説明

コインロッカーシステム及びコインロッカー管理方法

【課題】コインロッカーに預けた荷物を利用者の希望する場所まで転送する。
【解決手段】利用者がコインロッカー装置2に荷物を預けると、制御装置7は、利用者識別情報、荷物識別情報、収納先のロッカー5の番号と、荷物の転送先の情報とを管理DB9に登録する。配送業者がコインロッカー装置2に制御装置7から通知された荷物識別情報を入力すると、当該荷物識別情報に対応したロッカー番号のロッカー5が開錠され、預けられた荷物を取出し可能にする。配送業者が、転送先の情報で示されるコインロッカー装置2に荷物識別情報を入力してロッカー5に転送した荷物を収納すると、当該荷物識別情報と対応付けてこの転送先のロッカー5の番号が管理DB9に記憶される。利用者が転送先のロッカー装置2に自身の利用者識別情報を入力すると、転送された荷物が収納されているロッカー5が開錠される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コインロッカーシステム及びコインロッカー管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅、観光地、イベント会場などにあるコインロッカーは、荷物の一時預かりとして多用されている。しかし、コインロッカーへ荷物を預けた利用者は、荷物を預けた後に目的地へ移動した場合であっても、荷物を取出すために一旦コインロッカーへ戻らなければならない。
【0003】
一方、特許文献1には、利用者が自身の携帯電話からインターネット網を経由してコインロッカーの収納庫の開閉を指示し、この際の利用料金を携帯電話の決済機能により行い、利用者が指示すれば別の場所へ荷物を転送する事が記載されている。
【特許文献1】特開2003−022476号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述するように、従来のコインロッカーへ荷物を預けた利用者は、荷物を預けた後に目的地へ移動した場合でも、荷物を取出すために一旦コインロッカーへ戻らなければならず、不便を感じることがあった。また、宅配便を利用して荷物を送ることも考えられるが、即日配達でも午前中に荷物を預けて、午後受取るのが最速であり、配送先も宿泊先や自宅に限られていた。また、コインロッカーに預けた荷物を第三者が受取る場合もあるが、このときも荷物を預けた同じコインロッカーへ取りに行かなければならない。特許文献1のように転送機能を持つコインロッカーも考えられているが、配送先は宿泊先か自宅に限られている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、コインロッカーに預けた荷物を利用者の希望する場所のコインロッカーまで転送することのできるコインロッカーシステム及びコインロッカー管理方法を提供することある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、荷物を収納するロッカーを備えた複数のコインロッカー装置と、利用者を特定する利用者特定情報と、荷物の預入先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する預入先ロッカー番号と、前記荷物の転送先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する転送先ロッカー番号と、前記荷物を特定する荷物識別情報と、前記荷物の転送先の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、預入先コインロッカー装置から利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報を受信する受信手段と、荷物識別情報を生成し、生成された荷物識別情報と、前記受信手段が受信した利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報とを対応付けて前記記憶手段に書き込む荷物識別情報生成手段と、前記預入先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する預入先施錠手段と、前記預入先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報により前記記憶手段を検索して預入先ロッカー番号を読み出し、読み出した預入先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する預入先開錠指示手段と、転送先コインロッカー装置から受信するか割当てを行った転送先ロッカー番号を、前記荷物識別情報と対応付けて前記記憶手段に書き込む書込手段と、前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する転送先施錠手段と、前記転送先コインロッカー装置から利用者識別情報を受信し、受信した利用者識別情報により前記記憶手段を検索して転送先ロッカー番号を読み出し、読み出した転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する転送先開錠指示手段と、を備えることを特徴とするコインロッカーシステムである。
【0007】
