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コンクリート型枠
説明

コンクリート型枠

【目的】
雨水桝などのような通孔を有するコンクリート成型品を成型する際、その通孔を形成するためのピンを型枠にまとめてセットできるようにしたためピンの先端に隙間を生じるものがでて、成型の際にその隙間にトロが回り込んでトロ塊となっていた。このことから、型枠へのピンのセットを簡単且つ容易にできると共に、トロ塊の形成も阻止できるコンクリート型枠を提供することを目的とする。
【解決手段】
ピン3の一端に凹所3bを設け、また、外枠1の内面1aに支持ピン4を立設して、ピン3の凹所3bを支持ピン4に嵌入することによってピン3を外枠1の内面1aに立設させ、さらには、ピン3を弾性素材または弾発素材から形成し、ピン3が外枠1と内枠2がセットされた際にピン3の一端が外枠1の内面1aにまたピン3の他端が内枠2の内面2aと密接できるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート型枠に関し、特にコンクリート成型品の壁面に通孔が形成されるようになっているコンクリート型枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート製品を成型する型枠は、少なくとも内枠と外枠とから構成されており、その内枠と外枠との間に生コンクリートを流し入れて固化させ、所定の形状に成型するものである。
そのようなコンクリート型枠には、雨水桝などのように、桝を形成するコンクリートの壁面に雨水を地中に逃がすための通孔が多数形成されているものもあって、それを成型する型枠は、生コンクリートを流し入れる内枠と外枠の間にその外枠の外方からピンが挿入され、流し入れられた生コンクリートが固化した後そのピンの部分が通孔として形成されるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、通孔を成型するピンは1本づつ外枠内に取り付けられていたが、通孔は製品の大きさによっては相当な数となるので、ピンの外枠内へのセットを簡単に行うために、数本のピンを一度にまとめてセットできるような構造としている。
それは、図15に示すように、外枠8にはピン10を挿入するための通孔11が設けられて、また、ピン10は外枠8に軸支された回動アーム12の先端に備えるピン立設部材13に数本が固定されて、その回動アーム12を回転させることによって多数のピン10が通孔11から一度に型枠内に挿入できるようになっている。そして、型枠の組み立てにも手間と時間が掛かっている。
【0004】
しかし、形成された通孔には、成型時のトロの回り込みによってトロ塊が形成されていた。すなわち、ピンをまとめてセットできるようにしたことから、ピンの先端部と内枠との間に隙間が生ずるピンがあり、この隙間から生コンクリートが進入してそれが固化してトロ塊になっているのである。そして、このトロ塊は完成した製品から除去しなければならないため、製品完成後も余計な手間と時間が掛かってしまう極めて作業効率の劣るものであった。
従って、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ピンを簡単且つ容易にセットできると共に、トロ塊の形成も阻止できるコンクリート型枠を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨とするところは、少なくとも外枠と、この外枠から所定の間隔を開けて設けられた内枠とからなるコンクリート成型の型枠であって、型枠内部には弾性素材または弾発素材からなるピンが、ピンの端部に形成された凹所に型枠に設けられた支持部材が挿入されて外枠または内枠の内面に立設されており、内枠と外枠がセットされた際、ピンの一端が外枠にまたピンの他端が内枠と密接することを特徴とするコンクリート型枠である。
【0006】
本発明を更に詳しく説明すると、本発明に係るコンクリート成型の型枠は、コンクリートの壁面に通孔が形成されている製品を成型する際に用いられる型枠である。その型枠は、外枠とこの外枠から所定の間隔を開けて設けられた内枠とから構成される。また、成型するコンクリート製品によっては、外枠と内枠を置くための基台が設けられている。型枠は、一般的には金属や木材などの素材から形成されている。勿論、その枠体は成型されたコンクリート製品を取り出し易いような形態、例えば、いくつかに分割できるようになっている。
