説明

コマーシャル評価装置

【課題】
ユーザの直感的な評価を得ることのできるコマーシャル評価装置を提供する。
【解決手段】
コマーシャル評価装置100は、ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置02と、ユーザが評価情報を入力する入力装置01と、ユーザが評価するコマーシャル情報をユーザに表示するコマーシャル提供手段20と、ユーザが視聴している該コマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段30と、該キャプチャー画像にユーザが評価情報を追加する画像編集手段40を含み構成される情報端末と、ユーザが評価を記入した評価情報を格納する記憶装置とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザがコマーシャルを評価するためのコマーシャル評価装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のインターネットにおけるコマーシャル評価方法においては、ユーザがインターネット上に公開されているコマーシャルを視聴し、該当のコマーシャルごとに設定された設問に回答する形でコマーシャルを評価していた。
【0003】
【特許文献1】特開2001−188771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記方法では、ユーザは設問者の視点からの評価を行うことになり、コマーシャル提供者は、ユーザの直感的な評価を汲み取れないという問題点があった。ユーザの直感的な評価とは、コマーシャル映像を見てユーザが映像を言葉で表現し、コマーシャル細部に対して行う評価情報のことである。
【0005】
本発明の目的は、コマーシャルを視聴したユーザの直感的な評価を取得することが可能なコマーシャル評価装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置と、ユーザが評価情報を入力する入力装置と、コマーシャル画像情報を前記ディスプレイ装置に表示するコマーシャル情報提供手段と、前記コマーシャル画像情報からコマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段と、該キャプチャー画像に前記入力手段から入力した評価情報を直接記入させる画像編集手段と、および前記評価情報を該評価情報が記入されたキャプチャー画像と共に格納する記憶手段を有するコマーシャル評価装置を提供する。
【0007】
また、本発明は、ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置の画面上に表示されるコマーシャル画像情報からコマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段と、該キャプチャー画像に入力手段から入力した評価情報を直接記入させる画像編集手段と、および前記評価情報を該評価情報が記入されたキャプチャー画像と共に格納する記憶手段を有するコマーシャル評価装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが視聴したコマーシャルに対するユーザの直感的な評価を取得することが可能となるため、コマーシャルにユーザの評価を反映させることが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
図1−図6は本発明の実施例を示す。
図1は、本発明の一実施例になるコマーシャル評価装置を示した機能ブロック図である。
【0011】
図1において、コマーシャル評価装置100は、キーボード、マウス、マイク等の入力装置01、ディスプレイ装置02、情報端末10、記憶装置(手段)60を含む情報端末10によって構成される。更に、情報端末10は、ユーザが評価するコマーシャル情報をユーザに表示するコマーシャル提供手段20、ユーザが視聴しているコマーシャル映像を画像としてキャプチャーする画像キャプチャー手段30、該キャプチャー画像にユーザの評価情報を追加する画像編集手段40、該評価情報が追加された画像データを保存する評価データ保存手段50を含み構成される。記憶装置60はユーザが視聴するコマーシャルを保持するコマーシャル情報管理データテーブル200、該評価データを保持するコマーシャル評価情報保持テーブル500を記憶する。
【0012】
図2は、記憶装置60に格納され、コマーシャル情報を格納するテーブルの一例である。コマーシャル情報管理データテーブル200は、コマーシャルの名称を格納するコマーシャル名フィールド201、ユーザが視聴する際に表示されるコマーシャルを格納するコマーシャルファイルフィールド202を含み構成している。例えば、コマーシャル情報は、コマーシャル会社から提供される評価対象となるTVコマーシャル映像のフィアルを本システムの管理者が該コマーシャル管理データテーブル200に評価対象のコマーシャル名をコマーシャル名フィールド201に、コマーシャルファイルをコマーシャルファイルフィールド202に格納する。
【0013】
図3は、本実施例のコマーシャル提供手段20の処理を示す流れ図である。
ユーザが、情報端末10にアクセスした際に、コマーシャル情報をディスプレイ装置02にリスト表示する(ステップ300)。例えば、該リスト表示とは、コマーシャル情報管理データテーブル200のコマーシャル名フィールド201からコマーシャル名を抜き出しリスト表示することである。ユーザは、リスト表示されたコマーシャルの中から自分の視聴したいコマーシャルを選択する(ステップ301)。コマーシャル提供手段20は、ユーザが選択したコマーシャルをディスプレイ装置02上に表示する(ステップ302)、ユーザはディスプレイ装置02上に表示されたコマーシャルを視聴する。
【0014】
図4は、ユーザがコマーシャルを視聴する際のディスプレイ装置02の画面の一例である。ディスプレイ装置02のコマーシャル視聴画面400は、ユーザが選択したコマーシャル名のコマーシャル情報管理データテーブル200におけるコマーシャルファイル202の動画もしくは画像を表示するコマーシャル表示部分401、コマーシャルを視聴中にユーザがコマーシャル画像をキャプチャーする際に利用するキャプチャーボタン402、キャプチャーされた画像を表示するキャプチャー画像表示部分403、キャプチャーした画像に対して、図形を記入する際に利用する図形ボタン404、文字を記入する際に利用する文字ボタン405、音声を入力する際に利用する音声ボタン406、コマーシャルのキャプチャー画像に対して記入した評価情報を含めた画像を保存する為の評価保存ボタン407を含み構成されている。
【0015】
図5は、記憶装置60に格納され、コマーシャル評価情報を格納するテーブルの一例である。コマーシャル評価情報保持テーブル500は、評価したコマーシャル名を格納するコマーシャル名フィールド501、評価情報を付与した画像データを格納する評価情報ファイルフィールド502を含み構成している。該コマーシャル評価情報保持テーブル500に評価情報を格納する処理については後述する。
図6は、コマーシャル評価を行う処理を示す流れ図である。
【0016】
ユーザは、コマーシャルをディスプレイ装置02上のコマーシャル視聴画面400において視聴し(ステップ600)、コマーシャル映像中の評価を記載したい画像シーンをキャプチャーボタン402を押すことで、画像キャプチャー手段30が表示中のコマーシャル映像のキャプチャー画像を取得する(ステップ601)。例えば、表示されるコマーシャルの映像とは、実際のTVコマーシャルの映像である。キャプチャーされた画像は、キャプチャー画像表示部分403に表示される。例えば、画像キャプチャー手段30が、キャプチャーする画像とは、動画コマーシャルのワンシーンの画像である。
【0017】
次に、キャプチャーした画像に対して、画像編集手段40を用いて、ユーザは評価を画像に直接記入する(ステップ602)。例えば、評価をキャプチャー画像に記入する為に、図形ボタン404を押し、入力装置01のマウスを利用して図形を記入する。また、文字ボタン405を押し、キーボードを利用して文字を記入する。例えば、ユーザが記入する評価とは、選択肢を選択するだけでは回答できないような映像に対する直接的な評価を意味する。例えば、ユーザが画像に直接書く評価は、画像に対して図形や文字を使ってキャプチャーした画像に対する評価となり、コマーシャル提供者は、該評価を視覚的にわかりやすく検討することが可能となり、コマーシャルの編集、作成などに生かすことが可能となる。また、ユーザとしても文章だけでは表現できない評価を画像に直接記入することで詳細な評価をすることが可能となる。さらに、ユーザが作成した画像データ等をキャプチャー画面に添付することでユーザの評価情報をさらに付与することも可能となる。また、ユーザは、音声ボタン406を押し、入力装置01のマイクを利用してコマーシャルに対する評価情報をユーザの音声として記録しキャプチャー画面に添付することで記入するだけでは得られない評価情報を取得することも可能となる。
【0018】
次に、ユーザは評価を記入した画像を評価保存ボタン407を押すことで保存する(ステップ603)。このとき、評価データ保存手段50は、ユーザが評価を記入したキャプチャー画像表示部分403に表示されている該画像データをコマーシャル評価情報保持テーブル500に保存する。コマーシャル評価情報保持テーブル500には、保存対象の評価元コマーシャル名をコマーシャル名フィールド501に、評価を記入した画像データを評価情報ファイルフィールド502に格納する。例えば、コマーシャル提供者は、ユーザの評価データをコマーシャル評価情報保持テーブル500から取得することでコマーシャルに対するユーザの評価を取得することが可能となる。
