説明

コネクタ及びワイヤーハーネス

【課題】本発明は、電極端子と、ヒューズ及び電線との接続作業を効率的に行うことのできるコネクタ、及びワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】コネクタ20は、正極及び負極の電極端子12A,12Bを有する複数の単電池11の隣り合う電極端子12A,12B間を接続する本体部16を有すると共に本体部16から延びる第1端子22を有する接続部材15と、第1端子22が収容された電池側コネクタハウジング29と、電池側コネクタハウジング29と嵌合すると共に電線37の端部に接続された電線側コネクタハウジング36と、電池側コネクタハウジング29に配されて第1端子22と電線37とを電気的に接続するヒューズ25と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びワイヤーハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車用の電池モジュールとして、特許文献1に記載のものが知られている。この電池モジュールは、正極及び負極の電極端子を有する単電池が複数個並んで配列されており、隣り合う単電池の電極端子間が接続部材で接続されることにより複数の単電池が直列や並列に接続される。
【0003】
電極端子には検知端子が接続されている。この接続端子には電線が接続されてワイヤーハーネスを構成している。この電線は、電池モジュールに形成された溝部内に配索されて、電池モジュールの外部に配された電池ECUに接続される。この電池ECUにて単電池の電圧が検知されるようになっている。
【0004】
上記の電線は単電池の電圧を検知するためのものなので、比較的に小さな電流が流れるようになっている。しかし、電線は単電池の電極端子に接続されているので、複数の電線同士が短絡すると、単電池同士が短絡してしまうことになってしまう。そこで、特許文献1に係る技術においては、ヒューズが検知端子にはんだ付けされている。これにより、電線同士が短絡した場合にはヒューズが溶断して、単電池同士が短絡することを抑制するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−110396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の構成に係る検知端子は、電極端子に対して、ボルト締めにより固定される。このため、検知端子の個数が増大すると、電極端子に対して、検知端子、ヒューズ、及び電線を組み付ける作業の効率が低下するという問題があった。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電極端子と、ヒューズ及び電線との接続作業を効率的に行うことのできるコネクタ、及びワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、コネクタであって、正極及び負極の電極端子を有する複数の単電池の隣り合う前記電極端子間を接続する本体部を有すると共に前記本体部から延びる第1端子を有する接続部材と、前記第1端子が収容された電池側コネクタハウジングと、前記電池側コネクタハウジングと嵌合すると共に電線の端部に接続された電線側コネクタハウジングと、前記電池側コネクタハウジングに配されて前記第1端子と前記電線とを電気的に接続するヒューズと、を備える。
【0009】
また、本発明は、ワイヤーハーネスであって、正極及び負極の電極端子を有する複数の単電池の隣り合う前記電極端子間を接続する本体部を有すると共に前記本体部から延びる第1端子を有する接続部材と、前記第1端子が収容された電池側コネクタハウジングと、前記電池側コネクタハウジングと嵌合する電線側コネクタハウジングと、前記電線側コネクタハウジングから導出される電線と、前記電池側コネクタハウジングに配されて前記第1端子と前記電線とを電気的に接続するヒューズと、を備える。
【0010】
本発明によれば、電池側コネクタハウジングと電線側コネクタハウジングとを嵌合させることにより、電極端子、接続部材、第1端子、ヒューズ、及び電線を、容易に接続することができる。これにより、接続部材と、ヒューズ及び電線との接続作業の効率を向上させることができる。
【0011】
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記電池側コネクタハウジングには前記ヒューズが着脱可能に装着されるヒューズ装着部が形成されており、前記ヒューズは前記第1端子と接続されるようになっており、前記電池側コネクタハウジングには、更に、前記ヒューズと前記電線とを電気的に接続する金属製の中継部材が配されていることが好ましい。
【0012】