【0007】
そして、内枠と外枠がセットされた際は、ピンの一端が外枠にまたピンの他端が内枠と密接するようにする。密接とは、少なくともピンの先端面の周縁部分が隙間なく外枠に接触していることであり、また、その接触がピン先端部が圧接している状態も含む。
枠体の内面に立設されるピンは、成型後にコンクリートの壁に形成される通孔を成型(形成)するためのものである。そのピンを立設する枠体の面は所望により外枠または内枠に立設すればよく、その立設は、ピンの端部に形成された凹所に型枠に設けられた支持部材を挿入することによって外枠または内枠の内面に立設すればよい。
【0008】
前述したピンの両端がそれぞれ外枠と内枠に密接するようにするためには、ピンの全部または先端部および基部を弾性素材または弾発素材で形成すると共に、ピンの長さを内枠と外枠の隙間の寸法より僅かに長くするのがよい。すなわち、ピンが内枠と外枠の間に位置した時にピンが僅かに縮変することにより、ピンの一端が外枠にまたピンの他端が内枠と密接するようになる。
ピンの素材に適するものとしてはポリマー樹脂が上げられる。また、ピンの形状も特に限定するものではなく、脱型に有利な形状、例えば、先細のテーパー状にしてもよい。また、ピン全体を弾性素材または弾発素材から形成するのではなく、ピンの両端部の任意範囲だけを弾性素材または弾発素材で形成してもよい。
【0009】
ピンの立設形態、すなわち、ピンの端部に形成した凹所に型枠に設けた支持部材を挿入して立設させる形態の具体的なものとしては、ピンの一端すなわちピンの枠体内面と接触する端面の略中央に凹所を設け、そして、内枠または外枠の一方に枠内方に突出する突起を設けて、ピンの凹所を枠内方に突出する突起に嵌めてピンを立設させるようにしてもよい。
そして、ピンの端部に形成する凹所とそこに嵌る突起は、嵌めたピンにひどいガタが生じない程度であればよく、そのガタを考慮して所望の形状等にすればよい。形状の具体的なものは、断面円形の凹所であれば断面円形の突起(円柱)とすればよく、断面形状で合わせるようにしてもよい。また、断面円形の凹所で断面三角や四角等の角形の突起としてもよい。
【0010】
ピンの端部に形成する凹所は、ピン自体に直接形成したり、また、別の任意の素材からなる部材に凹所を形成してその部材をピンに設置(開口を外部に臨ませて埋設)するようにしてもよい。その凹所の深さも特に限定するものではなく、ピンが突起に安定よく装着できればよい。また、凹所をピン内部の奥まで設けると共に、枠内方に突出する突起をその凹所の奥まで挿入させ、さらなる安定性を確保するようにしてもよい。
また、凹所は底部を有するいわゆる穴の形態であってもよいが、所望によりピンを貫通する通孔の形態であってもよい。この場合も、ピン自体に直接形成したり、また、別の任意の素材からなる部材に通孔を形成してその部材をピンに設置(開口を外部に臨ませて埋設)するようにしてもよい。勿論、任意の径の筒体をピンに設置してもよい。
【0011】
突起は、外枠または内枠の一方の内面に設置(立設)すればよい。勿論、所望により外枠および内枠の両方の内面に設けてもよい。その設置形態は、枠体の内面に固定的にあるいは取外しできるように設けてもよく、さらには、枠体に直接取り付けたり、別の部材に取り付けてその部材を枠体に取り付けてもよい。
他には、枠体に突起が通過できる通孔を設け、突起をその通孔に通過させて枠体の外側で突起を固定的にあるいは取外しできるように設けてもよい。この場合も、枠体に直接取り付けたり、別の部材に取り付けてその部材を枠体に取り付けてもよい。
上述の固定的とは、容易に取り外しができない取り付け形態であり、例えば、溶接である。また、取外しできるようにとは、所望により容易に取り外しができる形態であり、ネジ固定や押え器具等による取り付け形態である。
【0012】
そして、突起は必要に応じて型枠内に突出する部分を引っ込めることができるように、突起を進退移動できるようにしてもよい。その進退移動は、人の手によって手動で進退移動させたり、あるいは、常に型枠内方に所定の長さ突出するように任意の付勢手段を設けてもよい。この所定の長さとは、ピンが突起に安定よく装着できる長さであればよく、ピンの長さや太さ等の形状また形成するコンクリート成型品の形状等によって選定すればよい。
