ゲーム装置、カード管理サーバ
【課題】ゲームの実行に伴ってカードを払い出す代わりにゲームで使用できる形式のカードデータを登録しておくことでカードの在庫を減らすと共にカードの交換を容易にし、さらにカードデータをもとにカードを容易に現物化できるようにすることでカード収集を目的としたユーザの要求にも対応する。
【解決手段】カード管理サーバは、PCや携帯電話機、ゲーム装置によるゲームの実行に伴ってユーザに提供されるカードデータをユーザ毎に登録する。カード管理サーバに登録されたカードデータは、ユーザがゲーム装置においてゲームを実行する際に読み出されてゲームにおいて使用される。また、カード管理サーバに登録されたカードデータをもとに、ゲーム装置あるいはカード払い出し装置において現物のカードによって払い出すことができる。
【解決手段】カード管理サーバは、PCや携帯電話機、ゲーム装置によるゲームの実行に伴ってユーザに提供されるカードデータをユーザ毎に登録する。カード管理サーバに登録されたカードデータは、ユーザがゲーム装置においてゲームを実行する際に読み出されてゲームにおいて使用される。また、カード管理サーバに登録されたカードデータをもとに、ゲーム装置あるいはカード払い出し装置において現物のカードによって払い出すことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードから読み取ったデータを使用してゲームを実行するゲーム装置、カード管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カードに記録されたカードデータを読み取り、このカードデータを利用してゲームを実行するゲーム装置が広く普及している。例えば、ユーザが用意したカードを用いて、他のユーザやコンピュータと対戦を行うゲームなどがある。この種、ゲーム装置では、1ゲームを実行するのに伴って、新たなカードがユーザに対して供給される。ゲーム装置から供給されるカードの種類は複数有り、中には供給数が少ないカード(プレミアカード、レアカード)が含まれている。ユーザは、新たに取得したカードを収集して、次回以降のゲームに利用することができる。
【0003】
ところで従来では、コンピュータネットワークを利用して、実物のカードではなく、仮想媒体であるトレーディングカードをトレーディングすることができる管理システムが考えられている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された管理システムは、データベースサーバによって管理された仮想トレーディングカードについて、サーバとコンピュータネットワークにより接続されたコンピュータ端末から入力される会員からの指示により、会員間での売買及び交換による取引を可能としている。また、この管理システムでは、仮想トレーディングカードを用いた個別のルールに基づくゲームを可能としている。
【特許文献1】特開2002−315970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように特許文献1に記載された管理システムでは、トレーディングカードを仮想媒体として扱い、この仮想トレーディングカードについての売買及び交換による取り引きや、仮想トレーディングカードを用いたゲームを可能としている。
【0005】
しかしながら、カードを利用したゲーム装置では、単にゲームをするだけでなく、カードの収集を目的として利用されることも多い。従って、カードを仮想化(デジタル化)してしまうと、ユーザのゲームへの興味を低下させてしまう。
【0006】
ところで、ゲームの実行に伴ってカードを払い出すゲーム装置では、装置筐体内部にカードを払い出すための装置を搭載する必要がある。従来のカードを払い出す装置は、予め複数枚のカードを重ねた状態で収納しておき、ゲームの実行に伴って、最上部にあるカードから順番に1枚ずつ排出する構造となっている。このため、排出されるカードは、ゲームを実行した結果が反映されたものではなく、またユーザが必要としている種類でない場合も多い。また、ゲーム装置に収納するための大量のカードの在庫を常に用意しておかなければならなかった。
【0007】
従来のゲーム装置は、カード収集を目的としたユーザがいるためカードを供給しなければならないが、ゲームの実行に伴って供給されたカードの種類がユーザが必要としているカードでない場合には破棄されてしまうことがあった。また、破棄しないで他のユーザとカードを交換しようとすると、他のユーザとの間で直接、郵送や手渡しするなどの手間のかかる作業が必要となっていた。
【0008】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、ゲームの実行に伴ってカードを払い出す代わりにゲームで使用できる形式のカードデータを登録しておくことでカードの在庫を減らすと共にカードの交換を容易にし、さらにカードデータをもとにカードを容易に現物化できるようにすることでカード収集を目的としたユーザの要求にも対応することが可能なゲーム装置、カード管理サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明におけるゲーム装置は、カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、前記ゲーム処理手段により実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカードを決定するカード払い出し制御手段と、前記カード払い出し制御手段により決定されたカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカード登録手段と、前記カード登録手段によって登録されたカードデータを、前記ネットワークを通じて前記カード管理サーバから読み出すカードデータ読み出し手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
また本実施形態におけるカード管理サーバは、ネットワークを介して複数のゲーム装置と接続する接続手段と、前記接続手段によって接続された前記ゲーム装置から、ゲームで使用されるカードに対応するカードデータを受信するカードデータ受信手段と、前記カードデータ受信手段によって受信されたカードデータを、予め設定された識別データと対応付けて登録するカードデータ登録手段と、前記ゲーム装置から識別データと共にカードデータの読み出し要求を受信する受信手段と、前記カードデータ登録手段によって登録された前記カードデータから前記受信手段によって受信された前記識別データと対応する前記カードデータを読み出して、前記受信手段により受信された前記読み出し要求の要求元の前記ゲーム装置に対して送信する送信手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ゲームの実行に伴って払い出されるカードの代わりに、ゲームで使用できる形式のカードデータを記憶することでカードの在庫を減らすことができる。また、ユーザが取得するカードに代えてカードデータとして記憶されるため、他のユーザとのカード交換などをネットワークを利用して簡単に実行することができる。また、記憶されたカードデータをもとに、カードを容易に現物化できるようにすることでカード収集を目的としたユーザの要求に対応することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すシステムにおいて、ゲームサーバ10は、ネットワーク12を通じて接続される複数の端末装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)13や携帯電話機14などにおいてゲームを実行するためのサービスを提供する。ゲームサーバ10が提供するゲームは、ゲーム装置15で使用されるカードに記録されたカードデータを利用するゲームであり、例えば他のユーザとの対戦結果をカードデータ(カード)の種類に応じて変動させることができる(勝った場合に相手に与えるダメージ量をカードデータに応じて決定するなど)。
【0013】
ゲームサーバ10には、ゲームサーバ10が提供するゲームで使用されるカードデータを管理するためのカード管理サーバ11が含まれる。カード管理サーバ11は、PC13や携帯電話機14におけるゲームの実行に伴って、ユーザに対して供給されるゲームデータを登録し、また登録されたゲームデータを読み出してゲームにおいて使用させることができる。また、カード管理サーバ11は、ネットワーク12を介して複数のゲーム装置15が接続され、各ゲーム装置15におけるゲームの実行に伴って、ユーザからの要求に応じて、ユーザに対して供給されるゲームデータを登録し、また登録されたゲームデータを読み出してゲーム装置15におけるゲームにおいて使用させることができる。さらに、カード管理サーバ11では、複数のユーザがそれぞれ登録したカードデータを、ユーザ間で交換(トレード)するためのカード交換処理を実行する。
【0014】
PC13や携帯電話機14は、インターネットや公衆回線網などを含むネットワーク12を介してゲームサーバ10(カード管理サーバ11)に接続し、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用するために用いられる。なお、PC13や携帯電話機14以外の端末装置を利用して、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用することも可能である。
【0015】
ゲーム装置15は、例えばゲームセンターなどに設置されるもので、ゲーム専用のカードに記録されたゲームデータを利用してゲームを実行する。ゲーム装置15において実行されるゲームは、例えばゲームサーバ10が提供するゲームと同じものとする。ゲーム装置15は、ユーザが用意したカードからカードデータを読み取り、このカードデータをもとにしてゲームを実行させる。また、ゲーム装置15は、ゲームの実行に伴って、現物のカードをユーザに対して提供する、あるいは現物のカードに代えて、同カードに対応するカードデータをカード管理サーバ11に登録することができる。また、ゲーム装置15は、ユーザからの要求に応じて、カード管理サーバ11に登録されたカードデータを読み出してゲームに使用することができる。
【0016】
カード払い出し装置16は、ゲーム装置15で使用される現物のカードを払い出す専用機であり、カード管理サーバ11に登録されたゲームデータに対応するカードを払い出すことができる。カード払い出し装置16は、カードデータをもとにカード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する印刷型とする。
【0017】
カード配送センタ17は、ゲーム装置15で使用される現物のカードを、例えば郵送などの配送手段を用いてユーザに対して供給するもので、ユーザからのカードの配送要求をカード管理サーバ11を通じてパーソナルコンピュータ(PC)18によって受信して、カード配送の手続きが行われる。
【0018】
図2は、ゲーム装置15における機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、ゲーム装置15には、CPU20、RAM21、ROM22、HDD23、通信ユニット24、表示制御ユニット26、音声制御ユニット27、入出力制御ユニット28が設けられている。
【0019】
CPU20は、RAM21あるいはROM22に記憶されたプログラムを実行することにより各種機能を実現して、ゲーム装置全体を制御する。本実施形態では、CPU20は、ゲーム処理プログラムを実行することで、カードに記録されたカードデータを利用した対戦ゲームを実行する。
【0020】
RAM21、ROM22は、プログラムや各種データを記憶する。HDD23は、各種プログラムやデータなどを記録するもので、記憶されたプログラムやデータが必要に応じて読み出されてRAM21に記憶される。
【0021】
通信ユニット24は、CPU20の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続された他の装置、例えばゲームサーバ10(カード管理サーバ11)との間の通信を制御する。
【0022】
表示制御ユニット26は、CPU20の制御のもとで、ディスプレイ29においてゲーム画面を表示するための制御を実行する。音声制御ユニット27は、CPU20の制御のもとで、スピーカ30からゲーム処理中の効果音やBGMなどを出力させる。
【0023】
入出力制御ユニット28は、ゲーム装置15に設けられた各種機器との間のデータ入出力を制御する。入出力制御ユニット28には、コイン検知センサ31、カードリーダ32,33、カードディスペンサ34、ボタン35などが接続されている。
【0024】
コイン検知センサ31は、装置筐体に設けられたコイン投入口から投入された、ゲームのプレイ代とするコインを検知して、入出力制御ユニット28を通じてCPU20に通知する。
【0025】
カードリーダ32,33は、ゲーム装置15で利用されるカードに記録されたカードデータを読み取る。カードリーダ32,33は、どのような方式によってデータを読み取るものであっても良く、例えばバーコードやQR(Quick response)コードを光学的に読み取る方式、カードに貼り付けられた磁気テープに記録されたデータを読み取る方式、カードに埋め込まれたICタグ(RFID(Radio Frequency Identification))から近距離通信によりデータを読み取る方式などを用いることができる。その他の方式を用いても良い。カードリーダ32は、装置筐体の外表面部に設けられており、例えばカードが表面に接触されることにより、カードに記録されたカードデータを読み取る。また、カードリーダ33は、カードディスペンサ34に重ねて収容された最上部のカード、すなわち次に払い出しの対象となるカードに記録されたカードデータを読み取る。
【0026】
カードディスペンサ34は、CPU20の制御のもとで実行されたゲーム処理の結果に応じて、プレイヤに対して提供するカードをカード払い出し口から排出させる。カードディスペンサ34には、複数枚のカードが予め重ねた状態で収納されており、例えば最上部にあるカードから順番に排出される。カードディスペンサ34に収納されるカードには、カードの種類に応じた印刷が施されている他、ゲーム装置15においてゲームを実行する際に利用されるカードの種類に応じて異なるカードデータが記録されている。
【0027】
なお、カードディスペンサ34は、前述したように、複数のカードを予め収納しておく収納型とする他、カードデータをもとにカード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する印刷型とすることもできる。カードディスペンサ34を印刷型とした場合には、次に払い出しの対象となるカードからカードデータを読み出す必要がないためカードリーダ33は不要となる。また、印刷型のカードディスペンサ34を搭載した場合には、次に払い出されるカードの種類を任意に変更することができるため、ゲーム結果(例えば勝敗など)に基づいて決定されるカードを払い出すこともできる。
【0028】
また、ゲーム装置15は、カードディスペンサ34を搭載しない構成とすることもできる。この場合、ゲームの実行に伴ってユーザに対して払い出されるカードに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するものとする。
【0029】
ボタン35は、ユーザから各種の指示を入力するために使用される。
【0030】
図3は、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)には、制御部40、記憶部42、及び通信制御部44の機能が設けられる。
【0031】
制御部40は、ゲームサービスを提供するための処理を実行するもので、ゲーム処理部40a、カードデータ管理部40b、カードデータ登録部40c、カードデータ交換部40d、ユーザ管理部40e、カード払い出し制御部40f、カード配送管理部40gが設けられる。
