説明

コネクタ付き接続ケーブル

【課題】複数のポートあるいは接続端子を備えた通信端末のそれぞれの接続端子(ポート)に間違いなく接続することができるコネクタ付き接続ケーブルを得る。
【解決手段】通信ケーブル201の接続されたコネクタ2021の上面には接続端子設定内容指示部217が設けられている。接続端子表示部216の各文字のうちで矢印が指示した番号の接続端子が接続先となるように回転矢印部215を回転調整する。通信ケーブル201の図示しない他端のコネクタの接続端子設定内容指示部にも同一の調整を行っておくことで、コネクタ付き接続ケーブル200の一端がどの接続端子に入力されているかが分かる。接続端子設定内容指示部217で接続先の接続端子を予め指示するようにしてもよい。また、接続端子だけでなく、相手の接続機器をも表わすようにすることもできる。接続端子設定内容指示部217は、各種の変形が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばハブ間を接続するコネクタ付き接続ケーブルのように、複数のポートのうちの所望のポートを選択して接続するためのコネクタ付き接続ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のコンピュータでLAN(Local Area Network)を構成するような場合には、ハブ等の集線装置(以下、ハブと略称する)を用いてこれらの間を通信ケーブルで接続するようにしている。このように通信機器間を通信ケーブルで接続する際には、8端子コネクタとしてのRJ(Registered Jack)−45や、8〜10端子コネクタとしてのRJ−48あるいは2〜6端子(6極2〜6芯)のコネクタとしてのRJ−11等のコネクタを通信ケーブルに圧着したものが数多く使用されている。
【0003】
図9は、ハブを使用してコンピュータをツリー状に接続した例を示したものである。この例では、たとえばインターネットに接続された第1の接続ケーブル1011が第1のハブ1021の上流側のポートに接続され、下流側の1つのポートに接続された第2の接続ケーブル1012を介して第1のコンピュータ1031が接続されている。下流側の残りの2つのポートには、それぞれ第3あるいは第4の接続ケーブル1013、1014が接続されており、これらの他端は第2あるいは第3のハブ1022、1023の上流側のポートに接続されている。これら第2あるいは第3のハブ1022、1023の下流側の1つのポートには、第5あるいは第6の接続ケーブル1015、1016を介して第2あるいは第3のコンピュータ1032、1033が接続されている。以下同様にして、第7〜第10の通信ケーブル1017〜10110等の通信ケーブルおよび図示しないハブを用いて更に多くのコンピュータ等の通信機器が接続された通信システムが構成される。
【0004】
図9に示した接続形態は、通信ケーブル101を使用した通信システムのほんの一例を示したものである。この図に示した通信ケーブル1011、1012、……も、これらの多くはフロアの下に敷設されたり、あるいは一群の通信ケーブルとしてまとめられて配管の中に収められた状態で配線されるようになっている。したがって、通信システムを構築したり、その手直しを行う際には、通信ケーブル1011、1012、……のそれぞれの接続先としてのハブを間違わないように選択して作業を行う必要がある。
【0005】
このため、従来では、通信ケーブル1011、1012、……のそれぞれの色を変えたり、通信ケーブル1011、1012、……の先に装着された図示しないコネクタにタグを取り付けて、これらのタグに該当するハブ102の種類を書き込むといったことが行われた。ところが、通信ケーブル1011、1012、……の色は、暗がり等でも色同士を明確に区別できるようにするために市販のもので数種類しか存在しない。したがって、ハブ102の種類が多くなったような場合には、通信ケーブルの色の種類をこれに対応付けることでは不可能であった。
【0006】
そこで、それぞれの通信ケーブルの先の端子あるいはコネクタに、接続先の装置を表示する指示部を設けることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この提案では、複数の電子機器名が表示される表示部と、この表示部に表示された複数の電子機器名のうちコードの接続先および導出元のうち少なくともいずれかひとつの電子機器名を特定して指し示す指示部とを設けるようにしている。したがって、コードを目的の電子機器に正確に接続することができる。
