説明

コンクリート構造物の補強方法

【課題】作業が簡単で施工性に優れた、コンクリート構造物の補強方法を提供する。
【解決手段】不燃性又は難燃性のパネル10と該パネルの一方の面に接着された繊維質の補強シート20とで構成され、かつ、該補強シートは、前記パネルの外周よりも一定幅はみ出した接合代を有する、コンクリート構造物の補強用複合パネル1を、補強対象となるコンクリート構造物Gの表面に補強シート20面を対向させ、かつ隣り合うパネルの接合代21同士を重ね合わせるようにして固定し、その重ね合わせた接合代21部分を接着剤により含浸接着させ、その含浸部分を固化させる工程と、コンクリート構造物Gと、補強用複合パネル1との隙間に注入剤を注入して固化させる工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル、橋梁、橋脚、ボックスカルバート、タンク、建築物のスラブ等の各種コンクリート構造物の補強用複合パネル及び補強方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トンネル等のコンクリート構造物において、経年劣化によるコンクリートのひび割れや内蔵鉄筋の腐食等が進行すると、構造物の耐力が低下し、さらには覆工コンクリートが剥落する等の事故を招くことがある。そこで、コンクリート構造物を補強するため、次のような方法が採られている。
【0003】
(1) 鋼板接着工法:工場において製作、加工した鋼板を現場に搬入し、これをコンクリート表面にアンカーボルト等を用いて固定し、コンクリートと鋼板との間隙にモルタル等を充填して一体化させる方法。
(2) 炭素繊維シート工法:コンクリート表面の下地処理をした後、含浸接着剤を用いて炭素繊維シートを接着し、さらにその表面に防護用の樹脂を塗布する方法。
(3) 特許文献1に記載の方法:炭素繊維シートを内蔵したセメントモルタル複合板を、補強すべきコンクリート構造物の表面に少許の間隙をおいて固定し、上記複合板とコンクリート構造物との間隙にモルタルを注入して一体化する方法。
【0004】
【特許文献1】特開2000−220304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術によると次のような不都合がある。
(1) 鋼板接着工法によれば、鋼板が重いため、施工の際、重機が必要であり、施工準備、撤収に多くの時間を要する。また防護対策として表面に防錆塗布を3〜5 年周期で行わなければならず、面倒である。
(2) 炭素繊維シート工法によれば、作業者の熟練度により施工のばらつきが生じ易く、ピンホールやしわが発生し、シートが剥がれることもあり、品質が安定しない。また、炭素繊維は電気を通すため、接着が不十分であるとシートが剥がれた場合、通電を起こす。
(3) 特許文献1に記載の方法によれば、品質は安定する。しかし、隣り合う複合板同士は、内蔵した炭素繊維シート部分において接合されるも、炭素繊維シート自体はコンクリート構造物に対して直接に固定されず、内面のセメントモルタル基板を介してコンクリート構造物に固定される態様であるため、結果としてパネルの接合部の充分な強度が得られにくい。また、複合板は炭素繊維シートの両面にセメントモルタル層を形成したサンドイッチ構造であるため、重量がかさみ、作業性が悪い。
【0006】
本発明は、上記従来技術の不都合を考慮してなされたものであり、作業が簡単で施工性に優れた、コンクリート構造物の補強方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔請求項1に係る発明〕
不燃性又は難燃性のパネルと該パネルの一方の面に接着された繊維質の補強シートとで構成され、かつ、該補強シートは、前記パネルの外周よりも一定幅はみ出した接合代を有する、コンクリート構造物の補強用複合パネルを、補強対象となるコンクリート構造物の表面に前記補強シート面を対向させ、かつ隣り合うパネルの接合代同士を重ね合わせるようにして固定し、その重ね合わせた接合代部分を接着剤により含浸接着させ、その含浸部分を固化させる工程と、
コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程とを含む、コンクリート構造物の補強方法である。
【0008】
〔請求項2に係る発明〕
前記コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程の前又は後に、
前記重ね合わせた接合代部分に形成される接合部に、該接合部を塞ぐ接合部材を取り付ける工程を備える。
【0009】
〔請求項3に係る発明〕
前記コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程の前又は後に、
前記重ね合わせた接合代部分に形成される接合部に、コーキング材、パテその他の充填材を充填して前記接合部を塞ぐ工程を備える、請求項1に記載のコンクリート構造物の補強方法である。
【発明の効果】
【0010】
〔請求項1に係る発明〕
コンクリート構造物の表面に対し、繊維質の補強シートが介在物なしに直接に接合されるため、パネルを強力にかつパネルの接合部の充分な強度を得て接着することができ、繊維の強度を有効に発揮して補強効果を奏することができる。
