説明

ゲーム機

【課題】第1の目的はゲーム機の価値に応じた料金設定が可能であるゲーム機を提供すること、第2の目的は大口のお客様の利便性が高いゲーム機を提供すること、第3の目的は小口のお客様も気軽にゲームができるゲーム機を提供すること。
【解決手段】硬貨の選別機能及びマネー情報を記憶したICコイン102のためのリーダー及び/又はライターを備える貨幣受付機104をゲーム機100に備え、当該ゲーム機100は所定金額の硬貨の検知又は前記ICコイン102から所定金額に相当するマネー情報を減算後当該ゲーム機100に対しゲーム可能信号を出力し、当該ゲーム機100は前記ゲーム可能信号に基づいてゲームを開始することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は硬貨及びコイン型の記憶媒体であるICコインに記憶されたマネー情報に基づいてゲームを可能とするゲーム機に関する。
さらに、ICコインを使用する際に種々の特典付与が可能なゲーム機に関する。
さらにまた、硬貨及びICコインを使用可能なゲーム機を用いたゲーム場運営システムに関する。
【0002】
なお、「カード型記憶媒体」には、磁気的にポイント情報を記憶する磁気カード、電気的に記憶する所謂ICカード及びカード形に類似する記憶媒体、例えば携帯電話機等を含む。
また、「ICコイン記憶媒体」とは円板形であって、電気的記憶媒体、例えば所謂ICタグを内蔵したICコインの記憶媒体である。
【背景技術】
【0003】
第一の従来技術として、ICコイン記憶媒体(以下「ICコイン」という)を投入口に投入し、当該ICコイン記憶媒体に記憶された貨幣の価値に相当する価値情報から当該ゲーム機の1ゲームに必要な価値情報を減算することによりゲームを行うことができるゲーム機、及び当該利用情報から特定遊戯者の遊戯履歴を収集するシステムが知られている(例えば特許文献1)。
第二の従来技術として、カードのリードライト装置をゲーム機に内蔵し、ポイントカードに記憶されたポイントからゲームの1プレイに必要なポイントを減算してゲームを可能にするゲーム機が知られている(例えば特許文献2)。
第三の従来技術として、無線通信手段と記憶手段とを備えて円盤形状に形成したICコインを発行するICコイン発行装置であって、遊技機で遊技した遊技者の遊技媒体の保有数量を取得する数量取得手段と、該保有数量に対応する価値で商品と引換え可能な商品引換用ポイントを前記ICコインの記憶手段に書込む書込手段とを備えたICコイン発行装置が知られている(例えば特許文献3)。
第四の従来技術として、自己が保有するポイントに応じてネットワークを介してゲームできる遊技システムが知られている(例えば特許文献4)。
第五の従来技術として、硬貨又は硬貨形状を有するICコインを挿入するための挿入口と、前記硬貨又は前記ICコインを返却するための排出口と、前記挿入口に挿入された硬貨又はICコインを、自動販売機内で一時的に保管する一時保管部とを有する自動販売機において、前記一時保管部内に、一時保管されたICコインに対して、前記ICコインに記憶された金額データから、前記自動販売機で販売する商品の代金に応じた金額データを減算させる処理を行なうための信号をアクセスするICリーダー・ライターが設けられている自動販売機が知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−135233(図1〜図22 段落番号0001〜0207)
【特許文献2】特開平9−218900(図1〜図8 段落番号0001〜0050)
【特許文献3】特開2002−177589(図1〜図6 段落番号0001〜0027)
【特許文献4】特開2003−346224(図1〜図4 段落番号0001〜0025)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、ゲーム場におけるゲーム料金徴収は、ゲーム機毎に設けられた硬貨選別機により投入された硬貨を識別し、ゲーム可能としているため、ゲーム機の価値(人気度)に応じた価格設定をすることは困難である。
また、利用金額毎にポイントを付与する場合、別途ポイントシステムを構築せねばならない。
一方、第一の従来技術から第四の従来技術を適宜組み合わせることにより、ICコインに価値(マネー)情報を記憶させ、ゲーム機毎に関連付けられたリーダー・ライダーによって当該マネー情報を読込み及び/又は書込みすることにより、ゲーム機のゲーム料金を受領することは容易に推考できる。
ICコインを用いる場合、ゲーム料金の設定は容易であるが、ICコインに記憶するマネー情報は、まとまった金額にせざるを得ない。例えば、1000円単位で購入することになる。
なぜなら、ゲーム場におけるコストにおいて、硬貨を使用する場合、硬貨選別機への負担はないが、ICコインを用いる場合、ICコイン用の機器を別途準備せねばならならず、設備投資を必要とするからである。
これにより、1回のみゲームを楽しみたい人は、1000円を購入せねばならないのでゲームを見合わせることになり、ゲーム場においてお客様を増加することができない。
一方、ICコインを用いた場合、ゲーム毎に硬貨を投入する手間が省けるので大口のお客様にとっては利便性が高い。
なお、ICコインを用いた場合、ICコインに貨幣の使用料金に基づくポイント情報を記憶させ、ポイントに基づくサービスも容易に提供できる。
【0006】
本発明の第1の目的は、ゲーム機の価値に応じた料金設定が可能であるゲーム機を提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、大口のお客様の利便性が高いゲーム機を提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、小口のお客様も気軽にゲームができるゲーム機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、硬貨の選別機能及びマネー情報を記憶したICコインのためのリーダー及び/又はライターを備える貨幣受付機をゲーム機に備え、当該ゲーム機は所定金額の硬貨の検知又は前記ICコインから所定金額に相当するマネー情報を減算後当該ゲーム機に対しゲーム可能信号を出力し、当該ゲーム機は前記ゲーム可能信号に基づいてゲームを開始することを特徴とするゲーム機である。
【0008】
この構成によれば、ICコイン利用者は予めICコイン発行機により投入貨幣に応じたマネー情報を記憶したICコインを購入する。
ICコイン102をゲーム機の貨幣受付機に投入する。
貨幣受付機において、ゲーム料金に相当するマネー情報がICコインから減算され、ICコインはお客様に返却される。
貨幣受付機は前記処理後、ゲーム可能信号を出力し、ゲーム機がゲーム可能になる。
一方、硬貨を貨幣受付機に投入した場合、例えばゲーム料金が100円に設定されている場合、100円を検知すると当該100円は金庫に収納されると共にゲーム可能信号を出力し、ゲーム可能になる。
これにより、ICコイン利用客は、ゲーム機毎に設定されたゲーム料金に相当するマネー情報によりゲームをすることができる。
換言すれば、ゲームの価値に応じたゲーム料金を設定することができるので、従来100円一律であったゲーム料金を人気がないゲーム機においては50円にすることで割安感を印象づけることができ、お客様の来場を促す利点がある。
また、大口のお客様は、高額、例えば3000円に相当するマネー情報をICコインに記憶させて利用できるので、貨幣受付機がICコインを保留し続ける場合、ゲーム毎にICコインを投入する手間が省け、使い勝手がよくなるので、大口お客様を確保できる利点がある。
さらに、従来同様に100円硬貨を貨幣受付機に投入してもゲームができるので、小口のお客様をも確保できる利点がある。
【0009】
本発明において、前記貨幣受付機はICコインに記憶されたゲーム時刻帯であることを判別した場合、ゲーム可能信号を出力することが好ましい。
この構成において、ICコインに記憶されたゲーム時刻帯内である場合、何回でもプレイできる。
結果として、時刻帯内であれば難解でもゲームをすることができるのでゲーム料金の割安感を印象付けられ、お客様の来場を促すことができる利点がある。
【0010】
本発明は、前記貨幣受付機はICコインに記憶されたチケット情報を減算し、ゲーム可能信号を出力することが好ましい。
この構成において、ゲーム料金をチケットにし、ゲーム料金をチケットの数で徴収することができる。
購入金額に対応してチケット増量等のサービスが容易に設定できる。
よって、ゲーム料金の割安感を印象付けられるので、お客様の来場を促すことができる利点がある。
【0011】
本発明は、さらにICコイン発行機が設けられ、当該ICコイン発行機は所定の条件に基づいて投入貨幣に加えて特典情報を前記ICコインに記憶することが好ましい。
この構成において、ポイント情報等の特典情報をICコインに記憶できる。
お客様は、ICコインに記憶された特典情報が、ゲーム機のリーダー・ライターによって読み込まれ、ゲーム機毎に設定された特典を受けることができるので、顧客の満足度が一層向上し、顧客に対し再来店の動機付けを与えることができる利点がる。
【最良の実施の形態】
【0012】
本発明は、硬貨の選別機能及びマネー情報を記憶したICコインのためのリーダー及び/又はライターを備える貨幣受付機をゲーム機に備え、当該ゲーム機は所定金額の硬貨の検知又は前記ICコインから所定金額に相当するマネー情報を減算後当該ゲーム機に対しゲーム可能信号を出力し、当該ゲーム機は前記ゲーム可能信号に基づいてゲームを開始することを特徴とするゲーム機である。
【実施例】
【0013】
図1に示すように、大まかにはゲーム機100、ICコイン102、貨幣受付機104、管理コンピュータ106を含んでいる。
さらに、ICコイン発行機108を含んでいることが好ましい。
【0014】
まず、ICコイン102が図2を参照して説明される。
ICコイン102は、電気的記憶装置、例えばIC112を内蔵したICコインの電気的記憶媒体である。
本実施例のICコイン102は、磁性ステンレスで形成された外輪114の嵌合孔115にIC112を内蔵した円盤形の樹脂製コア116を嵌め込むことによりに構成されている。
ICコイン102は、全て樹脂により構成することも出来るが、重量感による価値感を醸し出し、かつ変形等を防止するため、比重の大きな金属リングよりなる外輪114を採用することが好ましい。
ICコイン102のIC112には、少なくともIC112のID(Identification)、ICコイン発行機108で投入貨幣に相当する価値情報(以下「マネー情報MNI」という)が記憶される。
【0015】
マネー情報MNIに加え、少なくともIC112の識別情報ID、使用されるゲーム場のを運営する企業ID、及び店舗情報CID、発行日時PDI、ICコイン発行機番号PUI等の発行情報PIを記憶することが好ましい。
管理コンピュータ106に記憶されたこれらの情報と比較することにより不正を防止するためである。
さらに、発行日から所定期間プレイを可能とするプレイ期限情報TLI、清算チャージ期限情報CLI、回収・返却情報CRI等のICコイン管理情報CCIを記憶することが好ましい。お客様の利便性を高めるためである。
【0016】
さらにまた、タイムサービス情報TSI、ゲーム料金割引情報PFI、ゲーム機のジャンル割引情報JRI、誕生日割引情報BDI、顧客属性情報ATI、及び会員番号情報MINI、ポイント情報PDI等の特典情報SIを記憶させることができる。
お客様に割安感を与え、プレイ機会増及び再来店増のためである。
特典情報SIは、管理コンピュータ106に登録されている会員情報と連携して記憶させることができる。
例えば、ICコイン発行機108にICカード118のリーダー・ライター120を付設し、ICカード118に記憶された会員番号情報MINIを読み取り、管理コンピュータ100に記憶されている対応する会員番号情報MINIに関連する特典情報SIを読み込んで記憶させる。
この場合、ICコイン発行機108と管理コンピュータ106は有線又は無線のLAN(Local Area Network)により接続される必要がある。