また、本発明は、上述のコインロッカーシステムであって、前記転送先開錠指示手段は、前記転送先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報が前記記憶手段内に記憶されている場合に、転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠する、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述のコインロッカーシステムであって、前記預入先コインロッカー装置を特定する情報と、前記受信手段が受信し荷物の転送先の情報と、前記荷物識別情報生成手段が生成した荷物識別情報とを配送業者の端末へ送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述のコインロッカーシステムであって、前記利用者識別情報は、利用者の端末の番号であり、前記転送先施錠手段により前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーが施錠された場合に、前記端末の番号宛に通知を行う通知手段をさらに備える、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述のコインロッカーシステムであって、前記荷物識別情報は、前記利用者識別情報を基に生成されたコードであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、コインロッカーシステムに用いられるコインロッカー管理方法であって、前記コインロッカーシステムは、荷物を収納するロッカーを備えた複数のコインロッカー装置と、利用者を特定する利用者特定情報と、荷物の預入先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する預入先ロッカー番号と、前記荷物の転送先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する転送先ロッカー番号と、前記荷物を特定する荷物識別情報と、前記荷物の転送先の情報とを対応付けて記憶する記憶手段とを備えており、前記コインロッカーシステムにおいて、受信手段が、預入先コインロッカー装置から利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報を受信する受信過程と、荷物識別情報生成手段が、荷物識別情報を生成し、生成された荷物識別情報と、前記受信手段が受信した利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報とを対応付けて前記記憶手段に書き込む荷物識別情報生成過程と、預入先施錠手段が、前記預入先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する預入先施錠過程と、預入先開錠指示手段が、前記預入先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報により前記記憶手段を検索して預入先ロッカー番号を読み出し、読み出した預入先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する預入先開錠指示過程と、書込手段が、転送先コインロッカー装置から受信するか割当てを行った転送先ロッカー番号を、前記荷物識別情報と対応付けて前記記憶手段に書き込む書込過程と、転送先施錠手段が、前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する転送先施錠過程と、転送先開錠指示手段が、前記転送先コインロッカー装置から利用者識別情報を受信し、受信した利用者識別情報により前記記憶手段を検索して転送先ロッカー番号を読み出し、読み出した転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する転送先開錠指示過程と、を有することを特徴とするコインロッカー管理方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコインロッカーシステムによれば、利用者がコインロッカー装置に荷物を預けてロッカーを施錠すると、利用者識別情報、荷物識別情報、荷物の収納先ロッカーの番号、及び、荷物の転送先の情報とが記憶手段に登録され、配送業者が荷物識別情報を入力すると、当該荷物識別情報に対応して特定されるロッカーを開錠し、預けられた荷物を取出し可能にする。配送業者が、取出した荷物を転送先に配送し、転送先のコインロッカー装置に荷物識別情報を入力してロッカーに荷物を収納し施錠すると、当該荷物識別情報と対応付けて転送先ロッカーの番号が記憶手段に記憶され、その後、利用者が転送先のロッカー装置に自身の利用者識別情報を入力すると、転送された荷物が収納されているロッカーが開錠される。従って、コインロッカーの利用者は、コインロッカーに荷物を預け入れた後に移動した先のコインロッカーで荷物を受取ることができる。利用者は荷物を預けた場所に取りに戻る必要がないため、大きな荷物を持ったまま出張や観光を行うことなく、効率的かつ身軽に行動することができる。
また、利用者識別情報として利用者の携帯電話の電話番号を使用することによって、荷物が転送された際には通知を受けることができる。
また、宅配業者は、荷物識別情報として利用者識別情報から生成したコードを利用するため、第三者に利用者識別情報が知られることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のコインロッカーシステムについて図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態によるコインロッカーシステム1の構成を示すブロック図である。このコインロッカーシステム1は、たとえば、各地の駅や観光地などに設置された複数のコインロッカー装置2と、コインロッカー制御システム6とをネットワークを介して接続してなる。同図では、コインロッカー装置2を1つのみ図示している。
【0014】
