説明

コイン状部材の移送装置並びにこの移送装置を組み込んだコイン状部材使用機器

【課題】従来のメダルリフト装置は、螺旋体を収容した垂直ガイド部材の一方向にメダルが出る構成のため、各種のメダル使用機器に適用し難い。本発明は、棒状螺旋体の駆動源を利用してメダルの送出タイミングが正確で、更にメダルが任意の方向へ送出できるメダル移送装置を提供する。
【解決手段】リフト装置上に螺旋体と同期回転する押し出し部材を有する出口装置を設け、上昇したメダルを出口装置内の押し出し部材の回転によって送出口から押し出し、且つ、送出口の位置がリフト装置に対して任意の位置に可変できる。またメダルリフト装置の搬送路の一部または全体が複数の小搬送路形成部材の接続によって一連の搬送路が構成され、小搬送路形成部材によって螺旋体の回りで搬送路内のメダルの面の向く方向が所定角度(例えば90度)ずつ変わるよう構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容部から送出されるコイン状部材をリフト装置によって所定の場所へ移送するよう構成されたコイン状部材の移送装置、並びにこのコイン状部材の移送装置を組み込んだコイン状部材使用機器に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術として、遊技機10に併設したメダル貸機20a内にメダル搬送装置20を組み込んだものがあり、メダル搬送装置20は、メダルを1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す送出機構30と、送出機構30から送られるメダルを倒伏姿勢から起立姿勢にする起立機構40と、起立機構40から垂直ガイド部材52へ送られるメダルM1を、起立姿勢に維持しながらスクリュー部材54の回転によって、メダルM1を揚送して投入口に直接投入する揚送機構50とを備えている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−110775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この特許文献1の揚送機構50では、垂直ガイド部材52の上端口52dを出たメダルM1は、垂直ガイド部材52の上端に取り付けた方向変換器80によって、メダルM1の面が略正面を向くように90度回転した状態で、シュート部材110、下流側の方向変換器80、シュート部材110を通ってスロットマシンの投入口17へ導入される。この下流側の方向変換器80は、筒状部材90と流出部材100を備え、筒状部材90は筒軸94を中心に流出部材100に対して0〜略90度の角度回動することで、筒入口に入ったメダルM1の出口方向を変更できるようになっている。
【0004】
このようにリフト装置である揚送機構50は、垂直ガイド部材52の上端口52dを出たメダルM1は、上端に取り付けた方向変換器80を出て、シュート部材を移動する間に、シュート部材110からスロットマシンの投入口17へ至る途中の通路に、回動にてメダルが移動する方向を可変しなければならない。このため、垂直ガイド部材52の上端口52dを出てから投入口17へ至るまでのメダル通路の構成が複雑化する。それ故、このようなメダル移送装置を他のメダル使用機器に適用する場合は、メダル使用機器のメダル挿入部等のメダル受入部とのマッチングのための制限が生じ、メダル移送装置をメダル使用機器に適用できないか、またはかなりの変更が必要となる。
【0005】
本発明は、このような、リフト装置上に設けた出口装置を出た後のシュート部分で方向転換する場合に生じるメダル通路の構成の複雑化の問題を解決するために、メダルがリフト装置内の搬送路を上昇する間に、メダルの面の向く方向を変更できるようにして、リフト装置上に設けた出口装置から送出されるメダルの送出方向を、メダル使用機器へ合わせ易くする。また、搬送路の長さを変更可能として、長さの異なるリフト装置の製作がし易く、本発明の移送装置が適用される機器内の上下寸法に合わせ易くなる移送装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明のコイン状部材の移送装置は、複数の分離孔を形成してコイン状部材の収容部の底部に配置した送出ロータの回転によって前記収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出する送出装置と、外面に突状螺旋を形成した棒状螺旋体の前記突状螺旋に前記送出装置から送出されるコイン状部材が順次起立状態で載置された状態で前記棒状螺旋体の回転によって前記棒状螺旋体に沿って形成された搬送路を上昇するリフト装置と、前記リフト装置を上昇したコイン状部材を所定方向へ送出する送出口を備えた出口装置を備えたコイン状部材の移送装置であって、前記搬送路は、内部搬送路を有する小搬送路要素部材の複数の積層によって前記棒状螺旋体の回りに一連の前記搬送路が構成され、前記小搬送路要素部材の一つまたは複数は、それぞれ下部入口から起立状態で入ったコイン状部材の面の向く方向が上部出口から起立状態で出るとき所定角度(例えば90度)回動した状態となるよう前記内部搬送路が形成され、最上部の前記小搬送路要素部材の上部出口から起立状態で前記出口装置へ入り込むことを特徴とする。
【0007】
第2発明のコイン状部材の移送装置は、第1発明において、前記リフト装置は上下に分割され、その下部分が直線状にメダルが上昇する直線状搬送路を形成し、その上部分が複数の前記小搬送路形成部材の接続によって一連の搬送路が構成され、前記分割に対応して前記螺旋体も下側螺旋体と上側螺旋体との連結構成であることを特徴とする。
【0008】
