説明

コネクタ

【課題】スライダの収容部の浸水を防止する。
【解決手段】コネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、90と、第1ハウジング10に対して嵌合方向と交差する向きに移動可能に装着されるスライダ40とを備える。スライダ40は、第2ハウジング90と係合してカム作用を発揮するカム板42を有し、第1ハウジング10は、その外面に開口された挿入口25を通してカム板42が挿入される収容部26を有している。スライダ40には、カム板42が収容部26に正規深さで挿入されたときに、挿入口25の口縁とカム板42の外面との間の隙間を覆って塞ぐ遮水部47がカム板42から突出して設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、第1ハウジングに対して嵌合方向と直交する方向に移動可能に装着されるスライダとを備えている。スライダは、操作板とカム板とで全体として門型板状をなし、第1ハウジングには、両カム板がそれぞれ挿入される一対の収容部が設けられている。
【0003】
両カム板が収容部に挿入され、両ハウジングが浅く嵌合された状態で、操作板が第1ハウジング側に押し込まれると、両カム板が収容部に深く挿入されるとともに、両カム板と第2ハウジングとが互いに係合して双方間にカム作用が発揮され、これにより、両ハウジングの嵌合動作が低嵌合力で進行するようになっている。
【特許文献1】特開2005−183297公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、第1ハウジングの外面には、収容部の開口としてカム板の挿入口が開設されていた。このため、両カム板が収容部に挿入された状態で、両カム板の外面と挿入口の口縁との間の隙間を通して収容部内に水が浸入するおそれがあった。その結果、収容部から両ハウジングの嵌合面にも水が伝わり、防水性が低下する懸念があった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スライダの収容部の浸水を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対して前記両ハウジングの嵌合方向と交差する向きに移動可能に装着されるスライダとを備え、前記スライダは、前記第2ハウジングと係合するカム板を有し、前記第1ハウジングは、その外面に開口された挿入口を通して前記カム板が挿入される収容部を有しており、前記カム板が前記第2ハウジングとの係合状態を保ちつつ前記収容部に深く挿入されることにより、前記両ハウジングの嵌合動作が進行するコネクタであって、前記スライダには、このカム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記挿入口の口縁と前記カム板の外面との間の隙間を塞ぐ遮水部が前記カム板から突出して設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記遮水部が前記隙間の全領域を塞ぐところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記遮水部は、前記隙間と対向して配される覆い壁と、前記覆い壁から前記第1ハウジングの外面に沿って垂下して配される垂壁とからなるところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記第1ハウジングの外面には、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記垂壁の垂下端と略平行に当接又は近接するリブが設けられているところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記リブの外面は、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記垂壁の外面と面一に揃う位置に配されるか、あるいは前記垂壁の外面よりも内側へ引っ込んだ位置に配されるところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
<請求項1の発明>
カム板が収容部に正規深さで挿入されたときに、収容部の挿入口の口縁とカム板の外面との間の隙間がスライダの遮水部によって塞がれるから、収容部の浸水が防止される。また、遮水部がカム板から突出して設けられることにより、遮水部を摘みながらスライダの移動操作を行うことができる。