コインロッカー装置2は、操作部3と保護カバーボックス4と複数のロッカー5とを備える。操作部3は、各種情報を表示したり、入力を行ったりするためのタッチパネル310と、利用者の携帯電話と赤外線通信を行う赤外線通信装置320と、プリペイド式の電子マネーカードや即時銀行引き落とし式のデビットカードなどを読み込む電子マネー読込装置330と、貨幣を投入する貨幣投入装置340と、QRコードなどの二次元バーコードを読み取るコード読込装置350と、荷物の配送業者またはコインロッカー装置2の管理業者の保持する許可カードを読み出すカードリーダ360を備える。タッチパネル310は、ディスプレイと、ロッカー5を特定するロッカー番号や、配送業者や管理業者を特定する業者ID番号などを入力するテンキー、荷物の預入ボタン、取出しボタン、宅配ボタン、転送ボタン、転送先入力ボタンなどにより構成してもよい。保護カバーボックス4は、転送する荷物を梱包するための保護カバーが収納される。ロッカー5は、利用者の荷物を収納するボックスである。なお、各ロッカー5が操作部3を備えるように構成することでもよい。
【0015】
コインロッカー制御システム6は、制御装置7と、管理サーバ8と、管理DB(DB:データベース)9とを備える。制御装置7は、コインロッカー装置2の制御を行う。管理サーバ8は、制御装置7の調整・設定、管理DB9への情報登録などを行う。制御装置7は、操作受信部701(受信手段、書込手段)、画面制御部702、扉開錠信号出力部703(預入先開錠指示手段、転送先開錠指示手段)、緑色ランプ制御信号出力部704、課金部705、保護カバーボックス扉開錠信号出力部706、扉施錠信号入力部707、赤色ランプ制御信号出力部708、コード発行部709(荷物識別情報生成手段)、メール送信部710(送信手段)、及び、携帯電話自動通話部711(通知手段)を備える。
【0016】
操作受信部701は、操作部3により行われた操作の情報を受信する。画面制御部702は、タッチパネル310の表示を制御する。扉開錠信号出力部703は、ロッカー5へ扉開錠信号を送信する。緑色ランプ制御信号出力部704は、ロッカー5の扉に備えられ、開錠を示す緑色ランプの制御信号を送信する。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5の扉に備えられ、施錠を示す赤色ランプの制御信号を送信する。課金部705は、ロッカーの使用料金を決定するとともに、電子マネーの決済処理を行う。保護カバーボックス扉開錠信号出力部706は、保護カバーボックス4へ扉開錠信号を送信する。扉施錠信号入力部707は、ロッカー5の扉が施錠された旨の通知を受信する。コード発行部709は、利用者を特定する利用者識別情報から荷物を特定する荷物識別情報としての二次元バーコードを生成する。メール送信部710は、転送すべき荷物がロッカー5に収納されたことを配送業者の端末へ電子メールにより通知する。携帯電話自動通話部711は、荷物の転送が完了したことを利用者の携帯電話へガイダンスにより通知する。
【0017】
管理DB9は、各地のコインロッカー装置2の設置場所の情報、各ロッカー5の空塞情報、荷物の預入情報、許可された配送業者または管理業者の情報、配送業者の電子メールアドレスを示す連絡先アドレス情報、荷物の転送を行う場合の料金を示す転送料金テーブル、荷物の転送を行わない場合の料金を示す預入料金テーブルなどを記憶する。
空塞情報は、ロッカー5のロッカー番号に対応付けて、当該ロッカー5が「空」きであるか「塞(使用中)」であるかの情報を示す。預入情報は、荷物が預けられたロッカー5のロッカー番号と、荷物を預けた利用者を特定する利用者識別情報との情報を含み、荷物を転送する場合には、荷物識別情報と、転送先の情報とがさらに含まれる。ここでは、利用者識別情報として、利用者の保有する携帯電話番号が用いられ、通知先情報としても利用される。許可された配送業者または管理業者の情報は、当該業者を特定する業者ID番号により示される。転送料金テーブルは、荷物の預入先のコインロッカー装置2の設置場所と、荷物の転送先のコインロッカー装置2の設置場所と、荷物の大きさとに対応する料金を示す。また、預入料金テーブルは、荷物の大きさに対応した料金を示す。なお、荷物の大きさは、ロッカー5の大きさとして考えられるため、荷物の大きさとしてロッカー番号を使用するか、あるいは、ロッカー番号と対応づけて荷物の大きさを示す情報を記憶しておくことでもよい。
【0018】
図2は、コインロッカー装置2の正面図の例を示す。
同図におけるコインロッカー装置2は、複数のロッカー5の横に操作部3及び保護カバーボックス4が備えられる。同図においては、電子マネー読込装置330として、スリット式のカードリーダ331及び無線によりICカードを読み取るICカードリーダ332が備えられ、貨幣投入装置340として、硬貨投入口341及び紙幣投入口342が備えられる。カードリーダ360は、ICカードを用いた許可カードを読み出すICカードリーダであるとする。また、各ロッカー5の扉には、緑色ランプ501、赤色ランプ502、及び、扉を施錠するためのロックキー503(預入先施錠手段、転送先施錠手段)が備えられる。
【0019】
図3及び図4は、コインロッカーシステム1の動作手順を示す図である。
まず、図3を用いて、利用者による荷物の預入手順について説明する。
利用者は、コインロッカー装置2の操作部3が備えるタッチパネル310にタッチする(ステップS110)。制御装置7の操作受信部701が、タッチパネル310がタッチされた旨の通知を受信すると、画面制御部702は何を行うかを選択させるボタンをタッチパネル310に表示させる。表示されるボタンは、荷物の預入ボタン、荷物の取出しボタン、転送される荷物を入れる宅配ボタンである。
