説明

ゲーム装置

【課題】シンプルな構造によりボールを自由落下させることなく回収するゲーム装置を供する。
【解決手段】ゲーム装置は、移動体を収容する複数のポケットを周縁部に有し中央部の中心軸周りに回動可能に構成された回転体と、前記回転体を前記中心軸周りに回動させる回動駆動部と、前記回転体が回転している際に、前記ポケットに収容された前記移動体を該ポケットから水平方向に排出させて回収する回収部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム装置の一つのジャンルとして、ルーレットやビンゴゲーム等の抽選型のゲーム装置が知られている。このようなゲーム装置として、複数の玉受部を有するホイールを回転させ、そのホイール上にボールを打ち出し、勢いを失ったボールがいずれかの玉受部に入ったことを検出するルーレットゲーム装置が知られている。そして、当該ルーレットゲーム装置では、玉受部に入ったボールの回収が、回転するホイールを停止させた後にボールをホイールから自由落下させることにより行われる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭61−145574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このルーレットゲーム装置では、ホイールの玉受部に入ったボールを回収する際、ホイールを構成する環状の円板と中心円板を相対的に上下移動させることにより段差を発生させ、その段差によって生じた隙間からこのボールを自由落下させる必要がある。
しかしながら、かかる回収方法の場合には、このボールを自由落下させるために、構造が大型かつ複雑になってしまう。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボールを自由落下させることなくシンプルな構造により回収するゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、
移動体を収容する複数のポケットを周縁部に有し、中央部の中心軸周りに回動可能に構成された回転体と、
前記回転体を前記中心軸周りに回動させる回動駆動部と、
前記回転体が回転している際に、前記ポケットに収容された前記移動体を該ポケットから水平方向に排出させて回収する回収部と、
を備えたゲーム装置である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明にかかるビンゴゲーム装置1の外観の一例を示す斜視図である。
【図2】ビンゴゲーム装置1の機能上の構成の一例を示すブロック図の概略である。
【図3】第一抽選部11の構成の一例を示す断面図である。
【図4】蓋体171が第一位置に存在する状態を示す図である。
【図5】蓋体171が第二位置に存在する状態を示す図である。
【図6】ガイド部191の一部に設けられた開口部192とポケット50の排出口53との位置関係を示す図である。
【図7】供給部140と搬送部180の構成の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【0010】
移動体を収容する複数のポケットを周縁部に有し、中央部の中心軸周りに回動可能に構成された回転体と、
前記回転体を前記中心軸周りに回動させる回動駆動部と、
前記回転体が回転している際に、前記ポケットに収容された前記移動体を該ポケットから水平方向に排出させて回収する回収部と、
を備えたゲーム装置である。
このようなゲーム装置によれば、ボールを自由落下させることなくシンプルな構造により回収することができる。
【0011】
また、かかるゲーム装置であって、
前記ポケットは、
前記回転体の前記中央部から前記周縁部へ向かう外方向に従って低くなるように傾斜して形成される底面部と、前記移動体を受け入れる受入口と、前記受入口から入った前記移動体を前記底面部の傾斜に沿って移動させて排出する排出口と、を有することとしてもよい。
このようなゲーム装置によれば、底面部の傾斜を利用してボールを回収することができる。
【0012】
また、かかるゲーム装置であって、
前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を前記排出口を介して内壁面に当接させながら前記周縁部に沿って移動させるガイド部と、前記カイド部の一部を切り欠いて形成される開口部とを有し、前記回転体の周縁部に沿って配置された壁体と、
を備え、
前記回収部は、
前記開口部をふさぎ、前記カイド部の一部として機能する蓋体と、
前記開口部を閉鎖状態にする第一位置と前記開口部を開放状態にする第二位置との間で、前記蓋体を移動させる開閉駆動部と、
を有することとしてもよい。
このようなゲーム装置によれば、開口部の開放状態のときにのみ、ボールを自由落下させることなく水平方向に移動させて回収することができる。
【0013】
また、かかるゲーム装置であって、
前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を回収する際に、前記開閉駆動部に前記蓋体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させ、かつ、前記回動駆動部に前記回転体を回転させて、前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を、前記排出口を経由して前記開口部から水平方向に排出させることにより、前記移動体を回収する処理を実行する制御部と、を備えることとしてもよい。
このようなゲーム装置によれば、開口部の開放状態のときにのみ、ボールを自由落下させることなく回転体の回転により外方向に移動させて回収することができる。
