説明

ゲームヘッドセットと充電方法

【解決手段】オーディオヘッドセットは、ケース、近距離マイクロホンおよび遠距離マイクロホンを含む。スピーカ、プロセッサ、メモリ、バッテリ、充電インタフェースおよびクレードル検出回路がケースに搭載される。メモリに具体化されたプロセッサ実行可能な命令はバッテリ充電方法を実装する。充電クレードルにヘッドセットが置かれるとヘッドセットの電源が切れる。遠距離マイクロホンの電源はオンに近距離マイクロホンの電源はオフにする。バッテリはクレードルから充電される。近距離および遠距離マイクロホンをもつヘッドセットは、各マイクロホンで検出された音から信号を生成し、信号の強さを比較することにより、ユーザの発話と競合する音とを区別するために使われる。信号が同程度の強さであれば、信号はユーザの発話として処理され、そうでなければ、近距離信号はユーザの発話として、遠距離信号は競合する音として処理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
本願は、2008年4月7日に出願された同一出願人による米国特許出願第12/099,046号の優先権の利益を主張し、その開示内容全体を参照によりここに組み入れる。
【0002】
[技術分野]
本発明の実施の形態は、コンピュータゲームに関し、特にコンピュータゲームにおいて使用されるオーディオヘッドセットに関する。
【背景技術】
【0003】
多くのビデオゲームシステムは、ゲームをプレイする人と、コンピュータネットワークを介してプレイヤのゲームコンソールと通信できる他人との間でオーディオ通信するためにヘッドセットを利用する。そのようなヘッドセットの多くは、ゲームコンソールと無線で通信することができる。そのようなヘッドセットはしばしば、バッテリ駆動のマイクロホンとスピーカ、および無線通信機を含む。ゲームヘッドセットのバッテリが切れると、ゲームも終わってしまう。プレイしている間にバッテリの充電ができるようにするために、充電クレードルやUSB(Universal Serial Bus)ポートのような充電メカニズムを利用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、安全上の理由から、使用中のゲームヘッドセットにUSB充電器を用いることを望ましいことではない。充電クレードルを用いたヘッドセットバッテリの充電は一般的により安全である。なぜなら、充電している間はヘッドセットをユーザの頭から離すからである。しかしながら、ヘッドセットを充電クレードルに置いてしまうと、一般的に、充電中はヘッドセットのマイクロホンやスピーカがユーザには使えなくなる。
【0005】
本発明の実施の形態はこのようなコンテキストで考えられた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、近距離マイクロホン、遠距離マイクロホン、ヘッドセットスピーカおよびバッテリをもつオーディオヘッドセットを充電する方法である。この方法は、(a)充電クレードルにヘッドセットが置かれたことを検出するステップと、(b)充電クレードルにヘッドセットが置かれたことの検出に応答して、ヘッドセットスピーカ、近距離マイクロホンおよび遠距離マイクロホンを含むヘッドセットの電源を切るステップと、(c)遠距離マイクロホンの電源を入れるが、近距離マイクロホンの電源は入れないステップと、(d)充電クレードルを用いてバッテリを充電するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の教示内容は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮すれば容易に理解できる。
【図1】本発明の実施の形態に係るオーディオヘッドセットの概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る、オーディオヘッドセットを充電するための方法を説明するフローチャートである。
【図3】図1に示したタイプのオーディオヘッドセットを利用するビデオゲームシステムの概略図である。
【図4】図1に示したタイプのオーディオヘッドセットにおいて、ユーザの発話と競合する音とを区別する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の詳細な説明には、説明のための多くの具体的な詳細事項が含まれるが、それらに対する多くの変更や修正も本発明の技術範囲に含まれることは、当業者であれば誰でも理解するであろう。したがって、以下に説明する本発明の好適な実施形態は、クレームされた発明の普遍性をなんら損なうことなく、また限定も行うことなく記載されている。
【0009】