【0032】
ゲーム処理部40aは、通信制御部44の制御により接続された端末装置(PC13、携帯電話機14)においてゲームを実行させるための処理を行う。ゲーム処理部40aは、ユーザが予め設定した識別データ(ID)と対応付けて登録されたカードデータを用いてゲームを実行させることができる。
【0033】
カードデータ管理部40bは、記憶部42に登録されたカードデータ(カード管理データ42a)を管理する。カードデータ管理部40bは、ユーザを識別する識別データ(ID)を設定し、この識別データと対応付けてカードデータを管理する。
【0034】
カードデータ登録部40cは、端末装置(PC13、携帯電話機14)あるいはゲーム装置15からのカードデータの登録要求を受信して、カードデータ管理部40bによって予め設定されている識別データと対応付けて、カード管理データ42aとして記憶部42に記憶させる。
【0035】
カードデータ交換部40dは、記憶部42にカード管理データ42aとして記憶されたカードデータを、他の別のカードデータと交換するためのカード交換処理を実行する。カードデータ交換部40dは、ユーザが登録したカード交換条件を示す交換カード管理データ42c、あるいは予めサーバ側で設定されている交換規則データ42dを参照して、交換条件に該当する場合にカードデータの交換(変更)を実行する。
【0036】
ユーザ管理部40eは、ゲームサービスを利用するためのユーザ登録を受け付け、ユーザに関するデータ(ユーザ管理データ42b)を管理する。
【0037】
カード払い出し制御部40fは、ゲーム処理部40aによるゲームの実行に伴って、カードをユーザに払い出すための制御を行う。カード払い出し制御部40fは、ゲームが端末装置(PC13、携帯電話機14)において実行された場合、カードの払い出しに代えて、カードデータを登録するものと決定する。この場合、カード払い出し制御部40fは、ゲーム処理部40aにより実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカード(カードデータ)を決定する。
【0038】
カード配送管理部40gは、ネットワーク12を介して接続された端末装置(PC13、携帯電話機14)、あるいはゲーム装置15(カードディスペンサ34が搭載されていない構成の場合)からカードの配送要求が受信された場合に、カード配送センタ17のPC18に対してカードの配送指示を送信する。
【0039】
記憶部42には、制御部40による処理に伴って、カード管理データ42a、ユーザ管理データ42b、交換カード管理データ42c、交換規則データ42dなどのデータが記憶される。
【0040】
カード管理データ42aは、端末装置(PC13、携帯電話機14)あるいはゲーム装置15からの要求に応じて登録されたカードデータを管理するためのデータである。カード管理データ42aは、例えば図4に示すように、カードデータを管理するために予め設定される識別データ(ID)と対応付けて、この識別データを設定したユーザが保有するカードデータ(保有カードデータ)が設定されている。また、カード管理データ42aでは、保有カードデータのうち、ユーザの指定により不要と指定されたカード(「不要カード」)を示す不要カードデータが設定されている。図4に示す例では、カードデータA,C,Dがユーザにより「不要カード」として設定されていることを示している。また、識別データと対応付けて、ユーザが「不要カード」との交換により取得を希望するカード(「欲しいカード」)が設定されている。図4に示す例では、カードF,Gの取得を希望していることが設定されている。
【0041】
ユーザ管理データ42bは、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用するユーザに関するデータである。ユーザ管理データ42bは、例えば図5に示すように、予め設定された識別データ(ID)ごとに、この識別データを登録したユーザについての住所、氏名、メールアドレスなどのデータ、またユーザ認証用に設定されたパスワードなどが登録される。ユーザ管理データ42b中の住所や氏名のデータは、例えばカードの配送依頼が受信された場合にカード配送センタ17に通知され、カードの配送先として処理される。
【0042】
交換カード管理データ42cは、カードデータを登録しているユーザによって登録されたカード交換条件を管理するためのデータである。交換カード管理データ42cは、例えば図6に示すように、識別データと対応付けて、ユーザが不要として指定した「不要カード」(トレード希望カード)と、この「不要カード」と交換対象とする「欲しいカード」とが対応付けて設定されている。例えば、図6に示す例では、「不要カード」A,C,DとカードFとの交換を希望していることを示している。
【0043】
交換規則データ42dは、予めサーバ側で設定されているカード交換条件を管理するためのデータである。交換規則データ42dは、例えば図7に示すように、ユーザが不要として指定する「不要カード」(少なくとも1枚)と、この「不要カード」と交換するプレミアカードとが対応付けて設定されている。例えば、図7に示す例では、ユーザが保有カードデータから選択した「不要カード」に、交換規則データ42dに設定されている「不要カード」の組み合わせ、例えば「不要カード」A,B,C,D,E,Fが含まれている場合に、該当する「不要カード」とプレミアカードYとが交換されることを示している。
【0044】
なお、通信制御部44は、制御部40の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続される、ゲームサービスを利用する端末装置(PC13、携帯電話機14)やゲーム装置15、カード払い出し装置16、カード配送センタ17に設置されたPC18との通信を制御する。
【0045】
図8は、ゲーム装置15の機能構成を示すブロック図である。
図8に示すように、ゲーム装置15には、ゲーム制御部50、記憶部52、及び通信制御部54の機能が設けられる。
【0046】
ゲーム制御部50は、ゲームの実行を制御するもので、ゲーム処理部50a、カード払い出し制御部50b、カード登録部50c、カードデータ読み出し部50dが設けられる。
【0047】
ゲーム処理部50aは、カードリーダ32によってカードから読み取られるカードデータ、あるいはカードデータ読み出し部50dによって読み出されるカード管理サーバ11に登録されていたカードデータを用いてゲームを実行するための処理を行う。
【0048】
カード払い出し制御部50bは、ゲーム処理部50aによるゲームの実行に伴って、カードをユーザに払い出すための制御を行う。カード払い出し制御部50bは、ゲーム装置15にカードディスペンサ34が搭載されていない構成の場合、カードの払い出しに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するものと決定する。この場合、カード払い出し制御部50bは、ゲーム処理部50aにより実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカード(カードデータ)を決定する。
【0049】
カード登録部50cは、ゲームの実行に伴って払い出されるカードに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するための処理を実行する。
【0050】
カードデータ読み出し部50dは、ゲーム処理部50aによりゲームが実行される際に、ユーザからの指示に応じてカード管理サーバ11に登録されたカードデータを読み出して、ゲームの実行に供する。
【0051】
記憶部52には、ゲーム制御部50による処理に伴って、ゲームデータ52a、カードデータ52b、ゲーム結果データ52cなどのデータが記憶される。
【0052】
ゲームデータ52aは、ゲーム処理部50aにより実行されるゲームに関するデータであり、対戦によってカウントされるダメージ量などを示すデータである。
【0053】
カードデータ52bは、ゲームに利用するために設定されたデータであり、カードリーダ32によってカードから読み取られたデータ、あるいはカード管理サーバ11から読み出されたデータである。
【0054】
ゲーム結果データ52cは、ゲームの終了時に設定されるデータであり、ゲームの実行結果(勝敗、対戦後のダメージ量など)を示すデータである。
【0055】
なお、通信制御部54は、ゲーム制御部50の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続される、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)やカード払い出し装置16との接続を制御する。
【0056】
次に、本実施形態におけるカード管理システムの動作について説明する。
(1)ゲーム装置15においてゲームをする場合について説明する。
図9は、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)において実行されるゲーム処理を説明するためのフローチャートである。また、図10は、本実施形態におけるカード管理システムの処理の流れを示す図である。
【0057】
(1−1)まず、ゲーム装置15に収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合について説明する。
ゲーム装置15を利用するユーザは、カード管理サーバ11にカードデータを登録するサービスを利用する場合には、予めユーザ登録をする必要がある。ユーザ登録は、例えばユーザ登録用のカードを別途購入し、このカードに記録されたカードデータをカードリーダ32によって読み込ませることにより行う。ユーザ登録用のカードには、カードに固有のカードデータ(識別データ)が記録されているものとする。ゲーム装置15は、カードから読み取られたデータがユーザ登録用であった場合、ネットワーク12を介してカード管理サーバ11にカードデータを通知する。
【0058】
カード管理サーバ11は、ゲーム装置15から通知されたカードデータに該当する識別データが、ユーザ管理データ42bに設定されていない場合、すなわち新規登録の場合には、ユーザ管理データ42bに新たな識別データ(ID)を設定してユーザ登録を完了する。
【0059】
なお、前述のように、ユーザ登録用のカードに記録されたカードデータ(識別データ)だけでなく、ユーザによって任意のパスワード(例えば英数字の組み合わせ)をボタン35に対する操作によって入力させ、このパスワードとカードデータとの組み合わせによりユーザ登録するようにしても良い。この場合、パスワードは、カードデータ(識別データ)と対応付けてユーザ管理データ42bに記憶されるものとする。
【0060】
ユーザは、カード管理サーバ11にカードデータを登録するサービスを利用する場合、ユーザ識別の手続きを行う。例えば、前述したユーザ登録で使用したユーザ登録用のカードのカードデータをカードリーダ32によって読み取らせる(さらにパスワードの入力を行う)。
【0061】
ゲーム装置15は、入力されたカードデータ(及びパスワード)が予め登録されているかを、ネットワーク12を介してカード管理サーバ11に問い合わせる。カード管理サーバ11のユーザ管理部40eは、ゲーム装置15から問い合わせがあったカードデータ(識別データ)(及びパスワード)がユーザ管理データ42bに登録されているかを確認し、該当するデータが設定されていれば、ユーザ登録されていることをゲーム装置15に応答する。
【0062】
ゲーム装置15は、ユーザ登録されていることが確認された場合(ステップA1、Yes)、カード管理サーバ11に予め登録されているカードデータ、あるいはユーザが持参したカードから読み取られるカードデータを、ゲームで使用するカードデータとして設定することができる。
【0063】
ここで、カードリーダ32によってカードに記録されたカードデータが読み取られた場合(ステップA2、No)、ゲーム処理部50aは、このカードデータをゲームで使用するカードデータ52bとして設定する(ステップA6)。
【0064】
一方、カードデータの読み出し要求が入力された場合(ステップA3)、カードデータ読み出し部50dは、カード管理サーバ11に対して、ユーザによって予め登録されているカードデータの読出しを要求する。
【0065】
カード管理サーバ11のカードデータ管理部40bは、ユーザ識別において確認された識別データ(ID)と対応づけてカード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出してゲーム装置15に送信する(図10(3))。
【0066】
カードデータ読み出し部50dは、カード管理サーバ11から読み出した保有カードデータが複数ある場合には、ディスプレイ29に一覧表示して、ユーザにより何れかを選択させる。
【0067】
図11には、保有カードデータの一覧表示の一例を示している。図11に示す表示例では、カードの種類を識別することができる情報(カード名やカードの外観など)の一覧表示と共に、「ゲームに使用するカードを選択して下さい」のメッセージが表示されている。なお、1回のゲームで使用するカードを1枚としているので、保有カードデータに同じ種類のカードデータが複数あっても1枚分のみ提示する。ここで、ボタン35に対する操作によって一覧表示中から何れかのカードを任意に選択することができる。
【0068】
ゲームで使用するカードデータが選択されると、ゲーム処理部50aは、そのカードデータをゲームで使用するカードデータ52bとして設定する(ステップA6)。
【0069】
こうして、カードデータ52bが設定されると、ゲーム処理部50aは、この設定されたカードデータ52bを用いてゲームを実行する(ステップA7)(図10(4))。
【0070】
ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カードディスペンサ34から現物のカードを払い出すか、あるいは現物のカードの払い出しに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するかをユーザによって選択させる(ステップA10)。なお、ここではゲーム装置15に収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合を例にしているため、図9におけるステップA9の処理は実行しない。すなわち、カードディスペンサ34には、予め複数のカードが重ねて収容されており、次に払い出されるカードが最上部のカードに限られているのでゲーム結果に応じて払い出すカードを設定しない。
【0071】
カード払い出し制御部50bは、カードディスペンサ34の最上部に位置するカード、すなわち次に払い出しの対象となるカードに記録されたカードデータをカードリーダ33によって読み取り、このカードデータに応じたカードをディスプレイ29に表示させる。ユーザは、ディスプレイ29に表示された払い出しの対象とするカードを確認して、現物のカードを払い出させるか、あるいは現物のカードに代えてカードデータをカード管理サーバ11に登録するかを判断することができる(ステップA10)。
【0072】
ここで、カード払い出しが選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カード払い出し処理を実行して、カードディスペンサ34によってカードを払い出させる(ステップA12)。これにより、ユーザは、新たな現物のカードを取得することができる。
【0073】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カード登録部50cは、カードデータ登録処理を実行して、カードリーダ33によって読み出されたカードデータ、すなわちカードディスペンサ34から次に払い出されるカードのカードデータの登録要求をカード管理サーバ11に送信する(ステップA13)(図10(5))。
【0074】
