通信ゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明の第1のゲームシステム(GS1)は、互いに情報の送受信可能に接続された複数のゲーム機(M)を含み、前記各ゲーム機は、ユーザの操作を受け付ける操作入力部(74)と、所定の画像を出力する画像出力部と、所定の情報を記憶する記憶部(72)と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームをプレイできる状態にするプレイヤ機能部(82)と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部(84)と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部(86)と、を備えるゲームシステムであって、前記各ゲーム機の記憶部には、前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リスト(ML)が記憶され、前記プレイヤ機能部は、前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部(82a)と、前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記ゲーム機リストにある前記各見学者機へ送信する画面更新情報処理部(82b)と、を備え、前記見学者機能部は、前記プレイヤ機から前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部(84a)を備え、前記切替部は、他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部(86a)と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部(86b)と、プレイヤ機の切替に応じて前記ゲーム機リストを更新するリスト更新部(86c)とを有し、前記切替処理部は、前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新プレイヤ機へ送信する切替通知部(86aa)と、前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部(86ab)とを備え、前記切替対応部は、前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部(86ba)と、前記切替通知の発信元のゲーム機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示すべく、前記ゲーム機リストを更新するとともに、その更新内容を示す新プレイヤ機通知を生成して、全ての他のゲーム機へ送信する新プレイヤ機通知部(86bb)とを備え、前記リスト更新部は、前記新プレイヤ機から新プレイヤ機通知を受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、自機の前記ゲーム機リストにおける前記プレイヤ機及び前記見学者機を更新する、ことにより、上記の課題を解決する。
【0008】
本発明の第1のゲームシステムは、プレイヤ機能部の機能が有効に機能しているプレイヤ機とプレイヤ機能部の機能が機能していない見学者機が存在する。プレイヤ機ではプレイヤ機能部の機能によりゲームを実行することができ、見学者機では見学者機能部によってプレイヤ機から送られてくる画面更新情報に基づいて、プレイヤ機で実行されているゲームのゲーム画面を見ることだけができる。プレイヤ機において、所定の切替条件が満たされると、新プレイヤ機が決定され、切替通知が新プレイヤ機へ送信される。そして、切替通知を受信した見学者機では、自機のプレイヤ機能部の機能が有効にされる。これにより、切替通知を受信した見学者機はプレイヤ機として機能する。また、切替通知を送信したプレイヤ機では自機のプレイヤ機能部の機能が無効にされるので、当該プレイヤ機は見学者機となる。即ち、プレイヤ機能部が有効に機能するゲーム機の切替が行われることにより、ゲーム中にプレイヤの交代を実現することができる。更に、本発明においては、ゲームが実行されるプレイヤ機にて、ゲーム進行部が稼動してゲームに関する処理が行われるため、プレイヤ機においてプレイヤの操作に対する処理を速くすることができ、プレイヤに対して快適なゲーム操作環境も提供することができる。
【0009】
「プレイヤ機能部の機能を有効にする」処理、又は「プレイヤ機能部の機能を無効にする」処理は、プレイヤ機能部が機能するために必要な情報を物理的に生成又は削除する処理であってもよいし、プレイヤ機能部への各種情報(例えば、操作入力部からの操作情報)の入力を許可又は禁止する処理であってもよい。プレイヤ機能部の機能が有効な状態か否かを、フラグの状態によって判断し、有効な状態の時のみプレイヤ機能部の処理が行われるように構成してもよい。
【0010】
「前記切替通知の発信元のゲーム機に代わって自機が新プレイヤ機として機能することを示す」新プレイヤ機通知としては、ゲーム機リストである場合と、必要なゲーム機を示す情報だけである場合がある。必要なゲーム機を示す情報とは、ゲームシステム内に1つのプレイヤ機が設定される場合は、新プレイヤ機を示す情報だけでよく、1つのゲームシステム内に複数のプレイヤ機が設定されてきる場合は、切替通知を送信したプレイヤ機を示す情報と新プレイヤ機を示す情報である。
【0011】
「画面更新情報」は、見学者機におけるゲーム画面を更新する情報であればよく、例えば、プレイヤ機に表示されるゲーム画面の画像情報と同じである場合、プレイヤ機を操作するプレイヤの操作情報のみである場合、当該操作情報と所定のタイミングにおける画像情報とが組み合わされている場合とを含む。なお、画面更新情報が操作情報の場合は、画面出力処理は取得した操作情報に基づいて、ゲーム画面を更新する処理を行う。ゲームシステムにおけるゲームは、1つのプレイヤ機によって行われるゲームである場合と、複数のプレイヤ機によって行われる通信ゲームである場合とを含む。通信ゲームを進行するための各プレイヤ機の処理は従来既知の方法を採用すればよい。各ゲーム機間を接続する通信回線は、専用回線であってもよいし、オープンネットワークを介す通信回線であってもよい。
【0012】
「所定の切替条件」は、切替処理部における処理が開始されるトリガーとなる条件であればよく、例えば、プレイヤによる所定の切替操作であってもよいし、所定のパラメータの値であってもよい。切替処理部が新プレイヤ機を決定する態様は、所定の切替規則に基づいて決定されてもよいし、プレイヤの指定により決定してもよい。プレイヤに指定させる場合、切替処理部は、前記新プレイヤ機を前記プレイヤに指定させることにより、前記新プレイヤ機を決定する新プレイヤ決定部を有するように構成される。これにより、プレイヤの切替にプレイヤの意志を反映させることができ、同じ部屋にいるプレイヤ間でプレイヤを交代する状態に、より近い状態を提供することができる。
【0013】
前記プレイヤ機の記憶部には、前記ゲーム進行部を有効に機能させるための有効化情報(SI)が記憶され、前記切替部は、前記切替通知部に、前記有効化情報を含む前記切替通知を前記新プレイヤ機へ送信させ、前記機能無効化部に、前記記憶部に記憶された有効化情報を削除させ、前記切替対応部は、前記機能有効化部に、受信した前記切替通知に含まれる有効化情報を、前記ゲーム進行部を有効に機能させるように自機の記憶部に記憶させ、前記ゲーム進行部は、前記ユーザの操作及び前記記憶部に記憶された有効化情報に基づいてゲームを進行してもよい。
【0014】
これにより、有効化情報を保持するゲーム機のみをプレイヤ機として設定することができる。プレイヤ機能部を有効に機能させるための有効化情報としては、ゲーム中に更新されるゲームの状況情報や、状況情報の他に操作入力部とプレイヤ機能部とを有効に接続するためのソフトウェアがある。ゲームの状況情報には、例えば、キャラクタの属性に関する情報、ゲームステージの環境に関する情報、プレイヤの状況に関する情報等がある。有効化情報がゲームの状況情報である場合は、プレイヤ機能部の機能を有効化する処理として、新プレイヤ機のユーザに対応する状況情報となるように設定すればよい。有効化情報が上記ソフトウェアである場合は、プレイヤ機能部の機能を有効化する処理として、当該ソフトウェアが有効に稼動する処理が行われるように構成すればよい。
【0015】
前記切替部は、前記切替条件が満たされると、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にするとともに、切替開始通知を他の各ゲーム機へ送信し、前記切替開始通知が受信された場合は、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にし、かつ、前記新プレイヤ機通知が送信又は受信されると、自機における前記待ち状態を解除する画面状態制御部(86d)を更に備え、前記切替条件が満たされたゲーム機の切替通知部は、前記切替開始通知の送信後、前記切替通知を前記新プレイヤ機へ送信し、前記新プレイヤ機の機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記待ち状態が解除されると、ゲーム画面を前記画像出力部に出力させてゲームを開始させてもよい。
【0016】
画面状態制御部を設けることにより、各ゲーム機のゲーム画面を、プレイヤ機の切替開始時から新プレイヤ機通知の送信又は受信されるまでの間、待ち状態にすることができる。新プレイヤ機では、プレイヤ機能部が有効化されても、ゲーム画面が待ち状態であるため、ゲームが実行できない状態である。新プレイヤ機通知が送信されると、当該待ち状態が解除され、ゲームが実行可能な状態となる。待ち状態には、ゲーム画面が停止する状態、特定の画面が表示される状態、メッセージが表示される状態等がある。
【0017】
前記プレイヤ機能部の機能が有効化された新プレイヤ機において、前記機能有効化部は、前記ゲーム進行部に前記ゲームを開始させると共に、前記画面更新情報処理部に対しては、前記新プレイヤ機通知が送信されるまで前記画面更新情報の送信を禁止し、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記禁止を解除し、前記新プレイヤ機通知部は、前記開始されたゲームにおけるゲーム画面が画面切替条件を満たす場合に、前記新プレイヤ機通知を、前記画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報と共に、前記全ての他のゲーム機へ送信し、前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記切替画面情報が前記プレイヤ機通知と共に受信されると、前記機能無効化部は、前記プレイヤ機能部の機能を無効にし、前記画面出力処理部に出力されるゲーム画面を前記切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えさせ、前記プレイヤ機及び前記新プレイヤ機以外のゲーム機において、前記切替画面情報が前記新プレイヤ機通知と共に受信されると、前記画面出力処理部は前記切替画面情報に基づいたゲーム画面を出力してもよい。
【0018】
これにより、新プレイヤ機では、プレイヤ機能部が有効にされると、ゲームが開始され、ゲームが実行可能になる。この時点では、画面更新情報は送信されないため、新プレイヤ機におけるゲーム内容は他のゲーム機には影響しない。切替通知を送信したプレイヤ機では、プレイヤ機能部が新プレイヤ機通知を受信するまで有効であるため、切替通知の送信後もゲームは続行される。新プレイヤ機におけるゲーム画面が画面切替条件を満たすと、切替画面情報が全ての他のゲーム機へ送られ、他のゲーム機のゲーム画面は、切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替わる。これにより、画面切替条件を満たすゲーム画面として、切り替わりの認識されにくいゲーム画面を設定しておけば、ゲーム画面は表示されたままで、違和感なく、プレイヤ機の切替を行うことができる。
【0019】
前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記機能無効化部は、前記ゲーム進行部に、前記切替通知を送信後、前記プレイヤ機能部の機能が無効にされるまで、前記ユーザの操作内容を制限する制限モードで前記ゲームを進行させ、前記プレイヤ機能部の機能が有効にされた新プレイヤ機における機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記新プレイヤ機通知が送信されるまでは、前記制限モードにて前記ゲームを進行させ、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記制限モードを解除した状態で前記ゲームを進行させてもよい。
【0020】
これにより、新プレイヤ機で行われるゲームと切替通知を送信したプレイヤ機で行われるゲームは制限モードで行われる。制限モードは、ユーザの操作内容が制限されるモードであるため、各プレイヤ機における操作内容を同じようにすることができる。従って、更にゲーム画面の切り替わりを、各ゲーム機のユーザに認識されにくくすることができる。
【0021】
前記複数のゲーム機と情報の送受信可能なサーバ(Sv)を更に含み、前記サーバは、前記複数のゲーム機のそれぞれから、システム参加要求を受け付ける参加要求受付部(54a)と、前記システム参加要求を受け付けた複数のゲーム機を1つのグループとしてグループ化し、前記グループ化された複数のゲーム機のうち、前記ゲームに応じた数のゲーム機をプレイヤ機として設定し、他のゲーム機を見学者機として設定した前記ゲーム機リストを生成するゲーム機リスト生成部(54b)と、前記ゲーム機リストを含む開始情報を生成して、前記各ゲーム機へ送信する開始情報送信部(54e)とを備え、前記各ゲーム機は、前記システム参加要求を前記サーバへ送信する参加要求送信部(88)と、前記システム参加要求を送信後、前記開始情報に含まれるゲーム機リストを前記サーバから取得すると、自機の前記記憶部に記憶すると共に、前記ゲーム機リストに応じて、自機の前記プレイヤ機能部又は前記見学者機能部の少なくとも一方を有効な状態にする開始処理部(90)を備え、前記ゲーム進行部は前記開始処理部による処理がされた後、前記ゲームを開始するように構成されてもよい。これにより、不特定のゲーム機が第1のゲームシステムのゲーム機として参加することができる。
【0022】
前記切替対応部は、前記新プレイヤ機通知を前記サーバへも送信し、前記サーバは、前記生成されたゲーム機リストを記憶するサーバ記憶部(52)と、前記新プレイヤ機通知を取得すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、切替通知を送信したゲーム機から前記新プレイヤ機に前記プレイヤ機が切り替わったことを示すように前記ゲーム機リストを更新するサーバ更新部(54c)とを備えるように構成されてもよい。これにより、サーバでもゲーム機リストを管理することができる。
【0023】
前記サーバ更新部は、前記ゲーム機リストが前記各ゲーム機に送信された後に前記システム参加要求が受け付けられた新しいゲーム機を、前記見学者機として追加すべく前記ゲーム機リストを更新し、前記新しいゲーム機に関するゲーム機情報である新ゲーム機情報を、前記各ゲーム機へ送信すると共に、前記更新されたゲーム機リストを前記新しいゲーム機へ送信し、前記ゲーム機のリスト更新部は、前記新ゲーム機情報を前記サーバから取得すると、前記新しいゲーム機を前記見学者機として追加すべく、前記ゲーム機リストを更新してもよい。これにより、ゲーム中に見学者機として新しいゲーム機が本発明のゲームシステムに参加することができる。