【特許文献1】(特開2000−252016号公報 第0007、第0008段落、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、図9に示した例では、第1のハブ1021等の接続する電子機器名を判別しても、この提案ではそれぞれのハブ102のポートあるいは個々の端子まで特定することができない。もちろん、通信ケーブル1011、1012、……の数を数本以上使用する場合には、ケーブルの色をこれに対応して用意することができないので、更にポートに対応して色の割り当てを行うことができない。
【0008】
また、仮に特殊な色の通信ケーブルが存在しても、その長さやコネクタが所望のものに対応していないことが多い。したがって、所望の色や1本のケーブルの表面における色の組み合わせ(柄)の異なる通信ケーブルを個々に製造させて、これに所望のコネクタを圧着することでコネクタ付き接続ケーブルを自作することしかない。しかしながら、これではコネクタ付き接続ケーブルの単価が非常に高くなるだけでなく、コネクタ付き接続ケーブルの種類が非常に多くなるので、在庫管理も複雑化して、現実的ではない。
【0009】
そこで、図9に示した通信ケーブル1011、1012、……のそれぞれの端部にタグを取り付けておき、作業者が現場でそれぞれに割り当てるポート番号を書き込むといったことが現実には行われていた。ところが、この場合には、書き込んだ人以外の人がタグ情報を読み取る場合に文字の判読ミスが生じる場合があった。また、ハブ102等の通信機器へのコネクタの接続を何回か試行するような場合には、タグに前に書き込んだ識別情報をその都度書き換える必要があるが、インクの重ね書きにより判読不能な状態になってしまう場合もある。また、書き込む場所がなくなる等によって書き込みを怠たると、前に記したポートの番号が間違って使用されることになる。
【0010】
そこで本発明の目的は、複数のポートあるいは接続端子を備えた通信端末のそれぞれのポートあるいは接続端子に間違いなく接続することができるコネクタ付き接続ケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、(イ)接続対象となる通信端末の複数の接続端子のいずれに接続するかを表示する接続先表示部を少なくともその一方に備えた1対のコネクタと、(ロ)これら1対のコネクタの間を接続したケーブルとをコネクタ付き接続ケーブルに具備させる。
【0012】
すなわち本発明では、通信ケーブルの接続されたコネクタに、接続先の通信端末のポートあるいは接続端子(以下、接続端子と総称する。)を指示する接続先表示部を設けることにしている。接続先は、そのコネクタが装着される接続端子である場合と、同じ通信ケーブルに接続された他方のコネクタが装着される接続端子である場合とがある。
【0013】
接続先表示部は時計型だけでなく、カウンタ型等の各種の変形が可能である。また、接続先表示部はコネクタのいずれの面に設けてもよいし、1つの面に設ける個数も1つに限定されない。
【発明の効果】
【0014】
このように本発明によれば、コネクタ自体に接続先表示部を設け、少なくともその1つが接続先の通信端末の接続端子を指示することにしたので、接続端子が複数存在する通信端末に対する接続先を、通信ケーブル自体にストレスを与えることなく容易に確認することができる。また、通信ケーブル自体に表示用の部品を取り付けることがないので、通信ケーブル自体が互いに絡んだり、表示用の部品が通信ケーブルの移動に伴って脱落することがない。
【0015】
また、本発明では接続先を用紙や材料の面に記入するといった形態を採らないので、接続先が何回変更されても、接続先を明確に指示することができる。また、表示された文字や記号は予め用意された見やすい形で表わすことができるので、判読ミスが発生することもない。このため、通信ケーブルの誤配線や誤挿抜といった事故を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は、本発明の第1の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの外観を表わしたものである。このコネクタ付き接続ケーブル200は、通信ケーブル201の両端にRJ−45タイプのコネクタ2021、2022を圧着したものである。通信ケーブル201は所望の長さとなっている。
【0018】