【0014】
また、かかるゲーム装置であって、
前記蓋体は、
前記開閉駆動部により前記第二位置に配置された際に、前記開口部から水平方向に排出された前記移動体を当該水平方向と異なる方向へ案内することとしてもよい。
このようなゲーム装置によれば、当該水平方向と異なる方向へさらに移動させて回収することができる。
【0015】
また、かかるゲーム装置であって、
前記排出口から排出された前記移動体を回収する回収口と、
前記回収口から回収された前記移動体を、前記回転体上に供給する供給部と、
前記回収口と前記供給部との間を繋ぎ、前記回収口から回収された前記移動体を前記供給部まで搬送すると共に、複数の前記移動体を内部に貯蔵する搬送部と、
を備えることとしてもよい。
このようなゲーム装置によれば、回収した複数の移動体を貯蔵する容器を別途設ける必要がないため、筐体内部のスペースを有効利用することができる。
【0016】
===実施の形態===
<<<ビンゴゲーム装置1の構成について>>>
本発明のゲーム装置を適用したビンゴゲーム装置1の構成例について、図1を用いて説明する。図1は、ビンゴゲーム装置1の外観斜視図である。
【0017】
本実施の形態に係るビンゴゲーム装置1は、図1に示すとおり、略三角柱状に形成された抽選装置10と複数のプレイヤ端末装置30とを含んで構成されている。抽選装置10と各プレイヤ端末装置30は、各種データや制御信号等を送受信することができるように接続されている。
【0018】
抽選装置10は、移動体の一例としてのボールを用いて抽選を行う装置である。この抽選装置10は、図1に示すとおり、第一抽選部11と第二抽選部12と第三抽選部13とを有しており、本体上部に略三角形状のフィールド21を有している。そのフィールド21には、第一抽選部11が有する第一ホイール110(第一回転体)と、第二抽選部12が有する第二ホイール120(第二回転体)と、第三抽選部13が有する第三ホイール130(第三回転体)とが、それぞれのホイールの中心を結ぶと三角形となるように配置されている。このように、ホイールが複数あるので、抽選時間を短縮することができるとともに、プレイヤの待ち時間を短縮することができる。
【0019】
プレイヤ端末装置30は、プレイヤがゲーム操作を行うための装置である。このプレイヤ端末装置30には、図1に示すとおり、ゲーム画像を表示する表示部31と、プレイヤがベット操作(賭け操作)に関する入力を行うタッチパネル等のベット操作部32と、プレイヤがベット対象であるビンゴカードにベットするための遊戯価値を投入又は入力する価値入力部33と、プレイヤに対して遊戯価値を払い出す又は出力する価値払出部34とが設けられている。さらに、表示部31の上方には、発光ダイオード等により構成される発光部35が設けられている。
【0020】
ここで、本実施形態では、遊戯用メダルやトークン、現金、クレジットやデビットカードなどの電子マネー、電子ポイントなど、プレイヤが遊戯目的で使用するオブジェクトを代表して「遊戯価値」とする。
【0021】
<<抽選装置10の構成について>>
次に、ビンゴゲーム装置1のうちの抽選装置10の構成例について、図2を用いて説明する。図2は、ビンゴゲーム装置1の機能上の構成を示すブロック図の概略である。
【0022】
抽選装置10は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部20と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶部19と、プレイヤ端末装置30a〜30jと情報通信可能に接続するための通信部18と、ボールを用いて抽選を行う第一抽選部11、第二抽選部12及び第三抽選部13と、を有している。
【0023】
制御部20は、ビンゴゲームの進行に関する各種制御、情報処理を実行する機能を有している。
【0024】
記憶部19は、本実施形態におけるビンゴゲーム装置1のゲームプログラムを含むシステムプログラムが記憶された読み取り専用の記憶領域であるROMと、制御部20で生成されるデータ(抽選ゲームプログラムで使用するフラグや演算した値)が記憶されるとともに、制御部20の演算処理のワーク領域として使用される書き換え可能な記憶領域であるRAMとを有している。また、この記憶部21は、バスを介して制御部20に接続され、制御部20の処理に応じて記憶されているデータを参照、読み出し、書き換える処理が行われる。
【0025】
通信部18は、抽選装置10とプレイヤ端末装置30a〜30jとを情報通信可能に接続する機能を有しており、受信部と送信部とを含んで構成される。受信部は、プレイヤ端末装置30a〜30jから送信される各種データや信号を受信する機能を有している。送信部は、制御部20の処理に応じた各種データや信号を送信する機能を有している。
【0026】
第一抽選部11は、回転体の一例としての第一ホイール110と、第一ホイール110にボールを供給する供給部140と、第一ホイール110を駆動させる回動駆動部150と、光学式などのセンサー等の検出部160と、第一ホイール110に供給されたボールを回収する回収部170と、回収したボールを供給部140まで搬送する搬送部180等を有している。
【0027】
なお、その他の第二抽選部12と第三抽選部13の構成は概ね同様であるので、以下では、主として第一抽選部11について説明する。
【0028】
<第一抽選部11の構成について>
次に、第一抽選部11の具体的な構成例について、図3を用いて説明する。図3は、第一抽選部11の構成の一例を示す断面図である。
【0029】
第一抽選部11は、図3に示すように、上テーブル102と下テーブル104とをスペーサー103を介して連結し、上テーブル102と下テーブル104との間に空間を形成している。この空間は上テーブル102に形成された大きな円形状の開口部により開放されており、その空間に第一ホイール110が開口部から視認可能に配置されている。
