説明

コネクターロック機構および重量計

【課題】機器からのケーブルの取り外しを容易にし、ケーブル内の信号線の断線のおそれを低減する。
【解決手段】体重計1は、ケーブル21の一端に接続された第1のコネクター44と、体重計1に設けられて第1のコネクター44が結合される第2のコネクター46と、第1のコネクター44が第2のコネクター46に結合されるときに第1のコネクター44をロックするロック部材52と、押し付け部54とを備える。押し付け部材54は、体重計が床面FL上に配置されると、床面に押されてロック部材52を上昇させる。押し付け部材54は、ロック部材52を第1のコネクター44に向けて押し付けることによってロック部材を第1のコネクターにロックさせる。押し付け部材54は、体重計が床面から離れると、床面に押されずにロック部材による第1のコネクターへのロックの解除を引き起こす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクターロック機構およびこれを備える重量計に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば非特許文献1に開示された車椅子用体重計には、ケーブルを介して操作ユニットが接続されている。ケーブルはコネクターで体重計に接続されている。操作ユニットには、操作パネルおよびディスプレイパネルが組み込まれている。操作パネルの操作に応じて、この体重計は動作を開始する。ディスプレイパネルのスクリーンには、例えば体重値が表示される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】株式会社タニタ,「タニタ総合カタログ2009」,(日本国),株式会社タニタ,2009,p84
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この体重計を使用後に他の場所に運搬する場合、体重計と操作ユニットとを接続するケーブルが運搬作業の邪魔になる。また、ケーブルを体重計に接続したまま、体重計を運搬しようとすると、体重計と操作ユニットとの相対位置が変化することにより、しばしばケーブルが折れ曲がる。このため、ケーブル内の信号線の断線が懸念される。
【0005】
そこで、本発明は、機器からのケーブルの取り外しを容易にし、ケーブル内の信号線の断線のおそれを低減することが可能なコネクターロック機構およびこれを備える重量計を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るコネクターロック機構は、ケーブルの一端に接続された第1のコネクターと、機器に設けられて、前記第1のコネクターが結合される第2のコネクターと、前記第1のコネクターが前記第2のコネクターに結合されるときに前記第1のコネクターをロックする移動可能なロック片と、前記機器の使用時に前記ロック片の下方に配置され、前記ロック片を前記第1のコネクターに向けて上昇させて、前記ロック片による前記第1のコネクターへのロックを引き起こす押し付け部とを備え、前記押し付け部は、前記機器の使用時に、設置面に押されて前記ロック片を上昇させ、前記機器が前記設置面から離れると、前記設置面に押されずに前記ロック片を前記第1のコネクターに向けて押し付けずに前記ロック片による前記第1のコネクターへのロックの解除を引き起こす。
【0007】
このコネクターロック機構では、機器が使用のために設置面上に配置されると、設置面に押されて押し付け部がロック片を上昇させる。第1のコネクターが第2のコネクターに結合され、かつロック片が上昇するとき、ロック片は第1のコネクターにロックする。ロック片が第1のコネクターをロックすることにより、第1のコネクターと第2のコネクターとの結合が維持される。他方、機器が設置面から離れると、押し付け部はロック片による第1のコネクターへのロックの解除を引き起こす。これにより、第1のコネクターと第2のコネクターとの結合を切り離すことが可能である。従って、機器を設置面から持ち上げると、ロックが解除されて第1のコネクターと第2のコネクターとを切り離すことが容易になる。機器を運搬するときに、機器からのケーブルの取り外しが容易であり、ケーブル内の信号線の断線のおそれが低減される。
【0008】
コネクターロック機構は、前記第2のコネクターから前記第1のコネクターが離脱する方向に前記第1のコネクターを付勢する第1の弾性体をさらに備えてもよい。
この構成では、ロック片による第1のコネクターへのロックが解除されると、第1の弾性体によって第2のコネクターから第1のコネクターが強制的に離脱する。従って、機器を設置面から持ち上げると、ロックが解除されだけではなく、第1の弾性体によって第2のコネクターから第1のコネクターが強制的に離脱する。機器を運搬するときに、機器からケーブルが自動的に取り外され、ケーブル内の信号線の断線のおそれがさらに低減される。
【0009】
コネクターロック機構は、前記押し付け部を前記設置面に向けて付勢する第2の弾性体をさらに備えてもよい。
この構成では、機器が設置面から離れると、第2の弾性体によって押し付け部が設置面に向けて強制的に移動させられる。従って、ロック片による第1のコネクターへのロックが素早く解除される。機器を運搬するときに、機器からのケーブルの取り外しがさらに容易であり、ケーブル内の信号線の断線のおそれがさらに低減される。
【0010】
本発明に係る重量計は、前記設置面上に配置されるベースと、被験者が載るプラットフォームと、前記ベースに支持されており、前記プラットフォームに与えられた荷重を測定する荷重測定器と、前記のコネクターロック機構とを備え、前記コネクターロック機構の前記第2のコネクターが、前記ベースに支持されており、前記荷重測定器と電気的に接続されている、前記機器である。