【0024】
前記サーバ記憶部は、前記有効化情報を記憶し、前記開始情報送信部は、前記プレイヤ機に設定された各ゲーム機へは前記有効化情報を更に含む前記開始情報を生成して送信し、前記各ゲーム機の開始処理部は、自機が前記プレイヤ機として設定されている場合は、前記有効化情報を前記記憶部に記憶して自機の前記プレイヤ機能部を有効な状態にするように構成されてもよい。これにより、プレイヤ機はゲームの開始時に有効化情報をサーバから取得することができる。
【0025】
本発明の第2のゲームシステム(GS2)は、互いに情報の送受信可能に接続された複数のゲーム機(M100)とサーバ(Sv100)とを含み、前記各ゲーム機は、ユーザの操作を受け付ける操作入力部(74)と、所定の画像を出力する画像出力部(76)と、所定の情報を記憶する記憶部(72)と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームを自機にてプレイできる状態にするプレイヤ機能部(82)と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部(84)と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部(86)とを備え、前記サーバは、前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リスト(ML)を記憶するサーバ記憶部(52)と、前記いずれかのゲーム機から取得した情報に基づいた処理を行うサーバ情報処理部(54d)とを備えるゲームシステムであって、前記プレイヤ機能部は、前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部(82a)と、前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記各見学者機へ送信されるように前記サーバへ送信する画面更新情報処理部(82b)とを備え、前記見学者機能部は、前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部(84a)を備え、前記切替部は、他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部(86a)と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部(86b)とを有し、前記切替処理部は、前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新規プレイヤ機へ送信されるように前記サーバへ送信する切替通知部(86aa)と、前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部(86ab)とを備え、前記切替対応部は、前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部(86ba)と、前記切替通知の発信元のゲーム機を見学者機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示す新プレイヤ機通知を生成して、前記サーバへ送信する新プレイヤ機通知部(86bb)とを備え、前記サーバのサーバ情報処理部は、前記画面更新情報を取得すると、前記ゲーム機リストを参照して前記各見学者機へ送信し、前記切替通知を取得すると、前記切替通知にて示されている前記新プレイヤ機へ前記切替通知を送信し、前記新プレイヤ機通知を取得すると、前記新プレイヤ機通知を送信したゲーム機が、前記切替通知を送信したプレイヤ機に代わって前記プレイヤ機となるように前記ゲーム機リストを更新する、ことにより、上記の課題を解決する。
【0026】
これにより、サーバを介して通信を行う複数のゲーム機に本発明を適用することができる。ゲームシステムGS2における各部の機能及び意義は、ゲームシステムGS1において対応する各部の機能及び意義と同様である。
【0027】
第1のゲームシステムと同様に、前記プレイヤ機の記憶部には、前記ゲーム進行部を有効に機能させるための有効化情報(SI)が記憶され、前記切替処理部は、前記切替通知部に、前記有効化情報を含む前記切替通知を前記サーバへ送信させ、前記機能無効化部に、前記記憶部に記憶された有効化情報を削除させ、前記切替対応部は、前記機能有効化部に、受信した前記切替通知に含まれる有効化情報を、前記ゲーム進行部を有効に機能させるように自機の記憶部に記憶させ、前記ゲーム進行部は、前記ユーザの操作及び前記記憶部に記憶された有効化情報に基づいてゲームを進行してもよい。
【0028】
第1のゲームシステムと同様に、前記切替部は、前記切替条件が満たされると、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にするとともに、切替開始通知を他の各ゲーム機へ送信されるように前記サーバへ送信し、前記切替開始通知が受信された場合は、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にし、かつ、前記新プレイヤ機通知が送信又は受信されると、自機における前記待ち状態を解除する画面状態制御部(86d)を更に備え、前記切替条件が満たされたゲーム機の切替処理部は、前記切替通知部に、前記切替開始通知の送信後、前記切替通知を前記サーバへ送信させ、前記新プレイヤ機の機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記待ち状態が解除されると、ゲーム画面を前記画像出力部に出力させてゲームを開始させてもよい。
【0029】
第1のゲームシステムと同様に、前記プレイヤ機能部の機能が有効化された新プレイヤ機において、前記機能有効化部は、前記ゲーム進行部に前記ゲームを開始させると共に、前記画面更新情報処理部に対しては、前記新プレイヤ機通知が送信されるまで前記画面更新情報の送信を禁止し、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記禁止を解除し、前記新プレイヤ機通知部は、前記開始されたゲームにおけるゲーム画面が画面切替条件を満たす場合に、前記新プレイヤ機通知を、前記画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報と共に、前記サーバへ送信し、前記サーバのサーバ情報処理部は、前記切替画面情報を前記新プレイヤ機通知と共に受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて前記ゲーム機リストを更新し、かつ、前記切替画面情報は前記各ゲーム機へ送信し、前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記切替画面情報が受信されると、前記機能無効化部は、前記プレイヤ機能部の機能を無効にし、前記画面出力処理部に出力されるゲーム画面を前記切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えさせ、前記プレイヤ機及び前記新プレイヤ機以外のゲーム機において、前記切替画面情報が受信されると、前記画面出力処理部は前記切替画面情報に基づいたゲーム画面を出力してもよい。
【0030】
更に、第1のゲームシステムと同様に、前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記機能無効化部は、前記ゲーム進行部に、前記切替通知を送信後、前記プレイヤ機能部の機能が無効にされるまで、前記ユーザの操作内容を制限する制限モードで前記ゲームを進行させ、前記プレイヤ機能部の機能が有効にされた新プレイヤ機における機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記新プレイヤ機通知が送信されるまでは、前記制限モードにて前記ゲームを進行させ、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記制限モードを解除した状態で前記ゲームを進行させてもよい。
【0031】
前記サーバは、前記複数のゲーム機のそれぞれから、システム参加要求を受付ける参加要求受付部(54a)と、前記システム参加要求を受け付けた複数のゲーム機を1つのグループとしてグループ化し、前記グループ化された複数のゲーム機のうち、前記ゲームに応じた数のゲーム機をプレイヤ機として設定し、他のゲーム機を見学者機として設定した前記ゲーム機リストを生成し、前記記憶部に記憶するゲーム機リスト生成部(54b)と、前記各ゲーム機の機能識別情報を含む開始情報を、前記各ゲーム機へ送信する開始情報送信部(54e)とを備え、前記各ゲーム機は、前記システム参加要求を前記サーバへ送信する参加要求送信部(88)と、前記システム参加要求の送信後、前記開始情報に含まれる機能識別情報を前記サーバから取得すると、自機の機能識別情報に応じて、前記プレイヤ機能部又は前記見学者機能部の少なくとも一方を有効な状態にする開始処理部(90)を備え、前記ゲーム進行部は前記開始処理部による処理がされた後、前記ゲームを開始するように構成されてもよい。これにより、不特定のゲーム機が第2のゲームシステムのゲーム機として参加することができる。
【0032】
前記サーバは、いずれかの前記ゲーム機から、前記グループ内のゲーム機全てに対して送信するアナウンス情報を取得すると、前記ゲーム機リストを参照して前記アナウンス情報を前記複数のゲーム機へ送信するアナウンス情報処理部を更に備え、前記各ゲーム機は、前記ゲームの進行中に、前記アナウンス情報を生成して前記サーバへ送信するアナウンス情報生成部と、前記サーバから前記アナウンス情報を取得すると、前記アナウンス情報を前記画像表示部に表示するアナウンス情報表示部とを備えるように構成されてもよい。これにより、1つのゲーム機からゲームシステム内の全てのゲーム機の画像表示部にアナウンス情報を出力させることができる。
【0033】
更に、前記アナウンス情報生成部は、自機を操作するユーザの操作によってメッセージを生成し、前記メッセージと自機のゲーム機識別情報とが含まれる前記アナウンス情報を前記サーバに送信するように構成されてもよい。これにより、例えば、サーバにて、アナウンス情報に含まれるゲーム機識別情報からユーザを特定し、各ゲーム機へユーザを特定する情報とメッセージを含むアナウンス情報を各ゲーム機へ送信するように構成すれば、ユーザ間でのメッセージの交換が可能になる。
【0034】
本発明の第1のゲーム機(M)は、他のゲーム機と情報の送受信可能な通信部(70)と、ユーザの操作を受け付ける操作入力部(74)と、所定の画像を出力する画像出力部(76)と、所定の情報を記憶する記憶部(72)と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームをプレイできる状態にするプレイヤ機能部(82)と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部(84)と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部(86)と、を備えるゲーム機であって、前記記憶部には、各ゲーム機に関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リスト(ML)が記憶され、前記プレイヤ機能部は、前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して画像出力部に出力させるゲーム進行部(82a)と、前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記ゲーム機リストにある前記各見学者機へ送信する画面更新情報処理部(82b)とを備え、前記見学者機能部は、前記プレイヤ機から前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部(84a)を備え、前記切替部は、他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部(86a)と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部(86b)と、プレイヤ機の切替に応じて前記ゲーム機リストを更新するリスト更新部(86c)とを有し、前記切替処理部は、前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新プレイヤ機へ送信する切替通知部(86aa)と、前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部(86ab)とを備え、前記切替対応部は、前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部(86ba)と、前記切替通知の発信元のゲーム機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示すべく、前記ゲーム機リストを更新するとともに、その更新内容を示す新プレイヤ機通知を生成して、全ての他のゲーム機へ送信する新プレイヤ機通知部(86bb)とを備え、前記リスト更新部は、前記新プレイヤ機から新プレイヤ機通知を受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、自機の前記ゲーム機リストにおける前記プレイヤ機及び前記見学者機を更新する。本発明の第1のゲーム機は、第1のゲームシステムのゲーム機として機能する。
【0035】
本発明の第2のゲーム機(M100)は、サーバ(Sv100)と、前記サーバを介して情報の送受信可能な複数のゲーム機で構成され、前記サーバは、前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リスト(ML)を管理するゲームシステム(GS2)におけるゲーム機であって、ユーザの操作を受け付ける操作入力部(74)と、所定の画像を出力する画像出力部(76)と、所定の情報を記憶する記憶部(72)と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームを自機にてプレイできる状態にするプレイヤ機能部(82)と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部(84)と、、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部(86)とを備え、前記プレイヤ機能部は、前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて、前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部(82a)と、前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記各見学者機へ送信されるように前記サーバへ送信する画面更新情報処理部(82b)とを備え、前記見学者機能部は、前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部(84a)を備え、前記切替部は、他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部(86a)と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部(86b)とを有し、前記切替処理部は、前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新規プレイヤ機へ送信されるように前記サーバへ送信する切替通知部(86aa)と、前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部(86ab)とを備え、前記切替対応部は、前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部(86ba)と、前記切替通知の発信元のゲーム機を見学者機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示す新プレイヤ機通知を生成し、前記ゲーム機リストが更新されるように前記新プレイヤ機通知を前記サーバへ送信する新プレイヤ機通知部(86bb)とを備える。これにより、本発明の第2のゲーム機は、第2のゲームシステムのゲーム機として機能する。