【0012】
<請求項2の発明>
遮水部が隙間の全領域を塞ぐため、収容部の浸水がより確実に防止される。
【0013】
<請求項3の発明>
遮水部が覆い壁と垂壁とからなるため、水が覆い壁から垂壁を伝って排水され、収容部の浸水がより確実に防止される。
【0014】
<請求項4の発明>
スライダが収容部に正規深さで挿入されたときに、垂壁の垂下端とリブとが略平行に当接又は近接するから、この状態を視認することにより、スライダの装着姿勢が正しいか否かを判断することができる。
【0015】
<請求項5の発明>
リブの外面が垂壁の外面と面一に揃う位置に配されるかあるいは垂壁の外面よりも内側へ引っ込んだ位置に配されるため、垂壁に指をあてがうことが可能となり、遮水部の摘み操作の円滑性が担保される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、互いに嵌合可能な第1、第2ハウジング10、90と、第1ハウジング10に移動可能に装着されるスライダ40とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については、両ハウジング10、90の互いの嵌合面側を前方とする。
【0017】
第2ハウジング90は合成樹脂製であって、図6に示すように、2つのサブハウジング91によって構成されている。サブハウジング91は角ブロック状であって互いに異形状をなし、その内部には図示しない第2端子金具が挿入されている。サブハウジング91の両側面には、円柱状をなす一対のカムフォロア92が突出して設けられている。
【0018】
第1ハウジング10は同じく合成樹脂製であって、図1に示すように、前後方向に開放された筒状のホルダ11と、ホルダ11の後部に収容される図示しないハウジング本体とによって構成されている。ハウジング本体内には、両ハウジング10、90の嵌合によって第2端子金具と導通接続される図示しない第1端子金具が装着されている。
【0019】
ホルダ11は、図9に示すように、上下両壁12と左右両側壁13とによって画成され、その後端部に位置するパネル取付部14と、その前端部に位置するハウジング嵌合部15とを備えている。パネル取付部14は、ハウジング嵌合部15よりも一段外側に膨出する形状とされ、その周方向に間隔をあけて複数のパネルロック部16が設けられている。パネルロック部16は内外に撓み可能とされ、図1に示すように、各パネルロック部16がパネル80に開設された取付孔81の孔縁を弾性的に係止することにより、ホルダ11がパネル80に取り付けられるようになっている。パネル取付部14の後端には全周に亘って張り出すフランジ17が設けられ、このフランジ17とパネルロック部16との間にパネル80が板厚方向に挟まれる。フランジ17の外周縁には、周方向に間隔をあけて複数の係止突起18が設けられている。各係止突起18には後方からブーツ状のゴム製のグロメット70が引っ掛け係止され、これにより、ホルダ11の後方がグロメット70によって覆われ、ハウジング本体から導出される電線の保護がなされる。
【0020】
図9に示すように、ハウジング嵌合部15の内部には嵌合空間19が保有され、この嵌合空間19内には相手側のサブハウジング91が上下2段に分かれて収容される。ハウジング嵌合部15の両側壁13のうちの一方(図示向かって左側)の側壁13には、第2ハウジング90との嵌合に伴って両サブハウジング91に形成された係合溝(図示せず)が嵌入可能な上下一対の係合片20が嵌合空間19内に略水平に突出して設けられている。また、ハウジング嵌合部15の両側壁13のうちの他方(図示向かって右側)の側壁13には、両サブハウジング91間を仕切る1つの隔壁部21が同じく嵌合空間19内に略水平に突出して設けられている。両係合片20が係合溝に嵌合され、隔壁部21が両サブハウジング91の上下両面と当接することにより、両サブハウジング91の嵌合空間19への誤嵌合が防止され、かつ両サブハウジング91の嵌合空間19内における位置決めがなされる。
【0021】
ハウジング嵌合部15の両側壁13の外面には、図1に示すように、高さ方向に間隔をあけて複数のリブ22が設けられている。各リブ22は、前後方向に延出する形状とされ、ホルダ11をパネル80の取付孔81に位置決めする役割をもっている。各リブ22の前端部は、図8に示すように、後方へ行くにしたがって肉厚を増す形状とされ、その外面にはテーパ状の斜面23が形成されている。
【0022】