図2は、このコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わしたものである。コネクタ付き接続ケーブル200の通信ケーブル201には、コネクタ2021が圧着されている。なお、本実施例で他方のコネクタ2022はコネクタ2021と同一の構成となっているので、その説明を省略する。また、この図では、コネクタ本体211を接続相手の通信端末にロックするためのレバーは、コネクタ本体211の下側に存在し、図示されていない。
【0019】
コネクタ2021は、コネクタ本体211の上面における信号ピン部212の配置された先端部から所定距離だけ間隔を置いた位置に、表面からわずかに窪んだ円形状の円形溝部213を形成している。この円形溝部213の中央位置には、周囲の溝部分から取り残される形で棒状の突起214が存在しており、これに回転矢印部215の棒状部分2151に開けられた穴部が嵌合している。これにより、回転矢印部215は、指等で棒状部分2151を比較的強く水平方向に押すことで、突起214を回転中心として360度回転することができる。円形溝部213の周囲には、接続する通信端末の接続端子の番号に対応させて番号“0”から番号“9”および英字“X”がそれぞれ等しい角度を置いて印刷されており接続端子表示部216を構成している。印刷の代わりに、これら接続端子表示部216の各文字が表面の凹凸形状として形成されていてもよい。
【0020】
本実施例のコネクタ本体211は、円形溝部213、突起214、回転矢印部215および接続端子表示部216が全体として接続端子設定内容指示部217を構成している。この接続端子設定内容指示部217は、接続端子表示部216に表示されている接続端子の数との関係で最大で10個の接続端子を備えた通信端末用に対応しており、英字“X”は「接続先未設定」の状態を表わしている。工場出荷時には、回転矢印部215の矢印部分2152が英字“X”を指している。したがって、このコネクタ付き接続ケーブル200を用いて図示しない通信端末に対して接続作業を行う者は、矢印部分2152が英字“X”を指している場合には、接続端子番号の設定をまだ行っていないことを知ることができる。
【0021】
作業者は、本実施例のコネクタ付き接続ケーブル200の一端に配置されたコネクタ2021を通信端末の接続端子に接続するとき、接続端子表示部216における接続端子を示す番号に矢印部分2152を一致させる。これにより、その通信端末の各接続端子に一度装着したコネクタ2021を取り外した後も、再び元の接続端子に通信ケーブル201を接続することができる。また、この接続作業のときに、図1に示した2つのコネクタ2021、2022に、矢印部分2152の示す位置を共に同一箇所に設定しておくことで、他方のコネクタ2022を接続する際に、一方のコネクタ2021に接続された接続端子の番号との関係で、通信ケーブル201が同一のものであるか否かを容易に判別することができる。
【0022】
もちろん、それぞれの接続先を予め配線図で決定しているような場合には、通信ケーブル201の両端に接続されたこれら2つのコネクタ2021、2022の接続端子設定内容指示部217にそれぞれの接続際の接続端子を指示する設定を予め行っておき、それぞれ対応する箇所の通信端末について指示された接続端子にこれらのコネクタ2021、2022を装着するようにしてもよい。
【0023】
<第1の実施例の第1の変形例>
【0024】
図3は、第1の実施例のコネクタ付き接続ケーブルの第1の変形例を示したものである。コネクタ付き接続ケーブル200Aを表わした図3で図2と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第1の変形例のコネクタ2021Aではコネクタ本体211のレバー221の存在する側に接続端子設定内容指示部217Aを配置している。このように接続端子設定内容指示部217Aはコネクタ本体211のどちらの側に配置するものであってもよい。
【0025】
また、コネクタ本体211の両側に接続端子設定内容指示部217Aを配置することも可能である。このようにコネクタ2021Aおよび図示しない他方の2022Aのそれぞれ両側に接続端子設定内容指示部217Aを配置することで、これらを入出力双方を指示するものとすることができる。たとえば、図3に示した一方のコネクタ2021Aのレバー221の存在しない側(図で上側)の図示しない接続端子設定内容指示部217Aには、このコネクタ2021Aの装着される通信端末の接続端子番号が設定され、レバー221の存在する側の図示の接続端子設定内容指示部217Aには、他方のコネクタ2022Aの装着される通信端末の接続端子番号が設定されるようにすることができる。