上記の態様によれば、溶断したヒューズをヒューズ装着部から取り外し、新品のヒューズをヒューズ装着部に取り付けることにより、容易にヒューズを交換することができる。
【0013】
前記電池側コネクタハウジングには、前記電線側コネクタハウジングが嵌合される嵌合筒部が開口されると共に、前記ヒューズ装着部が開口されており、前記嵌合筒部と、前記ヒューズ装着部とが同じ方向に開口されていることが好ましい。
【0014】
上記の態様によれば、電池側コネクタハウジングに対して、電線側コネクタハウジングと、ヒューズとを、同じ方向から装着及び離脱させることができる。これにより、嵌合筒部の開口方向とヒューズ装着部の開口方向が異なる場合に比べて、電線側コネクタハウジング及びヒューズの組み付け作業の効率を向上させることができる。
【0015】
前記接続部材には係止部が形成されており、前記電池側コネクタハウジングには前記係止部を係合する係止受け部が形成されていることが好ましい。
【0016】
上記の態様によれば、係止部と係止受け部とが係合するという簡易な手法によって、接続部材に電池側ハウジングを取り付けることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、電極端子と、ヒューズ及び電線との接続作業を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る電池モジュールを示す斜視図である。
【図2】図2は電池モジュールを示す平面図である。
【図3】図3は接続部材を示す平面図である。
【図4】図4は接続部材を示す斜視図である。
【図5】図5は中継部材を示す斜視図である。
【図6】図6は電池側コネクタハウジングと、接続部材と、中継部材とを示す側面図である。
【図7】図7は接続部材と、中継部材と、電池側コネクタハウジングと、ヒューズと、を示す分解斜視図である。
【図8】図8は電池側コネクタハウジングを示す底面図である。
【図9】図9は電池側コネクタハウジングを示す平面図である。
【図10】図10は電線側コネクタハウジングと電池側コネクタハウジングと、を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<実施形態>
本発明に係るコネクタ20及びワイヤーハーネス21を電池モジュール10に適用した一実施形態を、図1ないし図10を参照しつつ説明する。この電池モジュール10は、複数の単電池11を並べて構成された単電池群13にワイヤーハーネス21を取り付けて構成される。この電池モジュール10は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の駆動源として使用される。以下では、上下方向については、図1を基準とし、前後方向については、図2の下方を前方、上方を後方として説明する。また、図2における右方を右方とし、左方を左方とする。
【0020】
(電池モジュール10)
電池モジュール10は、図1に示すように、横並びに配列された複数個の単電池11からなる単電池群13と、単電池群13の上面に配されたワイヤーハーネス21とを備えて構成されている。
【0021】
各単電池11の内部には、図示しない発電要素が収容されている。単電池11の上面には、垂直に突出する一対の電極端子12A,12Bが設けられている。電極端子12A,12B(正極を12A,負極を12Bとして図示)は、ボルトであって、単電池11の前部及び後部に設けられており、外周にネジ溝を有する。
【0022】
各単電池11の極性(正負)の向きは、互いに隣り合う単電池11が逆向きになるように配置されており、これにより、互いに異極の電極端子12A,12Bが隣り合うように構成されている。これら複数の単電池11は図示しない保持板によって固定されている。このように構成された単電池群13は電極端子12A,12Bが前後2列に並んでおり、接続部材15を組み付けることにより、複数の単電池11が直列に接続される。
【0023】
(接続部材15)
接続部材15は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。接続部材15は、銅、銅合金、アルミニウム等の金属板材からなり、図3に示すように、隣り合う電極端子12A,12B間を接続する、左右方向に細長い本体部16を備える。本体部16には、左右一対の挿通孔17,17が貫通形成されている。挿通孔17,17は、円形状をなしている。
【0024】
接続部材15には、本体部16から前後方向に延出された第1端子22及び係止部23が、左右方向に間隔を空けて並んで形成されている。
【0025】