この重量計を運搬するときに、重量計からのケーブルの取り外しが容易であり、ケーブル内の信号線の断線のおそれが低減される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る重量計すなわち体重計を示す斜視図である。
【図2】前記体重計の分解斜視図である。
【図3】前記体重計の他の分解斜視図である。
【図4】サイドカバーが外された体重計の平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿った拡大断面図である。
【図7】前記体重計の第1のサイドカバーの拡大部分平面図であってコネクターアセンブリを示す図である。
【図8】前記体重計が設置面から持ち上げられた状態での図6と同様の拡大断面図である。
【図9】前記コネクターアセンブリにケーブルを接続しようとする状態での図6と同様の拡大断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る体重計を示す図であって図6と同様の拡大断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る体重計を示す図であって図6と同様の拡大断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態に係る重量計すなわち体重計を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1は本発明の実施の形態に係る体重計1を示す。体重計1は、図2および図3に示すベース2、ベース2に支持された一対の第1ロードセルユニット27aおよび一対の第2ロードセルユニット27b、ベース2の上方に配置されてロードセルユニット27a,27bに支持されたプラットフォーム14、プラットフォーム14に支持された第1のサイドカバー15および第2のサイドカバー16を備える。
【0014】
図2に示すように、体重計1はベース2を備える。ベース2は、鋼製の矩形のフレーム3と、フレーム3の四隅に固定された鋼製のコーナー板4を備える。矩形のフレーム3は、一対の側壁3a,3bと、これらを連結する一対の連結板3c,3dを備える。連結板3c,3dは、側壁3a,3bよりも長尺であり、側壁3a,3bよりも小さい厚さを有する。
【0015】
フレーム3の四隅には、調整可能脚6がそれぞれ取り付けられている。調整可能脚6は、フレーム3にねじ込まれるねじと床面に接する台座を有しており、ねじの回転によって台座とフレーム3との距離が調整可能である。
【0016】
フレーム3の四隅にはロードセルユニット27a,27b(荷重測定器)が配置されている。一対の第1ロードセルユニット27aは第1ロードセルユニット群を構成する。第1ロードセルユニット27aから左右方向に隔てられて一対の第2ロードセルユニット27bが配置される。二つの第2ロードセルユニット27bは第2ロードセルユニット群を構成する。詳細な図示は省略するが、ロードセルユニット27a,27bの各々は、ロードセルと、後述する取付板29から与えられる荷重をロードセルに伝達する荷重伝達部材を備える。ロードセルは、与えられた荷重に応じて変形する起歪体と、起歪体に貼り付けられて起歪体の変形に応じた量の電気信号を出力する1つ以上の歪みゲージを有する。
ロードセルユニット27a,27bはベース2に支持されている。具体的には、ロードセルユニット27a,27bの各々はコーナー板4に取り付けられている。
【0017】
ベース2にはプラットフォーム14が被さる。プラットフォーム14は例えば薄い鋼板から成形される。プラットフォーム14は、体重計1の使用時すなわち重量測定時に床面と平行に配置される平坦部14aを備える。平坦部14aには、第1ロードセルユニット27aおよび第2ロードセルユニット27bの位置に対応する位置に切欠28が形成される。切欠28上には、折り曲げられた取付板29が配置されている。取付板29は、平坦な上壁と上壁の前後の端壁を備える。取付板29の前後の両方の端壁は平坦部14aに固定されている。取付板29の上壁は、プラットフォーム14の平坦部14aよりも上方にあって、プラットフォーム14の平坦部14aに平行に広がる。
【0018】
プラットフォーム14がベース2に被せられる時、第1ロードセルユニット27aおよび第2ロードセルユニット27bの各々は、プラットフォーム14の切欠28内に配置され、プラットフォーム14の各取付板29の上壁は、第1ロードセルユニット27aまたは第2ロードセルユニット27bの上記の荷重伝達部材に覆い被さり、ロードセルユニット27aまたは27bに支持される。従って、プラットフォーム14の荷重およびプラットフォーム14に与えられた荷重は、ロードセルユニット27a,27bのロードセルに伝達される。ロードセルユニット27a,27bは、プラットフォーム14に与えられた重量、例えば被験者の重量を測定する。
【0019】
プラットフォーム14の平坦部14aには、被験者が搭乗した車椅子または車椅子に搭乗していない被験者が載る。体重計1は、被験者と車椅子の総重量を測定することもできるし、車椅子に搭乗していない被験者の重量を測定することもできる。プラットフォーム14のうち、第1ロードセルユニット群と第2ロードセルユニット群との間の部分が、車椅子の通り道17である。
【0020】
