説明

コンクリート型枠への継手金物取付構造

【課題】雌継手金物と雄継手金物に取付部材を係合させて、これら取付部材を型枠の定位置へねじ止めすることで、継手金物のコンクリート型枠への取り付けを簡便な構造で速やかに行える継手金物のコンクリート型枠への取付構造を提供すること。
【解決手段】雌継手金物11をこれに設けた係止溝12へ取付部材13の係合部14を係合させて、コンクリート型枠1の端枠5に設けた受座15に支持させ、取付部材13へ端枠5を貫通させた引付ボルト18をねじ込むことで雌継手金物11を端枠5へ取付ける構造Aと、雄継手金物31の係合部32をコンクリート型枠1の端枠5に設けた孔33から外へ出し、この係合部32に端枠5の外側に設けたガイド34を進退する取付部材35の係止溝36を係合させて、端板5に支持される押付架台37へ押付ボルト38を捻じ込み、雄継手金物31の係合部32を取付部材35の係止溝36へ押し付けさせることで雄継手金物31を端枠5へ取付ける構造Bとを採用すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形品の端縁へインサートして成形品の接合を行う継手金物を型枠へ固定する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートセグメントを成型する型枠において、端板24の外側における底部のベース板32に固定されたガイド金具33と、ガイド金具33に保持された係合金具34と、係合金具34に形成されたねじ孔にねじ込まれたボールスクリュー36とから接合金具保持機構31を構成して、端板24に形成された凸部43の切欠部44に接合金具3を配置させ、ボールスクリュー36を回転させて、係合金具34を摺動させ、係合金具34の係合保持部を接合金具3の係合空間内へ挿入させて係合させ、接合金具3を端板4に保持させる技術と、他方の端板24の外側における底部のベース板32に固定されたガイド金具33と、ガイド金具33に保持された係合金具54と、係合金具54に形成されたねじ孔にねじ込まれたボールスクリュー36とから雄金具保持機構53を構成して、端板24に形成された挿入口66を通して雄金具51の係止片部64が端板24の外へ出るように配置させ、ボールスクリュー36を回転させて、係合金具34を摺動させると、係合金具54の係合片部6の係止面63が雄金具51の係合部52へ挿入されて係合させ、雄金具51を端板24に保持させる技術は知られている。(例えば特許文献1参照)
【0003】
しかしながら、係合金具をボールスクリューに支持させて、このボールスクリュー回転させることで係合金具を摺動させ、係合金具に設けた係合保持部を接合金具の係合空間や係合面へ係合させて、接合金具や雄金具を端板に保持させる場合は、金具保持機構が大掛かりなものとなって、しかも、係合金具を接合金具または雄金具へ係合、あるいは離脱させるためには、係合金具を接合金具や雄金具の長さ以上の距離を動かさなければならないという問題点があった。
【0004】
【特許文献1】特開2000−61921号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題点を解消し、雌継手金物と雄継手金物に取付部材を係合させて、これら取付部材を型枠の定位置へねじ止めすることで、継手金物のコンクリート型枠への取り付けを簡便な構造で速やかに行える継手金物のコンクリート型枠への取付構造を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため本発明に係る継手金物をコンクリート製品へ取付ける構造は、下記の構成を採用することを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る発明は、端縁に雌継手金物と雄継手金物がインサートされた製品を成形するコンクリート型枠へ雌継手金物と雄継手金物とを取り付けるコンクリート型枠への継手金物取付構造であって、雌継手金物の取付構造は、雌継手金物に設けた雄継手金物の係止溝に取付部材の係合部を係合させて、雌継手金物をコンクリート型枠の端枠の内側に設けた受座に支持させ、これに伴い受座に設けた孔に納まる取付部材へ端枠にあけた孔から引付けボルトを螺合させると雌継手金物が端板へ取り付けられ、引付けボルトを取付部材から外すと雌継手金物が端枠から離れるように構成され、雄継手金物の取付構造は、雄継手金物に設けて雌継手金物の係止溝へ係合させる係合部をコンクリート型枠の端枠にあけた孔から外へ出して、この係合部に端枠の外面に設けたガイドに沿って移動する取付部材に設けた係止溝を係合させ、前記取付部材を端枠の外側に設けた押付架台に押付けボルトを螺合して押えると雄継手金物が端板へ取り付けられ、押付けボルトを外して、取付部材を係止部が雄継手金物の係合部から外れるように移動させると雄継手金物が型枠から外れるように構成されていること。