勿論、付勢方向は突起を型枠外方に引っ込める方向であってもよいが、この場合、突起が型枠内方に突出した状態を確実に維持できる係着手段(係止手段)を設けるのが望ましい。
【0013】
突起を進退移動させるための具体例としては、突起の付勢手段にコイルバネを用いると共に、そのコイルバネを枠体に設けた筒体に収容し、その筒体に、突起をコイルバネの付勢力に抗して係着できる任意の係着手段を設ける。また、コイルバネは突起の進退移動距離を考慮して選定すればよい。そして、コイルバネを筒体内でその位置を進退移動できるようにして突起の突出量を調整できるようにしてもよい。
筒体の形状は断面円形や四角形また三角形等の形状にすればよく、コイルバネの伸縮動作等に影響が生じない形状であれば特に限定するものではない。また、筒体はその周囲全体に壁(周壁)を有する形態であってもよいが、軽量化等のために壁の任意の部位にスリットあるいは通孔を形成するようにしてもよい。さらには、両端の開口に続くスリットを形成してもよい。そのスリットもコイルバネの伸縮動作等に影響が生じない形状であれば、スリットの幅も特に限定するものではない。
【0014】
そして、突起をコイルバネの付勢力に抗して係着する際、コイルバネをその定位置(復帰位置)から伸びる方向に変形させたり、その定位置(復帰位置)から縮む方向に変形させるようにしてもよく、メンテナンス性や型枠の形態等を考慮して選定すればよい。
また、係着の形態や構造等も特に限定するものではなく、筒体に形成した切欠部や突起部等に、突起に有する係着部を係着することによって突起をコイルバネの付勢力に抗して係着するようにしてもよい。勿論、突起が係着できれば他の方法や形態であってもよい。
【0015】
また、筒体の枠体への取付形態も特に限定するものではなく、筒体の端部を枠体の外壁にほぼ接した状態で取り付けてもよいが、その端部を枠体から任意の距離を開けて(なるべく離す)位置させるようにしてもよい。さらには、枠体に取り付けられた筒体の枠体側開口の少なくとも下方部を切り欠いてもよく、切り欠きはなるべく大きく切り欠くのが望ましい。あるいは、筒体の枠体側開口に近接する周壁の少なくとも下方部に通孔を形成してもよく、その場合は、なるべく大きな通孔とするのがよい。勿論、切り欠きは開口の上方部から、また、通孔は周壁の上方部から設けてもよい。
そして、筒体は両側が開口されるものでもよいが、突起を係着させるための係着部の形態によっては一方だけが開口するものであってもよい。
【0016】
コンクリート型枠は、内枠および/または外枠がいくつかに分割できるような一般的な形態であってもよいが、その型枠の外枠および/または内枠をいくつかに分割すると共に、そのそれぞれの枠体の任意の部位、例えば、下方部等を所定の部材、例えば、基台あるいは底部となり得る他の部材に直接的にまたは間接的に接続して、その接続部を支点にして型枠のそれぞれの枠体が外方に開くようにしてもよい。
直接的とは、型枠の枠体と所定の部材とが接続用の別部材を介さないで接続できるようになっていることである。例えば、それらの接続部の形状によって係合や係着また嵌着などができるようにする。間接的とは、型枠の枠体と所定の部材とが接続用の別部材によって接続されることである。例えば、蝶番などによる接続である。
【0017】
そして、本コンクリート型枠によって行われるコンクリート成型品の成型方法は、所定の間隔を開けて少なくとも外枠と内枠からなる型枠をセットすると共にその型枠内部の外枠と内枠の内面に端部を密接させて弾性素材または弾発素材からなる請求項1に記載するピンを立設し、その型枠内部に生コンクリートを充填し、その生コンクリートが固化した後に型枠を取り外すと共にコンクリート成型品に残るピンを取り外して完成させるコンクリート成型品の成型方法である。
【0018】
従って、ピンは型枠の一方、すなわち、外枠あるいは内枠の内面に突出する突起にピンの端部に形成された凹所が挿入されて立設状態でセットされる。次に、外枠と内枠がセットされると、ピンが有している弾性によってピンの長さが縮まり、ピンの一端が外枠内面にまた他端が内枠内面と密接し、生コンクリート注入の際のコンクリート流入圧によるピン先端またピン基部の浮きが阻止され、さらには、ピン内に挿入する突起によって生コンクリート注入の際のコンクリート流入圧によるピンズレが防止される。