本発明に実施の形態によれば、オーディオヘッドセット100は図1に示すように構成される。ヘッドセット100は、充電クレードル111とコンソールデバイス130と相互利用可能である。コンソールデバイス130は、プロセッサ132、メモリ134およびソフトウェア136を含む。一例として、コンソールデバイスは、テレビジョンセットのようなオーディオ−ビデオモニタ140に接続されたビデオゲームデバイス(たとえば、日本国東京のソニーコンピュータエンタテインメント社からのプレイステーション(商標または登録商標)3)であってもよい。ヘッドセット100はケース101を含む。プロセッサ102がケース101に搭載される。メモリ104がケース101に搭載され、プロセッサ102と接続される。近距離マイクロホン106、遠距離マイクロホン108、およびヘッドセットスピーカ110がケース101に搭載され、プロセッサ102に接続される。近距離マイクロホン106は、ユーザがヘッドセットを装着しているとき、ヘッドセット100のユーザが話す音声を検出するように構成される。遠距離マイクロホン108は、近距離マイクロホン106によって検出されない遠く離れた音を検出するように構成される。スピーカ110は弾力性のあるバンド103を介してケースに物理的に搭載される。バンド103は、ユーザの頭または耳の上に適合するように構成されることで、スピーカがユーザの耳に比較的近接して配置されるようになる。ある実施の形態では、近距離マイクロホン106は、細長い部品(図示しない)によってケース101に搭載されることで、近距離マイクロホン106がユーザの口に近接して配置される。
【0010】
ヘッドセット100は、近距離マイクロホン106に接続された第1オーディオ信号インタフェース105と、遠距離マイクロホン108に接続された第2オーディオ信号インタフェース107を含む。さらに、第3オーディオ信号インタフェース109はヘッドセットスピーカ110とプロセッサ102に接続される。オーディオインタフェース105、107および109は、コンソールインタフェース131を介してヘッドセット100とコンソールデバイス130の間でデジタルまたはアナログの形式でオーディオ信号を容易に転送できるように構成される。オーディオインタフェース105、107、109とインタフェース131の一つ以上は、無線インタフェースであり、たとえば、ブルートゥース(商標または登録商標)標準のようなパーソナルエリアネットワーク標準にしたがって実装される。ある実施の形態では、3つのインタフェース105、107、109の機能はプロセッサ102に接続された単一のコンポーネントで実装される。
【0011】
再充電可能バッテリ112がケース101に搭載され、プロセッサ102、メモリ104、近距離マイクロホン106、遠距離マイクロホン108およびヘッドセットスピーカ110に接続され、これらのコンポーネントに電力を供給する。バッテリ112は、クレードル充電インタフェース114やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースのような1以上の代替的な充電インタフェース116を含む1以上の充電インタフェースを通じて充電される。本発明の実施の形態にしたがってバッテリの充電を容易にするために、ヘッドセット100は、ケース101に搭載されプロセッサ102に接続されたクレードル検出回路118を含む。クレードル検出回路118は、クレードル111上の対応するインタフェース119と電気的に接触するように構成される。一例として、クレードル検出回路118は、ヘッドセット100がクレードル111にないときには開回路を構成する二つの電極を含む。クレードルは、ヘッドセットがクレードルに置かれたときにはその回路を閉じる対応する電極を含む。クレードル111は、壁のコンセントのような電極に接続され、その結果、電流がクレードル111上のインタフェース115からヘッドセット100上のクレードルインタフェース114を通じて流れ、バッテリ112を充電する。ヘッドセット100はオプションとして、バッテリ112に接続された電源スイッチ113を含み、ユーザがヘッドセットの電源を手動で付けたり、消したりできる。
【0012】
バッテリ112の充電を容易にするために、プロセッサは、メモリ104に格納されたソフトウェア120を実行する。ソフトウェア120は、プロセッサ102上で実行されたとき、本発明の実施の形態にしたがってバッテリ112を充電するための方法200を実行するように構成されたプロセッサ実行可能な命令の集合を含む。方法200は、図1と図2に示すフローダイアグラムを同時に参照することで理解できる。方法200にしたがって、ヘッドセット100のバッテリ112は、符号202で示すように、充電クレードル111にヘッドセット100が置かれたことを最初に検出することによって充電される。一例として、クレードル検出回路118は、ヘッドセットが充電クレードル111にあるとき、ソフトウェア120においてフラグの値を設定する信号を供給する。ある実施の形態では、クレードル111にヘッドセット100が置かれたことが検出された後、代替的な充電インタフェース116の一つに接続された他の充電源は、符号203に示すように無効にされる。
