説明

ゲーム装置およびプログラム

【課題】ゲームをプレイしたことがある招待者が被招待者をそのゲームに招待するとともに招待者に特典を付与することを可能にする。
【解決手段】記憶装置44は、ゲームのプレイヤの識別情報PIDとそのプレイヤについて設定された登録符号Wとを対応付けて記憶する。制御装置42は、プレイヤが招待者としてゲームに招待する被招待者の端末装置18Bから照合符号WCを取得し(SC4)、照合符号WCに合致する登録符号Wを記憶装置44から探索し(SC5)、探索された登録符号Wに対応付けて記憶装置44に記憶された識別情報PIDが示す招待者に対してゲームに関する特典を付与する(SC6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームのプレイヤが他者をそのゲームに招待する(すなわち他者にそのゲームのプレイを提案する)ための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信網を介してサーバ装置と通信することでプレイヤの端末装置に提供されるソーシャルゲーム等が従来から普及している(例えば非特許文献1)。端末装置を利用してプレイヤがゲームを開始すると、そのプレイヤに固有の識別情報が付与され、各プレイヤのゲームの状況等に関する情報が識別情報に対応付けて管理される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「ソーシャルゲーム総合情報誌 アプリSTYLE Vol.2」,株式会社イースト・プレス,平成23年4月1日,p.26−p.29
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲームをプレイしたプレイヤが他者(以下「被招待者」という)をそのゲームに招待できれば、ゲームを広い範囲に普及させることが可能である。他方、プレイヤに積極的に招待を実行させるには、被招待者が招待に応じて実際にゲームを開始した場合に、招待者たるプレイヤに例えばゲーム内の特典を付与する必要がある。したがって、招待者と被招待者との対応を把握する仕組が必要である。しかし、ゲームをまだプレイしたことがない被招待者にはその被招待者を識別するための識別情報がまだ付与されていないから、招待者たるプレイヤが被招待者をゲームに招待した段階で招待者と被招待者とを対応付けるのは困難である。以上の事情を考慮して、本発明は、ゲームをプレイしたことがある招待者が被招待者をそのゲームに招待するとともに招待者に特典を付与することを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0006】
本発明のゲーム装置(14)は、端末装置(18)と通信してゲームを提供するゲーム装置(14)であって、ゲームのプレイヤの識別情報(PID)とそのプレイヤについて設定された登録符号(W)とを対応付けて記憶する記憶部(44)と、プレイヤが招待者としてゲームに招待する被招待者の端末装置(18B)から照合符号(WC)を取得する照合符号取得部(SC4)と、照合符号取得部(SC4)が取得した照合符号(WC)に合致する登録符号(W)を記憶部(44)から探索する符号照合部(SC5)と、符号照合部(SC5)が探索した登録符号(W)に対応付けて記憶部(44)に記憶された識別情報(PID)が示す招待者に対してゲームに関する特典を付与する特典付与部(SC6)とを具備する。
【0007】
以上の構成によれば、招待者の登録符号(W)と招待者の識別情報(PID)とが対応付けて記憶部(44)に記憶されるから、被招待者がゲームをプレイしたことがなくてゲーム内での識別情報(PID)が被招待者に付与されていない状態でも、被招待者を招待した招待者に特典を付与することが可能である。なお、ゲーム装置(14)と端末装置(18)とが直接的に通信するか他の中継装置を介して間接的に通信するかは本発明において不問である。例えば、後述のサーバ装置(12)を介して端末装置(18)と通信してゲームを提供するゲーム装置(14)は、本発明の「端末装置(18)と通信してゲームを提供するゲーム装置(14)」の概念に当然に包含される。
【0008】
本発明の好適な態様のゲーム装置(14)は、招待者が指定した登録符号(W)を端末装置(18A)から取得する登録符号取得部(SA4)を具備し、記憶部(44)は、登録符号取得部(SA4)が取得した登録符号(W)を招待者の識別情報(PID)と対応付けて記憶する。以上の態様では、招待者が登録符号(W)を指定できるから、例えば招待者と被招待者との間で記憶し易い言葉等を登録符号(W)として指定することで、招待者や被招待者が登録符号(W)を忘れたり被招待者が誤った照合符号(WC)を指定したりする可能性を低減できるという利点がある。なお、被招待者の端末装置(18B)と招待者の端末装置(18A)とは文言上の形式的な区別であり、招待者と被招待者とが別個の端末装置を使用する場合に加えて、1個の端末装置を招待者および被招待者が共用する場合も本発明の範囲には包含される。
【0009】
