説明

コピー機を利用した広告システム

【課題】コピー機に代表される印刷機を利用した広告システムに係り、広告付き用紙を用いて実施する広告活動の効率を向上させることを課題とする。
【解決手段】広告制御サーバ101は、コピー機102毎に当該コピー機102を使用するユーザ群を特定し、各ユーザの個人情報に基づいてユーザの広告に対する適応の程度を求め、それらの適応の程度からコピー機の広告に対する適応の程度を算出する。そして、そのコピー機が広告に適応する程度に基づいて、各コピー機に設置される用紙に付される広告を選択し、当該広告付き用紙の設置をトレイに対応付けて指示する用紙設置指示書を生成して、これをコピー機102に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー機に代表される印刷機を利用した広告システムに係り、広告付き用紙を用いて実施する広告活動の効率を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
「画像形成装置及びシステム、画像読取装置およびシステム、記録媒体」(特許文献1)には、ネットワーク上の複写機やFAX等の機器を新たな広告媒体として利用し、利用者に低価格な印刷機能を提供できることを課題とし、読み取った現画像に対して、ネットワークからダウンロードした合成用画像を合成することにより、広告画像とする技術が開示されている。
【0003】
この例のように、従来から複写機やFAX等の機器を広告媒体とする技術が散見される。それらの多くは、複写機がネットワークを介して広告画像を取得し、メモリ上で現画像に広告画像を合成する構成となっている。
【0004】
しかし、予め広告画像が印刷されている用紙をトレイに設置して、その用紙に印刷する場合には、画像合成等の技術は必要なく、運用上の工夫のみで実現できる。
【0005】
このように、広告が既に印刷されている用紙を利用する場合には、用紙を設置する時点で利用者を特定することはできないが、出来るだけ利用者に適応する広告を提供することが望ましい。
【特許文献1】特開平11−192760号公報
【特許文献2】特開2002−165045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、広告付き用紙を設置して印刷サービス(例えば、コピーサービス)を提供する場合に、流出防止を図った個人情報に基づいてユーザに適応する広告を選択するとともに、印刷機(例えば、コピー機)が有する複数のトレイを有効に使い分けて、効率的に広告を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る広告システムは、主に実施の形態1、2、8、及び10に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機と、当該複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバからなる広告システムであって、
前記広告制御サーバは、以下の(1)から(8)の要素を有し、
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルに含まれる広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部
前記印刷機は、以下の(イ)から(ハ)の要素を有することを特徴とする
(イ)前記用紙設置指示書を広告制御サーバから受信する用紙設置指示書受信部
(ロ)受信した用紙設置指示書を記憶する用紙設置指示書記憶部
(ハ)記憶した用紙設置指示書を出力する用紙設置指示書出力部。
【0008】
このように、印刷機を使用するユーザ群について、広告固有の判定手段により各ユーザの適応の程度を算出し、それに基づいて印刷機の適応の程度を求めるので、実際に印刷機を使用するユーザと広告の組み合わせに応じて広告効果が高いと期待される広告を印刷機別に割り出すことができるようになる。後述するように適正と不適の別による場合に比べて、判定の精度が高い。
【0009】
更に、主に実施の形態1に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に基づいて当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出するユーザ適応評価プログラムを記憶するユーザ適応評価プログラム群記憶部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適応評価プログラムに前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする。
【0010】
このように、プログラムによって個人情報に対するユーザの適応の程度を算出するので、広告の要求に応じた複雑な条件も自在に定めることができる。
【0011】
更に、主に実施の形態8に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に対する評価条件に従って当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を導くユーザ適応評価式を記憶する広告管理テーブルと、
個人情報とユーザ適応評価式に基づいてユーザ適応値を算出するユーザ適応評価式演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適応評価式に従ってユーザ適応評価式演算部に前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする。
【0012】
このように、論理式によって個人情報に対するユーザの適応の程度を算出するので、広告の要求に応じた条件を容易に定めることができる。また、構成も単純になる。
【0013】
更に、主に実施の形態10に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報を入力データとし、当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を出力データとする教師データを用いて学習型人工知能の学習処理により得たユーザ適応評価用学習データを記憶するユーザ適応評価用学習データ群記憶部と、
個人情報を入力し、ユーザ適応評価用学習データを用いて学習型人工知能の演算処理を行ない、ユーザ適応値を算出する学習型人工知能演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報と当該広告IDに対応するユーザ適応評価用学習データを用いて学習型人工知能演算部に前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする。
【0014】
このように、学習型の人工知能演算によって個人情報に対するユーザの適応の程度を算出するので、潜在的な広告と個人情報の関係に基づく適応の程度を判定できるようになる。
【0015】
更に、主に実施の形態1に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、各ユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0016】
ユーザ適応値の合計をそのまま印刷機の適応値とするので、ユーザ数が実際の使用回数と比例すると想定して広告の効果を算出する場合に有効である。
【0017】
更に、主に実施の形態5に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、各ユーザ適応値の平均値を算出し、算出した平均値を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0018】
ユーザ適応値の平均値を印刷機の適応値とするので、実際の使用回数が各印刷機で均等であると想定して広告の効果を算出する場合に有効である。
【0019】
更に、主に実施の形態6に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、所定の基準以上のユーザ適応値を示したユーザの数をカウントし、当該ユーザ数を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0020】
所定の基準以上のユーザ適応値を示したユーザの数を印刷機の適応値とするので、適応の程度が低いユーザを評価の対象から除外し、特定のターゲット層に対して重点的に広告を行なう場合に有効である。
【0021】
更に、主に実施の形態7に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、所定の基準以上のユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0022】
所定の基準以上のユーザ適応値の合計を印刷機の適応値とするので、適応の程度が低いユーザを評価の対象から除外し、特定のターゲット層に対して重点化するとともに、層内においも優劣を付けて評価する場合に有効である。
【0023】
本発明に係る広告制御サーバは、主に実施の形態1、2、8、及び10に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部。
【0024】
本発明に係るプログラムは、主に実施の形態1、2、8、及び10に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続し、
ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブルと、
広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブルを有する広告制御サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする
(1)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDに対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価手順
(2)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶手順
(3)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択手順
(4)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶手順
(5)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成手順
(6)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信手順。
【0025】
本発明に係る広告システムは、主に実施の形態12、15、及び18に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機と、当該複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバからなる広告システムであって、
前記広告制御サーバは、以下の(1)から(8)の要素を有し、
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルに含まれる広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部
前記印刷機は、以下の(イ)から(ハ)の要素を有することを特徴とする
(イ)前記用紙設置指示書を広告制御サーバから受信する用紙設置指示書受信部
(ロ)受信した用紙設置指示書を記憶する用紙設置指示書記憶部
(ハ)記憶した用紙設置指示書を出力する用紙設置指示書出力部。
【0026】
このように、印刷機を使用するユーザ群について、広告固有の判定手段により各ユーザの適正と不適の別を判定し、それに基づいて印刷機の適応の程度を求めるので、実際に印刷機を使用するユーザと広告の組み合わせに応じて広告効果が高いと期待される広告を印刷機別に割り出すことができるようになる。前述のように適応値を用いる場合に比べて、構成が単純になる。
【0027】
更に、主に実施の形態12に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に基づいて当該広告に対するユーザの適正と不適の別を判定するユーザ適正判定プログラムを記憶するユーザ適正判定プログラム群記憶部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適正判定プログラムに前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする。
【0028】
このように、プログラムによって個人情報に対するユーザの適正と不適の別を判定するので、広告の要求に応じた複雑な条件も自在に定めることができる。
【0029】
更に、主に実施の形態15に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に対する評価条件に従って当該広告に対するユーザの適正と不適の別を導くユーザ適正条件式を記憶する広告管理テーブルと、
個人情報とユーザ適正条件式に基づいてユーザの適正と不適の別を判定するユーザ適正条件式判定部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適正条件式に従ってユーザ適正条件式演算部に前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする。
【0030】
このように、論理式によって個人情報に対するユーザの適正と不適の別を判定するので、広告の要求に応じた条件を容易に定めることができる。また、構成も単純になる。
【0031】
更に、主に実施の形態18に開示するように、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報を入力データとし、当該広告に対するユーザの適正と不適の別を出力データとする教師データを用いて学習型人工知能の学習処理により得たユーザ適正判定用学習データを記憶するユーザ適正判定用学習データ群記憶部と、
個人情報を入力し、ユーザ適正判定用学習データを用いて学習型人工知能の演算処理を行ない、適正と不適の別を判定する学習型人工知能演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報と当該広告IDに対応するユーザ適正判定用学習データを用いて学習型人工知能演算部に前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする。
【0032】
このように、学習型の人工知能演算によって個人情報に対するユーザの適応の程度を算出するので、潜在的な広告と個人情報の関係に基づく適応の程度を判定できるようになる。
【0033】
更に、主に実施の形態12、15、及び18に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、適正の総数を算出し、算出した適正の総数を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0034】
適正の総数をそのまま印刷機の適応値とするので、ユーザ数が実際の使用回数と比例すると想定して広告の効果を算出する場合に有効である。
【0035】
更に、主に実施の形態13、16、及び18に開示するように、
前記印刷機適応評価部は、適正の総数を算出し、算出した適正の総数を当該印刷機を使用するユーザ数で割って適正期待値を算出し、算出した適正期待値を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする。
【0036】
適正期待値を印刷機の適応値とするので、実際の使用回数が各印刷機で均等であると想定して広告の効果を算出する場合に有効である。
【0037】
更に、主に実施の形態1に開示するように、
前記複数の印刷機は、給紙するトレイを複数有し、
前記広告選択部は、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を当該印刷機が有するトレイ数分選択して、選択した広告のID群を、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告ID群として各トレイに対応付けて記憶する用紙設定テーブルを生成し、
前記用紙設定テーブル記憶部は、各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告ID群を各トレイに対応付ける用紙設定テーブルを記憶し、
前記用紙設置指示書生成部は、各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれる各トレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を各トレイに対応付けて表示する用紙設置指示書を生成することを特徴とする。
【0038】
用紙設置指示書を配信するので、印刷機の各トレイに対する適切な用紙の設置を指示することが出来る。
【0039】
更に、主に実施の形態1に開示するように、
前記印刷機はコピー機であって、更に、
コピー機に対する操作に従って、スキャンコマンドを発行するスキャン指示部と、
発行されたスキャンコマンドに従って、原稿の画像イメージを読み取るスキャン動作を制御するスキャン機構制御部と、
読み取った画像イメージを記憶する画像メモリを有し、
プリント機構制御部は、画像メモリに記憶している画像イメージを用紙に印刷することを特徴とする。
【0040】
更に、主に実施の形態1に開示するように、
前記個人情報管理テーブルは、個人情報として、特定の会の会員として登録された会員情報を記憶する会員情報管理テーブルであることを特徴とする。
【0041】
運用上、当該サービスを受ける会員に対して、個人情報をサーバ内でのみ使用するシステム構成となっているのでネットワーク上へ流出することがない旨を説明し、その上で当該サービスの目的の範囲内で会員情報を使用する旨の許諾を取り付けることにより、相互信頼に基づき会員と会にとって意義のある印刷サービスの提供と広告活動を行なうことができるようになる。
【0042】
本発明に係る広告制御サーバは、主に実施の形態12、15、及び18に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部。
【0043】
本発明に係るプログラムは、主に実施の形態12、15、及び18に開示するように、
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続し、
ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブルと、
広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブルを有する広告制御サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする
(1)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価手順
(2)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶手順
(3)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択手順
(4)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶手順
(5)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成手順
(6)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信手順。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、印刷機を使用するユーザ群を特定し、各ユーザの個人情報に基づいて、印刷機に設置される用紙に付される広告を選択し、当該広告付き用紙の設置をトレイに対応付けて指示する用紙設置指示書を印刷機(例えば、コピー機)に送信するので、広告の効果を向上させるとともに、印刷機の運用者側で適切な広告付き用紙を設置することができるようになる。特に、トレイに対応付けて広告を特定するので、広告制御サーバから出力する広告を制御できるようになる。
【0045】
特に、広告制御サーバ内においてのみユーザの会員情報を用いるので、個人情報流出の防止を図ることができる点で有意義である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
実施の形態1.