カード管理サーバ11のカードデータ登録部40cは、ゲーム装置15からの要求を受信すると、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて登録要求されたカードデータを、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する。
【0075】
こうして、カード管理サーバ11に登録したカードデータは、次回以降にゲーム装置15によってゲームを実行する場合に、前述のように読み出して、ゲームに利用することができる。また、後述するカード交換処理において、他のカードデータと交換することができる。また、カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに、カード払い出し装置16から現物のカードを払い出させたり、あるいはカード配送センタ17から発送させることができる。ゲーム装置15は、カードを払い出す代わりにカードデータを登録することができるので、その分、カードディスペンサ34に収納しておくためのカードの在庫量を少なくすることができる。
【0076】
なお、前述した説明では、収納型のカードディスペンサ34が設けられた構成を前提としているため、ゲーム結果に応じて払い出すカードを設定していないが、カードデータの登録が選択された場合にゲーム結果(勝敗、ゲーム終了時のダメージ量など)に応じたカード(カードデータ)を設定するようにしても良い。この場合、例えば現物のカードを払い出すか、あるいはカードデータの登録するかを先にユーザにより選択させる。そして、カードデータの登録が選択された場合に、カードディスペンサ34に収納された最上部のカードの種類に関係なく、ゲーム結果に応じたカード(カードデータ)を設定し、カード管理サーバ11に該当するカードデータを登録する。
【0077】
また、図2に示す構成では、カードディスペンサ34を1台のみとしているが、複数の収納型のカードディスペンサ34を設けて、それぞれ異なるカードを払い出すようにしても良い。この場合、ゲーム結果に応じて、何れかのカードディスペンサ34を選択し、ゲーム結果に応じたカードを払い出す、あるいは払い出しの対象とするカードに対応するカードデータをカード管理サーバ11に登録することも可能である。
【0078】
(1−2)次に、ゲーム装置15に印刷型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合について説明する。
なお、前述した収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合と同様に実行される処理については説明を省略する。
【0079】
ゲーム装置15は、ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部50bは、ゲーム結果に応じて払い出すカードの種類を設定する(ステップA9)。例えば、カード払い出し制御部50bは、ゲームの勝敗、対戦によって相手から与えられたダメージ量(相手に与えたダメージ量)など、ゲームの実行により得られるパラメータをもとにして、払い出すカードの種類を設定する。
【0080】
カード払い出し制御部50bは、現物のカードの払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し処理を実行してカードディスペンサ34からカードを払い出させる(ステップA12)。すなわち、カードディスペンサ34に収納された無記録のカードに対して、ゲーム結果に応じて設定されたカード(カードデータ)をもとに印刷を施すと共に、カード種類に応じたカードデータを記録して排出させる。
【0081】
これにより、ユーザは、ゲーム結果に応じた現物のカードを取得することができる。
【0082】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カード登録部50cは、カードデータ登録処理を実行して、ゲーム結果に応じて設定されたカードのカードデータの登録要求をカード管理サーバ11に送信する(ステップA13)。
【0083】
カード管理サーバ11のカードデータ登録部40cは、ゲーム装置15からの要求を受信すると、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて登録要求されたカードデータを、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する。
【0084】
カード管理サーバ11に登録されたカードデータは、前述と同様に、ゲームに利用する他、カード交換処理の対象としたり、現物のカードを取得するために利用することができる。
【0085】
なお、印刷型のカードディスペンサ34を備えたゲーム装置15では、カード管理サーバ11に登録したカードデータを任意に読み出して、現物のカードを排出させることも可能である。この場合、前述したように、ゲーム装置15においてユーザ識別の処理を実行し、識別されたユーザの識別データ(ID)に対応してカード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出して、このカードデータに応じたカードを排出すれば良い。
【0086】
こうして、印刷型のカードディスペンサ34を備えることで、複数種類のカードの在庫を用意しておく必要がなくなる。
【0087】
(1−3)次に、ゲーム装置15にカードディスペンサ34が設けられていない構成の場合について説明する。
なお、図9におけるステップA1〜A8の処理については、前述と同様にして実行されるものとして説明を省略する。
この構成の場合、ゲーム装置15から現物のカードを払い出すことができない。このため、カード払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カード払い出し(配送手続き)処理を実行する。すなわち、カード払い出し制御部50bは、ネットワーク12を通じて、カード管理サーバ11に対して、ステップA9において払い出しの対象として設定されたカードの配送依頼を送信する。なお、カード配送センタ17からの配送を依頼する場合には、ユーザ登録によって、カードの配送先のデータ(住所、氏名など)が、識別データ(ID)と対応付けてユーザ管理データ42bに設定しておく必要がある。
【0088】
ゲーム装置15は、カードの払い出し(配送)がユーザに選択された場合に、カード管理サーバ11に配送先が登録されていなければ、ユーザに配送先のデータを入力させるようにしても良い。また、カード管理サーバ11において管理されるユーザ管理データ42bには、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってカード管理サーバ11にアクセスして、配送先のデータを予め登録できるようにしても良い。例えば、端末装置(PC13、携帯電話機14)から識別データ(ID)(さらにパスワード)を指定することによりユーザ認証を実行し、その後、入力される配送先のデータを認証された識別データ(ID)と対応付けてユーザ管理データ42bに設定する。
【0089】
カード管理サーバ11のカード払い出し制御部40fは、ゲーム装置15からカードの配送依頼を受信すると、ユーザ管理データ42bに設定された配送先のデータと共にカード配送依頼をカード配送センタ17のPC18に通知する(図10(9))。
【0090】
カード配送センタ17では、カード管理サーバ11からの通知に応じて、指定された配送先(端末装置(PC13、携帯電話機14)のユーザ宛て)にカードを例えば郵送によって配送する(図10(10))。
【0091】
こうして、カード配送センタ17から現物のカードを配送させることにより、ゲーム装置15からカード払い出しの機構(カードリーダ33、カードディスペンサ34など)を省いて、ゲーム装置15の構成を簡単にすることができる。また、ゲーム装置15のためにカードの在庫を用意しておく必要もなくなる。
【0092】
(2)次に、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)により提供されるゲームサービスを端末装置(PC13、携帯電話機14)が利用する場合について説明する。
なお、ゲームサーバ10は、図9に示すステップA2,A5を除いた他の処理を前述と同様にして実行するものとし、異なる処理について説明する。
【0093】
ゲームサーバ10は、ネットワーク12(インターネット)上に、ゲームサービスを提供するためのWebサイトを開設している。ユーザは、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってゲームサーバ10が開設しているWebサイト(Webページ)にアクセスし、ゲームサービスを利用するためにユーザ登録を行う。ユーザ登録では、ユーザを識別するためのデータ(例えば電子メールアドレス、住所、氏名など)や、ログイン時に使用するパスワードの設定などを行う。ゲームサーバ10のユーザ管理部40eは、ユーザ登録により設定されたデータをユーザ管理データ42bとして記憶する。
【0094】
ユーザは、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用する場合、ゲームサーバ10のWebサイトにアクセスし、ユーザ識別の手続きを行う。例えば、ユーザ登録において設定したユーザを識別するためのデータ(例えば電子メールアドレス)とパスワードを指定する。
【0095】
カード管理サーバ11のユーザ管理部40eは、端末装置において入力されたデータとパスワードがユーザ管理データ42bに登録されているかを確認し、該当するデータが設定されていれば、予めユーザ登録しているユーザからのアクセスであると確認する。
【0096】
ゲームサーバ10が提供するゲームサービスでは、カード管理サーバ11に予め登録されているカードデータから、ゲームで使用するカードデータとして設定することができる。
【0097】
カードデータ管理部40bは、識別されたユーザに該当する識別データ(ID)と対応付けてカード管理データ42aに設定されている保有カードデータを読み出して端末装置に送信する。
【0098】
端末装置は、カード管理サーバ11から受信した保有カードデータが複数ある場合には、ディスプレイに一覧表示して(例えばカードデータが記録されたカードを表示する)、ユーザにより何れかを選択させる(図11参照)。
【0099】
ゲームで使用するカードデータが選択されると、ゲーム処理部40aは、そのカードデータをゲームで使用するカードデータとして設定し、この設定されたカードデータを用いてゲームを実行する(ステップA7)(図10(1))。
【0100】
ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部40fは、前述した(1−2)と同様に、ゲーム結果に応じて払い出すカードの種類を設定する。
【0101】
ここで、カード払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部40fは、カード払い出し(配送手続き)処理を実行する。すなわち、カード払い出し制御部40fは、ユーザ管理データ42bに設定された配送先のデータと共にカード配送依頼をカード配送センタ17のPC18に通知する。
【0102】
カード配送センタ17では、カード管理サーバ11からの通知に応じて、指定された配送先にカードを例えば郵送によって配送先する。
【0103】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カードデータ登録部40cは、カードデータ登録処理を実行して、ゲーム結果に応じて設定されたカードのカードデータを、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する(図10(2))。
【0104】
こうして、カード管理サーバ11に登録したカードデータは、次回以降にゲームを実行する場合に前述と同様にして読み出して使用することができる。また、カード管理サーバ11に登録しておくことで、ゲーム装置15によってゲームを実行する場合にも、前述のように読み出して、ゲームに利用することができる。また、後述するカード交換処理において、他のカードデータと交換することができる。また、カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに、カード払い出し装置16から現物のカードを払い出させたり、あるいはカード配送センタ17から発送させることができる。
【0105】
(3)カード払い出し装置16において現物のカードを払い出す場合について説明する。
【0106】
(3−1)カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに現物のカードを払い出す場合。
【0107】
カード払い出し装置16には、ユーザ操作によってデータを入力することができる入力装置が設けられている。カード払い出し装置16は、識別データ(ID)とパスワードをユーザ操作によって入力し、これをゲームサーバ10(カード管理サーバ11)に送信してユーザ認証を要求する(図10(7))。
【0108】
カード管理サーバ11は、カード払い出し装置16から受信した識別データ(ID)とパスワードとの組が、ユーザ管理データ42bに設定されている場合、予めユーザ登録されているユーザであると認証する。カード管理サーバ11は、認証されたユーザの識別データ(ID)と対応付けて、カード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出してカード払い出し装置16に送信する。
【0109】
カード管理データ42aに複数のカードデータが設定されていた場合、カード払い出し装置16は、複数のカードの一覧を表示して、払い出しの対象とするカードをユーザによって選択させる。
【0110】
カード払い出し装置16は、ユーザによって選択されたカードのカードデータをもとに、カード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する。
【0111】
(3−2)ゲーム装置15にカードディスペンサ34が設けられていない場合に、ゲーム装置15に代えてカードを払い出す場合。
【0112】
前述した(1−3)では、カード配送センタ17から現物のカードを配送させるとしたが、カード払い出し装置16において現物のカードを払い出させるようにしても良い。例えば、カード払い出し装置16は、複数のゲーム装置15について共用されるものとする。ゲーム装置15は、カード管理サーバ11を介して、あるいは直接、カード払い出し装置16に対してカードの払い出し要求を送信する。カード払い出し装置16は、カードの払い出し要求に応じて、現物のカードの払い出しを実行する。印刷型のカード払い出し装置16は、ゲーム装置15に設けられる収納型のカードディスペンサ34と比較して高価な構成となってしまうが、複数のゲーム装置15と共有することで設置費用を低減することができる。
【0113】
(4)次に、カード管理サーバ11に登録されたカードデータを他のカードデータに交換するカード交換処理について説明する。
(4−1)交換条件に合致する場合にカードデータを交換(変更)するカード交換処理について説明する。
【0114】
カード管理サーバ11に登録したカードデータについては、カード管理サーバ11にアクセス可能な機器、例えばゲーム装置15、端末装置(PC13、携帯電話機14)からユーザ識別の手続きを経た上で、交換対象とするカード(交換対象カード)の指定をすることができる。
【0115】
カード管理サーバ11は、ネットワーク12を介して、交換対象カードの設定要求が入力されると、ユーザ識別されたユーザ(識別データ(ID))に対応してカード管理データ42aに設定された保有カードデータ及び不要カードデータを読み出して、アクセスしてきた機器(端末装置(PC13、携帯電話機14)、ゲーム装置15)において交換対象カード設定画面を表示させる。
【0116】