【発明の効果】
【0036】
上述したように、本発明によれば、各ゲーム機は、自機にてゲームを実行可能な状態にするプレイヤ機能部と、自機をゲームの進行を見学できるだけの状態にする見学者機能部と、プレイヤ機能部を有効な状態と無効な状態に切り替える切替部とを備え、切替条件が満たされたゲーム機では、切替部の切替処理部により、新プレイヤ機が決定され、切替通知が新プレイヤ機へ送信される。また、プレイヤ機能は無効にされる。一方、切替通知を取得したゲーム機では、切替部の切替対応部により、プレイヤ機能が有効にされる。これにより、ゲームを実行するプレイヤ機が切り替わり、遠隔地にいるプレイヤ間であっても、同じ部屋にいるように、ゲーム中にプレイヤを交代可能な通信ゲームシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】第1のゲームシステムにおける第1の形態の一例を示す図。
【図2】図1に示すゲームシステムのプレイヤ機が切り替えられたようすを示す図。
【図3】図1に示すゲームシステムにおけるサーバのハードウェア構成を示す図。
【図4】ゲーム情報の構成を示す図。
【図5】図1に示すゲームシステムにおいて、プレイヤ機として機能するゲーム機のハードウェア構成を示す図。
【図6】図1に示すゲームシステムにおいて、見学者機として機能するゲーム機のハードウェア構成を示す図。
【図7】ゲーム進行部及び画面更新情報処理部の機能図。
【図8】画面出力処理部の機能図。
【図9】切替処理部の機能図。
【図10】切替対応部の機能図。
【図11】リスト更新部の機能図。
【図12】画面状態制御部の機能図。
【図13】ゲーム機がサーバに参加要求する際に、第1のゲームシステムにて行われる処理を示すシーケンス図。
【図14】プレイヤ機が切り替わる際に、図1に示すゲームシステムにて行われる処理を示すシーケンス図。
【図15】図7に示すゲーム進行部にて行われるゲーム進行処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図16】図7に示す画面更新情報処理部にて行われる画面更新情報処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図17】図9に示す切替処理部にて行われる切替処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図18】図8に示す画面出力処理部にて行われる画面出力処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図19】図10に示す切替対応部にて行われる切替対応処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図20】図12に示す画面状態制御部にて行われる画面状態制御処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図21】更新処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図22】開始処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図23】メッセージ交換に関する処理を示すシーケンス図。
【図24】プレイヤ機が切り替わる際に、第1のゲームシステムにて第2の形態として行われる処理を示すシーケンス図。
【図25】第1のゲームシステムの第2の形態での切替処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図26】第1のゲームシステムの第2の形態での切替対応処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図27】第2のゲームシステムの第1の形態を示す図。
【図28】図27に示すゲームシステムにおけるサーバのハードウェア構成を示す図。
【図29】図27に示すゲームシステムにおけるゲーム機のハードウェア構成を示す図。
【図30】ゲーム機がサーバに参加要求する際に、図27に示すゲームシステムにて行われる処理を示すシーケンス図。
【図31】プレイヤ機が切り替わる際に、図27に示すゲームシステムにて行われる処理を示すシーケンス図。
【図32】図27に示すゲームシステムにおけるサーバ情報処理における処理の流れを示すフローチャート。
【図33】プレイヤ機が切り替わる際に、第2のゲームシステムの第2の形態にて行われる処理を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0038】
(1)第1のゲームシステムの第1の形態
まず、本発明の概要について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の第1のゲームシステムGS1(以下「ゲームシステムGS1」という。)を示す。ゲームシステムGS1は、4つのゲーム機M1〜M4と、サーバSvとが、ネットワークNを介して、互いに情報の送受信可能に接続されている。各ゲーム機M1〜M4は、各ユーザU1〜U4によって操作される。以下、ゲーム機を区別する必要がない時は「ゲーム機M」といい、ユーザを区別する必要がない時は「ユーザU」という。
【0039】
ゲームシステムGS1のゲーム機Mには、ユーザUがプレイヤとしてゲームをプレイ可能なプレイヤ機Mpとして機能するゲーム機Mと、ユーザUが見学者としてゲームを見るだけの見学者機Mvとして機能するゲーム機Mとが存在する。図1の例では、ゲーム機M1及びゲーム機M2はプレイヤ機Mp1及びプレイヤ機Mp2として機能し、ゲーム機M3及びゲーム機M4は見学者機Mv3及び見学者機Mv4として機能している。以下、プレイヤ機Mpを操作するユーザUを「プレイヤUp」といい、見学者機Mvを操作するユーザUを「見学者Uv」という。
【0040】
ゲームシステムGS1においては、2台のプレイヤ機Mp1、Mp2を操作するユーザUpによって対戦ゲームが実行される。そして、ゲーム中に、プレイヤ機Mp1を操作するプレイヤUp1が、見学者機Mv4を新しいプレイヤ機Mp(以下「新プレイヤ機Mp」という。)として指定すると、新プレイヤ機Mpに指定された見学者機Mv4はプレイヤ機Mp4として機能可能になり、プレイヤ機Mp4において、ユーザU4がプレイヤUp4としてゲームを実行することが可能になる。一方、ゲーム機M1はプレイヤ機Mpとして機能しなくなり、見学者機Mvとして機能するようになる。即ち、本発明においては、ゲームの実行可能なプレイヤ機Mpがゲーム機M1からゲーム機M4に切り替わることができる。
【0041】
ゲーム機M4がプレイヤ機Mp4になった状態を図2に示す。プレイヤ機Mp1とプレイヤ機Mp2との間で実行されていた対戦ゲームは、プレイヤ機Mpが切り替わった後、プレイヤ機Mp4とプレイヤ機Mp2との間で行われる。即ち、プレイヤUpがユーザUp1からユーザUp4へ交代したことになる。
【0042】
サーバSvのハードウェア構成の概略について図3を用いて説明する。サーバSvは、各ゲーム機M1〜M4と情報の送受信を行う通信部50と、各種情報を記憶するサーバ記憶部52と、サーバSvの動作を制御するサーバ制御部54とで構成される。サーバ記憶部52は、可変情報が記憶された可変記憶域と、不変情報が記憶された不変記憶域とを含み、例えば、不変記憶域には、サーバSvを本発明のサーバSvとして機能させるためのコンピュータプログラム(不図示)及び操作認識ソフトRSが記憶され、可変記憶域には、ゲームシステムGS1内の各ゲーム機M1〜M4に関する情報が記憶されたゲーム機リストMLが記憶される。
【0043】
ゲーム機リストMLは、各ゲーム機M1〜M4に関する情報としてのゲーム機情報60を有する。ゲーム機情報60には、図4に示すように、ゲームシステムGS1内にて各ゲーム機M1〜M4を識別するための情報であるゲーム機識別情報61、プレイヤ機Mpか見学者機Mvか機能を識別するための情報である機能識別情報62、及び操作するユーザUに関するユーザ情報63が含まれる。操作認識ソフトRSについては後述する。
【0044】
図3に戻って、サーバ制御部54について説明する。サーバ制御部54は、CPU及びその動作に必要な記憶域を備えたコンピュータとして構成されている。サーバ記憶部52に記憶されたコンピュータプログラムによって、主に、参加要求受付部54a、ゲーム機リスト生成部54b、及びサーバ更新部54cと、開始情報送信部54eして機能する。参加要求受付部54aはゲーム機MからのゲームシステムGS1への参加要求を受け付ける。ゲーム機リスト生成部54bは、所定時間内に参加要求を受け付けたゲーム機Mをグループ化し、当該グループの中から実行されるゲームに応じた数のプレイヤ機Mpを決定し、当該決定と参加要求に基づいてゲーム機リストMLを生成する。サーバ更新部54cはゲーム機Mからの情報に基づいて、ゲーム機リストMLを更新する。開始情報送信部54eはゲームシステムGS1のゲーム機として必要な情報が含まれた開始情報を各ゲーム機Mへ送信する。
【0045】
ゲーム機Mのハードウェア構成の概略について図5及び図6を用いて説明する。図5はプレイヤ機Mpとして機能するゲーム機Mのハードウェア構成を示す図であり、図6は見学者機Mvとして機能するゲーム機Mのハードウェア構成を示す図である。ゲーム機Mは、サーバSv及び他のゲーム機Mと情報の送受信を行うための通信部70と、各種情報を記憶するゲーム機記憶部72と、ユーザUの操作を受け付ける操作入力部74と、ゲーム画面や各種メッセージ等をモニタに表示する画像出力部76と、ゲームにおける効果音やBGM(バックグラウンドミュージック)等の音声を出力する音声出力部78と、ゲーム機Mの動作を制御するゲーム機制御部80とを備える。
【0046】
ゲーム機記憶部72は、、可変情報が記憶された可変記憶域と、不変情報が記憶された不変記憶域とを含み、例えば、不変記憶域には、ゲーム機Mを本発明のゲーム機Mとして機能させるコンピュータプログラム(不図示)が記憶され、可変記憶域には、上述したゲーム機リストMLが記憶される。プレイヤ機Mpとして機能するゲーム機Mのゲーム機記憶部72の可変記憶域には、更に状況情報SI及び操作認識ソフトRSが記憶されている。状況情報SIは、ゲームの実行中に使用されて更新される各種情報であり、例えば、キャラクタの属性パラメータ、ゲームステージの状況パラメータ、プレイヤUpに対応付けられたパラメータ、ゲームの進行度等がある。操作認識ソフトRSとは、ゲーム中において、プレイヤが操作入力部74へ操作入力することにより発生する操作信号から指示内容を認識するためのソフトである。
【0047】
ゲーム機制御部80は、CPU及びその動作に必要な記憶域を備えたコンピュータとして構成される。ゲーム機記憶部72のコンピュータプログラムによって、プレイヤ機能部82、見学者機能部84、切替部86、参加要求送信部88、及び開始処理部90として機能する。但し、プレイヤ機能部82は見学者機Mvでは有効に機能しない状態である。プレイヤ機能部82は、ゲーム進行部82a及び画面更新情報処理部82bを有し、見学者機能部84は画面出力処理部84aを有する。また、切替部86は、切替処理部86a、切替対応部86b、リスト更新部86c、及び画面状態制御部86dを有する。各部82〜90の機能の詳細については後述する。
【0048】
プレイヤ機Mpにて稼動するゲーム進行部82a及び画面更新情報処理部82bにて行われる処理の概略について図7を用いて説明する。ゲーム進行部82aでは、対戦相手のプレイヤ機Mp(以下「対戦機Mp」という時がある。)と通信型の対戦ゲームを行うためのゲーム進行処理が行われる。このゲーム進行処理は、通信型の対戦ゲームを複数のゲーム機で行うための従来既知の処理であればよい。例えば、プレイヤUpの操作入力部74への操作に基づいてゲームを進行するための処理が行われ、処理の結果を反映したゲーム画面が生成され、画像出力部76に表示させる。また、処理の結果に応じた効果音やBGMも音声出力部78に出力させる。ゲームを進行するための処理を行う際に、必要に応じて状況情報SIを参照し、処理の結果に応じて状況情報SIを更新する。更に、自機のプレイヤUpの操作内容を操作情報として通信部70を介して対戦機Mpに送信する。対戦機Mpは、ゲーム機リストMLを参照することにより特定される。一方、対戦機Mpから送られてきた対戦機MpのプレイヤUp(以下「対戦相手Up」という時がある。)の操作内容を示す操作情報を通信部70を介して取得し、対戦相手Upの操作に基づいた処理も行う。
【0049】
画面更新情報処理部82bでは、見学者機Mvにてゲーム画面が出力されるための画面更新情報が生成され、通信部70を介して見学者機Mvへ送信される。画面更新情報は、操作入力部74にプレイヤUpによる操作がある毎に生成されるプレイヤUpの操作内容を示す情報である場合と、ゲーム進行部82aにて生成されるゲーム画面の画像情報を、所定時間毎に取得することにより生成される画像情報である場合とを含む。このように画像情報が定期的に送信されることにより、見学者機Mvにおいてゲーム画面の表示に関してトラブルが発生した場合に、ゲーム画面のバックアップが容易となる。送信先である見学者機Mvはゲーム機リストMLが参照されることにより特定される。なお、プレイヤUpの操作に応じて操作入力部74から発信される操作信号は、操作認識ソフトRSによって操作内容が認識される。
【0050】
見学者機能部84の画面出力処理部84aでは、図8に示すように、通信部70を介してプレイヤ機Mpから取得した画面更新情報に基づいて、ゲーム画面を生成して画像出力部76にゲーム画面を表示させる。生成されたゲーム画面に応じて音声出力部78から出力される音声も制御する。
【0051】
プレイヤ機Mpにて所定の切替操作があると、切替条件が満たされたとして、処理が開始される切替処理部86aにて行われる処理の概略について、図9を用いて説明する。切替処理部86aは、切替通知部86aaと機能無効化部86abとを有する。切替通知部86aaでは、新プレイヤ機Mpが決定され、切替通知が生成されて新プレイヤ機Mpへ送信される処理が行われる。本形態では、新プレイヤ機Mpは、プレイヤUpに選択させることにより決定される。機能無効化部86abでは、切替通知の送信後、プレイヤ機能が無効にされるための処理が行われる。
【0052】
