説明

コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、電子機器及びプログラム

【課題】通信相手にユーザの状態や感情を正確に伝え、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとする。
【解決手段】コミュニケーション支援システムであって、第1の携帯端末1Aは、コミュニケーション情報を取得する取得部11と、コミュニケーション情報を第2の携帯端末に対して送信させる送信制御手段(中央制御部17)とを備え、第2の携帯端末1Bは、第1の携帯端末から送信されたコミュニケーション情報を受信させる受信制御手段(中央制御部17)と、コミュニケーション情報が温度情報である場合に、受信した温度情報に基づいて所定の部分の温度を変化させる一方で、コミュニケーション情報が外力情報である場合に、受信した外力情報に基づいて所定の部分の形状を変化させる変化制御手段(中央制御部17)と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メールの送受信機能を有する携帯電話機等の通信機器が知られており、通信相手との電子メールのやりとりを介してコミュニケーションを図ることが行われている。
このようなコミュニケーションの手法として、例えば、メール文章内の喜怒哀楽に関するキーワードに応じて各個人の似顔絵画像の表情を変化させてメール文章を補完するメールコミュニケーションシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、端末上に表示される各個人のキャラクタ(電子ペット)を介してコミュニケーションを行う装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−282312号公報
【特許文献2】特開2001−276436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献のようなコミュニケーションの方法では、電子メールのやりとりにより自己の感情をある程度表現することができるものの、通信相手に自己の感情を正確に伝えることができないといった問題がある。また、電子メールをやりとりするだけでは、人と人との関わり合いが簡素化し、無機質なものになってしまうという問題もある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本願発明の課題は、通信相手にユーザの状態や感情を正確に伝えることができ、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとすることができるコミュニケーション支援システム、コミュニケーション支援方法、電子機器及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のコミュニケーション支援システムは、
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、前記第1の電子機器は、ユーザの体温に係る温度情報を取得する取得手段と、この取得手段により取得された温度情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、前記第2の電子機器は、前記送信制御手段により前記送信手段から送信された温度情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記温度情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる変化制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明のコミュニケーション支援システムは、
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、前記第1の電子機器は、ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報を取得する取得手段と、この取得手段により取得された外力情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、前記第2の電子機器は、前記送信制御手段により前記送信手段から送信された外力情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記外力情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
また、本発明のコミュニケーション支援方法は、
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を用いて、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援方法であって、前記第1の電子機器は、ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得するステップと、取得されたコミュニケーション情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させるステップと、を行い、前記第2の電子機器は、前記第1の電子機器から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させるステップと、前記受信手段により受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記第1の電子機器のユーザの体温に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させるステップと、を行うことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の電子機器は、
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器であって、ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得する取得手段と、この取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
また、本発明のプログラムは、
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器のコンピュータを、ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得手段に取得させる取得制御手段、前記取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段、前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段、この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、通信相手にユーザの状態や感情を正確に伝えることができ、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用した一実施形態のコミュニケーション支援システムの概略構成を模式的に示す図である。
【図2】図1のコミュニケーション支援システムを構成する携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2の携帯端末を模式的に示す図である。
【図4】図2の携帯端末に記録されている変化内容テーブルの一例を示す図である。