【0020】
利用者は、荷物の預入を希望する場合、タッチパネル310に表示されている預入ボタンを押す(ステップS120)。制御装置7の操作受信部701が、預入ボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、タッチパネル310に使用したいロッカー5の番号を入力するためのテンキーを表示させる。
【0021】
利用者が、タッチパネル310により使用するロッカー番号を入力すると、制御装置7の操作受信部701は入力されたロッカー番号(以下、「預入先ロッカー番号」と記載)の情報を受信する(ステップS130)。扉開錠信号出力部703は、受信した預入先ロッカー番号により管理DB9内の空塞情報を検索し、「空」を示す情報が登録されていると判断すると、当該預入先ロッカー番号により特定されるロッカー5へ扉開錠信号を送信する。さらに、緑色ランプ制御信号出力部704が、当該ロッカー5へ緑色ランプ点灯指示信号を送信する。ロッカー5は、受信した扉開錠信号及び緑色ランプ点灯指示信号に従って扉を開錠するとともに、緑色ランプ501を点灯する(ステップS140、S150)。また、制御装置7の画面制御部702は、転送ボタン及び預入ボタンをタッチパネル310に表示させる。
【0022】
荷物の転送を希望する場合、利用者は、タッチパネル310の表示する転送ボタンをタッチする(ステップS160)。制御装置7の操作受信部701が、転送ボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、携帯電話番号をテンキーにより入力するか、赤外線通信により送信するよう指示する旨のメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。
【0023】
利用者は、自身の保持する携帯電話の電話番号をタッチパネル310のテンキーにより入力するか、携帯電話の赤外線通信機能により赤外線通信装置320へ送信する(ステップS170)。制御装置7の操作受信部701は、タッチパネル310により入力されたか、赤外線通信装置320により受信した利用者の携帯電話番号を受信すると、預入先ロッカー番号と携帯電話番号とを設定した預入情報を管理DB9に書き込む。
【0024】
続いて、制御装置7の画面制御部702は、転送先を入力させるための画面をタッチパネル310に表示させる。これは、例えば、都道府県名の一覧を表示し、次に一覧から選択された都道府県名に属する市町村の一覧を表示して選択させ、選択された市町村に設置されたコインロッカー装置2の設置場所の一覧を表示して選択させるようにしてもよい。また、市町村名を表示するために、郵便番号や電話の市外局番を入力させるようにしてもよい。
【0025】
制御装置7の操作受信部701は、利用者がタッチパネル310により入力した転送先の情報を受信すると、預入先ロッカー番号をキーに特定される管理DB9内の預入情報に、受信した転送先の情報を書き込む(ステップS180)。課金部705は、荷物の預入を行うコインロッカー装置2の設置場所と、ステップS180において受信した転送先の情報により示されるコインロッカー装置2の設置場所と、預入先ロッカー番号に対応した荷物の大きさとをキーにして管理DB9内の転送料金テーブルを検索し、料金の情報を読み出す。画面制御部702は、課金部705が読み出した料金の情報をタッチパネル310に表示させる。
【0026】
利用者は、タッチパネル310に表示された料金を支払う(ステップS190)。プリペイド式の電子マネーカードや定期券、即時銀行引き落とし式のデビットカード、または、これらの電子マネー機能を有する携帯電話により料金を支払う場合は、電子マネー読込装置330によりこれらのカードや定期券または携帯電話から情報を読み出し、課金部705により料金の決済処理を行う。現金で料金を支払う場合は、貨幣投入装置340に硬貨や紙幣を投入する。
【0027】
制御装置7の操作受信部701が、料金が支払われた旨の通知を操作部3の電子マネー読込装置330または貨幣投入装置340から受信すると、保護カバーボックス扉開錠信号出力部706は、保護カバーボックス4へ扉開錠信号を送信する。さらに、画面制御部702は、保護カバーボックスからカバーを取出して荷物を梱包し、ロッカーへ入れたのち、ロックキーを押すよう指示するメッセージを表示させる。扉開錠信号を受信した保護カバーボックス4は、扉を開錠する(ステップS200)。利用者は、開錠された保護カバーボックス4から保護カバーを取出すと、この保護カバーにより荷物を梱包して(ステップS210)、ステップS140にて開錠されたロッカー5に入れる(ステップS220)。利用者が、ロッカー5の扉を閉めると(ステップS230)、ロックキー503を押す(ステップS240)。これにより、ロッカー5及び保護カバーボックス4の扉が施錠される。
【0028】
制御装置7の扉施錠信号入力部707が、ロッカー5から扉施錠信号を受信すると、預入先ロッカー番号に対応した管理DB9内の空塞情報に「塞」を書き込む。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5へ赤色ランプ点灯指示信号を送信し、ロッカー5は、受信した赤色ランプ点灯指示信号に従って赤色ランプ502を点灯する(ステップS250)。一方、制御装置7のコード発行部709は、ステップS170において入力された携帯電話番号からQRコードを生成し、預入先ロッカー番号をキーに特定される管理DB9内の預入情報に書き込む。QRコードは、携帯電話番号自体を示すものでもよく、携帯電話番号を基に所定の関数を用いて生成したコードなどであってよい。メール送信部710は、配送業者としての宅配業者の連絡先アドレス情報を管理DB9から読み出し、読み出した連絡先アドレス情報で示される電子メールアドレスを宛先として、転送すべき荷物が預けられた旨と、荷物が預けられたコインロッカー装置2の設置場所及び預入先ロッカー番号、転送先、生成されたQRコードを電子メールにより送信する(ステップS260)。