【0013】
ヘッドセットがクレードルに置かれたことをソフトウェア120が検出した後、ソフトウェアは、符号204で示すように、ヘッドセットが充電クレードルに置かれたことの検出に応答して、近距離マイクロホン106、遠距離マイクロホン108およびヘッドセットスピーカ110を含めて、ヘッドセット100への電力供給を止める。ある実施の形態では、電源スイッチ113がバッテリ112とプロセッサ102の両方に接続されている。ソフトウェア120および電源スイッチ113は、符号104において電力が止められた後、ユーザがヘッドセットの電源を入れることを可能にするように構成される。符号204で電力が止められた後、符号206に示すように、遠距離マイクロホン108の電源は入れられるが、近距離マイクロホン106の電源は入れられない。そして、符号208に示すように、バッテリ112は充電クレードル111で充電される。これにより、ヘッドセットのバッテリがクレードル111で充電されている間、ユーザは遠距離マイクロホンを通じて発話をコンソールデバイス130に伝送することができる。
【0014】
ヘッドセットへの電力が止められた後、ソフトウェア120は、オプションとして、符号207に示すように、ヘッドセットスピーカ110に対するオーディオ信号をヘッドセットの一部ではないリモートスピーカに転送して出力してもよい。一例として、リモートスピーカは、オーディオ−ビジュアルモニタ140に関連づけられたスピーカ142、たとえば、テレビジョンスピーカであってもよい。これにより、ユーザは、ヘッドセットのバッテリ112をクレードル111上で充電している間、コンソール130からオーディオを受信することができる。オーディオ信号をリモートスピーカ142に転送することは、コンソールデバイス130のプロセッサ132上で動作するソフトウェア136によって全体的にあるいは部分的に実装される。
【0015】
上述のタイプの装置および方法を用いて、ヘッドセットのバッテリが低いとき、コンソールデバイス130はユーザに視覚的にかつ音声で通知してもよい。ユーザはクレードル111にヘッドセット100を置くことができる。ヘッドセットは電源が切られた後、充電モードに入る。ユーザは、ヘッドセットがクレードルにある間、電源スイッチ113を用いてヘッドセットの電源を入れることができる。ヘッドセットは、クレードル検出回路118を用いて、USB接続なしでクレードルにあることを検出することができる。充電モードにある間、ヘッドセットは、コンソールデバイス130への無線接続(たとえば、ブルートゥース(商標または登録商標)ペアリング)を構築するような機能を実行してもよい。
【0016】
近距離および遠距離マイクロホンの両方をもつヘッドセットに関する装置および方法は、近距離マイクロホンと遠距離マイクロホンでのオーディオ信号の強さを識別することで、ユーザの発話と競合する発話を区別してもよい。他の発話や音は遠距離マイクロホンにおいてのみ強い。一例として、図3に示す代替的な実施の形態によれば、オーディオヘッドセット300はケース301、ケースに搭載された近距離マイクロホン302、およびケースに搭載された遠距離マイクロホン304を含む。ケース301は、ユーザの身体、たとえばユーザの頭に取り外し可能に装着されるように構成される。一例として、ケース301は、ユーザの頭や耳にケースを付けられるように構成された弾力性のあるバンド303を含む。ヘッドセット300は、近距離マイクロホン302に接続された第1オーディオ信号インタフェース305と遠距離マイクロホン304に接続された第2オーディオ信号インタフェース307を含む。ヘッドセットは、オーディオインタフェース309に接続されたスピーカ310を含む。オーディオインタフェース305、307および309は、ヘッドセット300とコンソールデバイス330の間で、デジタルまたはアナログの形式で、オーディオ信号を容易に転送できるように構成される。メディアデバイス330は、インタフェース305、307および309を介してマイクロホン302、304およびスピーカ310と通信するように構成されたインタフェース331(たとえば無線通信機)を含む。コンソールデバイスは、1以上のスピーカ342をもつビデオモニタ340に接続される。オーディオインタフェースは無線インタフェースであり、たとえば、ブルートゥース(商標または登録商標)標準のようなパーソナルエリアネットワーク標準にしたがって実装される。インタフェース305、307、309は、たとえば、図1に関して上述したような単一のコンポーネントで実装される。