図1は、本発明に係るネットワーク環境を示す図である。広告制御サーバ101は、インターネットあるいは電話回線(サーバコピー機間ネットワークの例)を介してコピー機102と接続している。また、広告制御サーバ101は、インターネット(サーバユーザ端末間ネットワークの例)を介してユーザPC103あるいは携帯電話(ユーザ端末の例)と接続している。広告制御サーバ101は、インターネット(サーバ広告主端末間ネットワークの例)を介して広告主PC104あるいは携帯電話(広告主端末の例)と接続している。ユーザPC103、広告主PC104、あるいは携帯電話は、ブラウザを有している。
【0047】
コピー機102は、給紙するトレイを複数有する印刷機の例である。印刷機の他の例としては、単体としてのプリンタを用いる形態や、プリンタとコンピュータと組み合わせて、接続されたプリンタとコンピュータからなる印刷システムの形態なども考えられる。
【0048】
この例では、コピー機は、大学の敷地内やコンビニエンスストア等で運用されるコピーサービス(印刷サービスの例)で使用されることを想定している。また、使用者(ユーザ)は、特定の会(組合やポータルサイトなど)の会員として登録されていることを前提としている。コピー機を使用してコピーサービスを提供する運用者は、予め広告が印刷されている印刷用紙をトレイに設置し、これにコピーさせる。広告は、用紙の表面の上段や下段などの端の部分に付しておく形態や、用紙の裏面に付する形態などが考えられる。広告付き用紙は、運用者側で印刷され、あるいは用紙提供者から運用者に配送される。
【0049】
図2は、本発明に係る各処理の手順とデータフローの概要を示す図である。広告制御サーバ101による使用者登録処理201では、本発明によるコピーサービスを利用する使用者(ユーザ)の登録を行う。具体的には、ユーザPC103から広告制御サーバ101へ会員情報(個人情報の例)と、使用するコピー機の選択と、コピー機を使用する際の認証に用いる認証コードを登録する。本処理は、ユーザPC103から広告制御サーバ101に対して要求があった場合に随時行われる。また、ユーザが、コピー機を使用する前に、この登録を行う。詳しくは、図7から図10を用いて後述する。
【0050】
広告制御サーバ101によるコピー機別認証情報テーブル配信処理202とコピー機102によるコピー機別認証情報テーブル受付処理203では、広告制御サーバ101から各コピー機102に対して当該コピー機を使用する使用者に関する認証情報を転送する。本処理は、例えば運用開始前(例えば、開店前)と運用中の定期間隔毎に行われる。つまり使用者の登録を反映するのに適した時点で繰り返し行われる。詳しくは、図11から図16を用いて後述する。
【0051】
広告制御サーバ101によるコピー機設定準備処理204では、各コピー機102に設定する情報を生成する。具体的には、トレイ毎に、設置する用紙に付される広告を特定する情報と、その用紙サイズ、及び設置する枚数を定めた用紙設定テーブル(図19)と同一用紙サイズのトレイが複数有る場合のトレイの優先順位を定めたトレイ優先順位テーブル(図20)を生成する。本処理は、コピー機設定情報配信処理205の前処理として行われる。詳しくは、図17から図31を用いて後述する。
【0052】
広告制御サーバ101によるコピー機設定情報配信処理205とコピー機102によるコピー機設定情報受付処理206では、広告制御サーバ101から各コピー機102に対してコピー機設定情報を転送する。具体的には、前述の用紙設置指示書とトレイ優先順位テーブルを転送する。本処理は、所定の運用単位期間(例えば、一日、半日、一週間など)の運用開始前(例えば、開店前、開店前と昼休み、月曜の開店前など)に行われる。詳しくは、図32から図37を用いて後述する。
【0053】
コピー機102による複写動作制御処理207では、使用者(ユーザ)の操作に従って複製動作を行う。本処理は、前記運用単位期間内に行われる。詳しくは、図38から図44を用いて後述する。
【0054】
続いて、広告制御サーバ101が有する主なテーブルについて説明する。図3は、コピー機管理テーブルの例を示す図である。コピー機管理テーブル703は、各コピー機102に関する情報を管理するためのテーブルである。具体的には、本テーブルは、コピー機102毎にレコードを設け、コピー機ID301と、設置場所302と、設置エリアID303と、電話番号304と、IPアドレス305等の項目を対応付けて記憶するように構成されている。設置場所302は、住所で記述するほか、緯度経度で記述しても構わない。電話番号304とIPアドレス305は、コピー機102と通信する際に通信相手を特定するコピー機アドレスの例である。設置エリアID303は、設置位置302を含む所定のエリアを特定する情報であるが、詳しくは図48を用いて後述する。
【0055】
図4は、トレイ構成テーブルの例を示す図である。トレイ構成テーブル2501は、コピー機102が有するトレイの構成を定めたテーブルである。本テーブルは、コピー機102毎のテーブルから構成される。コピー機102毎のテーブルは、当該コピー機IDに対応付けて設けられ、ヘッダに当該コピー機が有するトレイ数401の項目を有する。更に、トレイ毎にレコード451〜454を設け、トレイID402と用紙の最大収納枚数403の項目を対応付けて記憶するように構成されている。
【0056】
図5は、広告管理テーブルの例を示す図である。広告管理テーブル2201は、各広告に関する情報を管理するためのテーブルである。具体的には、本テーブルは、広告主から依頼された広告毎にレコード551〜554を設け、広告ID501と、広告名502と、ユーザ適応評価プログラム名503と、画像サイズ504と、オーダー枚数505と、残枚数506と、広告画像ファイル名507と、広告主ID508の項目を対応付けて記憶するように構成されている。オーダー枚数505は、広告主から要求された用紙の枚数である。残枚数506は、オーダー枚数のうち現時点でまだトレイに設置されていない枚数である。また、広告制御サーバ101には、広告画像ファイル名507に対応する画像ファイルが記憶されている。広告制御サーバ101は、更に、広告主IDと広告主である会社名と会社に関する情報等を対応付けて記憶する広告主管理テーブル(図示せず)を有している。広告制御サーバ101は、このテーブルを用いて広告主IDから広告主を特定することができる。広告主は、広告主PC104から広告制御サーバ101にアクセスして広告を依頼する。
【0057】
広告画像ファイル名507で特定される広告画像ファイルには、用紙に付される広告の画像が記憶されている。この画像は、展開されたイメージデータの形式の他、文字列データ形式、図形データ形式、写真データ形式、あるいはこれらの任意の組み合わせなどいずれの形態で構成されていてもよい。
【0058】
ユーザ適応評価プログラム名503で特定されるユーザ適応評価プログラムについて説明する。ユーザ適応評価プログラムは、会員情報を用いて使用者(会員)が当該広告に適する程度(ユーザ適応値)を判定するためのプログラムである。図6は、ユーザ適応評価プログラムの例を示す図である。この例では、性別と年齢の組み合わせによってユーザ適応値を振り分けている。この例では、1.0が最も当該広告に適しており、0.0が最も当該広告に適していないことを示している。ユーザ適応値は、当該ユーザ(使用者)の要求に応じて広告付き用紙にコピーした場合(印刷した場合の例)に、当該ユーザ(使用者)に対する広告の効果が期待できる程度である。広告の効果とは、広告主の取引機会の増加であることが多い。取引の機会は、普通広告主とユーザの取引である。但し、広告の効果は取引機会の増加に限らず、告知や謝罪など広告の目的によって効果は異なる。
【0059】
まず、後述する会員情報管理テーブル702(図8)の項目のうち、性別804を読み取り、男女の別により処理を分岐させる(S601)。例えば、ユーザIDがUS0001の会員の場合には、男なのでS602に移る。他方ユーザIDがUS0002の会員の場合には、女なのでS609に移る。
【0060】
S602に移った場合には、同様に会員情報管理テーブル702の項目のうち、年齢805を読み取り、基準値との比較を行なう。S602では、年齢805が15以上かつ17以下の場合に、ユーザ適応値を0.6に設定して終了する(S603)。同様にS604では、18以上かつ24以下の場合に、ユーザ適応値を1.0に設定して終了する(S605)。同様にS606では、25以上かつ29以下の場合に、ユーザ適応値を0.8に設定して終了する(S607)。それ以外の場合には(S606)、ユーザ適応値を0.4に設定して終了する(S608)。例えば、ユーザIDがUS0001の会員の場合には、年齢の項目が34なのでS602、S604、S606と遷移して、S608でユーザ適応値が0.4となる。
【0061】
S609に移った場合にも、同様に会員情報管理テーブル702の項目のうち、年齢805を読み取り、基準値との比較を行なう。S609では、年齢805が15以上かつ17以下の場合に、ユーザ適応値を0.2に設定して終了する(S610)。同様にS611では、18以上かつ24以下の場合に、ユーザ適応値を0.6に設定して終了する(S612)。同様にS613では、25以上かつ29以下の場合に、ユーザ適応値を0.4に設定して終了する(S614)。それ以外の場合には(S613)、ユーザ適応値を0.0に設定して終了する(S615)。例えば、ユーザIDがUS0002の会員の場合には、年齢の項目が28なのでS609、S611、S613と遷移して、S614でユーザ適応値が0.4となる。
【0062】
ユーザ適応評価プログラムは、広告主の依頼に応じて生成されものであって、画一的に手順を定めるべきものとは限らない。例えば、広告主の出店地と使用者(会員)の住所の距離を算出し、その距離が所定の近隣基準以下であれば1.0と判定し、その距離が所定の遠方基準以上であれば0.0と判定し、近隣基準と遠方基準の距離の場合もその短さに応じて1.0から0.0の中間値を振り分けるようにするプログラムや、職業によってユーザ評価値を決定するプログラム、あるいは個人情報の複数の要素を組み合わせて判定するプログラムなど多様な形態が考えられる。そのため、広告の内容によってユーザ適応評価プログラムが異なることもあれば、同一のユーザ適応評価プログラムを複数の広告で用いることもある。また、同一の広告主でも、その広告に内容によって、ターゲットも異なってくる可能性もあることから、図5に示すように、広告ごとにユーザ適応評価プログラムが準備されている。
【0063】
なお、ユーザ適応評価プログラムに、その広告のターゲット層や基準値となるパラメータを入力することによって、ユーザ適応値を算出するようなプログラムとしてもよい。この場合には、広告ごとにユーザ適応評価プログラムを準備する必要がなくなる。
【0064】
続いて、図2に示した使用者登録処理201について詳述する。図7は、広告制御サーバのうち使用者登録に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、使用者登録部701、会員情報管理テーブル702(図8)、コピー機管理テーブル703(図3)、及び認証情報テーブル704(図9)を有している。本処理において、使用者登録部701は、入力された会員情報を会員情報管理テーブル702に書込み、当該会員のユーザIDと選択された使用コピー機のIDと入力された認証コートを対応付けて認証情報テーブル704に書き込む。コピー機管理テーブル703は、印刷機管理テーブルの例である。
【0065】
図8は、会員情報管理テーブルを示す図である。本テーブルは、ユーザ(会員)毎にレコード851〜854を設け、ユーザID801と、会員パスワード802と、氏名803と、性別804と、年齢805と、住所806と、職業807等の個人情報の項目を対応付けて記憶するように構成されている。会員情報管理テーブルは、個人情報として、特定の会の会員として登録された会員情報を記憶しており、ユーザ毎に個人情報を記憶する個人情報管理テーブルの例である。
【0066】
図9は、認証情報テーブルの例を示す図である。認証情報テーブル704は、ユーザがコピー機を使用する際に用いる認証コードを定めるテーブルである。具体的には、ユーザ毎にレコード951〜954を設け、ユーザID901と、認証コード902と、使用コピー機ID903の項目を対応付けて記憶するように構成されている。認証コードは、当該ユーザがコピー機を使用する際のユーザ認証に用いる。使用コピー機IDは、当該ユーザが使用を前提として選択したコピー機のIDである。なお、勿論、当該ユーザが、使用を前提として3台のコピー機を選択した場合には、ユーザID901と認証コード902に対応する使用コピー機ID903が3つ登録されることになる(または、ユーザID901に対応する認証コード902と使用コピー機ID903の組み合わせのレコードが3つ追加されることになる)。
【0067】
図10は、広告制御サーバ101による使用者登録処理フローを示す図である。使用者登録部701は、まず、会員登録の有無により処理を分岐する(S1001)。次に、使用者登録部701は、ブラウザを介して会員登録の有無を問う画面をユーザPC103に送信し、ユーザPC103より会員登録の有無を選択した情報を受信する。
【0068】
会員登録無しの旨を受信した場合には、使用者登録部701は、会員情報管理テーブル702に会員情報を登録する処理を行う。その為に、使用者登録部701は、会員情報入力画面をユーザPC103に送信する(S1002)。会員情報入力画面は、ブラウザ上で会員情報の入力を促すように構成されており、入力された会員情報を返信させるように構成されている。そして、会員情報を受信し(S1003)、当該会員情報を会員情報管理テーブルの新レコードに追加する(S1004)。会員情報には、氏名、性別、年齢、住所、職業などの個人情報のほか、当該会員サイトにアクセスするための会員ログイン時の認証に用いる会員パスワードも含まれる。その後、処理はステップS1006に進む。
【0069】
会員登録有りの旨を受信した場合には、使用者登録部701は、会員ログイン処理を行う(S1005)。具体的には、使用者登録部701は、ブラウザ上でユーザIDと会員パスワードの入力を促し、入力されたユーザIDと会員パスワードを返信させる会員ログイン画面をユーザPC103に対して送信し、ユーザIDと会員パスワードを受信する。受信したユーザIDと会員パスワードの組み合わせが会員情報管理テーブル702のいずれかのレコードのユーザIDと会員パスワードの組み合わせと一致する場合には、認証成功と判定し、S1006の処理に移行する。
【0070】
続いて、使用者登録部701は、使用コピー機選択画面をユーザPC103に送信する(S1006)。使用コピー機選択画面は、コピーサービスとして使用できるコピー機群を示し、当該ユーザ(会員)が使用するコピー機を選択するように促し、選択されたコピー機を識別する情報を返信させるように構成されている。そして、使用者登録部701は、返信された使用コピー機の選択情報を受信し(S1007)、選択されたコピー機のID(使用コピー機ID)を特定する。例えば、コピー機の設置位置リストあるいは設置位置を配置した地図を送信し、リストあるいは地図上から配置位置を指示させることによりコピー機を選択させ、選択されたコピー機のIDを返信させる。複数のコピー機を選択し、選択されたコピー機群のIDを特定するようにしてもよい。
【0071】
続いて、使用者登録部701は、認証コード入力画面をユーザPC103に送信する(S1008)。認証コード入力画面は、当該ユーザ(会員)がコピー機を使用する際に用いる認証コードの入力を促し、入力された認証コードを返信させるように構成されている。そして、返信された認証コードを受信し(S1009)、使用コピー機と認証コードの組み合わせの重複チェック(S1010)を行う。S1007で特定した使用コピー機IDと受信した認証コードの組み合わせが、認証情報テーブル704(図7および図9)のいずれのレコードの使用コピー機IDと認証コードの組み合わせとも一致しない場合に、重複しないと判定する。そして、重複しないと判定したとき、使用者登録部701は、認証情報テーブル704に新レコードを追加する(S1011)。つまり、当該ユーザのユーザIDと、受信した認証コードと、特定した使用コピー機IDを対応付けて記憶する。尚、S1010でいずれかのレコードの組み合わせと一致する場合には重複すると判定し、エラーの旨をユーザに通知するとともにS1008の処理に戻る。ユーザ(会員)は、別な認証コードを再入力する。
【0072】
S1007のステップで複数のコピー機を選択した場合には、S1010のステップで複数のコピー機について重複をチェックし、いずれも重複しない場合に、認証情報テーブルに同一の認証コードを有するコピー機数分のレコードを追加する。
【0073】
尚、上述の例ではS1008とS1009でユーザが指定した認証コードを受け付けたが、使用者登録部701で新規な認証コードを割り振るように構成してもよい。その場合には、S1010のチェックは不要となる。
【0074】
以上のようにして新たなユーザの登録が完了する。つまり、図2の使用者登録処理201が終わる。
【0075】
続いて、図2に示したコピー機別認証情報テーブル配信処理202とコピー機別認証情報テーブル受付処理203について詳述する。この処理では、広告制御サーバ101でコピー機毎にコピー機別認証情報テーブル(図11)を生成し、当該コピー機102に転送する。コピー機別認証情報テーブルは、印刷機別認証情報テーブルの例である。
【0076】
図11は、コピー機別認証情報テーブルの例を示す図である。このテーブルは、認証情報テーブル(図9)からコピー機別に当該コピー機で用いる認証情報のみを抽出したテーブルである。コピー機別認証情報テーブルは、各使用コピー機IDに対応付けて設けられる。本レコードは、当該コピー機を使用するユーザ毎にレコード1151〜1154を設け、ユーザID1101と認証コード1102の項目を対応付けて記憶するように構成されている。