また、作業が簡単で施工性に優れる。隣り合うパネルの接合部は、補強シートの重ね合わせた接合代部分が接着剤により含浸接着され、その含浸部分が固化される工程を含むため、繊維質の補強シート同士が確実に一体化され、強度に優れる。
【0011】
〔請求項2に係る発明〕
接合部の処理も簡便であり、接合部の強度も充分に得られる。施工の質も安定し、仕上りが美麗である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る実施例を挙げ、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形、付加等が可能である。なお、各図において同じ要素には同じ符号を用い、適宜その説明を省略する場合がある。
【0013】
図1は本発明に用いられる補強用複合パネル1を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b断面図、(c)は(a)のc−c断面図である。図2は図1の補強用複合パネル1の変形例を示す斜視図である。
補強用複合パネル1は、不燃性の1枚のパネル10と該パネル10の一方の面に適宜接着剤を用いて接着された繊維質の補強シート20との二層構造で構成されている。
【0014】
パネル10は、不燃性又は難燃性の素材、好ましくは繊維強化セメント系の素材により構成される。例えば、厚さ3〜5mm、比重1.6〜1.9、曲げ強度33N/mm2 以上の繊維強化セメント系のパネルが好ましく用いられる。
パネル10の大きさは限定されないが、例えば、2000mm×1000mm程度の矩形のものが使用し易い。平板状のもののほか、コンクリート構造物の表面形状に応じて適宜R加工を施した曲面状のものとすることができる。
【0015】
繊維質の補強シート20は、アラミド繊維その他の合成繊維、ガラス繊維あるいは炭素繊維等の繊維質の素材が用いられる。引張強度に優れる炭素繊維が好ましい。例えば、目付量200〜300g/m2 、引張強度3500N/mm2 以上、厚さ0.1〜0.2mmの連続炭素繊維シートが好ましく用いられる。一方向繊維あるいはクロス二方向繊維のいずれでもよい。繊維強化セメント系のパネル10と炭素繊維の補強シート20とで構成される補強用複合パネル1の総厚さは、3〜7mmが好ましい。
前記不燃性のパネルは繊維強化セメント系のパネルであり、前記補強シートは炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維からなるため、製造し易く、また、現場で適宜大きさに切断して使用することも可能である。
補強用複合パネルは、工場において生産されるため、品質が安定している。製造もし易く、コストも低廉に抑えられる。表面のパネルは不燃性又は難燃性であるため、耐火性に優れている。パネルの一方の面に繊維質の補強シートが接着された二層構造であるため、軽量で、輸送、運搬が楽であり、作業がし易く施工性に優れる。
【0016】
繊維質の補強シート20は、パネル10の平面形より縦横ともに大きく形成されており、パネル10の外周よりも一定幅はみ出した接合代21を有するようにパネル10に接着されている。したがって、接合代21の部分は、接着剤が塗布されていない繊維質の補強シート20のみで構成されている。このため、接合代21部分に、後で説明する接合部材30を接着剤で貼り付ける際、確実かつ強力になし得る。接合代21の幅は通常100mm程度であるが、限定されない。補強対象となるコンクリート構造物に補強用複合パネル1を並べて固定する際、隣り合う補強用複合パネル1を、接合代21が互いに重なり合うようにする。
なお、接合代21は、パネル10の外周の全周囲に設けたものに限定されない。コンクリート構造物への取付け部位等に応じて、図2に示すように、パネルの外周の一部(例えば、矩形のパネル10の対向する2辺)にのみ接合代21を設けて補強用複合パネル1を構成することもできる。
【0017】
補強用複合パネル1の中央部には、施工の際、パネル1をコンクリート構造物に固定した後にエポキシ樹脂等の注入剤を注入するための、貫通した注入孔3が形成されている。注入孔3はパネルの大きさ等によっては、複数箇所に設けてもよい。また、補強用複合パネル1の外周部には、補強用複合パネル1をコンクリート構造物に固定するためのアンカーボルトを挿通するための挿通孔5が複数箇所に形成されている。もっとも、補強用複合パネル1のコンクリート構造物への固定は、アンカーボルトによらず、他の適宜固定手段を用いることができ、挿通孔5は必ずしも必要なものではない。
【実施例1】
【0018】
上記補強用複合パネル1を用いたコンクリート構造物の補強方法について説明する。
先ず、前処理として、補強対象となるコンクリート構造物に適宜下地処理を施すとともに補強用複合パネル1を固定するためのアンカーボルトを取り付ける。これらの前処理は公知の各種方法を用いることができる。