【0029】
一方、荷物を転送せずに、預入のみを希望する場合、利用者は、ステップS150において、タッチパネル310に転送ボタン及び預入ボタンが表示された後、預入ボタンをタッチする(ステップS270)。制御装置7の操作受信部701が、預入ボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、携帯電話番号をテンキーにより入力するか、赤外線通信により送信を行うよう指示するメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。利用者は、自身の携帯電話番号をタッチパネル310のテンキーにより入力するか、携帯電話の赤外線通信機能により操作部3の赤外線通信装置320へ送信する(ステップS280)。制御装置7の操作受信部701は、預入先ロッカー番号と携帯電話番号を設定した預入情報を管理DB9に書き込む。
【0030】
続いて、制御装置7の課金部705は、預入先ロッカー番号に対応した荷物の大きさをキーにして管理DB9内の預入料金テーブルを検索し、料金の情報を読み出す。画面制御部702は、課金部705が読み出した料金の情報をタッチパネル310に表示させる。利用者は、タッチパネル310に表示された料金を、電子マネーあるいは現金により支払う(ステップS290)。利用者は、ステップS140にて開錠されたロッカー5に荷物を入れ(ステップS300)、扉を閉めると(ステップS310)、ロックキー503を押す(ステップS320)。これにより、ロッカー5が施錠される。制御装置7の扉施錠信号入力部707が、ロッカー5から扉施錠信号を受信すると、預入先ロッカー番号に対応した管理DB9内の空塞情報に「塞」を書き込む。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5へ赤色ランプ点灯指示信号を送信し、ロッカー5は、受信した赤色ランプ点灯指示信号に従って赤色ランプ502を点灯する(ステップS330)。
【0031】
次に、図4を用いて、宅配業者による荷物の取出し及び転送手順、及び、利用者による荷物の取出し手順について説明する。
まず、宅配業者による荷物の取出しについて説明する。
図3のステップS260において電子メールを受信した宅配業者は、電子メールにて示される預入先のコインロッカー装置2の設置場所へ向かう。宅配業者は、コインロッカー装置2の操作部3が備えるタッチパネル310にタッチする(図3のステップS110)。制御装置7の操作受信部701が、タッチパネル310がタッチされた旨の通知を受信すると、画面制御部702は、荷物の預入ボタン、荷物の取出しボタン、転送される荷物を入れる宅配ボタンをタッチパネル310へ表示させる。
【0032】
宅配業者は、転送する荷物を取出すためにロッカー5を開錠する場合、タッチパネル310に表示されている取出しボタンを押す(ステップS410)。制御装置7の操作受信部701が、取出しボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、携帯電話番号をテンキーにより入力するか、QRコード入力を行うよう指示するメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。宅配業者は、図3のステップS260において送信された電子メールに表示されているQRコードを自身の携帯端末へ表示させ、コード読込装置350にかざす。
【0033】
制御装置7の操作受信部701は、コード読込装置350が読み込んだQRコードを受信する(ステップS420)。扉開錠信号出力部703は、受信したQRコードをキーに管理DB9内の預入情報を検索し、特定した預入情報から預入先ロッカー番号を読み出す。扉開錠信号出力部703は、読み出した預入先ロッカー番号により示されるロッカー5へ扉開錠信号を送信し、さらに、緑色ランプ制御信号出力部704が当該ロッカー5へ緑色ランプ点灯指示信号を送信する。ロッカー5は、受信した扉開錠信号及び緑色ランプ点灯指示信号に従って扉を開錠するとともに、緑色ランプ501を点灯する(ステップS440、S450)。
【0034】
宅配業者は、開錠されたロッカー5から荷物を取出し(ステップS460)、扉を閉めると(ステップS470)、ロックキー503を押す(ステップS480)。これにより、ロッカー5が施錠される。制御装置7の扉施錠信号入力部707が、ロッカー5から扉施錠信号を受信すると、当該ロッカー5のロッカー番号(預入先ロッカー番号)に対応した管理DB9内の空塞情報に「空」を書き込む。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5へ赤色ランプ点灯指示信号を送信し、ロッカー5は、受信した赤色ランプ点灯指示信号に従って赤色ランプ502を点灯する(ステップS490)。
【0035】
宅配業者は、取出した荷物を転送先のコインロッカー装置2へ運び、以下の手順を行う。
宅配業者は、転送先のコインロッカー装置2の操作部3が備えるタッチパネル310にタッチする(図3のステップS110)。制御装置7の操作受信部701が、タッチパネル310がタッチされた旨の通知を受信すると、画面制御部702は、荷物の預入ボタン、荷物の取出しボタン、転送される荷物を入れる宅配ボタンをタッチパネル310へ表示させる。
【0036】