ハウジング嵌合部15の両側壁13の上端部には、図9に示すように、上面と側面とによって正面視L字形に画成される幅方向に一対の段付部24が設けられている。両段付部24の側面は上壁12の上面に略直角に連なり、上壁12の上面にはスライダ40の操作板41(後述する)が当接可能とされている。また、両段付部24の上面には、図8に示すように、スライダ40のカム板42(後述する)が挿入される幅方向に一対の挿入口25が設けられ、さらに、図3に示すように、挿入口25を上端としながら高さ方向(上下方向)に貫通する収容部26が設けられている。両段付部24の挿入口25は、前後方向に細長いスリット状をなし、上方に向けて開口されている。収容部26には、互いに略平行に対向する内外両壁27(図5を参照)の間に、カム板42の収容空間28(図8を参照)が保有されている。図5に示すように、収容部26の側内面は段付部24の側面と面一で連続し、段付部24の側面から収容部26の側内面にかけて、カム板42の内面が摺動可能とされている。
【0023】
ハウジング嵌合部15の両側壁13の前面には、図9に示すように、第2ハウジング90との嵌合に伴って前方からサブハウジング91のカムフォロア92を受ける上下一対ずつの受容溝29が開口して設けられている。受容溝29は、前後方向に延出してその後端が収容空間28に連通する形状とされている。
【0024】
続いてスライダ40について説明すると、スライダ40は合成樹脂製であって、図4に示すように、幅方向に延びる操作板41と、操作板41の両端から互いに平行に突出する幅方向に一対のカム板42とからなり、全体として門型板状をなしている。かかるスライダ40は、ハウジング嵌合部15に上方から跨ぐようにして組み付けられ、両カム板42が収容部26内に浅く進入するとともに操作板41がハウジング嵌合部15の上壁12の上面から離間して配される初期位置と、両カム板42が収容部26内に深く進入するとともに操作板41がハウジング嵌合部15の上壁12の上面に当接して配される嵌合位置との間を、両ハウジング10、90の嵌合方向と直交する高さ方向に直進状に移動可能とされている。
【0025】
両カム板42の前後両端縁は、図3に示すように、収容部26の前後両内縁に摺動可能とされ、これによってスライダ40の前後方向への遊動が規制されている。両カム板42には、上下一対の弾性撓み片43が切り欠いて設けられている。両弾性撓み片43が収容部26の内面に設けられた図示しない受け部を弾性的に係止することにより、スライダ40が初期位置又は嵌合位置(後述する)で移動規制状態に保持されるようになっている。
【0026】
両カム板42には、図6に示すように、上下一対ずつのカム溝44が設けられている。このカム溝44は、略水平に延出して両カム板42の前縁に開口することによって前方からカムフォロア92を受け入れる導入溝45と、導入溝45の後端から斜め上方に延出してカムフォロア92と係合することによってカム作用を発揮する作動溝46とからなる。
【0027】
また、両カム板42の外面には、図5に示すように、嵌合位置において挿入口25に挿入されたカム板42の外面と挿入口25の口縁との間の隙間を上方から覆って塞ぐことにより、収容部26内への水の浸入を遮断する遮水部47が突出して設けられている。
【0028】
遮水部47は、嵌合位置において、図2に示すように、段付部24の上面に当接して収容部26の挿入口25と対向する覆い壁48と、図1及び図4に示すように、覆い壁48の突出端からハウジング嵌合部15の両側壁13の外面に沿って垂下する垂壁49とからなり、全体として断面略L字形をなしている。覆い壁48は、段付部24の上面全体を覆う大きさをなし、収容部26の挿入口25の全領域を塞ぐように構成されている。垂壁49は、覆い壁48の突出端の全周に連なり、両側壁13の側外面のみならず両側壁13の前面にも沿うよう略L字形に屈曲されている。両側壁13の前面側に回り込んだ垂壁49の垂下端は、図4に示すように、嵌合位置において、受容溝29の開口縁の上端に沿って配されている。つまり、遮水部47の前端部はカム板42の前端縁よりも前方へ突出する形状とされ、嵌合位置では、遮水部47が段付部24を蓋閉めするような形態をとる。
【0029】