【0019】
以上のように、本実施例によれば、ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置02の画面上に表示されるコマーシャル画像情報からコマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段30と、キャプチャー画像に入力手段01から入力した評価情報を直接記入させる画像編集手段30と、および評価情報を該評価情報が記入されたキャプチャー画像と共に格納する記憶装置60を有するコマーシャル評価装置が構成され、更に、前記画像編集手段30が、評価情報の1種として前記入力手段から画像データ、文字データあるいは/及び音声データを前記キャプチャー画像に添付させ得るコマーシャル評価装置が構成される。
【0020】
本実施例では、ユーザがコマーシャルに対して直接評価を記入するとしているが、従来から行われている設問による評価も同時に実施し、回答を併せて保持することで評価データの精度向上と情報量のアップが可能となる。また、集計したコマーシャル評価データをコマーシャル提供者が利用するとしているが、該評価データを分析、集計し、コマーシャル作成会社などに販売することも可能となる。また、本実施例を利用して、複数の会社からコマーシャル評価依頼を受け付け、会員を募集し会員に対して該コマーシャル評価を依頼し、該コマーシャル評価結果を依頼元へ提供するシステムを構築することも可能となる。
【0021】
本実施例では、スタンドアロン構成となっているが、クライアントサーバ構成、ネットワークを経由しクライアントを複数台配置した構成、インターネットを経由し、クライアントがブラウザ等を介してアクセスする構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施例に係わるコマーシャル評価装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明におけるコマーシャル情報管理データテーブルの一実施例を示す図である。
【図3】コマーシャルを提供する処理を示す流れ図である。
【図4】本発明におけるコマーシャル評価を行うユーザ側画面の一実施例を示す図である。
【図5】本発明におけるコマーシャル評価情報保持データテーブルの一実施例を示す図である。
【図6】コマーシャル評価を行う処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0023】
01…入力装置、02…ディスプレイ装置、10…情報端末、20…コマーシャル提供手段、30…画像キャプチャー手段、40…画像編集手段、50…評価データ保存手段、60…記憶装置。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置と、ユーザが評価情報を入力する入力装置と、コマーシャル画像情報を前記ディスプレイ装置に表示するコマーシャル情報提供手段と、前記コマーシャル画像情報からコマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段と、該キャプチャー画像に前記入力手段から入力した評価情報を直接記入させる画像編集手段と、および前記評価情報を該評価情報が記入されたキャプチャー画像と共に格納する記憶手段を有することを特徴とするコマーシャル評価装置。
【請求項2】
ユーザがコマーシャルを視聴するディスプレイ装置の画面上に表示されるコマーシャル画像情報からコマーシャル画像をキャプチャーする画像キャプチャー手段と、該キャプチャー画像に入力手段から入力した評価情報を直接記入させる画像編集手段と、および前記評価情報を該評価情報が記入されたキャプチャー画像と共に格納する記憶手段を有することを特徴とするコマーシャル評価装置。
【請求項3】
請求項2において、前記画像編集手段は、評価情報の1種として前記入力手段から画像データを前記キャプチャー画像に添付させることを特徴とするコマーシャル評価装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−155331(P2006−155331A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−346552(P2004−346552)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(390023928)日立エンジニアリング株式会社 (134)