【0019】
そして、その型枠内部すなわち外枠と内枠の間の空間に生コンクリートを充填し、生コンクリートを固化させる。その生コンクリートが固化した後に型枠を取り外し、成型されたコンクリート成型品に残るピンを取り外して完成させる。また、ピン内に挿入する突起が進退移動できるものは、型枠を取り外す前に突起をピン内から引き抜くことによって型枠の取り外しを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のコンクリート型枠は以上のように構成されているので、ピンの枠体へのセットを簡単且つ容易に行うことができ、型枠を短時間で組み立てることができる。また、従来のコンクリート型枠のように、外枠に設けられたピンを保持する回動部材も必要ないので、コンクリート型枠を軽量にすることができる。さらに、ピンの交換も簡単にできるので、大小のピンを使い分けることによって同一のコンクリート型枠で通孔の異なる製品を容易に製造することができる。
【0021】
また、ピンは、その先端部が外枠にまた基部が内枠に常に密接しているので、生コンクリートが流し入れられた際にも生コンクリートの流力によってピン自体が動かされることもなく、また、ピンは型枠内に突出する突起にピンの凹所が挿入されて立設しており、生コンクリートの流入の際また固化に至るまでピンの一端が外枠にまた他端が内枠と接触した状態を保ってトロが回り込むことがないので、トロ塊が形成されることもなく製品も綺麗に仕上がる。これにより、従来のように完成した製品からトロ塊を除去することがなく、作業効率が各段に向上するものである。
【0022】
また、ピンは型枠が取り外された完成状態のコンクリート成型品から取り出すようになっているので、型枠を取り外す際にピンの立設機構が邪魔になることがなく、コンクリート型枠をさらに軽量にすることができる。
そして、分割する枠体の下方部を所定の部材に蝶番などで回動自在に取り付けておくことにより、固化した製品を取り出す際、枠体が蝶番を支点に外方に開くようになるのでコンクリート型枠の取扱性をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のコンクリート型枠を以下図面に従って説明すると、図1から図6は、ピンのセット形態の一例を示す断面図である。(a)図は、ピン3が型枠にセットされた状態を示す。(b)図は、ピン3単体を示す。
図1は、ピン3を外枠1の内面1aに固定的に立設した形態ものであり、1はコンクリート型枠の外枠、1aは外枠1の内面、1bは外枠1に形成されている通孔、1cは支持ピン4を固定する取付台、1dは固定用のボルトである。2はコンクリート型枠の内枠、2aは内枠2の内面である。3はピンで、コンクリート成型品に形成する通孔7aを成型するためのものである。4はピン3に形成された凹所3bに入る支持ピン、4aは支持ピン4が立設される基台、4bは基台4aを固定するためのナットである。
ピン3は凹所3bを支持ピン4に嵌めて支持され、外枠1と内枠2がセットされるとピン3の両端が外枠1の内面1aと内枠2の内面2aに密接する。また、ピン3は成型の際の生コンクリート流入圧力に対しても支持ピン4によって位置ズレすることなく保持される。
【0024】
図2は、支持ピン4を進退移動できるようにしたものであり、図は、支持ピン4をスプリング6の復帰力によって外枠1の内面1aに突出させた状態である。5は外枠1の外壁に取り付けられている筒体、5aは筒体1の筒内空間、5bは支持ピン4の係着部位、本図においては操作部4cが係着される係着部である。6は支持ピン4を進退移動できるようにするためのスプリングである。ピン3を枠体(型枠)にセットする際は、支持ピン4の操作部4cと筒体5の係着部5bの係着状態(図7参照)を解除することによってスプリング6の復帰力により支持ピン4が外枠1の内面1aに突出する。その支持ピン4にピン3に形成された凹所3bに嵌める。
ピン3は凹所3bを支持ピン4に嵌めて支持され、外枠1と内枠2がセットされるとピン3の両端が外枠1の内面1aと内枠2の内面2aに密接する。また、ピン3は成型の際の生コンクリート流入圧力に対しても支持ピン4によって位置ズレすることなく保持される。
【0025】
図3は、支持ピン4を進退移動できるようにしたものであると共に、筒体5の外枠1側の下方部位に切欠き5cを設けたものである。また、図2のものに比べてスプリング6の収容スペース径すなわち筒体5の筒内空間5a、さらに外枠1の支持ピン4が通過する通孔1eの径を広げているものである。
従って、ピン3の劣化等によって生コンクリートがピン3と外枠1の内面1a の間に浸入した場合は、その浸入した生コンクリートは筒体5の切り欠き5cから外枠1の外部に排出(矢印)されるようになっている。
【0026】
図4は、支持ピン4を進退移動できるようにしたものであると共に、筒体5の外枠1側を外枠1の支持ピン4が通過する通孔1eと離して筒体5を設けているものである。
従って、ピン3の劣化等によって生コンクリートがピン3と外枠1の内面1a の間に浸入した場合は、その浸入した生コンクリートは外枠1と筒体5の間に生ずる空間5dから外枠1の外部に排出(矢印)されるようになっている。
【0027】
図5は、ピン3の支持ピン4が入る凹所3bを受部材3aに形成し、その受部材3aをピン3に配設したものである。
図6は、ピン3の支持ピン4が入る部位(凹所3b)を通孔3cとしたものである。(a)図は、ピン3が型枠にセットされた状態を示す。(b)図は、ピン3単体を示す。
【0028】
図7は、支持ピンの退出時の状態を示す断面図であり、支持ピン4は、その操作部4cを筒体5の係着部5bに係着することによって外枠1内から退出する。また、支持ピン4が退出した状態ではスプリング6は縮められた状態となる。
そして、支持ピン4を外枠1内に突出させる時、支持ピン4の操作部4cと筒体5の係着部5bとの係着を解除することで、支持ピン4はスプリング6の復帰力によって外枠1の内面1aに突出する。
【0029】
図8および図9は、ピンのセットを示す一部切欠き斜視図であり、1は外枠、1aは外枠1の内面、3はピン、3bは凹所、4は外枠1の内面1aに突出する支持ピンである。図7で示したように、支持ピン4の操作部4cと筒体5の係着部5bの係着状態が解除されると、スプリング6の復帰力によって支持ピン4が外枠1の内面1aに突出する。その突出した支持ピン4にピン3の凹所3bを嵌めることによってピン3が外枠1の内面1aに立設される。
【0030】
図10および図11は、ピンがセットされたコンクリート型枠の一部拡大平面図であり、図10は、ピン3を外枠1の内面1aに立設するものすなわち支持ピン4が外枠1側から突出するものを示し、図11は、ピン3を内枠2の内面2aに立設するものすなわち支持ピン4が内枠2側から突出するものを示す。1fは隣り合うそれぞれの外枠1を開閉可能に連結する開閉具、2cは隣り合うそれぞれの内枠2を開閉可能に連結する開閉具である。また、図10および図11のピン3のセット形態は図2の形態である。
【0031】
図12は、型枠を取り外した状態のコンクリート成型品の一部拡大斜視図であり、外枠1および内枠2が取り外されて出てきた成型品7の壁内にはピン3がまだ入った状態で残る。この後、ピン3が成型品7の壁内から取り出されて完成品となる。
【0032】
図13は、型枠を取り外した状態のコンクリート成型品の断面図であり、(a)図は、成型品7の壁内にピン3が残っている状態を示し、(b)図は、成型品7の壁内からピン3が取り出され、成型品7の壁に通孔7aが形成された状態を示すものである。
図14は、コンクリート成型品の一例を示す斜視図である。7は成型品、7aは形成された通孔である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図2】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図3】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図4】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図5】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図6】ピンのセット形態の一例を示す断面図
【図7】支持ピンの退出時の状態を示す断面図
【図8】ピンのセットを示す一部切欠き斜視図
【図9】ピンのセットを示す一部切欠き斜視図