プラットフォーム14は、平坦部14aに加えて、平坦部14aに連なったスロープ14b,14cを備える。スロープ14b,14cの各々は、体重計1の使用時に平坦部14aから前後方向に遠ざかるにつれて床面に近づくように形成されている。すなわち、スロープ14b,14cは、体重計1の使用時に平坦部14aから床面にかけて傾斜するように形成されている。車椅子に搭乗した被験者の重量測定にあたって、被験者は車椅子に搭乗したまま平坦部14a上に上がる。スロープ14b,14cの働きで車椅子はスムースに床面と平坦部14aとの間で移動することができる。車椅子の走行方向が「前後方向」に相当する。
【0021】
プラットフォーム14がベース2に被せられる時、図3に示すように、平坦部14aはフレーム3の一対の側壁3a,3bの間の空間に配置される。また、プラットフォーム14のスロープ14b,14cが連結板3c,3dに接触しないように、フレーム3の連結板3c,3dは小さい厚さを持つ。従って、プラットフォーム14の荷重は、ベース2には直接伝達されることはなく、ロードセルユニット27a,27bを介してベース2に伝達される。
【0022】
このように、体重計1では、プラットフォーム14の平坦部14aは、ベース2のフレーム3の一対の側壁3a,3bの間の空間に配置される。また、平坦部14aに形成された切欠28の内部に荷重測定器としてのロードセルユニット27a,27bが配置される。従って、体重計1の全体の厚さを小さくすることができる。プラットフォーム14の平坦部14aに与えられた荷重は、取付板29を介してロードセルユニット27a,27bに伝達される。
【0023】
金属の薄板製の第1のサイドカバー15および第2のサイドカバー16がプラットフォーム14の平坦部14aの上に取り付けられ、プラットフォーム14に支持されている。第1のサイドカバー15は、第1ロードセルユニット27aを覆う取付板29を覆う。他方、第2のサイドカバー16は、第2ロードセルユニット27bを覆う取付板29を覆う。第1のサイドカバー15と第2のサイドカバー16とは左右方向に間隔をおいている。第1のサイドカバー15および第2のサイドカバー16の間でプラットフォーム14には車椅子の通り道17が区画される。換言すれば、車椅子の通り道17は、プラットフォーム14のうち第1のサイドカバー15と第2のサイドカバー16で覆われていない部分である。
【0024】
一方のサイドカバーすなわち第1のサイドカバー15にはハンドル18が固定されている。他方のサイドカバーすなわち第2のサイドカバー16には3個の車輪19が取り付けられる。車輪19の各々は、プラットフォーム14の平坦部14aに直交する回転軸を有する。車輪19は体重計1の輪郭よりも外側にはみ出す。ハンドル18と車輪19の用途は後述する。
【0025】
図1に示すように、体重計1はコネクターアセンブリ24を備えており、コネクターアセンブリ24には操作ユニット13に接続されたケーブル21が切り離し可能に接続されうる。操作ユニット13には例えば操作パネル22およびディスプレイパネル23が組み込まれている。操作パネル22は、操作ユニット13の表面で露出する操作ボタン(図示せず)を有する。ディスプレイパネル23は、操作ユニット13の表面で露出するスクリーン(図示せず)を有する。操作ボタンの操作に応じて体重計1は重量測定動作を開始する。操作パネル22の内部には重量計算装置(図示せず)が配置されており、重量計算装置はロードセルユニット27a,27bからの信号に基づいて、プラットフォーム14に与えられた重量値を算出する重量測定動作を実行する。ディスプレイパネル23のスクリーンには、例えば重量値が表示される。
【0026】
第1のサイドカバー15には開口25が形成されており、ケーブル21は開口25を通過する。また、コネクターアセンブリ24は開口25によって露出しており、必要に応じて、人がケーブル21をコネクターアセンブリ24から切り離したり接続したりすることが可能である。
【0027】
体重計1を使用しない時、ケーブル21をコネクターアセンブリ24から切り離した状態で、図示しないが、人がハンドル18を掴んで体重計1を直立姿勢に立ち上げることができる。直立姿勢の体重計1は車輪19で床面に支持される。車輪19によって体重計1はスムースに床面上を運搬することができる。この運搬の際に、体重計1を運搬する人はハンドル18を掴んでもよい。
【0028】
図2および図3に示すように、コネクターアセンブリ24は、例えば金属製のホルダー32に取り付けられて支持されている。コネクターアセンブリ24は基板33上の回路に電気的に接続されており、基板33もホルダー32に取り付けられて支持されている。
【0029】
ホルダー32は、ベース2のフレーム3の側壁3aに取り付けられてベース2に支持されている。図3に示すように、プラットフォーム14がベース2に被せられる時、ホルダー32がプラットフォーム14上に位置するように、ホルダー32はフレーム3に取り付けられている。ホルダー32がフレーム3に取り付けられているので、基板33およびコネクターアセンブリ24の荷重はフレーム3に支持され、プラットフォーム14には支持されない。ロードセルユニット27a,27bの各々と基板33はケーブル34で接続されている。それらのケーブル34とともに基板33は、第1のサイドカバー15で覆われる。ロードセルユニット27a,27bからの信号は、ケーブル34から基板33上の回路に供給され、さらにコネクターアセンブリ24とケーブル21を経て操作ユニット13に供給される。
【0030】
図4に示すように、仮想線で示す第1のサイドカバー15の縁には、四つのフック片35が形成されており、同様に図4で仮想線で示す第2のサイドカバー16の縁にも四つのフック片35が形成されている。これらのフック片35は、サイドカバーの長手方向にほぼ沿って並べられている。プラットフォーム14には、個々のフック片35に対応して微小な矩形孔36が形成されている。個々のフック片35は対応する矩形孔36に差し込まれる。