本発明の好適な態様において、ゲーム装置(14)は、会員宛のメッセージをその会員の端末装置(18)に提示するサーバ装置(12)と通信し、招待者が被招待者として選択した会員を指定する選択情報(S)を取得する選択受付部(SD11)と、記憶部(44)に記憶された招待者の登録符号(W)を含み、かつ、その招待者の選択情報(S)が示す会員宛のメッセージの提示を、サーバ装置(12)に指示する符号通知部(SD13)とを具備する。以上の態様では、被招待者に登録符号(W)を通知するメッセージの提示がサーバ装置(12)に指示されるから、招待者が登録符号(W)を被招待者に通知することは不要である。したがって、招待者の負担を軽減することが可能である。
【0010】
本発明の好適な態様のゲーム装置(14)は、招待者との関係が登録された会員を指定する会員相関情報(RB,Q)をサーバ装置(12)から取得する相関取得部(SD5)と、相関取得部(SD5)が取得した会員相関情報(RB,Q)が指定する会員を被招待者の候補として当該招待者の端末装置(18A)に提示する候補提示部(SD7)とを具備し、選択受付部(SD11)は、候補提示部(SD7)が提示した会員から招待者が選択した会員を指定する選択情報(S)を取得する。以上の態様では、招待者との関係(友人・知人関係)が登録された会員が被招待者の候補として招待者の端末装置(18A)に提示されるから、例えば不特定多数の会員のなかから招待者が被招待者を選択する場合と比較して、招待者が被招待者を選択する負担を軽減できるという利点がある。
【0011】
本発明の好適な態様において、会員相関情報(Q)は、当該会員相関情報(Q)が示す会員毎にゲームのプレイの有無を示し、候補提示部(SD7)は、会員相関情報(Q)が指定する会員毎にゲームのプレイの有無を招待者の端末装置(18A)に提示する。以上の態様では、被招待者の候補たる会員毎にゲームのプレイの有無が提示されるから、招待者に関係する会員からゲーム未経験の会員を選択する招待者の負担が軽減されるという利点がある。なお、以上の態様の具体例は、例えば第2実施形態として後述される。
【0012】
本発明の好適な態様において、会員相関情報(Q)は、当該会員相関情報(Q)が示す会員毎にゲームのプレイの有無を示し、候補提示部(SD7)は、会員相関情報(Q)が指定する会員のうちゲームの未プレイの会員を招待者の端末装置(18A)に提示する。以上の態様では、招待者に関係する会員のうちゲーム未経験の会員が選択的に被招待者の候補として招待者に提示されるから、招待者に関係する会員からゲーム未経験の会員を選択する招待者の負担が軽減されるという利点がある。なお、以上の態様の具体例は、例えば第3実施形態として後述される。
【0013】
本発明の好適な態様のゲーム装置(14)は、符号照合部(SC5)が探索した登録符号(W)に対応付けて記憶部(44)に記憶された識別情報(PID)が示す招待者を被招待者の端末装置(18B)に提示してその招待者の正誤を被招待者に照会する招待者照会部(SC10)を具備し、特典付与部(SC6)は、招待者照会部(SC10)による照会の結果が肯定である場合に招待者に特典を付与する。以上の態様では、招待者に対する特典の付与前に招待者の正誤が被招待者に照会されるから、例えば被招待者が誤入力した照合符号(WC)に合致する登録符号(W)が記憶部(44)に登録されている場合でも、その登録符号(W)に対応する招待者(すなわち本来の特典付与の対象とは別人)に特典が付与されることを防止できるという利点がある。また、複数の招待者の間で登録符号(W)が共通する場合に、登録符号(W)が共通する複数の招待者のうち実際に被招待者を招待した1人の招待者を被招待者に照会することで、特典付与の対象となる対象者を一意に特定することも可能である。
【0014】
本発明は、以上の各態様に係るゲーム装置(14)としてコンピュータを機能させるためのプログラムとしても特定される。本発明のプログラムは、端末装置(18)と通信してゲームを提供するコンピュータを、ゲームのプレイヤの識別情報(PID)とそのプレイヤについて設定された登録符号(W)とを対応付けて記憶する記憶部(44)、プレイヤが招待者としてゲームに招待する被招待者の端末装置(18B)から照合符号(WC)を取得する照合符号取得部(SC4)、照合符号取得部(SC4)が取得した照合符号(WC)に合致する登録符号(W)を記憶部(44)から探索する符号照合部(SC5)、および、符号照合部(SC5)が探索した登録符号(W)に対応付けて記憶部(44)に記憶された識別情報(PID)が示す招待者に対してゲームに関する特典を付与する特典付与部(SC6)として機能させる。以上のプログラムによれば、本発明のゲーム装置(14)と同様の作用および効果が実現される。本発明のプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に係る通信システムのブロック図である。
【図2】SNSサーバ装置が会員毎に記憶する会員情報の模式図である。
【図3】ゲーム装置がプレイヤ毎に記憶するプレイヤ情報の模式図である。
【図4】通信システムの動作のフローチャートである。
【図5】第2実施形態における会員情報の模式図である。
【図6】第2実施形態の動作のフローチャートである。
【図7】第2実施形態の招待候補リストの模式図である。
【図8】第3実施形態の招待候補リストの模式図である。