【0030】
上テーブル102はこの大きな円形状の開口部の周囲に沿って立設する移動防止壁101を有しており、移動防止壁101は供給部140から載置部113上に供給されたボールが他のホイール120、130へ移動することを防止する機能を有している。また、載置部113は、中央から外側に向かって下方に傾斜した載置面を上部に有しており、ボールをその載置面上で停止させることなく第一ホイール110に設けられたポケット50へ誘導するものである。
【0031】
したがって、回動駆動部150の駆動によって中央部の中心軸周りに第一ホイール110が回転している状態において、供給部140からボールが供給されると、供給されたボールは、載置部113上を転動し、その後に失速して複数のポケット50のうちのいずれかのポケット50に入ることになる。
【0032】
検出部160はボールがポケット50に入ったことを検出し、制御部20は検出部160からの検出信号を受信してどのポケットにボールが入ったのかを特定する。
【0033】
このようにして特定されたポケットが入賞ポケットとなり、入賞ポケットに対して予め割り当てられた数字(シンボル)が抽選結果となる。そして、制御部20がこの抽選結果を用いてゲームプログラムを実行することによってビンゴゲームが進行する。
【0034】
その後、供給されたすべてのボールがポケット50に入ることによって全ての抽選結果が決定されると、回収部170によりポケットに入ったすべてのボールが回収される。
【0035】
回収されたボールは搬送部180により供給部140まで搬送される。なお、この回収されたボールは、搬送部180を構成する搬送路181内に一時的に貯蔵された後に、供給部140まで搬送される。
【0036】
供給部140は、回収されたボールを搬送部180から受け取って、第一ホイール110に再び供給する。
【0037】
このようにして、第一抽選部11は、ボールの供給とボールによる抽選とボールの回収との各工程を繰り返すことによってボールを循環させる。
【0038】
<回転体の構成について>
第一抽選部11の各部うちの第一ホイール110の構成例について、図3及び図4を用いて説明する。図4は、図3に示した第一抽選部11の斜視図である。なお、図4は、第一抽選部11の構成等を説明するために、複数のポケット50のうちの一部のポケット、移動防止壁101、上テーブル102等を省略して示したものである。
【0039】
第一ホイール110は、図3に示すように、下テーブル104に固定された複数の支持部105によって支持されたベース部111と、ベース部111の中央に設けられたボスに固着されたギア112と、ベース部111の中央部から外側へ離れた周縁部に設けられた複数のポケット50と、を有している。また、この第一ホイール110は、図4に示すように、円形状に形成されており、中央部から径方向に離れた周縁部に複数のポケット50を並べて配置している。そして、第一ホイール110は回転駆動部150の駆動によって中央部の中心軸周りに回転する。
【0040】
ここで、回転駆動部150は、ブラケットを介して下テーブル104に固定された回動モーター151等により構成されており、制御部20からの制御信号に基づき回動モーター151を駆動して第一ホイール110を回動させるものである。この回転駆動部150は、回転角度及び回転速度を検出するためのロータリーエンコーダー(不図示)を有している。回動モーター151の駆動軸の先端にはギア152が嵌着されており、ギア152はベース部111のギア112に噛み合っている。このギア152の直径はギア112の直径よりも小さく形成されているため、減速することにより大きなトルクを発生させることができる。
【0041】
したがって、回動モーター151が回転すると、ギア152、112の噛み合いにより動力が伝達され、第一ホイール110は中央部の回転軸を中心にして図4中の矢印Aで示すように時計回りに回転することになる。なお、この際、複数のポケット50も同様に図4中の矢印Aで示すように時計回りに回転することになるため、プレイヤは第一ホイール110に供給されたボールがどのポケット50に入るかを容易に予測することはできない。
【0042】
<ポケットの構成について>
第一ホイール110の各部うちのポケット50の構成例について、図3、図4及び図6を用いて説明する。図6は、図3及び図4に示した第一抽選部11を斜め横から見た図であり、後述するガイド部191の一部に設けられた開口部192とポケット50の排出口53との位置関係を示した図である。なお、図6は、ポケット50の構成等を説明するために、移動防止壁101、上テーブル102、蓋体171等を省略して示したものである。
【0043】
ポケット50は、図3及び図4に示すように、第一ホイール110の周縁部に並べて複数配置されている。本実施の形態に係るビンゴゲーム装置1では、ボールが複数のポケットのうちのいずれかのポケットに入ることにより抽選が行われる。
【0044】
また、ポケット50は、図4に示すように、ボールを受け入れる受入口52を上面部に有している。受入口52は、略正方形状の開口からなり、ボールの直径よりも大きく形成されている。なお、各ポケットは1つのボールのみが収容される大きさに構成されている。
【0045】
受入口52から入ったボールは、底面部51に当接した状態で内部に収容される。底面部51は、図6に示すように、第一ホイール110の中心部から周縁部へ向かう外方向に従って低くなるように傾斜して形成されている。そのため、ポケット内に収容されたボールは、この傾斜に沿って移動し、内部において常に外側へ寄せられた状態になる。そして、両方の側面部には隣り合うポケット間を仕切る壁が設けられている。そのため、当該ポケットに入ったボールが当該ボケットに隣り合う他のポケットへ移動することはない。