図12には、交換対象カード設定画面の一例を示している。図12に示す表示例では、全ての保有カードデータに対応するカードの種類を識別することができる情報(カード名やカードの外観など)の一覧表示と共に、「不要カードを選択して下さい」のメッセージが表示されている。また、カードの一覧表示において、先にユーザからの指定によって不要と指定されたカード、例えば重複して保有しているカードAやカードC,Dについては、不要カードデータに応じて「不要」を表す表示が付加されている。
【0117】
また、交換対象カード設定画面では、「不要カード」との交換により取得を希望するカード(「欲しいカード」)を指定することができる。図12に示す例では、「欲しいカードを入力してください」のメッセージに対して、例えばカード名を直接入力したり、あるいは別に表示されるカード一覧中から選択することにより指定する。これにより、カード管理サーバ11では、カード管理データ42aにおいて、図4に示すように交換条件として「不要カード」及び「欲しいカード」が設定される。
【0118】
また、カードデータ交換部40dは、ユーザに指定された交換対象カードについてのデータを、交換カード管理データ42cとして設定する。例えば、図12に示すように、「不要カード」A,C,Dが指定され、「欲しいカード」Fが指定された場合には、図6に示すように、交換対象カードの指定を行ったユーザに対応する識別データ(ID)と対応付けて、「不要カード」A,C,Dと「欲しいカード」Fとを設定する。
【0119】
次に、カード管理サーバ11によるカード交換処理について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
カード管理サーバ11のカードデータ交換部40dは、予め決められたタイミングでカード交換処理を実行する。例えば、一定時間毎、あるいはカード管理データ42aが更新された時に実行する。
【0120】
カードデータ交換部40dは、交換カード管理データ42cを参照して、「不要カード」と「欲しいカード」の組み合わせ(交換条件)に合致するデータがあるか、交換カード管理データ42cに設定されているかを調べる(ステップB1)。例えば、図6に示す識別データ(ID)「00001」に対応付けて設定された「不要カード」A,C,Dと「欲しいカード」Fの組み合わせに対して、他のユーザが「不要カード」Fと「欲しいカード」A,C,Dを設定していた場合には、合致するデータ有りと判別する。
【0121】
合致するデータが存在していた場合(ステップB2、Yes)、カードデータ交換部40dは、合致する「不要カード」と「欲しいカード」の組み合わせを登録しているユーザ(ID)のカード管理データ42aに設定されている保有カードデータをカードが交換されたように変更する。例えば、カード管理データ42aにおいて、識別データ(ID)「00001」と対応付けて設定されていた保有カードデータA,C,Dを削除して、代わりに保有カードデータFを追加する。また、カードの交換相手となったユーザと対応付けて設定されていた保有カードデータFを削除して、代わりに保有カードデータA,C,Dを追加する。
【0122】
また、カードデータ交換部40dは、ユーザが設定した交換カード管理データ42cに基づくカードデータの交換だけでなく、予めサーバ側で設定されている交換規則データ42dによるカード交換を実行する。すなわち、カードデータ交換部40dは、交換カード管理データ42cを参照して、交換規則データ42dに設定された「不要カード」の組み合わせに合致する「不要カード」の登録があるかを調べる(ステップB4)。
【0123】
ここで合致するデータが存在していた場合(ステップB5、Yes)、カードデータ交換部40dは、交換規則データ42dの「不要カード」と合致する「不要カード」を交換カード管理データ42cに登録していたユーザ(ID)について、カード管理データ42aに設定された「不要カード」に該当する保有カードデータを、交換規則データ42dに設定された対応する「プレミアカード」に変更する(ステップB6)。例えば、交換カード管理データ42cに「不要カード」A,B,C,D,E,Fを登録したユーザがいた場合、このユーザが不要と設定した保有カードデータA,B,C,D,E,Fを交換規則データ42dに設定された「プレミアカード」Yに変更する。
【0124】
カードデータ交換部40dは、カード管理データ42aが更新された(カードデータが交換された)ユーザに対する、カード交換が成立したことを通知するメッセージを設定する。ここで、設定されたメッセージは、例えばゲームサーバ10から該当ユーザ宛に電子メールによって送信しても良いし(メールアドレスはユーザ管理データ42bに設定されている)、ゲームサーバ10がネットワーク12を通じて提供しているユーザ別のWebページにおいて掲載することにより通知しても良い。
【0125】
このようにして、ユーザがカード管理サーバ11に登録したカードデータについては、不要であることを設定することにより、他のユーザが保有しているカードデータと交換することができる。カードデータの交換は、カード管理サーバ11において実行されるため、ゲームを実行することにより取得されたカード(カードデータ)が不要であったとしても、他のユーザとの手渡しや郵送などの手続きをすることなく、他の欲しかったカード(カードデータ)と簡単に交換することができる。
【0126】
(4−2)トレード希望のカードを提示して、代替カードの提示を要求するカード交換処理について説明する。
このカード交換処理は、ユーザがカード管理データ42aに設定した保有カードデータに対して、交換条件として任意に「不要カード」(トレード希望)として設定することで、他のユーザに対してカードデータの交換を要求することができる。「不要カード」の設定については、前述したカード交換処理(図13)と同様にして、例えば図12に示すような交換対象カード設定画面を通じて行われるものとする。
【0127】
次に、カード管理サーバ11によるカード交換処理について、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
カード管理サーバ11のカードデータ交換部40dは、アクセスしてきた機器(端末装置(PC13、携帯電話機14)、ゲーム装置15)からの要求により不要カード(トレード希望)の登録がされると(ステップC1、Yes)、カード管理データ42aに保有カードデータを設定している他のユーザに対して、トレード希望が設定されたカードを提示してカードデータのトレード希望のメッセージを通知する(ステップC2)。
【0128】
トレード希望のメッセージは、例えばゲームサーバ10から該当ユーザ宛に電子メールによって送信しても良いし(メールアドレスはユーザ管理データ42bに設定されている)、ゲームサーバ10がネットワーク12を通じて提供しているユーザ別のWebページにおいて掲載することにより通知しても良い。
【0129】
ここで、カードデータ交換部40dは、トレード希望のメッセージに対する他のユーザからの応答待ち状態となる。例えば、カードデータ交換部40dは、ユーザ別のWebページを通じてトレード希望に対する応答を受信する。
【0130】
トレード希望に応答する他のユーザがいた場合(ステップC3、Yes)、カードデータ交換部40dは、このユーザに対して、トレード希望が設定されたカードと交換しようとする代替カードの設定を要求する。ここで、カード管理データ42aに設定された保有カードデータから任意のカードデータが選択できるものとする。
【0131】
カードデータ交換部40dは、代替カードが他のユーザにより設定されると、トレード希望をしたユーザに対してトレードされる代替カードを提示する(ステップC4)。なお、代替カードの提示は、電子メールあるいはユーザ別のWebページにより行うことができる。
【0132】
トレード希望をしたユーザが他のユーザにより提示された代替カードとのトレードに同意できない場合には(ステップC5、No)、カードデータ交換部40dは、トレード不成立としてトレード希望に応答した他のユーザからの代替カードの提示を無効として、さらに他のユーザからの応答待ち状態となる。
【0133】
一方、トレード希望をしたユーザが他のユーザにより提示された代替カードとのトレードに同意する場合には(ステップC5、Yes)、カードデータ交換部40dは、トレード成立として、カード管理データ42aのトレード対象となったカードデータを更新する(ステップC6)。すなわち、不要カードを設定してトレード希望したユーザが保有するトレード希望の保有カードデータと、トレード希望に応答した他のユーザが提示したユーザが保有する代替カードに対応する保有カードデータとを交換する。
【0134】
このようにして、ユーザがカード管理サーバ11に登録したカードデータについては、不要なカードをトレード希望として設定し、他のユーザが提示した代替カードが交換条件に合えば、その代替カードと不要カードのカードデータを交換することができる。カードデータの交換は、カード管理サーバ11において実行されるため、ゲームを実行することにより取得されたカード(カードデータ)が不要であったとしても、他のユーザとの手渡しや郵送などの手続きをすることなく、他の欲しかったカード(カードデータ)と簡単に交換することができる。
【0135】
なお、前述した説明では不要カード(トレード希望)のみを設定するものとして説明しているが、トレード対象として希望する代替カードの設定を同時にするようにしても良い。
【0136】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0137】
また、実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、コンピュータに実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、コンピュータ内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図。
【図2】ゲーム装置15における機能構成を示すブロック図。
【図3】ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)の機能構成を示すブロック図。
【図4】カード管理データ42aのデータ構成の一例を示す図。
【図5】ユーザ管理データ42bのデータ構成の一例を示す図。
【図6】交換カード管理データ42cのデータ構成の一例を示す図。
【図7】交換規則データ42dのデータ構成の一例を示す図。
【図8】ゲーム装置15の機能構成を示すブロック図。
【図9】ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)において実行されるゲーム処理を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態におけるカード管理システムの処理の流れを示す図。
【図11】保有カードデータの一覧表示の一例を示す図。
【図12】交換対象カード設定画面の一例を示す図。
【図13】カード管理サーバ11によるカード交換処理について説明するためのフローチャート。
【図14】カード管理サーバ11によるカード交換処理について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0139】
10…ゲームサーバ、11…カード管理サーバ、12…ネットワーク、13,18…パーソナルコンピュータ(PC)、14…携帯電話機、15…ゲーム装置、16…カード払い出し装置、17…カード配送センタ、20…CPU、21…RAM、22…ROM、23…HDD、24…通信ユニット、26…表示制御ユニット、27…音声制御ユニット、28…入出力制御ユニット、29…ディスプレイ、30…スピーカ、31…コイン検知センサ、32,33…カードリーダ、34…カードディスペンサ、35…ボタン、40…制御部、40a…ゲーム処理部、40b…カードデータ管理部、40c…カードデータ登録部、40d…カードデータ交換部、40e…ユーザ管理部、40f…カード払い出し制御部、40g…カード配送管理部、42,52…記憶部、42a…カード管理データ、42b…ユーザ管理データ、42c…交換カード管理データ、42d…交換規則データ、44,54…通信制御部、50…ゲーム制御部、50a…ゲーム処理部、50b…カード払い出し制御部、50c…カード登録部、50d…カードデータ読み出し部、52a…ゲームデータ、52b…カードデータ、52c…ゲーム結果データ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードから読み取ったデータを使用してゲームを実行するゲーム装置、カード管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カードに記録されたカードデータを読み取り、このカードデータを利用してゲームを実行するゲーム装置が広く普及している。例えば、ユーザが用意したカードを用いて、他のユーザやコンピュータと対戦を行うゲームなどがある。この種、ゲーム装置では、1ゲームを実行するのに伴って、新たなカードがユーザに対して供給される。ゲーム装置から供給されるカードの種類は複数有り、中には供給数が少ないカード(プレミアカード、レアカード)が含まれている。ユーザは、新たに取得したカードを収集して、次回以降のゲームに利用することができる。
【0003】
ところで従来では、コンピュータネットワークを利用して、実物のカードではなく、仮想媒体であるトレーディングカードをトレーディングすることができる管理システムが考えられている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載された管理システムは、データベースサーバによって管理された仮想トレーディングカードについて、サーバとコンピュータネットワークにより接続されたコンピュータ端末から入力される会員からの指示により、会員間での売買及び交換による取引を可能としている。また、この管理システムでは、仮想トレーディングカードを用いた個別のルールに基づくゲームを可能としている。
【特許文献1】特開2002−315970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように特許文献1に記載された管理システムでは、トレーディングカードを仮想媒体として扱い、この仮想トレーディングカードについての売買及び交換による取り引きや、仮想トレーディングカードを用いたゲームを可能としている。
【0005】
しかしながら、カードを利用したゲーム装置では、単にゲームをするだけでなく、カードの収集を目的として利用されることも多い。従って、カードを仮想化(デジタル化)してしまうと、ユーザのゲームへの興味を低下させてしまう。
【0006】
ところで、ゲームの実行に伴ってカードを払い出すゲーム装置では、装置筐体内部にカードを払い出すための装置を搭載する必要がある。従来のカードを払い出す装置は、予め複数枚のカードを重ねた状態で収納しておき、ゲームの実行に伴って、最上部にあるカードから順番に1枚ずつ排出する構造となっている。このため、排出されるカードは、ゲームを実行した結果が反映されたものではなく、またユーザが必要としている種類でない場合も多い。また、ゲーム装置に収納するための大量のカードの在庫を常に用意しておかなければならなかった。
【0007】
従来のゲーム装置は、カード収集を目的としたユーザがいるためカードを供給しなければならないが、ゲームの実行に伴って供給されたカードの種類がユーザが必要としているカードでない場合には破棄されてしまうことがあった。また、破棄しないで他のユーザとカードを交換しようとすると、他のユーザとの間で直接、郵送や手渡しするなどの手間のかかる作業が必要となっていた。