宅配業者は、転送された荷物を収納するためにロッカー5を開錠する場合、タッチパネル310に表示されている宅配ボタンを押す(ステップS510)。制御装置7の操作受信部701が、宅配ボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、画面制御部702は、宅配業者の業者ID番号の入力を行うよう指示するメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。
【0037】
宅配業者は、タッチパネル310へ業者ID番号を入力するか、許可カードをカードリーダ360にかざす(ステップS520)。制御装置7の操作受信部701は、タッチパネル310へ入力されたか、カードリーダ360が許可カードから読み出された業者ID番号を受信すると、当該業者ID番号が管理DB9内に許可された業者の情報として登録されているかを判断する。許可された業者ID番号である場合、操作受信部701は、開錠するロッカー5のロッカー番号と、QRコードとの入力を行うよう指示するメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。
【0038】
宅配業者は、開錠すべきロッカー5のロッカー番号(以下、「転送先ロッカー番号」と記載)をタッチパネル310により入力し(ステップS530)、図3のステップS260において送信された電子メールに表示されているQRコードを自身の携帯端末へ表示させ、コード読込装置350にかざす(ステップS540)。制御装置7の操作受信部701が、転送先ロッカー番号と、QRコードとを受信すると、受信したQRコードをキーに管理DB9内の預入情報を検索し、当該QRコードが登録されているかを判断する。QRコードが登録されている場合、操作受信部701は、受信した転送先ロッカー番号により管理DB9内の空塞情報を検索する。「空」を示す空塞情報が登録されていると判断すると、操作受信部701は、QRコードをキーにして特定される管理DB9内の預入情報に転送先ロッカー番号を書き込む。扉開錠信号出力部703は、転送先ロッカー番号により特定されるロッカー5へ扉開錠信号を送信する。さらに、緑色ランプ制御信号出力部704が当該ロッカー5へ緑色ランプ点灯指示信号を送信する。ロッカー5は、受信した扉開錠信号及び緑色ランプ点灯指示信号に従って扉を開錠するとともに、緑色ランプ501を点灯する(ステップS550、S560)。宅配業者が開錠されたロッカー5に宅配荷物を入れ(ステップS570)、扉を閉めると(ステップS580)、ロックキー503を押す(ステップS590)。これにより、ロッカー5が施錠される。
【0039】
制御装置7の扉施錠信号入力部707が、ロッカー5から扉施錠信号を受信すると、当該ロッカー5のロッカー番号に対応した管理DB9内の空塞情報に「塞」を書き込む。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5へ赤色ランプ点灯指示信号を送信する。ロッカー5は、受信した赤色ランプ点灯指示信号に従って赤色ランプ502を点灯する(ステップS600)。制御装置7の携帯電話自動通話部711は、ステップS540にて受信したQRコードにより管理DB9内の預入情報を検索し、特定した預入情報から携帯電話番号を読み出す。そして、読み出した携帯電話番号に発呼して、音声により荷物の転送が終了した旨のガイダンスを送出する(ステップS610)。利用者は、ガイダンスを聞いた後、荷物を取出すために転送先のコインロッカー装置2へ向かう。
【0040】
次に、利用者が荷物の取出しを行う手順について説明する。
荷物の転送を指定した利用者は、転送先のコインロッカー装置2の操作部3が備えるタッチパネル310に、荷物の転送を行わずに預入のみを行った利用者は、預入先のコインロッカー装置2の操作部3が備えるタッチパネル310にタッチする(図3のステップS110)。制御装置7の操作受信部701が、タッチパネル310がタッチされた旨の通知を受信すると、画面制御部702は、荷物の預入ボタン、荷物の取出しボタン、転送される荷物を入れる宅配ボタンをタッチパネル310へ表示させる。
【0041】
利用者は、荷物を取出すためにロッカー5を開錠する場合、タッチパネル310に表示されている取出しボタンを押す(ステップS410)。制御装置7の操作受信部701が、取出しボタンが押された旨の通知を受信すると、画面制御部702は、画面制御部702は、携帯電話番号をテンキーにより入力するか、QRコード入力を行うよう指示するメッセージと、テンキーとをタッチパネル310に表示させる。
【0042】
利用者は、自身の保持する携帯電話の携帯電話番号をタッチパネル310のテンキーにより入力するか、携帯電話の赤外線通信機能により操作部3の赤外線通信装置320へ送信する(ステップS430)。制御装置7の操作受信部701は、タッチパネル310により入力されたか、赤外線通信装置320により入力された利用者の携帯電話番号を受信すると、受信した携帯電話番号をキーに管理DB9内の預入情報を検索し、特定した預入情報から、荷物の転送を行った場合は転送先ロッカー番号を、預入のみを行った場合には預入先ロッカー番号を読み出す。扉開錠信号出力部703は、読み出した転送先ロッカー番号あるいは預入先ロッカー番号により示されるロッカー5へ扉開錠信号を送信する。さらに、緑色ランプ制御信号出力部704が当該ロッカー5へ緑色ランプ点灯指示信号を送信する。ロッカー5は、受信した扉開錠信号及び緑色ランプ点灯指示信号に従って扉を開錠するとともに、緑色ランプ501を点灯する(ステップS440、S450)。
【0043】
