Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
コンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法及びその方法に使用する中子支承装置
説明

コンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法及びその方法に使用する中子支承装置

【課題】最小限のスペースで且つ効率のよい作業となるコンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法と、製品を型枠から取り出す際に中子を支承する装置を提供せんとする。
【解決手段】コンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法は、周囲の枠板と隙間を形成した後、中子と共に製品を底板の突起部と干渉しない高さまで上昇させ、中子を支承装置で製品と共に保持し、製品を水平方向へ中子から抜き取るものである。支承装置は、支持腕を突設した支柱を型枠台に固定して立設し、支柱に昇降用支柱を昇降可能に嵌挿し、昇降用支柱の上端に中子の枠内に挿通する水平バーを連設する。この昇降用支柱に昇降腕を前記支持腕の上方の位置に突設すると共に、前記支持腕に回動リンクの基部を回動可能に枢着し、回動リンクの先部と昇降腕の間に起倒ストッパーを転動可能に連繋し、起倒ストッパーの端面にストッパー凹部を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば側溝用コンクリートブロックを成型するのに用いる型枠のように、中子を有するコンクリート型枠において、コンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法と、製品を型枠から取り出す際に中子を支承する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
長手方向に中空部を形成するコンクリートブロック製品では、この中空部を形成する中子(枠体を構成している。)と底板、小口板及び側板より成る本体とを組み合わせて型枠を構成している。
そして、側板及び小口板は枠台へ起倒可能に構成し、側板及び小口板を起立して型組みを成し、脱型の際は、側方へ倒して製品との接触を絶ち、取り出し間隙を形成する。
一方、中子は複数枚の枠板で周囲へ拡縮可能に構成され、脱型の際は中心へ縮んで製品との接触を絶ち、抜き取り間隙を形成するものとしている。
【0003】
そこで、製品と中子との分離は、製品との間隙を形成した中子を水平長手方向へ引き抜いて行い、その後製品を吊り上げ機(クレーン等)で底枠から持ち上げて所定場所へ移動する方法がある。
また他の方法として、中子が挿通している状態で製品を型枠本体から取り出し、別の場所へ置いて中子を引き抜いて製品を得る方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−119023号公報
【特許文献2】特開2003−225904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような型枠において、型枠から製品自体を直接水平横方向へ引き抜いて脱型できれば効率がよいのである。
しかし、製品の上面に開口部を形成するため、その成型用の突起部が底板と一体に起設されているのであり、当該突起部を回避するため製品を上昇させて取り出す必要があるので、上記の様な方法を採用せざるを得ないのである。
【0006】
けれども、上記の各方法では、型枠設置面とは別に、中子や製品を一時的に置いておける余裕のあるスペースが近くに必要であり、整理整頓の行き届いた場内環境や、更には複数の昇降機械器具が必要となり、作業効率にも問題があるのである。
【0007】
そこで、本発明は最小限のスペースで且つ効率のよい作業となるコンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法と、製品を型枠から取り出す際に中子を支承する装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のコンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法は、開口部を形成する突起部が上面に形成されている底板と、周囲の枠板で形成する型枠本体空間内に中子が設置されるコンクリート成型型枠において、周囲の枠板と隙間を形成した後、中子と共に製品を底板の突起部と干渉しない高さまで上昇させ、中子を支承装置で製品と共に保持し、製品を水平方向へ中子から抜き取ることを特徴とするものである。
【0009】
また、コンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置の発明は、支持腕を突設した支柱を型枠台に固定して立設し、支柱に昇降用支柱を昇降可能に嵌挿し、昇降用支柱の上端に中子の枠内に挿通する水平バーを連設したこと、この昇降用支柱に昇降腕を前記支持腕の上方の位置に突設すると共に、前記支持腕に回動リンクの基部を回動可能に枢着し、回動リンクの先部と昇降腕の間に起倒ストッパーを転動可能に連繋し、起倒ストッパーの端面にストッパー凹部を形成したこと、中子に従動して上昇する昇降用支柱によって、起倒ストッパーが起立すると共に、回動リンクが回動し、回動リンクの支持腕に枢着した回転軸がストッパー凹部に係止して、昇降支柱の降下を阻止して支承することを特徴とするものである。
