説明

コネクタおよびジョイントコネクタ

【課題】端子接続部の母材となる金属平板を変更することなく耐振動性を高めるとともに接続信頼性を向上させる。
【解決手段】電線に接続された電線側端子に接続されて車両のボディに固定されるジョイントコネクタであって、合成樹脂製のハウジング40と、ボディの表面に沿って一側に延びるアース端子22および他側に延びてハウジング40に固定されたつなぎ部24および連結片を有し、このつなぎ部24に、電線に接続された電線側端子に接続される端子接続部23が設けられ、アース端子22に、ボディに接地される座面26が設けられてなる導電板と、ボディにボルト止めされるボルト固定部31を有し、このボルト固定部31から端子接続部23側に延びるとともにハウジング40に固定されたハウジング固定部33が設けられてなる補強部材30とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線に接続された電線側端子に接続されて車両のボディに固定されるコネクタおよびジョイントコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のジョイントコネクタとして、例えば、下記特許文献1に記載のものが知られている。このジョイントコネクタは、車両のボディにボルト止めされるアース端子を有している。このアース端子は段差部を有し、段差部の下端からボディの表面に沿って後方に延びるボルト固定部と、段差部の上端から前方に延びる複数の端子接続部とを備えて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−246101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のジョイントコネクタにおいては、端子接続部の厚さが規格によって予め決められており、アース端子の母材となる金属平板の厚さは端子接続部の厚さによって決定される。したがって、エンジンルームなど振動環境が厳しい箇所へ適用する場合、ボディからの振動によってボルト固定部付近が破損したり、この振動が端子接続部に伝わることによって端子接続部と電線側端子との接点部で摩耗が発生し、接続不良が発生したりするおそれがある。この対策として、ボルト固定部のみを厚くする等して耐振動性を高めることも可能であるものの、厚くなった分だけ原材料のコストが高くなり、また、加工性の悪化も懸念されるため、得策とは言えない。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子接続部の母材となる金属平板を変更することなく耐振動性を高めるとともに接続信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線に接続された電線側端子に接続されて車両のボディに固定されるコネクタであって、合成樹脂製のハウジングと、ボディの表面に沿って一側に延びる一側本体部および他側に延びてハウジングに固定された他側本体部を有し、この他側本体部に、電線に接続された電線側端子に接続される端子接続部が設けられ、一側本体部に、ボディに接地されるボディ側接地部が設けられてなる導電板と、ボディにボルト止めされるボルト固定部を有し、このボルト固定部から端子接続部側に延びるとともにハウジングに固定されたハウジング固定部が設けられてなる補強部材とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【0007】
このような構成によると、補強部材によって導電板が補強されているため、ボルト固定部および端子接続部が受ける振動を抑制することができる。すなわち、コネクタの制約によって導電板の材質や厚さを変更できない場合でも、補強部材によって耐振動性を高めるとともに接続信頼性を向上させることができる。
【0008】
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
ボディ側接地部とボルト固定部は積層状態で配され、かつ、ボルトによってボディに共締めされる構成としてもよい。
このような構成によると、ボディ側接地部とボルト固定部を一箇所でボディにボルト止めできるため、コネクタの取り付け作業性が向上する。
【0009】
ボディの表面に非導電性の被膜が形成されているものの、ボルトが締結されるボルト孔の内部には被膜が形成されていないものにおいて、ボディの表面に補強部材のボルト固定部が積層され、このボルト固定部の表面にボディ側接地部が積層され、導電性のボルトを通じて導電板がボディに導通可能に接続される構成としてもよい。ここで、非導電性の被膜としては、例えば、非導電性の塗料からなる塗膜などが挙げられる。