第1端子22は、本体部16のうち、一対の挿通孔17,17の間の位置に形成されている。図4に示すように、第1端子22は、前後方向に突出すると共に、側縁から上方に曲げ加工されてなる。第1端子22の上端部には、二股に分割された一対の挟持部24A,24Aが形成されている。この挟持部24A,24Aに挟まれることにより、第1端子22とヒューズ25とが電気的に接続されるようになっている。
【0026】
図3及び図4に示すように、係止部23は、挿通孔17の近傍の位置から前後方向に突出すると共に、側縁から上方に曲げ加工されてなる。
【0027】
(中継部材26)
図5に示すように、中継部材26は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。中継部材26は、銅、銅合金、アルミニウム等の金属板材からなる。中継部材26は、上方に延びると共に一対の挟持部24B,24Bを有するヒューズ用端子27と、このヒューズ用端子27の下端部に連なって形成されると共に上方に延びる中継端子28と、を備える。中継端子28は細長い棒状に形成されている。
【0028】
(電池側コネクタハウジング29)
図6に示すように、接続部材15の第1端子22、及び中継部材26は、合成樹脂製の電池側コネクタハウジング29の内部に収容されている。図7に示すように、電池側コネクタハウジング29は略直方体形状をなしている。電池側コネクタハウジング29の下端部には、左右方向に突出する係止受け部30が形成されている。この係止受け部30の下面には係止部23が挿入される係止孔31が上下方向に穿孔されている。係止部23が係止孔31の内部に圧入されることにより、接続部材15と、電池側コネクタコネクタハウジング29とが固定されている。
【0029】
図8に示すように、電池側コネクタハウジング29の下面には、第1端子22が挿入される第1端子挿入孔32と、中継部材26のヒューズ用端子27が挿入されるヒューズ用端子挿入孔33と、が上下方向に穿孔されている。
【0030】
図9に示すように、電池側コネクタハウジング29の上面には、ヒューズ25が着脱可能に装着されるヒューズ装着部34が、上方に開口して形成されている。ヒューズ装着部34は、第1端子挿入孔32、及びヒューズ用端子挿入孔33と連通している。図6に示すように、ヒューズ装着部34の内部には、第1端子22、及びヒューズ用端子27が配されている。
【0031】
また、図9に示すように、電池側コネクタハウジング29の上面には、ヒューズ装着部34と前後方向に並んで、上方に開口する嵌合筒部35が形成されている。この嵌合筒部35の内部には、後述する電線側コネクタハウジング36が嵌合されるようになっている(図10参照)。嵌合筒部35の内部には、中継部材26の中継端子28が上方に立ち上がった姿勢で配されている。
【0032】
(電線側コネクタハウジング36)
図10に示すように、電線側コネクタハウジング36は合成樹脂からなり、ブロック状をなしている。電線側コネクタハウジング36の上面からは1つの電線37が導出されている。電線37の端部には第2端子(図示せず)が接続されている。第2端子は、公知の雌型端子とされる。この第2端子は電線側コネクタハウジング36の内部に収容されている。電線側コネクタハウジング36が電池側コネクタハウジング29の嵌合筒部35内に嵌入されると、第2端子と、中継端子28とが電気的に接続されるようになっている。
【0033】
電線側コネクタハウジング36から導出された電線37は、図示しない電池ECUに接続される。この電池ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、単電池11の電圧・電流・温度等の検知、各単電池11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0034】
ワイヤーハーネス21は、上記した接続部材15と、電池側コネクタハウジング29と、電線側コネクタハウジング36と、電線37と、ヒューズ25と、を備える。また、コネクタ20は、接続部材15と、電池側コネクタハウジング29と、電線側コネクタハウジング36と、ヒューズ25と、を備える。
【0035】
(本実施形態の組み立て工程)
続いて、本実施形態に係る電池モジュール10の組み立て工程の一例について説明する。電池モジュール10の組み立て工程は以下の記載に限定されない。
【0036】
まず、電線37の端末に、第2端子を圧着等の公知の手法により接続する。この第2端子を電線側コネクタハウジング36に収容する。
【0037】
電池側コネクタハウジング29の第1端子挿入孔32に第1端子22を挿入する。また、電池側コネクタハウジング29のヒューズ用端子挿入孔33にヒューズ用端子27を挿入する。次いで、ヒューズ装着部34内にヒューズ25を装着する。
【0038】