見学機Mvにて切替通知が取得されると処理が開始される切替対応部86bにて行われる処理の概略について、図10を用いて説明する。切替対応部86bは、機能有効化部86baと新プレイヤ機通知部86bbとを有する。機能有効化部86baでは、切替通知が取得されると自機のプレイヤ機Mpの機能を有効にするための処理が行われる。新プレイヤ機通知部86bbでは、プレイヤ機Mpが切替通知の発信元であるゲーム機Mから自機に切り替わったことを設定すべく、自機のゲーム機リストMLが更新され、当該切り替わりを示す新プレイヤ機通知が生成されて他の全てのゲーム機M及びサーバSvへ送信される。
【0053】
リスト更新部86cにて行われる処理について、図11を用いて説明する。リスト更新部86cは、新プレイヤ機通知が受信されると、新プレイヤ機通知に基づいて、切替通知の発信元のゲーム機Mを見学者機Mvとし、かつ、新プレイヤ機であるゲーム機Mをプレイヤ機Mpとして設定すべく、ゲーム機リストMLを更新する。
【0054】
画面状態制御部86dにて行われる処理について、図12を用いて説明する。画面状態制御部86dでは、操作入力部74に対して切替操作がされたゲーム機Mでは、画像出力部76によって出力されているゲーム画面を停止状態にし、切替開始情報を他の各ゲーム機Mへ送信する。切替開始情報が受信されたゲーム機Mでは、画像出力部76によって出力されているゲーム画面を停止状態にする。また、新プレイヤ機通知が送信又は受信されるとゲーム画面の停止状態を解除する。即ち、新プレイヤ機では、新プレイヤ機通知が送信されると、ゲーム画面の停止状態を解除し、新プレイヤ機以外のゲーム機Mでは、新プレイヤ機通知が受信されると、ゲーム画面の停止状態を解除する。なお、音声出力部78から出力される音声についてもゲーム画面の停止及び解除に伴って、停止及び解除がされる。
【0055】
ゲーム機MがゲームシステムGS1に参加する際に、サーバSv及びゲーム機Mのそれぞれにおいて行われる処理について、図13のシーケンス図を用いて説明する。サーバSvにおける処理はサーバ制御部54によって制御され、ゲーム機Mにおける処理はゲーム機制御部80によって制御される。まず、各ゲーム機M1〜M3からサーバSvへ、各ユーザU1〜U3の操作によって参加要求が送信される(ステップS10)。これにより、ゲーム機制御部80は参加要求送信部88として機能する。参加要求にはゲーム機識別情報61やユーザ情報63が含まれている。
【0056】
ゲーム機Mからの参加要求は、サーバSvにて受け付けられ、所定時間内に受け付けられた参加要求に対応するゲーム機Mはグループ化される(ステップS11)。これにより、サーバ制御部54は参加要求受付部54aとして機能する。本形態では、ゲーム機M1〜M3がグループ化される。続いて、サーバSvでは、グループ化されたゲーム機M1〜M3において、対戦ゲームに応じた数のゲーム機Mがプレイヤ機Mpとして決定される(ステップS12)。本形態では、2つのゲーム機M1、M2がプレイヤ機Mpとして決定される。当該決定方法はいずれの方法でもよく、例えば、参加要求の受付の早い順に最初の2つのゲーム機Mをプレイヤ機Mpとして決定すればよい。
【0057】
プレイヤ機Mpの決定後、各ゲーム機Mのゲーム機情報60で構成されるゲーム機リストMLが生成される(ステップS14)。これにより、サーバ制御部54はゲーム機リスト生成部54bとして機能する。その後、ゲーム機リストMLを含む開始情報が、参加要求を送信したゲーム機M1〜M3へ送信される(ステップS15)。これにより、サーバ制御部54は開始情報送信部54eとして機能する。なお、プレイヤ機Mpに決定されたゲーム機M1,M2へは、ゲーム機リストMLと共に有効化情報としての操作認識ソフトRSを含む開始情報が、送信される。参加要求を送信後、開始情報を受信した各ゲーム機M1〜M3では、開始処理が行われる(ステップS16)。
【0058】
開始処理では、開始情報に含まれるゲーム機リストMLを参照して、自機がプレイヤ機Mpである時は、自機をプレイヤ機Mpとして機能させる処理、自機が見学者機Mvである時は、自機を見学者機Mvとして機能させる処理が行われる。具体的には、プレイヤ機Mpに設定されているゲーム機M1、M2では、ゲーム機リストML及び操作認識ソフトRSをゲーム機記憶部72に記憶し、操作認識ソフトRSを稼動する。そして、ゲーム進行部82aにゲーム開始画面を表示させる。これにより、プレイヤ機Mpでは、ゲームにおいて、プレイヤUpの操作に応じたゲームが実行可能となり、プレイヤ機能部82が有効に機能する、即ち、プレイヤ機として機能するようになる。見学者機Mvに設定されているゲーム機M3では、ゲーム機リストMLがゲーム機記憶部72が記憶され、画面出力処理部84aによって見学者用ゲーム開始画面が出力され、画面更新情報の待ち状態になる。
【0059】
開始処理により、ゲーム機M1及びゲーム機M2では自機のプレイヤ機能が有効な状態であり、ゲーム機M3では自機のプレイヤ機能は無効のままで見学者機能のみが有効の状態である。これにより、ゲームシステムGS1はプレイヤ機Mp1、Mp2と見学者機Mv3とで構成される。その後、プレイヤ機Mp1とプレイヤ機Mp2との間で対戦ゲームが開始される(ステップS18)。対戦ゲームが開始される際の処理は、通信ゲームシステムにおいて複数のゲーム機Mの間で対戦ゲームが開始されるための従来既知の処理を採用すればよい。対戦ゲーム開始後は、サーバSvを介さずにゲーム機M間で送受信される情報により、対戦ゲームが進行する。プレイヤ機Mp1とプレイヤ機Mp2との間で対戦ゲームが開始された後、プレイヤ機Mp3では、当該対戦ゲームのゲーム画面のみが表示される。
【0060】
図13に示すように、対戦ゲーム開始後にゲーム機M4が参加要求をサーバSvに送信した場合も、サーバSvは、参加要求を受け付ける(ステップS20)。参加要求を受け付けたサーバSvでは、ゲーム機リスト更新処理が行われる(ステップS22)。ゲーム機リスト更新処理では、見学者機Mvとしてのゲーム機M4に関するゲーム機情報60が新ゲーム機情報として追加されるべくゲーム機リストMLが更新される。これにより、サーバ制御部54はサーバ更新部54cとして機能する。
【0061】
ゲーム機リストMLが更新されると、更新されたゲーム機リストML(以下「新ゲーム機リストML」という。)が、新ゲーム機リストMLに登録されている全てのゲーム機M1〜M4へ送信される。新ゲーム機リストMLを受信した各ゲーム機M1〜M3では、新ゲーム機リストMLによって、自機が保持するゲーム機リストMLが更新され(ステップS24)、参加要求を送信したゲーム機M4では、新ゲーム機リストMLは開始情報として受信され、開始処理が行われる(ステップS26)。ゲーム機M4の開始処理では、ゲーム機M4は新ゲーム機リストMLにおいて見学者機Mvとして設定されているため、見学者機Mvとしての開始処理を行えばよい。見学者機Mvとしての開始処理は上述した通りである。これにより、ゲーム機M4は見学者機Mp4としてゲームシステムGS1に参加できる。なお、追加されるゲーム機M4以外のゲーム機M1〜M3には、新ゲーム機リストMLの代わりに新ゲーム機情報のみが送信されてもよい。
【0062】
上述したように、ゲームシステムGS1では、ゲーム中にプレイヤ機Mp1のプレイヤUp1が、次のプレイヤUp(又は次のプレイヤ機Mp)を指定することにより、プレイヤUp(又はプレイヤ機Mp)を交代することができる。当該交代(切替)に関して、各ゲーム機M1〜M4及びサーバSvにて行われる処理について、ゲーム機M1にて、ゲーム中に切替操作が、プレイヤUp1によって行われた場合を例にして、図14のシーケンス図を用いて説明する。各ゲーム機Mにおける処理は、ゲーム機制御部80によって制御され、サーバSvにおける処理は、サーバ制御部54によって制御される。まず、プレイヤ機Mp1にて切替操作があると、モニタに表示されているゲーム画面が待ち状態としての停止状態にされ、切替開始通知が各他のゲーム機M2、M3、M4へ送信される(ステップS30)。
【0063】
各他のゲーム機M2〜M4は、ゲーム機リストMLを参照することにより特定される。切替開始通知を受信した各ゲーム機M2〜M4では、モニタに表示されているゲーム画面が待ち状態としての停止状態にされる(ステップS34)。プレイヤ機Mp1では、プレイヤUp1によって、新プレイヤ機Mpとして1つの見学者機Mvが決定される(ステップS36)。例えば、プレイヤUp1に見学者機Mv3、Mv4の中から新プレイヤ機Mpとしての見学者機Mvを選択させる画面を、モニタに表示するように構成すればよい。本形態では、見学者機Mv4が選択される。
【0064】
次に、プレイヤ機Mp1において、切替通知が生成され、新プレイヤ機Mpとして決定された見学者機Mv4へ送信される(ステップS38)。切替通知には、切替通知の発信元であるゲーム機M1のゲーム機識別情報61及び有効化情報としての操作認識ソフトRS及び状況情報SIが含まれる。切替通知の送信後、プレイヤ機Mp1では、プレイヤ機能部82の機能が無効にされる(以下、「プレイヤ機能が無効にされる」という。)(ステップS40)。具体的には、ゲーム機記憶部72の状況情報SI及び操作認識ソフトRSが削除される。これにより、ゲーム機M1は、ゲームにおけるプレイヤUp1の操作の認識ができないため、プレイヤ機能は無効となり、見学者機Mvとして機能する。一方、切替通知を受信した見学者機Mv4では、プレイヤ機能の機能が有効にされる(以下、「プレイヤ機能が有効にされる」という。)(ステップS44)。具体的には、ゲーム機記憶部72に状況情報SIがユーザU4に関する状況情報SIとして記憶される。また、操作認識ソフトRSもゲーム機記憶部72に記憶され、稼動される。これにより、ゲーム機M4はプレイヤ機Mpとして機能する。但し、モニタに表示されているゲーム画面は停止状態のままである。
【0065】
続いて、プレイヤ機能が有効にされたゲーム機M4では、切替通知に基づいて、ゲーム機リストMLが更新される(ステップS46)。本形態では、ゲーム機M4(自機)がプレイヤ機Mpとして設定され、切替通知の発信元であるゲーム機M1が見学者機Mvとして設定される。ゲーム機リストMLが更新されると、ゲーム機M4は他のゲーム機M1〜M3及びサーバSvへ新プレイヤ機通知を送信する(ステップS48)。新プレイヤ機通知には、旧プレイヤ機Mpとして切替通知の送信元であるゲーム機M1が、新プレイヤ機Mpとしてゲーム機M4(自機)が設定される。
【0066】
更に、ゲーム機M4では、新プレイヤ機通知が送信されると、ゲーム画面の停止状態が解除され、状況情報SI及びプレイヤUp4の操作に基づいてゲームが開始される(ステップS50)。これにより、ゲーム機M4では、プレイヤUp4の操作に基づいたゲームが開始される。新プレイヤ機通知を受信した他のゲーム機M1〜M3では、自機のゲーム機リストMLが、受信した新プレイヤ機通知に基づいて更新され(ステップS52)、ゲーム画面の停止状態が解除される(ステップS54)。プレイヤ機Mp2ではプレイヤ機Mp4とのゲームが続行され、見学者機Mv1、Mv3ではゲーム画面が適宜更新される。なお、プレイヤ機通知を受信したサーバSvでも、新プレイヤ機通知に基づいてゲーム機リストMLが更新される。
【0067】
以下、ゲーム機制御部80にて行われる主な処理の流れについて説明する。以下に説明する各処理は、図1に示すゲームシステムGS1において、プレイヤ機Mpがゲーム機M1からゲーム機M4に切り替わる場合における処理として説明する。また、プレイヤ機Mpにおける処理は、プレイヤ機Mp1で行われる処理として、見学者機Mvにおける処理は見学者機Mv4にて行われる処理として説明する。まず、プレイヤ機能部82のゲーム進行部82aによって制御されるゲーム進行処理について、図15のフローチャートに従って説明する。
【0068】
まず、ステップS100にて、プレイヤUp1による操作入力があったか否かが判断され、操作入力があった場合はステップS102へ進み、操作情報を対戦機Mp2に送信し、ステップS104にてゲーム処理を行う。対戦機Mp2はゲーム機リストML又は状況情報SIを参照することにより特定すればよい。ゲーム処理では、上述したように、対戦機Mp2のプレイヤUp2を対戦相手とする対戦ゲームを進行すべく、入力された操作に応じた処理が行われる。また、必要に応じて状況情報SIが参照され、更新される。続いて、ステップS106にて、ゲーム処理における処理の結果を反映するゲーム画面が生成され、ステップS108にて生成されたゲーム画面がモニタに表示される。
【0069】
なおステップS106では、既に表示されているゲーム画面を更新するための更新情報が生成され、ステップS108では更新情報によってゲーム画面が更新されるように構成してもよい。ステップS100にて、プレイヤUp1の操作入力がない時は、ステップS110へ進み、対戦機Mp2から操作情報を受信した否かを判断する。当該操作情報を受信した時は、ステップS104に進み、受信した操作情報を対戦相手Up2の操作情報としてゲーム処理が行われる。ステップS110にて操作情報を受信したと判断されない時は、ステップS100に戻って操作入力又は操作情報の待ち状態となる。
【0070】
プレイヤ機能部82における画面更新情報処理部82bによって制御される画面更新情報処理について、図16のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS120にて、プレイヤUp1による操作入力があったか否かが判断される。操作入力がない時は操作入力待ち状態となり、操作入力があった時は、ステップS122に進み、操作認識ソフトRSによって認識された操作内容を示す操作情報を含む画面更新情報を生成する。ステップS120にて、操作入力がないと判断された場合は、ステップS130に進み、画面送信タイミングであるか否かが判断される。画面送信タイミングとは、ゲーム画面の画像情報を見学者機Mv3、Mv4に送信するために予め設定されたタイミングである。本形態の画面送信タイミングは、ゲーム開始後の所定時間毎に設定されている。
【0071】
ステップS130にて画面送信タイミングと判断された時は、ステップS132に進み、ゲーム進行部82aにて生成されたゲーム画面の画像情報を取得する。画像情報の取得後、ステップS122ヘ進み、取得した画像情報を含む画面更新情報を生成する。ステップS122にて画面更新情報が生成された後、ステップS124へ進み、送信先を特定する。ゲーム機リストMLを参照して見学者機Mv3、Mv4を送信先として特定する。送信先の特定後、ステップS126へ進み、画面更新情報を特定された送信先Mv3、Mv4へ送信する。
【0072】
プレイヤ機Mpの切替部86における切替処理部86aによって制御される切替処理について、図17のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS140にて、プレイヤUp1による切替操作があったか否かが判断される。切替操作がない場合は、切替操作の待ち状態となる。ステップS140にて、切替操作があった時は、切替条件が満たされたと判断され、ステップS142へ進み、新プレイヤ機Mpを決定する。上述したように、本形態では、プレイヤUp1に新プレイヤ機Mpとしてのゲーム機M4を選択させ、選択されたゲーム機M4を新プレイヤ機Mpとして決定する。
【0073】
新プレイヤ機Mpの決定後、ステップS144にて、自機M1を示す情報を含む切替通知を生成する。切替通知には発信元を示すゲーム機識別情報61、状況情報SI及び操作認識ソフトRSが含まれる。そして、ステップS146にて、生成された切替通知を、新プレイヤ機Mpとして決定されたゲーム機M4へ送信する。これにより、切替処理部86aは切替通知部86aaとして機能する。続いて、ステップS148に進み、自機のプレイヤ機能を無効にする。本形態では、ゲーム機記憶部72における状況情報SI及び操作認識ソフトRSが削除される。これにより、切替処理部86aは機能無効化部86abとして機能する。