【0031】
このようにして、図5に示すように、第1のサイドカバー15のフック片35には、プラットフォーム14が引っ掛けられている。第2のサイドカバー16のフック片35にも、プラットフォーム14が引っ掛けられている。フック片35および矩形孔36の働きで、サイドカバー15,16は、プラットフォーム14に対して位置決めされる。
【0032】
図4に示すように、第1のサイドカバー15の四つのフック片35のうち一つのフック片35には、プラットフォーム14のスロープ14bが掛けられている。第2のサイドカバー16の四つのフック片35のうち一つのフック片35にも、プラットフォーム14のスロープ14bが掛けられている。従って、プラットフォーム14のスロープ14bの荷重の一部は、左右に配置されたフック片35ひいてはサイドカバー15,16に支持されている。
【0033】
また、第1のサイドカバー15の一つのフック片35には、プラットフォーム14のスロープ14cが掛けられている。第2のサイドカバー16の一つのフック片35にも、プラットフォーム14のスロープ14cが掛けられている。従って、プラットフォーム14のスロープ14cの荷重の一部は、左右に配置されたフック片35ひいてはサイドカバー15,16に支持されている。
【0034】
図5に示すように、第1のサイドカバー15の内面にはブラケット37が固定されている。ブラケット37はプラットフォーム14の平坦部14aに接しており、第1のサイドカバー15に与えられた荷重は、ブラケット37を介して平坦部14aに伝達される。ブラケット37は、ねじ38によって平坦部14aに固定されている。このようにして、第1のサイドカバー15はプラットフォーム14に固定されている。
【0035】
図示しないが、第2のサイドカバー16の内面にも同様のブラケットが固定されており、第2のサイドカバー16に与えられた荷重は、そのブラケットを介して平坦部14aに伝達される。また、そのブラケットがねじで平坦部14aに固定されることで、第2のサイドカバー16はプラットフォーム14に固定されている。
【0036】
この体重計1では、ケーブル21に電気的に接続される電気部品であるコネクターアセンブリ24および基板33が、取付部材であるホルダー32に支持されており、ホルダー32はベース2に支持されている。このため、ケーブル21の荷重はプラットフォーム14には伝達されない。従って、ケーブル21に揺れが生じても、プラットフォーム14に与えられる荷重には影響せず、正確な体重測定が可能である。
【0037】
図6に示すように、ホルダー32とプラットフォーム14の平坦部14aの表面との間には間隔dが確保されている。間隔dは、たとえプラットフォーム14が変形しても、プラットフォーム14とホルダー32との接触が回避される程度の大きさに設定されている。
【0038】
コネクターアセンブリ24および基板33は第1のサイドカバー15で覆い隠されるため、体重計1の美観が確保される。第1のサイドカバー15はプラットフォーム14に支持されるが、第1のサイドカバー15にはケーブル21が通過する開口25が形成されているため、ケーブル21の荷重がプラットフォーム14には伝達されない。
【0039】
図6および図7に示すように、コネクターアセンブリ24は、平板42とコネクターケース43と揺れ止め45を有する。平板42とコネクターケース43と揺れ止め45は、例えば樹脂で一体に形成されている。コネクターアセンブリ24の平板42は、前記のホルダー32に固定されている。
【0040】
コネクターケース43には、ケーブル21の一端にある第1のコネクター44が差し込まれる。図6に示すように、コネクターケース43の内部には、第1のコネクター44と機械的かつ電気的に接続される第2のコネクター46が配置されている。第2のコネクター46は前記の基板33上の回路に電気的に接続されている。第1のコネクター44と第2のコネクター46は、互いに機械的かつ電気的に接続される形式であれば、いかなるタイプであってもよい。例えば、コネクター44,46の一方がプラグ(雄)で他方がソケット(雌)であってもよい。
【0041】
コネクターアセンブリ24の揺れ止め45はコネクターケース43から離れた位置に配置されている。揺れ止め45は、環状であって、ここにはケーブル21が通過させられている。第1のコネクター44が第2のコネクター46に装着されると、揺れ止め45はケーブル21の移動範囲を区画する。揺れ止め45は、ケーブル21が第1のサイドカバー15に形成された開口25を通過することを確保するために設けられている。ケーブル21の揺れ止め45があることにより、第1のコネクター44から延びるケーブル21は第1のサイドカバー15の開口25を確実に通る。換言すれば、ケーブル21と第1のサイドカバー15との接触が確実に回避される。従って、ケーブル21の荷重がプラットフォーム14には伝達されない。
【0042】
第1のコネクター44が前記第2のコネクター46に結合されるときに、第1のコネクター44をロックするロックアセンブリ50が、コネクターアセンブリ24の下方に設けられている。ロックアセンブリ50による第1のコネクター44へのロックは容易に解除可能である。
【0043】