次いで、電池側コネクタハウジング29を単電池群13に取り付ける。まず、複数の単電池11を、隣り合う単電池11の、隣り合う電極端子12A,12Bが異なった極性となるように並べて、単電池群13を作成する。次いで、接続部材15の挿通孔17,17内に電極端子12A,12Bを挿通させる。続いて、電極端子12A,12Bに図示しないナットを螺合させて、接続部材15を電極端子12A,12Bに固定する。
【0039】
その後、電池側コネクタハウジング29の嵌合筒部35内に、電線側コネクタハウジング36を嵌合させる。すると、電極端子12A,12B、接続部材15、第1端子22、ヒューズ25、ヒューズ用端子27、中継部材26、中継端子28、第2端子、及び電線37が電気的に接続される。これにより、電池モジュール10が完成する。
【0040】
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態においては、電池側コネクタハウジング29には、隣り合う電極端子12A,12B同士を接続する接続部材15の第1端子22が収容されている。また、電池側コネクタハウジング29には、第1端子22と接続されるヒューズ25が配されている。
【0041】
電池側コネクタハウジング29の嵌合筒部35には、電線37の端部に接続された電線側コネクタハウジング36が嵌合される。電池側コネクタハウジング29と電線側コネクタハウジング36が嵌合すると、電極端子12A,12B、接続部材15、第1端子22、ヒューズ25、及び電線37を、容易に接続することができる。このように、電池側コネクタハウジング29と電線側コネクタハウジング36とをコネクタ接続するという簡易な手法により、接続部材15と、ヒューズ25及び電線37とを電気的に接続することができるので、接続作業の効率を向上させることができる。
【0042】
また、本実施形態によれば、電池側コネクタハウジング29にはヒューズ25が着脱可能に装着されるヒューズ装着部34が形成されており、ヒューズ25は第1端子22と接続されるようになっており、電池側コネクタハウジング29には、更に、ヒューズ25と電線37とを電気的に接続する金属製の中継部材26が配されている。これにより、溶断したヒューズ25をヒューズ装着部34から取り外し、新品のヒューズ25をヒューズ装着部34に取り付けることにより、容易にヒューズ25を交換することができる。
【0043】
また、本実施形態によれば、電池側コネクタハウジング29には、電線側コネクタハウジング36が嵌合される嵌合筒部35が開口されると共に、ヒューズ装着部34が開口されており、嵌合筒部35と、ヒューズ装着部34とが同じ方向に開口されている。これにより、電池側コネクタハウジング29に対して、電線側コネクタハウジング36と、ヒューズ25とを、同じ方向(本実施形態では上方)から装着及び離脱させることができる。これにより、嵌合筒部35の開口方向とヒューズ装着部34の開口方向が異なる場合に比べて、電線側コネクタハウジング36及びヒューズ25の組み付け作業の効率を向上させることができる。
【0044】
また、本実施形態によれば、接続部材15には係止部23が形成されており、電池側コネクタハウジング29には係止部23を係合する係止受け部30が形成されている。これにより、係止部23と係止受け部30とを係合させるという簡易な手法によって、接続部材15に電池側ハウジングを取り付けることができる。
【0045】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、ヒューズ25は、第1端子22と、中継部材26のヒューズ用端子27とに着脱可能に接続される構成としたが、これに限られず、ヒューズ25は、第1端子22とヒューズ用端子27とに、ロウ付け、半田付け、溶接等の公知の手法により固定されてもよい。この場合、ヒューズ装着部34は省略してもよい。
【0046】
(2)本実施形態においては、第2端子は中継部材26の中継端子28と接続する構成としたが、これに限られず、第2端子とヒューズ25とが着脱可能に接続される構成としてもよい。
【0047】
(3)本実施形態においては、接続部材15と電池側コネクタハウジング29とは係止部23により組み付けられる構成としたが、係止部23は省略してもよい。
【0048】
(4)単電池11は、接続部材15によって並列接続される構成としてもよい。
【0049】
(5)本実施形態においては、電線37によって単電池11の電圧を検知する構成としてが、これに限られず、電線37は、単電池11を流れる電流や、単電池11の温度を検知してもよい。
【0050】
(6)本実施形態においては、嵌合筒部35の開口方向と、ヒューズ装着部34の開口方向とが同じに形成されていたが、これに限られず、嵌合筒部35の開口方向と、ヒューズ装着部34の開口方向とが異なっていてもよい。