次いで、補強用複合パネル1の挿通孔5にアンカーボルトを通し、補強用複合パネル1とコンクリート構造物の表面との間に若干の隙間が形成される状態で、補強用複合パネル1の補強シート面をコンクリート構造物の表面に対向させて固定する。補強用複合パネル1とコンクリート構造物との隙間は、通常、1〜5mm程度である。この隙間は、特に治具等を用いることなく形成され得る。
なお、補強用複合パネル1は、単独でアンカーボルトに固定してもよいが、繊維質の補強シート20を傷めないためにも、作業効率等の点でも、後に説明するように枠部材40に嵌め込んだままで固定し、その後、枠部材40を取り外した方が望ましい。
次いで、順次、補強用複合パネル1を並べて固定していく。この際、隣り合う補強用複合パネル1を、接合代21が互いに重なり合うようにする(図4、図5参照、後でさらに詳細に説明する。)。
【0019】
アンカーボルトによる補強用複合パネル1の固定が完了した後、図3に示すように、隣接する補強用複合パネル1,1間の接合代21部分に形成される接合部(パネル10で覆われていない部分)7に、該接合部7を塞ぐ接合部材30を接着剤を用いた貼り付け等によって取り付ける。この接合部材30は、通常、補強用複合パネル1と同様の2層構造で構成される。ただし、接合代21のようなはみ出し部分のないものが使用される。なお、図3は、接合部材30の取付けの説明図であり、補強用複合パネル1が複数枚、構造物に固定されている状態を示しているが、注入孔3や挿通孔5は図示省略している。
【0020】
接合部材30の取付けが完了した後、補強用複合パネル1の注入孔3から、コンクリート構造物と、補強用複合パネル1及び接合部材30(繊維質の補強シート20)との間に形成された隙間に注入剤を注入し、隙間に注入剤を充填し、固化させる。これにより、一連の工程が完了し、コンクリート構造物は、補強用複合パネル1及び接合部材30と、繊維質の補強シート20を介することにより一体化されて補強される。注入される注入剤は、エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂としては、比重1.2±0.1、圧縮強度70N/m2 以上、曲げ強度50N/m2 以上のものが好ましい。なお、コンクリート構造物の表面が、ジャンカ、不陸、段差、ひび割れ、断面欠損等で劣悪な場合、セメント系高流動無収縮注入剤を注入することにより構造物の強度を向上させることが可能である。
【0021】
補強用複合パネル1を用いた本発明に係るコンクリート構造物の補強方法について、図4,5を参照してさらに詳細に説明する。図4,5は、隣り合う補強用複合パネル1の接合代付近の断面図である。
この実施例に係る補強方法においては、前記のとおり所要の前処理を行った後、補強用複合パネル1の補強シート20面をコンクリート構造物Gの表面に対向させて、補強用複合パネル1を並べて固定していく際、図4に示すように、隣り合う補強用複合パネル1を、補強シート20の接合代21同士を重ね合わせるようにして固定し、かつその重ね合わせた接合代21部分に接着剤を含浸させて重ね合わせ部分を互いに接着させる(符号C)。この接着剤としては、補強シート20同士の接着に適したものであればよいが、前記した注入剤と同様のもの、例えばエポキシ樹脂系のものが好適に用いられる。補強用複合パネル1のコンクリート構造物Gへの固定は、前記したのと同様、アンカーボルト等を用いて行われる(図3と同様に図示省略。)。また、図4は、図3と同様、補強用複合パネル1が複数枚、構造物Gに固定されている状態を示しているが、注入孔3や挿通孔5は図示省略している。重ね合わせた接合代21部分への接着剤の含浸は塗布、吹付け等によって行う。
そして、上記重ね合わせた接合代21の接着剤含浸部分を固化させる。この接合代21同士の接着剤による含浸接着及び固化によって、隣り合う繊維質の補強シート20同士が連続して確実に一体化される。
【0022】
次いで、補強用複合パネル1の固定並びに接合代21同士の含浸接着及び固化が完了した後、図4に示すように、隣接する補強用複合パネル1,1間の、重ねあわせた接合代21部分に形成される接合部(パネル10で覆われていない部分)7に、該接合部7を塞ぐ接合部材30を接着剤を用いた貼り付けあるいはビス止め等の適宜手段を用いて取り付ける。この接合部材30は、通常、前記した補強用複合パネル1と同様の補強シートを備えた2層構造のものに限らず、パネル単体(例えば、前記のとおりのパネル10と同様、不燃性又は難燃性の素材、好ましくは繊維強化セメント系の素材)でよい。
接合部材30の取付けが完了した後、前記と同様、補強用複合パネル1の注入孔3から、コンクリート構造物Gと、補強用複合パネル1及び接合部材30(繊維質の補強シート20)との間に形成された隙間に適宜注入剤を注入し、隙間に注入剤を充填し、固化させる。これにより、一連の工程が完了し、コンクリート構造物Gは、補強用複合パネル1及び接合部材30と、繊維質の補強シート20を介することにより一体化されて補強される。
【0023】
なお、上記接合部材30の接合部7への取付けについては、補強シート20の接合代21同士の接着剤による含浸接着及び固化によって繊維質の補強シート20同士が一体化され、注入される注入剤が接合部7において接合代21の内側から表面側へ浸出しない状態であれば、コンクリート構造物Gと補強用複合パネル1との隙間に注入剤を注入して固化させる工程の後に行うようにしてもよい。
