説明

コネクタ

【課題】注入容易性及びシール性を確保しつつ衛生面にも優れたコネクタの提供。
【解決手段】管体を接続可能な3つの接続口11〜13と、これらの接続口11〜13を連通する内腔14と、内腔14内に第1の接続口11に臨んで配置され、第1の接続口11の軸線Cに交差する方向に延在する案内通路15と、内腔14及び第1の接続口11を連通する注入流路16とを有するコネクタ管5、平坦な端面24と第1の接続口11の内周面11aに密接する環状シール部22とを有し、端面24が第1の接続口11から露出するように第1の接続口11近傍に配置された弁体6、並びに、コネクタ管5内に配置され、弁体6を交差する方向に沿って第1の接続口11に向けて付勢する付勢部材7を備えているコネクタ1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタに関し、さらに詳しくは、注入容易性及びシール性を確保しつつ衛生面にも優れたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも2つの管体同士を接続するコネクタには種々のものが知られているが、例えば、医療用コネクタが挙げられる。医療用コネクタは、例えば、患者に留置されたカテーテル等を介して患者に必要な薬液、体液、栄養剤等(この発明において流体と称する。)を投与する静脈内投与又は輸血等に用いられるコネクタ、具体的には注入管、1つの管体に接続された第1の流体とは異なる種類又は濃度の第2の流体を同様にして患者に静脈内投与する場合に用いられるコネクタ、具体的には混注管等が挙げられる。
【0003】
従来、混注管等の医療用コネクタに第2の流体を注入するのに注射針を備えた注射器等を用いていたが、医療従事者の針刺しによる感染を未然に回避するために、近年、このような注射器に代えて、注射針を備えていない注射器等の管体、例えば、ルアーロック付きシリンジ、ルアーロック付き輸液管等が医療用コネクタに接続する管体として用いられるようになっている。
【0004】
このような注射針を備えていない管体を接続可能又は使用可能な医療用コネクタは、接続口を常時液密にシールする一方、必要時に限って接続口を開いて流体を投与可能にするために、その内部に移動可能なコネクタ用弁体を備えている。
【0005】
このような医療用コネクタとして、例えば、特許文献1には「所定範囲の直径、テーパのパラメータを有する鈍い雄型流体コネクタ管継ぎ手を受入れるようになっており、鋭いカニューレを使用することなく流体の注入を容易に行える注入サイトであって、選択されたサイズの円形連結ポートを形成する第1端と、第2端と、これら第1、第2の端の間を流体連通することのできる通路と、前記第1、第2の端の間で前記通路と流体連通する流体バイパスとを有するハウジンを備え、前記流体バイパスが通路の壁に設けた開口とハウジング内で前記通路の半径方向外方に配置された流路とによって構成され、前記開口が第1、第2の端の間でハウジングの第1端から所定距離のところに配置され、所定の長さを有するバイパスを形成し、前記注入サイトは、更に、第1、第2の端を有するエラストマー製のプランジャを備え、該プッランジャは、前記ハウジング内で前記通路内に可動状態で配置され、且つ、プランジャの第1、第2の端の間にまわりに配置された環状のシール部分を有し、前記プランジャは、ハウジングの第1端に隣接し該環状シール部分がハウジングと密封接触する第1位置と、前記バイパスの開口に隣接して位置するハウジング内の第2位置とを有し、前記範囲内の前記パラメータを有する雄型管継ぎ手が、前記連結ポートに挿入されたとき、プランジャの環状シール部分がそのように配置されるように、連絡ポートが寸法決めされ且つバイパスが配置されており、前記注入サイトは、更に、前記ハウジングの第1端で前記第1位置に向かってプランジャを付勢し、前記ハウジングを密封接触させる付勢手段を備え、それによって、プランジャが前記第1位置にあるときに前記連結ポートと通路とを通して流体が流れるのを阻止し、プランジャが前記第2位置にあるときに連絡ポートと通路を通して流体が流れるのを許容し、前記注入サイトを通って流れる流体が前記流体バイパスを通してシール部分のまわりを流れることによってプランジャのシール部分を流れるようになっていることを特徴とする注入サイト」が記載されている(請求項1等)。
【0006】
また、特許文献2には「交叉部で連通路を介して互いに連通した第一管体と第二管体とを設け、前記第一管体は両端に導液チューブの連結部を有し、第二管体は注射器の先端管で押圧すると、押圧面が前記連通路の封止位置から開放位置まで移動するピストンと、該ピストンを初期位置へ復帰させる弾性体とを備えていることを特徴とする側注管」が記載されている(請求項1等)。
【0007】