第3発明のコイン状部材の移送装置は、第1発明または第2発明において、前記リフト装置が内部を通るコイン状部材を透視可能な透明部材で構成されたことを特徴とする。
【0009】
第4発明のコイン状部材の移送装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記送出口に対応して前記送出口から送出されるコイン状部材の枚数計数用センサを設けたことを特徴とする。
【0010】
第5発明のコイン状部材の移送装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかに記載のコイン状部材の移送装置が機器内に組み込まれ、前記コイン状部材の送出口から機器に設けたコイン状部材の受入部へコイン状部材を導入することを特徴とするコイン状部材使用機器である。
【発明の効果】
【0011】
第1発明では、搬送路を小搬送路要素部材の積層によって構成するため、搬送路の長さ設定が多様化し、長さの異なるリフト装置の製作がし易く、本発明の移送装置が適用される機器内の上下寸法に合わせ易くなり、各種の機器に適用可能な移送装置を作り易くなり、適用範囲が広くなる。また、小搬送路要素部材によって、起立状態のコイン状部材の面が所定角度(例えば90度)ずつ変わるように搬送路が形成されるため、リフト装置を上昇する間に、コイン状部材の面が棒状螺旋体の回りで順次変わる。このため、搬送路全体を直線状に形成した場合に比して、コイン状部材が最上部の小搬送路要素部材から出口装置へ入る姿勢を、リフト装置内で変更できるため、リフト装置上に設けた出口装置を出た後のシュート部分で方向転換する場合に生じたメダル通路の構成の複雑化の問題も解決する。それ故、本発明の移送装置が適用される機器のメダル等のコイン状部材の適用部(例えばメダル受入部)とのマッチングが取り易くなる。
【0012】
第2発明では、リフト装置の下部分が直線状にメダルが上昇する直線状搬送路を形成するため、送出装置から送出されるコイン状部材をリフト装置に導入し安定して上方へ搬送するための構成がし易くなる。また、リフト装置の上部分によってコイン状部材の姿勢を転換するため、第1発明と同様の効果を奏することができる。
【0013】
第3発明では、第1発明または第2発明の効果に加えて、リフト装置内のコイン状部材の動作状況や、内部の各部の形状把握等ができ、メンテナンスに適したものとなる。
【0014】
第4の発明では、第1発明乃至第3発明の効果に加えて、送出口から送出されるコイン状部材の計数用センサを備えるため、移送装置を各種の機器に組み込んだとき、この計数用センサと機器内のカウンタ回路部との配線によって、簡単に計数装置を構成できるものとなり、汎用性に富む移送装置となる。
【0015】
第5の発明では、第1の発明乃至第4の発明の効果を奏する各種の機器が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のコイン状部材の移送装置は、複数の分離孔を形成してコイン状部材の収容部の底部に配置した送出ロータの回転によって前記収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出する送出装置と、外面に突状螺旋を形成した棒状螺旋体の前記突状螺旋に前記送出装置から送出されるコイン状部材が順次起立状態で載置された状態で前記棒状螺旋体の回転によって前記棒状螺旋体に沿って形成された搬送路を上昇するリフト装置と、前記リフト装置を上昇したコイン状部材を所定方向へ送出する送出口を備えた出口装置を備えたコイン状部材の移送装置であって、前記搬送路は、内部搬送路を有する小搬送路要素部材の複数の積層によって前記棒状螺旋体の回りに一連の前記搬送路が構成され、前記小搬送路要素部材の一つまたは複数は、それぞれ下部入口から起立状態で入ったコイン状部材の面の向く方向が上部出口から起立状態で出るとき所定角度(例えば90度)回動した状態となるよう前記内部搬送路が形成され、最上部の前記小搬送路要素部材の上部出口から起立状態で前記出口装置へ入り込むことを特徴とするものである。本発明の実施例を以下に記載する。
【実施例1】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係るメダル移送装置の正面斜視図、図2は本発明に係るメダル移送装置のメダル収容部を取り外した状態の上面斜視図、図3は本発明に係るメダル移送装置のメダル導入装置がメダルを押し上げ始める状態を示す斜視図、図4は本発明に係るメダル移送装置のメダル導入装置がメダルを押し上げてリフト装置へ導入した状態を示す斜視図、図5は本発明に係るメダル移送装置の構成を示す横断平面図、図6は本発明に係るメダル移送装置のメダルの導入部と導入装置との関係を示す右側面図、図7は本発明に係るメダル移送装置のメダル送出装置によるメダル払い出し動作を示す平面図、図8は本発明に係るメダル移送装置のメダル送出装置の払い出し盤部分の縦断側面図、図9は本発明に係るリフト装置の上側部分の分解斜視図、図10は本発明に係る小搬送路要素部材の斜視図、図11は本発明に係るリフト装置の上側部分の縦断側面図、図12は本発明に係るリフト装置の上側部分の側面図、図13は本発明に係るリフト装置の上側部分の出口装置を外した側面図、図14は本発明に係る出口装置の下方斜視図である。
【0018】
本発明の実施の形態を図に基づき説明する。300は本発明に係るコイン状部材の移送装置を示しており、それに使用されるコイン状部材200を円形状のメダル200として説明する。本発明に係るメダル移送装置300は、メダル200を使用するゲーム機器等の機器1に組み込まれて、ゲーム機器等の機器1のメダル適用部(例えばメダル受入部)へメダル200を導入するように適用される。
【0019】