【図9】第4実施形態の動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100のブロック図である。第1実施形態の通信システム100は、会員登録を受けた会員にSNS(Social Network Service)を提供するコンピュータシステムであり、SNSサーバ装置12とゲーム装置14とを含んで構成される。SNSサーバ装置12は、インターネット等の通信網16を介して各会員の端末装置18と通信し、ゲーム装置14はSNSサーバ装置12と通信する。SNSサーバ装置12は、ゲーム装置14と各端末装置18との間の通信を中継する中継装置としても機能する。
【0017】
SNSサーバ装置12は、会員間のメッセージ(メール)通知等のサービスを各会員に提供するウェブサーバである。他方、ゲーム装置14は、端末装置18を所有する会員にソーシャルゲーム等を提供するウェブサーバである。SNSの会員のうち所望のゲームのゲーム装置14に端末装置18からアクセスした会員がプレイヤとしてゲームをプレイする。なお、実際には、相異なるゲームを提供する複数のゲーム装置14がSNSサーバ装置12に接続され、複数のゲーム装置14のうち会員の所望のゲームに対応するゲーム装置14からそのゲームが提供されるが、図1では便宜的に1個のゲーム装置14のみが図示されている。
【0018】
端末装置18は、例えば携帯電話機や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)やパーソナルコンピュータ等の通信端末であり、表示装置22と入力装置24とを含んで構成される。表示装置22(例えば液晶表示パネル)は、ゲーム画面等の各種の画像を表示する。入力装置24は、端末装置18に対する指示を利用者が入力するための機器であり、例えば利用者が操作する複数の操作子を含んで構成される。なお、表示装置22と一体に構成されて利用者からの操作を受付けるタッチパネルや、端末装置18に対する指示を利用者が音声で入力するためのマイクロホンを入力装置24として採用することも可能である。なお、端末装置18と通信網16との間の通信は典型的には無線通信であるが、例えば据置型のパーソナルコンピュータ等を端末装置18として利用する構成では端末装置18と通信網16とが有線通信することも可能である。
【0019】
図1に示すように、SNSサーバ装置12は、制御装置32と記憶装置34と通信装置36とを具備する。制御装置32は、各端末装置18にSNSを提供するための各種の処理を実行する。通信装置36は、通信網16を介して各端末装置18と通信するとともにゲーム装置14と通信する。記憶装置34は、制御装置32が実行するプログラムや制御装置32が使用する各種のデータを記憶する。
【0020】
図2に示すように、記憶装置34は、会員に関する会員情報Rを会員毎に記憶する。第1実施形態の会員情報Rは、会員の氏名や住所等の属性情報(図示略)に加えて会員識別情報RIDと実施ゲーム情報RAとを含んで構成される。会員識別情報RIDは、会員登録時に各会員に固有に付与された符号である。実施ゲーム情報RAは、その会員が実際にプレイしたことがあるゲームについてプレイヤ識別情報PIDを指定する。プレイヤ識別情報PIDは、会員が最初にゲームをプレイする時点で各会員に固有に付与される符号である。
【0021】
図1に示すように、ゲーム装置14は、制御装置42と記憶装置44と通信装置46とを具備する。制御装置42は、各端末装置18にゲームを提供するためプログラムを実行する。通信装置46は、SNSサーバ装置12との通信やSNSサーバ装置12を介した各端末装置18との通信を実行する。記憶装置44は、制御装置42が実行するプログラムや制御装置42が使用する各種の情報を記憶する。
【0022】
図3に示すように、記憶装置44は、プレイヤ情報Pをプレイヤ毎に記憶する。各プレイヤのプレイヤ情報Pは、プレイヤ識別情報PIDとゲームデータGDとを含んで構成される。ゲームデータGDは、プレイヤによるゲームの進行状況に応じたデータである。例えばゲームデータGDは、プレイヤに関するパラメータ(例えば体力)や、ゲーム内のイベントで獲得した仮想通貨や、ゲーム内のイベントで使用されるアイテムまたはキャラクタ等を指定する。
【0023】
ゲームをプレイしたことがあるプレイヤは、ゲームをプレイしたことがない所望の会員(以下「被招待者」という)をそのゲームに招待する(すなわち被招待者にそのゲームのプレイを提案する)ことが可能である。被招待者をゲームに招待するプレイヤ(以下では特に「招待者」と表記する場合がある)は、任意の登録符号Wを被招待者の招待前にゲーム装置14に登録する必要がある。登録符号Wは、招待者と被招待者との間で共有される合言葉(パスワード)に相当する。図3に示すように、登録符号Wを登録した招待者のプレイヤ情報Pにはその登録符号Wが対応付けて記憶される。被招待者の招待前の任意の時点にて招待者は所望の登録符号Wを登録することが可能である。
【0024】
図4の部分(A)は、招待者が登録符号Wを登録する手順のフローチャートである。なお、以下の説明では、端末装置18の符号を招待者の端末装置18Aと被招待者の端末装置18Bとで便宜的に区別する場合がある。
【0025】