【図5】図1のコミュニケーション支援システムを構成する携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図1のコミュニケーション支援システムによるコミュニケーション支援処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態のコミュニケーション支援システム100の概略構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態のコミュニケーション支援システム100は、第1及び第2のユーザA、Bの各々により携帯される第1及び第2の携帯端末1A、1Bを備え、第1及び第2の携帯端末1A、1Bは、無線PAN(Personal Area Network)を介して接続された第1及び第2の携帯電話機2A、2B、通信ネットワークN及び無線基地局3を介して相互に情報通信可能に接続されている。
そして、コミュニケーション支援システム100は、第1及び第2の携帯端末1A、1Bを使用する第1及び第2のユーザA、Bどうしのコミュニケーションを支援する。
【0015】
先ず、第1及び第2の携帯端末1A、1Bについて詳細に説明する。
第1及び第2の携帯端末1A、1Bは、例えば、合金や合成樹脂(高分子)などの人工筋肉用の各種素材から成形され、第1及び第2のユーザA、Bの各々の手首に装着可能な外形が略「C」字状をなす腕輪である(図3(a)参照)。ここで、人工筋肉とは、生体の筋肉の構造を工学的に模倣したものであり、電気的・磁気的な化学エネルギーによって収縮や収縮の解除といった状態変化を行うアクチュエータを含んでも良い。
また、第1及び第2の携帯端末1A、1Bの各々は、それぞれ同様の構成をなし、図2及び図3を参照して以下にまとめて説明する。
【0016】
図2は、携帯端末1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、第1及び第2の携帯端末1A、1Bの各々は、取得部11と、変化部12と、通信制御部13と、操作入力部14と、ワークメモリ15と、プログラムメモリ16と、中央制御部17とを備えている。
【0017】
取得部11は、取得手段として、コミュニケーション情報を取得する。
具体的には、取得部11は、例えば、端末本体の外側面、即ち、当該端末を装着したユーザの手首と接触しない非接触面10aに設けられている(図3(b)参照)。非接触面10aの所定領域(例えば、略全面)には、弾性変形する素材が配設されてなり、当該非接触面10aに対して外部から加えられる力に応じて弾性変形するとともに、弾性復帰力により若しくは所定のエネルギー(例えば、電気エネルギー)の入力により弾性変形前の初期状態(形態)に復帰する。
また、取得部11は、温度検出用センサ11aと、外力検出用センサ11bとを具備している。
【0018】
温度検出用センサ11aは、第1の計測手段として、端末本体の非接触面10aに接触したユーザの肌の温度(体温)を計測する。即ち、非接触面10aにユーザが手のひらや指を接触させた際に、温度検出用センサ11aは、当該ユーザの手のひらや指の温度を計測する。
そして、温度検出用センサ11aは、計測した体温を温度情報として出力する。
取得部11は、温度検出用センサ11aから出力された温度情報をコミュニケーション情報として取得する。
【0019】
なお、温度検出用センサ11aによる体温の計測方法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能であり、例えば、端末本体の外表面にかざした(非接触状態の)手のひらや指から放射された赤外線エネルギーの量に応じて手のひらや指の温度を計測するようにしても良い。
また、温度検出用センサ11aは、例えば、手のひらの複数箇所の温度を計測可能となるように所定間隔を空けて複数設けられていても良い。
【0020】
外力検出用センサ11bは、第2の計測手段として、端末本体の非接触面10aに対して外部から加えられた力を検出する。
具体的には、外力検出用センサ11bは、例えば、所定間隔を空けて複数設けられている。そして、非接触面10aに対してユーザが手のひらや指を接触させた際に(図3(b)参照)、当該外力検出用センサ11bの各々に対して外部から加えられた力の大きさ、力が連続して加えられた時間及び力が加えられた部分の面積(外力を計測した外力検出用センサ11bの数の全体数に対する割合等であっても良い。)を計測する。なお、外力検出様センサ11bは、非接触面10aに対するユーザの手のひらや指の接触により当該非接触面10aが押圧(変形)された場合にのみ、当該押圧に係る力の大きさ、時間及び面積を計測しても良い。
外力検出用センサ11bは、計測された力の大きさ、時間及び面積を外力情報として出力する。
取得部11は、外力検出用センサ11bから出力された外力情報、即ち、力の大きさ、時間及び面積の少なくとも一に基づいて所定の演算を行って、例えば、圧力や力積や初期状態に対する収縮度の値を算出し、算出された値に応じて外力の種類を特定する。例えば、取得部11は、複数の外力検出用センサ11bのうち、所定数以上の外力検出用センサ11bにより所定の大きさ以上の力が所定時間連続して計測された場合には、取得部11は、ユーザの手のひらにより非接触面10aの略全面が掴まれていたと判断し、外力の種類として「つかむ」を特定する。また、例えば、取得部11は、複数の外力検出用センサ11bのうち、所定数以下(例えば、二つ)の外力検出用センサ11bにより所定の大きさ以上の力が所定時間連続して計測された場合には、取得部11は、ユーザの二つの指により非接触面10aの所定部分が摘まれていたと判断し、外力の種類として「つまむ」を特定する。
そして、取得部11は、特定された外力の種類(外力情報)をコミュニケーション情報として取得する。
【0021】
なお、外力の種類には、上記に例示した「つかむ」、「つまむ」の他にも、例えば、「くすぐる」、「なでる」、「つつく」、「ひっかく」、「たたく」、「震える」等が挙げられ(図4参照)、それぞれ所定の判断条件が規定されている。
また、外力検出用センサ11bは、端末本体の非接触面10aに対して外部から加えられた力の大きさ、時間及び力が加えられた部分の面積を計測するようにしたが、必ずしもこれらの全てを計測する必要はなく、力の大きさ、時間及び面積の中で何れか一を計測するようにしても良い。
【0022】
変化部12は、通信相手の携帯端末1により取得されたコミュニケーション情報に応じて端末本体の内側面、即ち、当該端末を装着したユーザの手首と接触する接触面10bの温度や形状を変化させる(図3(c)参照)。なお、図3(c)には、接触面10bから突起10cが突出した状態を模式的に表している。
具体的には、変化部12は、発熱部12aと、変形部12bとを具備している。
【0023】
発熱部12aは、例えば、端末本体内部の内側面側、即ち、当該端末を装着したユーザの手首と接触する接触面10b側に設けられ、当該端末本体の接触面10b(所定の部分)を発熱させる。
即ち、発熱部12aは、例えば、通電により発熱するコイル(抵抗)等から構成され、通信制御部13により受信した温度情報(コミュニケーション情報)に応じて発熱する。具体的には、第2のユーザBの手首に装着される第2の携帯端末1Bにあっては、第1の携帯端末1Aから第1及び第2の携帯電話機2A、2Bを介して送信され通信制御部13により受信したコミュニケーション情報が第1のユーザAの体温に係る温度情報である場合に、発熱部12aは、第1のユーザAの体温を再現するように発熱して当該第2の携帯端末1Bの接触面10bの温度を変化させる。
【0024】
変形部12bは、端末本体内部の内側面側、即ち、当該端末を装着したユーザの手首と接触する接触面10b側に設けられている。この接触面10bの所定領域(例えば、略全面)には、弾性変形する素材が配設されてなり、変形部12bの変形に追従して弾性変形するとともに、弾性復帰力により若しくは変形前の初期状態に復帰する変形部12bの変形に追従して弾性変形前の初期状態に復帰する。
また、変形部12bは、例えば、通電により変形するソフトアクチュエータ等から構成され、通信制御部13により受信した外力情報(コミュニケーション情報)に応じて変形する。具体的には、第2のユーザBの手首に装着される第2の携帯端末1Bにあっては、第1の携帯端末1Aから第1及び第2の携帯電話機2A、2Bを介して送信され通信制御部13により受信したコミュニケーション情報が端末本体に対して外部から加えられた力に係る外力情報である場合に、変形部12bは、当該外力の種類(例えば、「つかむ」等)、即ち、外力検出用センサ11bにより計測された力の大きさ、時間及び面積を再現するように変形して当該第2の携帯端末1Bの接触面10bの形状を変化させる。
【0025】
通信制御部13は、各ユーザにより携帯される携帯電話機2(図5参照)との間で通信アンテナ13aを介してデータの送受信を行う。
即ち、通信アンテナ13aは、当該携帯端末1が携帯電話機2との通信で採用している近距離無線通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)等)により実現される無線PAN(Personal Area Network)に対応したデータの送受信が可能なアンテナである。そして、通信制御部13は、無線PANに対応する通信プロトコルに従って、この無線PANで設定される通信チャネルにより携帯電話機2との間で通信アンテナ13aを介してデータの送受信を行う。
即ち、通信制御部13は、中央制御部17から出力されて入力される指示信号に基づいて、無線PANを介して接続されている携帯電話機2に対してコミュニケーション情報を送信したり、当該携帯電話機2から送信されたコミュニケーション情報を受信する。
【0026】
操作入力部14は、ユーザによる所定操作に基づいて、携帯端末1本体に対して各種指示を入力する。具体的には、操作入力部14は、例えば、電源ボタン、上下左右のカーソルボタン、決定ボタン(何れも図示略)等を備えている。
そして、ユーザにより各種ボタンが操作されると、操作入力部14は、操作されたボタンに応じた指示信号を中央制御部17に出力する。中央制御部17は、操作入力部14から出力され入力された指示信号に従って所定の処理を実行する。
【0027】
ワークメモリ15は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、取得部11、変化部12、通信制御部13、プログラムメモリ16、中央制御部17等によって処理されるデータ等を一時的に記憶する。
【0028】
プログラムメモリ16は、中央制御部17のCPUの動作に必要な各種プログラム16aやデータを記憶している。
このプログラム16aは、後述する取得制御処理ルーチン、送信制御処理ルーチン、受信制御処理ルーチン、情報特定処理ルーチン、変化制御処理ルーチンを含む。
ここでいうルーチンとは、コンピュータのプログラムの部分をなし、ある機能をもった一連の命令群のことである。
【0029】
取得制御処理ルーチンは、中央制御部17を取得制御手段として機能させるためのプログラム部分である。即ち、取得制御処理ルーチンは、ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該携帯端末1本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得部11に取得させる取得制御手段に係る機能を中央制御部17のCPUに実現させるための命令群を含む。
具体的には、例えば、第1のユーザAに装着された第1の携帯端末1Aでは、中央制御部17のCPUは、取得制御処理ルーチンにより、温度検出用センサ11aから出力された温度情報及び外力検出用センサ11bから出力された外力情報をコミュニケーション情報として取得部11に取得させる。
【0030】
送信制御処理ルーチンは、中央制御部17を送信制御手段として機能させるためのプログラム部分である。即ち、送信制御処理ルーチンは、取得部11により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の携帯端末1に対して通信制御部13により送信させる送信制御処理に係る機能を中央制御部17のCPUに実現させるための命令群を含む。
具体的には、例えば、第1のユーザAに装着された第1の携帯端末1Aでは、中央制御部17のCPUは、送信制御処理ルーチンにより、取得部11により取得された温度情報や外力情報等のコミュニケーション情報を無線PANを介して第1のユーザA自身の携帯電話機2(第1の携帯電話機2A)に対して通信制御部13により送信させる。第1の携帯電話機2Aの第1通信制御部23(図5参照;後述)によりコミュニケーション情報が受信されると、第2通信制御部24(図5参照;後述)は、当該コミュニケーション情報を通信ネットワークNを介して接続されている第2のユーザBの第2の携帯電話機2Bに対して送信させる。
ここで、送信制御処理は、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して情報を通信中(例えば、通話中)である場合にのみ行うようにしても良い。
【0031】
受信制御処理ルーチンは、中央制御部17を受信制御手段として機能させるためのプログラム部分である。即ち、受信制御処理ルーチンは、通信相手の携帯端末1の送信制御処理により送信されたコミュニケーション情報を通信制御部13により受信させる受信制御処理に係る機能を中央制御部17のCPUに実現させるための命令群を含む。
具体的には、例えば、第2のユーザBが携帯する携帯電話機2(第2の携帯電話機2B)では、第2通信制御部24は、第1の携帯電話機2Aから通信ネットワークNを介して送信されたコミュニケーション情報を受信し、第1通信制御部23は、当該コミュニケーション情報を無線PANを介して接続されている第2の携帯端末1Bに送信する。第2のユーザBに装着された第2の携帯端末1Bでは、中央制御部17のCPUは、受信制御処理ルーチンにより、第2の携帯電話機2Bから無線PANを介して送信されたコミュニケーション情報を通信制御部13により受信させるように制御する。
ここで、受信制御処理は、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して情報を通信中(例えば、通話中)である場合にのみ行うようにしても良い。
【0032】
情報特定処理ルーチンは、受信制御処理により通信制御部13に受信させたコミュニケーション情報の内容を特定する情報特定処理に係る機能を中央制御部17のCPUに実現させるための命令群を含む。
具体的には、例えば、第2のユーザBに装着された第2の携帯端末1Bでは、中央制御部17のCPUは、情報特定処理ルーチンにより、通信制御部13に受信させたコミュニケーション情報に温度情報や外力情報の各々が含まれているか否かを判断し、当該コミュニケーション情報の内容を特定する。
【0033】
変化制御処理ルーチンは、中央制御部17を変化制御手段として機能させるためのプログラム部分である。即ち、変化制御処理ルーチンは、情報特定処理の結果に応じて、携帯端末1の内側面、当該端末を装着したユーザの手首と接触する接触面10bの温度を変化させたり、携帯端末1の接触面(内側面)10bの形状を変化させる変化制御処理に係る機能を中央制御部17のCPUに実現させるための命令群を含む。
具体的には、例えば、第2のユーザBに装着された第2の携帯端末1Bでは、情報特定処理にて通信制御部13により受信したコミュニケーション情報が温度情報であると特定された場合に、中央制御部17のCPUは、変化制御処理ルーチンにより、第1のユーザAの体温に応じて当該第2の携帯端末1Bの第2のユーザBの手首との接触面10bの温度を変化させる。例えば、中央制御部17のCPUは、温度情報に基づいて、第1のユーザAの体温に応じて発熱部12aに対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電時間等)を変化させることで、第1の携帯端末1Aの温度検出用センサ11aにより計測された第1のユーザAの体温を再現するように接触面10bの温度を変化させる。即ち、第2の携帯端末1Bの中央制御部17のCPUは、変化制御処理ルーチンにより、第1の携帯端末1Aの第1のユーザAの体温に応じて発熱部12aの発熱量を制御する。
また、例えば、第2のユーザBに装着された第2の携帯端末1Bでは、情報特定処理にて通信制御部13により受信したコミュニケーション情報が外力情報であると特定された場合に、中央制御部17のCPUは、変化制御処理ルーチンにより、第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられた力に応じて当該第2の携帯端末1Bの第2のユーザBの手首との接触面10bの形状を変化させる。例えば、中央制御部17のCPUは、外力情報に基づいて、変化内容テーブルTを参照して外力の種類(例えば、「つかむ」等)に対応する変化内容(例えば、「全体的な締め付け」等)を特定し、当該変化内容に従って変形部12bに対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電タイミング、通電時間等)を変化させることで、第1の携帯端末1Aの外力検出用センサ11bにより計測された力の大きさ、時間及び面積を再現するように接触面10bの形状を変化させる。即ち、中央制御部17のCPUは、変化制御処理ルーチンにより、第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられた力に応じて変形部12bによる接触面10bの形状の変形量を制御する。
【0034】
なお、変化制御処理による第1のユーザAの体温の再現や、外力検出用センサ11bにより計測された力の大きさ、時間及び面積の再現は、略同一となるように厳密に行っても良いし、非接触面10aの温度や形状の所定状態に対する変化量を相対的に捉え、当該相対的な変化量を再現するようにしても良い。例えば、非接触面10aの形状の所定状態に対する変化量が2倍、3倍、…となる場合に、接触面10bの形状の所定状態に対する変化量を2倍、3倍、…とする。
【0035】
また、プログラムメモリ16は、変化内容テーブルT(図4参照)を記憶している。
変化内容テーブルTは、例えば、図4に示すように、コミュニケーション情報と変化部12による変化内容とが対応付けられている。具体的には、コミュニケーション情報には、ユーザの体温に係る「温度情報」と、ユーザにより当該端末本体に対して外部から加えられる力に係る「外力情報」とが含まれている。また、「外力情報」には、外力の種類である「つかむ」、「つまむ」、「くすぐる」、「なでる」、「つつく」、「ひっかく」、「たたく」、「震える」が含まれている。
また、変化部12による変化内容とは、発熱部12aによる接触面10bの発熱の態様、変形部12bによる接触面10bの変形の態様のことである。
【0036】
そして、コミュニケーション情報としての「温度情報」と、変化内容(発熱部12aによる接触面10bの発熱の態様)としてのユーザの「体温の再現」とが対応付けられている。
また、コミュニケーション情報としての外力情報(外力の種類)は、「つかむ」が変化内容(変形部12bによる接触面10bの変形の態様)としての「全体的な締め付け」と対応付けられ、「つまむ」が変化内容としての「二つの突起による締め付け」と対応付けられ、「くすぐる」が変化内容としての「締め付けの繰り返し」と対応付けられ、「なでる」が変化内容としての「突起の緩やかな移動」と対応付けられ、「つつく」が変化内容としての「定期的な突起の出現」と対応付けられ、「ひっかく」が変化内容としての「一時的な突起の出現」と対応付けられ、「たたく」が変化内容としての「定期的な振動」と対応付けられ、「震える」が変化内容としての「連続した振動」と対応付けられている。
【0037】
なお、「外力の種類」の各々は、端末本体に対して外部から加えられる力の大きさ、時間及び面積の少なくとも一によってそれぞれ規定されている。また、変化内容の各々は、詳細な説明は省略するが、発熱部12aや変化部12に対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電タイミング、通電時間等)がそれぞれ規定されている。
また、「外力の種類」として例示した「つかむ」、「つまむ」、「くすぐる」、「なでる」、「つつく」、「ひっかく」、「たたく」、「震える」は、一例であってこれらに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【0038】
中央制御部17は、携帯端末1の各部を統括的に制御する。具体的には、中央制御部17は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)等を備え、携帯端末1用の各種処理プログラム16aに従って各種の制御動作を行う。
【0039】
次に、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bについて詳細に説明する。
第1及び第2の携帯電話機2A、2Bは、第1及び第2のユーザA、Bの各々により携帯され、例えば、通話機能や通信機能等を具備する公知のものである。また、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bの各々は、それぞれ同様の構成をなし、図5を参照して以下にまとめて説明する。
【0040】
図5は、携帯電話機2の概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bの各々は、送受話部21と、表示部22と、第1通信制御部23と、第2通信制御部24と、操作入力部25と、ワークメモリ26と、プログラムメモリ27と、中央制御部28とを備えている。
【0041】
送受話部21は、例えば、図示は省略するが、マイク、スピーカ、A/D変換部及びD/A変換部等を備えている。そして、送受話部21は、マイクから入力されるユーザの送話音声をA/D変換処理して送話音声データを中央制御部28に出力するとともに、中央制御部28の制御下にて、第2通信制御部24から出力されて入力される受話音声データ等の音声データをD/A変換処理してスピーカから出力する。
【0042】
表示部22は、例えば、図示は省略するが、LCDパネル等の表示画面や表示制御部(図示略)等を備え、表示制御部の制御下にて所定の画面を表示画面に表示させる。
即ち、表示制御部は、表示画面に通話や通信に係る所定の画面データを出力し、当該画面データに基づいて所定の画面(例えば、発着信に係る画面や電子メールの送受信に係る画面等)を表示画面に表示させる。
【0043】
第1通信制御部23は、各ユーザにより携帯される携帯端末1(図2参照)との間で第1通信アンテナ23aを介してデータの送受信を行う。
即ち、第1通信アンテナ23aは、当該携帯電話機2が携帯端末1との通信で採用している近距離無線通信規格により実現される無線PANに対応したデータの送受信が可能なアンテナである。そして、第1通信制御部23は、無線PANに対応する通信プロトコルに従って、この無線PANで設定される通信チャネルにより携帯端末1との間で第1通信アンテナ23aを介してデータの送受信を行う。
即ち、当該携帯電話機2(例えば、第1の携帯電話機2A)の第1通信制御部23は、中央制御部28から出力されて入力される指示信号に基づいて、無線PANを介して接続されている携帯端末1から送信されたコミュニケーション情報を受信したり、通信相手の携帯電話機2(例えば、第2の携帯電話機2B)から送信され第2通信制御部24により受信されたコミュニケーション情報を無線PANを介して携帯端末1に送信する。
【0044】
第2通信制御部24は、無線基地局3との間で第2通信アンテナ24aを介してデータの送受信を行う。
即ち、第2通信アンテナ24aは、当該携帯電話機2が無線基地局3との通信で採用している所定の通信方式(例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、CDMA2000方式、GSM(Global System for Mobile Communications)方式等)に対応したデータの送受信が可能なアンテナである。そして、第2通信制御部24は、所定の通信方式に対応する通信プロトコルに従って、この通信方式で設定される通信チャネルにより無線基地局3との間で第2通信アンテナ24aを介してデータの送受信を行う。
即ち、当該携帯電話機2(例えば、第1の携帯電話機2A)の第2通信制御部24は、中央制御部28から出力されて入力される指示信号に基づいて、通信相手の携帯電話機2(例えば、第2の携帯電話機2B)に対して、第1通信制御部23により第1の携帯端末1Aから取得したコミュニケーション情報を送信したり、通信相手の携帯電話機2(例えば、第2の携帯電話機2B)から送信された第2の携帯端末1Bから取得したコミュニケーション情報を受信する。
【0045】
なお、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して情報を通信中(例えば、通話中)に、コミュニケーション情報の送受信を行う場合、回線交換型やパケット通信型のデータ通信を利用するのが好ましい。
また、第2通信制御部24の構成は一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能であり、例えば、図示は省略するが、無線LANモジュールを搭載し、アクセスポイント(Access Point)を介して通信ネットワークNにアクセス可能な構成としても良い。
【0046】
なお、通信ネットワークNは、携帯電話機2を無線基地局3やゲートウェイサーバ(図示略)等を介して接続する通信ネットワークNである。また、通信ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークNであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信ネットワーク網と、IPネットワーク、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0047】
操作入力部25は、携帯電話機2本体に対して各種指示を入力するためのものである。具体的には、操作入力部25は、例えば、電源ボタン、数字ボタン、記号ボタン、上下左右のカーソルボタン、決定ボタン(何れも図示略)等の各種ボタンを備えている。
そして、ユーザにより各種ボタンが操作されると、操作入力部25は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部28に出力する。中央制御部28は、操作入力部25から出力され入力された操作指示に従って所定の動作(例えば、電話の発着信やインターネットへのアクセスや電子メールの送受信等)を各部に実行させる。
【0048】
ワークメモリ26は、例えば、DRAM等により構成され、送受話部21、表示部22、第1通信制御部23、第2通信制御部24、プログラムメモリ27、中央制御部28等によって処理されるデータ等を一時的に記憶する。
【0049】
プログラムメモリ27は、中央制御部28のCPUの動作に必要な各種プログラム27aやデータを記憶している。
【0050】
中央制御部28は、携帯電話機2の各部を統括的に制御する。具体的には、中央制御部28は、図示は省略するが、CPU等を備え、携帯電話機2用の各種処理プログラム27aに従って各種の制御動作を行い、必要に応じてその制御動作の結果を表示部22に表示させる。
【0051】
次に、コミュニケーション支援システム100によるコミュニケーション支援処理について、図6を参照して説明する。
図6は、コミュニケーション支援処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【0052】
図3に示すように、先ず、第1の携帯端末1Aの中央制御部17のCPUは、当該端末本体の非接触面10aに対する第1のユーザAの所定の接触操作が行われたか否かを判断する(ステップS1)。即ち、中央制御部17のCPUは、取得部11の温度検出用センサ11aや外力検出用センサ11bからの出力信号が変化したか否かに応じて、当該端末本体の非接触面10aに対する第1のユーザAの所定の接触操作が行われたか否かを判断する。
【0053】
ステップS1にて、当該端末本体の非接触面10aに対する第1のユーザAの所定の接触操作が行われたと判断されると(ステップS1;YES)、温度検出用センサ11aは、非接触面10aに接触させた第1のユーザAの手のひらや指の温度を計測するとともに、外力検出用センサ11bは、当該外力検出用センサ11bに対して外部から加えられた力の大きさ、力が連続して加えられた時間及び力が加えられた部分の面積を計測する(ステップS2)。温度検出用センサ11aは、計測した体温を温度情報として出力し、外力検出用センサ11bは、計測された力の大きさ、時間及び面積を外力情報として出力する。
続けて、中央制御部17のCPUは、取得制御処理ルーチンにより、温度検出用センサ11aから出力された温度情報及び外力検出用センサ11bから出力された外力情報をコミュニケーション情報として取得部11に取得させる(ステップS3)。具体的には、取得部11は、温度検出用センサ11aから出力された温度情報をコミュニケーション情報として取得するとともに、外力検出用センサ11bから出力された外力情報、即ち、力の大きさ、時間及び面積の少なくとも一に基づいて所定の演算を行って、例えば、圧力や力積や初期状態に対する収縮度の値を算出し、算出された値に応じて外力の種類を特定する。そして、取得部11は、特定された外力の種類(外力情報)をコミュニケーション情報として取得する。
【0054】
次に、中央制御部17のCPUは、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して通信中であるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、中央制御部17のCPUは、第1のユーザA自身の第1の携帯電話機2Aの外部の携帯電話機2との通信情報を無線PANを介して取得して、当該通信情報に基づいて第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して接続されて通信中(例えば、第1及び第2のユーザA、Bどうしが通話中)であるか否かを判断する。
ここで、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して通信中であると判断されると(ステップS4;YES)、中央制御部17のCPUは、送信制御処理ルーチンにより、取得部11により取得された温度情報や外力情報等のコミュニケーション情報を無線PANを介して第1の携帯電話機2Aに対して通信制御部13により送信させる(ステップS5)。
【0055】
一方、ステップS4にて、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して通信中でないと判断されると(ステップS4;NO)、中央制御部17のCPUは、コミュニケーション支援処理を終了させる。
また、ステップS1にて、当該端末本体の非接触面10aに対する第1のユーザAの所定の接触操作が行われていないと判断された場合にも(ステップS1;NO)、中央制御部17のCPUは、コミュニケーション支援処理を終了させる。
【0056】
ステップS5によるコミュニケーション情報の送信後、第1の携帯電話機2Aでは、中央制御部28のCPUは、第1の携帯端末1Aから無線PANを介して送信されたコミュニケーション情報を第1通信制御部23により受信させた後(ステップS6)、当該コミュニケーション情報を通信ネットワークNを介して接続されている第2のユーザBの第2の携帯電話機2Bに対して第2通信制御部24により送信させる(ステップS7)。
【0057】
第2の携帯電話機2Bでは、中央制御部28のCPUは、第1の携帯電話機2Aから通信ネットワークNを介して送信されたコミュニケーション情報を第2通信制御部24により受信させた後(ステップS8)、当該コミュニケーション情報を無線PANを介して接続されている第2の携帯端末1Bに対して第1通信制御部23により送信させる(ステップS9)。
【0058】
第2の携帯端末1Bでは、中央制御部17のCPUは、受信制御処理ルーチンにより、第2の携帯電話機2Bから無線PANを介して送信されたコミュニケーション情報を通信制御部13により受信させる(ステップS10)。
その後、中央制御部17のCPUは、情報特定処理ルーチンにより、通信制御部13に受信させたコミュニケーション情報の内容を特定する情報特定処理を行う(ステップS11)。具体的には、中央制御部17のCPUは、通信制御部13に受信させたコミュニケーション情報に温度情報や外力情報の各々が含まれているか否かを判断し、当該判断結果に応じてコミュニケーション情報の内容を特定する。本コミュニケーション支援処理では、中央制御部17のCPUは、コミュニケーション情報に温度情報及び外力情報が含まれていると判断する。
【0059】
次に、中央制御部17のCPUは、情報特定処理により特定されたコミュニケーション情報の内容に応じて、発熱部12a及び変形部12bに対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電タイミング、通電時間等)を特定する(ステップS12)。具体的には、中央制御部17のCPUは、コミュニケーション情報が温度情報であると特定された場合に、当該温度情報に基づいて、変化内容テーブルTを参照して第1のユーザAの体温を再現するような発熱部12aに対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電時間等)を特定する。また、中央制御部17のCPUは、コミュニケーション情報が外力情報であると特定された場合に、当該外力情報に基づいて、変化内容テーブルTを参照して外力の種類(例えば、「つかむ」等)に対応する変化内容(例えば、「全体的な締め付け」等)を特定し、当該変化内容に従って変形部12bに対する通電制御の内容(例えば、通電量、通電タイミング、通電時間等)を特定する。
【0060】
続けて、中央制御部17のCPUは、変化制御処理ルーチンにより、当該端末を装着したユーザの手首と接触する接触面10bの温度や形状を変化させる変化制御処理を行う(ステップS13)。具体的には、中央制御部17のCPUは、特定された発熱部12aに対する通電制御の内容に従って通電を制御して、第1のユーザAの体温を再現するように接触面10bの温度を変化させる。また、中央制御部17のCPUは、特定された変形部12bに対する通電制御の内容に従って通電を制御して、第1の携帯端末1Aの外力検出用センサ11bにより計測された力の大きさ、時間及び面積を再現するように接触面10bの形状を変化させる。
これにより、コミュニケーション支援処理を終了する。
【0061】
なお、上記のコミュニケーション支援処理では、第1の携帯端末1Aから第2の携帯端末1Bに対してコミュニケーション情報を送信して、第2の携帯端末1Bの接触面10bの温度や形状を変化させる場合について説明したが、これとは反対に、第2の携帯端末1Bから第1の携帯端末1Aに対してコミュニケーション情報を送信して、第1の携帯端末1Aの接触面10bの温度や形状を変化させる場合については、第1及び第2の携帯端末1A、1B並びに第1及び第2の携帯電話機2A、2Bの各機能を正反対にすることで実現可能であり、その詳細な説明は省略する。つまり、第1の携帯端末1A及び第2の携帯端末1Bは、各機能を区別することなく、コミュニケーション情報を相互に送受信することができるとともに、各々の所定の部分(例えば、接触面10b)の温度や形状を変化させることができる。
【0062】
以上のように、本実施形態のコミュニケーション支援システム100によれば、第1の携帯端末1Aは、第1のユーザAの体温に係る温度情報、及び、第1のユーザAにより当該端末本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得して、第2の携帯端末1Bに対して送信し、第2の携帯端末1Bは、第1の携帯端末1Aから送信されたコミュニケーション情報を受信して、当該コミュニケーション情報が温度情報である場合に、第1のユーザAの体温に応じて当該第2の携帯端末1Bの所定の部分の温度を変化させる一方で、コミュニケーション情報が外力情報である場合に、第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられた力に応じて当該第2の携帯端末1Bの所定の部分の形状を変化させる。つまり、第1のユーザAの現在の体温の変化や、第1のユーザAの感情に応じて第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられる力の内容を、第2の携帯端末1Bの所定の部分の温度や形状を変化させて当該所定の部分に接触する第2のユーザBの肌に対して直接的に伝えることができ、第1のユーザAの体温状態や感情を第2のユーザBに対して正確に伝えることができる。特に、第1のユーザAの体温状態や感情の表現をスキンシップによって、即ち、第2の携帯端末1Bの所定の部分(接触面10b)の温度や形状の変化によって行うことができる。
従って、通信相手と電子メールのやりとりを行う場合に比べて、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとすることができる。
【0063】
また、第1及び第2の携帯端末1A、1Bによるコミュニケーション情報の送受信を、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが通信ネットワークNを介して情報を通信中(例えば、通話中)である場合にのみ行うので、第2の携帯端末1Bを装着する第2のユーザBに対する、接触面10bの温度や形状が突然変化することによる不快感を軽減させることができる。
なお、第1及び第2の携帯端末1A、1Bによるコミュニケーション情報の送受信を、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bどうしが情報を通信中でない場合に行っても良く、この場合には、緊急時の連絡などにコミュニケーション支援システム100を有効に活用することができる。
【0064】
また、第1の携帯端末1Aの第1のユーザAの体温を温度検出用センサ11aにより計測し、計測された体温を温度情報として取得する。そして、温度検出用センサ11aにより計測された第1のユーザAの体温を再現するように第2の携帯端末1Bの接触面10bの温度を変化させる。より具体的には、第1のユーザAの体温に応じて発熱部12aの発熱量を制御することにより、第2の携帯端末1Bの接触面10bの温度を変化させるので、第1のユーザAの現在の体温を第2のユーザBに対して正確に伝えることができ、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとすることができる。
【0065】
また、第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられた力の大きさ、力が加えられた時間や力が加えられた部分の面積を外力検出用センサ11bにより計測し、計測された力の大きさや時間や面積を外力情報として取得する。そして、外力検出用センサ11bにより計測された力の大きさ、時間や面積を再現するように第2の携帯端末1Bの接触面10bの形状を変化させる。より具体的には、第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられた力に応じて変形部12bによる接触面10bの変形量を制御することにより、第2の携帯端末1Bの接触面10bの形状を変化させるので、第1のユーザAの感情に応じて第1の携帯端末1A本体に対して外部から加えられる力の大きさや時間や面積といった内容を第2のユーザBに対して正確に伝えることができ、通信相手とのコミュニケーションをより親密なものとすることができる。
【0066】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上記実施形態では、第1の携帯端末1Aは、無線PANを介して接続された第1の携帯電話機2A及び当該第1の携帯電話機2Aと通信ネットワークNを介して接続された第2の携帯電話機2Bを介して通信相手の第2の携帯端末1Bと情報通信を行うようにしたが、通信相手の携帯端末1との通信方法は一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。例えば、第1及び第2の携帯電話機2A、2Bを介在させずに、所定の通信手段により通信ネットワークNを介して第2の携帯端末1Bとの間で情報通信を行うようにしても良い。
【0067】
また、上記実施形態では、第1のユーザAの体温に応じて接触面10bの温度を変化させる上で、発熱部12aの発熱量を制御するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、接触面10bの温度変化の方法は適宜任意に変更可能である。例えば、水冷方式や空冷方式により接触面10bの温度を低下させる冷却部を備え、第1のユーザAの体温に応じて当該冷却部の冷却量を制御するようにしても良い。
【0068】
さらに、携帯端末1の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではなく、通信相手の電子機器と所定の通信回線を介して通信可能な電子機器であれば如何なる構成であっても良い。
また、携帯端末1として、腕輪を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、ユーザが携帯可能なもの、特に、ユーザの肌に装着可能なもの(装身具)であれば如何なるものであっても良い。
【0069】
加えて、上記実施形態にあっては、中央制御部17のCPUによって所定のプログラム16a等が実行されることにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、各種機能を実現するためのロジック回路等から構成しても良い。
【0070】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
前記第1の電子機器は、
ユーザの体温に係る温度情報を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された温度情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、
前記第2の電子機器は、
前記送信制御手段により前記送信手段から送信された温度情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記温度情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる変化制御手段と、
を備えることを特徴とするコミュニケーション支援システム。
<請求項2>
前記取得手段は、
前記第1の電子機器のユーザの体温を計測する第1の計測手段を備え、この第1の計測手段により計測された体温を前記温度情報として取得することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項3>
前記変化制御手段は、前記第1の計測手段により計測された体温を再現するように前記所定の部分の温度を変化させることを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項4>
前記第2の電子機器の所定の部分を発熱させる発熱手段を更に備え、
前記変化制御手段は、前記第1の電子機器のユーザの体温に応じて前記発熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項5>
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
前記第1の電子機器は、
ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された外力情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、
前記第2の電子機器は、
前記送信制御手段により前記送信手段から送信された外力情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記外力情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、
を備えることを特徴とするコミュニケーション支援システム。
<請求項6>
前記取得手段は、
前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力の大きさ、時間及び力が加えられた部分の面積のうち、少なくとも一を計測する第2の計測手段を備え、この第2の計測手段により計測された前記力の大きさ、前記時間及び前記面積のうち、少なくとも一を前記外力情報として取得することを特徴とする請求項5に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項7>
前記変化制御手段は、前記第2の計測手段により計測された前記力の大きさ、前記時間及び前記面積を再現するように前記所定の部分の形状を変化させることを特徴とする請求項6に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項8>
前記第2の電子機器のユーザの肌と接触する接触部分の形状を変形させる変形手段を更に備え、
前記変化制御手段は、前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて前記変形手段による前記接触部分の変形量を制御することを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載のコミュニケーション支援システム。
<請求項9>
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を用いて、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援方法であって、
前記第1の電子機器は、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得するステップと、
取得されたコミュニケーション情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させるステップと、を行い、
前記第2の電子機器は、
前記第1の電子機器から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させるステップと、
前記受信手段により受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記第1の電子機器のユーザの体温に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させるステップと、を行うことを特徴とするコミュニケーション支援方法。
<請求項10>
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器であって、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得する取得手段と、
この取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、
前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
<請求項11>
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器のコンピュータを、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得手段に取得させる取得制御手段、
前記取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段、
前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0072】
100 コミュニケーション支援システム
1、1A、1B 携帯端末
11 取得部
11a 温度検出用センサ
11b 外力検出用センサ
12 変化部
12a 発熱部
12b 変形部
13 通信制御部
16 プログラムメモリ
17 中央制御部
2、2A、2B 携帯電話機
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
前記第1の電子機器は、
ユーザの体温に係る温度情報を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された温度情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、
前記第2の電子機器は、
前記送信制御手段により前記送信手段から送信された温度情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記温度情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる変化制御手段と、
を備えることを特徴とするコミュニケーション支援システム。
【請求項2】
前記取得手段は、
前記第1の電子機器のユーザの体温を計測する第1の計測手段を備え、この第1の計測手段により計測された体温を前記温度情報として取得することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項3】
前記変化制御手段は、前記第1の計測手段により計測された体温を再現するように前記所定の部分の温度を変化させることを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項4】
前記第2の電子機器の所定の部分を発熱させる発熱手段を更に備え、
前記変化制御手段は、前記第1の電子機器のユーザの体温に応じて前記発熱手段の発熱量を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項5】
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を備え、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムであって、
前記第1の電子機器は、
ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報を取得する取得手段と、
この取得手段により取得された外力情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、を備え、
前記第2の電子機器は、
前記送信制御手段により前記送信手段から送信された外力情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記外力情報に基づいて、当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、
を備えることを特徴とするコミュニケーション支援システム。
【請求項6】
前記取得手段は、
前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力の大きさ、時間及び力が加えられた部分の面積のうち、少なくとも一を計測する第2の計測手段を備え、この第2の計測手段により計測された前記力の大きさ、前記時間及び前記面積のうち、少なくとも一を前記外力情報として取得することを特徴とする請求項5に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項7】
前記変化制御手段は、前記第2の計測手段により計測された前記力の大きさ、前記時間及び前記面積を再現するように前記所定の部分の形状を変化させることを特徴とする請求項6に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項8】
前記第2の電子機器のユーザの肌と接触する接触部分の形状を変形させる変形手段を更に備え、
前記変化制御手段は、前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて前記変形手段による前記接触部分の変形量を制御することを特徴とする請求項5〜7の何れか一項に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項9】
所定の通信回線を介して互いに通信可能な第1及び第2の電子機器を用いて、ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援方法であって、
前記第1の電子機器は、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得するステップと、
取得されたコミュニケーション情報を前記第2の電子機器に対して送信手段により送信させるステップと、を行い、
前記第2の電子機器は、
前記第1の電子機器から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させるステップと、
前記受信手段により受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記第1の電子機器のユーザの体温に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記第1の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該第2の電子機器の所定の部分の形状を変化させるステップと、を行うことを特徴とするコミュニケーション支援方法。
【請求項10】
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器であって、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得する取得手段と、
この取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段と、
前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段と、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項11】
ユーザどうしのコミュニケーションを支援するコミュニケーション支援システムを構成し、所定の通信回線を介して通信相手の電子機器と互いに通信可能な電子機器のコンピュータを、
ユーザの体温に係る温度情報、及び、ユーザにより当該電子機器本体に対して外部から加えられる力に係る外力情報のうち、少なくとも一方をコミュニケーション情報として取得手段に取得させる取得制御手段、
前記取得手段により取得されたコミュニケーション情報を通信相手の電子機器に対して送信手段により送信させる送信制御手段、
前記通信相手の電子機器の送信手段から送信されたコミュニケーション情報を受信手段により受信させる受信制御手段、
この受信制御手段により前記受信手段に受信させた前記コミュニケーション情報が前記温度情報である場合に、前記通信相手の電子機器のユーザの体温に応じて当該電子機器の所定の部分の温度を変化させる一方で、前記コミュニケーション情報が前記外力情報である場合に、前記通信相手の電子機器本体に対して外部から加えられた力に応じて当該電子機器の所定の部分の形状を変化させる変化制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−175233(P2012−175233A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33076(P2011−33076)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【出願人】(899000057)学校法人日本大学 (650)
【Fターム(参考)】