【0046】
また、ポケット50は、図6に示すように、内部に収容されたボールを外部へ排出する排出口53を背面に有している。排出口53は、略正方形状の開口からなり、ボールの直径よりも大きく形成されている。
【0047】
ポケット50内のボールを回収する際には、この排出口53からボールを水平方向に排出させて回収する。この際、第一ホイール110の回転による遠心力と共に底面部51の傾斜による自重を利用することにより、ポケット50内のボールをこの傾斜に沿って転がらせて排出口53から水平方向(第一ホイール110の中心部から外側へ離れる方向)へ排出させることができるので、より速やかにボールを回収することができるようになる。
【0048】
<壁体の構成について>
第一抽選部11の各部うちの壁体190の構成例について、図3、図5及び図6を用いて説明する。図5は、図3に示した第一抽選部11の斜視図である。なお、図5は、第一抽選部11の構成等を説明するために、複数のポケット50のうちの一部のポケット、移動防止壁101、上テーブル102等を省略して示したものである。
【0049】
壁体190は、図3に示すように、フランジを下テーブル104に固定させて第一ホイール110の周縁部に沿って設けられている。この壁体190は、フランジに対して垂直に設けられたガイド部191と、ガイド部191の一部に設けられた開口部192とを有している。
【0050】
カイド部191は、第一ホイール110が回転している際に、受入口52からポケット50に入ったボールを内壁面に当接させながら第一ホイール110の周縁部に沿って移動させる機能を有している。
【0051】
このようにガイド部191を設けなければ、第一ホイール110が回転している際に受入口52からボールが入ると、図6に示すように、ポケット50の背面には排出口53が設けられているため、その入ったボールはポケット内部に留まることなくすぐに排出口53から排出されてしまう。ところが、ポケット50の排出口53の外側にガイド部191が立設されているため、受入口52から入ったボールの下部が底面部51に当接しつつ、そのボールの側部が排出部53を介して(ボールの一部が排出部53から外方向に飛び出した状態で)ガイド部191の内壁面に当接することにより、このボールはポケット50の内部に収容される。そして、第一ホイール110が回転している際には、ポケット内部のボールはこの回転に伴って内壁面に当接しながら第一ホイール110の周縁部に沿って回転移動することになる。
【0052】
また、図5に示すように、ガイド部191は略四角形状に開口した開口部192を有している。この開口部192は、ガイド部191の一部を切り欠いて形成され、複数のボールが通過できるような大きさの開口からなる。そして、第一ホイール110の回転によってポケット50の排出口53が開口部192と対向する位置に到達したときに、この開口部192は排出口53を通過したボールを水平方向へ排出させることができる。また、隣り合うポケット50のそれぞれに連続してボールが入っている場合には、開口部192はそれぞれの排出口53を経由してきた各ボールを順次排出することができる。
【0053】
<回収部の構成について>
第一抽選部11の各部うちの回収部170の構成例について、図4乃至図6を用いて説明する。図4及び図5は、図3に示した第一抽選部11の斜視図である。なお、図4及び図5は、第一抽選部11の構成等を説明するために、複数のポケット50のうちの一部のポケット、移動防止壁101、上テーブル102等を省略して示したものである。
【0054】
回収部170は、図4及び図5に示すように、閉鎖された開口部192を開放させることにより、ポケット内に収容されたボールを排出口53から水平方向に排出させて回収するものである。この回収部170は、蓋体171と、開閉駆動部の一例としての開閉モーター172と、ボールを回収口173へ案内するガイド部174と、を有している。
【0055】
図4は、蓋体171によりガイド部191の開口部192を閉鎖した状態を示しており、蓋体171を第一位置に配置した状態となっている。一方、図5は、蓋体171によりガイド部191の開口部192を開放した状態を示しており、蓋体171を第二位置に配置した状態となっている。
【0056】
このように、蓋体171は、ガイド部191の開口部192を閉鎖状態にする第一位置と開口部192を開放状態にする第二位置との間で移動可能に構成されている。
【0057】
具体的には、蓋体171は、開閉モーター172の駆動軸172aに連結されており、この開閉モーター172の駆動によって駆動軸172aを中心として時計回りに回動することにより、第二位置から第一位置に配置される。蓋体171は、開口部192をふさぐ第一位置にあるときには、カイド部191の一部として機能する。すなわち、蓋体171は、第一ホイール110が回転している際に、ポケット50に入ったボールをその内壁面に当接させながら第一ホイール110の周縁部に沿って移動させる。
【0058】
一方、蓋体171は、開閉モーター172の駆動によって駆動軸172aを中心として反時計回りに回動することにより、第一位置から第二位置に配置される。蓋体171は、開口部192を開放した第二位置にあるときには、第一ホイール110の回転によってポケット50の排出口53が開口部192と対向する位置に到達したときに、排出口53を通過したボールを開口部192から水平方向へ排出させることができる。また、蓋体171は、第二位置にあるときに、開口部192から水平方向に排出されたボールを内壁面に沿わせて当該水平方向と異なる方向へ案内することができる。本実施形態においては、蓋体171は、開口部192から水平方向に排出されたボールを、第一ホイール110の接線方向に配されたガイド部174の案内路まで誘導し、その案内路の先の回収口173まで案内することができる。これにより、筐体内部の空間における各部材間の配置を考慮してこの空間を有効利用できる。また、複数のポケット50夫々からボールが続けて排出された場合であっても、ガイド部174の案内路へ順次誘導することができるため、開口部192や回収口173にそれらボールを詰まらせることはない。