招待者の端末装置18Aがゲーム装置14にアクセスした状態で(SA1)、入力装置24に対する操作により招待者が所望の登録符号Wを指定して端末装置18Aに送信を指示すると(SA2)、招待者が指定した登録符号WがSNSサーバ装置12を介してゲーム装置14に通知される(SA3)。具体的には、登録符号Wと招待者の会員識別情報RIDとを含む登録要求が端末装置18AからSNSサーバ装置12に送信される。SNSサーバ装置12の制御装置32は、記憶装置34に記憶された会員情報Rを参照することで、登録要求にて指定された会員識別情報RIDに対応する招待者のプレイヤ識別情報PIDを検索し、そのプレイヤ識別情報PIDと登録符号Wとを含む登録要求をゲーム装置14に送信する。
【0026】
ゲーム装置14の制御装置42は、SNSサーバ装置12から受信した登録要求の登録符号Wを取得し(SA4)、記憶装置44に記憶された複数のプレイヤ情報Pのうち登録要求にて指定されたプレイヤ識別情報PIDに対応するプレイヤ情報Pにその登録符号Wを付加する(SA5)。すなわち、制御装置42は、招待者が指定した登録符号Wを招待者の端末装置18Aから取得する要素(登録符号取得部)として機能し、記憶装置44は、招待者が指定した登録符号Wと招待者のプレイヤ識別情報PIDとを対応付けて記憶する要素(記憶部)として機能する。以上が登録符号Wの登録の手順である。なお、登録符号Wが招待者毎に固有の符号となるように、招待者が指定した登録符号Wがゲーム装置14に既に登録されている場合に別の登録符号Wの指定をゲーム装置14から招待者に要求することも可能である。
【0027】
以上の手順で登録符号Wを登録した招待者は、自身が登録した登録符号Wを所望の被招待者に通知する。すなわち、招待者が被招待者をゲームに招待する。例えば招待者は、SNSサーバ装置12が提供するメッセージ通知のサービス(例えば会員間に限定したメール機能)を利用して被招待者に登録符号Wを通知することが可能である。図4の部分(B)は、招待者が被招待者に登録符号Wを通知する手順のフローチャートである。図4の部分(B)の処理は、登録符号Wの登録後の任意の時点で実行される。
【0028】
招待者は、所望の被招待者を宛先に指定したメッセージ(以下「招待メッセージ」という)を端末装置18Aの入力装置24に対する操作で作成する(SB1)。招待メッセージは、招待者が被招待者を招待するゲームの名称と招待者が登録した登録符号Wとを含む。SNSサーバ装置12は、招待者が端末装置18Aから送信した招待メッセージを受信し(SB2)、招待者が宛先として指定した被招待者の会員情報Rに対応付けて招待メッセージを記憶装置34に記憶する(SB3)。
【0029】
被招待者は、端末装置18Bを利用して自分宛のメッセージを随時に確認することが可能である。被招待者の端末装置18Bからメッセージの確認が要求されると(SB4)、SNSサーバ装置12の制御装置32は、その被招待者の会員情報Rに付加された招待メッセージを被招待者の端末装置18Bに送信して表示装置22に表示させる(SB5,SB6)。被招待者は、招待メッセージを確認することで、招待者から招待されたゲームの名称と登録符号Wとを知得する。
【0030】
登録済の会員は、端末装置18からゲーム装置14にアクセスすることでゲームを随時にプレイすることが可能である。また、以上に説明した手順で登録符号Wを知得した被招待者は、招待者から知得した登録符号Wをゲーム装置14に通知することが可能である。図4の部分(C)は、被招待者が登録符号Wをゲーム装置14に通知する手順のフローチャートである。招待メッセージで指定されたゲームのゲーム装置14に被招待者の端末装置18Bがアクセスした状態で(SC1)、被招待者は、自身が知得した登録符号W(以下の説明では登録済の登録符号Wと区別するために「照合符号WC」と表記する)を入力装置24に対する操作で端末装置18Bに指定する(SC2)。なお、被招待者は、ゲームの開始後の任意の時点で照合符号WCを指定することが可能である。
【0031】
被招待者が指定した照合符号WCはゲーム装置14を宛先として通信網16に送信される(SC3)。ゲーム装置14の制御装置42は、被招待者の端末装置18Bから送信された照合符号WCをSNSサーバ装置12から取得し(SC4)、その照合符号WCに合致する登録符号Wを記憶装置44から探索する(SC5)。すなわち、制御装置42は、被招待者の端末装置18Bから照合符号WCを取得する要素(照合符号取得部)、および、照合符号WCに合致する登録符号Wを記憶装置44から探索する要素(符号照合部)として機能する。招待者から正規に招待された被招待者は招待者の登録符号Wを把握しているのに対し、招待者から招待されていない会員は招待者の登録符号Wを把握していない。したがって、ステップSC5の照合は、照合符号WCの入力者が招待者により正規に招待された被招待者であるか否かを判定する処理に相当する。
【0032】