垂壁49の垂下端(下端)は、最上段に位置するリブ22と略平行に配され、図1に示すように、嵌合位置ではこのリブ22と当接可能に配される。垂壁49の外面はリブ22の外面よりも外側に位置しており、図5に示すように、垂壁49の垂下端には段差面51が下向きに露出して配されている。この垂壁49の段差面51には指を引っ掛けることが可能とされている。とりわけ、垂壁49の段差面51のうちリブ22の斜面23と対応する領域は、その露出量が大きく、指の引っ掛け領域が広く確保されている。もちろん、段差面51のうちリブ22とは非対応とされる前端部分には何らの支障なく指を引っ掛けることが可能とされている。なお、覆い壁48の上面と垂壁49の外側面との連結部位は、図4に示すように、弧状のアール面54とされ、このアール面54に沿って水の滑落が誘導される。
【0030】
次に、本実施形態に係るコネクタの組み付け方法について説明する。
まず、パネル80の取付孔81にホルダ11を嵌着させ、パネル80の前面前方にハウジング嵌合部15を突出させる。続いて、ハウジング嵌合部15の両挿入口25を通して収容部26内に上方からカム板42を挿入し、スライダ40を初期位置に留め置く。すると、スライダ40のカム溝44(導入溝45)の入り口がハウジング嵌合部15の導入溝45と連通する位置に配される。この状態で、ハウジング嵌合部15の嵌合空間19内に前方からサブハウジング91を挿入する。このとき、比較的大型のサブハウジング91が隔壁部21を挟んで上段に配され、比較的小型のサブハウジング91が隔壁部21を挟んで下段に配されるようにする。こうして両サブハウジング91を嵌合空間19内に浅く嵌合すると、図6に示すように、カムフォロア92がカム溝44に進入して導入溝45の奥端に到達する。
【0031】
次いで、操作板41に下向きの押圧力を付与し、スライダ40を下降させて嵌合位置に至らす。スライダ40の嵌合位置への移動過程では、カム板42が収容部26内に次第に深く挿入されるとともに、カムフォロア92がカム溝44の作動溝46の溝面を摺動し、もって発揮されるカム作用によって両サブハウジング91が互いに低嵌合力で引き寄せられる。スライダ40が嵌合位置に至ると、図7に示すように、カムフォロア92が作動溝46の奥端に到達するとともに、操作板41がハウジング嵌合部15の上壁12の上面に当接して、スライダ40のそれ以上下方への押し込み操作が規制される。このとき、両ハウジング10、90は互いに正規嵌合され、両ハウジング10、90に装着された図示しない両端子金具は互いに正規深さで接続される。
【0032】
また、スライダ40が嵌合位置に至ると、図2〜図5に示すように、遮水部47の覆い壁48は、段付部24の上面の全面に当接して、カム板42の外面と挿入口25の口縁との間の隙間を上方から完全に覆って閉塞し、かつ遮水部47の垂壁49は、ハウジング嵌合部15の両側壁13の外面上端部を外側から覆って、その垂下端とリブ22の上端とがほぼ隙間なく平行に配される。したがって、例えば、外部異物がリブ22と干渉することで垂壁49の垂下端に干渉するのが回避され、スライダ40が不用意に初期位置に戻り移動するのが阻止される。これに対し、メンテナンス等の正当な理由によって両ハウジング10、90を離間するべくスライダ40を初期位置に戻し操作する際には、垂壁49の外側面及び段差面51に指をあてがってこれを上向きに押し上げればよい。
【0033】
ところで、ハウジング嵌合部15の外面が被水されると、この水は、覆い壁48の上面から垂壁49の外側面へと円滑に流れ、垂壁49の垂下端から落下する。このため、収容部26の収容空間28に水が浸入することはなく、したがって受容溝29等を介して両ハウジング10、90の嵌合面に水が伝わることもない。
【0034】
以上説明したように本実施形態によれば、スライダ40が嵌合位置に至ると、収容部26の挿入口25の口縁とカム板42の外面との間の隙間が遮水部47によって塞がれるから、収容部26の浸水が防止される。しかも、遮水部47が隙間の全領域を塞ぐため、収容部26の浸水がより確実に防止される。
【0035】
また、遮水部47が覆い壁48と垂壁49とからなるため、水が覆い壁48から垂壁49を伝って下方へ円滑に排水され、収容部26の浸水がより確実に防止される。
【0036】
また、スライダ40が嵌合位置に至ると、垂壁49の垂下端とリブ22とが略平行に当接可能に配されるから、この状態を視認することにより、スライダ40の装着姿勢が前後方向に傾いていないかどうかを判断することができる。
【0037】
さらに、リブ22の外面が垂壁49の外面よりも内側へ引っ込んだ位置に配されるため、垂壁49に指をあてがう余地が残されて、スライダ40を初期位置に戻し操作する際に、遮水部47の摘み操作の円滑性が担保される。