【0059】
開閉モーター172は、図6に示すように、ブラケットを介して下テーブル104の下側に固定されており、駆動軸172aをガイド部174の貫通穴を通して下テーブル104の上側に突出させている。開閉モーター172は、回転角度を検出するエンコーダーを有しており、制御部20からの制御信号に基づき所定の角度だけ回転駆動して蓋体171を所定の位置に配置させる。
【0060】
ガイド部174は、図4及び図5に示すように、先へ向かって低くなるように傾斜し、かつ、第一ホイール110の接線方向に延びた案内路を有している。このガイド部174は、開口部192から排出されたボールを、この案内路に沿って転がらせて、その先に配置された回収口173へ誘導する。
【0061】
なお、図5に示すように、回収口173には光学式のセンサー175が設けられているため、制御部20はこのセンサー175の検出信号に基づいてボールが回収口173に入ったかを判定することができる。
【0062】
<搬送部の構成について>
第一抽選部11の各部うちの搬送部180の構成例について、図7を用いて説明する。図7は、搬送部180及び供給部140の構成の一例を示す断面図である。
搬送部180は、回収口173から落下したボールを供給部140へ搬送するとともに、複数のボールを内部に貯留するものである。また、搬送部180は、図7に示すように、下方に向かって傾斜し、供給部140に連結された搬送路181を有している。
【0063】
回収口173からボールが落下すると、そのボールは搬送路181の内部にすでに留まっている他のボールに接触して停止する。すなわち、搬送路181は各ボールが互いに接触して連なった状態で内部に複数のボールを貯留することができる。したがって、回収した複数のボールを1ヶ所にまとめて貯蔵する貯蔵用容器を別途設ける必要がないため、装置内部の空間を有効利用できるともに構造がシンプルとなる。
そして、搬送路181の内部に一時的に貯留されたボールは、傾斜を利用して自重により下方へ向かって順次移動して行き、最終的には供給部140まで到達する。
【0064】
<供給部の構成について>
第一抽選部11の各部うちの供給部140の構成例について、図7を用いて説明する。図7は、供給部140の構成の一例を示す断面図である。
供給部140は、抽選を行うためのボールを第一ホイール110に供給するものである。本実施形態においては、20個のボールを連続して供給する。
供給部140は、図7に示すように、搬送部180から搬送されたボールをホルダー144により受け取る。ホルダー144は、供給モーター143の駆動により中心軸周りに回転可能に構成され、複数の凹部を周縁部に有している。本実施形態においては、6個の凹部がホルダー144に設けられ、それぞれの凹部は1つのボールを保持できる大きさに形成されている。
【0065】
供給モーター143は、エンコーダーを備えており、制御部20により駆動制御される。供給モーター143の駆動によりホルダー144が時計回りに所定角度(たとえば60°)だけ回転すると、その回転に伴って凹部に収まったボールが1つ隣の凹部の位置まで回転移動して行く。凹部に収まったボールはこの回転移動を繰り返してストッパー145に接触する。ストッパー145は、図7に示すように、供給路142内の上下に連なったボールが下方へ逆流するのを阻止する部材であり、弾性部材の一例としてのバネ146により内側方向に付勢されている。ストッパー145に接触している凹部内のボールは、ホルダー144がさらに所定角度だけ時計回りに回転移動すると、バネ146の付勢力に逆らってストッパー145を外側方向へ押し上げつつ自らも上方へ移動するとともに、供給路142内の複数のボールを上方へ押し上げる。そして、押し上げられた供給路142内の複数のボールのうちの一番上にあるボールのみが、供給口141から飛び出して載置部113上に供給される(図3参照)。一方、ストッパー145は、バネ146の付勢力によって元の位置に戻り、いったん上方へ移動した凹部内のボールが下方に移動して当該凹部に再び入ることを阻止する。よって、当該凹部に空きをつくることができるので、その後において当該凹部は、搬送路181内に一時的に貯留されているボールを順次受け入れることができるようになる。
【0066】
なお、供給口141の付近には不図示のセンサーが設けられているため、制御部20はセンサーからの検出信号に基づき供給されたボールの数をカウントして記憶部19に記憶しておく。
【0067】
このようにして、ホルダー144が所定角度だけ回転する度に、供給口141から1つのボールが第一ホイール110に供給されることになり、かつ、搬送路181内に一時的に貯留されているボールをホルダー144の凹部に順次補充していくことになる。
【0068】
<<<ゲームの概要について>>>
次に、本実施の形態におけるビンゴゲーム装置1のゲーム処理について説明する。
このビンゴゲーム装置1のゲーム処理は、初期設定、ベットモード、抽選モード、払出モードを1セットとするゲームプログラムに基づき実行される。そして、この1セットを単位としてビンゴゲームが繰り返し行われる。
【0069】
各モードでは、抽選装置10におけるゲーム処理とプレイヤ端末装置30におけるゲーム処理とが相互に関連しながら進行する。