メダル移送装置300は、上方開口に向けて広がった形状の合成樹脂製容器でもって形成したメダル収容部301と、メダル収容部301の底部に設けられてメダル200を1枚ずつ排出する送出装置302と、この送出装置302から排出されたメダル200を起立状態で上方へ搬送するリフト装置303と、送出装置302から排出されるメダル200を起立状態に転換してリフト装置303に導入する導入装置304と、リフト装置303によって上方へ移送されたメダル200を機器1のメダル受入部等へ導入するために、所定方向へ送出する出口装置350を備えている。
【0020】
メダル移送装置300は、機器1に組み込まれるが、送出装置302とリフト装置303とが機器1内に収納され、メダル収容部301は、上面に開口310を形成するように容器部材で形成され、上面開口310に向けて左右側壁が略直立状で前方と後方に広がった形状である。そして、上面開口310の前面側部分が前方へ延びて前面受け入れ部305を形成し、前面受け入れ部305は上面開口のメダル受け入れ口305Aを形成している。前面受け入れ部305は機器1の前側に突出状態に配置され、遊技者がメダル200をメダル受け入れ口305Aへ挿入(投入)して遊技することができるようにするためのものである。
【0021】
メダル収容部301は、底部にメダル送出装置302の払い出し盤302Aが配置している。上面開口310の後側部分は、機器1内に設置したメダル供給部(図示せず)から送出されるメダル200を受け入れる受け入れ口を構成している。
【0022】
払い出し盤302Aは、ベース板315の上面に形成した円弧状の突壁316の内側において、ベース板315上で回転軸317によって一方向へ回転するように設けられている。そして、突壁316にはメダル収容部301の下部の円形状部301Aの開口が嵌合してメダル収容部301の下部を形成している。円弧状の突壁316は、その円弧の切れた部分をメダル送出口326としている。
【0023】
前面受け入れ部305は、上面開口の受け入れ口305Aと、受け入れ口305Aから受け入れたメダル200を送出装置302へ向けて誘導するメダル受け入れ通路を備え、このメダル受け入れ通路は、払い出し盤302Aへ向けて傾斜誘導路305Bによって低く傾斜通路を形成している。これによって、遊技者が機器1の前面から受け入れ口305Aへ挿入(投入)したメダル200は、傾斜誘導路305Bによってメダル収容部301の底部に配置された払い出し盤302Aに向けて移動する。
【0024】
前面受け入れ部305には、受け入れ口305Aの後部にメダル移送装置300の駆動制御用手動スイッチ装置306とその操作部306を備えた表面板307Aが、メダル収容部301の上面開口310の中間部を覆う状態に取り付けられている。
【0025】
送出装置302は、メダル収容部301の底部に配置した払い出し盤302Aと、払い出し盤302Aを駆動する電動機装置330とを備え、電動機装置330は、電動機331とこの電動機331の回転によって回転する複数の歯車の組み合わせからなる伝達装置332とからなる。電動機331の回転が伝達装置332を介して払い出し盤302Aの回転軸317に伝達され、回転軸317と共に払い出し盤302Aが回転することによって、メダル200を1枚ずつメダル送出口326から送出する仕組みである。
【0026】
払い出し盤302Aは、回転軸317を中心とする同一円上に等間隔配置で複数のメダル分離孔318が形成されており、回転中心部には山形で上方へ突出したメダル攪拌部319が形成された合成樹脂製である。メダル分離孔318は、メダル200の1個が若干の余裕をもって平坦状に嵌り込む大きさの円形状孔であり、上面にはメダル分離孔318の回転先側がメダル分離孔318へ向けて低く傾斜した案内面318Bを形成しており、払い出し盤302Aの回転によって、メダル200がメダル分離孔318へ進入し易いようになっている。また、払い出し盤302Aの下側には、メダル分離孔318に入ったメダル200が、後述のように、メダル送出口326へ向けて押し出されるように、メダル分離孔318の回転後壁が突壁316に向けて曲線状に開いた形状のメダル押し出し面318Aを形成している。
【0027】
払い出し盤302Aを取り囲む壁である突壁316が切れた部分には、メダル送出口326が形成されており、ベース板315の上面には、メダル送出口326に対応した内側位置において、メダル分離孔318の略中心の回転軌跡上に、円錐状の送出案内ピン320が設けられている。このため、払い出し盤302Aの下面には、この送出案内ピン320が衝突しないように、ベース板315との間に回転軸317を中心とした円形の空間320Aがある。
【0028】
メダル送出口326に臨んだ外側位置には、一対の送出作動体321と322が対向配置されている。送出作動体321は固定であり、送出作動体322は可動である。送出作動体321は、メダル200が当たる部分に回転可能に軸支されたローラ321Aを備えている。送出作動体322は、略L字形をなしており、中間部が回動可能に軸支持323されており、メダル200が当たる先端部分にはローラ322Aが回転可能に軸支され、後端部はローラ321Aと322Aが所定間隔の送出間口を形成するように、バネ324によって付勢された状態である。バネ324によって付勢された状態で、送出作動体321、322それぞれの先端の間隔、即ち送出間口を形成するローラ321Aと322Aの間隔は、メダル200の半径よりも大で直径よりも若干小の間隔である。
【0029】
本発明では、遊技者がメダル200を使って遊技する場合、遊技者がこのメダル200をメダル受け入れ口305Aへ挿入(投入)した後、遊技者が貸機2の前面側に設けられている手動スイッチ装置306の操作部306Aを操作することにより、このメダル200をメダル移送装置300によって遊技機1のメダル投入口25へ導入することができる。