このような構成によると、ボディの表面に非導電性の被膜が形成されている場合であっても、ボルトを通じてボディ側接地部をボディに接続することができる。
【0010】
補強部材の外周縁には、補強壁が立設されている構成としてもよい。
このような構成によると、補強壁によって補強部材を補強できる。
【0011】
補強部材は、ボルト固定部が設けられてなるボディ側補強部と、ハウジング固定部が設けられてなるハウジング側補強部と、屈曲する形態をなしてボディ側補強部とハウジング側補強部を連結する屈曲部とを備えて構成されており、補強壁は、少なくとも屈曲部の両側縁に立設されている構成としてもよい。
このような構成によると、振動の影響を受けやすい屈曲部を補強壁によって補強しているため、補強部材を効率的に補強できる。
【0012】
補強壁は、ボディ側補強部からハウジング側補強部に亘って設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、屈曲部のみならず、ボディ側補強部とハウジング側補強部を補強壁によって補強できる。
【0013】
一側本体部とボディ側補強部の外周縁が交差する位置においては補強壁が設けられていない構成としてもよい。
このような構成によると、一側本体部と補強壁が干渉することを回避できる。
【0014】
また、本発明のコネクタは、複数の電線を車両のボディに一括して接地するためのジョイントコネクタであって、複数の電線に複数の電線側端子がそれぞれ接続され、他側本体部は、複数の電線側端子に接続される複数の端子接続部と、これらの端子接続部を互いにつないで接続するつなぎ部とを備えて構成してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、端子接続部の母材となる金属平板を変更することなく耐振動性を高めるとともに接続信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ジョイントコネクタの斜視図
【図2】ジョイントコネクタの平面図
【図3】ジョイントコネクタの側面図
【図4】ジョイントコネクタの背面図
【図5】図2におけるA−A線断面図
【図6】導電板の平面図
【図7】導電板の側面図
【図8】導電板の背面図
【図9】補強部材の平面図
【図10】補強部材の側面図
【図11】補強部材の背面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図11の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるジョイントコネクタ10は、車両におけるワイヤハーネスの一部を構成している。すなわち、ワイヤハーネスは、複数本の電線(図示せず)によって構成されたワイヤハーネス本体と、ジョイントコネクタ10とを備えている。これらの電線は、いずれも導体とこれを被覆する絶縁被覆とで構成され、ジョイントコネクタ10を介して車両のアース部位に一括して接続される。このアース部位は、図示はしないものの、車両のボディの表面に凹設されたボルト孔(図示せず)によって構成されている。なお、ボディの表面には非導電性の塗料からなる塗膜が形成されており、ボルトが締結されるボルト孔の内部には塗膜が形成されておらず、ボルトは、導電性のある金属材料(鋼材などを用いることができる)からなる。
【0018】
ジョイントコネクタ10は、図1に示すように、導電板20と、補強部材30と、ハウジング40とを備えて構成されている。
【0019】
導電板20は導電性のよい金属材料(例えば銅や銅合金などが挙げられる。)からなり、図6ないし図8に示すように、円孔21を有するアース端子22と、電線の端末に接続された電線側端子(図示せず)に接続される複数の端子接続部23と、これらの端子接続部23をつないで互いに接続するつなぎ部24と、つなぎ部24とアース端子22を連結する連結片25とを備えて構成されている。
【0020】
アース端子22は、図6に示すように、円孔21の周縁部に形成された座面26と、この座面26の外周縁から斜め前方に延びた後、前方に向かう形態をなす脚片27とを備えて構成されている。
【0021】
連結片25は、図7に示すように、アース端子22の脚片27の前縁から上方に延びる形態をなしている。また、連結片25は、図8に示すように、つなぎ部24の一端側に連結されており、この連結部分からつなぎ部24が側方に延びる形態とされている。つなぎ部24とアース端子22は、後方から見た場合に、ほぼ上下方向に揃う配置とされている。
【0022】