【図10】ピンがセットされたコンクリート型枠の一部拡大平面図
【図11】ピンがセットされたコンクリート型枠の一部拡大平面図
【図12】型枠を取り外した状態のコンクリート成型品の一部拡大斜視図
【図13】型枠を取り外した状態のコンクリート成型品の断面図
【図14】コンクリート成型品の一例を示す斜視図
【図15】従来のコンクリート型枠の斜視図
【符号の説明】
【0034】
1−外枠,1a−内面,1b−通孔,1c−取付台,1d−ボルト,1e−通孔,1f−開閉具,2−内枠,2a−内面,2b−通孔,2c−開閉具,3−ピン,3a−受部材,3b−凹所,3c−通孔,4−支持ピン,4a−基台,4b−ナット,4c−操作部,5−筒体,5a−筒内空間,5b−係着部,5c−切欠き,5d−空間,5e−スリット,6−スプリング,7−成型品,7a−通孔,8−外枠,9−内枠,9a−固定具,10−ピン,11−通孔,12−回動アーム,13−ピン立設部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも外枠と、この外枠から所定の間隔を開けて設けられた内枠とからなるコンクリート成型の型枠であって、型枠内部には弾性素材または弾発素材からなるピンが、ピンの端部に形成された凹所に型枠に設けられた支持部材が挿入されて外枠または内枠の内面に立設されており、内枠と外枠がセットされた際、ピンの一端が外枠にまたピンの他端が内枠と密接することを特徴とするコンクリート型枠
【請求項2】
ピンの端部に形成された凹所がピンを貫通する通孔であることを特徴とする請求項1のコンクリート型枠
【請求項3】
ピンの立設形態は、ピンの一端の略中央に凹所が設けられ、また、内枠または外枠の一方に枠内方に突出する突起が設けられて、ピンの凹所が枠内方に突出する突起に嵌まることによってピンが立設することを特徴とする請求項1のコンクリート型枠
【請求項4】
凹所がピン内部の奥まで設けられ、また、枠内方に突出する突起がピンの凹所の奥まで挿入できるものであることを特徴とする請求項3のコンクリート型枠
【請求項5】
突起が進退移動できるようになっていることを特徴とする請求項3のコンクリート型枠
【請求項6】
突起が型枠内方に所定の長さ突出するように付勢手段によって付勢されていることを特徴とする請求項5のコンクリート型枠
【請求項7】
突起の付勢手段がコイルバネであると共に、コイルバネは枠体に設けられた筒体に収容されており、また、筒体には突起をコイルバネの付勢に抗して係着できる係着手段が設けられていることを特徴とする請求項6のコンクリート型枠
【請求項8】
筒体の枠体側に有する開口の少なくとも下方部が切り欠かれていることを特徴とする請求項7のコンクリート型枠
【請求項9】
筒体の枠体側に有する開口に近接する少なくとも周壁の下方部に通孔が形成されていることを特徴とする請求項7のコンクリート型枠
【請求項10】
ピンの両端部が弾性素材または弾発素材で形成されていることを特徴とする請求項1のコンクリート型枠
【請求項11】
外枠および/または内枠がいくつかに分割されていると共に、それぞれの枠体はその下方部が直接的にまたは間接的に所定の部材に接続されており、且つその接続部を支点にしてそれぞれの枠体が外方に開くようになっていることを特徴とする請求項1のコンクリート型枠
【請求項12】
コンクリート成型の際、その成型品の壁面に通孔を同時形成する成型方法であって、所定の間隔を開けて少なくとも外枠と内枠からなる型枠をセットすると共にその型枠内部の外枠と内枠の内面に端部を密接させて弾性素材または弾発素材からなる請求項1に記載するピンを立設し、その型枠内部に生コンクリートを充填し、その生コンクリートが固化した後に型枠を取り外すと共にコンクリート成型品に残るピンを取り外して完成させることを特徴とするコンクリート成型品の成型方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−83474(P2007−83474A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−273313(P2005−273313)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】(000147866)株式会社石畑型枠 (4)
【Fターム(参考)】