【0038】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)スライダが嵌合位置にあるときに、遮水部は、収容部の挿入口を覆って塞ぐ一方で、挿入口との間に高さ方向の若干の隙間があいていてもよい。
(2)スライダが嵌合位置にあるときに、垂壁の垂下端とリブとが当接することなく近接して配される構成であってもよい。これによっても、垂壁の垂下端とリブとの位置関係を視認することにより、スライダの挿入状態を検知できる。
(3)垂壁の外面とリブの外面とが面一に揃っていてもよい。これによっても、垂壁の外面に指をあてがってスライダの移動操作を行うことができる。
(4)スライダのカム板は1枚で構成され、挿入口及び収容部は第1ハウジングに1つ設けられる構成であってもよい。
(5)収容部は第1ハウジングに有底状に形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態1に係るコネクタにおいて、嵌合位置にスライダを装着した第1ハウジングの側面図である。
【図2】嵌合位置にスライダを装着した第1ハウジングの平面図である。
【図3】嵌合位置にスライダを装着した第1ハウジングの側方から見た断面図である。
【図4】嵌合位置にスライダを装着した第1ハウジングの正面図である。
【図5】嵌合位置にスライダを装着した第1ハウジングを正面から見た断面図である。
【図6】初期位置にスライダを装着して、第2ハウジングと嵌合される第1ハウジングを側方から見た断面図である。
【図7】嵌合位置にスライダを至らせて、第2ハウジングと正規嵌合された第1ハウジングを側方から見た断面図である。
【図8】スライダを装着する前の第1ハウジングの平面図である。
【図9】スライダを装着する前の第1ハウジングの正面図である。
【符号の説明】
【0040】
10…第1ハウジング
11…ホルダ
25…挿入口
26…収容部
40…スライダ
41…操作板
42…カム板
44…カム溝
47…遮水部
48…覆い壁
49…垂壁
90…第2ハウジング
92…カムフォロア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合可能な第1、第2ハウジングと、前記第1ハウジングに対して前記両ハウジングの嵌合方向と交差する向きに移動可能に装着されるスライダとを備え、前記スライダは、前記第2ハウジングと係合するカム板を有し、前記第1ハウジングは、その外面に開口された挿入口を通して前記カム板が挿入される収容部を有しており、前記カム板が前記第2ハウジングとの係合状態を保ちつつ前記収容部に深く挿入されることにより、前記両ハウジングの嵌合動作が進行するコネクタであって、
前記スライダには、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記挿入口の口縁と前記カム板の外面との間の隙間を覆って塞ぐ遮水部が前記カム板から突出して設けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記遮水部が前記隙間の全領域を塞ぐことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記遮水部は、前記隙間と対向して配される覆い壁と、前記覆い壁から前記第1ハウジングの側面に沿って垂れて配される垂壁とからなることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1ハウジングの外面には、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記垂壁の垂下端と略平行に当接又は近接するリブが設けられていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
前記リブの外面は、前記カム板が前記収容部に正規深さで挿入されたときに、前記垂壁の外面と面一に揃う位置に配されるか、あるいは前記垂壁の外面よりも内側へ引っ込んだ位置に配されることを特徴とする請求項4記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−153084(P2010−153084A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327362(P2008−327362)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】