【0030】
また本発明では、遊技者が貨幣を挿入することにより、所定枚数のメダル200が、機器1内に設置したメダル供給部(図示せず)からメダル収容部301内へ供給され、このメダルをメダル移送装置300によって上方へ移送し、このメダル200によっても、機器1で遊技できる仕組みである。
【0031】
次に、メダル移送装置300の動作について説明する。操作部306Aを押して手動スイッチ306をONさせることによって、電装部30の制御部の動作によってメダル移送装置300の駆動部がON(運転)し、メダル収容部301内のメダル200が遊技機1のメダル投入口25へ搬送される。即ち、後述のように、電動機331が始動して送出装置302とリフト装置303と導入装置304が同時にON(運転)して、制御部の動作によって、メダル収容部301内のメダル200が、リフト装置303の上部に設けた出口装置350から送出され、これが機器1のメダル挿入(投入)口へ搬送され、遊技が行なわれる。
【0032】
そして、後述のように、メダル200の送出を検出部325が検出した後、所定時間(例えば6秒)経過して次のメダル200が検出部325で検出されない場合は、メダル収容部301内の最後のメダル200が送出されたと判断して、電動機331が停止して送出装置302とリフト装置303は自動停止するように、制御部の動作によって制御される構成である。なお、最後のメダル200が送出される前に、手動スイッチ装置306を再度ONすれば、制御部の動作によって、メダル移送装置300の動作は停止する。即ち、送出装置302とリフト装置303と導入装置304はストップする。手動スイッチ装置306の操作に基づくメダル移送装置300の動作状態(ONのとき)と動作待機状態(OFFのとき)は、表示灯でその状態が判るように表示することが望ましい。
【0033】
このように、送出装置302の電動機331は、制御部の動作に基づき始動し、払い出し盤302Aの回転によって、メダル収容部301内のメダル200は、メダル攪拌部319で攪拌され、横に倒れた水平状態で1枚ずつメダル分離孔318に入る。メダル移送装置300の駆動によって、メダル収容部301内のメダル200が残らず送出されるようにするために、払い出し盤302Aの回転によって送出口326に対応した位置へ移動したメダル分離孔318に向かって、上方から下方へ延びたバネ700によるメダル残留防止装置を設けている。
【0034】
メダル分離孔318のメダル200は、払い出し盤302Aが図で反時計方向へ回転して送出口326に対応する位置に移動することに伴って、そのメダル200の周縁部が送出案内ピン320に衝突する。この衝突によってそのメダル200の移動が阻止されるため、払い出し盤302Aの回転に伴って、図に示すように、そのメダル200は払い出し盤302Aの下側へ潜り込んでメダル押し出し面318Aによって押されつつ、メダル分離孔318から送出口326へ向けて押し出される。
【0035】
このように送出口326へ押し出されるメダル200は、払い出し盤302Aの回転に伴って、ローラ321Aと322Aに当接し、ローラ321Aは固定ローラであるため、ローラ322Aをバネ324に抗して押し退けつつ、ローラ321Aと322Aの間隔を押し広げるように送出作動体322を回動させる。このような動作によって、メダル200の直径部分がローラ321Aと322Aの間を通り過ぎた時、バネ324の復帰力によって、ローラ321Aと322Aの間隔が狭まる方向へ送出作動体322が復帰する。この復帰時の作用力によって、メダル200は、メダル送出口326の外方の導入部335へ向けて押し出される。このような動作が払い出し盤302Aの回転によって連続して行われる。
【0036】
メダル送出口326の外方へ押し出されたメダル200は、送出口326の延長上に配置した導入部335に、略水平状態で受け入れられる。導入部335に送出された遊技メダル200を、起立状態(立った状態)に転換してリフト装置303の下部の入口部303Aへ導入装置304によって導入する。導入装置304は、電動機331によって駆動される伝達装置332によって、払い出し盤302Aの回転によるメダル200の払い出し動作と同期して回転する回転軸304Bと、回転軸304Bの先端部に固定した作動部材304Aを備えている。作動部材304Aは、基部が回転軸304Bに固定され、この基部から先端に向けて先細り状の掬い上げ爪状をなし、メダル200を掬い上げる掬い上げ面304Cが回転軸304Bから延びる半径上に形成されている。
【0037】
導入部335に入ったメダル200は、ここで回転する作動部材304Aによって、導入部335からリフト装置303の下部の入口部303Aへ向けて湾曲した誘導面336に沿って押し上げられる。この押し上げに伴って、メダル200は横に倒れた略水平状態から誘導面336に沿って徐々に立ち上がり、リフト装置303の下部の入口部303Aへ達したとき、即ち、後述の搬送路345の入口部303Aへ達したときには、図に示すように略立った状態(起立状態)である。
【0038】
誘導面336は、作動部材304Aを前後で挟む位置に略並行して配置した通路部材336Aで形成されている。通路部材336A、336A間には、リフト装置303の下部の入口部303Aへ向かう溝337を形成している。この溝337は、誘導面336よりも深い位置にあり、作動部材304Aの先端がこの溝337に入り込んで回転することにより、メダル200の端部を良好に押し出すことができる。
【0039】