【0010】
また、コンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置の発明において、起倒ストッパーに形成したガイド溝に昇降腕のスライドピンを挿通して連繋したことを特徴とするものとしてもよい。
【0011】
更に、コンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置の発明において、腕の枢着部が支柱より離れた位置にあることを特徴とするものとしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法によれば、中子と製品を型枠本体上に静止して製品を、中子から抜き取るものであるから、従来の様に中子、又は中子と製品を型枠本体から別の場所に取り出して一時的に設置するスペースを必要とせず、型枠の設置スペース内で製品の型抜きを行なえる効果を有する。
【0013】
そして、中子から抜いた製品はそのまま保管場所へ移せばよく、非常に効率的な作業となる効果を発揮し、中子も型枠本体上を底板の突起部を回避する高さまで昇降するのみであるから、その作業に何等の問題が発生する余地のない空間を利用するものとなる効果を得られる。
【0014】
コンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置の発明は、中子に従動して上昇する昇降用支柱によって、起倒ストッパーが起立すると共に、回動リンクが回動し、回動リンクの支持腕に枢着した回転軸がストッパー凹部に係止して、昇降用支柱の降下を阻止して支承するものであるから、中子支承装置自体の動力源を何等必要とせずに中子を支持した状態で製品の抜き取りを行なえる効果を有するものである。
【0015】
そして、起倒ストッパーと回動リンクを、固定支柱と中子枠を係止する昇降用支柱間に介在させ構成で成し得るものであり、簡単な構成であって効果が絶大となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明装置の一実施の形態を示す簡略化した使用状態の側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の製品の抜取り時の状態を示す側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】本発明装置の一実施の形態を示す一部正面図である。
【図6】本発明装置の使用状態を示す要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一般的なコンクリート型枠は、基本的には型枠台1、底板2、長手方向の側板3、3及び前後端面の小口板4、4より構成され、底板2は型枠台1に載置固定され、側板3及び小口板は枠台1(又は底板2)に起倒可能に設けられている。
【0018】
また、側溝のように長手方向に中空体を形成し、上面の一部に別体の蓋を嵌合するための開口部を有するコンクリート型枠においては、枠体空間に中子(枠体を構成している。)5を設置し、開口部を形成するための突起部21が底板1に起設されている。
【0019】
そこで本発明においては、一方の小口板4の外方に支柱6が型枠台1に関連して設けられ、当該小口板4の転倒に差し障りのないように立設固定されている。
この支柱6には昇降用支柱7が昇降可能に嵌挿してあり、昇降用支柱7の下端には振れ止めガイド板71を配し、支柱6内の上端部及び中間部に設置したガイドローラ61、61に挟持され、昇降用支柱7は安定した支柱6の支持の基で円滑な昇降をなすものである。
【0020】
また、昇降用支柱7の上端に水平バー72が連設してあり、この水平バー72が中子5内に挿通し中子5の上部構成部材に係止され、中子5と水平バー72とは一体となって共に昇降運動をするものとなる。
図中51は中子5の構成枠板(図示せず。)を拡縮する操作機構であり、また、73は水平バー72の支持力の補強部材である。
【0021】
さらに、支柱6には支持腕62が突設してあり、昇降用支柱7にも昇降腕74を前記支持腕62の上方の位置に突設してある。
そして、支持腕62と昇降腕74との間に、回動リンク8と起倒ストッパー9が連繋されているのであり、支持腕62に回動リンク8の基部を枢着し、回動リンク8の先部と昇降腕74間に起倒ストッパー9が転動可能に連繋されている。
【0022】
昇降用支柱7に突設した昇降腕74を挟持するように二枚の起倒ストッパー9、9が配設され、起倒ストッパー9、9の各外側に回動リンク8、8が設けられ、更に回動リンク8、8の各外側に支持腕62、62が支柱6から突設して夫々連繋されている。
【0023】
昇降腕74と起倒ストッパー9との連結は、起倒ストッパー9に設けた長孔91に昇降腕74に突設したスライドピン75を挿通して成り、起倒ストッパー9の転動と回動リンク8の回動が干渉せずにスムーズ作動するようにしている。
また、起倒ストッパー9と回動リンク8の先部とは連結ピン81で互いに回動自在に連結してある。
【0024】
支持腕62と回動リンク8の基部とは、回動リンク8に固定された回転軸82が支持腕62の軸受孔に挿通することで回動可能に枢着されており、支持腕62の一側に突き出た回転軸82に手動操作用取付部材83が設けられている。
起倒ストッパー9の端面にはストッパー凹部92が形成されている。
【0025】