当然のことであるが、IC112の記憶内容は、暗号化処理等の不正対策が施される。
【0017】
次に、ゲーム機100が図1及び図3を参照して説明される。
ゲーム場には、種々のゲーム機100、例えばビデオゲーム機100-1、クレーンゲーム機100-2、メダルゲーム機100-3等々が多数配置されている。
また、各ゲーム機はゲーム機の種類毎に管理、例えばビデオゲーム機群100-1G、クレーンゲーム機群100-2G、メダルゲーム機群100-3G等の群により管理、例えばゲーム料金等が設定されている。
【0018】
ゲーム機100は図3(B)に示すように、少なくともゲーム機制御装置122、ゲーム実行装置124、貨幣受付機104を含んでいる。
ゲーム機100は、貨幣受付機104において所定金額のゲーム料金を徴収した場合、ゲーム可能信号GASをゲーム機制御装置122に出力する。
ゲーム制御装置122はROMに記憶された所定のプログラムに基づい制御し、ゲーム可能信号GASを受信した後、ゲーム実行装置124を作動させ、ゲーム機実行装置124に記憶されるプログラムに基づいてゲームを実行する。
詳述すれば、ゲーム機100はICコイン処理機134によって1ゲームに相当するマネー情報MNIを受け入れた(減算した)場合又は硬貨識別機132によって1ゲームに相当する硬貨を受け入れた場合、ゲーム可能信号GASを出力し、ゲーム機100においては、開始ボタン404を押すことによって所定のゲームが可能になる。
ゲーム機100、例えばビデオゲーム機100-1は、正面上部にディスプレイ406、中段に各種操作キーを配置した操作パネル408、下部に貨幣受付機104が配置される。
操作パネル408にキャンセルボタン412が配置されている。
開始ボタン404が押された場合、ゲーム制御装置122は所定のゲームを開始する。
キャンセルボタン412が押された場合、ICコイン102を返却口266に戻す。
【0019】
次に貨幣受付機104が図4〜図5を参照して説明される。
貨幣受付機104は、硬貨の真贋及び金種を判別し、かつICコイン102を受入れて真贋を判別し、かつICコイン102に記憶されているマネー情報MNIを読み込んでゲーム料金を減額した後、当該減額後のマネー情報MNIを書き込む機能を有する。
さらに、硬貨C及びICコイン102を受入れて真贋判別及び所定の価値を受け入れた場合、ゲーム可能信号GASを出力する。
貨幣受付機104は、少なくとも硬貨識別選別機132及びICコイン102のためのICコイン処理機134を含んでいる。
【0020】
まず、硬貨識別選別機132が図5を参照して説明される。
硬貨識別選別機132は、硬貨の真贋及び金種を判別し偽貨の場合、返却口136へ返却し、正貨である場合、金種を判別して金種信号DSを出力すると共にゲーム機内の金庫138に保留する機能を有する。
硬貨識別選別機132は、投入口142、硬貨転動通路144及び硬貨センサ146、硬貨振分装置148、硬貨返却通路152、硬貨収納通路154を含んでいる。
さらに、硬貨収納通路154に糸つり防止装置156を配置することが好ましい。
【0021】
投入口142は、フロントプレート158の上部中間に形成された縦長矩形のスリット状開口であり、投入硬貨C又はICコイン102の中で最大直径よりも僅かに大きい高さ及び最大厚みよりも僅かに厚い幅に設定される。
本実施例では、投入口142に10円、50円、100円及び500円硬貨並びにICコイン102が投入され、500円硬貨が最大直径かつ厚みを有するので、500円硬貨の直径及び厚みよりも僅かに大きい高さ及び厚みに形成される。
換言すれば、本実施例において、硬貨CとICコイン102の投入口は共通である。
【0022】
次に硬貨転動通路144が説明される。
投入口142に続いて前下がりのICコイン通路172が形成され、当該ICコイン通路172に対し下方であって、かつ並行に硬貨転動通路144が形成される。
詳述すれば、ICコイン通路172の下端部と硬貨転動通路144の上端部とはオーバーラップしている。
硬貨転動通路144は下向きに傾斜する硬貨転動レール164及びその両側の側壁によって画定される薄板状の通路である。
投入口142に投入された硬貨Cは、重力によっておおよそ放物線状に落下し、硬貨転動レール164上を転動する。
【0023】
次に硬貨センサ146が説明される。
硬貨センサ146は硬貨転動通路144を転動する硬貨Cの電気的特性を検知し、検知情報に基づいて硬貨Cの真偽及び金種を判別する。
本実施例において、硬貨センサ146は硬貨転動通路144の側壁に配置したコイルからなるセンサである。
【0024】
次に硬貨振分装置148が説明される。
硬貨振分装置148は、正貨を硬貨保留通路154に案内し、偽貨を返却通路152へ案内する機能を有する。
本実施例において硬貨振分装置148は、アクチュエータ(図示せず)によって収納位置SPもしくは返却位置RPに位置されるガイド体166である。
【0025】
次に硬貨返却通路152が説明される。
硬貨返却通路152は、返却位置RPに位置するガイド体166によって案内された硬貨Cを返却口136へ転動させて案内する機能を有する。
【0026】
次に硬貨収納通路154が説明される。
硬貨収納通路154は、収納位置SPに位置するガイド体166によって案内された硬貨Cを金庫138へ案内する機能を有する。
【0027】
次に糸つり防止装置156が説明される。
糸つり防止装置156は、硬貨収納通路154に案内された硬貨Cに結びつけたワイヤ等によって一度収納された硬貨Cが引き戻されることを防止する機能を有する。
【0028】
硬貨Cが投入口142に投入された場合、重力により硬貨転動レール164上に落下し、硬貨転動通路144を転動する。
この転動途上において、硬貨センサ146によって硬貨Cの物理的特性が検知され、この特性検知に基づいて真偽判別及び金種判別が行われる。
偽貨と判別した場合、ガイド体166は返却位置RPに位置される。
硬貨転動通路144から落下した硬貨Cはガイド体166に衝突して跳ね返り、硬貨返却通路152に案内され、返却口136に返却される。
正貨である場合、ガイド体166は収納位置SPに位置され、硬貨転動通路144から落下した硬貨Cはガイド体166に衝突して硬貨収納通路154側に跳ねて案内される。
【0029】
次にICコイン処理機134が図5を参照して説明される。
ICコイン処理機134は、ICコイン102に内蔵されたIC112と通信し、IC112に記憶されている各種情報を読み込み、及び/又は書き込む機能を有する。
ICコイン処理機134は、ICコイン通路172、保留装置174、リーダー・ライター176、ICコイン振分装置178、ICコイン収納通路182、ICコイン返却通路184を含んでいる。
【0030】
まずICコイン通路172を説明する。
ICコイン通路172は、投入口142に連続して前下がりに傾斜する通路であって、投入口142の近傍では下側にガイドレールが存在しないが、500円硬貨の直径よりも僅かに離れた位置から前下がりに傾斜するICコイン転動レール186が配置される。
ICコイン102が投入口142に投入されると、外側の金属リングの物理的性質を利用して移動レール(図示せず)が投入口142とICコイン転動レール186との間に移動してICコイン102はその上を転動した後、ICコイン転動レール186上を転動する。
この移動レールは本出願人の出願に係る特願2008-323875に開示した機構を採用するのが好ましい。
しかし、移動レールに代えて投入口142に投入されたICコイン102をICコイン転動レール186まで案内できる機能を有すれば、他の機構を採用できる。
【0031】
次に保留装置174を説明する。
保留装置174は、ICコイン102を所定の位置に静止させ、必要に応じ移動可能にする機能を有する。
本実施例において、保留装置174はICコイン通路172に進退可能なストッパ186である。
ストッパ186は、支軸188を支点に回動自在なレバーであって、その先端がICコイン通路172に進出した場合、ICコイン転動レール186上を転動するICコイン102の上端部に係合してICコイン102の転動を停止させる機能を有する。
ストッパ186がICコイン102を停止させた状態からICコイン通路172外に後退した場合、ICコイン102はICコイン通路172の下流に向かって転動を開始する。
【0032】
次にリーダー・ライター176を説明する。
リーダー・ライター176は、保留装置174によってICコイン102が静止させられた書込読込位置RWPにおいて、ICコイン102のIC112と通信し、少なくともIC112に記憶された各種情報を読み込む機能を有する。
また、貨幣受付機104における処理情報をIC112に書き込むことが好ましい。
リーダー・ライター176は、無線式及び接触式を採用できるが、通信の容易さから無線式を採用することが好ましい。
リーダー・ライター176は、保留装置174によって静止させられたICコイン102の側方に配置される。
【0033】
次にICコイン振分装置178を説明する。
ICコイン振分装置178は、保留装置174による保留を解除されたICコイン102をICコイン収納通路182又はICコイン返却通路184に振り分ける機能を有する。
ICコイン振分装置178はアクチュエータ(図示せず)によって選択的にピボット運動される振分板192である。
振分板192が返却位置に位置する場合、ICコイン通路172を転動したICコイン102をICコイン返却通路184へ案内する。
振分板192が収納位置にある場合、ICコイン通路172を転動したICコイン102をICコイン収納通路182へ案内する。
【0034】
次にICコイン収納通路182を説明する。
ICコイン収納通路182は、金庫138へICコイン102を案内する機能を有する。
本実施例では硬貨収納通路154に並列配置されて、振分板192が収納位置にある場合、ICコイン通路172に連通する。
【0035】
次にICコイン返却通路184を説明する。
ICコイン返却通路184は、返却口136へICコイン102を案内する機能を有する。
本実施例ではICコイン返却通路184は硬貨返却通路152に並列配置されて、振分板192が返却位置にある場合、ICコイン返却通路172に連通する。
【0036】
次に、ICコインセンサ190が説明される。
ICコインセンサ190は、ICコイン通路172に位置するICコイン102を検知し、検知信号DSを出力する。
保留装置174のストッパ186は、検知信号DSに基づいてICコイン102の係止位置に移動される。
【0037】
ICコイン102が投入口142に投入されると、図示しない移動レールが通路に進出し、硬貨転動通路144への落下口をふさぐので、当該移動レール上を転動した後、ICコイン転動レール186を転動する。
ストッパ186がICコイン通路172に突出する。
これにより、ICコイン102は読込書込位置RWPにおいて停止され、リーダー・ライター176を介してICコインのIC112に記憶されているマネー情報MNIを読み込むことができる。
IC112に記憶されているマネー情報MNIからゲーム料金に想到するマネー情報MNIが減算され、減算後の新たなマネー情報MNIがIC112に書き込まれる。
さらに、貨幣受付機104での処理情報、例えば、ゲーム機ID、減算時刻等を書き込むことができる。
所定の処理終了後、ストッパ186が退出し、ICコイン102がICコイン通路172において転動を開始し、振分体192によってICコイン収納通路182又はICコイン返却通路184へ振り分けられる。
ICコイン収納通路182に案内されたICコイン102は、金庫138に保留される。
換言すれば、ICコイン102は顧客には戻されず、ゲーム機100内に回収される。
ICコイン返却通路184に案内された場合、ICコイン102は返却口136に戻される。
【0038】
次に、貨幣受付機104の制御装置194を説明する。
制御装置194は、ICコインセンサ190及びリーダー・ライター176からの情報を所定のプログラムに基づいて処理し、保留装置174、ICコイン振分装置178を制御して前記硬貨の識別及び選別処理並びにICコイン102からのゲーム料金の徴収及び選別処理を行うと共に、表示機196に所定の表示を行う、また、メモリー216に履歴情報HIをクロック214から出力される日付時刻情報DATEに関連づけて所定量記憶する。