利用者は、開錠されたロッカー5から荷物を取出し(ステップS460)、扉を閉めると(ステップS470)、ロックキー503を押す(ステップS480)。これにより、ロッカー5が施錠される。制御装置7の扉施錠信号入力部707が、ロッカー5から扉施錠信号を受信すると、当該ロッカー5のロッカー番号に対応した管理DB9内の空塞情報に「空」を書き込む。赤色ランプ制御信号出力部708は、ロッカー5へ赤色ランプ点灯指示信号を送信し、ロッカー5は、受信した赤色ランプ点灯指示信号に従って赤色ランプ502を点灯する(ステップS490)。
【0044】
なお、図3のステップS180において、制御装置7の操作受信部701は、管理DB9内の空塞情報を検索し、転送先として指定されたコインロッカー装置2の備える空きのロッカー5を予め選択してもよい。この場合、ステップS260において、選択したロッカー5のロッカー番号、すなわち、転送先ロッカー番号をさらに宅配業者へ電子メールにて通知し、転送先ロッカー番号に対応する管理DB9内の空塞情報に「予約」を書き込むとともに、預入先ロッカー番号により特定される預入情報に、転送先ロッカー番号を書き込む。図4のステップS530においては、電子メールにて受信した転送先ロッカー番号を入力させ、預入情報内の転送先ロッカー番号と照合してもよく、ロッカー番号を入力させず、QRコードをキーとして特定される預入情報から転送先ロッカー番号を読み出しても良い。
【0045】
上記実施形態によれば、コインロッカーの利用者は、コインロッカーに荷物を預け入れた後に移動した先で荷物を受取ることができる。利用者は荷物を預けた場所に取りに戻る必要がないため、大きな荷物を持ったまま出張や観光を行うことなく、効率的かつ身軽に行動することができる。
また、宅配業者は、QRコードにより荷物の引き取りや預け入れを行うため、第三者により利用者の携帯電話番号が漏えいすることはない。
【0046】
また、宅配便の取扱は、コンビニエンスストアや、郵便局などで数多く行われているが、上記のコインロッカーシステム1を用いることにより、無人の宅配受付を行うことが可能となる。この場合、図3のステップS180において、配送先の住所、氏名、電話番号などの配送先情報を入力させるようにする。荷物の配送料金は、送り先毎に大きさや重さに関係なく距離で算出することもできる。また、ロッカー5に相当する宅配荷物の収納ボックスに規格品を用意してもよい。これにより、宅配便のサービスをポスト化し、宅配便の無人受付を促進することが可能となる。また、配送先情報をタッチパネル310により入力させるため、これらの情報が第三者に知られることもない。また、多数の荷物を同時に取り扱うときには、操作部3に印刷装置を備えておき、配送先情報をラベルとして複数印刷し、荷物に貼付するようにしてもよい。
【0047】
なお、制御装置8の各部の動作の過程を、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶しておき、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理を行うことも可能である。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0048】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0049】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態によるコインロッカーシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態によるコインロッカー装置の例を示す図である。
【図3】同実施形態によるコインロッカーシステムの動作手順を示す図である。
【図4】同実施形態によるコインロッカーシステムの動作手順を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1…コインロッカーシステム
2…コインロッカー装置
3…操作部
4…保護カバーボックス
5…ロッカー
6…コインロッカー制御システム
7…制御装置
8…管理サーバ
9…管理DB
310…タッチパネル
320…赤外線通信装置
330…電子マネー読込装置
340…貨幣投入装置
350…コード読込装置
360…カードリーダ
701…操作受信部
702…画面制御部
703…扉開錠信号出力部
704…緑色ランプ制御信号出力部
705…課金部
706…保護カバーボックス扉開錠信号出力部
707…扉施錠信号入力部
708…赤色ランプ制御信号出力部
709…コード発行部
710…メール送信部
711…携帯電話自動通話部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を収納するロッカーを備えた複数のコインロッカー装置と、
利用者を特定する利用者特定情報と、荷物の預入先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する預入先ロッカー番号と、前記荷物の転送先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する転送先ロッカー番号と、前記荷物を特定する荷物識別情報と、前記荷物の転送先の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
預入先コインロッカー装置から利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報を受信する受信手段と、
荷物識別情報を生成し、生成された荷物識別情報と、前記受信手段が受信した利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報とを対応付けて前記記憶手段に書き込む荷物識別情報生成手段と、