【0051】
(7)電池モジュール10を構成する単電池11の数については、上記実施形態の個数に限られない。
【0052】
(8)上記実施形態では、電極端子12A,12Bに接続部材15を挿通してナットで締結する構成であったが、これに限らず、単電池11がナット型の電極端子を備える構成とし、ボルトをナット型の電極端子に締結するようにしてもよい。
【0053】
(9)上記実施形態では、接続部材15は、異極の電極端子12A,12Bを接続(直列接続)するものとしたが、これに限られず、同極の電極端子12A(12B)を接続(並列接続)するものでもよい。例えば、上記実施形態の電池モジュール10に更に別の単電池11を並列接続し、この並列接続における同極の電極端子12A(12B)を複数の接続部材15で接続するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0054】
11…単電池
12A,12B…電極端子
15…接続部材
16…本体部
20…コネクタ
21…ワイヤーハーネス
22…第1端子
23…係止部
25…ヒューズ
29…電池側コネクタハウジング
26…中継部材
30…係止受け部
34…ヒューズ装着部
35…嵌合筒部
36…電線側コネクタハウジング
37…電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極及び負極の電極端子を有する複数の単電池の隣り合う前記電極端子間を接続する本体部を有すると共に前記本体部から延びる第1端子を有する接続部材と、
前記第1端子が収容された電池側コネクタハウジングと、
前記電池側コネクタハウジングと嵌合すると共に電線の端部に接続された電線側コネクタハウジングと、
前記電池側コネクタハウジングに配されて前記第1端子と前記電線とを電気的に接続するヒューズと、を備えたコネクタ。
【請求項2】
前記電池側コネクタハウジングには前記ヒューズが着脱可能に装着されるヒューズ装着部が形成されており、
前記ヒューズは前記第1端子と接続されるようになっており、
前記電池側コネクタハウジングには、更に、前記ヒューズと前記電線とを電気的に接続する金属製の中継部材が配されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記電池側コネクタハウジングには、前記電線側コネクタハウジングが嵌合される嵌合筒部が開口されると共に、前記ヒューズ装着部が開口されており、
前記嵌合筒部と、前記ヒューズ装着部とが同じ方向に開口されている請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記接続部材には係止部が形成されており、前記電池側コネクタハウジングには前記係止部を係合する係止受け部が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
正極及び負極の電極端子を有する複数の単電池の隣り合う前記電極端子間を接続する本体部を有すると共に前記本体部から延びる第1端子を有する接続部材と、
前記第1端子が収容された電池側コネクタハウジングと、
前記電池側コネクタハウジングと嵌合する電線側コネクタハウジングと、
前記電線側コネクタハウジングから導出される電線と、
前記電池側コネクタハウジングに配されて前記第1端子と前記電線とを電気的に接続するヒューズと、を備えたワイヤーハーネス。
【請求項6】
前記電池側コネクタハウジングには前記ヒューズが着脱可能に装着されるヒューズ装着部が形成されており、
前記ヒューズは前記第1端子と接続されるようになっており、
前記電池側コネクタハウジングには、更に、前記ヒューズと前記電線とを電気的に接続する金属製の中継部材が配されている請求項5に記載のワイヤーハーネス。
【請求項7】
前記電池側コネクタハウジングには、前記電線側コネクタハウジングが嵌合される嵌合筒部が開口されると共に、前記ヒューズ装着部が開口されており、
前記嵌合筒部の開口方向と、前記ヒューズ装着部の開口方向とが同じである請求項6に記載のワイヤーハーネス。
【請求項8】
前記接続部材には、前記電池側コネクタハウジングを係止する係止部が形成されている請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載のワイヤーハーネス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−114956(P2013−114956A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261378(P2011−261378)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】