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記コンクリート型枠の端枠の内面に設けて雌継手金物を支持させる受座は、雌継手金物に設けた係止溝の開放側に、この開放に通ずる接合用の空間を形成する形成部材が連設されていること。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記雌継手金物の受座に連設する空間の形成部材は、雌継手金物との間に間隙を有して、この間隙に雌継手金物に設けた係止溝を密封するシール部材を装着されていること。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記コンクリート型枠の端枠に雄継手金物の係合部より大きい孔をあけて、この孔から係合部を外に出した後、該孔に雄継手金物の中間部に適合する窓孔を有する蓋板を分割構造か、一部を開閉構造に形成して嵌めることで孔を閉塞させ、窓孔と雄継手金物の中間部との隙間は窓孔に装着したシール部材で密封させたこと。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明の効果 雌継手金物をこれに設けた係止溝へ取付部材の係合部を係合させてコンクリート型枠の端枠に設けた受座に支持させ、取付部材へ端枠にあけた孔から引付けボルトを螺合させることで端枠へ取付け、雄継手金物をこれに設けた係合部をコンクリート型枠の端枠に設けた孔から外に出して、係合部に端枠の外側に設けたガイドに沿って移動する取付部材の係止部を係合させた後、押付架台に取付け部材の押付ボルトを螺合することで端枠へ取り付けるものであるから、継手金物の取付構造がボールスクリューを用いるものに比べて小型で単純なものとなり、継手金物の取付け及び取外しも容易且つ迅速に行なえるようになる。
【0012】
請求項2に係る発明の効果 雌継手金物を支持する受座に雌継手金物の係止溝の開放部に通ずる空間を形成する空間形成部を連設してあるため、コンクリート製品に雌継手金物の係止溝へ雄継手金物の係合部を係合させる継手操作を行うための空間を形成することができる。
【0013】
請求項3に係る発明の効果 雌継手金物の受座に連設した空間形成部を雌継手金物との間に隙間が出来るようにして、この隙間をシール部材を装着することで密封させれば、雌継手金物の係止溝へノロが浸入して係止溝を汚損、変形させることがない。
【0014】
請求項4に係る発明の効果 雄継手金物の係合部を通した孔と雄継手金物の中間部との間に隙間ができても、中間部に合う窓孔を有する蓋板を複数に分割した構造、または一部を開閉する構造に形成して、窓孔の内周にシール部材を装着して置けば、蓋の取り付けによって孔の密封閉塞が行われて型枠外ヘのノロの漏れ出しを生ずることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明に係るコンクリート型枠へ継手金物を取付ける構造の雌継手金物の実施形態を図面について説明する。
【0016】
図1において符号1は、コンクリート型枠を示す。このコンクリート型枠1は、図20〜図21に一部分を示すセグメント2を成型するものであり、円弧状をなす定盤3と、この定盤3の前側と後側に配置した一対の側枠4(前側は図示せず)と、前記定盤3の左側と右側に配置した一対の端枠5とで構成される。そして、前記側枠4は下端を台部6へ枢着した一対の回動アーム7に支持させ、端枠5は台部6に設けたガイド8を進退機構9により進退される移動台10に支持させることで、前記側枠3の起伏と端枠5の進退によって型枠1の型組み及び型ばらしが容易に行われようにしてある。
【0017】
図2において符合Aは、前記コンクリート型枠1の端枠5へ雌継手金物11を取付ける雌継手金物の取付構造を示す。この取付構造Aは、雌継手金物11に後記雄継手金物を係合させるように設けた係止溝12へ取付部材13の係合部14を係合させて、雌継手金物11をコンクリート型枠1の端枠5の内側に設けた受座15に支持させ、これに伴い受座15に設けた孔16に納まる取付部材13の下部へ端枠5にあけた孔17から引付ボルト18を螺合させると雌継手金物11が端板5へ取り付けられ、引付ボルト18を取付部材13から外すと雌継手金物11が端枠5から離れるように構成されている。
【0018】
前記雌継手金物11は、図3、4に示す通り継手部11aと、アンカー取付部11bとで構成されて、継手部11aは図3に示す通りの蟻型をなして係止溝12の一方が図4に示す通り開放し、他端が閉塞するように設けられる。そして、この係止溝12の後記雄継手金物に設けた係合部を支持させる係止縁19は先上がりに傾かせてあり、アンカーの取付部11bは、2つのねじ孔20を設けて、このねじ孔20に図22の右側に示す通りアンカー21のねじ部22をねじ込むようにしてある。
【0019】