【0008】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、ゲームの実行に伴ってカードを払い出す代わりにゲームで使用できる形式のカードデータを登録しておくことでカードの在庫を減らすと共にカードの交換を容易にし、さらにカードデータをもとにカードを容易に現物化できるようにすることでカード収集を目的としたユーザの要求にも対応することが可能なゲーム装置、カード管理サーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明におけるゲーム装置は、カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、前記ゲーム処理手段により実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカードを決定するカード払い出し制御手段と、前記カード払い出し制御手段により決定されたカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカード登録手段と、前記カード登録手段によって登録されたカードデータを、前記ネットワークを通じて前記カード管理サーバから読み出すカードデータ読み出し手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
また本実施形態におけるカード管理サーバは、ネットワークを介して複数のゲーム装置と接続する接続手段と、前記接続手段によって接続された前記ゲーム装置から、ゲームで使用されるカードに対応するカードデータを受信するカードデータ受信手段と、前記カードデータ受信手段によって受信されたカードデータを、予め設定された識別データと対応付けて登録するカードデータ登録手段と、前記ゲーム装置から識別データと共にカードデータの読み出し要求を受信する受信手段と、前記カードデータ登録手段によって登録された前記カードデータから前記受信手段によって受信された前記識別データと対応する前記カードデータを読み出して、前記受信手段により受信された前記読み出し要求の要求元の前記ゲーム装置に対して送信する送信手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ゲームの実行に伴って払い出されるカードの代わりに、ゲームで使用できる形式のカードデータを記憶することでカードの在庫を減らすことができる。また、ユーザが取得するカードに代えてカードデータとして記憶されるため、他のユーザとのカード交換などをネットワークを利用して簡単に実行することができる。また、記憶されたカードデータをもとに、カードを容易に現物化できるようにすることでカード収集を目的としたユーザの要求に対応することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すシステムにおいて、ゲームサーバ10は、ネットワーク12を通じて接続される複数の端末装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)13や携帯電話機14などにおいてゲームを実行するためのサービスを提供する。ゲームサーバ10が提供するゲームは、ゲーム装置15で使用されるカードに記録されたカードデータを利用するゲームであり、例えば他のユーザとの対戦結果をカードデータ(カード)の種類に応じて変動させることができる(勝った場合に相手に与えるダメージ量をカードデータに応じて決定するなど)。
【0013】
ゲームサーバ10には、ゲームサーバ10が提供するゲームで使用されるカードデータを管理するためのカード管理サーバ11が含まれる。カード管理サーバ11は、PC13や携帯電話機14におけるゲームの実行に伴って、ユーザに対して供給されるゲームデータを登録し、また登録されたゲームデータを読み出してゲームにおいて使用させることができる。また、カード管理サーバ11は、ネットワーク12を介して複数のゲーム装置15が接続され、各ゲーム装置15におけるゲームの実行に伴って、ユーザからの要求に応じて、ユーザに対して供給されるゲームデータを登録し、また登録されたゲームデータを読み出してゲーム装置15におけるゲームにおいて使用させることができる。さらに、カード管理サーバ11では、複数のユーザがそれぞれ登録したカードデータを、ユーザ間で交換(トレード)するためのカード交換処理を実行する。
【0014】
PC13や携帯電話機14は、インターネットや公衆回線網などを含むネットワーク12を介してゲームサーバ10(カード管理サーバ11)に接続し、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用するために用いられる。なお、PC13や携帯電話機14以外の端末装置を利用して、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用することも可能である。
【0015】
ゲーム装置15は、例えばゲームセンターなどに設置されるもので、ゲーム専用のカードに記録されたゲームデータを利用してゲームを実行する。ゲーム装置15において実行されるゲームは、例えばゲームサーバ10が提供するゲームと同じものとする。ゲーム装置15は、ユーザが用意したカードからカードデータを読み取り、このカードデータをもとにしてゲームを実行させる。また、ゲーム装置15は、ゲームの実行に伴って、現物のカードをユーザに対して提供する、あるいは現物のカードに代えて、同カードに対応するカードデータをカード管理サーバ11に登録することができる。また、ゲーム装置15は、ユーザからの要求に応じて、カード管理サーバ11に登録されたカードデータを読み出してゲームに使用することができる。
【0016】
カード払い出し装置16は、ゲーム装置15で使用される現物のカードを払い出す専用機であり、カード管理サーバ11に登録されたゲームデータに対応するカードを払い出すことができる。カード払い出し装置16は、カードデータをもとにカード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する印刷型とする。
【0017】
カード配送センタ17は、ゲーム装置15で使用される現物のカードを、例えば郵送などの配送手段を用いてユーザに対して供給するもので、ユーザからのカードの配送要求をカード管理サーバ11を通じてパーソナルコンピュータ(PC)18によって受信して、カード配送の手続きが行われる。
【0018】
図2は、ゲーム装置15における機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、ゲーム装置15には、CPU20、RAM21、ROM22、HDD23、通信ユニット24、表示制御ユニット26、音声制御ユニット27、入出力制御ユニット28が設けられている。
【0019】
CPU20は、RAM21あるいはROM22に記憶されたプログラムを実行することにより各種機能を実現して、ゲーム装置全体を制御する。本実施形態では、CPU20は、ゲーム処理プログラムを実行することで、カードに記録されたカードデータを利用した対戦ゲームを実行する。
【0020】
RAM21、ROM22は、プログラムや各種データを記憶する。HDD23は、各種プログラムやデータなどを記録するもので、記憶されたプログラムやデータが必要に応じて読み出されてRAM21に記憶される。
【0021】
通信ユニット24は、CPU20の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続された他の装置、例えばゲームサーバ10(カード管理サーバ11)との間の通信を制御する。
【0022】
表示制御ユニット26は、CPU20の制御のもとで、ディスプレイ29においてゲーム画面を表示するための制御を実行する。音声制御ユニット27は、CPU20の制御のもとで、スピーカ30からゲーム処理中の効果音やBGMなどを出力させる。
【0023】
入出力制御ユニット28は、ゲーム装置15に設けられた各種機器との間のデータ入出力を制御する。入出力制御ユニット28には、コイン検知センサ31、カードリーダ32,33、カードディスペンサ34、ボタン35などが接続されている。
【0024】
コイン検知センサ31は、装置筐体に設けられたコイン投入口から投入された、ゲームのプレイ代とするコインを検知して、入出力制御ユニット28を通じてCPU20に通知する。
【0025】
カードリーダ32,33は、ゲーム装置15で利用されるカードに記録されたカードデータを読み取る。カードリーダ32,33は、どのような方式によってデータを読み取るものであっても良く、例えばバーコードやQR(Quick response)コードを光学的に読み取る方式、カードに貼り付けられた磁気テープに記録されたデータを読み取る方式、カードに埋め込まれたICタグ(RFID(Radio Frequency Identification))から近距離通信によりデータを読み取る方式などを用いることができる。その他の方式を用いても良い。カードリーダ32は、装置筐体の外表面部に設けられており、例えばカードが表面に接触されることにより、カードに記録されたカードデータを読み取る。また、カードリーダ33は、カードディスペンサ34に重ねて収容された最上部のカード、すなわち次に払い出しの対象となるカードに記録されたカードデータを読み取る。
【0026】
カードディスペンサ34は、CPU20の制御のもとで実行されたゲーム処理の結果に応じて、プレイヤに対して提供するカードをカード払い出し口から排出させる。カードディスペンサ34には、複数枚のカードが予め重ねた状態で収納されており、例えば最上部にあるカードから順番に排出される。カードディスペンサ34に収納されるカードには、カードの種類に応じた印刷が施されている他、ゲーム装置15においてゲームを実行する際に利用されるカードの種類に応じて異なるカードデータが記録されている。
【0027】
なお、カードディスペンサ34は、前述したように、複数のカードを予め収納しておく収納型とする他、カードデータをもとにカード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する印刷型とすることもできる。カードディスペンサ34を印刷型とした場合には、次に払い出しの対象となるカードからカードデータを読み出す必要がないためカードリーダ33は不要となる。また、印刷型のカードディスペンサ34を搭載した場合には、次に払い出されるカードの種類を任意に変更することができるため、ゲーム結果(例えば勝敗など)に基づいて決定されるカードを払い出すこともできる。
【0028】
また、ゲーム装置15は、カードディスペンサ34を搭載しない構成とすることもできる。この場合、ゲームの実行に伴ってユーザに対して払い出されるカードに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するものとする。
【0029】
ボタン35は、ユーザから各種の指示を入力するために使用される。
【0030】
図3は、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)には、制御部40、記憶部42、及び通信制御部44の機能が設けられる。
【0031】
制御部40は、ゲームサービスを提供するための処理を実行するもので、ゲーム処理部40a、カードデータ管理部40b、カードデータ登録部40c、カードデータ交換部40d、ユーザ管理部40e、カード払い出し制御部40f、カード配送管理部40gが設けられる。
【0032】
ゲーム処理部40aは、通信制御部44の制御により接続された端末装置(PC13、携帯電話機14)においてゲームを実行させるための処理を行う。ゲーム処理部40aは、ユーザが予め設定した識別データ(ID)と対応付けて登録されたカードデータを用いてゲームを実行させることができる。
【0033】
カードデータ管理部40bは、記憶部42に登録されたカードデータ(カード管理データ42a)を管理する。カードデータ管理部40bは、ユーザを識別する識別データ(ID)を設定し、この識別データと対応付けてカードデータを管理する。
【0034】
カードデータ登録部40cは、端末装置(PC13、携帯電話機14)あるいはゲーム装置15からのカードデータの登録要求を受信して、カードデータ管理部40bによって予め設定されている識別データと対応付けて、カード管理データ42aとして記憶部42に記憶させる。
【0035】
カードデータ交換部40dは、記憶部42にカード管理データ42aとして記憶されたカードデータを、他の別のカードデータと交換するためのカード交換処理を実行する。カードデータ交換部40dは、ユーザが登録したカード交換条件を示す交換カード管理データ42c、あるいは予めサーバ側で設定されている交換規則データ42dを参照して、交換条件に該当する場合にカードデータの交換(変更)を実行する。
【0036】
ユーザ管理部40eは、ゲームサービスを利用するためのユーザ登録を受け付け、ユーザに関するデータ(ユーザ管理データ42b)を管理する。
【0037】
カード払い出し制御部40fは、ゲーム処理部40aによるゲームの実行に伴って、カードをユーザに払い出すための制御を行う。カード払い出し制御部40fは、ゲームが端末装置(PC13、携帯電話機14)において実行された場合、カードの払い出しに代えて、カードデータを登録するものと決定する。この場合、カード払い出し制御部40fは、ゲーム処理部40aにより実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカード(カードデータ)を決定する。
【0038】
カード配送管理部40gは、ネットワーク12を介して接続された端末装置(PC13、携帯電話機14)、あるいはゲーム装置15(カードディスペンサ34が搭載されていない構成の場合)からカードの配送要求が受信された場合に、カード配送センタ17のPC18に対してカードの配送指示を送信する。
【0039】
記憶部42には、制御部40による処理に伴って、カード管理データ42a、ユーザ管理データ42b、交換カード管理データ42c、交換規則データ42dなどのデータが記憶される。
【0040】
カード管理データ42aは、端末装置(PC13、携帯電話機14)あるいはゲーム装置15からの要求に応じて登録されたカードデータを管理するためのデータである。カード管理データ42aは、例えば図4に示すように、カードデータを管理するために予め設定される識別データ(ID)と対応付けて、この識別データを設定したユーザが保有するカードデータ(保有カードデータ)が設定されている。また、カード管理データ42aでは、保有カードデータのうち、ユーザの指定により不要と指定されたカード(「不要カード」)を示す不要カードデータが設定されている。図4に示す例では、カードデータA,C,Dがユーザにより「不要カード」として設定されていることを示している。また、識別データと対応付けて、ユーザが「不要カード」との交換により取得を希望するカード(「欲しいカード」)が設定されている。図4に示す例では、カードF,Gの取得を希望していることが設定されている。
【0041】
ユーザ管理データ42bは、ゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用するユーザに関するデータである。ユーザ管理データ42bは、例えば図5に示すように、予め設定された識別データ(ID)ごとに、この識別データを登録したユーザについての住所、氏名、メールアドレスなどのデータ、またユーザ認証用に設定されたパスワードなどが登録される。ユーザ管理データ42b中の住所や氏名のデータは、例えばカードの配送依頼が受信された場合にカード配送センタ17に通知され、カードの配送先として処理される。
【0042】
交換カード管理データ42cは、カードデータを登録しているユーザによって登録されたカード交換条件を管理するためのデータである。交換カード管理データ42cは、例えば図6に示すように、識別データと対応付けて、ユーザが不要として指定した「不要カード」(トレード希望カード)と、この「不要カード」と交換対象とする「欲しいカード」とが対応付けて設定されている。例えば、図6に示す例では、「不要カード」A,C,DとカードFとの交換を希望していることを示している。
【0043】
