説明

コラーゲン産生促進剤及び皮膚外用剤

【課題】 安全性の高い天然物からコラーゲン産生促進作用を有するものを見出し、それを有効成分とするコラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】 コラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤に、ウメ果実部(Prunus mume Siebold et Zuccarini)からの抽出物を有効成分として含有せしめる。前記抽出物は、ウメの果実部から得られた果汁又はその濃縮液と抽出溶媒とを混合した混合液を、5〜10日間冷暗所に放置して得られたものであることが好ましい。また、前記抽出溶媒は、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合液であることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コラーゲン産生促進剤及び皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の表皮及び真皮は、表皮細胞、線維芽細胞及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸等の細胞外マトリックスにより構成されている。若い皮膚においては、これら皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより、水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
【0003】
ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり、加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンの産生量が減少するとともに、架橋による弾力性低下を引き起こす。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるため、肌は張りや艶を失い、肌荒れ、シワ形成等の老化症状を呈するようになる。
【0004】
このように、皮膚の老化に伴う変化、すなわち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲン等の真皮マトリックス成分の減少、変性が関与している。そのため、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進して皮膚の老化を防止及び/又は改善することができると考えられ、コラーゲン産生促進作用を有する植物抽出物として、甘草葉抽出物(特許文献1参照)、ハス胚芽抽出物(特許文献2参照)、五斂子抽出物(特許文献3参照)などが知られている。
【特許文献1】特開2000−191498号公報
【特許文献2】特開2002−29980号公報
【特許文献3】特開2002−226323号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、安全性の高い天然物からコラーゲン産生促進作用を有するものを見出し、それを有効成分とするコラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のコラーゲン産生促進剤は、ウメの果実部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とし、本発明の皮膚外用剤は、ウメの果実部からの抽出物を配合したことを特徴とする。前記抽出物は、ウメの果実部から得られた果汁又はその濃縮物と抽出溶媒とを混合した混合液を、5〜10日間冷暗所に放置して得られたものであることが好ましい。さらに、前記抽出溶媒は、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合液であることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進して皮膚の老化を予防及び/又は改善することのできるコラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明について説明する。
〔コラーゲン産生促進剤〕
本発明のコラーゲン産生促進剤は、ウメの果実部からの抽出物を有効成分として含有する。
【0009】
ここで、本発明において「抽出物」には、ウメを抽出原料として得られる抽出液、当該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、当該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物のいずれもが含まれる。
【0010】
本発明において使用する抽出原料は、ウメ(学名:Prunus mume Siebold et Zuccarini)である。
ウメ(Prunus mume Siebold et Zuccarini)はバラ科に属する落葉小高木であり、観賞用及び食用のために植木される。中国中部原産で、日本には古来渡来し、九州では野生化したところもある。抽出原料として使用し得る部位は、果実部である。
【0011】
ウメ果実部からの抽出物に含有されるコラーゲン産生促進作用を有する物質の詳細は不明であるが、後述する方法によって、ウメの果実部からコラーゲン産生促進作用を有する抽出物を得ることができる。
【0012】
上記ウメの果実部を洗浄した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、果肉と種子とを分離し、果肉を搾汁して得られたウメ果汁又はそのウメ果汁を減圧下に濃縮して得られた濃縮液を抽出溶媒による抽出処理に供することにより、コラーゲン産生促進作用を有する抽出物を得ることができる。上記ウメの果実部は、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0013】
抽出溶媒としては、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合液を用いるのが好ましく、また、有機溶媒としては、親水性有機溶媒を用いるのが好ましい。特に、親水性有機溶媒を単独で又は2種以上を混合して使用するか、親水性有機溶媒と水との混合液を使用することが好ましい。
【0014】
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が含まれる。したがって、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0015】
抽出溶媒として使用することのできる親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