各端子接続部23は、つなぎ部24の下縁に3つが設けられ、つなぎ部24の上縁に3つが設けられ、いずれもつなぎ部24の上下両縁から前方に延びる形態とされている。上段側の3つの端子接続部23は、下段側の3つの端子接続部23と上下方向に揃う配置とされている。すなわち、図8における一番左側に位置する上下の端子接続部23が上下方向に対向した状態で平行に配され、図8における中央に位置する上下の端子接続部23が上下方向に対向した状態で平行に配され、図8における一番右側に位置する上下の端子接続部23が上下方向に対向した状態で平行に配されている。
【0023】
補強部材30は、図9ないし図11に示すように、ボルト固定部31が設けられてなるボディ側補強部32と、ハウジング固定部33が設けられてなるハウジング側補強部34と、屈曲する形態をなしてボディ側補強部32とハウジング側補強部34を連結する屈曲部35とを備えて構成されている。屈曲部35は、図10に示すように、ボディ側補強部32の前縁から略直角に曲げられて上方に延びる形態とされている。なお、本実施形態では、補強部材30の母材となる金属平板は、導電板20の母材となる金属平板よりも厚く、かつ、剛性が高いものとされているものの、導電性については導電板20よりも電気抵抗が低いものでもよく、例えばステンレスや鋼などを用いることができる。
【0024】
図9に示すように、ボディ側補強部32の中央には、貫通孔36が貫通して形成されており、この貫通孔36の周縁部にボルト固定部31が形成されている。ボディ側補強部32の両側縁には、補強壁38が立設されている。この補強壁38は、ボディ側補強部32の両側縁から屈曲部35の両側縁を経由してハウジング側補強部34の両側縁に亘って形成されている。なお、ボディ側補強部32の補強壁38のうち図9の図示上側の補強壁38は、図示下側の補強壁38よりも長めとされている。
【0025】
図11に示すように、ハウジング側補強部34の両側縁における上下方向略中央には、一対の切り欠き37,37が形成されている。各切り欠き37,37よりも上側のハウジング側補強部34は、各切り欠き37,37よりも下側のハウジング側補強部34よりも幅狭とされている。また、図10に示すように、各切り欠き37,37よりも上側のハウジング側補強部34の両側縁に形成された補強壁38は、各切り欠き37,37よりも下側のハウジング側補強部34の両側縁に形成された補強壁38よりも突出高さが高めとされている。また、各切り欠き37,37よりも上側では、補強壁38の角部が鋭角とされている一方、各切り欠き37,37よりも下側では、補強壁38の角部が丸みを帯びている。なお、ボディ側補強部32の後縁には、回り止め片39が下方に延びる形態で形成されている。
【0026】
ハウジング40は合成樹脂製であって、図5に示すように、前方に開口する形態をなすフード部41を備えている。このフード部41の内部には、電線側端子を収容して保持してなる相手側コネクタ(図示せず)が嵌合可能とされている。また、フード部41の奥壁41Aには、導電板20および補強部材30の一部がインサート成形されている。詳細には、導電板20のつなぎ部24と端子接続部23の基端部がフード部41の奥壁41Aに埋設されている。さらに、補強部材30のハウジング側補強部34のほぼ全域がフード部41の奥壁41Aに埋設されている。これにより、端子接続部23とハウジング固定部33は、フード部41の奥壁41Aによって一体に形成されている。
【0027】
また、アース端子22の下面は、ボディ側補強部32の上面に面接触しており、アース端子22とボディ側補強部32はいずれもボディの表面に沿って延びる形態とされている。これにより、ボディの表面に補強部材30のボルト固定部31が積層され、このボルト固定部31の表面にアース端子22の座面26が積層され、導電性のボルトを通じてアース端子22がボディに導通可能に接続される。また、図2に示すように、円孔21と貫通孔36はいずれも同径をなし、同軸で配設されている。さらに、アース端子22とボディ側補強部32の外周縁が交差する位置においては補強壁38が設けられていない。このため、アース端子22と補強壁38が干渉することを回避できる。
【0028】
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、ジョイントコネクタ10の組み立て方法について説明する。ワイヤハーネス本体からアース接続対象である複数の電線を引き出し、各電線の端末に各電線側端子を装着する。なお、この端子の装着は、ワイヤハーネス本体のアッセンブリの前に予め行ってもよい。次に、電線側端子を相手側コネクタのキャビティに順次挿入していく。