【0074】
画面出力処理部84aにて制御される画面出力処理について、図18のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS160にて、画面更新情報を受信したか否かを判断する。画面更新情報を受信していない時は、受信待ち状態になる。ステップS160にて、画面更新情報を受信したと判断された時は、ステップS162へ進み、画面更新情報が画像情報を含んでいるか否かが判断される。画像情報が含まれている場合は、ステップS166へ進んで画像情報によるゲーム画面が表示される。ステップS162にて、画面更新情報に画像情報が含まれていないと判断された時は、画面更新情報には操作情報が含まれているので、ステップS164へ進み、操作情報に基づいた更新処理が行われる。当該更新処理では、操作情報に基づいて現在表示されているゲーム画面が更新されるための処理が行われる。そして、ステップS166にて、更新されたゲーム画面が表示される。
【0075】
切替部86における切替対応部86bにて制御される切替対応処理について、図19のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS170において、切替通知を受信したか否かが判断される。受信していない場合は、切替通知の受信待ち状態となる。ステップS170にて、切替通知を受信したと判断された場合は、ステップS172へ進み、プレイヤ機能を有効にする。当該処理では、上述したように、切替通知に含まれる状況情報SIが、プレイヤUp1に代わってプレイヤUp4に関する状況情報SIとなるように設定され、ゲーム機記憶部72に記憶される。また、切替通知に含まれる操作認識ソフトRSはゲーム機記憶部72に記憶されて稼動される。これにより、切替対応部86bは機能有効化部86baとして機能する。
【0076】
続いて、ステップS174へ進み、プレイヤ機Mpが切替通知の発信元であるゲーム機M1からゲーム機M4(自機)に切り替わったことを示すべく、ゲーム機記憶部72に記憶されたゲーム機リストMLを更新する。続いて、ステップS176にて、新プレイヤ機通知を生成する。新プレイヤ機通知には、旧プレイヤ機として切替通知の発信元であるゲーム機M1が設定され、新プレイヤ機Mpとしてゲーム機M4(自機)が設定される。ステップS178にて、新プレイヤ機通知の送信先を特定する。送信先は自機以外の全てのゲーム機M及びサーバSvである。送信先の特定後、ステップS180にて、新プレイヤ機通知を特定された送信先へ送信する。
【0077】
続いて、ステップS182にて、画面状態制御部86dによる画面停止状態の解除待ち状態となり、画面停止状態が解除されると、ステップS184へ進み、ゲーム進行部82aに状況情報SIが示すゲーム進行度に基づいたゲーム画面をモニタに表示させ、状況情報SI及びプレイヤUp4の操作に基づいたゲームを実行させる。
【0078】
画面状態制御部86dにて制御される画面状態制御処理について、図20に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステップS190にて切替操作があったか否かが判断される。切替操作があった場合は、ステップS191に進んでモニタに表示されているゲーム画面が停止状態にされ、ステップS192にて切替開始通知が他のゲーム機M2〜M4へ送信される。切替開始通知の送信後、ステップS196へ進む。ステップS190にて、切替操作がないと判断された場合は、ステップS193へ進み、切替開始通知を受信したか否かが判断される。切替開始通知が受信されていない場合は、ステップS190へ戻る。
【0079】
切替開始通知が受信された場合は、ステップS194へ進み、モニタに表示されているゲーム画面が停止状態にされる。ゲーム画面が停止状態にされた後、ステップS196に進む。ステップS196では、新プレイヤ機通知の受信又は送信待ち状態になる。新プレイヤ機通知が受信又は送信された場合は、ステップS198へ進み、ゲーム画面の画面停止状態が解除される。
【0080】
リスト更新部86cにて制御される更新処理について、図21のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS200にて、新プレイヤ機通知又はサーバSvからの新ゲーム機リストMLの受信待ち状態であり、新プレイヤ機通知を受信すると、ステップS202へ進み、新プレイヤ機通知が示す旧プレイヤ機Mpは見学者機Mvとして、新プレイヤ機Mpはプレイヤ機Mpとして設定されるように、自機が保持するゲーム機リストMLを更新する。また、新ゲーム機リストMLを受信すると、新ゲーム機リストMLに基づいて、新見学者機Mvを追加すべく自機のゲーム機リストMLを更新する。
【0081】
ゲームシステムGS1へ参加の際に、参加要求をサーバSvへ送信したゲーム機Mにて行われる開始処理について、図22のフローチャートに従って説明する。開始処理は開始処理部90によって制御される。まず、ステップS210にて、サーバSvからの開始情報の受信待ち状態となる。ステップS210にて、開始情報を受信したと判断された場合は、ステップS212へ進み、開始情報に含まれるゲーム機リストMLを参照して自機がプレイヤ機Mpに設定されているか否かを判断する。自機がプレイヤ機Mpに設定されている時は、ステップS214へ進み、プレイヤ機Mpとしての開始処理が行われる。
【0082】
プレイヤ機Mpとしての開始処理として、開始情報に含まれているゲーム機リストML及び操作認識ソフトRSをゲーム機記憶部72に記憶し、かつ、操作認識ソフトRSを稼動させる。そして、ゲーム進行部82aにゲーム開始画面をモニタに表示させ、ゲーム開始可能な状態になる。ゲーム機リストMLにて自機が見学者機Mvに設定されている時は、ステップS216へ進み、見学者機Mvとしての開始処理が行われる。見学者機Mとしての開始処理として、ゲーム機リストMLをゲーム機記憶部72に記憶し、画面出力処理部84aに見学者用ゲーム開始画面をモニタに表示させ、画面更新情報の待ち状態になる。
【0083】
更に、ゲームシステムGS1では、ゲーム中にゲーム機M1〜M4間でメッセージを交換することができる。メッセージの交換に関して、各ゲーム機M及びサーバSにて行われる処理を、図23のシーケンス図に従って説明する。ゲーム機Mにおける処理はゲーム機制御部80によって制御され、サーバSvにおける処理はサーバ制御部54によって制御される。まず、ゲーム機M2では、ステップS60にて、メッセージ作成処理が行われる(ステップS60)。メッセージ作成処理では、メッセージをユーザU2に生成させて、生成されたメッセージとゲーム機M2のゲーム機識別情報61をメッセージ情報としてサーバSvへ送信する。メッセージを生成させるため、モニタにメッセージ画面を表示して、ユーザU2にメッセージを入力させるように構成すればよい。これにより、ゲーム機制御部80はアナウンス情報生成部として機能し、メッセージ情報はアナウンス情報として機能する。
【0084】
メッセージ情報を受信したサーバSvでは、メッセージ処理が行われる(ステップS62)。メッセージ処理では、受信したメッセージ情報をサーバ記憶部52に記憶し、かつ、ゲーム機リストMLを参照することにより、ゲーム機識別情報61に対応するユーザ情報63からユーザU2に関する情報を抽出して、当該ユーザU2に関する情報とメッセージを対応付けたメッセージ情報を生成し、生成したメッセージ情報を各ゲーム機Mへ送信する。これにより、サーバ制御部54はアナウンス情報処理部として機能する。メッセージ情報を受信した各ゲーム機Mでは、メッセージ表示処理が行われる(ステップS64)。
【0085】
メッセージ表示処理では、メッセージ情報に含まれるメッセージを、ゲーム機M2からのメッセージとしてモニタに表示する。これにより、ゲーム機制御部80はアナウンス情報表示部として機能する。このようにゲームシステムGS1では、各ゲーム機Mからのメッセージを全てのゲーム機Mへ送信することにより、1つのメッセージに対するメッセージやゲームの状況に対するメッセージをゲーム画面と共にモニタに表示させることができる。なお、メッセージの発信元が特定されないために、サーバSvから送信されるメッセージ情報にユーザUに関する情報が含まれないように構成してもよい。
【0086】
(2)第1のゲームシステムの第2の形態
次に、本発明をゲームシステムGS1にて実現する第2の形態について、主に、第1の形態と異なる点について説明する。第2の形態では、プレイヤ機Mpの切替時にゲーム画面が停止状態とならないように構成されている。従って、ゲーム機Mのハードウェア構成における画面状態制御部86dは不要である。また、本形態のゲームシステムGS2におけるゲームは、対戦ゲームではなく、一人のプレイヤUpの操作により進行する。従って、ゲーム進行処理において、操作情報の送受信に関する処理は不要である。また、図13のステップS12において、サーバSvはプレイヤ機Mpを決定する際に1つのゲーム機Mのみをプレイヤ機Mpとして決定し、ゲーム機リストML及び操作認識ソフトRSを含む開始情報はプレイヤ機Mpに決定された1つのゲーム機Mのみに送信される。なお、画面出力処理部84aは、画面更新情報の他、後述する切替画面情報に基づいてゲーム画面を出力する。
【0087】
プレイヤ機Mpがゲーム機M1からゲーム機M4へ切り替わる場合に、各ゲーム機M1〜M4及びサーバSvにて行われる処理について、図24のシーケンス図を用いて説明する。なお、第1の形態と同じステップにおける処理は、第1の形態と同様の処理が行われる。ゲーム機M1では、プレイヤUp1による切替操作があると、新プレイヤ機をプレイヤUp1に決定させ(ステップS36)、切替通知を送信する(ステップS38)。ゲーム機M4では、切替通知を受信すると、プレイヤ機能部82の機能を有効にする(ステップS44a)。これにより、プレイヤUp1に代わってプレイヤUp4の操作に基づいたゲームが開始可能となる。
【0088】
但し、開始されるゲームは、制限モード及び禁止モードで実行される。禁止モードとは、画面更新情報に関する処理が禁止されたモードである。従って、ゲーム機M4におけるゲームに基づいた画面更新情報は、他のゲーム機Mへ配信されない。また、他のプレイヤ機Mpからの画面更新情報によってゲーム画面が更新されない。制限モードとは、ユーザU4の操作内容が制限されるモードである。例えば、ユーザUに対応するキャラクタが一定方向にしか進めないように進行方向以外の道には障害物を設ける、ユーザが使用可能なアイテムの数を制限する、キャラクタの動作の速度を遅くする等の態様が考えられる。
【0089】
一方、プレイヤ機Mp1では、切替通知の送信後も、新プレイヤ機通知を受信してプレイヤ機能が無効にされるまで、プレイヤUp1の操作に基づいたゲームは続行する。但し、切替通知を送信した後のゲームは、上述した制限モードで実行される(ステップS39)。制限モードであっても、画面更新情報は、各ゲーム機M2〜M4へ適宜送信される(ステップS41)。ゲーム機M4では、上述したように画面更新情報に基づいた処理はされないが、画面更新情報を受信したゲーム機M2、M3では、画面出力処理部84aによって受信した画面更新情報に基づいてゲーム画面が更新される(ステップS42)。
【0090】
ユーザU4の操作に基づいたゲームが実行されているゲーム機M4では、表示されるゲーム画面が画面切替条件を満たすか否かが判断される(ステップS47)。ゲーム画面が画面切替条件を満たすと判断されると、画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報が生成され、新プレイヤ機通知とともに、他のゲーム機M1〜M3へ送信される(ステップS48a)。新プレイヤ機通知が送信されると、ゲーム機M4では、ゲームの禁止モード及び制限モードは解除され、通常モードのゲームが実行される(ステップS51)。新プレイヤ機通知及び切替画面情報を受信した各ゲーム機M2、M3では、新プレイヤ機通知に基づいてゲーム機リストMLが更新され(ステップS52)、モニタに表示されるゲーム画面が切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えられる(ステップS59)。
【0091】
切替通知を送信したゲーム機M1では、新プレイヤ機通知を受信すると、新プレイヤ機通知に基づいてゲーム機リストMLが更新される(ステップS52)。更に、プレイヤ機能部82の機能が無効にされてモニタに表示されるゲーム画面が切替画面情報に基づいたゲーム画面に切替えられる(ステップS58)。ゲーム機M1は見学者機Mvとして機能し、以後、画面出力処理部84aによって、受信した画面更新情報に基づいてゲーム画面を更新する。
【0092】
以上のように、第2の形態においては、ゲーム画面が表示された状態でプレイヤ機Mpが切り替わるが、画面切替条件を満たしたゲーム画面にて、新プレイヤ機に基づくゲーム画面に切り替わるように構成されているため、画面切替条件を、切り替わりが認識されにくい画面(例えば、ゲーム画面において変化する画像が少ない画面)と設定しておくことにより、ゲーム画面を見るユーザUに対して、プレイヤUpの切り替わりの違和感を与えない。更に、2つのゲーム機M1及びM4のそれぞれにてゲームが進行されるが、各ゲームは制限モードにて実行されるため、ユーザU4ユーザU1と異なる操作をした場合であっても、各ユーザU1、U4の操作に違いにより表示されるゲーム画面の違いを最小限に留めることが可能である。
【0093】
第2の形態における切替処理について、図25のフローチャートに従って説明する。ステップS140〜ステップS148aは第1の形態における切替処理と同様の処理である。但し、ステップS146とステップS148との間にステップS300〜ステップS302の処理が行われる。切替通知の送信後、ステップS300にて、ゲーム進行部82aに、ゲームを制限モードで実行させる。制限モードについては上述した通りである。その後、ステップS302にて、新プレイヤ機通知及び切替画面情報の受信待ち状態となり、新プレイヤ機通知及び切替画面情報が受信された場合はステップS148aへ進む。ステップS148aでは、第1の形態と同様に、プレイヤ機能を無効にする。また、画面出力処理部84aに、モニタに表示されるゲーム画面を、切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えさせる。以上で、切替処理を終了する。
【0094】
第2の形態における切替対応処理について、図26のフローチャートに従って説明する。第1の形態におけおる切替対応処理のステップと同じステップでは、第1の形態と同様の処理が行われる。まず、ステップS170にて、切替通知を受信したと判断された場合は、ステップS172aに進み、プレイヤ機能を有効にする。これにより、状況情報SIのゲーム進行度に応じたゲーム画面がモニタに表示され、ユーザUp4の操作によって進行するゲームが開始される。但し、開始されるゲームは制限モード及び禁止モードである。各モードについては上述した通りである。プレイヤ機能が有効にされた後、ゲーム機リストMLが更新される他、ステップS310にて、開始されたゲームのゲーム画面が画面切替条件を満たすゲーム画面か否かが判断される。画面切替条件を満たすゲーム画面については上述した通りである。
【0095】