前記雌継手金物11の取付部材13は、図7に示す通り前記受座15に設けた孔16へ収まる断面形状に形成して、上側には図6に示す通り雌継手金物11の係止溝12へ係合する係合部14を、係合部14と取付部材13とで蟻ほぞ型が形成されて、係合縁23が先上がりに傾くように形成する。また、下側の中央部には図6に示す通りボス24を設けて、このボス24に引付ボルト18を螺合させるねじ孔25を形成してある。
【0020】
前記受座15は、コンクリート型枠1における端枠5の内面へ図2、図7に示す通り取付けて、その表面へ図8(b)のように雌継手金物11の継手側11aの端面を当接させると、係合部14を雌継手金物11の係止溝12へ係合させた取付部材13が、受座15にあけた孔16内へ収まってねじ孔25を端板5にあけた通孔17に一致させるようにしてある。
【0021】
図7において符号27は、セグメント2に雌継手金物11の係止溝12に通ずる接合空間28を図20(a)(b)に示す通り形成させる形成部材を示す。この形成部材27は図2に示す通り、雌継手金物11に設けた係止溝12の開放側を閉塞し得る断面積を有して、一端は側枠4に達するが、他端は雌継手金物11の間に図8(b)に示す通り隙間29を有する長さに形成して、この隙間29に図8(c)の通りシール部材30を装着することで雌継手金物11の係止溝12を密封させるようにしてある。
【0022】
前記構成の雌継手金物の取付構造Aは、雌継手金物11の係止溝12へ図8(a)に実線で示す取付部材13を仮想線で示すように挿入すると、取付部材13における係合部14の係合縁23が雌継手金物11における係止溝12の係止縁19へ係合するので、この状態において雌継手金物11をコンクリート型枠1の端枠5の内面に設けた受座15へ図8(b)に示す通り乗せると、取付部材13は受座15に設けた孔16に収まって、ねじ孔25を端枠5に設けた通孔26に一致させるので、通孔26から引付ボルト18を挿入して図8(c)の通りねじ孔25へねじ込めば、雌継手金物11は取付部材13により受座15に圧接固定されて、接合空間28の形成部材27との間に隙間29ができるので、この隙間29に図8(c)のようにシール部材30を装着すれば、係止溝12が密封された雌継手金物11の端枠5への取付けが容易にできる。
【0023】
前記の通り端枠5へ取付けられた雌継手金物11を端枠5から取外すには、端枠5にあけた通孔17を通して取付部材13のねじ孔25へ捻じ込んである引付ボルト18を抜き取ると、取付部材13が端枠5から離れるので、端枠5から雌継手金物11を容易に取外すことができる。
【0024】
次に雄継手金物の取付構造の実施形態を図面に付いて説明する。
【0025】
図9において符号Bは、前記コンクリート型枠1の端枠5へ雄継手金物31を取付ける雄継手金物の取付構造を示す。この取付構造Bは、雄継手金物31に設けて雌継手金物11の係止溝12へ係合させる係合部32をコンクリート型枠1の端枠5にあけた孔33から外へ出して、この係合部32に端枠5の外面に設けたガイド34に沿って進退する取付部材35に設けた係止溝36を係合させ、前記取付部材35を端枠5の外側に設けた押付架台37に螺合した押付ボルト38で押え付けると、雄継手金物31が端枠5へ取り付けられて、押付ボルト38を外し、取付部材35を係止溝36が雄継手金物31の係合部32から外れるように移動させると雄継手金物31が端枠5から外れるように構成されている。
【0026】
前記雄継手金物31は、図10、図11に示す通り継手部31aと、アンカー取付部31bとで構成されて、継手部31aは図10に示す通り、板状部の先端に両側へ係合縁39が張り出す蟻型の係合部32を設けて、この係合部32の係合縁39を先上りに傾かせてあり、アンカー取付部31bは、2つのねじ孔40を設けて、これらねじ孔40へ図22の通りアンカー41のねじ42をねじ込むようにしてある。
【0027】
前記雄継手金物11の取付部材35は、図12、図13に示す通り、上側に雄継手金物31の係合部32に適合する蟻型をなした係止溝36を一端が開放するように設けられて、この係止溝36の前記係合縁39へ係合する係止縁43は先上がりに傾かせてあり、前記係止溝36の下側壁の中央部には押付ボルト38の通孔44をあけ、係止溝36の閉塞端側には図9に示す取付部材35の取付ボルト45を通す通孔46を設けて、この通孔46に通した取付ボルト45を前記ガイド34に図13に示す通り設けたねじ孔47へ締め込むことで取付部材35の固定が行なわれるようにしてある。
【0028】
前記ガイド34は、図12、図13に示す通りコンクリート型枠1の端枠5にあけて雄継手金物31を外へ出す孔33に芯合わせして取付部材35を挟み入れるように端枠5の外側に設け、前記孔33から雄継手金物31が出る部分の外側には、図14に示す通り支柱48に支持させることでガイド34上に跨らせた押付架台37を設けて、押付架台37の中心部に雄継手金物31の係合部32に対応するねじ孔49を設けてある。