各通路部材336Aの誘導面336に対向して上方にカバー338が設けられ、誘導面336とカバー338との間に、リフト装置303の下部の入口部303Aへ向かうメダル移送通路MHが形成される。このカバー338によって、リフト装置303の下部の入口部303Aへ作動部材304Aによって押し出されるメダル200の浮き上がりが抑制される。誘導面336とカバー338との間のメダル移送通路MHは、リフト装置303の下部の入口部303Aへ向かって湾曲した通路であり、この湾曲した通路の後に通路壁339Bを備えて、メダル200の安定移送を確保している。
【0040】
リフト装置303は、メダル200の直径よりも大でその直径の2倍よりも小さい等ピッチの突状螺旋341を、直線状の棒状基部340Aの外面に形成した直線状の棒状螺旋体340と、この螺旋体340を包囲し搬送路345を形成する搬送路形成部材(包囲筒)343を備えており、メダル200が、突状螺旋341間において突状螺旋341に起立状態で載った(乗った)状態で、螺旋体340の回転によって、搬送路345を上方へ搬送される仕組みである。棒状螺旋体340は合成樹脂製である。
【0041】
搬送路345の形成構成として、搬送路345の一部または全体が、図9〜図11に示すように、複数の小搬送路形成部材(包囲筒)343Sの接続によって一連の搬送路345が構成されたものである。図示のものは、リフト装置303が上下に分割された構成であり、その上部分が複数の小搬送路形成部材(包囲筒)343Sの接続によって一連の搬送路345が構成されたものである。
【0042】
図示のものは、リフト装置303が、下部分303Aと上部分303Bとの上下に略2分割された構成を示している。リフト装置303の略下半分303Aが、搬送路形成部材(包囲筒)343によって、メダル200が直線状に上昇する直線状搬送路345を形成し、リフト装置303の略上半分303Bが、複数の小搬送路形成部材(包囲筒)343Sの接続によって搬送路345が形成されている。これによって、リフト装置303の略上半分303Bの部分において、棒状螺旋体340の回りで搬送路345内のメダル200の面の向く方向が、所定角度(図示のものは90度)ずつ変わるよう構成している。
【0043】
リフト装置303の略下半分303Aについて説明する。図4に示すように、搬送路形成部材343は、後半部は螺旋体340の回転直径(突状螺旋341が回転するときの直径に相当)に沿う内面を形成すると共に、前半部は並行した左右側壁343A間に上下長さ方向の開口343Bを形成した包囲筒部343Pと、開口343Bを覆うように包囲筒部343Pに組み合わせた案内壁342にて搬送路345が形成されている。即ち、この左右側壁343Aの前端面と螺旋体340との間に1枚のメダル200が立った状態で上方へ移動可能な間隔345Aを保つ案内溝を形成するように、案内壁342が開口343Bを塞ぐ状態で包囲筒部343Pに取り付けられている。このように、搬送路形成筒状部材(包囲筒)343によって、螺旋体340と案内壁342との間には、メダル200の左右両側が間隔345Aの案内溝に入り込んだ状態の搬送路345が形成される。
【0044】
この構成によって、突状螺旋341に立った状態で乗ったメダル200は、メダル200の裏面が左右側壁343Aの前端面によって支えられ、遊技メダル200の表面が案内壁342によって支えられる関係によって、搬送路345に保持されている。このため、螺旋体340が回転してもメダル200は、その方向に回転せず、螺旋体340の回転に伴って搬送路345を上方へ直線状に搬送される。この搬送中のメダル200は、起立状態でメダル200の中心を軸とした回転をしつつ搬送路345を上昇する。
【0045】
搬送路345の下端はリフト装置303の下部の入口部303Aに連通し、搬送路345の上端は出口装置350に連通している。送出装置302から送出されたメダル200は、導入装置304によってリフト装置303の下部の入口部303Aへ達し、螺旋体340の回転によって、突状螺旋341の最下段によって、遊技メダル200の下側が掬い取られる。その掬い取られた遊技メダル200は、順次突状螺旋341に起立状態で載り、螺旋体340と案内壁342との間を搬送路345に起立した状態で、直立状態の搬送路形成部材343に沿って直線状に一列状態で上方へ搬送される。
【0046】
上記のように、搬送路345の形成は、螺旋体340の長さ方向に実質的な直線状の搬送路345の構成であればよいため、上記構成に拘束されない。このため、搬送路形成部材343は案内壁342を一体形成したものでもよいが、組み立てや内部の修理点検等を考慮すれば、上記のように、搬送路形成部材343の一面が開放された形態とし、この開放部343Bを塞ぐように、別体の案内壁342を包囲筒343Pに取外し可能又は開閉可能に取り付ける構成によって、内部の清掃、点検、もし詰まった場合のメダルの除去等のために好ましいものとなる。
【0047】
リフト装置303は、その中の搬送路345を搬送されるメダル200を外部から透視できるようにするために、搬送路形成部材343全体又は案内壁342を透視可能な合成樹脂製資材にて構成することにより、遊技メダル200の搬送状態や、内部の故障状態等を外部から目視確認でき、点検に便利である。
【0048】
次に、リフト装置303の略上半分303Bについて説明する。具体的には、下部入口371から起立状態で入ったメダル200の面が向く方向が、上部出口372から起立状態で出るとき、所定角度(図示のものは90度)回動した状態となる内部搬送路345Aを有する小搬送路形成部材(小包囲筒)343Sの複数が、それぞれの内部搬送路345Aが連続するように積層されて位置決めされ(各小搬送路形成部材343S相互が着脱自在に嵌合する凹凸嵌合構造によって位置決めされる)、一連の搬送路345が構成される。これによって、棒状螺旋体340の回りで搬送路345内のメダル200の面の向く方向が、所定角度(図示のものは90度)ずつ変わるようなる。