ゲーム画面が画面切替条件を満たすまで待ち状態となり、ゲーム画面が画面切替条件を満たすと判断された場合、ステップS312に進み、画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報を生成する。更に、ステップS176にて、第1の形態と同様に新プレイヤ機通知を生成する。生成された新プレイヤ機通知は、切替画面情報とともに、ステップS180aにて、全ての他のゲーム機M1〜M3へ送信される。新プレイヤ機通知の送信後、ステップS314へ進み、ゲームの禁止モード及び制限モードを解除し、ゲーム進行部82aに通常モードのゲームを実行させる。
【0096】
(3)第2のゲームシステムの第1の形態
次に、第2のゲームシステムGS2(以下「ゲームシステムGS2」という。)において本願発明を実現すべく第1の形態について、ゲームシステムGS1における第1の形態と異なる点について主に説明する。ゲームシステムGS2は、図27に示すように、ゲームシステムGS1と同様に、4つのゲーム機M101〜M104とサーバSv100とがネットワークNを介して接続されている。但し、ゲームシステムGS2では、ゲームシステムGS1にてゲーム機M間で行われた情報の送受信は、サーバSv100を介して行われる。従って、各ゲーム機M101〜M104間の情報の送受信はサーバSv100を介して行われる。各ゲーム機M101〜104は各ユーザU101〜104によって操作される。
【0097】
以下、ゲーム機を区別する必要のない時は、ゲーム機M100といい、ユーザを区別する必要のない時はユーザU100という。本形態では、ゲーム機M101及びゲーム機M102がプレイヤ機Mpとして設定され、ゲーム機M103及びゲーム機M104がプレイヤ機Mpとして設定されている。以下、プレイヤ機Mpがゲーム機M101からゲーム機M104に切り替わる場合について説明する。
【0098】
サーバSv100のハードウェア構成は、図28に示すように、ゲームシステムGS1のサーバSvと同様だが、サーバ制御部54は、サーバ更新部54cに代えてサーバ情報処理部54dを有する。サーバ情報処理部54dでは、ゲーム機M100から所定のゲーム機M100へ送信する情報を中継する処理と、ゲーム機M100から取得した情報に基づいてゲーム機リストMLを更新する処理が行われる。ゲーム機M100のハードウェア構成も、図29に示すように、ゲームシステムGS1のゲーム機Mのハードウェア構成と同様であるが、リスト更新部86cは不要である。
【0099】
また、ゲーム機記憶部72にはゲーム機リストMLは保持されない。なお、ゲーム機Mと同様、プレイヤ機Mpとして機能するゲーム機M100では、プレイヤ機能部82の機能が有効な状態であり、ゲーム機記憶部72には状況情報SI及び操作認識ソフトRSが記憶されている。一方、見学者機Mvとして機能するゲーム機M100では、プレイヤ機能部82の機能は無効な状態であり、ゲーム機記憶部72に状況情報SI及び操作認識ソフトRSは記憶されていない。
【0100】
ゲーム機制御部80における各部の処理は、ゲームシステムGS1と同様である。但し、上述したように、ゲームシステムGS2では、ゲーム機M100間での情報の送受信は、サーバSv100を介して行われる。従って、ゲーム機M100における各処理において、ゲーム機M100の通信部70から送信される情報は、全てサーバSv100に対して送信され、通信部70にて受信される情報は、全てサーバSv100から送信された情報である。
【0101】
具体的には、ゲーム進行部82aは自機のプレイヤUpに基づく操作情報をサーバSv100を介して対戦相手Upへ送信し、対戦相手Upの操作情報をサーバSv100を介して取得する。また、画面更新情報処理部82bは画面更新情報をサーバSv100を介して見学者機Mvへ送信し、見学者機Mvの画面出力処理部84aは画面更新情報をサーバSv100を介して取得する。切替処理部86aは切替通知をサーバSv100を介して新プレイヤ機Mpへ送信し、新プレイヤ機Mpの切替対応部86bはサーバSv100を介して切替通知を取得する。また、切替対応部86bは、新プレイヤ機通知をサーバSv100を介して各ゲーム機M100へ送信し、各ゲーム機M100はサーバSv100を介して新プレイヤ機通知を受信する。プレイヤ機Mpの画面状態制御部86dは、切替開始通知をサーバSv100を介して各ゲーム機M100へ送信し、その他のゲーム機M100はサーバSv100を介して切替開始通知を受信する。
【0102】
上記のようなサーバSv100を介した通信態様を実現すべく、特定の送信先へ送信すべき送信情報をサーバSv100へ送信するゲーム機M100では、送信先を特定する情報を含む送信情報を生成し、サーバSv100は送信情報が含む送信先を特定して当該送信情報を送信するように構成してもよいし、サーバSv100は、送信情報の種類と送信先との対応付け情報を有し、受信された送信情報の種類に基づいて、対応付け情報を参照することにより、送信情報に対応付けられた送信先を特定するように構成してもよい。
【0103】
ゲーム機M100がゲームシステムGS2に参加する際に、サーバSv100及びゲーム機M100のそれぞれにおいて行われる処理について、図30のシーケンス図を用いて説明する。各ゲーム機M101〜M103から参加要求が送信され(ステップS10)、サーバSv100にてゲーム機リストMLが生成されるまでの処理(ステップS14)は、ゲームシステムGS1における処理と同様である。但し、サーバSv100は、ゲーム機リストMLを生成した後、見学者機Mvとして決定したゲーム機M103へは機能識別情報を開始情報として送信し、プレイヤ機Mpとして決定したゲーム機M101、M102へは機能識別情報、対戦機Mp101を示すゲーム機識別情報、及び操作認識ソフトRSを含む開始情報を送信する。これにより、サーバ制御部54は開始情報送信部54eとして機能する。
【0104】
開始情報を受信した各ゲーム機M101〜M103では、開始処理が行われる(ステップS16)。本形態の開始処理では、ゲームシステムGS1と同様に、開始情報に含まれる機能識別情報62に応じた開始処理が各ゲーム機M101〜M103にて行われる。但し、ゲーム機リストMLはサーバSv100にて保持され、開始情報には含まれないため、ゲーム機記憶部72に記憶されない。開始処理後、対戦ゲームがプレイヤ機Mp101とプレイヤ機Mp102との間で開始される。上述したように、対戦ゲームにおけるゲーム機M100間の情報の送受信は、サーバSv100を介して送受信される。
【0105】
その後、新しいゲーム機M104から参加要求がされた場合、サーバSv100が参加要求を受け付け(ステップS20)、ゲーム機リストMLを更新する(ステップS22)。これらの処理はゲームシステムGS1と同様である。即ち、機能識別情報62に見学者機Mvが設定されたゲーム機M104に関する新ゲーム機情報としてのゲーム機情報60を、ゲーム機リストMLに追加する。サーバSv100はゲーム機リストMLの更新後、見学者機Mvに設定された機能識別情報62を含む開始情報をゲーム機M104に対してのみ送信する。機能識別情報62を取得したゲーム機M104ではステップS16と同様の開始処理が行われる(ステップS26)。即ち、見学者機Mvとしての開始処理が行われ、画面更新情報待ち状態になる。これにより、ゲーム機M104は見学者機MvとしてゲームシステムGS2に参加することができる。
【0106】
次に、ゲーム機M101にて切替操作が行われた後、各ゲーム機M101〜M104及びサーバSv100にて行われる処理について、図31のシーケンスを用いて説明する。なお、上述したように、ゲーム機M100間での情報の送受信はサーバSv100を介して行われる。ゲーム機M101におけるステップS30〜ステップS38までの処理は、ゲームシステムGS1と同様である。但し、ステップS30における切替開始通知、及びステップS38における切替通知は、サーバSv100へ送信される。サーバSv100は、切替通知を各サーバ機M102〜M104へ送信し、ゲーム機M104宛の切替通知を、ゲーム機M104へ送信する。これにより、サーバSv100はサーバ情報処理部54dとして機能する。切替通知には、状況情報SI及び操作認識ソフトRSが含まれる。
【0107】
サーバSv100から切替通知を受信したゲーム機M104は、自機のプレイヤ機能を有効にする(ステップS44)。即ち、切替通知に含まれる状況情報SIをユーザU104に関する状況情報SIとして設定してゲーム機記憶部72に記憶し、かつ、切替通知に含まれる操作認識ソフトRSをゲーム機記憶部72に記憶して、稼動する。但し、ゲーム画面は停止状態のままでゲームは実行されない。その後、ゲーム機M104は、自機が新プレイヤ機Mpであることを示す新プレイヤ機通知をサーバSv100へ送信する(ステップS48b)。新プレイヤ機通知には、旧プレイヤ機Mpとしてゲーム機M101が設定され、新プレイヤ機Mpとしてゲーム機M104が設定されている。
【0108】
新プレイヤ機通知を受信したサーバSv100は、新プレイヤ機通知に基づいてゲーム機リストMLを更新する(ステップS60)。これにより、サーバSv100はサーバ情報処理部54dとして機能する。具体的には、ゲーム機リストMLにおけるゲーム機M101を見学者機Mvとして設定し、ゲーム機M104をプレイヤ機Mpとして設定する。ゲーム機リストMLの更新後、サーバSv100は、全てのゲーム機M100に更新完了通知を送信する(ステップS62)。サーバSv100から、更新完了通知を受信した各ゲーム機M100では、画面の停止状態が解除される(ステップS54a)。画面の停止状態が解除されると、プレイヤ機Mp102、Mp104においては、ゲーム進行部82aによって、状況情報SIが示すゲーム進行度に基づいたゲーム画面が表示され、対戦ゲームが実行される。見学者機Mv101、Mv103では、画面更新情報の待ち状態となる。
【0109】
ゲームシステムGS1の第1の形態におけるゲーム進行処理、画面更新情報処理、切替処理、画面出力処理、及び開始処理では、通信部70を介して送受信される情報は、サーバSv100と送受信される他は、ゲームシステムGS1における処理と同様である。切替対応処理においては、ステップS174の処理(ゲーム機リストMLを更新する処理)は行われず、ステップS180にて新プレイヤ機通知はサーバSv100へ送信される。画面状態制御処理においては、切替開始通知はサーバSvを介して行われ、ステップS196では、サーバSv100から送信される更新完了通知の受信待ち状態になる。更新処理は、ゲームシステムGS2のゲーム機M100では行われない。なお、ゲームシステムGS2においても、ゲームシステムGS1と同様のメッセージの交換に関する処理が行われるように構成してもよい。
【0110】
サーバSv100のサーバ情報処理部54dにて行われるサーバ情報処理について、図32のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS400のいずれかのゲーム機M100からの情報の受信待ち状態において、情報を受信すると、ステップS402へ進み、受信された情報が中継すべき情報か否か判断される。中継すべき情報とは、受信された情報をそのまま送信先のゲーム機M100へ送信する情報であり、例えば、切替開始通知や画面更新情報である。受信された情報が中継すべき情報である場合、ステップS404へ進み、受信された情報を送信先であるゲーム機M100へ送信する。送信先は上述したように特定すればよい。その後、ステップS400に戻って情報の受信待ち状態になる。
【0111】
一方、受信された情報が中継すべき情報でない場合は、ステップS406へ進み、受信された情報が新プレイヤ機通知か否かが判断される。新プレイヤ機通知でない場合は、ステップS400に戻って情報の受信待ち状態になり、新プレイヤ機通知である場合は、ステップS408へ進み、ゲーム機リストMLを更新する。本形態では、新プレイヤ機通知に旧プレイヤ機として設定されているゲーム機M101が見学者機Mvに設定され、新プレイヤ機として設定されているゲーム機M104がプレイヤ機Mpに設定される。ゲーム機リストMLの更新後、ステップS410へ進み、更新完了通知が全てのゲーム機M101〜M104に送信される。その後、ステップS400に戻って情報の受信待ち状態になる。
【0112】
(4)第2のゲームシステムの第2の形態
ゲームシステムGS2において本願発明を実現する第2の形態について、第1の形態と異なる点について主に説明する。ゲームシステムGS2の第2の形態は、第1のゲームシステムGS1の第2の形態に対応し、プレイヤ機Mpの切替時にゲーム画面が停止状態とならないように構成されている。従って、ゲーム機M100のハードウェア構成における画面状態制御部86dは不要である。また、ゲームシステムGS2におけるゲームは、対戦ゲームではなく、一人のプレイヤUpの操作により進行する。従って、ゲーム進行部82aは、操作情報の送受信に関する処理を行わなくてよい。また、図30のステップS12において、サーバSvはプレイヤ機Mpを決定する際に1つのゲーム機Mのみをプレイヤ機Mpとして決定する。
【0113】
プレイヤ機Mpがゲーム機M101からゲーム機M104へ切り替わる場合に、各ゲーム機M101〜M104及びサーバSv100にて行われる処理について、図33のシーケンス図を用いて説明する。なお、第1の形態と同じステップにおける処理は、第1の形態と同様の処理が行われる。ゲーム機M101では、プレイヤUp1による切替操作があると、新プレイヤ機をプレイヤUp1に決定させ(ステップS36)、切替通知を送信する(ステップS38)。ゲーム機M104では、切替通知を受信すると、プレイヤ機能部82の機能を有効にする(ステップS44a)。第2の形態では、プレイヤ機能部82の機能が有効になると、モニタに状況情報SIに基づいたゲーム画面がモニタに表示される。これにより、ユーザU101に代わってユーザU104の操作に基づいたゲームが開始される。
【0114】
但し、開始されるゲームは、操作に関しては制限モードに、かつ、画面更新情報に関する処理関しては禁止モードに設定される。禁止モード及び制限モードは第1のゲームシステムGS1における禁止モード及び制限モードと同様である。禁止モードであるため、ゲーム機M104から画面更新情報は他のゲーム機100へ配信されず、他のゲーム機M100からの画面更新情報によってゲーム画面が更新されることもない。また、制限モードにより、ユーザU104の操作内容は制限される。
【0115】
一方、ゲーム機Mp101では、切替通知の送信後も、新プレイヤ機通知を受信してプレイヤ機能が無効にされるまで、ユーザU101の操作に基づいたゲームは続行する。但し、切替通知を送信した後のゲームは、上述した制限モードで実行される(ステップS39)。制限モードであっても、画面更新情報は、各ゲーム機M102〜M104へ、サーバSv100を介して適宜送信される(ステップS41)。画面更新情報を受信したゲーム機M102、M103では、当該画面更新情報に基づいてゲーム画面が更新される(ステップS42)。
【0116】
ユーザU104の操作に基づいたゲームが実行されているゲーム機M104では、表示されるているゲーム画面が画面切替条件を満たすか否かが判断される(ステップS47)。表示されているゲーム画面が画面切替条件を満たすと判断されると、画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報が生成され、新プレイヤ機通知とともに、サーバSv100へ送信される(ステップS48c)。新プレイヤ機通知及び切替画面情報を受信したサーバSv100は、新プレイヤ機通知に基づいてゲーム機リストMLを更新し(ステップS60)、切替画面情報を含む更新完了通知を、各ゲーム機M101〜M104に送信する(ステップS62)。更新完了通知を受信した新プレイヤ機M104では、切替対応部86bによって、ゲームの禁止モード及び制限モードが解除され、通常モードのゲームが実行される(ステップS64)。