記憶する所定量は、全ての情報であっても、最新の所定回の履歴情報HIであっってもよい。
制御装置194は、マイクロプロセッサ212により構成される。
履歴情報HIIとして、受け入れた硬貨Cの金種、受入時刻、処理したICコインのID、店舗情報CID、減算したマネー情報MNI等を記憶できる。
【0039】
履歴情報HIIは管理コンピュータ106にて集計処理、統計処理等されることにより、売り上げの演算、及び、営業分析等に利用する。
履歴情報HIIは、無線通信、例えば赤外線通信により図13に示すハンディターミナル202によって収集することができる。
また、ハンディターミナル202には、当該ゲーム機のIDに関連付けてゲーム料金を記憶させておき、赤外線通信により当該貨幣受付機104に設定することができる。
制御装置194は、さらにICコイン102のIC112に記憶されているタイムサービス情報TSI、プレイ金割引情報PFI、ジャンル割引情報JRI、誕生日割引情報BDI、顧客属性情報情報ATI、会員番号MID等に基づいて利用料金を設定する機能を付加できる。
例えば、誕生日割引を20%に設定した場合、ICコイン102に記憶されている20%を読み込んで、通常100円に設定されているゲーム料を20%減の80円に設定できる。
さらに、ゲーム毎にポイントを付与し、ICコイン102に記憶する等の特典を付加することができる。
【0040】
貨幣受付機104は、フロントプレート158に配置した表示器196に、ゲーム料金や案内を表示することが好ましい。
また、フロントプレート158に通信端末197を配置し、ゲーム料金等の書き換え及び/又は貨幣受付機104のメモリー216における記憶情報を通信により容易に書き換え及び/又は取得できるようにしておくことが好ましい。
なお、硬貨識別選別機132とICコイン処理機134とを異なる筐体内に納めて分割構造にすることもできる。
【0041】
次にICコイン発行機108を図9〜図11を参照して説明する。
ICコイン発行機108は、少なくとも投入貨幣に相当するマネー情報MNIをICコイン102のIC112に記憶した後、発行する機能を有する。
なお、「投入貨幣」とは、実際に紙幣入出金装置238に投入した紙幣が一万円紙幣であっても、マネー情報MNIに両替したのが1000円である場合、1000円を意味する。
さらに、ICコイン発行機108は、発行日時情報PDI、発行装置番号PUI、デポジット情報DPI、ポイント情報PDI、プレイ期限情報PLI、清算チャージ期限情報TDI等の発行情報PIを記憶させることが好ましい。
発行日時情報PDIは、ICコイン102を発行した日付及び時刻をいう。
発行装置番号PUIは、ICコイン発行機108が同一設置場所に複数有る場合、個別に付与された番号をいう。
デポジット情報DPIは、ICコイン102を変換した場合返却される預かり金の有無をいう。
ポイント情報PDIは、マネー情報MNIを購入することによって付与されたポイントをいう。
プレイ期限情報PLIは、ゲームが可能な期限をいい、例えばICコイン102の発行日から6月以内である。
清算チャージ期限情報TDIは、ICコイン102に記憶されたマネー情報MNIを貨幣に精算及び更に追加できる期限をいい、例えば、ICコイン102の発行日に設定される。
【0042】
本実施例において、ICコイン発行機108はICコイン102のICコイン精算機110を兼ねている。
ICコイン精算機110は、ICコイン102に記憶されているマネー情報MNIに相当する貨幣を顧客に払いだす機能を有する。
【0043】
ICコイン発行機108は、箱形の筐体222、液晶等により構成された二次元表示器224、二次元表示器224と共に入力装置226を構成するタッチパネル228、カード形記憶媒体投入口232(以下「カード投入口232」という)、紙幣投入口234及び紙幣払出口236を備える紙幣入出金装置238、ICコイン投入口240、硬貨投入口242、硬貨払出口244、ICコイン払出口246及び精算口248を含んでいる。
【0044】
筐体222の正面上部には横長矩形の二次元表示器224の表面にタッチパネル228を重ね合わせた入力装置226が配置されている。
二次元表示器224の下方右側には、紙幣入出金装置238の紙幣投入口234及び紙幣払出口236が上下関係に配置される。
紙幣入出金装置238の下方には、矩形の精算口248が配置されている。
筐体222の正面中央の表示器224の下方には、横長スリット状のカード投入口232が配置されている。
カード投入口232の下方には縦長スリット状の硬貨投入口242が配置され、その下方には、矩形の硬貨払出口244が配置されている。
硬貨投入口242の左側には縦長スリット状のICコイン投入口240が配置され、その下方には矩形のICコイン払出口246が配置されている。
本実施例のICコイン発行機108は、発行済みのICコイン102にさらに投入された貨幣価値内において選択された金額に相当するマネー情報MNIをICコイン102のIC112に加算して書き込んだ後(顧客に払い出す(チャージ)機能を有する。
【0045】
まず、二次元表示器224を説明する。
二次元表示器224には各種ガイドが表示され、適時に選択ボタン250が表示されてタッチパネル228と共に入力装置226を構成する。
【0046】
次にカード投入口232が説明される。
カード投入口232はICカード118が水平状態で投入され、箱形の筐体222の内部に配置された後述するカード形記憶媒体処理装置(カード読込書込装置)252が所定の処理をした後、全長の半分程度突出した程度まで払い出される。
【0047】
次に紙幣入出金装置238が説明される。
紙幣入出金装置238は、紙幣投入口234に投入された紙幣の真贋を判別し、真正紙幣は受け入れ、偽札若しくは識別不能紙幣は紙幣払出口236に戻す。
また、投入紙幣に対し選択ボタン250によって選択された金額が投入紙幣の額面よりも低額の場合、つり札を紙幣払出口236から払い出し、選択された金額を投入金額として確定する。
【0048】
次に硬貨投入口242を説明する。
硬貨投入口242に続いて筐体222内に硬貨の真偽及び金種判別のための硬貨選別装置254が配置されている。
硬貨投入口242に投入された偽貨Cは硬貨選別装置254によって選別され、偽貨は硬貨払出口244に戻される。
正貨は筐体222内の保留部(図示せず)に送られ保留される。
【0049】
次に硬貨払出口244を説明する。
硬貨払出口244は、一面が開口されたボックスであり、硬貨選別装置254により偽貨と判別され及びキャンセルされた硬貨を保留する機能を有する。
保留された偽貨等は開口を介して顧客が取り出すことができる。
【0050】
次にICコイン投入口240が説明される。
本実施例において、ICコイン投入口240はICコイン102が投入される。
ICコイン投入口240に続いて筐体222内にICコイン読込書込装置260が内蔵されている。
ICコイン読込書込装置260により所定の書込及び/又は読込が行われた後、ICコイン102は筐体222内の後述する保留部294に保留される。
【0051】
次にICコイン払出口246が説明される。
ICコイン払出口246は、一面が開口されたボックスであり、ICコイン書込払出装置268から払い出されたICコイン102が書込装置272によって少なくともマネー情報MNIを書き込まれたICコイン102を保留し、顧客が当該開口からICコイン102を取りだし可能である。
【0052】
次に精算口248が説明される。
精算口248は 精算されて払出された貨幣を取り出し可能に保留する機能を有する。
精算口248は、一面が開口されたボックスであり、筐体222に内蔵されるつり銭払出機271から払い出された硬貨を保留し、当該開口から顧客が取り出すことができる。
【0053】
次にカード形記憶媒体処理装置(カード読込書込装置)252が図10を参照して説明される。
カード読込書込装置252は、ICカード118や磁気カードに書き込まれた(記憶)された情報を読み込むことが出来る機能を有し、少なくとも会員番号MIDを読み込む。
ICカード118は、例えばポイントカード等の利用者を特定できるカードである。
したがって、ICカード118は掌静脈認証装置等の生体認証装置に変更することができる。
カード投入口232に続く筐体222内には、上下一対のローラ272及び274からなる第1送り装置276、第2送り装置278、及び第3送り装置282が所定間隔で配置されている。
第1送り装置276、第2送り装置278、及び第3送り装置282のローラ272、274は正逆転可能であり、正転時はICカード118をカード投入口232から筐体222内へ取り込み、逆転時はICカード118をカード投入口232側へ戻す。
【0054】
第1送り装置276と第2送り装置278との間には、磁気的ICカードのための読込及び書込用の磁気ヘッド284が配置されている。
第3送り装置282の右方にはICカード118のための接触ヘッド286が配置されている。
さらに、非接触式ICカード118のため、第2送り装置278と第3送り装置282との間に通信のためのアンテナ288を配置することができる。
磁気ヘット284、接触ヘッド286及びアンテナ288を介して取得された情報は、貨幣受付機104の制御装置340によって処理される。
カード形記憶媒体処理装置252は、ICカード118に記憶されたID、会員番号MID等を読み込むことができる。
会員番号MIDを読み込んだ場合、管理コンピュータ106に記憶されている当該会員番号MIDに対応する個人情報に基づいてICコイン102を発行する際、誕生日等の特典につながる特典情報SIをICコイン102に記憶させる。
特典情報SIを利用することにより種々の顧客サービスができるからである。
【0055】
次にICコイン書込払出装置268が図11を参照して説明される。
ICコイン書込払出装置268は、マネー情報MNI等を記憶したICコイン102を払い出す機能を有し、ICコイン払出装置270とICコイン書込装置272とを含んでいる。
【0056】
ICコイン払出装置270は保留するICコイン102を一つずつ区分けして払い出す機能を有し、ヘッド部294及び払出制御部296により構成される。
ヘッド部294は、ICコイン102を保留するための筒状の保留ボウル298、保留ボウル298の底孔302に配置され、ICコイン102を一つずつ区分けするための通孔305付き回転ディスク304、回転ディスク304によって連れ回りされるICコイン102がスライドする平板状のベース306、回転ディスク304を回転駆動するための電気モータ308、及び、ICコイン102を弾き出す弾出装置312を含んでいる。
【0057】
弾出装置312は、一方がベース306に対し固定状態に配置された固定ローラ314とベース306に対し移動可能に配置され、かつ、固定ローラ314側に近づくよう付勢された可動ローラ316により構成され、ICコイン102の直径部がそれらローラ間を通過した直後、可動ローラ316の付勢力により、ICコイン102は勢いよく弾き出される。
【0058】
払出制御部296は、回転ディスク304の回転によって一つずつ払い出されたICコイン102を検知するセンサ310、及び、制御装置340からの払出指令DS及び前記センサ310からの検知信号CUを受けて電気モータ308を選択的に正転、逆転、及び停止する払出制御装置318を含んでいる。
払出制御装置318は、正転装置322、停止装置324及び逆転装置326を含んでいる。
【0059】
センサ310は、弾出装置312によって払い出されたICコイン102を検知し、検知信号CUを払出制御装置318に出力する。
センサ310は、ICコイン102との接触により検知する接触式若しくは非接触で検知する非接触式を使用することができるが、耐久性及びメンテナンス性の観点から非接触式を用いることが好ましい。
【0060】