【0029】
次に、ボディの表面の所定の箇所にジョイントコネクタ10を設置し、円孔21および貫通孔36をボディのボルト孔と同軸で配置する。そして、ボルトを円孔21および貫通孔36に挿通させ、ボルト孔に螺合させながら締め込む。すると、ボルトの頭部がアース端子22の座面26に圧接され、アース端子22がボルトを通じてボルト孔の内壁(ねじ溝を構成する壁)に対して導通可能に接続される。こうして、ジョイントコネクタ10がボディにボルト止めされる。
【0030】
引き続き、相手側コネクタをハウジング40のフード部41の内部に嵌合させると、待ち受け状態の各端子接続部23に対して各電線側端子が端子嵌合することにより、各電線側端子と各端子接続部23が導通可能に接続される。これにより、各電線が、各電線側端子、各端子接続部23、つなぎ部24、連結片25、アース端子22、およびボルトを通じてボディに一括して接地される。
【0031】
ジョイントコネクタ10は一般に、車両に搭載されて使用されるため、ボディに固定されたアース端子22を介して各端子接続部23に振動が伝わり、各電線側端子との接点部で摩耗しやすくなる。そこで、本実施形態では補強部材30を用いて導電板20を補強し、各端子接続部23に伝わる振動を規制しているため、各端子接続部23と各電線側端子の接点部が摩耗することを規制できる。また、アース端子22が受ける振動が低下するため、例えば、アース端子22の脚片27と連結片25との角部に応力が集中して破損することはない。
【0032】
以上のように本実施形態では、導電板20を補強すべく補強部材30を設けているため、導電板20が受ける振動を抑制し、アース端子22付近の破損を防ぐとともに、各端子接続部23と各電線側端子の接点部の摩耗を防いで接続信頼性を向上させることができる。また、導電板20とは別の補強部材30を設けているため、車両の振動レベルに応じて補強部材30の材質や厚さなどを適宜設定することができる。また、補強部材30は必ずしも、電気抵抗の低い材料を使用する必要がないため、コストや加工性などを考慮して最適な材料を自由に選択することができる。
【0033】
また、アース端子22の座面26とボルト固定部31とが積層状態で配され、かつ、ボルトによってボディに共締めされる構成としたから、アース端子22の座面26とボルト固定部31とを一箇所でボディにボルト止めでき、ジョイントコネクタ10の取り付け作業性が向上する。また、ボディの表面に非導電性の塗膜が形成されている場合であっても、ボディの表面に補強部材30のボルト固定部31が積層され、このボルト固定部31の表面にアース端子22の座面26が積層され、導電性のボルトを通じて導電板20がボディに導通可能に接続されるため、ボルトを通じてアース端子22をボディに接続することができる。
【0034】
また、補強部材30の外周縁に補強壁38が立設されている構成としたから、この補強壁38によって補強部材30を補強できる。また、補強壁38は、少なくとも屈曲部35の両側縁に立設されている構成としたから、振動の影響を受けやすい屈曲部35を補強壁38によって補強でき、補強部材30を効率的に補強できる。さらに、補強壁38が、ボディ側補強部32からハウジング側補強部34に亘って設けられている構成としたから、屈曲部35のみならず、ボディ側補強部32とハウジング側補強部34を補強壁38によって補強できる。なお、アース端子22の脚片27とボディ側補強部32の外周縁が交差する位置においては補強壁38が設けられていない構成としたから、アース端子22の脚片27と補強壁38が干渉することを回避できる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では複数の端子接続部23を備えたジョイントコネクタ10を例示しているものの、本発明は、一つの端子接続部を備えたコネクタに適用してもよい。
【0036】
(2)上記実施形態ではアース端子22の座面26とボルト固定部31が積層状態で配されているものの、本発明によると、アース端子の座面とボルト固定部を異なる場所に配して、別々のボルトでボディに対してそれぞれボルト止めしてもよい。
【0037】
(3)上記実施形態ではボディの表面に非導電性の塗膜が形成されているものの、ボディの表面に非導電性の塗膜が形成されていない場合、あるいはボディの表面に導電性の塗膜が形成されている場合には、補強部材30のボルト固定部31を介することなくアース端子22の座面26をボディに直接接触させてもよい。
【0038】