【0017】
ヘッドセット300は、本発明の実施の形態にしたがって、ユーザの発話と競合する音とを区別するための方法400に関連して利用される。一例として、これに限定するものではないが、方法400は、コンソールデバイス330の一部であるプロセッサ332上で動作するソフトウェア320によって実装される。ソフトウェア320は、コンソールプロセッサ332に接続されたメモリ334に格納される。あるいは、ソフトウェア320は、ヘッドセット300の一部であるプロセッサおよびメモリ上に実装される。
【0018】
方法400は、図3と図4を同時に参照することにより理解できる。具体的には、符号402において示されるように、音が近距離マイクロホン302と遠距離マイクロホン304で検出される。符号404に示すように、第1オーディオ信号403は、近距離マイクロホン302によって検出された音から生成される。同様に、符号406に示すように、第2オーディオ信号405は、遠距離マイクロホン304によって検出された音から生成される。その後、ステップ408において、第1オーディオ信号403の強さが、第2オーディオ信号405の強さと比較される。第1および第2オーディオ信号が同程度の強さであるなら、それらの信号は、符号410で示すようにユーザの発話として処理される。第1および第2オーディオ信号が同程度の強さでないなら、第1オーディオ信号403は、符号412で示すようにユーザの発話として処理され、第2オーディオ信号405は、符号414で示すように競合する音として処理される。一例として、第1オーディオ信号から競合する音を除去するために、第1オーディオ信号に比例する信号から第2オーディオ信号に比例する信号が差し引かれる。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態を完全な形で説明してきたが、いろいろな代替物、変形、等価物を用いることができる。したがって、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決められるものではなく、請求項により決められるべきであり、均等物の全範囲も含まれる。ここで述べた特徴はいずれも、好ましいかどうかを問わず、他の特徴と組み合わせてもよい。請求項において、明示的に断らない限り、各項目は1またはそれ以上の数量である。請求項において「〜のための手段」のような語句を用いて明示的に記載する場合を除いて、請求項がミーンズ・プラス・ファンクションの限定を含むものと解してはならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離マイクロホン、遠距離マイクロホン、ヘッドセットスピーカおよびバッテリをもつオーディオヘッドセットを充電する方法であって、
(a)充電クレードルにヘッドセットが置かれたことを検出するステップと、
(b)充電クレードルにヘッドセットが置かれたことの検出に応答して、ヘッドセットスピーカ、近距離マイクロホンおよび遠距離マイクロホンを含むヘッドセットの電源を切るステップと、
(c)遠距離マイクロホンの電源を入れるが、近距離マイクロホンの電源は入れないステップと、
(d)充電クレードルを用いてバッテリを充電するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップ(a)の後、充電クレードル以外のヘッドセットに接続された充電源を無効にするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】
ステップ(b)の後、ヘッドセットスピーカに対するオーディオ信号をヘッドセットの一部ではないリモートスピーカに送るステップをさらに含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項4】
リモートスピーカはテレビジョンスピーカであることを特徴とする請求項3の方法。
【請求項5】
ヘッドセットとリモートスピーカはシステムコンソールに接続されていることを特徴とする請求項3の方法。
【請求項6】
システムコンソールはビデオゲームシステムコンソールであることを特徴とする請求項5の方法。
【請求項7】
ステップ(a)は、ヘッドセットが充電クレードルに置かれているかどうかを検出するためにヘッドセット上の回路を利用することを含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項8】
オーディオヘッドセットであって、
ケースと、
ケースに搭載されたプロセッサと、
ケースに搭載され、プロセッサに接続されたメモリと、
ケースに搭載され、プロセッサに接続された近距離マイクロホンと、
ケースに搭載され、プロセッサに接続された遠距離マイクロホンと、
ケースに搭載され、プロセッサに接続されたヘッドセットスピーカと、
