説明

コネクタ

【課題】ハウジングから引き出された各電線が所定以上の角度で屈曲させられるのを防止する。
【解決手段】電線カバー60は、ハウジング30に取り付けられ、ハウジング30の後面側から後方へ向けて幅狭になりながら延び、内側に各電線100がハウジング30の後面側に対し屈曲して延びるように収容される第1部61を有するとともに、第1部61の後端から後方へ向けて延び、内側に各電線100がほぼ真直ぐ延びるように収容される第2部62を有する。第2部62には、第2部62内に収容された各電線100を結束して固定する結束バンド90が取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタが特許文献1に開示されている。このものは、電線の端末部に接続された複数の端子金具と、各端子金具が収容されるハウジングと、ハウジングの後端部に取り付けられる電線カバーとを備えている。各電線はハウジングの後面から引き出されて電線カバー内に収容される。また、電線カバーは、ハウジングの後面側から後方へ向けて幅狭になりながら延びる第1部と、第1部の後端から後方へ向けてほぼ真直ぐ延びる第2部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−149941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のコネクタによれば、ハウジングの後面から引き出された各電線が、第1部の内壁に沿うようにしてハウジングの後面側に対し所定角度で屈曲させられる。しかし、上記の場合、各電線の屈曲動作を内側で規制するものが特に設けられていないため、各電線が所定以上の角度で屈曲させられ、その屈曲部位に大きな負荷が加わるおそれがある。とりわけ、各電線の前端部にゴム栓が嵌着されている場合に、各電線が大きく屈曲させられると、その屈曲方向にゴム栓も大きく弾性変形させられて電線との間の密着状態を充分に維持することができなくなり、シール性が低下するという事情がある。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングから引き出された各電線が所定以上の角度で屈曲させられるのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線の端末部に接続される複数の端子金具と、前記各端子金具が収容され、後面から複数の電線が引き出されるハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングの後面側から後方へ向けて幅狭になりながら延び、内側に前記各電線が前記ハウジングの後面側に対し屈曲して延びるように収容される第1部を有するとともに、前記第1部の後端から後方へ向けて延び、内側に前記各電線が収容される第2部を有する電線カバーと、前記第2部に取り付けられ、前記第2部内に収容された各電線を結束して固定する結束バンドとを備えるところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記各電線の前端部にはゴム栓が嵌着され、前記ゴム栓が前記ハウジング内に収容されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記第2部には、前記結束バンドを通す挿通孔が貫通して形成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記結束バンドが、前記第2部の前端部に取り付けられているところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記第2部の外面には、前記結束バンドの取り付け位置が前後方向に位置ずれするのを規制する位置決め部が形成されているところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記第2部の外面には、互いに平行でかつ幅方向に延びる一対の位置決め壁が突出して形成され、前記位置決め部の前後両端は、前記両位置決め壁によって区画されており、かつ、前記結束バンドには、結束状態を保持する固定部が膨出して形成され、前記固定部が、前記結束バンドの巻き付け方向で前記両位置決め壁と当接可能に配置されるところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0012】
<請求項1の発明>
各電線が第2部において結束バンドで結束されて固定されるため、第1部における各電線の屈曲角度が所定角度に定められる。したがって、各電線が所定以上の角度で大きく屈曲させられる事態が防止される。
【0013】
<請求項2の発明>
各電線の前端部にはゴム栓が嵌着され、ゴム栓がハウジング内に収容されているため、第1部においてゴム栓が所定以上の角度で大きく屈曲させられると、その屈曲方向にゴム栓が弾性変形させられ、所定のシール性を維持することができない懸念がある。しかるに本発明によれば、結束バンドによって各電線の屈曲角度が所定角度に定められるため、ゴム栓が過剰に弾性変形させられることはなく、所定のシール性を維持することができる。
【0014】
<請求項3の発明>
第2部に結束バンドを通す挿通孔が貫通して形成されているため、結束位置が位置ずれするのが防止される。
【0015】
<請求項4の発明>
結束バンドが第2部の前端部に取り付けられているため、ハウジングの後面から第2部に至るまでの第1部において電線の屈曲角度が所定角度に確実に定められる。
【0016】
<請求項5の発明>
