説明

ゲーム携帯端末装置および情報処理端末

【課題】本発明は、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、複数の無線通信機能を利用することによって、ゲームの興趣性をより高めることができる情報処理端末を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明のゲーム携帯端末装置は、無線通信を行う第1無線通信ユニット11と、第1無線通信ユニット11と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2無線通信ユニット12と、第1無線通信ユニット11または第2無線通信ユニット12のいずれか一方によって、通信対象となる他の端末との間で無線通信を行わせるゲーム処理ユニット10と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の無線通信機能を備えたゲーム携帯端末装置および情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯型ゲーム装置には、複数の携帯型ゲーム装置間で無線通信によるデータの送受信を行うことによって、自身が使用している装置によってあるゲームを進行しているときに、他の装置を利用している利用者も同じゲームに同時に参加し、複数人でそのゲームを進行することができるものがある。また、特許文献1に開示されているゲームシステムでは、第1ゲーム装置と第2ゲーム装置があるゲームに利用されるデータの送受信を無線通信によって行い、一方のゲーム装置は、他方のゲーム装置から受信したデータに応じてそのゲームにおける処理結果が変化するように、所定のゲーム処理を実行している。
【特許文献1】特開2005−245620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示されているゲームシステムでは、各ゲーム装置が他のゲーム装置との間でデータの送受信を行うための無線通信機能をただ1つ備える構成について記載されているに留まる。1つの無線通信機能のみの構成では、送受信するデータの容量、通信速度、送受信のために必要な時間、などの通信する上での通信性能が画一的であり、この特徴に合わせて作成された多人数参加型のゲームプログラムでは、興趣性が限られてしまう可能性がある。他のゲーム装置との間でデータの送受信を行うために複数の無線通信機能を備え、各無線通信機能毎の通信性能に適した様々なデータの送受信を行う構成を実現することができれば、より興趣性に富んだゲームを提供することができると考えられる。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、ゲームの興趣性をより高めることができる情報処理端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のゲーム携帯端末装置は、無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部または前記第2の無線通信部のいずれか一方によって、通信対象となる他の端末との間で無線通信を行わせる切替制御部と、を備えるものである。
【0006】
この構成により、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、複数の無線通信機能を利用することによって、ゲームの興趣性をより高めることができる。
【0007】
本発明の情報処理端末は、無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長い無線通信を行う第2の無線通信部と、前記2の無線通信部による無線通信を利用して、通信すべき対象となる他の端末との間の距離を計測する距離検出部と、前記距離検出部により計測する距離が所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部によって、前記距離検出部により計測する距離が前記所定値よりも長い場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、を備えるものである。
【0008】
この構成により、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、ゲーム装置間の距離に応じた無線通信機能を利用してデータ通信を行うことにより、装置利用者が、自身所在位置に応じて内容の異なる、各無線通信機能の無線特性を活かしたデータのやり取りを行うことができ、ゲームの興趣性をより高めることができる。
【0009】
また、本発明の情報処理端末は、前記切替制御部が、前記距離検出部により計測する距離が前記所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部および前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせる、ものを含む。
【0010】
この構成により、ゲーム装置間において、より高速なデータ通信を実現することができる。
【0011】