【0117】
更新完了通知を送信したゲーム機M101では、プレイヤ機能部82の機能が無効にされ、モニタに表示されるゲーム画面は、見学者機能部84の画面出力処理部84aによって切替画面情報に基づいたゲーム画面に切替えられる(ステップS58)。即ち、ゲーム機M101では、状況情報SI及び操作認識ソフトRSが削除される。これにより、ゲーム機M101は見学者機Mvとして機能し、以後、画面出力処理部84aによって、受信した画面更新情報に基づいてゲーム画面が更新される。更新完了通知を受信した見学者機Mv102、Mv103では、モニタに表示されているゲーム画面は、画面出力処理部84aによって、更新完了通知に含まれる切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えられる(ステップS59)。
【0118】
以上のように、第2の形態においては、第1のゲームシステムGS1の第2の形態と同様に、ゲーム画面が表示された状態でプレイヤ機Mpが切り替わるが、画面切替条件を満たすゲーム画面で切り替え、かつ、制限モードを設けることにより、ゲーム画面の切り替わりが各ユーザUに認識されにくいように構成されている。なお、第2の形態における切替処理及び切替対応処理は、第1のゲームシステムGS1の第2の形態における切替処理及び切替対応処理と同様である。但し、情報の送受信はサーバSv100を介して行われ、切替処理のステップS302では、切替画面情報を含む更新完了通知の受信待ち状態となる。また、サーバ情報処理は第1の形態のサーバ情報処理と同様であるが、ステップS406では、新プレイヤ機通知とともに切替画面情報を受信し、ステップS410では、切替画面情報を含む更新完了通知を各ゲーム機M101〜104へ送信する。
【0119】
本発明は上述の形態に限らず種々の形態にて実施されてよい。例えば、プレイヤUpの操作と関係なく、ゲーム中に所定の条件が満たされると、切替処理のステップS140にて切替条件が満たされたと判断されるように構成してもよい。新プレイヤ機Mpも切替処理部86aによって決定されてもよい。これにより、プレイヤUpの意志と関係なく、強制的にプレイヤUpが交代されるゲームシステムを実現することができる。
【0120】
また、見学者機Mvからの要求により、強制的にプレイヤ機Mpにて切替処理を行わせるように構成してもよい。例えば、ゲームシステムGS1において、見学者機Mv4がプレイヤ機Mp1に切替処理を強制的に行わせる場合、見学者機Mv4において所定の操作がされると、プレイヤ機Mp1に対して切替要求が送信され、切替要求を受信したプレイヤ機Mpでは、当該受信によってステップS140にて切替条件が満たされたと判断されるよに構成してもよい。この場合は、新プレイヤ機Mpは切替要求を送信した見学者機Mv4に設定される。
【0121】
プレイヤ機能を有効にする態様として、プレイヤ機能を有効にする時は見学者機能部84の機能は無効になるように構成してもよい。また、操作認識ソフトRSを切替通知に含ませずに、プレイヤ機能部82の機能が有効又は無効になるように構成してもよい、この場合、例えば、操作認識ソフトRS等のゲームの操作に必要なソフトウェアは予め各ゲーム機にゲーム機Mに記憶しておき、プレイヤ機能部82の機能を有効にするときは、当該ソフトウェアを稼動させ、プレイヤ機能部82の機能を無効にするときは、当該ソフトウェアの稼動を停止させる。又は、プレイヤ機能部82の機能を有効にするときは、操作入力部74から操作に基づいた信号がプレイヤ機能部82へ発信され、プレイヤ機能部82の機能を無効にするときは、操作入力部74から操作に基づいた信号がプレイヤ機能部82へ発信されないように構成してもよい。更に、プレイヤの交代のみを実現し、ゲーム内容を継続する必要がない場合は、状況情報SIも切替通知に含ませずに、プレイヤ機能部82の機能が有効又は無効になるように構成してもよい。
【0122】
また、各ゲームシステムGS1、GS2の第2の形態におけるゲームは対戦ゲームであってもよい。第2の形態において、プレイヤ機Mp1の対戦相手がプレイヤ機Mp2である場合、例えば、プレイヤ機Mp1は、対戦機Mp2及び新プレイヤ機Mp4を示す切替通知を新プレイヤ機Mp4及び対戦機Mp2へも送信する。切替通知を受信した対戦機Mp2は、操作情報をプレイヤ機Mp1だけでなく新プレイヤ機Mp4へも送信する。また、新プレイヤ機Mp4における制限モードのゲームでは、対戦機Mp2の操作情報に基づいてゲームが進行するが、自機の操作情報は対戦機Mp2へ送信されない。これにより、対戦機Mp2では、プレイヤ機Mp1を対戦相手とするゲームが続行される。そして、対戦機Mp2では、新プレイヤ機通知が受信されると、ゲーム機リストが更新されるとともに、ゲーム進行部82aによって新プレイヤ機Mp4からの切替画面情報に基づいたゲーム画面がモニタに表示される。以後、操作情報は新プレイヤ機Mp4へのみ送信され、新プレイヤ機Mp4からの操作情報の待ち状態となる。また、新プレイヤ機Mp4は新プレイヤ機通知の送信後は、通常モードとして、対戦機Mp2への操作情報の送信を開始する。
【0123】
ゲームシステムGS1、GS2を構成する複数のゲーム機を1つのグループとし、複数のグループが存在可能なように構成してもよい。その場合は、各グループを識別するグループ識別情報がサーバSv、Sv100に記憶されているゲーム機リストMLに対応付けられる。また、既に存在するグループに新しいゲーム機が参加する場合、参加を希望するグループのグループ識別情報が参加要求に含まれるように構成してもよいし、サーバSv、Sv100によって新しいゲーム機がいずれかのグループに対応付けられるように構成してもよい。
【0124】
切替に伴う画像の停止及び解除に伴って、音声出力部78からの出力も一時停止及び解除されるように構成してもよい。ゲームシステムGS1、GS2を構成するゲーム機Mの数は4台に限らない。また、プレイヤ機Mpの数は2台に限らずゲームの種類に応じて決定すればよい。本発明が実現される限り、フローチャートに従って説明した処理の順序は問わない。各ゲーム機MとサーバSvとの間の通信回線は専用回線であってもよい。
【0125】
見学者機Mvへ送信される画面更新情報は、操作内容を示す情報だけでもよいし、画像情報だけでもよい。また、複数のプレイヤ機Mpで行われるゲームにおいて、複数のプレイヤ機Mpのうち1つのプレイヤ機Mpがゲームサーバとして機能するように設定される時は、当該ゲームサーバによって管理されるゲームのゲーム画面情報や各プレイヤの操作情報を見学者機Mvへ送信するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0126】
GS1 第1のゲーム機
GS2 第2のゲーム機
M、M100 ゲーム機
Mp プレイヤ機
Mv 見学者機
ML ゲーム機リスト
SI 状況情報
54b ゲーム機リスト生成部
54c サーバ更新部
54d サーバ情報処理部
82 プレイヤ機能部
82a ゲーム進行部
82b 画面更新情報処理部
84 見学者機能部
84a 画面出力処理部
86 切替部
86a 切替処理部
86b 切替対応部
86c リスト更新部
86d 画面状態制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに情報の送受信可能に接続された複数のゲーム機を含み、
前記各ゲーム機は、
ユーザの操作を受け付ける操作入力部と、所定の画像を出力する画像出力部と、所定の情報を記憶する記憶部と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームをプレイできる状態にするプレイヤ機能部と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部と、
を備えるゲームシステムであって、
前記各ゲーム機の記憶部には、前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リストが記憶され、
前記プレイヤ機能部は、
前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部と、
前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記ゲーム機リストにある前記各見学者機へ送信する画面更新情報処理部と、を備え、
前記見学者機能部は、
前記プレイヤ機から前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部を備え、
前記切替部は、
他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部と、プレイヤ機の切替に応じて前記ゲーム機リストを更新するリスト更新部とを有し、
前記切替処理部は、
前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新プレイヤ機へ送信する切替通知部と、
前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部とを備え、
前記切替対応部は、
前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部と、
前記切替通知の発信元のゲーム機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示すべく、前記ゲーム機リストを更新するとともに、その更新内容を示す新プレイヤ機通知を生成して、全ての他のゲーム機へ送信する新プレイヤ機通知部とを備え、
前記リスト更新部は、前記新プレイヤ機から新プレイヤ機通知を受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、自機の前記ゲーム機リストにおける前記プレイヤ機及び前記見学者機を更新する、ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
前記プレイヤ機の記憶部には、
前記ゲーム進行部を有効に機能させるための有効化情報が記憶され、
前記切替部は、前記切替通知部に、前記有効化情報を含む前記切替通知を前記新プレイヤ機へ送信させ、前記機能無効化部に、前記記憶部に記憶された有効化情報を削除させ、
前記切替対応部は、前記機能有効化部に、受信した前記切替通知に含まれる有効化情報を、前記ゲーム進行部を有効に機能させるように自機の記憶部に記憶させ、
前記ゲーム進行部は、前記ユーザの操作及び前記記憶部に記憶された有効化情報に基づいてゲームを進行する、ことを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記切替部は、
前記切替条件が満たされると、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にするとともに、切替開始通知を他の各ゲーム機へ送信し、前記切替開始通知が受信された場合は、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にし、かつ、前記新プレイヤ機通知が送信又は受信されると、自機における前記待ち状態を解除する画面状態制御部を更に備え、
前記切替条件が満たされたゲーム機の切替処理部は、前記切替通知部に、前記切替開始通知の送信後、前記切替通知を前記新プレイヤ機へ送信させ、
前記新プレイヤ機の機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記待ち状態が解除されると、ゲーム画面を前記画像出力部に出力させてゲームを開始させる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記プレイヤ機能部の機能が有効化された新プレイヤ機において、
前記機能有効化部は、前記ゲーム進行部に前記ゲームを開始させると共に、前記画面更新情報処理部に対しては、前記新プレイヤ機通知が送信されるまで前記画面更新情報の送信を禁止し、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記禁止を解除し、
前記新プレイヤ機通知部は、前記開始されたゲームにおけるゲーム画面が画面切替条件を満たす場合に、前記新プレイヤ機通知を、前記画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報と共に、前記全ての他のゲーム機へ送信し、
前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記切替画面情報が前記プレイヤ機通知と共に受信されると、前記機能無効化部は、前記プレイヤ機能部の機能を無効にし、前記画面出力処理部に出力されるゲーム画面を前記切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えさせ、
前記プレイヤ機及び前記新プレイヤ機以外のゲーム機において、前記切替画面情報が前記新プレイヤ機通知と共に受信されると、前記画面出力処理部は前記切替画面情報に基づいたゲーム画面を出力する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲームシステム。
【請求項5】
前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記機能無効化部は、
前記ゲーム進行部に、前記切替通知を送信後、前記プレイヤ機能部の機能が無効にされるまで、前記ユーザの操作内容を制限する制限モードで前記ゲームを進行させ、
前記プレイヤ機能部の機能が有効にされた新プレイヤ機における機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記新プレイヤ機通知が送信されるまでは、前記制限モードにて前記ゲームを進行させ、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記制限モードを解除した状態で前記ゲームを進行させる、ことを特徴とする請求項4に記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記複数のゲーム機と情報の送受信可能なサーバを更に含み、
前記サーバは、
前記複数のゲーム機のそれぞれから、システム参加要求を受け付ける参加要求受付部と、
前記システム参加要求を受け付けた複数のゲーム機を1つのグループとしてグループ化し、前記グループ化された複数のゲーム機のうち、前記ゲームに応じた数のゲーム機をプレイヤ機として設定し、他のゲーム機を見学者機として設定した前記ゲーム機リストを生成するゲーム機リスト生成部と、
前記ゲーム機リストを含む開始情報を生成して、前記各ゲーム機へ送信する開始情報送信部とを備え、
前記各ゲーム機は、
前記システム参加要求を前記サーバへ送信する参加要求送信部と、
前記システム参加要求を送信後、前記開始情報に含まれるゲーム機リストを前記サーバから取得すると、自機の前記記憶部に記憶すると共に、前記ゲーム機リストに応じて、自機の前記プレイヤ機能部又は前記見学者機能部の少なくとも一方を有効な状態にする開始処理部を備え、
前記ゲーム進行部は前記開始処理部による処理がされた後、前記ゲームを開始する、ことを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項7】
前記切替対応部は、前記新プレイヤ機通知を前記サーバへも送信し、
前記サーバは、前記生成されたゲーム機リストを記憶するサーバ記憶部と、