【0026】
このようにコネクタ2021A、2022Aそれぞれの接続端子設定内容を1本の通信ケーブル201のそれぞれの端部で表示するようにすることで、その通信ケーブル201を他の通信ケーブルと区別することができる。また、コネクタ2021A、2022Aの両側の面に接続端子設定内容指示部217Aを配置することで、通信端末を裏返すことなく接続先を確認することもできる。
【0027】
<第1の実施例の第2の変形例>
【0028】
図4は、第1の実施例のコネクタ付き接続ケーブルの第2の変形例を示したものである。図4で図2と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この第2の変形例のコネクタ付き接続ケーブル200Bでは、接続端子設定内容指示部217Bが2つの回転矢印部215、回転矢印部215Bを備えている。これらは、それぞれ突起214を回転中心として単独に回転可能である。第2の変形例では、このように回転矢印部215、回転矢印部215Bの2つを備えることで、コネクタ付き接続ケーブル200Bを次のような用途に使用できる。
【0029】
(a)第1の変形例でコネクタ本体211の両側に接続端子設定内容指示部217Aを配置する例を説明したが、1つの接続端子設定内容指示部217Bでこれを兼ねることができる。
(b)通信端末が11以上の多数の接続端子を用意しているような場合に、たとえば回転矢印部215に1の位を指示させ、回転矢印部215Bに10の位を指示させるといった用途に使用して、より多数の接続端子を指示させることができる。
(c)たとえば回転矢印部215に接続端子番号を指示させ、回転矢印部215Bに通信端末の種類を指示させることもできる。第1の変形例でコネクタ本体211の両側に接続端子設定内容指示部217Aを配置した場合も、これと同様に1つの面で接続端子番号を指示させ、他方の面で通信端末の種類を指示させることも可能である。
【実施例2】
【0030】
図5は、本発明の第2の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わしたものである。第2の実施例でコネクタ付き接続ケーブル200Cは、第1の実施例の図1に示したように通信ケーブル201の両端にRJ−45タイプのコネクタ2021Cおよび図示しない他方のコネクタ2022Cが圧着された構成となっている。そこで、図5で図2と同一部分には同一の符号を付して、これらの説明を適宜省略する。
【0031】
この第2の実施例のコネクタ付き接続ケーブル200Cで、接続端子設定内容指示部217Cは2桁の数字を1つずつ表示するカウンタ表示部231、232で構成されている。作業者は、コネクタ本体211Cの側部から突出したプッシュ部233を押すことで、図示しない機械式の内蔵カウンタを1つずつカウントアップさせることができる。リセット用のプッシュ部や誤った押下をカウントしないためのプロテクト機構が更に設けられていてもよい。
【0032】
また、カウンタ表示部231、232を液晶パネルやEL(Electro Luminescence)板で構成し、電子的なカウントを行うようにしてもよい。この場合には、2つのカウンタ表示部231、232を1つにして、これに入出力用の各接続端子の情報や通信端末の情報を表示することも可能である。
【実施例3】
【0033】
図6は、本発明の第3の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わしたものである。第3の実施例でコネクタ付き接続ケーブル200Dは、第1の実施例の図1に示したように通信ケーブル201の両端にRJ−45タイプのコネクタ2021Dおよび図示しない他方のコネクタ2022Dが圧着された構成となっている。そこで、図6で図2と同一部分には同一の符号を付して、これらの説明を適宜省略する。
【0034】
この第3の実施例のコネクタ付き接続ケーブル200Dで、接続端子設定内容指示部217Dは、コネクタ本体211Dの内部から一部が側部から外に突出した回転円板241と、コネクタ本体211Dの上面の一部に開口部として設けられた表示部242とで構成されている。回転円板241には、円周に沿って、かつ、回転時に表示部242の真下に位置する箇所に接続端子番号を示す数字や文字等が印刷されている。回転円板241は所定以上の力を加えたとき、数字や文字の1つずつに対応して1ステップずつ回転移動するようになっている。したがって、作業者は回転円板241を指で回転させて、接続端子番号等の所望の情報を表示部242に表示させることができる。