ケースに搭載され、プロセッサ、メモリ、近距離マイクロホン、遠距離マイクロホンおよびヘッドセットスピーカに接続されたバッテリと、
ケースに搭載され、プロセッサに接続されたクレードル検出回路と、
ケースに搭載され、バッテリとプロセッサに接続された充電インタフェースと、
メモリに具体化されたプロセッサ実行可能な命令の集合とを含み、
当該命令は、実行されたとき、バッテリを充電する方法を実装するように構成されており、前記方法は、
(a)クレードル検出回路によって充電クレードルにヘッドセットが置かれたことの検出に応答して、ヘッドセットスピーカ、近距離マイクロホンおよび遠距離マイクロホンを含むヘッドセットの電源を切るステップと、
(b)遠距離マイクロホンの電源を入れるが、近距離マイクロホンの電源は入れないステップと、
(c)充電クレードルによってバッテリを充電するステップとを含むことを特徴とするオーディオヘッドセット。
【請求項9】
当該命令はさらに、クレードル検出回路によって充電クレードルにヘッドセットが置かれたことの検出に応答して、充電クレードル以外のヘッドセットに接続された充電源を無効にするように構成されることを特徴とする請求項8のオーディオヘッドセット。
【請求項10】
近距離マイクロホンに接続されたオーディオ信号インタフェースをさらに含むことを特徴とする請求項8のオーディオヘッドセット。
【請求項11】
遠距離マイクロホンに接続されたオーディオ信号インタフェースをさらに含むことを特徴とする請求項8のオーディオヘッドセット。
【請求項12】
プロセッサおよびヘッドセットスピーカに接続されたオーディオ信号インタフェースをさらに含むことを特徴とする請求項8のオーディオヘッドセット。
【請求項13】
当該命令はさらに、ヘッドセットスピーカに対するオーディオ信号をヘッドセットの一部ではないリモートスピーカに転送するように構成されることを特徴とする請求項12のオーディオヘッドセット。
【請求項14】
バッテリに接続された手動電源スイッチをさらに含み、手動電源スイッチ
は、ステップ(a)の後、ユーザがヘッドセットの電源を入れることを可能にするように構成されることを特徴とする請求項8のオーディオヘッドセット。
【請求項15】
オーディオヘッドセットであって、
ケースと、
ケースに搭載された近距離マイクロホンと、
ケースに搭載された遠距離マイクロホンとを含むことを特徴とするオーディオヘッドセット。
【請求項16】
ケースに搭載され、近距離マイクロホンおよび遠距離マイクロホンに接続されたバッテリをさらに含むことを特徴とする請求項15のオーディオヘッドセット。
【請求項17】
ケースに搭載されたクレードル検出回路をさらに含み、クレードル検出回路は、充電クレードルにヘッドセットが置かれたことを検出するように構成されることを特徴とする請求項15のオーディオヘッドセット。
【請求項18】
ケースに接続されたヘッドセットスピーカをさらに含むことを特徴とする請求項15のオーディオヘッドセット。
【請求項19】
近距離マイクロホンと遠距離マイクロホンをもつオーディオヘッドセットにおいて、ユーザの発話と競合する音とを区別するための方法であって、
(a)近距離マイクロホンと遠距離マイクロホンにおける音を検出するステップと、
(b)近距離マイクロホンによって検出された音から第1オーディオ信号を生成するステップと、
(c)遠距離マイクロホンによって検出された音から第2オーディオ信号を生成するステップと、
(d)第1オーディオ信号の強さを第2オーディオ信号の強さと比較するステップと、
(e)第1オーディオ信号と第2オーディオ信号が同程度の強さであるなら、第1および第2オーディオ信号をユーザの発話として処理するステップと、
(f)第1オーディオ信号と第2オーディオ信号が同程度の強さでないなら、第1オーディオ信号をユーザの発話として、第2オーディオ信号を競合する音として処理するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
ステップ(f)は、第1オーディオ信号に比例する信号から第2オーディオ信号に比例する信号を差し引くことを含むことを特徴とする請求項19の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−521504(P2011−521504A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503020(P2011−503020)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/037319
【国際公開番号】WO2009/126409
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】