被招待者の照合符号WCに合致する登録符号Wが探索された場合(すなわち、照合符号WCの入力者が正規の被招待者である場合)、制御装置42は、その登録符号Wに対応付けて記憶装置44に記憶されたプレイヤ識別情報PIDが示すプレイヤ(招待者)に対してゲームに関する特典を付与する(SC6)。招待者に付与される特典は、例えばゲームを有利に展開することを可能にする要素である。例えば、特定のアイテムやキャラクタの付与,ゲーム内の仮想通貨の付与,プレイヤに関するパラメータの上昇等が特典として招待者に付与される。すなわち、以上に例示した特典が招待者に付与されるように、制御装置42は招待者のゲームデータGDを更新する。招待者に付与された特典の内容は、招待者がゲームをプレイした場合に通知される。以上の説明から理解されるように、制御装置42は、照合符号WCに合致する登録符号Wに対応するプレイヤ(招待者)に対してゲームの特典を付与する要素(特典付与部)として機能する。他方、被招待者の照合符号WCに合致する登録符号Wが記憶装置44に存在しない場合(すなわち、照合符号WCの入力者が正規の被招待者でない場合や被招待者が照合符号WCを誤入力した場合)、制御装置42は、照合符号WCが不正であることを被招待者の端末装置18Bの表示装置22に表示させる(図示略)。
【0033】
以上に説明した第1実施形態では、招待者と被招待者との間で共有される登録符号Wが招待者のプレイヤ識別情報PIDに対応付けて事前に記憶装置44に記憶されるから、招待者による招待の段階で被招待者がゲームをプレイしたことがなくてプレイヤ識別情報PIDが未付与の状態でも、被招待者を招待した特定の招待者に特典を付与することが可能である。
【0034】
なお、会員間でゲームを招待するサービスを、各会員の会員識別情報RIDを利用してSNSサーバ装置12が提供する構成も想定され得る。例えば、招待者たる会員の会員識別情報RIDと被招待者たる会員の会員識別情報RIDとをSNSサーバ装置12が対応付けて記憶し、被招待者がゲームを実際にプレイした場合に、被招待者の会員識別情報RIDに対応する招待者の会員識別情報RIDが示す会員に特典が付与される。しかし、以上の構成では、例えばSNSの運用上の事情により、各会員が他の会員をゲームに招待できる回数が制限される可能性がある。第1実施形態によれば、SNSサーバ装置12による招待サービスの制限の有無に関わらず、招待者が被招待者をゲームに招待することができる。したがって、ゲーム装置14が提供するゲームを広く普及させることが可能である。
【0035】
また、第1実施形態では、招待者が任意の登録符号Wを指定できるから、例えば招待者と被招待者との間で記憶し易い言葉等を登録符号Wとして指定することで、被招待者が照合符号WCを忘れたり被招待者が照合符号WCを誤入力したりする可能性を低減できるという利点がある。
【0036】
ところで、招待者と被招待者との対応を管理して招待者に特典を付与する方法としては、例えば、招待者の会員識別情報RID(またはプレイヤ識別情報PID)と被招待者の会員識別情報RIDとをゲーム装置14にて対応付けて記憶し、ゲーム装置14にアクセスしてきた被招待者の会員識別情報RIDに対応する招待者を特典付与の対象とする構成(以下「対比例」という)も想定される。しかし、対比例において招待者が複数の被招待者を招待する場合、各被招待者の会員識別情報RIDを招待者毎に記憶装置44に記憶する必要があるから、記憶装置44に必要な容量が増大するという問題がある。他方、第1実施形態では、招待者が複数の被招待者を招待した場合でも、その招待者について1個の登録符号Wを記憶装置44に記憶しておけば、各被招待者による照合符号WCの入力毎に招待者に特典が付与される。すなわち、各被招待者の会員識別情報RIDを招待者毎に記憶する必要がないから、対比例と比較して記憶装置44に必要な容量が削減されるという利点もある。
【0037】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。第1実施形態では、招待者が自分で被招待者に招待メッセージを送信したが、第2実施形態では、被招待者に対する招待メッセージの提示をゲーム装置14がSNSサーバ装置12に指示する。なお、以下に例示する各態様において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0038】
図5は、第2実施形態におけるSNSサーバ装置12の記憶装置34が会員毎に記憶する会員情報Rの模式図である。図5に示すように、第2実施形態の会員情報Rは、第1実施形態と同様の会員識別情報RIDおよび実施ゲーム情報RAに加えて会員相関情報RBを含んで構成される。会員相関情報RBは、他の会員との関係(ソーシャルグラフ)を規定する情報である。具体的には、各会員の会員相関情報RBは、その会員との間で友人・知人関係が登録された他の会員について会員識別情報RIDと会員名Nとを指定する。会員名Nは、会員の氏名または名称である。
【0039】
図6は、第2実施形態において被招待者に招待メールを提示する(招待するゲームの名称と登録符号Wとを通知する)手順のフローチャートである。図6の処理は、招待者による登録符号Wの登録後の任意の時点で実行される。招待者の端末装置18Aがゲーム装置14にアクセスした状態(SD1)で招待者が自身の端末装置18Aに所定の操作を付与すると、被招待者の候補のリスト(以下「招待候補リスト」という)の要求が端末装置18AからSNSサーバ装置12を介してゲーム装置14に送信される(SD2)。招待候補リスト要求は、招待者の会員識別情報RIDを含み、SNSサーバ装置12にて会員識別情報RIDがプレイヤ識別情報PIDに変換されたうえでゲーム装置14に送信される。
【0040】