(4)上記実施形態では補強部材30の外周縁に補強壁38を立設しているものの、本発明によると、補強壁38を設けなくてもよい。また、上記実施形態ではアース端子22の脚片27と干渉しない位置に補強壁38を設けているものの、本発明によると、アース端子の脚片が補強壁を跨ぐようにして干渉しないように形成してもよい。
【0039】
(5)上記実施形態では非導電性の被膜として塗膜を例示しているものの、例えば、ボディがアルミニウムからなる場合には、ボディの表面に形成されたアルマイトや酸化被膜などを非導電性の被膜としてもよい。
【0040】
(6)上記実施形態では補強部材30のハウジング固定部33がインサート成形によってハウジング40と一体に形成された場合を例示しているものの、本発明によると、ハウジングに設けた樹脂ロックによって補強部材をハウジングに固定してもよい。
【0041】
(7)上記実施形態では導電板20のつなぎ部24がインサート成形によってハウジング40と一体に形成された場合を例示しているものの、本発明によると、ハウジングに設けたランスによって導電板をハウジングに固定してもよいし、圧入によって導電板をハウジングに固定してもよい。
【符号の説明】
【0042】
10…ジョイントコネクタ
20…導電板
22…アース端子(一側本体部)
23…端子接続部
24…つなぎ部(他側本体部)
25…連結片(他側本体部)
26…座面(ボディ側接地部)
27…脚片(一側本体部)
30…補強部材
31…ボルト固定部
32…ボディ側補強部
33…ハウジング固定部
34…ハウジング側補強部
35…屈曲部
38…補強壁
40…ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線に接続された電線側端子に接続されて車両のボディに固定されるコネクタであって、
合成樹脂製のハウジングと、
前記ボディの表面に沿って一側に延びる一側本体部および他側に延びて前記ハウジングに固定された他側本体部を有し、この他側本体部に、前記電線に接続された電線側端子に接続される端子接続部が設けられ、前記一側本体部に、前記ボディに接地されるボディ側接地部が設けられてなる導電板と、
前記ボディにボルト止めされるボルト固定部を有し、このボルト固定部から前記端子接続部側に延びるとともに前記ハウジングに固定されたハウジング固定部が設けられてなる補強部材とを備えたコネクタ。
【請求項2】
前記ボディ側接地部と前記ボルト固定部は積層状態で配され、かつ、前記ボルトによって前記ボディに共締めされる請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ボディの表面に非導電性の被膜が形成されているものの、前記ボルトが締結されるボルト孔の内部には前記被膜が形成されていないものにおいて、
前記ボディの表面に前記補強部材の前記ボルト固定部が積層され、このボルト固定部の表面に前記ボディ側接地部が積層され、導電性の前記ボルトを通じて前記導電板が前記ボディに導通可能に接続される請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記補強部材の外周縁には、補強壁が立設されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記補強部材は、前記ボルト固定部が設けられてなるボディ側補強部と、前記ハウジング固定部が設けられてなるハウジング側補強部と、屈曲する形態をなして前記ボディ側補強部と前記ハウジング側補強部を連結する屈曲部とを備えて構成されており、前記補強壁は、少なくとも前記屈曲部の両側縁に立設されている請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記補強壁は、前記ボディ側補強部から前記ハウジング側補強部に亘って設けられている請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記一側本体部と前記ボディ側補強部の外周縁が交差する位置においては前記補強壁が設けられていない請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のコネクタは、複数の電線を車両のボディに一括して接地するためのジョイントコネクタであって、
複数の電線に複数の電線側端子がそれぞれ接続され、前記他側本体部は、複数の電線側端子に接続される複数の端子接続部と、これらの端子接続部を互いにつないで接続するつなぎ部とを備えて構成されているジョイントコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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