前記新プレイヤ機通知を取得すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、前記切替通知を送信したゲーム機から前記新プレイヤ機に前記プレイヤ機が切り替わったことを示すように前記ゲーム機リストを更新するサーバ更新部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記サーバ更新部は、前記ゲーム機リストが前記各ゲーム機に送信された後に前記システム参加要求が受け付けられた新しいゲーム機を、前記見学者機として追加すべく前記ゲーム機リストを更新し、前記新しいゲーム機に関するゲーム機情報である新ゲーム機情報を、前記各ゲーム機へ送信すると共に、前記更新されたゲーム機リストを前記新しいゲーム機へ送信し、
前記ゲーム機のリスト更新部は、
前記新ゲーム機情報を前記サーバから取得すると、前記新しいゲーム機を前記見学者機として追加すべく、前記ゲーム機リストを更新する、ことを特徴とする請求項7に記載のゲームシステム。
【請求項9】
前記サーバ記憶部は、前記有効化情報を記憶し、
前記開始情報送信部は、前記プレイヤ機に設定された各ゲーム機へは前記有効化情報を更に含む前記開始情報を生成して送信し、
前記各ゲーム機の開始処理部は、自機が前記プレイヤ機として設定されている場合は、前記有効化情報を前記記憶部に記憶して自機の前記プレイヤ機能部を有効な状態にする、
ことを特徴とする請求項6に記載のゲームシステム。
【請求項10】
互いに情報の送受信可能に接続された複数のゲーム機とサーバとを含み、
前記各ゲーム機は、
ユーザの操作を受け付ける操作入力部と、所定の画像を出力する画像出力部と、所定の情報を記憶する記憶部と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームを自機にてプレイできる状態にするプレイヤ機能部と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部とを備え、
前記サーバは、
前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リストを記憶するサーバ記憶部と、
前記いずれかのゲーム機から取得した情報に基づいた処理を行うサーバ情報処理部とを備えるゲームシステムであって、
前記プレイヤ機能部は、
前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部と、
前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記各見学者機へ送信されるように前記サーバへ送信する画面更新情報処理部とを備え、
前記見学者機能部は、
前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部を備え、
前記切替部は、
他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための切替処理部と、自機をプレイヤ機として設定するための切替対応部とを有し、
前記切替処理部は、
前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新規プレイヤ機へ送信されるように前記サーバへ送信する切替通知部と、
前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部とを備え、
前記切替対応部は、
前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部と、
前記切替通知の発信元のゲーム機を見学者機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示す新プレイヤ機通知を生成して、前記サーバへ送信する新プレイヤ機通知部とを備え、
前記サーバのサーバ情報処理部は、
前記画面更新情報を取得すると、前記ゲーム機リストを参照して前記各見学者機へ送信し、
前記切替通知を取得すると、前記切替通知にて示されている前記新プレイヤ機へ前記切替通知を送信し、
前記新プレイヤ機通知を取得すると、前記新プレイヤ機通知を送信したゲーム機が、前記切替通知を送信したプレイヤ機に代わって前記プレイヤ機となるように前記ゲーム機リストを更新する、ことを特徴とするゲームシステム。
【請求項11】
前記プレイヤ機の記憶部には、前記ゲーム進行部を有効に機能させるための有効化情報が記憶され、
前記切替処理部は、前記切替通知部に、前記有効化情報を含む前記切替通知を前記サーバへ送信させ、前記機能無効化部に、前記記憶部に記憶された有効化情報を削除させ、
前記切替対応部は、前記機能有効化部に、受信した前記切替通知に含まれる有効化情報を、前記ゲーム進行部を有効に機能させるように自機の記憶部に記憶させ、
前記ゲーム進行部は、前記ユーザの操作及び前記記憶部に記憶された有効化情報に基づいてゲームを進行する、ことを特徴とする請求項10に記載のゲームシステム。
【請求項12】
前記切替部は、
前記切替条件が満たされると、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にするとともに、切替開始通知を他の各ゲーム機へ送信されるように前記サーバへ送信し、前記切替開始通知が受信された場合は、前記画像出力部にて出力されるゲーム画面を待ち状態にし、かつ、前記新プレイヤ機通知が送信又は受信されると、自機における前記待ち状態を解除する画面状態制御部を更に備え、
前記切替条件が満たされたゲーム機の切替処理部は、前記切替通知部に、前記切替開始通知の送信後、前記切替通知を前記サーバへ送信させ、
前記新プレイヤ機の機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記待ち状態が解除されると、ゲーム画面を前記画像出力部に出力させてゲームを開始させる、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のゲームシステム。
【請求項13】
前記プレイヤ機能部の機能が有効化された新プレイヤ機において、
前記機能有効化部は、前記ゲーム進行部に前記ゲームを開始させると共に、前記画面更新情報処理部に対しては、前記新プレイヤ機通知が送信されるまで前記画面更新情報の送信を禁止し、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記禁止を解除し、
前記新プレイヤ機通知部は、前記開始されたゲームにおけるゲーム画面が画面切替条件を満たす場合に、前記新プレイヤ機通知を、前記画面切替条件を満たすゲーム画面に関する切替画面情報と共に、前記サーバへ送信し、
前記サーバのサーバ情報処理部は、前記切替画面情報を前記新プレイヤ機通知と共に受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて前記ゲーム機リストを更新し、かつ、前記切替画面情報は前記各ゲーム機へ送信し、
前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記切替画面情報が受信されると、前記機能無効化部は、前記プレイヤ機能部の機能を無効にし、前記画面出力処理部に出力されるゲーム画面を前記切替画面情報に基づいたゲーム画面に切り替えさせ、
前記プレイヤ機及び前記新プレイヤ機以外のゲーム機において、前記切替画面情報が受信されると、前記画面出力処理部は前記切替画面情報に基づいたゲーム画面を出力する、ことを特徴とする請求項10又は11に記載のゲームシステム。
【請求項14】
前記切替通知を送信したプレイヤ機において、前記機能無効化部は、
前記ゲーム進行部に、前記切替通知を送信後、前記プレイヤ機能部の機能が無効にされるまで、前記ユーザの操作内容を制限する制限モードで前記ゲームを進行させ、
前記プレイヤ機能部の機能が有効にされた新プレイヤ機における機能有効化部は、前記ゲーム進行部に、前記新プレイヤ機通知が送信されるまでは、前記制限モードにて前記ゲームを進行させ、前記新プレイヤ機通知が送信されると、前記制限モードを解除した状態で前記ゲームを進行させる、ことを特徴とする請求項13に記載のゲームシステム。
【請求項15】
前記サーバは、
前記複数のゲーム機のそれぞれから、システム参加要求を受付ける参加要求受付部と、
前記システム参加要求を受け付けた複数のゲーム機を1つのグループとしてグループ化し、前記グループ化された複数のゲーム機のうち、前記ゲームに応じた数のゲーム機をプレイヤ機として設定し、他のゲーム機を見学者機として設定した前記ゲーム機リストを生成し、前記サーバ記憶部に記憶するゲーム機リスト生成部と、
前記各ゲーム機の機能識別情報を含む開始情報を生成して、前記各ゲーム機へ送信する開始情報送信部とを備え、
前記各ゲーム機は、
前記システム参加要求を前記サーバへ送信する参加要求送信部と、
前記システム参加要求の送信後、前記開始情報を取得すると、自機の機能識別情報に応じて、前記プレイヤ機能部又は前記見学者機能部の少なくとも一方を有効な状態にする開始処理部を備え、
前記ゲーム進行部は前記開始処理部による処理がされた後、前記ゲームを開始する、ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載のゲームシステム。
【請求項16】
前記切替処理部は、
ユーザによる所定の切替操作があると前記所定の切替条件が満たされたと判断し、
前記新プレイヤ機を前記ユーザに指定させることにより、前記新プレイヤを決定する、ことを特徴とする請求項1又は10に記載のゲームシステム。
【請求項17】
前記サーバは、
いずれかの前記ゲーム機から、前記グループ内のゲーム機全てに対して送信するアナウンス情報を取得すると、前記ゲーム機リストを参照して前記アナウンス情報を前記複数のゲーム機へ送信するアナウンス情報処理部を更に備え、
前記各ゲーム機は、
前記ゲームの進行中に、前記アナウンス情報を生成して前記サーバへ送信するアナウンス情報生成部と、
前記サーバから前記アナウンス情報を取得すると、前記アナウンス情報を前記画像表示部に表示するアナウンス情報表示部とを備える、ことを特徴とする請求項7又は10に記載のゲームシステム。
【請求項18】
前記アナウンス情報生成部は、自機を操作するユーザの操作によってメッセージを生成し、前記メッセージと自機のゲーム機識別情報とが含まれる前記アナウンス情報を前記サーバに送信する、ことを特徴とする請求項17に記載のゲームシステム。
【請求項19】
他のゲーム機と情報の送受信可能な通信部と、ユーザの操作を受け付ける操作入力部と、所定の画像を出力する画像出力部と、所定の情報を記憶する記憶部と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームをプレイできる状態にするプレイヤ機能部と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部と、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部と、を備えるゲーム機であって、
前記記憶部には、各ゲーム機に関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リストが記憶され、
前記プレイヤ機能部は、
前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部と、
前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記ゲーム機リストにある前記各見学者機へ送信する画面更新情報処理部とを備え、
前記見学者機能部は、
前記プレイヤ機から前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部を備え、
前記切替部は、
他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部と、プレイヤ機の切替に応じて前記ゲーム機リストを更新するリスト更新部とを有し、
前記切替処理部は、
前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新プレイヤ機へ送信する切替通知部と、
前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部とを備え、
前記切替対応部は、
前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部と、
前記切替通知の発信元のゲーム機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示すべく、前記ゲーム機リストを更新するとともに、その更新内容を示す新プレイヤ機通知を生成して、全ての他のゲーム機へ送信する新プレイヤ機通知部とを備え、
前記リスト更新部は、前記新プレイヤ機から新プレイヤ機通知を受信すると、前記新プレイヤ機通知に基づいて、自機の前記ゲーム機リストにおける前記プレイヤ機及び前記見学者機を更新する、ことを特徴とするゲーム機。
【請求項20】
サーバと、前記サーバを介して情報の送受信可能な複数のゲーム機で構成され、前記サーバは、前記複数のゲーム機のそれぞれに関する情報であって、前記各ゲーム機を識別するゲーム機識別情報と、前記プレイヤ機能部が有効に機能しているプレイヤ機、又は前記プレイヤ機能部が有効に機能していない見学者機のいずれであるかを示す機能識別情報とを含むゲーム機情報で構成されるゲーム機リストを管理するゲームシステムにおけるゲーム機であって、
ユーザの操作を受け付ける操作入力部と、所定の画像を出力する画像出力部と、所定の情報を記憶する記憶部と、自機を、自機のユーザがプレイヤとしてゲームを自機にてプレイできる状態にするプレイヤ機能部と、自機を、自機のユーザが見学者として前記ゲームの進行を見学できる状態にする見学者機能部と、、前記プレイヤ機能部の機能が有効である状態と無効である状態とを切り替える切替部とを備え、
前記プレイヤ機能部は、
前記プレイヤによる前記操作入力部への操作に基づいて、前記ゲームを進行し、前記ゲームの進行に応じたゲーム画面を生成して前記画像出力部に出力させるゲーム進行部と、
前記見学者機において表示されるゲーム画面を更新するための画面更新情報を生成して、前記各見学者機へ送信されるように前記サーバへ送信する画面更新情報処理部とを備え、
前記見学者機能部は、
前記画面更新情報を取得すると、前記画面更新情報に基づいて、前記画像出力部に出力されているゲーム画面を更新する画面出力処理部を備え、
前記切替部は、
他のゲーム機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替処理部と、自機をプレイヤ機として設定するための処理を行う切替対応部とを有し、
前記切替処理部は、
前記ゲームの進行中に、所定の切替条件が満たされると、前記ゲーム機リストにある1つの見学者機を新プレイヤ機として決定し、プレイヤ機の切替を通知する切替通知を前記新規プレイヤ機へ送信されるように前記サーバへ送信する切替通知部と、
前記切替通知が送信されると前記プレイヤ機能部の機能を無効にする機能無効化部とを備え、
前記切替対応部は、
前記切替通知が受信されると前記プレイヤ機能部の機能を有効にする機能有効化部と、
前記切替通知の発信元のゲーム機を見学者機に代わって自機がプレイヤ機として機能することを示す新プレイヤ機通知を生成し、前記ゲーム機リストが更新されるように前記新プレイヤ機通知を前記サーバへ送信する新プレイヤ機通知部とを備える、ことを特徴とするゲーム機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate