コミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法
【課題】遠隔地の相手からメッセージを受けたユーザがその相手にとって分かりやすい情報を提示すること。
【解決手段】支援システム1は、携帯電話機20aの位置情報の履歴を記憶する履歴データベース11と、携帯電話機20aからメッセージを受信した携帯電話機20bから、該携帯電話機20aを特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報(出発地情報及び目的地情報)とを受信する受信部12と、受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度を算出する算出部17と、算出された滞在頻度を携帯電話機20bに送信する送信部19と、を備える。
【解決手段】支援システム1は、携帯電話機20aの位置情報の履歴を記憶する履歴データベース11と、携帯電話機20aからメッセージを受信した携帯電話機20bから、該携帯電話機20aを特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報(出発地情報及び目的地情報)とを受信する受信部12と、受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度を算出する算出部17と、算出された滞在頻度を携帯電話機20bに送信する送信部19と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、場所案内を支援するコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔地にいる相手に質問をして情報を得る場合には、一般的に、電話、メール、電子掲示板、ソーシャルネットワークサービス(SNS)システムなどが利用される。例えば下記特許文献1には、複数のコミュニティから複合的且つ効果的な情報を得ることが可能なSNSシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−140174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用する情報伝達手段に関わらず、回答者は質問をしてきた相手に分かりやすく説明しようとするであろうが、必ずしもその回答が質問者にとって理解しやすいとは限らない。例えば、目的地までの経路を聞いてきた者に対して、回答者が一般に有名なランドマークを示して行き方を説明したとしても、質問者がそのランドマークに疎ければ、質問者はその目的地にスムーズに辿り着けないかもしれない。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、遠隔地の相手からメッセージを受けたユーザがその相手にとって分かりやすい情報を提示することが可能なコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコミュニケーション支援システムは、移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段と、移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信手段と、受信手段により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する移動端末の位置情報を位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出手段と、算出手段により算出された滞在頻度を通信端末に送信する送信手段と、を備える。
【0007】
また、本発明のコミュニケーション支援方法は、移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段を備えるコミュニケーション支援システムにより実行されるコミュニケーション支援方法であって、移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する移動端末の位置情報を位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出ステップと、算出ステップにおいて算出された滞在頻度を通信端末に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
このようなコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法によれば、移動端末から通信端末に送られたメッセージに関連する場所の情報に基づいて、その場所を含む一定範囲のエリア内における移動端末の過去の位置情報が読み出される。そして、読み出された位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度が算出され、通信端末に送信される。これにより、メッセージを受けた通信端末のユーザは、そのメッセージに関連する場所の周辺における移動端末のユーザの行動履歴を知ることができるので、その行動履歴を考慮して、移動端末のユーザにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0009】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、移動端末のユーザと通信端末のユーザとの間の親密度を示す情報を記憶する人間関係記憶手段と、親密度と滞在頻度の公開範囲とが関連付けられた公開ルールを記憶するルール記憶手段と、移動端末を特定する端末情報、及び通信端末を特定する端末情報に対応する親密度を人間関係記憶手段から読み出し、該親密度に対応する公開ルールをルール記憶手段から読み出すことで、移動端末のユーザの滞在頻度の公開範囲を判定する判定手段と、を更に備え、算出手段が、判定手段により判定された公開範囲を満たすエリア内の各位置についてのみ滞在頻度を算出することが好ましい。
【0010】
この場合、ユーザ間の親密度に基づいて滞在頻度の公開範囲が判定され、その範囲内で滞在頻度が算出される。ユーザの行動履歴は個人情報の一種であるから、このような処理により移動端末のユーザのプライバシーを適切に保護することができる。
【0011】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、地図データを記憶する地図記憶手段と、受信手段により受信された特定場所情報で示される特定の場所を含む地図データを地図記憶手段から読み出す地図取得手段と、を備え、算出手段が、地図取得手段により取得された地図データで示される地図内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出し、送信手段が、更に、地図取得手段により取得された地図データを通信端末に送信することが好ましい。
【0012】
この場合、メッセージに関係する地図と、その地図上での滞在頻度とが通信端末に送られるので、通信端末のユーザは地図も参照して、移動端末のユーザにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0013】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、特定場所情報には目的地を示す目的地情報が含まれることが好ましい。
【0014】
この場合、目的地周辺に関する地図及び滞在頻度が通信端末に送られるので、通信端末のユーザは、目的地周辺に関する情報を移動端末のユーザに分かりやすく伝えることができる。
【0015】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、特定場所情報には、更に、出発地を示す出発地情報が含まれることが好ましい。
【0016】
この場合、出発地及び目的地を含む地図と、その地図上での滞在頻度とが通信端末に送られるので、通信端末のユーザは、出発地から目的地までの経路に関する情報を移動端末のユーザに分かりやすく伝えることができる。
【発明の効果】
【0017】
このようなコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法によれば、遠隔地の相手(移動端末のユーザ)からメッセージを受けた(通信端末の)ユーザは、その相手にとって分かりやすい情報を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態に係るコミュニケーション支援システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す支援サーバのハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1に示す履歴データベースが記憶する位置情報の例を示す図である。
【図4】図1に示す人間関係データベースが記憶する情報の例を示す図である。
【図5】図1に示す判定部が記憶するルール情報の例を示す図である。
【図6】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図である。
【図7】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図である。
【図8】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図であり、(a)は広域図、(b)はその拡大図である。
【図9】(a),(b)は、図8に示す応答データにメッセージを付加した場合の例である。
【図10】図1に示すコミュニケーション支援システムの処理を示すシーケンス図である。
【図11】図10に示す応答処理の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
まず、図1〜9を用いて、実施形態に係るコミュニケーション支援システム1(以下では単に「支援システム1」という)の機能及び構成を説明する。
【0021】
支援システム1は、複数の携帯電話機20と支援サーバ10とを備え、携帯電話機20持つユーザ間のコミュニケーションを支援するコンピュータシステムである。より具体的には、支援システム1は、ユーザA(携帯電話機20aの所有者)から質問を受けたユーザB(携帯電話機20bの所有者)が回答する際に、ユーザBの回答作成に有益な情報を提供する。以下では、ユーザAが目的地までの行き方をユーザBに尋ねた場合を例に説明する。
【0022】
なお、図1では、携帯電話機を二つのみ示しているが、当然ながら支援システム1はより多くの携帯電話機を含み得る。
【0023】
図1に示すように、支援サーバ10は、機能的構成要素として、履歴データベース(位置記憶手段)11、受信部(受信手段)12、地図データベース(地図記憶手段)13、地図取得部(地図取得手段)14、人間関係データベース(人間関係記憶手段)15、判定部(ルール記憶手段、判定手段)16、算出部(算出手段)17、結果生成部18及び送信部(送信手段)19を備えている。
【0024】
この支援サーバ10は、図2に示すように、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードなどで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力部105と、モニタなどの出力部106とで構成される。支援サーバ10の各機能は、CPU101や主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104を動作させ、主記憶部102や補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0025】
図1に戻って、履歴データベース11は、携帯電話機の位置情報の履歴を記憶する部分である。本実施形態では、履歴データベース11は特に、ユーザAなどの質問者が所有する携帯電話機20の位置情報を記憶する。位置情報は、セルへの入圏時又は周期的に実行される位置登録処理により取得され、携帯電話機20を識別する端末IDと、時刻と、その時刻に携帯電話機20が位置した場所の緯度経度とを含んでいる。履歴データベース11は、図示しない移動体通信網を介して送られてきた位置情報を受信して記憶する。これにより、図3に示すように、各携帯電話機20についての位置情報の履歴が履歴データベース11に蓄積される。
【0026】
受信部12は、携帯電話機20aからメッセージを受信した携帯電話機20bから、携帯電話機20aを特定するための端末情報と、そのメッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する。
【0027】
受信部12の機能の詳細を説明する前に、それまでに行われる一連の流れを説明する。ユーザAが携帯電話機20aを用いて、例えば「店Xまでの行き方を教えてください」という内容を含むメッセージ(質問)をユーザBに送信すると、そのメッセージは携帯電話機20bにより受信され、ユーザBはそのメッセージを見ることができる。このメッセージには、目的地を示す目的地情報の他に、携帯電話機20a(ユーザA)を識別する端末情報(例えば端末ID、メールアドレス、ユーザID、電話番号など)と、ユーザAの出発地(例えば現在位置)を示す出発地情報とが含まれている。出発地情報及び目的地情報は、メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報である。
【0028】
なお、メッセージの送受信としては、双方の携帯電話機に搭載された所定のリッチ・インターネット・アプリケーション(Rich Internet Application:RIA)を用いて実行されてもよいし、電子メールや通話により実行されてもよい。
【0029】
ユーザBは、携帯電話機20bにより受信されたメッセージを確認すると、ユーザAの行動履歴を取得するために、端末情報、出発地情報及び目的地情報を支援サーバ10に送る。このとき、携帯電話機20bでは、所定のRIAが起動してユーザBの入力を受け付け、自動又は手動で入力された携帯電話機20aの端末情報、出発地情報及び目的地情報を、携帯電話機20bを識別する端末情報と共に支援サーバ10に送信する。以下では、携帯電話機20aの端末情報を問合せ側端末情報といい、携帯電話機20bの端末情報を回答側端末情報という。
【0030】
受信部12は、このような経緯で送られてきた情報を受信し、二種類の端末情報は判定部16に、出発地情報及び目的地情報は地図取得部14に、それぞれ出力する。
【0031】
地図データベース13は、地図データを記憶する部分である。地図データには、ランドマーク(施設、広場など)の緯度経度に関するデータが含まれている。
【0032】
地図取得部14は、出発地情報及び目的地情報で示される2ヶ所の地点を含む地図データを地図データベース13から読み出して取得する部分である。地図取得部14は読み出した地図データを算出部17に出力する。
【0033】
人間関係データベース15は、ユーザ間の親密度を示す人間関係情報を記憶する部分である。人間関係情報は、基準となるユーザを識別するユーザIDと、相手ユーザを識別する相手ユーザIDと、ユーザ間の親密度とが互いに関連付けられて成る情報である。例えば、人間関係データベース15は図4に示すような人間関係情報を記憶する。図4の例では、親密度は「親友」、「知人」、「家族」という間柄で示されており、「親友」及び「家族」は「知人」よりも高い親密度を示すものとする。なお、親密度の表現方法はこれに限定されず、例えば数値の大小関係により親密度を表現してもよい。
【0034】
判定部16は、地図取得部14により取得された地図データで示されるエリア(以下では「表示エリア」という)の各位置におけるユーザAの滞在頻度を公開するか否かを判定する部分である。このために、判定部16は図5に示すようなルール情報を予め記憶している。図5(a)に示す情報は、公開ルールを親密度毎に規定したルール情報であり、図5(b)に示す情報は、特定の場所における滞在頻度の公開の許否を示す基本ルール情報である。
【0035】
判定部16は、まず、入力された問合せ側端末情報及び回答側端末情報に対応する親密度を人間関係データベース15から読み出す。なお、これら二つの端末情報がユーザIDであれば判定部16はそれらの端末情報をそのまま使用して親密度を読み出す。一方、二つの端末情報がユーザIDでなければ、判定部16はそれら端末情報とユーザIDとの関連を所定のデータベース(図示せず)から読み出し、読み出したユーザIDを用いて親密度を取得すればよい。
【0036】
続いて、判定部16は取得した親密度に対応する公開ルール情報及び基本ルール情報を読み出し、これに基づいて滞在頻度の公開範囲を判定する。例えばユーザAとユーザBとの親密度が「親友」であれば、判定部16は、表示エリア内における、病院、美容院及びユーザAの自宅以外の各位置での滞在頻度をユーザBに公開すると判定する。判定部16はこのような判定結果と入力された端末情報とを算出部17に出力する。
【0037】
算出部17は、受信部12により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、表示エリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度(行動履歴)を算出する部分である。
【0038】
判定部16から判定結果が入力されると、算出部17はその結果に基づいて、滞在頻度をどの程度算出する必要があるかを判断する。例えば、図5に基づく親密度「親友」の公開ルールが入力された場合には、判定部16は病院、美容院及び自宅を除いた場所での滞在頻度のみを算出すると判断する。また、図5に基づく親密度「知人」の公開ルールが入力された場合には、算出部17は滞在頻度の算出を行わない。
【0039】
滞在頻度を算出すると判断した場合には、算出部17は入力された問合せ側端末情報及び地図データに基づいて、表示エリア内の場所に対応する位置情報を履歴データベース11から読み出す。なお、これら二つの端末情報が端末IDであれば、算出部17はそれらの端末情報をそのまま使用して位置情報を読み出す。一方、二つの端末情報が端末IDでなければ、算出部17はそれら端末情報と端末IDとの関連を所定のデータベース(図示せず)から読み出し、読み出した端末IDを用いて位置情報を取得すればよい。また、算出部17は、一定期間内(例えば最近1ヶ月)の位置情報に限って読み出してもよい。この期間は、ユーザが指定した条件に基づいて設定されてもよいし、支援サーバ10において予め設定されていてもよい。
【0040】
続いて、算出部17は読み出した位置情報と地図データに含まれる各ランドマークの緯度経度とを比較して、入力された公開ルールを満たす位置情報のみを抽出し(位置情報のフィルタリング)、抽出された位置情報と地図上のランドマークとを対応付ける。なお、このとき算出部17は、ランドマークを中心とする所定の範囲内における位置情報を、そのランドマークに対応付けてもよい。続いて、算出部17は各ランドマークに対応付けられた位置情報の個数を滞在頻度として算出する。これにより算出部17は、例えば「A駅の滞在頻度が10回」、「B百貨店の滞在頻度が5回」などといった結果を取得する。算出部17は、算出した滞在頻度と入力された地図データ及び端末情報とを結果生成部18に出力する。
【0041】
結果生成部18は、地図取得部14により取得された地図データと、算出部17により算出された滞在頻度とに基づいて、携帯電話機20b上に表示させる応答画面のデータ(以下では「応答データ」という)を生成する部分である。結果生成部18は生成した応答データを、入力された端末情報と共に送信部19に出力する。
【0042】
結果生成部18により生成される応答データの一例を図6,7に示す。まず、図6の地図Ma上には、出発地を示すピンPaと、目的地を示すピンPbと、駅Hにおける滞在頻度を示す円C1と、百貨店Jにおける滞在頻度を示す円C2と、電気屋Kにおける滞在頻度を示す円C3とが描画されている。円の大きさは滞在頻度の高さに応じて決定される。一方、算出部17において滞在頻度の算出が行われなかった場合には、図7の地図Mbのように、滞在頻度を示す円は描画されず、単に出発地を示すピンPaと、目的地を示すピンPbとが示されるのみである。
【0043】
送信部19は、算出部17により算出された滞在頻度を携帯電話機20bに送信する部分である。具体的には、送信部19は、入力された回答側端末情報に基づいて、滞在頻度に関する情報を含む応答データを携帯電話機20bに送信する。
【0044】
この応答データは携帯電話機20bにより受信され、所定のRIAにより画面上に表示される。なお、携帯電話機20bでは、RIAの機能により地図の拡大縮小が可能である。例えば、図8(a)に示すように、出発地が駅L(ピンPcで表示)であり、目的地が駅H付近の店(ピンPbで表示)であり、駅Lと駅Hの間がかなり離れているような場合には、支援サーバ10はまず、出発地及び目的地を含む広域図を示す応答データを送信し、携帯電話機20bはその広域図(図8(a)参照)を表示する。その後、ユーザBが目的地付近を拡大表示させるための操作を行うと、その操作に基づく要求信号が支援サーバ10に送信される。支援サーバ10では、その要求に基づいて、算出部17及び結果生成部18により図8(b)に示すような応答データが生成され、送信部19により携帯電話機20bに送信される。これによりユーザBは図8(b)のような拡大図を入手できる。
【0045】
図8に示す地図情報を入手したユーザBは、円で示されたユーザAの行動履歴を参照して、ユーザAに目的地までの行き方を説明するメッセージ(回答)を作成し、そのメッセージをユーザAに送信する。メッセージは、例えば図9に示すように、地図に重畳されて携帯電話機20aに送信されてもよいし、地図データとは別個に送信されてもよい。また、携帯電話機20bは、地図及びメッセージをRIAやメールなどの任意の手段で送信してよい。ユーザAは、携帯電話機20aが受信しRIAなどの機能により表示された情報(例えば、図9に示す情報)を見ながら、目的地に向かうことができる。
【0046】
次に、図10,11を用いて、図1に示す支援システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係るコミュニケーション支援方法について説明する。
【0047】
ユーザAが携帯電話機20aを使って目的地までの行き方をユーザBに問い合わせると、その質問メッセージが携帯電話機20aから携帯電話機20bに送信される(ステップS1)。その後、ユーザBがその質問に回答するために、ユーザAの行動履歴を入手するための指示を支援サーバ10に送信する。このとき、携帯電話機20bから支援サーバ10に、問合せ側端末情報、回答側端末情報、出発地情報及び目的地情報が送信される(ステップS2)。
【0048】
続いて、支援サーバ10において、一連の応答処理が実行され(ステップS3)、地図データ及び滞在頻度を含む応答データが携帯電話機20bに送信される(ステップS4)。ユーザBは表示された応答データ(地図及び滞在頻度)を参照して、目的地までの行き方を説明したメッセージを作成し、ユーザAに送信する。このとき、携帯電話機20bから携帯電話機20aに、地図データ及び回答メッセージが送信される(ステップS5)。これにより、ユーザAは目的地までの経路を知ることができる。
【0049】
上記ステップS3の応答処理は、図11に示す手順で実行される。まず、受信部12が、問合せ側端末情報、回答側端末情報、出発地情報及び目的地情報を受信する(ステップS31、受信ステップ)。続いて、地図取得部14が、出発地情報及び目的地情報に基づいて、出発地及び目的地を含む地図データを取得する(ステップS32)。
【0050】
続いて、判定部16が、問合せ側端末情報及び回答側端末情報に基づいて、滞在頻度の公開範囲を判定する(ステップS33)。具体的には、判定部16は二つの端末情報に対応する親密度を人間関係データベース15から読み出し、その親密度と予め記憶している公開ルールとに基づいて滞在頻度の公開範囲を決定する。
【0051】
続いて、算出部17が、公開範囲の判定結果に基づいて、表示エリア内の各位置における滞在頻度を算出する(ステップS34、算出ステップ)。具体的には、算出部17は表示エリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報の中から、公開ルールを満たすもののみを抽出する。そして、算出部17は、抽出した各位置情報を表示エリア内のランドマークと対応付け、ランドマーク毎に滞在頻度を算出する。
【0052】
続いて、結果生成部18が地図データと滞在頻度の算出結果とを含む応答データを生成し(ステップS35)、送信部19がその応答データを携帯電話機20bに送信する(ステップS36、送信ステップ)。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、携帯電話機20aから携帯電話機20bに送られたメッセージに関連する出発地及び目的地の情報に基づいて、それらの場所を含む一定範囲のエリア(表示エリア)内における携帯電話機20aの過去の位置情報が読み出される。そして、読み出された位置情報に基づいて、表示エリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度が算出され、携帯電話機20bに送信される。これにより、メッセージを受けた携帯電話機20bのユーザBは、そのメッセージに関連する場所の周辺における携帯電話機20aのユーザAの行動履歴を知ることができるので、その行動履歴を考慮して、ユーザAにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0054】
また、本実施形態では、ユーザ間の親密度に基づいて滞在頻度の公開範囲が判定され、その範囲内で滞在頻度が算出される。ユーザの行動履歴は個人情報の一種であるから、このような処理によりユーザAのプライバシーを適切に保護することができる。
【0055】
また、本実施形態では、メッセージに関係する地図と、その地図上での滞在頻度とが携帯電話機20bに送られるので、ユーザBは地図も参照して、ユーザAにとって分かりやすい情報を提示することができる。より具体的には、出発地及び目的地を含む地図と、その地図上での滞在頻度とが携帯電話機20bに送られるので、ユーザBは、出発地から目的地までの経路に関する情報をユーザAに分かりやすく伝えることができる。
【0056】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で以下のような様々な変形が可能である。
【0057】
上記実施形態では、ユーザ間の親密度に応じて滞在頻度の公開範囲(算出範囲)が決定されたが、このような処理を省略してもよい。その場合には、人間関係データベース15及び判定部16に相当する構成要素を省略することができる。
【0058】
上記実施形態では、特定場所情報として出発地情報及び目的地情報を示したが、目的地情報のみを扱ってもよい。この場合、地図取得部14は、目的地を中心とする所定の範囲(例えば半径1km)のエリアを示す地図データを取得すればよい。
【0059】
上記実施形態では移動端末として携帯電話機20aを示したが、これに代えて、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)などの他の移動端末を用いてもよい。また、上記実施形態では通信端末として携帯電話機20bを示したが、これに代えて、PDAなどの他の移動端末や、パーソナルコンピュータなどの固定端末を用いてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…コミュニケーション支援システム、10…支援サーバ、11…履歴データベース(位置記憶手段)、12…受信部(受信手段)、13…地図データベース(地図記憶手段)、14…地図取得部(地図取得手段)、15…人間関係データベース(人間関係記憶手段)、16…判定部(ルール記憶手段、判定手段)、17…算出部(算出手段)、18…結果生成部、19…送信部(送信手段)、20a…携帯電話機(移動端末)、20b…携帯電話機(通信端末)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、場所案内を支援するコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔地にいる相手に質問をして情報を得る場合には、一般的に、電話、メール、電子掲示板、ソーシャルネットワークサービス(SNS)システムなどが利用される。例えば下記特許文献1には、複数のコミュニティから複合的且つ効果的な情報を得ることが可能なSNSシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−140174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用する情報伝達手段に関わらず、回答者は質問をしてきた相手に分かりやすく説明しようとするであろうが、必ずしもその回答が質問者にとって理解しやすいとは限らない。例えば、目的地までの経路を聞いてきた者に対して、回答者が一般に有名なランドマークを示して行き方を説明したとしても、質問者がそのランドマークに疎ければ、質問者はその目的地にスムーズに辿り着けないかもしれない。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、遠隔地の相手からメッセージを受けたユーザがその相手にとって分かりやすい情報を提示することが可能なコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコミュニケーション支援システムは、移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段と、移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信手段と、受信手段により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する移動端末の位置情報を位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出手段と、算出手段により算出された滞在頻度を通信端末に送信する送信手段と、を備える。
【0007】
また、本発明のコミュニケーション支援方法は、移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段を備えるコミュニケーション支援システムにより実行されるコミュニケーション支援方法であって、移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する移動端末の位置情報を位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出ステップと、算出ステップにおいて算出された滞在頻度を通信端末に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
このようなコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法によれば、移動端末から通信端末に送られたメッセージに関連する場所の情報に基づいて、その場所を含む一定範囲のエリア内における移動端末の過去の位置情報が読み出される。そして、読み出された位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度が算出され、通信端末に送信される。これにより、メッセージを受けた通信端末のユーザは、そのメッセージに関連する場所の周辺における移動端末のユーザの行動履歴を知ることができるので、その行動履歴を考慮して、移動端末のユーザにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0009】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、移動端末のユーザと通信端末のユーザとの間の親密度を示す情報を記憶する人間関係記憶手段と、親密度と滞在頻度の公開範囲とが関連付けられた公開ルールを記憶するルール記憶手段と、移動端末を特定する端末情報、及び通信端末を特定する端末情報に対応する親密度を人間関係記憶手段から読み出し、該親密度に対応する公開ルールをルール記憶手段から読み出すことで、移動端末のユーザの滞在頻度の公開範囲を判定する判定手段と、を更に備え、算出手段が、判定手段により判定された公開範囲を満たすエリア内の各位置についてのみ滞在頻度を算出することが好ましい。
【0010】
この場合、ユーザ間の親密度に基づいて滞在頻度の公開範囲が判定され、その範囲内で滞在頻度が算出される。ユーザの行動履歴は個人情報の一種であるから、このような処理により移動端末のユーザのプライバシーを適切に保護することができる。
【0011】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、地図データを記憶する地図記憶手段と、受信手段により受信された特定場所情報で示される特定の場所を含む地図データを地図記憶手段から読み出す地図取得手段と、を備え、算出手段が、地図取得手段により取得された地図データで示される地図内の各位置における移動端末のユーザの滞在頻度を算出し、送信手段が、更に、地図取得手段により取得された地図データを通信端末に送信することが好ましい。
【0012】
この場合、メッセージに関係する地図と、その地図上での滞在頻度とが通信端末に送られるので、通信端末のユーザは地図も参照して、移動端末のユーザにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0013】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、特定場所情報には目的地を示す目的地情報が含まれることが好ましい。
【0014】
この場合、目的地周辺に関する地図及び滞在頻度が通信端末に送られるので、通信端末のユーザは、目的地周辺に関する情報を移動端末のユーザに分かりやすく伝えることができる。
【0015】
本発明のコミュニケーション支援システムでは、特定場所情報には、更に、出発地を示す出発地情報が含まれることが好ましい。
【0016】
この場合、出発地及び目的地を含む地図と、その地図上での滞在頻度とが通信端末に送られるので、通信端末のユーザは、出発地から目的地までの経路に関する情報を移動端末のユーザに分かりやすく伝えることができる。
【発明の効果】
【0017】
このようなコミュニケーション支援システム及びコミュニケーション支援方法によれば、遠隔地の相手(移動端末のユーザ)からメッセージを受けた(通信端末の)ユーザは、その相手にとって分かりやすい情報を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態に係るコミュニケーション支援システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す支援サーバのハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1に示す履歴データベースが記憶する位置情報の例を示す図である。
【図4】図1に示す人間関係データベースが記憶する情報の例を示す図である。
【図5】図1に示す判定部が記憶するルール情報の例を示す図である。
【図6】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図である。
【図7】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図である。
【図8】図1に示す結果生成部が生成する応答データの例を示す図であり、(a)は広域図、(b)はその拡大図である。
【図9】(a),(b)は、図8に示す応答データにメッセージを付加した場合の例である。
【図10】図1に示すコミュニケーション支援システムの処理を示すシーケンス図である。
【図11】図10に示す応答処理の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
まず、図1〜9を用いて、実施形態に係るコミュニケーション支援システム1(以下では単に「支援システム1」という)の機能及び構成を説明する。
【0021】
支援システム1は、複数の携帯電話機20と支援サーバ10とを備え、携帯電話機20持つユーザ間のコミュニケーションを支援するコンピュータシステムである。より具体的には、支援システム1は、ユーザA(携帯電話機20aの所有者)から質問を受けたユーザB(携帯電話機20bの所有者)が回答する際に、ユーザBの回答作成に有益な情報を提供する。以下では、ユーザAが目的地までの行き方をユーザBに尋ねた場合を例に説明する。
【0022】
なお、図1では、携帯電話機を二つのみ示しているが、当然ながら支援システム1はより多くの携帯電話機を含み得る。
【0023】
図1に示すように、支援サーバ10は、機能的構成要素として、履歴データベース(位置記憶手段)11、受信部(受信手段)12、地図データベース(地図記憶手段)13、地図取得部(地図取得手段)14、人間関係データベース(人間関係記憶手段)15、判定部(ルール記憶手段、判定手段)16、算出部(算出手段)17、結果生成部18及び送信部(送信手段)19を備えている。
【0024】
この支援サーバ10は、図2に示すように、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードなどで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力部105と、モニタなどの出力部106とで構成される。支援サーバ10の各機能は、CPU101や主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104を動作させ、主記憶部102や補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0025】
図1に戻って、履歴データベース11は、携帯電話機の位置情報の履歴を記憶する部分である。本実施形態では、履歴データベース11は特に、ユーザAなどの質問者が所有する携帯電話機20の位置情報を記憶する。位置情報は、セルへの入圏時又は周期的に実行される位置登録処理により取得され、携帯電話機20を識別する端末IDと、時刻と、その時刻に携帯電話機20が位置した場所の緯度経度とを含んでいる。履歴データベース11は、図示しない移動体通信網を介して送られてきた位置情報を受信して記憶する。これにより、図3に示すように、各携帯電話機20についての位置情報の履歴が履歴データベース11に蓄積される。
【0026】
受信部12は、携帯電話機20aからメッセージを受信した携帯電話機20bから、携帯電話機20aを特定するための端末情報と、そのメッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する。
【0027】
受信部12の機能の詳細を説明する前に、それまでに行われる一連の流れを説明する。ユーザAが携帯電話機20aを用いて、例えば「店Xまでの行き方を教えてください」という内容を含むメッセージ(質問)をユーザBに送信すると、そのメッセージは携帯電話機20bにより受信され、ユーザBはそのメッセージを見ることができる。このメッセージには、目的地を示す目的地情報の他に、携帯電話機20a(ユーザA)を識別する端末情報(例えば端末ID、メールアドレス、ユーザID、電話番号など)と、ユーザAの出発地(例えば現在位置)を示す出発地情報とが含まれている。出発地情報及び目的地情報は、メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報である。
【0028】
なお、メッセージの送受信としては、双方の携帯電話機に搭載された所定のリッチ・インターネット・アプリケーション(Rich Internet Application:RIA)を用いて実行されてもよいし、電子メールや通話により実行されてもよい。
【0029】
ユーザBは、携帯電話機20bにより受信されたメッセージを確認すると、ユーザAの行動履歴を取得するために、端末情報、出発地情報及び目的地情報を支援サーバ10に送る。このとき、携帯電話機20bでは、所定のRIAが起動してユーザBの入力を受け付け、自動又は手動で入力された携帯電話機20aの端末情報、出発地情報及び目的地情報を、携帯電話機20bを識別する端末情報と共に支援サーバ10に送信する。以下では、携帯電話機20aの端末情報を問合せ側端末情報といい、携帯電話機20bの端末情報を回答側端末情報という。
【0030】
受信部12は、このような経緯で送られてきた情報を受信し、二種類の端末情報は判定部16に、出発地情報及び目的地情報は地図取得部14に、それぞれ出力する。
【0031】
地図データベース13は、地図データを記憶する部分である。地図データには、ランドマーク(施設、広場など)の緯度経度に関するデータが含まれている。
【0032】
地図取得部14は、出発地情報及び目的地情報で示される2ヶ所の地点を含む地図データを地図データベース13から読み出して取得する部分である。地図取得部14は読み出した地図データを算出部17に出力する。
【0033】
人間関係データベース15は、ユーザ間の親密度を示す人間関係情報を記憶する部分である。人間関係情報は、基準となるユーザを識別するユーザIDと、相手ユーザを識別する相手ユーザIDと、ユーザ間の親密度とが互いに関連付けられて成る情報である。例えば、人間関係データベース15は図4に示すような人間関係情報を記憶する。図4の例では、親密度は「親友」、「知人」、「家族」という間柄で示されており、「親友」及び「家族」は「知人」よりも高い親密度を示すものとする。なお、親密度の表現方法はこれに限定されず、例えば数値の大小関係により親密度を表現してもよい。
【0034】
判定部16は、地図取得部14により取得された地図データで示されるエリア(以下では「表示エリア」という)の各位置におけるユーザAの滞在頻度を公開するか否かを判定する部分である。このために、判定部16は図5に示すようなルール情報を予め記憶している。図5(a)に示す情報は、公開ルールを親密度毎に規定したルール情報であり、図5(b)に示す情報は、特定の場所における滞在頻度の公開の許否を示す基本ルール情報である。
【0035】
判定部16は、まず、入力された問合せ側端末情報及び回答側端末情報に対応する親密度を人間関係データベース15から読み出す。なお、これら二つの端末情報がユーザIDであれば判定部16はそれらの端末情報をそのまま使用して親密度を読み出す。一方、二つの端末情報がユーザIDでなければ、判定部16はそれら端末情報とユーザIDとの関連を所定のデータベース(図示せず)から読み出し、読み出したユーザIDを用いて親密度を取得すればよい。
【0036】
続いて、判定部16は取得した親密度に対応する公開ルール情報及び基本ルール情報を読み出し、これに基づいて滞在頻度の公開範囲を判定する。例えばユーザAとユーザBとの親密度が「親友」であれば、判定部16は、表示エリア内における、病院、美容院及びユーザAの自宅以外の各位置での滞在頻度をユーザBに公開すると判定する。判定部16はこのような判定結果と入力された端末情報とを算出部17に出力する。
【0037】
算出部17は、受信部12により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、表示エリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報に基づいて、そのエリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度(行動履歴)を算出する部分である。
【0038】
判定部16から判定結果が入力されると、算出部17はその結果に基づいて、滞在頻度をどの程度算出する必要があるかを判断する。例えば、図5に基づく親密度「親友」の公開ルールが入力された場合には、判定部16は病院、美容院及び自宅を除いた場所での滞在頻度のみを算出すると判断する。また、図5に基づく親密度「知人」の公開ルールが入力された場合には、算出部17は滞在頻度の算出を行わない。
【0039】
滞在頻度を算出すると判断した場合には、算出部17は入力された問合せ側端末情報及び地図データに基づいて、表示エリア内の場所に対応する位置情報を履歴データベース11から読み出す。なお、これら二つの端末情報が端末IDであれば、算出部17はそれらの端末情報をそのまま使用して位置情報を読み出す。一方、二つの端末情報が端末IDでなければ、算出部17はそれら端末情報と端末IDとの関連を所定のデータベース(図示せず)から読み出し、読み出した端末IDを用いて位置情報を取得すればよい。また、算出部17は、一定期間内(例えば最近1ヶ月)の位置情報に限って読み出してもよい。この期間は、ユーザが指定した条件に基づいて設定されてもよいし、支援サーバ10において予め設定されていてもよい。
【0040】
続いて、算出部17は読み出した位置情報と地図データに含まれる各ランドマークの緯度経度とを比較して、入力された公開ルールを満たす位置情報のみを抽出し(位置情報のフィルタリング)、抽出された位置情報と地図上のランドマークとを対応付ける。なお、このとき算出部17は、ランドマークを中心とする所定の範囲内における位置情報を、そのランドマークに対応付けてもよい。続いて、算出部17は各ランドマークに対応付けられた位置情報の個数を滞在頻度として算出する。これにより算出部17は、例えば「A駅の滞在頻度が10回」、「B百貨店の滞在頻度が5回」などといった結果を取得する。算出部17は、算出した滞在頻度と入力された地図データ及び端末情報とを結果生成部18に出力する。
【0041】
結果生成部18は、地図取得部14により取得された地図データと、算出部17により算出された滞在頻度とに基づいて、携帯電話機20b上に表示させる応答画面のデータ(以下では「応答データ」という)を生成する部分である。結果生成部18は生成した応答データを、入力された端末情報と共に送信部19に出力する。
【0042】
結果生成部18により生成される応答データの一例を図6,7に示す。まず、図6の地図Ma上には、出発地を示すピンPaと、目的地を示すピンPbと、駅Hにおける滞在頻度を示す円C1と、百貨店Jにおける滞在頻度を示す円C2と、電気屋Kにおける滞在頻度を示す円C3とが描画されている。円の大きさは滞在頻度の高さに応じて決定される。一方、算出部17において滞在頻度の算出が行われなかった場合には、図7の地図Mbのように、滞在頻度を示す円は描画されず、単に出発地を示すピンPaと、目的地を示すピンPbとが示されるのみである。
【0043】
送信部19は、算出部17により算出された滞在頻度を携帯電話機20bに送信する部分である。具体的には、送信部19は、入力された回答側端末情報に基づいて、滞在頻度に関する情報を含む応答データを携帯電話機20bに送信する。
【0044】
この応答データは携帯電話機20bにより受信され、所定のRIAにより画面上に表示される。なお、携帯電話機20bでは、RIAの機能により地図の拡大縮小が可能である。例えば、図8(a)に示すように、出発地が駅L(ピンPcで表示)であり、目的地が駅H付近の店(ピンPbで表示)であり、駅Lと駅Hの間がかなり離れているような場合には、支援サーバ10はまず、出発地及び目的地を含む広域図を示す応答データを送信し、携帯電話機20bはその広域図(図8(a)参照)を表示する。その後、ユーザBが目的地付近を拡大表示させるための操作を行うと、その操作に基づく要求信号が支援サーバ10に送信される。支援サーバ10では、その要求に基づいて、算出部17及び結果生成部18により図8(b)に示すような応答データが生成され、送信部19により携帯電話機20bに送信される。これによりユーザBは図8(b)のような拡大図を入手できる。
【0045】
図8に示す地図情報を入手したユーザBは、円で示されたユーザAの行動履歴を参照して、ユーザAに目的地までの行き方を説明するメッセージ(回答)を作成し、そのメッセージをユーザAに送信する。メッセージは、例えば図9に示すように、地図に重畳されて携帯電話機20aに送信されてもよいし、地図データとは別個に送信されてもよい。また、携帯電話機20bは、地図及びメッセージをRIAやメールなどの任意の手段で送信してよい。ユーザAは、携帯電話機20aが受信しRIAなどの機能により表示された情報(例えば、図9に示す情報)を見ながら、目的地に向かうことができる。
【0046】
次に、図10,11を用いて、図1に示す支援システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係るコミュニケーション支援方法について説明する。
【0047】
ユーザAが携帯電話機20aを使って目的地までの行き方をユーザBに問い合わせると、その質問メッセージが携帯電話機20aから携帯電話機20bに送信される(ステップS1)。その後、ユーザBがその質問に回答するために、ユーザAの行動履歴を入手するための指示を支援サーバ10に送信する。このとき、携帯電話機20bから支援サーバ10に、問合せ側端末情報、回答側端末情報、出発地情報及び目的地情報が送信される(ステップS2)。
【0048】
続いて、支援サーバ10において、一連の応答処理が実行され(ステップS3)、地図データ及び滞在頻度を含む応答データが携帯電話機20bに送信される(ステップS4)。ユーザBは表示された応答データ(地図及び滞在頻度)を参照して、目的地までの行き方を説明したメッセージを作成し、ユーザAに送信する。このとき、携帯電話機20bから携帯電話機20aに、地図データ及び回答メッセージが送信される(ステップS5)。これにより、ユーザAは目的地までの経路を知ることができる。
【0049】
上記ステップS3の応答処理は、図11に示す手順で実行される。まず、受信部12が、問合せ側端末情報、回答側端末情報、出発地情報及び目的地情報を受信する(ステップS31、受信ステップ)。続いて、地図取得部14が、出発地情報及び目的地情報に基づいて、出発地及び目的地を含む地図データを取得する(ステップS32)。
【0050】
続いて、判定部16が、問合せ側端末情報及び回答側端末情報に基づいて、滞在頻度の公開範囲を判定する(ステップS33)。具体的には、判定部16は二つの端末情報に対応する親密度を人間関係データベース15から読み出し、その親密度と予め記憶している公開ルールとに基づいて滞在頻度の公開範囲を決定する。
【0051】
続いて、算出部17が、公開範囲の判定結果に基づいて、表示エリア内の各位置における滞在頻度を算出する(ステップS34、算出ステップ)。具体的には、算出部17は表示エリア内の各位置に対応する携帯電話機20aの位置情報を履歴データベース11から読み出し、その位置情報の中から、公開ルールを満たすもののみを抽出する。そして、算出部17は、抽出した各位置情報を表示エリア内のランドマークと対応付け、ランドマーク毎に滞在頻度を算出する。
【0052】
続いて、結果生成部18が地図データと滞在頻度の算出結果とを含む応答データを生成し(ステップS35)、送信部19がその応答データを携帯電話機20bに送信する(ステップS36、送信ステップ)。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、携帯電話機20aから携帯電話機20bに送られたメッセージに関連する出発地及び目的地の情報に基づいて、それらの場所を含む一定範囲のエリア(表示エリア)内における携帯電話機20aの過去の位置情報が読み出される。そして、読み出された位置情報に基づいて、表示エリア内の各位置における携帯電話機20aのユーザの滞在頻度が算出され、携帯電話機20bに送信される。これにより、メッセージを受けた携帯電話機20bのユーザBは、そのメッセージに関連する場所の周辺における携帯電話機20aのユーザAの行動履歴を知ることができるので、その行動履歴を考慮して、ユーザAにとって分かりやすい情報を提示することができる。
【0054】
また、本実施形態では、ユーザ間の親密度に基づいて滞在頻度の公開範囲が判定され、その範囲内で滞在頻度が算出される。ユーザの行動履歴は個人情報の一種であるから、このような処理によりユーザAのプライバシーを適切に保護することができる。
【0055】
また、本実施形態では、メッセージに関係する地図と、その地図上での滞在頻度とが携帯電話機20bに送られるので、ユーザBは地図も参照して、ユーザAにとって分かりやすい情報を提示することができる。より具体的には、出発地及び目的地を含む地図と、その地図上での滞在頻度とが携帯電話機20bに送られるので、ユーザBは、出発地から目的地までの経路に関する情報をユーザAに分かりやすく伝えることができる。
【0056】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で以下のような様々な変形が可能である。
【0057】
上記実施形態では、ユーザ間の親密度に応じて滞在頻度の公開範囲(算出範囲)が決定されたが、このような処理を省略してもよい。その場合には、人間関係データベース15及び判定部16に相当する構成要素を省略することができる。
【0058】
上記実施形態では、特定場所情報として出発地情報及び目的地情報を示したが、目的地情報のみを扱ってもよい。この場合、地図取得部14は、目的地を中心とする所定の範囲(例えば半径1km)のエリアを示す地図データを取得すればよい。
【0059】
上記実施形態では移動端末として携帯電話機20aを示したが、これに代えて、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)などの他の移動端末を用いてもよい。また、上記実施形態では通信端末として携帯電話機20bを示したが、これに代えて、PDAなどの他の移動端末や、パーソナルコンピュータなどの固定端末を用いてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…コミュニケーション支援システム、10…支援サーバ、11…履歴データベース(位置記憶手段)、12…受信部(受信手段)、13…地図データベース(地図記憶手段)、14…地図取得部(地図取得手段)、15…人間関係データベース(人間関係記憶手段)、16…判定部(ルール記憶手段、判定手段)、17…算出部(算出手段)、18…結果生成部、19…送信部(送信手段)、20a…携帯電話機(移動端末)、20b…携帯電話機(通信端末)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段と、
前記移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、前記特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する前記移動端末の位置情報を前記位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された滞在頻度を前記通信端末に送信する送信手段と、
を備えるコミュニケーション支援システム。
【請求項2】
前記移動端末のユーザと前記通信端末のユーザとの間の親密度を示す情報を記憶する人間関係記憶手段と、
前記親密度と前記滞在頻度の公開範囲とが関連付けられた公開ルールを記憶するルール記憶手段と、
前記移動端末を特定する端末情報、及び前記通信端末を特定する端末情報に対応する親密度を前記人間関係記憶手段から読み出し、該親密度に対応する公開ルールを前記ルール記憶手段から読み出すことで、前記移動端末のユーザの滞在頻度の公開範囲を判定する判定手段と、
を更に備え、
前記算出手段が、前記判定手段により判定された公開範囲を満たす前記エリア内の各位置についてのみ前記滞在頻度を算出する、
請求項1に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項3】
地図データを記憶する地図記憶手段と、
前記受信手段により受信された特定場所情報で示される特定の場所を含む地図データを前記地図記憶手段から読み出す地図取得手段と、
を備え、
前記算出手段が、前記地図取得手段により取得された地図データで示される地図内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出し、
前記送信手段が、更に、前記地図取得手段により取得された地図データを前記通信端末に送信する、
請求項1又は2に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項4】
前記特定場所情報には目的地を示す目的地情報が含まれる、
請求項3に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項5】
前記特定場所情報には、更に、出発地を示す出発地情報が含まれる、
請求項4に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項6】
移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段を備えるコミュニケーション支援システムにより実行されるコミュニケーション支援方法であって、
前記移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、前記特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する前記移動端末の位置情報を前記位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出された滞在頻度を前記通信端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするコミュニケーション支援方法。
【請求項1】
移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段と、
前記移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、前記特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する前記移動端末の位置情報を前記位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された滞在頻度を前記通信端末に送信する送信手段と、
を備えるコミュニケーション支援システム。
【請求項2】
前記移動端末のユーザと前記通信端末のユーザとの間の親密度を示す情報を記憶する人間関係記憶手段と、
前記親密度と前記滞在頻度の公開範囲とが関連付けられた公開ルールを記憶するルール記憶手段と、
前記移動端末を特定する端末情報、及び前記通信端末を特定する端末情報に対応する親密度を前記人間関係記憶手段から読み出し、該親密度に対応する公開ルールを前記ルール記憶手段から読み出すことで、前記移動端末のユーザの滞在頻度の公開範囲を判定する判定手段と、
を更に備え、
前記算出手段が、前記判定手段により判定された公開範囲を満たす前記エリア内の各位置についてのみ前記滞在頻度を算出する、
請求項1に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項3】
地図データを記憶する地図記憶手段と、
前記受信手段により受信された特定場所情報で示される特定の場所を含む地図データを前記地図記憶手段から読み出す地図取得手段と、
を備え、
前記算出手段が、前記地図取得手段により取得された地図データで示される地図内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出し、
前記送信手段が、更に、前記地図取得手段により取得された地図データを前記通信端末に送信する、
請求項1又は2に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項4】
前記特定場所情報には目的地を示す目的地情報が含まれる、
請求項3に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項5】
前記特定場所情報には、更に、出発地を示す出発地情報が含まれる、
請求項4に記載のコミュニケーション支援システム。
【請求項6】
移動端末の位置情報の履歴を記憶する位置記憶手段を備えるコミュニケーション支援システムにより実行されるコミュニケーション支援方法であって、
前記移動端末からメッセージを受信した通信端末から、該移動端末を特定するための端末情報と、該メッセージに関連する特定の場所を示す特定場所情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された端末情報及び特定場所情報に基づいて、前記特定の場所を含む所定の範囲のエリア内の各位置に対応する前記移動端末の位置情報を前記位置記憶手段から読み出し、該位置情報に基づいて、該エリア内の各位置における前記移動端末のユーザの滞在頻度を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出された滞在頻度を前記通信端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とするコミュニケーション支援方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−245884(P2010−245884A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−93198(P2009−93198)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
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