【0070】
抽選モードによる抽選処理は、第一ステージ、第二ステージ、第三ステージの3つ分けて行われ、当選番号(シンボル)がこれらの抽選によって段階的に決定される。
【0071】
最初に行われる第一ステージでは、供給部140により各ホイールに複数個のボールが供給され、いずれかのポケット50にボールが入ることにより抽選が行われる。本実施形態においては、各ホイールに15個のボールが供給され、合計で45個の当選番号が抽選によって決定される。この第一ステージでは、プログレッシブ抽選が実行される。その抽選結果、第一ステージの抽選においてビンゴが完成した場合、プログレッシブ用に蓄積しておいた大量の遊戯価値をボーナスとして獲得することができる。
【0072】
次に行われる第二ステージでも、供給部140により各ホイールに複数個のボールがそれぞれ供給される。本実施形態においては、各ホイールに5個のボールが供給され、合計で15個の当選番号が抽選によって決定される。この第二ステージでは、通常抽選が実行される。
【0073】
最後の第三ステージは、エクストラボールによる通常抽選が行われる。この第三ステージの抽選を行うか否かは制御部20によりランダムに決定される。したがって、あるプレイヤが第二ステージ終了時にリーチ状態であった場合、突然に第三ステージの抽選が開始されて、希望する当選番号が揃ってビンゴが完成することもありうる。本実施形態においては、各ホイールに対して1個のエクストラボールが夫々供給されるが、複数個のエクストラボールを夫々供給するようにしてもよい。
【0074】
この抽選モードによる抽選処理の終了後、抽選装置10は各ホイールの各ポケットに収容されたボールを回収する処理を行う。この複数のボールを回収する処理は、現在のゲームの抽選モード終了後から次回のゲームのベットモード終了までの期間に行えばよい。
【0075】
<ビンゴゲーム装置における複数ボールの回収>
一般的に、ビンゴゲーム装置にあっては、ルーレットゲーム装置とは異なり複数のボールを使って抽選を行うため、抽選後に各ポケット内のボールをそれぞれ排出させて複数のボールを回収する必要がある。このように、複数のボールを回収しようとする際、ボール詰まりのおそれがある。
【0076】
上述したような従来のルーレットゲーム装置では、ホイールを構成する環状の円板と中心円板を相対的に上下移動させることにより段差を発生させ、その段差によって生じた隙間からこのボールを自由落下させていた。ここで、この回収機構を用いて複数のボールを回収しようとすると、これら複数ボールを自由落下させるために構造が大型かつ複雑になるだけでなく、一度に複数のボールが隙間から自由落下することになるため回収時間は短縮できるもののボール詰まりのおそれがある。
【0077】
これに対し、本実施の形態に係るビンゴゲーム装置1によれば、すでに上記において具体的構造を詳述したように、ボール(移動体)を収容する複数のポケットを周縁部に有し中央部の中心軸周りに回動可能に構成されたホイール(回転体)と、前記回転体を前記中心軸周りに回動させる回動駆動部と、前記回転体が回転している際に前記ポケットに収容された前記移動体を該ポケットから水平方向に排出させて回収する回収部と、を備えたゲーム装置を用いることにより、複数ボールを水平方向に順序良く排出させて回収することができるため、ボールを自由落下させることなくシンプルな構造により回収することができるとともに、ボール詰まりを回避することができる。
【0078】
以下、ビンゴゲーム装置1の動作例、すなわち、ビンゴゲーム装置1が複数のボールを順序良く回収する動作例を具体的に説明する。
【0079】
<<<動作について>>>
ここでは、抽選処理の終了後、各ポケット50に入ったボールを回収する際のビンゴゲーム装置1の動作について、図4及び図5を用いて説明する。
【0080】
なお、ビンゴゲーム装置1の各種動作は、主として制御部20により実現される。特に、本実施の形態においては、記憶部19に格納されたプログラムをCPU等が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明する各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0081】
ビンゴゲーム装置1は、ベットモードが終了すると、抽選モードに切り替える。抽選モードに切り替わると、抽選装置10は、制御部20からの制御信号に基づく回動駆動部の駆動により、第一抽選部11、第二抽選部12及び第三抽選部13の各ホイールを一方向にそれぞれ回転させる。
【0082】
なお、第二抽選部12と第三抽選部13の動作は概ね第一抽選部11と同様であるので、以下では、主として第一抽選部11の動作について説明する。
【0083】
制御部20は、第一抽選部11のホイール110が回転モーター151の駆動により回転している際に、供給部140における供給モーター143を駆動させる。そうすると、供給路142内の複数のボールが配置部113上に排出される。この際、制御部20は、排出されたボールの数をカウントし、記憶部19に記憶する。
【0084】
次いで、制御部20は複数のポケット50のうちのいずれのポケット50にボールが入ったかを判定する。かかる判定は、検出部の一例としての光学式のセンサー160を用いて行われる。
【0085】
このセンサー160は、図4に示すように、L字型のブラケットを介して下テーブル104上に固定された状態で、第一ホイール110の周方向に等角度で3つ配置されている。各センサー160は、ガイド部191の外側に発光素子を有し、ポケット50を挟んで反対側(内側)に受光素子を有している。そして、発光素子から発せられた光がガイド部191及びポケット50各々に設けられた小孔を通過して受光素子に到達しなければ、ポケット内にボールが存在し、到達すれば、ボールが存在していないことになる。