交換規則データ42dは、予めサーバ側で設定されているカード交換条件を管理するためのデータである。交換規則データ42dは、例えば図7に示すように、ユーザが不要として指定する「不要カード」(少なくとも1枚)と、この「不要カード」と交換するプレミアカードとが対応付けて設定されている。例えば、図7に示す例では、ユーザが保有カードデータから選択した「不要カード」に、交換規則データ42dに設定されている「不要カード」の組み合わせ、例えば「不要カード」A,B,C,D,E,Fが含まれている場合に、該当する「不要カード」とプレミアカードYとが交換されることを示している。
【0044】
なお、通信制御部44は、制御部40の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続される、ゲームサービスを利用する端末装置(PC13、携帯電話機14)やゲーム装置15、カード払い出し装置16、カード配送センタ17に設置されたPC18との通信を制御する。
【0045】
図8は、ゲーム装置15の機能構成を示すブロック図である。
図8に示すように、ゲーム装置15には、ゲーム制御部50、記憶部52、及び通信制御部54の機能が設けられる。
【0046】
ゲーム制御部50は、ゲームの実行を制御するもので、ゲーム処理部50a、カード払い出し制御部50b、カード登録部50c、カードデータ読み出し部50dが設けられる。
【0047】
ゲーム処理部50aは、カードリーダ32によってカードから読み取られるカードデータ、あるいはカードデータ読み出し部50dによって読み出されるカード管理サーバ11に登録されていたカードデータを用いてゲームを実行するための処理を行う。
【0048】
カード払い出し制御部50bは、ゲーム処理部50aによるゲームの実行に伴って、カードをユーザに払い出すための制御を行う。カード払い出し制御部50bは、ゲーム装置15にカードディスペンサ34が搭載されていない構成の場合、カードの払い出しに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するものと決定する。この場合、カード払い出し制御部50bは、ゲーム処理部50aにより実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカード(カードデータ)を決定する。
【0049】
カード登録部50cは、ゲームの実行に伴って払い出されるカードに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するための処理を実行する。
【0050】
カードデータ読み出し部50dは、ゲーム処理部50aによりゲームが実行される際に、ユーザからの指示に応じてカード管理サーバ11に登録されたカードデータを読み出して、ゲームの実行に供する。
【0051】
記憶部52には、ゲーム制御部50による処理に伴って、ゲームデータ52a、カードデータ52b、ゲーム結果データ52cなどのデータが記憶される。
【0052】
ゲームデータ52aは、ゲーム処理部50aにより実行されるゲームに関するデータであり、対戦によってカウントされるダメージ量などを示すデータである。
【0053】
カードデータ52bは、ゲームに利用するために設定されたデータであり、カードリーダ32によってカードから読み取られたデータ、あるいはカード管理サーバ11から読み出されたデータである。
【0054】
ゲーム結果データ52cは、ゲームの終了時に設定されるデータであり、ゲームの実行結果(勝敗、対戦後のダメージ量など)を示すデータである。
【0055】
なお、通信制御部54は、ゲーム制御部50の制御のもとで、ネットワーク12を介して接続される、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)やカード払い出し装置16との接続を制御する。
【0056】
次に、本実施形態におけるカード管理システムの動作について説明する。
(1)ゲーム装置15においてゲームをする場合について説明する。
図9は、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)において実行されるゲーム処理を説明するためのフローチャートである。また、図10は、本実施形態におけるカード管理システムの処理の流れを示す図である。
【0057】
(1−1)まず、ゲーム装置15に収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合について説明する。
ゲーム装置15を利用するユーザは、カード管理サーバ11にカードデータを登録するサービスを利用する場合には、予めユーザ登録をする必要がある。ユーザ登録は、例えばユーザ登録用のカードを別途購入し、このカードに記録されたカードデータをカードリーダ32によって読み込ませることにより行う。ユーザ登録用のカードには、カードに固有のカードデータ(識別データ)が記録されているものとする。ゲーム装置15は、カードから読み取られたデータがユーザ登録用であった場合、ネットワーク12を介してカード管理サーバ11にカードデータを通知する。
【0058】
カード管理サーバ11は、ゲーム装置15から通知されたカードデータに該当する識別データが、ユーザ管理データ42bに設定されていない場合、すなわち新規登録の場合には、ユーザ管理データ42bに新たな識別データ(ID)を設定してユーザ登録を完了する。
【0059】
なお、前述のように、ユーザ登録用のカードに記録されたカードデータ(識別データ)だけでなく、ユーザによって任意のパスワード(例えば英数字の組み合わせ)をボタン35に対する操作によって入力させ、このパスワードとカードデータとの組み合わせによりユーザ登録するようにしても良い。この場合、パスワードは、カードデータ(識別データ)と対応付けてユーザ管理データ42bに記憶されるものとする。
【0060】
ユーザは、カード管理サーバ11にカードデータを登録するサービスを利用する場合、ユーザ識別の手続きを行う。例えば、前述したユーザ登録で使用したユーザ登録用のカードのカードデータをカードリーダ32によって読み取らせる(さらにパスワードの入力を行う)。
【0061】
ゲーム装置15は、入力されたカードデータ(及びパスワード)が予め登録されているかを、ネットワーク12を介してカード管理サーバ11に問い合わせる。カード管理サーバ11のユーザ管理部40eは、ゲーム装置15から問い合わせがあったカードデータ(識別データ)(及びパスワード)がユーザ管理データ42bに登録されているかを確認し、該当するデータが設定されていれば、ユーザ登録されていることをゲーム装置15に応答する。
【0062】
ゲーム装置15は、ユーザ登録されていることが確認された場合(ステップA1、Yes)、カード管理サーバ11に予め登録されているカードデータ、あるいはユーザが持参したカードから読み取られるカードデータを、ゲームで使用するカードデータとして設定することができる。
【0063】
ここで、カードリーダ32によってカードに記録されたカードデータが読み取られた場合(ステップA2、No)、ゲーム処理部50aは、このカードデータをゲームで使用するカードデータ52bとして設定する(ステップA6)。
【0064】
一方、カードデータの読み出し要求が入力された場合(ステップA3)、カードデータ読み出し部50dは、カード管理サーバ11に対して、ユーザによって予め登録されているカードデータの読出しを要求する。
【0065】
カード管理サーバ11のカードデータ管理部40bは、ユーザ識別において確認された識別データ(ID)と対応づけてカード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出してゲーム装置15に送信する(図10(3))。
【0066】
カードデータ読み出し部50dは、カード管理サーバ11から読み出した保有カードデータが複数ある場合には、ディスプレイ29に一覧表示して、ユーザにより何れかを選択させる。
【0067】
図11には、保有カードデータの一覧表示の一例を示している。図11に示す表示例では、カードの種類を識別することができる情報(カード名やカードの外観など)の一覧表示と共に、「ゲームに使用するカードを選択して下さい」のメッセージが表示されている。なお、1回のゲームで使用するカードを1枚としているので、保有カードデータに同じ種類のカードデータが複数あっても1枚分のみ提示する。ここで、ボタン35に対する操作によって一覧表示中から何れかのカードを任意に選択することができる。
【0068】
ゲームで使用するカードデータが選択されると、ゲーム処理部50aは、そのカードデータをゲームで使用するカードデータ52bとして設定する(ステップA6)。
【0069】
こうして、カードデータ52bが設定されると、ゲーム処理部50aは、この設定されたカードデータ52bを用いてゲームを実行する(ステップA7)(図10(4))。
【0070】
ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カードディスペンサ34から現物のカードを払い出すか、あるいは現物のカードの払い出しに代えて、カードデータをカード管理サーバ11に登録するかをユーザによって選択させる(ステップA10)。なお、ここではゲーム装置15に収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合を例にしているため、図9におけるステップA9の処理は実行しない。すなわち、カードディスペンサ34には、予め複数のカードが重ねて収容されており、次に払い出されるカードが最上部のカードに限られているのでゲーム結果に応じて払い出すカードを設定しない。
【0071】
カード払い出し制御部50bは、カードディスペンサ34の最上部に位置するカード、すなわち次に払い出しの対象となるカードに記録されたカードデータをカードリーダ33によって読み取り、このカードデータに応じたカードをディスプレイ29に表示させる。ユーザは、ディスプレイ29に表示された払い出しの対象とするカードを確認して、現物のカードを払い出させるか、あるいは現物のカードに代えてカードデータをカード管理サーバ11に登録するかを判断することができる(ステップA10)。
【0072】
ここで、カード払い出しが選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カード払い出し処理を実行して、カードディスペンサ34によってカードを払い出させる(ステップA12)。これにより、ユーザは、新たな現物のカードを取得することができる。
【0073】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カード登録部50cは、カードデータ登録処理を実行して、カードリーダ33によって読み出されたカードデータ、すなわちカードディスペンサ34から次に払い出されるカードのカードデータの登録要求をカード管理サーバ11に送信する(ステップA13)(図10(5))。
【0074】
カード管理サーバ11のカードデータ登録部40cは、ゲーム装置15からの要求を受信すると、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて登録要求されたカードデータを、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する。
【0075】
こうして、カード管理サーバ11に登録したカードデータは、次回以降にゲーム装置15によってゲームを実行する場合に、前述のように読み出して、ゲームに利用することができる。また、後述するカード交換処理において、他のカードデータと交換することができる。また、カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに、カード払い出し装置16から現物のカードを払い出させたり、あるいはカード配送センタ17から発送させることができる。ゲーム装置15は、カードを払い出す代わりにカードデータを登録することができるので、その分、カードディスペンサ34に収納しておくためのカードの在庫量を少なくすることができる。
【0076】
なお、前述した説明では、収納型のカードディスペンサ34が設けられた構成を前提としているため、ゲーム結果に応じて払い出すカードを設定していないが、カードデータの登録が選択された場合にゲーム結果(勝敗、ゲーム終了時のダメージ量など)に応じたカード(カードデータ)を設定するようにしても良い。この場合、例えば現物のカードを払い出すか、あるいはカードデータの登録するかを先にユーザにより選択させる。そして、カードデータの登録が選択された場合に、カードディスペンサ34に収納された最上部のカードの種類に関係なく、ゲーム結果に応じたカード(カードデータ)を設定し、カード管理サーバ11に該当するカードデータを登録する。
【0077】
また、図2に示す構成では、カードディスペンサ34を1台のみとしているが、複数の収納型のカードディスペンサ34を設けて、それぞれ異なるカードを払い出すようにしても良い。この場合、ゲーム結果に応じて、何れかのカードディスペンサ34を選択し、ゲーム結果に応じたカードを払い出す、あるいは払い出しの対象とするカードに対応するカードデータをカード管理サーバ11に登録することも可能である。
【0078】
(1−2)次に、ゲーム装置15に印刷型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合について説明する。
なお、前述した収納型のカードディスペンサ34が設けられている構成の場合と同様に実行される処理については説明を省略する。
【0079】
ゲーム装置15は、ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部50bは、ゲーム結果に応じて払い出すカードの種類を設定する(ステップA9)。例えば、カード払い出し制御部50bは、ゲームの勝敗、対戦によって相手から与えられたダメージ量(相手に与えたダメージ量)など、ゲームの実行により得られるパラメータをもとにして、払い出すカードの種類を設定する。
【0080】
カード払い出し制御部50bは、現物のカードの払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し処理を実行してカードディスペンサ34からカードを払い出させる(ステップA12)。すなわち、カードディスペンサ34に収納された無記録のカードに対して、ゲーム結果に応じて設定されたカード(カードデータ)をもとに印刷を施すと共に、カード種類に応じたカードデータを記録して排出させる。
【0081】
これにより、ユーザは、ゲーム結果に応じた現物のカードを取得することができる。
【0082】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カード登録部50cは、カードデータ登録処理を実行して、ゲーム結果に応じて設定されたカードのカードデータの登録要求をカード管理サーバ11に送信する(ステップA13)。
【0083】
カード管理サーバ11のカードデータ登録部40cは、ゲーム装置15からの要求を受信すると、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて登録要求されたカードデータを、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する。
【0084】
カード管理サーバ11に登録されたカードデータは、前述と同様に、ゲームに利用する他、カード交換処理の対象としたり、現物のカードを取得するために利用することができる。
【0085】
なお、印刷型のカードディスペンサ34を備えたゲーム装置15では、カード管理サーバ11に登録したカードデータを任意に読み出して、現物のカードを排出させることも可能である。この場合、前述したように、ゲーム装置15においてユーザ識別の処理を実行し、識別されたユーザの識別データ(ID)に対応してカード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出して、このカードデータに応じたカードを排出すれば良い。
【0086】
こうして、印刷型のカードディスペンサ34を備えることで、複数種類のカードの在庫を用意しておく必要がなくなる。
【0087】