【0077】
図12は、広告制御サーバのうちコピー機別認証情報テーブル配信に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、コピー機別認証情報テーブル生成部1201、コピー機別認証情報テーブル配信開始通知部1202、及びコピー機別認証情報テーブル送信部1203を有している。コピー機別認証情報テーブル生成部1201は、コピー機管理テーブル(記憶部)703で管理しているコピー機毎に、認証情報テーブル(記憶部)704からコピー機別認証情報テーブルを生成する。コピー機別認証情報テーブル配信開始通知部1202は、コピー機に対してコピー機別認証情報テーブルの配信を開始する旨を通知し、その応答を待つことによって送信先であるコピー機の存在を確認する。これによって実際の配信の準備が整う。コピー機別認証情報テーブル送信部1203は、実際にコピー機別認証情報テーブルをコピー機に送信するように構成されている。これらのコピー機別認証情報テーブル生成部1201、コピー機別認証情報テーブル配信開始通知部1202、及びコピー機別認証情報テーブル送信部1203は、それぞれ印刷機別認証情報テーブル生成部、印刷機別認証情報テーブル配信開始通知部、及び印刷機別認証情報テーブル送信部の例である。なお、図中、上述した図と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0078】
図13は、広告制御サーバによるコピー機別認証情報テーブル配信処理フローを示す図である。広告制御サーバ101は、コピー機管理テーブル(記憶部)703で管理しているコピー機毎に以下の処理を繰り返す(S1301)。このループは、広告制御サーバ101が対象としているすべてのコピー機102に対して順次それぞれのコピー機別認証情報テーブルを生成して配信するための動作を制御するためのものである。まず、コピー機別認証情報テーブル生成部1201によるコピー機別認証情報テーブル生成処理(S1302)を行う。この処理では、コピー機別認証情報テーブル生成部1201は、当該コピー機を使用するユーザのユーザIDと認証コードの組み合わせを選別してコピー機別認証情報テーブル(図11)を生成する。
【0079】
具体的な処理について説明する。図14は、コピー機別認証情報テーブル生成処理フローを示す図である。コピー機別認証情報テーブル生成部1201は、認証情報テーブル704(図9)のレコード毎に以下の処理を繰り返す(S1401)。これは、認証情報テーブル704から漏れなく当該コピー機に関する認証情報を抽出するためのループである。コピー機別認証情報テーブル生成部1201は、図9の使用コピー機ID903が当該コピー機IDと一致するか判定し(S1402)、一致する場合には、当該レコードのユーザID901と認証コード902をコピー機別認証情報テーブル(図11)のレコードに加える(S1403)。例えば、CP001で特定されるコピー機についてのコピー機別認証情報テーブルを生成する場合であって、図9の認証情報テーブルのユーザIDがUS0001のときには、使用コピー機ID903がCP001であるので、S1402で一致すると判定され、ユーザID901のUS0001と認証コード902の「1224」が図11のレコード1151に記憶される。一方、一致しない場合には(S1402)、コピー機別認証情報テーブルに新たなレコードに加えることなく、S1404の判定に移行する。例えば、CP001ではなく、CP002で特定されるコピー機についてのコピー機別認証情報テーブルを生成する場合であって、ユーザIDがUS0001のときには、S1402で一致しないと判定され、コピー機別認証情報テーブルに対してレコードを追加することはない。そして、すべてのレコードについて処理した時点で終了する(S1404)。これにより、図11に示されるコピー機別認証情報テーブルが生成される。図11の例においては、使用コピー機IDがCP001であるコピー機について、ユーザID1101と認証コード1102が対応付けられている。すなわち、図14のS1402で判定される当該コピー機IDがCP001のときに、このテーブルが生成されたことになる。
【0080】
コピー機別認証情報テーブル(図9)が生成されると、処理は、図13のS1303に進み、続いてコピー機別認証情報テーブル配信開始通知部1202によるコピー機別認証情報テーブル配信開始通知処理(S1303)を行う。この処理では、コピー機別認証情報テーブル配信開始通知部1202が当該コピー機102に対して配信開始の通知を送信し、コピー機102から返信される応答通知を受信するまで待つ。これにより、広告制御サーバ101とコピー機102の接続が確認される。
【0081】
そして、コピー機別認証情報テーブル送信部1203によるコピー機別認証情報テーブル送信処理(S1304)を行う。この処理では、コピー機別認証情報テーブル送信部1203が、当該コピー機102に対してS1302で生成したコピー機別認証情報テーブルを送信する。
【0082】
そして、すべてのコピー機について処理した時点で終了する(S1305)。これにより、すべてのコピー機に対して、それぞれ対応するコピー機別認証情報テーブルが送信されたことになる。つまり、図2のコピー機別認証情報テーブル配信処理202が完了する。
【0083】
次にコピー機102側の動作について説明する。図2に示すように広告制御サーバ101が前述の通りコピー機別認証情報テーブル配信処理202を行なう間にコピー機102側では、それに対応するコピー機別認証情報テーブル受付処理203を行なう。図15は、コピー機のうちコピー機別認証情報テーブル受付に係る構成を示す図である。コピー機102は、コピー機別認証情報テーブル配信開始応答部1501、コピー機別認証情報テーブル受信部1502、及びコピー機別認証情報テーブル(記憶部)1503を有している。
コピー機別認証情報テーブル配信開始応答部1501は、広告制御サーバ101からの配信開始通知を受信した場合に、その応答通知を返信する。コピー機別認証情報テーブル受信部1502は、コピー機別認証情報テーブルを受信し、コピー機別認証情報テーブル(記憶部)1503は、そのコピー機別認証情報テーブルを記憶するように構成されている。
【0084】
図16は、コピー機によるコピー機別認証情報テーブル受付処理フローを示す図である。
コピー機別認証情報テーブル配信開始応答部1501によるコピー機別認証情報テーブル配信開始応答処理(S1601)では、広告制御サーバ101より配信開始通知を受信し、応答通知を広告制御サーバ101に返信する。続いて、コピー機別認証情報テーブル受信部1502によるコピー機別認証情報テーブル受信処理(S1602)で、コピー機認証情報テーブルを受信し、コピー機別認証情報テーブル記憶処理(S1603)でこれをコピー機別認証情報テーブル(記憶部)1503に記憶させる。すなわち、図13のS1304で広告制御サーバ101により送信されたコピー機別認証情報テーブルが、コピー機102側で受信される。
【0085】
このようにして、広告制御サーバ101から各コピー機102に対するコピー機別認証情報テーブルの転送が完了する。つまり、図2のコピー機別認証情報テーブル配信処理202に対応するコピー機別認証情報テーブル受付処理203が終了する。
【0086】
続いて、図2に示したコピー機設定準備処理204について詳述する。図17は、広告制御サーバのうちコピー機設定準備に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、コピー機設定準備部1701と、このコピー機設定準備部1701により生成される用紙設定テーブル(記憶部)1703とトレイ優先順位テーブル(記憶部)1705を有している。また、コピー機設定準備部1701は、用紙設定テーブル(記憶部)1703を生成する用紙設定部1702と、トレイ優先順位テーブル(記憶部)1705を生成するトレイ優先順位判定部1704を有している。更に、用紙設定部1702は、コピー機適応評価部1706、コピー機適応値テーブル(記憶部)1707、広告選択部1708、及び設置用紙枚数算出部1709を有している。コピー機適応評価部1706は、広告に対する各コピー機の適応値を算出し、コピー機適応値テーブル(記憶部)1707は、算出したコピー機適応値を記憶し、広告選択部1708は、コピー機適応値に基づいてコピー機に割り当てる広告を選択し、設置用紙枚数算出部1709は、各トレイに設置する広告付き用紙の枚数を算出するように構成されている。コピー機設定準備部、コピー機適応評価部、及びコピー機適応値テーブル(記憶部)は、印刷機設定準備部、印刷機適応評価部、及び印刷機適応値テーブル(記憶部)の例である。
【0087】
図18は、広告制御サーバによるコピー機設定準備処理フローを示す図である。まず、
用紙設定部1702による用紙設定処理(S1801)を行う。これにより用紙設定テーブルを生成する。詳しくは、図21以降で詳述する。
【0088】
図19は、この処理で生成される用紙設定テーブルの例を示す図である。用紙設定テーブルは、コピー機の各トレイ対する用紙の設置に関する情報を定めるテーブルである。具体的には、このテーブルは、コピー機毎のテーブルから構成され、各テーブルは、コピー機IDに対応付けて設けられる。当該コピー機に含まれるトレイ毎にレコード1951〜1954を設け、トレイID1901と、広告ID1902と、用紙サイズ1903と、設置用紙枚数1904の項目を対応付けて記憶するように構成されている。
【0089】
図18の用紙設定処理(S1801)により図19の用紙設定テーブルが生成されると、次に、トレイ優先順位判定部1704によるトレイ優先順位判定処理(S1802)を行う。これによりトレイ優先順位テーブル(図20)を生成する。詳しくは、図29以降で詳述する。
【0090】
図20は、この処理で生成されるトレイ優先順位テーブルの例を示す図である。トレイ優先順位テーブル1705は、トレイの優先順位を定めるテーブルである。具体的には、トレイ優先順位テーブル1705は、コピー機IDと用紙サイズに対応付けて設けられる。また、当該コピー機を使用するユーザ毎にレコード2051〜2054を設け、ユーザID2001と、第一優先トレイID2002と、第二優先トレイID2003と、第三優先トレイID2004の項目を対応付けて記憶するように構成されている。この例では、優先する順にトレイIDを並べる形態について説明したが、各トレイIDに対して優先順位を示す値を対応付ける形態でも構わない。つまり、トレイIDを優先順位付けられていれば如何なる形態でも構わない。
【0091】
次に、用紙設定部1702による用紙設定処理(図18のS1801)について詳述する。図21は、用紙設定処理フローの詳細を示す図である。用紙設定部1702は、コピー機毎に以下の処理を繰り返す(S2101)。このループにより各コピー機に対する用紙設定テーブル1703を生成する。コピー機適応評価部1706によるコピー機適応評価処理(S2102)では、各広告が当該コピー機の使用するユーザ(会員)群に適するかを評価する。詳しくは、図22以降で詳述する。
【0092】
広告選択部1708による広告選択処理(S2103)では、前述の評価に従って各トレイに設置(セット)される用紙に付される広告を選択する。つまり、この処理で選択した広告が印刷されている用紙を、運用者がトレイに設置するように運用する。詳しくは、図25以降で詳述する。
【0093】
設置用紙枚数算出部1709による設置用紙枚数算出処理(S2104)では、各トレイに設置する広告付き用紙の枚数を算出する。詳しくは、図27以降で詳述する。
【0094】
ここで、図21のS2102のコピー機適応評価処理に関する詳細を説明する。図22は、コピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、広告管理テーブル(記憶部)2201とユーザ適応評価プログラム群記憶部2202を有している。ユーザ適応評価プログラム群記憶部2202は、広告毎に、個人情報に基づいて当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出するユーザ適応評価プログラムを記憶している。なお、ここでは便宜的に、広告毎にユーザ適応評価プログラムを設けるようにしているが、広告のターゲットが同じような場合、1つのユーザ適応評価プログラムを複数の広告について共有するようにしてもよいし、1つのユーザ適応評価プログラムに対して所定のパラメータ(ターゲットを見分けるためのパラメータ)を入力することで、全ての広告について同一のユーザ適応評価プログラムを用いるようにしてもよい。
【0095】
コピー機適応評価部1706により生成されるコピー機適応値テーブルについて説明する。図23は、コピー機適応値テーブルの例を示す図である。コピー機適応値テーブル1707は、コピー機について各広告に対する適応値を記憶するためのテーブルである。そのため、コピー機適応値テーブル1707は、コピー機毎のテーブルからなり、コピー機IDに対応付けて設けられる。テーブルは、広告毎にレコード2351〜2354を設け、広告ID2301と、コピー機適応値2302の項目を対応付けて記憶するように構成されている。コピー機適応値は、当該コピー機を使用するユーザ(使用者)の要求に応じて広告付き用紙にコピーした場合(印刷した場合の例)に、当該ユーザ(使用者)に対する広告の効果が期待できる程度である。広告の効果とは、広告主の取引機会の増加であることが多い。取引の機会は、普通広告主とユーザの取引である。但し、広告の効果は取引機会の増加に限らず、告知や謝罪など広告の目的によって効果は異なる。コピー機適応値は、印刷機適応値の例である。
【0096】
図24は、コピー機適応評価処理フローを示す図である。コピー機適応評価部1706は、広告毎に以下の処理を繰り返す(S2401)。このループにより、すべての広告についてコピー機適応値を求める。まず、コピー機適応評価部1706は、当該広告に対応するユーザ適応評価プログラムを特定する(S2402)。具体的には、広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)から当該広告のIDに対応するユーザ適応評価プログラム名(図5の503)を読み取る。
【0097】
そして、コピー機適応評価部1706は、認証情報テーブル704(図9)で当該コピー機のIDを使用コピー機IDとするレコードを順に特定し、当該レコードのユーザID毎に以下の処理を繰り返す(S2403)。これにより、当該コピー機を使用するユーザすべてのユーザ適応値を求めて、その総数(合計値)を算出する。まず、コピー機適応評価部1706は、当該ユーザIDに対応する会員情報を会員情報管理テーブル702(図8)から読み出す(S2404)。次に、コピー機適応評価部1706は、会員情報を入力してユーザ適応評価プログラムを起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を算出する。この例では、 1:「適合する」〜0:「適合しない」の値を得る(S2405)。そして、算出したユーザ適応値を、適応値総数パラメータ(初期値=0)に加算する(S2406)。コピー機適応評価部1706は、すべてのユーザについて処理した時点で(S2407)、各ユーザ適応値の合計である適応地総数パラメータの値を、当該広告に対するコピー機の適応値とする(S2408)。このようにしてすべての広告についてコピー機適応値を算出した時点で終了する(S2409)。
【0098】
次に、図17の広告選択部1708による広告選択処理(図21のS2103)について詳述する。図25は、広告選択に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、トレイ構成テーブル(記憶部)2501(図4)を有している。他にも前述の通り、コピー機管理テーブル703(図3)、広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)、コピー機適応値テーブル(記憶部)1707(図23)、用紙設定テーブル(記憶部)1703(図19)を有している。広告選択部1708は、コピー機管理テーブル703で管理するコピー機毎に、各トレイについて用紙に付される広告をコピー機適応値と画像サイズ等に基づいて判定する。
【0099】
図26は、広告選択処理フローを示す図である。前処理として、トレイ構成テーブル(記憶部)2501(図4)から当該コピー機のIDに対応するトレイ数を読み、トレイ数を内部変数記憶部(図示せず)の未採用トレイ数パラメータに設定する(S2601)。
【0100】
まず、B5サイズの最適な広告を採用する処理を行う(S2602〜S2605)。広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)から画像サイズがB5のレコード(当該レコードの残枚数≧1場合に限る。)を特定し、当該レコードの広告ID群を得る(S2602)。例えば、図5の広告管理テーブルにおいて、画像サイズ504がB5である広告として、広告ID501が「CM001」、「CM003」、「CM004」・・を特定し、これらの広告ID群を得る。続いて、広告選択部1708は、これらの広告群のコピー機適応値(図23の2302)を比較し、最大のコピー機適応値を特定し(S2603)、コピー適応値が最大である当該広告を採用すると決定し、当該広告のIDを内部変数記憶部の採用広告IDとして記憶する(S2604)。そして、未採用トレイ数パラメータから1を減ずる(S2605)。
【0101】