払出制御装置318は、貨幣受付機104の制御装置292からの払出指令DS及びセンサ310から検知信号CUを受け、所定の処理を行って正転装置322、停止装置324及び逆転装置326に所定のタイミングでそれぞれ作動信号を出力する。
したがって、払出制御装置318はロジック回路やマイクロプロセッサを使用することができるが、小型化及び変更容易性の観点から、ROMに記憶されたプログラムに基づいて所定の処理を行うマイクロプロセッサ方式を用いることが好ましい。
【0061】
正転装置322は、払出制御装置318から正転信号NSを受けた場合、モータ308を正転させる。
本実施例において、正転は図11において反時計回り方向である。
モータ308の出力軸328は減速機332を介して、回転ディスク304を正転させる。
停止装置324は、払出制御装置318から停止信号SSを受けた場合、モータ308を停止する。
逆転装置326は、払出制御装置318から逆転信号CSを受けた場合、モータ308を逆転する。
【0062】
次にICコイン書込装置272が図11を参照して説明される。
ICコイン書込装置272は、ICコイン払出装置270によって払い出されたICコイン102のIC112に発行情報PI及びサービス情報SIを書き込む機能を有する。
発行情報PIには、企業ID、店舗ID、発行日時情報PDI、発行装置番号PUI、デポジット情報DPI、ポイントPDI、プレイ期限PLI、清算チャージ期限TDI、等の少なくとも何れか一つを含む。
企業IDは、導入企業毎に設定されるIDである。
店舗IDは、一の企業において複数のゲーム場を有する場合、一のゲーム場を特定する情報である。
発行日時PDIは、、ICコイン102を発行した日時、詳細にはIC112に情報を書き込んだ日時である。
発行装置番号PUIは、ICコイン102を発行したICコイン発行機の識別情報である。
デポジット情報DPIは、ICコイン102が返された場合、預託金を精算口248へ払い出すか否かの設定をする情報である。
ポイント情報PDIは、ポイントが付加される場合のポイント情報である。
プレイ期限情報PLIは、当該ICコイン102の利用有効期間、例えば発行日から6月後の日付である。
清算チャージ期限TDIは、当該ICコイン102の精算可能期間であり、例えば当日限りであるる。
【0063】
また、サービス情報SIには、ラストチャンス情報LCI、タイムサービス情報TSI、プレイ割引情報PFI、ジャンル別割引情報JRI、誕生日割引情報BDI、顧客属性情報ATI、会員番号MID等を含む。
サービス情報SIは、ICカード118、静脈認証等等個人を特定できる情報に基づき管理コンピュータ106から読み込んで記憶させる。
したがって、個人を特定できる情報がなければサービス情報SIは記憶させることができない。
サービス情報SIには、ラストチャンス情報LCI、タイムサービス情報TSI、プレイ割引情報PFI、ジャンル別割引情報JRI、誕生日割引情報BDI、顧客属性情報ATI、会員番号MID等を含む。
【0064】
ラストチャンス情報LCIとは、マネー情報MNIの残高がゲーム機のゲーム料金に満たない場合であっても、ゲーム可能とする情報である。
タイムサービス情報TSIとは、タイムサービス時刻、サービス日、サービス曜日、サービス週、サービス月等の特典付与情報をいう。
ここで「サービス」とはゲーム料金割引、ポイント付与等の特典を付与することをいう。
プレイ割引情報PFIとは、特定のゲーム機のゲーム料金の割引情報である。
ジャンル別割引JRIとは、ゲーム機をビデオゲーム機100-1、クレーンゲーム機100-2、メダルゲーム機1002-3のジャンル別に分け、その分けたジャンル別の割引率の情報である。
誕生日割引情報BDIとは、特定顧客の誕生日に基づいて設定する割引率であって、通常の特典よりも大きな割引率である。
顧客属性情報情報ATIとは、性別及び/又はシルバーに基づく割引率情報をいう。
シルバーとは、例えば65歳以上に設定する。
会員番号MIDとは、顧客毎に設定された数字・アルファベットからなる文字列をいう。
【0065】
ICコイン書込装置272は、ICコイン102を受け入れて案内するクランク形の通路334、通路334に進退自在に配置されたストッパ336、及びICコイン102のIC112との通信のため通路334の側壁に配置されたアンテナ338を含んでいる。
ストッパ336は、センサ310からの検知信号CUに基づいて通路334に突出する。
ストッパ336は、例えば電磁アクチュエータ(図示せず)によって、通路334に進退される。
ICコイン払出装置270から払い出されたICコイン102は、図示しないガイドに案内され、クランク形の通路334の入り口に誘導され、通路334を自重により転動する。
【0066】
この転動過程において、ストッパ336に係止され、書込位置WPに保留される。
書込位置WPの側方にアンテナ338が配置され、このアンテナ338を介してIC112に少なくとも後述の入力装置226によって指示された金額に相当するマネー情報MNIが書き込まれる(記憶される)。
所定の情報を書き込んだ後、ストッパ336が通路334から退出される。
これにより、ICコイン102は傾斜する通路334等に案内されてICコイン払出口246に自重で落下し、払い出される。
【0067】
これを図15のフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップS1において、制御装置292は払出制御装置292へ1のICコイン102の払出指令DSを出力する。
払出制御装置318は正転装置322へ正転信号NSを出力し、電気モータ308が正転された後ステップS2へ進む。
電気モータ308の回転により回転ディスク304が正転し、ICコイン102が通孔305に落下してベース306上をスライドしつつ弾出装置312に達する。
ICコイン102は固定ローラ314と可動ローラ316とによって挟まれ、直径部がこれらの間を通過した直後に可動ローラ316によって弾き出される。
【0068】
ステップS2において、弾出されたICコイン102がセンサ310によって検知され、これに基づく検知信号CUを判別するとステップS3へ進む。
【0069】
ステップS3において、払出制御装置318は停止信号SSを出力し、停止装置324によって電気モータ308の回転を停止し、ステップS4へ進む。
これにより、ICコイン102は1個のみ払い出される。
【0070】
ステップS4において、ICコイン書込装置272のストッパ336が通路334へ突出された後、ステップS5へ進む。
これにより、払い出されたICコイン102はアンテナ338の側方の書込位置WPにおいて停止される。
【0071】
ステップS5において、アンテナ338を介してICコイン102のIC112と通信し、選択ボタン250により選択した金額に相当するマネー情報MNI等を書き込んだ後、ステップS6へ進む。
【0072】
次にステップS6において、ストッパ336が通路334から待避した後、ステップS7へ進む。
ストッパ336の通路334からの待避により、ICコイン102は自重により通路334を転動した後、ICコイン払出口246へ払い出される。
もし、電気モータ308が回転された後、所定時間内にセンサ310から検知信号CUが出力されない場合、ICコイン102がジャムしたものとして払出制御装置318が逆転信号CSを出力して逆転装置326が電気モータ308を所定時間逆転させた後、正転される。
回転ディスク304の逆転により、ICコイン102のジャムが解消し、ICコイン102が払い出される可能性が高まるからである。
【0073】
さらに、ICコイン発行機108は、ICコイン書込装置272によって発行情報PI及び/または特典情報SIの全て又は選択した一部を書き込むことが好ましい。
発行日時情報PDI、店舗情報CID等を管理コンピュータ106に記憶されている対応情報と突きあわせ確認することにより、不正を防止でき、また特典情報SIを活用して種々の特典を付与することができるからである。
特典情報SIは、ICカード118に記憶された会員番号MIDに関連づけて管理コンピュータ106に記憶されている誕生日情報BDI、ポイント情報PTI等の特典情報SIを読み込んだ後、書き込むことができる。
【0074】
次にICコイン精算機110が図12を参照して説明される。
ICコイン精算機110は、ICコイン投入口240に投入されたICコイン102のIC112に記憶されたマネー情報MNIを現金化する機能を有する。
本実施例においてICコイン精算機110は、ICコイン発行機108と一体化されているが、独立に設けることができる。
ICコイン精算機110は、ICコインリーダ・ライター260、500円用、100円用、50円用及び10円用の払出装置H及び精算制御装置342を含んでいる。
ICコインリーダ・ライター260は、図16に示すように、図11に示すICコイン書込装置272と同一構造である。
ICコイン102を受け入れて案内するクランク形の通路384、通路384に進退自在に配置されたストッパ386、及びICコイン102のIC112との通信のため通路384の側壁に配置されたアンテナ388を含んでいる。
ストッパ386は、ICコイン投入口260に投入されたICコイン102を図示しないセンサが検知した場合、この検知信号に基づいて通路384に突出される。
ストッパ386は、例えば電磁アクチュエータ(図示せず)によって、通路384に進退される。
精算制御装置342は、ICコイン102からアンテナ388を介して発行情報PI及びマネー情報MNIを読み込み、管理コンピュータ106に記憶されているID等と比較して精算可能と判断した場合、所定の払出装置Hを起動してマネー情報MNIに相当する硬貨を精算口248に払出し、精算する。
例えば、清算チャージ期限情報TDIを読み込んで、期限を過ぎたICコイン102は精算しないことができる。
【0075】
次に払出装置Hが図12を参照して説明される。
払出装置Hは、硬貨を一つずつ区分けして払出すと共に、当該払出毎に計数用の信号を出力する機能を有する。
そして、精算制御装置342の指示に基づき、所定金額の硬貨Cを所定数、精算口248に払い出す。
各払出装置には、金額にHを付設して表示する。
払出装置Hは、500円用の500H、100円用の100H、50円用の50H及び10円用の10Hからなる。
払出装置Hは、鍋形のヘッド344にバラ積みされた硬貨Cをヘッド344の底孔346に配置した孔348付き回転ディスク352の回転により一つずつ区分けして送り出し、送り出された硬貨Cはコインセンサ354によって一つずつ検知され、計数信号を出力する。
精算に紙幣を用いる場合、紙幣払出装置を付設できる。
【0076】
次に管理コンピュータ106が図14を参照して説明される。
管理コンピュータ106は、ゲーム機100毎のゲーム料金GFI、ゲームパルスGPI、企業情報COI、店舗情報CSIを設定し、また、特典情報SIを設定できる。
また、管理コンピュータ106は、少なくともICコイン発行機108とLANにより接続され、ICコイン発行額108における売上がリアルタイムで集計、表示可能にし、売り上げを随時把握できるようにすることが好ましい。
さらに、管理コンピュータ106はICコイン精算機110ともLAN接続することが好ましい。
さらにまた、各ゲーム機100-1、100-2ともLAN接続することが好ましい。
ICコイン102のゲーム機での使用状況等を把握できるので、ICコイン102の不正使用を防止できるからである。
管理コンピュータ106は、ICコイン発行機108で発行したICコイン102のID、企業情報COI、店舗情報CSI、発行したマネー情報MNI、発行日時情報PDI、発行装置番号PUI、デポジット情報DPI、ポイント情報POI、プレイ期限情報PLI、演算チャージ期限情報TDI等の発行情報PI、ラストチャンス情報LCI、タイムサービス情報TSI、プレイ割引情報PFI、ジャンル別割引情報JPI、誕生日割引情報BDI、顧客属性情報ATI等の特典情報SIをデータベース及びICコイン102の回収・返却情報CRIを記憶している。
【0077】
顧客属性情報ATIとしては、性別、シルバー会員情報、氏名、Eメールアドレス、電話番号等の個人情報が含まれる。