【0049】
リフト装置303の略上半分303Bは、図9〜図11に示すように、棒状螺旋体340の周りに複数の(図示のものは3個)小搬送路形成部材343Sが積層され、この積層された小搬送路形成部材343Sは、その周りを左右から着脱自在に結合されるカバー体340Cによって保持されている。小搬送路形成部材343Sは、下部入口371から起立状態で入ったメダル200が、上部出口372へ向けて所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、上部出口372の下部に方向転換傾斜面373を形成している。
【0050】
図示のものは、作動部材304Aによって搬送路345の下部の入口部303Aへ入ったメダル200が、搬送路形成部材343で形成する直線状の搬送路345を上昇した後、最下部の小搬送路形成部材343Sに入るが、その最下部の小搬送路形成部材343Sは、内部に直線状の内部搬送路345Aを形成している。そして、その上側の2個の小搬送路形成部材343Sは、下部入口371から起立状態で入ったメダル200が、上部出口372へ向けて所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成している。
【0051】
上側の2個の小搬送路形成部材343Sについて説明する。棒状螺旋体340の回転によって突状螺旋341に起立状態で載ったメダル200は、下部入口371から起立状態で内部搬送路345Aへ入り、メダル200の周縁部の上部が方向転換傾斜面373に当接しつつ、上昇に伴って棒状螺旋体340の回りでメダル200の面の向く方向が、回転によって移動し、上部出口372から起立状態で出るときは、メダル200の面の向く方向が所定角度(図示のものは90度)変わるようなる。このように内部搬送路345Aが構成されている。
【0052】
図示の形態は、上側の2個の小搬送路形成部材343Sによって、下部入口371から起立状態で入ったメダル200が、上部出口372へ向けて所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成しているため、リフト装置303によって上昇する間に、棒状螺旋体340の回りでメダル200の面の向く方向が、180度変わるようなる。この小搬送路形成部材343S内でメダル200の面の向く方向が回転する所定角度は、30度、60度、またはその他の角度のように、任意に設定したものであればよい。しかし、あまり細かく設定すれば、所望する角度の回転を得るためには、多くの小搬送路形成部材343Sを積層しなければならなくなるため、実施例では、適切な角度として、90度に設定している。
【0053】
リフト装置303の螺旋体340は、リフト装置303の略下半分303Aに収納されてメダル搬送をする下側螺旋体340Dと、リフト装置303の略上半分303Bに収納されてメダル搬送をする上側螺旋体340Uとの連結で構成している。下側螺旋体340Dは、その下部がベース板315に設けた下部軸受け部に支持され、上部が最下部の小搬送路形成部材343Sの底壁を貫通する軸受け部352Tに支持されている。また、上側螺旋体340Uの下端部は、下側螺旋体340Dの上端部に着脱自在な嵌合340W(上側螺旋体340U側と下側螺旋体340Dとの凹凸嵌合)によって連結され、上部が出口装置350の上部に設けた上部軸受け部352に支持されている。
【0054】
上側螺旋体340Uの上部軸受け部352は、棒状基部340Aの上端部取り付けた下座板352Aに下端が載置され、上端部が出口装置350のカバーの上面開口に螺子352Nで固定した上座板352Bに当接したコイルバネ352Cによって、嵌合340Wを保持する状態に下方へ付勢された構成である。
【0055】
上側螺旋体340Uと下側螺旋体340Dが連結された螺旋体340は、電動機331によって駆動される伝達装置332によって、下側螺旋体340Dの棒状基部340Aの下部を回転することにより一方向へ回転する。そして、この螺旋体340は、導入装置304の作動部材304Aの回転によるメダル200の導入動作と同期して回転するように構成されている。このため、一つの電動機331によって、払い出し盤302Aの回転と、作動部材304Aの回転と、螺旋体340の回転が同期して行われるように伝達装置332によって駆動されるため、払い出し盤302Aの回転と、作動部材304Aの回転と、螺旋体340の回転をそれぞれの電動機によって駆動する場合に比して同期がとり易く、制御回路も簡素化され、電動機も少なくて済む等の効果がある。制御部と電動機331や手動スイッチ装置306等との電気接続は接続端子380によって行われる。
【0056】
リフト装置303の螺旋体340の回転(図に示す矢印R方向回転)によって、メダル200は、リフト装置303の略下半分303Aの搬送路345を直線状に上方へ搬送された後、略下半分303Aの搬送路345に連通した最下部の小搬送路形成部材343Sの直線状の内部搬送路345Aを上昇する。そして、その上方の小搬送路形成部材343Sの内部搬送路345Aで所定角度ずつ姿勢転換しつつ、最上部の小搬送路形成部材343Sの上部出口372から、出口装置350の基板部351を貫通して形成された上部出口部353から出口装置350内へ押し出される。
【0057】
上部出口部353は、最上部の小搬送路形成部材343Sの上部出口372と連通位置に形成され、メダル200の厚さよりも大きくメダル200の厚さの2倍よりも小さい厚さ(幅方向の厚さ)と、メダル200の直径よりも大きくメダル200の直径の2倍よりも小さい長さ(メダル200の直径方向の寸法)であり、起立状態のメダル200が1枚通る大きさである。