さらに、医療用一方弁に関するものであるが、特許文献3には「医療用器具に使用される一方弁において、弁本体と、弁本体が係合し係止する環状弾性部と、弁本体を環状弾性部に付勢する弾発部から構成されていることを特徴とする医療用一方弁」が記載されている(請求項1等)。
【0008】
ここで、このような医療用コネクタは、通常、コネクタ用弁体は付勢力に反して開閉する接続口の軸線に沿って前後進するコネクタ用弁体を備えているから、注射針を備えていない注射器等の管体を医療用コネクタに挿入して流体を注入するには管体の先端面とコネクタ用弁体との間に流体を流通させる間隙が必要になる。具体的には、特許文献1の「注入サイト」においては「プランジャがその第1端に隆起部分を有し、この隆起部分が、プランジャの第1端から離して挿入された雄型管継ぎ手の先端を保持するようになっており、それによって、雄型管継ぎ手が前記注入サイトに挿入されたときに前記プランジャの第1端まわりに雄型管継ぎ手の先端に対して流体が流入、流出するための間隙を与える、ことを特徴とする」(請求項13、0012欄、0014欄及び図5等)。また、特許文献2の「側注管」においては「前記ピストンの押圧面が、前記連通路を指向する溝又は傾斜面になっていること特徴とする」(請求項2、0020欄、0024欄及び図5等)。
【0009】
このように、プランジャが隆起部分を有していると、またピストンが溝を有していると、接続口及びプランジャ又はピストンを清掃しにくく、バクテリア等の繁殖を十分に抑制できないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平08−168535号公報
【特許文献2】特開2004−097499号公報
【特許文献3】特開2002−113100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
この発明は、注入容易性及びシール性を確保しつつ衛生面にも優れたコネクタを提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するための手段である、この発明に係るコネクタは、管体を接続可能な少なくとも2つの接続口と、これらの接続口を連通する内腔と、前記内腔内に第1の前記接続口に臨んで配置され、前記第1の接続口の軸線に交差する方向に延在する案内通路と、前記内腔及び前記第1の接続口を連通する注入流路とを有するコネクタ管、平坦な端面と前記第1の接続口の内周面に密接する環状シール部とを有し、前記端面が前記第1の接続口から露出するように前記第1の接続口近傍に配置された弁体、並びに、前記コネクタ管内に配置され、前記弁体を前記交差する方向に沿って前記第1の接続口に向けて付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする。
【0013】
このコネクタにおける好適な一例は、
(1)前記案内通路は前記弁体が前後進する筒状空間であり、
(2)前記交差する方向は前記弁体が開放位置にあるときに前記端面が前記軸線に対して0°を超え90°未満となる方向であり、
(3)前記弁体は前記環状シール部が前記第1の接続口を液密にシールする密閉位置と、前記端面が前記注入流路を超える開放位置とに前記付勢部材の付勢力によって前記案内通路内を移動可能に配置されており、
(4)前記第1の接続口は前記案内通路が開口する平坦な筒状内周面を有しており、
(5)付勢部材は板バネ、コイルバネ又は竹の子バネであり、
(6)前記コネクタは前記弁体の前記軸線方向の位置を制止する制止部材を備えており、
(7)前記弁体は平坦な前記端面を有する筒状基体と、前記端面の近傍に配置され、前記筒状基体よりも半径方向に張り出した前記環状シール部とを有しており、
(8)前記端面は前記筒状基体の軸線に対して垂直又は傾斜した平面であり、
(9)前記弁体はその全体が弾性材料で作製されており、
(10)前記コネクタは2つの前記接続口を有する前記コネクタ管を備えた注入管であり、
(11)前記コネクタは少なくとも3つの前記接続口を有する前記コネクタ管を備えた混注管である。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係るコネクタは、管体を接続可能な少なくとも2つの接続口と、これらの接続口を連通する内腔と、前記内腔内に第1の前記接続口に臨んで配置され、前記第1の接続口の軸線に交差する方向に延在する案内通路と、前記内腔及び前記第1の接続口を連通する注入流路とを有するコネクタ管、平坦な端面と前記第1の接続口の内周面に密接する環状シール部とを有し、前記端面が前記第1の接続口から露出するように前記第1の接続口近傍に配置された弁体、並びに、前記コネクタ管内に配置され、前記弁体を前記交差する方向に沿って前記第1の接続口に向けて付勢する付勢部材を備えているから、環状シール部で第1の接続口のシール性を確保できる一方で、弁体が案内通路内を後退するとその平坦な端面が前記軸線に対して傾斜するから流体を容易に注入できるうえ、第1の接続口及びその端面を容易に清浄でき、バクテリア等の繁殖を抑制できる。したがって、この発明によれば、注入容易性及びシール性を確保しつつ衛生面にも優れたコネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、この発明に係るコネクタの一例のコネクタにおいて弁体が密閉位置にある状態を示す概略断面図である。
【図2】図2は、この発明に係るコネクタの一例のコネクタにおいて弁体が開放位置にある状態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明に係るコネクタは、少なくとも2つの管体同士を接続するコネクタ、例えば、患者に留置されたカテーテルに連結されたチューブ等と輸液管等とを接続する医療用コネクタすなわち注入管等として、特に、前記チューブと、注射針を備えていない注射器等の管体、例えば、ルアーロック付きシリンジ、ルアーロック付き輸液管等(この発明において針無し管体と称する。)を接続する医療用コネクタすなわち混注管等として、好適に用いられる。
【0017】
この発明に係るコネクタは、針無し管体等が接続される第1の接続口及びこの第1の接続口の軸線に交差する方向に延在する案内通路を有するコネクタ管と、この第1の接続口をシールする弁体と、弁体を第1の接続口に向けて付勢する付勢部材とを備え、付勢部材の付勢力によって弁体が案内通路内を第1の接続口の軸線に交差する方向すなわち傾斜方向に前後進するようになっている。この弁体は、案内通路内を前記方向に前後進移動して、環状シール部が第1の接続口を液密にシールする密閉位置(密閉状態とも称する。)と、端面が注入流路を超えるまで弁体が後退した開放位置(開放状態とも称する。)とに移行する。このように弁体が付勢部材の付勢力に付勢されて密閉位置にあると第1の接続口には管体が挿入されていないから弁体の環状シール部が第1の接続口の内周面に密接してコネクタ管の内腔を液密にシールする。一方、弁体が付勢部材の付勢力に反して開放位置にあると、その端面が第1の接続口の軸線に対して傾斜するから、管体の先端部と弁体との間に空間が形成される。このようにして形成された空間によって管体の内腔とコネクタ管の注入流路とが連通して管体の内腔からコネクタ管の内腔に流体が供給される。流体の供給が終了した後に管体を第1の接続口から抜脱すなわち退避させると、弁体及び付勢部材にかかっていた管体による圧力が解除されて付勢部材の反発力又は復元力で弁体を第1の接続口に向けて付勢するから、この発明に係るコネクタは開放状態から密閉状態に移行して、第1の接続口を液密にシールする。このようにしてこの発明に係るコネクタは優れた注入容易性及びシール性を発揮する。
【0018】
この発明に係るコネクタにおいて、弁体はその端面が第1の接続口の軸線に対して傾斜して管体の先端部と弁体との間に空間を形成する開放状態となるから、優れた注入容易性を実現するために弁体の端面に流体を流通させる溝又は凹部等を設けることなく弁体の端面を清浄しやすい平坦面にしても優れた注入容易性を犠牲にすることがない。このように、この発明に係るコネクタは、弁体の端面を平坦にできるから第1の接続口及びこの接続口をシールする弁体の端面を容易に清浄できる。
【0019】
まず、この発明に係るコネクタの概要を簡単に説明する。この発明に係るコネクタは、弁体を第1の接続口の軸線に対して交差する方向に前後進させるように構成されていればよく、例えば、コネクタ管及び付勢部材を適宜に構成することができる。弁体をこのように前後進させることのできるコネクタの一例を挙げると、接続口を連通する内腔内に第1の接続口に臨んで第1の接続口の軸線に交差する方向に延在する案内通路を有するコネクタ管と、コネクタ管内に配置され、弁体を交差する方向に沿って付勢する付勢部材とを有するコネクタが挙げられる。
【0020】
このコネクタ管において、案内通路は、針無し管体等が第1の接続口に挿入されたときに後退する弁体を第1の接続口の軸線に対して交差する方向に案内する通路であって、例えば、弁体を包囲するように配置されたコネクタ管の内壁又は案内壁からなる筒状空間を有するトンネル状の案内通路、弁体が前後進する軸孔を有する環状体からなるトンネル状の案内通路、弁体を挟むように配置された案内壁又は案内条からなる案内通路等が挙げられる。案内壁又は案内条は、コネクタ間の内壁に略平行に配置された一対の案内壁又は案内条とされてもよく、案内壁又は案内条の一方をコネクタ管の内壁とし、この内壁に平行に配置された案内壁又は案内条とされてもよい。この案内通路が延在する方向すなわち案内通路の軸線方向は、弁体が開放位置にあるときに弁体の端面が第1の接続口の軸線に対して90°未満となる方向であるのが好ましく、弁体がスムーズに前後進して優れた注入容易性及びシール性を発揮する点で第1の接続口の軸線に対して0°を超え45°以下となる方向であるのが特に好ましい。
【0021】
この発明に係るコネクタにおいて、付勢部材は、交差する方向に沿って第1の接続口に向けて弁体を付勢できればよく、例えば、前記交差する方向に沿って配置され、この方向に伸縮するバネ若しくは弾性体、シリンダー機構等が挙げられる。この発明に係るコネクタの小型化に資する点で付勢部材はバネ又は弾性体であるのが好ましく、このようなバネとして、例えば、板バネ、コイルバネ又は竹の子バネ等が挙げられる。
【0022】
この発明に係るコネクタにおいて、付勢部材は弁体が第1の接続口を密閉する位置になるように寸法及び付勢力を有していてもよく、また付勢部材の付勢力に反して第1の接続口を密閉する位置に弁体を制止する制止部材を有していてもよい。このような制止部材は、付勢部材近傍の内腔、弁体及び第1の接続口、又は、案内通路及び弾性連結部材に、設置されることができ、例えば付勢手段の延伸量を規制する制止部材、弁体又は弾性連結部材の移動を規制する1組の係止片等が挙げられる。
【0023】
この発明に係るコネクタにおいて、弁体は、平坦な端面と第1の接続口の内周面に密接する環状シール部とを有していればよく、その端面が第1の接続口に臨む又は露出するようにコネクタ管の内腔に配置されている。このように弁体は第1の接続口に臨む又は露出する端面が平坦で流体を流通させる溝又は凹部等を有していない。弁体の端面をこのように平坦に形成すると容易に清浄できるにもかかわらず、弁体自体が第1の接続口の軸線に対して交差する方向に後退するから針無し管体から流体を内腔に流入させることができる。この端面は、弁体が密閉位置にあるときに第1の接続口の軸線、また後述する筒状基体の軸線に対して垂直な平坦面であってもよく、傾斜した平坦面であってもよい。
【0024】
弁体は、第1の接続口を密閉可能な形状及び寸法と、平坦な端面及び環状シール部を有していればよく、第1の接続口における軸線に垂直な断面形状と相似形の断面形状を有しているのがよい。例えば、第1の接続口は通常円形又は楕円形の断面形状になっているから、弁体もその軸線に垂直な断面形状が円形又は楕円形になっている。このような弁体として、例えば、平坦な端面を有する筒状基体と、この筒状基体よりも半径方向に張り出した環状シール部とを有する弁体、平坦な端面を有する筒状基体のみからなり、筒状基体の外周面が環状シール部として機能する弁体等が挙げられる。この環状シール部は第1の接続口の内周面に密接するように形成されていればよく、平坦な端面の近傍すなわち筒状基体の端部に配置されているのが好ましい。弁体はその外周面全体が環状シール部となっていてもよく、また複数の環状シール部を有していてもよく、例えば、筒状基体の両端部それぞれに配置された2つの環状シール部を有していてもよい。
【0025】
この弁体は、第1の接続口に向けて付勢されるように付勢部材に直接又は他の部材を介して連結されていればよい。弁体は第1の接続口近傍では基本的に第1の接続口の軸線に沿って移動し、案内通路内では案内通路の軸線すなわち第1の接続口の軸線に交差する方向に沿って移動するから、移動方向を容易に転換できるように、可撓性又は弾性を有する弾性連結部材を介して付勢部材に連結されるのが好ましい。
【0026】
この発明に係るコネクタにおいて、弁体は、第1の接続口の内周面に密接して閉塞位置になるからシール性を効率よく発現できる点で、少なくとも環状シール部が弾性材料で作製されていればよく、それ以外は硬質材料で形成されていてもよい。この弁体は第1の接続口の開閉と共に前後進中に方向転換するから、その全体が弾性部材で作製されているのが好ましい。環状シール部又は弁体を形成する弾性材料は、30〜70のJIS A硬度を有する材料であるのが好ましい。このような硬度を発現させる弾性材料として、例えば、各種ゴム、各種エラストマー等が挙げられる。ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。エラストマーとしては、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、トランスポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。環状シール部又は弁体はこれら弾性部材を定法によって成形又は加工することで製造できる。なお、硬質材料としては、樹脂、金属、ガラス又はセラミックス等が挙げられる。
【0027】
この発明に係るコネクタを、図面を参照して、具体的に説明する。まず、この発明に係るコネクタの一例であるコネクタ1に接続される針無し管体について説明する。この針無し管体は、内腔すなわち流体を流通させる流路を内部に有していれば特に限定されず、前記した各種の管体が挙げられ、具体的には、図2に示される針無し管体51が挙げられる。この管体51は、内腔52aを有する本体52と、本体52の端部に配置され、本体52よりも小径の先端部53とを有している。この先端部53は、管体51の軸線(図2において第1の接続口11の軸線Cと一致している。)に垂直な断面が環状であり、内腔52aに連通する通路53aと管体51の軸線に垂直な環状の先端面53bとを有している。この先端部53は第1の接続口11に接続可能な形状になっており、通常、第1の接続口11の内径よりも僅かに小さな外径を有している。この先端部53の外周面には第1の接続口11に所望により形成されたルアーロックに螺合するルアー溝(図2において図示しない。)を有していてもよい。
【0028】
この発明に係るコネクタの一例であるコネクタ1は、図1及び図2に示されるように、コネクタ管5と弁体6と付勢部材7と制止部材8と弾性連結部材26とを備え、弁体6が密閉位置と開放位置とに付勢部材7の付勢力によって後述する案内通路15内を移動可能に配置されている。
【0029】
コネクタ管5は、弁体6、付勢部材7、制止部材8、弾性連結部材26及び案内通路15を所定の位置に内蔵できる限り従来公知のコネクタ管を限定されることなく用いることができ、例えば、図1及び図2に示されるように平面視略L字状又は略T字状のコネクタ管5、平面視略Y字状のコネクタ管、平面視略十字状のコネクタ管等が挙げられる。このコネクタ管5は、同一直線状に開口する第2の接続口12及び第3の接続口13と、この直線に対して略垂直な方向に開口する第1の接続口11とを有する略L字状又は略T字状になっている。第1の接続口11は、その開口に針無し管体51が接続され、第2の接続口12はカテーテル等に連結された管体が接続され、第3の接続口13は流体を収納したバッグ等に連結された管体が接続される。この第1の接続口11は、平坦な円筒状内周面11aを有しており、この円筒状内周面11aに後述する注入通路16が開口している。このように第1の接続口11が平坦な円筒状内周面11aを有していると、すなわち第1の接続口11の円筒状内周面11aに注入通路16の開口に連通する溝又は凹部を有していないと、弁体6が開放状態から密閉状態に復帰する際に流体が漏出することを防止できる。この流体の漏出を防止できる限り、第1の接続口11の円筒状内周面11aは注入通路16の開口に連通する溝又は凹部を有していてもよく、このような溝又は凹部を有していると弁体6の前後進量を小さくできるからコネクタ1の小型化に資する。コネクタ管5の各接続口11〜13には必要に応じて針無し管体51と接続可能な構造又は接続を一時的に保持可能な構造、例えば、ルアーロックネジ等(図1及び図2において図示しない。が形成されている。
【0030】
コネクタ管5は、各接続口11〜13連通する内腔14を有している。この内腔14は、例えば第3の接続口13から第2の接続口12に流体を流通させ、また第1の接続口11から注入された流体を注入通路16を経て第2の接続口12に流通させるから内部流路と称することもできる。また、この内腔14は、案内通路15、注入通路16、付勢部材7及び制止部材8を収納する収納空間としても機能する。この内腔14は流体の残量を低減でき、コネクタ1自体の小型化に資する点で案内通路15等を収納できる限り小さな体積を有しているのが好ましい。
【0031】
このコネクタ管5は、案内通路15を内腔14内に有している。この案内通路15は、図1に示されるように、第1の接続口11の内部側に一方の開口端部が第1の接続口11に臨むように配置されている。そして、案内通路15は、第1の接続口11の軸線Cに交差する方向に延在しており、針無し管体51の第1の接続口11への進入による弁体6の後進を前記方向に案内する。案内通路15の軸線Cr方向すなわち弁体6が移動する方向は、弁体6の軸線に対する端面24の傾斜角を考慮して図2に示されるように弁体6が開放位置にあるときに弁体6の端面24が第1の接続口11の軸線Cに対して0°を超え90°未満となる方向であるのが好ましく、弁体6がスムーズに前後進して優れた注入容易性及びシール性を発揮する点で、第1の接続口11の軸線Cに対して0°を超え45°以下となる方向であるのが特に好ましい。
【0032】
この案内通路15は、第1の接続口11に伸びるコネクタ管5の3つの管壁とこの管壁に平行に配置された案内壁15aとからなる筒状空間であり、トンネル状の案内通路となっている。詳細には、第1の接続口11に伸びるコネクタ管5の管壁であって、第2の接続口12から第2の接続口13に向かう直線に略垂直に配置された管壁15bと、この直線に略平行に配置された一対の管壁15c(図1及び図2において一方の管壁は図示しない。)と、管壁15bに平行に配置された案内壁15aとで内腔14内に形成される略長方形の筒状空間がトンネル状の案内通路15となっている。この案内通路15はこの筒状空間内を移動させることで弁体6の前後進を案内する。案内通路15の寸法及び形状は特に限定されないが、弁体6をその軸線が変位することなく軸線Cr方向に一定の姿勢で移動するように案内できる点で、弁体6を少なくとも直径方向から挟むように設定されているのが好ましく、弁体6が案内通路15の内面を摺接するように設定されているのが好ましい。案内通路15の寸法及び形状が弁体6が案内通路15の内面を摺接するように設定されていると弁体6が開放状態から密閉状態に復帰する際に流体が第1の接続口11から漏出することを防止できる。
【0033】
このコネクタ管5は、内腔14と第1の接続口11とを連通する注入流路16を有している。この注入流路16は、一端が内腔14に連通し、他端が案内通路15よりも第1の接続口11側で第1の接続口11に連通するように、配置形成されている。具体的には、注入流路16は案内通路15に並列に配置され、その他端が円筒状内周面11aに開口して第1の接続口11に連通している。なお、注入流路16の開口は、図1及び図2に示されるように、第1の端面24と管体51とで形成される空間55と連通するように、管体51の進入量、付勢部材7の縮み量、弁体6及び弾性連結部材26の寸法等を考慮して適宜に決定されるが、密閉位置にある弁体6の環状シール部22と第1の接続口11の円筒状内周面11aとの密接位置よりも内腔14すなわち案内通路15側であることはいうまでもない。
【0034】
弁体6は、図1及び図2に示されるように、軸線に垂直な断面形状が第1の接続口11の断面形状と相似形である円形の円筒状基体21と、円筒状基体21の軸線方向の両端部それぞれに円筒状基体21よりも半径方向に張り出した環状シール部22及び23とを有している。この弁体6は、その軸線に略垂直な両端面24及び25並びに外周面21aが平坦になっており、溝又は凹部等を有していない。このように弁体6は、平坦な第1の端面24及び平坦な第2の端面25を有する円筒状基体21と、円筒状基体21の第1の端面24近傍に配置された第1の環状シール部材22及び第2の端面25近傍に配置された第2の環状シール部材23とを有し、第1の環状シール部材22及び第2の環状シール部材23は第1の接続口11の円筒状内周面11aに密接する。この弁体6は、密閉状態にあるときに、すなわち後述する制止部材8で制止されたときに、第1の端面24が第1の接続口11に臨むように、又は第1の接続口11から露出するように、内腔14又は第1の接続口11に配置されている。この弁体6は、30〜70のJIS A硬度を有する弾性部材で中実体に形成されている。
【0035】
弾性連結部材26は、弁体6における第1の端面24の反対側に位置する第2の端面25に連接された略円筒状の中実体である。この弾性連結部材26は、付勢部材7と弁体6とを、第1の接続口11の軸線Cに沿う移動と案内通路15の軸線Cr方向に沿う移動との移動方向の転換が容易でスムーズになるように、接続している。したがって、この弾性連結部26は可撓性又は弾性を有する材料、例えば、30〜70のJIS A硬度を有する弾性部材で形成されるのが好ましい。
【0036】
付勢部材7は、案内通路15の軸線Cr上で付勢力を発揮するようにコネクタ管5内に収納されている。具体的には、一端がコネクタ管5の管壁に接続され、他端が後述する弾性連結部材26に接続されて、この弾性連結部材26を介して弁体6を交差する方向に沿って第1の接続口11に向けて付勢するように配置されている。コネクタ1において付勢部材7として金属製又は樹脂製の板バネが採用されており、その湾曲部が第3の接続口13に向けて凸となり、湾曲部から互いに離間するように伸びる脚部が軸線Crと一致するように配置されている。
【0037】
制止部材8は、内腔14内であって軸線C方向における弁体6の位置を抑制できる位置に立設された棒状体又はピンである。この抑止部材8は、図1に示されるように弁体6が密閉位置にあるときに付勢部材7の湾曲部の拡がりを制止して弁体6を必要以上に付勢しないように、かつ、図2に示されるように弁体6が開放位置にあるときに弾性連結部材26の後退を抑止して針無し管体51を必要以上に進入させないように、弁体6の軸線方向の位置すなわちシール位置及び開放位置を制止する。なお、コネクタ1において、制止部材8は少なくとも付勢部材7過度の拡がりを制止できればよく、針無し管体51の過度の進入を防止する機能を発揮できなくてもよい。
【0038】