【0016】
2種以上の親水性有機溶媒の混合液又は親水性有機溶媒と水との混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族アルコール1〜90質量部を混合することが好ましく、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40質量部を混合することが好ましく、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して多価アルコール10〜90質量部を混合することが好ましい。
【0017】
抽出処理は、以下のようにして行うことができる。例えば、ウメ果汁又はウメ果汁を濃縮した濃縮液と抽出溶媒とを混合した混合液を、所定の期間冷暗所に放置して可溶性成分を抽出溶媒に溶出させた後、濾過してオリや沈殿等を除去することにより抽出液を得ることができる。上記抽出処理の温度条件は、0〜15℃であることが好ましく、特に5〜10℃であることが好ましい。また、上記抽出処理の照度条件は、0〜0.1lxであることが好ましく、特に0〜0.01lxであることが好ましい。さらに、ウメ果汁又はウメ果汁の濃縮液と抽出溶媒との混合液を冷暗所に放置する期間は、5〜10日間が好ましく、特に6〜8日間が好ましい。上記範囲内で抽出処理を行うことにより、ウメ果実部からの可溶性成分の抽出効率を向上させることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0018】
精製は、例えば、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等により行うことができる。得られた抽出液はそのままでもコラーゲン産生促進剤の有効成分として使用することができるが、その生理活性が低い場合もあるため、濃縮液又は乾燥物としたものの方が使用しやすい。
【0019】
ウメ果実部からの抽出物は、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、皮膚外用剤に配合する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。
【0020】
以上のようにして得られるウメ果実部からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用を有しているため、それらの作用を利用してコラーゲン産生促進剤の有効成分として用いることができる。
【0021】
本発明のコラーゲン産生促進剤は、ウメ果実部からの抽出物のみからなるものであってもよいし、上記抽出物を製剤化したものであってもよい。
【0022】
ウメ果実部からの抽出物は、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。ウメ果実部からの抽出物は、他の組成物(例えば、後述する皮膚外用剤等)に配合して使用することができるほか、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等として使用することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯臭剤等を用いることができる。
【0023】
なお、本発明のコラーゲン産生促進剤は、必要に応じて、コラーゲン産生促進作用を有する他の天然抽出物を配合して有効成分として用いることができる。
【0024】
本発明のコラーゲン産生促進剤は、ウメの果実部からの抽出物が有するコラーゲン産生促進作用を通じて、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進することができる。これにより、コラーゲンの産生量の減少に伴う皮膚の老化を予防及び/又は改善することができる。ただし、本発明のコラーゲン産生促進剤は、これらの用途以外にもコラーゲン産生促進作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
【0025】
〔皮膚外用剤〕
ウメの果実部からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用を有しており、皮膚の老化を予防及び/又は改善することができるとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性とに優れているため、皮膚外用剤に配合するのに好適である。この場合、皮膚外用剤には、ウメの果実部からの抽出物を配合してもよいし、ウメの果実部からの抽出物から製剤化したコラーゲン産生促進剤を配合してもよい。ウメの果実部からの抽出物又は上記コラーゲン産生促進剤を皮膚外用剤に配合することによって、皮膚外用剤にコラーゲン産生促進作用を付与することができる。
【0026】
ここで「皮膚外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品等が含まれる。
【0027】
ウメの果実部からの抽出物を配合し得る皮膚外用剤の種類は、特に限定されるものではなく、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー、入浴剤、リップクリーム、口紅等が挙げられる。
【0028】
ウメの果実部からの抽出物を皮膚外用剤に配合する場合、その配合量は、皮膚外用剤の種類、使用目的、使用者の性別、使用者の症状等を考慮して適宜調整することができるが、好適な配合率は、標準的な抽出物に換算して約0.005〜10質量%である。
【0029】
本発明の皮膚外用剤は、ウメの果実部からの抽出物が有するコラーゲン産生促進作用を妨げない限り、通常の皮膚外用剤の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。このように併用することで、より一般性のある製品となり、また、併用された上記成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0030】
なお、本発明のコラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【実施例】
【0031】
以下、製造例、試験例及び配合例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
【0032】
〔製造例1〕
ウメの果実部1000gを洗浄・破砕・脱核した後搾汁し、ウメ果汁を得た。得られたウメ果汁を40℃で減圧下にて濃縮し、抽出溶媒を加えて撹拌した後、冷暗所に7日間放置して熟成させ、オリや沈殿を濾過した。得られた濾液を40℃で減圧下にて濃縮し、得られた濃縮物を減圧乾燥機で乾燥してウメ抽出物を得た。抽出溶媒として、70質量%エタノール(水とエタノールとの質量比=3:7)、50質量%エタノール(水とエタノールとの質量比=1:1)又は水を用いたときの各抽出物の収率を表1に示す。
【0033】
[表1]
試 料 抽出溶媒 抽出物収率(質量%)
1 70質量%エタノール 1.8
2 50質量%エタノール 2.1
3 水 2.8
【0034】
〔試験例1〕コラーゲン産生促進作用試験
製造例1で得られたウメの果実部からの抽出物(試料1〜3)について、コラーゲン産生促進作用の試験を行った。
【0035】
ヒトの線維芽細胞を96ウェルプレートに播種し、37℃、5%CO−95%airの条件下にて、試料添加培地(試料濃度:100μg/mL及び25μg/mL)で数日間培養した後、上清90μLをELISAプレートに移し換え、4℃の温度条件下で、一晩プレートに吸着させた後、溶液を除去し、0.05%Tween−20を含むリン酸生理緩衝液(PBS−T)にて洗浄した。その後、1%ウシ血清アルブミンを含むリン酸生理緩衝液でブロッキング操作を行った。培養液を除去し、PBS−Tにて洗浄し、抗ヒトコラーゲンタイプI抗体(ウサギIgG,ケミコン社製)を反応させた。培養液を除去し、PBS−Tにて洗浄し、HRP標識抗ウサギIgG抗体と反応させた後、同様の洗浄操作を行い、発色反応を行った。
【0036】
コラーゲン産生促進率は、標準品を用いて上記ELISAを行い、検量線を作成し、試料無添加時のコラーゲン産生量を100%として算出した。
各試料のコラーゲン産生促進率(%)を表2に示す。なお、試料2の試料濃度は、固形分換算濃度である。
【0037】
[表2]
コラーゲン産生促進率(%)
試 料 試料濃度:100μg/mL 試料濃度:25μg/mL
1 487.0 256.7
2 322.2 198.4
3 102.5 98.9
【0038】
表2に示すように、ウメの果実部からの抽出物(試料1〜3)は、コラーゲン産生促進作用を有することが確認され、特に抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて得られたウメの果実部からの抽出物(試料1及び試料2)は、優れたコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。また、ウメの果実部からの抽出物が有するコラーゲン産生促進作用は、抽出物濃度に依存して変化し、抽出物濃度を調節することによりコラーゲン産生促進作用の強さを調節できることが確認された。
【0039】
〔配合例1〕
下記の組成の乳液を、常法により製造した。
ウメ果実部70質量%エタノール抽出物(製造例1) 0.1g
ホホバオイル 4g
オリーブオイル 2g
スクワラン 2g
セタノール 2g
モノステアリン酸グリセリル 2g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2g
1,3−ブチレングリコール 3g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
黄杞エキス 0.1g
イチョウ葉エキス 0.1g
コンキオリン 0.1g
オウバクエキス 0.1g
カミツレエキス 0.1g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0040】
〔配合例2〕
下記の組成の化粧水を、常法により製造した。
ウメ果実部70質量%エタノール抽出物(製造例1) 2g
グリセリン 3g
1,3−ブチレングリコール 3g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
海藻エキス 0.1g
キシロビオースミクスチャー 0.5g
クジンエキス 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0041】
〔配合例3〕
下記の組成のクリームを、常法により製造した。
ウメ果実部50質量%エタノール抽出物(製造例2) 0.1g
流動パラフィン 5g
サラシミツロウ 4g
セタノール 3g
スクワラン 10g
ラノリン 2g
ステアリン酸 1g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5g
モノステアリン酸グリセル 3g
1,3−ブチレングリコール 6g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
酵母抽出液 0.1g
シソ抽出液 0.1g
甘草葉抽出液 0.1g
ジユ抽出液 0.1g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0042】
〔配合例4〕
下記の組成のパックを、常法により製造した。
ウメ果実部50質量%エタノール抽出物(製造例1) 5g
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
酢酸トコフェロール 0.1g
セージ抽出液 0.1g
トウキ抽出液 0.1g
ニンジン抽出液 0.1g
スターフルーツ葉抽出液 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明のコラーゲン産生促進剤又は皮膚外用剤は、コラーゲンの産生量の減少に伴う皮膚の老化の予防及び/又は改善に大きく貢献できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウメの果実部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤。
【請求項2】
前記抽出物は、ウメの果実部から得られた果汁又はその濃縮物と抽出溶媒とを混合した混合液を、5〜10日間冷暗所に放置して得られることを特徴とする請求項1に記載のコラーゲン産生促進剤。
【請求項3】
前記抽出溶媒は、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合液であることを特徴とする請求項2に記載のコラーゲン産生促進剤。
【請求項4】
ウメの果実部からの抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。

【公開番号】特開2006−176425(P2006−176425A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−370008(P2004−370008)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【出願人】(591082421)丸善製薬株式会社 (239)
【出願人】(591137628)中野BC株式会社 (12)
【Fターム(参考)】