【0058】
出口装置350は、リフト装置303上側に取り付けられるため、最上部の小搬送路形成部材343Sの上端部と、左右のカバー体340Cの上端部が嵌合状態に組み立てられる。また、上側螺旋体340Uの突状螺旋341の上部は、基板部351を貫通して出口装置350内まで延びている。そして、メダル200が確実に出口装置350内に入り、且つ送出口357から送出されるようにするために、上側螺旋体340Uの回転によって上部出口部353から上昇するメダル200は、その姿勢で突状螺旋341に載った状態で出口装置350内へ入り、上側螺旋体340Uの回転に伴って、側方の送出口357から転動にて送出される構成である。
【0059】
図示の形態は、上側の2個の小搬送路形成部材343Sによって、下部入口371から起立状態で入ったメダル200が、上部出口372へ向けて所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成しているため、リフト装置303によって上昇する間に、棒状螺旋体340の回りでメダル200の面の向く方向が、図示のものでは、90度×2=180度、変わるようなる。また、1個の小搬送路形成部材343Sの場合は、1回だけ所定角度(例えば、90度)回動して姿勢が変わるが、小搬送路形成部材343Sを3個、4個と設ければ、その個数に応じた整数回の所定角度(例えば、90度の場合は、90度×3=270度、90度×4=360度となる)の回動によって、メダル200の面の向く方向を変えることができる。
【0060】
このように、小搬送路形成部材343Sの個数に応じた整数回の所定角度(例えば、90度)の回動によって、メダル200の面の向く方向を変えることができるため、出口装置350をそれに適応できるようにするために、出口装置350は、リフト装置303上部に任意回動位置に取り付けできる構成である。その1つの構成として、図では、出口装置350の基板部351から下方に延びた複数の弾性脚359が、リフト装置303上部、例えば最上部の小搬送路形成部材343Sの上端外周縁部、または左右のカバー体340Cの上端外周縁部に任意位置に弾性係合にて取り付けられるようにしている。
【0061】
なお、上側螺旋体340Uの棒状基部340Aに、一体成形または別体の取り付けによって押し出し部材を設け、上側螺旋体340Uの回転と共にこの押し出し部材の回転によって、出口装置350内に押し出されたメダル200を送出口357へ押し出すように構成してもよい。
【0062】
また、上記のように、小搬送路形成部材343Sの複数の積層によって一連の搬送路345を構成することによって、小搬送路形成部材343Sの積層数によって搬送路345の長さを設定できる。このため、搬送路345の長さ設定が多様化し、長さの異なるリフト装置303の製作がし易く、各種の機器に適用可能な移送装置300を作り易くなる。
【0063】
上記のものは、リフト装置303が、下部分303Aと上部分303Bとの上下に略2分割された構成を示しており、下部分303Aはメダル200が導入装置304からスムースに導入されるために、所定の長さで直線状の搬送路345を形成している。しかし、出口装置350の送出口357から送出される向きに合わせて積層される小搬送路形成部材343Sの高さと、リフト装置30全体の長さに合わせて下部分303Aの長さを設定すればよいため、リフト装置303全体を小搬送路形成部材343Sの積層で構成し、下部分303Aは、上記最下部の小搬送路形成部材343Sのように、内部搬送路345Aが直線状の搬送路345を形成する形態であっても差し支えない。
【0064】
図示の形態は、上側の2個の小搬送路形成部材343Sによって、下部入口371から起立状態で入ったメダル200が、上部出口372へ向けて所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成しているが、1個の小搬送路形成部材343Sによって、所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成してもよく、また、3個すべてで所定角度(図示のものは90度)方向転換するように、内部搬送路345Aを形成してもよい。
【0065】
上記の構成では、小搬送路形成部材343Sを保持する左右のカバー体340Cを設けているが、小搬送路形成部材343S相互が安定した結合状態を構成する場合は、左右のカバー体340Cは不要である。このため、少なくとも、小搬送路形成部材343Sを、内部を通るメダル200が透視可能な資材で構成すれば、内部の点検やメンテナンスがし易くなる。
【0066】
また、出口装置350は、送出口357から送出されるメダル200の枚数計数用センサ360を設けている。この枚数計数用センサ360をメダル200が通過するたびに、制御部のカウンタ部によって、送出口357から送出されるメダル200の枚数が計数され、機器1に必要な演算処理が行なわれる。
【0067】
上記の実施例において、送出装置302から送出されたメダル200を、リフト装置303の下部へ導入する導入装置304は、上記のような作動部材304Aの回転によって、メダル200をリフト装置303の下部の入口部303Aへ押し上げられる構成に限らず、他の構成であっても差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明に係るメダル移送装置の正面斜視図である。(実施例1)
【図2】本発明に係るメダル移送装置のメダル収容部を取り外した状態の上面斜視図である。(実施例1)
【図3】本発明に係るメダル移送装置のメダル導入装置がメダルを押し上げ始める状態を示す斜視図である。(実施例1)