コネクタ管5、付勢部材7、制止部材8及び針無し管体51は通常剛性のある材料、例えば、各種樹脂、各種ガラス、各種セラミックス、各種金属で形成される。樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素系樹脂、又はこれら樹脂を1種以上含むブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられる。
【0039】
このように構成されたコネクタ1は、弁体6が付勢部材7の付勢力によって案内通路15内を第1の接続口11の軸線Cに交差する方向に前後進するようになっている。このように弁体6は、第1の接続口11及び案内通路15内を前後進して、図1に示されるように第1の環状シール部22が第1の接続口11を液密にシールする密閉位置と図2に示されるように第1の端面24が注入流路16を超える開放位置とを移行可能になる。弁体6が密閉位置に移動すると、図1に示されるように、弁体6は付勢部材7の付勢力によって付勢されて案内通路15内を前進移動して、コネクタ1は第1の環状シール部22が第1の接続口11を液密にシールすると共に第1の端面24が第1の接続口11から露出する密閉状態になる。一方、弁体6が開放位置に移動すると、図2に示されるように、弁体6は付勢部材7の付勢力に反して案内通路15内を第1の端面24が注入流路16を超えるまで後進移動して、コネクタ1は第1の端面24と針無し管体51との間に形成される空間55と注入通路16すなわち内腔14とが連通する開放状態になる。
【0040】
図1に示されるように、針無し管体51が第1の接続口11に接続されていないコネクタ1の密閉状態において、制止部材8で抑止された弁体6は第1の接続口11内で静止している。そして、この密閉状態において、弁体6は、第1の環状シール部22が第1の接続口11の円筒状内周面11aに密接して、第1の接続口11を液密に密閉すなわちシールしている。このように第1の接続口11はシールされているから第2の接続口12を通過した患者の血液又は第3の接続口13から注入された流体等が第1の接続口11から流出することがなく、この弁体6は逆止弁、止血弁等としても機能する。また、この密閉状態においては、第1の端面24は第1の接続口11から露出しているから第1の端部24及び第1の接続口11を容易に清掃することができる。
【0041】
コネクタ1を介して患者に流体を供給するには、図2に示されるように、管体51の先端部53を付勢部材7の付勢力に反して第1の接続口11に挿入すなわち圧入する。そうすると、弁体6は付勢部材7を圧縮しながら案内通路15内を押進され、案内通路15の軸線Cr方向に沿って弾性連結部材26が抑止部材8で抑止されるまで後進する。このとき、弁体6の第1の端面24は軸線Crに対して垂直であって軸線Cに対しては傾斜しており、針無し管体51の先端面53bは軸線Cに対して垂直になっているから、第1の端面24と先端面53bとの間に注入流路16に連通する空間55が形成されて開放状態になり、流体はこの空間55及び注入流路16を経て針無し管体51の内腔52aからコネクタ管5内に注入される。
【0042】
このようにして所望の流体を注入した後に針無し管体51を第1の接続口11から抜脱すると、針無し管体51により負荷された押圧力が解除されて、付勢部材7が自身の反発力又は復元力によって制止部材8で制止されるまで延伸して、コネクタ1は開放状態から密閉状態に移行する。したがって、弁体6は第1の接続口11を液密にシールすると共に第1の端面24が第1の接続口11から露出する。このようにしてコネクタ1は優れた注入容易性及びシール性を発揮すると共に、第1の接続口11及びこの接続口11をシールする弁体6の第1の端面24を容易に清浄できる。
【0043】
この発明に係るコネクタは、前記した一例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。例えば、コネクタ1は3つの接続口11〜13を有する混注管であるが、この発明においてコネクタは2つの接続口を有する注入管であってもよい。
【0044】
コネクタ1において、弁体6、弾性連結部材26及び付勢部材7はいずれも別体として形成されているが、付勢部材として軸線方向に伸縮する弾性体である場合には、弁体、弾性連結部材及び付勢部材は同じ材料、例えば30〜70のJIS A硬度を有する弾性部材で一体的に形成されていてもよい。このとき、付勢部材としての弾性体は実質的にその軸線方向すなわち案内通路の軸線方向に伸縮して弁体6を開放状態及び密閉状態に移行させることができればよく、付勢部材は湾曲又は屈曲するように伸縮してもよいが、自身の軸線から逸脱するように湾曲又は屈曲しないように伸縮するのが好ましい。
【符号の説明】
【0045】
1 コネクタ
5 コネクタ管
6 弁体
7 付勢部材
8 制止部材
11 第1の接続口
11a 円筒状内周面
12 第2の接続口
13 第3の接続口
14 内腔
15 案内通路