【0086】
一方、第一ホイール110には、ホームポジションを検出するための凸部が、各センサー160の受光素子と発光素子との間を通過するように設けられている。したがって、各センサー160が順序良く凸部の通過を検出することができれば、所定周期の基準波形パターンからなる信号が出力されるので、制御部20はいずれのポケットにもボールが収容されていないことがわかる。一方、いずれかのポケットにボールが収容されている場合には、各センサー160は凸部以外にもボールの通過を検出することになるため、基準波形パターンに対して異なる波が追加された別の波形パターンからなる信号が出力されることになる。制御部20は、回転モーター151のエンコーダーより得られる回転角度から、当該別の波形パターンの異なる波に対応するポケット(ホームポジションからずれた位置のポケット)を特定することができる。
【0087】
このようにして、制御部20は、3つのセンサー160からの検出信号に基づき、どのポケット50にボールが収容されているかを判定することができる。
【0088】
次いで、制御部20は、供給部140により供給されたすべてのボールがポケット50に収容されたことを判定すると、ポケット内のボールをすべて回収する処理を実行する。
具体的には、先ず、制御部20は、回転モーター151を制御して回転している第一ホイール110を停止させる。
【0089】
次いで、制御部20は、開閉モーター172を駆動させて、第一位置に配置されている蓋体171(図4参照)を、駆動軸172aを中心として反時計回りに回動させて、第二位置に配置させる(図5参照)。
【0090】
次いで、制御部20は、停止している第一ホイール110を再び同一方向(時計回り)に回転させる。この際、制御部20は、第一ホイール110の回転速度を停止前の回転速度(抽選を行っている際の回転速度)に比べて遅くなるように制御する。これは、速い回転速度で第一ホイール110を回転させてしまうと、複数のボールが次々と連続してポケット50から排出され、排出口53又は開口部192にそれらボールが詰まってしまうためである。
【0091】
次いで、制御部20は、各センサー160により第一ホイール110の凸部の通過を検出することにより、第一ホイール110のホームポジションが一周したかを判定する。この際、制御部20は、3つのセンサー160からの検出信号に基づき、すべてのポケット50にボールが収容されていないことをチェックする。同時に、制御部20は、センサー175からの検出信号に基づき、ガイド部174を転がって回収口173に入ったボールの数をカウントする。
【0092】
次いで、制御部20は、第一ホイール110のホームポジションが一周したこと、すべてのポケット内部にボールが存在しないこと、回収口173を通過したボールの数が供給したボール数と一致することを判定すると、回転している第一ホイール110を停止させる。
【0093】
次いで、制御部20は、開閉モーター172を駆動させて、第二位置に配置されている蓋体171(図5参照)を、駆動軸172aを中心として時計回りに回動させて、第一位置に配置させる(図4参照)。
そして、このような一連の回収動作をゲーム毎に繰り返す。
【0094】
このようにして、複数ボールを水平方向に順序良く排出させて回収するゲーム装置を用いることにより、ボールを自由落下させることなくシンプルな構造により回収することができるとともに、ボール詰まりを回避することができる。
【0095】
===その他の実施の形態===
上記において、本実施形態としてのビンゴゲーム装置を説明したが、この実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0096】
<マルチゲーム>
前述の実施形態においては、本発明のゲーム装置としてビンゴゲーム装置を適用した例を示して説明したが、ビンゴゲームとキノゲームとを併用したマルチゲームとして適用してもよい。
すなわち、例えば3行×5列のマトリクス状に数字がランダムに配列されたビンゴカードと、例えば5行×6列のマトリクス状に数字が規則正しく配列されたキノカードとを含むゲーム画像を表示部31に表示し、抽選装置10の3つのホイールを用いた抽選により当選した数字と、各カードに配列された数字とを比較して、完成したビンゴ列又は一致した数字の数に基づき獲得した遊戯価値を、賞としてプレイヤに与えるようにしてもよい。
また、本発明のゲーム装置は、マルチゲームに限られるものでなく、キノのみを適用してもよい。すなわち、本発明のゲーム装置は、ビンゴやキノに限らず、複数のボール(移動体)を用いた抽選ゲームに適用してもよい。
【0097】
<ダブルアップゲーム>
また、実施形態としてのビンゴゲーム装置は、ビンゴゲームでプレイヤが賞として獲得した遊戯価値の量が決定された後、ダブルアップゲームを行ってもよい。
ダブルアップゲームとは、プレイヤがビンゴゲームにおいて賞として遊戯価値を獲得したときに、その獲得した遊戯価値を賭けて行うゲームのことである。
ダブルアップゲームは、初期設定時において、抽選装置10の制御部20によりダブルアップゲーム処理を実行するか否かが決定される。なお、1ゲーム中に必ず行うようにしてもよい。
【0098】
<その他>
前述の実施形態におけるプレイヤ端末装置30は、店舗や遊戯施設に設置される業務ゲーム装置の一部として操作されるものに限られず、家庭用ゲーム機や、携帯型ゲーム機、それ以外のコンピュータにおいても同様に適用することができる。
【0099】
また、上述したゲーム装置では、複数のプレイヤが同時に参加できる複数人参加型のゲーム装置を用いた例を説明したが、1人だけでプレイするゲーム装置であってもよい。