【0029】
図16及び図17において符号50は、コンクリート型枠1の端枠5にあけて雄継手金物31の接合部31aを外へ出す孔33を塞ぐ蓋板を示す。この蓋板50は、端枠5に図15に示す通りあけた孔33の上側に廻し設けた段部51に嵌合する外形を有し、内側には雄継手金物31の板状部が収まるを内孔52を有する形状に形成する。そして、この蓋板50は上半分50aと下半分50bに分割形成して、下半分50bをヒンジ53により開閉可能に上半分51aへ取り付けることで、図16に鎖線で示すように下半分50bを開いて、内孔52へ雄継手金物31の板状部を収まらせた後、実線で示すように閉じて段部51へ嵌め込むと、所定の間隔で埋め込まれている磁石54で端板5へ吸着固定されて、しかも、蓋板50の内孔52の周囲には図17に示す通り溝55が形成され、この溝55にシール部材56が装着されるので、内孔52と雄継手金物31の板状部との間隙も確実にシールされる。
【0030】
前記構成の雌継手金物の取付構造Bは、図18(a)に実線で示す雄継手金物31の係合部32を仮想線で示すように端枠5の孔33から端枠5の外へ出して、図18(b)に実線で示す取付部材35をガイド34に案内させて鎖線で示す位置に移動させると、取付部材35に設けた係止溝36が雄継手金物31の係合部32に係合して係合部32を支持するので、この状態において取付部材35にあけた通孔46へ図19(a)に示す通り取付ボルト45を通し、ガイド34に設けたねじ孔47へ捻じ込んで取付部材35をガイド34へ固定する。そして、押付架台37に設けたねじ孔49に押付ボルト38を捻じ込み、雄継手金物31の係合部32を取付部材35の係止溝36へ押し付ければ、雄継手金物31は端枠5へ取付けられるから、これに伴い、端枠5の孔33の段部51へ図19(b)に示す通りに蓋板50を嵌合すれば、端枠5の孔33が閉塞される雄継手金物31の端枠5への取付けが容易にできる。
【0031】
前記の通り端枠5へ取付けられた雄継手金物31を端枠5から取外すには、押付架台37のねじ孔49へ捻じ込んだ押付ボルト38を外して、雄継手金物31の係合部32を取付部材35の係止溝36へ押し付ける力を解いて、取付部材35をガイド34に固定している取付ボルト45を外し、ガイド34から取付部材35を引き抜けば、係止溝36が係合部32から外れるため端枠5から雄継手金物31を容易に取外すことができる。
【0032】
前記取付構造A及び取付構造Bで雌継手金物11と雄継手金物31をコンクリート型枠1の端枠5へ取り付けて、コンクリート型枠1へコンクリートの打設を行えば、図20(a)(b)に示す通り、接合する端縁2aに雌継手金物11と雄継手金物31がインサートされたセグメント2が成形される
。そこで、2つのセグメント2の端縁2aを図20(a)に示す通り、一方の接合空間28に他方の雄継手金物31が位置するように当接させて置いて、一方のセグメント2をインサートされた雄継手金物31の係合部32が他方のセグメント2にインサートされた雌継手金物11の係止溝12へ入り込むように移動させると、雌継手金物11の係止溝12へ雄継手金物31の係合部32が図22に示す通り係合して端縁2a、2aの引付けを行うため、2つのセグメント2、2は端縁2aが密着するように強力に接合される。
【0033】
また、前記取付構造A及び取付構造Bによれば、セグメント2の端縁2aが図21(a)(b)に示す通りセグメント2の軸心に対して斜交する場合も、雌継手金物11は端枠5に設ける受座15と、空間28の形成部材27とを雌継手金物11が軸心と平行するように支持される形状に変更し、雄継手金物31に対しては、端枠5の内側へ雄継手金物31を軸心と平行するように支持する補正座(図面省略)を設ければ、端板5へ雌継手金物11と雄継手金物31を図21(a)に示す通りセグメント2の軸心と平行するように取り付けて、雌継手金物11と雄継手金物31がインサートされたセグメント2を形成し、雌継手金物11と雄継手金物31の係合によって図21(b)に示す通りに接合することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係るコンクリート型枠への継手金物取付構造は、端縁に雄、雌の継手金物をインサートして、継手金物の係合により所要数を接合して暗渠やトンネル等を構成させるコンクリートセグメント
、その他の製品の製造に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】コンクリート型枠への継手金物取付構造を適用する型枠の断面図
【図2】雌継手金物をコンクリート型枠へ取付ける取付構造の実施形態を示す断面図
【図3】雌継手金物の正面図
【図4】同上の中央断面図
【図5】雌継手金物の取付部材を示す正面図