また、ICコイン精算機110において精算が行われる場合、ICコイン102のIDに基づいて、発行したマネー情報MNI、等を管理コンピュータ106に記憶するる。
ICコイン精算機110において、精算チャージ期限TDI等が精算条件を満たすか判別し、満たす場合、所定の払出装置Hを作動させて所定の払出装置Hから所定数の硬貨を払い出して精算する。
【0078】
次にハンディターミナル202が図13を参照しつつ説明される。
ハンディターミナル202は、ゲーム機100における貨幣受付機104における企業情報COI、店舗情報CSI、ゲーム料金情報GFI、時刻情報GTI、ゲーム機制御装置へのプレイ開始信号たるパルス情報GPIを設定し、また、貨幣受付機104における、動作ログ情報GMI、受け入れた金種毎の硬貨数情報GCI、電磁カウンタ情報ECIを無線あるいは有線により読み込むことができる機能を有する。
ハンディターミナル202は、管理コンピュータ106と通信可能であって、管理コンピュータ106において設定したゲーム料金GFI、ゲームパルスGPI、企業情報COI、店舗情報CSIを設定し、また、特典情報SIを記憶し、ゲーム機100の貨幣受付機104の通信端末197を介して貨幣受付機104に設定できる。
【0079】
次に本実施例の作用を説明する。
顧客がICコイン102を用いてゲームをしようとする場合、ICコイン発行機108においてICコイン102を購入する。
紙幣投入口234に紙幣、例えば2000円紙幣を投入する。
紙幣入出金装置238において投入紙幣の真贋及び金種が判別され、識別不能等の場合、紙幣払出口236へ返却される。
真正紙幣である場合、受け入れられ、マネー情報購入可能額が二次元表示機224に選択ボタン250により選択可能に表示される。
例えば、1000円及び2000円の選択ボタン250が表示される。
顧客は希望金額の選択ボタン250、例えば1000円の選択ボタン250を押す。
これにより、1000円のつり札が紙幣払出口236へ払い出される。
また、ICコイン書込払出装置268の電気モータ308が起動され、回転ディスク304の回転によってICコイン102が一つ払出され、センサ310によって検知される。
センサ310からの検知信号によって、電気モータ308は停止され、払出は停止される。
【0080】
払出されたICコイン102は、通路334を移動してストッパ336によって停止される。
この静止位置において、アンテナ338を介してICコイン102のIC112に少なくとも、マネー情報MNIが書き込まれる。
また、必要に応じ発行情報PIより選択した一部又は全部の情報が記憶される。
例えば、精算チャージ期限TDIが発行日当日限りである場合、当日の日付及び営業終了時刻が書き込まれる。
【0081】
この処理を図16のフローチャートを参照して説明する。
まずステップS11において紙幣投入口234に紙幣が投入され、また、投入口142に硬貨が投入されたか判別される。
【0082】
ステップS12において、投入貨幣の合計が表示器224の表示域220に表示されステップS13に進む。
【0083】
ステップS13において、投入貨幣の合計額が所定額を超えると選択ボタン250が表示される。
例えば、千円以上の場合に選択ボタン250が表示されるよう設定されている場合、千円が投入された場合、金額表示域220には千円が表示され、1000円の選択ボタン250一つが表示器224に表示される。
五千円紙幣が投入された場合、表示部320に五千円が表示され、1000、2000、3000、4000及び5000円の選択ボタン250が表示される。
1万円紙幣が投入された場合、1000、3000、5000、7000及び10000円の選択ボタン250が表示される。
【0084】
ステップS14において、選択ボタン250が押されたことを判別すると、ステップS15へ進む。
【0085】
ステップS15においてはつり銭があるか判別され、つり銭がある場合ステップS16に進み、つり線処理がなされた後、ステップS17へ進む。
例えば、5000円が投入され3000円の選択ボタン250が押された場合、紙幣払出口236から2000円のつり札が払い出される。
つり銭がない場合、ステップS17へ進む。
ステップS17において、選択金額に対応したポイントが演算される。
例えば、10円で1ポイントである場合、3000円の選択ボタン250が押された場合、300ポイントが演算され、前述のようにICコイン102に書き込まれ、及び3000円に相当するマネー情報MNIが書き込まれた後、払い出される。
【0086】
さらに、カード投入口232にICカード118が投入され、会員番号MIDが取得された場合、マネー情報MNIの購入金額に応じてポイントを付与し、ICカード118に記憶されている既存ポイントに加算できる。
さらにまた、管理コンピュータ106とLAN通信し、会員番号MIDに対応して登録されている誕生日情報、性別・シルバー情報等に基づいて誕生日割引BDI、顧客属性情報ATI及び会員番号MIDを書き込むことができる。
加えて、特典情報SIである、ラスチャンス情報LCI、タイム日サービス情報TSI
、プレイ割引情報PFI、ジャンル別割引情報JRI、等を記憶させることができる。
書き込み終了後、ストッパ336が通路334から退出され、ICコイン102はICコイン払出口244へ払い出される。
【0087】
次に、ICコイン精算機として使用するケースを説明する。
顧客は、使用後のICコイン102をICコイン投入口240へ投入する。
投入ICコイン102は、ICコインのリーダー・ライター260に保留され、IC112からID、店舗情報CID、発行日時情報PDI、発行装置番号PUI、清算チャージ期限情報TDI及びマネー情報MNIが読み込まれ。
管理コンピュータ106に記憶されているID等比較し、さらに清算チャージ期限情報TDIと比較し、所定の条件を満たす場合、精算可能と判断し、精算制御装置340に精算信号を出力する。
これにより、精算制御装置340は所定金種の払出装置Hに所定数の払出信号を出力する。
払出装置Hは所定金種を所定数払出して精算口248へ払出す。
精算されたICコイン102は、マネー情報MNIをゼロにしICコイン保留部254に保留される。
なお、発行日時情報PDI等はリセットしない。
不正にICコイン102を取得し、マネー情報MNIを書き換える等の不正を防止するためである。
【0088】
この処理を図11のフローチャートを参照して説明する。
精算する場合、顧客はICコイン102をICコイン投入口240に投入する。
投入されたICコイン102は、ステップS21においてセンサ(図示せず)からのICコイン102の検知信号を判別した場合、ステップS22へ進む。
これにより、転動通路384を転動するICコイン102は、ストッパ386に阻止されて読込書込位置WPに静止される。
【0089】
ステップS23において、精算制御装置340はアンテナ388を介してICコイン102のIC112と通信し、記憶されているマネー情報MNIを読み込んだ後、当該マネー情報MNIをIC112から消去したのち、ステップS24に進む。
【0090】
ステップS24において、制御装置340は金種毎の各硬貨払出装置Hに残存マネー情報MNIに相当する硬貨Cの払出数を指示した後、ステップS25に進む。
各硬貨払出装置Hは指令された所定数の硬貨Cを精算口248へ払い出す。
例えば、残存マネー情報MNIが990円相当である場合、500円用の硬貨払出装置500Hに対し1枚の払出を、100円用硬貨払出装置100Hに4枚の払出を、50円用硬貨払出装置50Hに1枚の払出を、10円用硬貨払出装置10Hに4枚の払出を指令する。
顧客は、各硬貨払出装置Hから払い出された硬貨Cを精算口248から受け取ることができる。
【0091】
ステップS25において、ストッパ386を退出させる。
これにより、ICコイン102は転動通路384を転動し、保留部294に保留される。
換言すれば、ICコイン102の回収は促進される。
【0092】
次にゲーム機100における貨幣受付機104の作用を図18のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、投入口142にICコイン102が投入されると、ステップS31においてセンサ190からのICコイン102の検知信号を判別し、ステップS32へ進む。
【0093】
ステップS32においてストッパ186がICコイン通路172に突出された後、ステップS33に進む。
これにより、転動通路172を転動するICコイン102は、ストッパ186に阻止されて保留位置SPに保持される。
【0094】
ステップS33において、マイクロプロセッサ202はリーダー・ライター176を介してICコイン102のIC112と通信し、記憶されているマネー情報MNI に加え、ID、企業情報COI、店舗情報CID、等の発行情報PIを読み込んだ後、ステップS34に進む。
【0095】
ステップS34において、ID、企業情報CI、店舗情報CID等を管理コンピュータ106に記憶されている情報と比較し、真偽判別する。
例えば、IDが発行情報PIになければ偽物として返却する。
企業情報COI又は店舗情報CIDが異なれば、返却処理する。
【0096】
ステップS35において、マネー情報MNIが1ゲーム分以上であるか判別し、1ゲーム料金相当値以上である場合、ステップS36に進む。
マネー情報MNIが、1ゲーム料金相当値未満である場合、ステップS39へ進む。
【0097】
ステップS36において、開始ボタン404が押されたか判別し、押された場合、ステップS37へ進み、押されない場合、ステップS36をループする。
【0098】
ステップS37において、ゲームが開始され、ステップS38に進む。
【0099】
ステップS38において、IC112のマネー情報MNIからゲーム料金に相当するマネー情報MNIを減算し、減算後のマネー情報MNIをIC112に書き込んだ後、ステップS39に進む。
例えば、記憶されたマネー情報MNIが200であり、1ゲーム料金に相当するポイント情報が100である場合、IC112に100が新たに記憶される。
【0100】
ステップS39において、新たに記憶されたIC112のマネー情報MNIがゼロであるか判別し、ゼロでない場合ステップS40へ進む。
【0101】
ステップS40において、ICコイン102に記憶されているマネー情報MNIが1ゲーム料金に相当以上である場合、ステップS36に戻り、1ゲーム料金に相当未満である場合、ステップS41に進む。
【0102】
ステップS41において、ゲーム機100のディスプレイ406にラストチャンスの表示をした後、ステップS42へ進む。
換言すれば、マネー情報MNIが1ゲーム料金に相当するマネー情報MNI未満であっても、更に1ゲーム可能となる。
なお、ラストチャンス情報LCIがその機能を無効にする設定である場合、ステップS41へ進まず、ICコイン102は顧客返却される。
【0103】
ステップS42において、開始ボタン404が押されたか判別し、押された場合ステップS43へ進む。
通常、1ゲーム料金に相当するマネー情報MNI未満で更に1ゲーム可能となるので、再度開始ボタン404が押される。
【0104】
ステップS43において、リーダー・ライター176を介してIC112にマネー情報MNIにゼロが書き込まれた後、ステップS44に進む。
【0105】
ステップS44において、ストッパ186をICコイン通路172から退出させ、ICコイン102は再度転動を開始し、ICコイン振分装置178によってICコイン収納通路182に案内され、ICコイン102は保留室294に保留される。
換言すれば、使用済みICコイン102は自動的にゲーム機100に回収される。
【0106】
ステップS42において、開始ボタン404が押されない場合、ステップS46へ進みキャンセルボタン412が押されたか判別され、判別された場合ステップS47へ進む。
【0107】
ステップS47において、ストッパ186がICコイン通路172から退出し、前述のようにICコイン102は転動を開始してICコイン返却通路286に落下し、返却口136へ戻される。