【実施例4】
【0035】
図7は、本発明の第4の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わしたものである。この第4の実施例のコネクタ付き接続ケーブル200Eでは、コネクタ本体211Eの上面における信号ピン部212の配置された先端部から所定距離だけ間隔を置いた位置に、正8角形の窪み251が形成されており、その中に二重回転指示板252が着脱自在に嵌入されている。二重回転指示板252は、その脱落を防止するために、透明あるいは不透明な帯状部材253がその上に掛け渡されている。帯状部材253の一端は、止め具254によって回動自在に支持されている。帯状部材253の他端部には小孔255が開けられている。コネクタ本体211Eの上面における対応する位置に形成された突起256を嵌入することで、この他端部を固定するようになっている。コネクタ本体211Eの上面には、表示位置を示すマーク部257が印刷等によって形成されている。二重回転指示板252およびマーク部257が本実施例の接続端子設定内容指示部217Eを構成している。
【0036】
図8は、この接続端子設定内容指示部を拡大して表わしたものである。接続端子設定内容指示部217Eを構成する二重回転指示板252は、外形が正8角形でその中心部に正方形の穴261が開いたリング状の外指示部262と、この穴261に嵌入する正方形の内指示部263によって構成されている。外指示部262には、正8角形のそれぞれの角部に接続端子等の接続対象を指示する番号が記されている。内指示部263も同様に正方形のそれぞれの角部に接続端子等の接続対象を指示する文字が記されている。また、外指示部262と内指示部263には、それぞれ小孔264、265が開けられている。これらの小孔264、265は、図示しないピン等の細い針状部材を差し込むことで、これらの外指示部262あるいは内指示部263をコネクタ本体211E等から取り外すために使用される。
【0037】
このような第4の実施例のコネクタ付き接続ケーブル200Eで、接続端子設定内容指示部217Eを調整する手順を説明する。作業者は、まず図7に示す帯状部材253の小孔255が設けられた側を持ち上げて、突起256を小孔255から外す。この状態で帯状部材253を止め具254を中心として約90度回転させる。これにより、二重回転指示板252が帯状部材253から取り出せる状態となる。この状態で、作業者は図示しないピンやゼムクリップの端部を小孔264に差し込んで、二重回転指示板252を8角形の窪み251から取り出す。
【0038】
そして、たとえばコネクタ2021Eを装着する接続端子の番号が外指示部262に記された番号とマーク部257で一致するような回転角度に調整して、正8角形の窪み251に二重回転指示板252を嵌め込む。次に、外指示部262を指で押さえた状態で小孔265にピンやゼムクリップの端部を差し込んで、内指示部263を外指示部262から取り外す。この内指示部263の取り外しの作業は、外指示部262を8角形の窪み251から取り外したときに行っていてもよい。
【0039】
次に作業者は、内指示部263に記された文字がマーク部257で装着する通信端末を表わす識別情報と一致する回転角度に調整して、正方形の穴261にこれを嵌め込む。これにより、マーク部257と対応させて2つの情報が二重回転指示板252によって表示されたことになる。作業者は以上の作業を終了したら、帯状部材253を元の位置まで回転させて、小孔255に突起256を貫通させて、二重回転指示板252が脱落しないように固定する。
【0040】
なお、本実施例では二重回転指示板の外指示部262の外周を正八角形とし、内指示部263を正方形としたが、これらの角数は任意のものであってよい。ただし、外指示部262と内指示部263の両方の角が、常にマーク部257の方向と一致するように角数を設定する必要がある。
【0041】
以上説明した各実施例ではコネクタ202の片面に1つの接続端子設定内容指示部217〜217Eを配置したが、これらを複数配置するようにしてもよい。また、これらの実施例で示した異なったタイプの接続端子設定内容指示部217〜217Eをコネクタ202の両面に組み合わせて配置したり、1つの面に組みあせて配置するようにしてもよい。
【0042】
また、これらの実施例では、RJ−45タイプのコネクタを使用したコネクタ付き接続ケーブルについて説明したが、RJ−48、RJ−11等の他のコネクタを使用したコネクタ付き接続ケーブルに本発明を同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの外観を表わした斜視図である。