本発明の情報処理端末は、無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、通信対象となる他の端末との間で送信するデータ量を計測するデータ量計測部と、前記データ量計測部により計測するデータ量が所定値よりも大きい場合には前記第1の無線通信部によって、前記データ量計測部により計測するデータ量が前記所定値よりも小さい場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、を備えるものである。
【0012】
この構成により、他のゲーム装置に送信するデータのデータ量の大小に応じた無線通信機能によってそのデータを送信することによって、効率的なデータ通信を実現することができる。
【0013】
本発明の情報処理端末は、無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、前記2の無線通信部による無線通信を利用して、通信すべき対象となる他の端末との間の距離を計測する距離検出部と、前記他の端末との間で送信するデータ量を計測するデータ量計測部と、前記距離検出部により計測する距離が第1の所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部によって、前記距離検出部により計測する距離が前記第1の所定値よりも長く、かつ前記データ量計測部により計測するデータ量が第2の所定値よりも小さい場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、を備えるものである。
【0014】
この構成により、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、ゲーム装置間の距離に応じた、さらに送信すべきデータの出た量に応じた無線通信機能を利用してデータ通信を行うことにより、装置利用者が、自身所在位置に応じて内容の異なる、各無線通信機能の無線特性を活かしたデータのやり取りを効率的に行うことができ、ゲームの興趣性をより高めることにつながる。
【0015】
また、本発明の情報処理端末は、前記切替制御部が、前記第1の無線通信部が前記他の端末からデータを送受信していない状態である場合、前記第2の無線通信部によって前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える、ものを含む。
【0016】
この構成により、広範囲に存在する他の端末と無線通信を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の情報処理端末によれば、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、複数の無線通信機能を利用することによって、ゲームの興趣性をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態の情報処理端末について説明する。まず、本発明の実施の形態の情報処理端末によって行う処理の概要を説明する。図1に、本発明の実施の形態の情報処理端末の概要図を示す。なお、本発明の実施の形態では、携帯型ゲーム装置を概念に含む情報処理端末について一般化して説明するが、以下説明する情報処理端末の構成を携帯型ゲーム装置に適用することも当然可能である。
【0019】
利用者Pn(n=1、2、・・・8)それぞれにより利用される本発明の実施の形態の情報処理端末1n(n=a、b、・・・h)は、端末間で無線通信を行う。情報処理端末1aによる無線通信機能を説明すると、情報処理端末1aは、自端末の所在位置を中心とする伝送距離R1の範囲内(以下、第1エリア100と称する)で無線通信を行うことができる無線通信機能と、自端末の所在位置を中心とする伝送距離R2の範囲内(以下、第2エリア200と称する)で無線通信を行うことができる別の無線通信機能と、を備えている。
【0020】
近年、様々なサービスに利用される各種データの送受信を実現するために、様々な通信方式による無線通信機能を備えた電子機器が普及しており、その中には通信方式の異なる複数の無線通信機能を備えた電子機器(例えば、携帯電話やノート型パソコンに代表される持ち運び可能な情報処理端末)が普及している。本発明の実施の形態の情報処理端末もまた、RFID(Radio frequency identification)、IrDA(Infrared Data Association)による赤外線通信、IEEE 802.11シリーズやWi−Fi(Wireless Fidelity)などの通信規格に代表される無線LAN通信、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)規格の無線通信、特定小電力無線通信、などの通信を実現する装置(あるいは、回路)が少なくとも2つ搭載されているものとする。なお、本発明の実施の形態の情報処理端末によって行う処理の概要を説明するにあたって、情報処理端末1aが情報処理端末1bと無線通信する場合について説明する。また、本発明の実施の形態の情報処理端末1a、1bは、伝送距離10〜30〔m〕(第1エリア100の伝送距離に相当)、伝送速度4.0〔Mbps〕、使用周波数帯2.4〔GHz〕のWi−Fi規格の無線通信機能と、伝送距離100〜300〔m〕(第2エリア200の伝送距離に相当)、伝送速度9.6〔kbps〕、使用周波数帯426〔MHz〕の特定小電力無線通信機能と、を搭載しているものとする。
【0021】