【0100】
また、複数のビンゴゲーム装置をネットワークを介して接続して、複数台のビンゴゲーム装置によって同じ抽選結果を用いるビンゴゲームを行うことも可能である。
【0101】
また、本発明に係る抽選機構や回収機構等は、プレイヤ端末装置を有しないゲーム装置、すなわち、抽選装置単独のゲーム装置としても用いることができる。
【0102】
また、本発明のゲーム装置は、上記で説明した構成により、単にコンピュータ演算等により決定した当選数字をランダムに表示させるという単調な抽選過程ではなく、3つのホイールに対して複数のボールを供給して一挙に当選数字を決定するという抽選過程を、視覚的にプレイヤに認識させしつつも短時間で複数の当選数字をランダムに決定することができる。このように抽選過程を見せながら当選数字(シンボル)をランダムに決定することは、不正についての問題意識が高いゲーミングマシンに適用した場合には有用である。
【符号の説明】
【0103】
1 ゲーム装置、10 抽選装置、
11 第一抽選部、12 第二抽選部、13 第三抽選部、
18 通信部、19 記憶部、20 制御部、
30 プレイヤ端末装置、31 表示部、32 ベット操作部、
33 価値入力部、34 価値払出部、35 発光部、
50 ポケット、51 底面部、52 受入口、
53 排出口、101 移動防止壁、102 上テーブル、
103 スペーサー、104 下テーブル、105 支持部、
110 第一ホイール、111 ベース、112 ギア、
113 載置部、120 第二ホイール、
130 第三ホイール、140 供給部、141 供給口、
142 供給路、143 供給モーター、144 ホルダー、
145 ストッパー、146 バネ、150 回動駆動部、
151 回転モーター、152 ギア、160 検出部、
170 回収部、171 蓋体、172 開閉モーター、
172a 回転軸、173 回収口、174 ガイド部、
175 センサー、180 搬送部、181 回収路、
190 壁体、191 ガイド部、191a 内壁面、
192 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体を収容する複数のポケットを周縁部に有し、中央部の中心軸周りに回動可能に構成された回転体と、
前記回転体を前記中心軸周りに回動させる回動駆動部と、
前記回転体が回転している際に、前記ポケットに収容された前記移動体を該ポケットから水平方向に排出させて回収する回収部と、
を備えたゲーム装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲーム装置であって、
前記ポケットは、
前記回転体の前記中央部から前記周縁部へ向かう外方向に従って低くなるように傾斜して形成される底面部と、前記移動体を受け入れる受入口と、前記受入口から入った前記移動体を前記底面部の傾斜に沿って移動させて排出する排出口と、を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項2に記載のゲーム装置であって、
前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を前記排出口を介して内壁面に当接させながら前記周縁部に沿って移動させるガイド部と、前記カイド部の一部を切り欠いて形成される開口部とを有し、前記回転体の周縁部に沿って配置された壁体と、
を備え、
前記回収部は、
前記開口部をふさぎ、前記カイド部の一部として機能する蓋体と、
前記開口部を閉鎖状態にする第一位置と前記開口部を開放状態にする第二位置との間で、前記蓋体を移動させる開閉駆動部と、
を有するゲーム装置。
【請求項4】
請求項3に記載のゲーム装置であって、
前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を回収する際に、前記開閉駆動部に前記蓋体を前記第一位置から前記第二位置へ移動させ、かつ、前記回動駆動部に前記回転体を回転させて、前記受入口から前記ポケットに入った前記移動体を、前記排出口を経由して前記開口部から水平方向に排出させることにより、前記移動体を回収する処理を実行する制御部と、を備えたことを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のゲーム装置であって、
前記蓋体は、
前記開閉駆動部により前記第二位置に配置された際に、前記開口部から水平方向に排出された前記移動体を当該水平方向と異なる方向へ案内することを特徴とするゲーム装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のゲーム装置であって、
前記排出口から排出された前記移動体を回収する回収口と、
前記回収口から回収された前記移動体を、前記回転体上に供給する供給部と、
前記回収口と前記供給部との間を繋ぎ、前記回収口から回収された前記移動体を前記供給部まで搬送すると共に、複数の前記移動体を内部に貯蔵する搬送部と、
を備えたことを特徴とするゲーム装置。


【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図1】
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【公開番号】特開2011−240045(P2011−240045A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−116607(P2010−116607)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(309033611)株式会社ユーノゲーミング (3)