招待候補リスト要求を受信すると、ゲーム装置14の制御装置42は、招待候補リスト要求内のプレイヤ識別情報PIDが示す招待者の会員相関情報Qの要求(以下「会員相関照会」という)をSNSサーバ装置12に送信する(SD3)。会員相関照会(例えばAPIコール)では、招待候補リスト要求内のプレイヤ識別情報PIDが指定される。会員相関照会を受信すると、SNSサーバ装置12の制御装置32は、会員相関照会で指定されたプレイヤ識別情報PIDが示す会員(すなわち招待候補リスト要求の送信元の招待者)の会員情報Rを記憶装置34から探索し、会員情報Rの会員相関情報RBとその会員相関情報RBで指定される会員(招待者の友人・知人)の実施ゲーム情報RAとから会員相関情報Qを生成してゲーム装置14に送信する(SD4)。会員相関情報Qは、招待者と友人・知人関係にある各会員の会員識別情報RIDおよび会員名Nと、各会員の実施ゲーム情報RAが示すゲームのプレイの有無(過去にそのゲームをプレイしたことがあるか否か)とを指定する。
【0041】
ゲーム装置14の制御装置42は、SNSサーバ装置12から送信された会員相関情報Qを取得する(SD5)。すなわち、制御装置42は、招待者との関係が登録された会員(および各会員によるゲームのプレイの有無)を指定する会員相関情報QをSNSサーバ装置12から取得する要素(相関取得部)として機能する。
【0042】
制御装置42は、招待者と知人・友人関係にある他の会員を被招待者の候補として配列した招待候補リストLを、ステップSD5で取得した会員相関情報Qに応じて生成する(SD6)。招待候補リストLは、図7に示すように、会員相関情報Qが示す各会員(すなわち招待者の知人・友人)について会員識別情報RIDと会員名Nとゲームのプレイの有無とを配列した図表である。制御装置42は、ステップSD6で生成した招待候補リストLを招待者の端末装置18Aに送信して表示装置22に表示させる(SD7,SD8)。
【0043】
招待者は、端末装置18Aの入力装置24を適宜に操作することで、会員識別情報RIDおよび会員名Nが配列された招待候補リストLから所望の会員を被招待者として選択することが可能である(SD9)。招待者は、会員毎のゲームのプレイの有無を招待候補リストLで確認し、招待候補リストL内の複数の会員のうちゲームをプレイしたことがない会員を被招待者として選択する。なお、ゲームをプレイしていない会員の選択を招待候補リストLにて禁止することも可能である。以上の説明から理解されるように、ゲーム装置14の制御装置42は、会員相関情報Qが指定する会員を被招待者の候補として招待者の端末装置18Aに提示する要素(候補提示部)として機能する。
【0044】
招待者が入力装置24の操作で被招待者を選択すると、招待候補リストLから招待者が選択した被招待者の会員識別情報RIDを指定する選択情報Sが端末装置18Aから送信される(SD10)。ゲーム装置14の制御装置42は、端末装置18Aから送信された選択情報SをSNSサーバ装置12から取得する(SD11)。すなわち、制御装置42は、招待者が被招待者として選択した会員を指定する選択情報Sを取得する要素(すなわち、招待者による被招待者の選択を受付ける選択受付部)として機能する。
【0045】
以上の手順で選択情報Sを取得すると、制御装置42は招待メッセージを生成する(SD12)。招待メッセージは、記憶装置44に記憶された招待者の登録符号Wと、招待者が被招待者を招待するゲームの名称を含むメッセージ(例えば「Aさんからゲームaに招待されました。合言葉は“○○○”です」といった文章)である。制御装置42は、ステップSD11で取得した選択情報Sが指定する会員識別情報RID(被招待者)を宛先とする招待メッセージの提示をSNSサーバ装置12に指示する(SD13)。すなわち、制御装置42は、招待者が登録した登録符号Wを含み、かつ、その招待者が被招待者として指定した会員宛の招待メッセージの提示をSNSサーバ装置12に指示する要素(すなわち、招待者の登録符号Wを被招待者に通知する符号通知部)として機能する。
【0046】
SNSサーバ装置12は、ゲーム装置14から送信された招待メッセージを受信し、記憶装置34に記憶された複数の会員情報Rのうち招待メッセージの宛先として指定された会員識別情報RIDに対応する会員情報R(すなわち被招待者の会員情報R)に招待メッセージを対応付けて記憶する(SD14)。被招待者は、第1実施形態と同様の手順(SB4〜SB6)で自分宛の招待メッセージを確認することで、招待者から招待されたゲームの名称と招待者が登録した登録符号Wとを知得する。被招待者による照合符号WCの入力や招待者に対する特典の付与等の処理は第1実施形態と同様である。
【0047】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、招待者と友人・知人関係にある他の会員が被招待者の候補として招待者の端末装置18Aに選択可能に表示されるから、友人・知人関係にある他の会員を招待者が被招待者として容易に選択することが可能である。また、第2実施形態では、招待候補リストLにおいて各会員のゲームのプレイの有無が表示されるから、ゲームをまだプレイしたことがない会員を招待者が容易に確認できるという利点もある。
【0048】