ロックアセンブリ50は、ロック部材52(ロック片)と、押し付け部材54(押し付け部)と、コイルバネ56(第2の弾性体)と、コイルバネ58を備える。ロック部材52は第1のコネクター44をロックする役割をになう。押し付け部材54とコイルバネ58は、ロック部材52による第1のコネクター44へのロックを補助するロック補助機構の役割をになう。押し付け部材54とコイルバネ56は、ロック部材52による第1のコネクター44へのロックを解除するロック解除機構の役割をになう。
【0044】
押し付け部材54は、例えば概略的に円柱であって、その軸線はプラットフォーム14の平坦部14aに直交する方向に延びている。図6に示すように、体重計1の使用時すなわち重量測定時には、プラットフォーム14の平坦部14aは床面FL(設置面)と平行に配置される。すなわち体重計1は所定の姿勢で配置される。このとき、押し付け部材54は鉛直状態になり、その下端面が床面FLに接触する。押し付け部材54は、二つのフランジ60,62を有する。
【0045】
前記のホルダー32には、筒状のガイド64が取り付けられている。ガイド64は底壁を有しており、この底壁には貫通孔が形成されている。押し付け部材54のフランジ60,62以外の胴体部はこの貫通孔を通過しており、ガイド64の貫通孔は、押し付け部材54の軸線方向への移動を許容する。但し、体重計1が床面FLから持ち上げられても、押し付け部材54の上方のフランジ60はガイド64の底壁に引っ掛かり、押し付け部材54が体重計1から脱落しないようになっている。
【0046】
ガイド64の底壁と、押し付け部材54の下方のフランジ62との間には、コイルバネ56が配置される。コイルバネ56は、押し付け部材54の胴体部の周囲に配置されている。コイルバネ56は、ガイド64の底壁とフランジ62とで圧縮されている。従って、コイルバネ56は、フランジ62を図中の下向きに、すなわち床面FLに向けて常に付勢する。
【0047】
押し付け部材54の上端面には穴が形成されており、この穴の内部にはコイルバネ58およびロック部材52が配置されている。コイルバネ58は、ロック部材52を図中の上向きに、すなわち平板42に向けて常に付勢する。第1のコネクター44には、凹部または周溝47が形成されており、周溝47にロック部材52の上端が進入可能である。周溝47にロック部材52の上端が進入すると、ロック部材52は第1のコネクター44をロックし、第1のコネクター44と第2のコネクター46の結合が維持される。
【0048】
第2のコネクター46の周囲には、コイルバネ70(第1の弾性体)が配置されている。コイルバネ70は、第1のコネクター44が第2のコネクター46から離脱することを補助するコネクター離脱機構の役割をになう。コイルバネ70は、第1のコネクター44が第2のコネクター46に結合されるときに第2のコネクター46から第1のコネクター44が離脱する方向(すなわち図中の左向き)に第1のコネクター44を付勢する。
【0049】
この実施の形態に関して、第1のコネクター44と、コネクターアセンブリ24(第2のコネクター46とコイルバネ70を含む)と、ロックアセンブリ50(ロック部材52、押し付け部材54、コイルバネ56およびコイルバネ58を含む)を、この明細書ではコネクターロック機構と呼ぶ。
【0050】
図6に示すように、体重計1の使用時すなわち重量測定時には、体重計1は所定の姿勢で配置され、押し付け部材54の下端面が床面FLに接触する。押し付け部材54は、床面FLに押されてコイルバネ58をロック部材52と一緒に押し上げる。押し付け部材54とコイルバネ58は、ロック補助機構として機能する。すなわち、第1のコネクター44が第2のコネクター46に結合している時に、押し付け部材54とコイルバネ58は、ロック部材52を第1のコネクター44に向けて押し付ける。周溝47にロック部材52の上端が進入することによってロック部材52は第1のコネクター44をロックする。これにより、第1のコネクター44と第2のコネクター46との結合が維持される。
【0051】
次に、体重計1が使用場所すなわち重量測定の場所から収納場所に運搬される場面を想定する。図8に示すように、体重計1が持ち上げられると、体重計1の調整可能脚6は床面FLから離れる。ロックアセンブリ50の押し付け部材54の下端面も床面FLから離れる。この結果、押し付け部材54は、床面FLに押されずにロック部材52を第1のコネクター44に向けて押し付けない。従って、押し付け部材54は、ロック解除機構として機能し、ロック部材52による第1のコネクター44へのロックの解除を引き起こす。これにより、第1のコネクター44と第2のコネクター46との結合を切り離すことが可能である。従って、体重計1を床面FLから持ち上げると、ロックが解除されて第1のコネクター44と第2のコネクター46とを切り離すことが容易になる。体重計1を運搬するときに、機器からのケーブル21の取り外しが容易であり、ケーブル21内の信号線(図示せず)の断線のおそれが低減される。
【0052】
また、体重計1が床面FLから離れると、押し付け部54を床面FLに向けて付勢するコイルバネ56が、ロック解除機構として機能し、押し付け部54を床面FLに向けて強制的に移動させる。押し付け部材54は重力だけでなく、コイルバネ56によって床面FLに向けて推進される。従って、ロック部材52による第1のコネクター44へのロックが素早く解除される。体重計1を運搬するときに、体重計1からのケーブル21の取り外しがさらに容易であり、ケーブル21内の信号線の断線のおそれがさらに低減される。押し付け部材54の下方への移動は、フランジ60がガイド64の底壁に突き当たって規制され、押し付け部材54は体重計1から脱落しない。
【0053】
ロック部材52による第1のコネクター44へのロックが解除されると、コイルバネ70は、第1のコネクター44が第2のコネクター46から離脱することを補助するコネクター離脱機構として機能する。すなわち、コイルバネ70は、図中の左向きの弾性力によって第2のコネクター46から第1のコネクター44を強制的に離脱させる。従って、体重計1を床面FLから持ち上げると、ロックが解除されだけではなく、コイルバネ70によって第2のコネクター46から第1のコネクター44が強制的に離脱する。体重計1を運搬するときに、体重計1からケーブル21が自動的に取り外され、ケーブル21内の信号線の断線のおそれがさらに低減される。
【0054】
こうして、第1のコネクター44が、コネクターアセンブリ24の第2のコネクター46から離脱することにより、ケーブル21が体重計1から切り離される。第1のコネクター44は揺れ止め45から容易に抜き取ることができる。
【0055】
上述したように、ケーブル21が体重計1から切り離された状態で、体重計1の運搬にあたって体重計1は直立姿勢まで立ち上げられる。図示しないが、体重計1は車輪19で床面FLに支持され、車輪19によって床面FL上を簡単に移動することができる。
【0056】
次に、作業者がコネクターアセンブリ24にケーブル21を接続しようとする場面を想定する。図9に示すように、体重計1は使用のために、プラットフォーム14の平坦部14aが床面FLに平行になるように配置される。このとき、押し付け部材54は、床面FLに押されてコイルバネ56を圧縮しながら上昇する。押し付け部材54の上昇に伴い、ロック部材52も上昇する。ロック部材52の上端は、第2のコネクター46に結合されようとする第1のコネクター44の下端よりも高い位置に到達する。
【0057】
ロック部材52の上部には斜面53が形成されている。斜面53は第2のコネクター46から遠ざかるほど低い。つまり斜面53はコネクターケース43の出口に近いほど低い。作業者は、第1のコネクター44を揺れ止め45に挿入し、さらに推進してコネクターケース43に挿入する。このとき、第1のコネクター44の先端はロック部材52の斜面53に突き当たる。第1のコネクター44をさらに推進すると、第1のコネクター44の先端に斜面53が押されて、ロック部材52は、コイルバネ58の弾性力に抗して下降する。
【0058】
作業者が第1のコネクター44をさらに推進すると、図6に示すように、第1のコネクター44は第2のコネクター46に結合される。このとき、コイルバネ70は第1のコネクター44の先端によって圧縮される。第1のコネクター44が第2のコネクター46に結合されるときに、周溝47にロック部材52の上端が進入することによってロック部材52は第1のコネクター44をロックする。これにより、第1のコネクター44と第2のコネクター46との結合が維持される。
【0059】
この実施の形態において、コイルバネ56,58,70の各々の代わりに、他の種類のバネを設けてもよいし、バネのほかの弾性体、例えばゴム製の部材を設けてもよい。
また、コイルバネ56,70を設けることは好ましいが必須ではなく、これらの一方または両方をなくしてもよい。コイルバネ56がない場合には、フランジ62をなくしてもよい。
さらに、周溝47の代わりに、ロック部材52が進入する他の形状の凹部または切欠を第1のコネクター44に形成してもよい。
【0060】
図10は他の実施の形態を示す。この実施の形態では、ロックアセンブリ50の代わりにロックアセンブリ80が設けられている。図10において、前記の実施の形態と同様の構成要素を示すために同一の符号が使用されており、これらの構成要素を詳細には説明しない。前記の実施の形態のコイルバネ56、フランジ62、およびコイルバネ58はこの実施の形態には設けられていない。
【0061】
ロックアセンブリ80は、押し付け部材84(押し付け部)は、前記の実施の形態の押し付け部材54と同様に、例えば概略的に円柱であって、その軸線はプラットフォーム14の平坦部14aに直交する方向に延びている。押し付け部材84はフランジ60を有しており、さらに押し付け部材84の上端にはロック片82が一体化されている。押し付け部材84の下端にはコイルバネ88が取り付けられている。体重計1の使用時に、コイルバネ88は押し付け部材84の下端面と床面FLとで圧縮されており、押し付け部材84とロック片82に上向きの弾性力を与えている。この実施の形態に関して、第1のコネクター44と、コネクターアセンブリ24(第2のコネクター46とコイルバネ70を含む)と、ロックアセンブリ80(押し付け部材84およびコイルバネ88を含む)を、この明細書ではコネクターロック機構と呼ぶ。
【0062】
図10の状態から、体重計1が持ち上げられると、体重計1の調整可能脚6は床面FLから離れる。ロックアセンブリ80の押し付け部材84は、床面FLに押されずにロック片82を第1のコネクター44に向けて押し付けない。押し付け部材84は重力によって床面FLに向けて落下する。コイルバネ70の弾性力によって第1のコネクター44とロック片82の間には摩擦力が生じており、この摩擦力は押し付け部材84に働く重力とは逆方向に働く。しかし、この摩擦力が押し付け部材84に働く重力よりも小さいように、コイルバネ70のバネ定数およびその変形量が設計されている。この結果、床面FLが押し付け部材84を押し上げる力がなくなると、押し付け部材84に働く重力がこの摩擦力に打ち克って押し付け部材84は床面FLに向けて落下する。従って、押し付け部材84は、ロック解除機構として機能し、ロック片82による第1のコネクター44へのロックの解除を引き起こす。押し付け部材84の下方への移動は、フランジ60がガイド64の底壁に突き当たって規制され、押し付け部材84は体重計1から脱落しない。
【0063】