第2部の外面には結束バンドの取り付け位置が前後方向に位置ずれするのを規制する位置決め部が形成されているため、結束位置が位置ずれするのが確実に防止される。
【0017】
<請求項6の発明>
結束バンドには結束状態を保持する固定部が膨出して形成され、固定部が結束バンドの巻き付け方向で両位置決め壁と当接可能に配置されるため、固定部が結束バンドの巻き付け方向に略位置決めされる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態1に係るコネクタの平面図である。
【図2】コネクタの底面図である。
【図3】コネクタの断面図である。
【図4】電線カバーの平面図である。
【図5】電線カバーの底面図である。
【図6】電線カバーの側面図である。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】電線カバーの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、複数の端子金具20と、ハウジング30と、電線カバー60と、結束バンド90とを備える。そして、コネクタ10は、図示しない相手コネクタと嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については相手コネクタとの嵌合側を前方とする。
【0020】
端子金具20は、導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図3に示すように、本体部21とバレル部22とを有している。本体部21は、角筒状をなし、内部に相手側の雄タブ(図示せず)が挿入されて接続される。バレル部22は、電線100の前端部に嵌着されたゴム栓200又は電線100に圧着されて接続されている。各端子金具20及び各ゴム栓200は、比較的小型の小型端子21及び小型ゴム栓210と、比較的大型の大型端子23及び大型ゴム栓220とで構成されている。
【0021】
ハウジング30は合成樹脂製であって、図3に示すように、幅方向に長い角ブロック状のハウジング本体31と、ハウジング本体31の周りを取り囲む嵌合筒部32とを有している。ハウジング本体31と嵌合筒部32との間には相手コネクタが嵌合される嵌合空間33が形成されている。ハウジング本体31の外周面にはシールリング300が嵌着されている。両コネクタの嵌合時にはハウジング本体31と相手コネクタとの間にシールリング300が弾性的に圧縮させられ、これによって相手コネクタとの間が液密にシールされるようになっている。
【0022】
また、ハウジング本体31の内部には複数のキャビティ34が幅方向に整列して形成されている。各キャビティ34は、ハウジング本体31の幅方向両端部に位置する比較的大型の大キャビティ35と、ハウジング本体31の幅方向中央部に位置する比較的小型の小キャビティ36とで構成されている。大キャビティ35には、後方から大型端子23及び大型ゴム栓220が挿入されて収容され、小キャビティ36には、後方から小型端子21及び小型ゴム栓210が挿入されて収容されるようになっている。
【0023】
ハウジング本体31の後面は、各端子金具20に接続された電線100が引き出される面とされ、このうち、大キャビティ35と対応する位置には大型ゴム栓220の略後半部を収容する一対の筒部37が後方へ突出して形成されている。各ゴム栓200は、電線100の外周面及びキャビティ34の内周面にそれぞれ弾性的に密着させられ、これによって電線100周り及びハウジング本体31内を液密にシールする役割をはたす。また、図1及び図2に示すように、ハウジング30の上下両面の後端には、幅方向に一対ずつのハウジング側ロック片38が後方へ突出して形成されている。各ハウジング側ロック片38の先端部には、ロック突起39が外向きに突出して形成されている。
【0024】
電線カバー60は合成樹脂製であって全体として板状をなし、図4に示すように、後方へ向けて次第に幅寸法を狭めるように延びる第1部61と、第1部61の後端(幅狭端)から後方へ向けてほぼ真直ぐ延びる第2部62とを有している。第2部62は、電線カバー60の幅方向中央部において第1部61の後端に連結され、第1部61とほぼ同じ前後長さを有している。
【0025】
第1部61は、図4ないし図6に示すように、ハウジング30の後面側から後方へ向けて次第に幅寸法を狭めるとともに次第にせり上がる底壁63と、底壁63の幅方向両側縁から立ち上がる一対の側壁64と、両側壁64の上端から幅方向中心側へ張り出す一対の庇壁65とを有している。底壁63、両側壁64、及び両庇壁65で区画される内側の空間は各電線100の収容空間66とされている(図3を参照)。底壁63の内面には、ハウジング30の後面から引き出された各電線100が支持され、両側壁64の内面には、幅方向両端側に位置する各電線100が当接可能に配置されている。両庇壁65は、収容空間66を挟んで底壁63とほぼ平行に対向して配置され、両庇壁65の内端は、前後方向に沿って互いにほぼ平行に配置されている。
【0026】
第1部61の前端部には、ハウジング30の後面に当接可能な当接部67が形成されている。当接部67はほぼ前後方向に延びて配置され、当接部67の外面はその後方領域の外面と段付き状に連なり、当接部67の板厚はその後方領域の板厚よりも薄くされている。
【0027】
また、底壁63及び両庇壁65の各外面の前端部には、図8に示すように、幅方向に一対ずつのカバー側ロック片68が前方へ突出して形成されている。各カバー側ロック片68は当接部67の外側に配置され、図6に示すように、各カバー側ロック片68と当接部67との間には、各ハウジング側ロック片38の進入空間69が形成されている。そして、各カバー側ロック片68には、ロック孔71が開口して形成されている。