顧客は、返却されたICコイン102を受取り、他のゲーム機100の投入口142に当該ICコイン102を投入する。
これにより、他のゲーム機において前記ステップS35からステップS39へ進むので、IC112に記憶された1ゲーム未満のマネー情報MNIによって1プレイすることができる。
顧客のゲーム料金支払いの選択の自由度を高め、集客効果を得るためである。
【0108】
ICコイン102にポイント情報POIが記憶されている場合、当該ポイント情報POIによってもゲーム機100においてゲーム出来るようにすることが好ましい。
また、ゲーム機100においては、マネー情報MNI又はポイント情報POIの何れかを選択して料金とすることができるようにすることが好ましい。
また、ICコイン102のID、処理時刻、減じたマネー情報MNI、減算前、減算後残高、マネー情報累積使用額、硬貨の金種及び受入時刻並びに金種別受入数をメモリー216を記憶する。
記憶情報は、全てとすることもできるし、直近の20取引分等適宜選択できる。
これら情報は、ハンディターミナル202によって収集し、管理コンピュータ106において各種管理に用いることができる。
【0109】
投入口142に硬貨が投入された場合、硬貨Cは硬貨転動通路144を転動する過程において硬貨センサ146によって物理的特性が検知され、真贋及び金種が判定される。
真正硬貨である場合、ガイド体166は収納位置SPに位置され、硬貨転動通路144から落下した硬貨Cはガイド体166によって跳ね上がって硬貨収納通路154へ案内される。
偽貨である場合、ガイド体166は返却位置RPに位置され、硬貨転動通路144から落下した硬貨Cは硬貨返却通路142へ案内され、返却口136へ返却される。
ゲーム料金の硬貨Cを受入れた場合、ゲーム可能信号GASを出力する。
例えば、ゲーム料金が80円である場合、10円硬貨8枚若しくは50円硬貨1枚と10円硬貨3枚を受け入れた場合、ゲーム可能信号GASを出力する。
また、受け入れた正貨の金種及び受入時刻をメモリー216に記憶する。
【0110】
ICコイン102に特典情報SIが記憶されている場合、貨幣受付機104はその特典情報SIを読み込んで所定の処理を行う。
例えば、プレイ期限情報PLIをクロック214の使用時点の月日と比較し、期限切れの場合、表示機196にその旨を表示し、投入されたICコイン102を返却口136に返却する。
また、企業情報COI及び/又は店舗情報CIDが一致しない場合、同様に返却する。
【0111】
ICコイン102に特典情報SIが記憶されている場合、貨幣受付機104はその特典情報SIを読み込んで所定の処理を行う。
例えば、タイムサービス情報TSIが記憶されている場合、当該サービス時間帯においては、ゲーム料金を記憶されている割引率で演算した割引料金に変更する。
例えば、通常料金100円である場合、毎日10時〜12時は早朝割引として20%割引に設定されている場合、80円に設定する。
なお、一円単位の料金設定も可能であるが、現金顧客との兼ね合いから、割引率を乗じた数値が丸まらない場合、10円単位に切り上げ、又は切り下げすることが好ましい。
【0112】
また、ICコイン102を利用した場合、通常100円のところ、50円に設定すること、ICコイン102に記憶されたマネー情報MNIによってゲームをした場合、ポイント情報POIを付加することもできる。
この場合、マネー情報MNIがゼロになっても、ICコイン102を回収せず、返却口136に返却し、ICコイン精算機110においてICコイン102に記憶されたポイント情報POIをICカード118のポイント情報に付加することができる。
さらに、ジャンル別割引情報JRIに基づいて、ゲーム機のジャンル別に割引率を設定し、ゲーム料金を設定できる、例えば、ビデオゲーム機類100-1Gは50%割引の50円、クレーンゲーム機類100-2Gは通常300円のところ、34%割引の200円、メダルゲーム機類100-3Gは通常100円のところ20%割引の80円に設定できる。
さらにまた、誕生日割引情報BDIにもとついて、誕生日割引の場合、例えば一律50%の割引率に設定できる。
さらに、顧客属性情報ATIに基づいて、女性の場合、100円のところ10%減の90円に設定できる。
またこれらを複合的に割引適用することができる。
【0113】
以上より、硬貨C及びICコイン102に記憶されたマネー情報MNIに基づいてゲームをすることができるので、ゲームの価値に見合った種々のゲーム料金設定が容易にでき、集客効果が期待できる。
また、ICコイン102にラストチャンス情報LCIが記憶される場合、1ゲームに相当するマネー情報MNI未満であっても、1ゲームのプレイをすることができるから、顧客は大凡ゲームをすることになり、ICコイン102の回収を促進できる利点がある。
さらに、特典情報SIを活用することにより、顧客の再来店を促す効果がある。
さらにまた、発行情報PIにより、ICコイン102の不正利用を防止できる効果がある。
【0114】
ICコイン発行機108においては、マネー情報MNIの購入に対し、所定の時刻、所定の曜日、所定の日付、所定の年齢、所定の性別、所定の天気、及び抽選結果等の少なくとも何れか一つに基づいて演算されたポイント情報PDIを加算し、ICコイン102に記憶させることができる。
【0115】
ゲーム機100においては、1ゲーム毎に所定のポイント情報PDIをICコインに書き込むことができる。
また、同一ゲーム機100での連続プレイ回数を記憶することができる。
連続プレイ回数を記憶した場合、例えばポイント情報PDIを割り増しして付与することができる。
ゲームによりポイント情報PDIが付加される場合、ゲームプレイを促す効果があり、ゲーム場の売り上げ増加が期待される。
この場合、人気度が低いゲーム機におけるプレイを促す効果があるのでゲーム場の売り上げ増加が期待される。
【0116】
マネー情報MNIに基づいてゲームが行われる場合、ICコイン102に記憶されている当初購入した金額に相当するマネー情報MNIから残存しているマネー情報MNIを減算し、使用したマネー情報MNIに基づいてマネー情報MNIを付加できる。
本発明において、ID、発行情報PI、特典情報SIの組み合わせを変えて種々のサービスを提供でき、これによって集客効果が期待できる。
【0117】
例えば、特定のゲーム機を組み合わせてゲーム可能とし、通常よりも割安に設定したゲームパックを設定できる。
具体的には、キッズ向けゲーム機とクレーンゲーム機を組み合わせたファミリーパック、プリクラ数機種を組み合わせたティーンズパック、クレーンゲームとメダルゲーム機を組み合わせたカップルパック、音楽系ゲーム機のゲームを可能としたミュージックパック、スポーツゲーム機をパックしたスポーツパック等が想定される。
また、制限時間内はプレイ回数にかかわりなく自由にプレイ可能とする時間貸し料金制を採用できる。
さらにまた、時間貸しと回数制限とを併用する料金設定をすることができる。
例えば、時間貸しの時間帯内であっても、所定回数以下のゲーム回数に設定することができ、これに加え、特定のゲーム機のみゲーム可能とすることができる。
時間貸しの場合、貨幣受付機104においてゲーム終了までICコイン102を保留しておく必要がある。
使いまわしによる不正防止のためである。、
ICコイン102にマネー情報MNIに代えてゲーム機毎に定めたゲーム機ID及びプレイ回数を記憶し、ICコイン発行機をICコイン精算機として機能させることでゲーム料金の後払い方式に利用することができる。
【0118】
次に顧客の来場を促進するため、ICコイン102に記憶された特典情報SIを有効活用した事例を説明する。
以下の説明において、顧客属性情報ATIには、年齢、性別、会員ランク等が含まれる。
「会員ランク」とは、一定期間における使用金額に応じてゲーム場運営者側が付与するランク付け、会員の属性によるランク、例えばファミリー会員、グループ会員、VIP(Very Important Person )会員等をいう。
特典情報SIには、特定のサービス日、サービス曜日、サービスタイム、バースデイサービス、キッズサービス日、連速ゲーム数、レディースサービス日、シルバーサービス日及び会員ランクサービス日等が含まれる。
「プレイ履歴」とは、プレイしたゲーム機の履歴をいい、少なくともゲーム機IDが記憶されるが、プレイ年月日及び時刻を含むことが好ましい。
【0119】
まず、ICコイン102にマネー情報MNI等を書き込んで発行する例を図20のフローチャートをも参照して説明する。
ステップS110においてICコイン発行機108の二次元表示器224にポイントカードであるICカード118の挿入促し画面が表示され(例えば図20A))、次いでステップS111においてポイントカード挿入表示がされた後、ステップS112へ進む。
【0120】
ステップS112において、ポイント情報POIを使用するYESキーが入力装置226において押された場合、ステップS113に進み、NOキーが押された場合ステップS116へ進む。
【0121】
ステップS113において、ICカード118がカード投入口232に投入されたか判別し、挿入を判別した場合ステップS114へ進み、挿入されない場合ステップS113をループする。
【0122】
ステップS114において、カード読込装置252によってICカード118に記憶されている会員番号MID、ポイント情報POIを読み込んだ後、ステップS115へ進む。
【0123】
ステップS115において、ICコイン払出装置270を作動させてICコイン102をICコイン書込装置272へ送り出すと共に会員番号MIDに関連して管理コンピュータ106から読み込んだ顧客属性情報ATI及びICコイン発行機108において作成した発行情報PIをアンテナ338を介してICコイン102のIC112に書き込んだ後、ステップS116へ進む。
【0124】
ステップS116において、二次元表示器224に貨幣投入を促す表示をした後、ステップS117へ進む。
【0125】
ステップS117において、紙幣入出金装置238及び/又は硬貨投入口242に貨幣が投入されたか判別し、貨幣の投入を判別した場合ステップS118へ進み、判別しない場合ステップS117をループする。
【0126】
ステップS118において、二次元表示器224に例えば図20(C)に示すように、ICコイン102の発行ボタンと返却ボタンを表示してICコイン102の発行の選択画面を表示した後、ステップS119へ進む。
【0127】
ステップS119において、発行ボタンが押された場合ステップS114へ進み、発行ボタン及び返却ボタンの何れも押されない場合ステップS120へ進む。
【0128】
ステップS120において、返却ボタンが押されたか判別し、押されない場合ステップS119へ戻り、押された場合ステップS151へ進む。
換言すれば、返却ボタンが押された場合、投入貨幣及びICカード118の返却処理をする。
【0129】
ステップS151において、紙幣入出金装置238及び硬貨選別装置254に返却指令を出力し、ステップS152へ進む。
換言すれば、紙幣入出金装置238は紙幣払出口236へ投入紙幣を返却し、硬貨選別装置254は硬貨払出口244に投入硬貨を返却する。
【0130】
ステップS122において、ICコイン書込装置272におけるICコイン102の有無を判別し、ICコイン102が存在する場合ステップS123へ進み、存在しない場合処理を終了する。
【0131】
ステップS123において、カード読込装置152の送り装置を逆転させてICカード118をカード投入口232へ戻して処理を終了する。
【0132】
ステップS119において、発行ボタンが押された場合ステップS124へ進む。
ステップS114において、マネー情報MNI、発行情報PI、特典情報SIがICコイン102に書き込まれた後、ステップS125へ進む。
【0133】
ステップS125において、購入金額に基づいて付与されたポイント情報POIがICコイン102に書き込まれた後、ステップS126へ進む。
例えば、レディース日であり、顧客の管理コンピュータ106から読み込んだ性別が女性である場合、レディース日のゲーム機の割引率が記憶され、例えば割引率20%がICコイン102に書き込まれる。