情報処理端末1aは、特定小電力無線通信機能を利用して、情報処理端末1bとの間で無線認証を行う。ここで、情報処理端末1aと情報処理端末1bとの間で行われる無線認証処理について説明する。図2に、本発明の実施の形態の情報処理端末の位置関係を示す。
【0022】
図2では、情報処理端末1aが情報処理端末1bと特定小電力無線通信によって通信可能な第2エリア200を認証エリアと称し、逆に情報処理端末1bと無線通信ができない第2エリア200より情報処理端末1aから離れた範囲を非認証エリアと称している。情報処理端末1aは、情報処理端末1bが非認証エリアに存在するときには、情報処理端末1bから受信する電波の電界強度が弱く情報処理端末1bと無線通信を行うことができないために、認証用のコードを情報処理端末1bから取得することができず、したがって、情報処理端末1bとの間での認証に失敗することになる(以下、情報処理端末が認証に失敗している状態のことを待ち受けモードと称する場合がある)。一方、情報処理端末1aは、情報処理端末1bが認証エリアに存在するときには情報処理端末1bと無線通信を行って認証用のコードを受信し、その認証用のコードが所定のものであれば認証に成功することになり(以下、情報処理端末が認証を行っている状態のことを認証モードと称する場合がある)、所定のものでなければ認証に失敗することになる。以下、情報処理端末1a−情報処理端末1b間で無線認証処理のために送受されるデータの内容について説明する。
【0023】
情報処理端末1bは、予め情報処理端末1aとの間でペアリングされた際に割り当てられてる固有の識別情報(以下、識別IDと称する)を一定の周期で送信しており、一方、情報処理端末1aは、一定の周期で一定の期間、情報処理端末1bから送信されてくる識別IDを受信すべく待ち受けている。なお、この処理およびこれ以後の処理は、情報処理端末1aと情報処理端末1bとの処理が逆でも構わない。
【0024】
情報処理端末1bが情報処理端末1aによって通信することができない非認証エリアに位置するとき(利用者P2が(イ)に位置するとき)、情報処理端末1aは、情報処理端末1bから送信される識別IDを受信することはできず、待ち受けモードを維持する。その後、情報処理端末1bが非認証エリアから認証エリアに移動すると(利用者P2が(ロ)に位置するとき)、情報処理端末1aは、識別IDを受信し、情報処理端末1bから受信した識別IDと、情報処理端末1aが記憶する予めペアリングされた識別IDと、が一致すると判定し次第、これらの識別IDが一致した旨(つまり、一定距離以内にペアリングされた情報処理端末が存在する旨)を情報処理端末1bに通知して、認証モードに移行することになる。
【0025】
情報処理端末1bは、識別IDが一致した旨を情報処理端末1aから通知されると、以後情報処理端末1aとの間でチャレンジアンドレスポンス方式を用い、周期的に認証を行う。具体的には、情報処理端末1bは、識別IDが一致した旨を情報処理端末1aから通知されると、チャレンジリクエストを情報処理端末1aへ送信し、チャレンジリクエストを受信した情報処理端末1aは、乱数を発生させて生成したチャレンジ信号を情報処理端末1bへ送信し、チャレンジ信号を受信した情報処理端末1bは、このチャレンジ信号に対して暗号化処理を行って生成したレスポンス信号を情報処理端末1aへ送信し、レスポンス信号を受信した情報処理端末1aは、復号化したレスポンス信号とチャレンジ信号とが一致すると認証に成功したと判断し、復号化したレスポンス信号とチャレンジ信号とが不一致だと認証に失敗したと判断する。復号化したレスポンス信号とチャレンジ信号とが不一致の場合には、その後、情報処理端末1aは、一定距離以内にペアリングされた情報処理端末が存在する旨を、周期的に情報処理端末1bに通知することになる。なお、情報処理端末1a−情報処理端末1b間でのチャレンジアンドレスポンス方式を用いた認証中に、上述の信号の送受が途絶えると、情報処理端末1aは待ち受けモードに移行し、一方、情報処理端末1bは識別IDの送信を開始することになる。
【0026】
情報処理端末1aは、上述のように情報処理端末1bとの間で無線認証処理を行った後、認証に成功した情報処理端末1bから受信している電波の電界強度を計測する。情報処理端末1aは、計測した電界強度から、情報処理端末1bとの間の物理的距離を算出する。そして、情報処理端末1aは、情報処理端末1bとの距離が、Wi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内(つまり、第1エリア100内)であれば(利用者P2が(ハ)に位置するとき)、情報処理端末1bとの間での無線通信をWi−Fi規格の無線通信機能を利用したものに切り替え、認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始し、Wi−Fi規格の無線通信機能を利用した無線通信が終了あるいは中断するまでこの規格による無線通信を継続することになる。その後、情報処理端末1aは、Wi−Fi規格の無線通信機能を利用した無線通信が終了あるいは中断すれば、情報処理端末1bとの間での無線通信を特定小電力無線通信機能を利用したものに切り替え、再度、情報処理端末1bとの間で無線認証を行う。一方、情報処理端末1bとの距離が、Wi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内(つまり、第1エリア100内)でなければ(利用者P2が(ロ)に位置するとき)、情報処理端末1aは、情報処理端末1bとの間で特定小電力無線通信機能を利用した無線通信を維持し、認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始する。
【0027】
この処理により、第1エリア100に位置する情報処理端末1bはWi−Fi規格の無線通信機能を利用した無線通信により、第2エリア200に位置する情報処理端末1bは特定小電力無線通信機能を利用した無線通信により、情報処理端末1aと通信することになり、情報処理端末1aに近い距離に存在する情報処理端末1bはWi−Fi規格の特徴である高速のデータ通信を、情報処理端末1aに遠い距離に存在する情報処理端末1bは特定小電力無線通信の特徴であるレスポンス速度の速いデータ通信を実現することができる。この結果、各無線通信機能毎の通信性能に適した様々なデータの送受信を、情報処理端末1aと情報処理端末1bとの距離に応じて行うことで、より興趣性に富んだゲームを提供することができる。以下、本発明の第1実施形態の情報処理端末の構成、および情報処理端末による他の情報処理端末との間で行う処理の流れを説明する。
【0028】
(第1実施形態)
図3に、本発明の第1実施形態の情報処理端末の機能ブロック図を示す。本発明の第1実施形態の情報処理端末は、ゲーム処理ユニット10、第1無線通信ユニット11、第2無線通信ユニット12、を含んで構成される。また、本発明の第1実施形態の情報処理端末は、カートリッジ13を挿抜可能な構造を有しており、ゲーム毎に異なるプログラムおよびデータが記憶されたカートリッジ13を差し替えることができる。
【0029】
ゲーム処理ユニット10は、CPU、ブートROM、LCDコントローラ、ワーキングRAM、ビデオRAMなどによって構成される制御装置101、液晶表示パネル(LCD)102、操作キー103、スピーカ104、データ入力用インタフェース105を含んでいる。制御装置101は、LCD102への表示出力制御、操作キー103により受け付けた操作の検出、スピーカ104への音出力制御、カートリッジ13からのデータの入力制御、第1無線ユニット11および第2無線ユニットによって受信したデータを入力したり、第1無線ユニット11および第2無線ユニットによって送信すべきデータを出力する無線通信制御を行う。
【0030】
具体的には、制御装置101は、ゲーム処理ユニット10に装着されたカートリッジ13が備えるROMおよびRAMに電気的に接続され、カートリッジ13からプログラムやデータを読み取り、制御装置101が備えるブートROMに起動用プログラムを記憶する。カートリッジ13が装着された制御装置101は、ブートROMに記録された起動用プログラムを実行し、カートリッジ13から読み出したプログラムやデータに基づいてデータ処理を実行する。さらに制御装置101は、操作キー103からの操作入力を受け付けた場合にはその操作入力を反映したデータ処理を実行し、処理中のデータをワーキングRAMに記憶させ、また画像データをビデオRAMに記憶させる。制御装置101は、ワーキングRAMおよびビデオRAMに記憶された表示用データを用いてLCD102に画像を表示させるようLCDコントローラを制御し、また、プログラム処理した結果生じる音出力用データをスピーカ104に出力させる。さらに、制御装置101は、ワーキングRAMに記憶されたデータを第1無線ユニット11や第2無線ユニットに出力して、他の情報処理端末に送信させる、あるいは、第1無線ユニット11や第2無線ユニットが他の情報処理端末から受信したデータを入力して、そのデータをワーキングRAMに記憶させ、そのワーキングRAMに記憶されたデータを処理中のプログラムに利用する。
【0031】
第1無線通信ユニット11は、ベースバンドIC111、ROM(Read Only Memory)112、およびRF−IC(Radio Frequency IC)113を含んで構成される。第1無線通信ユニット11は、受信したデータをゲーム処理ユニット10に出力し、また送信すべきデータをゲーム処理ユニット10から入力する。第1無線通信ユニット11の処理を具体的に説明すると、ベースバンドIC111は、ゲーム処理ユニット10から他の情報処理端末に送信すべきデータを入力すると、そのデータをエンコードしてRF−IC113に出力する。RF−IC113は、ベースバンドIC111から入力したデータによって、無線通信に利用する搬送波を変調した電波をアンテナから送信する。一方、RF−IC113は、他の情報処理端末から送信された所定の周波数帯の電波をアンテナを介して受信すると、その電波を復調し、復調した信号をベースバンドIC111に出力する。ベースバンドIC111は、入力した信号をデコードし、デコードして得られたデータをゲーム処理ユニット10に出力する。また、ROM112には、第1無線通信ユニット11による無線通信に用いるIDやゲーム処理ユニット10により実行するゲームに用いるIDなどの各種IDを記憶する。なお、本発明の第1実施形態では、第1無線通信ユニット11は、Wi−Fi規格の無線通信機能を実現するものとする。
【0032】
第2無線通信ユニット12は、ベースバンドIC121、ROM(Read Only Memory)122、およびRF−IC(Radio Frequency IC)123を含んで構成される。第2無線通信ユニット12は、受信したデータをゲーム処理ユニット10に出力し、また送信すべきデータをゲーム処理ユニット10から入力する。第2無線通信ユニット12におけるベースバンドIC121、ROM122、およびRF−IC123の処理は、第1無線通信ユニット11における同一名称の部材とほぼ同様であるが、ROM122は特に、無線認証に用いる自端末の識別IDおよび無線認証のためにペアリングされた相手端末の識別IDをさらに記憶している。第2無線通信ユニット12は、特定小電力無線通信機能を実現するものとする。なお、本発明の第1実施形態の情報処理端末では、ROM122に記憶させる自端末の識別IDおよび相手端末の識別IDは、例えば、あるゲームプログラムを提供するカートリッジ13を購入した利用者にのみ割り当てられるIDであって、本発明の情報処理端末は、このIDを記憶しておくことにより、カートリッジ13を購入した複数の利用者の間で、そのカートリッジ13により提供されるゲームプログラムに必要なデータを共有化し、多人数参加型のゲームを利用者に提供することができる。
【0033】
カートリッジ13は、ROMおよびRAMを備え、ROMにはゲームプログラム、そのゲームプログラムに利用する各種データが記憶され、RAMにはゲーム処理ユニット10によってゲームプログラムを実行することにより生じるデータが一時的に記憶される。
【0034】
次に、本発明の第1実施形態の情報処理端末による処理の流れについて説明する。図4および図5に、本発明の第1実施形態の情報処理端末による処理のフローチャートを示す。なお、図4および図5のフローチャートは、情報処理端末1aによる処理について示しており、カートリッジ13から読み取ったプログラムをスタンドアローンで実行中の情報処理端末1aが、他の情報処理端末1bとの間で無線認証を開始する場合について説明している。
【0035】
情報処理端末1aのゲーム処理ユニット10は、カートリッジ13からプログラムを読み取り、起動用プログラムを起動させてプログラムの実行を開始すると、第2無線通信ユニット12を作動させ、無線認証を開始させる(ステップS401)。第2無線通信ユニット12は、一定の周期で一定の期間、情報処理端末1bから送信されてくる識別IDを受信すべく待ち受ける待ち受けモードに移行する(ステップS403)。その後、第2無線通信ユニット12は、予め情報処理端末1aとの間でペアリングされた際に割り当てられてる識別IDを他の情報処理端末1bから受信するまで(ステップS404)、あるいは一定の期間が経過するまで待ち受けモードを維持する。
【0036】
情報処理端末1aの第2無線通信ユニット12は、識別IDを他の情報処理端末1bから受信すると(ステップS404、YES)、情報処理端末1bから受信した識別IDと第2無線通信ユニット12のROM122に記憶する識別IDとが一致するか否かを判定し(ステップS405)、一致すれば(ステップS405、YES)、識別IDが一致した旨(つまり、一定距離以内にペアリングされた情報処理端末が存在する旨)を情報処理端末1bに通知して、認証モードに移行することになる(ステップS406)。一方、第2無線通信ユニット12は、一致しなければ(ステップS405、NO)、待ち受けモードを維持する。認証モードに移行した第2無線通信ユニット12は、チャレンジアンドレスポンス方式によって他の情報処理端末1bと周期的に認証を行い、認証に成功している期間中(ステップS407、YES)、情報処理端末1bから受信している電波の電界強度を計測し(ステップS408)、計測した電界強度から情報処理端末1bとの間の物理的距離を算出(ステップS409)し、その物理的距離をゲーム処理ユニット10に出力する。
【0037】
ゲーム処理ユニット10は、情報処理端末1bとの距離が、特定小電力無線通信による伝送距離100〜300〔m〕外(つまり、第2エリア200外の非認証エリア)であると判定すれば(ステップS410、NO)、ステップS402の処理を再度繰り返す。一方、ゲーム処理ユニット10は、情報処理端末1bとの距離が、特定小電力無線通信による伝送距離100〜300〔m〕内と判定し(ステップS410、YES)、かつWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内(つまり、第1エリア100内。具体的には、情報処理端末1bとの距離が10〔m〕程度を目安にすることが好ましい)であると判定すれば(ステップS411、YES)、第1無線通信ユニット11を作動させて、第2無線通信ユニット12による無線認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始し(ステップS412)、第1無線通信ユニット11による無線通信が終了あるいは中断するまで第1無線通信ユニット11による無線通信を継続する(ステップS415)。
【0038】
なお、ゲーム処理ユニット10が第1無線通信ユニット11による無線通信を継続している期間において、第2無線通信ユニット12は、チャレンジアンドレスポンス方式によって他の情報処理端末1bと周期的に認証を行い、情報処理端末1bから受信している電波の電界強度を計測して、計測した電界強度から情報処理端末1bとの間の物理的距離を算出し(ステップS413)、その物理的距離をゲーム処理ユニット10に出力する。第1無線通信ユニット11に無線通信を行わせているゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニット12から入力する物理的距離がWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内であれば(ステップS414、YES)、第1無線通信ユニット11による無線通信を継続する(ステップS415)。一方、ゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニット12から入力する物理的距離がWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕外であれば(ステップS414、NO)、第1無線通信ユニット11による無線通信を中止し、第2無線通信ユニット12を作動させ、無線認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始する(ステップS417)。その後、ゲーム処理ユニット10は、第1無線通信ユニット11による無線通信が終了あるいは中断すれば、または、データの送受信をしていない期間が所定の時間経過すれば(ステップS416、YES)、ステップS409の処理に戻ることになる。
【0039】
また、ゲーム処理ユニット10は、ステップS411の処理において、情報処理端末1bとの距離がWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕外であると判定すれば(ステップS411、NO)第2無線通信ユニット12を作動させ、無線認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始し(ステップS417)、第2無線通信ユニット12による無線通信が終了あるいは中断するまで第2無線通信ユニット12による無線通信を継続する(ステップS421)。
【0040】
なお、ゲーム処理ユニット10が第2無線通信ユニット12による無線通信を継続している期間において、第2無線通信ユニット12は同時に、チャレンジアンドレスポンス方式によって他の情報処理端末1bと周期的に認証を行い、情報処理端末1bから受信している電波の電界強度を計測し、計測した電界強度から情報処理端末1bとの間の物理的距離を算出し(ステップS418)、その物理的距離をゲーム処理ユニット10に出力する。第2無線通信ユニット12に無線通信を行わせているゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニット12から入力する物理的距離が特定小電力無線通信による伝送距離100〜300〔m〕内であり(ステップS419、YES)、かつWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕外であれば(ステップS420、NO)、第2無線通信ユニット12による無線通信を継続する(ステップS421)。一方、ゲーム処理ユニット10は、特定小電力無線通信による伝送距離100〜300〔m〕外(つまり、第2エリア200外の非認証エリア)であると判定すれば(ステップS419、NO)、ステップS409の処理に戻ることになる。さらに、ゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニット12から入力する物理的距離がWi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内であれば(ステップS420、YES)、ステップS412の処理に戻って、第1無線通信ユニット11を作動させて、第2無線通信ユニット12による無線認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始させる(ステップS412)。その後、第2無線通信ユニット12による無線通信が終了あるいは中断すると(ステップS422、YES)、第2無線通信ユニット12は、ステップS409の処理に戻ることになる。
【0041】
なお、ゲーム処理ユニット10は、ゲームプログラムの実行を中止する操作を受け付けると、上述した処理を終了するものとする。図4および図5に示すフローチャートでは、ゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニット12が待ち受けモードにある期間中、ゲームプログラムの実行を中止する操作の有無を判定するようにしている(ステップS402)。
【0042】
なお、本発明の第1実施形態の情報処理端末によるステップS401からステップS422の処理は、一機の他の情報処理端末1bとの間で無線通信を行う情報処理端末1aが行う処理であるが、情報処理端末1aは、複数の他の情報処理端末1n(例えば、図1に示すn=b、・・・h)との間で無線通信を行う場合にも、他の情報処理端末1n毎にステップS401からステップS422の処理を並列に行うことによって、複数の情報処理端末1nと同時に無線通信を行う。
【0043】
通信方式の異なる複数の無線通信機能を備えた電子機器の中には、無線通信に用いる通信方式を自動的に切り替えるものがある。例えば、カーナビゲーションのような1つの移動端末に、上述した無線通信機能のうちの無線LAN装置と携帯無線装置を装備しておき、各装置が無線通信を行う基地局からの受信電波が良好な装置に適宜切り替えながら通信を継続するものである。このような通信方式を切り替える技術は、一般的にシームレスローミングと呼ばれる。特許文献1に開示されているゲームシステムにシームレスローミングを組み合わせたとしても、それは単に、特許文献1においてある無線通信機能によって他のゲーム装置との間で送受信していた同一のデータを、別の無線通信機能によって送受信する構成になるに過ぎず、興趣性を高めることにはなり得ない。
【0044】
本発明の情報処理端末は、第1エリア100に位置する他の情報処理端末1bにはWi−Fi規格の無線通信機能を利用した無線通信により、第2エリア200に位置する情報処理端末1bには特定小電力無線通信機能を利用した無線通信により、それぞれ通信することにより、情報処理端末1aに近い距離に存在する情報処理端末1bはWi−Fi規格の特徴である高速のデータ通信を、情報処理端末1aに遠い距離に存在する情報処理端末1bは特定小電力無線通信の特徴であるレスポンス速度の速いデータ通信を実現することができる。この結果、各無線通信機能毎の通信性能に応じて異なる様々なデータの送受信を、情報処理端末1aと情報処理端末1bとの距離に応じて行うことで、より興趣性に富んだゲームを提供することができる。
【0045】
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態では、第2無線通信ユニット12による無線通信に利用する電波の電界強度から他の情報処理端末との間の物理的距離を算出し、その物理的距離に応じて情報処理端末が第1無線通信ユニット11あるいは第2無線通信ユニット12による無線通信を切り替える構成について説明した。本発明の第2実施形態では、第1実施形態で説明した、第1無線通信ユニット11あるいは第2無線通信ユニット12による無線通信を切り替えるために他の情報処理端末との間の物理的距離を条件するのに加え、他の情報処理端末に送信するデータ量をその条件に加える場合について説明する。
【0046】
本発明の第2実施形態の情報処理端末の構成は、制御装置101に新たな制御処理を実行する機能が追加される点を除いて、本発明の第1実施形態の情報処理端末の構成と同一であるため、その他の構成についての説明を省略する。なお、以下の制御装置についての説明では、本発明の第1実施形態の情報処理端末における制御装置101と区別するために、参照符号201を割り当てることにする。
【0047】
制御装置201は、ワーキングRAMに記憶されたデータを第1無線ユニット11あるいは第2無線ユニットに出力して他の情報処理端末に送信させる際、ワーキングRAMに記憶されたデータのデータ量を検出する。そして、制御装置201は、そのデータ量が所定の値を超える場合には、第1無線ユニット11にそのデータを出力して他の情報処理端末に送信させ、そのデータ量が所定の値を下回る場合には、他の情報処理端末との間の物理的距離に応じて選択される第1無線通信ユニット11または第2無線通信ユニット12にそのデータを出力して他の情報処理端末に送信させる。
【0048】
次に、本発明の第2実施形態の情報処理端末による処理の流れについて説明する。図6に、本発明の第2実施形態の情報処理端末による処理のフローチャートを示す。なお、図6のフローチャートは、情報処理端末1aによる処理について示しており、カートリッジ13から読み取ったプログラムをスタンドアローンで実行中の情報処理端末1aが、他の情報処理端末1bとの間で無線認証を開始する場合について説明している。また、図6のフローチャートにおいて、図5のフローチャートに示す参照符号と同様のものを割り当てた処理は、第1実施形態で説明したとおりであるため、説明を省略する。
【0049】
ゲーム処理ユニット10は、情報処理端末1bとの距離が、Wi−Fi規格の無線通信による伝送距離10〜30〔m〕内(つまり、第1エリア100内)でないと判定すれば(ステップS411、NO)、情報処理端末1bに送信すべきデータのデータ量が所定値未満であるか否かを判定する(ステップS501)。第1無線ユニット11がWi−Fi規格の無線通信機能であり、第2無線ユニット12が特定小電力無線機能である場合には、この所定値は10〔KByte〕が目安になる。ゲーム処理ユニット10は、そのデータ量が所定値未満であると判定すれば(ステップS501、YES)、ゲーム処理ユニット10は、第2無線通信ユニットによる無線通信を維持し、無線認証に用いた識別IDにより特定される情報処理端末1bにデータの送受信を開始する(ステップS417)。一方、ゲーム処理ユニット10は、そのデータ量が所定値以上であると判定すれば(ステップS501、NO)、ステップS409の処理に戻ることになる。
【0050】
以上、本発明の第2実施形態の情報処理端末によれば、情報処理端末1bにデータを送信する場合、データ量の大きいデータを伝送速度の大きい無線機能によって(第2実施形態ではWi−Fi規格の無線通信機能)、データ量の小さいデータを伝送速度の小さい無線機能によって(第2実施形態では特定小電力無線機能)、それぞれ区別して送信することにより、情報処理端末1aに近い距離に存在する情報処理端末1bはWi−Fi規格の特徴である高速のデータ通信を、情報処理端末1aに遠い距離に存在する情報処理端末1bは特定小電力無線通信の特徴であるレスポンス速度の速いデータ通信を実現することができる。この結果、各無線通信機能毎の通信性能に応じて異なる様々なデータの送受信を、情報処理端末1aと情報処理端末1bとの距離に応じて行うことで、より興趣性に富んだゲームを提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の情報処理端末によれば、他のゲーム装置との間で共通のゲームプログラムを実行するためのデータの送受信を行う場合に、複数の無線通信機能を利用することによって、ゲームの興趣性をより高めることができるという効果を奏し、複数の無線通信機能を備えた情報処理端末に関する分野において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態の情報処理端末の概要図
【図2】本発明の実施の形態の情報処理端末の位置関係
【図3】本発明の第1実施形態の情報処理端末の機能ブロック図
【図4】本発明の第1実施形態の情報処理端末による処理のフローチャート
【図5】本発明の第1実施形態の情報処理端末による処理のフローチャート
【図6】本発明の第2実施形態の情報処理端末による処理のフローチャート
【符号の説明】
【0053】
1a〜1h 情報処理端末
P1〜P8 使用者
10 ゲーム処理ユニット
101 制御装置
102 LCD
103 操作キー
104 スピーカ
105 I/F
11 第1無線ユニット
111 ベースバンドIC
112 ROM
113 RF−IC
12 第2無線ユニット
121 ベースバンドIC
122 ROM
123 RF−IC
13 カートリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、
前記第1の無線通信部または前記第2の無線通信部のいずれか一方によって、通信対象となる他の端末との間で無線通信を行わせる切替制御部と、
を備えるゲーム携帯端末装置。
【請求項2】
無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長い無線通信を行う第2の無線通信部と、
前記2の無線通信部による無線通信を利用して、通信すべき対象となる他の端末との間の距離を計測する距離検出部と、
前記距離検出部により計測する距離が所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部によって、前記距離検出部により計測する距離が前記所定値よりも長い場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、
を備える情報処理端末。
【請求項3】
請求項2記載の情報処理端末であって、
前記切替制御部は、前記距離検出部により計測する距離が前記所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部および前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせる、
情報処理端末。
【請求項4】
無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、
通信対象となる他の端末との間で送信するデータ量を計測するデータ量計測部と、
前記データ量計測部により計測するデータ量が所定値よりも大きい場合には前記第1の無線通信部によって、前記データ量計測部により計測するデータ量が前記所定値よりも小さい場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、
を備える情報処理端末。
【請求項5】
無線通信を行う第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信部と比較して伝送距離が長く、かつ伝送速度が低い無線通信を行う第2の無線通信部と、
前記2の無線通信部による無線通信を利用して、通信すべき対象となる他の端末との間の距離を計測する距離検出部と、
前記他の端末との間で送信するデータ量を計測するデータ量計測部と、
前記距離検出部により計測する距離が第1の所定値よりも短い場合には前記第1の無線通信部によって、前記距離検出部により計測する距離が前記第1の所定値よりも長く、かつ前記データ量計測部により計測するデータ量が第2の所定値よりも小さい場合には前記第2の無線通信部によって、前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える切替制御部と、
を備える情報処理端末。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか1項に記載の情報処理端末であって、
前記切替制御部は、前記第1の無線通信部が前記他の端末からデータを送受信していない状態である場合、前記第2の無線通信部によって前記他の端末との間で無線通信を行わせるよう切り替える、
情報処理端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−79039(P2008−79039A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256288(P2006−256288)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】