【図4】本発明に係るメダル移送装置のメダル導入装置がメダルを押し上げてリフト装置へ導入した状態を示す斜視図である。(実施例1)
【図5】本発明に係るメダル移送装置の構成を示す横断平面図である。(実施例1)
【図6】本発明に係るメダル移送装置のメダルの導入部と導入装置との関係を示す右側面図である。(実施例1)
【図7】本発明に係るメダル移送装置のメダル送出装置によるメダル払い出し動作を示す平面図である。(実施例1)
【図8】本発明に係るメダル移送装置のメダル送出装置の払い出し盤部分の縦断側面図である。(実施例1)
【図9】本発明に係るリフト装置の上側部分の分解斜視図である。(実施例1)
【図10】本発明に係る小搬送路要素部材の斜視図である。(実施例1)
【図11】本発明に係るリフト装置の上側部分の縦断側面図である。(実施例1)
【図12】本発明に係るリフト装置の上側部分の側面図である。(実施例1)
【図13】本発明に係るリフト装置の上側部分の出口装置を外した側面図である。(実施例1)
【図14】本発明に係る出口装置の下方斜視図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0070】
1・・・・ゲーム機器等の機器
200・・・メダル
300・・・メダル移送装置
301・・・メダル収容部
302・・・メダル送出装置
302A・・払い出し盤
303・・・リフト装置
303A・・リフト装置の下部分
303B・・リフト装置の上部分
304・・・導入装置
304A・・作動部材
304B・・回転軸
305・・・前面受け入れ部
305A・・前面受け入れ口
305B・・傾斜誘導路
306・・・手動スイッチ装置
306A・・手動スイッチ装置の操作部
307・・・表面板
310・・・上面開口
315・・・ベース板
316・・・円弧状の突壁
317・・・回転軸
318・・・メダル分離孔
318A・・メダル押し出し面
318B・・案内面
319・・・メダル攪拌部
320・・・送出案内ピン
321・・・固定側送出作動体
321A・・ローラ
322・・・可動側送出作動体
322A・・ローラ
323・・・軸支持部
324・・・バネ
325・・・検出部
326・・・メダルの送出口
330・・・電動機装置
331・・・電動機
332・・・伝達装置
335・・・導入部
336・・・導入面
336A・・通路部材
337・・・溝
340・・・螺旋体
340D・・下側螺旋体
340U・・上側螺旋体
341・・・突状螺旋
342・・・案内壁
343・・・搬送路形成筒状部材(包囲筒)
343A・・左右側壁
343S・・小搬送路形成部材
345・・・搬送路
345A・・間隔
350・・・出口装置
351・・・基板部
352・・・上部軸受け部
353・・・上部出口部
357・・・送出口
359・・・弾性脚部
360・・・枚数計数用センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の分離孔を形成してコイン状部材の収容部の底部に配置した送出ロータの回転によって前記収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出する送出装置と、外面に突状螺旋を形成した棒状螺旋体の前記突状螺旋に前記送出装置から送出されるコイン状部材が順次起立状態で載置された状態で前記棒状螺旋体の回転によって前記棒状螺旋体に沿って形成された搬送路を上昇するリフト装置と、前記リフト装置を上昇したコイン状部材を所定方向へ送出する送出口を備えた出口装置を備えたコイン状部材の移送装置であって、前記搬送路は、内部搬送路を有する小搬送路要素部材の複数の積層によって前記棒状螺旋体の回りに一連の前記搬送路が構成され、前記小搬送路要素部材の一つまたは複数は、それぞれ下部入口から起立状態で入ったコイン状部材の面の向く方向が上部出口から起立状態で出るとき所定角度(例えば90度)回動した状態となるよう前記内部搬送路が形成され、最上部の前記小搬送路要素部材の上部出口から起立状態で前記出口装置へ入り込むことを特徴とするコイン状部材の移送装置。
【請求項2】
前記リフト装置は上下に分割され、その下部分が直線状にメダルが上昇する直線状搬送路を形成し、その上部分が複数の前記小搬送路形成部材の接続によって一連の搬送路が構成され、前記分割に対応して前記螺旋体も下側螺旋体と上側螺旋体との連結構成であることを特徴とする請求項1に記載のコイン状部材の移送装置。
【請求項3】
前記リフト装置が、内部を通るコイン状部材を透視可能な透明部材で構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のコイン状部材の移送装置。
【請求項4】
前記送出口に対応して前記送出口から送出されるコイン状部材の枚数計数用センサを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコイン状部材の移送装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のコイン状部材の移送装置が機器内に組み込まれ、前記コイン状部材の送出口から機器に設けたコイン状部材の受入部へコイン状部材を導入することを特徴とするコイン状部材使用機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−272013(P2008−272013A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−115793(P2007−115793)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】