15a 案内壁
15b、15c 管壁
16 注入通路
21 円筒状基体
21a 外周面
22 (第1の)環状シール部
23 第2の環状シール部
24 (第1の)端面
25 第2の端面
26 弾性連結部材
51 針無し管体
52 本体
52a 内腔
53 先端部
53a 通路
53b 先端面
55 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管体を接続可能な少なくとも2つの接続口と、これらの接続口を連通する内腔と、前記内腔内に第1の前記接続口に臨んで配置され、前記第1の接続口の軸線に交差する方向に延在する案内通路と、前記内腔及び前記第1の接続口を連通する注入流路とを有するコネクタ管、
平坦な端面と前記第1の接続口の内周面に密接する環状シール部とを有し、前記端面が前記第1の接続口から露出するように前記第1の接続口近傍に配置された弁体、並びに、
前記コネクタ管内に配置され、前記弁体を前記交差する方向に沿って前記第1の接続口に向けて付勢する付勢部材を備えているコネクタ。
【請求項2】
前記案内通路は、前記弁体が前後進する筒状空間である請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記交差する方向は、前記弁体が開放位置にあるときに前記端面が前記軸線に対して0°を超え90°未満となる方向である請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記交差する方向は、前記軸線に対して0°を超え45°以下で交差する方向である請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記弁体は、前記環状シール部が前記第1の接続口を液密にシールする密閉位置と、前記端面が前記注入流路を超える開放位置とに前記付勢部材の付勢力によって前記案内通路内を移動可能に配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1の接続口は、前記案内通路が開口する平坦な筒状内周面を有している請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記付勢部材は、板バネ、コイルバネ又は竹の子バネである請求項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記弁体の前記軸線方向の位置を制止する制止部材を備えている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記弁体は、平坦な前記端面を有する筒状基体と、前記端面の近傍に配置され、前記筒状基体よりも半径方向に張り出した前記環状シール部とを有している請求項1〜8のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記端面は、前記筒状基体の軸線に対して垂直又は傾斜した平面である請求項1〜9のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記筒状基体は、平坦な前記端面と反対側の端面近傍に前記筒状基体よりも半径方向に張り出した第2の環状シール部を有している請求項1〜10のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記弁体は、弾性連結部材を介して前記付勢部材に連結されている請求項1〜11のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記弁体は、その全体が弾性材料で作製されている請求項1〜12のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記コネクタは、2つの前記接続口を有する前記コネクタ管を備えた注入管である請求項1〜13のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記コネクタは、少なくとも3つの前記接続口を有する前記コネクタ管を備えた混注管である請求項1〜13のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記弁体及び前記付勢部材は、弾性部材で一体に形成されている請求項1〜15のいずれか1項に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−66529(P2013−66529A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−205724(P2011−205724)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】