【図6】同上の下側面図
【図7】雌継手金物の受座と接合空間の形成部材とを示す平面図
【図8】(a)(b)(c)は、雌継手金物をコンクリート型枠の端枠に支持させる状態と固定する状態と隙間をシールする状態とを示す説明図
【図9】雄継手金物をコンクリート型枠へ取付ける取付構造の実施形態を示す断面図
【図10】雄継手金物の背面図
【図11】同上の平面図
【図12】(a)(b)は、雄継手金物の取付部材を示す断面図と正面図
【図13】端枠の外側に設けた取付部材のガイドと押付架台を示す下側面図
【図14】同上の断面図
【図15】端枠に設けて雄継手金物を通す孔の平面図
【図16】孔を塞ぐ蓋板の平面図
【図17】同上の断面図
【図18】(a)(b)は、雄継手金物をコンクリート型枠の端枠に支持させる状態を示す説明図。
【図19】(a)(b)は、端枠に支持させた雄継手金物を固定する状態と、隙間をシールする状態とを示す説明図。
【図20】(a)(b)は、軸心と平行する端枠へ雌継手金物と雄継手金物を取付けて成形したセグメントを継手金物で接合する状態の説明図。
【図21】(a)(b)は、軸心と斜交する端枠へ雌継手金物と雄継手金物を取付けて成形したセグメントを継手金物で接合する状態の説明図。
【図22】雌継手金物の係止溝に雄継手金物の係合部を係合させて、セグメントを接合した状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0036】
A 雌継手金物の取付構造
1 コンクリート型枠
2 セグメント
5 端枠
11 雌継手金物
12 係止溝
13 取付部材
14 係合部
15 受座
16 孔
18 引付ボルト
B 雄継手金物の取付構造
31 雄継手金物
32 係合部
33 孔
34 ガイド
35 取付部材
36 係止溝
37 押付架台
38 押付ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端縁に雌継手金物と雄継手金物がインサートされた製品を成形するコンクリート型枠へ雌継手金物と雄継手金物とを取り付けるコンクリート型枠への継手金物取付構造であって、
雌継手金物の取付構造は、雌継手金物に設けた雄継手金物の係止溝に取付部材の係合部を係合させて、雌継手金物をコンクリート型枠の端枠の内側に設けた受座に支持させ、これに伴い受座に設けた孔に納まる取付部材へ端枠にあけた孔から引付けボルトを螺合させると雌継手金物が端板へ取り付けられ、引付けボルトを取付部材から外すと雌継手金物が端枠から離れるように構成され、
雄継手金物の取付構造は、雄継手金物に設けて雌継手金物の係止溝へ係合させる係合部をコンクリート型枠の端枠にあけた孔から外へ出して、この係合部に端枠の外面に設けたガイドに沿って移動する取付部材に設けた係止溝を係合させ、前記取付部材を端枠の外側に設けた押付架台に押付けボルトを螺合して押えると雄継手金物が端板へ取り付けられ、押付けボルトを外して、取付部材を係止部が雄継手金物の係合部から外れるように移動させると雄継手金物が型枠から外れるように構成されている
ことを特徴とするコンクリート型枠への継手金物取付構造。
【請求項2】
前記コンクリート型枠の端枠の内面に設けて雌継手金物を支持させる受座は、雌継手金物に設けた係止溝の開放側に、この開放に通ずる接合用の空間を形成する形成部材が連設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠への継手金物取付構造。
【請求項3】
前記雌継手金物の受座に連設する空間の形成部材は、雌継手金物との間に間隙を有して、この間隙に雌継手金物に設けた係止溝を密封するシール部材を装着されている
ことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のコンクリート型枠への継手金物取付構造。
【請求項4】
前記コンクリート型枠の端枠に雄継手金物の係合部より大きい孔をあけて、この孔から係合部を外に出した後、該孔に雄継手金物の中間部に適合する窓孔を有する蓋板を分割構造か、一部を開閉構造に形成して嵌めることで孔を閉塞させ、窓孔と雄継手金物の中間部との隙間は窓孔に装着したシール部材で密封させた
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠への継手金物取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−290326(P2007−290326A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123703(P2006−123703)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(000143765)株式会社佐藤工業所 (12)
【Fターム(参考)】