前記預入先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する預入先施錠手段と、
前記預入先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報により前記記憶手段を検索して預入先ロッカー番号を読み出し、読み出した預入先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する預入先開錠指示手段と、
転送先コインロッカー装置から受信するか割当てを行った転送先ロッカー番号を、前記荷物識別情報と対応付けて前記記憶手段に書き込む書込手段と、
前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する転送先施錠手段と、
前記転送先コインロッカー装置から利用者識別情報を受信し、受信した利用者識別情報により前記記憶手段を検索して転送先ロッカー番号を読み出し、読み出した転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する転送先開錠指示手段と、
を備えることを特徴とするコインロッカーシステム。
【請求項2】
前記転送先開錠指示手段は、前記転送先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報が前記記憶手段内に記憶されている場合に、転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコインロッカーシステム。
【請求項3】
前記預入先コインロッカー装置を特定する情報と、前記受信手段が受信し荷物の転送先の情報と、前記荷物識別情報生成手段が生成した荷物識別情報とを配送業者の端末へ送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコインロッカーシステム。
【請求項4】
前記利用者識別情報は、利用者の端末の番号であり、
前記転送先施錠手段により前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーが施錠された場合に、前記端末の番号宛に通知を行う通知手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のコインロッカーシステム。
【請求項5】
前記荷物識別情報は、前記利用者識別情報を基に生成されたコードであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載のコインロッカーシステム。
【請求項6】
コインロッカーシステムに用いられるコインロッカー管理方法であって、
前記コインロッカーシステムは、
荷物を収納するロッカーを備えた複数のコインロッカー装置と、
利用者を特定する利用者特定情報と、荷物の預入先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する預入先ロッカー番号と、前記荷物の転送先コインロッカー装置における当該荷物の収納先のロッカーを特定する転送先ロッカー番号と、前記荷物を特定する荷物識別情報と、前記荷物の転送先の情報とを対応付けて記憶する記憶手段とを備えており、
前記コインロッカーシステムにおいて、
受信手段が、預入先コインロッカー装置から利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報を受信する受信過程と、
荷物識別情報生成手段が、荷物識別情報を生成し、生成された荷物識別情報と、前記受信手段が受信した利用者識別情報、預入先ロッカー番号、及び、荷物の転送先の情報とを対応付けて前記記憶手段に書き込む荷物識別情報生成過程と、
預入先施錠手段が、前記預入先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する預入先施錠過程と、
預入先開錠指示手段が、前記預入先コインロッカー装置から荷物識別情報を受信し、受信した荷物識別情報により前記記憶手段を検索して預入先ロッカー番号を読み出し、読み出した預入先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する預入先開錠指示過程と、
書込手段が、転送先コインロッカー装置から受信するか割当てを行った転送先ロッカー番号を、前記荷物識別情報と対応付けて前記記憶手段に書き込む書込過程と、
転送先施錠手段が、前記転送先コインロッカー装置における荷物の収納先のロッカーを施錠する転送先施錠過程と、
転送先開錠指示手段が、前記転送先コインロッカー装置から利用者識別情報を受信し、受信した利用者識別情報により前記記憶手段を検索して転送先ロッカー番号を読み出し、読み出した転送先ロッカー番号により特定されるロッカーを開錠するよう指示する転送先開錠指示過程と、
を有することを特徴とするコインロッカー管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−123055(P2008−123055A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−303274(P2006−303274)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【出願人】(593063161)株式会社NTTファシリティーズ (475)
【出願人】(000102751)エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 (6)
【Fターム(参考)】