ロック片82による第1のコネクター44へのロックが解除されると、コイルバネ70は、第1のコネクター44が第2のコネクター46から離脱することを補助するコネクター離脱機構として機能する。すなわち、コイルバネ70は、図中の左向きの弾性力によって第2のコネクター46から第1のコネクター44を強制的に離脱させる。
【0064】
次に、作業者がコネクターアセンブリ24にケーブル21を接続しようとする場合には、体重計1は使用のために、プラットフォーム14の平坦部14aが床面FLに平行になるように配置される。このとき、押し付け部材84は、床面FLに押されて上昇する。作業者は、第1のコネクター44を揺れ止め45に挿入し、さらに推進してコネクターケース43に挿入する。このとき、第1のコネクター44の先端はロック片82の斜面53に突き当たる。第1のコネクター44をさらに推進すると、第1のコネクター44の先端に斜面53が押されて、ロック片82を含む押し付け部材84は、コイルバネ88の弾性力に抗して下降する。
【0065】
作業者が第1のコネクター44をさらに推進すると、図10に示すように、第1のコネクター44は第2のコネクター46に結合される。このとき、コイルバネ70は第1のコネクター44の先端によって圧縮される。第1のコネクター44が第2のコネクター46に結合されるときに、周溝47にロック片82の上端が進入することによってロック片82は第1のコネクター44をロックする。これにより、第1のコネクター44と第2のコネクター46との結合が維持される。
【0066】
この実施の形態において、コイルバネ70,88の各々の代わりに、他の種類のバネを設けてもよいし、バネのほかの弾性体、例えばゴム製の部材を設けてもよい。
また、コイルバネ70を設けることは好ましいが必須ではなく、これをなくしてもよい。
さらに、周溝47の代わりに、ロック片82が進入する他の形状の凹部または切欠を第1のコネクター44に形成してもよい。
【0067】
図11はさらに他の実施の形態を示す。この実施の形態では、ロックアセンブリ80の代わりにロックアセンブリ150が設けられている。また、ケーブル21の一端には、第1のコネクター44に代えて他の形状の第1のコネクター144が設けられている。図11において、前記の実施の形態と同様の構成要素を示すために同一の符号が使用されており、これらの構成要素を詳細には説明しない。前記の実施の形態のコイルバネ56、フランジ62、およびコイルバネ58はこの実施の形態には設けられていない。
【0068】
ロックアセンブリ150は、押し付け部材154(押し付け部)は、前記の実施の形態の押し付け部材54と同様に、例えば概略的に円柱であって、その軸線はプラットフォーム14の平坦部14aに直交する方向に延びている。押し付け部材154はフランジ60を有しており、さらに押し付け部材154の上端にはロック片152が一体化されている。押し付け部材154の下端にはコイルバネ88が取り付けられている。体重計1の使用時に、コイルバネ88は押し付け部材154の下端面と床面FLとで圧縮されており、押し付け部材154とロック片152に上向きの弾性力を与えている。この実施の形態に関して、第1のコネクター144と、コネクターアセンブリ24(第2のコネクター46とコイルバネ70を含む)と、ロックアセンブリ150(押し付け部材154およびコイルバネ88を含む)を、この明細書ではコネクターロック機構と呼ぶ。
【0069】
第1のコネクター144は、周溝47の代わりに、フランジ147を有する。フランジ147の周面は斜面148である。斜面148は第2のコネクター46から遠ざかるほど大径である。つまり斜面148はコネクターケース43の出口に近いほど大径である。
【0070】
図11の状態から、体重計1が持ち上げられると、体重計1の調整可能脚6は床面FLから離れる。ロックアセンブリ150の押し付け部材154は、床面FLに押されずにロック片152を第1のコネクター144に向けて押し付けない。押し付け部材154は重力によって床面FLに向けて落下する。コイルバネ70の弾性力によって第1のコネクター144のフランジ147とロック片152の間には摩擦力が生じており、この摩擦力は押し付け部材154に働く重力とは逆方向に働く。しかし、この摩擦力が押し付け部材154に働く重力よりも小さいように、コイルバネ70のバネ定数およびその変形量が設計されている。この結果、床面FLが押し付け部材154を押し上げる力がなくなると、押し付け部材154に働く重力がこの摩擦力に打ち克って押し付け部材154は床面FLに向けて落下する。従って、押し付け部材154は、ロック解除機構として機能し、ロック片152による第1のコネクター144へのロックの解除を引き起こす。押し付け部材154の下方への移動は、フランジ60がガイド64の底壁に突き当たって規制され、押し付け部材154は体重計1から脱落しない。
【0071】
ロック片152による第1のコネクター144へのロックが解除されると、コイルバネ70は、第1のコネクター144が第2のコネクター46から離脱することを補助するコネクター離脱機構として機能する。すなわち、コイルバネ70は、図中の左向きの弾性力によって第2のコネクター46から第1のコネクター144を強制的に離脱させる。
【0072】
次に、作業者がコネクターアセンブリ24にケーブル21を接続しようとする場合には、体重計1は使用のために、プラットフォーム14の平坦部14aが床面FLに平行になるように配置される。このとき、押し付け部材154は、床面FLに押されて上昇する。作業者は、第1のコネクター144を揺れ止め45に挿入し、さらに推進してコネクターケース43に挿入する。このとき、第1のコネクター144のフランジ147はロック片152に突き当たる。第1のコネクター144をさらに推進すると、第1のコネクター144のフランジ147にフランジ152が押されて、ロック片152を含む押し付け部材154は、コイルバネ88の弾性力に抗して下降する。