サービス日である場合、例えば10%の割引率がICコイン102に書き込まれる。
サービス曜日で有る場合、例えば10%の割引率がICコイン102に書き込まれる。
サービスタイムが設定されている場合、サービスタイム、例えば10時〜11時を記憶すると共に割引率10%を書き込む。
顧客の誕生日である場合、バースデイサービスが適用されるので、例えば割引率50%を書き込む。
キッズサービス日である場合、例えば日曜日である場合、例えば20%の割引率が書き込まれる。
この他、特定のゲーム機において、連速してゲームした場合の割引率、例えば40%が記憶される。
シルバーサービス日である場合、割引率10%がICコイン102に書き込まれる。
会員ランクサービス日である場合、例えば20%の割引率がICコイン102に書き込まれる。
なお、割引率に代えて、ゲーム料金を記憶することもできる。
【0134】
ステップS126において、ICコイン102のプレイ履歴を消去した後、ステップS127へ進む。
【0135】
ステップS127において、ICコイン書込装置260のストッパ386を通路384から退出させてICコイン102をICコイン払出口246に払出した後、処理を終了する。
これにより、購入マネー情報MNIに応じて顧客属性情報ATIに基づいて各種特典を付与できるので、ゲーム場への来場を促進することができる。
【0136】
次にゲーム機100における作用を図21を参照して説明する。
ゲーム機100、例えばビデオゲーム機100-1における待ち受け時において、ディスプレイ406にはゲーム内容の一部がディスプレイされている。
ステップS301において投入口142にICコイン102が投入されたか判別し、投入を判別した場合ステップS302へ進み、判別しない場合ステップS301をループする。
顧客がICコイン102をゲーム機100の投入口142に投入すると、センサ190が検知信号を出力するのでステップS301においてICコイン102の投入を判別し、ステップS302へ進む。
【0137】
ステップS302において、ストッパ186がICコイン通路172へ進行し、保留位置SPにICコイン102は保留される。
この位置において、リード・ライター176によってICコイン102からマネー情報MNIを読み込んだ後、ステップS303へ進む。
【0138】
ステップS302において、ICコイン102から顧客属性情報ATIを読み込んだ後、ステップS304へ進む。
【0139】
ステップS304において、ICコイン102からプレイ履歴情報を読み込んだ後、ステップS305へ進む。
【0140】
ステップS305において、ICコイン102から特典情報SIを読み込んだ後、ステップS306へ進む。
【0141】
ステップS306において、サービスコインであるか判別する。
サービスコインである場合、ステップS318へ進み、サービスコインでない場合、ステップS167へ進む。
サービスコインとは、特定のコインをいう。
【0142】
サービスコインでない場合、ステップS167においてステップS303で読み込んだ顧客属性、ステップS304で読み込んだプレイ履歴情報、及び特典情報SIの特典条件とマッチするか判別し、マッチする場合は所定の特典条件を設定し、マッチしない場合ステップS316に進む。
特典条件とマッチする場合及びマッチしない場合の処理は、例えば図20に示すステップS168からS185の処理を行う。
【0143】
まずステップS168において特定ゲーム機のサービス日であるか判別し、特定ゲーム機でない場合ステップS170に進み、当該ゲーム機100が特定ゲーム機である場合ステップS169へ進む。
【0144】
ステップS169において、特定ゲーム機の特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、二分の一の50円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0145】
ステップS170において、特定のサービス日であるか判別し、サービス日でない場合ステップS172へ進み、サービス日である場合ステップS171へ進む。
例えば、毎月10日がサービス日である場合、10日以外の場合はステップS172へ進み、10日の場合ステップS171へ進む。
【0146】
ステップS171において、特定サービス日であるので前記割引率により特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、二割引の80円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0147】
ステップS172において、特定のサービスタイムであるか判別し、サービスタイムでない場合ステップS174へ進み、サービスタイムである場合ステップS173へ進む。
例えば、毎日10時〜11時がサービスタイムである場合、10時〜11時以外の場合はステップS174へ進み、10時〜11時の場合ステップS173へ進む。
【0148】
ステップS173において、特定サービスタイムであるので前記割引率による特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、七割の70円相当のマネー情報MNIでゲーム可能に設定する。
【0149】
ステップS174において、所定プレイ回数以上であるか判別し、所定プレイ回数未満である場合ステップS176へ進み、所定プレイ回数以上である場合ステップS175へ進む。
例えば、10回未満の場合ステップS176へ進み、10回以上プレイしている場合、ステップS175へ進む。
【0150】
ステップS175において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、5割の50円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0151】
ステップS176において、誕生日であるか判別し、誕生日でない場合ステップS178へ進み、誕生日である場合ステップS177へ進む。
【0152】
ステップS177において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、8割引の20円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0153】
ステップS178において、キッズ日であるか判別し、キッズ日でない場合ステップS180へ進み、キッズ日である場合ステップS179へ進む。
キッズ日とは、例えば毎週土曜日に設定される。
【0154】
ステップS179において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、3割引きの70円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0155】
ステップS180において、レディース日であるか判別し、レディース日でない場合ステップS182へ進み、レディース日である場合ステップS181へ進む。
レディース日とは、例えば毎週金曜日に設定される。
【0156】
ステップS181において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、2割引きの80円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0157】
ステップS182において、シルバー日であるか判別し、シルバー日でない場合ステップS184へ進み、シルバー日である場合ステップS183へ進む。
シルバー日とは、例えば毎週月曜日に設定される。
【0158】
ステップS183において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、1割引きの90円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0159】
ステップS184において、VIP会員であるか判別し、VIPでない場合ステップS316へ進み、VIPである場合ステップS185へ進む。
VIPとは、例えば毎月10万円以上使用する会員である。
【0160】
ステップS185において、特別料金を設定した後、ステップS316に進む。
例えば、通常1プレイ100円相当のマネー情報MNIによりプレイ可能である場合、5割の50円相当のマネー情報MNIでプレイ可能に設定する。
【0161】
ステップS307において特典条件にマッチすると判別した場合、ステップS321に進み、ステップS169、S171、S173、S175、S177、S179、S181、S183及びS185で設定された料金が当該ゲーム機のゲーム料金として設定される。
もちろんこれら特典を複数組み合わせることもできる。
【0162】
ステップS316において、ICコイン102から読み込んだマネー情報MNIがゲーム料金相当以上であるか判別し、ゲーム料金相当以上でない場合、換言すればゲーム料金相当未満である場合ステップS307へ進みリード・ライター176のストッパ186を転動通路384から待避させて返却口136に返却する。
【0163】
ステップS306において、サービスコインであると判別された場合、ステップS318へ進む。
【0164】
ステップS318において、ゲームが開始された後、ステップS319へ進む。
換言すれば、無料でゲームをプレイすることができる。
【0165】
ステップS319において、アンテナ388を介してサービスコインのサービスコイン情報が消去された後、ステップS320に進む。
万が一サービスコインとして不正使用されることを防止するためである。
【0166】
ステップS320において、ストッパ186がICコイン通路134から待避されると共に振分体292によって、サービスコインは金庫138に回収された後、処理を終了する。
【0167】
ステップS316において、マネー情報MNIがゲーム機100のゲーム料金以上である場合、ステップS322へ進む。
【0168】
ステップS322において、開始ボタン404が押されるとゲームが開始された後、ステップS323へ進む。
【0169】
ステップS323において、前記サービス料金又は該当しない場合は通常の料金に相当するマネー情報MNIがステップS302で読み込まれたマネー情報MNIから減算されてリーダー・ライター176を介してICコイン102に書き込んだ後、ステップS324へ進む。
ゲームのゲーム料金を徴収するためである。
【0170】
ステップS324において、ゲームに勝利したか判別され、ゲームに負けた場合ステップS326に進み、勝利した場合ステップS325に進む。
【0171】
ステップS325において、ゲームでの勝利情報、例えば5ポイントが与えられた後、ステップS326へ進む。
【0172】
ステップS326において、ICコイン102のポイント情報POIに新たに付加された勝利ポイントが加算されて書き込まれた後、ステップS327へ進む。
【0173】
ステップS327において、キャンセルボタン412が押されたか判別し、押されない場合ステップS327をループし、押された場合ステップS307へ進む。
【0174】
ステップS307において、キャンセルボタン412が押されたか判別し、押されない場合ステップS327をループし、押された場合ステップS317へ進む。
【0175】
ステップS317において、ストッパ186が待避位置に移動され、振分体192はICコイン返却位置に保持されて、ICコイン102を返却口136へ返却する。
【0176】
本実施例においては、ICコイン発行機108に記憶された発行情報PI及び/又は管理コンピュータ106に記憶された属性情報ATI等がICコイン102に記憶され、当該属性情報ATI等に基づいて各種特典をゲーム機100において付与できるので顧客の受益感が高まり、来場を促進する効果がある。
【0177】
次に本ゲーム場における特典システムにおいて、マネー情報MNI等に基づいてプレイできるゲーム機を図23のフローチャートを参照して説明する。
本実施例で使用される「時間貸しコイン」とは、指定された時刻間において定額で当該ゲーム場における全部又は指定された一部の所定のゲーム機100においてプレイできる情報が記憶されたICコイン102をいう。
【0178】
ゲーム機100は、待ち受け時においてディスプレイ406にはゲーム内容の一部がディスプレイされている。
ステップS401においてICコイン102が投入されたか判別し、投入を判別した場合ステップS402へ進み、判別しない場合ステップS401をループする。
顧客がICコイン102をゲーム機100の投入口142に投入すると、ICコインセンサ190が検知信号を出力するのでステップS401においてICコイン102の投入を判別し、ステップS402へ進む。
【0179】
ステップS402において、ストッパ186がICコイン通路172へ突出され、ICコイン102は保留位置SPに静止される。
保留位置SPにおいて、リード・ライター176によってICコイン102からマネー情報MNIを読み込んだ後、ステップS403へ進む。
【0180】
ステップS403において、リード・ライター176によってICコイン102からマネー情報MNI、発行情報PIを読み込んだ後、ステップS404へ進む。
【0181】
ステップS404において、ICコイン102からプレイ履歴情報を読み込んだ後、ステップS405へ進む。
【0182】
ステップS405において、ICコイン102から特典情報SIを読み込んだ後、ステップS406へ進む。
【0183】
ステップS406において、時間貸しコインであるか判別する。
時間貸しコインである場合、ステップS412へ進み、時間貸しコインでない場合、ステップS407へ進む。
【0184】
ステップS407において、サービスコインであるか判別する。
サービスコインである場合、ステップS419へ進み、サービスコインでない場合、ステップS168へ進む。
【0185】
サービスコインでない場合、前述したようにステップS403において読み込んだ発行情報PI、ステップS404で読み込んだプレイ履歴情報、及びステップS405において読み込んだICコイン特典情報に基づく特典条件とマッチするか判別し、マッチする場合はステップS422に進んで所定の特典条件を設定した後、マッチしない場合直接ステップS409に進む。
【0186】
ステップS409において、ICコイン102から読み込んだマネー情報MNIがゲーム料金相当情報以上であるか判別し、ゲーム料金相当情報未満である場合、換言すればゲーム料金相当情報未満である場合ステップS410へ進む。
【0187】
ステップS210において、ラストチャンスサービスが設定されているか判別し、設定されていない場合ステップS411へ進み、設定されている場合ステップS423へ進む。
【0188】
ステップS411において、ストッパ186をICコイン通路172から待避させて返却口136にICコイン102を返却する。
【0189】
ステップS406において、時間貸しコインであると判別された場合、ステップS412へ進む。
【0190】
ステップS412において、時間貸し時刻内であるか判別し、時刻内である場合ステップS413へ進み、時刻外である場合ステップS418へ進む。
【0191】
ステップS413において、ゲームが開始された後ステップS414へ進む。
【0192】
ステップS414において、ICコイン102のプレイ履歴にゲーム機ID、ゲーム開始時刻等が書き込まれた後ステップS415へ進む。
【0193】
ステップS415において、キャンセルキー312が押されたか判別し、押されない場合ステップS415をループし、押された場合ステップS416へ進む。
【0194】
ステップS416において、時間貸し時刻内であるか判別し、時刻外である場合ステップS417へ進み、時刻内の場合ステップS418へ進む。
【0195】
ステップS417において、ストッパ186をICコイン通路172から待避させ、かつ振分体192によってICコイン収納通路182へ案内して金庫138に回収する。
【0196】
ステップS412において、時間貸し時刻を経過した場合、ステップS418へ進む。
【0197】
ステップS418において、ストッパ186をICコイン通路172から待避させ、返却口136に返却した後、処理を終了する。
時間貸し時刻内であるため、他のゲーム機100において使用するためである。
【0198】
ステップS407において、サービスコインであると判別された場合、ステップS419へ進む。
【0199】
ステップS419において、マネー情報MNIを使用することなくゲームが開始された後、ステップS420へ進む。
換言すれば、無料でゲームをプレイすることができる。
【0200】
ステップS420において、リーダー・ライター176を介してサービスコインのサービスコイン情報が消去された後、ステップS421に進む。
万が一サービスコインとして再使用されることを防止するためである。
【0201】
ステップS421において、ストッパ186がICコイン通路172から待避されると共に振分体292によって、サービスコインはICコイン収納通路182へ案内されて保留室294に回収された後、処理を終了する。
【0202】
ステップS409において、マネー情報MNIがゲーム機100のゲーム料金以上である場合、ステップS423へ進む。
【0203】
ステップS423において、開始ボタン404が押されるとゲームが開始された後、ステップS224へ進む。
【0204】
ステップS224において、前記サービス料金又は該当しない場合は通常の料金に相当するマネー情報MNIがステップS402で読み込まれたマネー情報MNIから減算されてリーダー・ライター176を介してICコイン102に書き込まれた後、ステップS425へ進む。
ゲームのゲーム料金を徴収するためである。
【0205】
ステップS425において、ゲーム機のID及びプレイ時刻等がICコイン102に書き込んだ後、ステップS426に進む。
【0206】
ステップS426において、マネー情報MNIがゼロであるか判別し、ゼロである場合ステップS427へ進み、ゼロである場合ステップS411へ進む。
【0207】
ステップS427において、ストッパ186がICコイン通路172から待避されると共に振分体292によって、サービスコインは保留室294に回収された後、処理を終了する。
【0208】
ステップS421において、マネー情報MNIがゼロの場合ステップS411に進み、ストッパ186がICコイン通路172から待避されて返却口136にICコイン102を返却する。
【0209】
本実施例においては、時間貸しコイン及び/又はサービスコインを使用することができ、さらにラストチャンスにより所定のプレイ代よりも低額でゲームができ、さらにまた、他の特典情報SI単独で、又は適宜組み合わせることにより顧客に「得々感」を与えることが出来るので顧客の再来店を促進でき、またICコイン102の回収を促進できる効果がある。
【0210】
本発明において、特典の付与は実施例に限らず、ICコインに記憶した発行情報PIの全て又は一部、及び/又は特典情報SIの全部又は一部を適宜組み合わせて特典を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】図1は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムの概略構成図である。
【図2】図2は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるICコインの概略構成図である。
【図3】図3は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるゲーム機の概略正面図、制御ブロック図である。
【図4】図4は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるゲーム機に装着される貨幣受付機の概略斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるゲーム機に装着される貨幣受付機の縦断面図である。
【図6】図6は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるゲーム機に装着される貨幣受付機の制御ブロック図である。
【図7】図7は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるICコイン記憶媒体発行機及びICコイン精算機である。
【図8】図8は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるカード読込装置及びカード書込装置の概要構成図である。
【図9】図9は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるICコインの書込払出装置の概略斜視図である。
【図10】図10は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられる硬貨払出装置の斜視図及び制御ブロック図である。
【図11】図11は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるハンディターミナルの斜視図である。
【図12】図12は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるIC管理コンピュータの概要図である。
【図13】図13は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムに用いられるICコイン発行機の作用説明用のフローチャートである。
【図14】図14は本発明の実施例のICコイン書込装置読込装置の概要図である。
【図15】図15は本発明の実施例のICコイン発行機の作用説明用のフローチャートである。
【図16】図16は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムにおけるICコイン精算機の作用説明用のフローチャートである。
【図17】図17は本発明の実施例のゲーム機の作用説明用のフローチャートである。
【図18】図18は本発明の実施例のゲーム場におけるシステムのICコイン発行機の作動説明用フローチャートである。
【図19】図19は本発明の実施例のゲーム機の作用説明用のフローチャートである。
【図20】図20は本発明の実施例のゲーム場におけるゲーム機の作用説明用のフローチャートである。
【図21】図21は本発明の実施例のゲーム場におけるゲーム機の作用説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
【0212】
100
ゲーム機
102 ICコイン
104 貨幣受付機
C 硬貨
GAS ゲーム可能信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬貨(C)の選別機能及びマネー情報を記憶したICコインのためのリーダー及び/又はライターを備える貨幣受付機(104)をゲーム機(100)に備え、
当該ゲーム機は所定金額の硬貨受入の検知又は前記ICコインから所定のマネー情報を減算後当該ゲーム機に対しゲーム可能信号(GAS)を出力し、当該ゲーム機は前記ゲーム可能信号に基づいてゲームを開始することを特徴とするゲーム機。
【請求項2】
請求項1におけるゲーム機おいて、
前記貨幣受付機はICコインに記憶されたプレイ時刻帯であることを判別した場合、ゲーム可能信号を出力することを特徴とする。
【請求項3】
請求項1におけるゲーム機おいて、
前記貨幣受付機はICコインに記憶されたチケット情報を減算し、ゲーム可能信号を出力することを特徴とする。
【請求項4】
請求項1におけるゲーム機おいて、
さらに前記ICコイン発行機が設けられ、当該発行機はは所定の条件に基づいて投入貨幣に加えて特典情報を前記ICコインに記憶することを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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