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態における招待候補リストLの模式図である。第2実施形態の招待候補リストL(図7)では会員毎にゲームのプレイの有無を表示したが、第3実施形態の招待候補リストLでは、図8に示すように、招待者と友人・知人関係にある会員(すなわち会員相関情報Qが指定する会員)のうちゲームをプレイしたことがない会員が選択的に被招待者の候補として表示される。すなわち、招待者と友人・知人関係にある会員であっても、既にそのゲームをプレイしたことがある会員は招待候補リストLに含まれない。
【0049】
例えば、第2実施形態で例示した図7の招待候補リストL内の会員のうち会員名BBBおよび会員名EEEの各会員はゲームをプレイしたことがあるから、図8の第3実施形態の招待候補リストLには含まれない。以上の説明から理解されるように、第3実施形態におけるゲーム装置14の制御装置42は、会員相関情報Qが指定する会員のうちゲームをプレイしたことがない会員を選択的に被招待者の候補として招待者の端末装置18Aに提示する要素(候補提示部)として機能する。招待候補リストLの内容以外は第2実施形態と同様である。
【0050】
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、招待者と友人・知人関係にある会員のうちゲームをプレイしたことがない会員が被招待者の候補として招待者に提示されるから、招待者が被招待者を容易に選択できるという効果は第2実施形態と比較して顕著となる。
【0051】
<第4実施形態>
以上の各形態では、被招待者が入力した照合符号WCが招待者の登録符号Wに合致した場合に招待者に特典が付与される。以上の構成では、被招待者の誤入力等により照合符号WCが本来の招待者の登録符号Wと相違する場合に、その照合符号WCが他のプレイヤの登録済の登録符号Wと偶々合致すれば、本来の招待者とは別人にも関わらずそのプレイヤに特典が付与される結果となる。以上の事情を考慮して、第4実施形態では、被招待者による照合符号WCの入力後に、特典付与の対象となる招待者を被招待者に確認させる。
【0052】
図9は、被招待者が入力した照合符号WCを登録符号Wと照合して招待者に特典を付与する手順のフローチャートである。第1実施形態と同様に、ゲーム装置14の制御装置42は、被招待者の端末装置18Bから送信された照合符号WCをSNSサーバ装置12から取得し(SC2〜SC4)、その照合符号WCに合致する登録符号Wを記憶装置44から探索する(SC5)。
【0053】
照合符号WCに合致する登録符号Wが探索された場合、制御装置42は、その登録符号Wに対応して記憶装置44に記憶されたプレイヤ識別情報PIDが示す招待者を被招待者の端末装置18Bに提示して招待者の正誤を被招待者に照会する(SC10)。具体的には、制御装置42は、登録符号Wに対応するプレイヤ識別情報PIDが示す会員についてSNSサーバ装置12が管理する会員識別情報RIDおよび会員名Nを被招待者の端末装置18Bに表示させる。
【0054】
被招待者は、端末装置18Bに表示された招待者の会員識別情報RIDおよび会員名Nを確認し、自分を招待した招待者であるか否か(招待者の正誤)を入力装置24の操作で選択する(SC11)。被招待者が入力した照会結果はSNSサーバ装置12を介してゲーム装置14に送信される(SC12)。ゲーム装置14の制御装置42は、照会結果が肯定であるか否かを判定し(SC13)、照会結果が肯定である場合(すなわち照会対象の会員が正しい招待者である場合)にその招待者に対して特典を付与する(SC6)。他方、照会結果が否定である場合(すなわち照会対象の会員が正しい招待者でない場合)、制御装置42は、照合符号WCが不正であることを被招待者の端末装置18Bに表示し、特典の付与(SC6)は実行しない。以上の説明から理解されるように、第4実施形態の制御装置42は、照合符号WCから探索された登録符号Wに対応する招待者の正否を被招待者に照会する要素(招待者照会部)、および、被招待者による照会結果が肯定である場合に招待者に特典を付与する要素(特典付与部)として機能する。
【0055】
第4実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第4実施形態では、照合符号WCから探索された登録符号Wに対応する招待者が正しいことを被招待者が確認した場合に招待者に対する特典の付与が実行される。したがって、誤入力された照合符号WCに対応するプレイヤ(すなわち本来の招待者とは別人)に特典が付与されることを防止できるという利点がある。なお、招待者の正否を照会する第4実施形態の構成は第2実施形態や第3実施形態にも同様に適用される。
【0056】
<変形例>
前述の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
【0057】
(1)前述の各形態では、SNSサーバ装置12が提供するメッセージ通知のサービスを被招待者に対する登録符号Wの通知に利用したが、登録符号Wを被招待者に通知する方法は任意である。例えば電子メールや電話等で招待者が登録符号Wを被招待者に通知することも可能である。
【0058】