また、上記実施例における変形例として、接合部材30を使用しない方法を採用することもできる。すなわち、接合部材30に代えて、接合代21部分に形成される接合部7に、図5に示すように、コーキング材、パテその他の適宜充填材35を充填することによって接合部7を塞ぎ、保護するようにしてもよい。
【0024】
次に、補強用複合パネル1の移送方法について説明する。図6は、移送する際の補強用複合パネル1を示すもので、(a)は1枚の補強用複合パネル1の縦断面図、(b)及び(c)は補強用複合パネル1を積み重ねた状態の縦断面図、図7は、枠部材40の斜視図である。
図7に示すように、枠部材40は断面が矩形状をなしており、補強用複合パネル1の接合代21部分に合致する平面形状に形成され、補強用複合パネル1に嵌まるようになっている。その厚さは、パネル10の厚さに相当する厚みを有している。
この枠部材40に補強複合パネル1を上方から嵌めることにより、枠部材40を補強シート20の接合代21部分に合わせて補強用複合パネル1と組み合わせる。そして、補強シート20面の上に、補強シート20を覆う保護シート45を載せる。このように補強シート20面を覆う保護シート45を介在させて、補強用複合パネル1を複数枚積み重ね、移送する(図6(b)参照)。また、図6(c)に示すように、補強シート20面同士が保護シート45を介在して対向するように、1対の補強用複合パネル1,1の一方を上下反転させて組み合わせ、これを複数組、積み重ねて移送するようにしてもよい。
保護シート45は、紙又は合成樹脂製のシートないしフィルムで、弱粘着性を有するものが好ましい。
上記補強用複合パネルの移送方法によれば、補強用複合パネルを損傷させることなく、良好な品質を維持して移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に用いられる補強用複合パネル1を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b断面図、(c)は(a)のc−c断面図である。
【図2】補強用複合パネル1の変形例を示す斜視図である。
【図3】接合部材30の取付けの説明図である。
【図4】実施例に係る補強方法の説明図である。
【図5】実施例に係る補強方法の説明図である。
【図6】移送する際の補強用複合パネル1を示すもので、(a)は1枚の補強用複合パネル1の縦断面図、(b)及び(c)は補強用複合パネル1を積み重ねた状態の縦断面図である。
【図7】枠部材40の斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 補強用複合パネル
3 注入孔
5 挿通孔
7 接合部
10 パネル
20 繊維質の補強シート
21 接合代
30 接合部材
40 枠部材
45 保護シート
G コンクリート構造物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不燃性又は難燃性のパネルと該パネルの一方の面に接着された繊維質の補強シートとで構成され、かつ、該補強シートは、前記パネルの外周よりも一定幅はみ出した接合代を有する、コンクリート構造物の補強用複合パネルを、補強対象となるコンクリート構造物の表面に前記補強シート面を対向させ、かつ隣り合うパネルの接合代同士を重ね合わせるようにして固定し、その重ね合わせた接合代部分を接着剤により含浸接着させ、その含浸部分を固化させる工程と、
コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程とを含む、コンクリート構造物の補強方法。
【請求項2】
前記コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程の前又は後に、
前記重ね合わせた接合代部分に形成される接合部に、該接合部を塞ぐ接合部材を取り付ける工程を備える、請求項1に記載のコンクリート構造物の補強方法。
【請求項3】
前記コンクリート構造物と、前記補強用複合パネルとの隙間に注入剤を注入して固化させる工程の前又は後に、
前記重ね合わせた接合代部分に形成される接合部に、コーキング材、パテその他の充填材を充填して前記接合部を塞ぐ工程を備える、請求項1に記載のコンクリート構造物の補強方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−283555(P2006−283555A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−148822(P2006−148822)
【出願日】平成18年5月29日(2006.5.29)
【分割の表示】特願2004−231855(P2004−231855)の分割
【原出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(591029921)フジモリ産業株式会社 (65)
【出願人】(503290155)株式会社道路建設コンサルタント (3)
【Fターム(参考)】