【0073】
作業者が第1のコネクター144をさらに推進すると、図11に示すように、第1のコネクター144は第2のコネクター46に結合される。このとき、コイルバネ70は第1のコネクター144の先端によって圧縮される。第1のコネクター144が第2のコネクター46に結合されるときに、第1のコネクター144bのうちフランジ147よりケーブル21側の部分にロック片152の上端が進入することによってロック片152は第1のコネクター144をロックする。これにより、第1のコネクター144と第2のコネクター46との結合が維持される。
【0074】
この実施の形態において、コイルバネ70,88の各々の代わりに、他の種類のバネを設けてもよいし、バネのほかの弾性体、例えばゴム製の部材を設けてもよい。
また、コイルバネ70を設けることは好ましいが必須ではなく、これをなくしてもよい。
さらに、フランジ147の代わりに、ロック片152が引っ掛かる他の形状の凸部または突起を第1のコネクター144に形成してもよい。
【0075】
前記の各実施の形態において、図12に示すように、第2のサイドカバー16には手摺り部材200を連結してもよい。被験者が車椅子に搭乗してプラットフォーム14の平坦部14a上に載った際に、被験者は手摺り部材200を把持することができる。被験者が身体が震える症状を持つ身体障害者であったとしても、被験者は手摺り部材200の把持によって身体の震えを収まらせることができる場合がある。身体の震えを抑制することで、測定される重量値が安定する。
【0076】
車椅子に搭乗していない被験者も、手摺り部材200を掴むことができる。この被験者が身体が震える症状を持つ身体障害者であったとしても、被験者は手摺り部材200の把持によって身体の震えを収まらせることができる場合がある。身体の震えを抑制することで、測定される重量値が安定する。また、被験者が脚が不自由な場合でも、被験者は手摺り部材200の把持によってプラットフォーム14上に立つことができる。
【0077】
以上、実施の形態に係る体重計を説明したが、本発明は、体重計に限定されず、被験者の体重以外の他の被測定物の重量を測定する重量計を包含する。さらに、前記の各実施の形態のコネクターロック機構は、重量計のほかの機器に設けることもできる。
【符号の説明】
【0078】
1 体重計(重量計、機器)、2 ベース、13 操作ユニット、14 プラットフォーム、27a,27b ロードセルユニット(荷重測定器)、21 ケーブル、24 コネクターアセンブリ、42 平板、44,144 第1のコネクター、45 揺れ止め、46 第2のコネクター、50,80,150 ロックアセンブリ、52 ロック部材(ロック片)、54,84,154 押し付け部材(押し付け部)、56 コイルバネ(第2の弾性体)、70 コイルバネ(第1の弾性体)、82,152 ロック片、FL 床面(設置面)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルの一端に接続された第1のコネクターと、
機器に設けられて、前記第1のコネクターが結合される第2のコネクターと、
前記第1のコネクターが前記第2のコネクターに結合されるときに前記第1のコネクターをロックする移動可能なロック片と、
前記機器の使用時に前記ロック片の下方に配置され、前記ロック片を前記第1のコネクターに向けて上昇させて、前記ロック片による前記第1のコネクターへのロックを引き起こす押し付け部とを備え、
前記押し付け部は、前記機器の使用時に、設置面に押されて前記ロック片を上昇させ、前記機器が前記設置面から離れると、前記設置面に押されずに前記ロック片を前記第1のコネクターに向けて押し付けずに前記ロック片による前記第1のコネクターへのロックの解除を引き起こすことを特徴とするコネクターロック機構。
【請求項2】
前記第2のコネクターから前記第1のコネクターが離脱する方向に前記第1のコネクターを付勢する第1の弾性体をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコネクターロック機構。
【請求項3】
前記押し付け部を前記設置面に向けて付勢する第2の弾性体をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクターロック機構。
【請求項4】
前記設置面上に配置されるベースと、
被験者が載るプラットフォームと、
前記ベースに支持されており、前記プラットフォームに与えられた荷重を測定する荷重測定器と、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクターロック機構とを備え、
前記コネクターロック機構の前記第2のコネクターが、前記ベースに支持されており、前記荷重測定器と電気的に接続されていることを特徴とする、前記機器である重量計。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−232188(P2011−232188A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−103082(P2010−103082)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(000133179)株式会社タニタ (303)