【0028】
第2部62は、断面略半円孤状をなし(図7を参照)、全体として前後方向に樋状に延びる形態とされている。第2部62の内外両面は、第1部61の内外両面に段差無く連なっている。一方、図6に示すように、第2部62の上端(幅方向両端)は、第1部61の両側壁64の上端に段付き状に連なり、両側壁64の上端から一段落ちて配置されている。
【0029】
第2部62の内面の後部には、図4に示すように、前後方向に間隔をあけて複数のリブ72が形成されている。各リブ72は、幅方向(周方向)に延びて第2部62の幅方向両端に至る形態とされている。そして、各リブ72は、図3に示すように、蛇腹状のコルゲートチューブ50の外周面に周設された凹溝51内に嵌着され、第2部62に対してコルゲートチューブ50を位置決めする役割をはたす。コルゲートチューブ50は、その内側に各電線100を挿通させた状態で各リブ72によって位置決めされ、かつ、第2部62に対してテープ400を巻いて一体に固定されるようになっている(図1を参照)。
【0030】
また、第2部62の前端部(第1部61に対する連結部位)には、図1及び図2に示すように、結束バンド90が取り付けられるようになっている。ここで、結束バンド90は、可撓帯状のバンド本体91と、バンド本体91の一端部に膨出して形成された角ブロック状の固定部92とからなる。固定部92には、バンド本体91の他端部側が挿通されて所望の位置で固定され、これによって各電線100に巻き付け可能な環状構造をとるようになっている。なお、かかる結束バンド90としては、周知のタイバンドを使用することができる。
【0031】
第2部62の前端部の幅方向両端側には、結束バンド90を通す一対の挿通孔73が貫通して形成されている。両挿通孔73は、互いに同じ前後位置に配置され、第2部62内を上下方向(高さ方向)にほぼ真直ぐ延びるように貫通し(図7を参照)、かつ第2部62の内外両面の幅方向両端部に矩形スリット状に開口する形態とされている。結束バンド90は、両挿通孔73に挿通された状態で、第2部62内の各電線100に上方から当接しつつ両挿通孔73間に架け渡して配置されるとともに、第2部62の外面(下面)に下方から当接しつつ両挿通孔73間に架け渡して配置される。
【0032】
また、図5及び図6に示すように、第2部62の外面には、その前端部の幅方向中央部に、幅方向に延びる前後一対の位置決め壁74が突出して形成されている。両位置決め壁74は、図2に示すように、結束バンド90のバンド本体91の前後幅に対応する距離をあけて互いに平行に対向して配置されている。第2部62の外面における両位置決め壁74間には、位置決め部75が前後方向に沿って形成され、位置決め部75内に結束バンド90のバンド本体91が位置決め状態で収容されるようになっている。
【0033】
次に、本実施形態に係るコネクタ10の作用を説明する。
組み付けに際し、ハウジング本体31の各キャビティ34内には後方からゴム栓200及び電線100付きの端子金具20が挿入される。各キャビティ34内に端子金具20が正規挿入されると、各ゴム栓200がキャビティ34の内周面に密着させられ、かつ各ゴム栓200の後端部がハウジング本体31の後面から後方へ少し突出して配置される。この場合、大型ゴム栓220の後端が小型ゴム栓210の後端よりも後方に位置するように設定されている。
【0034】
続いて、ハウジング本体31の後面に電線カバー60が取り付けられる。取り付けの過程では、各カバー側ロック片68が各ハウジング側ロック片38のロック突起39と干渉して外側に撓み変形させられ、取り付けの完了時には、各ハウジング側ロック片38が弾性復帰して、ロック孔71にロック突起39が嵌り込む。これにより、各ハウジング側ロック片38が各カバー側ロック片68に係止され、電線カバー60がハウジング30に取り付け固定される(図1及び図2を参照)。
【0035】
上記の場合、各電線100は、両庇壁65の内端間の隙間を通して第1部61の収容空間66内に挿入され、かつ、第1部61よりも後方の部分がコルゲートチューブ50内に挿通された状態でコルゲートチューブ50の取り付けに伴い第2部62内に挿入される。第1部61に収容された各電線100は、前後方向に対してゴム栓200の後端から屈曲させられる。この場合、各電線100は、幅方向両端側に位置するものほど屈曲角度が大きくされ、幅方向中央部に位置するものでは前後方向に沿ってほぼ真直ぐ配置されるように設定されている。
【0036】
上記と前後して、電線カバー60の第2部62の前端部に結束バンド90が取り付けられる。結束バンド90のバンド本体91は、両挿通孔73のうちの一方の挿通孔73に挿通されて第2部62の内側に臨み、第2部62内に配置された各電線100に外側から巻き付くように当接させられる。その状態で、バンド本体91の巻き付け先端部が、他方の挿通孔73に挿通されて第2部62の外側に臨み、第2部62の外側で待ち受ける固定部92に挿通されて緊密に締結される。これにより、第2部62内に配置された各電線100は、結束バンド90によって結束して固定され、その結束位置とハウジング30の後面側との間における屈曲角度が所定値に保持される。このため、幅方向両端側に位置する各電線100が幅方向中心側へ過剰に屈曲させられることがなく、各電線100の屈曲方向にゴム栓200が過剰に弾性変形されることもない。その結果、各電線100と各ゴム栓200との間に隙間があくのが回避され、ゴム栓200による所定のシール性が維持されることになる。また、適宜のタイミングで、コルゲートチューブ50と第2部62とにテープ400が巻き付けられ、コルゲートチューブ50が第2部62に固定される。