(2)第2実施形態では、招待者と友人・知人関係にある会員毎にゲームのプレイの有無を招待候補リストLにて表示したが、ゲームのプレイの有無を招待者に通知する構成は省略され得る。例えば、SNSサーバ装置12が記憶する会員相関情報RBを会員相関情報QとしてSNSサーバ装置12からゲーム装置14に通知し(SD4)、会員相関情報Qで指定される総ての会員を、プレイの有無で区別することなく招待候補リストLに含めることが可能である。
【0059】
(3)前述の各形態では、招待者が任意に登録符号Wを設定したが、ゲーム装置14の制御装置42が登録符号Wを設定する構成も採用され得る。すなわち、例えば登録符号Wの登録が招待者の端末装置18Aから指示された場合に、招待者間で重複しないように制御装置42が登録符号Wを自動的に設定して招待者に通知する。
【0060】
(4)前述の各形態では招待者に特典を付与したが(SC6)、照合符号WCが登録符号Wと合致した場合に、招待者および被招待者の双方に特典を付与することも可能である。
【0061】
(5)前述の各形態ではゲーム装置14と各端末装置18との通信をSNSサーバ装置12が中継したが、SNSサーバ装置12を経由せずにゲーム装置14が各端末装置18と通信することも可能である。また、SNSサーバ装置12の機能をゲーム装置14に搭載した構成や、SNSサーバ装置12を省略した構成も採用され得る。
【符号の説明】
【0062】
100……通信システム、12……SNSサーバ装置、14……ゲーム装置、16……通信網、18……端末装置、22……表示装置、24……入力装置、32……制御装置、34……記憶装置、36……通信装置、42……制御装置、44……記憶装置、46……通信装置。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と通信してゲームを提供するゲーム装置であって、
前記ゲームのプレイヤの識別情報とそのプレイヤについて設定された登録符号とを対応付けて記憶する記憶部と、
プレイヤが招待者として前記ゲームに招待する被招待者の端末装置から照合符号を取得する照合符号取得部と、
前記照合符号取得部が取得した照合符号に合致する登録符号を前記記憶部から探索する符号照合部と、
前記符号照合部が探索した登録符号に対応付けて前記記憶部に記憶された識別情報が示す招待者に対して前記ゲームに関する特典を付与する特典付与部と
を具備するゲーム装置。
【請求項2】
招待者が指定した登録符号を端末装置から取得する登録符号取得部を具備し、
前記記憶部は、前記登録符号取得部が取得した登録符号を招待者の識別情報と対応付けて記憶する
請求項1のゲーム装置。
【請求項3】
前記ゲーム装置は、会員宛のメッセージをその会員の端末装置に提示するサーバ装置と通信し、
招待者が被招待者として選択した会員を指定する選択情報を取得する選択受付部と、
前記記憶部に記憶された招待者の登録符号を含み、かつ、その招待者の選択情報が示す会員宛のメッセージの提示を、前記サーバ装置に指示する符号通知部と
を具備する請求項1または請求項2のゲーム装置。
【請求項4】
招待者との関係が登録された会員を指定する会員相関情報を前記サーバ装置から取得する相関取得部と、
前記相関取得部が取得した会員相関情報が指定する会員を被招待者の候補として当該招待者の端末装置に提示する候補提示部とを具備し、
前記選択受付部は、前記候補提示部が提示した会員から招待者が選択した会員を指定する前記選択情報を取得する
請求項3のゲーム装置。
【請求項5】
前記会員相関情報は、当該会員相関情報が示す会員毎にゲームのプレイの有無を示し、
前記候補提示部は、前記会員相関情報が指定する会員毎に前記ゲームのプレイの有無を招待者の端末装置に提示する
請求項4のゲーム装置。
【請求項6】
前記会員相関情報は、当該会員相関情報が示す会員毎にゲームのプレイの有無を示し、
前記候補提示部は、前記会員相関情報が指定する会員のうち前記ゲームの未プレイの会員を招待者の端末装置に提示する
請求項4のゲーム装置。
【請求項7】
前記符号照合部が探索した登録符号に対応付けて前記記憶部に記憶された識別情報が示す招待者を被招待者の端末装置に提示してその招待者の正誤を被招待者に照会する招待者照会部を具備し、
前記特典付与部は、前記招待者照会部による照会の結果が肯定である場合に招待者に特典を付与する
請求項1から請求項6の何れかのゲーム装置。
【請求項8】
端末装置と通信してゲームを提供するコンピュータを、
前記ゲームのプレイヤの識別情報とそのプレイヤについて設定された登録符号とを対応付けて記憶する記憶部、
プレイヤが招待者として前記ゲームに招待する被招待者の端末装置から照合符号を取得する照合符号取得部、
前記照合符号取得部が取得した照合符号に合致する登録符号を前記記憶部から探索する符号照合部、および、
前記符号照合部が探索した登録符号に対応付けて前記記憶部に記憶された識別情報が示す招待者に対して前記ゲームに関する特典を付与する特典付与部
として機能させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−13445(P2013−13445A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146367(P2011−146367)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】