昇降腕74と起倒ストッパー9とを連結するスライドピン75よりも、支持腕62と回動リンク8の基部を枢着する回転軸82は支柱6及び昇降用支柱7から離れた外側に位置する。
また、昇降用支柱7の上昇で起倒ストッパー9の起立に伴い、回動リンク8は支柱6及び昇降用支柱7の側へ従動して回動する。
そして、起倒ストッパー9の起立地点では、昇降腕74と起倒ストッパー9とを連結するスライドピン75の直下に、起倒ストッパー9と回動リンク8の先部を連結する連結ピン81が位置するものとなる。
【0026】
すなわち、中子5に従動して上昇する昇降用支柱7によって、起倒ストッパー9が起立する方向に引き上げられると共に、回動リンク8も追随して回動し、回動リンク8の支持腕62に枢着する回転軸82と、起倒ストッパー9のストッパー凹部92が係合して起倒ストッパーを係止することになる。
【0027】
この状態で中子5の上昇を中止すると、起倒ストッパー9及び回動リンク8は中子5(製品の重量を含めた)の重圧を受けることになるけれど、起倒ストッパー9はストッパー凹部92が回転軸82に係止して転倒を阻止され、回動リンク8も転倒方向へ戻る回動を阻止されてロック状態となるため、結局は支柱6の支持腕62に支持されて昇降用支柱7の降下を阻止して支承を維持するものとなる。
【0028】
したがって、起倒ストッパー9の起倒による上昇高さを底板2に形成した突起部21を超える長さに設定すれば、起倒ストッパー9の起立によって製品と共に中子5を支承した状態で製品10を中子5から水平方向へ抜き取ることができるものである。
【0029】
製品10の中子5からの引き抜き後、新たに型組みをする場合は、回動リンク8の枢着部の回転軸82の手動操作用取付部材83に操作杆84を嵌合し、強制的に転倒側へ回転することによって、ストッパー凹部92と回転軸82との係合が外れて回動リンク8が回動して起倒ストッパー9は容易に元に位置へ復帰するものである。
【0030】
したがって、本発明の中子支承装置を用いることによって、開口部を形成する突出部が上面に形成されている底板と、周囲の枠板で形成する型枠本体空間内に中子が設置されるコンクリート成型型枠において、周囲の枠板と隙間を形成した後、中子と共に製品を底板の突出部と干渉しない高さまで上昇させ、中子を支承装置で製品と共に保持し、製品を水平方向へ中子から抜き取ることができるものである。
【0031】
製品と共に中子を上昇させる手段は、クレーン等の任意の持ち上げ機械装置を選択でき、上昇させた後、そのまま水平方向へ製品を抜き取ることができる。
また、中子が中心へ縮んで製品との接触を絶つタイミングは、持ち上げて上昇させる前後の何れでも良い。
さらに、本発明は、上記実施の形態に例示した形状等に限定されず、作用効果が同一で、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 型枠台
2 底板
3 側板
4 小口板
5 中子
6 支柱
7 昇降用支柱
8 回動リンク
9 起倒ストッパー
10 製品
21 突起部
61 ガイドローラ
62 支持腕
71 振れ止めガイド板
72 水平バー
73 補強部材
74 昇降腕
75 スライドピン
81 連結ピン
82 回転軸
83 手動操作用取付部材
84 操作杆
91 長孔
92 ストッパー凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を形成する突起部が上面に形成されている底板と、周囲の枠板で形成する型枠本体空間内に中子が設置されるコンクリート成型型枠において、周囲の枠板と隙間を形成した後、中子と共に製品を底板の突起部と干渉しない高さまで上昇させ、中子を支承装置で製品と共に保持し、製品を水平方向へ中子から抜き取ることを特徴とするコンクリート成型製品の型枠からの抜き取り方法。
【請求項2】
支持腕を突設した支柱を型枠台に固定して立設し、支柱に昇降用支柱を昇降可能に嵌挿し、昇降用支柱の上端に中子枠内に挿通する水平バーを連設したこと、この昇降用支柱に昇降腕を前記支持腕の上方の位置に突設すると共に、前記支持腕に回動リンクの基部を回動可能に枢着し、回動リンクの先部と昇降腕の間に起倒ストッパーを転動可能に連繋し、起倒ストッパーの端面にストッパー凹部を形成したこと、中子に従動して上昇する昇降用支柱によって、起倒ストッパーが起立すると共に、回動リンクが回動し、回動リンクの支持腕に枢着した回転軸がストッパー凹部に係止して、昇降支柱の降下を阻止して支承することを特徴とするコンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置。
【請求項3】
起倒ストッパーに形成したガイド溝に昇降腕のスライドピンを挿通して連繋したことを特徴とする請求項2記載のコンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置。
【請求項4】
昇降腕の連結部より支持腕の枢着部が支柱より離れた位置にあることを特徴とする請求項2又は3記載のコンクリート成型製品の型枠からの抜き取時の中子支承装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−11725(P2012−11725A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−152215(P2010−152215)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(502290163)
【Fターム(参考)】