(1−3)次に、ゲーム装置15にカードディスペンサ34が設けられていない構成の場合について説明する。
なお、図9におけるステップA1〜A8の処理については、前述と同様にして実行されるものとして説明を省略する。
この構成の場合、ゲーム装置15から現物のカードを払い出すことができない。このため、カード払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部50bは、カード払い出し(配送手続き)処理を実行する。すなわち、カード払い出し制御部50bは、ネットワーク12を通じて、カード管理サーバ11に対して、ステップA9において払い出しの対象として設定されたカードの配送依頼を送信する。なお、カード配送センタ17からの配送を依頼する場合には、ユーザ登録によって、カードの配送先のデータ(住所、氏名など)が、識別データ(ID)と対応付けてユーザ管理データ42bに設定しておく必要がある。
【0088】
ゲーム装置15は、カードの払い出し(配送)がユーザに選択された場合に、カード管理サーバ11に配送先が登録されていなければ、ユーザに配送先のデータを入力させるようにしても良い。また、カード管理サーバ11において管理されるユーザ管理データ42bには、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってカード管理サーバ11にアクセスして、配送先のデータを予め登録できるようにしても良い。例えば、端末装置(PC13、携帯電話機14)から識別データ(ID)(さらにパスワード)を指定することによりユーザ認証を実行し、その後、入力される配送先のデータを認証された識別データ(ID)と対応付けてユーザ管理データ42bに設定する。
【0089】
カード管理サーバ11のカード払い出し制御部40fは、ゲーム装置15からカードの配送依頼を受信すると、ユーザ管理データ42bに設定された配送先のデータと共にカード配送依頼をカード配送センタ17のPC18に通知する(図10(9))。
【0090】
カード配送センタ17では、カード管理サーバ11からの通知に応じて、指定された配送先(端末装置(PC13、携帯電話機14)のユーザ宛て)にカードを例えば郵送によって配送する(図10(10))。
【0091】
こうして、カード配送センタ17から現物のカードを配送させることにより、ゲーム装置15からカード払い出しの機構(カードリーダ33、カードディスペンサ34など)を省いて、ゲーム装置15の構成を簡単にすることができる。また、ゲーム装置15のためにカードの在庫を用意しておく必要もなくなる。
【0092】
(2)次に、ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)により提供されるゲームサービスを端末装置(PC13、携帯電話機14)が利用する場合について説明する。
なお、ゲームサーバ10は、図9に示すステップA2,A5を除いた他の処理を前述と同様にして実行するものとし、異なる処理について説明する。
【0093】
ゲームサーバ10は、ネットワーク12(インターネット)上に、ゲームサービスを提供するためのWebサイトを開設している。ユーザは、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってゲームサーバ10が開設しているWebサイト(Webページ)にアクセスし、ゲームサービスを利用するためにユーザ登録を行う。ユーザ登録では、ユーザを識別するためのデータ(例えば電子メールアドレス、住所、氏名など)や、ログイン時に使用するパスワードの設定などを行う。ゲームサーバ10のユーザ管理部40eは、ユーザ登録により設定されたデータをユーザ管理データ42bとして記憶する。
【0094】
ユーザは、端末装置(PC13、携帯電話機14)によってゲームサーバ10が提供するゲームサービスを利用する場合、ゲームサーバ10のWebサイトにアクセスし、ユーザ識別の手続きを行う。例えば、ユーザ登録において設定したユーザを識別するためのデータ(例えば電子メールアドレス)とパスワードを指定する。
【0095】
カード管理サーバ11のユーザ管理部40eは、端末装置において入力されたデータとパスワードがユーザ管理データ42bに登録されているかを確認し、該当するデータが設定されていれば、予めユーザ登録しているユーザからのアクセスであると確認する。
【0096】
ゲームサーバ10が提供するゲームサービスでは、カード管理サーバ11に予め登録されているカードデータから、ゲームで使用するカードデータとして設定することができる。
【0097】
カードデータ管理部40bは、識別されたユーザに該当する識別データ(ID)と対応付けてカード管理データ42aに設定されている保有カードデータを読み出して端末装置に送信する。
【0098】
端末装置は、カード管理サーバ11から受信した保有カードデータが複数ある場合には、ディスプレイに一覧表示して(例えばカードデータが記録されたカードを表示する)、ユーザにより何れかを選択させる(図11参照)。
【0099】
ゲームで使用するカードデータが選択されると、ゲーム処理部40aは、そのカードデータをゲームで使用するカードデータとして設定し、この設定されたカードデータを用いてゲームを実行する(ステップA7)(図10(1))。
【0100】
ゲームが終了すると(ステップA8、Yes)、カード払い出し制御部40fは、前述した(1−2)と同様に、ゲーム結果に応じて払い出すカードの種類を設定する。
【0101】
ここで、カード払い出しがユーザにより選択された場合(ステップA11、Yes)、カード払い出し制御部40fは、カード払い出し(配送手続き)処理を実行する。すなわち、カード払い出し制御部40fは、ユーザ管理データ42bに設定された配送先のデータと共にカード配送依頼をカード配送センタ17のPC18に通知する。
【0102】
カード配送センタ17では、カード管理サーバ11からの通知に応じて、指定された配送先にカードを例えば郵送によって配送先する。
【0103】
一方、カードデータの登録が選択された場合(ステップA11、No)、カードデータ登録部40cは、カードデータ登録処理を実行して、ゲーム結果に応じて設定されたカードのカードデータを、ユーザ識別で確認された識別データ(ID)と対応付けて、保有カードデータとしてカード管理データ42aに設定する(図10(2))。
【0104】
こうして、カード管理サーバ11に登録したカードデータは、次回以降にゲームを実行する場合に前述と同様にして読み出して使用することができる。また、カード管理サーバ11に登録しておくことで、ゲーム装置15によってゲームを実行する場合にも、前述のように読み出して、ゲームに利用することができる。また、後述するカード交換処理において、他のカードデータと交換することができる。また、カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに、カード払い出し装置16から現物のカードを払い出させたり、あるいはカード配送センタ17から発送させることができる。
【0105】
(3)カード払い出し装置16において現物のカードを払い出す場合について説明する。
【0106】
(3−1)カード管理サーバ11に登録されたカードデータをもとに現物のカードを払い出す場合。
【0107】
カード払い出し装置16には、ユーザ操作によってデータを入力することができる入力装置が設けられている。カード払い出し装置16は、識別データ(ID)とパスワードをユーザ操作によって入力し、これをゲームサーバ10(カード管理サーバ11)に送信してユーザ認証を要求する(図10(7))。
【0108】
カード管理サーバ11は、カード払い出し装置16から受信した識別データ(ID)とパスワードとの組が、ユーザ管理データ42bに設定されている場合、予めユーザ登録されているユーザであると認証する。カード管理サーバ11は、認証されたユーザの識別データ(ID)と対応付けて、カード管理データ42aに設定された保有カードデータを読み出してカード払い出し装置16に送信する。
【0109】
カード管理データ42aに複数のカードデータが設定されていた場合、カード払い出し装置16は、複数のカードの一覧を表示して、払い出しの対象とするカードをユーザによって選択させる。
【0110】
カード払い出し装置16は、ユーザによって選択されたカードのカードデータをもとに、カード種類に応じた印刷を施すと共に、カードデータを記録して排出する。
【0111】
(3−2)ゲーム装置15にカードディスペンサ34が設けられていない場合に、ゲーム装置15に代えてカードを払い出す場合。
【0112】
前述した(1−3)では、カード配送センタ17から現物のカードを配送させるとしたが、カード払い出し装置16において現物のカードを払い出させるようにしても良い。例えば、カード払い出し装置16は、複数のゲーム装置15について共用されるものとする。ゲーム装置15は、カード管理サーバ11を介して、あるいは直接、カード払い出し装置16に対してカードの払い出し要求を送信する。カード払い出し装置16は、カードの払い出し要求に応じて、現物のカードの払い出しを実行する。印刷型のカード払い出し装置16は、ゲーム装置15に設けられる収納型のカードディスペンサ34と比較して高価な構成となってしまうが、複数のゲーム装置15と共有することで設置費用を低減することができる。
【0113】
(4)次に、カード管理サーバ11に登録されたカードデータを他のカードデータに交換するカード交換処理について説明する。
(4−1)交換条件に合致する場合にカードデータを交換(変更)するカード交換処理について説明する。
【0114】
カード管理サーバ11に登録したカードデータについては、カード管理サーバ11にアクセス可能な機器、例えばゲーム装置15、端末装置(PC13、携帯電話機14)からユーザ識別の手続きを経た上で、交換対象とするカード(交換対象カード)の指定をすることができる。
【0115】
カード管理サーバ11は、ネットワーク12を介して、交換対象カードの設定要求が入力されると、ユーザ識別されたユーザ(識別データ(ID))に対応してカード管理データ42aに設定された保有カードデータ及び不要カードデータを読み出して、アクセスしてきた機器(端末装置(PC13、携帯電話機14)、ゲーム装置15)において交換対象カード設定画面を表示させる。
【0116】
図12には、交換対象カード設定画面の一例を示している。図12に示す表示例では、全ての保有カードデータに対応するカードの種類を識別することができる情報(カード名やカードの外観など)の一覧表示と共に、「不要カードを選択して下さい」のメッセージが表示されている。また、カードの一覧表示において、先にユーザからの指定によって不要と指定されたカード、例えば重複して保有しているカードAやカードC,Dについては、不要カードデータに応じて「不要」を表す表示が付加されている。
【0117】
また、交換対象カード設定画面では、「不要カード」との交換により取得を希望するカード(「欲しいカード」)を指定することができる。図12に示す例では、「欲しいカードを入力してください」のメッセージに対して、例えばカード名を直接入力したり、あるいは別に表示されるカード一覧中から選択することにより指定する。これにより、カード管理サーバ11では、カード管理データ42aにおいて、図4に示すように交換条件として「不要カード」及び「欲しいカード」が設定される。
【0118】
また、カードデータ交換部40dは、ユーザに指定された交換対象カードについてのデータを、交換カード管理データ42cとして設定する。例えば、図12に示すように、「不要カード」A,C,Dが指定され、「欲しいカード」Fが指定された場合には、図6に示すように、交換対象カードの指定を行ったユーザに対応する識別データ(ID)と対応付けて、「不要カード」A,C,Dと「欲しいカード」Fとを設定する。
【0119】
次に、カード管理サーバ11によるカード交換処理について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
カード管理サーバ11のカードデータ交換部40dは、予め決められたタイミングでカード交換処理を実行する。例えば、一定時間毎、あるいはカード管理データ42aが更新された時に実行する。
【0120】
カードデータ交換部40dは、交換カード管理データ42cを参照して、「不要カード」と「欲しいカード」の組み合わせ(交換条件)に合致するデータがあるか、交換カード管理データ42cに設定されているかを調べる(ステップB1)。例えば、図6に示す識別データ(ID)「00001」に対応付けて設定された「不要カード」A,C,Dと「欲しいカード」Fの組み合わせに対して、他のユーザが「不要カード」Fと「欲しいカード」A,C,Dを設定していた場合には、合致するデータ有りと判別する。
【0121】
合致するデータが存在していた場合(ステップB2、Yes)、カードデータ交換部40dは、合致する「不要カード」と「欲しいカード」の組み合わせを登録しているユーザ(ID)のカード管理データ42aに設定されている保有カードデータをカードが交換されたように変更する。例えば、カード管理データ42aにおいて、識別データ(ID)「00001」と対応付けて設定されていた保有カードデータA,C,Dを削除して、代わりに保有カードデータFを追加する。また、カードの交換相手となったユーザと対応付けて設定されていた保有カードデータFを削除して、代わりに保有カードデータA,C,Dを追加する。
【0122】
また、カードデータ交換部40dは、ユーザが設定した交換カード管理データ42cに基づくカードデータの交換だけでなく、予めサーバ側で設定されている交換規則データ42dによるカード交換を実行する。すなわち、カードデータ交換部40dは、交換カード管理データ42cを参照して、交換規則データ42dに設定された「不要カード」の組み合わせに合致する「不要カード」の登録があるかを調べる(ステップB4)。
【0123】
ここで合致するデータが存在していた場合(ステップB5、Yes)、カードデータ交換部40dは、交換規則データ42dの「不要カード」と合致する「不要カード」を交換カード管理データ42cに登録していたユーザ(ID)について、カード管理データ42aに設定された「不要カード」に該当する保有カードデータを、交換規則データ42dに設定された対応する「プレミアカード」に変更する(ステップB6)。例えば、交換カード管理データ42cに「不要カード」A,B,C,D,E,Fを登録したユーザがいた場合、このユーザが不要と設定した保有カードデータA,B,C,D,E,Fを交換規則データ42dに設定された「プレミアカード」Yに変更する。
【0124】
カードデータ交換部40dは、カード管理データ42aが更新された(カードデータが交換された)ユーザに対する、カード交換が成立したことを通知するメッセージを設定する。ここで、設定されたメッセージは、例えばゲームサーバ10から該当ユーザ宛に電子メールによって送信しても良いし(メールアドレスはユーザ管理データ42bに設定されている)、ゲームサーバ10がネットワーク12を通じて提供しているユーザ別のWebページにおいて掲載することにより通知しても良い。
【0125】
このようにして、ユーザがカード管理サーバ11に登録したカードデータについては、不要であることを設定することにより、他のユーザが保有しているカードデータと交換することができる。カードデータの交換は、カード管理サーバ11において実行されるため、ゲームを実行することにより取得されたカード(カードデータ)が不要であったとしても、他のユーザとの手渡しや郵送などの手続きをすることなく、他の欲しかったカード(カードデータ)と簡単に交換することができる。
【0126】
(4−2)トレード希望のカードを提示して、代替カードの提示を要求するカード交換処理について説明する。
このカード交換処理は、ユーザがカード管理データ42aに設定した保有カードデータに対して、交換条件として任意に「不要カード」(トレード希望)として設定することで、他のユーザに対してカードデータの交換を要求することができる。「不要カード」の設定については、前述したカード交換処理(図13)と同様にして、例えば図12に示すような交換対象カード設定画面を通じて行われるものとする。