次に、A4サイズの最適な広告を採用する処理を行う(S2606〜S2609)。A4サイズについても、B5サイズと同様に、広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)から画像サイズがA4のレコード(当該レコードの残枚数≧1の場合に限る。)を特定し、当該レコードの広告ID群を得る(S2606)。続いて、これらの広告群のコピー機適応値を比較し、最大のコピー機適応値を特定し(S2607)、コピー適応値が最大である当該広告を採用すると決定し、当該広告のIDを内部変数記憶部の採用広告IDとして追加して記憶する(S2608)。そして、未採用トレイ数パラメータから1を減ずる(S2609)。
【0102】
次に、用紙サイズの如何に関わらずコピー機適応値が大きい順に残りの広告を選択する。広告管理テーブル(記憶部)2201から採用広告ID以外の広告IDを有するレコード(レコードの残枚数≧1に限る。)を特定し、これらのレコードのうちコピー機適応値が大きい順に未採用トレイ数分のレコードを特定し、当該広告を採用すると決定し、当該広告のIDを内部変数記憶部の採用広告IDとして追加して記憶する(S2610)。
【0103】
最後に、用紙設定テーブル(記憶部)1703(図19)にトレイ構成テーブル(記憶部)2501(図4)のトレイIDをすべてコピーする(S2611)。そして、採用した各広告のID(内部変数記憶部の採用広告ID群)を用紙設定テーブル(記憶部)1703に記憶させる(S2612)。また、各広告IDに対応する画像サイズを広告管理テーブル(記憶部)2201から読み、用紙設定テーブル(記憶部)1703の用紙サイズ1903に記憶させる(S2613)。
【0104】
この例では、B5サイズのうち最適な広告と、A4サイズのうち最適な広告と、残りの広告のうちより好適な広告をサイズに依らず選択した。つまり、各サイズについて少なくとも1つのトレイを確保し、2つ以上のトレイについては広告の適応を重視するようにした。本発明は、同一用紙サイズの広告について、コピー機適応値に従ってより好適な広告を採用する点に特徴がある。従って、用紙サイズ毎の採用トレイは、この例に依らず他の方法で決定しても構わない。
【0105】
次に、図17の設置用紙枚数算出部1709による設置用紙枚数算出処理(図21のS2104)について詳述する。図27は、設置用紙枚数算出に係る構成を示す図である。図27に示されるように、設置用紙枚数算出部1709は、用紙設定テーブル1703(図19)、コピー機適応値テーブル1707(図23)、広告管理テーブル2201(図5)、およびコピー機管理テーブル703(図3)を用いてコピー機のトレイに設置する用紙の枚数を算出する。
【0106】
図28は、設置用紙枚数算出処理フローを示す図である。設置用紙枚数算出部1709は、用紙設定テーブル(記憶部)1703の各トレイについて以下の処理を繰り返す(S2801)。これにより各トレイの用紙枚数を算出する。設置用紙枚数算出部1709は、用紙設定テーブル(記憶部)1703から当該トレイの広告IDを読み、この広告IDに対するコピー機適応値をコピー機適応値テーブル(記憶部)1707から取得し、このコピー機適応値に、所定の期待消費枚数を乗じて、設置用紙枚数を算出する(S2802)。
【0107】
そして、一の位を四捨五入する(S2803)。この処理は、10枚単位に枚数を整えるための処理であって、1枚単位で扱う場合にはこの処理を省略してもよい。また、他の枚数の取り扱い単位に変換しても構わない。
【0108】
また、設置用紙枚数は、広告主から依頼されたオーダー枚数から消費枚数を差し引いた残枚数を超えないようにする。そのため、設置用紙枚数算出部1709は、広告管理テーブル(記憶部)2201から当該広告のIDに対応する残枚数を取得する(S2804)。そして、この残枚数と設置用紙枚数を比較する(S2805)。ここで、設置用紙枚数が残枚数を超える場合には、設置用紙枚数を残枚数に改める(S2806)。設置用枚数が残枚数を超えない場合には、設置用紙枚数を変更せず(S2806をスキップ)、残枚数を超える場合には、S2806で設置用紙枚数を残枚数に改めて(S2806)、当該トレイの設置用紙枚数1904に記憶させる(S2807)。また、広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)から残枚数506を読み出し、この残枚数から設置用紙枚数を減じて得た差を、残枚数506に書き戻す(S2808)。すべてのトレイについて処理した時点で当該コピー機についての処理を終了する(S2809)。
【0109】
図21に戻って、そして、すべてのコピー機についてS2101〜S2104の処理した時点で(S2105)、図18の用紙設定処理(S1801)を完了する。
【0110】
続いて、図17のトレイ優先順位判定部1704によるトレイ優先順位判定処理(S1802)について詳述する。図29は、トレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。トレイ優先順位判定部1704は、コピー機管理テーブル(記憶部)703で管理するコピー機毎に、トレイ優先順位を判定する。そのときトレイ優先順位判定部1704は、用紙設定テーブル(記憶部)1703から各トレイに設定されている広告と用紙サイズを取得し、用紙サイズ毎に、認証情報テーブル(記憶部)704で当該コピー機に対応するユーザを特定して、そのユーザの会員情報を会員情報管理テーブル(記憶部)702から取得して、当該用紙サイズの各トレイに対応する広告に対応するユーザ適応評価プログラムに会員情報を入力してトレイ毎のユーザ適応値を算出し、そのユーザ適応値に基づいてトレイを優先順位付けてトレイ優先順位テーブル(記憶部)1705に書き込む。
【0111】
図30は、トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。コピー機毎に(S3001)、コピー機別トレイ優先順位判定処理(S3002)を繰り返し、すべてのコピー機について処理した時点で終了する(S3003)。S3002のコピー機別トレイ優先順位判定処理については、図31を参照して説明する。
【0112】
図31は、コピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。トレイ優先順位判定部1704は、用紙サイズ(例えば、B5、A4)毎に以下の処理を繰り返す(S3101)。この処理により、図20に示したようにコピー機と用紙サイズに対するトレイ優先順位テーブルが作られる。まず、当該用紙サイズのトレイ数をカウントする(S3102)。具体的には、用紙設定テーブル1703(図19)の当該用紙サイズ1903を有するレコードを計数する。トレイ数が1以下の場合には(S3103)、当該用紙サイズについての処理を終了する。これは、優先順位を付ける必要がないからである。例えば、図19の用紙設定テーブル1703の場合、A4についてはトレイ数が1なのでトレイ優先順位テーブルを生成しない。トレイ数が2以上の場合には(S3103)、認証情報テーブル704(図9)で当該コピー機IDを使用コピー機ID903として有するレコードを特定し、当該レコードのユーザID901毎に以下の処理を繰り返す(S3104)。例えば、図19の用紙設定テーブル1703の場合、B5についてはトレイ数が3なのでトレイ優先順位テーブルを生成する。図9の認証情報テーブル704の使用コピー機ID903がCP001であるユーザID901毎の処理を行なう。以下のS3104〜S3111の処理は、ユーザに適応するトレイを選択するための処理である。ここで、当該ユーザに対する各トレイの広告が適応しているか否かをトレイ毎に判断するために、用紙設定テーブル(記憶部)1703のレコード(コピー機のトレイ)毎に以下の処理を繰り返す(S3105)。これにより各トレイに対するユーザ適応値を求める。まず、トレイ優先順位判定部1704は、当該トレイの広告ID1902に対応するユーザ適応評価プログラム名を、広告管理テーブル(記憶部)2201(図5)から読み取る(S3106)。次に、トレイ優先順位判定部1704は、当該ユーザIDに対応する会員情報(個人情報の例)を会員情報管理テーブル702(図8)から読み取る(S3107)。そして、トレイ優先順位判定部1704は、読み取った会員情報を入力してユーザ適応評価プログラムを起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を算出する(S3108)。この処理を、すべてのトレイについて処理し(S3109)、ユーザIDに対応付けて、適応値の大きい順に優先順位を付けてトレイIDを記憶する(S3110)。すべてのユーザIDについて処理した時点で(S3111)、当該用紙サイズについての処理を終了する。そして、すべての用紙サイズについて処理して終える(S3112)。
【0113】
これで、図2に示したコピー機設定準備処理204が完了する。
【0114】
続いて、図2に示したコピー機設定情報配信処理205とコピー機設定情報受付処理206について詳述する。図32は、用紙設置指示書の例を示す図である。用紙設置指示書は、用紙設置を指示する文(例えば、「各トレイに、広告付き用紙を設置してください。」)が先頭に配置され、更にトレイ毎に、トレイID、用紙イメージ、広告名、用紙サイズ、及び設置用紙枚数が示されている。これによれば、コピー機の各トレイに、どの用紙を設置すればよいか否かを判断することが可能である。
【0115】
図33は、広告制御サーバのうちコピー機設定情報配信に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、用紙設置指示書生成部3301、コピー機設定情報配信開始通知部3302、広告画像ファイル記憶部3303、用紙設置指示書送信部3304、及びトレイ優先順位テーブル送信部3305を有している。用紙設置指示書生成部3301は、用紙設定テーブル(記憶部)1703に基づいて用紙設置指示書を生成する。その際、広告管理テーブル(記憶部)2201から広告画像ファイル名を取得して、広告画像ファイルを読み出して用紙設置指示書に広告のイメージを貼り付ける。コピー機設定情報配信開始通知部3302は、コピー機に対して配信開始の通知を送信し、返信される応答通知を待って送信先を確認する。用紙設置指示書送信部3304は、用紙設置指示書生成部3301で生成した用紙設置指示書をコピー機に送信する。トレイ優先順位テーブル送信部3305は、トレイ優先順位テーブル(記憶部)1705に記憶しているトレイ優先順位テーブルをコピー機に送信する。
【0116】
図34は、コピー機設定情報配信処理フローを示す図である。コピー機管理テーブル703(記憶部)で管理しているコピー機毎に以下の処理を繰り返す(S3401)。これにより広告制御サーバ101で対象としているすべてのコピー機102に対してコピー機設定情報を配信する。用紙設置指示書生成部3301による用紙設置指示書生成処理(S3402)では、画像メモリ上に用紙設置指示書のイメージを生成する。ここで、この処理の詳細を、図35を用いて説明する。
【0117】
図35は、用紙設置指示書生成処理フローを示す図である。用紙設置指示書生成部3301は、用紙設置を指示する文を画像メモリにレイアウト(配置)し(S3501)、更にトレイID、用紙イメージ、広告名、用紙サイズの項目名を画像メモリにレイアウトする(S3502)。そして、トレイ毎に以下の処理を繰り返す(S3503)。まず、用紙設置指示書生成部3301は、トレイIDを画像メモリにレイアウトする(S3504)。次に、用紙設置指示書生成部3301は、当該トレイの広告IDに対応する広告画像ファイルを特定し(S3505)、広告画像ファイルを展開した画像を所定倍率で縮小し、画像メモリにレイアウトする(S3506)。更に、用紙設置指示書生成部3301は、当該トレイの広告名を画像メモリにレイアウトし(S3507)、当該トレイの用紙サイズを画像メモリにレイアウトし(S3508)、当該トレイの設置用紙枚数を画像メモリにレイアウトする(S3509)。そして、すべてのトレイについて処理した時点で終了する(S3510)。
【0118】
この例では、用紙設置指示書のデータをイメージ形式で生成したが、HTML文書やワープロ文書等の文書データの形式や表データの形式で生成しても構わない。
【0119】
次に、処理は図34に戻って、コピー機設定情報配信開始通知部3302によるコピー機設定情報配信開始通知処理(S3403)では、当該コピー機102に対して配信開始の通知を送信し、コピー機102から返信される応答通知を受信するまで待つ。これにより、広告制御サーバ101とコピー機102の接続が確認される。
【0120】
用紙設置指示書送信部3304による用紙設置指示書送信処理(S3404)では、当該コピー機102に対してS3402で生成した用紙設置指示書のイメージを送信する。
【0121】
トレイ優先順位テーブル送信部3305によるトレイ優先順位テーブル送信処理(S3405)では、当該コピー機102に対して当該コピー機に対応付けられているトレイ優先順位テーブルを送信する。その際、用紙サイズに関わらず、すべてのテーブルを送信する。そして、すべてのコピー機について処理時点で終了する(S3406)。
【0122】
次に、図34の広告制御サーバ101の処理に対するコピー機102側の動作について説明する。図36は、コピー機のうちコピー機設定情報受付に係る構成を示す図である。コピー機102は、コピー機設定情報配信開始応答部3601、用紙設置指示書受信部3602、用紙設置指示書記憶部3603、トレイ優先順位テーブル受信部3604、トレイ優先順位テーブル(記憶部)3605、及び用紙設置指示書印刷部3606を有している。コピー機設定情報配信開始応答部3601は、広告制御サーバ101から配信開始通知を受信すると、応答通知を返信する。用紙設置指示書受信部3602は、用紙設置指示書を受信し、それを用紙設置指示書記憶部3603に記憶させる。トレイ優先順位テーブル受信部3604は、トレイ優先順位テーブルを受信し、それをトレイ優先順位テーブル(記憶部)3605に記憶させる。用紙設置指示書印刷部3606は、用紙設置指示書記憶部3603に記憶している用紙設置指示書を印刷するように構成されている。
【0123】
図37は、コピー機設定情報受付処理フローを示す図である。コピー機設定情報配信開始応答部3601によるコピー機設定情報配信開始応答処理(S3701)では、広告制御サーバ101より配信開始通知(図34のS3403で送信された配信開始通知)を受信し、応答通知を広告制御サーバ101に返信する。用紙設置指示書受信部3602による用紙設置指示書受信処理(S3702)では、広告制御サーバ101から用紙設置指示書(図34のS3404で送信された用紙設置指示書)のイメージを受信し、用紙設置指示書記憶処理(S3703)で用紙設置指示書記憶部3603に記憶する。また、トレイ優先順位テーブル受信部3604によるトレイ優先順位テーブル受信処理(S3704)では、広告制御サーバ101からトレイ優先順位テーブル(図34のS3405で送信されたトレイ優先順位テーブル)を受信し、トレイ優先順位テーブル記憶処理(S3705)でトレイ優先順位テーブル(記憶部)3605に記憶させる。最後に、用紙設置指示書印刷部3606による用紙設置指示書印刷処理(S3706)で、用紙設置指示書記憶部3603に記憶している用紙設置指示書のイメージを印刷する。なお、用紙設置指示書の出力は、用紙設置指示書のイメージを表示するなど他の出力形態であってもかまわない。つまり、用紙設置指示書印刷部と用紙設置指示書印刷処理は、用紙設置指示書出力部と用紙設置指示書出力処理の例である。
【0124】
コピー機の運用者は、用紙設置指示書(図32)を見て、各トレイの用紙サイズ設定を変更し、各トレイに指示された用紙を指示された枚数分設置する。用紙サイズ設定の変更は、例えばトレイ内の仕切り板の移動と、用紙サイズ検知部位の変更などの操作により行なわれる。
【0125】
続いて、図2に示した複写動作制御処理207について詳述する。図38は、コピー機のうち複写動作制御に係る構成を示す図である。コピー機102は、ユーザ認証部3801、コピー条件受付部3802、コピー条件記憶部3803、スキャン指示部3804、スキャン機構制御部3805、画像メモリ3806、給紙トレイ判定部3807、給紙トレイ検知部3808、プリント指示部3809、及びプリント機構制御部3810を有している。ユーザ認証部3801は、コピー機別認証情報テーブル(記憶部)1503を用いてユーザ認証を行なう。コピー条件受付部3802は、受け付けたコピー条件をコピー条件記憶部3803に記憶させる。スキャン指示部3804は、スキャン機構制御部3805にスキャンコマンドを発行する。スキャン機構制御部3805は、読み取った画像イメージを画像メモリ3806に格納する。スキャン指示部3804は、読取画像サイズを取得し、コピー条件記憶部3803で記憶しているコピー条件である倍率方式と用紙サイズに従って、倍率と印刷サイズを決定する。給紙トレイ判定部3807は、給紙トレイ判定部3807から各トレイの用紙サイズと用紙の有無を取得し、トレイ優先順位テーブル(記憶部)3606を参照しつつ給紙するトレイを判定する。プリント指示部3809は、倍率と給紙トレイIDを指定してプリント機構制御部3810にプリントコマンドを発行する。プリント機構制御部3810は、指定された給紙トレイから給紙し、画像メモリ3806上の画像イメージを印刷する。
【0126】
図39は、コピー機による複写動作制御処理フローを示す図である。ユーザ認証部3801によるユーザ認証処理(S3901)では、コピー機を使用するユーザの認証を行う。認証が成功した場合のみ以下の処理を継続する。なお、ユーザ認証処理の詳細は、図40を用いて詳述する。
【0127】
コピー条件受付部3802によるコピー条件受付処理(S3902)では、コピー機の操作部に対するユーザの操作により入力されるコピーの条件を受け付け、入力したコピーの条件をコピー条件記憶部3803に記憶させる。コピー条件受付処理の詳細は、図41を用いて詳述する。
【0128】
スキャン指示部3804によるスキャン指示処理(S3903)では、スキャン機構制御部3805にスキャン動作を行わせる。スキャン指示処理の詳細は、図42を用いて詳述する。
【0129】
給紙トレイ判定部3807による給紙トレイ判定処理(S3904)では、給紙するトレイを判定する。給紙トレイ判定処理の詳細は、図43を用いて詳述する。
【0130】
プリント指示部3809によるプリント指示処理(S3905)では、プリント機構制御部3810にプリント動作を行わせる。プリント指示処理の詳細は、図44を用いて詳述する。
【0131】
その後、コピー枚数判定部(図示せず)によりコピー枚数分プリントしたか判定し(S3906)、当該枚数に至るまでS3904とS3905の処理を繰り返す。
【0132】
当該枚数分のプリントが完了すると、原稿検知部(図示せず)で、ソータに原稿が有るかを判定し(S3907)、ある場合には複写すべき原稿が残っていると想定されるので、S3903からの処理を繰り返す。
【0133】
すべての原稿について処理すると、コピー継続受付部(図示せず)によるコピー継続受付処理(S3908)を行う。この処理では、続けて複写を行わせるか、つまりコピーを継続するかをユーザに問う画面を表示部に出力し、継続あるいは非継続の旨を操作部に対する操作により入力させる。継続が選択された場合には、S3902に移行し、複写動作を続行する。非継続が選択された場合には、当該ユーザによる複写動作を終了し、初期状態つまりS3901によるユーザ認証処理の前の状態に移行する。
【0134】
ここで、ユーザ認証部3801によるユーザ認証処理(図39のS3901)について詳述する。図40は、ユーザ認証処理フローを示す図である。まず、ユーザに認証コードの入力を促す認証コード受付画面を表示部に出力する(S4001)。そして、ユーザによる操作部に対する操作により認証コードを入力し(S4002)、入力した認証コードがコピー機別認証情報テーブル(記憶部)1503(図11)のいずれかの認証コード1102と一致するかを判定する(S4003)。いずれの認証コード1102とも一致しない場合には、認証失敗を示すエラー通知(S4005)を表示部に出力し、初期状態に戻る。いずれかの認証コード1102と一致する場合には、一致した認証コード1102に対応するユーザID1101を特定する(S4004)。
【0135】
ユーザ認証部は、コピー機を操作する者のユーザIDを他の方法で特定しても構わない。例えば、ユーザの操作により直接ユーザIDを入力する方法や、カードの磁気部やカードや携帯電話のIC部から認証コードあるいはユーザIDを読み取る方法でもよい。
【0136】
次に、図39のS3902で説明したコピー条件受付部3802によるコピー条件受付処理(S3902)について詳述する。図41は、コピー条件受付処理フローを示す図である。まず、コピー条件受付部3802は、ユーザによる操作部への操作によって発生するイベントの取得を待つ(S4101)。取得したイベントがコピー枚数の入力である場合には(S4102)、入力したコピー枚数を図38のコピー条件記憶部3803に記憶させる(S4103)。取得したイベントが倍率方式の選択である場合には(S4104)、選択された倍率方式(つまり、等倍あるいは用紙指定変倍の別)をコピー条件記憶部3803に記憶させる(S4105)。取得したイベントが用紙サイズの選択である場合には(S4106)、選択された用紙サイズをコピー条件記憶部3803に記憶させる(S4107)。取得したイベントがコピースタートの指示である場合には(S4108)、イベント取得待ちのルーチンを抜けて、処理を終了する。
【0137】
次に、図39のS3903で説明したスキャン指示部3804によるスキャン指示処理(S3903)について詳述する。図42は、スキャン指示処理フローを示す図である。まず、スキャン機構制御部3805に対してスキャンコマンドを発行する(S4201)。スキャン機構制御部3805は、スキャン機構(図示せず)を制御して画像を読み取るスキャン動作をさせる。これにより画像メモリに読み取った画像イメージを記憶させ、更に読み取った画像イメージの画像サイズを判断する。そして、スキャン機構制御部3805から読取画像サイズを取得する(S4202)。次に、コピー条件記憶部3803から倍率方式を取得し、倍率方式が等倍の場合には(S4203)、コピー条件記憶部3803から用紙サイズを読み、これを印刷サイズとする(S4204)。また、倍率を等倍とする(S4205)。倍率方式が用紙指定変倍の場合には(S4203)、コピー条件記憶部3803から用紙サイズを読み、これを印刷サイズとする(S4206)。また、用紙サイズと読取画像サイズから倍率を選択する(S4207)。例えば、複数の所定の倍率のうち、読取画像サイズを用紙サイズ内で最大に変換する倍率を選択する。
【0138】
スキャン機構は、コンタクトガラスから原稿の画像データを読み取り、画像メモリに記憶させるように動作する。また、ソータを装備している場合には、ソータにセットされている原稿の画像データを順次読み取り、画像メモリに記憶させるように動作する。
【0139】
次に、図39のS3904で説明した給紙トレイ判定部3807による給紙トレイ判定処理(S3904)について詳述する。図43は、給紙トレイ判定処理フローを示す図である。まず、給紙トレイ判定部3807は、給紙トレイ検知部3808からすべてのトレイIDに対応する用紙サイズと用紙の有無を取得する(S4301)。給紙トレイ検知部3808は、トレイ毎に、収納されている用紙のサイズと用紙の有無を検知することができるように構成されている。次に、スキャン指示部3804で判定した印刷サイズと同じ用紙サイズのトレイを特定する(S4302)。特定したトレイ数が1つの場合には(S4303)、当該トレイのIDを給紙トレイIDとする(S4308)。特定したトレイ数が2つ以上の場合には(S4303)、優先順位に従って給紙トレイを特定する。その為に、印刷サイズと同じ用紙サイズに対応するトレイ優先順位テーブルを特定し(S4304)、更に当該トレイ優先テーブルで当該ユーザIDに対応する優先順位付けられたトレイID群を特定する(S4305)。そして、優先順位が高いトレイから順に(S4306)、当該用紙の有無を確認し(S4307)、用紙が有る場合には、当該トレイのIDを給紙トレイIDとする(S4308)。用紙が無い場合には、次に優先順位が高いトレイについて同様の処理を行う。
【0140】
次に、図39のS3905で説明したプリント指示部3809によるプリント指示処理(S3905)について詳述する。図44は、プリント指示処理フローを示す図である。まず、プリント指示部3809は、倍率と給紙トレイIDを指定して、ユーザ認証部3801に対してプリントコマンドを発行する(S4401)。これにより、プリント機構制御部3810はプリント機構(図示せず)を制御して画像イメージをプリントする動作をさせる。プリント機構は、指定されたIDの給紙トレイから給紙し、給紙された用紙に画像メモリの画像イメージを指定された倍率で拡大あるいは縮小して印刷して、印刷された用紙を排紙する。
【0141】
印刷する画像データは、コピー機のコンタクトガラスあるいはソータに設置された原稿から読み取った画像イメージに限らず、記憶媒体から読み取った画像イメージ(例えば、圧縮されている電子写真データを伸張して得る写真イメージ、ワープロや図形作成や表作成のアプリケーションプログラムで生成されたワープロデータや図形データや表データを展開した印字イメージ)や、通信媒体から読み取った画像イメージ(例えば、圧縮されているFAXデータを伸張して得る印字イメージ)であってもよい。その場合、印刷機は、記憶媒体からデータを読み取り、当該データを画像イメージに変換し、画像メモリに記憶させる記憶媒体画像イメージ読取部、あるいは通信媒体からデータを受信し、当該データを画像イメージに変換し、画像メモリに記憶させる通信媒体画像データ読取部を有する。
【0142】
また、印刷機にカメラなどの撮像装置が接続されているシステムに応用する場合には、撮像装置で撮影した撮像イメージを画像イメージとして画像メモリに記憶させる形態となる。写真イメージを印刷する場合には、用紙サイズは、全紙、半切、4切、6切等となることがある。
【0143】
実施の形態2.
前述の実施の形態では、コピー機の運用者が用紙設定指示書に従ってトレイの用紙サイズ設定を変更することができることを前提とした。本実施の形態では、各トレイの用紙サイズ設定を変更することなく運用する形態について説明する。
【0144】
本実施の形態では、トレイ構成テーブルでトレイ毎に用紙サイズを記憶する。図45は、実施の形態2に係るトレイ構成テーブルの例を示す図である。トレイ構成テーブルは、前述と同様にコピー機IDに対応付けて設けられる。また、ヘッダにトレイ数4501の項目を有し、トレイ毎にレコード4551〜4554を有している。各レコードでは、トレイID4502と最大収納枚数4503に加えて、用紙サイズ4504の項目を対応付けて記憶するように構成されている。トレイ構成テーブルは、例えばコピー機102のトレイ構成テーブル送信部(図示せず)から送信され、広告制御サーバ102のトレイ構成テーブル受信部(図示せず)で受信され、トレイ構成テーブル(記憶部)として記憶される。
【0145】
本実施の形態では、図21の広告選択処理(S2103)を図26に代えて、図46のように行う。図46は、実施の形態2に係る広告選択処理フローを示す図である。この処理は、図25の広告選択部1708によって実行される。広告選択部1708は、まず、用紙設定テーブル(記憶部)1703にトレイ構成テーブル(記憶部)2501のトレイIDと用紙サイズをコピーする(S4601)。そして、用紙サイズ(B5、A4)毎に以下の処理を繰り返す(S4602)。トレイ構成テーブル(記憶部)2501で当該用紙サイズを有する数をカウントし、当該用紙サイズのトレイの数を得る。(S4603)。また、広告選択部1708は、広告管理テーブル(記憶部)2201で画像サイズが当該用紙サイズの広告群を特定し(S4604)、当該広告群のコピー機適応値を比較し、大きい順に前記トレイ数の広告を採用すると決定する(S4605)。そして、採用した各広告のIDを、当該用紙サイズのトレイに対応する広告IDに記憶させる(S4606)。すべての用紙サイズについて処理した時点で終了する(S4607)。
【0146】
実施の形態3.
前述の実施の形態では、ユーザが使用するコピー機を登録し、そのコピー機でのみ本発明に係るコピーサービスを受けることができるようにした。本実施の形態では、使用するコピー機の所在地を含むエリアを登録し、ユーザは登録したエリア内のコピー機群でコピーサービスを受ける形態について説明する。
【0147】
図47は、実施の形態3に係る使用者登録処理フローを示す図である。広告制御サーバ101の使用者登録処理では、図10の使用コピー機選択画面の送信(S1006)と使用コピー機の選択情報の受信(S1007)に代えて、エリア選択画面の送信(S4701)とエリアの選択情報の受信(S4702)を行う。また、S1010の重複チェックに代えて、S4703の重複チェックを行なう。
【0148】
広告制御サーバ101は、更にエリア管理テーブルを有している。エリア管理テーブルは、エリア毎のエリア範囲を定めるテーブルである。図48は、実施の形態3に係るエリア管理テーブルを示す図である。エリア毎にレコード4851〜4854を設け、設置エリアID4801とエリア範囲4802の項目を対応付けて記憶するように構成されている。エリア範囲4802は、住所で記述するほか、緯度経度で記述しても構わない。
【0149】
また図3のようにコピー機管理テーブル703では、コピー機毎に設置エリアID303を登録しているので、コピー機と設置エリアの対応が分かるようになっている。例えば、コピー機IDがCP001のコピー機は、設置エリアIDがAR08のエリアに設置されていることが示されている。
【0150】
エリア選択画面は、エリア管理テーブルのエリア範囲を示し、当該ユーザ(会員)が使用するコピー機を含むエリアを選択するように促し、選択されたエリアを識別する情報を返信させるように構成されている。そして、返信されたエリアの選択情報を受信し(S4702)、選択されたエリアのID(設置エリアID)を特定する。例えば、エリア範囲のリストあるいはエリア範囲を配置した地図を送信し、エリアの配置位置を指示させることによりエリアを選択させ、選択されたエリアのIDを返信させる。
【0151】
S4703では、設置エリアと認証コードの組み合わせの重複チェックを行なう。S4702で特定した設置エリアIDと受信した認証コードの組み合わせが、認証情報テーブル704(図9)のいずれのレコードの設置エリアIDと認証コードの組み合わせとも一致しない場合に、重複しないと判定する。そして、認証情報テーブル704に新レコードを追加する(S1011)。つまり、当該ユーザのユーザIDと、受信した認証コードと、特定した設置エリアIDを対応付けて記憶する。尚、S4703でいずれかのレコードの組み合わせと一致する場合には重複すると判定し、S1008の処理に戻る。ユーザ(会員)は、別な認証コードを再入力する。
【0152】
本実施の形態の認証情報テーブルでは、図9の使用コピー機ID903に代えて設置エリアIDを記憶している。図49は、実施の形態3に係る認証情報テーブルを示す図である。ユーザ毎にレコード4951〜4954を設け、ユーザID4901と、認証コード4902と、設置エリアID4903の項目を対応付けて記憶するように構成されている。
【0153】
図50は、実施の形態3に係るコピー機別認証情報テーブル生成処理フローを示す図である。図14のS1402に代えて、コピー機管理テーブル(図3)から当該コピー機のID301に対応する設置エリアID303を特定し(S5001)、レコードの設置エリアIDがコピー機の設置エリアIDと一致するかを判定する(S5002)。その後の処理は図14の処理と同様であるのでその説明は省略する。
【0154】
また、上述の認証情報テーブル(記憶部)704(図9)を用いて、使用コピー機ID903から当該コピー機を使用するユーザID901を特定する処理(例えば、コピー機適応評価処理(図24)のS2403やコピー機別トレイ優先順位判定処理(図31)のS3104)については、本実施の形態の認証情報テーブル(図49)から直接的に使用コピー機IDとユーザIDの関係を導くことができないので、図3のコピー機管理テーブル703を用いて間接的にその関係を導く。具体的には、まずコピー機管理テーブル703からユーザID301に対応する設置エリアID303を特定する。次に、認証情報テーブル704から当該設置エリアID1903に対応するユーザIDを特定する。例えば、図3からコピー機IDがCP001のコピー機の設置エリアIDとしてAR08を読み出し、図49でAR08に対応するユーザIDのUS0001〜US0004を読み出す。
【0155】
実施の形態4.
前述の実施の形態では、コピー機適応評価処理(図24)のS2405と、コピー機別トレイ優先順位判定処理(図31)のS3108で共通のユーザ適応評価プログラムを用いたが、ユーザ適応評価プログラムをそれぞれに設け、S2405ではコピー機適応評価用のユーザ適応評価プログラムを用い、S3108では、コピー機別トレイ優先順位判定用のユーザ適応評価プログラムを用いるようにしてもよい。
【0156】
実施の形態5.
前述の実施の形態では、コピー機適応評価部が、各ユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該コピー機の適応値とする例を示したが、各ユーザ適応値に基づいて算出される他の算出値を当該コピー機の適応値としてもよい。
【0157】
本実施の形態に係るコピー機適応評価部は、各ユーザ適応値の平均値を算出し、算出した平均値を当該広告に対する当該コピー機の適応値とする。
【0158】
図51は、実施の形態5に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。図24のS2408に代えて、適応値総数パラメータの値を、前記コピー機のIDを使用コピー機IDとするユーザ数で割って、算出した商を当該広告に対するコピー機の適応値とする(S5101)。
【0159】
実施の形態6.
本実施の形態に係るコピー機適応評価部は、所定の基準値(例えば、0.8)以上のユーザ適応値を示したユーザの数をカウントし、当該ユーザ数を当該広告に対する当該印刷機の適応値とする。
【0160】
図52は、実施の形態6に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S2405で算出した適応値が、基準値以上であるかを判定する(S5201)。そして、越えている場合には、1を基準超適応者総数パラメータ(初期値=0)に加算する(S5202)。そして、すべてのユーザについて処理した時点で、基準超適応者総数パラメータの値を、当該広告に対するコピー機の適応値とする(S5203)。
【0161】
実施の形態7.
本実施の形態に係るコピー機適応評価部は、所定の基準値(例えば、0.8)以上のユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該印刷機の適応値とする。
【0162】
図53は、実施の形態7に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。図24のS2405で算出した適応値が、基準値以上であるか判定する(S5301)。そして、越えている場合には、算出した適応値を基準超適応値総数パラメータ(初期値=0)に加算する(S5302)。そして、すべてのユーザについて処理した時点で、基準超適応値総数パラメータの値を、当該広告に対するコピー機の適応値とする(S5303)。
【0163】
実施の形態8.
実施の形態8から実施の形態11では、各広告に対応するユーザの適応値を、前述のユーザ適応評価プログラム以外の手段で算出する例について説明する。
【0164】
実施の形態1では、コピー機適応評価部(図22の1706)によるコピー機適応評価処理(図24)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S2402、S2405)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価式によりユーザ適応値を算出してコピー機適応評価処理を行なう例について説明する。
【0165】
図54は、実施の形態8に係る広告管理テーブルの例を示す図である。本実施の形態に係る広告管理テーブルは、広告管理テーブル(図5)のユーザ適応評価プログラム名503に代えてユーザ適応評価式5401を有している。他の項目(501、502、及び504〜508)と広告毎にレコード5451〜5454を設けている点は、広告管理テーブル(図5)と同様である。
【0166】
ここでユーザ適応評価式5401について説明する。ユーザ適応評価式5401は、個人情報に対する評価条件に従ってユーザ適応値を導く論理式である。この例の式は、ユーザ適応値を評価する際の評価条件とその評価条件に対する評価値(その評価条件が真である場合のユーザ適応値と、偽である場合のユーザ適応値)を記述している。評価条件は、個人情報のいずれかの項目に対する条件であって、例えば、大小比較、以上以下比較、一致(完全一致、部分一致、前方一致、後方一致を含む。)、あるいは不一致などの比較条件により評価条件内の評価基準と比較して、真あるいは偽を判定する。
【0167】
レコード5454のユーザ適応評価式5401である「=IF(性別="女",1,0)」を例とすると、「性別="女"」が評価条件(「性別」が個人情報の項目、「"女"」が評価基準、比較条件は完全一致)であり、「1,0」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合のユーザ適応値を示している。従って、ある個人情報の性別の項目(図8の804)が「女」である場合(つまり真の場合)に、ユーザ適応値を1とし、他方「女」ではない場合(つまり偽の場合)に、ユーザ適応値を0とすることを意味している。
【0168】
評価条件は、複数の条件をAND条件あるいはOR条件で連結することもできる。
【0169】
レコード5453のユーザ適応評価式5401である「=IF(OR(住所="東京都*",住所="埼玉県*"),0.6,0.4)」を例とすると、「OR(住所="東京都*",住所="埼玉県*")」が評価条件(「住所」が個人情報の項目、「"東京都"」と「"埼玉県"」が評価基準、比較条件はともに前方一致)であり、「0.6,0.4」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合のユーザ適応値を示している。従って、ある個人情報の住所の項目(図8の806)が「東京都」と前方一致する場合あるいは「埼玉県」と前方一致する場合(つまり真の場合)に、ユーザ適応値を0.6とし、他方それ以外の場合(つまり偽の場合)に、ユーザ適応値を0.4とすることを意味している。
【0170】
レコード5452のユーザ適応評価式5401である「=IF(AND(年齢>=20,年齢<=29),0.7,0.3)」を例とすると、「AND(年齢>=20,年齢<=29)」が評価条件(「年齢」が個人情報の項目、「20」と「29」が評価基準、比較条件は以上比較と以下比較)であり、「0.7,0.3」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合のユーザ適応値を示している。従って、ある個人情報の年齢の項目(図8の805)が20以上かつ29以下の場合(つまり真の場合)に、ユーザ適応値を0.7とし、他方それ以外の場合(つまり偽の場合)に、ユーザ適応値を0.3とすることを意味している。
【0171】
条件を階層的に設けることもできる。レコード5451のユーザ適応評価式5401である「=IF(職業="学生",0.8,IF(職業="無職",0.3,0.5))」では、偽の場合に、更に評価条件と課している。「職業="学生"」が上位の評価条件であり、「職業="無職"」が上位の評価条件の判定結果が偽の場合における下位の評価条件である。従って、ある個人情報の職業の項目(図8の807)が「学生」の場合(つまり上位の評価結果が真の場合)に、ユーザ適応値を0.8とし、他方それ以外の場合(つまり上位の評価結果が偽の場合)であって、職業の項目(図8の807)が「無職」の場合(つまり下位の評価結果が真の場合)には、ユーザ適応値を0.3とし、それ以外の場合(つまり上位の評価結果も、下位の評価結果も偽の場合)には、ユーザ適応値を0.5とすることを示している。
【0172】
図55は、実施の形態8におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図22のユーザ適応評価プログラム群記憶部2202に代えて、ユーザ適応評価式演算部5501を有している。ユーザ適応評価式演算部5501は、上述のようにユーザ適応評価式内の個人情報の項目に対する評価条件の真偽を判定し、その真偽に従ってユーザ適正値を特定するように構成されている。
【0173】
コピー機適応評価部1706は、図22で広告管理テーブル(記憶部)2201から得るユーザ適応評価プログラム名に代えてユーザ適応評価式(図54)を取得する。更に、コピー機適応評価部1706は、ユーザ適応評価式演算部5501に会員情報とユーザ適応評価式を入力させ、算出したユーザ適応値を出力させる。
【0174】
図56は、実施の形態8に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S5601のステップでは、図24のS2402に代えて、当該広告に対応するユーザ適応評価式(図54)を特定する。またS5602のステップでは、図24のS2405に代えて会員情報とユーザ適応評価式を入力させてユーザ適応評価式演算部5501を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を得る。他の処理は、図24と同様である。
【0175】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0176】
実施の形態9.
実施の形態1では、トレイ優先順位判定部(図29の1704)によるトレイ優先順位判定処理(図30)中のコピー機別トレイ優先順位判定処理(S3002、図31)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S3106、S3108)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価式(図54)によりユーザ適応値を算出してコピー機別トレイ優先順位判定処理を行なう例について説明する。
【0177】
図57は、実施の形態9におけるトレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。トレイ優先順位判定部1704は、図29で広告管理テーブル(記憶部)2201から得るユーザ適応評価プログラム名に代えてユーザ適応評価式(図54)を取得する。更にトレイ優先順位判定部1704は、ユーザ適応評価式演算部5501に会員情報とユーザ適応評価式を入力させる。
【0178】
図58は、実施の形態9に係るコピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。S5801のステップでは、図31のS3106に代えて、当該トレイの広告IDに対応するユーザ適応評価式を特定する。S5802のステップでは、S3108に代えて、会員情報とユーザ適応評価式を入力させてユーザ適応評価式演算部を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を得る。他の処理は、図31と同様である。
【0179】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0180】
実施の形態10.
実施の形態1では、コピー機適応評価部(図22の1706)によるコピー機適応評価処理(図24)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S2402、S2405)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価用学習データを用いた学習型人工知能の演算によりユーザ適応値を算出してコピー機適応評価処理を行なう例について説明する。
【0181】
図59は、実施の形態10に係る広告管理テーブルの例を示す図である。本実施の形態に係る広告管理テーブルは、広告管理テーブル(図5)のユーザ適応評価プログラム名503に代えてユーザ適応評価用学習データ名5901を有している。他の項目(501、502、及び504〜508)と広告毎にレコード5951〜5954を設けている点は、広告管理テーブル(図5)と同様である。
【0182】
図60は、実施の形態10におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図22のユーザ適応評価プログラム群記憶部2202に代えて、学習型人工知能演算部6001とユーザ適応評価用学習データ群記憶部6002を有している。学習型人工知能演算部6001は、例えば会員情報の各項目を入力する入力ノードと、ユーザ適応値を出力する出力ノードと、その間を連結する中間ノードを設けた神経回路網で、教師データとして所定の会員情報を入力して所定のユーザ適応値を出力するように誤差逆伝播方で学習して得られた結合荷重データを用いて、会員情報を入力して神経回路網演算を行ない、演算結果としてユーザ適応値を出力するように構成されている。ユーザ適応評価用学習データ群記憶部6002は、例えば結合荷重データなどのユーザ適応評価用学習データを複数記憶するように構成されている。つまり、ユーザ適応評価用学習データは、広告毎に、個人情報を入力データとし、その個人の理想とされるユーザ適応値を出力データとする教師データを用いて、学習型人工知能の学習処理により得た学習型人工知能の演算処理の為の学習データである。学習型人工知能演算部6001は、ユーザ適応評価用学習データ群記憶部6002のユーザ適応評価用学習データ群のうち、ユーザ適応評価用学習データ名で特定されるユーザ適応評価用学習データを用いて神経回路網演算などの学習型人工知能演算処理を行なう。
【0183】
図61は、実施の形態10に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S6101のステップでは、図24のS2402に代えて、当該広告に対応するユーザ適応評価用学習データを特定する。S6102のステップでは、S2405に代えて、会員情報を入力し、ユーザ適応評価用学習データを指定して学習型人工知能演算部を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を算出する。他の処理は、図24と同様である。
【0184】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0185】
実施の形態11.
実施の形態1では、トレイ優先順位判定部(図29の1704)によるトレイ優先順位判定処理(図30)中のコピー機別トレイ優先順位判定処理(S3002、図31)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S3106、S3108)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価用学習データを用いた学習型人工知能の演算によりユーザ適応値を算出してコピー機別トレイ優先順位判定処理を行なう例について説明する。
【0186】
図62は、実施の形態11におけるトレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。トレイ優先順位判定部1704は、図29で広告管理テーブル(記憶部)2201から得るユーザ適応評価プログラム名に代えてユーザ適応評価用学習データ名を取得する。更にトレイ優先順位判定部1704は、学習型人工知能演算部6001に会員情報とユーザ適応評価用学習データ名を入力させ、ユーザ適正値を算出させる。学習型人工知能演算部6001は、ユーザ適応評価用学習データ名で特定されるユーザ適応評価用学習データを用いて図60と同様の学習型人工知能演算を行なう。
【0187】
図63は、実施の形態11に係るコピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。S6301のステップでは、図31のS3106に代えて、当該トレイの広告IDに対応するユーザ適応評価用学習データを特定する。またS6302のステップでは、S3108に代えて、会員情報を入力させユーザ適応評価用学習データを指定して学習型人工知能演算部6001を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適応値を得る。他の処理は、図31と同様である。
【0188】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0189】
実施の形態12.
実施の形態12から実施の形態19では、ユーザ適応値(例えば、[1〜0]の多値)に代えて、適正と不適の別(2値相当)を用いる例について説明する。
【0190】
実施の形態1では、コピー機適応評価部(図22の1706)によるコピー機適応評価処理(図24)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S2402、S2405)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムにより適正と不適の別を判定してコピー機適応評価処理を行なう例について説明する。
【0191】
図64は、実施の形態12に係る広告管理テーブルの例を示す図である。本実施の形態に係る広告管理テーブルは、広告管理テーブル(図5)のユーザ適応評価プログラム名503に代えてユーザ適正判定プログラム名6401を有している。他の項目(501、502、及び504〜508)と広告毎にレコード6451〜6454を設けている点は、広告管理テーブル(図5)と同様である。
【0192】
図65は、ユーザ適性判定プログラムの例を示す図である。ユーザ適正判定プログラム群記憶部6601は、個人情報の所定の項目に基づいて、判定結果として適正と不適の別を判定するように構成されている。まず、会員情報管理テーブル702(図8)の項目のうち、性別804を読み取り、男女の別により処理を分岐させる(S6501)。例えば、ユーザIDがUS0001の会員の場合には、男なのでS6502に移る。他方ユーザIDがUS0002の会員の場合には、女なのでS6505に移る。S6502に移った場合には、同様に会員情報管理テーブル702の項目のうち、年齢805を読み取り、基準値との比較を行なう。S6502では、年齢805が22以上かつ26以下の場合に、適正と判定して終了する(S6503)。それ以外の場合には(S6502)、不適と判定して終了する(S5604)。例えば、ユーザIDがUS0001の会員の場合には、年齢の項目が34なので不適となる。S6505に移った場合にも、同様に会員情報管理テーブル702の項目のうち、年齢805を読み取り、基準値との比較を行なう。S6505では、年齢805が20以上かつ24以下の場合に、適正と判定して終了する(S6506)。それ以外の場合には(S6505)、不適と判定して終了する(S6507)。例えば、ユーザIDがUS0002の会員の場合には、年齢の項目が28なので不適となる。
【0193】
図66は、実施の形態12におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、ユーザ適応評価プログラム群記憶部2202に代えて、ユーザ適正判定プログラム群記憶部6601を有している。コピー機適応評価部1706は、ユーザ適正判定プログラム群記憶部6601の判定結果である適正と不適の別を用いてコピー機適応値を算出する。
【0194】
コピー機適応評価部1706は、図22で広告管理テーブル(記憶部)2201から得るユーザ適応評価プログラム名に代えてユーザ適正判定プログラム名を得る。更にユーザ適正判定プログラム群記憶部6601に記憶されているユーザ適正判定プログラムは、会員情報を入力し、判定した適正と不適の別を出力する。
【0195】
図67は、実施の形態12に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S6701のステップでは、図24のS2402に代えて、当該広告に対応するユーザ適正判定プログラムを特定する。S6702のステップでは、S2405に代えて、会員情報を入力させてユーザ適正判定プログラムを起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。S6703のステップでは、S2406に代えて、判定結果が適正の場合に、1を適正総数パラメータ(初期値=0)に加算する。判定結果が不適の場合には、1を適正総数パラメータに加算しない。S6704のステップでは、S2408に代えて、適正総数パラメータの値を、当該広告に対するコピー機の適応値とする。他のステップの処理は、図24と同様である。
【0196】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0197】
実施の形態13.
本実施の形態では、実施の形態12のコピー機適応評価処理(図67)で算出した適正総数をユーザ数で割って適正期待値を算出し、適正期待値をコピー機の適応値とする例について説明する。
【0198】
図68は、実施の形態13に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S6801のステップでは、図67のS6704に代えて、適正総数パラメータの値を、前記コピー機のIDを使用コピー機IDとするユーザ数で割って、商を当該広告に対するコピー機の適応値とする。他の処理は、図67と同様である。
【0199】
他の処理は、実施の形態12と同様である。
【0200】
実施の形態14.
前述の実施の形態では、トレイ優先順位テーブル(図20)でユーザ毎にトレイを優先順位付ける例について説明した。本実施の形態、実施の形態17、及び実施の形態19では、順位を付けずに優先するトレイを選択的に定める優先トレイテーブル(図69)を用いる例について説明する。
【0201】
実施の形態1では、トレイ優先順位判定部(図29の1704)によるトレイ優先順位判定処理(図30)中のコピー機別トレイ優先順位判定処理(S3002、図31)において、広告毎に設けたユーザ適応評価プログラムによりユーザ適応値を算出した(S3106、S3108)。本実施の形態では、トレイ優先順位判定部1704に代わる優先トレイ判定部7001で、トレイ優先順位テーブル1705に代えて優先トレイテーブル7002を生成する。その優先トレイ判定処理(後述する図71のS7101)中のコピー機別優先トレイ判定処理(後述する図73のS7302)で、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムで判定した適正と不適の別に基づいて優先トレイを選択する。
【0202】
図69は、優先トレイテーブルの例を示す図である。優先トレイテーブル7002は、コピー機IDと用紙サイズに対応付けて設けられる。また、当該コピー機を使用するユーザ毎にレコード6951〜6954を設け、ユーザID6901と、優先トレイID6902の項目を対応付けて記憶するように構成されている。優先トレイID6902は、単数でも複数でも構わない。
【0203】
図70は、実施の形態14における広告制御サーバのうちコピー機設定準備に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図17のトレイ優先順位判定部1704に代えて優先トレイ判定部7001を有し、トレイ優先順位テーブル(記憶部)1705に代えて優先トレイテーブル(記憶部)7002を有している。
【0204】
図71は、実施の形態14に係る広告制御サーバによるコピー機設定準備処理フローを示す図である。S7101のステップでは、図18のS1802に代えて、優先トレイ判定処理を行なう。この処理については、図73を用いて詳述する。S1801の処理は、図18と同様である。
【0205】
図72は、優先トレイ判定に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図29のトレイ優先順位判定部1704に代えて優先トレイ判定部7001を有し、ユーザ適応評価プログラム群記憶部2202に代えてユーザ適正判定プログラム群記憶部6601を有し、トレイ優先順位テーブル(記憶部)1705に代えて優先トレイテーブル(記憶部)7002を有している。
【0206】
優先トレイ判定部7001は、図29のユーザ適応評価プログラム名に代えて広告管理テーブル(記憶部)2201からユーザ適正判定プログラム名を入力する。更にユーザ適正判定プログラム群記憶部6601は、判定結果として適正と不適の別を出力する。
【0207】
図73は、優先トレイ判定処理フローを示す図である。S7302のステップでは、図30のS3002に代えてコピー機別優先トレイ判定処理を行なう。S7301とS7303の処理は、図30のS3001とS3003と同様である。
【0208】
図74は、コピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。S7406のステップでは、コピー機別トレイ優先順位判定処理(図31)のS3106に代えて、当該トレイの広告IDに対応するユーザ適正判定プログラムを特定する。S7408のステップでは、S3108に代えて、会員情報を入力してユーザ適正判定プログラムを起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。S7410のステップでは、S3110に代えて、ユーザIDに対応付けて、適正のトレイIDを記憶する。適正と判定されたトレイが複数ある場合は、それらのすべてのトレイIDを記憶する。S7401〜S7405、S7407、S7409、S7411、及びS7412のステップの処理は、コピー機別トレイ優先順位判定処理(図31)のS3101〜S3105、S3107、S3109、S3111、及びS3112と同様である。
【0209】
図75は、実施の形態14における広告制御サーバのうちコピー機設定情報配信に係る構成を示す図である。図33のトレイ優先順位テーブル(記憶部)1705に代えて、優先トレイテーブル(記憶部)7002を有し、トレイ優先順位テーブル送信部3305に代えて優先トレイテーブル送信部7501を有している。優先トレイテーブル送信部7501は、優先トレイテーブルをコピー機102に送信するように構成されている。
【0210】
図76は、実施の形態14に係るコピー機設定情報配信フローを示す図である。S7601の優先トレイテーブル送信処理では、図34のS3405に代えて、優先トレイテーブル送信部7501により優先トレイテーブルをコピー機102に送信する。他の処理は、図34と同様である。
【0211】
図77は、実施の形態14におけるコピー機のうちコピー機設定情報受付に係る構成を示す図である。コピー機102は、図36のトレイ優先順位テーブル受信部3604に代えて優先トレイテーブル受信部7701を有し、トレイ優先順位テーブル(記憶部)3605に代えて優先トレイテーブル(記憶部)7702を有している。優先トレイテーブル受信部7701は、広告制御サーバ101より優先トレイテーブルを受信し、優先トレイテーブル(記憶部)7702に記憶させるように構成されている。
【0212】
図78は、実施の形態14に係るコピー機設定情報受付処理フローを示す図である。優先トレイテーブル受信処理S7801では、図37のS3704に代えて、優先トレイテーブル受信部7701により優先トレイテーブルを受信する。また、優先トレイテーブル記憶処理S7802では、図37のS3705に代えて、優先トレイテーブル受信部7701によりトレイ優先順位テーブルを優先トレイテーブル(記憶部)7702に記憶させる。他の処理は、図37と同様である。
【0213】
図79は、実施の形態14におけるコピー機のうち複写動作制御に係る構成を示す図である。給紙トレイ判定部3807は、図38のトレイ優先順位テーブル(記憶部)3606に代えて優先トレイテーブル(記憶部)7702を用いて給紙トレイを判定する。
【0214】
コピー機による複写動作制御処理フローは、図39と同様である。そのうち、給紙トレイ判定S3904の相違点について説明する。図80は、実施の形態14に係る給紙トレイ判定処理フローを示す図である。S4301〜S4303のステップの処理は、図43と同様である。そして、印刷サイズと同じ用紙サイズのトレイが1つの場合には(S4303)、当該トレイのIDを給紙トレイIDとして終了する。他方、印刷サイズと同じ用紙サイズのトレイが2つ以上の場合には(S4303)、印刷サイズと同じ用紙サイズに対応する優先トレイテーブルを特定し(S8001)、そのテーブルで当該ユーザIDに対応する優先トレイIDを取得する(S8002)。S4301で取得した用紙の有無に基づいて優先トレイのいずれかに用紙が有るか判定し、いずれかの優先トレイに用紙が有る場合には(S8003)、その用紙がある優先トレイのIDを給紙トレイとして終了する(S4308)。その優先トレイのいずれにも用紙が無い場合には(S8003)、S4302で特定したトレイのうち優先トレイではないトレイを選択し、そのトレイのIDを給紙トレイIDとして終了する。
【0215】
これにより、優先トレイに用紙が有れば、優先トレイから用紙を給紙し、優先トレイに用紙が無ければ、優先トレイ以外のトレイから用紙を給紙するように動作することになる。
【0216】
他の処理は、実施の形態1と同様である。
【0217】
実施の形態15.
実施の形態12では、コピー機適応評価部(図66の1706)によるコピー機適応評価処理(図67)において、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムにより適正と不適の別を判定した(S6701、S6702)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適正条件式により適正と不適の別を判定してコピー機適応評価処理を行なう例について説明する。
【0218】
図81は、実施の形態15に係る広告管理テーブルの例を示す図である。本実施の形態に係る広告管理テーブルは、広告管理テーブル(図64)のユーザ適正判定プログラム名6401に代えてユーザ適正条件式8101を有している。他の項目(501、502、及び504〜508)と広告毎にレコード8151〜8154を設けている点は、広告管理テーブル(図64)と同様である。
【0219】
ここでユーザ適正条件式8101について説明する。ユーザ適正条件式8101は、個人情報に対する評価条件に従って当該広告に対するユーザの適正と不適の別を導く論理式である。この例の式は、ユーザ適応値を評価する際の評価条件とその評価条件が真である場合に適正とし、偽である場合に不適とする旨を記述している。評価条件は、個人情報のいずれかの項目に対する条件であって、例えば、大小比較、以上以下比較、一致(完全一致、部分一致、前方一致、後方一致を含む。)、あるいは不一致などの比較条件により評価条件内の評価基準と比較して、真あるいは偽を判定する。
【0220】
レコード8154のユーザ適正条件式8101である「=IF(性別="女","適正","不適")」を例とすると、「性別="女"」が評価条件(「性別」が個人情報の項目、「"女"」が評価基準、比較条件は完全一致)であり、「"適正","不適"」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合に適正と不適とする旨を示している。従って、ある個人情報の性別の項目(図8の804)が「女」である場合(つまり真の場合)に、適正とし、他方「女」ではない場合(つまり偽の場合)に、不適とすることを意味している。
【0221】
評価条件は、複数の条件をAND条件あるいはOR条件で連結することもできる。
【0222】
レコード8153のユーザ適正条件式8101である「=IF(OR(住所="東京都*",住所="埼玉県*"),"適正","不適")」を例とすると、「OR(住所="東京都*",住所="埼玉県*")」が評価条件(「住所」が個人情報の項目、「"東京都"」と「"埼玉県"」が評価基準、比較条件はともに前方一致)であり、「"適正","不適"」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合に適正と不適とする旨を示している。従って、ある個人情報の住所の項目(図8の806)が「東京都」と前方一致する場合あるいは「埼玉県」と前方一致する場合(つまり真の場合)に、適正とし、他方それ以外の場合(つまり偽の場合)に、不適とすることを意味している。
【0223】
レコード8152のユーザ適正条件式8101である「=IF(AND(年齢>=20,年齢<=29),"適正","不適")」を例とすると、「AND(年齢>=20,年齢<=29)」が評価条件(「年齢」が個人情報の項目、「20」と「29」が評価基準、比較条件は以上比較と以下比較)であり、「"適正","不適"」は順にそれぞれ真の場合と偽の場合に適正と不適とする旨を示している。従って、ある個人情報の年齢の項目(図8の805)が20以上かつ29以下の場合(つまり真の場合)に、適正とし、他方それ以外の場合(つまり偽の場合)に、不適とすることを意味している。
【0224】
条件を階層的の設けることもできる。レコード8151のユーザ適正条件式8101である「=IF(職業="学生", "適正",IF(職業="無職" ,"不適","適正"))」では、偽の場合に、更に評価条件と課している。「職業="学生"」が上位の評価条件であり、「職業="無職"」が上位の評価条件の判定結果が偽の場合における下位の評価条件である。従って、ある個人情報の職業の項目(図8の807)が「学生」の場合(つまり上位の評価結果が真の場合)に、適正とし、他方それ以外の場合(つまり上位の評価結果が偽の場合)であって、職業の項目(図8の807)が「無職」の場合(つまり下位の評価結果が真の場合)には、不適とし、それ以外の場合(つまり上位の評価結果も、下位の評価結果も偽の場合)には、適正とすることを示している。
【0225】
図82は、実施の形態15におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図66のユーザ適正判定プログラム群記憶部6601に代えて、ユーザ適正条件式判定部8201を有している。ユーザ適正条件式判定部8201は、個人情報とユーザ適正条件式を入力し、個人情報がユーザ適正条件式の評価条件を満たすか判定し、満たす場合に適正と判定し、満たさない場合に不適と判定するように構成されている。
【0226】
コピー機適応評価部1706は、図66で広告管理テーブル(記憶部)2201から得るユーザ適性判定プログラム名に代えてユーザ適正条件式を取得する。更にユーザ適正条件式判定部8201は、会員情報とユーザ適正条件式を入力し、判定結果として適正と不適の別を出力する。
【0227】
図83は、実施の形態15に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S8301のステップでは、図67のS6701に代えて、当該広告に対応するユーザ適正条件式を特定する。またS8302のステップでは、S6702に代えて、会員情報とユーザ適正条件式を入力してユーザ適正条件式判定部8201を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。他のステップの処理は、S6703とS6704を含めて図67と同様である。
【0228】
他の処理は、実施の形態12と同様である。
【0229】
実施の形態16.
本実施の形態では、実施の形態15のコピー機適応評価処理(図83)で算出した適正総数をユーザ数で割って適正期待値を算出し、適正期待値をコピー機の適応値とする例について説明する。
【0230】
図68と同様に、コピー機適応評価処理(図83)のS2407までの処理で算出した適正総数パラメータの値を、前記コピー機のIDを使用コピー機IDとするユーザ数で割って、商を当該広告に対するコピー機の適応値とする。
【0231】
他の処理は、実施の形態15と同様である。
【0232】
実施の形態17.
実施の形態14では、優先トレイ判定部(図70の7001)による優先トレイ判定処理(図73)中のコピー機別優先トレイ判定処理(S7302、図74)において、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムにより適正と不適の別を判定した(S7406、S7408)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適正条件式により適正と不適の別を判定してコピー機別優先トレイ判定処理を行なう例について説明する。
【0233】
図84は、実施の形態17における優先トレイ判定に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図72と同様に優先トレイ判定部7001と優先トレイテーブル(記憶部)7002を有している。また、ユーザ適正判定プログラム群記憶部6601に代えて図82と同様のユーザ適正条件式判定部8201を有している。
【0234】
図85は、実施の形態17に係るコピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。S8501のステップでは、図74のS7406に代えて、当該トレイの広告IDに対応するユーザ適正条件式を取得する。またS8502のステップでは、S7408に代えて、会員情報とユーザ適正条件式を入力してユーザ適正条件式判定部を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。他の処理は、図74と同様である。
【0235】
他の処理は、実施の形態14と同様である。
【0236】
実施の形態18.
実施の形態12では、コピー機適応評価部(図66の1706)によるコピー機適応評価処理(図67)において、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムにより適正と不適の別を判定した(S6701、S6702)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価用学習データを用いた学習型人工知能の演算により適正と不適の別を判定してコピー機適応評価処理を行なう例について説明する。
【0237】
図86は、実施の形態18に係る広告管理テーブルの例を示す図である。本実施の形態に係る広告管理テーブルは、広告管理テーブル(図64)のユーザ適正判定プログラム名6401に代えてユーザ適正判定用学習データ名8601を有している。他の項目(501、502、及び504〜508)と広告毎にレコード8651〜8654を設けている点は、広告管理テーブル(図64)と同様である。
【0238】
図87は、実施の形態18におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図66のユーザ適正判定プログラム群記憶部6601に代えて、学習型人工知能演算部6001とユーザ適正判定用学習データ群記憶部8701を有している。学習型人工知能演算部6001は、例えば会員情報の各項目を入力する入力ノードと、適正と不適の別を出力する出力ノードと、その間を連結する中間ノードを設けた神経回路網で、教師データとして所定の会員情報を入力して所定の適正と不適の別を出力するように誤差逆伝播方で学習して得られた結合荷重データを用いて、会員情報を入力して神経回路網演算を行ない、演算結果として適正と不適の別を出力するように構成されている。ユーザ適正判定用学習データ群記憶部8701は、例えば結合荷重データなどのユーザ適応評価用学習データを複数記憶するように構成されている。つまり、ユーザ適正判定用学習データは、広告毎に、個人情報を入力データとし、その個人の理想とされる適正と不適の別を出力データとする教師データを用いて、学習型人工知能の学習処理により得た学習型人工知能の演算処理の為の学習データである。学習型人工知能演算部6001は、ユーザ適正判定用学習データ群記憶部8701のユーザ適正判定用学習データ群のうち、ユーザ適正判定用学習データ名で特定されるユーザ適正判定用学習データを用いて神経回路網演算などの学習型人工知能演算を行なう。
【0239】
コピー機適応評価部1706は、図66で広告管理テーブル(記憶部)2201から得たユーザ適性判定プログラム名に代えてユーザ適正判定用学習データ名を取得する。更に学習型人工知能演算部6001はユーザ適正判定用学習データ名で特定されるユーザ適正判定用学習データをユーザ適正判定用学習データ群記憶部8701から読み出し、入力した会員情報に対する判定結果として適正と不適の別を出力する。
【0240】
図88は、実施の形態18に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。S8801のステップでは、図67のS6701に代えて、当該広告に対応するユーザ適正判定用学習データを特定する。またS8802のステップでは、S6702に代えて、会員情報を入力し、ユーザ適正判定用学習データを指定して、学習型人工知能演算部を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。他のステップの処理は、S6703とS6704を含めて図67と同様である。
【0241】
実施の形態13及び実施の形態16と同様にコピー機適応評価処理(図88)で算出した適正総数をユーザ数で割って適正期待値を算出し、適正期待値をコピー機の適応値としてもよい。他の処理は、実施の形態12と同様である。
【0242】
実施の形態19.
実施の形態14では、優先トレイ判定部(図70の7001)による優先トレイ判定処理(図73)中のコピー機別優先トレイ判定処理(S7302、図74)において、広告毎に設けたユーザ適正判定プログラムにより適正と不適の別を判定した(S7406、S7408)。本実施の形態では、広告毎に設けたユーザ適応評価用学習データを用いた学習型人工知能の演算により適正と不適の別を判定してコピー機別優先トレイ判定処理を行なう例について説明する。
【0243】
図89は、実施の形態19における優先トレイ判定に係る構成を示す図である。広告制御サーバ101は、図72と同様に優先トレイ判定部7001と優先トレイテーブル(記憶部)7002を有している。また、ユーザ適正判定プログラム群記憶部6601に代えて図87と同様の学習型人工知能演算部6001とユーザ適正判定用学習データ群記憶部8701を有している。
【0244】
図90は、実施の形態19に係るコピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。S9001のステップでは、図74のS7406に代えて、当該トレイの広告IDに対応するユーザ適正判定用学習データを特定する。またS9002のステップでは、S7408に代えて、会員情報を入力しユーザ適正判定用学習データを指定して、学習型人工知能演算部を起動し、当該広告に対する当該ユーザの適正/不適を得る。他の処理は、図74と同様である。
【0245】
他の処理は、実施の形態14と同様である。
【0246】
広告制御サーバ101は、コンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0247】
【図1】本発明に係るネットワーク環境を示す図である。
【図2】本発明に係る各処理の手順とデータフローの概要を示す図である。
【図3】コピー機管理テーブルの例を示す図である。
【図4】トレイ構成テーブルの例を示す図である。
【図5】広告管理テーブルの例を示す図である。
【図6】ユーザ適応評価プログラムの例を示す図である。
【図7】広告制御サーバのうち使用者登録に係る構成を示す図である。
【図8】会員情報管理テーブルを示す図である。
【図9】認証情報テーブルの例を示す図である。
【図10】広告制御サーバによる使用者登録処理フローを示す図である。
【図11】コピー機別認証情報テーブルの例を示す図である。
【図12】広告制御サーバのうちコピー機別認証情報テーブル配信に係る構成を示す図である。
【図13】広告制御サーバによるコピー機別認証情報テーブル配信処理フローを示す図である。
【図14】コピー機別認証情報テーブル生成処理フローを示す図である。
【図15】コピー機のうちコピー機別認証情報テーブル受付に係る構成を示す図である。
【図16】コピー機によるコピー機別認証情報テーブル受付処理フローを示す図である。
【図17】広告制御サーバのうちコピー機設定準備に係る構成を示す図である。
【図18】広告制御サーバによるコピー機設定準備処理フローを示す図である。
【図19】用紙設定テーブルの例を示す図である。
【図20】トレイ優先順位テーブルの例を示す図である。
【図21】用紙設定処理フローを示す図である。
【図22】コピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図23】コピー機適応値テーブルの例を示す図である。
【図24】コピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図25】広告選択に係る構成を示す図である。
【図26】広告選択処理フローを示す図である。
【図27】設置用紙枚数算出に係る構成を示す図である。
【図28】設置用紙枚数算出処理フローを示す図である。
【図29】トレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。
【図30】トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。
【図31】コピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。
【図32】用紙設置指示書の例を示す図である。
【図33】広告制御サーバのうちコピー機設定情報配信に係る構成を示す図である。
【図34】コピー機設定情報配信処理フローを示す図である。
【図35】用紙設置指示書生成処理フローを示す図である。
【図36】コピー機のうちコピー機設定情報受付に係る構成を示す図である。
【図37】コピー機設定情報受付処理フローを示す図である。
【図38】コピー機のうち複写動作制御に係る構成を示す図である。
【図39】コピー機による複写動作制御処理フローを示す図である。
【図40】ユーザ認証処理フローを示す図である。
【図41】コピー条件受付処理フローを示す図である。
【図42】スキャン指示処理フローを示す図である。
【図43】給紙トレイ判定処理フローを示す図である。
【図44】プリント指示処理フローを示す図である。
【図45】実施の形態2に係るトレイ構成テーブルの例を示す図である。
【図46】実施の形態2に係る広告選択処理フローを示す図である。
【図47】実施の形態3に係る使用者登録処理フローを示す図である。
【図48】実施の形態3に係るエリア管理テーブルを示す図である。
【図49】実施の形態3に係る認証情報テーブルを示す図である。
【図50】実施の形態3に係るコピー機別認証情報テーブル生成処理フローを示す図である。
【図51】実施の形態5に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図52】実施の形態6に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図53】実施の形態7に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図54】実施の形態8に係る広告管理テーブルの例を示す図である。
【図55】実施の形態8におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図56】実施の形態8に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図57】実施の形態9におけるトレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。
【図58】実施の形態9に係るコピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。
【図59】実施の形態10に係る広告管理テーブルの例を示す図である。
【図60】実施の形態10におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図61】実施の形態10に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図62】実施の形態11におけるトレイ優先順位判定に係る構成を示す図である。
【図63】実施の形態11に係るコピー機別トレイ優先順位判定処理フローを示す図である。
【図64】実施の形態12に係る広告管理テーブルの例を示す図である。
【図65】ユーザ適性判定プログラムの例を示す図である。
【図66】実施の形態12におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図67】実施の形態12に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図68】実施の形態13に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図69】優先トレイテーブルの例を示す図である。
【図70】実施の形態14における広告制御サーバのうちコピー機設定準備に係る構成を示す図である。
【図71】実施の形態14に係る広告制御サーバによるコピー機設定準備処理フローを示す図である。
【図72】優先トレイ判定に係る構成を示す図である。
【図73】優先トレイ判定処理フローを示す図である。
【図74】コピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。
【図75】実施の形態14における広告制御サーバのうちコピー機設定情報配信に係る構成を示す図である。
【図76】実施の形態14に係るコピー機設定情報配信フローを示す図である。
【図77】実施の形態14におけるコピー機のうちコピー機設定情報受付に係る構成を示す図である。
【図78】実施の形態14に係るコピー機設定情報受付処理フローを示す図である。
【図79】実施の形態14におけるコピー機のうち複写動作制御に係る構成を示す図である。
【図80】実施の形態14に係る給紙トレイ判定処理フローを示す図である。
【図81】実施の形態15に係る広告管理テーブルの例を示す図である。
【図82】実施の形態15におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図83】実施の形態15に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図84】実施の形態17における優先トレイ判定に係る構成を示す図である。
【図85】実施の形態17に係るコピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。
【図86】実施の形態18に係る広告管理テーブルの例を示す図である。
【図87】実施の形態18におけるコピー機適応評価に係る構成を示す図である。
【図88】実施の形態18に係るコピー機適応評価処理フローを示す図である。
【図89】実施の形態19における優先トレイ判定に係る構成を示す図である。
【図90】実施の形態19に係るコピー機別優先トレイ判定処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0248】
101 広告制御サーバ、102 コピー機、103 ユーザPC、104 広告主PC、701 使用者登録部、702 会員情報管理テーブル、703 コピー機管理テーブル、704 認証情報テーブル、1201 コピー機別認証情報テーブル生成部、1202 コピー機別認証情報テーブル配信開始通知部、1203 コピー機別認証情報テーブル送信部1501、 コピー機別認証情報テーブル配信開始応答部、 1502コピー機別認証情報テーブル受信部、1503 コピー機別認証情報テーブル(記憶部)、1701 コピー機設定準備部、1702 用紙設定部、1703 用紙設定テーブル(記憶部)、1704 トレイ優先順位判定部、1705 トレイ優先順位テーブル(記憶部)、1706 コピー機適応評価部、1707 コピー機適応値テーブル(記憶部)、1708 広告選択部、1709 設置用紙枚数算出部、2201 広告管理テーブル(記憶部)、2202 ユーザ適応評価プログラム群記憶部、2501 トレイ構成テーブル(記憶部)、3301 用紙設置指示書生成部、3302 コピー機設定情報配信開始通知部、3303 広告画像ファイル記憶部、3304 用紙設置指示書送信部、3305 トレイ優先順位テーブル送信部、3601 コピー機設定情報配信開始応答部、3602 用紙設置指示書受信部、3603 用紙設置指示書記憶部、3604 トレイ優先順位テーブル受信部、3605 トレイ優先順位テーブル(記憶部)、3606 用紙設置指示書印刷部、3801 ユーザ認証部、3802 コピー条件受付部、3803 コピー条件記憶部、3804 スキャン指示部、3805 スキャン機構制御部、3806 画像メモリ、3807 給紙トレイ判定部、3808 給紙トレイ検知部、3809 プリント指示部、3810 プリント機構制御部 5501 ユーザ適応評価式演算部、6001 学習型人工知能演算部、6002 ユーザ適応評価用学習データ群記憶部、6601 ユーザ適正判定プログラム群記憶部、7001 優先トレイ判定部、7002 優先トレイテーブル(記憶部)、7501 優先トレイテーブル送信部、7701 優先トレイテーブル受信部、7702 優先トレイテーブル(記憶部)、8201 ユーザ適正条件式判定部、8701 ユーザ適正判定用学習データ群記憶部。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙するトレイを有する複数の印刷機と、当該複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバからなる広告システムであって、
前記広告制御サーバは、以下の(1)から(8)の要素を有し、
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルに含まれる広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部
前記印刷機は、以下の(イ)から(ハ)の要素を有することを特徴とする広告システム
(イ)前記用紙設置指示書を広告制御サーバから受信する用紙設置指示書受信部
(ロ)受信した用紙設置指示書を記憶する用紙設置指示書記憶部
(ハ)記憶した用紙設置指示書を出力する用紙設置指示書出力部。
【請求項2】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に基づいて当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出するユーザ適応評価プログラムを記憶するユーザ適応評価プログラム群記憶部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適応評価プログラムに前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする広告システム。
【請求項3】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に対する評価条件に従って当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を導くユーザ適応評価式を記憶する広告管理テーブルと、
個人情報とユーザ適応評価式に基づいてユーザ適応値を算出するユーザ適応評価式演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適応評価式に従ってユーザ適応評価式演算部に前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする広告システム。
【請求項4】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報を入力データとし、当該広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を出力データとする教師データを用いて学習型人工知能の学習処理により得たユーザ適応評価用学習データを記憶するユーザ適応評価用学習データ群記憶部と、
個人情報を入力し、ユーザ適応評価用学習データを用いて学習型人工知能の演算処理を行ない、ユーザ適応値を算出する学習型人工知能演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報と当該広告IDに対応するユーザ適応評価用学習データを用いて学習型人工知能演算部に前記ユーザ適応値を算出させることを特徴とする広告システム。
【請求項5】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、各ユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項6】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、各ユーザ適応値の平均値を算出し、算出した平均値を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項7】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、所定の基準以上のユーザ適応値を示したユーザの数をカウントし、当該ユーザ数を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項8】
請求項1に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、所定の基準以上のユーザ適応値の合計を算出し、算出した合計を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項9】
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする広告制御サーバ
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部。
【請求項10】
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続し、
ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブルと、
広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブルを有する広告制御サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
(1)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDに対するユーザの適応の程度を示すユーザ適応値を算出し、各ユーザ適応値に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価手順
(2)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶手順
(3)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択手順
(4)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶手順
(5)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成手順
(6)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信手順。
【請求項11】
給紙するトレイを有する複数の印刷機と、当該複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバからなる広告システムであって、
前記広告制御サーバは、以下の(1)から(8)の要素を有し、
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルに含まれる広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部
前記印刷機は、以下の(イ)から(ハ)の要素を有することを特徴とする広告システム
(イ)前記用紙設置指示書を広告制御サーバから受信する用紙設置指示書受信部
(ロ)受信した用紙設置指示書を記憶する用紙設置指示書記憶部
(ハ)記憶した用紙設置指示書を出力する用紙設置指示書出力部。
【請求項12】
請求項11に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に基づいて当該広告に対するユーザの適正と不適の別を判定するユーザ適正判定プログラムを記憶するユーザ適正判定プログラム群記憶部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適正判定プログラムに前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする広告システム。
【請求項13】
請求項11に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報に対する評価条件に従って当該広告に対するユーザの適正と不適の別を導くユーザ適正条件式を記憶する広告管理テーブルと、
個人情報とユーザ適正条件式に基づいてユーザの適正と不適の別を判定するユーザ適正条件式判定部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報を用いて当該広告IDに対応するユーザ適正条件式に従ってユーザ適正条件式演算部に前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする広告システム。
【請求項14】
請求項11に記載の広告システムであって、
前記広告制御サーバは、更に、広告毎に、個人情報を入力データとし、当該広告に対するユーザの適正と不適の別を出力データとする教師データを用いて学習型人工知能の学習処理により得たユーザ適正判定用学習データを記憶するユーザ適正判定用学習データ群記憶部と、
個人情報を入力し、ユーザ適正判定用学習データを用いて学習型人工知能の演算処理を行ない、適正と不適の別を判定する学習型人工知能演算部を有し、
前記印刷機適応評価部は、当該個人情報と当該広告IDに対応するユーザ適正判定用学習データを用いて学習型人工知能演算部に前記適正と不適の別を判定させることを特徴とする広告システム。
【請求項15】
請求項11に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、適正の総数を算出し、算出した適正の総数を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項16】
請求項11に記載の広告システムであって、
前記印刷機適応評価部は、適正の総数を算出し、算出した適正の総数を当該印刷機を使用するユーザ数で割って適正期待値を算出し、算出した適正期待値を当該広告に対する当該印刷機の適応値とすることを特徴とする広告システム。
【請求項17】
請求項1又は11のいずれかに記載の広告システムであって、
前記複数の印刷機は、給紙するトレイを複数有し、
前記広告選択部は、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を当該印刷機が有するトレイ数分選択して、選択した広告のID群を、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告ID群として各トレイに対応付けて記憶する用紙設定テーブルを生成し、
前記用紙設定テーブル記憶部は、各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告ID群を各トレイに対応付ける用紙設定テーブルを記憶し、
前記用紙設置指示書生成部は、各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれる各トレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を各トレイに対応付けて表示する用紙設置指示書を生成することを特徴とする広告システム。
【請求項18】
請求項1又は11のいずれかに記載の広告システムであって、
前記印刷機はコピー機であって、更に、
コピー機に対する操作に従って、スキャンコマンドを発行するスキャン指示部と、
発行されたスキャンコマンドに従って、原稿の画像イメージを読み取るスキャン動作を制御するスキャン機構制御部と、
読み取った画像イメージを記憶する画像メモリを有し、
プリント機構制御部は、画像メモリに記憶している画像イメージを用紙に印刷することを特徴とする広告システム。
【請求項19】
請求項1又は11のいずれかに記載の広告システムであって、
前記個人情報管理テーブルは、個人情報として、特定の会の会員として登録された会員情報を記憶する会員情報管理テーブルであることを特徴とする広告システム。
【請求項20】
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続する広告制御サーバであって、以下の要素を有することを特徴とする広告制御サーバ
(1)ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブル
(2)広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブル
(3)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価部
(4)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶部
(5)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択部
(6)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶部
(7)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成部
(8)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信部。
【請求項21】
給紙するトレイを有する複数の印刷機とネットワークを介して接続し、
ユーザ毎に、当該ユーザの個人情報を記憶する個人情報管理テーブルと、
広告毎に、広告名を記憶する広告管理テーブルを有する広告制御サーバとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
(1)各印刷機について、広告毎に、当該印刷機を使用する各ユーザについて個人情報管理テーブルから当該ユーザの個人情報を取得し、当該個人情報を用いて当該広告IDの広告に対するユーザの適正と不適の別を判定し、各適正と不適の別に基づいて当該印刷機の適応値を算出し、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを生成する印刷機適応評価手順
(2)各印刷機について、広告毎に印刷機適応値を対応付ける印刷機適応値テーブルを記憶する印刷機適応値テーブル記憶手順
(3)各印刷機について、適応の程度の高い印刷機適応値を示す広告を選択して、選択した広告のIDを、当該印刷機に含まれるトレイへの設置を指示される広告付き用紙の広告IDとして記憶する用紙設定テーブルを生成する広告選択手順
(4)各印刷機について、当該印刷機に含まれるトレイへの設置が指示される広告付き用紙の広告IDを含む用紙設定テーブルを記憶する用紙設定テーブル記憶手順
(5)各印刷機について、当該印刷機の用紙設定テーブルで、当該印刷機に含まれるトレイに対応する広告IDを特定し、当該広告IDに対応する広告名を広告管理テーブルから取得し、取得した広告名を表示する用紙設置指示書を生成する用紙設置指示書生成手順
(6)各印刷機について、当該印刷機の用紙設置指示書を、当該印刷機に送信する用紙設置指示書送信手順。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【公開番号】特開2008−225926(P2008−225926A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−64192(P2007−64192)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】