【図2】第1の実施例でコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図3】第1の実施例の第1の変形例でコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図4】第1の実施例の第2の変形例でコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施例におけるコネクタ付き接続ケーブルの一方の端部近傍を表わした斜視図である。
【図8】第4の実施例の接続端子設定内容指示部を拡大して表わした平面図である。
【図9】ハブを使用してコンピュータをツリー状に接続した例を示したシステム構成図である。
【符号の説明】
【0044】
200、200A、200B、200C、200D、200E コネクタ付き接続ケーブル
201 通信ケーブル
2021、2021A、2021C、2021D、2021E、2022 コネクタ
215、215B 回転矢印部
216、216A 接続端子表示部
217、217A、217B、217C、217D、217E 接続端子設定内容指示部
231、232 カウンタ表示部
233 プッシュ部
241 回転円板
252 二重回転指示板
257 マーク部
262 外指示部
263 内指示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象となる通信端末の複数の接続端子のいずれに接続するかを表示する接続先表示部を少なくともその一方に備えた1対のコネクタと、
これら1対のコネクタの間を接続したケーブル
とを具備することを特徴とするコネクタ付き接続ケーブル。
【請求項2】
前記接続先表示部は、コネクタ表面に設けられた所定の支点を中心に回転自在とされた矢印形状の指示部品と、この指示部品の回転に伴って矢印の指す箇所にそれぞれ接続先の端子を記した表示部とを具備することを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き接続ケーブル。
【請求項3】
前記接続先表示部は、接続先を数値で特定するための数値表示部と、この数値表示部の表示する数値をカウントアップするカウント手段とを備えたカウンタで構成されることを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き接続ケーブル。
【請求項4】
前記接続先表示部は、コネクタ本体内部に収容されその一部を外部に突出させると共に、その外周に沿って前記通信端末の複数の接続端子をそれぞれ特定する数字または文字を表示し、前記コネクタ本体内部の所定の位置を中心として回転自在とされた回転円板と、前記コネクタ本体の前記回転円板に表示された前記数字または文字に対応する位置に設けられ、回転円板の回転に応じて前記複数の接続端子の1つに対応する数字または文字を開口を通して表示する表示部とを具備することを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き接続ケーブル。
【請求項5】
前記接続先表示部は、コネクタ表面に設けられ正多角形をした窪みと、この窪みに嵌合する同一の正多角形をし、それぞれの角部あるいは辺に対応させて、前記通信端末のそれぞれの接続端子を1つずつ特定する前記数字または文字を表わした表示部を備えた着脱自在の回転指示板と、前記窪みの周囲の任意の位置に配置され、回転指示板の回転角度に応じて前記接続端子を特定する数字または文字を指示するマーク部とを具備することを特徴とする請求項1記載のコネクタ付き接続ケーブル。
【請求項6】
回転指示板は、その中心側に、正多角形をした窪みと、この窪みに嵌合する同一の正多角形をし、それぞれの角部あるいは辺に対応させて、前記通信端末を特定する数字または文字を表わした表示部を備えた着脱自在の内指示部を備えることを特徴とする請求項5記載のコネクタ付き接続ケーブル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−92893(P2006−92893A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−276514(P2004−276514)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】