【0127】
次に、カード管理サーバ11によるカード交換処理について、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
カード管理サーバ11のカードデータ交換部40dは、アクセスしてきた機器(端末装置(PC13、携帯電話機14)、ゲーム装置15)からの要求により不要カード(トレード希望)の登録がされると(ステップC1、Yes)、カード管理データ42aに保有カードデータを設定している他のユーザに対して、トレード希望が設定されたカードを提示してカードデータのトレード希望のメッセージを通知する(ステップC2)。
【0128】
トレード希望のメッセージは、例えばゲームサーバ10から該当ユーザ宛に電子メールによって送信しても良いし(メールアドレスはユーザ管理データ42bに設定されている)、ゲームサーバ10がネットワーク12を通じて提供しているユーザ別のWebページにおいて掲載することにより通知しても良い。
【0129】
ここで、カードデータ交換部40dは、トレード希望のメッセージに対する他のユーザからの応答待ち状態となる。例えば、カードデータ交換部40dは、ユーザ別のWebページを通じてトレード希望に対する応答を受信する。
【0130】
トレード希望に応答する他のユーザがいた場合(ステップC3、Yes)、カードデータ交換部40dは、このユーザに対して、トレード希望が設定されたカードと交換しようとする代替カードの設定を要求する。ここで、カード管理データ42aに設定された保有カードデータから任意のカードデータが選択できるものとする。
【0131】
カードデータ交換部40dは、代替カードが他のユーザにより設定されると、トレード希望をしたユーザに対してトレードされる代替カードを提示する(ステップC4)。なお、代替カードの提示は、電子メールあるいはユーザ別のWebページにより行うことができる。
【0132】
トレード希望をしたユーザが他のユーザにより提示された代替カードとのトレードに同意できない場合には(ステップC5、No)、カードデータ交換部40dは、トレード不成立としてトレード希望に応答した他のユーザからの代替カードの提示を無効として、さらに他のユーザからの応答待ち状態となる。
【0133】
一方、トレード希望をしたユーザが他のユーザにより提示された代替カードとのトレードに同意する場合には(ステップC5、Yes)、カードデータ交換部40dは、トレード成立として、カード管理データ42aのトレード対象となったカードデータを更新する(ステップC6)。すなわち、不要カードを設定してトレード希望したユーザが保有するトレード希望の保有カードデータと、トレード希望に応答した他のユーザが提示したユーザが保有する代替カードに対応する保有カードデータとを交換する。
【0134】
このようにして、ユーザがカード管理サーバ11に登録したカードデータについては、不要なカードをトレード希望として設定し、他のユーザが提示した代替カードが交換条件に合えば、その代替カードと不要カードのカードデータを交換することができる。カードデータの交換は、カード管理サーバ11において実行されるため、ゲームを実行することにより取得されたカード(カードデータ)が不要であったとしても、他のユーザとの手渡しや郵送などの手続きをすることなく、他の欲しかったカード(カードデータ)と簡単に交換することができる。
【0135】
なお、前述した説明では不要カード(トレード希望)のみを設定するものとして説明しているが、トレード対象として希望する代替カードの設定を同時にするようにしても良い。
【0136】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0137】
また、実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、コンピュータに実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)をコンピュータ内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、コンピュータ内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図。
【図2】ゲーム装置15における機能構成を示すブロック図。
【図3】ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)の機能構成を示すブロック図。
【図4】カード管理データ42aのデータ構成の一例を示す図。
【図5】ユーザ管理データ42bのデータ構成の一例を示す図。
【図6】交換カード管理データ42cのデータ構成の一例を示す図。
【図7】交換規則データ42dのデータ構成の一例を示す図。
【図8】ゲーム装置15の機能構成を示すブロック図。
【図9】ゲームサーバ10(カード管理サーバ11)において実行されるゲーム処理を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態におけるカード管理システムの処理の流れを示す図。
【図11】保有カードデータの一覧表示の一例を示す図。
【図12】交換対象カード設定画面の一例を示す図。
【図13】カード管理サーバ11によるカード交換処理について説明するためのフローチャート。
【図14】カード管理サーバ11によるカード交換処理について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0139】
10…ゲームサーバ、11…カード管理サーバ、12…ネットワーク、13,18…パーソナルコンピュータ(PC)、14…携帯電話機、15…ゲーム装置、16…カード払い出し装置、17…カード配送センタ、20…CPU、21…RAM、22…ROM、23…HDD、24…通信ユニット、26…表示制御ユニット、27…音声制御ユニット、28…入出力制御ユニット、29…ディスプレイ、30…スピーカ、31…コイン検知センサ、32,33…カードリーダ、34…カードディスペンサ、35…ボタン、40…制御部、40a…ゲーム処理部、40b…カードデータ管理部、40c…カードデータ登録部、40d…カードデータ交換部、40e…ユーザ管理部、40f…カード払い出し制御部、40g…カード配送管理部、42,52…記憶部、42a…カード管理データ、42b…ユーザ管理データ、42c…交換カード管理データ、42d…交換規則データ、44,54…通信制御部、50…ゲーム制御部、50a…ゲーム処理部、50b…カード払い出し制御部、50c…カード登録部、50d…カードデータ読み出し部、52a…ゲームデータ、52b…カードデータ、52c…ゲーム結果データ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、
前記ゲーム処理手段により実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカードを決定するカード払い出し制御手段と、
前記カード払い出し制御手段により決定されたカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカード登録手段と、
前記カード登録手段によって登録されたカードデータを、前記ネットワークを通じて前記カード管理サーバから読み出すカードデータ読み出し手段とを具備したことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、
カードデータが記録された複数のカードを収納し、1枚毎に排出するカード払い出し手段と、
前記ゲーム処理手段によりゲームが実行されるのに伴って、前記カード払い出し手段によって次に排出されるカードをユーザに対して提示するカード提示手段と、
前記カード提示手段によるカードの提示に対して前記ユーザから入力される指示に応じて、前記カード払い出し手段によってカードを排出させるか否かを設定する設定手段と、
前記設定手段によってカードを排出させないと設定された場合に、前記カード払い出し手段によって次に排出されるカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカードデータ登録手段と
を具備したことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
前記カードデータ登録手段によって前記カード管理サーバに登録されたカードデータを読み出すカードデータ読み出し手段をさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記カードデータ読み出し手段によって読み出されたカードデータを利用してゲームを実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載のゲーム装置。
【請求項4】
複数のゲーム装置とネットワークを介して接続する第1の接続手段と、
前記第1の接続手段によって接続された前記ゲーム装置において使用されるカードに対応するカードデータを受信するカードデータ受信手段と、
前記カードデータ受信手段によって受信されたカードデータを、予め設定された識別データと対応付けて登録するカードデータ登録手段と、
前記ゲーム装置から識別データと共にカードデータの読み出し要求を受信する読み出し要求受信手段と、
前記カードデータ登録手段によって登録された前記カードデータから、前記読み出し要求受信手段によって受信された前記識別データと対応する前記カードデータを読み出して、前記読み出し要求の要求元の前記ゲーム装置に対して送信するカードデータ送信手段と
を具備したことを特徴とするカード管理サーバ。
【請求項5】
前記カードデータ登録手段によって異なる識別データと対応付けて登録されたカードデータの間の交換条件を設定する交換条件設定手段と、
前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータから、前記交換条件設定手段によって設定された前記交換条件に該当するカードデータを判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された異なる識別データと対応付けて登録されたカードデータを交換する交換手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載のカード管理サーバ。
【請求項6】
カードを排出するカード排出装置とネットワークを介して接続する第2の接続手段と、
前記ネットワークを介して接続された端末装置から前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータに対応するカードの排出要求を受信する排出要求受信手段と、
前記排出要求受信手段によって受信されたカードの排出要求に応じて、前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータに応じたカードの排出を前記カード排出装置に指示する指示手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載のカード管理サーバ。
【請求項1】
カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、
前記ゲーム処理手段により実行されたゲームの結果に基づいて、払い出しの対象とするカードを決定するカード払い出し制御手段と、
前記カード払い出し制御手段により決定されたカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカード登録手段と、
前記カード登録手段によって登録されたカードデータを、前記ネットワークを通じて前記カード管理サーバから読み出すカードデータ読み出し手段とを具備したことを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
カードに記録されたカードデータを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたカードデータを利用してゲームを実行するゲーム処理手段と、
カードデータが記録された複数のカードを収納し、1枚毎に排出するカード払い出し手段と、
前記ゲーム処理手段によりゲームが実行されるのに伴って、前記カード払い出し手段によって次に排出されるカードをユーザに対して提示するカード提示手段と、
前記カード提示手段によるカードの提示に対して前記ユーザから入力される指示に応じて、前記カード払い出し手段によってカードを排出させるか否かを設定する設定手段と、
前記設定手段によってカードを排出させないと設定された場合に、前記カード払い出し手段によって次に排出されるカードに対応するカードデータを、ネットワークを介して接続されたカード管理サーバに登録するカードデータ登録手段と
を具備したことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
前記カードデータ登録手段によって前記カード管理サーバに登録されたカードデータを読み出すカードデータ読み出し手段をさらに具備し、
前記ゲーム処理手段は、前記カードデータ読み出し手段によって読み出されたカードデータを利用してゲームを実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載のゲーム装置。
【請求項4】
複数のゲーム装置とネットワークを介して接続する第1の接続手段と、
前記第1の接続手段によって接続された前記ゲーム装置において使用されるカードに対応するカードデータを受信するカードデータ受信手段と、
前記カードデータ受信手段によって受信されたカードデータを、予め設定された識別データと対応付けて登録するカードデータ登録手段と、
前記ゲーム装置から識別データと共にカードデータの読み出し要求を受信する読み出し要求受信手段と、
前記カードデータ登録手段によって登録された前記カードデータから、前記読み出し要求受信手段によって受信された前記識別データと対応する前記カードデータを読み出して、前記読み出し要求の要求元の前記ゲーム装置に対して送信するカードデータ送信手段と
を具備したことを特徴とするカード管理サーバ。
【請求項5】
前記カードデータ登録手段によって異なる識別データと対応付けて登録されたカードデータの間の交換条件を設定する交換条件設定手段と、
前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータから、前記交換条件設定手段によって設定された前記交換条件に該当するカードデータを判別する判別手段と、
前記判別手段によって判別された異なる識別データと対応付けて登録されたカードデータを交換する交換手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載のカード管理サーバ。
【請求項6】
カードを排出するカード排出装置とネットワークを介して接続する第2の接続手段と、
前記ネットワークを介して接続された端末装置から前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータに対応するカードの排出要求を受信する排出要求受信手段と、
前記排出要求受信手段によって受信されたカードの排出要求に応じて、前記カードデータ登録手段によって登録されたカードデータに応じたカードの排出を前記カード排出装置に指示する指示手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載のカード管理サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−173391(P2008−173391A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11828(P2007−11828)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]