【0037】
なお、図2に示すように、バンド本体91は、結束状態では、第2部62の位置決め部75に前後方向に位置決めされた状態で挿通される。また、固定部92は、結束状態では、第2部62の外面側において幅方向(結束バンド90の巻き付け方向)で両位置決め壁74と対向する位置に当接可能に配置される。このため、固定部92の移動範囲が他方の挿通孔73と両位置決め壁74との間に限定され、結束バンド90の巻き付け方向に固定部92が過剰に移動するのが回避される。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、各電線100が第2部62において結束バンド90で結束されて固定されるため、第1部61における各電線100の屈曲角度が所定角度に定められる。したがって、各電線100が所定以上の角度で大きく屈曲する事態が防止される。この場合に、各電線100の前端部にはゴム栓200が嵌着され、ゴム栓200がハウジング30内に収容されているものの、上記のように、結束バンド90によって各電線100の屈曲角度が所定角度に定められるため、ゴム栓200が過剰に弾性変形させられることはなく、所定のシール性を維持することができる。
【0039】
また、第2部62に結束バンド90を通す挿通孔73が貫通して形成されているため、結束位置が位置ずれするのが防止される。さらに、結束バンド90が第2部62の前端部に取り付けられているため、ハウジング30の後面から第2部62に至るまでの第1部61において各電線100の屈曲角度が所定角度に確実に定められる。しかも、第2部62の外面には結束バンド90の取り付け位置が前後方向に位置ずれするのを規制する位置決め部75が形成されているため、結束位置が位置ずれするのがより確実に防止される。
【0040】
そして、結束バンド90には結束状態を保持する固定部92が膨出して形成され、固定部92が結束バンド90の巻き付け方向で両位置決め壁74と当接可能に配置されるため、固定部92が両位置決め壁74と当接することにより、巻き付け方向における結束バンド90のそれ以上の移動動作が阻止される。したがって、結束バンド90が第2部62に対して巻き付け方向に略位置決めされ、結束信頼性がより高められる。
【0041】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)結束バンドは、各電線を結束して固定することが可能であればよく、上記形態のものに限定されない。
(2)挿通孔を省略することも可能である。その場合、例えば、第2部の上端部に切り欠きを形成し、その切り欠きに結束バンドが挿通されるようにしてもよい。
(3)位置決め壁を省略することも可能である。その場合、例えば、第2部の外面に位置決め部のみを凹み形成してもよい。
(4)結束バンドは、第2部の前端部ばかりでなく後端部にも取り付けられるものであってもよい。
(5)コルゲートチューブを省略することも可能である。
【符号の説明】
【0042】
10…コネクタ
20…端子金具
30…ハウジング
60…電線カバー
61…第1部
62…第2部
73…挿通孔
74…位置決め壁
75…位置決め部
90…結束バンド
92…固定部
100…電線
200…ゴム栓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の端末部に接続される複数の端子金具と、
前記各端子金具が収容され、後面から複数の電線が引き出されるハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングの後面側から後方へ向けて幅狭になりながら延び、内側に前記各電線が前記ハウジングの後面側に対し屈曲して延びるように収容される第1部を有するとともに、前記第1部の後端から後方へ向けて延び、内側に前記各電線が収容される第2部を有する電線カバーと、
前記第2部に取り付けられ、前記第2部内に収容された各電線を結束して固定する結束バンドとを備えることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記各電線の前端部にはゴム栓が嵌着され、前記ゴム栓が前記ハウジング内に収容されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第2部には、前記結束バンドを通す挿通孔が開口して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記結束バンドが、前記第2部の前端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第2部の外面には、前記結束バンドの取り付け位置が前後方向に位置ずれするのを規制する位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第2部の外面には、互いに平行でかつ幅方向に延びる一対の位置決め壁が突出して形成され、前記位置決め部の前後両端は、前記両位置決め壁によって区画されており、かつ、前記結束バンドには、結束状態を保持する固定部が膨出して形成され、前記固定部が、前記結束バンドの巻き付け方向で前記両位置決め壁と当接可能に配置されることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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